JP2000318722A - 合成樹脂製カプセル容器 - Google Patents

合成樹脂製カプセル容器

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JP2000318722A JP12761599A JP12761599A JP2000318722A JP 2000318722 A JP2000318722 A JP 2000318722A JP 12761599 A JP12761599 A JP 12761599A JP 12761599 A JP12761599 A JP 12761599A JP 2000318722 A JP2000318722 A JP 2000318722A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PET等の剛性の低い材料で成形しても販売
機内での撹拌中や落下時に不用意に開くことがなく、且
つ使用時には軽い力で簡単に開けることができる相反す
る機能を満足するカプセル容器を得る。 【解決手段】 開口端の嵌合部に係合突起3、4が形成
された上カプセル1と下カプセル2とからなり、上カプ
セル1の係合突起3と下カプセル2の係合突起4は、両
カプセルが嵌合状態で側面荷重により嵌合方向に弓状に
反る変形量a以上の間隔bを有するような位置関係で形
成されている。それにより、側面荷重が作用して両カプ
セルが嵌合方向に変形しても、変形量を吸収して、容器
が開くの防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製カプセ
ル容器、特にミニチュア玩具収納用に販売機で利用され
る合成樹脂製カプセル容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5(a)に示すような上カプセ
ルと下カプセルからなる2ピースの合成樹脂製カプセル
容器(以下、単にカプセル容器という)に収納されたミ
ニチュア玩具を、店頭に設置した小型販売機内に外部か
ら観察できるように多種類収納し、ハンドルを操作する
ことにより任意の1個が取出口に落下して取り出せるよ
うにした玩具販売機が知られている。該玩具販売機は、
子供の射幸心を煽るために、ハンドル操作により販売機
内の商品が回転、撹拌するようにして、収納されている
玩具のどれが出てくるかわからないようになっている。
そのため、玩具を収納したカプセル容器は、販売機内で
の回転、撹拌時に側面荷重を受け、さらに販売機からの
落下時に落下衝撃を受ける。
【0003】従って、軟質の合成樹脂で成形されて変形
し易いカプセル容器であると、側面荷重や落下衝撃によ
り嵌合部が変形して容易に開いてしまい玩具がカプセル
容器から飛び出してしまう。そのため、従来この種カプ
セル容器は、ポリスチレン樹脂等の剛性の大きな材料を
使用することによって、側面荷重や落下衝撃力による変
形量を少なくして、容器が不用意に開かないように強く
保持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記カプセル容器は、
販売機での撹拌や落下等による側面荷重及び落下衝撃に
対して容易に開かないようにする一方、購入後は子供が
簡単に軽い力で開けられるようにする相反する機能が要
求される。従来のカプセル容器は、下カプセルと上カプ
セルの嵌合部に、図5(b)に拡大して示すように、係
合突起をそれぞれ形成して、該係合突起の係合により容
器の閉鎖状態を保持している構造となっており、容器を
開けるには、両カプセルの円筒壁を弾性変形させて係合
突起の係合を離脱させる必要がある。しかしながら、従
来のカプセル容器は、上記の理由により剛性の大きな樹
脂材料を使用しているため、子供の力では開けることが
困難であるという問題点があった。
【0005】一方、近年環境問題及び省資源の観点か
ら、PETボトル等の大量に発生する廃プラスチックの
リサイクルが叫ばれ、再生プラスチックの利用が求めら
れている。ところが、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)等の比較的軟らかい樹脂材料の再生プラスチック
で、上記のようなカプセル容器を製造した場合、上記の
ように撹拌中又は落下時の側面荷重や衝撃力で変形して
カプセルが開いてしまう問題があり、カプセル容器への
再生プラスチックの利用は未だ実用化されていない。
【0006】本発明は、上記実情に鑑み創案されたもの
であって、PET等の比較的軟質の材料で成形しても販
売機内での撹拌中や落下時に不用意に開くことがなく、
且つ使用時には子供が簡単に軽い力で開けることができ
る相反する機能を満足するカプセル容器を提供すること
を目的とし、もって再生PET樹脂等の利用ができ、省
資源と材料費の低減化を図ろうとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解決するために、販売機内での撹拌中にカプセル容器
が開いてしまう現象を種々実験して分析したところ、図
3(a)に示すようにカプセル容器は側面荷重Fを受け
ると、円筒端面は同図(b)に示すように作用点Aを中
心に互いに弓状に反り相手側に嵌合離脱方向に変位させ
る作用して、カプセル容器を開ける力が発生することが
判明した。より詳述すると、従来のカプセル容器は図5
(b)の拡大断面図で示すように、下カプセル12と上
