JP2000313891A - 燃料油の脱硫方法および燃料油の脱硫システム - Google Patents
燃料油の脱硫方法および燃料油の脱硫システムInfo
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Abstract
ができ、かつ脱硫後の燃料油の性状を変化させることな
く、十分な燃料油の収率を得られる燃料油の脱硫方法、
および燃料油の脱硫システムを提供すること。 【解決手段】燃料油の脱硫システムは、常圧蒸留装置1
0、直接脱硫装置20、脱硫装置30、蒸留装置40を
備え、常圧蒸留装置10からの直留軽油留分LGOと、
直接脱硫装置20からの中間留分DSGOとは、混合装
置60で混合されて脱硫装置30に供給される。
Description
法、および燃料油の脱硫システムに関し、特に、軽油の
脱硫方法に利用することができる。
ディーゼル機関等に用いられる燃料油は、該燃料油中の
硫黄含有量を極力少なくすることが要望され、具体的に
は、硫黄含有量が500ppmから100ppm、さら
には50ppm以下の燃料油が切望されている。このた
め、従来より、原油等を蒸留して得られる燃料油を脱硫
する脱硫工程において、脱硫温度を上げて燃料油を処理
することにより、燃料油の硫黄含有量を低減する方法が
提案されている。
うな従来の方法には、以下のような問題がある。すなわ
ち、脱硫温度を上げた場合、触媒等の耐久性が低下する
ので、触媒の交換回数が増加し、燃料油の生産効率上好
ましくない。また、脱硫工程において燃料油が高温にさ
らされることとなるので、燃料油自体の性状が変化し、
品質的に満足できる燃料油を得ることが困難であるとい
う問題がある。
ることにより、脱硫温度を上げることなく燃料油の硫黄
含有量を低下させる方法も考えられるが、触媒によって
は、十分に硫黄含有量を低下させることができない触媒
や、硫黄含有量を十分に低下することができても、燃料
油の収率が低下してしまう触媒等があり、触媒を変更す
るだけで、必ずしも満足できるものではない。
分に低減することができ、かつ脱硫後の燃料油の性状を
変化させることなく、十分な燃料油の収率を得られる燃
料油の脱硫方法、および燃料油の脱硫システムを提供す
ることを目的とする。
に、本発明に係る燃料油の脱硫方法は、軽油留分を含む
重質油を直接脱硫して脱硫重質油を生成し、該脱硫重質
油を蒸留して得られる留分を、再度脱硫して燃料油を得
ることを特徴とする。蒸留により得られる重質油は原油
の種類によって留出温度が異なり、また蒸留によって明
確に軽油留分と重質油留分とを分離することは困難であ
るので、重質油中には軽油留分が含まれる。また、重質
油留分であっても、分解によって軽油留分となる留分も
含まれる。本発明によれば、軽油留分を含む重質油を直
接脱硫して脱硫重質油を生成しているので、重質油中の
軽油留分または分解によって生成する軽油留分が、該軽
油留分よりも高沸点の炭化水素油により希釈され、軽油
留分中のいわゆる難脱硫性硫黄化合物が水素化された中
間体を得ることができる。そして、この難脱硫性硫黄化
合物が水素化された脱硫重質油を蒸留して得られる留分
は、非常に反応性が高いため、これを脱硫することで極
めて硫黄化合物の少ない燃料油を得ることが可能とな
る。
は、重油、軽油、ガソリン等種々の燃料油に採用するこ
とができるが、好ましくは、軽油の脱硫に際して本発明
を採用するのがよい。すなわち、軽油は、車両等の中、
小型のディーゼル機器の燃料油として用いられるが、こ
のような中、小型のディーゼル機器の排ガス中には、有
害な酸化窒素分(NOx)が多く含まれ、このNOxを
排ガス処理触媒で処理する必要がある。ここで、該排ガ
ス処理触媒は、排気ガス中の酸化硫黄分(SOx)によ
り著しく性能が低下するという問題がある。しかし、排
ガス中の酸化硫黄分を完全に除去することは困難であ
る。従って、本発明に係る燃料油の脱硫方法を軽油に利
用することにより、軽油中の硫黄含有量を少なくすれ
ば、必然的に排気ガス中の酸化硫黄分および酸化窒素分
を低減することが可能となる。
予め蒸留して得られた重質油に別途軽油留分を添加して
得ることができる。ここで、別途添加する軽油留分とし
ては、直留軽油(LGO)、減圧軽油(VHLGO)、
分解軽油(LCO)、重質軽油(HGO)を採用するす
ることができる。すなわち、このように重質油に別途軽
油留分を添加して軽油留分を含む重質油を生成すれば、
軽油留分に対する重質油の希釈割合を自由に設定できる
ので、燃料油の種類、性状、要求性能等に応じて、燃料
油の硫黄化合物の含有率を調整することが可能となる。
油を重質油、および直留軽油等他の留分に分留する蒸留
工程を備えている場合、軽油留分を含む重質油は、該蒸
留工程における直留軽油の90%留出温度を調整するこ
とにより得ることもできる。具体的には、軽油留分を含
む重質油は、蒸留工程における直留軽油の90%留出温
度を、通常の直留軽油の90%留出温度に対し、5%以
上低い温度に設定することによっても得ることができ
る。ここで、通常の蒸留時の90%留出温度とは、原油
成分、生成油性状(流動点等)に応じて設定され、夏場
において350℃〜380℃、冬場において320℃〜
350℃に設定される。
は、上述した通常の軽油の90%留出温度に対して5%
以上低く設定された温度であるが、好ましくは、通常の
