JP2000309262A - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JP2000309262A
JP2000309262A JP11904799A JP11904799A JP2000309262A JP 2000309262 A JP2000309262 A JP 2000309262A JP 11904799 A JP11904799 A JP 11904799A JP 11904799 A JP11904799 A JP 11904799A JP 2000309262 A JP2000309262 A JP 2000309262A
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淳一 平山
Kunihiro Chiba
訓弘 千葉
Shusaku Chiba
周作 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタシリンダの作動開始時に、リザーバに
逃げる作動液の量を少なくし、トラクションコントロー
ル装置や車両安定性制御装置などの解除時の液圧変動に
素早く対応させる。 【解決手段】 マスタシリンダ20のピストン27,2
8の作動時に、圧力発生室29,30からリザーバ19
への作動液の流れを絞る絞り機能(46b)と、ピスト
ン27,28の戻り時に、開弁してリザーバ19から圧
力発生室29,30への作動液の流れを許容するバルブ
機能(46d)と、圧力発生室29,30からリザーバ
19への作動液の多量の流れを許容するリリーフ弁機能
(46c)とを有する絞り弁機構43を、前記液通路に
配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタシリンダに
関し、特に、ポンプアップによりホイールシリンダの作
動液を加圧しブレーキ制御を行う装置(トラクションコ
ントロール装置や車両安定性制御装置など)を備えた車
両のブレーキ制御解除時に、マスタシリンダの作動液通
路を介してホイールシリンダからリザーバに作動液戻し
を行う車両に適し、通常作動時にマスタシリンダのピス
トン無効ストロークを減少させるマスタシリンダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図20は、従来のマスタシリンダの一例
を示す断面図であって特開平10−53120号公報に
開示されている。このマスタシリンダ1は、シリンダボ
ディ2に形成したシリンダ穴2aに摺動自在に嵌合する
ピストン3を有し、該ピストン3によって画成した圧力
発生室4と補給通路5を備えている。ピストン3には、
軸線の延長上に弁機構6と浮動絞り弁機構7とが取付け
られている。弁機構6は、ピストン3が圧力発生室4内
に設置されたリターンスプリング8により復帰位置に後
退するのに応動して、ロッド9と一体のフランジ10が
環状部材11から離れて軸方向穴12を開放し、かつピ
ストン3が復帰位置から前進するのに応動してフランジ
10が環状部材11に当接して軸方向穴12を閉鎖す
る。
【0003】また、浮動絞り弁機構7は、絞り穴13a
を有する浮動部材13を備え、圧力発生室4から軸方向
穴12を通って、図示しないリザーバへ向かう作動液の
流れがあるときに、該作動液の流れに対し絞り効果を発
揮する絞り作用位置へ該浮動部材13を移動させ、かつ
リザーバから軸方向孔12を通って圧力発生室4へ向か
う作動液の流れがあるときに、該作動液の流れに対する
絞り効果を発揮しない非絞り作用位置へ該浮動部材13
を移動させる。
【0004】そして、弁機構6が開の状態からピストン
3が作動し、図において左方向に前進して該弁機構6が
閉になり、圧力発生室4と補給通路5との連通が断たれ
る。その後、さらにピストン3が左動することにより、
圧力発生室4に圧力が発生し、出力ポート14から作動
液が吐出される。ピストン3が前進を開始してから弁機
構6が閉じるまでの間、ピストン3の前進により圧力発
生室4の作動液が浮動絞り弁機構7と弁機構6を通って
補給通路5へ逃げる。その際の作動液の流れにより、浮
動絞り弁機構6の浮動部材13がケース15の連通穴1
5aを閉じる。これにより圧力発生室4の作動液は、浮
動部材13の絞り穴13aを通って補給通路5へ逃げる
ことになり、圧力発生室4から補給通路5へ逃げる作動
液の量が、圧力発生室4から補給通路5へ逃げる作動液
の流れを絞らない場合に比べて低減される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トラク
ションコントロール装置や車両安定性制御装置を備える
車両に使用されているマスタシリンダに、作動開始時
(ピストン前進時)に、圧力発生室4からリザーバに逃
げる作動液の量を少なくするための絞り弁機構(例え
ば、オリフィス)を設けた際、前記トラクションコント
ロール装置や車両安定性制御装置などの解除時に、ホイ
ールシリンダから前記マスタシリンダの補充液通路を介
して、作動液を前記リザーバに戻す際、その経路上に絞
り弁機構が介在するため、該リザーバへの液戻り遅れ、
圧力発生室4の液圧降下遅れなどが発生するという問題
点があった。
【0006】また、前記マスタシリンダと前記リザーバ
