JP2000316531A - 緑色具材 - Google Patents
緑色具材Info
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- JP2000316531A JP2000316531A JP11135980A JP13598099A JP2000316531A JP 2000316531 A JP2000316531 A JP 2000316531A JP 11135980 A JP11135980 A JP 11135980A JP 13598099 A JP13598099 A JP 13598099A JP 2000316531 A JP2000316531 A JP 2000316531A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ホウレンソウ、ブロッコリー、ワカメ、パセリ
等の緑色食用植物を、シチュー、グラタン、スープ類等
の加熱食品や、サラダ、タルタルソース等の酸性食品に
用いても、褪色せず鮮やかな緑色を保持する緑色具材を
提供する。 【解決手段】加熱凝固卵白の内部とその表面に多数の小
片状の緑色食用植物を散在させてなる緑色具材。
等の緑色食用植物を、シチュー、グラタン、スープ類等
の加熱食品や、サラダ、タルタルソース等の酸性食品に
用いても、褪色せず鮮やかな緑色を保持する緑色具材を
提供する。 【解決手段】加熱凝固卵白の内部とその表面に多数の小
片状の緑色食用植物を散在させてなる緑色具材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は緑色の野菜や海藻等
を卵白で凝固してなる新規な具材に関する。
を卵白で凝固してなる新規な具材に関する。
【0002】
【従来の技術】サラダやシチュー、グラタン、スープ類
等の加熱食品に、緑色野菜を、栄養源としては素より、
緑色の彩りを添えるのに、広く用いられている。このよ
うに、食品に緑色野菜や海藻を用いることは、栄養面か
ら好ましいことは言うまでもなく、見た目に食欲をそそ
り、美味しく感じさせる点においても重要視されてい
る。
等の加熱食品に、緑色野菜を、栄養源としては素より、
緑色の彩りを添えるのに、広く用いられている。このよ
うに、食品に緑色野菜や海藻を用いることは、栄養面か
ら好ましいことは言うまでもなく、見た目に食欲をそそ
り、美味しく感じさせる点においても重要視されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホウレ
ンソウ、ブロッコリー、ワカメ、パセリ等の緑色食用植
物をシチュー等の加熱食品中で長時間加熱したり、サラ
ダやタルタルソース等の酸性食品に用いると時間の経過
と共に褪色し、鮮やかな緑色が失われたものとなる。さ
らには、酸性の加熱食品、例えば長期保存可能タイプの
サラダやピザソース、パスタソース等、酸性条件下で加
熱処理を施す食品に用いると、褪色が著しく、暗褐色に
なり、見た目の印象を害するものとなる。よって従来、
加熱食品や酸性食品に、緑色食用植物を用い得なかっ
た。
ンソウ、ブロッコリー、ワカメ、パセリ等の緑色食用植
物をシチュー等の加熱食品中で長時間加熱したり、サラ
ダやタルタルソース等の酸性食品に用いると時間の経過
と共に褪色し、鮮やかな緑色が失われたものとなる。さ
らには、酸性の加熱食品、例えば長期保存可能タイプの
サラダやピザソース、パスタソース等、酸性条件下で加
熱処理を施す食品に用いると、褪色が著しく、暗褐色に
なり、見た目の印象を害するものとなる。よって従来、
加熱食品や酸性食品に、緑色食用植物を用い得なかっ
た。
【0004】そこで、本発明は、新規な緑色具材、特に
加熱食品又は酸性食品に用いても、褪色せず、緑色を保
