JP2000317710A - 工作機械における工具異常検出方法および装置 - Google Patents
工作機械における工具異常検出方法および装置Info
- Publication number
- JP2000317710A JP2000317710A JP12683699A JP12683699A JP2000317710A JP 2000317710 A JP2000317710 A JP 2000317710A JP 12683699 A JP12683699 A JP 12683699A JP 12683699 A JP12683699 A JP 12683699A JP 2000317710 A JP2000317710 A JP 2000317710A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- spindle
- rotation
- unit time
- cutting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 title claims abstract description 78
- 238000001514 detection method Methods 0.000 title claims description 36
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims abstract description 70
- 238000003754 machining Methods 0.000 claims abstract description 37
- 238000005553 drilling Methods 0.000 claims description 23
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 18
- 238000005070 sampling Methods 0.000 claims description 14
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 claims description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 3
- 230000008859 change Effects 0.000 description 14
- 238000010079 rubber tapping Methods 0.000 description 14
- 230000008569 process Effects 0.000 description 12
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 9
- 230000006870 function Effects 0.000 description 8
- 230000004044 response Effects 0.000 description 7
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 3
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 3
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 3
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 238000003801 milling Methods 0.000 description 2
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 230000008571 general function Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
- Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
- Drilling And Boring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 工具、加工条件、ワーク材質などが変化する
加工環境下において加工中に工具の折損をリアルタイム
に検出できるようにすること。 【解決手段】 加工動作中において、例えば10ミリ秒
のような単位時間Δt毎のインターバルでCNC装置の
CPUに監視処理を実行させる。前記CPUは、ドリル
加工の場合、NCプログラムに指定される主軸回転速度
データ等に基づいて工具異常検出のための判定基準値B
となる主軸の単位時間毎の指令回転量を算出し(ステッ
プ52)、また同単位時間における主軸の実回転量ΔQ
を算出し(ステップ55)、前記指令回転量Bと実回転
量ΔQとの差を閾値Eと比較して工具異常の有無を判定
する(ステップ57)。タップ加工の場合、前記判定基
準値Bは、単位時間毎の各切込み位置と関連して決定さ
れるタップの各回転位置に基づいて各単位時間毎のタッ
プの回転量の増分(Pn−Pn−1)として算出される
(ステップ66)。
加工環境下において加工中に工具の折損をリアルタイム
に検出できるようにすること。 【解決手段】 加工動作中において、例えば10ミリ秒
のような単位時間Δt毎のインターバルでCNC装置の
CPUに監視処理を実行させる。前記CPUは、ドリル
加工の場合、NCプログラムに指定される主軸回転速度
データ等に基づいて工具異常検出のための判定基準値B
となる主軸の単位時間毎の指令回転量を算出し(ステッ
プ52)、また同単位時間における主軸の実回転量ΔQ
を算出し(ステップ55)、前記指令回転量Bと実回転
量ΔQとの差を閾値Eと比較して工具異常の有無を判定
する(ステップ57)。タップ加工の場合、前記判定基
準値Bは、単位時間毎の各切込み位置と関連して決定さ
れるタップの各回転位置に基づいて各単位時間毎のタッ
プの回転量の増分(Pn−Pn−1)として算出される
(ステップ66)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削加工における
切削工具の折損或いは過度の摩耗を自動的に検出する方
法および装置に関する。
切削工具の折損或いは過度の摩耗を自動的に検出する方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、穴明け加工は、工具を先端に取
り付けた主軸を回転させた状態で主軸とワークとをこの
主軸の軸方向に相対移動して行われる。このような穴明
け加工中における工具の折損や過度の摩耗についての監
視は、自動化された工作機械が具備すべき重要な機能で
あり、従来においては種々の工具折損検出装置が知られ
ている。ワークを工具が切削している加工中にリアルタ
イムに工具の折損を検出する従来の装置としては、工
具主軸を回転駆動する主軸モータのトルク値(電流値)
を監視する形式のもの、モデル加工時にサンプリング
した工作機械各部の基準負荷をその後の連続加工におい
てサンプリングされる負荷と比較する形式のもの、切
削点から発生されるアコースティックエミッション信号
をAEセンサで監視する形式のもの、工具主軸を支持
するベアリングのスラスト力を圧力変換器で検出する形
式のものなどが既に提案されている。
り付けた主軸を回転させた状態で主軸とワークとをこの
主軸の軸方向に相対移動して行われる。このような穴明
け加工中における工具の折損や過度の摩耗についての監
視は、自動化された工作機械が具備すべき重要な機能で
あり、従来においては種々の工具折損検出装置が知られ
ている。ワークを工具が切削している加工中にリアルタ
イムに工具の折損を検出する従来の装置としては、工
具主軸を回転駆動する主軸モータのトルク値(電流値)
を監視する形式のもの、モデル加工時にサンプリング
した工作機械各部の基準負荷をその後の連続加工におい
てサンプリングされる負荷と比較する形式のもの、切
削点から発生されるアコースティックエミッション信号
をAEセンサで監視する形式のもの、工具主軸を支持
するベアリングのスラスト力を圧力変換器で検出する形
式のものなどが既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の従来装置は、主軸モータのトルク値(電流値)が外乱
の影響を受けて変動しやすく、工具折損の判定が難し
い。また、この判定のための基準となる情報を加工条件
などにより自動的に作り上げることが難しく、この判定
基準情報の作成は、の従来装置のように、事前のモデ
ル加工を必要とする。モデル加工を前提とする及び
の従来装置は、加工条件が固定された専用工作機械にお
ける使用には適するが、マシニングセンタのように主軸
への取り付け工具が頻繁に変更されたり、ワークの材質
や加工条件が不定の場合では、適用が事実上困難であ
る。また、上記の形式のものはのものと同様に外乱
の影響を受けやすく、のものは工具主軸のベアリング
機構へ特別な装置を設ける必要があり、これらのもの
も、共に判定基準情報を作成するために事前のモデル加
工を必要とするなど汎用性が乏しいなどの問題がある。
の従来装置は、主軸モータのトルク値(電流値)が外乱
の影響を受けて変動しやすく、工具折損の判定が難し
い。また、この判定のための基準となる情報を加工条件
などにより自動的に作り上げることが難しく、この判定
基準情報の作成は、の従来装置のように、事前のモデ
ル加工を必要とする。モデル加工を前提とする及び
の従来装置は、加工条件が固定された専用工作機械にお
ける使用には適するが、マシニングセンタのように主軸
への取り付け工具が頻繁に変更されたり、ワークの材質
や加工条件が不定の場合では、適用が事実上困難であ
る。また、上記の形式のものはのものと同様に外乱
の影響を受けやすく、のものは工具主軸のベアリング
機構へ特別な装置を設ける必要があり、これらのもの
も、共に判定基準情報を作成するために事前のモデル加
工を必要とするなど汎用性が乏しいなどの問題がある。
【0004】従って、本発明の主たる目的は、上述した
従来装置の問題点を解消し、加工中においてリアルタイ
ムに工具の折損や過度の摩耗を検出できる工具異常検出
方法及び装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、工具、加工条件、ワーク材質などが不定であるよう
な加工環境下で使用できる汎用性のある工具異常検出方
法及び装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、加工動作中の単位時間毎の加工動作の変化に即応し
て適切な工具異常を判定できる工具異常検出方法及び装
置を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、
工具の折損や過度の消耗等の異常を判定するための判定
基準情報を、モデル加工を必要とせずに作り上げること
ができる工具異常検出方法および装置を提供することに
ある。
従来装置の問題点を解消し、加工中においてリアルタイ
ムに工具の折損や過度の摩耗を検出できる工具異常検出
方法及び装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、工具、加工条件、ワーク材質などが不定であるよう
な加工環境下で使用できる汎用性のある工具異常検出方
法及び装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、加工動作中の単位時間毎の加工動作の変化に即応し
て適切な工具異常を判定できる工具異常検出方法及び装
置を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、
工具の折損や過度の消耗等の異常を判定するための判定
基準情報を、モデル加工を必要とせずに作り上げること
