JP2000319105A - 害虫防除用樹脂製剤 - Google Patents

害虫防除用樹脂製剤

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JP2000319105A
JP2000319105A JP11131209A JP13120999A JP2000319105A JP 2000319105 A JP2000319105 A JP 2000319105A JP 11131209 A JP11131209 A JP 11131209A JP 13120999 A JP13120999 A JP 13120999A JP 2000319105 A JP2000319105 A JP 2000319105A
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Japan
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resin
compound
acid
alkyl group
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JP11131209A
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English (en)
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Hajime Kanbara
肇 神原
Yoshiaki Kosuge
喜昭 小菅
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SUMIKA RAIFUTEKU KK
Original Assignee
SUMIKA RAIFUTEKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の徐放性樹脂製剤よりも多量の害虫防除
成分を含有でき、しかも、該成分の徐放速度を自由に調
節できる害虫防除用樹脂製剤を提供する。 【解決手段】 樹脂、害虫防除成分、例えば殺虫剤、防
虫剤など、および徐放性制御剤として、ビスオキサゾリ
ン化合物と、長鎖アルキル基を有する化合物との反応生
成物を含む徐放性の害虫防除用樹脂製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、害虫防除用樹脂製
剤に関し、さらに詳しくは、樹脂に特定の徐放性制御剤
を添加して害虫防除成分の添加量を増し、かつ害虫防除
成分の徐放速度を自由に制御できる害虫防除用樹脂製剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂をマトリックスとし、これに各種薬
剤を配合した徐放性製剤は、特開平1−230504号
公報、特開平3−200704号公報、特開平6−32
5332号公報、特開平7−041402号公報、特開
平9−281603号公報などの特許公報に開示されて
いる。例えば、特開平9−281603号公報には、薬
剤の溶液を樹脂に混合し、溶媒が揮発するにつれ、薬剤
が溶液から分離して樹脂製剤から徐々に放出される徐放
性樹脂製剤が開示されている。しかし、この製剤では、
薬剤の配合量が溶媒への溶解量により制限され、また、
徐放速度は溶媒の蒸発速度に依存する。従って、薬剤の
含有量を一定以上にはできず、また、薬剤放出期間も狭
い範囲でしか調節することができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の徐放
性樹脂製剤よりも多量の薬剤を含有でき、しかも、徐放
速度を自由に調節できる害虫防除用樹脂製剤を提供しよ
うとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、樹脂、害虫
防除成分、および徐放性制御剤として、ビスオキサゾリ
ン化合物と、長鎖アルキル基を有する化合物との反応生
成物を含むことを特徴とする害虫防除用樹脂製剤により
解決することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の害虫防除用樹脂製
剤を構成する各成分について説明する。樹脂 製剤のマトリックスとなる樹脂としては、以下のような
熱可塑性樹脂が例示できる。 1)オレフィン系樹脂 1.1)エチレン系樹脂 低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、直鎖状低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニルコポリマー、エチレン−アクリル酸エチルコポ
