JP2000314108A - 高強度軽量コンクリート床版を備えてなる橋梁 - Google Patents
高強度軽量コンクリート床版を備えてなる橋梁Info
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Abstract
リート床版の舗装取り替え工事の際に、解体重機等によ
り同軽量コンクリート床版が損傷や破損をし難くし、長
寿命化を図る。また,高強度軽量コンクリート床版の内
部の補強鉄筋及びPC鋼材の発錆の進行を抑制する。 【解決手段】橋梁の橋床を、ポルトランドセメントと人
工軽量粗骨材及び人工軽量細骨材の重量配合比が9.5
〜10.5:10.5〜11.5:11.5〜12.5
からなる水硬化性混合物の養生硬化物であって,硬化後
の単位容積重量が1.6〜1.8t/m3のプレキャス
トプレストレストコンクリート床版の舗装側上面に,ポ
リマーセメントコンクリート層が10〜25mmの厚さ
で着層されてなる高強度軽量コンクリート床版で構成す
る。
Description
歩道橋等において,事前に工場でプレキャストして仕上
げたプレストレストコンクリート版を床版として橋床に
布設して構成される各種橋梁に関する。
ャストする際,必要なプレキャスト力を導入して強度を
改善し,各種橋梁の床版として使用することは従来から
取り組まれてきた。このオフラインで床版を製作するこ
とは,材料の選択,打ち込み施工管理,養生,品質調査
など,現場施工では困難な作業を,理想に近い状態で行
うことができ,品質的に安定し,かつ経済的にも有利な
床版の供給を可能となる。
らされているのが実状である。特に道路橋は,車両の増
加と共に,大型化や高速化が進み,その使用条件は日々
厳しさを増している。必然的に,舗装面,床版の損傷も
激しく,補修や床版取り替えなどの頻度も増加の傾向に
ある。多くの道路橋において,舗装のアスファルトコン
クリート層の摩耗,ひび割れ,剥離などの損傷のため
に,旧舗装の除去と再舗装が多く行われる。しかし,年
月が経過すると,コンクリート床版自体の損傷も進ん
で,一部又は全面の床版の取り替えが必要になる。
アスファルトコンクリート層のはつり,解体,除去から
行われるが,コンクリート床版面への衝撃も避けられ
ず,舗装解体と同時にコンクリート床版の破損がしばし
ば発生する。特に、従来の軽量コンクリートを使用した
鉄筋コンクリート床版はこの影響を受け易い。また、コ
ンクリート床版の損傷は,この重機による物理的な破損
の他に,化学的な経年変化による劣化も避けられない。
これはセメントの中性化に起因する現象であり,従来か
ら種々の研究がなされているが,決定的な対策となるも
のは見出されていない。
又はコンクリート橋梁の橋床上の車両などの通行面に鉄
筋コンクリート床版を布設し,その上面にアスファルト
コンクリートなどを舗装して構成されている。従来の橋
梁は,普通コンクリートを素材とした床版が採用されて
きた。しかし,普通コンクリートの一枚の床版は,巾1
m,長さ3.5m,厚さ250mmのプレキャストコン
クリート床版を採用したとき,その重量は約2tを越え
る。これに補強鉄筋やPC鋼材及び継ぎ手金物等を加え
ると,さらに重量が増えることになる。
車輌の大型化による主桁への負担が軽減できるメリット
が生じる。これは特に鋼橋の鉄筋コンクリート床版の取
替え工事の際に有利となる。それに,新設工事,中間修
理の際に,コンクリート床版を取り扱う重機の能力も軽
減され,施設用重機自体が橋梁にかかる荷重も緩和され
ることになり,このことも,橋梁強度の設計上に有利に
働くことになる。 以上より,コンクリート床版に軽量
コンクリートを採用することにより,単位重量を軽減す
る効果が大きいことになる。
になると,舗装は車両の輪荷重,衝撃,タイヤとの摩耗
