JP2000318549A - 車両用バンパービームおよび車両用バンパー装置 - Google Patents
車両用バンパービームおよび車両用バンパー装置Info
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R19/00—Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
- B60R19/02—Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
- B60R19/18—Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects characterised by the cross-section; Means within the bumper to absorb impact
-
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
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- B60R2019/1806—Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing
- B60R2019/1813—Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing made of metal
- B60R2019/182—Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing made of metal of light metal, e.g. extruded
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】座屈変形が安定して生じるような構造を有する
バンパービームを提供すること 【解決手段】この車両用バンパービーム2は、車両の前
方に位置する前壁部8と、車両の後方に位置する後壁部
7と、前壁部8と後壁部7とを連結する複数の横壁部
9,10,11,12とを有する。そして、横壁部9,
10,11,12は、前壁部または後壁部との連結部近
傍9a,10a,11a,12aにおける肉厚よりも、
バンパービームの中央部近傍9b,10b,11b,1
2bにおける肉厚の方が薄く形成されている。
バンパービームを提供すること 【解決手段】この車両用バンパービーム2は、車両の前
方に位置する前壁部8と、車両の後方に位置する後壁部
7と、前壁部8と後壁部7とを連結する複数の横壁部
9,10,11,12とを有する。そして、横壁部9,
10,11,12は、前壁部または後壁部との連結部近
傍9a,10a,11a,12aにおける肉厚よりも、
バンパービームの中央部近傍9b,10b,11b,1
2bにおける肉厚の方が薄く形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のバンパー装
置に用いられるバンパービームおよびバンパー装置に関
する。
置に用いられるバンパービームおよびバンパー装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−178144号公報または特
開平5−278537号公報には、アルミの押し出し材
によって形成された自動車用バンパービーム(リインフ
ォースメント)が開示されている。図8は、このバンパ
ービームの構成を概念的に示した斜視図である。バンパ
ービーム70の断面は、日字状あるいは目字状の形状を
有しており、複数の閉断面部72により構成されてい
る。そして、このビーム70の肉厚Tは、各壁部におい
て均一である。このような構成を有するバンパービーム
70では、車両衝突時などにおいて、車両前方から入力
された荷重を、バンパービーム70の壁部を座屈変形さ
せることで吸収する。
開平5−278537号公報には、アルミの押し出し材
によって形成された自動車用バンパービーム(リインフ
ォースメント)が開示されている。図8は、このバンパ
ービームの構成を概念的に示した斜視図である。バンパ
ービーム70の断面は、日字状あるいは目字状の形状を
有しており、複数の閉断面部72により構成されてい
る。そして、このビーム70の肉厚Tは、各壁部におい
て均一である。このような構成を有するバンパービーム
70では、車両衝突時などにおいて、車両前方から入力
