JP2000310288A - バランサーを備えたエンジンのクランクケース - Google Patents
バランサーを備えたエンジンのクランクケースInfo
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- JP2000310288A JP2000310288A JP11119016A JP11901699A JP2000310288A JP 2000310288 A JP2000310288 A JP 2000310288A JP 11119016 A JP11119016 A JP 11119016A JP 11901699 A JP11901699 A JP 11901699A JP 2000310288 A JP2000310288 A JP 2000310288A
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Abstract
サー収容部の型抜き勾配に制約されずに容易に鋳造可能
でしかもエンジン形状を小型化することができる2軸2
次バランサーを備えたエンジンのクランクケースを提供
する。 【解決手段】 バランサー4をシリンダー2後方の上部
に装着したエンジンのクランクケース7において、前記
バランサー4は、クランクケース7に支持される支持軸
と、この支持軸を中心として回動するバランサー本体と
が別体の構成を有し、前記バランサーの収容部の下部に
前記バランサー本体の仮保持手段84を設けるととも
に、この収容部上面に蓋83を有する開口80を設け、
この開口80を通して前記バランサー本体を出し入れ可
能とした。
Description
たエンジンのクランクケース構造に関するものである。
ンク軸と平行なバランサー軸を2本有し、それぞれクラ
ンク回転の通常2倍の回転数で回転する2軸2次バラン
サーが備る。2つのバランサーのうち一方のバランサー
はそのバランサーギヤがクランク軸に設けたクランクギ
ヤと直接歯合し、他方のバランサーはアイドラーギヤ等
の反転用ギヤを介してクランク軸から駆動される。これ
により、2つのバランサーはクランク軸に同期して相互
に逆方向に回転駆動される。
けた駆動力取出しギヤ(減速小歯車)からこれに噛合す
る減速大歯車を介して変速主軸上に装着されたクラッチ
に伝達され、さらに変速主軸(メインシャフト)および
変速機構を介して変速副軸に伝達され、この変速副軸か
ら駆動チェーンあるいはシャフトドライブ等の駆動力伝
達機構を介して駆動輪に伝達される。
材は、アルミ合金等で鋳造されたクランクケース内に収
容される。クランクケースは、シリンダおよびクランク
室上部を構成するアッパーケースとクランク室下部を構
成するロアケースの上下に分割され、その上部にヘッド
カバーが装着され、下部にオイルパンが装着される。バ
ランサーはシリンダーを挟んでその前後に装着され、ク
ランク軸後方に変速主軸等の駆動ミッション系が備る。
うなエンジンを組立る場合、シリンダー後部のバランサ
ーは駆動ミッション系の上部に装着されるため、組立作
業がやりにくく、特にクランク軸との位相合せが面倒で
あった。また、メンテナンスの場合にも駆動ミッション
系を取外す必要があり、整備の作業性が悪かった。ま
た、クランクケースを鋳造する際、シリンダー後部のバ
ランサー収容部の型抜き勾配を考慮しなければならず、
レイアウトが制約され、クランク軸後方のスペースが広
がって、特にエンジン前後長さの短縮が充分図られなか
った。
って、組立作業性および整備性を向上させ、バランサー
収容部の型抜き勾配に制約されずに容易に鋳造可能でし
かもエンジン形状を小型化することができるバランサー
を備えたエンジンのクランクケースの提供を目的とす
る。
め、本発明では、バランサーをシリンダー後方の上部に
装着したエンジンのクランクケースにおいて、前記バラ
ンサーは、クランクケースに支持される支持軸と、この
支持軸を中心として回動するバランサー本体とが別体の
構成を有し、前記バランサーの収容部の下部に前記バラ
ンサー本体の仮保持手段を設けるとともに、この収容部
上面に蓋を有する開口を設け、この開口を通して前記バ
ランサー本体を出し入れ可能としたことを特徴とするバ
ランサーを備えたエンジンのクランクケースを提供す
る。
バランサー収容部に開口が設けられ、この開口を通して
