JP2000314211A - 建築用材の接合構造 - Google Patents

建築用材の接合構造

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正和 日野
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Masataka Sugimoto
正隆 杉本
Toru Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱融着により接合して屋根,壁等を施工する
建築用材の施工において、施工時における天候,気温が
作業に対して不適であっても、施工作業を行うことがで
きること。 【解決手段】 金属薄板材A1 に熱融着可能な合成樹脂
フィルムA2 を被覆した建築用材Aの端部同士を重合す
ること。重合箇所に樹脂溶接5による手段を介して接合
すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱融着により接合
して屋根,壁等を施工する建築用材の施工において、施
工時における天候,気温が作業に対して不適であって
も、施工作業を行うことができる建築用材の接合構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、屋根,壁等を施工する建築用
材として、耐久性,耐候性のある合成樹脂を金属板に貼
着又は被覆して、金属板と合成樹脂材の2層構造とした
材質からなる建築用材が多く使用されるようになってい
る。また、この種の建築用材同士の接合手段は、熱融着
によるものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような建築用
材同士を接合するために熱融着装置が使用されるが、熱
融着装置を使用して熱融着作業を行うには、建築用材同
士の合成樹脂部分を熱融着して接合する。この作業を行
うには、好適な天候,気温でなければならない。即ち、
強風時に熱融着作業を行えば、熱融着装置の熱風噴出ノ
ズルから噴出する熱風が外部の強風によって拡散されて
しまい、建築用材の合成樹脂の所定の箇所に熱融着を施
すことが極めて困難となる。
【0004】また、気温が極めて低い状況で作業を行う
ときには、熱融着装置の熱風噴出ノズルから噴出した熱
風が冷されて、建築用材の合成樹脂部分を熱融着するの
に十分な溶融を行うことができない。さらに、熱融着装
置の熱風噴出ノズルは隣接する建築用材の端部同士の重
合箇所に差し込むものであるが、熱融着装置がその建築
用材同士の重合箇所が下地部の角箇所等に差しかかると
熱風噴出ノズルが角端部まで至らせることができず、コ
ーナー箇所や、端部における熱融着が不十分となるもの
であった。さらに、下地部上に凹凸部分が存在する異形
屋根の施工においては、特に熱融着装置は不向きであ
る。
【0005】また、熱融着は、熱風噴出ノズルからの熱
風が適正に建築用材の合成樹脂に照射されないと、合成
樹脂を過度に溶融してしまい、下の層の金属部分が剥き
出しになることもありうる。また、熱風だけでなく熱風
噴出ノズルも高熱に成っているので、操作を誤れば熱風
噴出ノズルで合成樹脂を過度に溶融してしまうことも十
分にあり得る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、上記
課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、金属薄板材に熱融着可能な合成樹脂フィルムを被覆
した建築用材Aの端部同士を重合し、該重合箇所に樹脂
溶接による手段を介して接合してなる建築用材の接合構
造としたことにより、熱融着により接合して屋根,壁等
そ施工する建築用材の施工において、施工時における天
候,気温が作業に対して不適であっても、施工作業を行
うことができ、上記課題を解決したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。建築用材Aは、金属薄板材A1 と合
成樹脂フィルムA2 から構成されている。金属薄板材A
1 は、長手方向において長尺であり、メッキ鋼板,カラ
ー鋼板,ステンレス等の鋼材又はアルミ材等の非鉄系金
属等が使用に当たり好適である〔図2(A)参照〕。建
築用材Aの金属薄板材A1 は、ロール成形機により成形
が可能な程度に板厚であり、その金属板材A1 の厚さ
は、0.3mm 乃至1.5mm 程度であり、さらに好ましくは0.
