JP2000319471A - 重合体組成物およびその成形体 - Google Patents
重合体組成物およびその成形体Info
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- JP2000319471A JP2000319471A JP11133290A JP13329099A JP2000319471A JP 2000319471 A JP2000319471 A JP 2000319471A JP 11133290 A JP11133290 A JP 11133290A JP 13329099 A JP13329099 A JP 13329099A JP 2000319471 A JP2000319471 A JP 2000319471A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】テトラフルオロエチレン(TFE)/パーフル
オロ(アルキルビニルエーテル)共重合体(PFA)の
物性、加工性を損なうことなく、球晶サイズの小さい結
晶化特性を有するPFA組成物を提供する。 【解決手段】TFE/CF2=CFO(CF2)3COO
CH3共重合体の熱処理物とPFAを含み、熱処理物と
PFAの合計100重量部に対して前者を0.05〜2
0重量部の割合で含有するPFA組成物。
オロ(アルキルビニルエーテル)共重合体(PFA)の
物性、加工性を損なうことなく、球晶サイズの小さい結
晶化特性を有するPFA組成物を提供する。 【解決手段】TFE/CF2=CFO(CF2)3COO
CH3共重合体の熱処理物とPFAを含み、熱処理物と
PFAの合計100重量部に対して前者を0.05〜2
0重量部の割合で含有するPFA組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテトラフルオロエチ
レン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合
体(以下、PFAという)の結晶化特性の改良に関す
る。
レン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合
体(以下、PFAという)の結晶化特性の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】PFAは耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性等
が優れた高分子材料であり、その特徴を生かして種々の
用途に用いられている。しかし、PFAは結晶性樹脂で
あり、溶融成形後の冷却、固化に際して溶融体内に多数
の結晶核が生じる。この結晶核を中心に等方向に球晶が
成長し、互いに境を接して球晶の成長が止まる。球晶が
生成する成形物の表面平滑性はこの球晶の大きさに依存
し、大きいと表面平滑度が劣ることが知られている。球
晶が大きく成長し成形物の表面平滑性が劣ると、チュー
ブとして使用した場合に不純物が表面に蓄積しやすくな
る。またパイプ継手として使用した場合、ストレスクラ
ックを生じやすい。
が優れた高分子材料であり、その特徴を生かして種々の
用途に用いられている。しかし、PFAは結晶性樹脂で
あり、溶融成形後の冷却、固化に際して溶融体内に多数
の結晶核が生じる。この結晶核を中心に等方向に球晶が
成長し、互いに境を接して球晶の成長が止まる。球晶が
生成する成形物の表面平滑性はこの球晶の大きさに依存
し、大きいと表面平滑度が劣ることが知られている。球
晶が大きく成長し成形物の表面平滑性が劣ると、チュー
ブとして使用した場合に不純物が表面に蓄積しやすくな
る。またパイプ継手として使用した場合、ストレスクラ
ックを生じやすい。
【0003】球晶の大きさは溶融成形後の冷却速度に依
存することが知られている。急冷するほど微細な球晶が
生成するが、成形方法によっては急冷が不可能な場合が
ある。例えば厚肉チューブの押出成形においては、押出
されたチューブを外面から冷却するとパイプ内面は急冷
されないため、パイプ内面に大きな球晶が生成し、内面
の平滑性が劣る問題がある。比較的遅い冷却速度でも微
細な球晶を生成する結晶化特性を有するPFAが求めら
れている。
存することが知られている。急冷するほど微細な球晶が
生成するが、成形方法によっては急冷が不可能な場合が
ある。例えば厚肉チューブの押出成形においては、押出
されたチューブを外面から冷却するとパイプ内面は急冷
されないため、パイプ内面に大きな球晶が生成し、内面
の平滑性が劣る問題がある。比較的遅い冷却速度でも微
細な球晶を生成する結晶化特性を有するPFAが求めら
れている。
【0004】PFAの球晶を微細にする方法としては、
結晶核剤として少量の特定のポリテトラフルオロエチレ
ン(以下、PTFEという)をPFAに添加する方法
(特開平7−70397)が知られている。しかしPT
FEとPFAとの溶融混練が不充分のときフィッシュア
イが発生しやすい。また過剰に溶融混練するとPTFE
がPFAに混ざり合い、結晶核剤として球晶を微細にす
る効果が減少する問題がある。
結晶核剤として少量の特定のポリテトラフルオロエチレ
ン(以下、PTFEという)をPFAに添加する方法
(特開平7−70397)が知られている。しかしPT
FEとPFAとの溶融混練が不充分のときフィッシュア
イが発生しやすい。また過剰に溶融混練するとPTFE
がPFAに混ざり合い、結晶核剤として球晶を微細にす
る効果が減少する問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、PF
Aの物性、成形性を損なうことなく、小さな球晶が生成
するように結晶化特性を改善することにある。
Aの物性、成形性を損なうことなく、小さな球晶が生成
するように結晶化特性を改善することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式1で表され
る単位を96〜99.99モル%、式2で表される単位
を0.01〜1モル%、および任意成分として式3で表
