JP2000313006A - 無機水硬性成形品の成形装置 - Google Patents

無機水硬性成形品の成形装置

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JP2000313006A JP11123826A JP12382699A JP2000313006A JP 2000313006 A JP2000313006 A JP 2000313006A JP 11123826 A JP11123826 A JP 11123826A JP 12382699 A JP12382699 A JP 12382699A JP 2000313006 A JP2000313006 A JP 2000313006A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は無機水硬性成形品の成形装置に関
し、例えばセメントモルタル、粘土、セラミック、石膏
等の無機水硬性材料よりなる成形品を直接棒状弁により
下方から押上げて成形面からの離型を行うともに離型ガ
スを成形面に設けた離型ガス噴射孔から噴射させて金型
の成形面からの離型を効率的に行い、しかも上型に対す
る成形品の吸着性を助長させるようにした。 【解決手段】 本発明は、上型1および下型2よりなる
金型の一方の成形面S1に成形品Nの搾水と吸気を行う
通孔部4を設け、金型の他方には成形面S2 に離型ガス
噴射孔5を設け先端部7aが離型ガス噴射孔を閉鎖する
高さにガス供給通路6内に棒状弁7を配挿し、棒状弁の
下方には該棒状弁を強制的に突出可能な排水弁9を上下
動可能にガス供給通路内に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無機水硬性成形品の
成形装置に関し、例えばセメントモルタル、粘土、セラ
ミック、石膏等の無機水硬性材料よりなる成形品を直接
棒状弁により下方から押上げて成形面からの離型を行う
とともに離型ガスを成形面に設けたガス噴射孔から噴射
させて金型の成形面からの成形品の離型を効率的に行
い、しかも上型に対する成形品の吸着性を助成するよう
にした。
【0002】
【従来の技術】従来、無機水硬性成形品、例えばセメン
トモルタルの成形品成形装置には、特公平5−8864
2号公報に記載の発明がある。すなわち、図7に示すよ
うに上型aおよび下型bよりなる金型の一方、すなわち
上型aの成形面cに成形品Nに対する圧縮時に搾水や吸
気を行うのに設けられた複数の通孔部dと、他方の金型
としての下型bの成形面eに開口する複数の離型ガス噴
射孔fと、該離型ガス噴射孔fを介して前記下型bの成
形面eに連通して他方の金型としての下型b内に設けら
れるガス供給通路gと、成形材料N′を金型の成形面e
に供給する時点から成形完了後の離型開始時点まで前記
離型ガス噴射孔fを閉鎖し成形面eと面一になる閉鎖位
置および成形面eとガス供給通路gを連通する開放位置
との2位置間を移動可能な棒状弁hとを備えたものであ
る。そして、金型としての上型aと下型bとの成形面に
無機水硬性材料よりなるセメントモルタルのような成形
材料N′を投入し、上型aと下型bとを少なくとも一方
が他方に対向する方向に移動させることにより加圧、圧
縮し、金型としての上型aの成形面cに設けた複数の通
孔部dを通じて搾水、吸水して成形品Nを成形する。次
いで、一方の金型としての上型aを他方の金型としての
下型bに対して相反する方向に移動し、一方の金型とし
ての下型bの成形面eに設けた複数の離型ガス噴射孔f
から離型ガスGを噴射させて成形品Nを離型させる。そ
れから、他方の金型としての上型aの成形面cに複数の
通孔部dを介して真空吸引させて一方の金型の成形面c
に成形品Nを吸着させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す上記従来の
セメントモルタルの成形品成形装置は、上型aと下型b
とよりなる金型相互によって圧縮成形される成形品N
は、一方の金型としての下型bの成形面eに設けた複数
の離型ガス噴射孔fを通じて離型ガスGを噴射させるこ
とにより成形品Nの離型を行うのにすぎない。そして、
他方の金型としての上型aの成形面cに設けた複数の通
