JP2000316417A - 浮遊式生簀 - Google Patents
浮遊式生簀Info
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 海洋において、深層水を波力ポンプ等で汲み
上げ魚類、特に鮪、鰻等を養殖する浮遊式生簀の提供を
目的とする。 【構成】 柔軟性円筒形容器と、外周に冷深層水を予熱
する予熱器を配置し、汲上げ管等が繋がる波力ポンプ等
が配設される非係留の浮遊式生簀である。 【効果】 外洋を浮遊しながら深層水を汲み上げ、魚の
餌であるプランクトンを継続的に繁殖させ、放流した魚
を効率的に育成し、持続的収穫を可能とする。
上げ魚類、特に鮪、鰻等を養殖する浮遊式生簀の提供を
目的とする。 【構成】 柔軟性円筒形容器と、外周に冷深層水を予熱
する予熱器を配置し、汲上げ管等が繋がる波力ポンプ等
が配設される非係留の浮遊式生簀である。 【効果】 外洋を浮遊しながら深層水を汲み上げ、魚の
餌であるプランクトンを継続的に繁殖させ、放流した魚
を効率的に育成し、持続的収穫を可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 水産業において使用する、海洋
生物、特に魚類の育成施設である浮遊式生簀に関する。
生物、特に魚類の育成施設である浮遊式生簀に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来の生簀は、湾内沿岸に固定し、餌
を供給して魚の養殖育成する比較的小型の施設であり、
また海水の汚染、養殖魚の病気による大量死の発生を伴
うこともある。
を供給して魚の養殖育成する比較的小型の施設であり、
また海水の汚染、養殖魚の病気による大量死の発生を伴
うこともある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 従来の生簀の欠点、
即ち、沿岸固定という立地制約、餌の供給、小型施設の
低生産性、海水汚染、養殖魚の病気による大量死、とい
うこれらの課題を解決するため、外洋における、深層水
汲み上げ利用の生産性の高い大型浮遊式生簀の提供を目
的とする。
即ち、沿岸固定という立地制約、餌の供給、小型施設の
低生産性、海水汚染、養殖魚の病気による大量死、とい
うこれらの課題を解決するため、外洋における、深層水
汲み上げ利用の生産性の高い大型浮遊式生簀の提供を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は前記目的を達
成するため、軟面材の筒部の下端に一定の剛性を有する
底盤が接合し、複数の主浮体が筒部の上縁に接合し、一
または一以上の予備浮体が一定長さの吊り綱の一定部分
に繋がり、一以上のこの綱が底盤に連結して浮状する柔
軟可変形円筒形容器であり、この底盤を貫通する深層水
汲上げ管と筒部を貫通する表面水吸水管とを連結する一
以上の汲上げポンプを容器内に配設し、一隅に汲上げ管
を連結し他隅に汲上げポンプの繋がる深層水放水管を介
して予熱器が円筒容器の外部に連結する、直径略200
m、深さ略200m規模の浮遊式生簀である。
成するため、軟面材の筒部の下端に一定の剛性を有する
底盤が接合し、複数の主浮体が筒部の上縁に接合し、一
または一以上の予備浮体が一定長さの吊り綱の一定部分
に繋がり、一以上のこの綱が底盤に連結して浮状する柔
軟可変形円筒形容器であり、この底盤を貫通する深層水
汲上げ管と筒部を貫通する表面水吸水管とを連結する一
以上の汲上げポンプを容器内に配設し、一隅に汲上げ管
を連結し他隅に汲上げポンプの繋がる深層水放水管を介
して予熱器が円筒容器の外部に連結する、直径略200
m、深さ略200m規模の浮遊式生簀である。
【0005】
【作用】 この浮遊式生簀は、外洋を浮遊しながら、冷
たく重い深層水の波力および太陽電池ポンプ汲み上げに
よる重量の増加変動を各予備浮体の浮力と底盤注気の浮
力に順次バランスさせること、即ち筒部の伸縮により、
又は重量増加を予備浮体浮力と注気浮力とに単純にバラ
ンスさせることにより安定浮状を維持し、深層水の汲み
上げ及び予熱を行い、そしてプランクトンの繁殖の継続
により、生簀に放流された魚等の成育を行う。この成育
過程で生じ、底盤に溜まる多量の魚等の排泄物や屍体で
ある有機物の細菌による無機質栄養成分への分解もなさ
れ、汲み上げた栄養成分を効率よく利用する。
たく重い深層水の波力および太陽電池ポンプ汲み上げに
よる重量の増加変動を各予備浮体の浮力と底盤注気の浮
力に順次バランスさせること、即ち筒部の伸縮により、
又は重量増加を予備浮体浮力と注気浮力とに単純にバラ
ンスさせることにより安定浮状を維持し、深層水の汲み
上げ及び予熱を行い、そしてプランクトンの繁殖の継続
により、生簀に放流された魚等の成育を行う。この成育
過程で生じ、底盤に溜まる多量の魚等の排泄物や屍体で
ある有機物の細菌による無機質栄養成分への分解もなさ
れ、汲み上げた栄養成分を効率よく利用する。
【0006】
【実施例】 本発明の浮遊式生簀を図に基ずいて説明す
る。この浮遊式生簀1[図1]は、軟面材による筒部2
と、骨組体と軟面材の接合した一定の剛性を有する円形
ないし多角形底盤3とからなる直径又は一辺数10m
(メートル)〜数100m、深さ数10m〜数100m
規模、代表例を外寸約200m、深さ約200mとする
柔軟伸縮性の円筒ないし多角筒形容器4であり、この容
器の水中重量は小さいが、即ち平均比重は海水より多少
大きく、これ自体では沈むので、筒部上縁に一定間隔に
複数の主浮体5が付き、底盤3に約200mの一以上の
吊り綱6aを介して一以上の中空円筒の予備浮体6が繋
がり、これらの主浮体5と予備浮体6により筒形容器4
は製作完成時、その下半が主に収縮状態、深さ約100
mの円筒状態で浮状する[図2]。 なお、吊り綱は鋼
鎖、ワイヤーロープ等を含むものとする。
る。この浮遊式生簀1[図1]は、軟面材による筒部2