ができる工具異常検出方法および装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1及び6に記載の工具異常検出方法およ
び装置は、NCプログラムのような加工プログラムに従
って工具がワークを実際に加工している加工中におい
て、単位時間毎に工具とワークとの間に生じさせるべき
指令運動量を前記加工プログラム中に指定される加工条
件データに基づいて設定するステップ又は手段と、前記
加工中における単位時間内に工具とワークとの間に実際
に生じた実運動量を検出するステップ又は手段と、前記
指令運動量と実運動量とに基づいて工具異常の有無を判
定するステップ又は手段と、を含むことを特徴する。
ために、請求項1及び6に記載の工具異常検出方法およ
び装置は、NCプログラムのような加工プログラムに従
って工具がワークを実際に加工している加工中におい
て、単位時間毎に工具とワークとの間に生じさせるべき
指令運動量を前記加工プログラム中に指定される加工条
件データに基づいて設定するステップ又は手段と、前記
加工中における単位時間内に工具とワークとの間に実際
に生じた実運動量を検出するステップ又は手段と、前記
指令運動量と実運動量とに基づいて工具異常の有無を判
定するステップ又は手段と、を含むことを特徴する。
【0006】本発明によれば、加工動作中における単位
時間当たりの工具−ワーク間の相対指令運動量と実運動
量との差が工具異常のパラメータとして把握される。よ
り具体的には、工具が折損又は過度に摩耗するとき、工
具−ワーク間の加工抵抗が増加するので、指令運動量に
対する実運動量の遅れは工具が正常であるときのそれを
超えた遅れとなり、よって指令運動量と実運動量とに基
づき、例えば前記遅れ量を予め設定した正常−異常を判
別する閾値と比較することにより、工具異常の有無を判
定する。この場合、単位時間毎の指令運動量は、加工プ
ログラムに従ってその時点において実行されるべき工具
−ワーク間の運動量として算出できるので、その指令運
動量をその時点における判定基準情報として用いること
ができると共に、例えば1つの加工から次の加工へ移行
する場合における加工条件の変更に即応して変化させる
ことができる。この結果、判定基準情報をモデル加工等
の実施により予め定めることを要しない。前記指令運動
量は、単位時間毎に算出してもよいが、加工動作に先立
って各単位時間毎の指令運動量を一括して算出するよう
にしてもよい。
時間当たりの工具−ワーク間の相対指令運動量と実運動
量との差が工具異常のパラメータとして把握される。よ
り具体的には、工具が折損又は過度に摩耗するとき、工
具−ワーク間の加工抵抗が増加するので、指令運動量に
対する実運動量の遅れは工具が正常であるときのそれを
超えた遅れとなり、よって指令運動量と実運動量とに基
づき、例えば前記遅れ量を予め設定した正常−異常を判
別する閾値と比較することにより、工具異常の有無を判
定する。この場合、単位時間毎の指令運動量は、加工プ
ログラムに従ってその時点において実行されるべき工具
−ワーク間の運動量として算出できるので、その指令運
動量をその時点における判定基準情報として用いること
ができると共に、例えば1つの加工から次の加工へ移行
する場合における加工条件の変更に即応して変化させる
ことができる。この結果、判定基準情報をモデル加工等
の実施により予め定めることを要しない。前記指令運動
量は、単位時間毎に算出してもよいが、加工動作に先立
って各単位時間毎の指令運動量を一括して算出するよう
にしてもよい。
【0007】実施の形態において詳述されるように、ド
リル折損時における判定基準情報に対する実運動量の遅
れは正常時の数10倍となることが本発明者の実験で確
認されており、これにより正常−異常の閾値は正常時と
異常時とを大きなマージンを持って判別できる値とする
ことができ、これにより外乱の影響を受け難い工具異常
判定が実現される。前記指令運動量と実運動量を特定す
る単位時間とは、好適には、数ミリ秒〜数10ミリ秒程
度の時間幅として設定されるが、この時間幅は工具−ワ
ーク間に相対運動をもたらす電動機を含むサーボ系の応
答特性に依存する。高い応答特性をもつサーボ系の場合
では、前記単位時間を短く設定して工具異常を高感度に
検出できるが、応答性の低いサーボ系の場合では前記指
令運動量に対する実運動量の遅れを工具異常時に高感度
に検出できないので、前記単位時間を数10ミリ秒以上
とすることが必要となる。
リル折損時における判定基準情報に対する実運動量の遅
れは正常時の数10倍となることが本発明者の実験で確
認されており、これにより正常−異常の閾値は正常時と
異常時とを大きなマージンを持って判別できる値とする
ことができ、これにより外乱の影響を受け難い工具異常
判定が実現される。前記指令運動量と実運動量を特定す
る単位時間とは、好適には、数ミリ秒〜数10ミリ秒程
度の時間幅として設定されるが、この時間幅は工具−ワ
ーク間に相対運動をもたらす電動機を含むサーボ系の応
答特性に依存する。高い応答特性をもつサーボ系の場合
では、前記単位時間を短く設定して工具異常を高感度に
検出できるが、応答性の低いサーボ系の場合では前記指
令運動量に対する実運動量の遅れを工具異常時に高感度
に検出できないので、前記単位時間を数10ミリ秒以上
とすることが必要となる。
【0008】前記指令運動量と実運動量は、共に同一単
位時間内の運動量であることが望ましいが、異常検出に
支障を来さない限度においてそれぞれ多少ずれた時間帯
の運動量であっても実用上差し支えない。これは、前述
したように、正常−異常の閾値が正常時と異常時を大き
なマージンを持って判別できる値に設定可能であること
に依存している。
位時間内の運動量であることが望ましいが、異常検出に
支障を来さない限度においてそれぞれ多少ずれた時間帯
の運動量であっても実用上差し支えない。これは、前述
したように、正常−異常の閾値が正常時と異常時を大き
なマージンを持って判別できる値に設定可能であること
に依存している。
【0009】本発明によれば、請求項2及び7に記載さ
れるように、タップやバイトを用いるネジ切り加工及び
ドリル加工での使用に好適な異常検出方法及び装置が提
供される。この場合、前記単位時間毎の指令運動量及び
実運動量は、主軸の単位時間毎の回転量としてそれぞれ
設定及び検出される。工具−ワーク間の指令回転量とこ
れに対する実回転量とを比較することにより、工具異常
を比較的簡単な処理により検出できる。つまり、本発明
者らは、例えば数10ミリ秒程度の比較的短い単位時間
内でさえ、指令回転量とこれに対する実回転量の差は工
具が正常な場合と異常な場合とで顕著な差を示すことを
実験を通じて発見し、この発見に基づき本発明の着想に
到達したものである。
れるように、タップやバイトを用いるネジ切り加工及び
ドリル加工での使用に好適な異常検出方法及び装置が提
供される。この場合、前記単位時間毎の指令運動量及び
実運動量は、主軸の単位時間毎の回転量としてそれぞれ
設定及び検出される。工具−ワーク間の指令回転量とこ
れに対する実回転量とを比較することにより、工具異常
を比較的簡単な処理により検出できる。つまり、本発明
者らは、例えば数10ミリ秒程度の比較的短い単位時間
内でさえ、指令回転量とこれに対する実回転量の差は工
具が正常な場合と異常な場合とで顕著な差を示すことを
実験を通じて発見し、この発見に基づき本発明の着想に
到達したものである。
【0010】ドリル加工においては、好ましくは請求項
3及び8に記載されるように、判定基準値となる単位時
間当たりの前記指令回転量を、加工プログラム中に指定
される工具主軸の回転速度指令と、前記単位時間を特定
すべく予め設定されるサンプリング周期と、主軸の回転
角度位置を検出するエンコーダの分解能とに基づいて算
出し、実際の加工動作中に前記サンプリング周期でエン
コーダ出力を抽出して単位時間当たりの主軸の実回転量
を求め、単位時間当たりの指令回転量と実回転量とに基
づき、例えばこれら回転量の差が予め設定した閾値を超
えるか否かの判定を行って、工具異常を検出する。この
構成によれば、主軸の単位時間内の指令回転量を専ら加
工プログラム中の主軸回転速度指令に依存して設定する
ようにしたので、主軸に装着されるドリルに応じた加工
条件に適合した判定基準値を設定でき、特に使用するド
リルに応じた確実な工具異常の判定を実現できる。
3及び8に記載されるように、判定基準値となる単位時
間当たりの前記指令回転量を、加工プログラム中に指定
される工具主軸の回転速度指令と、前記単位時間を特定
すべく予め設定されるサンプリング周期と、主軸の回転
角度位置を検出するエンコーダの分解能とに基づいて算
出し、実際の加工動作中に前記サンプリング周期でエン
コーダ出力を抽出して単位時間当たりの主軸の実回転量
を求め、単位時間当たりの指令回転量と実回転量とに基
づき、例えばこれら回転量の差が予め設定した閾値を超
えるか否かの判定を行って、工具異常を検出する。この
構成によれば、主軸の単位時間内の指令回転量を専ら加
工プログラム中の主軸回転速度指令に依存して設定する
ようにしたので、主軸に装着されるドリルに応じた加工
条件に適合した判定基準値を設定でき、特に使用するド
リルに応じた確実な工具異常の判定を実現できる。
【0011】タップやバイトを用いるネジ切り加工の場
合、好ましくは請求項4及び9に記載されるように、加
工中に工具とワークが主軸軸線方向において単位時間毎
に移動すべき指令切込量と同期して主軸が前記単位時間
毎に回転すべき指令回転量を判定基準値として算出す
る。この算出のために、加工プログラム中に指定される
工具−ワーク間の切込み速度データ、主軸回転速度デー
タ及び加工すべきネジピッチデータ等に基づき、単位時
間毎に設定される工具切込み位置に対して主軸が到達す
べき回転位置を同時2軸制御下で補間演算する公知の手
法を利用する。この演算により、ネジ切り工具上に定義
される任意の切削点が単位時間経過後に到達する位置
は、螺旋軌跡上に存在する多数の補間点群として定義さ
れる。単位時間毎の指令回転量は、このような補間点群
の内の連続する2点間の増分を求めることによって得る
ことができる。
合、好ましくは請求項4及び9に記載されるように、加
工中に工具とワークが主軸軸線方向において単位時間毎
に移動すべき指令切込量と同期して主軸が前記単位時間
毎に回転すべき指令回転量を判定基準値として算出す
る。この算出のために、加工プログラム中に指定される
工具−ワーク間の切込み速度データ、主軸回転速度デー
タ及び加工すべきネジピッチデータ等に基づき、単位時
間毎に設定される工具切込み位置に対して主軸が到達す
べき回転位置を同時2軸制御下で補間演算する公知の手
法を利用する。この演算により、ネジ切り工具上に定義
される任意の切削点が単位時間経過後に到達する位置
は、螺旋軌跡上に存在する多数の補間点群として定義さ
れる。単位時間毎の指令回転量は、このような補間点群
の内の連続する2点間の増分を求めることによって得る
ことができる。
【0012】一方、単位時間当たりの主軸の実回転量
は、実際の加工動作中に、主軸の回転角度位置を検出す
るエンコーダの出力を前記単位時間を定義するサンプリ
ング周期で抽出することにより求め、前記指令回転量と
実回転量とに基づいて工具異常の有無を検出する。この
構成によれば、単位時間毎の工具切込み量と同期して主
軸がその単位時間内に回転すべき指令回転量を判定基準
値として算出するようにしたので、工具異常の判定は単
に主軸の指令回転量と実回転量に基づいて簡単な処理に
より確実に実行できる。
は、実際の加工動作中に、主軸の回転角度位置を検出す
るエンコーダの出力を前記単位時間を定義するサンプリ
ング周期で抽出することにより求め、前記指令回転量と
実回転量とに基づいて工具異常の有無を検出する。この
構成によれば、単位時間毎の工具切込み量と同期して主
軸がその単位時間内に回転すべき指令回転量を判定基準
値として算出するようにしたので、工具異常の判定は単
に主軸の指令回転量と実回転量に基づいて簡単な処理に
より確実に実行できる。
【0013】タップやネジ切り工具を用いるネジ切り加
工における工具異常検出は、さらに好適には請求項5及