軽油の90%留出温度に対して8〜20%の値で設定さ
れた温度を採用するのがよい。尚、前記8%は、脱硫率
の効果を考慮して設定される値であり、前記20%は、
直接脱硫を必要とする軽油が存在し得る90%留出温度
の上限値と、経済的効果とを勘案して設定される値であ
る。具体的には、上述した蒸留工程における90%留出
温度は、300℃〜340℃に設定するのが好ましい。
度を上記のごとく設定すれば、難脱硫硫黄化合物を含む
軽油留分は、蒸留工程におけるより重質な留分に含まれ
ることとなる。従って、この重質油を直接脱硫すること
により、軽油留分中の難脱硫硫黄化合物を効率よく除去
することが可能となるので、硫黄含有率の極めて小さい
軽油を最終製品として得ることが可能となる。また、蒸
留工程における90%留出温度の設定を変更しているだ
けなので、従来からの石油精製プラントに別途脱硫工程
を設けることなく、硫黄含有率の極めて小さい軽油を得
ることが可能となる。
工程における90%留出温度以下で留出する直留軽油留
分と、脱硫重質油を蒸留して得られる軽油留分とを混合
した後、行うのが好ましい。すなわち、原油蒸留工程に
おける90%留出温度以下で留出する軽油留分と一旦水
素化処理を受けた脱硫重質油を蒸留して得られる軽油留
分とを混合して再度脱硫することにより、極めて硫黄化
合物の少ない軽油を得ることが可能となる。
は、重質油を直接脱硫して脱硫重質油を生成し、該脱硫
重質油を蒸留して得られる留分を、再度脱硫して燃料油
を得る燃料油の脱硫方法であって、前記直接脱硫は、平
均細孔径120〜250Åの触媒を用いて水素化処理を
行う第1水素化処理工程と、平均細孔径120〜170
Åの触媒を用いて水素化処理を行う第2水素化処理工程
と、平均細孔径40〜120Åの触媒を用いて水素化処
理を行う第3水素化処理工程とを含んで構成され、前記
再度の脱硫は、平均細孔径40〜120Åの触媒を用い
て水素化処理を行うことを特徴とする。ここで、重質油
は、上述した軽油留分を含む重質油に限られず、原油を
常圧蒸留する際に、通常の軽油留分のカット温度で原油
を常圧蒸留して得られる残渣油としての重質油であって
もよい。
脱メタルが行われた後、平均細孔径120〜170Åと
いう中細孔の触媒を用いた第2水素化処理工程により、
重質油中の重質分の脱硫が行われ、平均細孔径40〜1
20Åという小細孔の触媒を用いた第3水素化処理工程
で軽質分の脱硫が行われる。従って、重質油の直接脱硫
において、重質油中の重質分に適した細孔径の触媒で第
2水素化処理工程、重質油中の軽質分に適した細孔径の
触媒で第3水素化処理工程が実施され、さらに、これを
再度脱硫することで極めて硫黄化合物の少ない燃料油を
得ることが可能となる。
られる触媒としては、無機酸化物担体に周期律表第VIA
族および第VIIIA族の金属を担持させたものを、第2水
素化処理工程で用いられる触媒としては、無機酸化物担
体に周期律表第VIA族の金属、第VIIIA族の金属、およ
びリンを担持させたものを、第3水素化処理工程で用い
られる触媒としては、無機酸化物担体に周期律表第VIA
族および第VIIIA族の金属を担持させたものを、再度の
脱硫に用いられる触媒としては、無機酸化物担体に周期
律表第VIA族の金属、第VIIIA族の金属、およびリンを
担持させたものを採用するのが好ましい。
理工程では主に重質分の脱硫が行われ、第3水素化処理
工程では主に軽質分の脱硫が行われる。そして、第2水
素化処理工程に用いられる触媒として、無機酸化物担体
に周期律表第VIA族の金属、第VIIIA族の金属、および
リンを担持させたものを採用することにより、重質分の
脱硫率が向上するうえ、第2水素化処理工程でリンを担
持させた触媒を採用することにより、次工程である第3
水素化処理工程における軽質分の脱硫効率をも向上する
ことが可能となる。また、再度の脱硫においても、リン
を担持させた触媒を採用することにより、軽油留分の脱
硫率が向上する。
媒としては、無機酸化物担体に、周期律表第VIA族およ
び第VIIIA族の金属を担持させる他、リンおよび/また
はボリアを担持させた触媒を採用するのが好ましい。す
なわち、第2水素化処理工程での重質油の脱硫に伴い、
重質油の分解に起因する分解軽油留分が生成する。この
分解軽油留分は、一般に直留軽油留分よりも反応性が低
いため、リンおよび/またはボリアを担持させた触媒を
添加することにより、脱硫性能の向上が図られる。
えた直接脱硫装置で行われ、この反応塔が、第1水素化
処理工程で用いられる触媒を充填した第1触媒層、第2
水素化処理工程で用いられる触媒を充填した第2触媒
層、および第3水素化処理工程で用いられる触媒を充填
した第3触媒層を有している場合、反応塔内の触媒全量
に対して、第1触媒層の充填比率が10〜50vol
%、第2触媒層の充填比率が30〜80vol%、およ
び第3触媒層の充填比率が5〜30vol%であるのが
好ましい。
元素の量は、原油産地によって異なるが、一般に硫黄化
合物が0.1〜5wt%であるのに対して、金属元素が
約数百wtppm程度である。従って、脱メタル処理を
行う第1触媒層と、脱硫処理を行う第2および第3触媒
層とをこのような比率で充填することにより、適切な触
媒量で重質油中の硫黄化合物および金属元素を除去する
ことができるので、金属元素、硫黄化合物等を確実に除
去した燃料油を得ることが可能となる。