された荷重を、バンパービーム70の壁部を座屈変形さ
せることで吸収する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バンパービームでは、適切な座屈変形を安定して生じさ
せることが容易ではないといった問題がある。実際に生
じる車両の衝突においては、ある特定の車体姿勢で衝突
するとは限らず、衝突エネルギーの入力方向等も様々で
ある。そのため、ケースによっては不適切な座屈、例え
ばバンパービームが菱形に変形してしまうおそれがあ
る。このような不適切な座屈が生じると、衝突エネルギ
ーの効果的な吸収が困難となる。
バンパービームでは、適切な座屈変形を安定して生じさ
せることが容易ではないといった問題がある。実際に生
じる車両の衝突においては、ある特定の車体姿勢で衝突
するとは限らず、衝突エネルギーの入力方向等も様々で
ある。そのため、ケースによっては不適切な座屈、例え
ばバンパービームが菱形に変形してしまうおそれがあ
る。このような不適切な座屈が生じると、衝突エネルギ
ーの効果的な吸収が困難となる。
【0004】このような従来技術の問題点に鑑み、本発
明の目的は、座屈変形が安定して生じるような構造を有
するバンパービームを提供することである。
明の目的は、座屈変形が安定して生じるような構造を有
するバンパービームを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明は、複数の壁部を有する車両用バンパ
ービームにおいて、車両の前方に位置する前壁部と、車
両の後方に位置する後壁部と、前壁部と後壁部とを連結
する複数の横壁部とを有する。そして、この横壁部の少
なくとも一つは、前壁部または後壁部との連結部近傍に
おける肉厚よりも、バンパービームの中央部近傍におけ
る肉厚の方が薄く形成されている。
めに、第1の発明は、複数の壁部を有する車両用バンパ
ービームにおいて、車両の前方に位置する前壁部と、車
両の後方に位置する後壁部と、前壁部と後壁部とを連結
する複数の横壁部とを有する。そして、この横壁部の少
なくとも一つは、前壁部または後壁部との連結部近傍に
おける肉厚よりも、バンパービームの中央部近傍におけ
る肉厚の方が薄く形成されている。
【0006】このような構成において、横壁部の肉厚
は、連結部から中央部へ向けて徐々に薄くなっているこ
とが好ましい。
は、連結部から中央部へ向けて徐々に薄くなっているこ
とが好ましい。
【0007】また、第2の発明は、複数の壁部を有する
車両用バンパービームにおいて、車両の前方に位置する
前壁部と、車両の後方に位置する後壁部と、前壁部と後
壁部とを連結する複数の横壁部とを有する。そして、こ
の横壁部には、バンパービームが座屈する際における変
形起点となる座屈起点部が形成されている。
車両用バンパービームにおいて、車両の前方に位置する
前壁部と、車両の後方に位置する後壁部と、前壁部と後
壁部とを連結する複数の横壁部とを有する。そして、こ
の横壁部には、バンパービームが座屈する際における変
形起点となる座屈起点部が形成されている。
【0008】ここで、横壁部が有する座屈起点部のそれ
ぞれは、車両の側面から見た場合に、同一直線上に位置
していることが好ましい。
ぞれは、車両の側面から見た場合に、同一直線上に位置
していることが好ましい。
【0009】また、第3の発明は、複数の壁部を有する
車両用バンパービームにおいて、車両の前方に位置する
前壁部と、車両の後方に位置する後壁部と、前壁部と後
壁部とを連結する複数の横壁部と、前壁部に設けられ、
車両前方に突出した突起部とを有する車両用バンパービ
ームを提供する。
車両用バンパービームにおいて、車両の前方に位置する
前壁部と、車両の後方に位置する後壁部と、前壁部と後
壁部とを連結する複数の横壁部と、前壁部に設けられ、
車両前方に突出した突起部とを有する車両用バンパービ
ームを提供する。
【0010】一方、第4の発明は、複数の壁部を有する
車両用バンパービームにおいて、車両の前方に位置する
前壁部と、車両の後方に位置する後壁部と、前壁部と後
壁部とに両端が連結された上下の横壁部とを有する。そ
して、上下の横壁部の間隔が、前壁部との連結部からバ
ンパービームの中央部近傍に向けて、徐々に大きくなっ
ている。
車両用バンパービームにおいて、車両の前方に位置する
前壁部と、車両の後方に位置する後壁部と、前壁部と後
壁部とに両端が連結された上下の横壁部とを有する。そ
して、上下の横壁部の間隔が、前壁部との連結部からバ
