JP2000312890A - アンモニア含有無機系排水の処理方法 - Google Patents

アンモニア含有無機系排水の処理方法

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JP2000312890A
JP2000312890A JP12186499A JP12186499A JP2000312890A JP 2000312890 A JP2000312890 A JP 2000312890A JP 12186499 A JP12186499 A JP 12186499A JP 12186499 A JP12186499 A JP 12186499A JP 2000312890 A JP2000312890 A JP 2000312890A
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nitrogen
water
wastewater
inorganic
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Hiroyuki Akiyama
弘行 秋山
Isao Joko
勲 上甲
Yoshiaki Harada
吉明 原田
Michio Futagawa
道夫 二川
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Kurita Water Industries Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Kurita Water Industries Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンモニアと高濃度の無機塩類を含む無機系排
水を温和な条件で酸化処理して、大部分のアンモニア態
窒素を除去したのち、酸化処理水中に含まれる少量の亜
硝酸態窒素及び硝酸態窒素を小型の生物脱窒処理装置を
用いて除去することができる経済的なアンモニア含有無
機系排水の処理方法を提供する。 【解決手段】アンモニアと高濃度の無機塩類を含む無機
系排水を、酸化触媒の存在下に、圧力1〜10kg/cm2
G、温度100〜180℃で、酸素含有ガスを供給して
酸化処理したのち、酸化処理水を生物脱窒処理すること
を特徴とするアンモニア含有無機系排水の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニア含有無
機系排水の処理方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、アンモニアと高濃度の無機塩類を含む無機系排水を
温和な条件で酸化処理して、大部分のアンモニア態窒素
を除去したのち、酸化処理水中に含まれる少量の亜硝酸
態窒素及び硝酸態窒素を小型の生物脱窒処理装置を用い
て除去することができる経済的なアンモニア含有無機系
排水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発電用ボイラの復水脱塩装置のイオン交
換樹脂を再生すると、数千mg/リットル程度のアンモニ
アと1万mg/リットル以上の硫酸イオン、塩化物イオン
などを含む再生廃液が発生する。排水中に含まれるアン
モニアは、閉鎖性水域においては富栄養化の源となるの
で、なんらかの手段を講じて除去しなければならない。
排水中のアンモニアの除去方法としては、生物学的硝化
脱窒素法、アンモニアストリッピング法、塩素酸化法、
接触分解法などが知られている。これらのアンモニアの
除去方法の中で、生物学的硝化脱窒素法は、硝化菌によ
りアンモニアを亜硝酸態窒素又は硝酸態窒素に酸化した
のち、脱窒菌により窒素ガスに還元する方法である。こ
の方法は、微生物反応であるために、広い設備面積が必
要であり、かつ汚泥の後処理が必要であるなどの欠点を
有している。また、アンモニアストリッピング法は、排
水をアルカリ性として大量の空気と接触させ、アンモニ
アを大気中に放散させる方法である。この方法は、アル
カリコストが高く、かつ放散させたアンモニアを再度吸
着濃縮する必要があり、経済的でない。一方、塩素酸化
法は、塩素添加により、アンモニウムイオンをクロラミ
