JP2000309509A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2000309509A
JP2000309509A JP11122442A JP12244299A JP2000309509A JP 2000309509 A JP2000309509 A JP 2000309509A JP 11122442 A JP11122442 A JP 11122442A JP 12244299 A JP12244299 A JP 12244299A JP 2000309509 A JP2000309509 A JP 2000309509A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い耐水性と化粧持続性を具備し、製品自身及
び使用した際の化粧膜の均一性が高く、経時安定性にも
優れ、滑らかで良好な感触を有する化粧料に関する。 【解決手段】特定のパーフルオロポリエーテル基を有す
る化合物処理粉体とシリコーン樹脂とを含有することに
より、高い耐水性と化粧持続性を具備し、製品自身及び
使用した際の化粧膜の均一性が高く、経時安定性にも優
れ、滑らかで良好な感触を有する化粧料を提供するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料に関するもの
であり、更に詳細には、耐水性、化粧持続性に優れ、粉
体分散性が良好な事によって製品自身及び使用時の化粧
膜が均一で、経時安定性にも優れ、滑らかで良好な感触
を有する化粧料を提供することを目的とするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より化粧料の耐水性や化粧持続性を
向上させるため、粉体を撥水処理したり、油溶性樹脂と
揮発性油を組み合わせて配合し、化粧膜を強固にする技
術が知られている。特にパーフルオロアルキルリン酸エ
ステル及びその塩を用いた処理粉体は、高い撥水性を付
与させることが可能なため、高い耐水性と化粧持続性を
要求される化粧料に配合する粉体として有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パーフルオロアルキル
リン酸エステル及びその塩を用いて処理された化粧料用
粉体は、耐水性、化粧持続性を要求される化粧料にとっ
て有用な粉体であるが、その反面、高い撥油性をも付与
されることから、媒質によっては濡れ性が非常に悪く、
分散性が良好でないものもあり、均一で経時的にも安定
な化粧料を得ようとした場合には、強力で時間的にも長
い粉体分散工程が必要になることが多かった。加えて、
分散性が良好でないことにより、使用した際の肌上の化
粧膜に悪影響を及ぼすため、均一な化粧膜を得る為には
製品調製時に処方的制約を受けることがあった。また、
パーフルオロアルキルリン酸エステル及びその塩を用い
て撥水・撥油処理の化粧料用粉体を得る場合には、充分
な効果を得るために炭素数が8以上のパーフルオロアル
キル基が必要になる。その場合、粉体表面に処理される
化合物は固体状を呈し、粉体自体が有する滑らかさが失
われる場合があった。従って、媒質に対して適度な濡れ
性を有する、換言すれば、適度な撥油性を有し、分散処
理が容易な化粧料用粉体や、それを配合することによっ
て、耐水性、化粧持続性に優れ、粉体分散性が良好な事
による化粧膜の均一性、経時安定性にも優れ、滑らかで
良好な感触を有する化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】係る実情において、本発
明者は鋭意検討を重ねた結果、特定のパーフルオロポリ
エーテル基を有する化合物処理粉体とシリコーン樹脂と
を含有することにより、高い耐水性と化粧持続性を具備
し、製品自身及び使用した際の化粧膜の均一性が高く、
経時安定性にも優れ、滑らかで良好な感触を有する化粧
料が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち本発明は、次の成分(a)及び(b); (a)パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸エステ
ル及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸
エステル及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキ
ルカルボン酸及びその塩から選択される、分子量が30
0以上であるパーフルオロポリエーテル基を有する、1
種又は2種以上の化合物で表面を処理した化粧料用粉体 (b)シリコーン樹脂 を含有することを特徴とする化粧料を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。本発明
に使用される(a)成分は、特定のパーフルオロポリエ
ーテル基を有する化合物で基材粉体を処理したもので、
特開平8−133928号公報等に記載されているもの
が例示される。処理粉体を構成するパーフルオロポリエ
ーテル基を有する化合物とは、パーフルオロポリエーテ
ルアルキルリン酸及びその塩、パーフルオロポリエーテ
ルアルキル硫酸及びその塩、パーフルオロポリエーテル
アルキルカルボン酸及びその塩から選択される。これら
の化合物はパーフルオロポリエーテル基を含有し、かつ
粉体表面と親和性を持つためのリン酸基及び硫酸基及び
カルボキシル基から選択される極性基を有するものであ
る。また、パーフルオロポリエーテル基とは、パーフル
オロアルキレン又はパーフルオロアルキルと結合してい
るエーテル酸素が少なくとも2以上有する基をいうこと
とする。従って、本発明に係るパーフルオロポリエーテ
ルアルキルリン酸及びその塩には、特開平5−3920
9号公報及び特開平5−58841号公報に記載のよう
なエーテル酸素を一つしか持たないパーフルオロオキシ
アルキル基を含有する化合物は含まれない。パーフルオ
ロポリエーテル基の分子量は300以上であり、好まし
くは500以上であり、好ましい上限は概ね7000程
度である。300未満では、撥水・撥油性の付与を十分
に行うことがでず、本発明の効果を発現することが困難
である。
【0006】パーフルオロポリエーテル部分を構成する
好ましいパーフルオロオキシアルキレン基には、例えば
パーフルオロオキシメチレン基、パーフルオロオキシエ
チレン基、パーフルオロオキシイソプロピレン基、パー
フルオロオキシn−プロピレン基などが挙げられる。こ
れらから少なくとも1種以上が選択され且つ重合してパ
ーフルオロポリエーテル基を構成する。この中で、特に
好ましいパーフルオロポリエーテル基は下記一般式
(1)、(2)で表わされる基である。
【0007】 −(X)CFO(CFCF(CF)O)(CFCFO)(CFO )CF(X)− …(1) −(X)CFO(CFCFCFO)(CFCFO)(CFO) CF(X)− …(2) (但し、分子量は300以上であり、より好ましくは5
00以上であり、l、mは0以上の整数を示し、nは1
以上の整数を示し、l=m≠0であり、l/n=1〜1
00であり、より好ましくは20〜40であり、m/n
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、Xは同一又は異なっても良く、F又はCFであ
る。) 尚、パーフルオロポリエーテル基が2種以上のパーフル
オロオキシアルキレン基を含有する場合において、それ
ぞれ同種のものが連続重合している場合に限られず、ラ
ンダム重合或いはブロック重合でも構わない。