5mm 乃至1mm 程度である。
【0008】次に、合成樹脂フィルムA2 は、エチレン
・プロピレンを主成分としたもので、厚さが約250μ
程度である。その合成樹脂フィルムA2 には、ハロゲン
を含まないオレフィン系高分子フィルムとする等、合成
樹脂フィルムA2 にハロゲンを含まない素材を使用する
こともある。このようにハロゲンを含まない素材を使用
した合成樹脂フィルムA2 の場合には、将来、施工した
屋根,壁等の外囲体が老朽化し、撤去して、焼却処分し
てもダイオキシン等の有害物が発生することがなく、公
害の発生を極力押さえ環境保護に寄与することができ
る。
【0009】その建築用材Aは、屋根,壁等の外囲体の
施工に適した形状に成形される。合成樹脂フィルムA2
は、上述した条件の他に耐久性のあるものであればどの
ような材質のものであってもかまわない。また、溶融す
る温度の設定も材質により種々異なるが、本発明の建築
用材の使用条件に適応するように設定してもよい。
【0010】また、合成樹脂フィルムA2 は、紫外線又
は汚染空気に対して強いもので耐候性に優れた材質であ
り、且つ破断,膨れ或いはひび割れ等が起きにくい性質
のものが好ましい。上記の条件を満たす具体的な材質と
して好適なるものには、エチレンプロピレンを主成分と
した合成高分子ゴム材等が存在する。
【0011】その合成樹脂フィルムA2 は前記金属薄板
材A1 の表面に被覆される。図1(C)は、図1(B)
のイ部詳細図であり、即ち建築用材Aの金属薄板材A1
と合成樹脂シートA2 の構成を示す部分的な拡大断面図
であり、前述した金属薄板材A1 ,合成樹脂フィルムA
2 が層状を構成していることを分かりやすくした図面で
ある。
【0012】本発明の建築用材Aを形成するにおいて、
金属薄板材A1 の幅方向(長手方向に直交する方向)の
一方から合成樹脂フィルムA2 の幅方向一方が突出し、
これを金属薄板材A1 及び合成樹脂フィルムA2 の長手
方向に沿って形成される連結用端部2とした建築用材A
の実施形態が存在する。
【0013】建築用板Aは、フラットタイプであり、主
板1の幅方向両側より下方に連結用端部2,2が形成さ
れている。該連結用端部2は、断面略L形状或いは逆L
形状をなしている。具体的には、前記主板1の幅方向両
側端より垂下状側片2aが形成され、該垂下状側片2a
の端部より水平状底片2bが形成されている〔図1
(B),図2等参照〕。
【0014】その主板1の裏面側には断熱材等のバック
アップ材7が装着される。該バックアップ材7は、必要
に応じて装着すればよく、不要な場合には装着しなくて
もよい。その複数の建築用材A,A,…が下地部4上に
配置され、隣接する建築用材A,Aの対向する連結用端
部2,2の水平状底片2b,2b同士が重合され、且つ
ビス等の固着具10にて所定間隔をおいて固定される。
【0015】次に、樹脂溶接5は、前記合成樹脂フィル
ムA2 に適応するものであり、樹脂溶接5は溶接ホルダ
9より溶融した樹脂が送りだされ、合成樹脂フィルムA
2 ,A2 同士を溶着するものである(図4参照)。その
樹脂溶接5は、前記連結用端部2,2の垂下状側片2
a,2aと水平状底片2b,2bによって囲まれた溝状
の部分に溶融した樹脂が充填され、連結用端部2,2の
合成樹脂フィルムA2 部分が溶着されるものである〔図
5(A),(B)参照〕。
【0016】また、その連結用端部2,2に充填される
樹脂溶接5による肉盛部の内部には内部芯材6が埋設さ
れる実施例が存在する〔図6(A),(B)参照〕。該
内部芯材6は、合成樹脂材,金属材等から形成され長手
方向に長尺に形成されたものである。その具体例として
は、帯板状に形成されたものがある。該内部芯材6は、
前記隣接する連結用端部2,2に装着され、内部芯材6
上から樹脂溶接5が施される。さらに、連結用端部2,
2上にキャップ材3が装着される実施例も存在する〔図
6(B)参照〕。
【0017】建築用材Aの第2実施形態では、図7
(A)に示すように、連結用端部2が、垂直状立上り片
2cと垂直状折返し片2dとから構成されたものであ
る。該垂直状折返し片2dの具体的な断面形状として
は、略逆U字形状に形成されたものである〔図7(B)
参照〕。
【0018】その垂直状折返し片2dが吊子8等を介し
て下地部4上に垂直状に固着され、且つ垂直状立上り片
2c上から前記垂直状折返し片2dが被せられ、その垂
直状折返し片2dの端部と垂直状立上り片2cとの端部
