JP2000317593A - 溶鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

溶鋼の連続鋳造方法

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JP2000317593A
JP2000317593A JP11131843A JP13184399A JP2000317593A JP 2000317593 A JP2000317593 A JP 2000317593A JP 11131843 A JP11131843 A JP 11131843A JP 13184399 A JP13184399 A JP 13184399A JP 2000317593 A JP2000317593 A JP 2000317593A
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Takayuki Kaneyasu
孝幸 兼安
Ryusuke Miura
龍介 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅な改造をせず、鋳片の割れ等を防止し、
凝固殻に捕捉される気泡を抑制して膨れ欠陥やスリバー
疵等を抑制する溶鋼の連続鋳造方法を提供する。 【解決手段】 鋳型11に注湯した溶鋼12を、鋳型1
1と支持セグメント16、17からの散水により冷却し
て溶鋼12を凝固させながら、溶鋼12に電磁攪拌によ
る攪拌流を付与して鋳片15を製造する溶鋼の連続鋳造
方法において、鋳片15の湾曲部18の外側上部領域に
近接して配置した電磁攪拌装置20、21によって、鋳
片15の湾曲部18の内側上部領域に中央から短辺に向
かう攪拌流を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶鋼を鋳造して鋳
片を製造する際に、鋳片に発生する気泡や介在物等の欠
陥を防止する溶鋼の連続鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶鋼は、転炉や電気炉等の精錬炉
で溶製され、フェロシリコン(Fe−Si)、フェロマ
ンガン(Fe−Mn)等の合金鉄や脱酸剤を添加して、
成分調整が行われた後、タンディッシュに取付けた浸漬
ノズルを介して鋳型に注湯される。そして、この溶鋼
は、鋳型と、その下部に設けた支持セグメントからの散
水により冷却され、凝固しながら連続して引き抜かれて
鋳片が製造される。しかし、溶鋼中には、酸化物である
Al23 等が含有されており、鋳造時に浸漬ノズルに
付着したり堆積し、浸漬ノズルの詰まりや閉鎖等を生じ
る。この浸漬ノズルの詰まりや閉鎖を防止するために、
タンディッシュのノズルや浸漬ノズルからアルゴンガス
を内部の溶鋼に吹き込んで、Al23 等の付着や堆積
を防止している。しかし、図5に示すように、アルゴン
ガスの気泡51は、鋳型52内に浸漬した浸漬ノズル5
3の吐出口54からの溶鋼55の溶鋼流(図中実線矢
印)に随伴して、深部に侵入し、図中破線矢印で示すよ
うに、湾曲(湾曲部56)の位置で浮上し、凝固殻57
に捕捉されて気泡51の集積部を湾曲部56の内側上部
領域に形成する。この集積部は、鋳片58が圧延等によ
り薄板に加工され、焼鈍工程等で軟化した際に膨れ易く
なり、薄板の製品にみみず膨れ状の欠陥が発生したり、
気泡51の破裂による表面の剥離等の欠陥が生じる。更
に、溶鋼55に含まれる介在物も気泡51と同様の現象
により集積帯を形成し、鋳片58に含有した水素ガスが
拡散して介在物の集積帯に集まり、この水素ガスによっ
て、薄板等の膨れ欠陥となったり、圧延時に表面に露出
してスリバー疵となる等の問題がある。
【0003】この対策として、鋳型の湯面から下方に
2.5m程度の垂直部を設け、浸漬ノズルの吐出口から
の溶鋼の溶鋼流に随伴して、深部に侵入した気泡や介在
物を浮力を利用して湯面に浮上させて除去する方法が行
われている。更に、特開昭49−52725号公報に記
載されているように、鋳片の未凝固の範囲に、鋳片の引
き抜き方向に対して直角の攪拌流(旋回流)を付与して
気泡や介在物を浮上させて除去することが行われてい
る。また、特開昭58−100955号公報には、鋳型
の外側に複数の電磁コイルを配置して、鋳型の長辺の内
側に沿った旋回流の他に、長辺の両面に中央から短辺に