との接続部分に、前記絞り弁機構を設けた場合、前記圧
力発生室から前記リザーバへの液戻しの際、該リザーバ
と該マスタシリンダとの接続部分に高圧が発生し、該リ
ザーバタンクの抜け方向に力が働くため、該タンク保持
構造の強度アップによりコスト高になるという問題点が
あった。これらのため、前記絞り弁機構は、前記トラク
ションコントロール装置や車両安定性制御装置などの解
除時の、液圧戻しの作動液流量の増減(すなわち、圧力
変化)に素早く対応できる構造を有するマスタシリンダ
が待望されていた。
【0007】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、トラクションコントロ
ール装置や車両安定性制御装置を備えた車両であって、
マスタシリンダの作動開始時に、リザーバに逃げる作動
液の量を少なくするとともに、前記トラクションコント
ロール装置や車両安定性制御装置の解除時の液圧変動に
素早く対応できる、簡単で、かつ大型化しない弁構造を
備えるとともに、ピストンの無効ストロークを減少させ
るマスタシリンダを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、シリンダボディに形成されたシリン
ダ穴にピストンが摺動自在に配設され、前記ピストンと
シリンダボディにより、圧力発生室を区画し、前記圧力
発生室とリザーバとを連通し作動液を前記圧力発生室へ
補充するための液通路を備え、前記ピストンの作動時に
前記圧力発生室で昇圧された作動液を出力ポートに吐出
するマスタシリンダにおいて、次のとおりである。
【0009】前記ピストンの作動時に、前記圧力発生室
から前記リザーバへの作動液の流れを絞る絞り機能と、
前記ピストンの戻り時に、開弁して前記リザーバから前
記圧力発生室への作動液の流れを許容するバルブ機能
と、該圧力発生室から前記リザーバへの作動液の流れを
許容するリリーフ弁機能とを有する絞り弁機構を、前記
液通路に配設する。
【0010】前記絞り弁機構が、前記リザーバの前記シ
リンダボディとの接続部先端に設けられた弁座と、該弁
座に着座する弁座面を有するとともに、絞り穴と、ほぼ
中央部に複数のスリットとが形成された弾性材からなる
浮動弁体とから構成される浮動絞り弁機構である。
【0011】または、前記絞り機構が、弾性材からなる
薄い板状または薄い膜状のバルブシートと、前記リザー
バの前記シリンダボディとの接続部先端に形成され、該
バルブシートが前記圧力発生室側から当接するリブと、
該バルブシートを係止する係止部とから構成され、該バ
ルブシートが変形しない通常の状態で、該バルブシート
の外周縁と前記リザーバの前記接続部先端の内周面との
間に、絞り用のスリットが形成されている。
【0012】または、前記絞り機構が、弾性材からなる
それぞれ大径と小径の薄い板状または薄い膜状の2個の
バルブシートと、該大径バルブシートを、前記小径バル
ブシートを間に介在させて前記圧力発生室側から当接さ
せるための、前記リザーバの前記シリンダボディとの接
続部先端に形成されるリブと、該両バルブシートをほぼ
中央部で係止する係止部とから構成され、前記大径バル
ブシート面の、前記小径バルブシールと重なる部分に、
貫通穴を形成するとともに、該大径バルブシートが変形
しない通常の状態で、該大径バルブシートの外周縁と前
記リザーバの前記接続部先端の内周面との間に、絞り用
のスリットが形成されている。
【0013】または、前記絞り機構が、絞り穴が形成さ
れた弾性材からなる浮動弁体と、弁軸方向に浮動する前
記浮動弁体を当接させる弁座を形成するとともに、その
先端に貫通溝を有する、前記リザーバの前記シリンダボ
ディとの接続部先端部と、該接続部の前記シリンダボデ
ィ側との通路である弁室の内周面に、前記浮動弁体が前
記リザーバ側に移動するとき閉弁し、前記シリンダボデ
ィ側に移動するとき開弁するような、前記弁軸に対し傾
斜して形成されるシール面とから構成される浮動絞り機
構である。
【0014】本発明は以上のように構成されているの
で、マスタシリンダの前記ピストンの作動開始時、圧力
発生室からリザーバへの作動液の流れがあるときは、該
作動液は絞り機構のみを通じて流れるように作用して、
リザーバに逃げる作動液の量を少なくする。逆に、車両
のトラクションコントロール装置(または、車両安定性
制御装置)の作動時を含む前記ピストンの戻り時(圧力
発生室に負圧が発生時)、リザーバから圧力室への作動
液の流れがあるときは、該作動液の流れにより、逆止弁
機構を開弁し、該作動液は、主として該逆止弁機構を通
じて流れるように作用する。
【0015】また、前記トラクションコントロール装置
(または、車両安定性制御装置)の解除時、圧力発生室
からリザーバへ多量の高圧作動液の流れがあるときは、
その作動液の大きな流れにより、リリーフ弁機構を開弁
し、該作動液は、該リリーフ弁機構を通じて流れるよう
に作用して、マスタシリンダの液圧変動に素早く対応す
る。同時に、前記機構により、マスタシリンダのピスト
ン無効ストロークを減少させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1ないし
図5は、本発明のマスタシリンダの第1の実施形態を示
し、図1は、同マスタシリンダの縦断面図、図2は、シ