バランサー本体が着脱可能になるとともに、この開口の
下部にバランサー本体の仮保持手段が設けられるため、
組立時にバランサーを開口から挿入して仮置きした状態
で組立作業が可能になり、組立の作業性および整備性が
向上する。また、クランクケースを上下に分割して鋳造
する場合、このバランサー収容部に開口が設けられるた
め、クランクケース上下の割り面側へのバランサー収容
部の型抜き勾配を考慮する必要がなくなり、型形状が簡
素化し鋳造作業も容易に行うことができコストの低減を
図ることができる。また、バランサーをシリンダーに近
づけることができ、クランクケース内の収容部材をコン
パクトに配置してエンジンの小型化を図ることができ
る。
前記バランサー収容部の下部に形成した底板からなり、
この底板に前記反転用ギヤが臨む穴を形成したことを特
徴としている。
成した開口下部に鋳造により容易にバランサー仮保持用
の底板を一体に設けることができ、バランサーハウジン
グの剛性が高められるとともに、この底板に形成した穴
を通してバランサーギヤとアイドラーギヤ等の反転用ギ
ヤを噛み合わせることができる。
ー後方の上部に装着したエンジンのクランクケースにお
いて、前記バランサーの収容部の上面に蓋を有する開口
を設け、この開口を通して前記バランサーを出し入れ可
能とし、前記開口部に前記バランサーとクランク軸との
位相合わせマークを設けたことを特徴とするバランサー
を備えたエンジンのクランクケースを提供する。
の開口を通してバランサーの着脱ができるとともに、こ
の開口部に形成した位相合わせマークに合わせてバラン
サーを装着することにより、クランク軸との位相合わせ
が容易にでき、バランサーの組み付け作業性が向上す
る。
第1バランサーおよび第2バランサーを備え、第1バラ
ンサーはクランク軸に直接歯合し、第2バランサーは第
1バランサーと回転方向を逆にするための反転用ギヤと
して減速大歯車を介してクランク軸から駆動されること
を特徴としている。
おいて、減速大歯車がアイドラーとして利用され、この
場合に、第2バランサーは、シリンダーに近く且つ従来
に比べ低位置に配置でき、クランクケースの小型化が可
能になる。
の形態について説明する。図1(A)(B)はそれぞ
れ、本発明の実施の形態に係るクランクケースの上面図
およびその開口部の詳細図である。また、図2(A)
(B)はそれぞれ、図1のA−A部およびB−B部の断
面図である。
輪車に搭載される4気筒エンジンであり、#1〜#4気
筒のシリンダ2は前傾して形成される(図2)。このシ
リンダー2を挟んで前後に、すなわち前傾したシリンダ
ー軸Cに関し実質上その前後に、2軸2次バランサーを
構成する第1バランサー3および第2バランサー4が備
る。シリンダー2の下部のシリンダー軸C上にクランク
軸5が備る。第1バランサー3はクランク軸5に直接係
合して回転駆動される。第2バランサー4は、駆動力伝
達用の変速主軸9(図2(B))に設けた減速大歯車6
を介してクランク軸5から回転駆動力を受ける。したが
って、この減速大歯車6が、第2バランサー4に対し、
回転方向反転用のアイドラーギヤとして作用する。
クランク軸5および減速大歯車6等はクランクケース
(アッパーケース)7内に収容される。図2に示すクラ
ンクケース7は、分割されたクランクケースの上部側の
アッパーケース部分を示すものであり、その下部にロア
ケース(図示しない)が合い面Pを介して結合される。
また、アッパーケースのシリンダー2の上部にシリンダ
ヘッド(図示しない)が結合され、さらにロアケースの
下部にオイルパン(図示しない)が装着されてクランク
ケース全体が構成される。
第2バランサー4収容部上面側には開口80が形成され
る。この開口80の周縁にはボルト孔81を有するフラ
ンジ部82が形成され、ボルト(図示しない)により着
脱可能な蓋83(図2(A))が装着される。なお、蓋
83は、図1および図2(B)では図示省略してある。
状に対応して湾曲した組付時の仮保持手段としての底板
84が形成される。この底板84には減速大歯車6が臨
む位置に穴85が形成される。このような開口80の内
部側のクランクケース内に第2バランサー4が装着され
る。この第2バランサー(バランサー本体)4は、バラ
ンサー軸部86と、このバランサー軸部86上の端部に
不図示のダンパを介して装着されたバランサーギヤ87