ンパービームの中央部近傍に向けて、徐々に大きくなっ
ている。
【0011】ここで、上下の横壁部は、前壁部または後
壁部の連結部近傍における肉厚よりも、バンパービーム
の中央部近傍における肉厚の方が薄く形成してもよい。
壁部の連結部近傍における肉厚よりも、バンパービーム
の中央部近傍における肉厚の方が薄く形成してもよい。
【0012】さらに、第5の発明は、車体に取り付けら
れる車両用バンパー装置において、車両衝突時のエネル
ギーを圧縮吸収するエネルギー吸収部材と、複数の壁部
により形成されたバンパービームとを有する。このバン
パービームは、エネルギー吸収部材に固定された前壁部
と、車体に固定された後壁部と、前壁部と後壁部とを連
結する複数の横壁部と、前壁部に設けられ、車両の前方
に突出した突起部とを有している。また、突起部の高さ
は、エネルギー吸収部材の完全圧縮時の残存幅よりも大
きく形成されている。
れる車両用バンパー装置において、車両衝突時のエネル
ギーを圧縮吸収するエネルギー吸収部材と、複数の壁部
により形成されたバンパービームとを有する。このバン
パービームは、エネルギー吸収部材に固定された前壁部
と、車体に固定された後壁部と、前壁部と後壁部とを連
結する複数の横壁部と、前壁部に設けられ、車両の前方
に突出した突起部とを有している。また、突起部の高さ
は、エネルギー吸収部材の完全圧縮時の残存幅よりも大
きく形成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例に係る自
動車のバンパー装置を車体側面から見た断面図である。
バンパー装置1は、軽量化を図るためにアルミ材で形成
されたバンパービーム2と、エネルギー吸収部材である
ウレタンフォーム3と、樹脂製のバンパーカバー4とに
よって構成されている。同断面において車幅方向に延在
しているバンパービーム2には、車体フレーム5に取り
付けられたビームステー6が固定されている。ウレタン
フォーム3は、バンパービーム2の前方に設けられてお
り、車両衝突時等における車体前方からの入力荷重をあ
る程度吸収することができる。また、外装を形成するバ
ンパーカバー4は、車体フレーム5およびバンパービー
ム2に固定されており、ウレタンフォーム3とバンパー
ビーム2とを被覆している。
動車のバンパー装置を車体側面から見た断面図である。
バンパー装置1は、軽量化を図るためにアルミ材で形成
されたバンパービーム2と、エネルギー吸収部材である
ウレタンフォーム3と、樹脂製のバンパーカバー4とに
よって構成されている。同断面において車幅方向に延在
しているバンパービーム2には、車体フレーム5に取り
付けられたビームステー6が固定されている。ウレタン
フォーム3は、バンパービーム2の前方に設けられてお
り、車両衝突時等における車体前方からの入力荷重をあ
る程度吸収することができる。また、外装を形成するバ
ンパーカバー4は、車体フレーム5およびバンパービー
ム2に固定されており、ウレタンフォーム3とバンパー
ビーム2とを被覆している。
【0014】図2は、バンパービーム2を車幅方向、す
なわち車体側面から見た断面図である。バンパービーム
2は、アルミ材の押し出しや引き抜き等の手法を用いて
形成され、4つの外壁部7,8,9,10で囲まれた閉
断面が形成されている。後外壁部7は、ビームステー6
に固定されている。この外壁部7に対向して配置された
前外壁部8には、ウレタンフォーム3が保持されてい
る。これら前後の外壁部7,8は、上外壁部9と下外壁
部10とによって連結されている。
なわち車体側面から見た断面図である。バンパービーム
2は、アルミ材の押し出しや引き抜き等の手法を用いて
形成され、4つの外壁部7,8,9,10で囲まれた閉
断面が形成されている。後外壁部7は、ビームステー6
に固定されている。この外壁部7に対向して配置された
前外壁部8には、ウレタンフォーム3が保持されてい
る。これら前後の外壁部7,8は、上外壁部9と下外壁
部10とによって連結されている。
【0015】また、外壁部7,8,9,10により形成
された閉断面内には、後外壁部7と前外壁部8とを連結
する2つの中間壁部11,12が形成されている。図2
の断面において車長方向に延在している4つの壁部9,
10,11,12の肉厚は均一ではなく、バンパービー
ム2の中央に行くほど薄くなっている。すなわち、これ
らの壁部の肉厚は、前後の外壁部7,8との連結部9
a,10a,11a,12a近傍が最も厚く(例えば3
mm程度)、そこから徐々に線形的に減少し、中央部9
