JP2000315513A - 燃料電池自動車用ラジエータシステム - Google Patents

燃料電池自動車用ラジエータシステム

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JP2000315513A
JP2000315513A JP11126031A JP12603199A JP2000315513A JP 2000315513 A JP2000315513 A JP 2000315513A JP 11126031 A JP11126031 A JP 11126031A JP 12603199 A JP12603199 A JP 12603199A JP 2000315513 A JP2000315513 A JP 2000315513A
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fuel cell
cooling water
cooling
radiator
temperature
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Masatoshi Iio
雅俊 飯尾
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Nissan Motor Co Ltd
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    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
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    • H01M2250/20Fuel cells in motive systems, e.g. vehicle, ship, plane
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、燃料電池が低出力の場合に、内部
温度の低下による出力の低下を防止でき、かつ、低出力
から短時間で高出力を発生できる燃料電池自動車用ラジ
エータシステムを提供する。 【解決手段】 2つのラジエーター他4、5を設け、燃
料電池6が比較的低出力の場合に、燃料電池6と他の要
冷却部品7、8、9とを同一の冷却系2を用いて1つの
ラジエータ4によって冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池自動車用
ラジエータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料電池自動車用ラジエータシス
テムとしては、例えば、特開平10−340734号公
報記載の燃料電池システム(図8)が報告されている。
【0003】この燃料電池システム130において、冷
却水流路131内を循環する冷却水は、燃料電池132
内で熱交換して昇温した後、ラジエータ133において
降温し、再び燃料電池132に供給される。冷却水流路
131内に冷却水を循環させる駆動力は、冷却水ポンプ
134によって与えられる。このとき、燃料電池132
の入口冷却水温度T1 と出口冷却水温度T2 とをそれぞ
れ測定して、T1 とT2 との差ΔTを求め、ΔTが5℃
以上の場合には、燃料電池132の内部温度が所定の不
均一状態であると判断し、冷却水ポンプ134の駆動電
圧を上昇させることで、燃料電池132の内部温度を最
適な温度により近い状態で平均化するようにしている。
なお、同図8において、135は冷却ファン、136は
コントロールユニットである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の燃料電池自動車用ラジエータシステムにあっ
ては、システムを運転するためには、以下の諸点に留意
する必要がある。
【0005】まず、燃料電池132は、その出力に応じ
て冷却水に放熱するが、燃料電池スタックを構成する高
分子膜等の耐熱温度の制限があるため、冷却水出口を高
温にすることはできず、レシプロエンジンの冷却水と比
較して、低温で管理しなければならない。
【0006】このため、冷却水と大気との温度差が小さ
くなるため、冷却水から熱を吸収して大気中に放出する
ラジエータ133は、伝熱面積が大きくなる。
【0007】また、燃料電池自動車には、図示しない
が、駆動用モータ、制御装置、コンプレッサ用インター
クーラ等の冷却を要する構成部品があり、特に制御装置
は、耐熱温度が低いため、燃料電池132と比較して、
低い温度に維持しなければならない。