ムは、原油を重質油、および直留軽油等他の留分に分留
する蒸留装置と、前記重質油を直接脱硫する直接脱硫装
置と、前記直留軽油を脱硫する軽油脱硫装置とを備えた
燃料油の脱硫システムであって、前記蒸留装置における
直留軽油の90%留出温度は、通常の直留軽油の90%
留出温度に対し、5%以上低い温度に設定され、前記軽
油脱硫装置の上流側に設けられるとともに、前記直接脱
硫装置により生成される脱硫重質油を蒸留して得られる
軽油留分と、前記蒸留装置からの直留軽油留分とを混合
可能とする混合装置を備えていることを特徴とする。
蒸留して得られる軽油留分と、蒸留装置からの直留軽油
留分とを混合可能とする混合装置を備えているので、脱
硫重質油を蒸留して得られる軽油留分を直留軽油と混合
して軽油脱硫装置で脱硫することが可能となる。従っ
て、上述したように、このような混合物を脱硫すること
により硫黄化合物の含有率を極めて低くすることが可能
となる。また、既存の石油精製設備に混合装置を付与す
るだけでよいので、硫黄化合物の含有率が極めて低い燃
料油(軽油)を、設備コストをかけることなく製造する
ことが可能となる。
面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態
に係る燃料油の脱硫システムが示されている。この燃料
油の脱硫システムは、常圧蒸留装置10、直接脱硫装置
20、軽油脱硫装置30、蒸留装置40、50、および
混合装置60を含んで構成される。常圧蒸留装置10
は、原油を常圧にて蒸留し、軽質留分および常圧残油R
Cを採取する装置である。蒸留により留出する軽質留分
としては、ナフサNAPH、LPガスLPG、および直
留軽油留分LGOの他、図1では図示を略したが、直留
灯油留分等がある。常圧残油RCは、蒸留により留出し
た軽質留分を除いた原油中の成分が含まれ、常圧蒸留装
置10における各軽質留分の留出温度の設定に応じて、
常圧残油RCの成分は変動する。
0の残渣油である重質油RCを直接脱硫する装置であ
り、直接脱硫装置20を構成する反応塔内部には、脱金
属触媒20Aおよび脱硫触媒20Bが層状に配置されて
いる。そして、重質油RCは、所定の温度に設定された
反応塔に供給され、これらの触媒20A、20Bを通る
ことにより、脱金属処理、脱硫処理が施され、脱硫重油
とされる。
媒20A、20Bとしては、無機質よりなる担体に、少
なくとも、1種又は2種以上の前記所定の金属(すなわ
ち、周期表VIA族に属する金属及び周期表VIII族
に属する金属の中から選ばれる1種又は2種以上の金
属)からなる活性金属成分が担持されている触媒であっ
て、かつ、所望の炭化水素油水素化処理に有効に用いる
ことができる触媒であれば、公知の炭化水素油水素化処
理触媒等の各種の組成の触媒を対象とすることができ
る。
知のこの種の触媒に使用される担体等の各種の無機物か
らなるものを挙げることができる。この無機物よりなる
担体あるいは担体を構成する無機物成分としては、例え
ば、アルミナ、シリカ、ボリア、チタニア、リン、ジル
コニア、マグネシア等の単独酸化物及びこれらからなる
各種の複合酸化物(具体的には、例えば、シリカアルミ
ナ、シリカチタニア、アルミナボリア、アルミナリン、
シリカマグネシア、シリカジルコニア等)、さらには結
晶質のゼオライトを含む担体を挙げることができるが、
これらに限定されるものではなく、担持する金属成分の
種類や組成等の種々の条件に応じて、また、原料油種、
目標とする生成油性状に応じて各種の種類、組成、性状
及び形状の担体が適宜使用される。
有効に担持して触媒活性を十分に確保するためには、通
常、多孔質の担体、とりわけ、細孔径500オングスト
ローム以下の比較的小さな細孔を有するものが好適に使
用される。また、担体あるいは触媒体の機械的強度や耐
熱性等の物性を制御するために、担体あるいは触媒体の
形状に際して適当なバインダー成分や添加剤を含有させ
ることもできる。前記周期表VIA族金属としては、ク
ロム、モリブデン及びタングステンを挙げることがで
き、一方、前記VIII族金属としては、鉄、コバル
ト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オ
スミウム、イリジウム及び白金を挙げることができる。
できる触媒は、少なくとも、これらの例示した金属のう
ち1種又は2種以上を含有している。これらのうちどの
ような種類の金属をどのような組成で含有しているのが
よいかと言う点は、担体の種類等の他の条件にも依存す
るし、用途すなわち原料油種及び目標とする原料油性状
によって異なるので、一様に定めることはできない。例
えば、水素化脱硫用触媒等の水素化処理触媒として好ま
しくは、周期表VIA族金属としてモリブデン又はタン
グステンあるいはこれらの両方を含有しているもの、周
期表VIII族金属としてニッケル又はコバルトあるい
はこれらの両方を含有しているものなど挙げることがで
きる。中でもモリブデンとタングステンのうち一方又は
両方とニッケルとコバルトのうち一方又は両方をともに
含有しているものが特に好適に使用される。
族金属及び又は周期表VIII族金属の担持量として
は、特に制限はないが、通常は、周期表VIA族金属の
担持率が0.1〜40重量%の範囲にある触媒、周期表
VIII族金属の担持率が0.1〜30重量%の範囲に
ある触媒が好適に使用される。中でも特に、モリブデン