と、骨組体と軟面材の接合した一定の剛性を有する円形
ないし多角形底盤3とからなる直径又は一辺数10m
(メートル)〜数100m、深さ数10m〜数100m
規模、代表例を外寸約200m、深さ約200mとする
柔軟伸縮性の円筒ないし多角筒形容器4であり、この容
器の水中重量は小さいが、即ち平均比重は海水より多少
大きく、これ自体では沈むので、筒部上縁に一定間隔に
複数の主浮体5が付き、底盤3に約200mの一以上の
吊り綱6aを介して一以上の中空円筒の予備浮体6が繋
がり、これらの主浮体5と予備浮体6により筒形容器4
は製作完成時、その下半が主に収縮状態、深さ約100
mの円筒状態で浮状する[図2]。 なお、吊り綱は鋼
鎖、ワイヤーロープ等を含むものとする。
【0007】詳しくは、主浮体5は外径約1mの球、ま
た予備浮体6は外径数mまでの数種類の耐圧球であり、
長さ約200mの一端から100mまでを一定間隔で複
数個の一定の浮力を有する予備浮体6を繋いだ数10本
の吊り綱6aは、作用する浮力を底盤全体にわたり分散
伝達させるため、底盤3にほぼ均等に配分されかつそれ
ら吊り綱の下半以下の部分を多数多様に分岐して、周辺
に及ぶ底盤全体に着脱式に連結されてあり、このため丈
深さ約200mの筒形容器は組み立てられた当初、主浮
体はもとより全予備浮体が海面に浮いた状態、即ち筒部
中間以下の下半分2a約100mが主に収縮しており、
底盤3が水深約100mにある、状態である[図2]。
この初期深さは予備浮体の吊り綱に繋ぐ間隔により調整
しうる。
た予備浮体6は外径数mまでの数種類の耐圧球であり、
長さ約200mの一端から100mまでを一定間隔で複
数個の一定の浮力を有する予備浮体6を繋いだ数10本
の吊り綱6aは、作用する浮力を底盤全体にわたり分散
伝達させるため、底盤3にほぼ均等に配分されかつそれ
ら吊り綱の下半以下の部分を多数多様に分岐して、周辺
に及ぶ底盤全体に着脱式に連結されてあり、このため丈
深さ約200mの筒形容器は組み立てられた当初、主浮
体はもとより全予備浮体が海面に浮いた状態、即ち筒部
中間以下の下半分2a約100mが主に収縮しており、
底盤3が水深約100mにある、状態である[図2]。
この初期深さは予備浮体の吊り綱に繋ぐ間隔により調整
しうる。
【0008】そして、汲上げ波力ポンプ7[図3]が筒
内に、底盤3と綱を介して連結、配設される。詳しく
は、ほぼ既存の構成の汲上げ波力ポンプは、環状フロー
ト7aに貫通接合するポンプ管7bの上端面に逆止式放
水弁7cを配置し、このポンプ管と逆止式流入弁7dを
有する導水管7eが緩く嵌合し、これら二個の逆止弁に
よる閉鎖空間を形成し、この導水管7eに複数の安定浮
体7fが安定綱7gを介して繋がる安定円板7hが接合
され、さらにこの管7eの下端に底盤3を貫通する柔軟
可変長500mの汲上げ管7jおよび筒部を貫通し表面
水を吸い込む柔軟表面水吸水管7kが接続されている。
なお、汲上げ管7jを底盤外周直下に一定勾配付きのル
ープ状に形成した予熱部を設けてもよい。また安定円板
が底盤3と綱7nを介して連結されてもよい。
内に、底盤3と綱を介して連結、配設される。詳しく
は、ほぼ既存の構成の汲上げ波力ポンプは、環状フロー
ト7aに貫通接合するポンプ管7bの上端面に逆止式放
水弁7cを配置し、このポンプ管と逆止式流入弁7dを
有する導水管7eが緩く嵌合し、これら二個の逆止弁に
よる閉鎖空間を形成し、この導水管7eに複数の安定浮
体7fが安定綱7gを介して繋がる安定円板7hが接合
され、さらにこの管7eの下端に底盤3を貫通する柔軟
可変長500mの汲上げ管7jおよび筒部を貫通し表面
水を吸い込む柔軟表面水吸水管7kが接続されている。
なお、汲上げ管7jを底盤外周直下に一定勾配付きのル
ープ状に形成した予熱部を設けてもよい。また安定円板
が底盤3と綱7nを介して連結されてもよい。
【0009】なお、ポンプの概略仕様は、汲上げ能力最
大3600m3/h、フロート直径4m、ポンプ管、汲
上げ管、表面水吸水管各直径約3m、フロート上面から
汲上げ管まで最短時約20m、等である。このような構
成の波力ポンプは、環状フロート7aと一体のポンプ管
7bが、円筒内に伝播する波動の周期毎にこのフロート
に作用する浮力及び自重により導水管7eと嵌合状態
で、浮上及び下降し、一方複数の安定浮体の連結する安
定円板7hと一体の導水管7eはほぼ静止しており、上
昇時にポンプ管7bの内に深層水と表面水を汲み上げ、
下降時にこれらの混合水を放水する。なお、フロートは
中空ないし発泡材充填構造、汲上げ管および表面水吸水
管は軟面材パイプの内側にスパイラル補強材の付く構成
であり、外圧に耐え、またポンプ管7bと導水管7eを
離脱防止綱7mで連結してある。
大3600m3/h、フロート直径4m、ポンプ管、汲
上げ管、表面水吸水管各直径約3m、フロート上面から
汲上げ管まで最短時約20m、等である。このような構
成の波力ポンプは、環状フロート7aと一体のポンプ管
7bが、円筒内に伝播する波動の周期毎にこのフロート
に作用する浮力及び自重により導水管7eと嵌合状態
で、浮上及び下降し、一方複数の安定浮体の連結する安
定円板7hと一体の導水管7eはほぼ静止しており、上
昇時にポンプ管7bの内に深層水と表面水を汲み上げ、
下降時にこれらの混合水を放水する。なお、フロートは
中空ないし発泡材充填構造、汲上げ管および表面水吸水
管は軟面材パイプの内側にスパイラル補強材の付く構成
であり、外圧に耐え、またポンプ管7bと導水管7eを
離脱防止綱7mで連結してある。
【0010】生簀の組立ては、設定海域において作業工
作船上及び海面ないし水中において行われ、外径約1m
の鋼管材3bが固く接合される三角形格子からなる円形
に近い多角形の骨組体3a[図4]、または最大直径2
00メートルの複数の環状骨材相互を同心円状に放射状
連結骨材により連通一体の、中央部が略2m下に凸の
“逆円錐”状の骨組体を組み、これに厚さ数mmの軟面
