JP2000319192A - 酵素阻害剤 - Google Patents

酵素阻害剤

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JP2000319192A
JP2000319192A JP11161469A JP16146999A JP2000319192A JP 2000319192 A JP2000319192 A JP 2000319192A JP 11161469 A JP11161469 A JP 11161469A JP 16146999 A JP16146999 A JP 16146999A JP 2000319192 A JP2000319192 A JP 2000319192A
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maitake
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mat
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Tadayuki Teranishi
忠幸 寺西
Toshiyuki Teranishi
俊幸 寺西
Kikuo Oikawa
紀久雄 及川
Katsumi Imada
勝美 今田
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KIRINDO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全かつ有用な酵素阻害剤を提供する。 【解決手段】 茸類の根茎部、殊にマイタケの根茎部
(マイタケマット)をアルコールで抽出して得られるチ
ロシナーゼインヒビターならびにα−アミラーゼインヒ
ビター活性を有するシラップを得た後、当該抽出物を加
熱処理して、この抽出物を化粧品や食品に添加して、美
白用化粧品、保湿性化粧品、美白用浴用剤、保湿性浴用
剤、ダイエット食品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茸の根茎部、殊に
マイタケの根茎部(通常は非可食部でマイタケマットと
称する)を有機溶剤で抽出して得られる酵素阻害剤に関
し、さらに詳しくはチロシナーゼインヒビターならびに
α−アミラーゼインヒビター活性を利用する茸根茎部、
マイタケマット由来の酵素阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決すべき課題】日焼けの原
因を引き起こす色素であるメラニンは、メラノサイト中
のチロシナーゼによりL−チロシンが酸化され、幾つか
の中間体を経て形成される褐色ないし黒色の色素であ
る。美容上の観点のみならず皮膚がんの発現など、医学
的な観点からも、メラニン形成の抑制が好ましいとさ
れ、様々な日焼け防止剤が提供されている。しかしなが
ら、安全かつ有効な日焼け防止剤の有効成分の開発が依
然として求められているのが現状である。また、肥満は
糖尿病などの生活習慣病(成人病)との関連性が高く、
その防止または解消の必要性が指摘されている。現在、
ダイエット食品を始め、様々なダイエット法が提案され
ているが、ここでも安全かつ有効なダイエット食品のた
めの有効成分の開発が求められている。
【0003】一般に、植物の酵素阻害剤は、病原微生物
や害虫から身を守る、由来の防御物質としての役割や、
その組織内に含まれる酵素活性の調整、保護物質などの
機能を持っており、酵素の有るところにはその一方でそ
の阻害剤が存在するものとされている。
【0004】上記のメラニン形成や肥満の防止の一つの
手段として、それらに至る生体内の反応に関与する酵素
の活性を阻害する物質を用いることにより、達成し得
る。すなわち、メラニンは、L−チロシンのチロシナー
ゼによる酸化を含む酵素反応で生成され、他方、肥満は
例えば澱粉のα−アミラーゼによる消化を発端としてい
る。従って、これらの酵素の活性を阻害するチロシナー
ゼインヒビターおよびα−アミラーゼインヒビターを用