とタングステンのいずれか一方あるいは両方を含有し、
これらの金属の合計担持率が0.5〜20重量%の範囲
にある触媒などが好適に使用される。
は反応温度300〜450℃、好ましくは、330〜4
10℃、さらに好ましくは350〜400℃、水素分圧
は、100〜200kg/cm2G、好ましくは110
〜170kg/cm2Gが望ましい。さらに、水素/油
比は、100〜2000nm3/kl好ましくは、60
0〜1000nm3/kl、液空間速度(LHSV)は
0.05〜5.0h-1、好ましくは0.1〜2.0
h-1、さらに好ましくは0.15〜1.0h-1が望まし
い。
媒は上記の水素化処理触媒を適宜組み合わせて用いるこ
とができる。直接脱硫装置20においては、脱金属用触
媒と重油脱硫用触媒を組み合わせることが好ましく、脱
金属用触媒としては、平均細孔径が120〜250Åの
範囲のものが好ましく、さらに130〜230Åの範囲
のものが好ましい。重油脱硫触媒としては、平均細孔径
が70〜170Åが好ましく、さらには、110〜16
0Åが好ましい。
脱硫された脱硫重質油を蒸留する装置であり、この蒸留
装置40により脱硫重質油は、直留脱硫装置20におけ
る反応過程で分解生成するナフサNAPH、中間留分D
SGO、および残渣としての脱硫重油DSRCに分けら
れる。
ら留出した直留軽油留分LGOを脱硫する装置であり、
軽油脱硫装置30を構成する反応塔内部には、脱硫触媒
30Aが配置されている。直留軽油留分LGOは、所定
の温度に設定された反応塔に供給され、この脱硫触媒3
0Aを通ることにより、該直留軽油留分LGO中の硫黄
化合物を除去することができる。
0Aとしては、無機酸化物担体に周期律表第VIA、V
III族金属、およびリンから選ばれる少なくとも1種
を担持した触媒であればよい。通常用いられる炭化水素
油の脱硫触媒のうち上記条件に適合するものであれば使
用することができる。担体となる無機酸化物としてはア
ルミナ、シリカ、マグネシア、チタニア、ジルコニア、
アルミナ−シリカ、アルミナ−ボリア、アルミナ−チタ
ニア、チタニア−シリカ、アルミナ−マグネシア、シリ
カ−マグネシア、アルミナ−ジルコニアなどを単独また
は複数で用いることができる。また、結晶質のゼオライ
トを含む担体を用いてもよい。
担体に周期率表VIA、VIII族金属から選ばれる少
なくとも1種を担持すれば、前記触媒30Aを得ること
ができる。担持する金属は水素化活性金属であり、2種
以上組み合わせて用いてもよい。担持金属はNi、C
o、Mo、Wの中から選ばれた少なくとも1種以上の金
属であることが好ましい。さらに、担持金属Niおよび
/またはCoが酸化物換算で1〜10wt%、好ましく
は2〜8wt%、並びにMoおよび/またはWが酸化物
換算で5〜30wt%、好ましくは8〜25wt%であ
ることが望ましい。軽油脱硫用触媒としては、平均細孔
径が40〜120Åが好ましく、さらには、50〜90
Åが好ましい。
件としては、反応温度:250〜450℃、好ましくは
300〜400℃、さらに好ましくは320〜380
℃、水素分圧:1.0〜200kg/cm2、好ましくは
10〜150kg/cm2、さらに好ましくは30〜80k
g/cm2が望ましい。さらに水素/油(比):10〜
3,000nm3/キロリットル、好ましくは30〜2,00
0nm3/キロリットル、さらに好ましくは40〜500nm3
/キロリットル、液空間速度(LHSV):0.1〜15
h-1、好ましくは0.2〜10h-1、さらに好ましくは
0.3〜7h-1が望ましい。
された軽油留分を蒸留する装置であり、該軽油留分を、
前記軽油脱硫装置30で分解生成するナフサNAPH
と、脱硫軽油DGOとに分離する。混合装置60は、上
述した蒸留装置40で留出する中間留分DSGOと、常
圧蒸留装置10からの直留軽油留分LGOを混合可能と
する装置であり、軽油脱硫装置30の上流側に設けられ
ている。
送するラインと、中間留分DSGOを搬送するラインと
を接続し、図1では図示を略したが、それぞれの上流側
に配置されるバルブを備えている。そして、このバルブ
の開閉状態を調整することにより、直留軽油留分LGO
および中間留分DSGOを自由な比率で混合することが
できるように構成されている。
用を説明する。 (1) 常圧蒸留装置10における直留軽油留分LGOの9
0%留出温度を、通常の直留軽油留分の留出温度である
360℃よりも約8.3%低い330℃に設定し、常圧
蒸留装置10により原油の蒸留を行う。すると、90%
留出温度が330℃以下の軽油留分は、直留軽油留分L
GOとして留出するが、90%留出温度が330℃を超
える軽油留分は、残渣油である重質油RC中に含まれた
状態で採取される。
直接脱硫装置20により脱金属処理、脱硫処理した後、
蒸留装置40により分留し、中間留分DSGOを得る。
尚、蒸留装置40における脱硫重油DSRCは、そのま
ま重油製品とされる。 (3) 蒸留装置40から留出する中間留分DSGOと、常
圧蒸留装置10から留出した直留軽油留分LGOとを、
混合装置60により混合した後、軽油脱硫装置30によ
り、再度脱硫を行う。 (4) 軽油脱硫装置30による脱硫後、蒸留装置50によ
りナフサNAPHを分留して脱硫軽油DGOを得る。
ような効果がある。 (1) 軽油留分を含むRCを直接脱硫装置20により直接
脱硫して脱硫重質油を生成しているので、RCの軽油留