【0008】このような理由から、車両に燃料電池13
2その他の構成部品の放熱量を賄うことができるラジエ
ータを搭載するためには、ラジエータを複数搭載する必
要がある。
【0009】一方、燃料電池132の内部温度は、出口
冷却水温度、カソードに供給される出口空気温度等で管
理されるが、大出力を得るためには、内部温度を常用運
転温度近傍(例えば、80℃〜90℃)に保つ必要があ
る。
【0010】しかし、燃料電池132は比較的低い出力
で運転しているが、ラジエータ133に導入される風量
が多い場合(例えば、高速での一定速走行時)や、燃料
電池132の出力は低いが、駆動モータ等の冷却要求が
高い場合(例えば、加減速を繰り返した走行後)には、
ラジエータ133を含む燃料電池132の冷却系内の冷
却水の温度が低下して、燃料電池132の内部温度が低
下する。このため、例えば、大出力を直ぐに取り出せな
くなったり、または、ラジエータ133を燃料電池13
2の冷却系から一時的に分離しておいたとしても、ラジ
エータ133内の冷却水が燃料電池132に導入された
時に出力が低下するといった問題があった。
【0011】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、燃料電池が低出力の運転状態にある
ときに、内部温度の低下による出力の低下を防止でき、
かつ、その低出力の運転状態から短時間で高出力を発生
することができる燃料電池自動車用ラジエータシステム
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、燃料電池と第1のラジエータ
とを結ぶ冷却水流路内を循環する冷却水により前記燃料
電池を冷却する第1冷却系と、前記燃料電池以外の冷却
を要する構成部品と第2のラジエータとを結ぶ冷却水流
路内を循環する冷却水により前記構成部品を冷却する第
2冷却系と、前記燃料電池が過冷状態にあるとき、前記
第2冷却系を閉じて前記第1冷却系によって前記燃料電
池と前記構成部品とを冷却するように前記構成部品の冷
却水流路を切り替える流路切替手段とを有することを要
旨とする。
【0013】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記第1冷却系の前記第1ラジエータは、前記
第2冷却系の前記第2ラジエータよりも冷却風の下流に
配置されていることを要旨とする。
【0014】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記構成部品は、冷却水流路の切り替えによ
り、前記第1ラジエータの冷却水出口と前記燃料電池の
冷却水入口との間に直列に接続されることを要旨とす
る。
【0015】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記流路切替手段は、前記燃料電池の入口冷却
水温度が、前記構成部品の耐熱温度により決まる所定の
冷却水上限温度以下であるとき、前記構成部品の冷却水
流路の切り替えを行うことを要旨とする。
【0016】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記流路切替手段は、前記構成部品の冷却水流
路の切り替えにより前記第1冷却系に合流する冷却水流
路内にあって前記構成部品のうちの最下流に位置する構
成部品の出口冷却水温度が、前記燃料電池の耐熱温度に
より決まる所定の燃料電池出口冷却水上限温度から、冷
却水が前記燃料電池を通過する際に上昇が期待される所
定の燃料電池出入口温度差を引き算して得られる温度以
下であるとき、前記構成部品の冷却水流路の切り替えを
行うことを要旨とする。
【0017】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記構成部品は、冷却水流路の切り替えによ
り、前記第1冷却系に対して前記燃料電池と並列に接続
されることを要旨とする。
【0018】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記流路切替手段は、前記燃料電池の入口冷却
水温度と出口冷却水温度の少なくともいずれか一方また
はその平均値の単位時間当たりの低下量が、予め決めら
れた設定値以上であるとき、前記構成部品の冷却水流路
の切り替えを行うことを要旨とする。
【0019】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記構成部品の冷却水流路が切り替えられたと
き、前記第1冷却系のポンプの出力を制御するマップを
変更する制御マップ変更手段を有することを要旨とす
る。