リンダボディとリザーバとの接続部に設けられる絞り弁
機構の閉弁状態の拡大断面図、図3は、図2の絞り弁機
構の浮動弁体を示す底面図、図4は絞り弁機構の開弁状
態の断面図、図5は絞り弁機構の作動液による開弁状態
の断面図である。なお、本実施形態に示す絞り弁機構
は、センタバルブ型マスタシリンダ及びプランジャ型マ
スタシリンダのいずれにも適用できる。
【0017】図1において、このマスタシリンダ20の
シリンダボディ21は、シリンダ本体22と、これに組
付けたキャップ23とからなっており、シリンダ本体2
2には、リザーバ19との2つの接続受部41,42が
あり、キャップ23の周壁には傾斜した液通路23aが
設けられている。シリンダ本体22内にピストンガイド
24が嵌着され、キャップ23内にはスリーブ26が嵌
着されている。
【0018】該マスタシリンダ20は、フランジ付きス
リーブ26にプライマリピストン27が摺動自在に、ピ
ストンガイド24及び該スリーブ26にセカンダリピス
トン28が摺動自在に嵌合し、これらの両ピストン2
7,28によってプライマリ圧力室29とセカンダリ圧
力室30が画成されている。
【0019】前記プライマリピストン27及びセカンダ
リピストン28は、有底の円筒状をなしており、それら
の周壁には、小穴27a,28aが穿設されている。ま
た、該両ピストン27,28は、これらの間に配置した
リターンスプリング31及びシリンダ本体22の端壁2
2aとの間に配置したリターンスプリング32により、
復動方向(図において右方向の非作動位置方向)へ付勢
されている。
【0020】前記プライマリ圧力室29は、プライマリ
ピストン27に設けられた小穴27a、キャップ23に
設けられた液通路23a、シリンダ本体22の液通路2
2bを経て、一方の接続受部41に連通可能である。ま
た、前記セカンダリ圧力室30は、セカンダリピストン
28に設けられた小穴28a、ピストンガイド24に開
けた液通路24a、シリンダ本体22の液通路22cを
経て、他方の接続受部42に連通可能である。また、前
記両圧力室29,30は、シリンダ本体22に穿設され
た出力ポート33,34を介して、図示しない前、後輪
のホイールシリンダに連通可能である。
【0021】そして、前記2つの接続受部41,42に
は、前記リザーバ19の接続部19a,19bが、それ
ぞれシール部材40を介して嵌着されており、その接続
部分の液通路(前記圧力室29,30と前記リザーバ1
9とを連通するそれぞれの液通路)に、一種の絞り弁機
構である、浮動絞り弁機構43,43がそれぞれ配設さ
れている。
【0022】前記接続部19a,19bの液通路に、そ
れぞれ配設されている浮動絞り弁機構43,43は、図
2及び図4に示すように、前記リザーバ19の接続部1
9a,19bの先端に形成された弁座44と、前記各接
続受部41,42内に接続部19a,19bによって画
成された弁室45とを備え、該弁室45内に浮動弁体4
6を収容して構成されている。
【0023】該浮動弁体46は、前記弁座44に着座す
る弁座面を有する弾性材、例えば合成樹脂材からなり、
図3に示すように、中心に絞り穴46bが開けられ、該
絞り孔46bを中心に弾性変形部をとして、複数個の、
例えば、2個を、十字状にしたスリット46cが形成さ
れている円板形弁本体46aと、該円板形弁本体46a
の外周に沿って等角度間隔にて下向きに形成した4つの
リブ46dとを有し、隣合うリブ46d,46dの間に
切欠き状の液通路(補充液通路)46e,46eが形成
されている。なお、前記切欠き状の液通路46e,46
eに代えて、前記シリンダボディ21側に複数個の溝を
設けてもよい。
【0024】通常、前記浮動絞り弁機構43は、前記リ
ザーバ19の接続部19a,19bが嵌着された、前記
マスタシリンダ20のシリンダボディ21の各接続受部
41,42内の液通路に、それぞれ配設されているが、
前記圧力発生室29,30から前記リザーバ19までの
作動液補充通路上であれば、この限りではない。
【0025】そして、前記マスタシリンダ20の作動開
始時、図2で、下側から上側へ、すなわち前記圧力室2
9,30からリザーバ19への作動液の流れがある場
合、浮動絞り弁機構43は、その作動液の流れにより浮
動弁体46が浮上して弁座44に当接し、閉弁状態にな
り、作動液は絞り穴46bのみを通じて上方へ流れるよ
うに作用する。したがって、作動開始時、圧力室29,
30からリザーバ19に逃げる作動液の量は小さくでき
る。
【0026】逆に、図4のように、上側から下側へ、す
なわち前記リザーバ19から圧力室29,30への作動
液の流れがある場合、その作動液の流れと自重とにより
浮動弁体46が降下して弁座44から離れ、開弁状態に
なり、リザーバ19の作動液は、弁座44と浮動弁体4
6との間、浮動弁体46の外周の液通路46eを通って
下方の圧力室29,30へ流れるように作用する。した
がって、前記マスタシリンダ20の戻り時、リザーバ1
9の作動液は、抵抗なく(少ない抵抗)圧力室29,3
0へ補充できる。
【0027】また、図5のトラクションコントロール装
置や車両安定性制御装置などの解除時などのように、下
側から上側へ、すなわちマスタシリンダ20の前記圧力
室29,30からリザーバ19へ戻される作動液の量が
