JP2000315526A - 固体電解質二次電池の製造方法 - Google Patents
固体電解質二次電池の製造方法Info
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Abstract
イドロール等への貼り付きを防止して、生産性を向上さ
せる。 【解決手段】 正極集電体7上に正極活物質層8が形成
されてなる正極材6にゲル状の固体電解質層12が塗布
形成された後、この固体電解質層12の表面にシート状
部材57が貼り付けられることを特徴とする。
Description
質層が電極材や、この電極材の間に介在されるセパレー
タ等に形成される固体電解質二次電池の製造方法に関す
る。
として、経済性の改善や省資源化の目的から二次電池が
使用され、その用途は急速に拡大しつつある。この二次
電池には、近年、携帯用電子機器の小型化、高性能化に
伴って、小型、軽量でかつ高容量であることが要求され
ている。
ルカドミウム電池などが利用されていたが、これらはエ
ネルギー密度の高容量化や軽量化といった課題を克服で
きていない。このため、二次電池においては、エネルギ
ー密度の高容量化や軽量化等の課題を解決すべく高エネ
ルギー密度の非水系リチウム二次電池が携帯用電子機器
等の駆動電源として実用化されている。
中のリチウムが電解液を介して負極中に吸蔵され、放電
時に負極中のリチウムが電解液を介して正極中に吸蔵さ
れるという電気化学的な可逆反応を利用したものであ
る。換言すれば、非水系リチウム二次電池は、リチウム
が正極と負極との間を行き来することで充放電が行われ
るものである。
ウム塩を溶解した非水系溶媒が電解液として用いられて
おり、この電解液の漏れを防止することが必要である。
このため、例えば図7に示す非水系リチウム二次電池7
0のように、正極リード71が取り付けられた帯状の正
極材72と負極リード73が取り付けられた帯状の負極
材74とがセパレータ75を介して積層、巻回された発
電要素76と、図示しない電解液とが金属製の負極缶7
7内に収納されかつ金属製の正極蓋78により密閉され
て構成されている。このように、非水系リチウム二次電
池70は、上述した金属製の負極缶77及び正極蓋78
の如き剛性を備えたハード・セルを使用して密閉するこ
とが不可欠である。
いては、携帯用電子機器の駆動電源として要求される軽
量化を達成することが困難である。また、非水系リチウ
ム二次電池は、ハード・セルを使用するとそれ自体の厚
みがあるため、薄型化が進む携帯用パーソナルコンピュ
ータのような電子機器での使用が困難となっている。
チウム二次電池の有する課題を解消し得る電池として、
ポリマー系リチウム二次電池、あるいは単にポリマー電
池、ゲル電池と呼ばれる二次電池の開発が活発に進めら
れている。ポリマー系リチウム二次電池は、正極と負極
との間に多孔質のセパレータを介する場合もあるが、基
本的には正極材及び負極材にそれぞれ塗布、形成された
活物質塗布面同士を電解液を含浸させかつ固化させたゲ
ル状の固体電解質層を介して対向させている。ポリマー
系リチウム二次電池においては、電解液を固体電解質層
に含浸させることで、漏液のおそれがなくなり、その結
果ハード・セルを使用する必要がなくなり、携帯用電子
機器等の駆動電源としての二次電池の軽量化及び薄型化
を達成するとともに形状の自由度が向上している。
たポリマー系リチウム二次電池においては、固体電解質
層が固化されているといっても粘着性が強いゲル状の層
であり、塗布装置等に配設されたガイドロールに固定電
解質層を接触させて走行させると、このガイドロールの
表面に貼り付いて、固体電解質層の破片がガイドロール
上に残存する場合がある。ガイドロール上に残存した固
体電解質層の破片は、固体電解質が塗布、形成されない
活物質層上に貼り付く等するため、電極材の扱いが雑に
なり、電池自体の歩留まりも悪くなるといった問題があ
る。
であって、該固体電解質層を片面ずつ塗布し、乾燥させ
て両面に設ける方法においては、最初に塗布、形成した
一方の面の固体電解質層が他方の面に固体電解質層を塗
布、形成している間に乾燥しすぎ、その結果、所望の電
池特性が得られないという問題もある。
外の基盤、例えばセパレータ等に設ける構造とした場合
であっても発生する。