と、バランサー軸部86上に装着されたウェイト88と
により構成される。バランサーギヤ87は穴85を通し
て減速大歯車6と噛み合う。第2バランサー4は、その
両端部がクランクケース7側に支持された支持軸90を
介して回転自在に保持される。
クケース7内にクランク軸5や変速主軸9その他のミッ
ション系を装着した後、第1バランサを組付けてアッパ
ーケースとロアケースを組合わせ、その後、蓋83を外
した状態で、開口80を通して上から第2バランサー4
を組込む。このとき、支持軸90をクランクケースおよ
び第2バランサーに貫通させるまでの間、第2バランサ
ー4を底板84上に仮置きしておくことができるため、
作業がしやすくなる。また、このような底板84を設け
ることにより、クランクケース7の剛性が高められる。
に、クランク軸の所定の回転位置に対応した位相合せマ
ーク(図示しない)を形成しておき、予めクランク軸を
所定の回転位置に合わせた後、この位相合せマークにバ
ランサーギヤ87の合わせマーク(不図示)を合わせて
装着することにより、バランサーギヤのクランク軸に対
する位相合せが容易にでき、バランサーの組み付け作業
が容易に確実に行われる。また、メンテナンス等の整備
の場合においても、蓋83を取外してエンジン車載状態
で第2バランサー4を点検整備することが可能である。
底部に設けたり、あるいは係止爪等を底部側面側から突
出させてバランサーの仮保持手段を構成してもよい。
80を設けてバランサー収容部を形成し、開口80側か
ら型抜きすることにより、クランクケースの鋳造時にシ
リンダー後方下部の膨出部2a(図2(A))がアンダ
ーカットとならずスライド型構造を採る必要がない。こ
のため、鋳型が簡素化し鋳造作業も容易になる。
ことなく第2バランサー4をシリンダー2に近づけて且
つ低位置に配置することができるため(合い面P側から
の型抜き勾配を考慮した場合には第2バランサーの軸芯
は図2(A)のC2’の位置になる)、クランクケース
の上方に配置された吸気通路との干渉のために高さ方向
に制約がある場合でも変速主軸の軸心Mをクランク軸5
の軸心Kよりも上側に設けることができ、これにより変
速副軸を前側に寄せて配置することが可能になって、エ
ンジンの前後方向の長さを短縮し小型化を図ることがで
きる。なお、バランサー本体4と支持軸90が一体的に
形成されていてもよい。
態に係るエンジンの縦断面構成図であり、図4はその主
要軸の平面配置構成図である。
クル4気筒エンジンであり、#1〜#4の各気筒(図
4)は前傾したシリンダー11を有し、その内部をピス
トン12が摺動する。シリンダー11が設けられ、後述
のアッパーケース29に一体的に形成されたシリンダー
ブロック54の上部にシリンダーヘッド13がヘッドボ
ルト55(図4)により固定される。各シリンダー11
の下部にはクランク室27が形成され、その内部に車幅
方向にクランク軸28が装着される。各シリンダー11
のシリンダーヘッド下面側に燃焼室14が形成され、そ
の頂部に点火プラグ15が装着される。各燃焼室14に
臨んで吸気ポート17が形成され、各吸気ポート17は
気筒ごとに吸気通路16に連通し、吸気通路16は図示
しないエアクリーナに接続される。吸気通路16には、
スロットルバルブ25が設けられ、その下流側の吸気通
路上壁に燃料噴射弁26が設けられる。各吸気ポート1
7の端部には燃焼室14に臨む2つの吸気バルブ18が
装着される。
が形成され、各排気ポート20の端部には燃焼室14に
臨んで2つの排気バルブ21が装着される。各排気ポー
ト20は気筒ごとに設けた合計4本の排気管19にそれ
ぞれ接続される。排気管19は、エンジン10の前側を
覆ってほぼ垂直に配設されエンジン下部で後方に屈曲
し、触媒56やマフラー(図示しない)を介して外部に
排気ガスを放出する。
の吸気カム軸22が設けられ、各吸気バルブに対応して
吸気カム22aが形成される。同様に、排気バルブ21
の上部には、排気カム軸23が設けられ、各排気バルブ
21に対応して排気カム23aが形成される。各カム軸
22,23は、その端部のカムスプロケット49を介し
てカムチェーン48によりクランク軸28の端部に設け
たスプロケット47に連結される。これにより、各カム
22a,23aが、クランク軸28の回転に同期して、
吸気バルブ18および排気バルブ21を所定のタイミン
