JP2000309863A - 溶融金属浴用円筒滑り軸受け - Google Patents
溶融金属浴用円筒滑り軸受けInfo
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- JP2000309863A JP2000309863A JP11117962A JP11796299A JP2000309863A JP 2000309863 A JP2000309863 A JP 2000309863A JP 11117962 A JP11117962 A JP 11117962A JP 11796299 A JP11796299 A JP 11796299A JP 2000309863 A JP2000309863 A JP 2000309863A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐侵食性および耐摩耗性に優れたセラミック
ス部材を具備するとともに高い耐久性を有し、しかも金
属部材のみを容易に交換可能な、鋼板の連続式溶融金属
めっき製造設備の溶融金属浴中に用いられる浴中ロール
の円筒滑り軸受けを提供する。 【解決手段】 鋼板の連続式溶融金属鍍金製造設備の溶
融金属浴中で用いられる浴中ロールの円筒滑り軸受けで
ある。使用中にロール軸からの荷重を直接受ける領域に
配置されたセラミックス部材(13)と、このセラミッ
クス部材を保持するためにこの外周側に配置された金属
製保持器(12)とを具備し、前記金属製保持器は、容
易に交換可能に前記セラミックス部材と接続され、か
つ、前記円筒滑り軸受けの使用中には前記セラミックス
部材を確実に固定することを特徴とする。
ス部材を具備するとともに高い耐久性を有し、しかも金
属部材のみを容易に交換可能な、鋼板の連続式溶融金属
めっき製造設備の溶融金属浴中に用いられる浴中ロール
の円筒滑り軸受けを提供する。 【解決手段】 鋼板の連続式溶融金属鍍金製造設備の溶
融金属浴中で用いられる浴中ロールの円筒滑り軸受けで
ある。使用中にロール軸からの荷重を直接受ける領域に
配置されたセラミックス部材(13)と、このセラミッ
クス部材を保持するためにこの外周側に配置された金属
製保持器(12)とを具備し、前記金属製保持器は、容
易に交換可能に前記セラミックス部材と接続され、か
つ、前記円筒滑り軸受けの使用中には前記セラミックス
部材を確実に固定することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロール軸受けに係
り、特に、亜鉛、アルミニウムあるいはそれらの合金を
鋼板に連続的に鍍金する設備の金属浴中に適用されるロ
ール軸受けに関する。
り、特に、亜鉛、アルミニウムあるいはそれらの合金を
鋼板に連続的に鍍金する設備の金属浴中に適用されるロ
ール軸受けに関する。
【0002】
【従来の技術】図6に公知の連続溶融金属メッキ装置の
構成を示す。この装置においては、加熱炉(図示せず)
で加熱焼鈍された鋼板21を、溶融金属槽22に導いて
鋼板21へ溶融金属23をメッキし、シンクロール24
およびサポートロール25を介して溶融金属槽22から
引き上げることによって、金属メッキ鋼板26が連続的
に得られる。図7にシンクロール24の構造を示す。シ
ンクロール軸受け27の回転部材30は、ロール軸また
はロール軸に嵌合された円筒スリーブである。固定側部
材31は平板または半割の円筒形状をしており、リテー
ナー32により保持されている。図8には、サポートロ
ール25の構造を示す。サポートロール軸受け28の回
転部材30は、ロール軸またはロール軸に嵌合された円
筒スリーブである。固定側部材31は円筒または平板の
形状をしており、リテーナー32により保持されてい
る。
構成を示す。この装置においては、加熱炉(図示せず)
で加熱焼鈍された鋼板21を、溶融金属槽22に導いて
鋼板21へ溶融金属23をメッキし、シンクロール24
およびサポートロール25を介して溶融金属槽22から
引き上げることによって、金属メッキ鋼板26が連続的
に得られる。図7にシンクロール24の構造を示す。シ
ンクロール軸受け27の回転部材30は、ロール軸また
はロール軸に嵌合された円筒スリーブである。固定側部
材31は平板または半割の円筒形状をしており、リテー
ナー32により保持されている。図8には、サポートロ
ール25の構造を示す。サポートロール軸受け28の回
転部材30は、ロール軸またはロール軸に嵌合された円
筒スリーブである。固定側部材31は円筒または平板の
形状をしており、リテーナー32により保持されてい
る。
【0003】図9に半割円筒形状の固定側部材31の構
造例を示す。図10にサポートロール軸受け28の構造
例を示す。回転側部材30は、ロール軸またはロール軸