固体電解質二次電池において、ゲル状の固体電解質層の
乾燥のしすぎや、ガイドロール等への貼り付きを防止し
て、生産性を向上させることを目的に提供されるもので
ある。
本発明に係る固体電解質二次電池の製造方法は、集電体
上に活物質層が形成されてなる電池電極にゲル状の固体
電解質層が塗布形成された後、この固体電解質層の表面
にシート状部材が貼り付けられることを特徴とする。
製造方法は、集電体上に活物質層が形成されて負極及び
正極とされる電池電極及び/又は上記電池電極間に介在
されるセパレータにゲル状の固体電解質層が塗布形成さ
れた後、この固体電解質層の表面にシート状部材が貼り
付けられることを特徴とする。
は、電池電極及び/又はこの電池電極間に介在されるセ
パレータにゲル状の固体電解質層を塗布形成した後、こ
の固体電解質層の表面にシート状部材を貼り付けること
により、ゲル状の固体電解質層の乾燥のしすぎや、ガイ
ドロール等への貼り付きが防止される。このため、本発
明に係る固体電解質二次電池の製造方法によれば、安全
性に優れかつ所望の特性を満足させる固体電解質二次電
池の生産性が向上する。
次電池の製造方法の具体的な実施の形態について図面を
参照しながら詳細に説明する。固体電解質電池1は、例
えば図1に示すように、発電要素となる電池素子2がア
ルミニウム製のラミネートフィルム3内に収納されて構
成されている。固体電解質電池1においては、電池素子
2の正極側に接続された正極リード4及び負極側に接続
された負極リード5の一端部がラミネートフィルム3か
ら引き出され、外部端子とされている。
電体7に正極活物質層8が塗布、形成された正極材6
と、負極集電体10に負極活物質層11が塗布、形成さ
れた負極材9と、これら正極材6と負極材9との各活物
質層上に塗設された固体電解質層12とを備えてなる。
電池素子2は、上述した正極材6と負極材9とが固体電
解質層12を挟んで各活物質層同士が対向するように積
層されて巻回等された状態でラミネートフィルム3内に
収納される。
元素を表し、x,yはそれぞれ金属の組成比、酸素の組
成比を表す。)で表される金属酸リチウム化合物の正極
活物質と、導電性を稼ぐためのアセチレンブラック等の
導電剤をポリフッ化ビニリデン等の結着剤とともに分散
して正極合剤を調製し、アルミニウム箔等の導電性を有
する正極集電体7に薄膜状に塗布・乾燥させて正極活物
質層8を形成して構成される。正極材6においては、正
極合剤の塗布を正極集電体7の両面に対して行われる
が、片面にのみ行うものであってもよい。また、正極材
6においては、所望の密度を得るために、必要に応じて
正極活物質層8に対してプレスを行ってもよい。
素材料として結晶化の低い炭素粉末や結晶化の高い黒鉛
粉末をポリフッ化ビニリデン等の結着剤とともに分散し
て負極合剤を調整し、銅箔等の導電性を有する負極集電
体10に薄膜状に塗布・乾燥させて負極活物質層11を
形成して構成される。負極材9においては、負極合剤の
塗布を負極集電体10の両面に対して行われるが、片面
にのみ行うものであってもよい。また、負極材9におい
ては、所望の密度を得るために、必要に応じて負極活物
質層11に対してプレスを行ってもよい。
とのみから構成されるポリマー電解質層や、それに有機
溶媒を加えて構成されるゲル電解質層等がある。固体電
解質層12においては、ポリマーとしてポリフッ化ビニ
リデン、ヘキサフルオロプロピレン−フッ化ビニリデン
共重合体、エチレンオキサイド、変性エチレンオキサイ
ドやポリアクリロニトリル等を使用する。また、電解質
としては、六フッ化リン酸リチウム、過塩素酸リチウ
ム、四フッ化ホウ酸リチウム等のリチウム塩等を使用す
る。さらに、有機溶媒としては、γ−プチロラクトンや
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチ
ルカーボネート等を使用する。
るため、一般には温度を上げることで液状にして、各電
極材に塗布される。また、固体電解質層12は、ゲルの
正極材6及び負極材9への染み込みをよくするために、
電解液よりも沸点の低い溶媒を希釈溶媒として加えるこ
とも可能である。さらに、固体電解質層12において
は、塗布時のゲルまたは希釈ゲルの温度範囲が、それら
が液状になる温度以上でありかつそれらに含まれる溶媒