向かう攪拌流を付与したり、短辺側から中央に向かう攪
拌流を付与して、気泡や介在物の浮上を促進することが
提案されている。更に、特開平1−52725号公報に
は、鋳型内の溶鋼に上向きの攪拌流を付与するように電
磁攪拌を行い、表面及び内部品質に優れた鋳片を製造す
ることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋳型の
湯面から下方に2.5m程度を垂直部とした連続鋳造方
法では、垂直部に連続する位置で鋳片を垂直から水平方
向に曲げる必要があり、この曲げ部で脆弱な凝固殻に割
れが発生し易くなる。この凝固殻の割れ(内部割れ)を
防止するには、鋳造速度を大幅に遅く制限するか、ある
いは高炭素鋼等の割れ性の高い鋼の鋳造を行わない等の
条件が必要である。しかも、既設の湾曲型の装置を垂直
部を備えた連続鋳造装置に改造する場合は、鋳型、支持
セグメント等を含め、大幅な改造となり、工事期間が長
く、改造費用も増加する。更に、特開昭49−5272
5号公報では、電磁攪拌により形成された鋳片の引き抜
き方向に対して直角の旋回流によって、気泡の浮上が阻
害され、結局旋回流の下方の鋳片の凝固殻に気泡が捕捉
され、膨れ欠陥やスリバー疵が発生する等の問題があ
る。
【0005】また、特開昭58−100955号公報に
おいて、長辺に沿って中央から短辺に向かう攪拌流を付
与した場合では、攪拌流が短辺に衝突し、短辺の内側に
沿った下向流が発生し、この下向流に随伴して気泡が鋳
片の深部に侵入して凝固殻に捕捉される。また、長辺に
沿って短辺から中央に向かう前記と逆の攪拌流を付与し
た場合は、攪拌流が中央で衝突し、中央に下向流が発生
し、この下向流に随伴して気泡が鋳片の深部に侵入して
凝固殻に捕捉され、いずれの電磁攪拌においても問題が
ある。更に、特開平1−52725号公報では、鋳型内
の溶鋼に上向きの攪拌流を付与するため、溶鋼のマスバ
ランスから湾曲部下面に沿って下向流が発生し、この下
向流に気泡が随伴して鋳片の深部に侵入するのを助長す
る。このように、従来の電磁攪拌を用いた連続鋳造は、
そのいずれにおいても、鋳片の凝固殻に捕捉される気泡
を抑制することができず、膨れ欠陥やスリバー疵等を防
止できないか、あるいは垂直な鋳片を湾曲にする必要が
あり、割れ等が発生したり、大幅な改造を伴う等の問題
がある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、大幅な改造をせずに鋳片の割れ等を防止し、凝固殻
に捕捉される気泡を抑制して膨れ欠陥やスリバー疵等を
抑制する溶鋼の連続鋳造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る溶鋼の連続鋳造方法は、鋳型に注湯した溶鋼を、該
鋳型と支持セグメントからの散水により冷却して前記溶
鋼を凝固させながら、該溶鋼に電磁攪拌による攪拌流を
付与して鋳片を製造する溶鋼の連続鋳造方法において、
前記鋳片の湾曲部の外側上部領域に近接して配置した電
磁攪拌装置によって、前記鋳片の湾曲部の内側上部領域
に中央から両側短辺側に向かう攪拌流を付与する。この
方法により、鋳片の湾曲部の内側上部領域の中央(鋳片
幅中央)から両側短辺に向かう攪拌流によって、湾曲部
の内側下部領域や中心部に気泡を集め、気泡の浮力を利
用して浮上させ、凝固殻に捕捉されるのを防止できる。
【0008】ここで、更に、別の電磁攪拌を前記鋳片の
湾曲部の外側下部領域に近接して配置し、該湾曲部の内
側下部領域に両側短辺側から幅中央に向かう攪拌流を発
生させても良い。これにより、鋳片の湾曲部の内側上部
領域に、中央から両側短辺側に向かう強い流れを形成で
き、湾曲部の内側上部領域の凝固殻の周辺に集まる気泡
を洗い流し、しかも、短辺側に集まる気泡を鋳片の湾曲
部の内側下部領域の中央部に移動させ、浸漬ノズルの吐
出口から下方に向かった溶鋼が反転して幅中央に形成さ
れる上昇流に乗せて気泡を浮上させて除去することがで
きる。
【0009】更に、前記溶鋼の電磁攪拌は、前記鋳型内
の湯面から下方2.5mの範囲で行なうことができる。
これにより、気泡が溶鋼中に浮遊している範囲で、鋳片
の幅中央から両側短辺側に向かう流れを付与でき、気泡
を効率良く浮上させて除去することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は本発明の第1の実施の形態に
係る溶鋼の連続鋳造方法に適用される連続鋳造装置の要