b,10b,11b,12b近傍が最も薄くなっている
(例えば1.5mm〜2mm)。換言すると、壁部9,10,
11,12のそれぞれには、変形が生じやすい脆弱部9
b,10b,11b,12bが形成されている。これら
の脆弱部は、図示したように、バンパービーム2の中央
部の近傍において、同一直線C上に位置している。
された閉断面内には、後外壁部7と前外壁部8とを連結
する2つの中間壁部11,12が形成されている。図2
の断面において車長方向に延在している4つの壁部9,
10,11,12の肉厚は均一ではなく、バンパービー
ム2の中央に行くほど薄くなっている。すなわち、これ
らの壁部の肉厚は、前後の外壁部7,8との連結部9
a,10a,11a,12a近傍が最も厚く(例えば3
mm程度)、そこから徐々に線形的に減少し、中央部9
b,10b,11b,12b近傍が最も薄くなっている
(例えば1.5mm〜2mm)。換言すると、壁部9,10,
11,12のそれぞれには、変形が生じやすい脆弱部9
b,10b,11b,12bが形成されている。これら
の脆弱部は、図示したように、バンパービーム2の中央
部の近傍において、同一直線C上に位置している。
【0016】さらに、前外壁部8には突起部13が一体
形成されている。突起部13は、前外壁部8の中央の一
部を車両の前方へ突出させることにより形成される。
形成されている。突起部13は、前外壁部8の中央の一
部を車両の前方へ突出させることにより形成される。
【0017】このような構造を有するバンパービーム2
では、脆弱部9b,10b,11b,12bにより、荷
重入力時に生じ得る座屈を安定して発生させることがで
きる。上述したように、バンパービーム2の中央部に
は、肉薄な脆弱部9b,10b,11b,12bが形成
されている。車両衝突時等においては、これらの脆弱部
に応力が集中するため、バンパービーム2の座屈は、こ
れらの脆弱部を起点として生じる。すなわち、脆弱部
は、座屈起点部として作用する。また、脆弱部9b,1
0b,11b,12bは、バンパービーム2の中央線C
上に位置している。そのため、バンパービーム2がちょ
うちん状に変形するような適切な座屈を、車体の姿勢や
荷重の入力方向等にあまり依存することなく、比較的安
定して生じさせることができる。このように、座屈し始
める位置的起点を脆弱部により明確化することで、菱形
の倒れ変形といった不適切な座屈の発生を抑制でき、バ
ンパービーム2における衝突エネルギーの吸収を効果的
に行うことが可能となる。
では、脆弱部9b,10b,11b,12bにより、荷
重入力時に生じ得る座屈を安定して発生させることがで
きる。上述したように、バンパービーム2の中央部に
は、肉薄な脆弱部9b,10b,11b,12bが形成
されている。車両衝突時等においては、これらの脆弱部
に応力が集中するため、バンパービーム2の座屈は、こ
れらの脆弱部を起点として生じる。すなわち、脆弱部
は、座屈起点部として作用する。また、脆弱部9b,1
0b,11b,12bは、バンパービーム2の中央線C
上に位置している。そのため、バンパービーム2がちょ
うちん状に変形するような適切な座屈を、車体の姿勢や
荷重の入力方向等にあまり依存することなく、比較的安
定して生じさせることができる。このように、座屈し始
める位置的起点を脆弱部により明確化することで、菱形
の倒れ変形といった不適切な座屈の発生を抑制でき、バ
ンパービーム2における衝突エネルギーの吸収を効果的
に行うことが可能となる。
【0018】また、前外壁部8に突起部13を形成する
ことにより、車両衝突時等において、エアバックを早期
に作動させることが可能となる。例えば軽衝突時を考え
た場合、まずウレタンフォームの圧縮により衝突エネル
ギーを吸収する。そして、ウレタンフォームで荷重を吸
収しきれない場合、バンパービーム、ビームステー、車
体フレームの順で抗力を発生させ、衝突エネルギーを吸
収する。その際、車体フレームの抗力が設定値以上にな
った場合(例えば、車体フレームに設置された加速度セ
ンサにより検出された衝撃加速度が設定値以上になった
場合)、エアバックを作動させる。しかしながら、従来
のバンパービームのように前方の突起部が存在しない構
造では、ウレタンフォームが完全に圧縮しない限り(換
言すれば、ウレタンフォーム側でのエネルギー吸収が終
了しない限り)、バンパービームでの抗力が生じないた
め、エアバックを早期に作動させることが困難であっ
た。これに対して、本実施例におけるバンパービーム2
では、前方に突起部13が形成されているため、ウレタ