の内最も沸点の低い溶媒のそれ以下の温度であることは
勿論である。
述した正極材6及び負極材9が作製される。正極材6及
び負極材9は、正極合剤又は負極合剤の塗布が、例えば
正極集電体8又は負極集電体10の片面にのみ塗布する
場合には図3に示す片面塗布装置20を用いて、両面に
片面ずつ逐次塗布する場合にも同様に片面塗布装置20
を用いて、両面に同時に塗布する場合には図4に示すよ
うな両面塗布装置30を用いて行われて作製される。
正極集電体7又は負極集電体10の原反が、所定距離隔
離して配設された巻出しロール21と巻取りロール22
との間を走行し、これら巻出しロール21と巻取りロー
ル22との間に設置されたコーターヘッド23から正極
合剤又は負極合剤が正極集電体7又は負極集電体10の
片面上に押し出されて塗布される。片面塗布装置20に
おいては、正極合剤又は負極合剤を集電体の片面のみに
塗布する場合は塗布・乾燥・巻き取りの順で、両面に塗
布する場合は塗布・乾燥・巻き取り・裏面塗布・乾燥・
巻き取りの順で行われる。塗布された正極合剤又は負極
合剤の乾燥は、図示を省略するドライヤー等によって行
われる。
正極集電体7又は負極集電体10の原反が、所定距離隔
離して配設された巻出しロール31と巻取りロール32
との間を走行し、これら巻出しロール31と巻取りロー
ル32との間に位置しかつ走行する正極集電体7又は負
極集電体10を挟んで対向して配設された上部コーター
ヘッド33及び下部コーターヘッド34から正極合剤又
は負極合剤が正極集電体7又は負極集電体10の表裏両
面に対して同時に押し出されて塗布される。両面塗布装
置30においては、両面同時塗布・乾燥・巻き取りの順
で行われる。塗布された正極合剤又は負極合剤の乾燥
は、片面塗布装置20の場合と同様に、図示を省略する
ドライヤー等によって行われる。
いては、正極合剤又は負極合剤を図2及び図3に示す押
し出し方式により塗布するものでなくとも良く、所望の
塗膜が得られるのであれば、例えばグラビア方式、スク
リーン方式等の他の塗布方式により正極合剤又は負極合
剤を塗布するものであってもよい。
又は負極活物質層11の塗布後、プレスが必要とされる
場合には、図5に示すプレス装置40を用いて加圧処理
が行われる。プレス装置40においては、正極材6又は
負極材9が、所定距離隔離して配設された巻出しロール
41と巻取りロール42との間を走行し、これら巻出し
ロール41と巻取りロール42との間に位置しかつ正極
材6又は負極材9を挟んで対向して配設された一対のプ
レスロール43によって加圧処理が行われる。正極材6
及び負極材9は、一対のプレスロール43間に挟まれて
正極活物質層8又は負極活物質層11が加圧されること
により、活物質層中の活物質の高密度化が図られる。
正極材6及び負極材9が作製された後、正極活物質層8
及び負極活物質層11上にゲル状の固定電解質層12が
塗布、形成される。固定電解質層12は、図6に示すゲ
ル塗布装置50を用いて片面ずつゲル溶融液が塗布され
て形成される。
2が一切形成されていない正極材6又は負極材9の一方
の面に対してゲル溶融液を塗布し、固体電解質層12を
片面のみに形成する(以下、上述した一方の面に対する
ゲル溶融液の塗布を第一面塗布と称し、この第一面塗布
において塗布形成される固体電解質層を固体電解質層1
2aと称して説明を行う。)。第一面塗布においては、
巻出しロール51から巻き出された正極材6又は負極材
9が第1及び第2のガイドロール52a、52bを経て
コーターヘッド53と対向する位置まで走行し、このコ
ーターヘッド53からゲル溶融液が一定塗布厚になるよ
うに正極材6又は負極材9に対して押し出されて塗布が
行われる。その後、ゲル溶融液が塗布された正極材6又
は負極材9は、コーターヘッド53の下流側に配設され
るドライヤー54でゲル溶融液を乾燥させて固体電解質
層12aが形成され、第3及び第4のガイドロール52
c、52dを経て巻取りロール55にて巻き取られる。
第一面塗布においては、固体電解質層12a形成後の正
極材6又は負極材9を巻取りロール55にて巻き取る際
に、固体電解質層12aに対して第1のシート巻出しロ
ール56から巻き出されたシート状部材57が貼り付け
られる。シート状部材57は、巻取りロール55に隣接