【0020】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記流路切替手段は、前記燃料電池の出力が、
前記燃料電池の性能及び前記第1ラジエータの放熱性能
により決められる基準値以下であるとき、前記構成部品
の冷却水流路の切り替えを行うことを要旨とする。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、複数の
ラジエータを設け、通常の運転状態では、燃料電池とこ
れ以外の冷却を要する構成部品とをそれぞれ別々の冷却
系によって冷却するようにしておき、燃料電池が過冷状
態にあるとき、例えば、燃料電池が比較的低出力つまり
その放熱量が比較的低い場合に、構成部品の冷却系を閉
じて燃料電池の冷却系によって燃料電池と構成部品の両
方を冷却するように構成部品の冷却水流路を切り替える
ことで、燃料電池の冷却水の温度低下及び燃料電池の内
部温度の低下を抑えることができ、燃料電池の内部温度
の低下による出力の低下を防止することができる。
【0022】請求項2記載の本発明によれば、燃料電池
の冷却系のラジエータを構成部品の冷却系のラジエータ
よりも冷却風の下流に配置することで、燃料電池の冷却
系によって燃料電池と構成部品の両方を冷却するように
構成部品の冷却水流路を切り替えた際に、上流のラジエ
ータよりも下流のラジエータの方が冷却風の温度が高い
ため、燃料電池の冷却系内の冷却水の温度低下を抑える
ことができる。また、構成部品の中に、例えば電子回路
等の燃料電池よりも温度を低く管理しなければならない
部品がある場合には、上流のラジエータを構成部品の冷
却に用いた方が、冷却系を小容量にできる。
【0023】請求項3記載の本発明によれば、冷却水流
路の切り替えにより、構成部品が、燃料電池の冷却系の
ラジエータの冷却水出口と燃料電池の冷却水入口との間
に直列に接続されることで、ラジエータから流出した冷
却水は、構成部品の放熱によって温度が上昇した後、燃
料電池に流入するため、燃料電池の内部温度の低下を抑
えて、低出力から高出力に変化する時間を短くすること
ができる。
【0024】請求項4記載の本発明によれば、燃料電池
の入口冷却水温度が構成部品の耐熱温度により決まる所
定の冷却水上限温度以下になることを、構成部品の冷却
水流路の切り替えの条件とすることで、構成部品の中
に、例えば電子回路等の燃料電池よりも温度を低く管理
しなければならない部品がある場合に、冷却水流路が燃
料電池と構成部品とで共通になるように構成部品の冷却
水流路を切り替えた際に、構成部品に耐熱温度を超えさ
せる冷却水が流れるのを防止し、構成部品の故障を防ぐ
ことができる。
【0025】請求項5記載の本発明によれば、構成部品
の冷却水流路の切り替えにより燃料電池の冷却系に合流
する冷却水流路内にあって構成部品のうちの最下流に位
置する構成部品の出口冷却水温度が、燃料電池の耐熱温
度により決まる所定の燃料電池出口冷却水上限温度か
ら、冷却水が燃料電池を通過する際に上昇が期待される
所定の燃料電池出入口温度差を引き算して得られる温度
以下であることを、構成部品の冷却水流路の切り替えの
条件とすることで、冷却水流路が燃料電池と構成部品と
で共通になるように構成部品の冷却水流路を切り替える
動作を、燃料電池の耐熱温度を守りながら、最も頻繁に
行うことができ、これにより、燃料電池の冷却水を運転
可能な高温に維持することが可能となる。
【0026】請求項6記載の本発明によれば、冷却水流
路の切り替えにより、構成部品が、燃料電池野の冷却系
に対して燃料電池と並列に接続されることで、請求項3
記載の直列接続の場合と比べて、冷却水流路の構成を単
純にできるため、車両での搭載が容易になる。
【0027】請求項7記載の本発明によれば、燃料電池
の入口冷却水温度と出口冷却水温度の少なくともいずれ
か一方またはその平均値の単位時間当たりの低下量が、
予め決められた設定値以上であることを、構成部品の冷
却水流路の切り替えの条件とすることで、導入される冷
却風の風量・温度等の環境で変化するラジエータの放熱
性能と、燃料電池の出力等で変化する燃料電池からの放
熱量との両方のバランスを反映する上記温度の単位時間
当たりの低下量によって判断するため、燃料電池の冷却
水温度の低下を早期に判断でき、燃料電池の冷却水の温
度低下を小さくすることができる。
【0028】請求項8記載の本発明によれば、構成部品
の冷却水流路が切り替えられたとき、燃料電池の冷却系
のポンプの出力を制御するマップを変更することで、構
成部品の冷却水流路の切り替えにより、請求項3記載の
直列接続された冷却系であれば冷却水流路の圧力損失が
増加し、請求項6記載の並列接続された冷却系であれば