持する緑色具材を提供することを目的とする。
加熱食品又は酸性食品に用いても、褪色せず、緑色を保
持する緑色具材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の目的を
達成するために種々検討した結果本発明に到達した。す
なわち、本発明は、(1)加熱凝固卵白の内部とその表
面に多数の小片状の緑色食用植物を散在させてなる緑色
具材、(2)加熱食品用、又は、酸性食品用である
(1)項の緑色具材、(3)pH6以上の卵白を用いる
ことを特徴とする(1)項記載の緑色具材、である。
達成するために種々検討した結果本発明に到達した。す
なわち、本発明は、(1)加熱凝固卵白の内部とその表
面に多数の小片状の緑色食用植物を散在させてなる緑色
具材、(2)加熱食品用、又は、酸性食品用である
(1)項の緑色具材、(3)pH6以上の卵白を用いる
ことを特徴とする(1)項記載の緑色具材、である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。な
お、本発明において、「%」は「重量%」を、また、
「部」は「重量部」を意味する。
お、本発明において、「%」は「重量%」を、また、
「部」は「重量部」を意味する。
【0007】本発明において、緑色食用植物とは、葉緑
素に由来する緑色を呈する食用植物全般のことであり、
具体的には、パセリ、ほうれん草、野沢菜、ねぎ、アサ
ツキ、モロヘイヤ、青しそ、ニラ、チンゲンサイ、大根
葉、小松菜、カイワレダイコン、ピーマン、ミツバ、ブ
ロッコリー、クレソン、サヤエンドウなどの野菜類、エ
ダマメ、ソラマメ、グリンピースなどの種子類、あるい
は、ワカメ、アオノリ、カワノリ、クロレラ、アオサ、
ミルなどの海藻類、バジル、オレガノ、グリーンペッパ
ー、タイム、タラゴン、ローズマリー、ベイ等の香草類
などを用いるとよい。
素に由来する緑色を呈する食用植物全般のことであり、
具体的には、パセリ、ほうれん草、野沢菜、ねぎ、アサ
ツキ、モロヘイヤ、青しそ、ニラ、チンゲンサイ、大根
葉、小松菜、カイワレダイコン、ピーマン、ミツバ、ブ
ロッコリー、クレソン、サヤエンドウなどの野菜類、エ
ダマメ、ソラマメ、グリンピースなどの種子類、あるい
は、ワカメ、アオノリ、カワノリ、クロレラ、アオサ、
ミルなどの海藻類、バジル、オレガノ、グリーンペッパ
ー、タイム、タラゴン、ローズマリー、ベイ等の香草類
などを用いるとよい。
【0008】本発明では上記緑色食用植物を小片状にし
て用いる。本発明で小片状とは、30mm角程度以下の大
きさをいう。緑色食用植物の緑色を呈する限り、ペース
ト状となる程度まで細かくなった状態、あるいは、さら
に細かな状態も含むものとする。例えば、みじん切りに
したり、磨り潰したり、また、それらを裏漉しして用い
ればよい。カイワレダイコンのように小さな葉であれ
ば、そのまま用いてもよく、ホウレンソウ等の大きな葉
の葉菜類であれば30mm角以下程度に適宜切り刻むとよ
い。
て用いる。本発明で小片状とは、30mm角程度以下の大
きさをいう。緑色食用植物の緑色を呈する限り、ペース
ト状となる程度まで細かくなった状態、あるいは、さら
に細かな状態も含むものとする。例えば、みじん切りに
したり、磨り潰したり、また、それらを裏漉しして用い
ればよい。カイワレダイコンのように小さな葉であれ
ば、そのまま用いてもよく、ホウレンソウ等の大きな葉
の葉菜類であれば30mm角以下程度に適宜切り刻むとよ
い。
【0009】本発明に用いる卵白は、通常用いられるも
のでよく、具体的には殻付卵を割卵し卵黄を分離したも
の、冷凍卵白を解凍したもの、乾燥卵白を水戻ししたも
の等を用いることができる。また、これらの卵白に糖
類、蛋白質、塩類、調味料等の食品用原料を添加したも
のや、卵白を濃縮ないし希釈したものでもよい。そして