グで開閉動作させる。これらのカム軸22,23はヘッ
ドカバー24で覆われる。
るアッパーケース29およびロアケース30の上下2部
材からなるクランクケースで覆われる。このアッパーケ
ース29内のシリンダー11の前後に第1、第2の2次
バランサー40,41が設けられる。第1の2次バラン
サー40は、アッパーケース29およびロアケース30
の合い面Pとほぼ一致した位置またはそれより幾分上側
に装着される。第2の2次バランサー41は、シリンダ
ーヘッド13の後側で変速軸群収納部上部のアッパーケ
ース29内に収まっている。
ー41の収容部のクランクケース(アッパーケース2
9)に開口が形成され、後述の図6に示すように蓋83
がボルト89により取付けられる。
1〜#4の気筒に対し、各々2個ずつ合計8個のウェブ
(W1,W2)(W3,W4)(W5,W6)(W7,
W8)を有する。クランク軸28の一方の端部にフライ
ホイール45が装着されその内部に発電機46が形成さ
れる。クランク軸28の他方の端部にスプロケット47
が設けられる。このスプロケット47とカム軸22,2
3の端部に装着したカムスプロケット49との間にカム
チェーン48が掛けわたされ、クランク軸28の回転に
同期して吸排気のカム軸22,23を回転駆動する。4
4はオイル通路である。
駆動用のクランクギヤ50が形成される。このクランク
ギヤ50が第1の2次バランサー40のバランサーギヤ
(後述)と噛み合って、この第1のバランサー40をク
ランク軸28の回転と逆方向に2倍の速度で回転させ
る。
達用の減速小歯車51が形成される。この減速小歯車5
1は、変速主軸42上で遊転する減速大歯車42aと噛
み合い、クラッチ52を介してこの変速主軸42を回転
駆動させる。変速主軸42の後方にはシフト機構31が
設けられる(図3)。
変速副軸32に連結される。変速副軸32は、そのギヤ
32aが、シャフト駆動軸33のギヤ33aと噛み合っ
て、このシャフト駆動軸33を回転駆動する。シャフト
駆動軸33は、その端部にベベルギヤ33bを有し、こ
のベベルギヤ33bがクランク軸28に直角方向のドラ
イブシャフト34のベベルギヤ34aと噛み合い、ドラ
イブシャフト34を回転駆動する。これにより、クラン
ク軸28の回転が、変速主軸42、変速副軸32および
シャフト駆動軸33を介してドライブシャフト34に伝
達され、後輪を駆動する。変速副軸には後輪への出力取
出し部がなく、反クラッチ側(左側)への軸の突出がな
い。変速副軸32およびシャフト駆動軸33の左端面は
カバー35で覆われる。
6が設けられ、オイルパン38からストレーナ37を介
してオイルを吸引してエンジン内を循環させる。オイル
ポンプ36から吐出されたオイルは、図示しないオイル
通路およびフィルターを通して、オイルクーラー39を
介しメインギャラリー(図示しない)に送られ、ここか
らクランク軸、バランサー軸、駆動系の各軸およびカム
軸に供給されオイルパン38に戻る。
ように、第1のバランサー40の軸芯C1と第2のバラ
ンサー41軸芯C2とを結ぶ線分aは、クランク軸28
の軸芯Kと変速主軸42の軸芯Mとを結ぶ線分bより前
方上側に分離した非交差の位置にある。また、変速主軸
42の軸芯Mはクランク軸28の後方上部に配置され、
そのほぼ垂直下部でクランク軸28の後方で且つアッパ
ーケースとロアケースの間の合い面P上に変速副軸32
の軸芯Dが配置される。さらにその後方下部にシャフト
駆動軸33の軸芯Sが配置され、変速主軸42の軸芯M
と、変速副軸32の軸芯Dと、シャフト駆動軸33の軸
芯Sがほぼ垂直縦方向に概略揃って配置される。この例
では、変速副軸32の軸芯Dは、変速主軸42の軸芯M
とシャフト駆動軸33の軸芯Sとを結ぶ線分cより若干
前側に位置している。
バランサー40,41の詳細配置構成図である。第1バ
ランサー40は、ケース側に固定されたバランサー軸4
0aと、このバランサー軸40aにニードルベアリング
40bを介して回転可能に装着された筒状のバランサー
本体40cと、このバランサー本体40cの端部に形成
されたバランサーギヤ40dと、バランサー本体のエン
ジン中心(W4、W5間を通りクランク軸に垂直な面)
寄りに装着されたウェイト40eとにより構成される。
バランサーギヤ40dは、#1気筒のクランク軸ウェブ
W2に形成したクランクギヤ50と噛み合う。