される単位を0〜3モル%の割合で含有する共重合体
(A)(以下、含フッ素共重合体(A)という)を20
0℃以上で熱処理した含フッ素共重合体(B)と、PF
A(C)とを含む組成物であり、(B)と(C)の合計
100重量部に対して(B)を0.05〜20重量部の
割合で含有する含フッ素重合体組成物を提供する。
る単位を96〜99.99モル%、式2で表される単位
を0.01〜1モル%、および任意成分として式3で表
される単位を0〜3モル%の割合で含有する共重合体
(A)(以下、含フッ素共重合体(A)という)を20
0℃以上で熱処理した含フッ素共重合体(B)と、PF
A(C)とを含む組成物であり、(B)と(C)の合計
100重量部に対して(B)を0.05〜20重量部の
割合で含有する含フッ素重合体組成物を提供する。
【0007】
【化2】
【0008】ただし、式中、Xはフッ素原子または塩素
原子であり、Rfは2価のフッ素置換有機基であり、Y
はヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、または1価
のカルボン酸誘導体基であり、Zは−O−RfY以外の
1価のフッ素置換有機基である。
原子であり、Rfは2価のフッ素置換有機基であり、Y
はヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、または1価
のカルボン酸誘導体基であり、Zは−O−RfY以外の
1価のフッ素置換有機基である。
【0009】また、本発明は、上記含フッ素重合体組成
物を溶融成形してなる成形体を提供する。
物を溶融成形してなる成形体を提供する。
【0010】含フッ素共重合体(B)は、含フッ素共重
合体(A)を熱処理することにより得られ、PFA
(C)の結晶核剤としての働きをする。本発明の含フッ
素重合体組成物は、過剰に溶融混練しても結晶核剤とし
ての効果が低減しない。
合体(A)を熱処理することにより得られ、PFA
(C)の結晶核剤としての働きをする。本発明の含フッ
素重合体組成物は、過剰に溶融混練しても結晶核剤とし
ての効果が低減しない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、含フッ素共重合体
(B)とPFAとを含む組成物である。含フッ素共重合
体(A)を熱処理することにより、得られる含フッ素共
重合体(B)の溶融粘度が上昇する。これは、熱処理す
ることにより、含フッ素共重合体(A)の分子中の式2
における官能基−O−RfY部が、他の分子中の同官能
基部と架橋反応することにより、架橋構造を有する含フ
ッ素共重合体(B)が生成しているためと推定される。
ただし、この説明は本発明の理解を助けるためのもの
で、何ら本発明を限定するものではない。
(B)とPFAとを含む組成物である。含フッ素共重合
体(A)を熱処理することにより、得られる含フッ素共
重合体(B)の溶融粘度が上昇する。これは、熱処理す
ることにより、含フッ素共重合体(A)の分子中の式2
における官能基−O−RfY部が、他の分子中の同官能
基部と架橋反応することにより、架橋構造を有する含フ
ッ素共重合体(B)が生成しているためと推定される。
ただし、この説明は本発明の理解を助けるためのもの
で、何ら本発明を限定するものではない。
【0012】本発明の組成物中の含フッ素共重合体
(B)はPFAの結晶核剤となりうる。PFAに含フッ
素共重合体(B)を少量添加し溶融混練して成形する
と、その成形物に微細な球晶が生成する。また、過剰に
溶融混練してもPTFEとは異なり結晶核剤としての効
果が損なわれない。この効果は、おそらく含フッ素共重
合体(B)が架橋していることによりPFAと完全には
混じり合わないためと推定される。
(B)はPFAの結晶核剤となりうる。PFAに含フッ
素共重合体(B)を少量添加し溶融混練して成形する
と、その成形物に微細な球晶が生成する。また、過剰に
溶融混練してもPTFEとは異なり結晶核剤としての効
果が損なわれない。この効果は、おそらく含フッ素共重
合体(B)が架橋していることによりPFAと完全には
混じり合わないためと推定される。
【0013】式1の単位において、Xはフッ素原子であ
るものが耐薬品性などの面からより好ましい。式2の単
位において、Rfすなわち2価のフッ素置換有機基は、
置換フッ素原子の数が1個以上であればよく、完全フッ
素化された2価のフッ素置換有機基がより好ましい。ま
た、Rfは、炭素のみまたは炭素と酸素により鎖が形成
された2価のフッ素置換有機基が好ましい。
るものが耐薬品性などの面からより好ましい。式2の単
位において、Rfすなわち2価のフッ素置換有機基は、
置換フッ素原子の数が1個以上であればよく、完全フッ
素化された2価のフッ素置換有機基がより好ましい。ま
た、Rfは、炭素のみまたは炭素と酸素により鎖が形成
された2価のフッ素置換有機基が好ましい。
【0014】その具体例としては、例えばパーフルオロ
アルキレン基またはエーテル結合を含有するパーフルオ
ロアルキレン基が挙げられる。Rfの鎖を構成する炭素
数は1〜15、特に1〜10の範囲が好ましい。Rfは
直鎖の構造が好ましいが、分岐の構造であってもよい。
分岐の構造である場合には、分岐部分の炭素数が1〜3
程度の短鎖であるものが好ましい。特に好ましいRfは
−(CF2)m−(mは2〜6の整数)である。
アルキレン基またはエーテル結合を含有するパーフルオ
ロアルキレン基が挙げられる。Rfの鎖を構成する炭素
数は1〜15、特に1〜10の範囲が好ましい。Rfは
直鎖の構造が好ましいが、分岐の構造であってもよい。
分岐の構造である場合には、分岐部分の炭素数が1〜3
程度の短鎖であるものが好ましい。特に好ましいRfは
−(CF2)m−(mは2〜6の整数)である。
【0015】Rfの具体例としては、例えば−(CF2)
2−、−(CF2)3−、−(CF2) 4−、−(CF2)5
−、−(CF2)6−、−CF2CF(CF3)O(C
F2)3−、−CF2CF(CF3)OCF2CF(CF3)
O(CF2)2−、−(CF2CF2O)2−(CF2)
3−,−CF2CF(CF3)CF2CF2CF(CF3)C