加熱凝固性を備えている限り、その成分の一部、例え
ば、糖分やリゾチーム等を除去したものでもよく、ある
いは、酵素処理等を施し生卵白の成分より低分子になっ
ているもの、逆に、卵白中の成分が、脂肪酸や糖類、乳
蛋白等その他の成分と結合して、もとの生卵白の成分よ
り高分子になっているもの等も用いることができる。
のでよく、具体的には殻付卵を割卵し卵黄を分離したも
の、冷凍卵白を解凍したもの、乾燥卵白を水戻ししたも
の等を用いることができる。また、これらの卵白に糖
類、蛋白質、塩類、調味料等の食品用原料を添加したも
のや、卵白を濃縮ないし希釈したものでもよい。そして
加熱凝固性を備えている限り、その成分の一部、例え
ば、糖分やリゾチーム等を除去したものでもよく、ある
いは、酵素処理等を施し生卵白の成分より低分子になっ
ているもの、逆に、卵白中の成分が、脂肪酸や糖類、乳
蛋白等その他の成分と結合して、もとの生卵白の成分よ
り高分子になっているもの等も用いることができる。
【0010】なお、用いる卵白のpHは、後の試験例で
詳しく述べるが、pH6以上であり、pH7以上である
とより好ましい。卵白のpH5以下であれば緑色は褪色
するが、pH6であると若干褪色するものの褪色は抑制
されており、pH7以上では褪色せず鮮やかな緑色を保
持するものである。
詳しく述べるが、pH6以上であり、pH7以上である
とより好ましい。卵白のpH5以下であれば緑色は褪色
するが、pH6であると若干褪色するものの褪色は抑制
されており、pH7以上では褪色せず鮮やかな緑色を保
持するものである。
【0011】次に、本発明で具材とは、サラダ、シチュ
ー、グラタン、スープ類等に加える具のことであり、そ
の形状としては、ソボロ状、シート状、ブロック状、ダ
イス状等限定はなく、また、本発明ではブロック状にし
たものを、チョッパー等で細かくして、パセリのみじん
切りのように、ふりかけて用いることもできる。また、
具材の外観としては、添加した緑色食用植物の色を外観
上呈するものがよい。緑色食用植物を磨り潰してペース
ト状にして用いると、具材全体がほぼ均一の色となる。
そして、葉菜類を切り刻んで添加した場合は、卵白中に
小片が点在する状態となり、凝固卵白の白色中に緑色食
用植物の色が点在して見えることとなる。例えば、その
一態様としてニンジンやカボチャのペースト状を添加し
た橙色の均一な卵白中に、緑色食用植物であるホウレン
ソウを1cm角程度にカットした小片を添加すると、橙色
の中に緑色が点在する彩り鮮やかな具材が得られる。ま
た、おでんの種のように用いる場合は、コーンやホウレ
ンソウ、紅生姜等を卵白で、ゆで卵程度の大きさに固め
るとよい。煮込んでいるうちに、表面はおでんの汁の色
に着色するが、緑色食用植物のもともと持っている緑色
は褪色せず、緑色を保持する。なお、そのまま食するこ
とができるものも、本発明の具材に含まれるものとす
る。
ー、グラタン、スープ類等に加える具のことであり、そ
の形状としては、ソボロ状、シート状、ブロック状、ダ
イス状等限定はなく、また、本発明ではブロック状にし
たものを、チョッパー等で細かくして、パセリのみじん
切りのように、ふりかけて用いることもできる。また、
具材の外観としては、添加した緑色食用植物の色を外観
上呈するものがよい。緑色食用植物を磨り潰してペース
ト状にして用いると、具材全体がほぼ均一の色となる。
そして、葉菜類を切り刻んで添加した場合は、卵白中に
小片が点在する状態となり、凝固卵白の白色中に緑色食
用植物の色が点在して見えることとなる。例えば、その
一態様としてニンジンやカボチャのペースト状を添加し
た橙色の均一な卵白中に、緑色食用植物であるホウレン
ソウを1cm角程度にカットした小片を添加すると、橙色
の中に緑色が点在する彩り鮮やかな具材が得られる。ま