材セグメント3cを順次接合して一定の剛性を有する平
面状底盤3とし、この底盤に汲上げ管7j、予備浮体6
付きの吊り綱6aの連結、この底盤の外周に垂直に軟面
材セグメント3cを順次接合し、
作船上及び海面ないし水中において行われ、外径約1m
の鋼管材3bが固く接合される三角形格子からなる円形
に近い多角形の骨組体3a[図4]、または最大直径2
00メートルの複数の環状骨材相互を同心円状に放射状
連結骨材により連通一体の、中央部が略2m下に凸の
“逆円錐”状の骨組体を組み、これに厚さ数mmの軟面
材セグメント3cを順次接合して一定の剛性を有する平
面状底盤3とし、この底盤に汲上げ管7j、予備浮体6
付きの吊り綱6aの連結、この底盤の外周に垂直に軟面
材セグメント3cを順次接合し、
【0019】に後記するように底盤を、その自重を浮力
でバランスさせてゆっくり潜降させ、下半分の外周に下
から一定間隔で、樽のタガに相当する水中重量の小さい
鋼管製の補強環材7Pを取り付け、さらにこの面材セグ
メントの接合を繰り返して筒部2を形成しつつ、この筒
部の上位部に表面水吸水管7kの取り付け、伸縮式筒形
容器4を形成する。
でバランスさせてゆっくり潜降させ、下半分の外周に下
から一定間隔で、樽のタガに相当する水中重量の小さい
鋼管製の補強環材7Pを取り付け、さらにこの面材セグ
メントの接合を繰り返して筒部2を形成しつつ、この筒
部の上位部に表面水吸水管7kの取り付け、伸縮式筒形
容器4を形成する。
【0011】そして、筒部の上縁に主浮体5を直接接合
し、さらに汲上げ波力ポンプ7の組み立て、汲上げ管7
j、表面水吸水管7kとの連結により完了する。また、
予備浮体を軽減するため、前記中空補強環材と底盤とを
斜め綱で連結してもよい。なお、小型の生簀容器では底
盤骨組体をプラスチック材で製作してもよい。
し、さらに汲上げ波力ポンプ7の組み立て、汲上げ管7
j、表面水吸水管7kとの連結により完了する。また、
予備浮体を軽減するため、前記中空補強環材と底盤とを
斜め綱で連結してもよい。なお、小型の生簀容器では底
盤骨組体をプラスチック材で製作してもよい。
【0012】生簀の作動は以下のように行われる。生簀
はその下半が収縮状態で組み上げられ、波浪の力で汲上
げポンプにより汲上げられる冷深層水は、このポンプ内
で表面水と混合、昇温され、放水される。この放水され
た混合深層水は筒部内の表面水より低温、即ち重く、容
器内を混合しながら下降し、底盤部から溜ってゆく。従
って、混合冷深層水の流入により、生簀の重量が増加
し、この増加重量が底盤3に作用し、各予備浮体6の浮
力と順次バランスを崩しながら、即ち予備浮体の沈下と
ともに底盤が自然に下降するので、半縮状態の筒形容器
4は下方へ伸長し、ついには全予備浮体の浮力とバラン
スし、筒部中間以下が伸びきる深さ200mの筒形容器
となる。この場合、全予備浮体の固有浮力が増加重量よ
り大きいことが必要であり、このために、海域の深層水
と表面水の温度差により両者の混合比率が決まり、必要
昇温度、即ち増加重量も決まることになる。
はその下半が収縮状態で組み上げられ、波浪の力で汲上
げポンプにより汲上げられる冷深層水は、このポンプ内
で表面水と混合、昇温され、放水される。この放水され
た混合深層水は筒部内の表面水より低温、即ち重く、容
器内を混合しながら下降し、底盤部から溜ってゆく。従
って、混合冷深層水の流入により、生簀の重量が増加
し、この増加重量が底盤3に作用し、各予備浮体6の浮
力と順次バランスを崩しながら、即ち予備浮体の沈下と
ともに底盤が自然に下降するので、半縮状態の筒形容器
4は下方へ伸長し、ついには全予備浮体の浮力とバラン
スし、筒部中間以下が伸びきる深さ200mの筒形容器
となる。この場合、全予備浮体の固有浮力が増加重量よ
り大きいことが必要であり、このために、海域の深層水
と表面水の温度差により両者の混合比率が決まり、必要
昇温度、即ち増加重量も決まることになる。
【0013】一方、波が静まるにつれ、重い冷深層水の
生簀容器への流入が減少し、凪が長く続く場合、次第に
容器内の温度が上昇し、軽くなり、即ち容器4の重量減
少により底盤3が順次各予備浮体6の浮上に対応し、最
終的には初期の状態、約水深100mまで浮上すること
もある。この浮上は容器の収縮を意味するが、容器の下
側部には水平外向きの圧力が容器水温が外部水温と等し
くなるまで作用するので、この部分は収縮せず、容器に
上辺部から収縮する。このように、生簀は一定範囲内の
重量変動に対応し、即ちその丈深さを変えながら設置す
る海域の海流に多少遅れて浮遊しつつ、また、底盤に溜
まる多量のこれらの排泄物や屍体である有機物の細菌に
よる無機質栄養成分への分解もなされ、汲み上げた栄養
成分を十分に利用して効率のよい、生簀の機能を発現す
る。生簀容器の容積の任意設定が可能でもあり、幅広く
応用できる。
生簀容器への流入が減少し、凪が長く続く場合、次第に
容器内の温度が上昇し、軽くなり、即ち容器4の重量減
少により底盤3が順次各予備浮体6の浮上に対応し、最
終的には初期の状態、約水深100mまで浮上すること
もある。この浮上は容器の収縮を意味するが、容器の下
側部には水平外向きの圧力が容器水温が外部水温と等し
くなるまで作用するので、この部分は収縮せず、容器に
上辺部から収縮する。このように、生簀は一定範囲内の
重量変動に対応し、即ちその丈深さを変えながら設置す
る海域の海流に多少遅れて浮遊しつつ、また、底盤に溜
まる多量のこれらの排泄物や屍体である有機物の細菌に
よる無機質栄養成分への分解もなされ、汲み上げた栄養
成分を十分に利用して効率のよい、生簀の機能を発現す
る。生簀容器の容積の任意設定が可能でもあり、幅広く
応用できる。
【0014】また、浮遊式生簀は、冷深層水を生簀容器
内に汲上げる以前に、周囲の海水で昇温するための予熱
器を付設する構成の予熱浮遊式生簀もよい[図5]。こ
の予熱器10[図6]は、プラスチック膜材二枚11、