リマー、エチレン系アイオノマー樹脂 1.2)プロピレン系ポリマー ポリプロピレン、エチレン−プロピレンランダムコポリ
マー、エチレン−プロピレンブロックコポリマー 2)ポリ塩化ビニル 3)熱可塑性エラストマー オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑
性エラストマーこれらの中でも、オレフィン系樹脂が好
ましい。
【0006】害虫防除成分 マトリックス樹脂に含有させる害虫防除成分としては、
従来使用されている薬剤を使用することができる。その
ような薬剤の例を以下に示す。ピレスロイド系殺虫剤、
有機燐系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤、有機塩素系殺
虫剤、昆虫生長制御剤(IGR:Insect Growth Regula
tors)、忌避剤など、またはこれらの2種又はそれ以上
の混合物。
【0007】これら薬剤の具体例は次の通りである。 1.ピレスロイド系殺虫剤 ピレトリン、アレスリン、テトラメトリン、レスメトリ
ン、プラレトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、フ
ェノトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、トラロ
メトリン、ビフェントリン、フェンバレレート、シフル
スリン、シハロスリン、エトフェンプロックス、イミプ
ロスリン、フェンプロパトリン、シクロプロパトリン、
エンペントリン、除虫菊エキス、フラメトリンなど。 2.有機燐系殺虫剤 ダイアジノン、DDVP、フェニトロチオン、マラチオ
ン、クロルピリホスメチル、テメホス、フェンチオン、
トリクロルホン、ピリダフェンチオン、プロチオホス、
プロペタンホス、テトラクロルビンホスなど。
【0008】3.カーバメイト系殺虫剤 プロポキスル、ベンジオカーブ、カルバリル、メトキサ
ジアゾン、BPMCなど。 4.忌避剤 ディートなど。 5.昆虫生長制御剤(IGR) ピリプロキシフェン、メトプレン、シロマジン、ジフル
ベンズロン、ルフェヌロン、フェノキシカーブなど。な
お、害虫防除成分は、上記薬剤に限定されるものではな
く、当技術分野で使用されているものなら、いずれも使
用することができる。
【0009】これら薬剤に加えて、薬剤の効力を高める
協力剤(シネルギスト)などの補助成分を加えることが
できる。協力剤としては、ピペロニルブトキシド、MG
K−264、IBTAなどが例示できる。
【0010】徐放性制御剤 本発明においては、徐放性制御剤として、ビスオキサゾ
リン化合物と、長鎖アルキル基を有する化合物との反応
生成物を使用する。
【0011】具体的には、本発明で使用する徐放性制御
剤は、長鎖アルキル基と活性水素原子を含む官能基(例
えば、ヒドロキシル基、メルカプト基、カルボキシル
基、アミノ基など)とを有する化合物(1)と、下記式
(I)
【0012】
【化2】 (式中、Dは置換基を有していてもよいアルキレン基、
置換基を有していてもよいシクロアルキレン基又は置換
基を有していてもよいアリーレン基を示し、R1、R2
3およびR4は、同一又は異なって、水素原子、置換基
を有していてもよいアルキル基又は置換基を有していて
もよいアリール基を示す。)で表される化合物(2)と
を反応させ、オキサゾリン基を有する化合物を生成させ
ることにより製造できる。
【0013】長鎖アルキル基含有化合物(1) 長鎖アルキル基含有化合物(1)は、長鎖アルキル基を
有する限り、低分子量化合物であっても、高分子量化合
物(ポリマー)であってもよい。なお、高分子量化合物
は、分子量が比較的小さなオリゴマー領域の重合体も含
む。ここで、長鎖アルキル基とは、少なくとも4個、好
ましくは少なくとも6個、より好ましくは少なくとも
個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。長鎖アル
キル基の好ましい例は、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、へプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシ
ル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基、ノナデシル基などである。
【0014】長鎖アルキル基含有化合物が有する「活性
水素原子を含む官能」としては、例えば、フェノール性