カプセル11を嵌合して、下カプセルの開口端面14が
上カプセルの段差面13に突き当たった状態で、下カプ
セル12に設けられた係合突起16と上カプセルに設け
られた係合突起17が係合した状態になり、容器の開き
を阻止している。従って、上カプセルと下カプセルは係
合突起同士の係合と開口端と段差面の係合できっちりと
保持されているため、側面圧力を受けて互いに反対方向
に弓状に反る変位力が発生すると、該変位力は直接相手
側のカプセルを開ける方向に変位させる開口力となって
作用し、係合突起の係合が外れて開いてしまう。そこ
で、本発明者は、該知見に基づきさらに研究した結果、
側面圧力によって弓状に反る変位力を直接容器の開口力
として作用させないようにすることを見出し、本発明に
到達したものである。
【0008】即ち、本発明のカプセル容器は、開口端の
嵌合部に係合突起が形成された上カプセルと下カプセル
とからなり、前記上カプセルの係合突起と下カプセルの
係合突起は、両カプセルが嵌合状態で両係合突起間に間
隔を有するような位置関係で形成することによって、側
面圧力による両カプセルの開口端部の弓状の反りが、直
接相手側のカプセルに開口力となって作用することを防
止したものである。それにより、剛性の小さい樹脂でも
販売機等での側面圧力によって容易に開かない玩具用カ
プセル容器を得ることができた。
【0009】前記上カプセルと下カプセルの係合突起の
間隔は、販売機内での撹拌時や落下時に受ける側面荷重
によって弓状に変位する変位量以上であればあれば良
く、側面荷重によって代わるが、1.5〜5.0mm程
度が実用的である。なお、前記上カプセル及び前記下カ
プセルの前記係合突起は、必ずしも1条の係合突起に限
らず、一方又は両方のカプセルに複数条の係合突起を設
けても良い。
【0010】前記カプセルをの合成樹脂材料としては、
ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリプロピレン樹脂
等が好適に採用でき、上下カプセルともPETで成形し
ても良く、又は例えば上カプセルをPET樹脂、下カプ
セルをポリプロピレン樹脂等上下のカプセルを異種の剛
性樹脂で成形しても良い。そして、前記合成樹脂は、再
生PET等の再生合成樹脂を使用して成形することによ
って、より省資源と材料コストの低減を図ることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を詳細に
説明する。図1は、本発明の実施形態に係るカプセル容
器であり、上カプセル1と下カプセル2とからなり、両
カプセルとも廃PETボトルから得られた再生PET材
を原料に使用して全体として薄肉に成形したものであ
る。上カプセル1は円筒壁下方の外周部に図4に拡大し
て示すように肉厚部5を形成して、該肉厚部外周から内
方に向かって略直角に段差面6を形成して、該段差面か
ら下方部が嵌合部7となっている。該嵌合部7の外周面
下方にビード状の係合突起3が形成されている。一方、
下カプセル2の円筒壁上方は、上記上カプセル1の嵌合
部7が嵌合できるような内径を有し、その内周面に前記
係合突起3と係合する係合突起4が形成されている。
【0012】容器を開閉する際、上カプセル及び下カプ
セルの嵌合部が弾性変形することによって相互に相手側
の係合突起を乗り越えてカプセル容器の開閉を可能にす
るので、前記係合突起3、4の高さが高過ぎると開閉が
困難であり、低く過ぎると回転中や落下時等に不用意に
開いてしまう。本発明者の実験によれば、組立て易さ及
び開け易さを満足し、且つ販売機内での回転中や落下時
に不用意に開かないためには、係合突起3、4の係合高
さは、約0.1〜0.3mm程度の高さが良いことが判
った。
【0013】また、上カプセル1及び下カプセル2は、
変形しやすい樹脂で薄く成形してあるため、側面圧力や
落下衝撃力を受けると従来のカプセルよりも変形し易い
が、これらの力で変形しても開かないようにするため、
係合突起3、4を次のような特別な関係で配置してあ
る。
【0014】即ち、係合突起3、4を、容器が販売機で
の回転時や販売機からの落下時等に通常受ける側面圧力
や落下衝撃により、嵌合部の円筒端面が嵌合方向に弓状
に反る最大変形量a以上の間隔bを有するような位置関
係で配置してある。該間隔bは、側面からの荷重によっ
ても変わるが1.5mm〜5.0mm程度が実用的であ
る。このように、係合突起3、4間の間隔を、各カプセ
ルの開口端部の軸方向変位量以上にすることで、側面荷
重によりカプセルの開口端部が弓状に反っても、図4
(b)に示すように両係合突起が直接係合することなく
自由に変位して、開口力としては作用しないので、係合
突起3及び係合突起4の係合が外れることがない。従っ
て、容器をPET樹脂等の剛性の低い材料を使用して
も、通常の側面荷重による変形では容器が開くことがな
いので、従来実用化できなかった剛性の低い樹脂、特に
再生PET樹脂を利用してその有効活用を図ることがで
きた。
【0015】
【実施例】実施例として、再生PET樹脂で円筒部の肉
厚が0.9mmの薄肉の上カプセル及び下カプセルを、
係合突起及び係合突起の係合高さh、係合突起と係合突
起との間隔bをそれぞれ表1に示す条件となるように成
形して製造した。また、比較例A、Bとして、同様な材
質及び肉厚で係合高さh及び間隔bを表1のように変え
て製造した。そして、それぞれ300個について、1.