12を同様の外周壁膜材13と内壁膜材14を介して繋
ぎ、縦×横×厚さ=略200m×200m×1mの四角
形の平面体であり、汲上げ管7jの連結された一隅角か
らポンプに繋がる深層水吸水管15の連結された他隅角
へ全面にわたる一つのジグザグ流路16を内壁膜材によ
り形成してあり、このジグザグ流路の中央線に沿い一定
間隔で上下膜材間に貫通パイプ17が付設され、さら
に、釣合い浮体18が、全周とジグザグ流路を形成する
内壁膜材の接合線上に一定間隔におよび貫通パイプに直
接接合または一定長さの綱を介して繋がり、下面下側に
対角線なりに細目のパイプの補強材19がバンド締結さ
れる平面一体構造である。そして、一以上の柔軟な予熱
器が、ポンプに繋がる深層水放水管15の他に予備浮体
6にも繋がる連結綱20を介して円筒容器と連結され、
海水を注入されて一定水深にほぼ水平にないし傾斜して
釣合い浮体により設定される。
内に汲上げる以前に、周囲の海水で昇温するための予熱
器を付設する構成の予熱浮遊式生簀もよい[図5]。こ
の予熱器10[図6]は、プラスチック膜材二枚11、
12を同様の外周壁膜材13と内壁膜材14を介して繋
ぎ、縦×横×厚さ=略200m×200m×1mの四角
形の平面体であり、汲上げ管7jの連結された一隅角か
らポンプに繋がる深層水吸水管15の連結された他隅角
へ全面にわたる一つのジグザグ流路16を内壁膜材によ
り形成してあり、このジグザグ流路の中央線に沿い一定
間隔で上下膜材間に貫通パイプ17が付設され、さら
に、釣合い浮体18が、全周とジグザグ流路を形成する
内壁膜材の接合線上に一定間隔におよび貫通パイプに直
接接合または一定長さの綱を介して繋がり、下面下側に
対角線なりに細目のパイプの補強材19がバンド締結さ
れる平面一体構造である。そして、一以上の柔軟な予熱
器が、ポンプに繋がる深層水放水管15の他に予備浮体
6にも繋がる連結綱20を介して円筒容器と連結され、
海水を注入されて一定水深にほぼ水平にないし傾斜して
釣合い浮体により設定される。
【0015】なお、予熱器は、前記の平面一体構造と異
なる、汲上げ管と同様のパイプでジグザグの単一または
並列流路を形成する管式予熱器もよく、このパイプの内
面頂部に流路方向連続に重い深層水に対する平面状のバ
ランサーの取り付けもよい。生簀容器は、筒部の直立を
維持する程度の浮力の複数の主浮体5が上辺に付き、底
面材21の下側に、前記と同材の一以上の環状骨材22
を同心円状に配置し、骨材相互を中心から放射状に配置
する連結材23を介して連通一体に構成された骨組体2
5が接合し、この骨組体に、先端のみに予備浮体6を繋
いだ吊り綱6a複数本が前記同様下部を分岐して多点接
合され、容器の丈深さが一定に保持される柔構造である
[図5]。なお、前記同様に、小型予備浮体が一定間隔
に繋がれる吊り綱とする場合、生簀容器は伸縮すること
になる。
なる、汲上げ管と同様のパイプでジグザグの単一または
並列流路を形成する管式予熱器もよく、このパイプの内
面頂部に流路方向連続に重い深層水に対する平面状のバ
ランサーの取り付けもよい。生簀容器は、筒部の直立を
維持する程度の浮力の複数の主浮体5が上辺に付き、底
面材21の下側に、前記と同材の一以上の環状骨材22
を同心円状に配置し、骨材相互を中心から放射状に配置
する連結材23を介して連通一体に構成された骨組体2
5が接合し、この骨組体に、先端のみに予備浮体6を繋
いだ吊り綱6a複数本が前記同様下部を分岐して多点接
合され、容器の丈深さが一定に保持される柔構造である
[図5]。なお、前記同様に、小型予備浮体が一定間隔
に繋がれる吊り綱とする場合、生簀容器は伸縮すること
になる。
【0016】以上のように予熱器を付設する浮遊式生簀
は、深層水吸水管15と表面水吸水管7kが繋がる汲上
げ波力ポンプ7、汲上げ太陽電池駆動ポンプ7が共に又
は一方のみで生簀容器内又は外に海面又は海中浮状して
おり、ポンプ7が作動を開始すると冷く重い深層水が汲
上げ管7jから予熱器に流入し、ジグザグ流路16を通
過しながらの表面温水から吸熱し昇温した後、深層水吸
水管15介してポンプ7に吸引され、表面水と混合昇温
して生簀容器内に放流される。深層水の昇温は生簀容器
内の重量増加を減し、従って、底部等の材料低減又はよ
り多量の深層水即ち栄養成分の汲み上げが可能となり、
生産効果の増大を図れる。なお、太陽電池24は予熱器
の上に浮状設定され、太陽電池ポンプの容器内設置の場
合、太陽電池の予備浮体上面へ設置する。
は、深層水吸水管15と表面水吸水管7kが繋がる汲上
げ波力ポンプ7、汲上げ太陽電池駆動ポンプ7が共に又
は一方のみで生簀容器内又は外に海面又は海中浮状して
おり、ポンプ7が作動を開始すると冷く重い深層水が汲
上げ管7jから予熱器に流入し、ジグザグ流路16を通
過しながらの表面温水から吸熱し昇温した後、深層水吸
水管15介してポンプ7に吸引され、表面水と混合昇温
して生簀容器内に放流される。深層水の昇温は生簀容器
内の重量増加を減し、従って、底部等の材料低減又はよ
り多量の深層水即ち栄養成分の汲み上げが可能となり、
生産効果の増大を図れる。なお、太陽電池24は予熱器
の上に浮状設定され、太陽電池ポンプの容器内設置の場
合、太陽電池の予備浮体上面へ設置する。
【0017】また、ポンプと予熱器または汲上げ管との
連結は一対一のみならず一対複数、逆の複数対一もよ
い。これは、予熱器、汲上げ管等の長い流路の深層水の
流れを継続させ、汲み上げ能力の維持、向上を図るため
である。この場合、深層水吸水管を生簀容器内で分岐し
て複数のポンプに連結する。波力ポンプから放水された
混合水を生簀容器底部へ導くための浮体付き柔軟混合水
ガイドをポンプフロート周辺から安定円板下の汲上げ管
周辺に沿って設置してもよい。この場合、安定円板の導
水管との接合部に通水孔を設ける。また、この汲み上げ
昇温において、予熱器への冷深層水の流入による増加重