孔部dを介して成形品Nは真空吸引されるものである。
このように従来のセメントモルタルの成形品成形装置
は、離型ガスGを噴射させるだけで、成形品Nの離型を
行うものであるので、成形品Nの離型作業に多くの時間
がかかり、非能率であった。しかも成形品Nの型離れが
悪いので、他方の金型としての上型aに対する成形品N
の吸着能率が低く、成形サイクルが長く非能率的であっ
た。また上型aと下型bとよりなる金型による成形品N
の圧縮成形時に、一方の金型としての下型bの成形面e
に設けた複数の離型ガス噴射孔fと該離型ガス噴射孔f
内に挿入される棒状弁hの先端部h1 との間の間隙から
成形品Nに含まれる水分が侵入するので、この水分が上
型aと下型bによる成形品Nの成形後に離型ガス噴射孔
fから再び成形品Nの表面に噴射し、折角成形した成形
品Nの表面を損ない綺麗な仕上がり精度にて成形するこ
とができないという不都合を生じていた。本発明は上記
従来の不都合を解決し、成形品の離型時には成形品を金
型の一方に設けたガス供給通路内に配挿した棒状弁体に
より下方から直接押上げて離型を行うとともに離型ガス
を離型ガス噴射孔から噴射させて金型の成形面からの成
形品の離型を効率的に行い、しかも上型に対する成形品
の吸着を助成し、成形サイクルの格段の効率化をはか
り、さらには成形品の成形時に複数の離型ガス噴射孔と
棒状弁の先端部との間の間隙からガス供給通路内に侵入
される水分を確実に外部に排水して成形品の表面に対す
る仕上がり精度を損なうことなく高精度な無機水硬性成
形品の成形装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
なされたものであり、請求項1は、上型および下型より
なる金型の一方の成形面に成形品に対する圧縮時に搾水
や吸気を行うのに設けられる複数の通孔部と、他方の金
型の成形面に開口する離型ガス噴射孔と、該離型ガス噴
射孔を介して成形面に連通して他方の金型内に設けられ
るガス供給通路と、成形材料を金型の成形面に供給する
時点から成形完了後の離型開始時点まで前記離型ガス噴
射孔を閉鎖し成形面と面一になる閉鎖位置および成形面
とガス供給通路を連通する開放位置とのガス供給通路内
の2位置間を移動可能に設けた棒状弁とを備え成形品の
成形完了後に離型ガスを離型ガス噴射孔から噴射して離
型を行う無機水硬性成形品の成形装置において、前記棒
状弁は先端部が離型ガス噴射孔を閉鎖する高さにガス導
入孔を一側に有するガス供給通路内に配挿されて成形品
を押圧可能に設けられ、前記棒状弁に対して排水弁を上
下動可能にガス供給通路内に設けるという手段を採用し
た。
【0005】また本発明の請求項2は、請求項1におい
て前記棒状弁は排水弁と別体に形成されることにより該
棒状弁と他方の金型との間に介装されるばね材により先
端部が離型ガス噴射孔を閉鎖する高さにガス供給通路内
に配挿され、前記排水弁は前記ばね材のばね力に抗して
前記棒状弁を強制的に突出可能に設けられることを特徴
とするという手段を採用した。
【0006】また本発明の請求項3は、請求項1におい
て前記棒状弁は排水弁と一体に形成され先端部が離型ガ
ス噴射孔を閉鎖する高さにガス供給通路内に上下動可能
に配挿されることを特徴とするという手段を採用した。
【0007】また本発明の請求項4は、請求項1、また
は請求項2、請求項3の何れかにおいて前記棒状弁の先
端部と該先端部が挿入される離型ガス噴射孔の内周との
間にはガス供給通路に連通可能な排水間隙が形成され、
前記排水弁の開閉により前記排水間隙を通じて成形時の
排水がガス供給通路内に導入されて排水制御されること
を特徴とするという手段を採用した。
【0008】また本発明の請求項5は、請求項2におい
て上型および下型よりなる金型の一方に設けられたガス
供給通路内に配挿される棒状弁と、該棒状弁を保持する
ばね材とは金型に対して所望数個設けられたことを特徴
とするという手段を採用した。
【0009】また本発明の請求項6は、請求項1におい
て前記通孔部が上型の成形面に、離型ガス噴射孔が下型
の成形面に設けられることを特徴とするという手段を採
用した。
【0010】また本発明の請求項7は、請求項1におい
て前記通孔部が下型の成形面に、離型ガス噴射孔が上型
