JP2000314989A - 電子写真用トナーバインダー組成物 - Google Patents

電子写真用トナーバインダー組成物

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JP2000314989A
JP2000314989A JP20506799A JP20506799A JP2000314989A JP 2000314989 A JP2000314989 A JP 2000314989A JP 20506799 A JP20506799 A JP 20506799A JP 20506799 A JP20506799 A JP 20506799A JP 2000314989 A JP2000314989 A JP 2000314989A
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Japan
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monomer
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JP20506799A
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English (en)
Inventor
Masahide Mizumori
正英 水盛
Toshiro Suzuki
敏朗 鈴木
Shinya Fujibayashi
慎也 藤林
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像性に優れ、かつMFT、HOTが従来よ
り優れたトナーバインダー組成物を提供する。 【解決手段】 反応性官能基(a)を有する単量体、ス
チレン系単量体および共役ジエン系炭化水素を必須構成
単位とする共重合体(A)と、(a)と反応可能な官能
基(b)を有する化合物(B)と、スチレン系重合体
(C)からなり、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーにおいて(C)が2000〜30000にピークを
有し、(A)が溶液重合で製造され、(A)のTHF可
溶分の重量平均分子量が5万〜200万である電子写真
用トナーバインダー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用トナーバ
インダー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体の乾式トナーによる電子写真用プロ
セスでは紙等の上に転写されたトナーを定着するため
に、接触加熱型定着器(ヒートロールを用いる方法、加
熱体と紙等の間にフィルムまたはベルトを介する方法が
広く採用されている。この方法では、定着下限温度(以
下MFTと略す)は低いことが望ましく(低温定着
性)、また、ヒートロール表面、フィルムまたはベルト
へのホットオフセットが発生する温度(以下HOTと略
す)は高いことが望ましい(耐ホットオフセット性)。
また、鮮明な画像を得るためには、摩擦帯電量の高いト
ナーが好ましい(帯電特性)。
【0003】従来、この乾式トナーのバインダー成分と
して、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル共重合
体、スチレン−共役ジエン系炭化水素を含有する共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が一般に使用さ
れ、中でも粉砕性、帯電性等の性能と、コストの点から
スチレン系樹脂が、広く使用されている。低温定着性、
耐ホットオフセット性を満足させるためには、樹脂の分
子量分布を広くすることにより改良する方法が多く提案
されている。分子量分布を広げる方法としては、カルボ
キシル基含有ビニル樹脂をグリシジル化合物で架橋させ
たバインダー(特開平6−11890号公報)などがあ
る。スチレンと共役ジエン炭化水素を共重合する方法と
しては、メルカプタン系連鎖移動剤を用いて乳化重合す
る方法(特開平5−265250)などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、乳化重合で得られたスチレン−共役ジエン系炭化水
素を含有する共重合体を使用した従来のバインダー樹脂
では、残存する乳化分散剤のために電気抵抗値が小さく
なり画像性が悪化する問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するものであって、本発明の目的は、画像性に優れ、
かつMFT、HOTが従来より優れたトナーを得ること
である。かかる目的を達成するため鋭意検討した結果本
発明に到達した。すなわち本発明は、反応性官能基
(a)を有する単量体、スチレン系単量体および共役ジ
エン系炭化水素を必須構成単位とする共重合体(A)
と、(a)と反応可能な官能基(b)を有する化合物
(B)と、スチレン系重合体(C)からなり、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーにおいて(C)が20
00〜30000にピークを有し、(A)が溶液重合で
製造され、(A)のTHF可溶分の重量平均分子量が5
万〜200万である電子写真用トナーバインダー組成物