ンフォーム3が完全に圧縮する前に、バンパービーム2
における抗力が発生する。これによって、バンパービー
ム2の抗力発生のタイミングを早め、エアバックの早期
作動が可能となるため、乗員を一層確実に保護すること
ができる。なお、このような観点でいえば、突起部13
は、ウレタンフォーム3が完全に圧縮した状態における
ウレタンフォーム3の残存幅よりも大きくなるような高
さ(例えば10mm以上)に設定しておくことが好まし
い。
ことにより、車両衝突時等において、エアバックを早期
に作動させることが可能となる。例えば軽衝突時を考え
た場合、まずウレタンフォームの圧縮により衝突エネル
ギーを吸収する。そして、ウレタンフォームで荷重を吸
収しきれない場合、バンパービーム、ビームステー、車
体フレームの順で抗力を発生させ、衝突エネルギーを吸
収する。その際、車体フレームの抗力が設定値以上にな
った場合(例えば、車体フレームに設置された加速度セ
ンサにより検出された衝撃加速度が設定値以上になった
場合)、エアバックを作動させる。しかしながら、従来
のバンパービームのように前方の突起部が存在しない構
造では、ウレタンフォームが完全に圧縮しない限り(換
言すれば、ウレタンフォーム側でのエネルギー吸収が終
了しない限り)、バンパービームでの抗力が生じないた
め、エアバックを早期に作動させることが困難であっ
た。これに対して、本実施例におけるバンパービーム2
では、前方に突起部13が形成されているため、ウレタ
ンフォーム3が完全に圧縮する前に、バンパービーム2
における抗力が発生する。これによって、バンパービー
ム2の抗力発生のタイミングを早め、エアバックの早期
作動が可能となるため、乗員を一層確実に保護すること
ができる。なお、このような観点でいえば、突起部13
は、ウレタンフォーム3が完全に圧縮した状態における
ウレタンフォーム3の残存幅よりも大きくなるような高
さ(例えば10mm以上)に設定しておくことが好まし
い。
【0019】なお、上記の実施例は、車長方向に延在す
る壁部のすべてに脆弱部を形成した例について説明した
が、これらの壁部のすべてに脆弱部を形成する必要性は
必ずしもない。但し、座屈の起点を与えるという観点か
ら見ると、少なくとも中間壁部には脆弱部を設けておく
ことが好ましい。
る壁部のすべてに脆弱部を形成した例について説明した
が、これらの壁部のすべてに脆弱部を形成する必要性は
必ずしもない。但し、座屈の起点を与えるという観点か
ら見ると、少なくとも中間壁部には脆弱部を設けておく
ことが好ましい。
【0020】図3は、バンパービームの変形例を示した
断面図である。この図からわかるように、バンパービー
ム2の中間壁部11,12には脆弱部11b、12bが
形成されているが、上外壁部9と下外壁部10には脆弱
部は形成されておらず、均一な肉厚を有している。ま
た、上下の外壁部9,10は、断面中央で外側に向けて
多少屈折している。
断面図である。この図からわかるように、バンパービー
ム2の中間壁部11,12には脆弱部11b、12bが
形成されているが、上外壁部9と下外壁部10には脆弱
部は形成されておらず、均一な肉厚を有している。ま
た、上下の外壁部9,10は、断面中央で外側に向けて
多少屈折している。
【0021】このような構成において、上下の外壁部
9,10は、脆弱部11b12bがバンパー ビーム2
の外側へ向けて座屈するように作用する。そのため、菱
形の倒れ変形の発生を一層効果的に抑制でき、バンパー
ビーム2における効率的なエネルギー吸収を期待でき
る。
9,10は、脆弱部11b12bがバンパー ビーム2
の外側へ向けて座屈するように作用する。そのため、菱
形の倒れ変形の発生を一層効果的に抑制でき、バンパー
ビーム2における効率的なエネルギー吸収を期待でき
る。
【0022】なお、上記の説明において、脆弱部は、前
後の外壁部との連結部から肉厚を線形的に減少させた際
に、最小の肉厚となる箇所として定義している。しかし
ながら、脆弱部が座屈起点としての機能を有する点に鑑
みると、本発明における脆弱部は、これに限定されるも
のではない。例えば、図4に示したように、中間壁部1
1,12の肉厚を、前後の外壁部7,8との連結部から
曲線的に徐々に減少させていき、中央部近傍における肉
厚の最も薄い箇所を脆弱部11b,12bとしてもよ
い。また、図5に示したように、中間壁部11,12の
中央部近傍において、一方の側に切り欠け部11b,1
2bを形成したり、図6のように両側に切り欠け部11
b,12bを形成してもよい。