多いときは、その作動液の大きな流れにより、前述のよ
うに浮動絞り弁機構43は閉弁状態になるが、作動液の
流れの押圧力により、前記浮動弁体46のスリット46
cをリザーバ19側に押し広げるように弾性変形させ
て、通路を拡大しながら、上方へ流れるように作用す
る。したがって、作動液は抵抗なく(少ない抵抗)リザ
ーバ19に戻される。なお、浮動弁体46は、圧縮スプ
リングで上向きに小さな付勢力を付与するようにしたも
のでもよい。
【0028】本第1の実施形態のおけるマスタシリンダ
20の動作をプライマリ側を中心に説明し、これと同じ
動作をするセカンダリ側については説明を省略する。図
1に示す非作動状態において、ピストン27はスプリン
グ31の付勢力によって右端に位置され、前記浮動絞り
弁機構43が開弁状態である。この状態から、ピストン
27が作動し左方向へ前進すると、圧力室29の圧力が
上昇し、出力ポート33から作動液が送出される。前記
動作において、ピストン27の小穴27aが開から閉と
なるまでの間に、ピストン27の前進により、圧力室2
9の作動液が浮動絞り弁機構43の弁室45へ流れる。
このときの作動液の流れにより、浮動絞り弁機構43の
浮動弁体46が浮上して弁座44に当接する。この当接
により、圧力室29の作動液が絞り穴46bのみを通っ
てリザーバ19へ戻されるが、この戻りの作動液の量は
微量である。
【0029】前記ピストン27の作動が解除されると、
ピストン27はスプリング31の付勢力によって後退
し、圧力室29の圧力が低下して負圧になるとともに、
前記小穴27aが開となり、圧力室29がリザーバ19
に連通する。このとき、浮動絞り弁機構43の浮動弁体
46が弁座44から離れ、リザーバ19から圧力室29
へ作動液が小さな抵抗のみで流れて補充される。
【0030】次に、車両に装備されているトラクション
コントロール装置や車両安定性制御装置が解除される
と、前記圧力室29に作動液が急激に戻され、ブレーキ
ペダルが踏まれている場合は、前記ピストン27は後退
して、前記小穴27aが開となり、圧力室29がリザー
バ19に連通する。このとき、圧力室29からリザーバ
19への作動液の大きな流れがあり、その流れにより、
前述のように前記浮動絞り弁機構43は閉弁状態になる
が、作動液の流れの押圧力により、前記浮動弁体46の
スリット46cを押し広げて、多量の作動液が早急にリ
ザーバ19へ戻される。
【0031】本発明の上記第1の実施の形態に係るマス
タシリンダ20によれば、トラクションコントロール装
置や車両安定性制御装置を備えた車両であって、簡単
で、かつ小型の前記浮動絞り弁機構43により、前記マ
スタシリンダ20の作動開始時に、リザーバ19に逃げ
る作動液の量を少なくするとともに、前記トラクション
コントロール装置や車両安定性制御装置の解除時の液圧
変動に素早く対応するという機能を発揮させることがで
きる。同時に、前記マスタシリンダ20のピストン無効
ストロークを減少させることができる。
【0032】図6ないし図9は、本発明のマスタシリン
ダの第2の実施形態を示し、前記第1の実施形態を示す
絞り弁機構としての浮動絞り弁機構43に代えて、バル
ブシート付き絞り弁機構を使用する実施形態であり、図
6は、同マスタシリンダのバルブシート付き絞り弁機構
の閉弁状態の拡大断面図、図7は、図6の絞り弁機構の
底面図、図8は、図6の絞り弁機構の開弁状態の断面
図、図9は、図6の絞り弁機構の作動液による開弁状態
の断面図である。なお、本実施形態に示す絞り弁機構
は、センタバルブ型マスタシリンダ及びプランジャ型マ
スタシリンダのいずれにも適用できる。
【0033】このバルブシート付き絞り弁機構53は、
図6及び図7に示すように、弾性変形可能な弾性材、例
えば合成樹脂材からなる薄い板または薄い膜状のバルブ
シート56と、前記リザーバ19の前記シリンダボディ
21との接続部19a,19bの先端に形成され、該バ
ルブシート56が前記圧力発生室29,30側から当接
する弁座54を形成するリブ55と、該バルブシート5
6の中心部分を該リブ55の中心部55aに係止する係
止部57とから構成される。該バルブシート56が変形
しない通常の状態で、該バルブシート56の外周縁と前
記リザーバ19の前記接続部19a,19bの先端の内
周面との間に、絞り用のスリット58が形成されてい
る。
【0034】通常、前記バルブシート付き絞り弁機構5
3は、前記リザーバ19の接続部19a,19bが嵌着
された、前記マスタシリンダ20のシリンダボディ21
の各接続受部41,42内の液通路に、それぞれ配設さ
れているが、前記圧力発生室29,30から前記リザー
バ19までの作動液補充通路上であれば、この限りでは
ない。
【0035】前記マスタシリンダ20の作動開始時、図
6で、下側から上側へ、すなわち前記圧力室29,30
からリザーバ19への作動液の流れがある場合、その流
れによりバルブシート56が弁座54に当接して、圧力
室29,30からの作動液は、バルブシート56の外周
縁と前記リザーバ19の接続部19a,19bの先端の
内周面との間に形成されている絞り用のスリット58の
みを通ってリザーバ19に流れる。したがって、作動開
始時、圧力室29,30からリザーバ19に逃げる作動
液の量は小さくできる。