いることにより、上記の目的が達成できると考えられ
る。具体的には、前者の例として、コウジ酸やアルブチ
ンなどの物質が化粧品添加物として使用されており(機
能性化粧品、213頁〜223頁、日本化粧品科学研究
会編、シーエムシー出版社)、後者の例として、小麦か
らの抽出物が抗肥満用ダイエット食品として示されてい
る(白石、化学と生物、27巻、491頁、1989
年)。しかしながら、多くの需要に応えるためには、よ
り一層有効かつ安全な酵素阻害剤を大量に供給すること
が必要であり、その開発が待たれている。
【0005】またさらに、上述の化粧品やダイエット食
品に加えて、今日著しく関心の高い病気予防や健康食品
としての、茸類殊にマイタケの栽培、使用量は移しいも
のがあり、その生または乾燥のマイタケ食品が広く市場
に出回っているのに加え、特にその抽出物を健康食品と
して供給するためには、膨大な量のマイタケを使用しな
ければならず、そのため膨大な量の非可食部分であるマ
イタケマットを、産業廃棄物として廃棄しているのが実
情であり、その処分に困惑を来しているものである。そ
の推定量は、栽培量が月に数千tであり、廃棄部分がそ
の約10分の1の数百tと推測され、その殆どが焼却処
分されている現状であり、その新規用途開発が望まれて
おり、当事者の研究課題になっている。
【0006】本発明者らは、上記の課題を解決すべく、
通常廃棄処分とされている、非可食部分である茸類例え
ばマイタケの根茎部(マイタケマット)にはチロシナー
ゼ、α−アミラーゼが、その可食部分よりも多くに存在
することに着目し、従ってこれらのインヒビターすなわ
ちチロシナーゼインヒビター、α−アミラーゼインヒビ
ターも高割合で存在するものとの仮定のもと、鋭意検討
した結果、上記目的を達成することができたものであ
る。
【0007】またさらに、本発明者らはこれらの抽出物
を加熱処理することにより、なおさらにそのインヒビタ
ー活性が飛躍的に高まることを見いだし、本発明を完成
させたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、野生および/または栽培の茸の
根茎部を有機溶剤で抽出することを特徴とするチロシナ
ーゼインヒビターおよびα−アミラーゼインヒビターか
ら成る酵素阻害剤である。
【0009】また、請求項2の発明は、野生および/ま
たは栽培のマイタケの根茎部(マイタケマット)を有機
溶剤で抽出することを特徴とするチロシナーゼインヒビ
ターおよびα−アミラーゼインヒビターから成る酵素阻
害剤である。
【0010】また、請求項3の発明は、野生および/ま
たは栽培の茸の根茎部ならびに野生および/または栽培
のマイタケの根茎部(マイタケマット)を有機溶剤で抽
出することを特徴とするチロシナーゼインヒビターおよ
びα−アミラーゼインヒビターから成る酵素阻害剤であ
る。
【0011】また、請求項4の発明は、前記抽出は、メ
タノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロ
ピルアルコールおよびその混合物またはそれらと水との
混合物から選択される溶剤を用いて行うことを特徴とす
る請求項1〜3に記載の酵素阻害剤である。
【0012】また、請求項5の発明は、前記抽出後に当
該抽出物を加温ないし加熱処理することを特徴とする請
求項1〜4に記載の酵素阻害剤である。
【0013】また、請求項6の発明は、前記加熱処理を
50℃〜120℃で、0.5時間〜5時間行われること
を特徴とする請求項5に記載の酵素阻害剤である。
【0014】また、請求項7の発明は、請求項1〜6に
記載の酵素阻害剤を含有する美白用および/または保湿
用化粧品である。
【0015】また、請求項8の発明は、請求項1〜6に
記載の酵素阻害剤を含有する美白用および/または保湿
用浴用剤である。
【0016】また、請求項9の発明は、請求項1〜6に
記載の酵素阻害剤を含有する抗肥満食品である。
【0017】本発明の酵素阻害剤は、野生および/また
は栽培の茸の根茎部を有機溶剤で抽出したチロシナーゼ