後の外壁部との連結部から肉厚を線形的に減少させた際
に、最小の肉厚となる箇所として定義している。しかし
ながら、脆弱部が座屈起点としての機能を有する点に鑑
みると、本発明における脆弱部は、これに限定されるも
のではない。例えば、図4に示したように、中間壁部1
1,12の肉厚を、前後の外壁部7,8との連結部から
曲線的に徐々に減少させていき、中央部近傍における肉
厚の最も薄い箇所を脆弱部11b,12bとしてもよ
い。また、図5に示したように、中間壁部11,12の
中央部近傍において、一方の側に切り欠け部11b,1
2bを形成したり、図6のように両側に切り欠け部11
b,12bを形成してもよい。
【0023】また、脆弱部は、バンパービーム2の中央
に設ける必要は必ずしもなく、左右のどちらかに偏って
いてもよい。脆弱部は座屈の起点を与えるものであるか
ら、脆弱部を中央からどの程度オフセットさせるかは、
どのような変形を適切な座屈として設定するかに依存し
ている。従って、本明細書でいう「中央部の近傍」と
は、バンパービームの中央部に限定されず、そのような
広い意味で用いられている点に留意されたい。
に設ける必要は必ずしもなく、左右のどちらかに偏って
いてもよい。脆弱部は座屈の起点を与えるものであるか
ら、脆弱部を中央からどの程度オフセットさせるかは、
どのような変形を適切な座屈として設定するかに依存し
ている。従って、本明細書でいう「中央部の近傍」と
は、バンパービームの中央部に限定されず、そのような
広い意味で用いられている点に留意されたい。
【0024】図7は、他の実施例におけるバンパービー
ムの構造を示した断面図である。本実施例のバンパービ
ーム2は、3mm程度の均一な肉厚のアルミ材等により形
成され、上述したような脆弱部は形成されていない。2
つの前外壁部22a,22bは後外壁部21に対向して
配置されている。前外壁部22aは、上外壁部23およ
び中間壁部25によって後外壁部21に連結されてい
る。また、前外壁部22bは、下外壁部24および中間
壁部26によって後外壁部21に連結されている。これ
らの前外壁部22a,22bは、車両前方に突出した突
起部27により連結されている。すなわち、中間壁部2
5,26は、突起部27を介して連結されていて、前外
壁部22a,22bによって直接連結された構造にはな
っていない。
ムの構造を示した断面図である。本実施例のバンパービ
ーム2は、3mm程度の均一な肉厚のアルミ材等により形
成され、上述したような脆弱部は形成されていない。2
つの前外壁部22a,22bは後外壁部21に対向して
配置されている。前外壁部22aは、上外壁部23およ
び中間壁部25によって後外壁部21に連結されてい
る。また、前外壁部22bは、下外壁部24および中間
壁部26によって後外壁部21に連結されている。これ
らの前外壁部22a,22bは、車両前方に突出した突
起部27により連結されている。すなわち、中間壁部2
5,26は、突起部27を介して連結されていて、前外
壁部22a,22bによって直接連結された構造にはな
っていない。
【0025】上外壁部23は、前外壁部22aからバン
パービーム2の外側へ向けて(同図の上方向へ)広がっ
ており、バンパービームの中央近傍の中央線Cから後外
壁部21までは水平方向に延在している。また、下外壁
部24は、前外壁部22bからバンパービーム2の外側
へ向けて(同図の下方向へ)広がっている。換言する
と、上下の外壁部23,24の間隔は、車両の前方から
バンパービーム2の中央部の近傍に向けて徐々に大きく
なっている。そして、中央線Cから後外壁部21までは
水平に延在している。一方、2つの中間壁部25,26
は、車両前方から後方に向けて、両者の間隔が徐々に大
きくなるように、車長方向に対して傾斜して配設されて
いる。
パービーム2の外側へ向けて(同図の上方向へ)広がっ
ており、バンパービームの中央近傍の中央線Cから後外
壁部21までは水平方向に延在している。また、下外壁
部24は、前外壁部22bからバンパービーム2の外側
へ向けて(同図の下方向へ)広がっている。換言する
と、上下の外壁部23,24の間隔は、車両の前方から
バンパービーム2の中央部の近傍に向けて徐々に大きく
なっている。そして、中央線Cから後外壁部21までは
水平に延在している。一方、2つの中間壁部25,26
は、車両前方から後方に向けて、両者の間隔が徐々に大
きくなるように、車長方向に対して傾斜して配設されて
いる。
【0026】このような構造を有するバンパービーム2