の成形面に設けられることを特徴とするという手段を採
用した。
【0011】また本発明の請求項8は請求項4において
離型ガス噴射孔に対する棒状弁の先端部に形成される前
記排水間隙は横断面積が平面略円形をなす離型ガス噴射
孔に対して平面略方形をなす一定の縮小径部に形成され
ることを特徴とするという手段を採用した。
【0012】また本発明の請求項9は請求項1、または
請求項2、請求項3の何れかにおいて前記排水弁はシリ
ンダの駆動により油圧回路を通じて排水位置と止水位置
とに上下動して切換動作されることを特徴とするという
手段を採用した。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。図1および図6は本発明
の一実施例を示す。1は金型としての上型、2は上型1
に対向して下方に配置される下型である。これらの金型
としての上型1および下型2は一方が他方に対して図に
は示さないシリンダの駆動により対向する方向または離
反する方向に各々上下動するか、または上型1および下
型2が相互に対向する方向または離反する方向に上下動
して成形品Nを成形するようになっている。3は下方の
金型としての下型2の外周に図には示さないシリンダの
駆動により上下動する型枠である。
【0014】そして、上型1および下型2の一方、図示
する実施例では上型1の成形面S1に成形品Nの成形時
における搾水や吸気を行うのに設けられた複数の通孔部
4と、他方の金型としての下型2の成形面S2 に開口す
る複数の離型ガス噴射孔5と、該離型ガス噴射孔5を介
して前記成形面S2 に連通して他方の金型としての下型
2内に設けられるガス供給通路6と、成形材料N′を下
型2の成形面S2 に供給する時点から成形完了後の離型
開始時点まで前記離型ガス噴射孔5を閉鎖し成形面S2
と面一になる閉鎖位置および離型ガス噴射孔5から移動
されることにより成形面S2 とガス供給通路6を連通す
る開放位置との2位置を移動可能な棒状弁7とを備え、
成形品Nの成形後に離型ガスGを離型ガス噴射孔5から
噴射して成形品Nの離型を行うようにする。また前記通
孔部4は上方の上型1の成形面S 1 に、また離型ガス噴
射孔5は下方の下型2の成形面S2 に設けられる点は図
7に示すような従来の成形品の成形装置と同様である。
また成形品Nを成形するための成形材料N′としては、
例えばセメントモルタル、粘土、セラミック、石膏等の
水硬性無機材料が使用される。
【0015】そして、本実施例では前記棒状弁7は、該
棒状弁7と他方の金型としての下型2との間に介装され
るばね材8より先端部7aが成形品Nの下面を直接押上
可能に離型ガス噴射孔5を有するガス供給通路6内に配
挿され、前記棒状弁7を前記ばね材8のばね力に抗して
強制的に突出可能な排水弁9を上下動可能にガス供給通
路6内の下方に別体に分離して設けている。前記ばね材
8は下型2に対する棒状弁7の組付を簡便に行って保持
するためと、平均したむらのないばね力を発揮して棒状
弁7の上下動を確実にするために図示するようなコイル
ばねが最適に使用される。このようにばね材8により保
持される棒状弁7を別体に分離して設けた排水弁9の先
端にてばね材8のばね力に抗して突出可能にしたのは、
離型ガス噴射孔5に対する棒状弁7の製作精度および組
付精度とガス供給通路6の弁座6aに対する大径外周部
9aと小径部9bを有する排水弁9の製作精度および組
付精度を必要以上に高くしなくても離型ガス噴射孔5に
対する棒状弁7の上下動と開閉動作とを確実に行って離
型ガスGの制御と成形品Nからの外部への排水を確実に
行うためである。
【0016】7a1 は図5に示すように前記棒状弁7の
先端部7aと該先端部7aを挿入するための離型ガス噴
射孔5の内周との間に下方のガス供給通路6に連通可能
に形成された排水間隙であり、この排水間隙7a1 は横
断面積Tが平面略円形の離形ガス噴射孔5に対して平面
略方形をなす一定の縮小径部7a2 が形成されることに
よりこの縮小径部7a2 の外周に形成される。なお、縮
小径部7a2 は図示する実施例では平面略方形をなす一
定の縮小径部7a2 に形成されているが、これは代表例
であり、図示するものに限らず平面略五角形、平面略六
角形、平面略八角形等の多角形等であってもよい。要は