ンを経由して窒素ガスに酸化する方法である。この方法
は、塩素添加量がアンモニアの10倍程度必要であり、
アンモニア濃度の高い排水処理には不向きである上に、
残留塩素の後処理が必要である。これらの方法に対し
て、接触分解法は、装置の設置面積が小さい、運転管理
が容易である、汚泥や残留塩素などの後処理を必要とす
る物質が生成しない、などの優れた特徴を有するので、
さまざまな処理方法が研究されている。例えば、特公昭
56−42992号公報には、廃水及び廃ガスの同時処
理法として、100〜370℃の温度、廃水が液相を保
持する圧力で、酸素含有ガスを供給し、pH9以上で触媒
の存在下に湿式酸化する方法が提案されている。特公昭
57−42391号公報、特公昭58−27999号公
報及び特公昭59−29317号公報には、反応の進行
に伴うpH低下による障害を防止し得る廃水処理方法とし
て、100〜370℃の温度、廃水が液相を保持する圧
力で、酸素含有ガスを供給し、pH8〜11.5で触媒の
存在下に湿式酸化するとともに、湿式酸化後の液のpHが
5〜8となるように湿式酸化反応系にアルカリ物質を供
給する方法が提案されている。また、特公昭59−19
757号公報には、廃水中のアンモニアとCOD成分を
同時に除去し得る廃水の処理方法として、100〜37
0℃の温度、廃水が液相を保持する圧力で、酸素含有ガ
スを供給し、pH9以上で触媒の存在下に湿式酸化する方
法が提案されている。さらに、特開平2−265696
号公報には、窒素化合物を含む有機性廃水を湿式酸化処
理する方法として、高温高圧下に酸化触媒を用いて湿式
酸化処理し、生成した硝酸イオンを生物学的に脱窒する
方法が提案されている。しかし、これらの方法によりア
ンモニアを高い分解率で除去するには、265〜285
℃程度の温度と75〜90kg/cm2G程度の圧力が必要
であり、多量の熱エネルギーを消費するばかりでなく、
耐高圧性の反応器を用いるために設備も高価となる。ま
た、このような高温高圧条件では、高濃度の無機塩類を
含む無機系排水では、塩類による反応装置の腐食が生じ
やすく、排水中の金属成分(Cu、Zn、Mg、Caな
ど)により触媒の劣化が進行しやすい。このために、ア
ンモニアと高濃度の無機塩類を含む無機系排水を、温和
な条件で処理し、経済的にアンモニア態窒素を除去する
ことができるアンモニア含有無機系排水の処理方法が求
められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アンモニア
と高濃度の無機塩類を含む無機系排水を温和な条件で酸
化処理して、大部分のアンモニア態窒素を除去したの
ち、酸化処理水中に含まれる少量の亜硝酸態窒素及び硝
酸態窒素を小型の生物脱窒処理装置を用いて除去するこ
とができる経済的なアンモニア含有無機系排水の処理方
法を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アンモニアと高
濃度の無機塩類を含む無機系排水を、酸化触媒の存在下
に、温度100〜180℃で、酸素含有ガスを酸化剤と
して酸化処理し、酸化処理水中に含まれる少量の亜硝酸
態窒素及び硝酸態窒素を生物脱窒処理によって除去する
ことにより、温和な酸化条件と小型の生物脱窒処理装置
を用いて、経済的にアンモニア含有無機系排水を処理し
得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、(1)アンモニア
と高濃度の無機塩類を含む無機系排水を、酸化触媒の存
在下に、圧力1〜10kg/cm2G、温度100〜180
℃で、酸素含有ガスを供給して酸化処理したのち、酸化
処理水を生物脱窒処理することを特徴とするアンモニア
含有無機系排水の処理方法、を提供するものである。さ
らに、本発明の好ましい態様として、(2)無機系排水
が、復水脱塩装置のイオン交換樹脂の再生廃液である第
(1)項記載のアンモニア含有無機系排水の処理方法、及
び、(3)酸化触媒が、ルテニウムをチタニア又はジル
コニアに担持させた触媒である第(1)項記載のアンモニ
ア含有無機系排水の処理方法、を挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のアンモニア含有無機系排
水の処理方法は、アンモニアと高濃度の無機塩類を含む
無機系排水を、酸化触媒の存在下に、圧力1〜10kg/
cm2G、温度100〜180℃で、酸素含有ガスを供給
して酸化処理したのち、酸化処理水を生物脱窒処理する
ものである。本発明方法は、数千mg/リットルのアンモ
ニアと、1万mg/リットル以上の無機塩類を含有する排
水の処理に好適に適用することができる。このような排
水としては、例えば、発電所ボイラの復水脱塩装置の再
生廃液などを挙げることができる。復水脱塩装置のイオ
ン交換樹脂を再生するとき、再生剤として硫酸を用いる
と、イオン交換樹脂に吸着していたアンモニアが脱着さ
れ、アンモニアと硫酸イオンを含む再生廃液が発生す
る。また、再生剤として塩酸を用いると、アンモニアと
塩化物イオンを含む再生廃液が発生する。本発明方法に
用いる酸化触媒に特に制限はなく、例えば、金属を担体
に担持させた金属担持触媒などを挙げることができる。
担持させる金属に特に制限はなく、例えば、金、銀、ル
テニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジ
ウム、白金、鉄、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、
タングステンなどの金属や、これらの金属化合物などを
挙げることができる。これらの中で、ルテニウムを特に
好適に用いることができる。本発明方法において、金属
担持触媒の担体に特に制限はなく、例えば、アルミナ、
シリカ、シリカ−アルミナ、チタニア、ジルコニア、ゼ
オライト、チタニア−ジルコニア、シリコンカーバイ
ド、活性炭などを挙げることができる。これらの中で、
チタニア及びジルコニアを好適に用いることができる。
ルテニウムをチタニア又はジルコニアに担持させた触媒
は、高濃度の無機塩類や、酸化処理において生成する硝
酸に対する耐久性に優れている。担体の形状に特に制限
はないが、球状であることが好ましく、粒径は1〜6mm
であることが好ましく、1.5〜3mmであることがより
好ましい。
【0006】本発明方法において、酸化処理工程におけ
る好ましいpHは、温度、圧力などにより影響を受ける。
温度、圧力が比較的低い場合は、酸化処理工程に供給す
る排水のpHは、9以上であることが好ましく、9〜12
であることがより好ましい。排水のpHが9未満である
と、酸化反応の速度が遅くなり、酸化処理水中にアンモ
ニア態窒素が残留するおそれがある。排水のpHが12を
超えると、硝酸態窒素の生成量が増大して、後段の生物
脱窒処理への負荷が大きくなるおそれがある。排水のpH
を9〜12とすることにより、水中のほぼすべてのアン
モニア態窒素は未解離のアンモニアの状態となるので、
迅速に気相へ移行して速やかに酸素ガスと反応する。ア
ンモニアと酸素ガスの反応は、次式にしたがって進行
し、大部分のアンモニアは無害な窒素ガスと水に酸化分
解され、一部のアンモニアは亜硝酸態窒素(NO2 -
N)又は硝酸態窒素(NO3 -−N)まで酸化される。 4NH3 + 3O2 → 2N2 + 6H2O 本発明方法において使用する酸素含有ガスに特に制限は
なく、例えば、空気を用いることができ、あるいは、酸
素富化膜を用いて酸素ガス濃度を高めた酸素含有ガス、
プレッシャスイングアドソープション(PSA)法によ
り得られる酸素含有ガス、液体空気の分留などにより得
られる高純度の酸素ガスなどを用いることもできる。こ
れらの中で、酸素濃度を高めた酸素含有ガスは、酸化触
媒との接触において、反応装置の容積効率を高めること
ができるので、好適に使用することができる。本発明方
法において、酸素含有ガスの供給量に特に制限はない
が、上記の化学反応式より求められる化学量論量の1〜
5倍であることが好ましく、1.1〜3倍であることが
より好ましい。酸素含有ガスの供給量が化学量論量の1
倍未満であると、酸化処理水中にアンモニア態窒素が残
留するおそれがある。酸素含有ガスの供給量が化学量論
量の5倍を超えると、亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素の生
成量が増大するおそれがある。
【0007】本発明方法においては、排水に酸素含有ガ
スを供給し、酸化触媒の存在下に、圧力1〜10kg/cm
2G、温度100〜180℃で酸化処理を行う。本発明
方法によれば、アンモニアが酸素含有ガスと効率的に反