【0008】更に、本発明に係るパーフルオロポリエー
テル基を有する化合物と基材粉体との固着力の観点か
ら、前記化合物から粉体との親和性を有する極性基が容
易に離脱しないことが必要であり、そのために前記化合
物には、少なくとも1以上のオキシアルキレン基を含む
ことが好ましい。より好ましくは、1〜2である。3以
上のオキシアルキレン基が存在すると前記化合物の撥水
・撥油性が劣ったものとなるからである。同様に固着力
の点で、オキシアルキレン基に加え更に、アルキレン基
を含ませてもよい。アルキレン基の好ましい炭素数は2
以下である。
【0009】上記のパーフルオロポリエーテル基を有す
る化合物は、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸
及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸及
びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン
酸及びその塩が挙げられるが、中でも好ましくはパーフ
ルオロポリエーテルアルキルリン酸又はその塩である。
より好ましくは下記一般式(3)、(4)で表わされる
化合物及びそのジエタノールアミン塩、トリエタノール
アミン塩等のアミン塩である。
【0010】 [C2a+1O(CO)(CFO)CF(X)(CH− −(OCHCHOP(=O)(OH)3−q …(3) (但し、パーフルオロポリエーテル基の分子量は300
以上であり、より好ましくは500以上であり、l/n
=1〜100であり、より好ましくは20〜40であ
り、aは1〜10であり、dは0〜2であり、qは1又
は2であり、rは1〜2であり、XはF又はCFであ
る。)
【0011】 (HO)(O=)PO(CHCHO)CHCFO(CFCFO )(CFO)CFCH(OCHCHOP(=O)(OH) …(4) (但し、パーフルオロポリエーテル基の分子量は300
以上であり、より好ましくは500以上であり、m/n
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、rは1〜2である。)
【0012】本発明の(a)成分の特定のパーフルオロ
ポリエーテル基を有する化合物で処理を施す粉体として
は、従来化粧用粉体として用いられている粉体であれ
ば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料
級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特
に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体
類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられ
る。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カ
ーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群
青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲
母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セ
リサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメク
タイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、
ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシ
ウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロ
キシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化
チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマ
ス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン
処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝
性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、
セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−ア
クリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン
系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子
樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有
機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等
の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色2
05号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、
橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔
料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色
205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等
のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の
有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉
等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒
子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタ
ン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪
素等の複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその1種
又は2種以上を用いることができ、更に複合化したもの
を用いても良い。
【0013】粉体を特定のパーフルオロポリエーテル基
を有する化合物で表面処理する方法は、特に制限され
ず、通常の粉体表面被覆処理方法を適用することができ
る。例えば、パーフルオロポリエーテル基を有する化合
物を溶剤(有機溶媒あるいは極性溶媒)に溶解又は分散
し、粉体と混合し、その後溶剤を除去、乾燥する方法、
あるいは粉体を水に分散し、その分散物にパーフルオロ
ポリエーテル基を有する化合物の塩溶液を添加し、系の
液性を酸性にすることで粉体表面にパーフルオロポリエ
ーテル基を有する化合物を析出、固着させる方法等によ
って容易に処理粉体を得ることができる。尚、上記処理
後、粉体にパーフルオロポリエーテル基を有する化合物
をより強く吸着させるために、高温で焼き付けても良
い。また、表面処理にあっては粉体を同時に2種以上混
合して処理することもできる。更に、本発明の効果を損
なわない範囲で、そのほかのフッ素系化合物、シリコー