に固定されたバランサー軸41aと、このバランサー軸
41aにニードルベアリング41bを介して回転可能に
装着された筒状のバランサー本体41cと、このバラン
サー本体41cの端部に形成されたバランサーギヤ41
dと、バランサー本体41cのエンジン中心寄りに装着
されたウェイト41eとにより構成される。バランサー
ギヤ41dは前述のように変速主軸42上で遊転する減
速大歯車42aと噛み合う。
バランサー40,41のバランサー軸40a,41a
は、その両端の軸保持部A,Cに対し中間部のB部が偏
心している。したがって、軸保持部A,Cの軸心位置を
固定してバランサー軸を回転させると、中間のB部が偏
心回転してB部の軸心と変速主軸42の軸心間の距離が
変り、バランサーギヤ40d,41dとこれらに噛み合
うクランクギヤ50および減速大歯車42aとの軸間距
離が変化する。したがって、各バランサー軸40a,4
1aの回転位置を調整することにより、バランサーギヤ
40d,41dとこれらに噛み合うクランクギヤ50お
よび減速大歯車42aとの間のバックラッシュを調整し
てギヤの噛み合い騒音の低減を図ることができる。
40a,41aにそれぞれ例えばステップモータやサー
ボモータ等からなる回転アクチュエータ57,58を取
付けている。各アクチュエータ57,58は、制御ユニ
ット59に接続される。制御ユニット59には、オイル
温度センサー(図示しない)および冷却水温センサー
(図示しない)からそれぞれオイル温度データおよび冷
却水温データが入力される。
噛み合うクランクギヤ50および減速大歯車42aとの
軸間距離は、これらが装着されるアルミ合金等からなる
エンジンケースの熱膨張により変化する。このように各
ギヤの軸間距離が変化して適正な距離からずれると、ギ
ヤの噛み合い騒音や振動の原因となる。
り、温度に応じて常に軸間距離が一定の最適位置に保持
されるように、オイル温度および冷却水温の検出データ
に基づいて自動的にアクチュエータ57,58を駆動し
てバランサー軸40a,41aを回転させ軸間距離を自
動調整することができる。
エータ57,58を用いて偏心したバランサー軸を回転
調整する方法に代えて、バランサー軸の両端の保持部を
形状記憶合金により形成し、エンジン温度に応じて常に
最適な軸間距離となるように設定しておくことにより、
自動的に各ギヤのバックラッシュが調整され噛み合い騒
音や振動の低減を図ることができる。この場合には、バ
ランサー軸は偏心させる必要はない。
ある。第2バランサー41は、前述のように、そのバラ
ンサーギヤ41dが変速主軸42の減速大歯車42aと
噛み合って回転駆動される。この減速大歯車42aは、
クランク軸28の#3気筒のウェブW6に形成した減速
小歯車51(図4、図5参照)と噛み合って回転駆動さ
れ、前述のように変速副軸等を介して後輪駆動用のドラ
イブシャフトを駆動する。このため減速小歯車51およ
び減速大歯車42aの各歯は大きな駆動力を伝達する負
荷に耐える強度を有し、その形状も比較的大きい。
サーギヤ40dと噛み合うクランクギヤ50は、第1バ
ランサー40のみを駆動するための専用のギヤであるた
め、負荷が小さい。したがって、バランサーギヤ40d
およびクランクギヤ50の各歯の形状を小さくして騒音
や振動の低減を図ることができる。
ー40は、排気菅19とエンジン前壁の間のデッドスペ
ースにオイルクーラー39とともに上下に配列され、第
2バランサー41は、燃料噴射弁26がその上壁に設け
られた吸気通路16とクランクケースの変速軸群収容部
との間のデッドスペースに配置されている。
合、アッパーケース29を上下反転させて上面を開口さ
せた状態で、クランク軸28および変速主軸42を装着
した後、バランサーギヤ40dをクランクギヤ50の所
定の位置の歯に噛み合わせた状態でこのバランサーギヤ
40dを回動させながら、クランクギヤ50とアッパー
ケース29の縁部29aとの間の隙間から合い面Pより
幾分奥側まで押込んで装着する。したがって、装着後の
アッパーケース29の縁部29aとバランサーギヤ40
dの間にはバランサーギヤ40dを通過させる直径分の
余裕もたせるための隙間Gが形成される。
方のアッパーケース29に開口80が形成され、その周
縁のフランジ部82にこの開口80を覆う蓋83がボル
ト89により固定される。バランサーギヤ41dは、バ