圧力損失が小さくなり、いずれの場合においても圧力損
失が変化するが、冷却水ポンプの出力を調整すること
で、燃料電池及び構成部品の冷却に必要な冷却水を流す
ことができる。
【0029】請求項9記載の本発明によれば、燃料電池
の出力が、燃料電池の性能及び燃料電池用第1冷却系の
ラジエータの放熱性能により決められる基準値以下であ
ることを、構成部品の冷却水流路の切り替えの条件とす
ることで、請求項4、5又は7記載の発明で必要な温度
センサ及びその制御を省略することができ、または、温
度センサの測定精度・温度保証精度を落とすことがで
き、簡潔なシステムとすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0031】(第1の実施の形態)図1及び図2は、本
発明の第1の実施の形態に係る燃料電池自動車用ラジエ
ータシステムの構成を示す図であり、特に、図1は、通
常運転状態の場合のシステム構成図であり、図2は、低
出力運転状態の場合のシステム構成図である。
【0032】この燃料電池自動車用ラジエータシステム
1は、2つのラジエータ4、5を備え、燃料電池6を冷
却する第1冷却系2と、燃料電池6以外の冷却を要する
構成部品(以下「要冷却他部品」ともいう)、例えば、
制御装置7、駆動モータ8、コンプレッサ用インターク
ーラ9等を冷却する別の第2冷却系3とを有する。
【0033】第1冷却系2は、燃料電池6とラジエータ
4とを結ぶ冷却水流路10内を循環する冷却水によって
燃料電池6を冷却するものである。燃料電池6からの放
熱は、当該冷却系2内を循環する冷却水を介して、ラジ
エータ4により大気中に放出される。このとき、当該冷
却系2内を循環する冷却水は、流路10内にある冷却水
ポンプ12によって、燃料電池6の放熱に必要な水量で
流される。
【0034】また、第2冷却系3は、燃料電池6以外の
要冷却部品(図示例では、制御装置7、駆動モータ8、
コンプレッサ用インタークーラ9)とラジエータ5とを
結ぶ冷却水流路11内を循環する冷却水によって要冷却
他部品を冷却するものである。すなわち、制御装置7、
駆動モータ8、コンプレッサ用インタークーラ9等の要
冷却他部品は、燃料電池6とは別の冷却系3を持ち、ラ
ジエータ5によって大気中に放熱している。このとき、
当該冷却系3内を循環する冷却水は、流路11内にある
冷却水ポンプ13によって、要冷却他部品の放熱に必要
な水量で流される。
【0035】第1冷却系2のラジエータ4は、冷却風の
流れに対して、第2冷却系3のラジエータ5よりも下流
に配置されている。冷却ファン14は、下流側のラジエ
ータ4の直後に設けられている。
【0036】ラジエータ4の冷却水出口と制御装置7の
冷却水入口との間にはバイパス通路15が設けられ、そ
の上流側合流部には、外部コントロール可能な三方弁1
7が設けられている。また、コンプレッサ用インターク
ーラ9の冷却水出口と燃料電池6の冷却水入口との間に
は別のバイパス通路16が設けられ、その上流側合流部
には、同じく外部コントロール可能な三方弁18が設け
られている。これら2つの三方弁17、18をコントロ
ールすることで、要冷却他部品の冷却水流路を切り替え
て、第1冷却系2、つまり、燃料電池6の冷却水流路1
0に合流させることができる。
【0037】具体的には、通常の運転状態(下記に定め
る条件により決まる)では、図1に示すように、各三方
弁17、18はそれぞれバイパス通路15、16を閉じ
る位置に設定され、燃料電池6の冷却水は、第1冷却系
2のラジエータ4を流れ、要冷却他部品の冷却水は、第
2冷却系3のラジエータ5を流れる。
【0038】これに対して、低出力運転状態(通常運転
の条件以外での運転状態)では、図2に示すように、各
三方弁17、18はそれぞれバイパス通路15、16を
開く位置に設定され、ラジエータ4から流れ出た冷却水
は、バイパス通路15を通り、要冷却他部品として制御
装置7、駆動モータ8、コンプレッサ用インタークーラ
9等を順次に冷却した後、バイパス通路16を通って燃
料電池6へと導かれ、該燃料電池6を出て、再びラジエ
ータ4に流れ込む。すなわち、この低出力運転状態で
は、第2冷却系3を閉じて、第1冷却系2によって燃料
電池6と要冷却他部品の両方を冷却する。
【0039】ここで、通常運転状態から低出力運転状態
への切り替え条件は、図1での通常運転状態において、
燃料電池6の入口冷却水温度Tsin が、要冷却他部品の
中で最も耐熱温度が低い制御装置7の耐熱温度により決
まる所定の冷却水上限温度Tc0よりも低く、 Tsin<Tc0 かつ、要冷却他部品の中で最下流に位置するコンプレッ