では、車両衝突時等において、適切な座屈を安定的に生
じさせることができる。前外壁部22a,22bは、従
前の実施例の構造のように直接連結しておらず、突起部
27を介して連結されている。従って、突起部27への
荷重入力により、中間壁部25,26に応力が集中し、
中間壁部25,26から変形が始まる。その際、上下の
外壁部23,24においては、屈折している中央部近傍
に応力が集中するため、これらの屈折部を座屈起点とし
て、バンパービーム2は座屈していく。そのため、バン
パービーム2がちょうちん状に変形していく適切な座屈
を、車体の姿勢や荷重の入力方法等にあまり依存するこ
となく、比較的安定して生じさせることができる。その
結果、バンパービーム2における衝突エネルギーの吸収
を効果的に行うことが可能となる。
では、車両衝突時等において、適切な座屈を安定的に生
じさせることができる。前外壁部22a,22bは、従
前の実施例の構造のように直接連結しておらず、突起部
27を介して連結されている。従って、突起部27への
荷重入力により、中間壁部25,26に応力が集中し、
中間壁部25,26から変形が始まる。その際、上下の
外壁部23,24においては、屈折している中央部近傍
に応力が集中するため、これらの屈折部を座屈起点とし
て、バンパービーム2は座屈していく。そのため、バン
パービーム2がちょうちん状に変形していく適切な座屈
を、車体の姿勢や荷重の入力方法等にあまり依存するこ
となく、比較的安定して生じさせることができる。その
結果、バンパービーム2における衝突エネルギーの吸収
を効果的に行うことが可能となる。
【0027】なお、中間壁部25,26の中心線C上に
上述したような脆弱部を設けておけば、座屈の安定性を
一層向上させることが期待できる。
上述したような脆弱部を設けておけば、座屈の安定性を
一層向上させることが期待できる。
【0028】
【発明の効果】このように本発明によれば、バンパービ
ーム中の横壁に、例えば脆弱部や屈折部といった座屈起
点部を設けることにより、座屈時の起点を明確化してい
る。それにより、車両衝突時等におけるバンパービーム
の座屈変形を安定化させることができ、バンパービーム
において衝突エネルギーを効率的に吸収することが可能
となる。
ーム中の横壁に、例えば脆弱部や屈折部といった座屈起
点部を設けることにより、座屈時の起点を明確化してい
る。それにより、車両衝突時等におけるバンパービーム
の座屈変形を安定化させることができ、バンパービーム
において衝突エネルギーを効率的に吸収することが可能
となる。
【図1】実施例に係るバンパー装置を示した断面図
【図2】バンパービームを示した断面図
【図3】バンパービームの変形例を示した断面図
【図4】脆弱部について説明するための図
【図5】脆弱部について説明するための図
【図6】脆弱部について説明するための図
【図7】バンパービームの他の変形例を示した断面図
【図8】従来のバンパービームの構造を示した斜視図
1 バンパー装置、 2,70 バンパービーム、
3 ウレタンフォーム、 4 バンパーカバー、
5 車体フレーム、 6 ビームステー、
7,21 後外壁部、8,22a,22b 前外壁部、
9,23 上外壁部、 10,24 下外壁部、
11,12,25,26 中間壁部、9,10,11,
12 連結部、9b,10b,11b,12b 脆弱
部、13 突起部、 72 閉断面
3 ウレタンフォーム、 4 バンパーカバー、
5 車体フレーム、 6 ビームステー、
7,21 後外壁部、8,22a,22b 前外壁部、
9,23 上外壁部、 10,24 下外壁部、
11,12,25,26 中間壁部、9,10,11,
12 連結部、9b,10b,11b,12b 脆弱
部、13 突起部、 72 閉断面
Claims (8)
- 【請求項1】複数の壁部を有する車両用バンパービーム
において、 車両の前方に位置する前壁部と、 前記車両の後方に位置する後壁部と、 前記前壁部と前記後壁部とを連結する複数の横壁部とを
有し、 前記横壁部の少なくとも一つは、前記前壁部または前記
後壁部との連結部近傍における肉厚よりも、前記バンパ
ービームの中央部近傍における肉厚の方が薄いことが特
徴とする車両用バンパービーム。 - 【請求項2】前記横壁部の肉厚は、前記連結部から前記
中央部へ向けて徐々に薄くなっていることを特徴とする
請求項1に記載された車両用バンパービーム。 - 【請求項3】複数の壁部を有する車両用バンパービーム
において、 車両の前方に位置する前壁部と、 前記車両の後方に位置する後壁部と、 前記前壁部と前記後壁部とを連結する複数の横壁部とを