分が、該軽油留分よりも高沸点の炭化水素油により希釈
され、軽油留分中のいわゆる難脱硫性硫黄化合物がより
水素化された中間体を得ることができる。そして、難脱
硫性硫黄化合物が水素化された脱硫重質油を蒸留して得
られる留分DSGOは非常に反応性が高いので、軽油脱
硫装置30により再度脱硫することにより、極めて硫黄
化合物の少ない脱硫軽油を得ることができる。
軽油DGOを得るために採用されているので、軽油中の
硫黄化合物の含有率を極力少なくすることができる。従
って、このような軽油を中、小型のディーゼル機器の燃
料として採用すれば、排気ガス中の酸化硫黄分および酸
化窒素分を極めて少なくすることができ、大気汚染を防
止することができる。
分LGOの90%留出温度を通常の直留軽油留分の留出
温度である360℃よりも低い、330℃に設定してい
るので、重質油RC中に90%留出温度が330℃を超
える軽油留分は、重質油RC中に含まれた状態で採取さ
れる。従って、常圧蒸留装置10の重質油RCに別途直
留軽油LGOを加えることなく、軽油留分を含む重質油
を生成することができ、そのまま直接脱硫装置20で脱
硫して難脱硫硫黄化合物がより水素化され脱硫し易い硫
黄化合物を含む中間留分DSGOを得ることができる。
留分DSGOと、直留軽油留分LGOを混合装置60に
より混合した後、軽油脱硫装置30で脱硫を行っている
ので、難脱硫性硫黄化合物が軽減された状態で脱硫を行
うことができ、硫黄化合物の極めて少ない脱硫軽油DG
Oを得ることができる。さらに、難脱硫性硫黄化合物が
水素化された状態で軽油脱硫装置30による脱硫を行っ
ているので、軽油脱硫装置30における温度条件が緩和
され、触媒等の耐久性が大幅に向上する。
SGOを任意の割合で混合可能とする混合装置60を備
えているので、必要に応じて両者のバランスを取って脱
硫を行うことができ、所望の硫黄化合物含有量の軽油を
得ることができる。また、通常の石油精製システムに混
合装置60を付与するだけで本発明に係る燃料油の脱硫
システムを構築することができるので、硫黄化合物の含
有量が極めて低い軽油を、設備コストをかけることなく
製造することができる。
する。尚、以下の説明では、既に説明した部分または部
材と同一の部分等については、同一符号を付してその説
明を省略または簡略する。 前記第1実施形態に係る燃
料油の脱硫システムでは、直接脱硫装置20を構成する
反応塔内部には、脱金属触媒20Aおよび脱硫触媒20
Bという2つの触媒層が層状に配置されていた。
の脱硫システムでは、図2に示すように、直接脱硫装置
120を構成する反応塔内部には、第1触媒層120
A、第2触媒層120B、および第3触媒層120Cと
いう3種類の触媒層が層状に配置されている点が相違す
る。
うためのものであり、無機酸化物担体に周期律表第VIA
族および第VIIIA族の金属を担持させた触媒であって、
平均細孔径120〜250Åのものが採用されている。
第2触媒層120Bおよび第3触媒層120Cは、重質
油RCの脱硫処理を行うためのものである。第2触媒層
120Bは、無機酸化物担体に周期律表第VIA族の金
属、第VIIIA族の金属、およびリンを担持させた触媒で
あって、平均細孔径120〜170Åのものが採用さ
れ、これにより重質油RC中の重質分の脱硫が行われ
る。一方、第3触媒層120Cは、無機酸化物担体に周
期律表第VIA族および第VIIIA族の金属を担持させた触
媒であって、平均細孔径40〜120Åのものが採用さ
れ、これにより重質油RC中の軽質分の脱硫が行われ
る。尚、第1触媒層120A、第2触媒層120B、第
3触媒層120Cは、上記した触媒が採用されるが、そ
れぞれ脱メタルおよび脱硫性能を維持する範囲内におい
て、他の触媒を混合したり、それぞれの触媒層の層間ま
たは第1触媒層120Aの前、第3触媒層120Cの後
に他の触媒を配してもよい。
B、120Cから構成される反応塔において、各触媒層
の充填比率は、第1触媒層が10〜50vol%、第2
触媒層30〜80vol%、第3触媒層5〜30vol
%となっている。また、本実施形態の場合、軽油脱硫装
置30に用いられる触媒30Aは、無機酸化物担体に周
期律表第VIA族の金属、第VIIIA族の金属、およびリン
を担持させた触媒であって、平均細孔径40〜120Å
のものが採用されている。
留装置10の残渣油としての重質油RCが直接脱硫装置
120に供給されると、まず、第1触媒層120Aで脱
メタル処理が行われた後、第2触媒層120Bで重質油
RC中の重質分の脱硫処理が行われ、さらに第3触媒層
120Cで重質油RC中の軽質分の脱硫処理が行われる
こととなる。本実施形態に係る燃料油の脱硫システムに
おいて、その他の部分の構造および脱硫手順等は第1実
施形態の場合と同様なので、その説明を省略する。
第1実施形態で述べた効果に加えて、以下のような効果
がある。 (6) 第1触媒層120Aによる第1水素化処理工程で重
質油RCの脱メタル処理が行われた後、平均細孔径12
0〜170Åという中細孔の触媒を有する第2触媒層1
20Bで第2水素化処理工程が行われ、重質油RC中の
重質分の脱硫が行われ、さらに、平均細孔径40〜12
0Åという小細孔の触媒を有する第3触媒層120Cで
第3水素化処理工程が行われ、重質油RC中の軽質分の
脱硫が行われる。
脱硫において、重質油RC中の重質分に適した細孔径の