量と釣合い浮体18の浮力がバランスし、重い冷深層水
による下側膜材の面外への膨らみを壁膜材13、14及
び貫通パイプ17が抑制する。そして予熱器上面で冷え
て重くなった表面海水は、周辺とこの貫通パイプから流
下するので昇温が促進される。
連結は一対一のみならず一対複数、逆の複数対一もよ
い。これは、予熱器、汲上げ管等の長い流路の深層水の
流れを継続させ、汲み上げ能力の維持、向上を図るため
である。この場合、深層水吸水管を生簀容器内で分岐し
て複数のポンプに連結する。波力ポンプから放水された
混合水を生簀容器底部へ導くための浮体付き柔軟混合水
ガイドをポンプフロート周辺から安定円板下の汲上げ管
周辺に沿って設置してもよい。この場合、安定円板の導
水管との接合部に通水孔を設ける。また、この汲み上げ
昇温において、予熱器への冷深層水の流入による増加重
量と釣合い浮体18の浮力がバランスし、重い冷深層水
による下側膜材の面外への膨らみを壁膜材13、14及
び貫通パイプ17が抑制する。そして予熱器上面で冷え
て重くなった表面海水は、周辺とこの貫通パイプから流
下するので昇温が促進される。
【0018】また、高波浪時も円筒容器との一体性を保
持し、対角線状の補強材19によりその形状も保持す
る。また、重量の過大増加による生簀の潜降が生じた場
合、ポンプフロートによりポンプストロークに相当する
深さで潜降が抑止される。予熱器[図6]の組立と設定
は水面と潜水の作業で行い、その概要は以下のようであ
る。即ち、海面で所定の膜材セグメントをそれぞれ重ね
代をとり上下両面から加熱圧着、熱風溶接、接着剤等に
より接合することにより、前記の所定寸法の膜材を二枚
作り、この二枚を上下に揃えその間の所定の部位に、外
周壁膜材、内壁膜材と貫通パイプを接合し、多数の釣合
い浮体を綱を介して上面の所定の部位に繋ぎ、汲上げ管
と深層水放水管を所定の隅角部に連結し、補強材19が
下面に締結され、また管式予熱器の場合は、一定長さの
汲上げ管を繋げ、一定長さで屈曲させ一定の間隔を取り
平面状に形成されることが異なる。ポンプが生簀容器内
に浮状設定されると、生簀容器に予熱器一個または一個
以上が深層水放水管を介して連結配設されて組立と設定
が終わり、浮遊式生簀が完成する。
持し、対角線状の補強材19によりその形状も保持す
る。また、重量の過大増加による生簀の潜降が生じた場
合、ポンプフロートによりポンプストロークに相当する
深さで潜降が抑止される。予熱器[図6]の組立と設定
は水面と潜水の作業で行い、その概要は以下のようであ
る。即ち、海面で所定の膜材セグメントをそれぞれ重ね
代をとり上下両面から加熱圧着、熱風溶接、接着剤等に
より接合することにより、前記の所定寸法の膜材を二枚
作り、この二枚を上下に揃えその間の所定の部位に、外
周壁膜材、内壁膜材と貫通パイプを接合し、多数の釣合
い浮体を綱を介して上面の所定の部位に繋ぎ、汲上げ管
と深層水放水管を所定の隅角部に連結し、補強材19が
下面に締結され、また管式予熱器の場合は、一定長さの
汲上げ管を繋げ、一定長さで屈曲させ一定の間隔を取り
平面状に形成されることが異なる。ポンプが生簀容器内
に浮状設定されると、生簀容器に予熱器一個または一個
以上が深層水放水管を介して連結配設されて組立と設定
が終わり、浮遊式生簀が完成する。
【0019】また、より大きい増加重量に対応するため
に、浮力を付加する注気浮力方式があり、これは骨組体
の構成管材の内部に高圧空気を注気する骨組注気方式で
ある。骨組注気方式の構成は、鋼管骨組体の構造が最大
直径200メートルの複数の環状骨材相互を同心円状
に、中心から少なくとも八方向に放射状に配置する連結
骨材により中空連通一体の、中央部が略2m下に凸の
“逆円錐”状に形成され、中央部の放射状連結骨材を二
段に連通接合して下段を水溜センタータンクとし、さら
に骨組体の最外周の環状骨材の周頂部に複数の排気弁、
注気弁、内圧が外圧より一定値以上で開弁する差圧排気
逆止弁が、センタータンクの中心最下端部に注排水弁が
設置されており、骨組体外部に耐内注気パイプを注気弁
に接続し注気し200トン程度の浮力を得るようになっ
ている[図省略]。骨組体の下方凸の“逆円錐”状の形
成は、骨組体内の海水の移動の抑制のためである。セン
タータンクは球体、多面体でもよい。なお、容器組立て
時、緩やかな骨組体潜降ための自重にほぼバランスする
浮力を付加するには、排気弁と注排水弁を開き、一定の
注気、排水を行い、バランス後両弁を閉じる。その後、
潜降水圧に応じて、作業船から注気を継続し、内圧を外
圧より一定圧低い状態に保持する。
に、浮力を付加する注気浮力方式があり、これは骨組体
の構成管材の内部に高圧空気を注気する骨組注気方式で
ある。骨組注気方式の構成は、鋼管骨組体の構造が最大
直径200メートルの複数の環状骨材相互を同心円状
に、中心から少なくとも八方向に放射状に配置する連結
骨材により中空連通一体の、中央部が略2m下に凸の
“逆円錐”状に形成され、中央部の放射状連結骨材を二
段に連通接合して下段を水溜センタータンクとし、さら
に骨組体の最外周の環状骨材の周頂部に複数の排気弁、
注気弁、内圧が外圧より一定値以上で開弁する差圧排気
逆止弁が、センタータンクの中心最下端部に注排水弁が
設置されており、骨組体外部に耐内注気パイプを注気弁
に接続し注気し200トン程度の浮力を得るようになっ
ている[図省略]。骨組体の下方凸の“逆円錐”状の形
成は、骨組体内の海水の移動の抑制のためである。セン
タータンクは球体、多面体でもよい。なお、容器組立て
時、緩やかな骨組体潜降ための自重にほぼバランスする
浮力を付加するには、排気弁と注排水弁を開き、一定の
注気、排水を行い、バランス後両弁を閉じる。その後、
潜降水圧に応じて、作業船から注気を継続し、内圧を外
圧より一定圧低い状態に保持する。
【0020】汲み上げポンプが作動し冷重混合深層水の
流入後、増加重量、予備浮体、注気浮力の相互関係は、