などの機械的損傷と,気候の変化や温度の変動がもたら
すコンクリート床版の風化や熱的な膨張収縮などによ
り,ひび割れや損耗が発生してくる。損傷が一定以上に
なると,アスファルトコンクリート舗装の取り替えが必
要になる。舗装の除去には,破砕用重機が使われるが,
コンクリート床版を再利用して舗装のみを取り替える
際,どうしても床版表面の損傷は避けられない。特に、
軽量コンクリートに対してはこの影響は大きくなる。ま
た,この重機による床版表面のコンクリート層の破損
は,補強鉄筋及びPC鋼材のかぶり量の低減に結びつく
ことになり,床版の強度上の問題ともなる。さらに,衝
撃等でひび割れを促進して,コンクリートの中性化を一
層早めてコンクリート床版自体の寿命を短縮してしまう
という問題も発生させる。
種橋梁の橋床への適応は,その軽量化の実現のために,
多くの利点をもたらしたが,軽量骨材を使用しているこ
とにより,床版の表面をはつりするような重機の動きに
は,抵抗力が少ない。この課題は,軽量コンクリート床
版の普及の足かせになりかねない状況である。
について説明する。コンクリート構造体は,セメントの
水和反応により固化し高強度を発現する。しかしコンク
リート構造体の製作過程で,多くの場合,微細な亀裂が
内蔵される。この原因は,成型後のコンクリート床版の
乾燥時の,構造体内外の温度差や,施工時の表層でのブ
リージング等である。
において使用されていると,気温の上下による膨張収
縮,亀裂からの浸入雨水の凍結解凍サイクルの繰り返し
から,次第にひび割れの状態に発展する。その結果,こ
のひび割れ開口部から空気中の炭酸ガスが浸入して,い
わゆるコンクリートの中性化現象を誘引して,セメント
成分の流出と補強鉄筋及びPC鋼材の発錆に進む。この
状態で放置しておくと,コンクリート床版の劣化を早め
る結果になる。特に,鋼材の発錆は,鋼材表面で体積膨
張を伴い,コンクリート構造の内部で引っ張り応力を発
生させることから,ひび割れを一層促進させて,中性化
の悪循環を引き起こすことになる。以上の課題に対し
て,本発明はその解決策を提供しようとするものであ
る。
明によって解決される。 (1)ポルトランドセメントと人工軽量粗骨材及び人工
軽量細骨材の重量配合比が9.5〜10.5:10.5
〜11.5:11.5〜12.5からなる水硬化性混合
物の養生硬化物であって,硬化後の単位容積重量が1.
6〜1.8t/m 3のプレキャストプレストレストコン
クリート床版の舗装側上面に,ポリマーセメントコンク
リート層が10〜25mmの厚さで着層されてなる高強
度軽量コンクリート床版により橋床が構成されてなるこ
とを特徴とする高強度軽量コンクリート床版を備えてな
る橋梁。 (2)ポルトランドセメントと人工軽量粗骨材及び人工
軽量細骨材の重量配合比が9.5〜10.5:10.5
〜11.5:11.5〜12.5からなる水硬化性混合
物の養生硬化物であって,硬化後の単位容積重量が1.
6〜1.8t/m 3のプレキャストプレストレストコン
クリート床版の舗装側上面に,ポリマーセメントモルタ
ル層が5〜10mmの厚さで着層されてなる高強度軽量
コンクリート床版により橋床が構成されてなることを特
徴とする高強度軽量コンクリート床版を備えてなる橋
梁。 (3)前記プレキャストプレストレストコンクリート床
版内部の補強鉄筋の表面及びその近傍部分に亜硝酸塩が
分散されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
高強度軽量コンクリート床版を備えてなる橋梁。 (4)前記プレキャストプレストレストコンクリート床
版内部のPC鋼材の表面及びその近傍部分に亜硝酸塩が
分散されていることを特徴とする前項1〜3のいずれか
1項に記載の高強度軽量コンクリート床版を備えてなる
橋梁。
骨材及び人工軽量細骨材の重量配合比が9.5〜10.