F2−などが挙げられる。
2−、−(CF2)3−、−(CF2) 4−、−(CF2)5
−、−(CF2)6−、−CF2CF(CF3)O(C
F2)3−、−CF2CF(CF3)OCF2CF(CF3)
O(CF2)2−、−(CF2CF2O)2−(CF2)
3−,−CF2CF(CF3)CF2CF2CF(CF3)C
F2−などが挙げられる。
【0016】式2におけるYはヒドロキシアルキル基、
カルボキシル基、または1価のカルボン酸誘導体基であ
る。カルボン酸誘導体基としては−COOA(Aは炭素
数1〜3程度のアルキル基、炭素数1〜3程度のフルオ
ロアルキル基、アルカリ金属、アンモニウム塩基、また
は置換アンモニウム塩基)または−COB(Bはフッ素
原子または塩素原子)が例示される。これらのうち、好
ましいYは、ヒドロキシアルキル基およびアルコキシカ
ルボニル基であり、−CH2OH、−CH2CH 2OH、
−COOCH3が好ましい。
カルボキシル基、または1価のカルボン酸誘導体基であ
る。カルボン酸誘導体基としては−COOA(Aは炭素
数1〜3程度のアルキル基、炭素数1〜3程度のフルオ
ロアルキル基、アルカリ金属、アンモニウム塩基、また
は置換アンモニウム塩基)または−COB(Bはフッ素
原子または塩素原子)が例示される。これらのうち、好
ましいYは、ヒドロキシアルキル基およびアルコキシカ
ルボニル基であり、−CH2OH、−CH2CH 2OH、
−COOCH3が好ましい。
【0017】含フッ素共重合体(A)中の式2で表され
る単位の含有量は、0.01〜1モル%である。0.0
1モル%未満では、含フッ素共重合体(B)の架橋密度
が不充分でPFAと過剰に溶融混練するとPFAに混ざ
り合い結晶核剤としての効果が小さい。1モル%超では
含フッ素共重合体(B)の溶融粘度が上昇しすぎ、PF
Aと混練しにくくなりフィッシュアイが発生する。式2
の単位は1種のみ含まれていてもよく2種以上含まれて
もよい。
る単位の含有量は、0.01〜1モル%である。0.0
1モル%未満では、含フッ素共重合体(B)の架橋密度
が不充分でPFAと過剰に溶融混練するとPFAに混ざ
り合い結晶核剤としての効果が小さい。1モル%超では
含フッ素共重合体(B)の溶融粘度が上昇しすぎ、PF
Aと混練しにくくなりフィッシュアイが発生する。式2
の単位は1種のみ含まれていてもよく2種以上含まれて
もよい。
【0018】式3の単位において、Zすなわち1価のフ
ッ素置換有機基は、式2の−O−R fY以外の1価のフ
ッ素置換有機基であり、耐熱性、耐薬品性などの点から
炭素数1〜10のパーフルオロアルコキシ基が好まし
い。式3の含有量が3モル%超では含フッ素共重合体
(B)の融点が低下しすぎ結晶核剤としての効果が低く
なる。
ッ素置換有機基は、式2の−O−R fY以外の1価のフ
ッ素置換有機基であり、耐熱性、耐薬品性などの点から
炭素数1〜10のパーフルオロアルコキシ基が好まし
い。式3の含有量が3モル%超では含フッ素共重合体
(B)の融点が低下しすぎ結晶核剤としての効果が低く
なる。
【0019】含フッ素共重合体(B)は、含フッ素重合
体(A)を200℃以上の温度で熱処理することにより
得られる。200℃未満では式2中の−O−RfYが架
橋反応しにくい。融点以上では−O−RfYが架橋反応
するが、含フッ素重合体(B)が融着するため、粉砕し
てPFAに添加しないとフィッシュアイの原因になるお
それがあるので、好ましくは融点未満の熱処理温度を採
用するのがよい。熱処理は、式2中のYの5割以上、好
ましくは9割以上が分解し、架橋反応するまでの時間行
うことが好ましい。式2中のYが架橋反応せず多量に残
存すると、組成物の耐薬品性が低下するおそれがある。
熱処理時間は、例えば300℃では3時間以上が好まし
い。本発明における熱処理は、酸素が存在する雰囲気で
行うのが望ましい。
体(A)を200℃以上の温度で熱処理することにより
得られる。200℃未満では式2中の−O−RfYが架
橋反応しにくい。融点以上では−O−RfYが架橋反応
するが、含フッ素重合体(B)が融着するため、粉砕し
てPFAに添加しないとフィッシュアイの原因になるお
それがあるので、好ましくは融点未満の熱処理温度を採
用するのがよい。熱処理は、式2中のYの5割以上、好
ましくは9割以上が分解し、架橋反応するまでの時間行
うことが好ましい。式2中のYが架橋反応せず多量に残
存すると、組成物の耐薬品性が低下するおそれがある。
熱処理時間は、例えば300℃では3時間以上が好まし
い。本発明における熱処理は、酸素が存在する雰囲気で
行うのが望ましい。
【0020】含フッ素共重合体(B)に架橋構造が生じ
ていると推測される機構を以下に示す。含フッ素共重合
体(A)には、式2におけるYがIR分析により認めら
れる。含フッ素共重合体(B)には、含フッ素共重合体
(A)に比べてYの量が減少することが認められ、また
はYが認められない。また、含フッ素共重合体(B)の
溶融粘度は含フッ素共重合体(A)に比べて大きくな
り、その上昇率は含フッ素共重合体(A)中の式2にお
けるYの含有割合が多いほど大きい。
ていると推測される機構を以下に示す。含フッ素共重合
体(A)には、式2におけるYがIR分析により認めら
れる。含フッ素共重合体(B)には、含フッ素共重合体
(A)に比べてYの量が減少することが認められ、また
はYが認められない。また、含フッ素共重合体(B)の
溶融粘度は含フッ素共重合体(A)に比べて大きくな
り、その上昇率は含フッ素共重合体(A)中の式2にお
けるYの含有割合が多いほど大きい。
【0021】例えば、式2中の−RfYが−(CF2)3
COOCH3であり、その式2で表される単位を0.2
モル%、式1で表される単位を99.8モル%含有し、
溶融粘度が7.7×104ポアズの含フッ素共重合体
(A)を、300℃で20時間熱処理して得られる含フ
ッ素共重合体(B)には、IR分析で−COOCH3由
来のピークが検出されず、その溶融粘度が1.6×10
6ポアズに上昇する。
COOCH3であり、その式2で表される単位を0.2
モル%、式1で表される単位を99.8モル%含有し、