有し、 前記横壁部は、前記バンパービームが座屈する際におけ
る変形起点となる座屈起点部を有することを特徴とする
車両用バンパービーム。 - 【請求項4】前記横壁部が有する前記座屈起点部のそれ
ぞれは、前記車両の側面から見た場合に、同一直線上に
位置していることを特徴とする請求項3に記載された車
両用バンパービーム。 - 【請求項5】複数の壁部を有する車両用バンパービーム
において、 車両の前方に位置する前壁部と、 前記車両の後方に位置する後壁部と、 前記前壁部と前記後壁部とを連結する複数の横壁部と、 前記前壁部に設けられ、前記車両前方に突出した突起部
とを有することを特徴とする車両用バンパービーム。 - 【請求項6】複数の壁部を有する車両用バンパービーム
において、 車両の前方に位置する前壁部と、 前記車両の後方に位置する後壁部と、 前記前壁部と前記後壁部とに両端が連結された上下の横
壁部とを有し、 前記上下の横壁部の間隔が、前記前壁部との連結部から
前記バンパービームの中央部近傍に向けて、徐々に大き
くなっていることが特徴とする車両用バンパービーム。 - 【請求項7】前記上下の横壁部は、前記前壁部または前
記後壁部の前記連結部近傍における肉厚よりも、前記バ
ンパービームの前記中央部近傍における肉厚の方が薄い
ことが特徴とする請求項6に記載された車両用バンパー
ビーム。 - 【請求項8】車体に取り付けられる車両用バンパー装置
において、 車両衝突時のエネルギーを圧縮吸収するエネルギー吸収
部材と、 前記エネルギー吸収部材に固定された前壁部と、前記車
体に固定された後壁部と、前記前壁部と前記後壁部とを
連結する複数の横壁部と、前記前壁部に設けられ、車両
の前方に突出した突起部とを有するバンパービームとを
有し、 前記突起部の高さは、前記エネルギー吸収部材の完全圧
縮時の残存幅よりも大きいことを特徴とする車両用バン
パー装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11133987A JP2000318549A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 車両用バンパービームおよび車両用バンパー装置 |
| US09/565,847 US6227582B1 (en) | 1999-05-14 | 2000-05-05 | Bumper beam and bumper system for vehicle |
| DE60029511T DE60029511T2 (de) | 1999-05-14 | 2000-05-12 | Verstärkungsbauteil für einen Stossfänger eines Kraftfahrzeuges |
| EP00304036A EP1052150B1 (en) | 1999-05-14 | 2000-05-12 | A bumper beam for a vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11133987A JP2000318549A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 車両用バンパービームおよび車両用バンパー装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000318549A true JP2000318549A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15117744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11133987A Pending JP2000318549A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 車両用バンパービームおよび車両用バンパー装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6227582B1 (ja) |
| EP (1) | EP1052150B1 (ja) |
| JP (1) | JP2000318549A (ja) |
| DE (1) | DE60029511T2 (ja) |
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