部断面図、図2は図1のA−A断面矢視図、図3は本発
明の第2の実施の形態に係る溶鋼の連続鋳造方法に適用
される連続鋳造装置の要部断面図、図4は図3のB−B
断面矢視図である。まず、本発明の第1の実施の形態に
係る溶鋼の連続鋳造方法に適用される連続鋳造装置10
について説明する。図1、図2に示すように、連続鋳造
装置10は、鋳型11内の溶鋼12に浸漬された吐出口
13を設けた浸漬ノズル14と、鋳片15を支持しなが
ら図示しない冷却水ノズルから散水して冷却する支持セ
グメント16、17と、鋳片15の湾曲部18の外側上
部領域にある支持セグメント16に近接して配置され、
凝固殻19の内側の溶鋼12に中央から両側短辺側に向
かう攪拌流(図中の実線矢印で示す)を付与する電磁攪
拌装置20、21を備えている。
【0011】次に、連続鋳造装置10を用いた溶鋼の連
続鋳造方法について説明する。炭素濃度が0.10重量
%の溶鋼12を、浸漬ノズル14の吐出口13から鋳型
11内に注湯しながら、鋳型11と支持セグメント1
6、17に付設した冷却水ノズルからの散水により冷却
し、凝固殻19を形成しながら鋳片15として図示しな
いピンチロールにより引き抜きを行う。鋳型11への溶
鋼12の注湯時には、浸漬ノズル14の内部に4リット
ル/分のアルゴンガスを吹き込み、Al23 等の付着
やノズル詰まりを防止し、鋳型11への注湯量を安定さ
せ、Al23 等の付着物の剥離による介在物の欠陥の
発生も抑制した。浸漬ノズル14から吹き込まれたアル
ゴンガスの一部は、気泡22を形成して深部に侵入す
る。浮力により浮上した気泡22が凝固殻19に捕捉さ
れないように、鋳片15の湾曲部18の外側上部領域に
近接して載置した電磁攪拌装置20、21をにより、厚
み15mmの凝固殻19の内側の溶鋼12に5〜90m
mFeの推力(5〜30mm/秒程度の流れ)で、凝固
殻19の内面に沿って鋳片15の中央から両側短辺側に
向かう攪拌流を付与した。攪拌流は、電磁攪拌装置2
0、21に位相の異なる3相交流を通し、フレミングの
法則で知られる移動磁界を溶鋼12に作用させることに
より推力を付与した。その推力の強さは、電磁攪拌装置
20、21に流す電流値をかえることにより調整した。
そして、攪拌流は、図2中の実線矢印で表す流れとな
り、気泡22が捕捉されようとしている凝固殻19から
この流れ方向に洗い流して、気泡22をそれ自体の浮力
によって浮上(図1中点線で示す)させ、湯面の溶融パ
ウダー23に捕捉した。
【0012】更に、鋳片15の短辺に衝突し、反転して
湾曲部18の下面(F面)24bの中央側に向かう流れ
(図2中破線矢印で示す)を生じるが、湾曲部18の上
面(L面)24aに沿って中央から短辺に向かう攪拌流
よりも弱くなっているので、気泡22の浮上を阻害しな
い。なお、電磁攪拌装置20、21の推力が5mmFe
未満になると、凝固殻19から気泡22を洗い流すこと
が困難になり、推力が90mmFeを超えると、短辺か
ら反転した下面(F面)24bに沿って中央側に向かう
流れが強くなり過ぎて、下向流が生じ、気泡22を深部
に押し流すため気泡22を除去できない。更に、電磁攪
拌装置20、21は、鋳型11内の湯面から下方2.5
mの範囲に配置することが好ましい。この理由は、湯面
から2.5mを超えた下方位置では、気泡22が溶鋼1
2中に侵入し浮遊している範囲を外れてしまい、攪拌流
によって洗い流す効果が大幅に減少するからである。湯
面より下方0.2m〜2.5mの範囲のいずれかの位置
に電磁攪拌装置20、21を配置するとより良い結果が
得られる。
【0013】次に、本発明の第2の実施の形態に係る溶
鋼の連続鋳造方法に適用される連続鋳造装置30ついて
説明する。図3、図4に示すように、連続鋳造装置30
が、前記の連続鋳造装置10と異なる点は、支持セグメ
ント17すなわち鋳片の湾曲部18の外側下部領域に近
接して、鋳片15の湾曲部18の内側下部領域の両側短
辺から中央に向かう攪拌流を付与する電磁攪拌装置31
と32を更に配置したことである。すなわち、湾曲部1
8の上面(L面)24a側の支持セグメント16に近接
して電磁攪拌装置20と21を、湾曲部18の下面(F
面)24b側の支持セグメント17に近接して電磁攪拌
装置31と32を配置している。なお、連続鋳造装置1
0と同じ構成については同一符号を付して説明する。
【0014】次に、連続鋳造装置30を用いた溶鋼の連