溶融粘度が7.7×104ポアズの含フッ素共重合体
(A)を、300℃で20時間熱処理して得られる含フ
ッ素共重合体(B)には、IR分析で−COOCH3由
来のピークが検出されず、その溶融粘度が1.6×10
6ポアズに上昇する。
【0022】架橋構造が生じる機構として、Y、例えば
−COOCH3が熱と空気中の水分により加水分解反
応、脱炭酸反応などを生起し、−CF2CF2・ラジカル
が発生し、次いで共重合体鎖間の2個のラジカルがカッ
プリングして架橋構造が生じると推定される。したがっ
て、含フッ素共重合体(B)は、テトラフルオロエチレ
ンの単独重合体(PTFE)、1重量%未満の微量のヘ
キサフルオロプロピレン、パーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)などに基づく重合単位を含有する変性PT
FEと異なる構造を有するものと推定される。
−COOCH3が熱と空気中の水分により加水分解反
応、脱炭酸反応などを生起し、−CF2CF2・ラジカル
が発生し、次いで共重合体鎖間の2個のラジカルがカッ
プリングして架橋構造が生じると推定される。したがっ
て、含フッ素共重合体(B)は、テトラフルオロエチレ
ンの単独重合体(PTFE)、1重量%未満の微量のヘ
キサフルオロプロピレン、パーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)などに基づく重合単位を含有する変性PT
FEと異なる構造を有するものと推定される。
【0023】また、含フッ素共重合体(B)の結晶化熱
は40〜49J/gであることが好ましい。熱処理によ
り架橋構造が生成すると結晶性が低下して結晶化熱が下
がる傾向にある。結晶化熱が49J/g超では含フッ素
共重合体(B)の架橋密度が不充分で、PFAと過剰に
溶融混練すると結晶核剤としての効果が低下する。ま
た、40J/g未満では架橋密度が高くなりすぎPFA
と混合しにくくなりフィッシュアイの原因になる。
は40〜49J/gであることが好ましい。熱処理によ
り架橋構造が生成すると結晶性が低下して結晶化熱が下
がる傾向にある。結晶化熱が49J/g超では含フッ素
共重合体(B)の架橋密度が不充分で、PFAと過剰に
溶融混練すると結晶核剤としての効果が低下する。ま
た、40J/g未満では架橋密度が高くなりすぎPFA
と混合しにくくなりフィッシュアイの原因になる。
【0024】本発明組成物における含フッ素共重合体
(B)の割合は、PFAと含フッ素共重合体(B)との
合計100重量部に対して0.05〜20重量部であ
る。0.05重量部未満では球晶の微細化の効果が少な
く、20重量部超では成形性を損ないやすい。
(B)の割合は、PFAと含フッ素共重合体(B)との
合計100重量部に対して0.05〜20重量部であ
る。0.05重量部未満では球晶の微細化の効果が少な
く、20重量部超では成形性を損ないやすい。
【0025】含フッ素共重合体(A)およびその製造方
法は公知である(特開平3−91513、特開平3−2
34753)。含フッ素共重合体(A)は、式4で表さ
れる単量体、式5で表される単量体、および必要により
式6で表される単量体を重合開始源の作用下に共重合す
ることにより得られる。ただし式4におけるX、式5に
おけるRfおよびY、式6におけるZはいずれも前述と
同じである。
法は公知である(特開平3−91513、特開平3−2
34753)。含フッ素共重合体(A)は、式4で表さ
れる単量体、式5で表される単量体、および必要により
式6で表される単量体を重合開始源の作用下に共重合す
ることにより得られる。ただし式4におけるX、式5に
おけるRfおよびY、式6におけるZはいずれも前述と
同じである。
【0026】
【化3】
【0027】重合開始源としては、電離放射線や、有機
パーオキシド系重合開始剤、酸化還元系重合開始剤など
の重合開始剤などが採用できる。重合方法としては、懸
濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合など従来公知の
重合方法が採用できる。
パーオキシド系重合開始剤、酸化還元系重合開始剤など
の重合開始剤などが採用できる。重合方法としては、懸
濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合など従来公知の
重合方法が採用できる。
【0028】重合開始剤としては、ビス(フルオロアシ
ル)パーオキシド類、ビス(クロロフルオロアシル)パ
ーオキシド類、ジアルキルパーオキシジカーボネート
類、ジアシルパーオキシド類、パーオキシエステル類、
過硫酸塩類などが挙げられる。
ル)パーオキシド類、ビス(クロロフルオロアシル)パ
ーオキシド類、ジアルキルパーオキシジカーボネート
類、ジアシルパーオキシド類、パーオキシエステル類、
過硫酸塩類などが挙げられる。
【0029】重合媒体としては、溶液重合ではCClF
2CF2CClFH(以下HCFC225cbという)な
どのヒドロクロロフルオロカーボン類のほか、t−ブタ
ノールなどが挙げられ、懸濁重合、乳化重合では水また
は水と他の溶媒との混合溶媒が用いられる。重合温度は
0℃〜100℃、重合圧力は0.5〜30kg/cm 2
の範囲から選択できる。
2CF2CClFH(以下HCFC225cbという)な
どのヒドロクロロフルオロカーボン類のほか、t−ブタ
ノールなどが挙げられ、懸濁重合、乳化重合では水また
は水と他の溶媒との混合溶媒が用いられる。重合温度は
0℃〜100℃、重合圧力は0.5〜30kg/cm 2
の範囲から選択できる。
【0030】本発明におけるPFAの原料単量体である
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)としては、P
FAの高温における機械的強度の観点から、炭素数3〜
10のパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)が好ま
しく、特に炭素数5のパーフルオロ(プロピルビニルエ