た、おでんの種のように用いる場合は、コーンやホウレ
ンソウ、紅生姜等を卵白で、ゆで卵程度の大きさに固め
るとよい。煮込んでいるうちに、表面はおでんの汁の色
に着色するが、緑色食用植物のもともと持っている緑色
は褪色せず、緑色を保持する。なお、そのまま食するこ
とができるものも、本発明の具材に含まれるものとす
る。
【0012】上記具材を、冷凍したり、チルドや乾燥し
て用いるとよい。用いることができる食品としては冷凍
食品やチルド食品、レトルト食品に、栄養源として、か
つ、緑色を添える具材として用いることができる。
て用いるとよい。用いることができる食品としては冷凍
食品やチルド食品、レトルト食品に、栄養源として、か
つ、緑色を添える具材として用いることができる。
【0013】通常、緑色食用植物を加熱食品や酸性食品
に用いると、葉緑素に由来する緑色の食用植物は褪色す
るが、本発明の具材は褪色せず、鮮やかな緑色を保持す
るものであることから、特に、加熱食品や酸性食品に用
いると有効である。ここで、加熱食品としては、グラタ
ン、シチュー、スープ類、スパゲティー、ハンバーグ、
ピザ、コロッケ、丼物、チャーハン、雑炊、おでん、煮
物、炒め物、揚げ物等、そして、殺菌のため、例えば7
0℃、30分以上の加熱処理を施す食品、その他、缶詰
やレトルト食品等を挙げることができる。また、酸性食
品としては、pHが6以下の食品をいい、例えば、サラ
ダ、トマトソース、スプレッド、フィリング、ピザソー
ス、タルタルソース、具入りドレッシング等を挙げるこ
とができる。これらの加熱食品及び酸性食品は、保存期
間中においても、緑色は褪色することなく保持されるの
で、本発明の緑色具材は大量生産の加工食品の具として
特に有用である。
に用いると、葉緑素に由来する緑色の食用植物は褪色す
るが、本発明の具材は褪色せず、鮮やかな緑色を保持す
るものであることから、特に、加熱食品や酸性食品に用
いると有効である。ここで、加熱食品としては、グラタ
ン、シチュー、スープ類、スパゲティー、ハンバーグ、
ピザ、コロッケ、丼物、チャーハン、雑炊、おでん、煮
物、炒め物、揚げ物等、そして、殺菌のため、例えば7
0℃、30分以上の加熱処理を施す食品、その他、缶詰
やレトルト食品等を挙げることができる。また、酸性食
品としては、pHが6以下の食品をいい、例えば、サラ
ダ、トマトソース、スプレッド、フィリング、ピザソー
ス、タルタルソース、具入りドレッシング等を挙げるこ
とができる。これらの加熱食品及び酸性食品は、保存期
間中においても、緑色は褪色することなく保持されるの
で、本発明の緑色具材は大量生産の加工食品の具として
特に有用である。
【0014】次に、本発明の具材の代表的製造方法につ
いて述べる。まず、凝固力のある液卵白を準備する。冷
凍卵白や乾燥卵白を水戻ししたものでもよい。また澱粉
等を添加して、冷凍耐性のある卵白を用いれば、冷凍食
品にも用いることができる具材を得ることができる。な
お、液卵白に適宜調味料や副原料を添加するとよい。
いて述べる。まず、凝固力のある液卵白を準備する。冷
凍卵白や乾燥卵白を水戻ししたものでもよい。また澱粉
等を添加して、冷凍耐性のある卵白を用いれば、冷凍食
品にも用いることができる具材を得ることができる。な
お、液卵白に適宜調味料や副原料を添加するとよい。
【0015】好みにより準備した緑色野菜、海藻類、種
子類、香草類等の緑色食用植物を、磨り潰したり、適宜
の大きさに切り刻み、上記準備した液卵白に添加し、こ
れを適宜の形状で、加熱して凝固させる。緑色食用植物
は、予め変色しない程度に加熱してから卵白と混合して
もよい。配合割合としては、凝固する程度がよく、ま
た、緑色食用植物の色に卵白が着色するか、または、卵
白中に点在して見える程度に緑色食用植物を添加すると
よい。加熱方法としては、通常一般的に用いられている