ン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、
N−長鎖アシルアミノ酸、コラーゲン、炭化水素、高級
脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、
界面活性剤などの公知のコーティング剤で同時に又は重
ねて処理してもよい。多重の処理を行う場合、公知の表
面処理とパーフルオロポリエーテル基を有する化合物に
よる処理の順序は問わない。パーフルオロポリエーテル
基を有する化合物による処理量は、その化合物の種類や
粉体によって異なるが、効果の発現の点において、好ま
しくは粉体の0.1〜50重量%(以下、単に「%」で
示す。)、より好ましくは0.5〜20%である。
(a)成分の処理粉体配合量は化粧料中に2〜95%が
好ましく、更に好ましくは5〜85%である。この範囲
で用いれば目的とする効果をより十分に得ることができ
る。
【0014】本発明の化粧料において、特定のパーフル
オロポリエーテル基を有するフッ素化合物により処理さ
れた化粧料用粉体は、高い撥水性を呈するため、耐水
性、化粧持続性を要求される化粧料への配合に適してい
る。また、パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合
物で処理されたものと比較して、媒質に対する濡れ性に
優れ、分散性が良好であるため、当該粉体を配合した化
粧料及び化粧膜は均一なものとすることができる。ま
た、製品自身の経時的安定性にも優れている。更に、本
発明の化粧料用粉体は、粉体表面に処理される化合物が
固体ではなく液状を呈しているため、化粧料に配合した
場合でも、滑らかで良好な感触を有する化粧料を得るこ
とができる。
【0015】本発明の化粧料は、前記の特定のパーフル
オロポリエーテル基を有するフッ素化合物により表面処
理された化粧料用粉体を粉体成分として必須に配合して
製造する。他の粉体成分については、発明の効果を妨げ
ないためにも、予め油剤等で処理した粉体成分を配合す
ることが好ましいが、特に限定されるものではなく、未
処理の粉体成分の配合も可能である。
【0016】本発明に用いられる成分(b)のシリコー
ン樹脂は、揮発性シリコーン油に溶解又は均一に分散す
ることのできる、常温で固体又は軟固体状のシリコーン
樹脂を示している。具体的に例示すれば、トリメチルシ
ロキシケイ酸樹脂、アクリル−シリコーン系グラフト共
重合体、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物等が
挙げられる。
【0017】トリメチルシロキシケイ酸樹脂とは、(R
SiO1/2・(SiO4/ (Rは炭素数
1〜6までの炭化水素基又はフェニル基)で表され、x
/yは1/8〜6/1の範囲に存在する有機シリコーン
樹脂である。トリメチルシロキシケイ酸樹脂の市販品と
しては、シリコーン油で溶解したものとして、例えば、
KF7312F、KF7312J、KF7312K、K
F9001、KF9002、X−21−5249、X−
21−5250、(以上、信越化学工業(株)製)、D
C593、BY11−018(以上、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)製)、TSF4600(東芝シ
リコーン(株)製)等が挙げられる。
【0018】アクリル−シリコーン系グラフト共重合体
とは、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオル
ガノポリシロキサン化合物とアクリレート及び/又はメ
タクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとの
ラジカル重合体で、特開平2−25411号公報、特開
平2−132141号公報等に記載されているものが例
示される。例えば、分子鎖の片末端にラジカル重合性を
有するオルガノポリシロキサン化合物は、下記一般式
(5)
【0019】
【化1】
【0020】R1:メチル基又は水素原子 R2:場合によりエーテル結合1個又は2個で遮断され
ている直鎖状又は分岐状の炭素鎖を有する炭素原子1〜
10個の2価の飽和炭化水素基 R3:メチル基又はブチル基 l:3〜300 で表されるものが挙げられる。
【0021】一方、アクリレート及び/又はメタクリレ
ートを主体とするラジカル重合性モノマーとは、ラジカ
ル重合性不飽和結合を分子中に1個有する化合物を意味
し、使用されるアクリレート及び/又はメタクリレート
としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、
ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)ア
クリレート、トリアコンタニル(メタ)アクリレート、
ヘントリアコンタニル(メタ)アクリレート等のアルキ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、フルオロ炭素鎖1〜10のパーフルオロアルキル
(メタ)アクリレート、コレステリル(メタ)アクリレ
ート、アルキルコレステリル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸アミドを例示することができる。ま
た、上記したアクリレート及び/又はメタクリレート以
外に必要に応じて種々の重合性モノマー化合物も使用す
ることができる。これらの化合物としては、スチレン、
置換スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、無水
マレイン酸、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、
ブタジエン、アクリロニトリル、フッ化オレフィン、N
−ビニルピロリドン等を例示することができる。また、
アクリル変性シリコーン樹脂の樹脂硬度を調節するため
に、エチレングリコールジ(メタ)アクリル酸エステ
ル、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリル酸エ
ステル等の架橋剤をラジカル重合性モノマーとして含有
しても構わない。
【0022】分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有す
るジメチルポリシロキサン化合物とアクリレート及び/
又はメタクリレートを主体とするラジカル共重合性モノ
マーとの共重合は、重合比率1/19〜2/1の範囲内
で、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、アゾビスイソブチロニトリル等の通常のラジカル
重合開始剤の存在下で行われ、溶液重合法、乳化重合
法、懸濁重合法、バルク重合法のいずれの方法の適用も
可能である。アクリル変性シリコーン樹脂の市販品とし
ては、KP540、KP561、溶剤に溶解したものと
して、KP541、KP543、KP545(以上、信
越化学工業社製)等が挙げられる。
【0023】部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
としては、ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上
のベンゼンを含みうる三次元架橋構造を有するオルガノ
ポリシロキサン重合物で、特公平8−6035号公報等
に記載されているものが例示される。部分架橋型オルガ
ノポリシロキサン重合物は、オルガノポリシロキサンを