サ用インタークーラ9の出口冷却水温度Thoutが、燃料
電池6の耐熱温度により決まる所定の燃料電池出口冷却
水上限温度(燃料電池の運転管理基準冷却水出口温度)
Ts0から、冷却水が燃料電池6を通過する際に上昇が期
待される所定の燃料電池出入口温度差ΔTsLを引き算し
て得られる温度よりも低いこと、 Thout<Ts0 − ΔTsL とされている。なお、上記の温度差ΔTsLは、燃料電池
6の出力に応じた放熱量と流路切り替え後の冷却水流量
とに基づいて算出することができる。
【0040】なお、上記した燃料電池入口冷却水温度T
sin及びコンプレッサ用インタークーラ出口冷却水温度
Thout、ならびに燃料電池出口冷却水温度Tsoutは、そ
れぞれ、図示しない温度センサによって計測され、それ
ぞれの測定信号は、当該システム1を制御するための図
示しないコントロールユニットに出力される。上記した
三方弁17、18と冷却水ポンプ12、13も、このコ
ントロールユニットに接続されている。
【0041】コントロールユニットは、制御プログラム
や冷却水ポンプの出力(回転数)を制御するための制御
マップ等を記憶したROM、制御時のワークエリアとな
るRAM等を内部に有しており、前記各温度センサから
の測定信号に基づいて、三方弁17、18及び冷却水ポ
ンプ12、13を制御する。
【0042】次に、図3に示す制御フローチャートに従
って当該燃料電池自動車用ラジエータシステム1の制御
動作を説明する。なお、同図に示す制御フローチャート
及び前記制御マップは、前記コントロールユニットのR
OMに制御プログラム及びデータテーブルとして記憶さ
れている。
【0043】起動中又は低出力運転指令が出されると、
まず、ステップS10では、流路切り替え前に初期状態
として設定されている図1に示す通常運転状態におい
て、測定された燃料電池入口冷却水温度Tsin が、制御
装置7の耐熱温度により決まる所定の冷却水上限温度T
c0よりも低い、 Tsin <Tc0 か否かを判断し、燃料電池入口冷却水温度Tsin の方が
高い場合はステップS10に戻り、処理を繰り返す。一
方、燃料電池入口冷却水温度Tsin の方が低い場合はス
テップS20に進む。
【0044】ステップS20では、測定されたコンプレ
ッサ用インタークーラ出口冷却水温度Thoutが、燃料電
池6の耐熱温度により決まる所定の燃料電池出口冷却水
上限温度Ts0から、冷却水が燃料電池6を通過する際に
上昇が期待される所定の燃料電池出入口温度差ΔTsLを
引き算して得られる温度よりも低い、 Thout<Ts0 − ΔTsL か否かを判断し、測定されたコンプレッサ用インターク
ーラ出口冷却水温度Thoutの方が高い場合はステップS
10に戻り処理を繰り返す。
【0045】一方、測定されたコンプレッサ用インター
クーラ出口冷却水温度Thoutの方が低い場合はステップ
S30に進む。
【0046】ステップS30では、各三方弁17、18
をそれぞれ図1に示す開閉状態から図2に示す開閉状態
に切り替えて、当該システム1を通常運転状態から低出
力運転状態に切り替える。
【0047】そして、通常運転状態から低出力運転状態
への切り替え後に、ステップS40で、低出力時の消費
電力を低減するため、第2冷却系3の冷却水ポンプ13
を停止させるとともに、第1冷却系2の冷却水ポンプ1
2の回転数を制御する出力調整マップを変更する。
【0048】さらに、ステップS50では、測定された
燃料電池出口冷却水温度Tsoutが、燃料電池6の耐熱温
度により決まる所定の燃料電池出口冷却水上限温度Ts0
よりも低く、かつ、その燃料電池出口冷却水上限温度T
s0から所定のコントロール許容温度差ΔTscを引き算し
て得られる温度よりも高い、 Ts0 − ΔTsc<Tsout<Ts0 か否かを判断し、この範囲外の場合は直ちにステップS
70に進み、この範囲内の場合はステップS60に進
む。
【0049】ステップS60では、ステップS20と同
一の判断を行い、燃料電池出口冷却水温度Tsoutの方が
低い場合はステップS50に戻って待機し、燃料電池出
口冷却水温度Tsoutの方が高い場合はステップS70に
進む。
【0050】ステップS70では、各三方弁17、18
をそれぞれ図2に示す開閉状態から図1に示す開閉状態
に切り替えて、当該システム1を低出力運転状態から通
常運転状態に切り替える。
【0051】この結果、第1の実施の形態によれば、第
1冷却系2のラジエータ4を第2冷却系3のラジエータ
5よりも冷却風の下流に配置することで、燃料電池6の
放熱量が小さくなっても、その他の制御装置7、駆動モ
ータ8、コンプレッサ用インタークーラ9等の放熱量が
大きければ、ラジエータ5の下流の空気温度は上昇し、
ラジエータ4の冷却能力が低下するため、ラジエータ4
の冷却水の温度低下を抑えることができ、燃料電池6の
内部温度の低下(過冷)を抑えることができる。
【0052】また、低出力状態(図2参照)では、燃料
電池6と他の要冷却部品(制御装置7、駆動モータ8、
コンプレッサ用インタークーラ9等)とを同一の冷却系
2を用いて1つのラジエータ4によって冷却すること
で、冷却能力が低下し、冷却水の温度の低下を抑えるこ
とができる。
【0053】このため、燃料電池6の内部温度の低下
(過冷)を抑えることができ、燃料電池6の出力の低下
を防ぐとともに、低出力から短時間で高出力を発生させ
ることができる。
【0054】さらに、低出力運転状態で用いるラジエー
タを下流側のラジエータ4とすることで、上流側のラジ
エータ5を用いる場合と比較して、ラジエータ4の冷却
水温度を高く維持することができ、通常運転状態に切り
替わった際にも、燃料電池6に供給される冷却水の温度
低下が生じない。すなわち、燃料電池6の入口冷却水温
度を高く保つことができる。
【0055】また、通常運転状態から低出力運転状態へ
の切り替え条件(冷却水流路切り替え条件)を、燃料電
池入口冷却水温度Tsin が制御装置7の耐熱温度により
決まる所定の冷却水上限温度Tc0よりも低いこと、 Tsin <Tc0 とすることで、要冷却他部品の冷却水流路を切り替えた
際に耐熱温度の低い制御装置7の冷却水上限温度を超え
ないため、制御装置7の故障を防止することができる。
【0056】また、加えて、通常運転状態から低出力運
転状態への切り替え条件(冷却水流路切り替え条件)
を、コンプレッサ用インタークーラ出口冷却水温度Tho
utが、燃料電池6の耐熱温度により決まる所定の燃料電
池出口冷却水上限温度Ts0から、冷却水が燃料電池6を
通過する際に上昇が期待される所定の燃料電池出入口温
度差ΔTsLを引き算して得られる温度よりも低いこと、 Thout<Ts0 − ΔTsL とすることで、要冷却他部品の冷却水流路の切り替え時
に、燃料電池6に流入する冷却水によって燃料電池6の
出口冷却水温度が一時的に上昇するのを防ぐことができ
る。
【0057】さらに、通常運転状態から低出力運転状態
へ切り替えた後に、第2冷却系3の冷却水ポンプ13を
停止させることで、低出力時の消費電力を減らすことが
できる。
【0058】また、同じく通常運転状態から低出力運転
状態へ切り替えた後に、第1冷却系2の冷却水ポンプ1
2の回転数を制御するマップを変更することで、冷却水
流路の切り替えにより冷却水流路内の圧力損失が増加し
たことによる冷却水の流量の低下を防ぎ、各部品(燃料
電池6、制御装置7等)に必要な冷却水の流量を確保す
ることができる。
【0059】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2の実施の形態に係る燃料電池自動車用ラジエータシス
テムの制御動作を示すフローチャートである。なお、第
2の実施の形態は、図1及び図2に示す第1の実施の形
態に対応する燃料電池自動車用ラジエータシステムと全
く同一の構成を有しており、かつ、図3に示す第1の実
施の形態に対応する制御フローチャートと同様の基本的
制御動作を行うため、ここでは、第1の実施の形態と異
なる部分のみ説明し、同様の部分については説明を省略
する。
【0060】第2の実施の形態の特徴は、図4に示すよ
うに、通常運転状態から低出力運転状態への切り替え条
件(冷却水流路切り替え条件)を、測定された燃料電池
入口冷却水温度Tsinが、制御装置7の耐熱温度により
決まる所定の冷却水上限温度Tc0よりも低く、ステップ
S10において、 Tsin <Tc0 、かつ、測定された燃料電池出口冷却水温度Tsoutの単
位時間当たりの低下量がTsout/ΔTが、ステップS2
2において、 Tsout/ΔT>ΔTs となり、予め設定された値ΔTs よりも大きいこととし
たことにある。
【0061】この結果、第2の実施の形態によれば、上
述した第1の実施の形態に関するものに加えて、通常運
転状態から低出力運転状態への切り替えを、燃料電池6
の冷却系2の冷却水温度が低下傾向である場合としたの
で、燃料電池6の冷却水温度の低下を早期に判断でき、
燃料電池6用冷却水の温度低下を抑えることができる。
すなわち、燃料電池6の冷却系2の冷却水温度をより安
定に保つことができる。
【0062】(第3の実施の形態)図5及び図6は、本
発明の第3の実施の形態に係る燃料電池自動車用ラジエ
ータシステムの構成を示す図であり、特に、図5は、通
常運転状態の場合を、図6は、低出力運転状態の場合を
それぞれ示している。なお、この第3の実施の形態は、