方法でよく、例えば焼成、ボイル、スチーム加熱、マイ
クロ波加熱、油ちょう、炒める、湯せん、通電加熱等が
挙げられる。ブロック状やシート(薄焼き)状、ソボロ
状に加熱して凝固させ、必要に応じ適宜の大きさにカッ
トしてダイス状や短冊状にしてもよい。また、チョッパ
ーにかけて、みじん切りにしてもよい。
子類、香草類等の緑色食用植物を、磨り潰したり、適宜
の大きさに切り刻み、上記準備した液卵白に添加し、こ
れを適宜の形状で、加熱して凝固させる。緑色食用植物
は、予め変色しない程度に加熱してから卵白と混合して
もよい。配合割合としては、凝固する程度がよく、ま
た、緑色食用植物の色に卵白が着色するか、または、卵
白中に点在して見える程度に緑色食用植物を添加すると
よい。加熱方法としては、通常一般的に用いられている
方法でよく、例えば焼成、ボイル、スチーム加熱、マイ
クロ波加熱、油ちょう、炒める、湯せん、通電加熱等が
挙げられる。ブロック状やシート(薄焼き)状、ソボロ
状に加熱して凝固させ、必要に応じ適宜の大きさにカッ
トしてダイス状や短冊状にしてもよい。また、チョッパ
ーにかけて、みじん切りにしてもよい。
【0016】このようにして得られる、本発明の具材
は、栄養があり、また、葉緑素に由来する緑色を保持し
ており、彩りがよい。これらの具材は、お摘みとして、
そのまま食することもでき、また、シチュー、サラダ、
ピザ、グラタン、パスタ等の具材として用いると、緑色
を褪色することなく添えることができ、食品が一層美味
しそうに見えるものとなる。後の試験例でも詳しく述べ
るが、特に保存タイプのサラダを製するのに、熱殺菌を
施すと、通常の緑色植物は暗褐色に変色するが、本発明
の具材を用いると、褪色せず、緑色を保つことができる
ものである。
は、栄養があり、また、葉緑素に由来する緑色を保持し
ており、彩りがよい。これらの具材は、お摘みとして、
そのまま食することもでき、また、シチュー、サラダ、
ピザ、グラタン、パスタ等の具材として用いると、緑色
を褪色することなく添えることができ、食品が一層美味
しそうに見えるものとなる。後の試験例でも詳しく述べ
るが、特に保存タイプのサラダを製するのに、熱殺菌を
施すと、通常の緑色植物は暗褐色に変色するが、本発明
の具材を用いると、褪色せず、緑色を保つことができる
ものである。
【0017】このように本発明の具材を、長時間加熱す
るタイプの加熱食品や酸性食品に用いても、暗褐色に変
色するのを防止できるのは詳しくはわからないが、緑色
の色素であるクロロフィルは、加熱や酸によって褐色の
フェオフィチンに変性するためと考えられるが、卵白で
コーティングし加熱凝固することで、クロロフィル色素
が卵白蛋白により、保護されるためではないかと推察さ
れる。これは卵白がアルカリ性であること、凝固した卵
白が保護膜となること、あるいは、卵白蛋白とクロロフ
ィル色素が結合して安定になること等が考えれ、これら
が相互に作用しているのではないかと考えられる。
るタイプの加熱食品や酸性食品に用いても、暗褐色に変
色するのを防止できるのは詳しくはわからないが、緑色
の色素であるクロロフィルは、加熱や酸によって褐色の
フェオフィチンに変性するためと考えられるが、卵白で
コーティングし加熱凝固することで、クロロフィル色素
が卵白蛋白により、保護されるためではないかと推察さ
れる。これは卵白がアルカリ性であること、凝固した卵
白が保護膜となること、あるいは、卵白蛋白とクロロフ
ィル色素が結合して安定になること等が考えれ、これら
が相互に作用しているのではないかと考えられる。
【0018】
【実施例】実施例1.殻付生卵を割卵して卵黄と分離し
て卵白液(pH8.5)1000gに、茹でた後ミキサ
ーでペースト状にしたホウレンソウ250gを加え混合
し、厚さ2〜3mm程度のシート状に焼成した。得られた