び10に定義される別の方法及び装置により実現でき
る。この場合、ネジ切り加工開始位置、つまり主軸の軸
方向切込みと回転との同期制御を開始する位置の座標
が、これら切込み運動を検出するエンコーダ及び主軸回
転位置を検出するエンコーダの出力を読み取ることによ
り検出される。検出するタイミングは、加工プログラム
中にタップ開始位置が指定されるので、この位置に切り
込み軸が到達する瞬間に主軸回転検出用エンコーダの出
力を読み取ることで可能となる。加工すべきネジのピッ
チによって決まる切込み−回転比率が、加工すべきネジ
ピッチと単位時間当たりの工具切込み量及び主軸回転量
とに基づいて算出される。ネジピッチは、通常加工プロ
グラム中に指定されるが、工具切込み量及び主軸回転量
は、加工プログラム中に指定される工具−ワーク間の切
込み速度データ、主軸回転速度データ、前記ネジピッチ
データ及び切込み深さデータ等に基づいて算出可能であ
る。前記切込み−回転比率は、単位時間毎に算出しても
よいが、ネジ切り加工の実行に先立って、予め算出して
おいてもよい。
工における工具異常検出は、さらに好適には請求項5及
び10に定義される別の方法及び装置により実現でき
る。この場合、ネジ切り加工開始位置、つまり主軸の軸
方向切込みと回転との同期制御を開始する位置の座標
が、これら切込み運動を検出するエンコーダ及び主軸回
転位置を検出するエンコーダの出力を読み取ることによ
り検出される。検出するタイミングは、加工プログラム
中にタップ開始位置が指定されるので、この位置に切り
込み軸が到達する瞬間に主軸回転検出用エンコーダの出
力を読み取ることで可能となる。加工すべきネジのピッ
チによって決まる切込み−回転比率が、加工すべきネジ
ピッチと単位時間当たりの工具切込み量及び主軸回転量
とに基づいて算出される。ネジピッチは、通常加工プロ
グラム中に指定されるが、工具切込み量及び主軸回転量
は、加工プログラム中に指定される工具−ワーク間の切
込み速度データ、主軸回転速度データ、前記ネジピッチ
データ及び切込み深さデータ等に基づいて算出可能であ
る。前記切込み−回転比率は、単位時間毎に算出しても
よいが、ネジ切り加工の実行に先立って、予め算出して
おいてもよい。
【0014】また、加工動作中に前記単位時間のサンプ
リング周期で切込み位置検出用エンコーダの出力及び主
軸回転位置検出用エンコーダの出力を抽出して、単位時
間内の実際の切込み量を求め、この実際の切込み量と前
記切込み−回転比率とに基づき実際に主軸が回転すべき
であった名目総回転量を求め、この名目総回転量と主軸
の実回転量とに基づきネジ切り工具の異常の有無を検出
する。この構成によれば、目的とするピッチのネジ切り
加工を行う場合に主軸の切り込み移動量に対して主軸が
回転すべき名目総回転量及び主軸の実総回転量とを単位
時間毎に算出し、これら両回転量に基づきネジ切り工具
異常の有無を判定するようにしたので、ネジ切り工具自
体の異常を検出できることに加えて、リード誤差が所定
値以内に保証されるネジを加工できる。
リング周期で切込み位置検出用エンコーダの出力及び主
軸回転位置検出用エンコーダの出力を抽出して、単位時
間内の実際の切込み量を求め、この実際の切込み量と前
記切込み−回転比率とに基づき実際に主軸が回転すべき
であった名目総回転量を求め、この名目総回転量と主軸
の実回転量とに基づきネジ切り工具の異常の有無を検出
する。この構成によれば、目的とするピッチのネジ切り
加工を行う場合に主軸の切り込み移動量に対して主軸が
回転すべき名目総回転量及び主軸の実総回転量とを単位
時間毎に算出し、これら両回転量に基づきネジ切り工具
異常の有無を判定するようにしたので、ネジ切り工具自
体の異常を検出できることに加えて、リード誤差が所定
値以内に保証されるネジを加工できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明を実施する工作機械の一例
を示す図1において、ベッド10上のX軸ガイドウエイ
11に沿ってコラム12が紙面垂直方向に移動(以下、
左右移動と称する。)できる。左右移動するコラム12
は、その垂直側面に設けY軸ガイドウエイ13に沿って
サドル14を上下動可能に案内している。サドル14
は、その垂直側面に設けたZ軸ガイドウエイ15に沿っ
て主軸ヘッド16を前後動(図の左右方向)可能に案内
している。主軸ヘッド16は、主軸17を水平の軸線周
りに回転可能に支持し、主軸17の先端に図略の工具交
換装置によりドリル、タップ、エンドミル、フライス、
切削バイトなどの各種工具Tを選択的に取り付け可能と
している。
に基づいて説明する。本発明を実施する工作機械の一例
を示す図1において、ベッド10上のX軸ガイドウエイ
11に沿ってコラム12が紙面垂直方向に移動(以下、
左右移動と称する。)できる。左右移動するコラム12
は、その垂直側面に設けY軸ガイドウエイ13に沿って
サドル14を上下動可能に案内している。サドル14
は、その垂直側面に設けたZ軸ガイドウエイ15に沿っ
て主軸ヘッド16を前後動(図の左右方向)可能に案内
している。主軸ヘッド16は、主軸17を水平の軸線周
りに回転可能に支持し、主軸17の先端に図略の工具交
換装置によりドリル、タップ、エンドミル、フライス、
切削バイトなどの各種工具Tを選択的に取り付け可能と
している。
【0016】X軸送り装置は、ベッド10に固定したサ
ーボモータ21と、コラム12にネジ係合する図略の送
りネジからなる。Y軸送り装置は、コラム12の上面に
固定したサーボモータ22と、サドル14にネジ係合す
る送りネジ23からなる。Z軸送り装置は、サドル14
に固定したサーボモータ24と、主軸ヘッド16にネジ
係合する送りネジ25からなる。主軸17を回転駆動す
るサーボモータ26は、主軸ヘッド16に固定されてい
る。サーボモータ21、22及び24は、その回転位置
及び速度を制御できる形式のもので、主軸駆動用のサー
ボモータ26は速度制御可能な形式のものが使用され
る。
ーボモータ21と、コラム12にネジ係合する図略の送
りネジからなる。Y軸送り装置は、コラム12の上面に
固定したサーボモータ22と、サドル14にネジ係合す
る送りネジ23からなる。Z軸送り装置は、サドル14
に固定したサーボモータ24と、主軸ヘッド16にネジ
係合する送りネジ25からなる。主軸17を回転駆動す
るサーボモータ26は、主軸ヘッド16に固定されてい
る。サーボモータ21、22及び24は、その回転位置
及び速度を制御できる形式のもので、主軸駆動用のサー
ボモータ26は速度制御可能な形式のものが使用され
る。
【0017】ベッド10上のコラム12の前方には、回
転割り出しテーブル28が垂直軸線の周りに図略の割り
出し機構により回転割り出し可能に設けられ、このテー
ブル28上に加工すべきワークWが図略の治具により取
り付け可能である。これにより、主軸17の先端に図略
の自動工具交換装置により取り付けられるドリルによっ
て、ワークWに穴明けでき、この下穴w1の内面にタッ
プ又はバイトを用いてネジを形成できる。また、ワーク
Wの正面から突出する円筒突出部w2の外周にバイトに
よりネジを形成できる。
転割り出しテーブル28が垂直軸線の周りに図略の割り
出し機構により回転割り出し可能に設けられ、このテー
ブル28上に加工すべきワークWが図略の治具により取
り付け可能である。これにより、主軸17の先端に図略
の自動工具交換装置により取り付けられるドリルによっ
て、ワークWに穴明けでき、この下穴w1の内面にタッ
プ又はバイトを用いてネジを形成できる。また、ワーク
Wの正面から突出する円筒突出部w2の外周にバイトに
よりネジを形成できる。
【0018】図2は、上記工作機械を制御する制御シス
テムを示す。CNC装置30は、主として中央処理装置
(以下、CPUと称する。)31、メモリー32からな
り、メモリー32のROMに記憶されたシステムプログ
ラムSTMの制御下で各種演算処理を実行する。メモリ
ー32のRAMには、数値制御プログラム(以下、NC
プログラム)NCPを記憶する領域、各種信号のオン・
オフを記憶するフラッグ領域FLG、各種パラメータや
データBM、Qnなどを記憶する領域および演算処理を
実行するワーキング領域WORKが設けられている。C
PU31は、インタフェース35を介して入力装置33
及びシーケンス制御用のプログラマブル・ロジック・コ
ントローラ(以下、PLCと称する。)34に接続さ
れ、これらとの間で種々の情報を伝達或いは交換する。
入力装置33は、各種の命令スイッチ類331、データ
入力用のテンキー332、表示装置333等からなる。
テムを示す。CNC装置30は、主として中央処理装置
(以下、CPUと称する。)31、メモリー32からな
り、メモリー32のROMに記憶されたシステムプログ
ラムSTMの制御下で各種演算処理を実行する。メモリ
ー32のRAMには、数値制御プログラム(以下、NC
プログラム)NCPを記憶する領域、各種信号のオン・
オフを記憶するフラッグ領域FLG、各種パラメータや
データBM、Qnなどを記憶する領域および演算処理を
実行するワーキング領域WORKが設けられている。C
PU31は、インタフェース35を介して入力装置33
及びシーケンス制御用のプログラマブル・ロジック・コ
ントローラ(以下、PLCと称する。)34に接続さ
れ、これらとの間で種々の情報を伝達或いは交換する。
入力装置33は、各種の命令スイッチ類331、データ
入力用のテンキー332、表示装置333等からなる。
【0019】また、CPU31は、インタフェース36
を介して駆動装置37に接続され、この駆動装置37
は、X軸制御ユニットDUX、Y軸制御ユニットDU
Y、Z軸制御ユニットDUZ及びC軸制御ユニットDU
Cから構成され、対応するサーボモータ21、22、2
4及び26を制御し、これらモータの回転位置を検出す
るエンコーダ211、221、241及び261の出力
を受け取る。CPU31が実行する機能の説明図である
図3を参照して説明すると、CPU31は、入力装置3
3から入力されるNCプログラムNCP及び各種パラメ
ータをメモリー32に記憶したり、逆にCNC30内で
計算或るいは記憶される各種情報を表示装置33に表示
させる処理と、PLC34との間でのデータ及び信号交
換処理と、NC実行処理41と、さらに移動指令処理4
2をシステムプログラムSTMの制御下で実行する。
を介して駆動装置37に接続され、この駆動装置37
は、X軸制御ユニットDUX、Y軸制御ユニットDU
Y、Z軸制御ユニットDUZ及びC軸制御ユニットDU
Cから構成され、対応するサーボモータ21、22、2
4及び26を制御し、これらモータの回転位置を検出す
るエンコーダ211、221、241及び261の出力
を受け取る。CPU31が実行する機能の説明図である
図3を参照して説明すると、CPU31は、入力装置3
3から入力されるNCプログラムNCP及び各種パラメ
ータをメモリー32に記憶したり、逆にCNC30内で
計算或るいは記憶される各種情報を表示装置33に表示
させる処理と、PLC34との間でのデータ及び信号交
換処理と、NC実行処理41と、さらに移動指令処理4
2をシステムプログラムSTMの制御下で実行する。
【0020】CPU31が実行するこれらの処理機能は
この種の工作機械を制御するCNC装置が持つ一般的機
能として公知であるので、本発明に関係する処理につい
て以下に簡単に説明する。NC実行処理41が指令され
るとき、CPU31は、NCプログラムNCPを構成す
る複数のデータブロックをメモリー32から1ブロック
づつ順次読み出し、解読し、実行する。実行されるブロ
ックが工作機械を構成するコラム12、サドル14、主
軸ヘッド16などの可動要素についての送り制御を命令
する場合、CPU31はその命令で指定される目標位置
に指定された速度で可動要素を駆動するように移動指令
処理42を実行する。
この種の工作機械を制御するCNC装置が持つ一般的機
能として公知であるので、本発明に関係する処理につい
て以下に簡単に説明する。NC実行処理41が指令され
るとき、CPU31は、NCプログラムNCPを構成す
る複数のデータブロックをメモリー32から1ブロック
