JP2000309729A - 多彩模様形成用塗料 - Google Patents

多彩模様形成用塗料

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JP2000309729A
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Tatsuro Seno
辰郎 瀬野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソフト感や断熱性があり、ローラー塗装や刷毛
塗装でも、均一な多彩模様塗膜を形成する多彩模様形成
用塗料を提供する。 【解決手段】成分として、結合剤樹脂100重量部に対
し、(A)平均粒径10〜500μmの粒状着色骨材を
30〜200重量部、(B)平均長径が0.1〜5.0
mm、平均厚みが10〜500μmの鱗片状着色骨材を
2〜100重量部、及び(C)平均粒径が10〜500
μmの中空状粒子を2〜100重量部、配合する。
(A)と(B)と(C)の合計量は、45〜350重量
部である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフト感や断熱性
があり、またローラー塗装や刷毛塗装等の手段によって
も均一な多彩模様塗膜を形成することが可能な多彩模様
形成用塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多彩模様塗膜を形成する方法とし
て、粒状着色骨材を配合した塗料を塗装することにより
多彩模様塗膜を形成する方法が代表的なものとして知ら
れている(例えば、特公平7−88488号、特開昭5
9−172557号、特開平8−60043号等の公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法により形成された多彩模様塗膜は、塗膜表面に出
た粒状着色骨材の凹凸により、手で触れた時のソフトタ
ッチ感がなく、また粒状着色骨材による模様の輪郭がは
っきりしているため、視覚的にも温かなソフト感に劣っ
ていた。さらに、ローラー塗装や刷毛塗装等の剪断力の
かかる塗装手段で塗装すると剪断力がかかるため粒状着
色骨材の移動により均一な多彩模様塗膜の形成が困難で
ある等の問題点を有していた。また、粒状着色骨材の代
わりに、あるいはそれと併用して鱗片状着色骨材を配合
した塗料を塗装することにより大柄の多彩模様塗膜を形
成する方法も知られている(例えば、特開平7−319
3号、特開平7−247450号等の公報)。
【0004】しかしながら、これらの方法により形成さ
れた多彩模様塗膜は、ローラー塗装や刷毛塗装等の剪断
力のかかる塗装手段で塗装すると、鱗片状着色骨材が、
塗膜中で水平方向に分布しにくく、塗膜中でランダム方
向に分布し、そのため鱗片状着色骨材が塗膜表面に頭出
しして、自然でソフト感のある塗膜の形成が困難である
等の問題点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、充填材として
特定の粒径を有する粒状着色骨材と、鱗片状着色骨材と
からなる混合着色骨材に、さらに比重の小さい中空状粒
子を併用することにより、ローラー塗装や刷毛塗装等に
よる塗装手段でも自然でソフト感があり、粒状着色骨材
と鱗片状着色骨材とが混在した多彩模様塗膜を形成でき
るという知見を得て本発明を完成した。すなわち、本発
明は、結合剤樹脂100重量部に対し、(A)平均粒径
が10〜500μmの粒状着色骨材を30〜200重量
部、(B)平均長径が0.1〜5.0mm、平均厚みが
10〜500μmの鱗片状着色骨材を2〜100重量
部、及び(C)平均粒径が10〜500μmの中空状粒
子を2〜100重量部、含有し、かつ前記(A)と
(B)と(C)の合計量が45〜350重量部である、
多彩模様形成用塗料を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において使用される塗料は、溶媒に、結合剤樹脂
等の構成成分を分散もしくは溶解させた、従来から公知
の水溶性塗料や、水性エマルジョン塗料、有機溶剤型塗
料等が挙げられる。すなわち、アクリル樹脂系や、酢酸
ビニル樹脂系、ポリウレタン樹脂系、アクリルシリコー
ン樹脂系、フッ素樹脂系、アルキド樹脂系、エポキシ樹
脂系などの結合剤樹脂、該樹脂を安定に分散もしくは溶
解させる水、各種有機溶剤あるいはこれらの混合物から
なる溶媒、さらに必要に応じ硬化剤や、増粘剤、分散
剤、消泡剤、成膜助剤、防カビ剤などの各種添加剤等を
配合したものから構成される。