2mの高さから落下面をそれぞれ6面に変えて落下試験
を行った。そして、上カプセルと下カプセルの外れ、及
び緩み状況を観察した結果、表1に示す通りであった。
【0016】
【表1】
【0017】実験結果は表1から明らかなように、実施
例のものは、300個中外れや緩みが発生したのは12
個であったのに対し、比較例A、比較例Bのものはそれ
ぞれ145個及び97個あった。この実験結果より、比
較例A、Bとも実施例と比べて、係合高さは高いか同程
度であるにもかかわらず外れや緩みのあったものが多
く、間隔bを調整することによって柔軟な樹脂を使用し
て薄肉に形成しても、側圧や落下衝撃による外れや緩み
を防止することができることが確認された。従って、カ
プセル容器をPETやポリプロピレン等の柔軟樹脂材で
薄肉に製造することが可能となり、再生PETを利用す
ることができ、省資源を図ることができる。また、本実
施例の容器カプセルは、従来のものと比較して柔軟であ
るから、それだけ開けやすくなり、所望の目的を達成す
ることができた。
【0018】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記実施形態のものに限定されるも
のでなく、その技術的思想の範囲内で種々の設計変更が
可能である。例えば、上記実施形態では、カプセル容器
の形状を嵌合部が円筒形状の容器であるが、円筒形状に
限らず、多角形状の容器であっても良い。また、係合突
起は、周方向にビード状に形成されているが、周方向に
連続していても良く、間欠的に形成されていても良い。
さらに、原材料となる合成樹脂は、再生PETに限るも
のでなく、任意の熱可塑性樹脂材料が採用できる。ま
た、本発明のカプセル容器は、玩具収納用に限らず、そ
の他の用途にも適用できることは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によればカプセル
容器を薄肉で変形し易い合成樹脂製で形成しても、特殊
な機構を必要とせずに落下衝撃力や側面圧力による開き
や緩みが生じる不良品を減らすことができ、従来実用化
されてなかった玩具用カプセル容器に剛性の低い合成樹
脂材料の使用が可能となった。それにより、生産性を落
すことなく、再生PET樹脂のリサイクル利用ができ、
コストの低減と省資源を図ることができると共に、剛性
の低い材料を使用するので、子供でも開け易いカプセル
容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカプセル容器の組立て
半断面図である。
【図2】開いた状態での上カプセル及び下カプセルの判
断面図である。
【図3】カプセル容器に側面荷重が作用した場合の説明
図であり、(a)は平面での側面荷重の作用方向を示
し、(b)は作用点を中心とする側面の変形状態を示し
ている。
【図4】図3(b)における上カプセルと下カプセルの
嵌合部の拡大断面図であり、(a)は側面荷重作用点A
位置における嵌合断面図、(b)は側面荷重作用点Aか
ら90°の位置に嵌合断面図である。
【図5】(a)は従来のカプセル容器の組立て半断面
図、(b)は上カプセルと下カプセルの嵌合部の拡大断
面図である。
【符号の説明】
1 上カプセル 2 下カプセル 3、4 係合突起 5 肉厚部 6 段差面 7 嵌合部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口端の嵌合部に係合突起が形成された
    上カプセルと下カプセルとからなり、前記上カプセルの
    係合突起と下カプセルの係合突起は、両カプセルが嵌合
    状態で両係合突起間に間隔を有するような位置関係で形
    成されていることを特徴とする合成樹脂製カプセル容
    器。
  2. 【請求項2】 前記間隔は、側面荷重によって前記上カ
    プセルと下カプセルの各開口端部が嵌合方向に変位する
    変位量よりも大きい請求項1記載の合成樹脂製カプセル
    容器。
  3. 【請求項3】 前記間隔が1.5〜5.0mmである請
    求項1又は2記載の合成樹脂製カプセル容器。
  4. 【請求項4】 ポリエチレンテレフタレート樹脂及び又
    はポリプロピレン樹脂で成形されてなる請求項1、2又
    は3記載の合成樹脂製カプセル容器。
  5. 【請求項5】 再生合成樹脂を使用して成形されてなる
    請求項1〜4何れか記載の合成樹脂製カプセル容器。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂製カプセル容器が玩具収納
    用である請求項1〜5何れか記載の合成樹脂製カプセル
    容器。
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