づつ順次読み出し、解読し、実行する。実行されるブロ
ックが工作機械を構成するコラム12、サドル14、主
軸ヘッド16などの可動要素についての送り制御を命令
する場合、CPU31はその命令で指定される目標位置
に指定された速度で可動要素を駆動するように移動指令
処理42を実行する。
【0021】この移動指令処理42は、図4の制御ルー
チンに従って実行され、先ずその指令された命令が送り
制御か否か判別され(ステップ80)、送り制御命令で
ない場合は、例えば補助機能命令等のその他の処理が実
行される(ステップ81)。送り制御命令が指令される
場合、ポイント・ツー・ポイント(PTP)制御処理
か、輪郭制御処理か判別される(ステップ82)。PT
P制御処理の場合、CPU31は、指定される可動要素
を現在位置から目標位置とへ位置決めするために単位時
間、例えば10ミリ秒毎に可動要素が到達すべき通過点
を順次演算してメモリー32の分配データ領域PDAに
記憶し(ステップ83)、その後通過点データを前記単
位時間毎のインターバルで与えられる割り込みに応答し
て分配データ領域PDAから順次読み出して駆動ユニッ
ト37の対応する制御軸へ出力する(ステップ84)。
チンに従って実行され、先ずその指令された命令が送り
制御か否か判別され(ステップ80)、送り制御命令で
ない場合は、例えば補助機能命令等のその他の処理が実
行される(ステップ81)。送り制御命令が指令される
場合、ポイント・ツー・ポイント(PTP)制御処理
か、輪郭制御処理か判別される(ステップ82)。PT
P制御処理の場合、CPU31は、指定される可動要素
を現在位置から目標位置とへ位置決めするために単位時
間、例えば10ミリ秒毎に可動要素が到達すべき通過点
を順次演算してメモリー32の分配データ領域PDAに
記憶し(ステップ83)、その後通過点データを前記単
位時間毎のインターバルで与えられる割り込みに応答し
て分配データ領域PDAから順次読み出して駆動ユニッ
ト37の対応する制御軸へ出力する(ステップ84)。
【0022】この分配データ領域PDAは、各制御軸、
つまりX、Y、Z及びC軸のそれぞれ用に分割され、こ
の分割部の各々にはその制御軸が目標位置に到達するま
でに単位時間毎に到達すべき通過点を記憶することがで
きるようになっている。この単位時間毎の通過点は、N
Cデータ中に指定される目標位置データ、速度指令に基
づいて算出される。即ち、目標位置データに基づいて移
動距離が求められ、速度指令に基づいて移動所要時間が
算出されると、この移動所要時間を前記単位時間で分割
した分割位置の座標、つまり前記通過点を求めることが
できる。
つまりX、Y、Z及びC軸のそれぞれ用に分割され、こ
の分割部の各々にはその制御軸が目標位置に到達するま
でに単位時間毎に到達すべき通過点を記憶することがで
きるようになっている。この単位時間毎の通過点は、N
Cデータ中に指定される目標位置データ、速度指令に基
づいて算出される。即ち、目標位置データに基づいて移
動距離が求められ、速度指令に基づいて移動所要時間が
算出されると、この移動所要時間を前記単位時間で分割
した分割位置の座標、つまり前記通過点を求めることが
できる。
【0023】PTP制御でない場合(ステップ82)、
2以上の制御軸を同時に制御する輪郭制御か或いはネジ
切り加工か判別される(ステップ85)。輪郭制御の場
合、CPU31は、それら制御軸のそれぞれの目標位置
データと速度指令データとに基づいて、それぞれの目標
位置へ同時に到達するように目標位置までの経路上で単
位時間毎に到達すべき通過点を公知の補間演算機能によ
り求めて分配データ領域PDAに記憶し(ステップ8
6)、単位時間毎の割り込みに応答してこれら通過点デ
ータを指定された制御軸の制御ユニットへ出力する(ス
テップ84)。各制御ユニットDUX、DUY、DUZ
は、単位時間毎に指定される通過点にその制御軸を位置
決めするように制御する。また、ネジ切り制御の場合、
後述するように、ネジ切り制御処理が実行される(ステ
ップ87)。
2以上の制御軸を同時に制御する輪郭制御か或いはネジ
切り加工か判別される(ステップ85)。輪郭制御の場
合、CPU31は、それら制御軸のそれぞれの目標位置
データと速度指令データとに基づいて、それぞれの目標
位置へ同時に到達するように目標位置までの経路上で単
位時間毎に到達すべき通過点を公知の補間演算機能によ
り求めて分配データ領域PDAに記憶し(ステップ8
6)、単位時間毎の割り込みに応答してこれら通過点デ
ータを指定された制御軸の制御ユニットへ出力する(ス
テップ84)。各制御ユニットDUX、DUY、DUZ
は、単位時間毎に指定される通過点にその制御軸を位置
決めするように制御する。また、ネジ切り制御の場合、
後述するように、ネジ切り制御処理が実行される(ステ
ップ87)。
【0024】本発明による工具異常検出機能を実現する
ため、CPU31は上述した移動指令処理42と協働す
る監視処理43を実行するように構成されている。以
下、この監視処理43を実行するルーチンについて図5
のフローチャートを参照して説明する。CPU31は、
図5に示す監視処理ルーチンを実行するときドリル加工
及びタップやバイトを使用するネジ切り加工時における
工具異常を検出するように動作する。
ため、CPU31は上述した移動指令処理42と協働す
る監視処理43を実行するように構成されている。以
下、この監視処理43を実行するルーチンについて図5
のフローチャートを参照して説明する。CPU31は、
図5に示す監視処理ルーチンを実行するときドリル加工
及びタップやバイトを使用するネジ切り加工時における
工具異常を検出するように動作する。
【0025】(1)ドリル加工における工具異常検出:
移動指令処理42がドリル加工用のNCデータブロック
について実行されるとき、図4のステップ83及び84
が実行され、ドリル先端が到達すべき目標位置までに主
軸ヘッド14を位置決めすべき通過点がZ軸制御ユニッ
トDUZに単位時間(10ミリ秒)毎に出力される。同
時に、NCデータ中に指定される主軸回転速度指令がC
軸制御ユニットDUCに出力され、主軸17がこの速度
指令に応じた回転速度で回転される。これにより、主軸
17が指令された回転速度で回転されながら、主軸ヘッ
ド16が単位時間毎に分配データ領域PDAから読み出
される通過点を順次追跡するように移動され、ドリルT
をワークWに対し切込み送りし、ワークWに穴w1を穿
ける。
移動指令処理42がドリル加工用のNCデータブロック
について実行されるとき、図4のステップ83及び84
が実行され、ドリル先端が到達すべき目標位置までに主
軸ヘッド14を位置決めすべき通過点がZ軸制御ユニッ
トDUZに単位時間(10ミリ秒)毎に出力される。同
時に、NCデータ中に指定される主軸回転速度指令がC
軸制御ユニットDUCに出力され、主軸17がこの速度
指令に応じた回転速度で回転される。これにより、主軸
17が指令された回転速度で回転されながら、主軸ヘッ
ド16が単位時間毎に分配データ領域PDAから読み出
される通過点を順次追跡するように移動され、ドリルT
をワークWに対し切込み送りし、ワークWに穴w1を穿
ける。
【0026】図5に示す監視処理ルーチンは、ドリル加
工又はネジ切り加工が開始されるとき例えば10ミリ秒
毎の単位時間インターバルで実行される。このドリル加
工の実行が判別されるとき(ステップ51)、このドリ
ル加工条件に適合した工具異常判定のための判定基準値
Bが下記の式(1)により算出される。 B=S*N/60/1000*Δt・・・・・・・(1) ここで、Δtはサンプリング周期(単位:ミリ秒)を、
Sは毎分当たりの回転数で表わされる主軸の回転速度指
令を、またNはエンコーダの1回転当たりパルス数で定
義される分解能を、それぞれ示す。この判定基準値B
は、指令速度Sで主軸17を回転するときに単位時間と
してのサンプリング周期の各インターバル間で主軸17
が回転すべき理論回転量(回転角に対応するパルス数)
を示し、この算出された判定基準値Bはメモリー32の
基準値記憶領域BMに記憶される(ステップ52)。
工又はネジ切り加工が開始されるとき例えば10ミリ秒
毎の単位時間インターバルで実行される。このドリル加
工の実行が判別されるとき(ステップ51)、このドリ
ル加工条件に適合した工具異常判定のための判定基準値
Bが下記の式(1)により算出される。 B=S*N/60/1000*Δt・・・・・・・(1) ここで、Δtはサンプリング周期(単位:ミリ秒)を、
Sは毎分当たりの回転数で表わされる主軸の回転速度指
令を、またNはエンコーダの1回転当たりパルス数で定
義される分解能を、それぞれ示す。この判定基準値B
は、指令速度Sで主軸17を回転するときに単位時間と
してのサンプリング周期の各インターバル間で主軸17
が回転すべき理論回転量(回転角に対応するパルス数)
を示し、この算出された判定基準値Bはメモリー32の
基準値記憶領域BMに記憶される(ステップ52)。
【0027】次に、単位時間Δt内における主軸駆動用
サーボモータ26の実運動量である実回転量ΔQが、エ
ンコーダ261からのフィードバック位置Qnを取り込
み(ステップ53)、Δt時間前のフィードバック値Q
n−1との差を求めることにより算出される(ステップ
55)。フィードバック位置Qnは、次の単位時間後の
実回転量ΔQを算出するために、メモリー32に記憶さ
れる(ステップ56)。そして、指令運動量である判定
基準値Bと実運動量ΔQとの差の絶対値がメモリー32
に記憶された閾値Eを超えるか否かによりドリルの折損
又は過度の摩耗が検出される(ステップ57)。工具異
常が検出されるとき、入力装置33の表示装置333に
工具異常が通知される(ステップ58)。本実施の態様
においては、オペレータが入力装置33から運転継続を
指令していない場合(ステップ59)、ドリル加工動作
が停止される(ステップ60)。そして、オペレータが
工具異常の状態をチェックした後に主軸ヘッド16を後
退する指令を入力すると(ステップ61)、主軸ヘッド
16が後退動作される(ステップ62)が、この後退指
令をオペレータが入力しないとき所定時間後にこの制御
ルーチンが終了する。
サーボモータ26の実運動量である実回転量ΔQが、エ
ンコーダ261からのフィードバック位置Qnを取り込
み(ステップ53)、Δt時間前のフィードバック値Q
n−1との差を求めることにより算出される(ステップ
55)。フィードバック位置Qnは、次の単位時間後の
実回転量ΔQを算出するために、メモリー32に記憶さ
れる(ステップ56)。そして、指令運動量である判定
基準値Bと実運動量ΔQとの差の絶対値がメモリー32
に記憶された閾値Eを超えるか否かによりドリルの折損
又は過度の摩耗が検出される(ステップ57)。工具異
常が検出されるとき、入力装置33の表示装置333に
工具異常が通知される(ステップ58)。本実施の態様
においては、オペレータが入力装置33から運転継続を
指令していない場合(ステップ59)、ドリル加工動作
が停止される(ステップ60)。そして、オペレータが
工具異常の状態をチェックした後に主軸ヘッド16を後
退する指令を入力すると(ステップ61)、主軸ヘッド
16が後退動作される(ステップ62)が、この後退指
令をオペレータが入力しないとき所定時間後にこの制御
ルーチンが終了する。
【0028】ステップ57で異常が判定されないとき、
またはオペレータがその異常を軽微な異常として無視す
るように運転の継続指令を与えているとき、この制御ル
ーチンが終了される。このようにして、ドリル加工の
間、単位時間Δt毎の周期で本制御ルーチンが実行さ
れ、ドリルの異常の有無が検出される。図6は、ドリル
加工において、単位時間(10ミリ秒)毎にサンプリン
グしたZ軸サーボモータ24のエンコーダ241の出力
から算出される実際の切込み速度の変動と関連してC軸
サーボモータ26のエンコーダ261の出力から算出さ
れる主軸回転速度の変動を示すグラフである。このグラ
フの拡大部から理解されるように、ドリル加工中におい
て、ドリルの異常がなく主軸17が正常回転していると
きはエンコーダ261出力の速度変動は4パルス程度以