ランサー収容部の底板84に形成された穴85を通して
減速大歯車42aと噛み合う。
および点検整備する場合、アッパーケース29の第2バ
ランサー収容部を上にした状態で、蓋83を取外して開
口80を通して第2バランサー41の着脱作業を行う。
較的高い位置にあるが、そのハウジング(支持部)はア
ッパーケースに一体的に形成されたシリンダブロックと
クラッチ(減速大歯車)ハウジング29bとに挟まれた
V字谷の中に配置され、前記両者に接続されることによ
って高剛性に支持される。
ンダー後方上部の第2バランサー収容部に開口が設けら
れ、この開口を通して第2バランサーが着脱可能になる
とともに、この開口の下部にバランサーの仮保持手段が
設けられるため、組立時にバランサーを開口から挿入し
て仮置きした状態で組立作業が可能になり、組立の作業
性および整備性が向上する。また、クランクケースを上
下に分割して鋳造する場合、このバランサー収容部に開
口が設けられるため、クランクケース上下割り面側への
バランサー収容部の型抜き勾配を考慮する必要がなくな
り、型形状が簡素化し鋳造作業も容易に行うことができ
コストの低減を図ることができる。
けることができ、クランクケース内の収容部材をコンパ
クトに配置してエンジンの小型化を図ることができる。
に係るクランクケースの上面図および開口部の詳細図。
よびB−B部の断面構成図。
の縦断面構成図。
成図。
図。
ウト図。
4:第2バランサー(バランサー本体)、5:クランク
軸、6:減速大歯車、7:クランクケース、9:変速主
軸、10:エンジン、11:シリンダー、12:ピスト
ン、13:シリンダーヘッド、14:燃焼室、15:点
火プラグ、16:吸気通路、17:吸気ポート、18:
吸気バルブ、19:排気管、20:排気ポート、21:
排気バルブ、22:吸気カム軸、22a:吸気カム、2
3:排気カム軸、23a:排気カム、24:ヘッドカバ
ー、25:スロットルバルブ、26:燃料噴射弁、2
7:クランク室、28:クランク軸、29:アッパーケ
ース、30:ロアケース、31:シフト機構、32:変
速副軸、33:シャフト駆動軸、34:シャフトドライ
ブ、35:カバー、36:オイルポンプ、37:ストレ
ーナ、38:オイルパン、39:オイルクーラー、4
0:第1バランサー、41:第2バランサー、42:変
速主軸、43:コンロッド、44:オイル通路、45:
フライホイール、46:発電機、47:スプロケット、
48:カムチェーン、49:カムスプロケット、50:
クランクギヤ、51:減速大歯車、51:減速小歯車、
52:クラッチ、53:変速ギヤ機構、54:シリンダ
ーブロック、55:ヘッドボルト、56:触媒、57,
58:アクチュエータ、59:制御ユニット、61:ク
ランク軸、62:バランサー軸、63:バランサーギ
ヤ、64:ウェイト、65:クランクギヤ、66:減速
小歯車、67:減速大歯車、68:クラッチ、69:変
速主軸、70:バランサーギヤ、71:バランサー軸、
72:ウェイト、80:開口、81:ボルト孔、82:
フランジ部、83:蓋、84:底板(仮保持手段)、8
5:穴、86:バランサー軸部、87:バランサーギ
ヤ、88:ウェイト、89:ボルト、90:支持軸。
Claims (4)
- 【請求項1】バランサーをシリンダー後方の上部に装着
したエンジンのクランクケースにおいて、 前記バランサーは、クランクケースに支持される支持軸
と、この支持軸を中心として回動するバランサー本体と
が別体の構成を有し、 前記バランサーの収容部の下部に前記バランサー本体の
仮保持手段を設けるとともに、この収容部上面に蓋を有
する開口を設け、この開口を通して前記バランサー本体
を出し入れ可能としたことを特徴とするバランサーを備
えたエンジンのクランクケース。 - 【請求項2】前記仮保持手段は、前記バランサー収容部
の下部に形成した底板からなり、この底板に前記反転用
ギヤが臨む穴を形成したことを特徴とする請求項1に記
載のバランサーを備えたエンジンのクランクケース。 - 【請求項3】バランサーをシリンダー後方の上部に装着
したエンジンのクランクケースにおいて、 前記バランサーの収容部の上面に蓋を有する開口を設
け、この開口を通して前記バランサーを出し入れ可能と
し、 前記開口部に前記バランサーとクランク軸との位相合わ
せマークを設けたことを特徴とするバランサーを備えた