シートを1cm×3cm程度の短冊状にカットして、全体が
緑色に着色した具材を得た。
て卵白液(pH8.5)1000gに、茹でた後ミキサ
ーでペースト状にしたホウレンソウ250gを加え混合
し、厚さ2〜3mm程度のシート状に焼成した。得られた
シートを1cm×3cm程度の短冊状にカットして、全体が
緑色に着色した具材を得た。
【0019】得られた緑色具材20gと蒸かしたジャガ
イモ130gその他、ハム20gを混合し、「耐熱マヨ
ネーズ205」キユーピー(株)社製30gを混合し2
00gづつナイロン・ポリエチレン製容器に充填密封
し、70℃、40分間の加熱殺菌を行い、チルド保存タ
イプのポテトサラダを製した。10日間保存後、外観を
確認したところ、緑色は褪色しておらず、良好であっ
た。対照として、茹でたホウレソウそのまま添加した以
外は同様のものを10日間保管したところ、ホウレンソ
ウは暗褐色に変色しており、外観上、食用に供すること
ができるものではなかった。なお、それぞれのpHを測定
したところ、いずれもpH4.0であった。
イモ130gその他、ハム20gを混合し、「耐熱マヨ
ネーズ205」キユーピー(株)社製30gを混合し2
00gづつナイロン・ポリエチレン製容器に充填密封
し、70℃、40分間の加熱殺菌を行い、チルド保存タ
イプのポテトサラダを製した。10日間保存後、外観を
確認したところ、緑色は褪色しておらず、良好であっ
た。対照として、茹でたホウレソウそのまま添加した以
外は同様のものを10日間保管したところ、ホウレンソ
ウは暗褐色に変色しており、外観上、食用に供すること
ができるものではなかった。なお、それぞれのpHを測定
したところ、いずれもpH4.0であった。
【0020】実施例2.市販の冷凍卵白「凍結卵白」キ
ユーピー(株)社製を解凍して液卵白とし、液卵白(p
H9.0)1000gに対し、ホウレンソウを1度湯が
いた後、水をきり、1cm角程度に切り刻み、200gを
添加してよく混合し、折径57mmのナイロン・ポリエ
チレン製ケーシングに詰め密封した後、90℃の湯中で
30分間加熱後、冷却し、ケーシングから取り出し
て、5mm角のダイス状にカットして、ホウレンソウの緑
色が凝固卵白に散在した具材を製した。
ユーピー(株)社製を解凍して液卵白とし、液卵白(p
H9.0)1000gに対し、ホウレンソウを1度湯が
いた後、水をきり、1cm角程度に切り刻み、200gを
添加してよく混合し、折径57mmのナイロン・ポリエ
チレン製ケーシングに詰め密封した後、90℃の湯中で
30分間加熱後、冷却し、ケーシングから取り出し
て、5mm角のダイス状にカットして、ホウレンソウの緑
色が凝固卵白に散在した具材を製した。
【0021】上記得られたホウレンソウ入り凝固卵白4
00g、加熱凝固した卵黄部200g、「耐熱マヨネー
ズ205」キユーピー(株)社製(pH4.0)200
gを混ぜ合わせ、ナイロン・ポリエチレン製容器に充填
密封し、70℃、60分の加熱殺菌を施しタマゴスプレ
ッドとした。加熱殺菌しても緑色は褪色しなかった。ホ
ウレンソウ入りの栄養があり、かつ、緑色の彩りを付与
した新規な卵スプレッドであった。
00g、加熱凝固した卵黄部200g、「耐熱マヨネー
ズ205」キユーピー(株)社製(pH4.0)200
gを混ぜ合わせ、ナイロン・ポリエチレン製容器に充填
密封し、70℃、60分の加熱殺菌を施しタマゴスプレ
ッドとした。加熱殺菌しても緑色は褪色しなかった。ホ
ウレンソウ入りの栄養があり、かつ、緑色の彩りを付与
した新規な卵スプレッドであった。
【0022】実施例3.液卵白(pH8.5)1000
gに対し、生のアオノリを10g添加し、均一に混ぜて
折径57mmのケーシングに詰め、90℃、30分加熱
後、冷却し、ケーシングから出してチョッパー(φ3.