【0007】本発明の多彩模様形成用塗料は、このよう
な塗料に(A)粒状着色骨材と、(B)鱗片状着色骨材
と、(C)中空状粒子とからなる充填材を分散含有せし
めた塗料である。前記(A)の粒状着色骨材は、平均粒
子径が塗料中での安定性、ドット模様の認識のしやすさ
等から10〜500μm、好ましくは20〜200μm
のものを使用する。このような粒状着色骨材としては、
塗料中に使用されている溶媒に溶解しないものであれ
ば、従来から多彩模様形成用塗料に使用されている各種
無機質や有機質の粒状着色骨材が特に制限なく使用でき
る。具体的には、着色している珪砂、大理石粉、御影石
粉、蛍石粒子、陶磁器粉砕粒子、プラスチックス粒子な
どが代表的なものとして挙げられる。前記(B)の鱗片
状着色骨材は、平均長径が0.1〜5.0mm、好まし
くは0.3〜3.0mm、厚みが10〜500μm、好
ましくは15〜100μmのものを使用する。この範囲
の大きさで、(A)の粒状着色骨材によるドツト模様中
に(B)の鱗片状着色骨材の分布が認識でき、それによ
り石目調等の大柄の多彩模様が形成され、また塗料中で
の安定性や塗装時における割れ防止が達成できる。
【0008】また、粒状着色骨材と鱗片状着色骨材とが
混在した、自然に近い多彩模様塗膜が得られる様、前者
の平均粒径よりも後者の平均長径が2倍以上、好ましく
は3倍以上のものが好ましい。このような鱗片状着色骨
材としては、粒状着色骨材と同様、溶媒に溶解しないも
のであれば、従来から多彩模様形成用塗料に使用されて
いる各種無機質や有機質、金属の鱗片状着色骨材が特に
制限なく使用できる。具体的には、着色しているマイ
カ、ガラスフレーク、陶磁器片、プラスチックスフィル
ム片、アルミニウムフレークなどが代表的なものとして
挙げられる。前記(C)の中空状粒子は、緩衝材として
の働きをもち、そのためローラー塗装や刷毛塗装等の塗
装手段で塗装しても、不均一な粒状着色骨材と鱗片状着
色骨材の移動や鱗片状着色骨材の塗膜表面からの頭出し
を抑え、均一でソフト感のある多彩模様塗膜を形成する
ことが可能となる。さらに中空状粒子は、断熱性を付与
するため結露等の生じにくい塗膜を形成することが可能
となる。
【0009】中空状粒子の粒子径は、前記の効果を発現
させるため、さらには塗装作業性の観点から10〜50
0μm、好ましくは30〜200μmが適当である。ま
た、中空状粒子は塗膜表面に主として分布するよう溶媒
含浸性のないもので、真比重が0.1〜0.8、好まし
くは0.2〜0.5のものが適当であり、形状は、球状
に近いものがソフトタツチ感の観点から適当である。な
お、中空状粒子は、形成される塗膜を深みのある軟い色
調とさせるために、透明もしくは半透明のものが適当で
ある。このような中空状粒子としては、中空状ガラスビ
ーズやアクリル酸エステル−スチレン共重合体、塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体などのプラスチツ
ク製中空状粒子等が代表的なものとして挙げられる。
【0010】本発明の多彩模様形成用塗料は、以上説明
した3種類の充填材を含有し、それらの配合割合は、結
合剤樹脂100重量部に対し、(A)の粒状着色骨材を
30〜200重量部、好ましくは35〜150重量部;
(B)の鱗片状着色骨材を2〜100重量部、好ましく
は20〜70重量部;(C)の中空状粒子を2〜100
重量部、好ましくは20〜60重量部が適当である。な
お、(A)の粒状着色骨材が30重量部未満であると、
微小のドット模様が目立たず、逆に200重量部越える
と、塗膜強度の観点から相対的に(B)の鱗片状着色骨
材を少なくする必要上、美しい多彩模様が得にくくな
る。
【0011】また、(B)の鱗片状着色骨材が2重量部
未満であると大柄の多彩模様が目立たず、逆に100重
量部越えると大柄模様が目立ち、模様のバランスが悪く
なり、さらに塗膜強度も低下する。また、(C)の中空
状粒子が2重量部未満であると、多彩模様の均一性が悪
くなり、さらに触感上からも視感上からも塗膜のソフト
感がなくなり、逆に100重量部越えると配合効果の向
上が認められないだけでなく、相対的に(A)の粒状着
色骨材や(B)の鱗片状着色骨材を、塗膜強度の観点か
ら少なくする必要上、多彩模様の外観が悪くなる。
【0012】また、これら3種類の充填材の合計量は、
結合剤樹脂100重量部に対し、45〜350重量部、
好ましくは60〜250重量部が適当である。なお、充
填材の合計量が45重量部未満であると多彩模様が不均
一となり、逆に350重量部を越えると塗膜強度が悪く
なるので好ましくない。また、(B)の鱗片状着色骨材