ーテル)が好ましい。また、PFA中のパーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)に基づく重合単位の含有割
合は、PFAの成形性、高温における機械的強度の観点
から1〜3モル%程度であることが好ましい。
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)としては、P
FAの高温における機械的強度の観点から、炭素数3〜
10のパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)が好ま
しく、特に炭素数5のパーフルオロ(プロピルビニルエ
ーテル)が好ましい。また、PFA中のパーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)に基づく重合単位の含有割
合は、PFAの成形性、高温における機械的強度の観点
から1〜3モル%程度であることが好ましい。
【0031】また、PFAの溶融粘度は特に限定されな
いが、成形性の点から372℃における溶融粘度は5×
103〜5×105ポアズであることが好ましい。本発明
の含フッ素重合体組成物は、PFAの優れた物性、成形
性を損なうことなく、球晶サイズの小さい結晶化特性を
有する。
いが、成形性の点から372℃における溶融粘度は5×
103〜5×105ポアズであることが好ましい。本発明
の含フッ素重合体組成物は、PFAの優れた物性、成形
性を損なうことなく、球晶サイズの小さい結晶化特性を
有する。
【0032】含フッ素重合体組成物の溶融混練方法は特
に限定されない。溶融したPFAに含フッ素共重合体
(B)を撹拌しながら混合する方法、単軸または2軸の
混練押出機にPFAと含フッ素共重合体(B)を同時に
供給し混練する方法などが挙げられる。簡便さから、混
練押出機により混練する方法が好ましい。混練時のPF
Aおよび含フッ素共重合体(B)の形態も特に限定され
ず、ペレット、ビーズ、粉末等が用いられるが、含フッ
素共重合体(B)の形態は粉末が好ましい。
に限定されない。溶融したPFAに含フッ素共重合体
(B)を撹拌しながら混合する方法、単軸または2軸の
混練押出機にPFAと含フッ素共重合体(B)を同時に
供給し混練する方法などが挙げられる。簡便さから、混
練押出機により混練する方法が好ましい。混練時のPF
Aおよび含フッ素共重合体(B)の形態も特に限定され
ず、ペレット、ビーズ、粉末等が用いられるが、含フッ
素共重合体(B)の形態は粉末が好ましい。
【0033】本発明の含フッ素重合体組成物は、溶融成
形できる。溶融成形とは、溶融した含フッ素重合体組成
物を押出成形機、射出成形機または圧縮成形機を用いて
フィルム、シート、チューブなどの成形体を成形するこ
と、含フッ素重合体組成物を各種基材に被覆した成形体
を成形することなどを含む。
形できる。溶融成形とは、溶融した含フッ素重合体組成
物を押出成形機、射出成形機または圧縮成形機を用いて
フィルム、シート、チューブなどの成形体を成形するこ
と、含フッ素重合体組成物を各種基材に被覆した成形体
を成形することなどを含む。
【0034】本発明の含フッ素重合体組成物は、溶融成
形により含フッ素重合体の球晶サイズが10μm以下、
好ましくは5μm以下の成形体を与え、また、内面粗度
が0.3μm以下の押出成形チューブを与える。さら
に、比較的遅い冷却速度でも微細な球晶を生成しやすい
結晶化特性を有するので、押出成形法により厚肉チュー
ブを成形する場合も、内面平滑性に優れたチューブを円
滑有利に得ることができる。
形により含フッ素重合体の球晶サイズが10μm以下、
好ましくは5μm以下の成形体を与え、また、内面粗度
が0.3μm以下の押出成形チューブを与える。さら
に、比較的遅い冷却速度でも微細な球晶を生成しやすい
結晶化特性を有するので、押出成形法により厚肉チュー
ブを成形する場合も、内面平滑性に優れたチューブを円
滑有利に得ることができる。
【0035】本発明において、球晶サイズ、内面粗度、
溶融粘度、融点、結晶化熱、結晶化温度、共重合体組成
は以下の方法で測定される。
溶融粘度、融点、結晶化熱、結晶化温度、共重合体組成
は以下の方法で測定される。
【0036】[球晶サイズ]試料を340℃で厚さ200
μmのフィルムに圧縮成形し、続いて冷却プレス機で約
5分間で室温付近まで急冷して試験フィルムを作成す
る。試験フィルムの表面を偏光顕微鏡で観察することに
より球晶サイズを測定した。
μmのフィルムに圧縮成形し、続いて冷却プレス機で約
5分間で室温付近まで急冷して試験フィルムを作成す
る。試験フィルムの表面を偏光顕微鏡で観察することに
より球晶サイズを測定した。
【0037】[内面粗度]単軸押出機を用いて、試料を3
80℃で内径8mm、外径10mmのチューブに押出成
形し、続いてチューブの外側から水冷して試験チューブ
を作成する。試験チューブの内面粗度(Rt)を粗さ計
(サーフコーダSE−30H、小坂研究所製)にて測定
した。
80℃で内径8mm、外径10mmのチューブに押出成
形し、続いてチューブの外側から水冷して試験チューブ
を作成する。試験チューブの内面粗度(Rt)を粗さ計
(サーフコーダSE−30H、小坂研究所製)にて測定
した。
【0038】[溶融粘度]島津製作所製フローテスターを
用いてノズル長8mm、ノズル径2.1mmのダイスを
用いて荷重7kg、所定の温度で押出したときの流れ値
Q(cm3/秒)から、溶融粘度(ポアズ)=409/
Qなる式によって求めた。
用いてノズル長8mm、ノズル径2.1mmのダイスを
用いて荷重7kg、所定の温度で押出したときの流れ値
Q(cm3/秒)から、溶融粘度(ポアズ)=409/
Qなる式によって求めた。
【0039】[融点]試料10mgをDTA(セイコー電
子製)を用いて、昇温速度10℃/分で測定し、吸熱ピ
ークの先端の温度を融点とした。
子製)を用いて、昇温速度10℃/分で測定し、吸熱ピ
ークの先端の温度を融点とした。
【0040】[結晶化熱、結晶化温度]試料10mgをD
SC(セイコー電子製)を用いて、溶融状態から10℃
/分の速度で冷却し、結晶化させたときの結晶化熱とそ