内に収まることが確認された。しかしながら、単位時間
内における主軸17の回転は、ドリル折損が起こる直前
では主軸17への負荷増加により正常時の回転速度より
も100パルス分に相当する程度低下し、ドリルが折損
した瞬間に主軸17への負荷が急激低下するので、反動
として正常時の回転速度よりも100パルス分に相当す
る程度増加することが確認された。
またはオペレータがその異常を軽微な異常として無視す
るように運転の継続指令を与えているとき、この制御ル
ーチンが終了される。このようにして、ドリル加工の
間、単位時間Δt毎の周期で本制御ルーチンが実行さ
れ、ドリルの異常の有無が検出される。図6は、ドリル
加工において、単位時間(10ミリ秒)毎にサンプリン
グしたZ軸サーボモータ24のエンコーダ241の出力
から算出される実際の切込み速度の変動と関連してC軸
サーボモータ26のエンコーダ261の出力から算出さ
れる主軸回転速度の変動を示すグラフである。このグラ
フの拡大部から理解されるように、ドリル加工中におい
て、ドリルの異常がなく主軸17が正常回転していると
きはエンコーダ261出力の速度変動は4パルス程度以
内に収まることが確認された。しかしながら、単位時間
内における主軸17の回転は、ドリル折損が起こる直前
では主軸17への負荷増加により正常時の回転速度より
も100パルス分に相当する程度低下し、ドリルが折損
した瞬間に主軸17への負荷が急激低下するので、反動
として正常時の回転速度よりも100パルス分に相当す
る程度増加することが確認された。
【0029】即ち、ドリルが破損する時、単位時間内の
主軸回速度は正常時のそれに対し50倍程度変動し、こ
の変動を検出することによりドリルの破損が検出され
る。同様に、図6では示されていないが、ドリルが過度
に摩耗するときは、主軸17への切削抵抗が増加し、単
位時間内の主軸回速度が正常時のそれに比べて顕著に低
下する。ドリルの破損及び過度の摩耗を検出するため
に、前記単位時間はこのような主軸回転速度の変動を確
実に取り込めるように、数ミリ秒〜100ミリ秒の範囲
内で設定可能である。
主軸回速度は正常時のそれに対し50倍程度変動し、こ
の変動を検出することによりドリルの破損が検出され
る。同様に、図6では示されていないが、ドリルが過度
に摩耗するときは、主軸17への切削抵抗が増加し、単
位時間内の主軸回速度が正常時のそれに比べて顕著に低
下する。ドリルの破損及び過度の摩耗を検出するため
に、前記単位時間はこのような主軸回転速度の変動を確
実に取り込めるように、数ミリ秒〜100ミリ秒の範囲
内で設定可能である。
【0030】(2)ネジ切り加工における工具異常検
出:タップ加工が指令されるとき、CNC31は、図4
に示す移動指令処理ルーチンのステップ87において、
図7に示すように、10ミリ秒毎にZ軸に沿う主軸ヘッ
ド16の通過点Znを目標位置まで演算すると共に、タ
ップ外周上の任意の点が主軸ヘッド16の通過点Znと
対応して取るべき角度位置Pnをネジ切り動作開始点か
らの絶対角度として演算する。この演算は、公知の同時
2軸補間処理機能により行われる。このように計算され
た主軸ヘッド16の通過点Znは、10ミリ秒毎にZ軸
制御ユニットDUZに出力される。一方、主軸駆動用サ
ーボモータ26のエンコーダ261の出力は、10ミリ
秒毎に取り込まれ、ネジ切り動作開始点からの絶対角度
に変換され、この絶対角度が指令絶対角度と一致するか
否か比較され、この比較結果に基づき主軸ヘッド16の
各通過点(補間点)に対応する絶対角度位置にタップ上
の前記任意の点が通過するようにC軸制御ユニットDU
Cへ出力する速度指令値が制御される。これにより、タ
ップ動作開始点からのタップのZ軸に沿う多数の補間点
とタップの絶対回転位置とが対応され、ワークWに指定
されたピッチの正しいネジ穴が形成される。
出:タップ加工が指令されるとき、CNC31は、図4
に示す移動指令処理ルーチンのステップ87において、
図7に示すように、10ミリ秒毎にZ軸に沿う主軸ヘッ
ド16の通過点Znを目標位置まで演算すると共に、タ
ップ外周上の任意の点が主軸ヘッド16の通過点Znと
対応して取るべき角度位置Pnをネジ切り動作開始点か
らの絶対角度として演算する。この演算は、公知の同時
2軸補間処理機能により行われる。このように計算され
た主軸ヘッド16の通過点Znは、10ミリ秒毎にZ軸
制御ユニットDUZに出力される。一方、主軸駆動用サ
ーボモータ26のエンコーダ261の出力は、10ミリ
秒毎に取り込まれ、ネジ切り動作開始点からの絶対角度
に変換され、この絶対角度が指令絶対角度と一致するか
否か比較され、この比較結果に基づき主軸ヘッド16の
各通過点(補間点)に対応する絶対角度位置にタップ上
の前記任意の点が通過するようにC軸制御ユニットDU
Cへ出力する速度指令値が制御される。これにより、タ
ップ動作開始点からのタップのZ軸に沿う多数の補間点
とタップの絶対回転位置とが対応され、ワークWに指定
されたピッチの正しいネジ穴が形成される。
【0031】上記のようにタップ加工が実行される間、
図5の制御ルーチンが10ミリ秒毎に実行される。この
ため、タップ加工の実行中が判別されるとき(ステップ
50)、ステップ65〜67が実行され、タップ加工に
おける判定基準値Bがそのタップ加工における加工条件
に適合して算出される。この場合、その時点で算出され
た絶対回転角Pnが取り込まれ(ステップ65)、メモ
リー32に記憶されている先回の絶対回転角Pn(図5
では、説明上Pn−1として示す。)との差が算出され
(ステップ66)、メモリー32の判定基準記憶領域B
Mに記憶される。また、ステップ65で取り込んだ絶対
回転角Pnがメモリー32に記憶される(ステップ6
7)。従って、その後ステップ53〜57が前述したド
リル加工の場合と同様に実行されるとき、タップの異常
の有無が検出される(ステップ57)。
図5の制御ルーチンが10ミリ秒毎に実行される。この
ため、タップ加工の実行中が判別されるとき(ステップ
50)、ステップ65〜67が実行され、タップ加工に
おける判定基準値Bがそのタップ加工における加工条件
に適合して算出される。この場合、その時点で算出され
た絶対回転角Pnが取り込まれ(ステップ65)、メモ
リー32に記憶されている先回の絶対回転角Pn(図5
では、説明上Pn−1として示す。)との差が算出され
(ステップ66)、メモリー32の判定基準記憶領域B
Mに記憶される。また、ステップ65で取り込んだ絶対
回転角Pnがメモリー32に記憶される(ステップ6
7)。従って、その後ステップ53〜57が前述したド
リル加工の場合と同様に実行されるとき、タップの異常
の有無が検出される(ステップ57)。
【0032】図8は、タップ加工において、単位時間
(10ミリ秒)毎にサンプリングしたZ軸サーボモータ
24のエンコーダ241出力に基づく切込み速度の変動
及びC軸サーボモータ26のエンコーダ261出力に基
づく主軸回転速度の変動を示すグラフである。このグラ
フの拡大部内の破線で示すように、単位時間毎の主軸の
回転速度は、タップの折損が起こる直前では主軸17へ
の負荷増加により正常時の実線で示す回転速度よりも若
干低下し、ドリルが折損した瞬間に主軸17への負荷が
急激に低下するので、反動として正常時の回転速度より
も顕著に増加する。この単位時間内の主軸の回転速度変
動を検出することによりタップの折損が検出される。
(10ミリ秒)毎にサンプリングしたZ軸サーボモータ
24のエンコーダ241出力に基づく切込み速度の変動
及びC軸サーボモータ26のエンコーダ261出力に基
づく主軸回転速度の変動を示すグラフである。このグラ
フの拡大部内の破線で示すように、単位時間毎の主軸の
回転速度は、タップの折損が起こる直前では主軸17へ
の負荷増加により正常時の実線で示す回転速度よりも若
干低下し、ドリルが折損した瞬間に主軸17への負荷が
急激に低下するので、反動として正常時の回転速度より
も顕著に増加する。この単位時間内の主軸の回転速度変
動を検出することによりタップの折損が検出される。
【0033】(第2の実施の形態)図9は、タップ加工
における工具異常検出機能を実行する監視処理ルーチン
の他の実施の形態を示すもので、例えば10ミリ秒のよ
うな単位時間インターバルで実行される。タップ加工中
であることが判別されるとき(ステップ70)、第1位
置データとしての主軸ヘッド16及び工具主軸17のタ
ップ動作開始位置Pz0,Pc0が取り込まれる(ステ
ップ71)。次に、加工すべきネジのピッチに応じたZ
軸に沿う切込みと主軸17の回転との比率を示すネジピ
ッチ情報Rが取り込まれる(ステップ72)。このネジ
ピッチ情報Rは、図3に示すNC実行処理41におい
て、タップ動作開始に先立って次式(2)により算出さ
れ、タップ加工開始前にメモリー32に記憶されてい
る。 R=PH*ΔC/ΔZ・・・・・・・(2) ここで、PHはNCデータ中に指定される加工すべきネ
ジのピッチ(単位:mm)を示し、ΔZはZ軸送りネジ
25がエンコーダ241の出力1パルスに相当する角度
分だけ回転されたときの主軸ヘッド16の送り量(単
位: mm)を示し、ΔCはエンコーダ261の出力1
パルスに相当する主軸17の回転角度を示す。
における工具異常検出機能を実行する監視処理ルーチン
の他の実施の形態を示すもので、例えば10ミリ秒のよ
うな単位時間インターバルで実行される。タップ加工中
であることが判別されるとき(ステップ70)、第1位
置データとしての主軸ヘッド16及び工具主軸17のタ
ップ動作開始位置Pz0,Pc0が取り込まれる(ステ
ップ71)。次に、加工すべきネジのピッチに応じたZ
軸に沿う切込みと主軸17の回転との比率を示すネジピ
ッチ情報Rが取り込まれる(ステップ72)。このネジ
ピッチ情報Rは、図3に示すNC実行処理41におい
て、タップ動作開始に先立って次式(2)により算出さ
れ、タップ加工開始前にメモリー32に記憶されてい
る。 R=PH*ΔC/ΔZ・・・・・・・(2) ここで、PHはNCデータ中に指定される加工すべきネ
ジのピッチ(単位:mm)を示し、ΔZはZ軸送りネジ
25がエンコーダ241の出力1パルスに相当する角度
分だけ回転されたときの主軸ヘッド16の送り量(単
位: mm)を示し、ΔCはエンコーダ261の出力1
パルスに相当する主軸17の回転角度を示す。
【0034】次に、第2位置データとしてのタップの切
込み位置Qzn及び回転位置Qcnがそれぞれエンコー
ダ241及び261の出力を読み取ることにより求めら
れ(ステップ73)、さらにZ軸の移動に対して主軸1
7が正常時に回転すべき名目総回転量(角度)と実際に
回転した実総回転量(角度)との誤差Gが次式(3)を
用いて算出される(ステップ74)。 G=R*(Qzn−Pz0)−(Qcn−Pc0)・・・・・(3) このステップ74においては、Z軸に沿うタップ動作開
始位置Pz0からその時点における切込み位置Qznま
での実際の移動量を求め、この移動量に前記ネジピッチ
情報Rを乗算することによりこの実際の移動量に相当し
て主軸17が回転すべき名目総回転量(角度)を求め
る。また、主軸17がタップ動作開始位置Pc0からそ
の時点の角度位置Qcnまでに実際に回転した実総回転
量(角度)を求め、名目総回転量から実総回転量を減算
することにより主軸17の回転誤差Gを算出する。
込み位置Qzn及び回転位置Qcnがそれぞれエンコー
ダ241及び261の出力を読み取ることにより求めら
れ(ステップ73)、さらにZ軸の移動に対して主軸1
7が正常時に回転すべき名目総回転量(角度)と実際に
回転した実総回転量(角度)との誤差Gが次式(3)を
用いて算出される(ステップ74)。 G=R*(Qzn−Pz0)−(Qcn−Pc0)・・・・・(3) このステップ74においては、Z軸に沿うタップ動作開
始位置Pz0からその時点における切込み位置Qznま
での実際の移動量を求め、この移動量に前記ネジピッチ
情報Rを乗算することによりこの実際の移動量に相当し
て主軸17が回転すべき名目総回転量(角度)を求め
る。また、主軸17がタップ動作開始位置Pc0からそ