【0036】逆に、図8のように、上側から下側へ、す
なわち前記リザーバ19から圧力室29,30への作動
液の流れがある場合、その流れと自重とによりバルブシ
ート56は、弁座54から離れ、圧力室29,30側に
弾性変形し、バルブシート56の外側で、前記リザーバ
19からの作動液は弁座54とバルブシート56との拡
大された通路を通って、圧力室29,30に流れる。し
たがって、前記マスタシリンダ20の戻り時、リザーバ
19の作動液は、抵抗なく(少ない抵抗)圧力室29,
30へ補充できる。
【0037】また、図9のトラクションコントロール装
置や車両安定性制御装置などの解除時などのように、下
側から上側へ、すなわちマスタシリンダ20の前記圧力
室29,30からリザーバ19へ戻される作動液の量が
多いときは、バルブシート56がリザーバ19側に弾性
変形されて、その通路が拡大される。したがって、作動
液は抵抗なく(少ない抵抗)リザーバ19に戻される。
【0038】図10ないし図14は、本発明のマスタシ
リンダの第3の実施形態を示し、前記第1の実施形態を
示す絞り弁機構としての浮動絞り弁機構43に代えて、
2重バルブシート付き絞り弁機構を使用する実施形態で
あり、図10は、同マスタシリンダの2重バルブシート
付き絞り弁機構の閉弁状態の拡大断面図、図11は、図
10の絞り弁機構の底面図、図12は、図10のA部の
拡大断面図、図13図は、図10の絞り弁機構の開弁状
態の断面図、図14は、図10の絞り弁機構の作動液に
よる開弁状態の断面図である。なお、本実施形態に示す
2重バルブシート付き絞り弁機構は、センタバルブ型マ
スタシリンダ及びプランジャ型マスタシリンダのいずれ
にも適用できる。
【0039】この2重バルブシート付き絞り弁機構73
は、図10ないし図12に示すように、それぞれ弾性変
形可能な弾性材、例えば合成樹脂材からなる薄い板また
は薄い膜状の、大径バルブシート76と、小径バルブシ
ート77と、前記リザーバ19の前記シリンダボディ2
1との接続部19a,19bの先端に形成され、該大、
小径バルブシート76,77をその中心を重ねながら、
前記小径バルブシート77を間に介在させて前記圧力発
生室29,30側から、前記大径バルブシート76が当
接される弁座74を有するリブ75と、該両バルブシー
ト76,77のそれぞれの中心部分を該リブ75の中央
部75aで係止する係止部78とから構成される。
【0040】そして、前記大径バルブシート76面の、
前記小径バルブシール77と重なる部分に、リリーフポ
ートとしての複数個の貫通穴76aを形成するととも
に、該大径バルブシート76が変形しない通常の状態
で、該大径バルブシート76の外周縁と前記リザーバ1
9の前記接続部19a,19bの先端の内周面との間
に、絞り用のスリット79が形成される。
【0041】通常、前記2重バルブシート付き絞り弁機
構73は、前記リザーバ19の接続部19a,19bが
嵌着された、前記マスタシリンダ20のシリンダボディ
21の各接続受部41,42内の液通路に、それぞれ配
設されているが、前記圧力発生室29,30から前記リ
ザーバ19までの作動液補充通路上であれば、この限り
ではない。
【0042】前記マスタシリンダ20の作動開始時、図
10で、下側から上側へ、すなわち前記圧力室29,3
0からリザーバ19への作動液の流れがある場合、その
流れにより大径バルブシート76が弁座74に当接し
て、圧力室29,30からの作動液は、大径バルブシー
ト76の外周縁と前記リザーバ19の接続部19a,1
9bの先端の内周面との間に形成されている絞り用のス
リット79のみを通ってリザーバ19に流れる(このと
き、リリーフポートとしての貫通穴76aは閉じてい
る)。したがって、作動開始時、圧力室29,30から
リザーバ19に逃げる作動液の量は小さくできる。
【0043】逆に、図13のように、上側から下側へ、
すなわち前記リザーバ19から圧力室29,30への作
動液の流れがある場合、その流れにより大径バルブシー
ト76は、弁座74から離れ、圧力室29,30側に弾
性変形し、大径バルブシート76の外側で、前記リザー
バ19からの作動液は弁座74と大径バルブシート76
との拡大された通路を通って、圧力室29,30に流れ
る。したがって、前記マスタシリンダ20の戻り時、リ
ザーバ19の作動液は、抵抗なく(少ない抵抗)圧力室
29,30へ補充できる。
【0044】また、図14のトラクションコントロール
装置や車両安定性制御装置などの解除時などのように、
下側から上側へ、すなわちマスタシリンダ20の前記圧
力室29,30からリザーバ19へ戻される作動液の量
が多いときは、小径バルブシート77がリザーバ19側
に弾性変形されて、大径バルブシート76に形成されて
いるリリーフポートとしての貫通穴76aが開く。その
結果、通路が拡大されるようになっている。したがっ
て、作動液は抵抗なく(少ない抵抗)リザーバ19に戻
される。
【0045】図15ないし図19は、本発明のマスタシ
リンダの第4の実施形態を示し、図15は、同マスタシ
リンダとリザーバの縦断面図、図16は、図15のマス
タシリンダ内のセンタバルブの拡大断面図、図17は、
図15のシリンダボディとリザーバとの接続部に設けら
れる絞り弁機構の閉弁状態の拡大断面図、図18は、図