である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。本発明
の反応性官能基(a)はカルボキシル基もしくはその無水
物基、水酸基、グリシジル基、イソシアネート基、オキ
サゾリン基、アミノ基などが挙げられる。これらの中で
好ましいのはカルボキシル基、水酸基である。これら
(a)を樹脂に導入し(A)を得る方法としては(a)
を有するビニル単量体をスチレン系単量体および共役ジ
エン系炭化水素と共重合する方法、グラフト重合する方
法が挙げられる。また、重合体中の官能基を変成するこ
とにより(a)を有する重合体にする方法も挙げられ
る。
【0007】カルボキシル基を有するビニル単量体とし
ては、不飽和一塩基酸及び不飽和二塩基酸もしくはその
モノアルキルエステル(炭素数1〜20のアルキル基)
が挙げられる。不飽和一塩基酸としては、(メタ)アク
リル酸、クロトン酸、ケイヒ酸などが挙げられ、不飽和
二塩基酸としてはマレイン酸、フマール酸、イタコン
酸、などが挙げられ、そのモノアルキルエステルとして
はマレイン酸モノブチルなどが挙げられる。酸無水物基
を有する単量体としては、例えば無水マレイン酸、無水
イタコン酸、無水クロトン酸などが挙げられる。これら
の中で好ましいのは(メタ)アクリル酸、無水マレイン
酸、マレイン酸モノブチルである。水酸基を有するビニ
ル単量体としては、炭素数2〜20のアルキル基を有す
る2−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート{例え
ば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート}、ポリエチ
レングリコール(重合度2〜10)モノ(メタ)アクリ
レート、ポリプロピレングリコール(重合度2〜10)
モノ(メタ)アクリレート、アリルアルコール、ビニル
アルコールなどが挙げられる。これらの中で好ましいの
は炭素数2〜20のアルキル基を有する2−ヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレートである。エポキシ基を有
するビニル単量体としては、炭素数5〜30のビニル基
含有グリシジル類、例えば(メタ)アクリル酸グリシジ
ル、(メタ)アクリル酸β−メチルグリシジル、アリル
グリシジルエーテルなどが挙げられる。これらの中で好
ましいのは(メタ)アクリル酸グリシジルである。イソ
シアネート基を有するビニル単量体としては、炭素数3
〜30のビニル基含有イソシアネート類、例えばm−イ
ソプロペニル−α、α−ジメチルベンジルイソシアネー
ト、メタクリロイルイソシアネート、2−イソシアネー
トエチルメタクリレートなどが挙げられる。これらの中
で好ましいのはm−イソプロペニル−α、α−ジメチル
ベンジルイソシアネートである。オキサゾリン基を有す
るビニル単量体としては、炭素数5〜30のビニル基含
有オキサゾリン類、例えば、2−ビニル−2−オキサゾ
リン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−ビ
ニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4
−メチル−2−オキサゾリンなどが挙げられる。これら
のなかで好ましいのは2−イソプロペニル−2−オキサ
ゾリンである。アミノ基を有するビニル単量体として
は、炭素数が2〜30のビニル基含有アミン類、例え
ば、アミノ基含有スチレン(1−スチリルメチルイミダ
ゾールなど)、アミノ基含有(メタ)アクリレート(ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレートなど)および
アミノ基含有(メタ)アクリルアミド(ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミドなど)などが挙げられ
る。これらのなかで好ましいのはアミノ基含有(メタ)
アクリレートである。
【0008】共重合体(A)に用いるスチレン系単量体
としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メトキ
シスチレン、p−ヒドロキシスチレン、p−アセトキシ
スチレン等が挙げられる。共役ジエン系炭化水素として
は、炭素数4〜12のものが挙げられ、具体的にはブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレンが挙げられる。
(A)はニトリル系単量体を構成単位として含有するこ
とが好ましいが、ニトリル系単量体は少なくとも
(A)、(B)、(C)のいずれかに構成単位として含
有されていればよい。ニトリル系単量体としては、アク
リロニトリル、メタクリロニトリルが挙げられる。ま
た、これらのスチレン系単量体、共役ジエン系炭化水
素、ニトリル系単量体以外のその他のビニル系単量体を
共重合させても良い。その他のビニル系単量体として
は、モノビニル系単量体、およびポリビニル系単量体が
挙げられる。モノビニル系単量体としては、アルキル基
の炭素数が1〜18のアルキル(メタ)アクリレート
{例えば、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリ
ル、(メタ)アクリル酸ステアリルなど};ビニルエス
テル類{例えば、酢酸ビニルなど};ビニルエーテル類
{例えば、ビニルエチルエーテルなど}などが挙げられ
る。ポリビニル系単量体としては、ジビニルベンゼン、
ジビニルトルエン、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート
などが挙げられる。(A)中のスチレン系単量体の含量
は、通常50〜98重量%、好ましくは80〜95重量
%であり、共役ジエン系炭化水素の含量は、通常5〜2
5重量%、好ましくは7〜20重量%、ニトリル系単量
体の含量は、通常0〜25重量%、好ましくは3〜12
重量%である。(A)中のその他のビニル系単量体の含
量は、通常0〜25重量%、好ましくは1〜15重量%
である。
【0009】共重合体(A)のTHF可溶分の重量平均
分子量は5万〜200万であり、好ましくは8万〜15
0万、更に好ましくは10万〜100万である。重量平
均分子量が5万より小さいとトナーにした時のHOTが
低下する。重量平均分子量が200万を超えるとトナー
にした時のMFTが高くなる。重量平均分子量は、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(以下、GPCと
略)によって測定される。(A)のガラス転移点は通常
40〜80℃である。ガラス転移点は、DSCで得られ
る吸熱ピークのベースラインと接線の交点を読み取り求
めた。(A)中の(a)の含量はHOTを高くするため
には通常0.01mEq/g〜2.0mEq/gであ
る。好ましくは0.015mEq/g〜1.5mEq/
gであり帯電特性の面から0.02mEq/g〜1.0
mEq/gが更に好ましい。(a)をカルボキシル基に
した場合(A)の酸価は通常0.5〜100、好ましく
は1〜50であることが帯電特性上好ましい。(A)の
THF不溶分は、通常30重量%以下、15重量%以下
であることが(C)との均一性の面で好ましい。
【0010】(a)と反応可能な官能基(b)は、例え
ば(a)がカルボキシル基の場合、(b)はエポキシ
基、オキサゾリン基、イソシアネート基、アミノ基など
が挙げられる。また(a)が水酸基の場合、(b)はイ
ソシアネート基、エポキシ基などが挙げられる。(a)
がエポキシ基の場合、(b)はカルボキシル基、アミノ
基、水酸基などが挙げられる。(a)がイソシアネート
基の場合、(b)は水酸基、アミノ基などが挙げられ
る。(a)がオキサゾリン基の場合、(b)はカルボキ
シル基である。(a)と(b)との好ましい組み合わせ
は水酸基とイソシアネート基、カルボキシル基とオキサ
ゾリン基、カルボキシル基とエポキシ基の組み合わせで
ある。
【0011】本発明の(a)と反応可能な官能基(b)
を有する化合物(B)としては、(b)を2個以上有す
る化合物が挙げられる。(b)を2個以上有する化合物
としてはポリエポキシ化合物、ポリイソシアネート化合
物、ポリアミン、(b)を有する単量体を構成単位とし
て含むビニル系重合体や縮合系重合体が挙げられる。ビ
ニル系重合体としてはスチレン系重合体、アクリル系重
合体が挙げられ、縮合系重合体としてはポリエステル、
ポリアミド、ポリウレタンなどが挙げられる。ポリエポ
キシ化合物としては、 (i)2価フェノール類のジグリシジルエーテル(炭素
数6〜30の2価フェノール類のジグリシジルエーテル
例えば、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ビス
フェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールA
2モルとエピクロロヒドリン3モルの反応から得られる
ジグリシジルエーテルなど) (ii)3〜6価又はそれ以上の、多価フェノール類の
ポリグリシジルエーテル(炭素数6〜50又はそれ以上
で、分子量250〜1000の3〜6価又はそれ以上の
多価フェノール類のポリグリシジルエーテル例えば、ピ
ロガロールトリグリシジルエーテル、ジヒドロキシナフ
チルクレゾールトリグリシジルエーテル、フェノール又
はクレゾールノボラック樹脂(分子量400〜200
0)のグリシジルエーテルなど); (iii)脂肪族2価アルコールのジグリシジルエーテ
ル(炭素数2〜100、分子量150〜5000のジオ
ールのジグリシジルエーテル例えば、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、テトラメチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエ
ーテル、ポリエチレングリコール(分子量150〜40
00)ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコー
ル(分子量180〜5000)ジグリシジルエーテル、
ポリテトラメチレングリコール(分子量200〜500
0)ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジ
グリシジルエーテルなど);が挙げられる。ポリイソシ
アネート化合物としては、炭素数(NCO基中の炭素数
を除く)6〜20、官能基数2個又はそれ以上の芳香族
ポリイソシアネート及びその粗製物[2,4−および
2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製T
DI、2,4’−および4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)、粗製MDI、ポリアリール
ポリイソシアネート(PAPI)、等];炭素数2〜1
8、官能基数2個又はそれ以上の脂肪族ポリイソシアネ
ート[ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、リ
ジンイソシアネート等];炭素数4〜15、官能基数2
個又はそれ以上の脂環式ポリイソシアネート[イソフォ
ロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシル
ジイソシアネート等];炭素数8〜15、官能基数2個
又はそれ以上の芳香脂肪族ポリイソシアネート[キシリ
レンジイソシアネート等];これらのポリイソシアネー
トの変性物[ウレタン基、カルボイミド基、アロファネ
ート基、ウレア基、ビュウレット基、ウレトジオン基、
イソシアヌレート基、オキサドリドン基含有変性物等]
およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。これらの
うち好ましいものは、TDI、4,4’−MDI、IP
DIおよびHDIである。ポリアミン化合物としては、
炭素数2〜40、官能基数2個又はそれ以上の芳香族ア
ミン[2,4−および2,6−フェニレンジアミン、
2,4’−および4,4’−ジフェニルメタンジアミ
ン、等];炭素数2〜30、官能基数2個又はそれ以上
の脂肪族ポリアミン[エチレンジアミン、トリメチレン
ジアミン、テトレメチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラア
ミン、テトラエチレンペンタアミン等];炭素数4〜1
5、官能基数2個又はそれ以上の脂環式ポリアミン[イ
ソフォロンジアミン、ジシクロヘキシルジアミン等]お
よびこれらの2種以上の併用が挙げられる。これらのう
ち好ましいものは、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラアミン、テトラエチレンペンタアミンである。
【0012】ビニル系重合体に、反応性官能基(b)を
含む単量体を構成単位として導入する方法は前記記載の
(A)に(a)を導入する場合と同様に反応性官能基
(b)を有するビニル単量体と、その他のビニル系単量
体を共重合させることにより得ることができる。その他
のビニル系単量体としては、スチレン系単量体、共役ジ
エン系炭化水素、ニトリル系単量体、アクリル系単量体
が挙げられる。これらのうち、スチレン系単量体または
アクリル系単量体を主体とし、反応性官能基(b)を含
む単量体を構成単位として含有するビニル系重合体が好
ましい。(b)を有する単量体は前記記載の(b)を有
するビニル単量体などが挙げられる。これらの中で好ま
しいのは(b)が水酸基の場合は、2−ヒドロキシ(メ
タ)アクリレートである。(b)がエポキシ基の場合は
(メタ)アクリル酸グリシジルである。(b)がイソシ
アネート基の場合、m−イソプロペニル−α、α−ジメ
チルベンジルイソシアネートである。(b)がオキサゾ
リン基の場合2−イソプロペニル−2−オキサゾリンで
ある。(b)がカルボキシル基の場合、(メタ)アクリ
ル酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノブチルである。
(b)がアミノ基の場合、アミノ基含有(メタ)アクリ
レートである。ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタ
ンに、反応性官能基(b)を導入する方法は、(b)を
2個以上含む単量体を重縮合させ、末端に(b)を残す
方法、あるいはこれらを更に、(b)を2個以上含む化
合物と反応させ末端に(b)を導入する方法が挙げられ
る。(B)がビニル系重合体、ポリエステル、ポリアミ
ドまたはウレタンなどの重合体である場合、(B)の重
量平均分子量は通常1000〜200万であり、好まし
くは2000〜100万であり、更に好ましくは300
0〜10万である。(B)のガラス転移点は通常40〜
150℃であり、好ましくは50〜130℃であり、更
に好ましくは55〜80℃である。
【0013】(B)中の(b)の含量は通常0.1mE
q/g〜100mEq/gである。好ましくは0.2m
Eq/g〜15mEq/gであり。帯電特性の面から
0.3mEq/g〜2.0mEq/gが更に好ましい。
【0014】本発明のスチレン系重合体(C)として
は、スチレン系単量体の重合物が挙げられる。スチレン
系単量体と共に共重合可能な成分として、(A)に用い
る共役ジエン系炭化水素、ニトリル系単量体、アクリル
系単量体が挙げられる。さらに(C)には、少量の
(a)を含んでいても良い。(C)に含まれる(a)の
含量は、(A)より少ない量であり、通常0〜0.1m
Eq/gである。(C)中のスチレン系単量体の量は、
通常40重量%以上、好ましくは60重量%以上、さら
に好ましくは80重量%以上である。(C)は、GPC
において2000〜30000の範囲にピークを有する
ことが必要であり、好ましくは2500〜20000の
範囲に、更に好ましくは2800〜10000の範囲で
ある。(C)のガラス転移点は通常40〜80℃であ
る。
【0015】(A)は、溶液重合により製造され、実質
的に重合開始から重合完結するまでの重合体濃度が、通
常80重量%以下、好ましくは70重量%以下(重合体
濃度は、重合体、溶剤、および未反応単量体の総量に対
する重合体の割合を示す)。かかる重合体濃度範囲にお
いてはTHF不溶分が少なく、(C)との均一性がよ
く、HOTが良好となる。反応温度は、重合収率及び得
られる分子量の観点から、通常40〜180℃、好まし
くは55〜160℃の範囲である。重合は、窒素などの
不活性ガス雰囲気下、または高真空下で行うことが好ま
しい。
【0016】(A)の重合に用いられる重合開始剤とし
ては、アルカリ金属系開始剤、ルイス酸系開始剤、アゾ
系開始剤、パーオキサイド系開始剤、または、還元剤と
酸化剤の組み合わせからなるレドックス系開始剤が、挙
げられる。アルカリ金属系開始剤としては、アルカリ金
属(リチウム、ナトリウム、カリウムなど)、アルキル
金属類(ブチルリチウム、ベンジルカリウム、オクチル
リチウムなど)、金属アルコオキサイド類(リチウムブ
チルアルコオキサイド、ナトリウムブチルアルコオキサ
イド、カリウムメチルオキサイド、リチウムエチルオキ
サイドなど)、グリニアル試薬類(エチルマグネシウム
ブロマイドなど)が挙げられる。これらのうち、好まし
いのはアルキル金属類である。ルイス酸系開始剤として
は、塩化アルミニウム、塩化第二錫、三フッ化硼素、お
よびこのエーテル錯体が挙げられる。これらのうち好ま
しいのは、三フッ化硼素およびそのエーテル錯体であ
る。アゾ系開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスイソバレロニトリル、アゾビスジメチルバ
レロニトリル、アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメ
チルバレロニトリル)、1−フェニルエチルアゾジフェ
ニルメタンなどが挙げられる。これらのうち好ましいの
は、アゾビスイソブチロニトリル、およびアゾビスイソ
バレロニトリルである。過酸化物系開始剤としては、1
分子中1つのパーオキシド基を持つ単官能性過酸化物
(ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、ラウロイルパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、過酸化水素など)、1分子内に2つ以上のパー
オキシド基を持つ多官能性過酸化物(2,2−ビス
(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)
プロパン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルパ
ーオキシヘキサヒドロテレフタレートなど)、1分子内
に1つ以上のパーオキシド基と1つ以上の重合性不飽和
基を有する多官能性重合性過酸化物(ジアリルパーオキ
シジカーボネート、t−ブチルパーオキシアリルカーボ
ネートなど)などが挙げられる。これらのうち、好まし
いのは単官能性過酸化物である。レドックス系開始剤と
しては、2価鉄イオンと過酸化水素の組み合わせ、2価
鉄イオンと過硫酸塩との組み合わせ、ジメチルアニリン
と過酸化ベンゾイルとの組み合わせなどが挙げられる。
これらのうち好ましいのは2価鉄イオンと過硫酸塩との
組み合わせである。重合開始剤の使用量は、単量体の総
量に対して通常0.02〜5重量%、好ましくは0.0
5〜2%である。
【0017】(A)を溶液重合に用いる溶剤としては、
特に限定されないが、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、クメンなどの芳香族系溶剤、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサンなどの脂肪族系溶剤、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエ
タンなどのハロゲン化脂肪族系溶剤、モノクロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化芳香族系溶剤、
酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン系溶剤、ジメチルホルムアミドなどのアミド系
溶剤、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶
剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエー
テル系溶剤、トリエチルアミン、ピリジンなどのアミン
系溶剤などが挙げられる。好ましくは、芳香族系溶剤、
脂肪族系溶剤、ハロゲン化脂肪族系溶剤、およびジメチ
ルホルムアミドおよびこれらの混合物が挙げられる。溶
剤の使用量は、単量体100重量部に対して通常25重
量部以上、好ましくは40重量部以上である。アルカリ
金属系あるいはルイス酸系の重合開始剤を用いる場合
は、溶剤および単量体の脱水精製を充分実施しておく必
要がある。
【0018】単量体の反応槽への供給は、全量があらか
じめ反応槽へ加えられ重合する方法、一部を反応槽に加
え、残りを連続的、または1回以上に分割して反応槽に
供給する方法、および全量を連続的または、1回以上に
分割して反応槽に供給する方法が挙げられる。好ましい
のは、単量体全量を連続的に供給する方法である。溶剤
の反応槽への供給は、あらかじめ全量を反応槽へ加えて
おく方法、一部を反応槽へ加え、残りを重合中に連続的
または1回以上に分割して加える方法が挙げられ、重合
中の重合体の濃度が常に80重量%以下に維持されるよ
う反応槽に供給されることが好ましい。単量体および溶
剤を重合中に連続的または分割して加える場合、単量体
と溶剤は、別々に反応槽に供給しても、またあらかじめ
混合して供給することもできる。重合開始剤の反応槽へ
供給は、あらかじめ反応槽へ単量体、あるいは溶剤とと
もに加えておく方法、溶剤、あるいは単量体とともに連
続的あるい1回以上に分割して加える方法、およびこれ
らの併用が挙げられる。
【0019】(C)の重合方法としては、溶液重合、塊
状重合、懸濁重合、乳化重合など任意の方法を選択でき
る。重合開始剤としては、特に限定されないが(A)の
重合方法で挙げたアゾ系開始剤、過酸化物系開始剤が挙
げられ、好ましいのは、単官能過酸化物である。
【0020】(C)を溶液重合によって得る場合の溶剤
としては、特に限定されないが、(A)の重合方法で挙
げた溶剤を選択できる。好ましくは、芳香族系溶剤、脂
肪族系溶剤、ハロゲン化脂肪族系溶剤、およびジメチル
ホルムアミドおよびこれらの混合物が挙げられる。
【0021】また(C)を懸濁重合によって得る場合、
炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどの無機塩系分散
剤、ポリビニルアルコール、メチル化セルロースなどの
有機系分散剤を用いて水中で重合することができる。重
合温度は通常50〜200℃、好ましくは60〜190
℃である。重合中の雰囲気は窒素のような不活性ガスの
存在下で行うことが好ましい。
【0022】(B)がスチレン系重合体である場合、前
記(C)と同様の重合方法を選択できる。これらのう
ち、好ましいのは溶液重合である。
【0023】本発明のバインダー樹脂の製造方法は
(A)と(C)の混合物に(B)を配合することで得ら
れる。反応槽中で(A)、(B)、(C)を加熱、反応
させる方法、(A)と(C)の混合物と別途製造した
(B)をニーダー等を使用し加熱溶融状態で混練しなが
ら(A)と(B)を反応させる方法が挙げられる。反応
槽中で加熱する場合は、増粘するため(A)(B)ある
いは(C)を重合させるとき使用した溶剤中で加熱する
ことが望ましい。ニーダー等を使用する場合は(A)、
(B)および(C)の溶剤を除去しておくことが望まし
い。また、(A)と(C)の混合物と(B)を粉体で配
合しトナーを作成する際に加熱、反応させることもでき
る。バインダー樹脂中の(A)、(B)、(C)の重量
比率は通常(A)が10〜60部、(B)が0.2〜4
0部、(C)が40〜60部であり、(A)と(C)の
混合物に対する(B)の重量比率は、(A)と(C)の
混合物100部に対し、0.2〜40部、好ましくは
0.3〜25部であり、更に好ましくは0.5部〜15
部である。
【0024】電子写真用トナーの製法の一例を示すと、
トナー重量に基づいてバインダー樹脂が通常45〜95
重量%、公知の着色剤(カーボンブラック、鉄黒、ベン
ジジンイエロー、キナクドリン、ローダミンB、フタロ
シアニン等)が通常5〜10重量%、離型剤(D)が通
常0.1〜20重量%、および磁性粉(鉄、コバルト、
ニッケル、ヘマタイト、フェライトなどの化合物)が通
常0〜50重量%の割合で用い、さらに種々の添加剤
[荷電調整剤(金属錯体、ニグロシンなど)など]を加
えることができる。これらの添加剤の量はトナー重量に
基づいて通常0〜10重量%である。電子写真用トナー
は上記成分を乾式ブレンドした後、溶融混練され、その
後粗粉砕され、最終的にジェット粉砕機などを用いて微
粉砕され粒径5〜20μmの微粒子として得る。前記電
子写真用トナーは、必要に応じて鉄粉、ガラスビーズ、
ニッケル粉、フェライトなどのキャリア粒子と混合され
て電気的潜像の現像剤として用いられる。また粉体の流
動性改良のために疎水性コロイダルシリカ微粉末を用い
ることもできる。前記電子写真用トナーは支持体(紙、
ポリエステルフィルムなど)に定着され使用される。定
着方法については前述の通りである。
【0025】
【実施例】以下実施例により本発明を更に説明するが本
発明はこれに限定されるものではない。以下、部は重量
部を示す。また、合成例、実施例および比較例で得られ
た樹脂の性質の測定法を次に示す。
【0026】分子量測定 装置 :東ソー株式会社製 HLC−802A 条件 :カラム 東ソー株式会社製 TSK ge
l GMHXL2本 測定温度 :40℃ 試料溶液 :0.25重量%のテトラヒドロフラン溶液 溶液注入量:100μl 検出機 :屈折率検出機 なお分子量校正曲線は標準ポリスチレンを用いて作成。
【0027】ガラス転移点(Tg)測定 装置:セイコー電子工業株式会社製 DSC20、SS
C/580 条件:ASTM(D3418−2)法
【0028】 THF不溶分測定 装置、器具:三角フラスコ、ガラスフィルター、ホッティングスターラー、循風 乾燥器、減圧乾燥器、アスピレーター 試薬 :セライト545(ナカライテスク(株)製)、THF 操作 :三角フラスコに試料0.5gを精秤(Xg)し、THF50ml を加え、ホッティングスターラー上で1時間還流させる。 ガラスフィルターにセライトを密に充填し、乾燥器で恒量となる まで乾燥させ、精秤(Yg)する。 セライトを充填したガラスフィルターにの試料を更にTHFを 加えながら完全に移し減圧濾過する。 濾過後のフィルターを80℃で恒量となるまで減圧乾燥し、精秤 (Zg)する。 計算 :THF不溶分%=(Z−Y)×100/(X)
【0029】樹脂(A)の作成 製造例1 温度計、撹機、窒素導入管の付いたオートクレーブ反応
槽中にキシレン200部を入れ、窒素置換後150℃で
スチレン730部、ブタジエン150部、アクリロニト
リル100部、アクリル酸20部の混合モノマーと、開
始剤としてジ−t−ブチルパーオキシド5部と、キシレ
ン50部の混合物を4時間で滴下した後、150℃で2
時間加熱し重合を完結させ、次いで減圧下で脱溶剤する
ことによって樹脂(A1)を得た。(A1)のTHF可
溶分のGPCによる重量平均分子量は16万、ガラス転
移点は62℃、酸価は14、モノマーの転化率は98
%、THF不溶分は13重量%であった。
【0030】製造例2 実施例1と同様の装置にキシレン400部を入れ、窒素
置換後150℃でスチレン730部、ブタジエン150
部、アクリロニトリル100部、アクリル酸20部の混
合モノマーと、開始剤としてジ−t−ブチルパーオキシ
ド5部と、キシレン50部の混合物を4時間で滴下した
後、150℃で2時間加熱し重合を完結させ、次いで減
圧下で脱溶剤することによって樹脂(A2)を得た。
(A2)のGPCによる重量平均分子量は18万、ガラ
ス転移点は61℃、酸価は14、モノマーの転化率は9
7%、THF不溶分は存在しなかった。
【0031】製造例3 実施例1と同様の装置を窒素置換後、キシレン450
部、スチレン730部、ブタジエン150部、アクリロ
ニトリル100部、アクリル酸20部と、開始剤として
ジ−t−ブチルパーオキシド5部を入れ、150℃で4
時間加熱し重合を完結させ、次いで減圧下で脱溶剤する
ことによって樹脂(A3)を得た。(A3)のTHF可
溶分のGPCによる重量平均分子量は18万、ガラス転
移点は61℃、酸価は14、モノマーの転化率は97
%、THF不溶分は5重量%であった。
【0032】樹脂Bの作成 製造例4 実施例1と同様の装置にキシレン600部を入れ、窒素
置換後170℃でスチレン820部、アクリロニトリル
100部、メタクリル酸グリシジル80部の混合モノマ
ーと、開始剤としてジ−t−ブチルパーオキシド15部
と、キシレン200部の混合物を3時間で滴下した後、
170℃で1時間加熱し重合を完結させ、次いで減圧下
で脱溶剤することによって樹脂(B1)を得た。(B
1)のGPCによる重量平均分子量は10000、ガラ
ス転移点は80℃であった。
【0033】樹脂(C)の作成 製造例5 実施例1と同様の装置にキシレン700部を入れ、窒素
置換後180℃でスチレン900部、アクリロニトリル
100部の混合モノマーと、開始剤としてジ−t−ブチ
ルパーオキサイド50部と、キシレン100部の混合物
を3時間で滴下した。滴下後1時間180℃で熟成さ
せ、重合を完結させた。その後減圧下で脱溶剤すること
によって樹脂(C1)を得た。(C1)のGPCによる
ピーク分子量は3000、ガラス転移点は62℃であっ
た。
【0034】製造例6 実施例1と同様の装置にキシレン500部を入れ、窒素
置換後185℃でスチレン950部、アクリル酸ブチル
50部の混合モノマーと、開始剤としてジ−t−ブチル
パーオキサイド20部と、キシレン200部の混合物を
3時間で滴下した。滴下後1時間185℃で熟成させ、
重合を完結させた。その後減圧下で脱溶剤することによ
って樹脂(C2)を得た。(C2)のGPCによるピー
ク分子量は4500、ガラス転移点は63℃であった。
【0035】比較製造例1 混合モノマーをスチレン810部、アクリル酸ブチル1
80部、アクリル酸10部とする以外は、製造例1と同
様にし樹脂(A’1)を得た。(A’1)のGPCによ
る重量平均分子量は35万、ガラス転移点は62℃、酸
価は7であった。
【0036】比較製造例2 実施例1と同様の装置に水1700部、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ソーダ10部、連鎖移動剤としてラウリル
メルカプタン5部を入れ、窒素置換した後、スチレン7
50部、ブタジエン150部、アクリロニトリル100
部と、開始剤としてペルオキソ二硫酸カリウム3部を入
れ、50℃で10時間乳化重合させた。冷却後、反応物
に塩化カルシウム5部を加え暫く撹拌した後、凝集混合
物を濾過、水洗し反応物を60℃で乾燥することによっ
て樹脂(A’2)を得た。(A’2)のTHF可溶分の
GPCによる重量平均分子量は25万、ガラス転移点は
62℃、酸価は0、モノマーの転化率は90%、THF
不溶分は21重量%であった。
【0037】バインダー樹脂の作成 実施例1〜3 冷却管、撹拌機付コルベンにキシレン100部を仕込
み、表1に記載した量の(A)と(C)を加え、窒素置
換後、撹拌しながら150℃で2時間撹拌し均一に溶解
させた。その後170℃で減圧脱溶剤し、室温まで冷却
後粉砕し、製造例7〜10で得られた樹脂(B)を表1
に記載した配合比で粉体ブレンドし内温180℃の二軸
押出機で溶融混練し、(A)と(B)を反応させ本発明
のバインダー樹脂TB1〜3を得た。
【0038】
【表1】
【0039】比較例1〜2 表2の成分を実施例1と同様にして、比較のバインダー
樹脂TB4、5を得た。
【0040】
【表2】
【0041】使用例および比較使用例 トナーバインダーの評価を下記の方法で評価した。実施
例1〜3のバインダー樹脂および比較例1、2のバイン
ダー樹脂の各々88部にカーボンブラック(三菱化成
(株)製 MA100)7部、低分子量ポリプロピレン
(三洋化成工業(株)製 ビスコール550P)3部、
及び荷電調整剤(保土ヶ谷化学工業(株)製スピロンブ
ラックTRH)2部を均一混合した後、内温150℃の
二軸押出機で混練、冷却物をジェットミルで微粉砕し、
ディスパージョンセパレータで分級し平均粒径12μm
のトナーa〜eを得た。
【0042】試験例1 トナーa〜eの各々3部にフェライトキャリア(パウダ
ーテック(株)製 F−100)97部を均一混合し、
市販複写機((株)東芝製BD−7720)を用いて紙
上にトナー像を転写し、転写された紙上のトナーを市販
複写機(シャープ(株)製 SF8400A)の定着部
を改造して、A4紙35枚/分のスピードで定着テスト
を行った。画像性は定着後の画像濃度で判定した。テス
ト結果は表3に示した通りである。
【0043】試験例2 二軸押出機で混練、冷却したトナー粗粉砕物(8.6メ
ッシュパス〜30メッシュオン)を、一定条件下でジェ
ットミルで微粉砕し、分級せずに平均粒径をコールター
カウンターで測定し、粉砕性のテストとした。テスト結
果は表3に示した通りである。
【0044】試験例3 トナーa〜eそれぞれをポリエチレン製の瓶に入れ、4
5℃の恒温水槽に8時間保持した後、42メッシュのふ
るいに移し、ホソカワミクロン(株)製パウダーテスタ
ーを用いて10秒間振とうし、ふるいのうえに残ったト
ナーの重量%を測定し、耐熱保存性のテストとした。数
字の小さいもの程、耐熱保存性が良い。35%以下であ
ると問題なく使用できるレベルである。結果を表3に示
す。
【0045】
【表3】
【0046】*1 画像濃度1.2の黒ベタ部を学振式
堅牢度試験機(摩擦部=紙)により5回の往復回数で摩
擦し、摩擦後のベタ部の画像濃度が70%以上残存して
いたコピーを得た時のヒートロール温度。 *2 トナーがホットオフセットした時のヒートロール
温度 *3 ◎:画像濃度(I.D)>1.4、○:(I.D)1.0〜1.4、
△:(I.D)0.6〜1.0 ×:(ID)<0.6
【0047】
【発明の効果】本発明のトナーは、耐熱保存性、画像性
を損なうことなく、低温定着性、ホットオフセット性、
粉砕性のバランスに優れ、また、トナーバインダー製造
時において高収率で製造できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応性官能基(a)を有する単量体、ス
    チレン系単量体および共役ジエン系炭化水素を必須構成
    単位とする共重合体(A)と、(a)と反応可能な官能
    基(b)を有する化合物(B)と、スチレン系重合体
    (C)からなり、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
    ィーにおいて(C)が2000〜30000にピークを
    有し、(A)が溶液重合で製造され、(A)のTHF可
    溶分の重量平均分子量が5万〜200万である電子写真
    用トナーバインダー組成物。
  2. 【請求項2】 (A)、(B)および(C)の少なくと
    も1つがニトリル系単量体を含む重合体である請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 (a)と(b)とが下記の組み合わせか
    ら選ばれる官能基である請求項1または2記載の組成
    物。 水酸基とイソシアネート基 カルボキシル基とオキサゾリン基 カルボキシル基とエポキシ基
  4. 【請求項4】 (A)中の(a)と(B)中の(b)の
    少なくとも一部が反応してなる請求項1〜3のいずれか
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】 (A)の重合において、反応温度40〜
    180℃の範囲に維持されることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか記載の組成物。
  6. 【請求項6】 (A)の重合において、実質的に重合開
    始から重合完結するまでの重合体濃度が、常に80重量
    %以下に維持されることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか記載の組成物。
  7. 【請求項7】 (A)の重合に用いられる開始剤が、ア
    ルカリ金属系開始剤、アゾ系開始剤、パーオキサイド系
    開始剤、または、還元剤と酸化剤の組み合わせからなる
    レドックス系開始剤であることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか記載の組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009288460A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Mitsui Chemicals Inc トナー用樹脂組成物および該樹脂組成物を用いたトナー
JP2011026522A (ja) * 2009-07-29 2011-02-10 Arakawa Chem Ind Co Ltd オフセット印刷インキ用樹脂およびオフセット印刷インキ

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