以下のようになる。増加重量はまず予備浮体とバランス
し、増加重量が予備浮体の浮力に接近すると、予備浮体
はほぼ水没の状態になり、注気パイプで注気し、排水し
浮力を付けながら、設定増加重量までバランスさせてゆ
く。この時底盤骨組体内部は水溜センタータンク以外は
高圧空気でほぼ満たされ、バランス浮力を生じている。
汲み上げポンプの作動が長期停止し生簀容器内が昇温
し、重量減少すると、予備浮体が浮上しバランスする。
「生簀」の設定海域の状況に合わせ、予め重量変動幅以
上に予備浮体の浮力大きくしておき、予備浮体をバッフ
ァーとして機能させる。さらに昇温し、軽くなる場合
は、底盤が浮上し、内圧が外圧より高くなると差圧排気
逆止弁から排気、減圧され骨組体の破損は避けられる。
またメンテナンス、移設等のため、底盤の浮揚を行う場
合は、さらに注気し、水溜センタータンクから排水をし
て浮力を付加する。
流入後、増加重量、予備浮体、注気浮力の相互関係は、
以下のようになる。増加重量はまず予備浮体とバランス
し、増加重量が予備浮体の浮力に接近すると、予備浮体
はほぼ水没の状態になり、注気パイプで注気し、排水し
浮力を付けながら、設定増加重量までバランスさせてゆ
く。この時底盤骨組体内部は水溜センタータンク以外は
高圧空気でほぼ満たされ、バランス浮力を生じている。
汲み上げポンプの作動が長期停止し生簀容器内が昇温
し、重量減少すると、予備浮体が浮上しバランスする。
「生簀」の設定海域の状況に合わせ、予め重量変動幅以
上に予備浮体の浮力大きくしておき、予備浮体をバッフ
ァーとして機能させる。さらに昇温し、軽くなる場合
は、底盤が浮上し、内圧が外圧より高くなると差圧排気
逆止弁から排気、減圧され骨組体の破損は避けられる。
またメンテナンス、移設等のため、底盤の浮揚を行う場
合は、さらに注気し、水溜センタータンクから排水をし
て浮力を付加する。
【0021】以上の構成による注気浮力浮遊式生簀のプ
ロトタイプを[図7]に示す。予熱浮遊式生簀[図5]
との違いは、注気浮力方式のための底盤骨組体25に連
結する注気パイプ26の配設、センタータンク27の設
置、容器底部に達する深層水放水管15を繋いだ太陽電
池駆動の汲上げポンプ7を予熱器の後に設置、波力ポン
プ7の深層水の直接汲上げ、この場合に汲上げ管にルー
プ状の予熱部28を円筒容器4直下に設けることであ
る。また、浮遊式生簀は、設定海域に応じて生簀の各構
成要素の、多様な組合わせ、配置替え、増設、除去、変
形、調整、耐久補強等の処置がなされる。例えば、波力
ポンプとループ状の予熱部の付いた汲上げ管のみの海洋
肥沃化ユニット、汲上げ管の筒部貫通、主浮体の間の筒
上縁に小型補助浮体多数の接合、主浮体は球でなくパイ
プ状として上縁全周への配設、予備浮体の球形以外の形
状、円筒、直方体、小型予備浮体の数珠繋ぎ、等があ
り、組み立て方法、手順も多様である。
ロトタイプを[図7]に示す。予熱浮遊式生簀[図5]
との違いは、注気浮力方式のための底盤骨組体25に連
結する注気パイプ26の配設、センタータンク27の設
置、容器底部に達する深層水放水管15を繋いだ太陽電
池駆動の汲上げポンプ7を予熱器の後に設置、波力ポン
プ7の深層水の直接汲上げ、この場合に汲上げ管にルー
プ状の予熱部28を円筒容器4直下に設けることであ
る。また、浮遊式生簀は、設定海域に応じて生簀の各構
成要素の、多様な組合わせ、配置替え、増設、除去、変
形、調整、耐久補強等の処置がなされる。例えば、波力
ポンプとループ状の予熱部の付いた汲上げ管のみの海洋
肥沃化ユニット、汲上げ管の筒部貫通、主浮体の間の筒
上縁に小型補助浮体多数の接合、主浮体は球でなくパイ
プ状として上縁全周への配設、予備浮体の球形以外の形
状、円筒、直方体、小型予備浮体の数珠繋ぎ、等があ
り、組み立て方法、手順も多様である。
【0022】また、生簀の使用材料は、鋼材、プラスチ
ック、化学繊維、再生プラスチックを主とし、接合方法
は電気溶接、加熱圧着溶接、縫合、接着、ボルト接合等
であり、接合部の細部加工を要する。また、底盤骨組体
には非金属無機材料も使用される。生簀の組立てと設定
には適宜、注気式水中作業チャンバー、治具、浮体や錘
等の補助具が使用される。更に、生簀に以下の処置を施
してもよい。生簀容器の下半分と底面に網状補強材の取
付けもよい。また、円筒容器の構造は、硬管を芯にして
その周りをプラスチック材浮体が連続的に取り付けられ
た浮体リングを上縁に接合し、底部外周に硬管リングを
接合し、これら上下リングを複数の鎖を介して連結して
もよい。
ック、化学繊維、再生プラスチックを主とし、接合方法
は電気溶接、加熱圧着溶接、縫合、接着、ボルト接合等
であり、接合部の細部加工を要する。また、底盤骨組体
には非金属無機材料も使用される。生簀の組立てと設定
には適宜、注気式水中作業チャンバー、治具、浮体や錘
等の補助具が使用される。更に、生簀に以下の処置を施
してもよい。生簀容器の下半分と底面に網状補強材の取
付けもよい。また、円筒容器の構造は、硬管を芯にして
その周りをプラスチック材浮体が連続的に取り付けられ
た浮体リングを上縁に接合し、底部外周に硬管リングを
接合し、これら上下リングを複数の鎖を介して連結して
もよい。
【0023】また、予熱器は水平設定のみならず、鉛直
設定し、その一辺の上下部を筒部の上下部に連結するも
よい。この場合、釣合い浮体が綱を介して上辺に繋が
り、この上辺全辺に連続硬パイプ材を接合し、深層水は
下辺の一隅から流入し貫通パイプがスペーサとなるジグ
ザグ流路を上昇し、上辺一隅からポンプに吸引される。
また、底盤骨組体や底部リングの外周近傍の一定間隔の
複数箇所に連結する長さ100m〜200m程度の綱に
よる浮体の設定し、円筒部上部の水平移動の抑制をす
る。また、容器に開閉口の設置。これは底部の清掃のた
めであり、開閉口より大きい閉じ板を底部の下に置き、
これと筒内水中の浮体を綱で繋ぎ開閉口を閉じておき、
必要な時に浮体を下げ綱を緩めてそれを開く。内底部が