棒状弁7が離型ガス噴射孔5から離脱した時に離型ガス
噴射孔5との間に排水間隙7a 1 が形成されることによ
り成形品Nからの排水が行えるのと離型ガスGの噴出と
を行うようにすればよい。
【0017】前記棒状弁7を排水位置と止水位置とに切
換動作するための棒状の前記排水弁9は、油圧回路10
を通じてシリンダ11の駆動により上下動するようにな
っている。11aはシリンダ11のピストン部であり、
このピストン部11aの先端に前記排水弁9は取付けら
れる。そして、この排水弁9は成形品Nの離型時に駆動
源としてのシリンダ11のピストン部11aが上昇する
棒状弁7の突出時に、大径外周部9aがガス供給通路6
の下方部の内周に設けた環状の弁座6aに挿入されてガ
ス供給通路6を閉弁することによりガス導入孔12を通
じてガス供給通路6内に導入される離型ガスGを上方の
離型ガス噴射孔5から成形品Nに噴射して下型2の成形
面S2 に対する成形品Nの離型を行う。また排水弁9の
上方外周にはシリンダ11のピストン部11aの降下時
に、前記弁座6aから大径外周部9aが脱挿されて開弁
されることにより成形品Nからガス供給通路6内に侵入
した水分を大径外周部9aの下方に位置するガス供給通
路6の下方外周に設けた排水孔13から排水するように
連通可能な空隙14を形成するための小径部9bが形成
されている。
【0018】15は一方の金型としての上型1の成形面
1 に取付けられた濾過板装置であり、この濾過板装置
15は成形品Nの成形時に吸引搾水するように脱水布1
6と、金網17と、水切鉄板18とを重ね合わして形成
される。
【0019】本発明の一実施例は以上の構成からなり、
成形品Nを成形するには金型の一方の下型2に対して図
には示さないシリンダを駆動させて型枠3を上昇させ、
成形材料としての無機水硬性材料よりなる例えばセメン
トモルタルを下型2と型枠3に囲まれる成形空間部内に
所望量が投入する(図1参照)。その後に図には示さな
い別のシリンダを駆動させて金型としての上型1または
下型2の一方を他方に対して対向する方向に降下するか
または上昇させるか、或いは上型1および下型2の双方
を対向する方向に上昇または降下することにより上型1
と下型2とで成形材料N′を加圧、圧縮する。そして、
上型1の成形面S1 に設けた複数の通孔部4を通じて成
形品Nから生ずる水分を図には示さない真空ポンプによ
り真空吸引して搾水や吸気を行って成形品Nを成形する
ようにする点は従来の成形装置と同様である。この時、
図2に示すように金型の一方の下型2には、成形面S2
に連通するガス供給通路6が設けられ、このガス供給通
路6内に配挿されている棒状弁7の先端部7aが成形面
2 と一致する高さにばね材8により保持されて成形品
Nの成形が行われるように離型ガス噴射孔5を閉塞し、
成形品Nから生ずる水がガス供給通路6内に侵入するの
を阻止している。
【0020】しかもシリンダ11のピストン部11aは
降下し、ピストン部11aの先端部に取付けられている
排水弁9は図1に示すようにガス供給通路6内に配挿し
ている棒状弁7の下端に対する突出がない状態に降下さ
れ、排水弁9の上方外周に形成されている小径部9bが
ガス供給通路6の下方部に設けた弁座6aから脱挿され
て弁座6aとの間に空隙14が形成され排水弁9は開弁
状態になるので、ガス供給通路6内に侵入した水分は排
水孔13から金型の外部に排水される。このため、ガス
供給通路6内に侵入される成形品Nから生ずる水分が、
後記説明のように離型ガス噴射孔5から噴射される離型
ガスGの加圧力により折角加圧成形した成形品Nの表面
に勢い良く衝突して表面の仕上げ精度を損なうような不
都合を解消することができる。
【0021】そして、本実施例では成形品Nの離型時
に、図3に示すように金型の一方の上型1を他方の金型
の下型2に対して数mm程度、僅かに上昇してからシリ
ンダ11が駆動されてピストン11aが伸長すると、こ
のピストン11aに取付けられた排水弁9はガス供給通
路6の下方部内に設けられた弁座6a内に挿入されるこ
とにより閉弁されて排水孔13に対する連通状態を遮断
するとともに先端部がばね材8のばね力に抗して棒状弁
7を上方へ突出させる。このため、棒状弁7の先端部7