図1及び図2に示す第1の実施の形態に対応する燃料電
池自動車用ラジエータシステムと同様の基本的構成を有
しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その
説明を省略することとする。
【0063】第3の実施の形態の特徴は、図5及び図6
に示すように、通常運転状態では、2つのラジエータ
4、5によって燃料電池6と他の要冷却部品(制御装置
7、駆動モータ8、コンプレッサ用インタークーラ9
等)とをそれぞれ別々の冷却系2、3で冷却するが(図
5参照)、低出力運転状態では、ラジエータ4を共用
し、かつ、燃料電池6と他の要冷却部品とが並列の冷却
水流路を持つように(図6参照)、当該システム1aを
構成したことにある。
【0064】つまり、低出力運転状態では、要冷却他部
品(制御装置7、駆動モータ8、コンプレッサ用インタ
ークーラ9等)がラジエータ4に対して燃料電池6と並
列に接続される。このため、2つのバイパス通路19、
20を設け、それぞれの合流部に外部コントロール可能
な三方弁21、22を設けている。
【0065】なお、当該システム1aの制御動作は、図
3又は図4に示す制御フローチャートに従って説明する
ことができるが、第1の実施の形態又は第2の実施の形
態において説明した内容と同様であるので、その説明は
省略することとする。
【0066】また、第3の実施の形態によれば、上述し
た実施の形態に関するものに加えて、低出力運転状態の
ときに要冷却他部品(制御装置7、駆動モータ8、コン
プレッサ用インタークーラ9等)をラジエータ4に対し
て燃料電池6と並列に接続することで、第1の実施の形
態における直列接続の場合と比べて、冷却水流路を単純
に構成することができる。このため、車両への搭載を容
易にすることができる。
【0067】(第4の実施の形態)図7は、本発明の第
4の実施の形態に係る燃料電池自動車用ラジエータシス
テムの制御動作を示すフローチャートである。なお、第
2の実施の形態は、図1及び図2に示す第1の実施の形
態又は図5及び図6に示す第3の実施の形態に対応する
燃料電池自動車用ラジエータシステムと全く同一の構成
を有しており、かつ、図3に示す第1の実施の形態又は
図4に示す第2の実施の形態に対応する制御フローチャ
ートと同様の基本的制御動作を行うため、ここでは、上
述した実施の形態と異なる部分のみ説明し、同様の部分
については説明を省略する。
【0068】第4の実施の形態の特徴は、図7に示すよ
うに、通常運転状態から低出力運転状態への切り替え条
件(冷却水流路切り替え条件)を、測定された燃料電池
入口冷却水温度Tsinが、制御装置7の耐熱温度により
決まる所定の冷却水上限温度Tc0よりも低く、ステップ
S10において、 Tsin <Tc0 、かつ、測定された燃料電池6の出力Ls が、ステップ
S24において、燃料電池6の性能とラジエータ4の放
熱性能とにより予め決められた設定値Ls0よりも低いこ
と、 Ls <Ls0 としたことにある。
【0069】なお、この場合、ラジエータ4の放熱性能
を確認するため、必要により冷却風の温度を参照して、
比較のための基準値であるLs0を冷却風温度の関数とす
ることもできる。
【0070】また、第4の実施の形態によれば、上述し
た実施の形態に関するものに加えて、通常運転状態から
低出力運転状態への切り替えを、燃料電池6の出力が基
準値未満となった場合としたので、燃料電池システムの
放熱環境の変化が変わり易い場合に、確実に切り替え制
御を行うことができる。同時に、上述した実施の形態で
必要な冷却水温度の検出センサ及びその制御を省略する
ことができ、又は、温度センサの測定精度・温度保証精
度を下げることができ、簡素なシステムを構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池自動
車用ラジエータシステムの構成(通常運転状態)を示す
図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池自動
車用ラジエータシステムの構成(低出力運転状態)を示
す図である。
【図3】第1の実施の形態の燃料電池自動車用ラジエー
タシステムの制御動作を説明するための制御フローチャ
ートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池自動
車用ラジエータシステムの制御動作を説明するための制
御フローチャートである。
【図5】本発明の第3実施の形態に係る燃料電池自動車
用ラジエータシステムの構成(通常運転状態)を示す図
である