に嵌合された円筒スリーブである。固定側部材31は円
筒形状をしており、リテーナー32により保持されてい
る。シンクロール24は鋼板21の移動を動力として回
転する。サポートロール25の回転は鋼板21の移動を
動力とする場合と専用のモーターを動力とする場合があ
る。
造例を示す。図10にサポートロール軸受け28の構造
例を示す。回転側部材30は、ロール軸またはロール軸
に嵌合された円筒スリーブである。固定側部材31は円
筒形状をしており、リテーナー32により保持されてい
る。シンクロール24は鋼板21の移動を動力として回
転する。サポートロール25の回転は鋼板21の移動を
動力とする場合と専用のモーターを動力とする場合があ
る。
【0004】上述したような金属浴中で使用されるロー
ル軸受けは、その高温かつ過酷な侵食環境および要求さ
れる寿命より、ステンレス鋼系の材料が適用されてい
る。また、侵食が著しいことや金属浴中で生成する粒状
の合金による摩耗のために単純な滑り軸受けとなってい
る。滑り軸受けを使用することによって、経時的な摩耗
によりロール軸と軸受け内面との間隔が徐々に大きくな
ってロールに振れ回りを生じてしまう。ロール軸と軸受
け内面との間に摩耗によって生じる間隔を低減するため
に、図10(b)に示すような平板を3枚用いロール軸
芯に対して120°前後の間隔をもってこれらを設置
し、その内の1枚をロール軸中心方向に可動させるとい
う方法が採られていた。
ル軸受けは、その高温かつ過酷な侵食環境および要求さ
れる寿命より、ステンレス鋼系の材料が適用されてい
る。また、侵食が著しいことや金属浴中で生成する粒状
の合金による摩耗のために単純な滑り軸受けとなってい
る。滑り軸受けを使用することによって、経時的な摩耗
によりロール軸と軸受け内面との間隔が徐々に大きくな
ってロールに振れ回りを生じてしまう。ロール軸と軸受
け内面との間に摩耗によって生じる間隔を低減するため
に、図10(b)に示すような平板を3枚用いロール軸
芯に対して120°前後の間隔をもってこれらを設置
し、その内の1枚をロール軸中心方向に可動させるとい
う方法が採られていた。
【0005】近年、耐摩耗性および耐侵食性に優れた材
料であるセラミックス材料または複合材料が比較的安価
になりつつある。こうしたセラミックス材料や複合材料
は、前述の金属浴中のロール軸受けとして最適な性質を
備えているため、ロール軸受けへの適用が試みられ始め
ている。
料であるセラミックス材料または複合材料が比較的安価
になりつつある。こうしたセラミックス材料や複合材料
は、前述の金属浴中のロール軸受けとして最適な性質を
備えているため、ロール軸受けへの適用が試みられ始め
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】セラミックス材料を軸
受けとして使用する場合には、他の部材を構成する鉄系
の材料と組合せた上で、ボルト締結や溶接を用いて金属
浴中にてロールや軸受けを支持するフレームに固定され
る。セラミックスと金属材料とは熱膨張係数が大きく異
なっており、また、連続式の溶融金属めっき設備で用い
られる軸受けは高温の金属浴中と保守整備時の常温とに
繰り返して曝されるので、このように焼嵌め、接着剤、
またはボルト締結等によりセラミックス材料と金属材料
とを接合した際には、セラミックス材料側に損傷を生じ
易いという問題があった。
受けとして使用する場合には、他の部材を構成する鉄系
の材料と組合せた上で、ボルト締結や溶接を用いて金属
浴中にてロールや軸受けを支持するフレームに固定され
る。セラミックスと金属材料とは熱膨張係数が大きく異
なっており、また、連続式の溶融金属めっき設備で用い
られる軸受けは高温の金属浴中と保守整備時の常温とに
繰り返して曝されるので、このように焼嵌め、接着剤、
またはボルト締結等によりセラミックス材料と金属材料
とを接合した際には、セラミックス材料側に損傷を生じ
易いという問題があった。
【0007】セラミックス材料は、耐侵食性や耐摩耗性
に優れているので、長期に亘って軸受けとしての機能を
果たす。一方、これと組み合わされる金属材料は、セラ
ミックス材料より侵食され易いので浴中機器の整備が必
要であり、概してその寿命はセラミックス材料よりも遙
かに短い。整備の際には、浴中機器は金属浴から引き上
げられ常温まで冷却されるので、この過程においてセラ
ミックスと金属との熱膨張差により発生する不均一な応
力によって、セラミックス側がその脆性故に破壊される
おそれがある。セラミックスの破壊を引き起こす不均一
な応力は、金属材料とセラミックス材料との接合面へ溶
融金属が侵入した後の冷却過程においても発生する。す
でに説明したようにセラミックス自体は耐侵食性や耐摩
耗性に優れているものの、セラミックス材料と金属材料
とを組み合わせてなる軸受けの耐久性は充分ではない。
に優れているので、長期に亘って軸受けとしての機能を
果たす。一方、これと組み合わされる金属材料は、セラ
ミックス材料より侵食され易いので浴中機器の整備が必
要であり、概してその寿命はセラミックス材料よりも遙
かに短い。整備の際には、浴中機器は金属浴から引き上
げられ常温まで冷却されるので、この過程においてセラ
ミックスと金属との熱膨張差により発生する不均一な応
力によって、セラミックス側がその脆性故に破壊される
おそれがある。セラミックスの破壊を引き起こす不均一
な応力は、金属材料とセラミックス材料との接合面へ溶
融金属が侵入した後の冷却過程においても発生する。す
でに説明したようにセラミックス自体は耐侵食性や耐摩
耗性に優れているものの、セラミックス材料と金属材料
とを組み合わせてなる軸受けの耐久性は充分ではない。
【0008】また、セラミックス材料は安価になりつつ
あるといっても、従来のステンレス鋼等の金属材料にて
作製した軸受けよりは遙かに高額であるため、金属部材
と同等の周期で交換すると投資効果がなくなる。セラミ
ックス部材は、セラミックス部材に応じた寿命を使い切
るために、整備時にはセラミックス部材を活かし取りし
て再使用できる構造の軸受けが望まれている。しかしな
がら、こうした軸受けは未だ得られていないのが現状で
ある。
あるといっても、従来のステンレス鋼等の金属材料にて
作製した軸受けよりは遙かに高額であるため、金属部材
と同等の周期で交換すると投資効果がなくなる。セラミ
ックス部材は、セラミックス部材に応じた寿命を使い切
るために、整備時にはセラミックス部材を活かし取りし
て再使用できる構造の軸受けが望まれている。しかしな
がら、こうした軸受けは未だ得られていないのが現状で
ある。
【0009】そこで本発明は、耐侵食性および耐摩耗性
に優れたセラミックス部材を具備するとともに高い耐久
性を有し、しかも金属部材のみを容易に交換可能な、鋼
板の連続式溶融金属めっき製造設備の溶融金属浴中に用
いられる浴中ロールの円筒滑り軸受けを提供することを
目的とする。
に優れたセラミックス部材を具備するとともに高い耐久
性を有し、しかも金属部材のみを容易に交換可能な、鋼
板の連続式溶融金属めっき製造設備の溶融金属浴中に用
いられる浴中ロールの円筒滑り軸受けを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、鋼板の連続式溶融金属鍍金製造設備の溶
融金属浴中で用いられる浴中ロールの円筒滑り軸受けに
おいて、使用中にロール軸からの荷重を直接受ける領域
に配置されたセラミックス部材と、このセラミックス部
材を保持するためにこの外周側に配置された金属製保持
器とを具備し、前記金属製保持器は、容易に交換可能に
前記セラミックス部材と接続され、かつ、前記円筒滑り
軸受けの使用中には前記セラミックス部材を確実に固定
することを特徴とする円筒滑り軸受けを提供する。
に、本発明は、鋼板の連続式溶融金属鍍金製造設備の溶
融金属浴中で用いられる浴中ロールの円筒滑り軸受けに
おいて、使用中にロール軸からの荷重を直接受ける領域
に配置されたセラミックス部材と、このセラミックス部
材を保持するためにこの外周側に配置された金属製保持
器とを具備し、前記金属製保持器は、容易に交換可能に
前記セラミックス部材と接続され、かつ、前記円筒滑り
軸受けの使用中には前記セラミックス部材を確実に固定
することを特徴とする円筒滑り軸受けを提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
細に説明する。
【0012】図1には、本発明の円筒滑り軸受けの一例
の構成を表す概略図を示す。
の構成を表す概略図を示す。
【0013】図示する円筒滑り軸受け10は、金属製の
固定器11と、内周側の所定の領域にセラミックス部材
13を有する金属製の保持器12とにより構成されてい
る。セラミックス部材13は、軸受けの使用中にロール
軸(図示せず)から荷重を直接受ける領域に設けられて
いる。
固定器11と、内周側の所定の領域にセラミックス部材
13を有する金属製の保持器12とにより構成されてい
る。セラミックス部材13は、軸受けの使用中にロール
軸(図示せず)から荷重を直接受ける領域に設けられて
いる。
【0014】本発明の軸受けにおいては、セラミックス
部材13とこれを保持する金属製保持器12とは、堅牢
に結合されておらず、セラミックス部材13は、金属製
保持器12の内周側にはめ込むことによって結合されて
いる。このため、昇温あるいは冷却過程におけるそれぞ
れの熱膨張や溶融金属による不均一な応力がセラミック
ス部材13に直接作用しない。溶融金属浴中で使用する
ことによって金属製保持器12が侵食された場合には、
この金属製保持器12は容易に取り外して交換すること
もできる。その一方、溶融金属浴中にて本発明の軸受け
を使用する際には、セラミックス部材13は金属製保持
器12により確実に固定される。
部材13とこれを保持する金属製保持器12とは、堅牢
に結合されておらず、セラミックス部材13は、金属製
保持器12の内周側にはめ込むことによって結合されて
いる。このため、昇温あるいは冷却過程におけるそれぞ
れの熱膨張や溶融金属による不均一な応力がセラミック
ス部材13に直接作用しない。溶融金属浴中で使用する
ことによって金属製保持器12が侵食された場合には、
この金属製保持器12は容易に取り外して交換すること
もできる。その一方、溶融金属浴中にて本発明の軸受け
を使用する際には、セラミックス部材13は金属製保持
器12により確実に固定される。
【0015】本発明の円筒滑り軸受け10は、例えば、
図2に示すように金属製L型ブラケット14aおよび1
4bを用いてロールアーム15に固定することによっ
て、セラミックス部材13と金属製保持器12とを固定
することができる。図2(a)は、固定部分の側面断面
図を表し、この図2(a)におけるI−I断面図を図2
(b)に示す。なお、図2(a)は、図2(b)におけ
るII−II断面に相当するものであり、簡略化のためにロ
ール軸やロール等の部材は示していない。
図2に示すように金属製L型ブラケット14aおよび1
4bを用いてロールアーム15に固定することによっ
て、セラミックス部材13と金属製保持器12とを固定
することができる。図2(a)は、固定部分の側面断面
図を表し、この図2(a)におけるI−I断面図を図2
(b)に示す。なお、図2(a)は、図2(b)におけ
るII−II断面に相当するものであり、簡略化のためにロ
ール軸やロール等の部材は示していない。
【0016】図示するように金属製L型ブラケット14
aおよび14bを用いて本発明の円筒滑り軸受け10を
固定するためには、金属製固定器11および金属製保持
器13の外周の所定の領域は、金属製L型ブラケット1
4aおよび14bの形状に対応した所定の形状に加工し
ておくことが好ましい。なお、L型ブラケットは、SU
S316L、SCS22等の任意の金属材料により作製
することができ、その寸法は、軸受けの寸法等に応じて
適宜決定することができる。
aおよび14bを用いて本発明の円筒滑り軸受け10を
固定するためには、金属製固定器11および金属製保持
器13の外周の所定の領域は、金属製L型ブラケット1
4aおよび14bの形状に対応した所定の形状に加工し
ておくことが好ましい。なお、L型ブラケットは、SU
S316L、SCS22等の任意の金属材料により作製
することができ、その寸法は、軸受けの寸法等に応じて
適宜決定することができる。
【0017】図3には、図2に示したように金属製L型
ブラケット14bで固定される本発明の円筒滑り軸受け
10におけるセラミックス部材13を内周側に有する金
属製保持器12の構成を示す。
ブラケット14bで固定される本発明の円筒滑り軸受け
10におけるセラミックス部材13を内周側に有する金
属製保持器12の構成を示す。
【0018】図3(a)は、セラミックス部材13を有
する金属製保持器12の正面図を表し、図3(b)は図
3(a)におけるIII−III断面図を表す。図3(a)に
示すように、金属製保持器12の内周には所定の溝が設
けられており、この溝内にセラミックス部材13がはめ
込まれている。また、図3(b)に示すように、金属製
保持器12の外周の所定の領域には、図2(a)におい
て説明したような金属製L型ブラケット14bの形状に
対応するよう加工が施されている。
する金属製保持器12の正面図を表し、図3(b)は図
3(a)におけるIII−III断面図を表す。図3(a)に
示すように、金属製保持器12の内周には所定の溝が設
けられており、この溝内にセラミックス部材13がはめ
込まれている。また、図3(b)に示すように、金属製
保持器12の外周の所定の領域には、図2(a)におい
て説明したような金属製L型ブラケット14bの形状に
対応するよう加工が施されている。
【0019】金属製保持器12は、SUS316L、S
CS22等の任意の金属材料によって作製することがで
き、セラミックス部材13は、二硼化チタン、窒化珪
素、アルミナ系等のセラミックスにより作製することが
できる。
CS22等の任意の金属材料によって作製することがで
き、セラミックス部材13は、二硼化チタン、窒化珪
素、アルミナ系等のセラミックスにより作製することが
できる。
【0020】本発明においては、金属製保持器12の内
寸、すなわちセラミックス部材13に接触する部分を、
セラミックス部材13の外寸より所定の寸法だけ大きく
形成することによって、金属製保持器12とセラミック
ス部材13との嵌め込みを可能にすることができる。具
体的には、金属製保持器12の内寸は、セラミックス部
材13の外寸よりも0.01〜0.8mm程度大きく形
成する。これらの部材の寸法を0.01mm未満の差で
加工することは困難であり、一方 0.8mmを超える
と、間隙が大きくなり、振動の原因やセラミックスの破
損を生じやすいという不都合を生じる。各部材における
これ以外の寸法、例えば金属製保持器12の外寸や幅、
セラミックス部材13の内寸や幅等の他の寸法は、適宜
決定することができる。
寸、すなわちセラミックス部材13に接触する部分を、
セラミックス部材13の外寸より所定の寸法だけ大きく
形成することによって、金属製保持器12とセラミック
ス部材13との嵌め込みを可能にすることができる。具
体的には、金属製保持器12の内寸は、セラミックス部
材13の外寸よりも0.01〜0.8mm程度大きく形
成する。これらの部材の寸法を0.01mm未満の差で
加工することは困難であり、一方 0.8mmを超える
と、間隙が大きくなり、振動の原因やセラミックスの破
損を生じやすいという不都合を生じる。各部材における
これ以外の寸法、例えば金属製保持器12の外寸や幅、
セラミックス部材13の内寸や幅等の他の寸法は、適宜
決定することができる。
【0021】金属製保持器12の内周の溝形状は、ロー
ル軸(図示せず)に対してスラスト方向に働く負荷によ
るセラミックス部材13の働きを拘束できる形状であれ
ば特に限定されず、例えば、機械加工あるいは細分化し
た部材を溶接にて結合した構造のいずれとしてもよい。
ル軸(図示せず)に対してスラスト方向に働く負荷によ
るセラミックス部材13の働きを拘束できる形状であれ
ば特に限定されず、例えば、機械加工あるいは細分化し
た部材を溶接にて結合した構造のいずれとしてもよい。
【0022】金属製保持器12とセラミックス部材13
との境界には、市販の塗布型セラミックスコーティング
剤を塗布してもよい。使用し得るセラミックスコーティ
ング剤としては、例えば窒化硼素系やアルミナ系の液体
型コーティング剤等が挙げられる。こうしたコーティン
グ剤を塗布することによって、軸受け分解時にセラミッ
クス部材13が剥がれやすくなるので、セラミックス部
材の破壊を防ぐことができる。
との境界には、市販の塗布型セラミックスコーティング
剤を塗布してもよい。使用し得るセラミックスコーティ
ング剤としては、例えば窒化硼素系やアルミナ系の液体
型コーティング剤等が挙げられる。こうしたコーティン
グ剤を塗布することによって、軸受け分解時にセラミッ
クス部材13が剥がれやすくなるので、セラミックス部
材の破壊を防ぐことができる。
【0023】なお、本発明の円筒滑り軸受けは金属製固
定器11と組み合わせて構成されるので、金属製保持器
の端部12aは、セラミックス部材の端部13aより突
出しないことが必要である。
定器11と組み合わせて構成されるので、金属製保持器
の端部12aは、セラミックス部材の端部13aより突
出しないことが必要である。
【0024】図示した例では、セラミックス部材13の
形状は、半割の円筒形としたが、これに限定されるもの
ではない。軸受けの使用中にロール軸から荷重を直接受
ける任意の領域を覆うように、金属製保持器12の内周
にセラミックス部材13を配置することができる。ただ
し、軸受け組み立てのエンジニアリング上、セラミック
ス部材13は半割りの円筒形であることが最も好まし
い。
形状は、半割の円筒形としたが、これに限定されるもの
ではない。軸受けの使用中にロール軸から荷重を直接受
ける任意の領域を覆うように、金属製保持器12の内周
にセラミックス部材13を配置することができる。ただ
し、軸受け組み立てのエンジニアリング上、セラミック
ス部材13は半割りの円筒形であることが最も好まし
い。
【0025】図4には、図2に示したように金属製L型
ブラケット14aで固定される本発明の円筒滑り軸受け
10における金属製固定器11の構成を示す。
ブラケット14aで固定される本発明の円筒滑り軸受け
10における金属製固定器11の構成を示す。
【0026】図4(a)には、金属製保持器11の正面
図を示し、図4(b)には図4(a)におけるIV−IV断
面図を示す。図4(b)に示すように、金属製固定器1
1の外周の所定の領域には、図2(a)において説明し
たような金属製L型ブラケット14aの形状に対応する
よう加工が施されている。金属製固定器11は、金属製
保持器12と同様にSUS316L、SCS22等の任
意の金属材料によって作製することができる。
図を示し、図4(b)には図4(a)におけるIV−IV断
面図を示す。図4(b)に示すように、金属製固定器1
1の外周の所定の領域には、図2(a)において説明し
たような金属製L型ブラケット14aの形状に対応する
よう加工が施されている。金属製固定器11は、金属製
保持器12と同様にSUS316L、SCS22等の任
意の金属材料によって作製することができる。
【0027】本発明においては、金属製固定器11と、
セラミックス部材13を有する金属製保持器12と組み
合わせて軸受けを構成するので、金属製固定器11の外
径は、金属製保持器12の外径と実質的に等しく形成
し、固定器の内径は、セラミックス部材13の内径と実
質的に等しく形成することが望まれる。
セラミックス部材13を有する金属製保持器12と組み
合わせて軸受けを構成するので、金属製固定器11の外
径は、金属製保持器12の外径と実質的に等しく形成
し、固定器の内径は、セラミックス部材13の内径と実
質的に等しく形成することが望まれる。
【0028】こうした金属製固定器11と、図3に示し
たようなセラミックス部材13を内周側に有する金属製
保持器12と組み合わせることによって、図1に示すよ
うな本発明の円筒滑り軸受け10が構成される。円筒形
となった軸受けは、図2に示したようにロール軸から荷
重がかかる側にセラミックス部材を配置してロールや軸
受けを固定するロールアームに固定する。
たようなセラミックス部材13を内周側に有する金属製
保持器12と組み合わせることによって、図1に示すよ
うな本発明の円筒滑り軸受け10が構成される。円筒形
となった軸受けは、図2に示したようにロール軸から荷
重がかかる側にセラミックス部材を配置してロールや軸
受けを固定するロールアームに固定する。
【0029】なお、本発明の円筒滑り軸受けにおいて金
属製保持器12および金属製固定器11の外形は、円形
である必要はなく、軸受けを固定するフレームに対して
固定し易いように多角形や異形であっても構わない。
属製保持器12および金属製固定器11の外形は、円形
である必要はなく、軸受けを固定するフレームに対して
固定し易いように多角形や異形であっても構わない。
【0030】また、金属製の保持器12や固定器11の
外側に、市販のセラミックスコーティング剤を塗布して
もよい。コーティング剤としては、上述したようなもの
が挙げられる。コーティング剤を塗布することによっ
て、軸受け金属部分の溶融金属に対する侵食を低減する
ことが可能であり、軸受けそのものの寿命を延ばすこと
ができる。
外側に、市販のセラミックスコーティング剤を塗布して
もよい。コーティング剤としては、上述したようなもの
が挙げられる。コーティング剤を塗布することによっ
て、軸受け金属部分の溶融金属に対する侵食を低減する
ことが可能であり、軸受けそのものの寿命を延ばすこと
ができる。
【0031】
【実施例】以下、具体例を示して本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0032】まず、セラミックスとしてTiB2 を用い
て、半割円筒形のセラミックス部材を形成した。このT
iB2 部材の外周を覆う寸法を有する半割円筒形のステ
ンレス鋼製の保持器を用意し、TiB2 部材の外寸より
も0.5mm大きい溝を保持器の内周部分に彫り込ん
だ。保持器の外周の所定の領域には、図3に示すように
加工が施されている。
て、半割円筒形のセラミックス部材を形成した。このT
iB2 部材の外周を覆う寸法を有する半割円筒形のステ
ンレス鋼製の保持器を用意し、TiB2 部材の外寸より
も0.5mm大きい溝を保持器の内周部分に彫り込ん
だ。保持器の外周の所定の領域には、図3に示すように
加工が施されている。
【0033】ステンレス鋼製保持器内にTiB2 部材を
はめ込むことによって、図3に示したような部材を作製
した。このとき、保持器の端部はTiB2 部材の端部か
ら突出せず、同一平面上にあった。
はめ込むことによって、図3に示したような部材を作製
した。このとき、保持器の端部はTiB2 部材の端部か
ら突出せず、同一平面上にあった。
【0034】さらに、図4に示したような半割り円筒状
のステンレス鋼製の固定器を用意した。この固定器の内
径は前述のTiB2 部材の内径と等しく、固定器の外径
は保持器の外径と等しく、外周の所定の領域には図4
(b)に示すように加工が施されている。
のステンレス鋼製の固定器を用意した。この固定器の内
径は前述のTiB2 部材の内径と等しく、固定器の外径
は保持器の外径と等しく、外周の所定の領域には図4
(b)に示すように加工が施されている。
【0035】このステンレス鋼製固定器と、前述のTi
B2 部材を有するステンレス鋼製保持器とを組み合わせ
て本発明の円筒滑り軸受けを作製し、さらに図2に示す
ように金属製L型ブラケットを用いてロールアームに固
定した。
B2 部材を有するステンレス鋼製保持器とを組み合わせ
て本発明の円筒滑り軸受けを作製し、さらに図2に示す
ように金属製L型ブラケットを用いてロールアームに固
定した。
【0036】得られた円筒滑り軸受けについて、摺動距
離と摩耗量との関係を調べ、その結果を図5のグラフに
示す。なお、従来の鉄系金属材料からなる軸受けについ
ての結果もあわせて示した。
離と摩耗量との関係を調べ、その結果を図5のグラフに
示す。なお、従来の鉄系金属材料からなる軸受けについ
ての結果もあわせて示した。
【0037】図5のグラフに示されるように、鉄系金属
材料からなる従来の軸受けは、2×106 m程度の摺動
距離で10mm以上もの摩耗量に達しているのに対して
本発明の円筒滑り軸受けは、2×106 mの摺動距離で
も摩耗量は0.1mm以下にとどまっている。なお、セ
ラミックスを窒化珪素やアルミナ系セラミックスに変更
する以外は上述と同様にして作製した円筒滑り軸受けに
ついても、摺動距離と摩耗量との関係は同様であった。
材料からなる従来の軸受けは、2×106 m程度の摺動
距離で10mm以上もの摩耗量に達しているのに対して
本発明の円筒滑り軸受けは、2×106 mの摺動距離で
も摩耗量は0.1mm以下にとどまっている。なお、セ
ラミックスを窒化珪素やアルミナ系セラミックスに変更
する以外は上述と同様にして作製した円筒滑り軸受けに
ついても、摺動距離と摩耗量との関係は同様であった。
【0038】このように軸受けの摩耗量が低減している
ので、本発明の軸受けを溶融金属メッキ浴中に用いるこ
とによって、めっき後の鋼板の品質が改善されることが
容易に推測される。
ので、本発明の軸受けを溶融金属メッキ浴中に用いるこ
とによって、めっき後の鋼板の品質が改善されることが
容易に推測される。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、耐
侵食性および耐摩耗性に優れたセラミックス部材を具備
するとともに高い耐久性を有し、しかも金属部材のみを
容易に交換可能な、鋼板の連続式溶融金属めっき製造設
備の溶融金属浴中に用いられる浴中ロールの円筒滑り軸
受けが提供される。
侵食性および耐摩耗性に優れたセラミックス部材を具備
するとともに高い耐久性を有し、しかも金属部材のみを
容易に交換可能な、鋼板の連続式溶融金属めっき製造設
備の溶融金属浴中に用いられる浴中ロールの円筒滑り軸
受けが提供される。
【0040】本発明によれば、亜鉛やアルミニウムある
いはそれらの合金を連続的に鋼板に溶融めっきする設備
の溶融金属浴中に用いられるロールに対して、非駆動に
よる安定した鋼板速度に動機するロールの回転が得られ
る。このため、溶融金属浴周辺での鋼板の振動を減少さ
せることができ、しかもセラミックス部材を用いたこと
によりロール軸受けの寿命の延命化を図ることができる
ので、めっき後の鋼板の品質は著しく向上する。加え
て、金属部材のみを容易に交換可能であるので、本発明
の円筒滑り軸受けにおいては、高価なセラミックス部材
を性能が維持できなくなるまで繰り返し使用することが
できる。したがって、製造コストを大幅に削減すること
も可能となり、本発明の工業的価値は大きい。
いはそれらの合金を連続的に鋼板に溶融めっきする設備
の溶融金属浴中に用いられるロールに対して、非駆動に
よる安定した鋼板速度に動機するロールの回転が得られ
る。このため、溶融金属浴周辺での鋼板の振動を減少さ
せることができ、しかもセラミックス部材を用いたこと
によりロール軸受けの寿命の延命化を図ることができる
ので、めっき後の鋼板の品質は著しく向上する。加え
て、金属部材のみを容易に交換可能であるので、本発明
の円筒滑り軸受けにおいては、高価なセラミックス部材
を性能が維持できなくなるまで繰り返し使用することが
できる。したがって、製造コストを大幅に削減すること
も可能となり、本発明の工業的価値は大きい。
【図1】本発明の円筒滑り軸受けの一例の構成を表す概
略図。
略図。
【図2】本発明の円筒滑り軸受けの固定方法を表す概略
図。
図。
【図3】本発明の円筒滑り軸受けにおける金属製保持器
側の構成を表す概略図。
側の構成を表す概略図。
【図4】本発明の円筒滑り軸受けにおける金属製固定器
の構成を表す概略図。
の構成を表す概略図。
【図5】円筒滑り軸受けの摺動距離と摩耗量との関係を
表すグラフ図。
表すグラフ図。
【図6】連続溶融金属メッキ装置の構成を示す図。
【図7】シンクロールの構造を示す図。
【図8】サポートロールの構造を示す図。
【図9】シンクロール軸受けの構造例を示す図。
【図10】サポートロール軸受けの構造例を示す図。
10…円筒滑り軸受け 11…金属製固定器 12…金属製保持器 12a…金属製保持器端部 13…セラミックス部材 13a…セラミックス部材端部 14a,14b…金属製L型ブラケット 15…ロールアーム 21…鋼板 22…溶融金属槽 23…溶融金属 24…シンクロール 25…サポートロール 26…金属メッキ鋼板 27…シンクロール軸受け 28…サポートロール軸受け 30…回転部材 31…固定側部材 32…リテーナー