のピーク温度を測定した。ピーク温度を結晶化温度とし
た。
SC(セイコー電子製)を用いて、溶融状態から10℃
/分の速度で冷却し、結晶化させたときの結晶化熱とそ
のピーク温度を測定した。ピーク温度を結晶化温度とし
た。
【0041】[共重合体組成]厚さ約30μmの成形フィ
ルムをIR分析し以下のように求めた。(CF2=CF
O(CF2)3COOCH3に基づく重合単位)/(テト
ラフルオロエチレンに基づく重合単位)(モル比)は
0.42×(2370cm-1における吸光度)/(18
00cm-1における吸光度)として算出した。
ルムをIR分析し以下のように求めた。(CF2=CF
O(CF2)3COOCH3に基づく重合単位)/(テト
ラフルオロエチレンに基づく重合単位)(モル比)は
0.42×(2370cm-1における吸光度)/(18
00cm-1における吸光度)として算出した。
【0042】
【実施例】[例1]内容積1.1リットルのステンレス
製反応容器を脱気し、水の470g、HCFC225c
bの290g、CF2=CFO(CF2)3COOCH3の
10.5g、テトラフルオロエチレン(以下、TFEと
いう)の80g、メタノールの45gを仕込んだ。温度
を50℃に保持して、重合開始剤ビス(パーフルオロブ
チリル)パーオキシドの濃度が0.25重量%のHCF
C225cb溶液を仕込み、反応を開始させた。反応
中、系内にTFEを導入し、反応圧力を13.0kg/
cm2に保持した。重合開始剤は重合速度がほぼ一定に
なるように断続的に仕込んだ。TFEの導入量が100
gになった時点で反応を終了させ、含フッ素共重合体A
1の白色粉末の106gを得た。NMR分析の結果、含
フッ素共重合体A1はCF2=CFO(CF2)3COO
CH3に基づく重合単位の含有量が0.4モル%、融点
が315℃、結晶化温度が295℃、結晶化熱が51J
/g、372℃における溶融粘度が7.8×104ポア
ズであった。
製反応容器を脱気し、水の470g、HCFC225c
bの290g、CF2=CFO(CF2)3COOCH3の
10.5g、テトラフルオロエチレン(以下、TFEと
いう)の80g、メタノールの45gを仕込んだ。温度
を50℃に保持して、重合開始剤ビス(パーフルオロブ
チリル)パーオキシドの濃度が0.25重量%のHCF
C225cb溶液を仕込み、反応を開始させた。反応
中、系内にTFEを導入し、反応圧力を13.0kg/
cm2に保持した。重合開始剤は重合速度がほぼ一定に
なるように断続的に仕込んだ。TFEの導入量が100
gになった時点で反応を終了させ、含フッ素共重合体A
1の白色粉末の106gを得た。NMR分析の結果、含
フッ素共重合体A1はCF2=CFO(CF2)3COO
CH3に基づく重合単位の含有量が0.4モル%、融点
が315℃、結晶化温度が295℃、結晶化熱が51J
/g、372℃における溶融粘度が7.8×104ポア
ズであった。
【0043】続いて、含フッ素共重合体A1を300℃
のオーブンで24時間熱処理し、含フッ素共重合体B1
を得た。IR分析の結果、含フッ素共重合体B1には−
COOCH3に由来するピークが検出されず、融点が3
20℃、結晶化温度が302℃、結晶化熱が43J/
g、372℃における溶融粘度が5.3×106ポアズ
であった。
のオーブンで24時間熱処理し、含フッ素共重合体B1
を得た。IR分析の結果、含フッ素共重合体B1には−
COOCH3に由来するピークが検出されず、融点が3
20℃、結晶化温度が302℃、結晶化熱が43J/
g、372℃における溶融粘度が5.3×106ポアズ
であった。
【0044】つぎに、TFEに基づく重合単位/CF2
=CFOC3F7に基づく重合単位が98.7/1.3
(モル比)であり、372℃における溶融粘度が2.5
×10 5ポアズ、結晶化温度が280℃であるPFA1
を用い、このPFA1のビーズ状物の95重量部と上記
の含フッ素共重合体B1の粉末の5重量部を、2軸の混
練押出機により溶融混練して、含フッ素重合体組成物1
のペレットを得た。溶融混練条件は、シリンダ温度C1
/C2/C3/C4/C5/C6/H=200℃/35
0℃/380℃/380℃/380℃/385℃/38
5℃、フィード量20kg/hr、スクリュ回転数80
rpmであった。得られたペレットの372℃における
溶融粘度は2.7×105ポアズであった。
=CFOC3F7に基づく重合単位が98.7/1.3
(モル比)であり、372℃における溶融粘度が2.5
×10 5ポアズ、結晶化温度が280℃であるPFA1
を用い、このPFA1のビーズ状物の95重量部と上記
の含フッ素共重合体B1の粉末の5重量部を、2軸の混
練押出機により溶融混練して、含フッ素重合体組成物1
のペレットを得た。溶融混練条件は、シリンダ温度C1
/C2/C3/C4/C5/C6/H=200℃/35
0℃/380℃/380℃/380℃/385℃/38
5℃、フィード量20kg/hr、スクリュ回転数80
rpmであった。得られたペレットの372℃における
溶融粘度は2.7×105ポアズであった。
【0045】この含フッ素重合体組成物1のペレットを
圧縮成形して、厚さ200μmのフィルムを得た。この
フィルムにおける球晶サイズは1〜3μmであった。ま
た、この含フッ素重合体組成物1から得られた押出成形
チューブにおける内面粗度(Rt)は0.3μmであっ
た。
圧縮成形して、厚さ200μmのフィルムを得た。この
フィルムにおける球晶サイズは1〜3μmであった。ま
た、この含フッ素重合体組成物1から得られた押出成形
チューブにおける内面粗度(Rt)は0.3μmであっ
た。
【0046】溶融混練条件として、シリンダ温度C1/
C2/C3/C4/C5/C6/H=200℃/390
℃/390℃/390℃/390℃/395℃/395
℃、フィード量10kg/hrと過剰な条件に変更して
も、球晶サイズ、押出成形チューブの内面粗度(Rt)
は同じであった。
C2/C3/C4/C5/C6/H=200℃/390
℃/390℃/390℃/390℃/395℃/395
℃、フィード量10kg/hrと過剰な条件に変更して
も、球晶サイズ、押出成形チューブの内面粗度(Rt)