であってもよいヒドロキシル基、メルカプト基、カルボ
キシル基、アミノ基などが挙げられる。長鎖アルキル基
含有化合物は、単一種の官能基を有していてもよく、異
なる複数の官能基を有していてもよい。好ましい官能基
は、オキサゾリンに対する活性の高い官能基、例えば、
カルボキシル基及びアミノ基、特にカルボキシル基であ
る。
【0015】低分子量の長鎖アルキル基含有化合物(1
a) 低分子量の長鎖アルキル基含有化合物(1a)としては、
常温で液体または固体の低揮発性化合物(例えば、常圧
での沸点が150℃以上の非揮発性化合物など)が通常
使用され、その分子量は、通常1000以下、好ましく
は100〜750、さらに好ましくは150〜750程
度である。一般に、このような化合物の主鎖が、炭素数
6〜30、好ましくは炭素数8〜26、さらに好ましく
は炭素数10〜24程度のアルキル基で構成されてい
る。
【0016】ヒドロキシル基を有する低分子量の長鎖ア
ルキル基含有化合物としては、炭素数10〜30程度の
脂肪族アルコール(例えば、ラウリルアルコール、テト
ラデシルアルコール、セチルアルコール、オクタデシル
アルコール、アラキルアルコール、セリルアルコール、
メリシルアルコール、オレイルアルコールなど)、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどの
炭素数4〜10程度の脂肪族ジオール、フェノール性ヒ
ドロキシル基を有する化合物(例えば、アルキルフェノ
ール(例えば、アルキル部分の炭素数が4〜20、好ま
しくは炭素数8〜14程度のアルキルフェノール)な
ど)が挙げられる。好ましい疎水性低分子化合物は、フ
ェノール性ヒドロキシル基を有する化合物、例えば、前
記アルキルフェノールなどである。
【0017】メルカプト基を有する低分子量の長鎖アル
キル基含有化合物としては、例えば、前記脂肪族アルコ
ールに対応するチオアルコールが例示できる。
【0018】カルボキシル基を有する低分子量の長鎖ア
ルキル基含有化合物としては、例えば、炭素数6以上の
カルボン酸、例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスミチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、ジオキシステアリン酸、ベヘン酸、モンタ
ン酸などの炭素数6〜30の飽和脂肪酸、リンデル酸、
パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノ
ール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキドン
酸、エルカ酸などの炭素数10〜25の不飽和脂肪酸、
マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸などの炭素数4〜40
の飽和多価カルボン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、
フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸な
どの不飽和多価カルボン酸、ダイマー酸などが例示され
る。これらのカルボン酸は、単独でまたは二種以上を組
み合わせて使用できる。これらのカルボン酸のうち、炭
素数が6以上のカルボン酸、特に脂肪族モノカルボン
酸、中でも高級脂肪酸が好ましく使用される。高級脂肪
酸の炭素数は、例えば、炭素数10〜26程度、中でも
炭素数12〜24程度であるのが好ましい。高級脂肪酸
は、不飽和高級脂肪酸であってもよいが、飽和高級脂肪
酸が有利に使用される。
【0019】アミノ基を有する低分子量の長鎖アルキル
基含有化合物としては、例えば、カプリルアミン、ラウ
リルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、ス
テアリルアミン、オレイルアミンなどの第1級アミン、
ジデシルアミン、ジドデシルアミン、ジテトラデシルア
ミン、ジヘキサデシルアミン、ジオクタデシルアミンな
どの第2級アミン、ヘキサメチレンジアミンなどのジア
ミンなどが例示できる。好ましいアミン化合物には、炭
素数10〜26、好ましくは炭素数12〜24、より好
ましくは炭素数12〜18の高級アミン、特に第1級ア
ミンが例示できる。これらのアミン化合物も単独でまた
は二種以上を組み合わせて使用できる。
【0020】さらには、低分子量の長鎖アルキル基含有
化合物には、異種の官能基を有する化合物、例えば、カ
ルボキシル基とアミノ基とを有する化合物、カルボキシ
ル基とヒドロキシル基とを有する化合物なども含まれ