と(C)の中空状粒子の重量割合は、多彩模様のソフト
感や均一性等の観点から(100:20〜300)、好
ましくは(100:50〜200)が適当である。
【0013】本発明の多彩模様形成用塗料の塗装方法と
しては、従来のスプレー塗装等も当然可能であるが、従
来均一多彩模様形成が困難とされていたローラー塗装、
刷毛塗装等の剪断力がかかる塗装方法でも、1回塗り
で、微小凹凸表面を有する均一多彩模様を形成すること
が出来る。なお、塗料は、塗装作業性の観点から溶媒や
添加剤にて、粘度を30〜200ポイズ(25℃)、好
ましくは40〜80ポイズに調整したものが望ましい。
膜厚は特に制限されないが、望ましくは50〜1000
μm(乾燥膜厚)になるように塗装するのが適当であ
り、自然乾燥もしくは、前述のプラスチックス製の充填
材が溶融しない程度の温度にて強制乾燥させ、多彩模様
塗膜を形成する。
【0014】
【実施例】以下、本発明について、実施例及び比較例に
より更に詳細に説明する。なお、実施例、比較例におけ
る「部」、「%」は、重量基準で示す。 <実施例1〜2及び比較例1〜3>表1に示される配合
成分を混合分散し、多彩模様形成用塗料を調製した。各
実施例、比較例で得られた塗料を、下地処理したスレー
ト板に中毛ローラーにて乾燥膜厚約500μmになるよ
うに塗装し、自然乾燥させた。得られた模様外観、ソフ
ト感及び断熱性を調べ、その結果を表2に示した。な
お、試験方法は、以下の通り行った。
【0015】<模様外観>塗膜外観を目視判定。 <ソフト感>手で触れたソフト感、目視のソフト感を判
定。 ○:触感、視感ともソフト感あるもの ×:触感、視感の少なくとも一方がソフト感ないもの
【0016】<断熱性>4リツトルの丸缶の外面に各塗
料を乾燥膜厚500μmになるように塗装、乾燥した。
該丸缶内に5℃の水を2リツトル入れ、温度20℃、湿
度50%の環境下で、10分間経過後の塗膜表面におけ
る結露の発生の有無を調べた。 :結露なし ×:結露あり
【0017】
【表1】表1 (単位:部)
【0018】注1)「ポリトロンE316」(旭化成工
業社製商品名)、固形分45% 注2)平均粒径150μm 注3)平均粒径150μm 注4)平均長径400μm、平均厚み20μm 注5)平均長径420μm、平均厚み18μm 注6)平均粒径60μm、真比重0.2 注7)平均粒径0.3μm 注8)増粘剤と分散剤と消泡剤との(1:3:2)から
なる添加剤
【0019】
【表2】表2
【0020】表2からも明らかの通り、本発明の多彩模
様形成用塗料を使用した実施例1〜2は、いずれも均一
な多彩模様を形成し、またソフト感、断熱性も良好であ
った。一方、中空状粒子を含有しない比較例1及び2
は、いずれも不均一な多彩模様となり、ソフト感,断熱
性とも不良であった。また、粒径の小さい通常の顔料を
配合した比較例3は、自然感のない模様であった。
【発明の効果】本発明の多彩模様形成用塗料は、ソフト
感や断熱性があり、またローラー塗装や刷毛塗装等の手
段によつても均一な多彩模様塗膜を形成することができ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 CC062 CD042 CD091 CF021 CG001 CG141 CG142 CG162 CJ022 CL001 DB001 DD001 EA012 HA066 HA436 HA486 HA546 HA556 KA20 KA21 MA02 MA04 MA06 MA08 MA09 MA10 NA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合剤樹脂100重量部に対し、(A)
    平均粒径が10〜500μmの粒状着色骨材を30〜2
    00重量部、(B)平均長径が0.1〜5.0mm、平
    均厚みが10〜500μmの鱗片状着色骨材を2〜10
    0重量部、及び(C)平均粒径が10〜500μmの中
    空状粒子を2〜100重量部、含有し、かつ前記(A)
    と(B)と(C)の合計量が45〜350重量部であ
    る、ことを特徴とする多彩模様形成用塗料。
  2. 【請求項2】 前記(B)の鱗片状着色骨材と、前記
    (C)の中空状粒子との重量割合が、(100:20〜
    300)であり、かつ前記(B)の鱗片状骨材の平均長
    径が、前記(A)の粒状着色骨材の平均粒径の2倍以上
    である、請求項1に記載の多彩模様形成用塗料。
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