インヒビターおよびα−アミラーゼインヒビターから成
るものであり、本発明の目的から、本発明の酵素阻害剤
には、酵素阻害活性を含有するあらゆる茸類の根茎部か
らの抽出物が含まれる。典型例としては、マイタケが挙
げられる。マイタケの根茎部は、通常は非可食部でマイ
タケマットと称されており、上述したように、マイタケ
においては、可食部分よりも非可食部分の方が高割合で
酵素阻害剤活性が有することが判明した。これらの抽出
画分には上述の作用効果に加え、保湿作用があることが
分かった。インヒビター活性成分と保湿作用成分とは同
一物質か否かは現状では明らかでない。なおさらに、こ
れらの抽出物を加温、加熱処理することにより、さらに
チロシナーゼおよびα−アミラーゼが失活し、結果的に
チロシナーゼインヒビターおよびα−アミラーゼインヒ
ビター活性がさらに高まることが判明した。
【0018】本発明の酵素阻害剤を得るには、野生およ
び/または栽培の茸の根茎部および/またはマイタケマ
ットをそのままで用いる。いずれも小片に刻み適当な溶
剤で抽出する。本発明の目的には、生の茸類の根茎部、
マイタケマットの他、それらの乾燥品も使用できる。ま
た、抽出効率を良くするため材料をミキサーなどを用い
て粉砕しても良い。抽出溶剤としては、メタノール、エ
タノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ルなどのアルコール類が挙げられ、その混合物またはそ
れらと水との混合物を選択し得る。抽出効率や人体への
安全性を考慮してエタノールを使用することが好まし
い。
【0019】アルコール類の含水度は材料の含水率によ
って異なり、例えば乾燥品を用いた場合、50〜80%
程度のアルコールで抽出できるが、収穫直後の水分含量
の高い茸の根茎部、マイタケマットが原料である場合に
は、無水アルコールで抽出するのが好ましい。材料に対
する抽出溶剤の割合は、材料100gに対して抽出溶剤
300ml〜1000ml程度である。抽出温度、時間
には特に制限はなく、通常室温から抽出溶媒の沸騰温度
の間である。抽出に要する期間も、原料、抽出温度、溶
剤の種類、使用量および溶剤に含まれる水の量などによ
り変化するが、室温の場合、通常1〜10日程度、溶剤
の沸騰温度の場合、数十分ないし数時間、通常1時間程
度で十分である。このようにして抽出した溶液を、ガー
ゼなどで荒く濾過した後、さらに濾紙、ガラスフィルタ
ーなどを使用して濾過し、次いで減圧にて溶媒を溜去す
れば、目的の酵素阻害剤のシラップが得られる。本シラ
ップはそのままもしくは凍結乾燥粉末として、化粧品の
原料や食品の素材などと配合して食品や化粧品などに製
品化することができるが、必要に応じてさらにクロマト
グラフィーなどの手段で精製することもできる。
【0020】さらに、上記の抽出物を必要に応じて加温
ないし加熱する。上記の工程によりチロシナーゼインヒ
ビター、α−アミラーゼインヒビターは抽出されるが、
若干の対応酵素も随伴するので、これらの加温ないし加
熱によって、熱に不安定な対応酵素を失活させる。
【0021】本発明の茸の根茎部、マイタケマットから
得られたシラップまたは凍結乾燥粉末を、食品例えば菓
子類に添加すると、そのα−アミラーゼインヒビター活
性によるダイエット食品が得られ、また化粧用クリー
ム、乳液、ローションなどに添加すると、そのチロシナ
ーゼインヒビター活性による美白用化粧品、保湿用化粧
品が得られ、各種無機塩類、液体ラノリン、ヘキサデシ
ルアルコール、ポリオキシエチレングリコール類、硬化
ヒマシ油などの浴用剤成分を添加するとチロシナーゼイ
ンヒビターおよび保湿活性による美白用浴用剤、保湿用
浴用剤などが得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて説明する。実施例1 マイタケマット200gを細かく切断後、エタノール1
lを加え室温に5日間浸漬する。これを濾過し、その濾
液を減圧濃縮し、得られた黄褐色のシラップに精製水1
00mlを加え、50℃、30分加温後再び濾過し、そ
の濾液を減圧濃縮すると目的のシラップ2gが得られ