第2触媒層120Bで第2水素化処理工程が行われ、重
質油RC中の軽質分に適した細孔径の第3触媒層120
Cで第3水素化処理工程が実施され、さらに、これを軽
油脱硫装置30で再度脱硫することにより、極めて硫黄
化合物の少ない脱硫軽油DGOを得ることができる。
化物担体に周期律表第VIA族の金属、第VIIIA族の金
属、およびリンを担持させたものを有する触媒を用いて
いるので、第2水素化処理工程における脱硫率のみなら
ず、第3水素化処理工程における脱硫率をも向上するこ
とができる。 (8) さらに、直接脱硫装置120の反応塔内における
第1〜第3触媒層120A、120B、120Cの充填
比率が上述した比率に設定されているので、適切な触媒
量で重質油RC中の硫黄化合物および金属元素を除去す
ることができ、金属元素、硫黄化合物等を確実に除去し
た燃料油を得ることができる。
るものではなく、次に示すような変形をも含むものであ
る。前記実施形態では、常圧蒸留装置10における直留
軽油留分の90%留出温度を変更することにより、軽油
留分を含む重質油RCを採取していたがこれに限られな
い。すなわち、常圧残油に別途直留軽油を添加して、軽
油留分を含む重質油を生成してもよい。また、常圧残油
に添加するものとしては、直留軽油に限られるものでは
なく、減圧軽油(VHLGO)、分解軽油(LCO)、
重質軽油(HGO)等を通常の方法で脱硫した軽油であ
ってもよい。
Oは、混合装置60により直留軽油留分LGOと混合さ
れた後、軽油脱硫装置30により処理されていたが、こ
れに限らず、中間留分DSGOのみを軽油脱硫装置30
により処理して脱硫軽油DGOを得るようにしてもよ
い。
装置120に供給される重質油RCは、常圧蒸留装置1
0における直留軽油留分LGOのカット温度を低めに設
定し、軽油留分を含む重質油であったがこれに限られな
い。すなわち、常圧蒸留装置における直留軽油留分のカ
ット温度を通常の温度に設定し、その残渣油として得ら
れる重質油を用いてもよい。
装置120の第3触媒層120Cとして、無機酸化物担
体に周期律表第VIA族および第VIIIA族の金属を担持さ
せた触媒を採用していたが、これに限られない。すなわ
ち、第3触媒層を構成する触媒として、無機酸化物担体
に周期律表第VIA族の金属と、第VIIIA族の金属と、リ
ンおよび/またはボリアを担持させた触媒を採用しても
よい。
処理工程における重質油の分解に起因する分解軽油留分
の反応性を向上することができるので、分解軽油留分を
含む軽油留分の脱硫率の向上を図ることができる。その
他、本発明の実施の際の具体的な構造および形状等は、
本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよ
い。
0を運転して得られる重質油RCに、別の工程で留出し
た直留軽油留分LGOを混合して直接脱硫装置20によ
る直接脱硫、および軽油脱硫装置30による脱硫を行い
その脱硫率の評価を行った。尚、重質油RCおよび直留
軽油留分LGOの混合比は、体積比でRC/LGO=6
5%/35%であり、重質油RCおよび直留軽油留分L
GOの性状は表1に示される通りである。
は表2に示される通りである。
件は表3に示される通りである。
の触媒20Aとしては、表4における触媒Aを採用し、
脱硫処理用の触媒20Bとしては表4における触媒Cを
採用している。また、軽油脱硫装置30における脱硫処
理用の触媒30Aとしては、表4における触媒Eを採用
している。
ような体積割合であり、中間留分DSGOを39vol
%採取できた。尚、初期の直留軽油留分LGOの混合量
35%から4%増加していることが判る。
RCを分析したところ、表6に示されるような性状を有
することが確認された。
脱硫装置30で再度脱硫したところ、得られた脱硫軽油
DGOは、表7に示されるような性状を有することが確
認された。硫黄分0.007wt%と極めて少ない脱硫
軽油DGOを得ることができ、本発明による効果が確認
された。
と直留軽油留分LGO(表1参照)を、体積比でRC/
LGO=80%/20%で混合し、直接脱硫装置20に
より直接脱硫を行った後、中間留分DSGOを前記の直
留軽油留分LGOとを体積比で等量混合したものを軽油
脱硫装置30でさらに脱硫した。尚、直接脱硫装置20
および軽油脱硫装置30における触媒、処理条件は、第
1実施形態と同様である。実施例2における直接脱硫後
の得率を表8に示す。
RCを分析したところ、表9に示されるような性状を有
することが確認された。
油留分LGOを等量で混合し、混合したものを軽油脱硫
装置30で脱硫したところ、得られた脱硫軽油DGO
は、表10に示されるような性状を有することが確認さ
れた。実施例1の場合と同様に硫黄分0.015wt%
と極めて硫黄分の少ない脱硫軽油DGOを得ることがで
き、本発明の効果が確認された。
して、表1における直留軽油留分LGOを軽油脱硫装置
30により脱硫した。尚、軽油脱硫装置30による処理
条件は、表11に示す通りである。
率は、表12に示される通りである。
性状は、表13に示される通りであり、実施例1および
実施例2よりも硫黄分の多い脱硫軽油しか得られないこ
とが確認された。
装置10により蒸留された軽油留分を含まない重質油R
Cに接触分解軽油LCOを混合し、直接脱硫装置20に
より直接脱硫を行った後、蒸留装置40によって留出し
た中間留分DSGOと、直留軽油留分LGOとを混合