外部より比較的高水圧のため自然に流出する。
設定し、その一辺の上下部を筒部の上下部に連結するも
よい。この場合、釣合い浮体が綱を介して上辺に繋が
り、この上辺全辺に連続硬パイプ材を接合し、深層水は
下辺の一隅から流入し貫通パイプがスペーサとなるジグ
ザグ流路を上昇し、上辺一隅からポンプに吸引される。
また、底盤骨組体や底部リングの外周近傍の一定間隔の
複数箇所に連結する長さ100m〜200m程度の綱に
よる浮体の設定し、円筒部上部の水平移動の抑制をす
る。また、容器に開閉口の設置。これは底部の清掃のた
めであり、開閉口より大きい閉じ板を底部の下に置き、
これと筒内水中の浮体を綱で繋ぎ開閉口を閉じておき、
必要な時に浮体を下げ綱を緩めてそれを開く。内底部が
外部より比較的高水圧のため自然に流出する。
【0024】また、汲上げ管及び両吸水管に開閉、流量
制御手段の付加、流量比により昇温の調整、各管の先端
口の絞り装置等があり、この場合、吸水管を閉じ冷深層
水のみの汲上げ可能となり、生簀の初期作動に有効。ま
た、長い汲上げ管は、専用の浮体により水中重量をほぼ
相殺し、かつ予熱器と生簀容器の相互位置保持のため、
底部中心部直下に垂下するよう綱で繋いでもよく、ま
た、一定長さの硬管を軟締結具により可曲接続した汲上
げ管もよい。また、生簀の定期的メンテナンスのため、
予熱器と綱、汲上げ管、深層水吸水管の、その他の連結
は着脱可能とし、例えばカラビナ式、バンド締結とす
る。
制御手段の付加、流量比により昇温の調整、各管の先端
口の絞り装置等があり、この場合、吸水管を閉じ冷深層
水のみの汲上げ可能となり、生簀の初期作動に有効。ま
た、長い汲上げ管は、専用の浮体により水中重量をほぼ
相殺し、かつ予熱器と生簀容器の相互位置保持のため、
底部中心部直下に垂下するよう綱で繋いでもよく、ま
た、一定長さの硬管を軟締結具により可曲接続した汲上
げ管もよい。また、生簀の定期的メンテナンスのため、
予熱器と綱、汲上げ管、深層水吸水管の、その他の連結
は着脱可能とし、例えばカラビナ式、バンド締結とす
る。
【0025】また、魚の逃亡防止の処置。筒部上縁全周
に浮体付き輪帯、フリルを配設する。また、筒部面材の
一部の網への変更。筒部上部四分の一程度を一定の網目
の網にし、海藻の繁殖を促す。太陽電池とポンプの、バ
ッテリーを付加したシステム制御の方法、手段は省略す
る。また、太陽電池駆動汲上げポンプの生簀において、
深層水吸水管の生簀内の部分に逆止式放水弁を付設もよ
い。また、太陽電池駆動の空気底層注入ポンプの設置も
よい。また底盤骨組体の水平性を測定する複数の水深水
圧センサーの設置もよい。
に浮体付き輪帯、フリルを配設する。また、筒部面材の
一部の網への変更。筒部上部四分の一程度を一定の網目
の網にし、海藻の繁殖を促す。太陽電池とポンプの、バ
ッテリーを付加したシステム制御の方法、手段は省略す
る。また、太陽電池駆動汲上げポンプの生簀において、
深層水吸水管の生簀内の部分に逆止式放水弁を付設もよ
い。また、太陽電池駆動の空気底層注入ポンプの設置も
よい。また底盤骨組体の水平性を測定する複数の水深水
圧センサーの設置もよい。
【0026】なお、浮遊式生簀は、海洋生物の生産以外
に、生簀容器の上面に遮光処置を施し空気供給装置を設
けて生ゴミ処理装置すなわち栄養成分供給装置として使
え、この場合汲み上げた深層水が内部を循環した後、分
解栄養成分を含んで外部へ流出することになる。これは
海洋生物を増殖する。また、生簀容器全体に遮光、断熱
の処置をして汲上げ冷深層水による海洋生物の低温貯蔵
装置として使用でき、また貯蔵装置を深層水までバラン
ス潜降させてもよい。この場合浮遊抑制のアンカーの付
設もよい。参考資料:特許 平4−18812、 特願
平9−320240
に、生簀容器の上面に遮光処置を施し空気供給装置を設
けて生ゴミ処理装置すなわち栄養成分供給装置として使
え、この場合汲み上げた深層水が内部を循環した後、分
解栄養成分を含んで外部へ流出することになる。これは
海洋生物を増殖する。また、生簀容器全体に遮光、断熱
の処置をして汲上げ冷深層水による海洋生物の低温貯蔵
装置として使用でき、また貯蔵装置を深層水までバラン
ス潜降させてもよい。この場合浮遊抑制のアンカーの付
設もよい。参考資料:特許 平4−18812、 特願
平9−320240
【0027】
【発明の効果】 上記の機構を有する生簀は、外洋を浮
遊しながら深層水を汲み上げ表面海水で予熱昇温し、魚
の餌であるプランクトンを継続的に繁殖させ、また底盤
に溜まる多量のこれらの排泄物や屍体である有機物の細
菌による無機質栄養成分への分解もなされ、汲み上げた
栄養成分を十分に利用ししつつ、ここに放流した魚等の
海洋生物を効率的に成育し、持続的収穫を可能とする。
遊しながら深層水を汲み上げ表面海水で予熱昇温し、魚
の餌であるプランクトンを継続的に繁殖させ、また底盤
に溜まる多量のこれらの排泄物や屍体である有機物の細
菌による無機質栄養成分への分解もなされ、汲み上げた
栄養成分を十分に利用ししつつ、ここに放流した魚等の
海洋生物を効率的に成育し、持続的収穫を可能とする。
【図1】 浮遊式生簀の断面図
【図2】 浮遊式生簀の収縮状態の断面図
【図3】 波力ポンプの断面図
【図4】 底盤の四分の一の平面図
【図5】 予熱浮遊式生簀の断面図
【図6】 予熱器概要の斜視図
【図7】 注気浮力浮遊式生簀の断面図
1浮遊式生簀、2筒部、2a筒部下半分、3底盤、3a
骨組体、3bパイプ材、3c軟面材、軟面材セグメン
ト、4筒形容器、5主浮体、6予備浮体、6a吊り綱、
7汲上げ波力ポンプと汲上げ太陽電池駆動ポンプ、7a
フロート、7bポンプ管、7c逆止式放水弁、7d逆止
式流入弁、7e導水管、7f安定浮体、7g安定綱、7
h安定円板、7j汲上げ管、7k表面水吸水管、7m離
脱防止綱、7P補強環材,10予熱器、11と12プラ
スチック膜材、13外周壁膜材、14内壁膜材、15深