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池自動
車用ラジエータシステムの構成(低出力運転状態)を示
す図である
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る燃料電池自動
車用ラジエータシステムの制御動作を説明するための制
御フローチャートである
【図8】従来の燃料電池自動車用ラジエータシステムを
示す図面である。
【符号の説明】 2 第1冷却系 3 第2冷却系 4 第1ラジエータ 5 第2ラジエータ 6 燃料電池 7 制御装置 8 駆動モータ 9 コンプレッサ用インタークーラ 10,11 冷却水流路 12,13 冷却水ポンプ 14 冷却ファン 15,16,19,20 バイパス通路 17,18,21,22 三方弁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池と第1のラジエータとを結ぶ冷
    却水流路内を循環する冷却水により前記燃料電池を冷却
    する第1冷却系と、 前記燃料電池以外の冷却を要する構成部品と第2のラジ
    エータとを結ぶ冷却水流路内を循環する冷却水により前
    記構成部品を冷却する第2冷却系と、 前記燃料電池が過冷状態にあるとき、前記第2冷却系を
    閉じて前記第1冷却系によって前記燃料電池と前記構成
    部品とを冷却するように前記構成部品の冷却水流路を切
    り替える流路切替手段とを有することを特徴とする燃料
    電池自動車用ラジエータシステム。
  2. 【請求項2】 前記第1冷却系の前記第1ラジエータ
    は、 前記第2冷却系の前記第2ラジエータよりも冷却風の下
    流に配置されていることを特徴とする請求項1記載の燃
    料電池自動車用ラジエータシステム。
  3. 【請求項3】 前記構成部品は、 冷却水流路の切り替えにより、前記第1ラジエータの冷
    却水出口と前記燃料電池の冷却水入口との間に直列に接
    続されることを特徴とする請求項1記載の燃料電池自動
    車用ラジエータシステム。
  4. 【請求項4】 前記流路切替手段は、 前記燃料電池の入口冷却水温度が、前記構成部品の耐熱
    温度により決まる所定の冷却水上限温度以下であると
    き、前記構成部品の冷却水流路の切り替えを行うことを
    特徴とする請求項3記載の燃料電池自動車用ラジエータ
    システム。
  5. 【請求項5】 前記流路切替手段は、 前記構成部品の冷却水流路の切り替えにより前記第1冷
    却系に合流する冷却水流路内にあって前記構成部品のう
    ちの最下流に位置する構成部品の出口冷却水温度が、前
    記燃料電池の耐熱温度により決まる所定の燃料電池出口
    冷却水上限温度から、冷却水が前記燃料電池を通過する
    際に上昇が期待される所定の燃料電池出入口温度差を引
    き算して得られる温度以下であるとき、前記構成部品の
    冷却水流路の切り替えを行うことを特徴とする請求項3
    記載の燃料電池自動車用ラジエータシステム。
  6. 【請求項6】 前記構成部品は、 冷却水流路の切り替えにより、前記第1冷却系に対して
    前記燃料電池と並列に接続されることを特徴とする請求
    項1記載の燃料電池自動車用ラジエータシステム。
  7. 【請求項7】 前記流路切替手段は、 前記燃料電池の入口冷却水温度と出口冷却水温度の少な
    くともいずれか一方またはその平均値の単位時間当たり
    の低下量が、予め決められた設定値以上であるとき、前
    記構成部品の冷却水流路の切り替えを行うことを特徴と
    する請求項1記載の燃料電池自動車用ラジエータシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記構成部品の冷却水流路が切り替えら
    れたとき、前記第1冷却系のポンプの出力を制御するマ
    ップを変更する制御マップ変更手段を有することを特徴
    とする請求項1記載の燃料電池自動車用ラジエータシス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記流路切替手段は、 前記燃料電池の出力が、前記燃料電池の性能及び前記第
    1ラジエータの放熱性能により決められる基準値以下で
    あるとき、前記構成部品の冷却水流路の切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池自動車用ラジ
    エータシステム。
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