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼板の連続式溶融金属鍍金製造設備の溶
融金属浴中で用いられる浴中ロールの円筒滑り軸受けに
おいて、 使用中にロール軸からの荷重を直接受ける領域に配置さ
れたセラミックス部材と、このセラミックス部材を保持
するためにこの外周側に配置された金属製保持器とを具
備し、 前記金属製保持器は、容易に交換可能に前記セラミック
ス部材と接続され、かつ、前記円筒滑り軸受けの使用中
には前記セラミックス部材を確実に固定することを特徴
とする円筒滑り軸受け。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11117962A JP2000309863A (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 溶融金属浴用円筒滑り軸受け |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11117962A JP2000309863A (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 溶融金属浴用円筒滑り軸受け |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000309863A true JP2000309863A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=14724579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11117962A Pending JP2000309863A (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 溶融金属浴用円筒滑り軸受け |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000309863A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002294419A (ja) * | 2001-04-02 | 2002-10-09 | Hitachi Metals Ltd | 連続溶融金属めっき浴中ロール用軸受 |
| KR100478662B1 (ko) * | 2002-02-05 | 2005-03-23 | 주식회사 포스코 | 용융 알루미늄 도금설비용 부시 베어링 |
| KR100568340B1 (ko) * | 2001-08-24 | 2006-04-05 | 주식회사 포스코 | 용융금속 도금설비의 침적롤용 저널베어링 |
| JP2007009311A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融金属めっき浴用滑り軸受装置 |
| JP2015523457A (ja) * | 2012-04-12 | 2015-08-13 | セロベア ゲーエムベーハー | 熱い媒体(i)内で帯材を誘導するための装置 |
-
1999
- 1999-04-26 JP JP11117962A patent/JP2000309863A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002294419A (ja) * | 2001-04-02 | 2002-10-09 | Hitachi Metals Ltd | 連続溶融金属めっき浴中ロール用軸受 |
| KR100568340B1 (ko) * | 2001-08-24 | 2006-04-05 | 주식회사 포스코 | 용융금속 도금설비의 침적롤용 저널베어링 |
| KR100478662B1 (ko) * | 2002-02-05 | 2005-03-23 | 주식회사 포스코 | 용융 알루미늄 도금설비용 부시 베어링 |
| JP2007009311A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融金属めっき浴用滑り軸受装置 |
| JP2015523457A (ja) * | 2012-04-12 | 2015-08-13 | セロベア ゲーエムベーハー | 熱い媒体(i)内で帯材を誘導するための装置 |
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