JP2000314942A - 遮光編地及びこれを用いた写真フィルム容器 - Google Patents

遮光編地及びこれを用いた写真フィルム容器

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JP2000314942A
JP2000314942A JP11124220A JP12422099A JP2000314942A JP 2000314942 A JP2000314942 A JP 2000314942A JP 11124220 A JP11124220 A JP 11124220A JP 12422099 A JP12422099 A JP 12422099A JP 2000314942 A JP2000314942 A JP 2000314942A
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JP
Japan
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knitted fabric
warp
light
film
shielding
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JP11124220A
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English (en)
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Yoshihisa Sakata
義久 坂田
Yasuhiro Fujimoto
泰弘 冨路本
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フィルム容器のフィルム引き出し抵抗が
少なく、サーモブリーデイ ング現象が起こらず、フィル
ム容器に貼る際に編地が伸びることがなく、貼付作業性
のよい遮光編地を提供する。 【解決手段】 写真フィルム容器のフィルム引き出し部
分に取り付ける遮光材として用いるパイルを有する経編
地であって、カチオン可染ポリエステルマルチフィラメ
ントからなり、縦方向の0.5kg/2.5cm荷重時の伸
長率が3%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性フィルム等
の遮光に用いられる遮光編地及びこの遮光編地を用いた
写真フィルム容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真フィルム容器には、シートフ
ィルム用のカセットや、ロールフィルム用のパトローネ
等があるが、そのいずれも写真フィルムを引き出す部分
には、光が容器内部に侵入して容器内部の写真フィルム
が感光するのを防止する目的で、テレンプ布と呼ばれる
遮光部材が設けられている。このテレンプ布は、上記の
遮光機能を持たせるため、一般に、黒色等に着色されて
いるが、この遮光機能の他に、写真フィルムの引き出し
や、巻き戻しの際に写真フィルムに傷を付けぬよう、柔
軟性を持つことが必要である。
【0003】実公昭46−20539号公報には、ビス
コース、アセテート等の柔軟性のある原糸を捲縮加工し
た無芯パイル糸を基布上に織成してなる遮光テレン布を
写真フィルム引き出し口に設けたフィルム容器が提案さ
れている。しかし、パイル糸を基布に織布してなる、ベ
ルベット織あるいはビロード織とも称されるいわゆる織
物構造のテレンプ布の場合には、テレンプ布作成の過程
でホツレや、毛抜けを起こし易く、生産工程が複雑で生
産コストが高くなる上、フィルム容器に組み込むと、写
真フィルムの引き出しまたは、写真フィルムの巻き戻し
の際に、写真フィルムとの摩擦によりホツレや、毛抜け
を起こし、この屑が写真フィルムの感光膜に付着して写
真撮影に障害を来すことがあった。一方、編地は伸び易
いのでテープ状にカットしたり巻く時にテープ幅を均一
に保てなかったり、、フィルム容器に貼る際に伸びて均
一な遮光性が保てないといった問題があった。
【0004】特開平8−15825号公報では、フィル
ム用遮光布に編地を使用しているが、これはいわゆる緯
糸挿入という方法を採っており、緯方向の伸びは低く抑
えることができたが、緯方向を力がかかる方向として用
いなければならず、製品として使用する際には、90゜
回転させないとならないなどの問題もあり、生産効率が
悪く、生産コストも高い。
【0005】また上記のように、フィルム用遮光布に使
用している繊維材料に、材料コスト、遮光性、フィルム
引き出し性等の向上を目的としてポリエステル系繊維が
用いられるようになってきたが、実公平7−50742
号公報の記載にもあるごとく、ポリエステル繊維分散染
料の着色系においては、染着機構がいわゆるファンデア
ワルス結合を主体とする物理的結合のみに依存してい
る。したがって、熱エネルギー等により簡単に結合が解
かれ染料分子が繊維表面に浮遊する現象、いわゆるサー
モブリーディング現象が起こるため、染色加工時に手を
加えなければならい等の種々の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な現
状に鑑みて行われたもので、フィルム引き出し抵抗が少
なく、サーモブリーディング現象が起きず、さらに写真
フィルム容器に貼る際に編地が伸びることがなく、作業
性よく貼ることのできる遮光編地を提供すること、及び
フィルム引き出し抵抗が少なく、サーモブリーディング
現象によってフィルムが汚染されることのない写真フィ
ルム容器を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するものであり、写真フィルム容器のフィルム引き
出し部分に取り付けて遮光材として用いるパイルを有す
る経編地であって、該経編地は、カチオン可染ポリエス
テルマルチフィラメントからなり、該経編地の経方向の
0.5kg/2.5cm荷重時の伸長率が3%以下であるこ
とを特徴とする遮光編地、パイルがサテン組織を起毛す
ることにより形成されている上記の遮光編地、経編地の
グランド部が鎖編とデンビ組織の組合わせ、または経糸
挿入とデンビ組織の組合わせで形成されている上記の遮
光編地、及び上記の遮光編地をフィルムの引き出し部分
に設けてなることを特徴とする写真フィルム容器を要旨
とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の遮光編地は、パイルを有する経編地であ
る。パイルを有する経編地は、2列の針床を有するダブ
ルトリコット編機やダブルラッセル編機で編成した編地
の2列の針床を連結して編成する連結糸を切断してカッ
トパイルを有するパイル経編地としたり、1列針床のト
リコット編機やラッセル編機でサテン組織等の浮きの長
い編組織にて編成し、浮きの長い組織部の糸条を起毛す
ることによってカットパイルとしたパイル経編地として
得ることができる。1列針床のトリコット編機やラッセ
ル編機でサテン組織で編成する場合には、図1の編成組
織図に示すように、3針間以上、好ましくは5〜7針間
横振りしてニットしたサテン組織にて編成し、横振り部
分を起毛してカットパイルとしたパイル経編地とするの
が好ましい。
【0009】本発明の遮光編地は、カチオン可染ポリエ
ステルマルチフィラメントで構成されている。ここでい
うカチオン可染ポリエステルマルチフィラメントは、カ
チオン染料にて染色可能な共重合ポリエステルからなる
マルチフィラメントであり、カチオン染料にて染色可能
な共重合ポリエステルとしては、エチレンテレフタレー
ト単位に5−スルホイソフタール酸が1.5〜2.5モ
ル%共重合されたポリエステルが挙げられる。このよう
に経編地をカチオン可染マルチフィラメントで構成する
理由としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートの
みからなるポリエステルマルチフィラメントで構成され
た編編地を分散染料で染色して遮光材として使用したフ
ィルム容器の場合、カメラに装填した状態、またはフィ
ルムケースに収納した状態で、真夏の炎天下に置かれた
自動車の室内等の高温に曝露されて放置されると、フィ
ルムの感光乳剤層のゼラチン内にとけ込んでいた水分が
蒸発凝集を起こし、遮光部材の繊維表面に遊離した直接
染料が凝集水分を介在として、写真フィルムに転移し汚
染するという問題が起こるが、カチオン染料で染色した
カチオン可染マルチフィラメントでなる編地は、染色の
際に繊維と染料がイオン結合しているので上記のような
問題は起こらない。
【0010】本発明の遮光編地は、経方向の0.5kg/
2.5cm荷重時の伸長率が3%以下である。0.5kg/
2.5cm荷重時の伸長率は、JISL1018の定速伸
長形試験機にて試験幅2.5cm、つかみ間隔10cm、引
張速度10cm/分の条件で定速伸長し、2.5cm荷重時
の伸びを読み、算出する。経方向の0.5kg/2.5cm
荷重時の伸長率が3%を越える編地であると、テープ状
に仕上げる際にテープ幅を均一に保てなかったり、フィ
ルム容器に貼る際に編地が伸びて編地の密度にバラツキ
ができ、均一な遮光性を保てなくなる等の問題が生じて
くる。
【0011】編地の経方向の0.5kg/2.5cm荷重時
の伸長率を3%以下にする方法としては、経方向の伸長
性を抑制するために、編地のグランド部は筬の振りの小
さい組織とし、図1に示すように鎖編Aとデンビ組織B
の組合わせ、または図2に示すように経糸挿入Dとデン
ビ組織Bの組合わせで形成するのが好ましい。デンビ組
織によって編成すると肉厚感が得られ、光透過の抑制や
経伸びの規制に寄与する。
【0012】本発明の遮光編地は、カチオン染料で染色
を行い、カチオン可染ポリエステルの通常の加工工程で
仕上げる。本発明の遮光編地は、各種フィルム容器の引
き出し口に設けられる遮光部材、感光物質を対象とした
機器類の遮光を目的とした内張り等に用いられる。本発
明のフィルム容器は、各種フィルムを遮光的に収納し、
引き出し口からフィルムを引き出す構造のフィルム容器
であり、上記の遮光編地をフィルムの引き出し口に設け
たものであって、特にシート状及びロール状の各種写真
感光材料(カラー印画紙、電算写植フィルム及び印画
紙,JIS135型写真フィルム、感熱紙、感光樹脂フ
ィルムマイクロフィルム等)を収納するフィルム容器に
適用できる。
【0013】上記の遮光編地をフィルム容器に設ける方
法としては、遮光編地を目止め後、ホットメルトタイプ
の接着剤を塗布し、所定寸法に切断した後、フィルム容
器の所定の張り付け箇所に置き、熱や超音波や高周波に
よって、溶融再活性させて貼る方法がある。その他、目
止め剤と接着剤を兼ねる目止め接着剤を用いる方法、両
面接着テープを用いる方法がある。
【0014】
【作用】本発明の遮光編地は、ポリエステルカチオン可
染マルチフィラメントで構成され、伸長性を規制された
パイル編地であるために、フィルム容器に容易に貼り付
けることができ、さらに高熱環境においてもサーモブリ
デイ ング現象が起こることなく、また遮光性を維持しつ
つ、フィルムの引き出し抵抗が小さくフィルムに傷を付
けることなく引き出し及び巻き戻しを行うことができ
る。
【0015】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。実施例における評価は次の方法によりおこなった。 1)0.5kg/2.5cm荷重時の伸長率 JISL1018の定速伸長形試験機にて試験幅2.5
cm、つかみ間隔10cm、引張速度10cm/分の条件で定
速伸長し、2.5cm荷重時の伸びを読み、算出する。 2)編地の汚染の評価方法 試料を写真パトローネフィルム引出口に組み込み、この
パトローネ内にASA感度400の写真フィルムを装填
し、フィルムケース内に収容し、フィルムケースを80
℃で20時間の条件での高温暴露を行った後、フィルム
を現像し、試料が接触していた部分の汚染状態を目視に
て観察し、○:汚染は見られない、×:汚染が見られる
の基準にて評価した。 3)容器への貼付性 試料の裏面にホットメルトタイプの接着剤を塗布後、テ
ープ状にカットし、写真フィルム容器の引き出し口に熱
接着し、貼付状態を目視にて検査して、○:容器への貼
付性良好、×:容器への貼付性不良の基準で評価した。
【0016】実施例1 28ゲージトリコット編機により、5−スルホイソフタ
ール酸を1.5モル%共重合した共重合カチオン可染ポ
リエステルからなる75デニール/36フィラメントを
各筬オールインにて通糸して図1に示す組織で編成した
編地を、カチオン染料(日本化薬株式会社製 Kayagryl
Black R-ED)を用いて130℃、30分の条件で染色
し、次にブラッシング、シャーリングの処理を行うこと
によって起毛し、パイル密度の高い本発明の遮光性編地
を得た。得られた編地の裏面にウレタン系接着剤を塗布
して写真パトローネフィルム引出口に組み込み、本発明
のフィルム容器を得た。
【0017】比較例1 実施例1において使用したカチオン可染ポリエステルを
通常のポリエステル75デニール/36フィラメントに
変更し、染色時には、分散染料(住友化学工業株式会社
製 Sumikaron Black S=BL )で130℃30分で染色を
行ったこと以外は実施例1と同様にして比較例の遮光性
編地を得た。
【0018】比較例2 実施例1で採用した組織を図3に示す鎖編、経糸挿入の
ない組織に変更して編成した以外は、実施例1と同様に
して行った。得られた実施例1及び比較例1〜2の評価
結果を合わせて表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、実施例1につい
ては汚染評価及び伸長率、容器への貼り付け性いずれも
良好であった。比較例1については、伸長率及び容器へ
の貼り付け性は良好なものの汚染評価は劣るものであっ
た。比較例2については、汚染評価は良好であるが、編
地の伸びが大きく、容器への貼り付け性の劣るものであ
った。
【0021】
【発明の効果】本発明の遮光性経編地は、写真パトロー
ネフィルム容器のフィルム引き出し部への貼付作業性が
よく、本発明の遮光性経編地をフィルム引き出し部に用
いた写真パトローネフィルム容器は、フィルム引き出し
抵抗が小さく、サーモブリーデイ ング現象によるフィル
ムの汚染が起らず、美麗な写真を得ることができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の編地の一例の編成組織図である。
【図2】本発明の編地の一例の編成組織図である。
【図3】本発明の比較例の編地の編成組織図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルム容器のフィルム引き出し部
    分に取り付けて遮光材として用いるパイルを有する経編
    地であって、該経編地は、カチオン可染ポリエステルマ
    ルチフィラメントからなり、該経編地の経方向の0.5
    kg/2.5cm荷重時の伸長率が3%以下であることを特
    徴とする遮光編地。
  2. 【請求項2】 パイルがサテン組織を起毛することによ
    り形成されている請求項1記載の遮光編地。
  3. 【請求項3】 経編地のグランド部が鎖編とデンビ組織
    の組合わせ、または経糸挿入とデンビ組織の組合わせで
    形成されている請求項1または請求項2記載の遮光編
    地。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3の遮
    光編地をフィルムの引き出し部分に設けてなることを特
    徴とする写真フィルム容器。
JP11124220A 1999-04-30 1999-04-30 遮光編地及びこれを用いた写真フィルム容器 Pending JP2000314942A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003354A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Asahi Kasei Corp 座席シート用立体構造編物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003003354A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Asahi Kasei Corp 座席シート用立体構造編物

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