エンジンのクランクケース。 - 【請求項4】シリンダーを挟んで第1バランサーおよび
第2バランサーを備え、第1バランサーはクランク軸に
直接歯合し、第2バランサーは第1バランサーと回転方
向を逆にするための反転用ギヤとして減速大歯車を介し
てクランク軸から駆動されることを特徴とする請求項
1、2または3に記載のバランサーを備えたエンジンの
クランクケース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11119016A JP2000310288A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | バランサーを備えたエンジンのクランクケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11119016A JP2000310288A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | バランサーを備えたエンジンのクランクケース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000310288A true JP2000310288A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=14750911
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11119016A Pending JP2000310288A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | バランサーを備えたエンジンのクランクケース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000310288A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004100717A (ja) * | 2002-09-04 | 2004-04-02 | Hidaka Eng:Kk | エンジンのバランサ装置 |
| JP2005172215A (ja) * | 2003-03-18 | 2005-06-30 | Kubota Corp | レシプロ式直列4気筒エンジン |
| JP2007077851A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | エンジンのブリーザ構造 |
| JP2011144812A (ja) * | 2011-04-14 | 2011-07-28 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車の内燃機関 |
| JP2018145902A (ja) * | 2017-03-07 | 2018-09-20 | スズキ株式会社 | 多気筒エンジンユニット |
-
1999
- 1999-04-27 JP JP11119016A patent/JP2000310288A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004100717A (ja) * | 2002-09-04 | 2004-04-02 | Hidaka Eng:Kk | エンジンのバランサ装置 |
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| JP2007077851A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | エンジンのブリーザ構造 |
| JP2011144812A (ja) * | 2011-04-14 | 2011-07-28 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車の内燃機関 |
| JP2018145902A (ja) * | 2017-03-07 | 2018-09-20 | スズキ株式会社 | 多気筒エンジンユニット |
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