箇所に樹脂溶接5による手段が施される〔図7(C)参
照〕。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明は、金属薄板材A1 に熱
融着可能な合成樹脂フィルムA2 を被覆した建築用材A
の端部同士を重合し、該重合箇所に樹脂溶接5による手
段を介して接合してなる建築用材の接合構造としたこと
により、建築用材A,A同士の溶着による連結を天候,
外気温等に大きく影響されることなく、効率的に行うこ
とができるし、建築用材A,A同士の確実且つ仕上りの
良好なる連結とすることができる等の種々の効果を奏す
る。
【0020】上記効果を詳述すると、この種の合成樹脂
部分を有する建築用材は、合成樹脂部分に外部装置より
高熱を当てて、強引に合成樹脂を溶融させ、隣接する建
築用材同士の合成樹脂部分を溶着するものであるが、こ
れは、強風時には高温を生じさせることが困難となる
し、また外気温度が極めて低くなると溶着が可能となる
までの高温を合成樹脂に与えることができないものであ
った。
【0021】しかし、本発明では、樹脂溶接5により合
成樹脂フィルムA2 を溶着させるので、上記のような天
候,外気温に左右されることなく行うことができるもの
である。さらに、建築用材Aは、金属薄板材A1 と合成
樹脂フィルムA2 とからなり、樹脂溶接5を施すにおい
て、樹脂溶接5による高温が熱伝導率の高い金属薄板材
1 により高熱が拡散され、樹脂溶接5の仕上がりを良
好にすることができる利点もある〔図5(A),(B)
参照〕。
【0022】次に、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記合成樹脂フィルムA2 はハロゲンを含まないオ
レフィン系高分子フィルムとしてなる建築用材の接合構
造としてなる建築用材の接合構造としたことにより、将
来的に環境保護に寄与することができる。
【0023】上記効果については、合成樹脂フィルムA
2 にハロゲンを含まないオレフィン系高分子フィルムと
する等、合成樹脂フィルムA2 にハロゲンを含まない素
材を使用することにより、将来、建築用材Aにて施工し
た屋根,壁等の外囲体が老朽化し、これらを撤去して、
焼却処分してもダイオキシン等の有害物が発生すること
がなく、公害の発生を極力押さえ環境保護に寄与するこ
とができる。
【0024】次に、請求項3の発明は、請求項1におい
て、前記合成樹脂フィルムA2 はエチレン・プロピレン
を主成分とする合成高分子フィルムからなる建築用材の
接合構造としたことにより、建築用材A,A同士を樹脂
溶接5を介して接合するときに、樹脂溶接5との相性が
良好で強固なる接合を実現することができる。
【0025】次に、請求項4の発明は、請求項1,2又
は3において、前記樹脂溶接5はエチレン・プロピレン
を主成分とする樹脂からなる建築用材の接合構造とした
ことにより、樹脂溶接5と、建築用材Aの合成樹脂フィ
ルムA2 との接合性が良好となり、樹脂溶接5が合成樹
脂フィルムA2 に強固に融着し、ひいては建築用材A,
A同士をより一層強行に接合することができる。
【0026】次に、請求項5の発明は、請求項1,2,
3又は4において、前記建築用材Aの幅方向両側端には
垂下状側片2aと該垂下状側片2aに形成された水平状
底片2bからなる連結用端部2,2が形成され、隣接す
る建築用材の連結用端部2,2同士が重合され、該重合
部に樹脂溶接5による手段を介して接合してなる建築用
材の接合構造としたことにより、請求項1,2又は3に
おいて、前記建築用材Aの幅方向両側端には垂下状側片
2aと該垂下状側片2aに形成された水平状底片2bか
らなる連結用端部2,2が形成され、隣接する建築用材
の連結用端部2,2同士が重合され、該重合部に樹脂溶
接5による手段を介して接合してなる建築用材の接合構
造としたことにより、隣接する建築用材A,A同士の連
結用端部2,2間において、垂下状側片2a及び水平状
底片2bによって凹形状の溝状部分が構成され、その溝
状箇所に樹脂溶接5を施し易くし、良好な肉盛り部を形
成することができ、ひいては建築用材A,A同士の強固
なる接合とすることができる。
【0027】次に、請求項6の発明は、請求項1,2,
3,4又は5において、前記樹脂溶接5の溶接肉盛部に
は内部芯材6が埋設されてなる建築用材の接合構造とし
たことにより、樹脂溶接5の使用量を節約することがで
きるとともに、樹脂溶接5の肉盛形状を良好なるものと