して配設されるニップロール58によって固体電解質層
12aに密着され、巻取りロール55とシート状部材5
7との間に介在して粘着性を有するゲル状の固体電解質
層12aの巻取りロール55やゲル溶融液の未塗布部分
に対する貼り付きを防止する。
負極材9の他方の面、すなわち第一面塗布において固体
電解質層12aが形成された面の裏面に対してゲル溶融
液を塗布し、両面に固体電解質12を形成する(以下、
上述した他方の面に対するゲル溶融液の塗布を第二面塗
布と称し、この第二面塗布において塗布形成される固体
電解質層を固体電解質層12bと称して説明を行
う。)。第二面塗布においては、第一面塗布と同様に、
巻出しロール51から巻き出された正極材6又は負極材
9が第1及び第2のガイドロール52a、52bを経て
コーターヘッド53と対向する位置まで走行し、このコ
ーターヘッド53からゲル溶融液が一定塗布厚になるよ
うに押し出されて塗布が行われる。第二面塗布時には、
第一面塗布において形成された固体電解質層12a側が
第1及び第2のガイドロール52a、52bに接触して
正極材6又は負極材9が走行するが、上述したように固
体電解質層12aの表面にシート状部材57が貼り付け
られているため、粘着性を有するゲル状の固体電解質層
12aの第1及び第2のガイドロール52a、52bに
対する付着を防止する。シート状部材57は、正極材6
又は負極材9が第2のガイドロール52b通過後に第1
のシート巻取りロール59に巻き取られて固体電解質層
12aから剥がされる。
材9は、コーターヘッド53の下流側に配設されるドラ
イヤー54でゲル溶融液を乾燥させて固体電解質層12
bが形成され、第3及び第4のガイドロール52c、5
2dを経て巻取りロール55にて巻き取られる。第二面
塗布においては、第一面塗布時に形成された固体電解質
層12aの乾燥しすぎを防止するため、一旦剥がされた
シート状部材57がドライヤー54に達する前に第2の
巻取りロール60から巻出されて再度固体電解質層12
aに貼り付けられる。
において形成された固体電解質層12a側が第3及び第
4のガイドロール52c、52d接触して正極材6又は
負極材9が走行するが、上述したように固体電解質層1
2aの表面にシート状部材57が貼り付けられているた
め、ゲル状の固体電解質層12aの第3及び第4のガイ
ドロール52c、52dに対する付着を防止する。シー
ト状部材57は、正極材6又は負極材9が第4のガイド
ロール52d通過後に第2のシート巻取りロール61に
巻き取られて固体電解質層12aから再度剥がされる。
負極材9の巻き取りにおいては、第二面塗布時に形成さ
れた固体電解質層12bに対して第1のシート巻出しロ
ール56から巻き出されたシート状部材57が貼り付け
られる。シート状部材57は、ニップロール58によっ
て固体電解質層12bに密着され、巻取りロール55と
シート状部材57との間に介在して固体電解質層12b
の巻取りロール55やゲル溶融液の未塗布部分に対する
貼り付きを防止する。
シート状部材57は、固体電解質層12に化学的・物理
的影響を及ぼすものでなければその材質を特に限定する
ものではない。例えば、シート状部材57には、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の
合成樹脂製のフィルムを使用する。
図6に示す押し出し方式により塗布するものでなくとも
良く、所望の塗膜が得られるのであれば、例えばグラビ
ア方式、スクリーン方式等の他の塗布方式によりゲル溶
融液を塗布するものであってもよい。
うに作製した正極材6及び負極材9が所望の大きさに切
り取られて、それらをシート状部材57を剥がした後に
両極の活物質層が対向するように重ね合わせることによ
り、電池素子2とされる。電池素子2は、正極材6及び
負極材9に形成された固体電解質層12を挟んで、その
まま互いの活物質層を対向するように重ねてもよいし、
また両電極活物質層の物理的接触を避けるために図示を
省略するセパレータを介在させてもよい。セパレータと
しては、液系リチウム二次電池に使用されるポリエチレ
ンやポリプロピレン製等の微多孔膜を使用する。
材6と負極材9との間に上述したようにセパレータを介
在させる場合には、このセパレータに対して固体電解質