15の絞り弁機構の開弁状態の断面図、図19は、図1
5の絞り弁機構の作動液による開弁状態の断面図であ
る。なお、本実施形態に示す絞り弁機構は、センタバル
ブ型マスタシリンダ及びプランジャ型マスタシリンダの
いずれにも適用できる。
【0046】図15ないし図17において、このマスタ
シリンダ100は、シリンダボディ101のシリンダ本
体102に形成したシリンダ穴103に挿入され摺動自
在なプライマリピストン104及びセカンダリピストン
105を有し、該プライマリピストン104とセカンダ
リピストン105との間にプライマリ圧力室106を画
成し、セカンダリピストン105の外端側にセカンダリ
圧力室107を画成している。
【0047】そして、該マスタシリンダ100は、ピス
トン104の作動時に着座して圧力室106からリザー
バ119への作動液の流れを絞り、該ピストン104の
非作動時に開く浮動弁体146をそれぞれ有する浮動絞
り弁機構143,143を補充液通路108,109に
配設置してある。該浮動絞り弁機構143,143に
は、その中心に絞り孔146b(図17を参照)を有す
る弾性材、例えば合成ゴム系材からなる浮動弁体146
と、該浮動弁体146が接離する弁座144とを備えて
おり、弁座144をリザーバ119のシリンダボディ1
01への接続部119a,119bの先端に形成してあ
る。
【0048】シリンダボディ101は、シリンダ本体1
02に上向きに突出した筒状の二つの接続受部141,
142と、シリンダ穴103の端部を塞ぐ端壁102a
とを一体に有し、各圧力室106,107に対応する出
力ポート113,114を備え、シリンダ穴103の開
口した一端側にプラグ115が液密的に嵌着されスナッ
プリング116で抜け止めされており、各接続受部14
1,142にリザーバ119の接続部119a,119
bが、それぞれシール部材140を介して嵌着されてい
る。また、シリンダボディ101は、対応する圧力室1
06,107の周壁の内面に開口しリザーバ17の接続
部119a,119bに連通する半径方向に沿った液通
路110,111が設けられている。
【0049】プライマリピストン104及びセカンダリ
ピストン105は、軸線方向に沿ったスリット120,
121を有し、シリンダボディ101に直径方向に沿っ
て固設されたピン122,123がそれぞれのスリット
120,121を通っており、スリット120,121
よりも前方の先端部中心に液通路124,125が開け
られている。また、プライマリピストン104及びセカ
ンダリピストン105は、これらの間に配置したリター
ンスプリング126及びシリンダボディ101の端壁1
02aとの間に配置したリターンスプリング127によ
って非作動位置方向(図15において右方向)へ付勢さ
れている。
【0050】各ピストン104,105の先端にはセン
タバルブ130が設けられている。このセンタバルブ1
30は、各ピストン104,105ともに同じものなの
で、一方のみについて説明する。センタバルブ130
は、図16に示すように、ピストン105に嵌着された
弾性材料からなる環状の弁座部材131と、ロッド13
2を一体に有するフランジ状弁体133と、ピストン1
05の先端に固着したリテーナ134とフランジ状弁体
133との間に配置した円錐形スプリング135とを備
え、円錐形スプリング135がフランジ状弁体133を
弁座部材131に着座させる方向に付勢している。フラ
ンジ状弁体133は、ロッド132が弁座部材131及
び液通路125を通り、該ロッド132の後端がピン1
23に対し接離する。
【0051】プライマリ圧力室106は、ピストン10
4の先端の液通路124、シリンダボディ101に形成
した液通路110、浮動絞り弁機構143、リザーバ1
19の接続部119aを介してリザーバ119に連通可
能である。セカンダリ圧力室107は、ピストン105
先端の液通路125、シリンダボディ101に形成した
液通路111、浮動絞り弁機構143、接続部119b
を介してリザーバ19に連通可能である。また、両圧力
室106,107はシリンダ本体102に穿設されたそ
れぞれ対応する出力ポート113,114を介して図示
しない前、後輪のホイールシリンダに連通している。
【0052】浮動絞り弁機構143,143は、図17
に示すように、接続部119a,119bの先端に形成
した弁座144と、各接続受部141,142内に接続
部119a,119bによって画成された弁室145と
を備え、該弁室145内に浮動弁体146を収容して構
成されている。通常、前記浮動絞り弁機構143は、前
記リザーバ119の接続部119a,19bが嵌着され
た、前記マスタシリンダ100のシリンダボディ101
の各接続受部141,142内の液通路に、それぞれ配
設されているが、前記圧力発生室106,107から前
記リザーバ119までの作動液補充通路上であれば、こ
の限りではない。
【0053】該浮動弁体146は弾性材、例えば合成ゴ
ム系材からなり、中心に絞り孔146bが開けられ、前
記接続部119a,119bの先端部の外径より大きい
外径を有する円板形弁本体で、その外周に沿って斜め上
向きに形成された弁部146cを有する。該接続部11
9a,119bの先端部は、弁軸方向に浮動する前記浮
動弁体146を当接させるとともに、その先端に半径方