2mm)でカットした。ダイスカットしたゆで卵600g
と「耐熱マヨネーズ205」キユーピー(株)社製(p
H4.0)200gを混合し、硬質プラスチック製容器
に充填し200gづつ充填し、上記カットしたもの20
gづつふりかけ、蓋をした後、90℃、20分の加熱殺
菌を行い、卵サラダを製した。酸性中で加熱殺菌を施し
ても、緑色を保持したものであった。
gに対し、生のアオノリを10g添加し、均一に混ぜて
折径57mmのケーシングに詰め、90℃、30分加熱
後、冷却し、ケーシングから出してチョッパー(φ3.
2mm)でカットした。ダイスカットしたゆで卵600g
と「耐熱マヨネーズ205」キユーピー(株)社製(p
H4.0)200gを混合し、硬質プラスチック製容器
に充填し200gづつ充填し、上記カットしたもの20
gづつふりかけ、蓋をした後、90℃、20分の加熱殺
菌を行い、卵サラダを製した。酸性中で加熱殺菌を施し
ても、緑色を保持したものであった。
【0023】試験例1.生ワカメを10mm角程度に刻
み、生卵白液1000重量部に対し100重量部を、ま
た市販の乾燥アオノリを生卵白液1000重量部に対し
50重量部を、混合した。それぞれを厚さ3mm程度に焼
成し、短冊状にカットし本発明の具材とした。これらの
具材をそれぞれそのまま容器に充填密封し90℃15分
間の加熱を施し、褪色具合をパネラーの目視により確認
した。また、それぞれの具材70重量部に対し、酸性調
味料「耐熱マヨネーズ205」キユーピー(株)社製
(pH4.0)30重量部を混合し、ナイロン・ポリエ
チレン製容器に充填密封し90℃、60分間の加熱処理
を施し、この時の、褪色具合を同様に確認した。また、
卵白を用いずに、生ワカメと乾燥アオノリをそのまま又
は酸性調味料と供に容器に充填密封し、同様の処理を行
ったものを対照とした。なお、乾燥アオノリをそのまま
容器に充填密封したものは、10倍量の清水を加えた。
結果を表1に示す。
み、生卵白液1000重量部に対し100重量部を、ま
た市販の乾燥アオノリを生卵白液1000重量部に対し
50重量部を、混合した。それぞれを厚さ3mm程度に焼
成し、短冊状にカットし本発明の具材とした。これらの
具材をそれぞれそのまま容器に充填密封し90℃15分
間の加熱を施し、褪色具合をパネラーの目視により確認
した。また、それぞれの具材70重量部に対し、酸性調
味料「耐熱マヨネーズ205」キユーピー(株)社製
(pH4.0)30重量部を混合し、ナイロン・ポリエ
チレン製容器に充填密封し90℃、60分間の加熱処理
を施し、この時の、褪色具合を同様に確認した。また、
卵白を用いずに、生ワカメと乾燥アオノリをそのまま又
は酸性調味料と供に容器に充填密封し、同様の処理を行
ったものを対照とした。なお、乾燥アオノリをそのまま
容器に充填密封したものは、10倍量の清水を加えた。
結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1より、卵白は、加熱や酸によっても褪
色しにくいことが分かる。また、加熱処理や、酸性中で
加熱処理を施す食品に、緑色食用植物をそのまま用いる
と、暗褐色に変色するのに対し、卵白と混合し加熱凝固
したものは、緑色を保持することが分かる。
色しにくいことが分かる。また、加熱処理や、酸性中で
加熱処理を施す食品に、緑色食用植物をそのまま用いる
と、暗褐色に変色するのに対し、卵白と混合し加熱凝固
したものは、緑色を保持することが分かる。
【0026】試験例2.市販の乾燥アオノリを、pH
5、6、7、8又は9に調整した生卵白液1000重量
部に対し、100重量部を混合した。それらをポリ塩化
ビニリデン製折径57mmケーシング袋に充填後、90
℃、30分間加熱し、冷却した。それらをチョッパー
(φ3.2mm)でカットし、具材とした。それぞれの
具材をそのまま容器に充填密封し90℃、15分間の加
熱を施し、具材の褪色具合を専門パネラーの目視により
評価した。また、それぞれの具材70重量部に対し、酸
性調味料「耐熱マヨネーズ205」キユーピー(株)社
製(pH4)30重量部を混合し、ナイロン・ポリエチ
レン製容器に充填密封し70℃、60分間の加熱処理を
施し、具材の褪色具合を同様に評価した。結果を表2に
示す。
5、6、7、8又は9に調整した生卵白液1000重量
部に対し、100重量部を混合した。それらをポリ塩化
ビニリデン製折径57mmケーシング袋に充填後、90
℃、30分間加熱し、冷却した。それらをチョッパー
(φ3.2mm)でカットし、具材とした。それぞれの
具材をそのまま容器に充填密封し90℃、15分間の加
熱を施し、具材の褪色具合を専門パネラーの目視により
評価した。また、それぞれの具材70重量部に対し、酸
性調味料「耐熱マヨネーズ205」キユーピー(株)社
製(pH4)30重量部を混合し、ナイロン・ポリエチ
レン製容器に充填密封し70℃、60分間の加熱処理を
施し、具材の褪色具合を同様に評価した。結果を表2に
示す。
【0027】表2より、卵白のpHが6以上であると、
アオノリの褪色を抑制でき、特にpH7以上であると緑