し、軽油脱硫装置30で再度脱硫する。尚、重質油RC
と接触分解軽油LCOとの混合比は、体積比でRC/L
CO=85%/15%であり、中間留分DSGOと直留
軽油留分LGOとの混合比は、体積比でDSGO/LG
O=20%/80%である。実施例3における重質油R
C、接触分解軽油LCO、および直留軽油留分LGOの
成分を表14に示す。
は、表15に示す通りである。
件は、表16に示す通りである。尚、LHSVについて
は、1.0および2.0の2水準をとっている。
は、直接脱硫装置20における触媒20Aとして表4に
おける触媒A、触媒20Bとして表4における触媒B、
軽油脱硫装置30における触媒30Aとして表4におけ
る触媒Dを採用している。
は、表17に示されるように、中間留分DSGOを29
体積%採取できた。
を分析したところ、表18に示されるような性状を有す
ることが確認された。
留軽油留分LGOと混合した後、軽油脱硫装置30で再
度脱硫したところ、得られた脱硫軽油DGOは、表19
に示すような性状を有することが確認された。
GOの硫黄分が0.008wt%であるのに対して、L
HSVを2.0とした場合の脱硫軽油DGOの硫黄分が
0.03wt%であることから、軽油脱硫装置30によ
る脱硫に際しては、脱硫軽油DGOの許容含有硫黄量に
応じて、適切なLHSVを設定することが肝要であるこ
とが判る。
油LCOを直留軽油留分LGOと混合し、軽油脱脱硫装
置30により脱硫を行った。接触分解軽油LCOと直留
軽油留分LGOとの混合比は、体積比でLGO/LCO
=80%/20%である。また、軽油脱硫装置30の処
理条件は実施例3と同様である。軽油脱硫装置30によ
る脱硫の得率は、表20に示される通りである。
性状は、表21に示される通りであり、2水準とったい
ずれのLHSVでも、実施例3と比較して脱硫軽油DG
O中の硫黄分が多いことが判る。
10を運転して得られる重質油RCに、別の工程で留出
した直留軽油留分LGOを混合して直接脱硫装置120
による直接脱硫、および軽油脱硫装置30による脱硫を
行いその脱硫率の評価を行った。尚、原料油となる重質
油RCおよび直留軽油留分LGOの混合比、性状は第1
実施例と同様である。直接脱硫装置120における脱硫
条件は表22に示す条件で行っている。
媒は、第1触媒層120Aとして以下の表23に示され
る触媒F、第2触媒層120Bとして第1実施例の表4
における触媒B、第3触媒層120Cとして表23に示
される触媒Gが採用されている。一方、軽油脱硫装置3
0は、第1実施例と同様に表3に示される条件で脱硫を
行い、脱硫処理用の触媒30Aとしては、第1実施例の
表4における触媒Eを採用している。
るような体積割合であり、中間留分DSGOを38vo
l%採取できた。
残油DSRCを分析したところ、表25に示されるよう
な性状を有することが確認された。
油脱硫装置30で再度脱硫したところ、得られた脱硫軽
油DGOは、表26に示されるような性状を有すること
が確認された。硫黄分0.006wt%と、比較例1の
みならず実施例1よりも硫黄分の少ない脱硫軽油DGO
を得ることができ、本発明による効果が確認された。
油、および第3触媒層120Cを変更して、直接脱硫装
置120による直接脱硫、および軽油脱硫装置30によ
る脱硫を行いその脱硫率の評価を行った。原料油は、実
施例2と同様のものを採用している(表1の重質油RC
および直留軽油留分LGOを体積比RC/LGO=80
%/20%で混合したもの)。
表22に示される条件で行い、第3触媒層120Cとし
ては、表23における触媒Hを採用し、第1および第2
触媒層120A、120Bは第4実施例と同様である。
また、軽油脱硫装置30の脱硫条件および触媒も第4実
施例と同様である。直接脱硫した後の得率は、表27に
示されるような体積割合であり、中間留分DSGOを3
7vol%採取できた。
残油DSRCを分析したところ、表28に示されるよう
な性状を有することが確認された。
油脱硫装置30で再度脱硫したところ、得られた脱硫軽
油DGOは、表29に示されるような性状を有すること
が確認された。硫黄分0.007wt%と、実施例4と
同様の極めて硫黄分の少ない脱硫軽油DGOを得ること
ができ、本発明による効果が確認された。
脱硫装置20における脱金属触媒20Aおよび脱硫触媒
20Bを変更し、直接脱硫装置20による直接脱硫、軽
油脱硫装置30による脱硫を行い、脱硫率の評価を行っ
た。脱金属触媒20Aとしては、表23における触媒
F、脱硫触媒20Bとしては、表23における触媒Hを
採用している。尚、これ以外の原料油、直接脱硫装置2
0の脱硫条件、軽油脱硫装置30の脱硫条件および触媒
は第1実施例と同様である。直接脱硫した後の得率は、
表30に示されるような体積割合であり、中間留分DS
GOを39vol%採取できた。
残油DSRCを分析したところ、表31に示されるよう
な性状を有することが確認された。
油脱硫装置30で再度脱硫したところ、得られた脱硫軽
油DGOは、表32に示されるような性状を有すること
が確認された。硫黄分0.008wt%と硫黄分の極め
て少ない脱硫軽油DGOを得ることができ、本発明によ
る効果が確認された。
を含む重質油を直接脱硫して脱硫重質油を生成している
ので、重質油中の軽油留分が、該軽油留分よりも高沸点
の炭化水素油により希釈され、軽油留分中のいわゆる難