続鋳造方法について説明する。炭素濃度が0.10重量
%の溶鋼12を、浸漬ノズル14の吐出口13から鋳型
11内に注湯しながら、鋳型11と支持セグメント1
6、17に設けた冷却水ノズルから散水して冷却し、凝
固殻19を形成しながら鋳片15として図示しないピン
チロールにより引き抜きを行った。鋳型11への溶鋼1
2の注湯は、浸漬ノズル14の内部に4リットル/分の
アルゴンガスを吹き込み、Al23 等の付着やノズル
詰まりを防止した。次に、電磁攪拌装置20と21及び
電磁攪拌装置31と32を用いて、それぞれ、鋳片15
の湾曲部18の内側上部領域及び内側下部領域(厚み1
5mmの凝固殻19の内側の溶鋼12)に5〜90mm
Feの推力を付与した。この推力による攪拌は、上面
(L面)24aに沿って、電磁攪拌装置20と21によ
り鋳片15の中央から両側短辺に向かう攪拌流を付与
し、下面(F面)24bに沿って、電磁攪拌装置31と
32により、鋳片15の両側短辺から中央に向かう攪拌
流を付与した。この攪拌流は、図4中の矢印で表す流れ
となり、気泡22は、捕捉されようとしている凝固殻1
9からこの流れ方向に洗い流され、気泡22自体の浮力
によって浮上(図3中点線で示す)し、溶融パウダー2
3に捕捉できた。特に、この攪拌により、鋳片15の短
辺側に押し流された気泡22や短辺に衝突して反転した
際に形成される下向流等を下面(F面)24bに沿って
中央に向かう流れによって抑制することができる。しか
も、鋳片15の中心部には、浸漬ノズル14の吐出口1
3からの溶鋼12の下方流が反転して形成される上昇流
があり、この上昇流の近傍に気泡22を集め、上昇流を
利用して気泡22を容易に浮上させることができる。
【0015】
【実施例】次に、溶鋼の連続鋳造方法の実施例について
説明する。湾曲型連続鋳造装置を用い、厚さ250m
m、幅1000mmの鋳片を1.2m/分の速度で鋳造
し、鋳型による冷却と支持セグメントの冷却水ノズルか
らの散水により冷却しながら、湾曲部の外側上部領域と
外側下部領域に近接して、電磁攪拌装置を配置して攪拌
を行い、鋳造時に浸漬ノズルからアルゴンガスを3リッ
トル/分を溶鋼に吹き込んだ場合について、湾曲部上面
(L面)の気泡指数と品質欠陥指数を調査した。表1に
示すように、実施例1は、湾曲部上面側に高さが300
mm、幅が700mm、湾曲部下面(F面)側に高さが
150mm、幅が600mmの電磁攪拌装置を、メニス
カス(湯面)の下方0.45mの位置にそれぞれ二個ず
つ配置し、湾曲部の内側上部領域に3Hz、湾曲部の内
側下部領域に15Hz、電流値を450アンペアにして
32mmFeの推力を付与して溶鋼を攪拌した。その結
果、L面の気泡個数指数は、従来の気泡の個数を指数1
とした場合に比べ0.29と大幅に減少しており、品質
欠陥指数(ブローホール)も同様に0.70と良好であ
り、総合評価として良い(○)が得られた。実施例2
は、湾曲部上面側に高さが300mm、幅が700m
m、湾曲部下面側に高さが150mm、幅が600mm
の電磁攪拌装置を、メニスカス(湯面)の下方1.5m
の位置にそれぞれ二個ずつ配置し、湾曲部の内側上部領
域に3Hz、湾曲部の内側下部領域に15Hz、電流値
を450アンペアにして45mmFeの推力を付与して
溶鋼を攪拌した。その結果、L面の気泡個数指数は、従
来の気泡の個数を指数1とした場合に比べて0.11と
大幅に減少しており、品質欠陥指数(ブローホール)も
同様に0.55と極めて良好であり、総合評価として優
れた(◎)が得られた。なお、湯面の下方2.5mの位
置の湾曲部上面側に高さが300mm、幅が700mm
の電磁攪拌装置を配置して、前記と同様に3Hz、電流
値を450アンペアにして45mmFeの推力で溶鋼を
攪拌した場合も行ったがL面の気泡個数指数及び品質欠
陥指数(ブローホール)について良い結果が得られた。
【0016】
【表1】
【0017】これに対し、電磁攪拌を行わない従来例で
は、L面に気泡が捕捉されており、L面の気泡個数指数
が1と悪く、品質欠陥指数(ブローホール)についても
1と極めて悪くなり、総合評価は悪い(×)であった。
【0018】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨
を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲であ
る。例えば、電磁攪拌装置は湾曲部の外側上部領域、あ