は同じであった。
【0047】[例2]CF2=CFO(CF2)3COO
CH3の0.8g、メタノールの50gを用いる以外は
例1と同様に重合を行い、含フッ素共重合体A2の白色
粉末の105gを得た。NMR分析の結果、含フッ素共
重合体A2は、CF2=CFO(CF2) 3COOCH3に
基づく重合単位の含有量が0.09モル%、融点が32
5℃、結晶化温度が309℃、結晶化熱が53.7J/
g、372℃における溶融粘度が9.7×104ポアズ
であった。含フッ素共重合体A2を300℃で24時間
熱処理し、得られた含フッ素共重合体B2をIR分析し
た結果、−COOCH3に由来するピークは検出され
ず、融点が327℃、結晶化温度が315℃、結晶化熱
が47J/g、372℃における溶融粘度が1.6×1
05ポアズであった。
CH3の0.8g、メタノールの50gを用いる以外は
例1と同様に重合を行い、含フッ素共重合体A2の白色
粉末の105gを得た。NMR分析の結果、含フッ素共
重合体A2は、CF2=CFO(CF2) 3COOCH3に
基づく重合単位の含有量が0.09モル%、融点が32
5℃、結晶化温度が309℃、結晶化熱が53.7J/
g、372℃における溶融粘度が9.7×104ポアズ
であった。含フッ素共重合体A2を300℃で24時間
熱処理し、得られた含フッ素共重合体B2をIR分析し
た結果、−COOCH3に由来するピークは検出され
ず、融点が327℃、結晶化温度が315℃、結晶化熱
が47J/g、372℃における溶融粘度が1.6×1
05ポアズであった。
【0048】含フッ素共重合体B2の5重量部と例1で
用いたPFA1のビーズ状物の95重量部を、2軸の混
練押出機により溶融混練して、含フッ素重合体組成物2
のペレットを得た。溶融混練条件は、シリンダ温度C1
/C2/C3/C4/C5/C6/H=200℃/35
0℃/380℃/380℃/380℃/385℃/38
5℃、フィード量20kg/hr、スクリュ回転数80
rpmであった。得られたペレットの372℃における
溶融粘度は2.8×105ポアズであった。
用いたPFA1のビーズ状物の95重量部を、2軸の混
練押出機により溶融混練して、含フッ素重合体組成物2
のペレットを得た。溶融混練条件は、シリンダ温度C1
/C2/C3/C4/C5/C6/H=200℃/35
0℃/380℃/380℃/380℃/385℃/38
5℃、フィード量20kg/hr、スクリュ回転数80
rpmであった。得られたペレットの372℃における
溶融粘度は2.8×105ポアズであった。
【0049】この含フッ素重合体組成物2のペレットを
圧縮成形して、厚さ200μmのフィルムを得た。この
フィルムにおける球晶サイズは1〜3μmであった。ま
た、この含フッ素重合体組成物2から得られた押出成形
チューブの内面粗度(Rt)は0.3μmであった。
圧縮成形して、厚さ200μmのフィルムを得た。この
フィルムにおける球晶サイズは1〜3μmであった。ま
た、この含フッ素重合体組成物2から得られた押出成形
チューブの内面粗度(Rt)は0.3μmであった。
【0050】溶融混練条件として、シリンダ温度C1/
C2/C3/C4/C5/C6/H=200℃/390
℃/390℃/390℃/390℃/395℃/395
℃、フィード量10kg/hrと過剰な条件に変更して
も、球晶サイズ、押出成形チューブの内面粗度(Rt)
は同じであった。
C2/C3/C4/C5/C6/H=200℃/390
℃/390℃/390℃/390℃/395℃/395
℃、フィード量10kg/hrと過剰な条件に変更して
も、球晶サイズ、押出成形チューブの内面粗度(Rt)
は同じであった。
【0051】[例3(比較例)]CF2=CFO(C
F2)3COOCH3を用いず、メタノールの20gを用
いる以外は例1と同様にしてTFEを重合し、白色PT
FE粉末の105gを得た。このPTFE粉末は、結晶
化温度が315℃、結晶化熱が55J/g、372℃に
おける溶融粘度が1.7×106ポアズであった。
F2)3COOCH3を用いず、メタノールの20gを用
いる以外は例1と同様にしてTFEを重合し、白色PT
FE粉末の105gを得た。このPTFE粉末は、結晶
化温度が315℃、結晶化熱が55J/g、372℃に
おける溶融粘度が1.7×106ポアズであった。
【0052】このPTFE粉末の5重量部と例1で用い
たPFA1のビーズ状物の95重量部を、2軸の混練押
出機により溶融混練して、ペレット状の重合体組成物を
得た。溶融混練条件は、シリンダ温度C1/C2/C3
/C4/C5/C6/H=200℃/350℃/380
℃/380℃/380℃/385℃/385℃、フィー
ド量20kg/hr、スクリュ回転数80rpmであっ
た。得られたペレットの372℃における溶融粘度は
2.8×105ポアズであった。
たPFA1のビーズ状物の95重量部を、2軸の混練押
出機により溶融混練して、ペレット状の重合体組成物を
得た。溶融混練条件は、シリンダ温度C1/C2/C3
/C4/C5/C6/H=200℃/350℃/380
℃/380℃/380℃/385℃/385℃、フィー
ド量20kg/hr、スクリュ回転数80rpmであっ
た。得られたペレットの372℃における溶融粘度は
2.8×105ポアズであった。
【0053】この重合体組成物のペレットを圧縮成形し
て、厚さ200μmのフィルムを得た。このフィルムに
おける球晶サイズは2〜5μmであった。また、この重
合体組成物から得られた押出成形チューブの内面粗度
(Rt)は0.4μmであった。
て、厚さ200μmのフィルムを得た。このフィルムに
おける球晶サイズは2〜5μmであった。また、この重
合体組成物から得られた押出成形チューブの内面粗度
(Rt)は0.4μmであった。
【0054】溶融混練条件として、シリンダ温度C1/
C2/C3/C4/C5/C6/H=200℃/390
℃/390℃/390℃/390℃/395℃/395
℃、フィード量10kg/hrと過剰な条件に変更する
と、球晶サイズは10〜20μm、押出成形チューブの
内面粗度(Rt)は0.9μmに増大した。