向に貫通溝119cを有する。そして、前記リザーバ1
19の前記シリンダボディ101との接続部119a,
119b先端部と、該接続部の前記シリンダボディ10
1側との間の前記弁室145の内周面に、前記浮動弁体
146が前記リザーバ119側に移動するとき前記弁部
146cが当接して閉弁し、前記シリンダボディ101
側に移動するとき開弁するような、前記弁軸に対し一部
傾斜面を有するするシート面147が形成されている。
【0054】そして、前記マスタシリンダ100の作動
開始時、図17で、下側から上側へ、すなわち前記圧力
室106,107からリザーバ119への作動液の流れ
がある場合、浮動絞り弁機構143は、その作動液の流
れにより浮動弁体146が浮上して弁座144に当接
し、閉弁状態になり、作動液が絞り穴146bのみを通
じて上方へ流れるように作用する。したがって、作動開
始時、圧力室106,107からリザーバ119に逃げ
る作動液の量は小さくできる。
【0055】逆に、図18のように、上側から下側へ、
すなわち前記リザーバ119から圧力室106,107
への作動液の流れがある場合、その作動液の流れと自重
とにより浮動弁体146が降下して弁座144から離れ
るとともに、シート面147に形成された傾斜角によ
り、浮動弁体146の弁部146cが該シート面147
から離れて、開弁状態になり、リザーバ119の作動液
は、弁座144と浮動弁体146との間、該弁体146
の外側を通って下方の圧力室106,107へ流れるよ
うに作用する。したがって、前記マスタシリンダ100
の戻り時、リザーバ119の作動液は、抵抗なく(少な
い抵抗)圧力室106,107へ補充できる。
【0056】また、図19のトラクションコントロール
装置や車両安定性制御装置などの解除時などのように、
下側から上側へ、すなわちマスタシリンダ100の前記
圧力室106,107からリザーバ119へ戻される作
動液の量が多いときは、その作動液の大きな流れによ
り、前述のように閉弁状態になるが、作動液の流れの押
圧力により、前記弁体146の弁部146cを押し曲げ
てシート面147から離し(弾性変形させる)、通路を
拡大しながら、接続部119a,119bの先端部にあ
る貫通溝119cを経て、上方へ流れるように作用す
る。したがって、作動液は抵抗なく(少ない抵抗)リザ
ーバ19に戻される。なお、浮動弁体146は、図17
に示すように、圧縮スプリング148で上向きに小さな
付勢力を付与するようにしてもよい。
【0057】なお、本発明の技術は前記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を有する他
の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記
構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
マスタシリンダによれば、ピストンの作動時に、圧力発
生室からリザーバへの作動液の流れを絞る絞り機能と、
前記ピストンの戻り時に、開弁して前記リザーバから前
記圧力発生室への作動液の流れを許容するバルブ機能
と、該圧力発生室から前記リザーバへの作動液の多量の
流れを許容するリリーフ弁機能とを有する絞り弁機構
を、前記液通路に配設するので、トラクションコントロ
ール装置や車両安定性制御装置を備えた車両であって、
マスタシリンダの作動開始時に、リザーバに逃げる作動
液の量を少なくするとともに、前記トラクションコント
ロール装置や車両安定性制御装置の解除時の液圧変動に
素早く対応できる、簡単で、かつ大型化しない弁構造を
備える。同時に、前記マスタシリンダのピストン無効ス
トロークを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスタシリンダの第1の実施形態を示
す縦断面図である。
【図2】図1のシリンダボディとリザーバとの接続部に
設けられる絞り弁機構の閉弁状態の拡大断面図である。
【図3】図2の絞り弁機構の浮動弁体を示す底面図図で
ある。
【図4】図2の絞り弁機構の開弁状態の断面図である。
【図5】図2の絞り弁機構の作動液による開弁状態の断
面図である。
【図6】本発明のマスタシリンダの第2の実施形態を示
す絞り弁機構の閉弁状態の拡大断面図である。
【図7】図6の絞り弁機構の底面図である。
【図8】図6の絞り弁機構の開弁状態の断面図である。
【図9】図6の絞り弁機構の作動液による開弁状態の断
面図である。
【図10】本発明のマスタシリンダの第3の実施形態を
示す絞り弁機構の閉弁状態の拡大断面図である。
【図11】図10の絞り弁機構の底面図である。
【図12】図10のA部の拡大断面図である。
【図13】図10の絞り弁機構の開弁状態の断面図であ
る。
【図14】図10の絞り弁機構の作動液による開弁状態
の断面図である。
【図15】本発明のマスタシリンダの第4の実施形態を
示す、マスタシリンダとリザーバの縦断面図である。
【図16】図15のマスタシリンダ内のセンタバルブの
拡大断面図である。
【図17】図15のシリンダボディとリザーバとの接続
部に設けられる絞り弁機構の閉弁状態の拡大断面図であ
る。
【図18】図15の絞り弁機構の開弁状態の断面図であ
る。