る。本品を凍結乾燥しても良い。
【0023】実施例2 マイタケマット200gを細かく切断後、エタノール1
lを加え、40℃の恒温槽に24時間放置後、実施例1
に準じて処理すれば目的のシラップ3gが得られる。
【0024】実施例3 マイタケマット200gを細かく切断後、エタノール1
lを加え、40℃の恒温槽に24時間放置後、濾過し、
その濾液を減圧濃縮し得られたシラップに精製水100
mlに溶解後、透析膜に入れて24時間流水透析を行
う。透析内液を70℃、30分加熱後、減圧下濃縮乾固
すれば目的のシラップ1gが得られる。
【0025】実施例4 美白クリームの調製 実施例1で得られたエキス5mlを取り、減圧下に溶媒
を留去して後、次の処方で美白クリームを調製した。 マイタケマット抽出エキス 5ml相当分 ステアリルアルコール 6.0 ステアリン酸 1.0 水添ラノリン 5.0 オクチルドデシルアルコール 10.0 ポリオキシエチレン(29モル)モノセチル アルコールエーテル 4.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 プロピレングリコール 5.0 精製水 66.0 香料 適量 防腐剤 適量 これにより、美白クリームを得た。
【0026】上記実施例で調製した抽出液のチロシナー
ゼインヒビター活性を試験した。 試験例1 マイタケマット抽出液のチロシナーゼインヒビター活性 L−チロシン水溶液(30mg/200ml) 10ml 緩衝液(pH 6.8マッキルベイン緩衝液) 10ml 蒸留水 20ml 実施例1で得られた粉末1%溶液 0.9ml 上記組成の溶液を37℃で10分間加温した後、チロシ
ナーゼ水溶液(1mg/ml、マッシュルーム由来、和
光純薬)0.1mlを加え、30分酵素反応を行う。対
照として抽出物未溶液の代わりに蒸留水を同量用いて酵
素反応を行う。チロシナーゼによって生成するドーパク
ローム(メラニンが生成する場合の前段階の物質)の量
を650nmの吸光度測定によって求め、次の計算式に
よってマイタケマット抽出シラップ溶液の示すチロシナ
ーゼインヒビター活性を算出した。 インヒビター活性=〔(A−B)/A〕×100 A:対照溶液の吸光度 B:抽出物含有試料の吸光度 結果を以下の
【表1】に示す。
【0027】
【表1】 マイタケマット:マイタケの根茎部にあたり、通常非可
食部で廃棄処分される。表1に見られるように、マット
部は可食部に比べてチロシナーゼインヒビター活性が高
い。また加熱によりチロシナーゼインヒビター活性は上
昇する。
【0028】実施例5 ダイエット用クッキーの調製 ショートニング300g、牛乳20g、砂糖50g、ア
スパラテーム5gを泡立て器でよく混合する。これに卵
60gを少しづつ加えてさらによく混ぜ合わせる。別に
小麦粉300g、ベーキングパウダー1gおよび実施例
1で得られたマイタケマット抽出エキス50ml相当分
の溶媒を減圧下完全に溜去したものをよく練り合わせ
る。これを先の混ぜ合わせたものとよく混合した後、冷
蔵庫で30分間放置する。次に、これを適当な型に成型
し、約170℃で20分間焼成して、目的のクッキー約
1,000gを得る。
【0029】試験例2 マイタケマット抽出物のα−ア
ミラーゼインヒビター活性 9本の試験管に水1mlづつを入れ、この最初の試験管
に1mlのα−アミラーゼ(0.5%水溶液、細菌由
来、和光純薬)を加えてよく混合する。その内、1ml
を2番目の試験管に入れて混合し、その1mlをさらに
3番目の試験管に加え混合する。この操作を順次繰り返
し、9本目の試験管までの希釈系列を作る。なお、9本
目の液の1mlは捨てる。水を加えず、アミラーゼ溶液
1mlのみの試験管も用意して0本目とする。以上を氷
水中に冷却しておく。次に各試験管に1%可溶性澱粉液
5mlづつを加え、全部加え終わった後一斉に40°C
の恒温槽に置き、1時間酵素反応を行う。次に試験管を
氷水中に入れて冷却する。冷却後、試験管の高さの80
%程度まで水を加え、この上に0.1Nヨード液1滴を
加えてヨード澱粉反応による呈色(青紫色〜赤色)を見