C2/C3/C4/C5/C6/H=200℃/390
℃/390℃/390℃/390℃/395℃/395
℃、フィード量10kg/hrと過剰な条件に変更する
と、球晶サイズは10〜20μm、押出成形チューブの
内面粗度(Rt)は0.9μmに増大した。
【0055】
【発明の効果】PFAの物性、加工性を損なうことな
く、溶融成形において微細な球晶を生成するPFA組成
物が容易に得られ、表面平滑性に優れた成形物を得るこ
とができる。また、過剰な溶融混練条件においても、球
晶を微細にする効果が低下しないし、表面平滑性の低下
も認められない。
く、溶融成形において微細な球晶を生成するPFA組成
物が容易に得られ、表面平滑性に優れた成形物を得るこ
とができる。また、過剰な溶融混練条件においても、球
晶を微細にする効果が低下しないし、表面平滑性の低下
も認められない。
Claims (4)
- 【請求項1】式1で表される単位を96〜99.99モ
ル%、式2で表される単位を0.01〜1モル%、およ
び任意成分として式3で表される単位を0〜3モル%の
割合で含有する共重合体(A)を200℃以上で熱処理
した含フッ素共重合体(B)と、テトラフルオロエチレ
ン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体
(C)とを含む組成物であり、(B)と(C)の合計1
00重量部に対して(B)を0.05〜20重量部の割
合で含有する含フッ素重合体組成物。 【化1】 ただし、式中、Xはフッ素原子または塩素原子であり、
Rfは2価のフッ素置換有機基であり、Yはヒドロキシ
アルキル基、カルボキシル基、または1価のカルボン酸
誘導体基であり、Zは−O−RfY以外の1価のフッ素
置換有機基である。 - 【請求項2】パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)
が、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)である請
求項1記載の含フッ素重合体組成物。 - 【請求項3】請求項1または2記載の含フッ素重合体組
成物を溶融成形してなる成形体。 - 【請求項4】該成形体を構成する含フッ素重合体の球晶
サイズが10μm以下であることを特徴とする請求項3
記載の成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13329099A JP3724257B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 重合体組成物およびその成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13329099A JP3724257B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 重合体組成物およびその成形体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000319471A true JP2000319471A (ja) | 2000-11-21 |
| JP3724257B2 JP3724257B2 (ja) | 2005-12-07 |
Family
ID=15101204
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13329099A Expired - Fee Related JP3724257B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 重合体組成物およびその成形体 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP3724257B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2641936A1 (en) * | 2005-10-31 | 2013-09-25 | Daikin Industries, Ltd. | Method for molding polytetrafluoroethylene, polytetrafluoroethylene molded body, crosslinkable polytetrafluoroethylene, powered polytetrafluoroethylene crosslinked body, resin blend composition of matter and resin blend molded body |
| CN114026158A (zh) * | 2019-07-10 | 2022-02-08 | Agc株式会社 | 长条形膜、长条形膜的制造方法、长条形层叠体的制造方法和长条形层叠体 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10264327A (ja) * | 1997-03-27 | 1998-10-06 | Asahi Glass Co Ltd | 複合チューブ |
| JPH11217478A (ja) * | 1998-01-30 | 1999-08-10 | Asahi Glass Co Ltd | 含フッ素重合体組成物およびその成形体 |
-
1999
- 1999-05-13 JP JP13329099A patent/JP3724257B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10264327A (ja) * | 1997-03-27 | 1998-10-06 | Asahi Glass Co Ltd | 複合チューブ |
| JPH11217478A (ja) * | 1998-01-30 | 1999-08-10 | Asahi Glass Co Ltd | 含フッ素重合体組成物およびその成形体 |
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