脱硫性硫黄化合物を効率よく除去することができ、燃料
油の硫黄含有量を十分に低減することができ、かつ脱硫
後の燃料油の性状を変化させることができる。
テムの構成を表すブロック図である。
テムの構成を表すブロック図である。
Claims (11)
- 【請求項1】軽油留分を含む重質油を直接脱硫して脱硫
重質油を生成し、該脱硫重質油を蒸留して得られる留分
を、再度脱硫して燃料油を得ることを特徴とする燃料油
の脱硫方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の燃料油の脱硫方法におい
て、 前記再度脱硫して得られる燃料油が、軽油であることを
特徴とする燃料油の脱硫方法。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の燃料油の
脱硫方法において、 前記軽油留分を含む重質油は、予め蒸留して得られた重
質油に別途軽油留分を添加して得られることを特徴とす
る燃料油の脱硫方法。 - 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の燃料油の
脱硫方法において、 原油を前記重質油、および直留軽油等他の留分に分留す
る蒸留工程を備え、 前記軽油留分を含む重質油は、該蒸留工程における直留
軽油の90%留出温度を、通常の直留軽油の90%留出
温度に対し、5%以上低い温度に設定することにより得
られることを特徴とする燃料油の脱硫方法。 - 【請求項5】請求項3に記載の燃料油の脱硫方法におい
て、 前記蒸留工程における通常の直留軽油の90%留出温度
に対して5%以上低い90%留出温度以下で留出する軽
油留分と、前記脱硫重質油を蒸留して得られる留分とを
混合した後、再度脱硫して燃料油を得ることを特徴とす
る燃料油の脱硫方法。 - 【請求項6】請求項1〜請求項5のいずれかに記載の燃
料油の脱硫方法において、 前記直接脱硫は、平均細孔径120〜250Åの触媒を
用いて水素化処理を行う第1水素化処理工程と、平均細
孔径120〜170Åの触媒を用いて水素化処理を行う
第2水素化処理工程と、平均細孔径40〜120Åの触
媒を用いて水素化処理を行う第3水素化処理工程とを含
んで構成され、 前記再度の脱硫は、平均細孔径40〜120Åの触媒を
用いて水素化処理を行うことを特徴とする燃料油の脱硫
方法。 - 【請求項7】重質油を直接脱硫して脱硫重質油を生成
し、該脱硫重質油を蒸留して得られる留分を、再度脱硫
して燃料油を得る燃料油の脱硫方法であって、 前記直接脱硫は、平均細孔径120〜250Åの触媒を
用いて水素化処理を行う第1水素化処理工程と、平均細
孔径120〜170Åの触媒を用いて水素化処理を行う
第2水素化処理工程と、平均細孔径40〜120Åの触
媒を用いて水素化処理を行う第3水素化処理工程とを含
んで構成され、 前記再度の脱硫は、平均細孔径40〜
120Åの触媒を用いて水素化処理を行うことを特徴と
する燃料油の脱硫方法。 - 【請求項8】請求項6または請求項7に記載の燃料油の
脱硫方法において、 前記第1水素化処理工程で用いられる触媒は、無機酸化
物担体に周期律表第VIA族および第VIIIA族の金属を担
持させたものであり、 前記第2水素化処理工程で用いられる触媒は、無機酸化
物担体に周期律表第VIA族の金属、第VIIIA族の金属、
およびリンを担持させたものであり、 前記第3水素化処理工程で用いられる触媒は、無機酸化
物担体に周期律表第VIA族および第VIIIA族の金属を担
持させたものであり、 前記再度の脱硫に用いられる触媒は、無機酸化物担体に
周期律表第VIA族の金属、第VIIIA族の金属、およびリ
ンを担持させたものであることを特徴とする燃料油の脱
硫方法。 - 【請求項9】請求項8に記載の燃料油の脱硫方法におい
て、 前記第3水素化処理工程で用いられる触媒は、さらに、
リンおよび/またはボリアを担持させたものであること
を特徴とする燃料油の脱硫方法。 - 【請求項10】請求項6〜請求項9のいずれかに記載の
燃料油の脱硫方法において、 前記直接脱硫は、反応塔を備えた直接脱硫装置で行わ
れ、 この反応塔は、前記第1水素化処理工程で用いられる触
媒を充填した第1触媒層、前記第2水素化処理工程で用
いられる触媒を充填した第2触媒層、および前記第3水
素化処理工程で用いられる触媒を充填した第3触媒層を
有し、 前記反応塔内の触媒全量に対して、前記第1触媒層の充
填比率が10〜50vol%、前記第2触媒層の充填比
率が30〜80vol%、および前記第3触媒層の充填
比率が5〜30vol%であることを特徴とする燃料油
の脱硫方法。 - 【請求項11】原油を重質油、および直留軽油等他の留
分に分留する蒸留装置と、前記重質油を直接脱硫する直
接脱硫装置と、前記直留軽油を脱硫する軽油脱硫装置と
を備えた燃料油の脱硫システムであって、 前記蒸留装置における直留軽油の90%留出温度は、通
常の直留軽油の90%留出温度に対し、5%以上低い温
度に設定され、 前記軽油脱硫装置の上流側に設けられるとともに、前記
直接脱硫装置により生成される脱硫重質油を蒸留して得
られる軽油留分と、前記蒸留装置からの直留軽油留分と
を混合可能とする混合装置および/または配管を備えて
いることを特徴とする燃料油の脱硫システム。
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