層水放水管、16ジグザグ流路、17貫通パイプ、18
釣合い浮体、19補強材、20連結綱、21底面材、2
2環状骨材、23接合材、24太陽電池、25底盤骨組
体、26注気パイプ、27センタータンク、28予熱部
骨組体、3bパイプ材、3c軟面材、軟面材セグメン
ト、4筒形容器、5主浮体、6予備浮体、6a吊り綱、
7汲上げ波力ポンプと汲上げ太陽電池駆動ポンプ、7a
フロート、7bポンプ管、7c逆止式放水弁、7d逆止
式流入弁、7e導水管、7f安定浮体、7g安定綱、7
h安定円板、7j汲上げ管、7k表面水吸水管、7m離
脱防止綱、7P補強環材,10予熱器、11と12プラ
スチック膜材、13外周壁膜材、14内壁膜材、15深
層水放水管、16ジグザグ流路、17貫通パイプ、18
釣合い浮体、19補強材、20連結綱、21底面材、2
2環状骨材、23接合材、24太陽電池、25底盤骨組
体、26注気パイプ、27センタータンク、28予熱部
Claims (4)
- 【請求項1】 筒部2の下端に底盤3が接合し、複数の
主浮体5が筒部2の上縁に接合し、複数の予備浮体6が
吊り綱6aを介して底盤に繋がり浮状する柔軟筒形容器
4であり、汲上げ管7jと表面水吸水管7kを連結する
汲上げポンプ7を前記容器内に配設してなる浮遊式生
簀。 - 【請求項2】 複数の主浮体5が円筒2の上縁に接合
し、複数の予備浮体6が各吊り鎖6aを介して底部リン
グ22に繋がり浮状する柔軟筒形容器であり、この外
に、汲上げ管7jおよび深層水吸水管15の繋がる予熱
器10を連結配設し、予熱器に繋がる前記深層水吸水管
と表面水吸水管7kとが連結する汲上げポンプ7を容器
内に配設してなる浮遊式生簀。 - 【請求項3】 請求項2に記載の浮遊式生簀において、
注気パイプ26による注気および差圧排気逆止弁の排気
により任意に空気と海水の収容、排出が可能な内部空間
を形成する底盤骨組体25であり、汲上げポンプ7を容
器内外に配設してなる浮遊式生簀。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3に記
載の浮遊式生簀単独または組合せによる海洋生物生産方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11235883A JP2000316417A (ja) | 1998-08-25 | 1999-07-21 | 浮遊式生簀 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27636098 | 1998-08-25 | ||
| JP11-101582 | 1998-08-25 | ||
| JP10-276360 | 1998-08-25 | ||
| JP10158299 | 1999-03-05 | ||
| JP11235883A JP2000316417A (ja) | 1998-08-25 | 1999-07-21 | 浮遊式生簀 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000316417A true JP2000316417A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=27309504
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11235883A Pending JP2000316417A (ja) | 1998-08-25 | 1999-07-21 | 浮遊式生簀 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000316417A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009140689A3 (en) * | 2008-05-16 | 2010-03-04 | Atmocean, Inc. | Method and apparatus for increasing upper-level fish populations |
| CN102232365A (zh) * | 2010-05-07 | 2011-11-09 | 浙江海洋学院 | 一种用于网箱抗击风浪的水下升降调节装置 |
| JP2019097415A (ja) * | 2017-11-29 | 2019-06-24 | 株式会社冨士機 | 浮沈式生簀及びそれを使用した魚介類の飼育方法 |
| CN115024272A (zh) * | 2022-07-15 | 2022-09-09 | 苑春亭 | 一种能提高池塘水温的水上漂浮气棚 |
-
1999
- 1999-07-21 JP JP11235883A patent/JP2000316417A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009140689A3 (en) * | 2008-05-16 | 2010-03-04 | Atmocean, Inc. | Method and apparatus for increasing upper-level fish populations |
| CN102232365A (zh) * | 2010-05-07 | 2011-11-09 | 浙江海洋学院 | 一种用于网箱抗击风浪的水下升降调节装置 |
| JP2019097415A (ja) * | 2017-11-29 | 2019-06-24 | 株式会社冨士機 | 浮沈式生簀及びそれを使用した魚介類の飼育方法 |
| CN115024272A (zh) * | 2022-07-15 | 2022-09-09 | 苑春亭 | 一种能提高池塘水温的水上漂浮气棚 |
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