5:10.5〜11.5:11.5〜12.5からなる
水硬化性混合物の養生硬化物であって,硬化後の単位容
積重量が1.6〜1.8t/m 3の、コンクリート床版
橋の橋床を構成するプレキャストプレストレストコンク
リート床版の表面から亜硝酸塩溶液を供給し,前記プレ
キャストプレストレストコンクリート床版内部の補強鉄
筋及びその近傍部分に亜硝酸塩を分散させ,補強鉄筋表
層部に不働態層を形成せしめることを特徴とするコンク
リート床版橋の橋床を構成する高強度軽量コンクリート
床版の処理方法。 (6)前記プレキャストプレストレストコンクリート床
版内部のPC鋼材及びその近傍部分に亜硝酸塩を分散さ
せ,PC鋼材表層部に不働態層を形成せしめることを特
徴とする前項5に記載のコンクリート床版橋の橋床を構
成する高強度軽量コンクリート床版の処理方法。
なる軽量コンクリート床版の基本的な特性は,単位体積
重量が1.6〜1.8t/m3であり,通常の普通コン
クリートの単位体積重量(約2.35t/m3)と比較
すると,20〜30%の重量軽減効果が可能である。通
常,このコンクリート床版の軽量化のために,コンクリ
ート配合において,粗骨材,細骨材に人工軽量骨材を使
用する。人工軽量骨材には,膨張頁岩や膨張粘土の焼成
処理品及び焼成フライアッシュなどで,気孔性,低吸水
性,高強度のものが望ましい。また,一部は合成樹脂発
泡体などを利用することもできる。さらに,床版強度の
向上のために,床版製作時に補強鉄筋構造とすると共
に,橋軸直角方向のプレテンション方式のPC構造とす
る。また,床版の布設時には,橋軸方向にはポストテン
ション方式のPC構造あるいは鉄筋コンクリート(R
C)構造を採用する。このプレストレス力導入により,
軽量コンクリート床版の弱点とされる押し抜きせん断強
度は,大幅に向上される(以下では,プレキャストして
プレストレス力導入により強度の改善をした軽量コンク
リート床版を高強度軽量コンクリート床版と称す)。
梁の橋床を施設して使用している内に,舗装面のアスフ
ァルトコンクリートの取り替え作業が行われるが,この
際,起用される解体重機により高強度軽量コンクリート
床版の表面が損傷される問題のがある。しかし,この解
決方法として,高強度軽量コンクリート床版を工場内で
製作する際に,アスファルトコンクリート舗装に接する
面に,表面保護層を構成することでこの問題は解決され
る。この保護層の製作は,高強度軽量コンクリート床版
の製作過程において,型枠内に高強度軽量コンクリート
材料を打ち込んだ後に,追加層を設けるように保護層材
料を打ち込んで高強度軽量コンクリート層に着層するよ
うに形成する。保護層に使用される材料は,ポリマーセ
メントコンクリート又はポリマーセメントモルタルが望
ましい。また,高強度軽量コンクリート床版の保護とい
う目的を確実に達成するためには,ポリマーセメントコ
ンクリートの場合には厚さ10mm以上、好ましくは1
0〜25mm,ポリマーセメントモルタルでは厚さ5m
m以上、好ましくは5〜10mmの着層が必要である。
え時の重機によるコンクリート床版の破損防止のみなら
ず,橋床として使用する時に,舗装材の損傷部,継ぎ目
部等から浸入する雨水に対する防水層の効果も果たす。
に亜硝酸塩を浸透させ,内部に配設された補強鉄筋及び
PC鋼材の腐食を防止する発明について説明する。コン
クリート床版の内部の補強鉄筋及びPC鋼材表面に発生
する発錆現象は,電極現象を除けば,殆どがコンクリー
ト床版に発生するひび割れに起因していると考えられて
いる。
の水和反応終了後は,コンクリートはアルカリ性を示
し,補強鉄筋及びPC鋼材の表面には不働態が形成され
て,発錆が妨げられている。しかし,コンクリート打ち
込み後の硬化過程で起こるブリージング現象による表面
微細亀裂の発生や,気候変動による温度変動や乾燥時の
収縮に起因するコンクリート床版の膨張収縮により,次
第に大小のひび割れが発生する。このひび割れがもたら
す空隙を通じて,大気中の炭酸ガスや雨水が浸入し,コ
ンクリート内部で中性化が進行し,pH値の低減と共に
補強鉄筋及びPC鋼材の発錆が起こる。鋼材が発錆する
際には,その酸化鉄の生成の過程で,体積膨張を伴い,
ひび割れを一層促進するという悪循環を伴って進行す
る。床版橋のコンクリート床版は,殆どが露天にさらさ
れており,この過程により発錆の進行は避けられない環
境下にある。そのために,この高強度軽量コンクリート
床版内部の補強鉄筋及びPC鋼材の防錆対策は,コンク
リート床版の強度維持のために,不可欠な課題である。
液を用いてこの課題を解決した。亜硝酸イオンが,補強
鉄筋及びPC鋼材の表面に被着すると,鋼材と酸化反応
を起こし,その結果生成される酸化鉄が不働態となっ
て,一層の発錆の進行を妨げる働きをする。
ち,高強度軽量コンクリート床版の表面から亜硝酸塩溶
液を浸透させ,少なくとも,補強鉄筋及びPC鋼材の表
面がこの溶液で被着されるまで,必要に応じて繰り返し
浸透を行う。広く採用されている方法は,コンクリート
床版の表面に,噴霧器を使って亜硝酸塩溶液を噴霧して
付着させ,毛細管現象を利用して浸透させる方法であ
る。
行う為には,真空含浸法が有効である。コンクリート床
版を真空容器に入れ,真空状態にするとコンクリート床
版内部の微細な空隙が脱気される。そのままの状態で,
亜硝酸塩溶液を真空容器内に注入し,コンクリート床版
を亜硝酸塩溶液に含浸させると,コンクリート床版内の
微細亀裂を通じて浸透が行われ,容易に床版内部までの
浸透が可能になる。なお,浸透後,大気圧への復帰して
から,含浸した亜硝酸塩が流出するのを防止するため
に,コンクリート床版表面を,エポキシ樹脂などの密封
性塗料を塗布することで流出を効果的に防ぐことができ
る。
は大きな抵抗力があるが,引っ張り応力には比較的弱い
部材である。本発明の対象となる高強度軽量コンクリー
ト床版は,単位重量が大幅に低減して,施工性,経済性
など大きな利点を生ずる反面,軽量骨材を使用している
ために,そのままでは強度の低下は免れない。そこで,
コンクリート床版にプレストレス力を効果的に導入し
て,この強度低下を補足している。
アスファルトコンクリートを舗装して車両の輪荷重を直
接支える構造としている。通行に伴う車輪による摩耗,
押し付け荷重,風化等の損傷により,取り替え施工が必
要になる。この際,重機によりアスファルトコンクリー
ト層のはつりや除去作業が行われるため,舗装の下層を
構成しているコンクリート床版の表層の損傷も避けられ
ない。特に軽量コンクリート床版の場合,粗骨材の硬度
が一般的に低く,摩耗抵抗が小さいことから,重機の衝
撃,はつり等で損傷を受け易い。さらに,コンクリート
床版のプレキャストの過程で,表層部には微粒が集積し
やすいブリージング現象から表層の構造は脆弱になりや
すいことも問題である。
トコンクリート床版を製作する際に,あらかじめ強化層
を表面に構成することが有効である。この表面強化層
は,コンクリート床版表面に,一定厚さの保護層を着層
させ,床版と一体化した状態とする。保護層に要求され
る特性として,機械的強度,床版との密着度等を考慮し
て,材料はポリマーセメントコンクリート又はポリマー
セメントモルタルが適している。
クリート床版の断面図を示す。高強度軽量コンクリート
床版1の上面に保護層2が着層した構造になっている。
プレストレス鋼材3の一部が高強度軽量コンクリート床
版1を貫通している。図2は保護層の成型工程を示す。
(a)は型枠準備工程で,型枠4を設置して補強鉄筋5
及びプレストレス鋼材3を反力台6に取り付けた状態を
示す。(b)は高強度軽量コンクリート打設工程を示
し,所定の配合の高強度軽量コンクリート材料7が型枠
内に打設される。(c)は保護層仕上げ工程を示す。保
護層材料8が打設後の高強度軽量コンクリート表面に着
層され,保護層を形成される。(d)は蒸気養生工程を
示す。型枠4全体を養生シート9で覆い,蒸気供給口1
0から蒸気が供給され,高強度軽量コンクリートと保護
層が一体状態で養生される。(e)はプレストレス導入
工程で,反力台6から徐々に緊張力が緩和されて,高強
度軽量コンクリート床版内にプレストレス力が導入され
ていく。この後,検査工程を経て,保護層と一体成型さ
れた複層床版が完成する。
床版への雨水防水層としての効果も具備させることがで
きる。通常,ポリマーセメントモルタルの場合で5mm
以上,ポリマーセメントコンクリートの場合で10mm
以上の層厚が望ましい。
ンクリート床版の補強鉄筋及びPC鋼材の防錆機構と,
付随効果としてコンクリート母体の劣化防止機構につい
て説明する。一般に,セメントの水和反応後のコンクリ
ート内部のpHは約12の強アルカリ性であり,補強鉄
筋又はPC鋼材表面は酸化鉄の不働態が形成されてい
て,発錆の進行は抑制された状態になっている。しかし
時間の経過と共に,微少亀裂が少しずつひび割れとな
り,大気中の炭酸ガスが浸入して,コンクリート内部の
アルカリ性環境が中性化してpHが11を下回ると,補
強鉄筋又はPC鋼材の周辺の不働態層が損傷され,水酸
化鉄などの赤錆が発生し始める。
面の膨潤を助長し,一層ひび割れを促進するという悪循
環を誘引する。しかし,この状態で,亜硝酸イオンが介
在すると,鉄筋表面で亜硝酸イオンと二価の鉄イオンと
が酸化反応を起こして,酸化鉄の生成という不働態の再
生を行われる。この不働態の維持が,発錆による膨潤,
ひび割れ,中性化の進行を抑制することとなる。
浸したときの,高強度軽量コンクリート床版に対する追
加的な効果として,コンクリート母体の劣化防止があ
り,その機構について説明する。セメントの水和反応に
より,骨材間が強固に結合されたコンクリート体は,経
年変化と共に,雨水の浸入や,中性化が進んで,骨材の
シリカ成分とセメントのアルカリ成分とが反応してアル
カリ珪酸ソーダを形成する。この化合物は吸湿して膨潤
し,コンクリート内に多数のひび割れを引き起こし,塩
害や中性化促進の二次劣化の原因ともなる。しかし,リ
チウムイオンが介在すると,骨材からの反応性シリカ成
分はリチウムと反応して珪酸リチウムを形成する。この
珪酸リチウムは不溶性で珪酸ソーダのような吸湿膨潤を
起こさず,珪酸の固定化の働きをする。
水溶性を具備したゲル生成物とも反応して不溶性物質に
変換することから,コンクリート成分の流出,劣化の抑
制効果が大きい。特に,リチウムイオンのイオン半径は
他のアルカリイオンに比べて小さいために,微細なマト
リックス内にもよく浸透して,劣化抑制の効果を増大さ
せる。即ち,ナトリウムのイオン半径は0.95Å,カ
リシウムのイオン半径は0.99Å,カリウムのイオン
半径は1.33Åであり,いずれもリチウムのイオン半
径0.60Åより大きく,浸透性はリチウムイオンが優
れている。
明する。本発明の対象となる高強度軽量コンクリート床
版の舗装面に,保護層を設けた実物類似のモデルの試作
を行い,その特性調査によって実用性を確認した。母体
となる軽量コンクリート床版の製作に使用された軽量骨
材の内,粗骨材は表乾比重1.65,絶乾比重1.30
の人工軽量骨材を,細骨材としては表乾比重2.53の
普通細骨材を採用した。設計基準強度500kgf/c
m2として,スランプ値12以上,空気量5.0±1.
0%となるように試験練りで配合を決定した。その結
果,コンクリートの最適配合比は,粗骨材609,細骨
材735,ポルトランドセメント500,水130とな
った(単位はいずれもkg/m3)。軽量化の度合いと
なる単位体積重量は2.00t/m3で,普通コンクリ
ートの2.35t/m3に対し15%の重量軽減効果を
示した。
0mm,長さ3,500mm,厚さ250mmの実物床
版規模の供試体をプレキャストしてプレストレス力導入
し,更に,この供試体表面に,本発明の保護層をポリマ
ーセメントモルタルで30mmプレキャストして保護層
付き高強度軽量コンクリート床版を試作して,乾燥後,
強度特性を調査した。その結果,圧縮強度は,材令28
日で53.8N/mm 2となり,ほぼ設計基準値50N
/mm2を達成した。支間3.0mで曲げ強度は9.8
kN以上となった。更に,押し抜きせん断耐力を測定し
た結果,750kN以上を示し,現行の道路橋示方書に
よる床版の設計に用いる輪荷重98kNに対し,充分な
せん断力を保有していることが確認できた。即ち,保護
層の形成により,高強度軽量コンクリート床版本体の強
度特性に,何ら影響を与えないことが判明した。以上の
結果,保護層を設けた高強度軽量コンクリート床版の実
用性は充分に立証することができた。
れているので,以下に記載されるような効果を奏する。
各種橋梁の橋床を構成する高強度軽量コンクリート床版
表面に,ポリマーセメントコンクリート又はポリマーセ
メントモルタルの保護層を着層したことにより,舗装取
り替え工事の際に発生する解体重機等による前記軽量コ
ンクリート床版の損傷や破損を防止することができ、長
寿命化を達成することができる。また,亜硝酸塩溶液を
高強度軽量コンクリート床版の内部に浸透させ,補強鉄
筋及びPC鋼材の表面及びその近傍部分に分散させるこ
とにより,補強鉄筋及びPC鋼材の発錆の進行を抑制す
ることができる。
ンクリート床版の一部断面斜視図である。
クリート床版の製作工程図である。
護層,3 プレストレス鋼材,
4 型枠,5 補強鉄筋,
6 反力台,7 高強度軽量コンクリート,
8 保護層材料,9 養生シート,