る。このような化合物には、例えば、アミノカプロン
酸、アミノウンデカン酸などの炭素数6〜18程度のア
ミノカルボン酸などが含まれる。
【0021】これらの低分子量の長鎖アルキル基含有化
合物(1a)の二種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0022】高分子量の長鎖アルキル基含有化合物(ポ
リマー)(1b) 高分子量の長鎖アルキル基含有化合物(1b)は、直鎖状
または分岐鎖状高分子化合物であってよい。ポリマーの
種類は特に制限されないが、好ましいポリマーはオレフ
ィン系ポリマーである。
【0023】オレフィン系ポリマーは、例えば、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1−ペンテ
ン、4−メチル−1−ペンテンなどのオレフィン;1,
3−ブタジエン、イソプレンなどのジエンなどのエチレ
ン性不飽和単量体から得ることができる。
【0024】長鎖アルキル基含有高分子は、上記重合性
単量体の単独または共重合体に限らられず、上記重合性
単量体と、共重合可能な単量体との共重合体であっても
よい。共重合体の重合形態は特に制限されず、ランダム
重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体などのい
ずれであってもよい。共重合可能な単量体としては、例
えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ア
クリロニトリルなどのアクリル系単量体;酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル単量体;スチ
レン、α−メチルスチレンなどが挙げられる。共重合可
能な単量体は単独でまたは2種以上を組み合わせて使用
できる。
【0025】上記ポリマーの具体例としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体、ポリブテン、ポリブタジエン、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、ポリイソブチレン、ポリイソ
プレン、ポリメチルペンテンなどのオレフィン系ポリマ
ー;スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトル−ブタジエン共重合体などのスチレン系ポリマ
ー、これらの水素添加物などが挙げられる。
【0026】高分子化合物(1b)の分子量は特に制限
されないが、少量の添加で効果を発揮させるには、比較
的低分子量であるのが有利である。このような低分子量
ポリマーには、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプ
ロピレン、液状ポリプロピレン、液状ポリブダシエン、
ポリブテン、液状ポリイソブチレン、液状ブチルゴムな
どの低分子量又は液状ポリオレフィン;低分子量スチレ
ン系ポリマー;これらの水素添加物が含まれる。特に好
ましいポリマーは、ポリエチレンなどのオレフィン系ポ
リマーである。
【0027】このような長鎖アルキル基含有高分子化合
物は、先に記載した低分子量化合物と同様に、活性水素
原子を含む官能基、例えば、ヒドロキシル基、メルカプ
ト基、カルボキシル基、アミノ基などを有している。こ
のような官能基は、エチレン性不飽和単量体、及び必要
に応じて共重合性単量体と、ヒドロキシル基、メルカプ
ト基、カルボキシル基やアミノ基を有する単量体とを共
重合することにより高分子化合物の主鎖に導入すること
ができる。また、これら官能基は、長鎖アルキル基含有
高分子の高分子反応により導入することもできる。
【0028】ヒドロキシル基を有する単量体には、例え
ば、アリルアルコール、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
トなどが含まれる。メルカプト基を有する単量体には、
上記ヒドロキシル基を有する単量体に対応する化合物が
含まれる。
【0029】カルボキシル基を有する単量体には、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン
酸、クロトン酸、10−ウンデシレン酸、ビニル安息香
酸、5−ノルボルネン−2−カルボン酸、無水マレイン
酸などのエチレン性不飽和カルボン酸とその無水物など
が含まれる。アミノ基を有する単量体には、アミノスチ
レン、ビニルアミン、アリルアミンなどが含まれる。好
ましい単量体には、カルボキシル基およびアミノ基、特
にカルボキシル基が含まれる。