層12を塗布、形成してもよく、また正極材6、負極材
9及びセパレータとは別個に固体電解質膜として形成
し、両電極の間に介在させてもよい。
の重ね合わせ方としては、所望の大きさに切り取ったも
のを何層にも積層する方法や、積層した両極の電極材等
を巻回する方法等がある。
ラミネートフィルム3の間に挟み込み、必要に応じて両
極間の密着性をあげるためにプレスを行い、電池素子2
が外気と触れないようにシールが施される。この時、ラ
ミネートフィルム3としては、アルミ蒸着したラミネー
トフィルム等を使用する。
られる材料、電池の構造及び製造方法は、上述したよう
に正極材6及び負極材9に固体電解質層12を塗布、形
成する際に、固体電解質層12にシート状部材57を被
せることと、さらにはそのシート状部材57は固体電解
質層12が塗設された後でかつガイドローラ等の他の固
体に触れる前に貼り付けること以外、通常の固体電解質
電池1の製造方法におけるプロセスが適用可能である。
いて、具体的な実施例及び比較例を示し、これら実施例
及び比較例に対する実験結果に基づいて以下に説明す
る。
例1乃至比較例3に係る電極材を作製した。
を図3に示す片面塗布装置20にて厚さ20μmのアル
ミニウム箔の両面にパターン塗布してシート状部材を貼
り付けずに巻き取った。塗布パターンは、両面とも塗布
長190mm、未塗布部分長20mmの繰り返しで、両
面の塗布位置が一致するように制御されている。両面塗
布後の電極原反は、線圧300kg/cmでプレスし
た。正極活物質層の厚みは、プレス後で片面50μmで
ある。
を図3に示す片面塗布装置20にて厚さ10μmの銅箔
の両面にパターン塗布してシート状部材を貼り付けずに
巻き取った。塗布パターンは、塗布第1面は塗布長23
0mm、未塗布部分長35mmの繰り返しで、塗布第2
面は塗布長160mm、未塗布部105mmの繰り返し
で第一面の塗り終わりの位置と第二面の塗り始めの位置
とが一致するように制御されている。塗布後の電極原反
は、線圧300kg/cmでプレスした。活物質層の厚
みは、プレス後で片面55μmである。
デン共重合体で、ヘキサフルオロプロピレンの含有量が
6重量部で、分子量が50万のものを使用した。
ーボネート(PC)/γ−プチロラクトン(GBL)=
4/4/2
状態でディスバーにて3時間混合し、これを図6に示す
ゲル塗布装置50にて上述した正負両電極材に塗布し
た。この際、固体電解質層の塗布厚はDMC蒸発後で2
0μmになるように調整し、シート状部材には全て厚み
20μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用
した。
巻き取りの全行程において、シート状部材を一切使用せ
ず、それ以外は全て実施例1と同様にして固体電解質塗
布済電極を作製した。
もに、第二面塗布時に巻き出しの際にすぐにシート状部
材を電極材から剥がして固体電解質塗布済電極を作製し
た。具体的には、第二面塗布時において、巻出しロール
から巻き出される電極材からすぐにシート状部材を剥が
し、第一面塗布時に形成された固体電解質層が直接ガイ
ドロールに接触する状態で走行させた後、実施例1と同
様にドライヤー直前でシート状部材を再度を挟み込み、
乾燥後に再度シート状部材を剥がし、さらに巻き取りの
直前にシート状部材を挟み込んで巻き取って固体電解質
塗布済電極を作製した。
り、その状態のまま、すなわちシート状部材を一度も剥
離せずに第二面塗布を行う以外は全て実施例1と同様に
して固体電解質塗布済電極を作製した。
較例の固体電解質層塗布済電極材を用いて以下のように
電池を完成させた。
mm幅に裁断し、貼り付けられたシート状部材を剥がし
た後、活物質層が塗布された第二面の塗り始め部で切断
した。正極電極には、活物質の塗り際から5mm離れた
集電体上に、負極には、塗布第一面の活物質層の塗り始
め部の裏面にリード線を溶着し、両電極について短冊状
電極を作製した。
の塗布第一面と、正極のリード線を溶着した側が30m
mだけ重なるように貼り合わせ、そこを中心に互いを密
着させて巻回して電池素子とした。電池素子において
は、電極の長さの違いから最外周が負極集電体となるよ
うに作製されている。
覆うように挟み込んだ上、フィルム同士を溶着して電池
を作成した。電池素子組み込み後、2時間以内に、0.