る。実施例1で得られた抽出液1ml+9mlの溶液を
上記水1mlの代わりに各試験管に入れ、同様に酵素反
応を行い、ヨード澱粉反応による呈色を見る。その結果
は次の表1の通りであった。なお、●はヨード澱粉反応
陽性を、○は陰性を表す。
【0030】
【表2】 表2に見られるように、マット部は可食部に比べてα−
アミラーゼインヒビター活性が高い。また加熱によりα
−アミラーゼインヒビター活性は上昇する。
【0031】実施例6 セスキ炭酸ソーダ 37.0% 食塩 10.0 硫酸ソーダ 49.3 マイタケマットシラップ 3.0 液体ラノリン 0.5 色素 0.2 これにより、美白用、保湿性が豊かな浴用剤を得た。
【0032】実施例7 ヘキサデシルアルコール 27.0% ポリエチレングリコール300 21.0 ポリオキシエチレン(40モル) 硬化ヒマシ油 7.0 エチルアルコール 40.0 香料 適量 染料 適量 紫外線吸収剤 適量 マイタケマットシラップ 5.0 これにより、美白用、保湿性が豊かな浴用剤を得た。
【0033】試験例3 マイタケマット抽出物添加浴用
剤の保湿作用 実施例1で得られたマイタケマットの抽出液を添加した
浴用剤の保湿作用を文献(手塚等;西日本皮膚科雑誌8
02頁、昭和50年)記載の方法で試験した。マイタケ
マット抽出溶液(0.5、1.0、2.0%溶液)添加
の浴用剤と当該抽出液を添加しない浴用剤との保湿作用
を比較した。新鮮な牛の鼻およびひづめを食肉衛生検査
所(横浜)より入手し、皮下組織をできるだけ除去した
後、直ちに約1cm2の大きさに切り、凍結切片法にて
100μの厚さにスライスした。次いで、上記の各濃度
の検体溶液に室温で18時間浸漬した後、25℃、相対
湿度79%のデシケータ中に72時間放置し、切片の保
水量(mg/100mg)を求めた。結果を
【表3】に示す。
【0034】
【表3】 表3から、本発明のマイタケマット抽出溶液添加の浴用
剤は、既存の浴用剤を凌駕する保湿効果を有することが
明らかである。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、通常そ
の殆どが大量に焼却、廃棄処分とされる茸の根茎部およ
び/またはマイタケマットを利用するので、現況の社会
的要請や産業行政に合致するものである。また、これら
の抽出液に含まれるチロシナーゼインヒビター活性の利
用により、メラニン抑制が発揮され、美白作用を効ずる
ことが可能で、広く美白用化粧品、美白用浴用剤に利用
することができる。
【0036】また、茸の根茎部および/またはマイタケ
マット抽出液に含まれるα−アミラーゼインヒビター活
性の利用により、α−アミラーゼの働きを抑制し、抗肥
満作用が発揮され、広くダイエット食品に利用すること
ができる。
【0037】さらに、茸の根茎部および/またはマイタ
ケマット抽出液に含まれる保湿作用により、広く保湿化
粧品や保湿浴用剤に利用することができる。
【0038】なおまた、請求項1の発明によれば、広
く、野生および/または栽培の茸の根茎部を利用するこ
とができ、有機溶剤で抽出するチロシナーゼインヒビタ
ーおよびα−アミラーゼインヒビターから成る酵素阻害
剤を得ることができ、上記の効果がある。
【0039】また、請求項2の発明によれば、野生およ
び/または量的に十分な栽培のマイタケマットを有機溶
剤で抽出するチロシナーゼインヒビターおよびα−アミ
ラーゼインヒビターから成る酵素阻害剤を得ることがで
き、上記の効果がある。
【0040】また、請求項3の発明によれば、広く、野
生および/または栽培の茸の根茎部ならびに野生および
/または量的に十分な栽培のマイタケマットを有機溶剤
で抽出するチロシナーゼインヒビターおよびα−アミラ
ーゼインヒビターから成る酵素阻害剤を得ることがで
き、上記の効果がある。
【0041】また、請求項4の発明によれば、前記抽出
は、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコールおよびその混合物またはそれらと
水との混合物から選択される溶剤を用いて行うので、抽