の時点の角度位置Qcnまでに実際に回転した実総回転
量(角度)を求め、名目総回転量から実総回転量を減算
することにより主軸17の回転誤差Gを算出する。
【0035】図10は、この第2の実施の形態における
主軸17の回転速度の変動と前記回転誤差Gの変動との
関係を示すグラフで、タップが正常な状態での誤差Gは
破線で示すように非常に小さいが、タップが破損した時
の誤差Gは実線で示すように正常状態の誤差Gの数10
倍以上の値となるので、この誤差Gの絶対値を閾値Eと
比較することによりタップ異常の有無が確実に検出され
る(ステップ75)。なお、図9のルーチンにおける以
降の処理ステップ581〜621は、図5のルーチンの
ステップ58〜62にそれぞれ対応するので、詳細な説
明は省略する。
主軸17の回転速度の変動と前記回転誤差Gの変動との
関係を示すグラフで、タップが正常な状態での誤差Gは
破線で示すように非常に小さいが、タップが破損した時
の誤差Gは実線で示すように正常状態の誤差Gの数10
倍以上の値となるので、この誤差Gの絶対値を閾値Eと
比較することによりタップ異常の有無が確実に検出され
る(ステップ75)。なお、図9のルーチンにおける以
降の処理ステップ581〜621は、図5のルーチンの
ステップ58〜62にそれぞれ対応するので、詳細な説
明は省略する。
【0036】(その他の実施の態様)上述した各実施の
態様においては、好適な実施の形態として、ドリル加工
時或いはタップ加工時における主軸17の回転角の変動
を単位時間毎に検出してドリル又はタップの異常を検出
するように構成されているが、本発明によれば、ドリル
或いはタップの異常時における主軸ヘッド16のZ軸方
向の送り位置を単位時間毎に検出してこれら工具の異常
を検出することも可能である。検出感度の観点では、主
軸17の質量に比べてこの主軸17を含む主軸ヘッド1
6系の質量が遥かに大きいので、主軸ヘッド16の送り
位置の変動を検出する態様よりも、主軸17の回転角の
変動を検出するようにした上述した実施の態様の方が好
ましい。
態様においては、好適な実施の形態として、ドリル加工
時或いはタップ加工時における主軸17の回転角の変動
を単位時間毎に検出してドリル又はタップの異常を検出
するように構成されているが、本発明によれば、ドリル
或いはタップの異常時における主軸ヘッド16のZ軸方
向の送り位置を単位時間毎に検出してこれら工具の異常
を検出することも可能である。検出感度の観点では、主
軸17の質量に比べてこの主軸17を含む主軸ヘッド1
6系の質量が遥かに大きいので、主軸ヘッド16の送り
位置の変動を検出する態様よりも、主軸17の回転角の
変動を検出するようにした上述した実施の態様の方が好
ましい。
【0037】また、本発明は、ドリル加工時及びタップ
加工時における工具異常検出に限定されず、主軸17に
エンドミル或いはフライスを装着した状態でワークWに
対しこれらの工具をZ軸方向、X軸方向、或いはY軸方
向に送る場合にも適用可能である。この場合において
も、主軸17の単位時間毎の回転量の変動を検出して工
具異常を検出してもよく、或いはZ軸、X軸及びY軸に
おける単位時間毎の移動量の変動を検出して工具以上を
検出する形態でも実施できる。さらに、上述の実施の態
様では、タップを用いたネジ切り加工における工具異常
検出について説明したが、本発明におけるネジ切り加工
における工具異常検出は、主軸17にバイト工具を取り
付け回転させた状態で、ワークWの円筒突出部w2の外
周や比較的大きな径の下穴内面にネジ切りする場合にも
適用できる。
加工時における工具異常検出に限定されず、主軸17に
エンドミル或いはフライスを装着した状態でワークWに
対しこれらの工具をZ軸方向、X軸方向、或いはY軸方
向に送る場合にも適用可能である。この場合において
も、主軸17の単位時間毎の回転量の変動を検出して工
具異常を検出してもよく、或いはZ軸、X軸及びY軸に
おける単位時間毎の移動量の変動を検出して工具以上を
検出する形態でも実施できる。さらに、上述の実施の態
様では、タップを用いたネジ切り加工における工具異常
検出について説明したが、本発明におけるネジ切り加工
における工具異常検出は、主軸17にバイト工具を取り
付け回転させた状態で、ワークWの円筒突出部w2の外
周や比較的大きな径の下穴内面にネジ切りする場合にも
適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び6の
発明によれば、切削加工時における工具−ワーク間の相
対的な指令運動量と実際の運動量との差を単位時間毎に
検出し、この差に基づいて工具異常を検出するようにし
たので、外乱の影響をうけることがなく、また指令運動
量を加工プログラムに基づいて算出するようにしたの
で、加工プログラムの入力データが指令運動量、つまり
判定基準情報を算出するデータとなり、従って、加工動
作の変更に応じて自動的に判定基準情報を適合させるこ
とができ、汎用性のある工具異常検出が実現される効果
が奏せられる。
発明によれば、切削加工時における工具−ワーク間の相
対的な指令運動量と実際の運動量との差を単位時間毎に
検出し、この差に基づいて工具異常を検出するようにし
たので、外乱の影響をうけることがなく、また指令運動
量を加工プログラムに基づいて算出するようにしたの
で、加工プログラムの入力データが指令運動量、つまり
判定基準情報を算出するデータとなり、従って、加工動
作の変更に応じて自動的に判定基準情報を適合させるこ
とができ、汎用性のある工具異常検出が実現される効果
が奏せられる。
【0039】請求項2及び7の発明によれば、単位時間
毎に主軸の指令回転量と実際の回転量を比較することに
より工具異常を判定するようにしたので、工具異常にお
ける加工抵抗の増加が比較的小さくかつ短時間となるド
リル加工やネジ切り加工において工具の折損又は過度の
摩耗を確実に検出できる効果がある。好適には、請求項
3及び8に定義されるように、判定基準となる主軸の単
位時間毎の指令回転量を、加工プログラム中に指定され
る主軸の回転速度指令と、前記単位時間を特定すべく予
め設定されるサンプリング周期と、主軸の回転角度位置
を検出するエンコーダについて予め設定された分解能と
に基づいて算出し、実際の加工動作中に前記サンプリン
グ周期で前記エンコーダ出力を抽出して単位時間当たり
の主軸の実回転量を求めるようにしたので、請求項3及
び8の発明と同様に確実な工具異常検出が実現されるこ
とに加え、工具異常検出のための特別な機構を付加せず
に従来の例えばマシニングセンタ等のハードウエア構成
を利用してドリル加工やネジ切り加工に好適な工具異常
検出が実現される。
毎に主軸の指令回転量と実際の回転量を比較することに
より工具異常を判定するようにしたので、工具異常にお
ける加工抵抗の増加が比較的小さくかつ短時間となるド
リル加工やネジ切り加工において工具の折損又は過度の
摩耗を確実に検出できる効果がある。好適には、請求項
3及び8に定義されるように、判定基準となる主軸の単
位時間毎の指令回転量を、加工プログラム中に指定され
る主軸の回転速度指令と、前記単位時間を特定すべく予
め設定されるサンプリング周期と、主軸の回転角度位置
を検出するエンコーダについて予め設定された分解能と
に基づいて算出し、実際の加工動作中に前記サンプリン
グ周期で前記エンコーダ出力を抽出して単位時間当たり
の主軸の実回転量を求めるようにしたので、請求項3及
び8の発明と同様に確実な工具異常検出が実現されるこ
とに加え、工具異常検出のための特別な機構を付加せず
に従来の例えばマシニングセンタ等のハードウエア構成
を利用してドリル加工やネジ切り加工に好適な工具異常
検出が実現される。
【0040】さらに好適には、請求項4及び9に定義さ
れるように、目的とするピッチのネジを加工するために
工具とワークが単位時間毎に移動すべき指令切込量と同
期して主軸が単位時間毎に回転すべき指令回転量を判定
基準値として使用し、この判定基準値を単位時間毎に抽
出する前記主軸の実回転量と比較して工具異常を検出す
るようにしたので、常時監視される単位時間当たり工具
の実回転量が正常時のそれと大きな差を持つ時に工具異
常を判断でき、よって、確実な工具異常検出を実現でき
ると共に、加工されるネジそのものの正常/異常加工の
判別を並行して行うことができる効果が奏せられる。
れるように、目的とするピッチのネジを加工するために
工具とワークが単位時間毎に移動すべき指令切込量と同
期して主軸が単位時間毎に回転すべき指令回転量を判定
基準値として使用し、この判定基準値を単位時間毎に抽
出する前記主軸の実回転量と比較して工具異常を検出す
るようにしたので、常時監視される単位時間当たり工具
の実回転量が正常時のそれと大きな差を持つ時に工具異
常を判断でき、よって、確実な工具異常検出を実現でき
ると共に、加工されるネジそのものの正常/異常加工の
判別を並行して行うことができる効果が奏せられる。
【0041】さらに好適には請求項5及び10に定義さ
れるように、ネジ加工用の加工プログラム中に指定され
るネジピッチと主軸とワーク間の切込み量と主軸の回転
量に基づいてその指定ネジピッチにより定まる切り込み
−回転比率を予め算出し或いは単位時間毎に算出するよ
うにし、また、ネジ加工開始位置を抽出し、その後の加
工動作中に前記単位時間のサンプリング周期で主軸の切
込み位置及び回転位置を抽出し、前記単位時間毎にその
単位時間が経過するまでに前記ネジ加工開始位置から主
軸がワークに対して切り込まれた実際総切込み量と前記
切込み−回転比率とに基づき主軸がその単位時間が経過
するまでに主軸が回転すべきであった名目総回転量を求
め、この名目総回転量とその単位時間が経過するまでに
前記ネジ加工開始位置から主軸が実際に回転した実総回
転量とに基づき回転誤差を算出し、この誤差に基づきネ
ジ加工における工具異常を検出するようにしたので、請
求項4及び9と同様に、タップなどのネジ切り工具自体
の異常を検出できることに加えて、リード誤差が所定値
以内に保証されるネジ加工が可能となる。
れるように、ネジ加工用の加工プログラム中に指定され
るネジピッチと主軸とワーク間の切込み量と主軸の回転
量に基づいてその指定ネジピッチにより定まる切り込み
−回転比率を予め算出し或いは単位時間毎に算出するよ
うにし、また、ネジ加工開始位置を抽出し、その後の加
工動作中に前記単位時間のサンプリング周期で主軸の切
込み位置及び回転位置を抽出し、前記単位時間毎にその
単位時間が経過するまでに前記ネジ加工開始位置から主
軸がワークに対して切り込まれた実際総切込み量と前記
切込み−回転比率とに基づき主軸がその単位時間が経過
するまでに主軸が回転すべきであった名目総回転量を求
め、この名目総回転量とその単位時間が経過するまでに
前記ネジ加工開始位置から主軸が実際に回転した実総回
転量とに基づき回転誤差を算出し、この誤差に基づきネ
ジ加工における工具異常を検出するようにしたので、請
求項4及び9と同様に、タップなどのネジ切り工具自体
の異常を検出できることに加えて、リード誤差が所定値
以内に保証されるネジ加工が可能となる。
【0042】
【図1】本発明の工具異常検出方法及び装置を実施する
工作機械の一例を示す側面図。
工作機械の一例を示す側面図。
【図2】前記工作機械の制御系を示すブロック線図。
【図3】図2に示すCPUが実行する処理を説明するた
めの機能ブロック図。
めの機能ブロック図。
【図4】前記CPUが図3に示す移動指令処理において
実行する移動指令処理ルーチンの概要を示すフローチャ
ート。
実行する移動指令処理ルーチンの概要を示すフローチャ
ート。
【図5】前記CPUが工具異常検出のために図3に示す
監視処理において実行する監視処理ルーチンの詳細を示
すフローチャート。
監視処理において実行する監視処理ルーチンの詳細を示
すフローチャート。
【図6】ドリル加工における単位時間当たりの切込み速
度の変化に関連して単位時間毎の主軸の回転速度の変化
を示すグラフ。
度の変化に関連して単位時間毎の主軸の回転速度の変化
を示すグラフ。
【図7】タップ加工において工具−ワーク間に生起され
るべき切込み位置の変化と主軸が取るべき回転位置の変