2C定電流で4.2Vまで充電した後、さらに4.2V
定電圧条件で、1時間充電した。その後、40℃環境下
で24時間放置した後、放電電流0.2Cで電圧3.0
Vまで放電して完成電池とした。
測定、評価を行った。
ールから電極材を引き出した時、固体電解質層に少しで
も塗膜が転写したもの、電極材や固体電解質層にシワの
入ったものを不良とし、その度合いを調査して、各電池
の歩留まりを評価した。
て、0.2C定電流で4.2Vまで充電した後、さらに
4.2V定電圧条件で1時間充電し、放電を電流0.2
C、カット電圧3.0Vで行い、設計容量に対する比率
を求めて、電池容量を評価した。
極歩留まり、電池容量ともに100%に近く、問題ない
ことが判断できる。それに対して、各比較例の電池は、
実施例1の電池と比べて歩留まり又は電池容量、或いは
その両方の数値が低下していることが判断できる。
シート状部材を一切挟み込まずに作製された比較例1の
電極材を用いた電池は、電極歩留まりが極端に悪く、電
池容量も設計値を大きく下回っている。電極歩留まり
は、第二面塗布時の巻き出し部で第一面塗布において形
成された固体電解質層に第二面側の活物質層が貼りつい
たために、活物質層が剥離したことに加え、第二面塗布
後の巻き取りで固体電解質層同士が貼りついたためと考
えられる。また、電池容量は、第一面塗布時の形成され
た固体電解質層がドライヤーを2度通過したことから必
要以上に乾燥が進んだために固体電解質層のリチウム運
搬能力が落ちたためと考えられる。したがって、第一面
塗布時の固体電解質層の巻き取りでも、第二面塗布時の
固体電解質層の乾燥工程でもシート状部材が必要である
ことが判断できる。
シート状部材を第二面塗布時においてもそのまま用い続
けて作製した比較例2の電極材を用いた電池では、電池
容量が実施例1の電池と比較して多少見劣りする上に、
電極歩留まりは大きく低下している。これは、走行時の
内外周差のため、電極材とシート状部材とが部分的に剥
がれ、このためドライヤー内で第一面塗布において形成
された固体電解質層が乾きすぎ、さらにこの部分が巻き
取り時にシワとなったものと思われる。したがって、シ
ート状部材の種類を限定しない場合、実施例1のように
適宜シート状部材の貼り替えを行うことが望ましいと判
断できる。
ルに接触して作製された比較例3電極材を用いた電池
は、電池容量的にはほぼ設計通りであったものの、電極
歩留まりは明らかに実施例1よりも劣っている。これは
固体電解質層がガイドロールに接触したために粘着、転
写を引き起こして、その転写物が再度電極材に転写を起
こす等した結果と考えられる。したがって、一度塗布し
た固体電解質層は、電池として組み込むまでの間シート
状部材で保護し、他の固体に接触させないことが望まし
いと判断できる。
溶融液を同じ方法でセパレータに固体電解質層を形成
し、このセパレータを正極材と負極材との間に介在させ
た電極材を作製して実施例2とし、この実施例2の電極
材を用いて作成した電池を上述した実施例1及び各比較
例と同様の方法で電極材歩留まり特徴電池容量を評価し
た。実施例2の電池は、実施例1の電池と同様に電極歩
留まり、電池容量ともに100%に近く、問題のない数
値を得ることができた。
る固体電解質二次電池の製造方法は、電池電極及び/又
はこの電池電極間に介在されるセパレータにゲル状の固
体電解質層を塗布形成した後、この固体電解質層の表面
にシート状部材を貼り付けることにより、ゲル状の固体
電解質層の乾燥のしすぎや、ガイドロール等への貼り付
きを防止する。このため、本発明に係る固体電解質二次
電池の製造方法によれば、安全性に優れかつ所望の特性
を満足させた固体電解質二次電池の生産性が向上する。
固体電解質層,20片面塗布装置 30 両面塗布装
置,40 プレス装置,50 ゲル塗布装置,51 巻
出しロール,52a 第1のガイドロール,52b 第
2のガイドロール,52c 第3のガイドロール,52
d 第4のガイドロール,55 巻取りロール,56
第1のシート巻出しロール,57 シート状部材,59
第1のシート巻取りロール,60 第2のシート巻出
しロール, 61 第2のシート巻取りロール
Claims (6)
- 【請求項1】 集電体上に活物質層が形成されてなる電
池電極にゲル状の固体電解質層を塗布形成する固体電解
質二次電池の製造方法において、 上記電池電極に上記固体電解質層が塗布形成された後、 上記固体電解質層の表面にシート状部材が貼り付けられ
ることを特徴とする固体電解質二次電池の製造方法。 - 【請求項2】 上記電池電極には、両面に上記固体電解
質層が塗布形成されることを特徴とする請求項1に記載
の固体電解質二次電池の製造方法。 - 【請求項3】 上記固体電解質層は、上記電池電極の片
面ずつに逐次塗布形成され、 先に塗布形成される一方の固体電解質層の塗布形成時に
は、上記電池電極の巻き取り時に上記シート状部材が先
に塗布形成された上記一方の固体電解質層の表面に貼り
付けられ、 後に塗布形成される他方の固体電解質層の塗布形成時に
は、上記一方の固体電解質層がガイドロールに接触して
走行する時及び上記他方の固体電解質層の乾燥時に上記
一方の固体電解質層の表面に貼り付けられるとともに、
上記電池電極の巻き取り時に上記シート状部材が上記他
方の固体電解質層の表面に貼り付けられることを特徴と
する請求項2に記載の固体電解質二次電池の製造方法。 - 【請求項4】 集電体上に活物質層が形成されて負極及