aにより成形品Nは下面が押上げられ、下型2の成形面
2 からの離型が直接的に行われる。しかも棒状弁7の
先端部7aが成形面S2 に対して上昇することにより下
型2の成形面S2 に連通するガス噴射孔5の閉塞を開放
するので、離型ガス導入孔5からガス供給通路6内に導
入される離型ガスGは離型ガス噴射孔5から噴射される
ことにより成形品Nを押上げて前述のように棒状弁7の
直接的な押上げによる離型とともに成形品Nの離型を迅
速かつ効率的に行う。なお、図示する実施例ではガス供
給通路6内に配挿される棒状弁6は1本が、また離型ガ
ス噴射孔5は1個が下型2に設けられているが、成形品
Nの下面積の広狭と、成形品Nの重量の軽重、搾水状態
等に応じて設置個数の増減変更は自由に行なうことがで
きる。
【0022】しかも、離型ガス噴射孔5から噴射される
離型ガスGによる下面からの押上げによって上型1の成
形面S1 に設けた複数の通孔部4を通じて成形面S1
吸着される成形品Nの上型1への吸着を助成して吸着能
率が高く、成形サイクルが短時間になる。その後、上型
1は成形面S1 に成形品Nを吸着して所望高さまで上昇
した後にそのまま水平方向に移動し、成形品Nを図に示
さない受台に載置し、成形品Nの受渡しを行う。それか
ら、上型1は下型2に整合する位置まで旧位に水平移動
し、成形品Nを成形する場合の1サイクルが完了する。
【0023】なお図示する実施例では、金型の一方とし
ての上型1に複数の通孔部4を設けて成形品Nに対する
吸引、搾水をなし、また下型2にガス供給通路6を設
け、このガス供給通路6配挿される棒状弁7と、この棒
状弁7を保持するばね材8と、該ばね材8のばね力に抗
して棒状弁7を突出すための排水弁9とを1個図示する
ことにより成形品Nに対して棒状弁7により直接に突出
しを行うほか、成形品Nに対して離型ガスGを噴出して
離型を迅速かつ確実に行うようにしているが、ガス供給
通路6、棒状弁7、ばね材8、排水弁9はそれぞれ成形
品Nの下面積の広狭、成形品Nの重量の軽狭、搾水状態
等に応じて複数個設けることにより成形品Nに平均的な
力を加えてひび割れや形崩れすることなく前記実施例よ
りさらに迅速かつ効率的に離型を行うようにでき、しか
も設置個数は上記説明に限ることなく、その増減変更は
自由に行える。
【0024】また上記実施例では、ガス供給通路6内に
離型ガス噴射孔5を閉鎖する高さに配挿される棒状弁7
に対して排水弁9を別体に形成してばね材8のばね力に
抗して排水弁9により棒状弁7を強制的に突出可能に設
けているが、図には示さないが棒状弁7は排水弁9と一
体に形成されることにより先端部7aが離型ガス噴射孔
5をばね材8を用いずに閉鎖するようにガス供給通路6
内に上下動可能にシリンダ11の駆動により配挿される
ようにすることもできる。
【0025】また、図示する上記実施例では、金型の一
方の上型1の成形面S1 に複数の通孔部4を設け、他方
の下型2の成形面S2 に棒状弁7を配挿するとともに離
型ガスGを噴射するための離型ガス噴射孔5を設けてい
るが、反対に下型2の成形面S2 に通孔部4を設け、上
型1の成形面S2 に離型ガス噴射孔5を設けることもで
きる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1は、上型
および下型よりなる金型の一方の成形面に成形品に対す
る圧縮時に搾水や吸気を行うのに設けられる複数の通孔
部と、他方の金型の成形面に開口する複数の離型ガス噴
射孔と、該離型ガス噴射孔を介して前記成形面に連通し
て他方の金型内に設けられるガス供給通路と、成形材料
を金型の成形面に供給する時点から成形完了後の離型開
始時点まで前記離型ガス噴射孔を閉鎖し成形面と面一に
なる閉鎖位置および成形面とガス供給通路を連通する開
放位置とのガス供給通路内の2位置間を移動可能な棒状
弁とを備え成形品の成形完了後に離型ガスを離型ガス噴
射孔から噴射して離型を行う無機水硬性成形品の成形装
置において、前記棒状弁は先端部が離型ガス噴射孔を閉
鎖する高さにガス導入孔を一側に有するガス供給通路内
に配挿され成形品を押上可能に設けられ、前記棒状弁に
対して排水弁を上下動可能にガス供給通路内に設けたの
で、成形品の離型時には成形品を金型の一方に設けたガ
ス供給通路内に配挿した棒状弁体により下方から直接押
上げて離型を行うとともに離型ガスを離型ガス噴射孔か
ら噴射させて金型の成形面からの成形品の離型を効率的
に行うことができる。しかも上型に対する成形品の吸着
を助成し、成形サイクルの格段の向上をはかることがで
き、さらには成形品の成形時に複数の離型ガス噴射孔と
棒状弁の先端部との間の間隙からガス噴射通路内に侵入
される水分を確実に外部に排水して成形品の表面に対す
る仕上がり精度を損なうことなく高精度な無機水硬性成
形品を成形することができる。
【0027】また本発明の請求項2によれば、前記棒状
弁は排水弁と別体に形成されることにより該棒状弁と他
方の金型との間に介装されるばね材により先端部が離型
ガス噴射孔を閉鎖する高さにガス供給通路内に配挿さ
れ、前記排水弁は前記ばね材のばね力に抗して前記棒状
弁を強制的に突出可能に設けられるようにしたので、排
水弁はばね材のばね力に抗して棒状弁を強制的に突き上
げて先端部が離型ガス噴射孔から突出して無機水硬性成
形品よりなる成形品を直接棒状弁により押上げて成形面
からの離型を行うとともに離型ガスを離型ガス噴射孔か
ら噴出させて成形品の離型が効率的に行える。
【0028】また本発明の請求項3によれば、前記棒状
弁は排水弁と一体に形成され先端部が離型ガス噴射孔を
閉鎖する高さにガス供給通路内に上下動可能に配挿され
るようにしたので、棒状弁が排水弁と一体にガス供給通
路内に上下動して棒状弁により成形品を押上げて成形面
からの離型を行うとともに離型ガス噴射孔から離型ガス
を噴出して成形品の離型を効率的に行うことができ、部
品数も少なく製作および組付けは容易である。
【0029】また本発明の請求項4によれば、前記棒状
弁の先端部と該先端部が挿入されるガス噴射孔の内周と
の間にはガス供給通路に連通可能な排水間隙が形成さ
れ、前記排水弁の開閉により前記排水間隙を通じて成形
時の排水がガス供給通路内に導入されて迅速かつ確実に
排水し制御することができる。
【0030】また本発明の請求項8によれば、離型ガス
噴射孔に対する棒状弁の先端部に形成される排水間隙は
横断面積が平面略円形をなす離型ガス噴射孔に対して平
面略方形をなす一定の縮小径部に形成されるので、成形
品の成形時には棒状弁の先端部が成形面に一致して離型
ガス噴射孔を閉塞することにより成形に寄与するのと、
成形品から生ずる水分がガス供給通路内に侵入するのを
阻止して離型ガスの噴射時に成形品に対して噴出するこ
とを阻止することができ、1つの部品を数機能に使用す
ることができ、製作および組付けが容易でコンパクト化
がはかれる。
【0031】また本発明の請求項9によれば、棒状弁と
ともにガス供給通路内に配挿される排水弁はシリンダの
駆動による油圧回路を通じて排水位置と止水位置とに上
下動して応答性良く切換動作されるので、棒状弁を開閉
することにより成形時における成形品からのガス供給通
路内への水分の侵入を阻止するとともに離型時には離型
ガスを離型ガス噴射孔から迅速かつ確実に噴出すること
ができ、さらにはガス供給通路内に侵入した成形品から
の水分を金型の外部に確実に排水することができる利点
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無機水硬性成形品の成形装置の一実施
例を示し、成形材料を金型の成形面に投入した状態の断
面図である。
【図2】同じく成形品の成形時における断面図である。
【図3】同じく成形品の離型時における断面図である。
【図4】図3のA−A拡大断面図である。
【図5】同じく図3のB−B拡大断面図である。
【図6】同じく棒状弁の先端部と離型ガス噴射孔とを示
す分解斜視図である。
【図7】従来の無機水硬性成形品の成形装置の一例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 型枠 4 通孔部 5 離型ガス噴射孔 6 ガス供給通路 7 棒状弁 7a 先端部 7a1 排水間隙 7a2 縮小径部 8 ばね材 9 排水弁 9a 外周大径部 9b 小径部 11 シリンダ N 成形品 S1 成形面 S2 成形面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G053 AA07 BA02 BE12 4G054 AA01 AA02 BA23 BA24 BA25 BA76 4G055 AA01 AB01 CB06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型および下型よりなる金型の一方の成
    形面に成形品に対する圧縮時に搾水や吸気を行うのに設
    けられる複数の通孔部と、他方の金型の成形面に開口す
    る離型ガス噴射孔と、該離型ガス噴射孔を介して成形面
    に連通して他方の金型内に設けられるガス供給通路と、
    成形材料を金型の成形面に供給する時点から成形完了後
    の離型開始時点まで前記離型ガス噴射孔を閉鎖し成形面
    と面一になる閉鎖位置および成形面とガス供給通路を連
    通する開放位置とのガス供給通路内の2位置間を移動可
    能に設けた棒状弁とを備え成形品の成形完了後に離型ガ
    スを離型ガス噴射孔から噴射して離型を行う無機水硬性
    成形品の成形装置において、前記棒状弁は先端部が離型
    ガス噴射孔を閉鎖する高さにガス導入孔を一側に有する
    ガス供給通路内に配挿されて成形品を押圧可能に設けら
    れ、前記棒状弁に対して排水弁を上下動可能にガス供給
    通路内に設けたことを特徴とする無機水硬性成形品の成
    形装置。
  2. 【請求項2】 前記棒状弁は排水弁と別体に形成される
    ことにより該棒状弁と他方の金型との間に介装されるば
    ね材により先端部が離型ガス噴射孔を閉鎖する高さにガ
    ス供給通路内に配挿され、前記排水弁は前記ばね材のば
    ね力に抗して前記棒状弁を強制的に突出可能に設けられ
    ることを特徴とした請求項1に記載の無機水硬性成形品
    の成形装置。
  3. 【請求項3】 前記棒状弁は排水弁と一体に形成され先
    端部が離型ガス噴射孔を閉鎖する高さにガス供給通路内
    に上下動可能に配挿されることを特徴とした請求項1に
    記載の無機水硬性成形品の成形装置。
  4. 【請求項4】 前記棒状弁の先端部と該先端部が挿入さ
    れる離型ガス噴射孔の内周との間にはガス供給通路に連
    通可能な排水間隙が形成され、前記排水弁の開閉により
    前記排水間隙を通じて成形時の排水がガス供給通路内に
    導入されて排水制御されることを特徴とする請求項1、
    または請求項2、請求項3の何れかに記載の無機水硬性
    成形品の成形装置。
  5. 【請求項5】 上型および下型よりなる金型の一方に設
    けられたガス供給通路内に配挿される棒状弁と、該棒状
    弁を保持するばね材とは金型に対して所望数個設けられ
    たことを特徴とする請求項2に記載の無機水硬性成形品
    の成形装置。
  6. 【請求項6】 前記通孔部が上型の成形面に、離型ガス
    噴射孔が下型の成形面に設けられることを特徴とする請
    求項1に記載の無機水硬性成形品の成形装置。
  7. 【請求項7】 前記通孔部が下型の成形面に、離型ガス
    噴射孔が上型の成形面に設けられることを特徴とする請
    求項1に記載の無機水硬性成形品の成形装置。
  8. 【請求項8】 離型ガス噴射孔に対する棒状弁の先端部
    に形成される前記排水間隙は横断面積が平面略円形をな
    す離型ガス噴射孔に対して平面略方形をなす一定の縮小
    径部に形成されることを特徴とする請求項4に記載の無
    機水硬性成形品の成形装置。
  9. 【請求項9】 前記排水弁はシリンダの駆動による油圧
    回路を通じて排水位置と止水位置とに上下動して切換動
    作されることを特徴とする請求項1、または請求項2ま
    たは請求項3の何れかに記載の無機水硬性成形品の成形
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115609806A (zh) * 2022-11-09 2023-01-17 中机精密成形产业技术研究院(安徽)股份有限公司 一种复合材料模压成型气动脱模装置

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