出がより適切に行われ、上記の効果がある。
【0042】また、請求項5の発明によれば、前記抽出
後に当該抽出物を加温ないし加熱処理するので、対応酵
素をより失活させることができ、上記の効果がある。
【0043】また、請求項6の発明によれば、前記抽出
後に当該抽出物を50℃〜120℃で0.5時間〜5時
間加熱処理するので、対応酵素をより適切且つ確実に失
活させることができ、上記の効果がある。
【0044】また、請求項7の発明によれば、前記酵素
阻害剤を使用するので、美白用化粧品、しなやか・しっ
とり感が付与された保湿化粧品を得られる効果がある。
【0045】また、請求項8の発明によれば、前記酵素
阻害剤を使用するので、美白用浴用剤、しなやか・しっ
とり感が付与された保湿浴用剤が得られる効果がある。
【0046】また、請求項9の発明によれば、前記酵素
阻害剤を使用するので、適切なダイエット作用があるダ
イエット食品を得られる効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 7/50 7/50 31/00 617 31/00 617J 643 643D Fターム(参考) 4B018 MD82 ME01 ME12 MF01 MF04 MF06 4B032 DB21 DK29 DL20 4C083 AA111 AA112 AB102 AB312 AB352 AC072 AC092 AC102 AC122 AC182 AC242 AC422 AC432 AD042 AD512 BB51 CC05 CC25 DD31 EE12 EE16 FF01 4C088 AA02 AA04 AC13 AC14 AC16 BA04 CA02 CA06 MA07 MA52 MA63 NA05 NA14 ZA70 ZA89 ZC20 ZC35

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野生および/または栽培の茸の根茎部を
    有機溶剤で抽出することを特徴とするチロシナーゼイン
    ヒビターおよびα−アミラーゼインヒビターから成る酵
    素阻害剤。
  2. 【請求項2】 野生および/または栽培のマイタケの根
    茎部(マイタケマット)を有機溶剤で抽出することを特
    徴とするチロシナーゼインヒビターおよびα−アミラー
    ゼインヒビターから成る酵素阻害剤。
  3. 【請求項3】 野生および/または栽培の茸の根茎部な
    らびに野生および/または栽培のマイタケの根茎部(マ
    イタケマット)を有機溶剤で抽出することを特徴とする
    チロシナーゼインヒビターおよびα−アミラーゼインヒ
    ビターから成る酵素阻害剤。
  4. 【請求項4】 前記抽出は、メタノール、エタノール、
    プロピルアルコール、イソプロピルアルコールおよびそ
    の混合物またはそれらと水との混合物から選択される溶
    剤を用いて行うことを特徴とする請求項1〜3に記載の
    酵素阻害剤。
  5. 【請求項5】 前記抽出後に当該抽出物を加温ないし加
    熱処理することを特徴とする請求項1〜4に記載の酵素
    阻害剤。
  6. 【請求項6】 前記加熱処理は50℃〜120℃で、
    0.5時間〜5時間行われることを特徴とする請求項5
    に記載の酵素阻害剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6に記載の酵素阻害剤を含有
    する美白用および/または保湿用化粧品。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6に記載の酵素阻害剤を含有
    する美白用および/または保湿用浴用剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6に記載の酵素阻害剤を含有
    する抗肥満食品。
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