【図19】図15の絞り弁機構の作動液による開弁状態
の断面図である。
【図20】従来のマスタシリンダの縦断面図である。
【符号の説明】
19,119 リザーバ 19a,19b,119a,119b 接続部 20,100 マスタシリンダ 21,101 シリンダボディ 22,102 シリンダ本体 22b,24a,108,109 液通路 27,104 プライマリピストン 28,105 セカンダリピストン 29,106 プライマリ圧力室 30,107 セカンダリ圧力室 31,32,126,127 リターンスプリング 33,34,113,114 出力ポート 41,42,141,142 接続受部 43、143 浮動絞り弁機構 44,54,74,144 弁座 46,146 浮動弁体 46b,146b,161a 絞り穴 46c,58,79 スリット 53 バルブシート付き絞り弁機構 55,75 リブ 56,76,77 バルブシート 73 2重バルブシート付き絞り弁機構 76a 貫通穴(リリーフポート) 119c 貫通溝 146c 弁部 147 シート面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 周作 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 自 動車機器株式会社松山工場内 Fターム(参考) 3D047 BB20 BB47 CC17 CC28 CC30 FF09 FF13 HH10 KK01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボディに形成されたシリンダ穴
    にピストンが摺動自在に配設され、前記ピストンとシリ
    ンダボディにより、圧力発生室を区画し、前記圧力発生
    室とリザーバとを連通し作動液を前記圧力発生室へ補充
    するための液通路を備え、前記ピストンの作動時に前記
    圧力発生室で昇圧された作動液を出力ポートに吐出する
    マスタシリンダにおいて、 前記ピストンの作動時に、前記圧力発生室から前記リザ
    ーバへの作動液の流れを絞る絞り機能と、前記ピストン
    の戻り時に、開弁して前記リザーバから前記圧力発生室
    への作動液の流れを許容するバルブ機能と、該圧力発生
    室から前記リザーバへの作動液の流れを許容するリリー
    フ弁機能とを有する絞り弁機構を、前記液通路に配設す
    ることを特徴とするマスタシリンダ。
  2. 【請求項2】 前記絞り弁機構が、前記リザーバの前記
    シリンダボディとの接続部先端に設けられた弁座と、該
    弁座に着座する弁座面を有するとともに、絞り穴と、ほ
    ぼ中央部に複数のスリットとが形成された弾性材からな
    る浮動弁体とから構成される浮動絞り弁機構であること
    を特徴とする請求項1に記載のマスタシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記絞り機構が、弾性材からなる薄い板
    状または薄い膜状のバルブシートと、前記リザーバの前
    記シリンダボディとの接続部先端に形成され、該バルブ
    シートが前記圧力発生室側から当接するリブと、該バル
    ブシートを係止する係止部とから構成され、該バルブシ
    ートが変形しない通常の状態で、該バルブシートの外周
    縁と前記リザーバの前記接続部先端の内周面との間に、
    絞り用のスリットが形成されることを特徴とする請求項
    1に記載のマスタシリンダ。
  4. 【請求項4】 前記絞り機構が、弾性材からなるそれぞ
    れ大径と小径の薄い板状または薄い膜状の2個のバルブ
    シートと、該大径バルブシートを、前記小径バルブシー
    トを間に介在させて前記圧力発生室側から当接させるた
    めの、前記リザーバの前記シリンダボディとの接続部先
    端に形成されるリブと、該両バルブシートをほぼ中央部
    で係止する係止部とから構成され、前記大径バルブシー
    ト面の、前記小径バルブシールと重なる部分に、貫通穴
    を形成するとともに、該大径バルブシートが変形しない
    通常の状態で、該大径バルブシートの外周縁と前記リザ
    ーバの前記接続部先端の内周面との間に、絞り用のスリ
    ットが形成されることを特徴とする請求項1に記載のマ
    スタシリンダ。
  5. 【請求項5】 前記絞り機構が、絞り穴が形成された弾
    性材からなる浮動弁体と、弁軸方向に浮動する前記浮動
    弁体を当接させる弁座を形成するとともに、その先端に
    貫通溝を有する、前記リザーバの前記シリンダボディと
    の接続部先端部と、該接続部の前記シリンダボディ側と
    の通路である弁室の内周面に、前記浮動弁体が前記リザ
    ーバ側に移動するとき閉弁し、前記シリンダボディ側に
    移動するとき開弁するような、前記弁軸に対し傾斜して
    形成されるシート面とから構成される浮動絞り機構であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のマスタシリンダ。
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