10 蒸気配管,
Claims (6)
- 【請求項1】ポルトランドセメントと人工軽量粗骨材及
び人工軽量細骨材の重量配合比が9.5〜10.5:1
0.5〜11.5:11.5〜12.5からなる水硬化
性混合物の養生硬化物であって,硬化後の単位容積重量
が1.6〜1.8t/m3のプレキャストプレストレス
トコンクリート床版の舗装側上面に,ポリマーセメント
コンクリート層が10〜25mmの厚さで着層されてな
る高強度軽量コンクリート床版により橋床が構成されて
なることを特徴とする高強度軽量コンクリート床版を備
えてなる橋梁。 - 【請求項2】ポルトランドセメントと人工軽量粗骨材及
び人工軽量細骨材の重量配合比が9.5〜10.5:1
0.5〜11.5:11.5〜12.5からなる水硬化
性混合物の養生硬化物であって,硬化後の単位容積重量
が1.6〜1.8t/m3のプレキャストプレストレス
トコンクリート床版の舗装側上面に,ポリマーセメント
モルタル層が5〜10mmの厚さで着層されてなる高強
度軽量コンクリート床版により橋床が構成されてなるこ
とを特徴とする高強度軽量コンクリート床版を備えてな
る橋梁。 - 【請求項3】前記プレキャストプレストレストコンクリ
ート床版内部の補強鉄筋の表面及びその近傍部分に亜硝
酸塩が分散されていることを特徴とする請求項1又は2
記載の高強度軽量コンクリート床版を備えてなる橋梁。 - 【請求項4】前記プレキャストプレストレストコンクリ
ート床版内部のPC鋼材の表面及びその近傍部分に亜硝
酸塩が分散されていることを特徴とする請求項1〜3の
いずれか1項に記載の高強度軽量コンクリート床版を備
えてなる橋梁。 - 【請求項5】ポルトランドセメントと人工軽量粗骨材及
び人工軽量細骨材の重量配合比が9.5〜10.5:1
0.5〜11.5:11.5〜12.5からなる水硬化
性混合物の養生硬化物であって,硬化後の単位容積重量
が1.6〜1.8t/m3の、コンクリート床版橋の橋
床を構成するプレキャストプレストレストコンクリート
床版の表面から亜硝酸塩溶液を供給し,前記プレキャス
トプレストレストコンクリート床版内部の補強鉄筋及び
その近傍部分に亜硝酸塩を分散させ,補強鉄筋表層部に
不働態層を形成せしめることを特徴とするコンクリート
床版橋の橋床を構成する高強度軽量コンクリート床版の
処理方法。 - 【請求項6】前記プレキャストプレストレストコンクリ
ート床版内部のPC鋼材及びその近傍部分に亜硝酸塩を
分散させ,PC鋼材表層部に不働態層を形成せしめるこ
とを特徴とする請求項5に記載のコンクリート床版橋の
橋床を構成する高強度軽量コンクリート床版の処理方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12401499A JP3721005B2 (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 高強度軽量コンクリート床版を備えてなる橋梁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12401499A JP3721005B2 (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 高強度軽量コンクリート床版を備えてなる橋梁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000314108A true JP2000314108A (ja) | 2000-11-14 |
| JP3721005B2 JP3721005B2 (ja) | 2005-11-30 |
Family
ID=14874902
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|---|---|---|---|
| JP12401499A Expired - Lifetime JP3721005B2 (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 高強度軽量コンクリート床版を備えてなる橋梁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3721005B2 (ja) |
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