び正極とされる電池電極及び/又は上記電池電極間に介
在されるセパレータにゲル状の固体電解質層を塗布形成
する固体電解質二次電池の製造方法において、 上記電池電極及び/又は上記セパレータに上記固体電解
質層が塗布形成された後、 上記固体電解質層の表面にシート状部材が貼り付けられ
ることを特徴とする固体電解質二次電池の製造方法。 - 【請求項5】 上記電池電極及び/又は上記セパレータ
には、両面に上記固体電解質層が塗布形成されることを
特徴とする請求項4に記載の固体電解質二次電池の製造
方法。 - 【請求項6】 上記固体電解質層は、上記電池電極及び
/又は上記セパレータの片面ずつに逐次塗布形成され、 先に塗布形成される一方の固体電解質層の塗布形成時に
は、上記電池電極及び/又は上記セパレータの巻き取り
時に上記シート状部材が先に塗布形成された上記一方の
固体電解質層の表面に貼り付けられ、 後に塗布形成される他方の固体電解質層の塗布形成時に
は、上記一方の固体電解質層がガイドロールに接触して
走行する時及び上記他方の固体電解質層の乾燥時に上記
一方の固体電解質層の表面に貼り付けられるとともに、
上記電池電極及び/又は上記セパレータの巻き取り時に
上記シート状部材が上記他方の固体電解質層の表面に貼
り付けられることを特徴とする請求項5に記載の固体電
解質二次電池の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12273599A JP4374649B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 固体電解質二次電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12273599A JP4374649B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 固体電解質二次電池の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000315526A true JP2000315526A (ja) | 2000-11-14 |
| JP4374649B2 JP4374649B2 (ja) | 2009-12-02 |
Family
ID=14843302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12273599A Expired - Lifetime JP4374649B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 固体電解質二次電池の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4374649B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100428975B1 (ko) * | 2001-11-14 | 2004-04-29 | 삼성에스디아이 주식회사 | 리튬 폴리머 전지용 전해질 함침장치 |
| JP2016526770A (ja) * | 2013-09-30 | 2016-09-05 | エルジー・ケム・リミテッド | 電極ガイドを含むラミネーション装置 |
| CN110337750A (zh) * | 2017-03-22 | 2019-10-15 | 株式会社石井表记 | 电池制造用装置 |
| US11984593B2 (en) | 2020-03-19 | 2024-05-14 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Secondary battery, battery pack, and vehicle |
| WO2025053638A1 (en) * | 2023-09-08 | 2025-03-13 | Lg Energy Solution, Ltd. | Method of processing metal foil web material into an electrode web |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000048860A (ja) * | 1998-07-31 | 2000-02-18 | Mitsubishi Chemicals Corp | リチウム二次電池 |
-
1999
- 1999-04-28 JP JP12273599A patent/JP4374649B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
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| WO2025053638A1 (en) * | 2023-09-08 | 2025-03-13 | Lg Energy Solution, Ltd. | Method of processing metal foil web material into an electrode web |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4374649B2 (ja) | 2009-12-02 |
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