架橋結合させて得られる重合物であり、一部に三次元架
橋構造を有し、RSiO単位及びRSiO1.5単位
よりなり、RSiO0.5単位及び/又はSiO
位を含んでいても良い。但し、各構成単位のRは水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、
フェニル基、トリル基等などのアリール基、およびビニ
ル基等の脂肪族不飽和基などが例示され、同種又は異な
った種類であっても良い。市販品としては、部分架橋型
オルガノポリシロキサン重合物にシリコーン油を配合し
たものとして、例えば、KSG15、KSG16、KS
G18(いずれも信越化学工業(株)製)等が挙げられ
る。
【0024】本発明の化粧料において、シリコーン樹脂
は、耐水性、化粧持続性を向上させる働きをする。ま
た、本発明の化粧料におけるシリコーン樹脂の配合量
は、シリコーン樹脂の種類によっても異なるが、化粧料
中0.5〜50%が好ましく、更に好ましくは2〜25
%である。この範囲で用いれば目的とする効果をより十
分に得ることができる。化粧料へのシリコーン樹脂の配
合方法は、一例を挙げれば揮発性シリコーン油に溶解又
は均一に分散して配合することができるが、配合方法は
これに限定されるものではない。揮発性シリコーン油を
具体的に例示すれば、オクタメチルシクロテトラシロキ
サン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリ
コーン油や沸点300℃以下の直鎖状のジメチルポリシ
ロキサンが挙げられる。
【0025】本発明の化粧料は、前記のシリコーン樹脂
を必須に配合して製造するが、シリコーン樹脂以外の油
溶性樹脂も発明の効果を妨げない範囲で配合することが
できる。シリコーン樹脂以外の油溶性樹脂としては、ア
ルキル(メタ)アクリレート、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ポリエス
テル、ポリイソブチレン等の有機高分子系樹脂、ロジン
酸ペンタエリスリトール等のロジン系樹脂等が例示され
る。
【0026】本発明の化粧料は、更に(c)成分として
分子内に親水性セグメント及びオルガノポリシロキサン
セグメントを含有する両親媒性シリコーン化合物を含有
することにより、製品自身及び使用した際の化粧膜の均
一性や経時安定性が格段に向上する。本発明に用いられ
る、分子内に親水性セグメント及びオルガノポリシロキ
サンセグメントを含有する両親媒性シリコーン化合物
は、分子内に親水性セグメント及びオルガノポリシロキ
サンセグメントを有するシリコーン誘導体であり、オル
ガノポリシロキサンの側鎖部及び/又は末端部に親水性
セグメントを有するものである。親水性セグメントを例
示すれば、アミノ基(−NH、−NHRNH)、水
酸基(−OH)、カルボキシル基(−COOH)、ポリ
オキシアルキレン基(−(OR)−)等が挙げられ
る。
【0027】本発明に使用される両親媒性シリコーン化
合物をより具体的に例示すれば、アミノ変性オルガノポ
リシロキサン(−NH側鎖タイプ)としてKF−86
4、KF−865、KF−868、KF−8003(信
越化学工業株式会社製)、アミノ変性オルガノポリシロ
キサン(−NH両末端タイプ)としてKF−801
2、X−22−161A、X−22−161B、X−2
2−161AS(同上)、アミノ変性オルガノポリシロ
キサン(−NHRNH側鎖タイプ)としてKF−86
0、KF−861、KF−880、KF−8002、K
F−8004、KF−8005、KF−858(同
上)、カルビノール変性オルガノポリシロキサン(側鎖
タイプ)としてX−22−4015(同上)、カルビノ
ール変性オルガノポリシロキサン(両末端タイプ)とし
てKF−6001、KF−6002、KF−6003、
X−22−160AS(同上)、カルボキシ変性オルガ
ノポリシロキサン(−COOH側鎖タイプ)としてX−
22−3701E(同上)、カルボキシ変性オルガノポ
リシロキサン(−COOH両末端タイプ)としてX−2
2−162A、X−22−162C(同上)、ポリオキ
シアルキレン変性オルガノポリシロキサン(−(OR)
−側鎖タイプ)としてKF−6011、KF−601
2、KF−6013、KF−6015、KF−601
6、KF−6017(同上)、ポリオキシアルキレン変
性オルガノポリシロキサン(−(OR)−両末端タイ
プ)としてX−22−4991(同上)、ポリオキシア
ルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサンとし
て、KF−6026(同上)、ABILEM−90(ゴ
ールドシュミット社製)等が挙げられ、これらを1種又
は2種以上用いることができる。
【0028】これらの両親媒性シリコーン化合物は、い
ずれも本発明に好適に使用できるが、特に好ましいもの
としては、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロ
キサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガ
ノポリシロキサン及び下記一般式(6)、(7)、
(8)で示される、(ポリ)グリセリン変性オルガノポ
リシロキサンである。 Si(Ra)1/2−[Si(Ra)2/2−[Si(Ra)XO 2/2−Si(Ra)1/2 …(6) Si(Ra)3−a1/2−[Si(Ra)2/2−Si(Ra )3−a1/2 …(7) Si(Ra)3−a1/2−[Si(Ra)2/2−[Si(R a)XO2/2−Si(Ra)3−a1/2 …(8) (式中Raは互いに異なっていてもよい炭素数1〜6の
一価の炭化水素基又はハロゲン原子で一部若しくは総て
の水素原子が置換された炭化水素基、aは0、1若しく
は2、n、mは1以上200以下の整数、Xは互いに異
なっていてもよい下記一般式(9)及び(10)で表さ
れる一価の基) −Rb−O−(CHCH(OH)CH0)−H …(9) −Rb−O−CH(CHOCHCH(OH)CH0H) …(10) (式中Rbは途中を酸素原子で遮断されていてもよい二
価の炭化水素基、pは1〜20の整数)
【0029】前述した両親媒性シリコーン化合物は、親
水性セグメント部分とオルガノポリシロキサンセグメン
ト部分が分子中に占める割合によって、水に対する溶解
性が変化する。本発明の化粧料には、水に対する溶性の
如何を問わずに両親媒性シリコーン化合物を配合するこ
とができるが、盛夏用の化粧料のような高い耐水性を要
求される化粧料においては、水に不溶性の両親媒性シリ
コーン化合物を配合することが好ましい。また、性状に
おいては肌への付着性を減じないために液状であること
が好ましいが、特に限定されるものではない。
【0030】本発明の化粧料において、両親媒性のシリ
コーン化合物は、特定のパーフルオロポリエーテル基を
有するフッ素化合物により処理されて分散性が良好とな
った化粧料用粉体によってもたらされるところの製品自
身及び化粧膜の均一性を更に向上させ、経時安定性を向
上させる効果を担う。
【0031】本発明の化粧料においての両親媒性のシリ
コーン化合物の配合量は、両親媒性のシリコーン化合物
の種類や調製する化粧料の剤型によっても異なるが、化
粧料中0.05〜10%が好ましく、更に好ましくは
0.1〜5%である。この範囲で用いれば、目的とする
効果をより十分に発現することができる。本発明の化粧
料においての両親媒性シリコーン化合物の配合方法は、
油性成分と混合して配合する等常法に従って配合するこ
とができるが、粉体に予め含浸する等の配合方法を採っ
ても良く、限定されるものではない。また、当該の両親
媒性シリコーン化合物は、本発明の化粧料を乳化型化粧
料とする場合には、乳化剤としても働く。
【0032】本発明の化粧料は、目的に応じて上記した
必須成分に加え、通常化粧料に使用される成分を配合す
ることができる。本発明において、油性成分を配合する
ことにより、エモリエント感を付与したり剤型の硬さや
塗布時の感触を調整することができる。更に乳化型化粧
料とし、水性成分による清涼感やモイスチャー感を調整
することができる。また、界面活性剤により、系の安定
性や、粉の分散性を向上することができる。油性成分と
しては、化粧品一般に使用される動物油、植物油、合成
油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油
等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化
油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、
(b)成分以外のシリコーン油類、フッ素系油類、ラノ
リン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的
には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリブ
テン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイク
ロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマ
ー、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャートロプ
シュワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、
ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂
類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワッ
クス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グ
リセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイ
ソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリ
ル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロ
ール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン
酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等
のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジ
ン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ス
テアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアル
コール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合
度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシ
クロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性シ
リコーン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パー
フルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ
素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸
イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導
体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステ
ル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステア
リン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性
ゲル化剤類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を
用いることができる。
【0033】水性成分としては、水及び水に可溶な成分
であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール
類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール
等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグ
リセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘ
ーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、
ローズ等の植物抽出液が挙げられ、水溶性高分子として
は、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒア
ルロン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラ
ギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等
の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキ
ル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げ
ることができる。
【0034】界面活性剤としては、成分(c)の両親媒
性シリコーン化合物以外では、化粧品一般に用いられて
いる界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イ
オン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性
界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン
性界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エス
テル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加
物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアル
キレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及
びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂
肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポ
リアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エ
ステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリ
セリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
ラノリンのアルキレングリコール付加物等が挙げられ
る。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン
酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アル
キルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α
−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−
メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸
塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキ
ル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げ
られる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキ
ルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸
誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモ
ニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、レ
シチンやリゾレシチン及びこれらの水素添加物等のリン
脂質含有成分、アミノ酸タイプやベタインタイプのカル
ボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エス
テル型のものが挙げられ、例えば、N,N−ジメチル−
N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベ
タイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン
酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレ
ンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N
−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイ
ン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボ
キシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
【0035】本発明の化粧料には、本発明の効果を損な
わない範囲で、必要に応じて、各種成分、例えば、紫外
線吸収剤、保湿剤、皮膜形成剤、褪色防止剤、酸化防止
剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを各種の効果
を付与するために適宜配合することができる。紫外線吸
収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、
ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−
4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン
等、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コ
ラーゲン、エラスチン、ケラチン等、酸化防止剤として
は、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美
容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、
防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、
フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0036】本発明の化粧料は、(a)成分の特定のパ
ーフルオロポリエーテル基を有するフッ素化合物により
処理された化粧料用粉体、(b)成分のシリコーン樹脂
を必須に配合する。また、前記二成分に加えて(c)成
分の両親媒性シリコーン化合物を任意に配合することで
製造する。本発明の化粧料は、メークアップ化粧料、ス
キンケア化粧料、頭髪化粧料があげられるが、化粧料の
剤型は、化粧料用粉体と油性成分から成る粉体化粧料や
油性化粧料、更に水性成分を加えた乳化型化粧料などが
挙げられ、性状も固形状、クリーム状、乳液状、多層状
(用時振盪)等が可能であるが、本発明の効果を最も発
現できる化粧料剤型としては、油性化粧料及び油中水型
の乳化型化粧料である。また、化粧料用途としては、フ
ァンデーション、下地、コンシーラー、白粉、頬紅、口
紅、リップクリーム、アイカラー、アイライナー、アイ
ブロウ、マスカラ等のメークアップ化粧料において、よ
り効果の発現が顕著である。
【0037】
【実施例】次に実施例を挙げて更に説明する。尚これら
は、本発明を何等限定するものではない。
【0038】製造例1:処理酸化チタンビーカーに2−
プロパノールを500gと下記に示すパーフルオロポリ
エーテルアルキルリン酸5gを入れ、攪拌しながら酸化
チタン(石原産業(株)CR−50)95gを添加する。
室温で十分攪拌した後、80℃にて1時間混合後、減圧
乾燥し、パーフルオロポリエーテル化合物5%処理酸化
チタンを得た。 (HO)2(O=)PO(CH2CH2O)rCH2CF2O(CF2CF2O)m(C F2O)nCF2CH2(OCH2CH2rOP(=O)(OH)2 …(11) (式中、m/n=1.8、r=1〜2、パーフルオロポ
リエーテルアルキルリン酸の平均分子量は1050であ
り、パーフルオロポリエーテル基の平均分子量は606
である。)
【0039】製造例2〜8 製造例1と同様の方法で処理して、パーフルオロポリエ
ーテル化合物5%処理酸化亜鉛(製造例2:処理酸化亜
鉛)、パーフルオロポリエーテル化合物5%処理ベンガ
ラ(製造例3:処理ベンガラ)、パーフルオロポリエー
テル化合物3%処理黄酸化鉄(製造例4:処理黄酸化
鉄)、パーフルオロポリエーテル化合物3%処理黒酸化
鉄(製造例5:処理黒酸化鉄)パーフルオロポリエーテ
ル化合物1%処理タルク(製造例6:処理タルク)、パ
ーフルオロポリエーテル化合物3%処理マイカ(製造例
7:処理マイカ)、パーフルオロポリエーテル化合物1
%処理雲母チタン(製造例8:処理雲母チタン)を得
た。
【0040】製造例9:処理シリカ ビーカーに水500mlを入れ、攪拌しながらシリカ4
9.5gを入れ室温にて充分攪拌する。このシリカ分散
液に、下記に示すパーフルオロポリエーテルアルキルリ
ン酸ジエタノールアミン塩20%水溶液を2.5g徐々
に添加し、添加後3時間攪拌混合を行った。塩酸にて中
和した後、吸引濾過を行い、乾燥してパーフルオロポリ
エーテル化合物1%処理シリカを得た。 CFO(CFCF(CF)O)(CFO)CFCH− −(OCHCH1.9OP(=O)[ONH(CHCHOH) …(12) (式中、l/n=24.1、パーフルオロポリエーテル
アルキルリン酸ジエタノールアミン塩の平均分子量は1
195であり、パーフルオロポリエーテル基の平均分子
量は791である。)
【0041】製造例10〜12 製造例9と同様の方法で処理して、パーフルオロポリエ
ーテル化合物3%処理ナイロンパウダー(製造例10:
処理ナイロンパウダー)、パーフルオロポリエーテル化
合物1%処理酸化鉄処理微粒子酸化チタン(製造例1
1:処理酸化鉄処理微粒子酸化チタン)、パーフルオロ
ポリエーテル化合物5%処理オルガノポリシロキサンエ
ラストマーパウダー(製造例12:処理オルガノポリシ
ロキサンエラストマーパウダー)を得た。
【0042】製造比較例1:処理酸化チタン ビーカーに水500mlをいれ、攪拌しながら酸化チタ
ン(石原産業(株)CR−50)95gをいれ、室温で十
分攪拌した。この酸化チタン分散液に、攪拌しながら次
式に示すパーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミ
ン塩の20%水溶液25gを徐々に添加し、添加後2時
間半攪拌を行った。更に攪拌しながら、5%塩酸水溶液
を徐々に添加し、系を酸性とした。吸引ろ過で粉体分を
ろ取し、水洗後乾燥してパーフルオロアルキル化合物5
%処理酸化チタンを得た。 (C2m+1CHCHO)P(=O)[ONH(CHCHOH )3−n …(13) (式中、m、nはそれぞれm=6〜18、2≧n≧1で
あり、平均分子量は954であり、パーフルオロアルキ
ル基の平均分子量は619である。)
【0043】比較製造例2〜8 比較製造例1と同様の方法で処理して、パーフルオロア
ルキル化合物5%処理酸化亜鉛(比較製造例2:処理酸
化亜鉛)、パーフルオロアルキル化合物5%処理ベンガ
ラ(比較製造例3:処理ベンガラ)、パーフルオロアル
キル化合物3%処理黄酸化鉄(比較製造例4:処理黄酸
化鉄)、パーフルオロアルキル化合物3%処理黒酸化鉄
(比較製造例5:処理黒酸化鉄)パーフルオロアルキル
化合物1%処理タルク(比較製造例6:処理タルク)、
パーフルオロアルキル化合物3%処理マイカ(比較製造
例7:処理マイカ)、パーフルオロアルキル化合物1%
処理雲母チタン(比較製造例8:処理雲母チタン)を得
た。
【0044】比較製造例9:パーフルオロアルキル化合
物1%処理シリカ 下記に示すパーフルオロアルキル化合物5gを四塩化炭
素500mlに均一分散し、シリカ495gを添加して
1時間攪拌した。このものを減圧下で加熱乾燥し、更に
105℃で1時間攪拌を行った後冷却し、パーフルオロ
アルキル化合物1%処理シリカを得た。 (C2m+1CHCHO)P(=O)(OH)3−n …(14) (式中、mは6〜18、nは1.5、パーフルオロアル
キル基の平均分子量は619である。)
【0045】比較製造例10〜12 比較製造例1と同様の方法で処理して、パーフルオロア
ルキル化合物3%処理ナイロンパウダー(比較製造例1
0:処理ナイロンパウダー)、パーフルオロアルキル化
合物1%処理酸化鉄処理微粒子酸化チタン(比較製造例
11:処理酸化鉄処理微粒子酸化チタン)、パーフルオ
ロアルキル化合物5%処理オルガノポリシロキサンエラ
ストマーパウダー(比較製造例12:処理オルガノポリ
シロキサンエラストマーパウダー)を得た。
【0046】実施例1〜6及び比較例1〜3 油性ファ
ンデーション 表1に示す処方の油性ファンデーションを調製し、使用
時の滑らかさ、化粧膜の均一性、耐水性、化粧持続性に
ついて下記の方法により評価した。その結果も併せて表
1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】*1〜6:メチルハイドロジェンポリシロ
キサン5%処理 *7:シリコンKSG−16(信越化学工業(株)製) *8:エスカロール557(ヴァンダイク社製) *9:ABIL EM−90(ゴールドシュミット社
製)
【0049】(製法) 1.成分A群を均一に混合する。 2.成分B群を均一に加熱混合する。 3.1に2を添加しロールミルにて混錬する。 4.3を再加熱し、容器に溶融充填して油性ファンデー
ションを得た。
【0050】(評価方法)10名の官能検査パネルによ
り下記の7段階(0〜6点)の絶対評価を行い、その平
均点を更に4段階に分けて評価した。耐水性は、実際に
ファンデーションを塗布した状態で、プールでの水泳
(30分間)を行い、化粧膜の残存状態で評価した。 (1)絶対評価 6点:非常に良い 5点:良い 4点:やや良い 3点:普通 2点:やや悪い 1点:悪い 0点:非常に悪い (2)4段階評価 ◎:5点を超える ○:3点を超えて5点以下 △:1点を超えて3点以下 ×:1点以下
【0051】表1の結果から明らかなように、本発明品
である実施例1〜5の油性ファンデーションは、使用
感、膜状態、耐水性、化粧持ち等の全ての項目におい
て、比較例1〜3に比べ、はるかに優れた特性を有して
いることがわかる。特に、本発明品は、粉っぽさが無く
エモリエント感も良好であった。
【0052】実施例6:油性固形ファンデーション (処方) (%) 1.処理酸化チタン(製造例1) 11.0 2.処理酸化亜鉛(製造例2) 2.0 3.処理ベンガラ(製造例3) 適量 4.処理黄酸化鉄(製造例4) 適量 5.処理黒酸化鉄(製造例5) 適量 6.処理マイカ(製造例7) 20.0 7.処理酸化鉄処理微粒子酸化チタン (製造例11) 5.0 8.モンタンワックス 3.0 9.キャンデリラワックス 2.0 10.シリコーン樹脂(*7) 5.0 11.シリコーン樹脂(*10) 5.0 12.トリオクタン酸グリセリン 残量 13.エチレングリコールジステアレート 1.0 14.ジグリセリントリイソステアレート 3.0 15.香料 適量 *10:シリコンKP−545(信越化学工業(株)) (製法)8〜14を混合加熱溶解し、1〜7を添加して
冷ロールミルにて混錬する。再度加熱溶融し、皿に充填
した後、放冷し、油性固形ファンデーションとする。実
施例6の油性固形ファンデーションは、化粧膜が均一で
あり、化粧持続性にも優れたものであった。
【0053】 実施例7:W/O乳化型クリームファンデーション (処方) (%) 1.トリベヘン酸グリセリン 2.0 2.紫外線吸収剤(*8) 3.0 3.ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 8.0 4.デキストリン脂肪酸エステル(*11) 1.5 5.シリコーンKF−6026(*12) 3.0 6.セスキオレイン酸ソルビタン 1.0 7.有機変性ベントナイト(*13) 1.2 8.シリコーン樹脂(*7) 4.0 9.処理酸化チタン(製造例1) 9.5 10.処理ベンガラ(製造例3) 適量 11.処理黄酸化鉄(製造例4) 適量 12.処理黒酸化鉄(製造例5) 適量 13.処理雲母チタン(製造例8) 0.5 14.処理シリカ(製造例9) 1.0 15.処理オルガノポリシロキサン エラストマーパウダー(製造例12) 2.0 16.ジカプリン酸プロピレングリコール 7.0 17.オクタメチルシクロテトラシロキサン 8.0 18.デカメチルシクロペンタシロキサン 残量 19.エタノール 10.0 20.精製水 20.0 *11:レオパールKL(千葉製粉社製) *12:信越化学工業社製 *13:ベントン38(NLインダストリー) (製法)1〜18をロールミルにて混錬し、これに1
9、20の混合物を攪拌しつつ添加し、製造する。
【0054】比較例4:W/O乳化型クリームファンデ
ーション 実施例7において、成分(9)〜(15)のパーフルオ
ロポリエーテル化合物処理粉体をそれぞれメチルハイド
ロジェンポリシロキサン処理粉体に置き換えたものを比
較例4として同様に調製した。比較例4は、粉体の分散
性が悪く、塗布時の滑らかさに劣り、化粧膜の均一性や
化粧持続性も充分ではないものであった。これに対し
て、本発明に係わる実施例7のW/O乳化型クリームフ
ァンデーションは、滑らかな使用感を有しており、化粧
膜が均一であり、耐水性や化粧持続性にも優れたもので
あった。更に、水性成分を含んでいるため、清涼感があ
り、同時にエモリエント効果も高かった。
【0055】実施例8:W/O乳化型下地 (処方) (%) 1.処理酸化チタン(製造例1) 3.0 2.処理酸化鉄処理微粒子酸化チタン (製造例11) 6.0 3.処理タルク(製造例6) 7.0 4.ナイロンパウダー 3.0 5.ポリオキシエチレン・アルキル共変性 オルガノポリシロキサン 3.0 6.セスキオレイン酸ソルビタン 1.5 7.トリオクタン酸グリセリン 16.0 8.ショ糖脂肪酸エステル(*14) 1.0 9.セレシンワックス 6.0 10.シリコーン樹脂(*10) 6.0 11.デカメチルシクロペンタシロキサン 残量 12.グリセリン 1.5 13.ブチレングリコール 5.0 14.精製水 20.0 *14:シュガーワックスS−10E(第一工業製薬) (製法)1〜9を熱ロールミルにて混錬し、10、11
を添加する。これに12〜14の均一混合物を攪拌しな
がら徐々に添加する。再度、加熱して容器に溶融充填
し、W/O乳化型の固形状下地を得る。実施例8のW/
O乳化型下地は、滑らかな使用感を有しており、ファン
デーションの下地として化粧効果の持続に寄与するもの
であった。また、水性成分を含んでいるため、清涼感が
あり、同時にエモリエント効果も高かった。
【0056】実施例9:パウダーファンデーション (処方) (%) 1.処理酸化チタン(製造例1) 12.0 2.処理ベンガラ(製造例3) 0.16 3.処理黄酸化鉄(製造例4) 4.6 4.処理黒酸化鉄(製造例5) 0.05 5.処理タルク(製造例6) 20.0 6.処理マイカ(製造例7) 残量 7.処理ナイロンパウダー(製造例10) 3.0 8.処理オルガノポリシロキサン エラストマーパウダー(製造例12) 2.0 9.シリコーン樹脂(*7) 2.5 10.ジペンタエリスリトール 脂肪酸エステル(*15) 1.0 11.パーフルオロポリエーテル(*16) 4.0 12.ポリオキシエチレン変性 オルガノシポリロキサン(*17) 2.0 13.トリオクタン酸グリセリン 2.0 14.香料 適量 15.紫外線吸収剤(*8) 1.0 *15:コスモール168AR(日清製油社製) *16:フォンブリンHC/04(アウシモント社製) *17:シリコーンKF−6017(信越化学工業社
製) (製法)1〜8を混合粉砕し、9〜15の混合物を徐々
に加えて、充分に混錬する。これを、粉砕し、皿にプレ
ス成型し、パウダーファンデーションとする。実施例9
のパウダーファンデーションは、滑らかな使用感を持
ち、耐水性、化粧持続性に優れたものである。
【0057】
【発明の効果】本発明の化粧料は、滑らかな使用感を持
ち、化粧膜の均一性に優れ、耐水性や化粧持続性におい
て優れるものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月12日(2000.1.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有す
るジメチルポリシロキサン化合物とアクリレート及び/
又はメタクリレートを主体とするラジカル共重合性モノ
マーとの共重合は、重合比率1/19〜2/1の範囲内
で、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、アゾビスイソブチロニトリル等の通常のラジカル
重合開始剤の存在下で行われ、溶液重合法、乳化重合
法、懸濁重合法、バルク重合法のいずれの方法の適用も
可能である。アクリル変性シリコーン樹脂の市販品とし
ては、KP561、KP571、溶剤に溶解したものと
して、KP541、KP543、KP545(以上、信
越化学工業社製)等が挙げられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】実施例1〜5及び比較例1〜3 油性ファ
ンデーション 表1に示す処方の油性ファンデーションを調製し、使用
時の滑らかさ、化粧膜の均一性、耐水性、化粧持続性に
ついて下記の方法により評価した。その結果も併せて表
1に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】 実施例6:油性固形ファンデーション (処方) (%) 1.処理酸化チタン(製造例1) 11.0 2.処理酸化亜鉛(製造例2) 2.0 3.処理ベンガラ(製造例3) 適量 4.処理黄酸化鉄(製造例4) 適量 5.処理黒酸化鉄(製造例5) 適量 6.処理マイカ(製造例7) 20.0 7.処理酸化鉄処理微粒子酸化チタン(製造例11) 5.0 8.モンタンワックス 3.0 9.キャンデリラワックス 2.0 10.シリコーン樹脂(*7) 5.0 11.シリコーン樹脂(*10) 5.0 12.トリオクタン酸グリセリン 残量 13.エチレングリコールジステアレート 1.0 14.ジグリセリントリイソステアレート 3.0 15.香料 適量 *10:シリコンKP−545(信越化学工業社製) (製法)8〜14を混合加熱溶解し、1〜7及び15を
添加して冷ロールミルにて混練りする。再度加熱溶解
し、皿に充填した後、放冷し、油性固形ファンデーショ
ンとする。実施例6の油性固形ファンデーションは、化
粧膜が均一であり、化粧持続性にも優れたものであっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA012 AA122 AB052 AB172 AB232 AB242 AB442 AC012 AC102 AC122 AC392 AC442 AC781 AC782 AC901 AC902 AD041 AD042 AD072 AD091 AD092 AD161 AD162 AD172 AD242 BB21 BB33 CC12 DD17 DD21 DD30 DD32 EE01 EE06 EE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)及び(b); (a)パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸及びそ
    の塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸及びその
    塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン酸及び
    その塩から選択される、分子量が300以上であるパー
    フルオロポリエーテル基を有する化合物で処理した粉体 (b)シリコーン樹脂 を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 更に次の成分(c); (c)分子内に親水性セグメント及びオルガノポリシロ
    キサンセグメントを含有する、両親媒性シリコーン化合
    物を含有することを特徴とする請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 前記化粧料が乳化型であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の化粧料。
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