化との関係を単位時間経過毎に関連して示すグラフ。
るべき切込み位置の変化と主軸が取るべき回転位置の変
化との関係を単位時間経過毎に関連して示すグラフ。
【図8】タップ加工における単位時間当たりの切込み速
度の変化に関連して単位時間毎の主軸の回転速度の変化
を示すグラフ。
度の変化に関連して単位時間毎の主軸の回転速度の変化
を示すグラフ。
【図9】図5の監視ルーチンにおけるネジ切り加工時の
工具異常検出機能に関する部分についての別の実施の態
様を示すフローチャート。
工具異常検出機能に関する部分についての別の実施の態
様を示すフローチャート。
【図10】タップ加工における単位時間毎の主軸の名目
総回転量と実総回転量との誤差を主軸の回転速度変化に
関連して示すグラフ。
総回転量と実総回転量との誤差を主軸の回転速度変化に
関連して示すグラフ。
10:ベッド、 12:コラム、 14:サドル、 1
6:主軸ヘッド、 17:主軸、 T:工具、 W:ワ
ーク、 30:CNC装置、 31:CPU、32:メ
モリ、37:駆動装置、 21、22、24、26:X
軸、Y軸、Z軸、C軸サーボモータ、 211、22
1、241、261:X軸、Y軸、Z軸、C軸エンコー
ダ。
6:主軸ヘッド、 17:主軸、 T:工具、 W:ワ
ーク、 30:CNC装置、 31:CPU、32:メ
モリ、37:駆動装置、 21、22、24、26:X
軸、Y軸、Z軸、C軸サーボモータ、 211、22
1、241、261:X軸、Y軸、Z軸、C軸エンコー
ダ。
Claims (10)
- 【請求項1】 工具を先端に取り付けた主軸を回転した
状態でこの主軸とワークとを設定された加工プログラム
に従って相対移動させて前記工具により前記ワークを切
削加工する工作機械において、前記工具により前記ワー
クを加工している加工中に前記工具と前記ワークとの間
に単位時間毎に生じさせるべき指令運動量を前記加工プ
ログラムに指定される加工条件データに基づいて設定す
る設定ステップと、前記単位時間が経過する毎にこの単
位時間内で前記工具と前記ワークとの間に実際に生じた
実運動量を検出する検出ステップと、前記単位時間が経
過する毎に関連する前記指令運動量と実運動量とに基づ
き工具異常の有無を判定する判定ステップと、を含むこ
とを特徴する工具異常検出方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の工具異常検出方法にお
いて、前記設定ステップでは前記指令運動量として前記
主軸が前記単位時間毎に回転すべき指令回転量を設定す
る共に、前記検出ステップでは前記実運動量として前記
主軸が対応する前記単位時間内に実際に回転した回転量
を検出し、前記判定ステップでは前記指令回転量とこれ
に対する前記実回転量とを比較することにより工具異常
の有無を判定することを特徴する工具異常検出方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の工具異常検出方法にお
いて、前記工具はワークに穴明けするドリルであり、前
記設定ステップでは前記指令回転量を、前記加工プログ
ラム中に指定される前記主軸の回転速度指令と、前記単
位時間を特定すべく予め設定されるサンプリング周期
と、前記主軸の回転角度位置を検出するエンコーダの分
解能とに基づいて算出し、前記検出ステップでは実際の
加工動作中に前記サンプリング周期で前記エンコーダの
出力を抽出して前記単位時間当たりの前記主軸の実回転
量を求めることを特徴する工具異常検出方法。 - 【請求項4】 請求項2に記載の工具異常検出方法にお
いて、前記工具は前記ワーク上にネジ切りするネジ切り
工具であり、前記設定ステップでは前記主軸が前記ワー
クに対し相対的にその軸線方向に単位時間毎に移動すべ
き指令切込量と同期して前記主軸が前記単位時間毎に回
転すべき指令回転量を判定基準値として算出し、前記検
出ステップでは前記主軸の回転角度位置を前記単位時間
に関連するサンプリング周期で抽出することにより前記
主軸の実回転量を求めることを特徴する工具異常検出方
法。 - 【請求項5】 ネジ切り工具を先端に取り付けた主軸の
回転とこの主軸の軸線方向における前記主軸とワークと
の相対的な切込みとを加工プログラムに従って同期制御
して前記ワーク上にネジを形成できる工作機械におい
て、前記主軸の回転と前記切込み送りとを同期制御した
状態で実行されるネジ切り加工を開始する前記主軸の回
転位置及び前記主軸軸線方向の切込み位置をそれぞれ第
1回転位置データ及び第1切込み位置データとして抽出
する開始位置抽出ステップと、前記ネジを形成するため
に必要な前記主軸の回転と前記切込み送りとの比率であ
る切込み−回転比率を確定する切込み−回転比率確定ス
テップと、単位時間毎に前記主軸の回転位置と前記切込
み位置をそれぞれ第2回転位置データ及び第2切込み位
置データとして抽出する現在位置抽出ステップと、前記
単位時間毎に実行され前記第1及び第2切込み位置デー
タによりその時点における実際の切込み量を算出してこ
の実際の切込み量と前記切込み−回転比率とに基づいて
前記第1回転位置から前記第2回転位置までに前記主軸
が回転すべき名目総回転量を算出すると共に、前記第1
及び第2回転位置データに基づき前記第1回転位置から
前記第2回転位置までに前記主軸が実際に回転した実総
回転量を算出した後この実総回転量と前記名目総回転量
とに基づいて前記ネジ切り工具の異常の有無を判定する
ステップと、からなることを特徴とする工具異常検出方
法。 - 【請求項6】 工具を先端に取り付けた主軸を回転した
状態でこの主軸とワークとを設定された加工プログラム
に従って相対移動させて前記工具により前記ワークを切
削加工する工作機械において、前記加工プログラム中に
指定される情報に基づき加工動作中に単位時間毎に前記
工具とワークとの間で実行されるべき指令運動量を演算
する指令運動量演算手段と、前記加工プログラムに従っ
て実際に前記工具とワークとの間で実行された実運動量
を前記単位時間毎に検出する実運動量検出手段と、前記
指令運動量と実運動量との間の誤差を算出して工具異常
の有無を判定する判定手段と、からなることを特徴とす
る工具異常検出装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の工具異常検出装置にお
いて、前記指令運動量として前記主軸が前記単位時間毎
に回転すべき指令回転量を前記指令運動量演算手段が演
算するように構成し、前記実運動量検出手段を、前記単
位時間の周期で前記主軸の回転位置を抽出するサンプリ
ング手段と、この抽出した回転位置を記憶するメモリー
と、先回抽出され前記メモリーに記憶された回転位置と
今回抽出された回転位置とに基づいて前記単位時間内に
おける前記主軸の実回転量を演算する手段と、で構成し
たことを特徴とする工具異常検出装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の工具異常検出装置にお
いて、前記工具としてドリルを用いるドリル加工におけ
る前記加工プログラム中に指定される前記主軸の回転速
度指令と、前記単位時間を特定すべく予め設定されるサ
ンプリング周期と、前記主軸の回転位置を検出するエン
コーダの分解能とに基づいて、前記指令運動量演算手段
が判定基準値となる前記指令回転量を算出するようにし
たことを特徴とする工具異常検出装置。 - 【請求項9】 請求項7に記載の工具異常検出装置にお
いて、加工中に前記工具としてのネジ切り工具と前記ワ
ークとが前記主軸の軸線方向に前記単位時間毎に相対移
動すべき指令切込量と同期して前記主軸が前記単位時間
毎に回転すべき指令回転量を判定基準値として算出する
ように前記指令運動量演算手段を構成したことを特徴と
する工具異常検出装置。 - 【請求項10】 ネジ切り工具を先端に取り付けた主軸
の回転とこの主軸の軸線方向における前記主軸とワーク
との相対的な切込みとを加工プログラムに従って同期制
御して前記ワーク上にネジを形成できる工作機械におい
て、前記主軸の回転と前記切込み送りとを同期制御した
状態で実行されるネジ切り加工を開始する前記主軸の回
転位置及び前記主軸軸線方向の切込み位置をそれぞれ第
1回転位置データ及び第1切込み位置データとして抽出
する開始位置抽出手段と、前記ネジを形成するために必
要な前記主軸の回転と前記切込み送りとの比率である切
込み−回転比率を確定する切込み−回転比率確定手段
と、単位時間毎に前記主軸の回転位置と前記切込み位置
をそれぞれ第2回転位置データ及び第2切込み位置デー
タとして抽出する現在位置抽出手段と、前記単位時間毎
に実行され前記第1及び第2切込み位置データによりそ
の時点における実際の切込み量を算出してこの実際の切
込み量と前記切込み−回転比率とに基づいて第1回転位
置から前記第2回転位置までに前記主軸が回転した名目
総回転量を算出すると共に、前記第1及び第2回転位置
データに基づき前記第1回転位置から前記第2回転位置
までに前記主軸が実際に回転した実総回転量を算出した
後この実総回転量と前記名目総回転量とに基づいて前記
ネジ切り工具の異常の有無を判定する判定手段と、から
なることを特徴とする工具異常検出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12683699A JP2000317710A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 工作機械における工具異常検出方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12683699A JP2000317710A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 工作機械における工具異常検出方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000317710A true JP2000317710A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=14945109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12683699A Pending JP2000317710A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 工作機械における工具異常検出方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000317710A (ja) |
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002292543A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-08 | Brother Ind Ltd | 工具異常検出装置および工具異常検出方法 |
| JP2003326439A (ja) * | 2002-03-01 | 2003-11-18 | Toshiba Mach Co Ltd | 工具の刃こぼれの検知機能を有する数値制御装置 |
| KR100441952B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2004-07-27 | 위아 주식회사 | 공작기계의 적응제어 시스템 및 그의 제어방법 |
| JP2004268167A (ja) * | 2003-03-06 | 2004-09-30 | Hitachi Metals Ltd | 軽合金ホイール用のマシニング装置 |
| KR100941851B1 (ko) | 2008-01-28 | 2010-02-11 | 최광배 | 공작기계의 공구파손 감지방법 및 감지장치 |
| KR100952619B1 (ko) | 2007-11-30 | 2010-04-15 | (주)한국툴모니터링 | 공작기계 취급시의 불량 검출방법 |