【0030】共重合反応によりカルボキシル基が導入さ
れたポリマーとしては、変性ポリオレフィン、例えば、
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、プロピレン−
(メタ)アクリル酸共重合体、カルボキシル変性ポリオレ
フィン(例えば、エチレン−無水マレイン酸共重合体、
エチレン−(メタ)アクリル酸−無水マレイン酸共重合
体)などが挙げられる。
【0031】高分子反応によりヒドロキシル基、カルボ
キシル基、アミノ基を導入する方法としては、慣用の方
法が採用できる。例えば、ヒドロキシル基は、酢酸ビニ
ルやエチレンカルボナートの共重合と加水分解反応、オ
レフィン系ポリマーなどの酸化反応により生成したカル
ボニル基やカルボキシル基の還元反応などにより導入で
き、ポリマーが不飽和結合を有する場合にはフリーデル
クラフツ反応によるフェノールの導入やフリーデルクラ
フツ反応による酢酸の導入と加水分解反応により導入で
きる。カルボキシル基は、酸化反応や熱分解反応、過酸
化物を用いた加熱処理、ポリマーが不飽和結合を有する
場合には過酸化物の存在下での無水マレイン酸との反応
により導入できる。アミノ基は、N−ビニルホルムアミ
ドの共重合と加水分解反応により導入できる。あるい
は、カルボキシル基を有するポリマーを酸クロライドと
し、p−フェニレンジアミンなどのジアミンと反応させ
ることによっても生成させることができる。
【0032】上記ポリマーの分子量は特に制限されない
が、例えば、重量平均分子量500〜250000、好
ましくは700〜100000、さらに好ましくは10
00〜25000程度である。特に好ましいポリマーに
は、分子量1000〜25000程度(例えば、分子量
1000〜10000、好ましくは1000〜5000
程度)の比較的低分子量のポリマーが含まれる。
【0033】ビスオキサゾリン化合物(2) 前記式(I)で表されるビスオキサゾリン化合物(2)
において、Dのアルキレン基としては、例えば、C1-10
アルキレン基(例えば、メチレン、エチレン、トリメチ
レン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、
ヘキサメチレン基など)などが挙げられる。シクロアル
キレン基には、例えば、C5-10シクロアルキレン基(例
えば、1,3−シクロペンチレン、1,3−シクロヘキシ
レン、1,4−シクロヘキシレン基など)などが含まれ
る。アリーレン基には、C6-12アリーレン基(例えば、
1,3−フェニレン、1,4−フェニレン、1,5−ナフ
チレン、2,5−ナフチレン基など)などが含まれる。
【0034】前記アルキレン基、シクロアルキレン基や
アリーレン基は、少なくとも1個の置換基を有していて
もよい。このような置換基としては、例えば、ハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素、臭素原子など)、アルキ
ル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチルなど
の炭素数1〜6程度のアルキル基など)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシなどの炭素数1〜6程度のアルコキシ
基など)などが挙げられる。
【0035】好ましい基Dには、置換基を有していても
よいアリール基、特に置換基を有していてもよいフェニ
レン基(例えば、1,3−フェニレン基または1,4−フ
ェニレン基など)が含まれる。
【0036】前記式(I)において、R1、R2、R3
びR4で表されるアルキル基には、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル基などの
1-10アルキル基が例示される。好ましいアルキル基に
は、炭素数1〜6程度の低級アルキル基、特に炭素数1
〜4の低級アルキル基(例えば、特にメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基など)が含まれる。ア
リール基には、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル
基などが含まれる。
【0037】これらアルキル基やアリール基も、置換基
を有していてもよい。置換基を有するアルキル基には、
例えば、ジクロロメチル、トリクロロメチル、トリフル
オロメチル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2,2−
トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチルなどのハロ
ゲン化C1−4アルキル基などが含まれる。
【0038】置換基を有するアリール基には、例えば、
2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロ
フェニル、2,4−ジクロロフェニル、3,5−ジクロロ
フェニル基などのハロゲン原子を有するフェニル基、2
−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフ
ェニル、2,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフ
ェニル、4−エチルフェニル基などのC1-4アルキル−
フェニル基、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェ
ニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェ
ニル、3,5−ジメトキシフェニル、4−エトキシフェ
ニル基などのC1 -4アルコキシ−フェニル基などが挙げ
られる。
【0039】好ましいR1、R2、R3およびR4には、水
素原子又はC1-4アルキル基が含まれる。特に、R1及び
2の少くとも一方(特にR2)は水素原子、R3及びR4
の少くとも一方(特にR4)は水素原子であるのが好ま
しい。さらに好ましくは、R1、R2、R3およびR4はい
ずれも水素原子である。
【0040】好ましいビスオキサゾリン化合物には、下
記式(Ia)で表される化合物が含まれる。
【化3】 (式中、R1、R2、R3およびR4は、同一又は異なっ
て、水素原子又はC1-4アルキル基を示す) 特に、R1、R2、R3およびR4が水素原子である前記式
(Ia)で表される化合物が好ましい。
【0041】前記式(I)で表される化合物の中で好ま
しい化合物の具体例は以下の通りである:1,6−ビス
(1,3−オキサゾリ−2−イル)ヘキサン、1,8−ビ
ス(1,3−オキサゾリ−2−イル)オクタン、1,10
−ビス(1,3−オキサゾリ−2−イル)デカン、1,3
−ビス(1,3−オキサゾリ−2−イル)シクロヘキサ
ン、1,4−ビス(1,3−オキサゾリ−2−イル)シク
ロヘキサン、2,2’−(1,3−フェニレン)−ビス
(2−オキサゾリン)、2,2'−(1,4−フェニレ
ン)−ビス(2−オキサゾリン)、2,2'−(1,2−
フェニレン)−ビス(2−オキサゾリン)、2,2'−
(1,3−フェニレン)−ビス(4−メチル−2−オキ
サゾリン)、2,2'−(1,4−フェニレン)−ビス
(4−メチル−2−オキサゾリン)、2,2'−(1,2
−フェニレン)−ビス(5−メチル−2−オキサゾリ
ン)、2,2'−(1,3−フェニレン)−ビス(5−メ
チル−2−オキサゾリン)、2,2'−(1,4−フェニ
レン)−ビス(5−メチル−2−オキサゾリン)、2,
2'−(1,3−フェニレン)−ビス(4−メチルフェニ
ル−2−オキサゾリン)、2,2'−(1,4−フェニレ
ン)−ビス(4−メチルフェニル−2−オキサゾリ
ン)、2,2'−(1,3−フェニレン)−ビス(4−ク
ロロフェニル−2−オキサゾリン)、2,2'−(1,4
−フェニレン)−ビス(4−クロロフェニル−2−オキ
サゾリン)などが挙げられる。前記式(I)で表される
ビスオキサゾリン化合物は単独でまたは二種以上を組み
合わせて使用できる。
【0042】ビスオキサゾリン化合物(2)は、慣用の
方法、例えば、脂肪酸又はそのメチルエステルとエタノ
ールアミンとを触媒の存在下で反応させ、複素5員環化
合物を生成させる方法(「プラスチック エージ」, 1
14頁, Mar. 1995)に準じて、前記式(I)に
おいてXに対応するジカルボン酸又はその低級アルキル
エステルとエタノールアミン又はその誘導体とを反応さ
せ、複素5員環化合物を生成させることにより得ること
ができる。
【0043】長鎖アルキル基含有化合物(1)とビスオ
キサゾリン化合物(2)との割合は、長鎖アルキル基含
有化合物及びその官能基の種類などに応じて、長鎖アル
キル基含有化合物(1)の活性水素原子を有する官能基
1モルに対して、ビスオキサゾリン化合物(2)0.1
〜5モル、好ましくは0.5〜3モル、さらに好ましく
は0.7〜2モル程度の範囲から選択できる。通常、活
性水素原子を有する官能基に対してオキサゾリン基が過
剰となる量、例えば、長鎖アルキル基含有化合物(1)
の活性水素原子を有する官能基1モルに対して、ビスオ
キサゾリン化合物(2)0.7〜1.5モル、好ましく
は0.8〜1.3モル、さらに好ましくは0.9〜1.
2モル程度である。
【0044】本発明の害虫防除用樹脂製剤は、その調製
直後において、樹脂100重量部あたり、害虫防除成分
1〜50重量部、好ましくは2〜25重量部、および徐
放性制御剤0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜5
重量部を含む。徐放性制御剤の量が上記下限より少ない
と、害虫防除成分の含有量が低下すると共に、徐放速度
を有効に制御することができなくなることがある。一
方、徐放性制御剤の量が上記上限を超えると、徐放性制
御剤自体が樹脂製剤から滲み出し、害虫防除成分の効能
発現を阻害するなどの問題が生じることがある。
【0045】本発明の害虫防除樹脂製剤は、樹脂、害虫
防除成分、および徐放性制御剤を適当な割合で混合し、
混練し、所望の形状に成形することにより容易に調製す
ることができる。製剤の剤形は特に限定されず、従来の
徐放性樹脂製剤と同様の形状であってよい。
【0046】
【実施例】以下、実施例および比較例を示し、本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。 実施例1 ラウリン酸(ナカライテスク(株)製;分子量200.
3)480gと2,2’−(1,3−フェニレン)−ビス
(2−オキサゾリン)(武田薬品工業(株)製「1,3
−BPO」;分子量216.2)420gを150℃に
おいて15分間反応させ、徐放性制御剤No.1を得
た。ポリエチレン樹脂(住友化学工業(株)製VL80
0)100重量部に、上記徐放性制御剤No.1を1、
3または5重量部、殺虫薬剤としてフェノトリン(住友
化学工業(株)製スミスリン)を8重量部加え、押出混
練機により180℃にて溶融混練し、成型し、樹脂製剤
を得た。得られた樹脂製剤を細かく裁断し、アセトンを
用いてフェノトリンを抽出し、ガスクロマトグラフィに
より分析したところ、成型物中のフェノトリンの含有量
は、それぞれ4.4、5.3、および7.3重量%であ
った。
【0047】比較例1 徐放性制御剤No.1を用いず、フェノトリンの量を8
重量部とした以外は実施例1と同様にして、樹脂製剤を
得た。成型物中のフェノトリンの含有量は、1.3重量
%であった。実施例1および比較例1の結果を表1にま
とめて示す。
【0048】
【表1】 比較例1と実施例1を比較すると、徐放性制御剤の添加
によって成型直後の薬剤含有量を増加させる得ることが
分かる。更に、徐放性制御剤の添加量が増えるに従っ
て、初期の薬剤含有量が増加していることが分かる。
【0049】徐放性試験 実施例1および比較例1で製造した樹脂製剤からの薬剤
放出量(一日あたりの、樹脂製剤単位表面積あたりの薬
剤放出重量)の経時的な変化を定量分析した。用いた樹
脂製剤の形状は、直径1mmのストランドであった。結
果を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】実施例1の薬剤では、比較例1の薬剤に比
べて薬剤の放出が良好に行われており、徐放性制御剤の
添加によって、薬剤の放出が良好になることが分かる。
徐放性制御剤の添加量が増えるに従って、長期にわたっ
て薬剤の放出が行われ、徐放性の良好であることが分か
る。
【0052】実施例2 ラウリン酸(ナカライテスク(株)製;分子量200.
3)960gと2,2'−(1,3−フェニレン)−ビス
(2−オキサゾリン)(武田薬品工業(株)製「1,3
−BPO」;分子量216.2)420gを150℃に
おいて15分間反応させ、徐放性制御剤No.2を得
た。実施例2では、実施例1に比べて二倍のラウリン酸
を用い、徐放性制御剤における長鎖アルキル基(非極性
部分)の比率を高めて徐放性制御剤と薬剤との親和性を
低下させた。ポリエチレン樹脂(住友化学工業(株)製
VL800)100重量部に、上記徐放性制御剤No.
2を3重量部、殺虫薬剤としてフェノトリン(住友化学
工業(株)製スミスリン)を8重量部加え、押出混練機
により180℃にて溶融混練し、成型し、樹脂製剤を得
た。
【0053】実施例3 ラウリン酸(ナカライテスク(株)製;分子量200.