色は褪色せず、有効に保持されることが分かる。
アオノリの褪色を抑制でき、特にpH7以上であると緑
色は褪色せず、有効に保持されることが分かる。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】以上より、本発明の緑色具材は、栄養源
として自然の緑色食用植物を用い、かつ、加熱食品又は
酸性食品に用いても褪色せずに鮮やかな緑色を保持する
新規な具材を提供するものである。
として自然の緑色食用植物を用い、かつ、加熱食品又は
酸性食品に用いても褪色せずに鮮やかな緑色を保持する
新規な具材を提供するものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/337 103 A23L 1/337 103A Fターム(参考) 4B016 LC03 LG10 LK11 LK15 4B019 LC03 LK09 LK11 LP03 LP04 LP05 4B042 AC02 AD40 AG07 AH11 AK11 AP02 AP03 AP04 AP20 AP21
Claims (3)
- 【請求項1】 加熱凝固卵白の内部とその表面に多数の
小片状の緑色食用植物を散在させてなる緑色具材。 - 【請求項2】 加熱食品用、又は、酸性食品用である請
求項1記載の緑色具材。 - 【請求項3】 pH6以上の卵白を用いることを特徴と
する請求項1記載の緑色具材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11135980A JP2000316531A (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 緑色具材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11135980A JP2000316531A (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 緑色具材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000316531A true JP2000316531A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15164386
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11135980A Pending JP2000316531A (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 緑色具材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000316531A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005102618A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | S & B Foods Inc | 緑色食用植物具材、その製造方法およびそれを用いた密封包装食品 |
| WO2018124216A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 国立大学法人北海道大学 | 脂質抽出物の製造方法 |
| KR102086288B1 (ko) * | 2019-06-05 | 2020-03-06 | 김영호 | 계란코팅이 된 견과류분말 및 이를 제조하는 방법 |
-
1999
- 1999-05-17 JP JP11135980A patent/JP2000316531A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005102618A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | S & B Foods Inc | 緑色食用植物具材、その製造方法およびそれを用いた密封包装食品 |
| WO2018124216A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 国立大学法人北海道大学 | 脂質抽出物の製造方法 |
| JPWO2018124216A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2019-10-31 | 国立大学法人北海道大学 | 脂質抽出物の製造方法 |
| JP7058877B2 (ja) | 2016-12-28 | 2022-04-25 | 国立大学法人北海道大学 | 脂質抽出物の製造方法 |
| KR102086288B1 (ko) * | 2019-06-05 | 2020-03-06 | 김영호 | 계란코팅이 된 견과류분말 및 이를 제조하는 방법 |
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