し、且つ溶接作業を効率的に行うことができる。
【0028】次に、請求項7の発明は、請求項5におい
て、前記隣接する建築用材A,Aの対向する両連結用端
部2,2にキャップ材3が嵌合されてなる建築用材の接
合構造としたことにより、樹脂溶接5の肉盛部をキャッ
プ材3にて覆うことができ、建築用材A,A,…にて施
工した外囲体の外観を整然且つ良好なる外観にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明により施工した屋根の斜視図 (B)は要部断面図 (C)は(B)のイ部詳細断面図
【図2】建築用材の斜視図
【図3】工程を示す断面図
【図4】工程を示す斜視図
【図5】(A)は施工時の熱の拡散状態を示す作用図 (B)は(A)の縦断側面図
【図6】(A)は樹脂溶接の肉盛り部分に内部芯材を埋
設した実施例の斜視図 (B)は樹脂溶接の肉盛り部分に内部芯材を埋設し且つ
キャップ材を装着する実施例の縦断正面図
【図7】(A)は本発明の第2実施形態の斜視図 (B)は建築用材の斜視図 (C)は接合箇所の要部拡大断面図
【符号の説明】
A…建築用材 A1 …金属薄板材 A2 …合成樹脂フィルム 2…連結用端部 2a…垂下状側片 2b…水平状底片 3…キャップ材 5…樹脂溶接 6…内部芯材
フロントページの続き (72)発明者 鍛冶 純一 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃金 属工業株式会社内 (72)発明者 杉本 正隆 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃金 属工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 徹 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃金 属工業株式会社内 Fターム(参考) 2E108 BN02 CC02 CC03 CC05 CV06 DD05 DD09 GG15 2E110 AA14 AB02 AB04 AB22 BA02 BA12 BD03 CB02 DA02 DB22 DC17 GA32W GA33X GB02X GB42W

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板材に熱融着可能な合成樹脂フィ
    ルムを被覆した建築用材Aの端部同士を重合し、該重合
    箇所に樹脂溶接による手段を介して接合してなることを
    特徴とする建築用材の接合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記合成樹脂フィル
    ムはハロゲンを含まないオレフィン系高分子フィルムと
    してなる特徴とする建築用材の接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記合成樹脂フィル
    ムはエチレン・プロピレンを主成分とする合成高分子フ
    ィルムからなることを特徴とする建築用材の接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、前記樹脂
    溶接はエチレン・プロピレンを主成分とする樹脂からな
    ることを特徴とする建築用材の接合構造。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、前記
    建築用材Aの幅方向両側端には垂下状側片と該垂下状側
    片に形成された水平状底片からなる連結用端部が形成さ
    れ、隣接する建築用材の連結用端部同士が重合され、該
    重合部に樹脂溶接による手段を介して接合してなること
    を特徴とする建築用材の接合構造。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5において、
    前記樹脂溶接の溶接肉盛部には内部芯材が埋設されてな
    ることを特徴とする建築用材の接合構造。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記隣接する建築用
    材の対向する両連結用端部にキャップ材が嵌合されてな
    ることを特徴とする建築用材の接合構造。
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