3)480gと2,2'−(1,3−フェニレン)−ビス
(2−オキサゾリン)(武田薬品工業(株)製「1,3
−BPO」;分子量216.2)840gを150℃に
おいて15分間反応させ、徐放性制御剤No.3を得
た。実施例3では、実施例1に比べて二倍のオキサゾリ
ン化合物を用い、徐放性制御剤におけるオキサゾリン基
(極性部分)の比率を高めて徐放性制御剤と薬剤との親
和性を向上させた。ポリエチレン樹脂(住友化学工業
(株)製VL800)100重量部に、上記徐放性制御
剤No.3を3重量部、殺虫薬剤としてフェノトリン
(住友化学工業(株)製スミスリン)を8重量部加え、
押出混練機により180℃にて溶融混練し、成型し、樹
脂製剤を得た。
【0054】徐放性試験 実施例1と同様の方法により、実施例2および3で製造
した樹脂製剤からの薬剤放出量の経時的な変化を定量分
析した。実施例2および3の結果を、実施例1および比
較例1の結果と共に、表3に示す。
【0055】
【表3】 すべての実施例において、比較例1に比べて薬剤の放出
が良好に行われ、徐放性が良好であることが分かる。
【0056】薬剤残存率 上記の徐放性試験に用いた樹脂製剤中の薬剤の残存量
を、上記の抽出およびガスクロマトグラフィを用いた方
法により、定量分析した。結果を表4に示す。
【0057】
【表4】
【0058】徐放性制御剤No.2の場合、徐放性制御
剤中の長鎖アルキル基(非極性部分)の比率を高めて薬
剤との親和性を低下させたので、実施例1と比較して薬
剤の放出が早い時期に行われている。一方、徐放性制御
剤No.3の場合、徐放性制御剤におけるオキサゾリン
基(極性部分)の比率を高めて薬剤との親和性を向上さ
せたので、薬剤の放出が遅くなっている。このように、
徐放性制御剤におけるオキサゾリン基と長鎖アルキル基
との割合を変えることによって、薬剤の放出速度を任意
に制御することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂、害虫防除成分、および徐放性制御
    剤として、ビスオキサゾリン化合物と、長鎖アルキル基
    を有する化合物との反応生成物を含むことを特徴とする
    害虫防除用樹脂製剤。
  2. 【請求項2】 害虫防除成分は、殺虫剤、防虫剤、昆虫
    生長制御剤および忌避剤からなる群から選ばれる少なく
    とも1種の薬剤である請求項1に記載の害虫防除用樹脂
    製剤。
  3. 【請求項3】 さらに協力剤を含む請求項1または2に
    記載の害虫防除用樹脂製剤。
  4. 【請求項4】 長鎖アルキル基を有する化合物は、炭素
    数6以上のカルボン酸である請求項1に記載の害虫防除
    用樹脂製剤。
  5. 【請求項5】 ビスオキサゾリン化合物は、 【化1】 (式中、Dは、置換基を有していてもよい、アルキレン
    基、シクロアルキレン基又はアリーレン基を示し、
    1、R2、R3およびR4は、同一又は異なって、水素原
    子、置換基を有していてもよいアルキル基又はアリール
    基を示す。)で示される化合物である請求項1に記載の
    害虫防除用樹脂製剤。
  6. 【請求項6】 樹脂は、オレフィン樹脂である請求項1
    に記載の害虫防除用樹脂製剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095830A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Sumitomo Chem Co Ltd 防ダニ樹脂組成物
JP2007077069A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Sumitomo Chemical Co Ltd 害虫防除用成形体
JP2011132375A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Sumika Life Tech Co Ltd 防虫樹脂組成物およびそれより得られる徐放性防虫樹脂成形体
JP2012006868A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Nix Inc 小動物防除性樹脂組成物

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US8535699B2 (en) 2009-12-24 2013-09-17 Sumika Life Tech, Limited Insect-repelling resin composition and extended-release insect-repelling resin molded product obtained therefrom
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