るいは湾曲部の外側上部領域と外側下部領域に、複数の
電磁攪拌装置を用いて多段に配置しても良い。また、本
実施の形態について凝固殻に捕捉される気泡を抑制する
場合について説明したが、溶鋼の中に混在する介在物に
ついても気泡と同様の効果を発現できる。
【0019】
【発明の効果】請求項1〜3記載の溶鋼の連続鋳造方法
は、鋳片の湾曲部の外側上部領域に近接して配置した電
磁攪拌装置によって、鋳片の湾曲部の内側上部領域に中
央から両側短辺側に向かう攪拌流を付与するので、設備
の大幅な改造をせずに、鋳片の曲げによる割れ等を防止
し、鋳片の湾曲部の内側上部の凝固殻に捕捉される気泡
を浮力を利用して除去でき、膨れ欠陥やスリバー疵等を
抑制することができる。
【0020】特に、請求項2記載の溶鋼の連続鋳造方法
は、鋳片の湾曲部の外側上部領域だけでなく、外側下部
領域にも近接して電磁攪拌装置を配置し、鋳片の湾曲部
の内側下部領域に両側短辺側から幅中央に向かう攪拌流
を発生させるので、鋳片内部に中央から短辺側に向かう
攪拌流により、凝固殻に集まる気泡を洗い流しながら、
短辺側に集まる気泡を鋳片の中心部に移動させて、溶鋼
の反転した上昇流に乗せて浮上させて除去でき、膨れ欠
陥やスリバー疵等を確実に防止して、良製品歩留りを向
上することができる。
【0021】請求項3記載の溶鋼の連続鋳造方法は、溶
鋼の電磁攪拌は、鋳型内の湯面から下方2.5mの範囲
で行われるので、気泡が溶鋼中に浮遊している範囲に攪
拌流を付与でき、気泡を効率良く浮上させて気泡や介在
物に起因した欠陥を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る溶鋼の連続鋳
造方法に適用される連続鋳造装置の要部断面図である。
【図2】図1のA−Aの断面矢視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る溶鋼の連続鋳
造方法に適用される連続鋳造装置の要部断面図である。
【図4】図3のB−Bの断面矢視図である。
【図5】従来の湾曲型連続鋳造装置の全体図である。
【符号の説明】
10:連続鋳造装置、11:鋳型、12:溶鋼、13:
吐出口、14:浸漬ノズル、15:鋳片、16:支持セ
グメント、17:支持セグメント、18:湾曲部、1
9:凝固殻、20:電磁攪拌装置、21:電磁攪拌装
置、22:気泡、23:溶融パウダー、24a:上面
(L面)、24b:下面(F面)、30:連続鋳造装
置、31:電磁攪拌装置、32:電磁攪拌装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型に注湯した溶鋼を、該鋳型と支持セ
    グメントからの散水により冷却して前記溶鋼を凝固させ
    ながら、該溶鋼に電磁攪拌による攪拌流を付与して鋳片
    を製造する溶鋼の連続鋳造方法において、前記鋳片の湾
    曲部の外側上部領域に近接して配置した電磁攪拌装置に
    よって、前記鋳片の湾曲部の内側上部領域に中央から両
    側短辺側に向かう攪拌流を付与することを特徴とする溶
    鋼の連続鋳造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の溶鋼の連続鋳造方法にお
    いて、更に、別の電磁攪拌を前記鋳片の湾曲部の外側下
    部領域に近接して配置し、該湾曲部の内側下部領域に両
    側短辺側から幅中央に向かう攪拌流を発生させることを
    特徴とする溶鋼の連続鋳造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の溶鋼の連続鋳造方
    法において、前記溶鋼の電磁攪拌は、前記鋳型内の湯面
    から下方2.5mの範囲で行われることを特徴とする溶
    鋼の連続鋳造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2861324A1 (fr) * 2003-10-27 2005-04-29 Rotelec Sa Procede de brassage electromagnetique pour la coulee continue de produits metalliques de section allongee
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