応して酸化分解され、かつ、排水が酸化分解が困難な有
機物を含まないので、10kg/cm2Gを超える圧力、す
なわち、180℃を超える温度の必要はなく、アンモニ
アと高濃度の無機塩類を含む無機系排水の処理に消費さ
れる熱エネルギーを節減し、設備費を低減することがで
きる。また、高圧ガス取締法において、圧力10kg/cm
2G以上となる圧縮ガスが高圧ガスとして規制されてい
ることからも分かるように、操作圧力が10kg/cm2
未満である場合は、運転上の危険性も軽減される。さら
に、圧力1〜10kg/cm2G、温度100〜180℃の
ような温和な条件で酸化処理を行うので、排水が高濃度
の無機塩類を含んでいても、装置の腐食のおそれは小さ
く、酸化触媒の劣化も少ない。本発明方法においては、
酸化触媒の存在下に酸素含有ガスを供給して処理した酸
化処理水を生物脱窒処理し、酸化処理工程で発生した亜
硝酸態窒素及び硝酸態窒素の脱窒処理を行う。生物脱窒
処理により、亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素は除去するこ
とができるので、酸化処理工程においてアンモニア態窒
素の除去率を高め、残留するアンモニア態窒素を10mg
/リットル以下とすることが好ましく、3mg/リットル
以下とすることがより好ましい。酸化処理水中のアンモ
ニア態窒素の残留量を減少することにより、最終処理水
中の全窒素の濃度を低減することができる。
【0008】本発明方法において使用する生物脱窒処理
装置に特に制限はないが、酸化処理により残存する窒素
は亜硝酸態窒素又は硝酸体窒素となっているので、嫌気
的脱窒処理槽、曝気槽及び沈殿池を備えた生物脱窒装置
を好適に用いることができる。酸化処理水を嫌気的脱窒
処理槽へ送り、BOD源として有機物を添加し、空気を
断った状態で、脱窒菌により亜硝酸態窒素及び硝酸態窒
素を窒素ガスに分解させる。BOD源として添加する有
機物に特に制限はなく、例えば、メタノールなどを挙げ
ることができる。嫌気的脱窒処理槽において、亜硝酸態
窒素及び硝酸態窒素を分解した水は、次いで、曝気槽へ
送り、曝気により水中に存在する有機物を好気的に生物
分解して除去する。曝気槽において有機物が除去された
水は、沈殿池へ送って汚泥を沈殿させ、上澄水を最終処
理水として得ることができる。従来のアンモニア含有無
機系排水の処理においては、無機塩類を多量に含む排水
は、生物脱窒処理の際にも、無機塩類の阻害により菌の
馴致に時間がかかり、汚泥濃度に対して窒素の負荷を高
めることが困難で、生物脱窒処理装置の設置面積が大き
くなるなどの欠点があった。本発明方法においては、接
触酸化処理工程において大部分のアンモニア態窒素を窒
素ガスとして除去しているので、生物脱窒処理工程にお
ける脱窒菌への負荷が小さく、無機塩類の濃度が高くて
も効率的に生物脱窒処理することができる。そのため
に、排水の酸化処理工程を設けることにより、生物脱窒
処理装置を大幅に小型化することが可能となる。本発明
方法によれば、アンモニアと高濃度の無機塩類を含む無
機系排水を処理して、全窒素濃度が10mg/リットル以
下である最終処理水を容易に得ることができる。
【0009】図1は、本発明方法を実施するための装置
の一態様の工程系統図である。アンモニアと高濃度の無
機塩類を含む無機系排水は、原水槽1に貯留され、必要
に応じてpH9〜12に調整される。原水槽の排水は、昇
圧ポンプ2により昇圧されて配管へ送られ、配管内で酸
素含有ガス発生器3より送り込まれた酸素含有ガスと混
合されたのち、熱交換器4及び加熱器5を経て所定の温
度に昇温され、触媒反応塔6に通水処理される。触媒反
応塔に通水処理された酸化処理水は、熱交換器4及び冷
却器7を経て冷却され、気液分離器8において気液に分
離され解圧される。気液分離器を経た酸化処理水は、酸
化処理水貯槽9にて所定のpHに調製されたのち、原水ポ
ンプ10を経て、脱窒槽11に送られる。脱窒槽には、
酸化処理水中の亜硝酸態窒素及び硝態酸窒素濃度に応じ
て、有機炭素源貯槽12から有機炭素源注入ポンプ13
によりメタノールなどの有機炭素源と、さらに必要に応
じてリン酸が添加される。脱窒槽を経た水は、曝気槽1
4において、過剰に添加された有機炭素源が好気的に生
物分解され、沈澱池15において固液分離により処理水
と汚泥に分離される。沈澱池にて分離された汚泥の一部
は、汚泥返送ポンプ16により脱窒槽に返送される。本
発明方法を用いて、アンモニアと高濃度の無機塩類を含
む無機系排水を触媒湿式酸化処理したのち、生物脱窒処
理を行うことにより、触媒湿式酸化処理のみでは困難で
あった最終処理水中の全窒素を10mg/リットル以下と
する高度処理が可能となり、また、生物脱窒処理のみを
用いる場合に比べて、装置がはるかに小型化し、小さい
設備面積で処理することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 全窒素2,000mg/リットル、アンモニア態窒素2,0
00mg/リットル、亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素は検出
されず、硫酸イオン20,000mg/リットル、pH1.0
の水質を有する復水脱塩装置のイオン交換樹脂の再生廃
液を原水として処理を行った。酸化触媒として、粒径2
mmのチタニアにルテニウムを2重量%担持した触媒を用
いた。触媒反応塔は、直径20mm、高さ5,000mmの
反応塔を3塔直列に設置して用い、各塔の下部から2,
000mmは予熱部分とし、下部2,000mmから塔頂部
まで1塔当たり0.9リットル(1.305kg)、3塔で
合計2.7リットルの触媒を充填した。48重量%水酸
化ナトリウムを用いて原水のpHを11.4に調整し、反
応温度170℃、操作圧力9.9kg/cm2Gで、空塔速度
SV=2(5.4リットル/h)で触媒反応塔へ通水し
た。触媒反応塔へ通水する原水には、空気をコンプレッ
サーを用いて圧縮し、プレッシャスイングアドソープシ
ョン(30リットル/h酸素ガス濃縮器)を用いて得ら
れた酸素ガス濃度90容量%の酸素含有ガスを600ml
/分吹き込んで混合した。酸素ガスの吹き込み量は、化
学量論量の2.5倍に相当する。触媒反応塔から流出す
る酸化処理水の水質は、全窒素180mg/リットル、ア
ンモニア態窒素5mg/リットル以下、亜硝酸態窒素と硝
酸態窒素の合計180mg/リットル、硫酸イオン20,
000mg/リットル、pH1.8であった。酸化処理水に
48重量%水酸化ナトリウムを加えて、pHを7に調整し
たのち、流速1.8リットル/hで生物脱窒装置に通水
した。生物脱窒装置は、脱窒槽容量20リットル、曝気
槽容量20リットル、沈澱池容量40リットルであり、
汚泥濃度はMLVSSで3,000mg/リットルであっ
た。脱窒槽での酸化還元電位は−200mVであり、水温
は20℃であった。脱窒槽での窒素負荷量は、0.8kg
−N/m3・dayである。脱窒槽には、有機炭素源として
メタノール3.3ml/hを添加した。脱窒槽処理水の水
質は、全窒素10mg/リットル以下、アンモニア態窒素
5mg/リットル以下、亜硝酸態窒素と硝酸態窒素の合計
5mg/リットル以下、硫酸イオン20,000mg/リッ
トル、有機体炭素20mg/リットル、pH8.5であっ
た。曝気槽処理水の水質は、全窒素10mg/リットル以
下、アンモニア態窒素5mg/リットル以下、亜硝酸態窒
素と硝酸態窒素の合計5mg/リットル以下、硫酸イオン
20,000mg/リットル、有機体炭素10mg/リット
ル以下、pH8.5であった。沈澱池処理水の水質は、全
窒素10mg/リットル以下、アンモニア態窒素5mg/リ
ットル以下、亜硝酸態窒素と硝酸態窒素の合計5mg/リ
ットル以下、硫酸イオン20,000mg/リットル、有
機体炭素10mg/リットル以下、懸濁物質10mg/リッ
トル以下、pH8.5であった。 比較例1 硝化槽400リットル、脱窒槽200リットル、曝気槽
200リットル、沈澱池400リットルの生物硝化脱窒
装置を用い、通水速度5.4リットル/hで通水して、
実施例1と同じ原水の生物脱窒処理を行った。原水は、
48重量%水酸化ナトリウムを用いて、あらかじめpH
8.5に調整した。硝化槽と曝気槽は、コンプレッサー
を用いて曝気し、脱窒槽には有機炭素源としてメタノー
ル33ml/hを添加した。汚泥濃度はMLVSSで3,
000mg/リットルであり、脱窒槽での酸化還元電位は
−200mVであり、水温は20℃であった。硝化槽での
窒素負荷量は0.4kg−N/m3・dayである。硝化槽では
水酸化ナトリウムを、脱窒槽では硫酸を添加して、pHが
8.5になるよう調整した。硝化槽処理水の水質は、全窒
素2,000mg/リットル、アンモニア態窒素5mg/リ
ットル以下、亜硝酸態窒素と硝酸態窒素の合計2,00
0mg/リットル、硫酸イオン20,000mg/リット
ル、pH7であった。脱窒槽処理水の水質は、全窒素10
mg/リットル以下、アンモニア態窒素5mg/リットル以
下、亜硝酸態窒素と硝酸態窒素の合計5mg/リットル以
下、硫酸イオン20,000mg/リットル、有機体炭素
20mg/リットル、pH8.5であった。曝気槽処理水の
水質は、全窒素10mg/リットル以下、アンモニア態窒
素5mg/リットル以下、亜硝酸態窒素と硝酸態窒素の合
計5mg/リットル以下、硫酸イオン20,000mg/リ
ットル、有機体炭素10mg/リットル以下、pH8.5で
あった。沈澱池処理水の水質は、全窒素10mg/リット
ル以下、アンモニア態窒素5mg/リットル以下、亜硝酸
態窒素と硝酸態窒素の合計5mg/リットル以下、硫酸イ
オン20,000mg/リットル、有機体炭素10mg/リ
ットル以下、懸濁物質10mg/リットル以下、pH8.5
であった。実施例1及び比較例1の結果を、第1表に示
す。
【0011】
【表1】
【0012】実施例1と比較例1の結果を比較すると、
沈澱池処理水の水質は、いずれも全窒素10mg/リット
ル以下、有機体炭素10mg/リットル以下、懸濁物質1
0mg/リットル以下、pH8.5であって同じであるが、
実施例1で用いた生物脱窒処理装置の全容積が80リッ
トルであるのに対して、比較例1で用いた生物脱窒処理
装置の全容積は1,200リットルである。すなわち、
アンモニアと高濃度の無機塩を含む無機系排水を、あら
かじめ酸化触媒の存在下に、酸素含有ガスを供給して酸
化処理することにより、生物脱窒処理装置の容積を15
分の1に減少することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明方法を用いて、アンモニアと高濃
度の無機塩類を含む無機系排水を触媒湿式酸化処理した
のち、生物脱窒処理を行うことにより、触媒湿式酸化処
理のみでは困難であった最終処理水中の全窒素を10mg
/リットル以下とする高度処理が可能となり、また、生
物脱窒処理のみを用いる場合に比べて、装置がはるかに
小型化し、小さい設備面積で処理することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明方法を実施するための装置の一
態様の工程系統図である。
【符号の説明】
1 原水槽 2 昇圧ポンプ 3 酸素含有ガス発生器 4 熱交換器 5 加熱器 6 触媒反応塔 7 冷却器 8 気液分離器 9 酸化処理水貯槽 10 原水ポンプ 11 脱窒槽 12 有機炭素源貯槽 13 有機炭素源注入ポンプ 14 曝気槽 15 沈澱池 16 汚泥返送ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上甲 勲 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 原田 吉明 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 二川 道夫 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 4D038 AA08 AB29 AB31 BA02 BA04 BA06 BB13 BB16 BB19 4D040 AA01 BB02 BB52 4D050 AA12 AB35 AB37 BB01 BC01 BC02 BC06 BD02 BD06 BD08 CA13 CA17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンモニアと高濃度の無機塩類を含む無機
    系排水を、酸化触媒の存在下に、圧力1〜10kg/cm2
    G、温度100〜180℃で、酸素含有ガスを供給して
    酸化処理したのち、酸化処理水を生物脱窒処理すること
    を特徴とするアンモニア含有無機系排水の処理方法。
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