| JP2010107361A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Denso Wave Inc | 歯車の摩耗検出装置 |
| CN101844240A (zh) * | 2009-03-23 | 2010-09-29 | 东芝机械株式会社 | 深孔加工方法及深孔加工装置 |
| KR101368012B1 (ko) | 2012-01-13 | 2014-02-27 | 현대위아 주식회사 | 공구 이상 검출 장치 |
| CN104889457A (zh) * | 2014-03-07 | 2015-09-09 | 维亚机械株式会社 | 刀具折损检测装置 |
| JP2017157234A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-09-07 | 株式会社リコー | 診断装置、診断方法、プログラムおよび診断システム |
| JP2018183824A (ja) * | 2017-04-25 | 2018-11-22 | 西島株式会社 | 丸鋸切断機 |
| CN114918739A (zh) * | 2022-06-10 | 2022-08-19 | 中科航迈数控软件(深圳)有限公司 | 一种机床主轴故障检测方法、装置、终端及存储介质 |
| US11467024B2 (en) | 2015-12-25 | 2022-10-11 | Ricoh Company, Ltd. | Diagnostic device, computer program, and diagnostic system |
| US20230011992A1 (en) * | 2020-07-10 | 2023-01-12 | Mitsubishi Electric Corporation | Diagnostic device, diagnostic method, and recording medium |
| CN115877809A (zh) * | 2023-03-01 | 2023-03-31 | 中汽数据(天津)有限公司 | 柔性制造系统的调度方法、设备和存储介质 |
| CN117182654A (zh) * | 2023-10-08 | 2023-12-08 | 大连理工大学 | 一种基于阶次谱与动态免疫模糊聚类的铣刀磨损监测方法 |
| CN119407599A (zh) * | 2025-01-07 | 2025-02-11 | 湘潭市华光机械制造有限公司 | 一种镗铣钻床自动化控制方法 |
| CN119598127A (zh) * | 2024-11-22 | 2025-03-11 | 西南交通大学 | 一种盾构机盘形滚刀异常磨损监测方法 |
| CN119973724A (zh) * | 2025-04-17 | 2025-05-13 | 浙江三盛智能制造有限公司 | 一种五轴加工中心主轴系统工作状态异常的智能诊断系统 |
-
1999
- 1999-05-07 JP JP12683699A patent/JP2000317710A/ja active Pending
Cited By (25)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002292543A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-08 | Brother Ind Ltd | 工具異常検出装置および工具異常検出方法 |
| KR100441952B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2004-07-27 | 위아 주식회사 | 공작기계의 적응제어 시스템 및 그의 제어방법 |
| JP2003326439A (ja) * | 2002-03-01 | 2003-11-18 | Toshiba Mach Co Ltd | 工具の刃こぼれの検知機能を有する数値制御装置 |
| JP2004268167A (ja) * | 2003-03-06 | 2004-09-30 | Hitachi Metals Ltd | 軽合金ホイール用のマシニング装置 |
| KR100952619B1 (ko) | 2007-11-30 | 2010-04-15 | (주)한국툴모니터링 | 공작기계 취급시의 불량 검출방법 |
| KR100941851B1 (ko) | 2008-01-28 | 2010-02-11 | 최광배 | 공작기계의 공구파손 감지방법 및 감지장치 |
| JP2010107361A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Denso Wave Inc | 歯車の摩耗検出装置 |
| CN101844240A (zh) * | 2009-03-23 | 2010-09-29 | 东芝机械株式会社 | 深孔加工方法及深孔加工装置 |
| KR101368012B1 (ko) | 2012-01-13 | 2014-02-27 | 현대위아 주식회사 | 공구 이상 검출 장치 |
| CN104889457A (zh) * | 2014-03-07 | 2015-09-09 | 维亚机械株式会社 | 刀具折损检测装置 |
| JP2017157234A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-09-07 | 株式会社リコー | 診断装置、診断方法、プログラムおよび診断システム |
| US11467024B2 (en) | 2015-12-25 | 2022-10-11 | Ricoh Company, Ltd. | Diagnostic device, computer program, and diagnostic system |
| US12332112B2 (en) | 2015-12-25 | 2025-06-17 | Ricoh Company, Ltd. | Diagnostic device, computer program, and diagnostic system |
| JP2018183824A (ja) * | 2017-04-25 | 2018-11-22 | 西島株式会社 | 丸鋸切断機 |
| US11669068B2 (en) * | 2020-07-10 | 2023-06-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Diagnostic device, diagnostic method, and recording medium |
| US20230011992A1 (en) * | 2020-07-10 | 2023-01-12 | Mitsubishi Electric Corporation | Diagnostic device, diagnostic method, and recording medium |
| CN114918739A (zh) * | 2022-06-10 | 2022-08-19 | 中科航迈数控软件(深圳)有限公司 | 一种机床主轴故障检测方法、装置、终端及存储介质 |
| CN114918739B (zh) * | 2022-06-10 | 2023-11-10 | 中科航迈数控软件(深圳)有限公司 | 一种机床主轴故障检测方法、装置、终端及存储介质 |
| CN115877809B (zh) * | 2023-03-01 | 2023-06-06 | 中汽数据(天津)有限公司 | 柔性制造系统的调度方法、设备和存储介质 |
| CN115877809A (zh) * | 2023-03-01 | 2023-03-31 | 中汽数据(天津)有限公司 | 柔性制造系统的调度方法、设备和存储介质 |
| CN117182654A (zh) * | 2023-10-08 | 2023-12-08 | 大连理工大学 | 一种基于阶次谱与动态免疫模糊聚类的铣刀磨损监测方法 |
| CN117182654B (zh) * | 2023-10-08 | 2025-08-26 | 大连理工大学 | 一种基于阶次谱与动态免疫模糊聚类的铣刀磨损监测方法 |
| CN119598127A (zh) * | 2024-11-22 | 2025-03-11 | 西南交通大学 | 一种盾构机盘形滚刀异常磨损监测方法 |
| CN119407599A (zh) * | 2025-01-07 | 2025-02-11 | 湘潭市华光机械制造有限公司 | 一种镗铣钻床自动化控制方法 |
| CN119973724A (zh) * | 2025-04-17 | 2025-05-13 | 浙江三盛智能制造有限公司 | 一种五轴加工中心主轴系统工作状态异常的智能诊断系统 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3883485B2 (ja) | 工具折損あるいは予知検出装置 | |
| JP6209392B2 (ja) | 干渉確認装置 | |
| EP1342534A2 (en) | Tool abnormality detecting device | |
| JP2002224936A (ja) | ツールプリセッタ及び工具補正量算出方法 | |
| JP5908552B1 (ja) | 工作機械の制御装置 | |
| US11106194B2 (en) | Numerical controller for continuous cutting control | |
| US6111382A (en) | Device for controlling tapping device provided with composite tool having boring and tapping sections | |
| JP4193799B2 (ja) | ネジ切り制御方法及びその装置 | |
| JP4639058B2 (ja) | ねじ切り加工装置 | |
| JP2023028733A (ja) | 工作機械の電流計測システムおよびその方法 | |
| CN110737241B (zh) | 数控装置、数控方法和存储有数控程序的存储装置 | |
| WO2021141016A1 (ja) | 数値制御装置、切粉除去システム、切粉除去方法 | |
| CN109143964B (zh) | 数值控制装置 | |
| JP2000126991A (ja) | Nc工作機械の制御装置 | |
| JP3276598B2 (ja) | 工具折損停止機能を有するnc装置 | |
| JP3787481B2 (ja) | 工作機械における切削工具の負荷検出方法および装置 | |
| JP3117939U (ja) | タッピング装置 | |
| JP2021079461A (ja) | タレット最適化システム | |
| JP7827830B2 (ja) | 表示装置およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 | |
| JP6464135B2 (ja) | 数値制御装置 | |
| AMIROV et al. | STRUCTURAL ANALYSIS OF THE AUTONOMOUS CONTROL SYSTEM OF CNC MACHINES | |
| WO2023162001A1 (ja) | 加工面推定装置およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 | |
| JP2000305612A (ja) | 複数の主軸を制御可能な数値制御装置 | |
| CN109884982B (zh) | 数值控制装置 | |
| JPH04240011A (ja) | 穴開け加工方式 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20060523 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |