JP2000319926A - 解砕造粒装置及び発生土処理装置 - Google Patents

解砕造粒装置及び発生土処理装置

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JP2000319926A
JP2000319926A JP11133513A JP13351399A JP2000319926A JP 2000319926 A JP2000319926 A JP 2000319926A JP 11133513 A JP11133513 A JP 11133513A JP 13351399 A JP13351399 A JP 13351399A JP 2000319926 A JP2000319926 A JP 2000319926A
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究 有川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解砕造粒装置及び発生土処理装置において、
発生土を処理して再利用可能とすることで処理コストの
低減を図ると共に、処理効率の向上を図る。 【解決手段】 回転ドラム46内に駆動回転可能に支持
された旋回軸59に複数の回転翼60を固定し、各回転
翼60の長さを投入口53側から排出口56側に向けて
順次短くなるように設定することで、投入口53側に位
置する回転翼60の回転力(周速)に対して、排出口5
6側に位置する回転翼60の回転力(周速)が低下する
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設土木工事で発
生する建設発生土や掘削工事で発生する水分量の多い建
設汚泥などの発生土を粒状化する解砕造粒装置及びこの
解砕造粒装置を用いて発生土を処理する発生土処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に従来の発生土処理の工程の概略を
示す。
【0003】従来の発生土処理において、図9に示すよ
うに、一次処理系001では、建設現場、例えば、シール
ド掘削機によるトンネル掘削作業現場で発生した発生土
002を分級機003によって砂礫成分(粒径>74μm)00
4を分別し、ポンプ005によって二次処理系011に搬送す
る。この二次処理系011では、砂礫成分004が分別された
発生土006に対して凝集剤添加装置012によって凝集剤01
3を添加し、脱水機014によって脱水処理することで、粘
土シルト成分(粒径≦74μm)の脱水ケーキ015が生
成される。そして、一次処理系001で分別された砂礫成
分004は埋め戻し材などとして再利用され、二次処理系0
11で生成された脱水ケーキ015は産業廃棄物として処理
場に搬送し、廃棄処分される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
発生土処理装置では、一次処理系001での砂礫成分004は
埋め戻し材などとして再利用されるものの、二次処理系
011での脱水ケーキ015は産業廃棄物として処理される。
これはシールド掘削機によるトンネル掘削作業現場で
は、泥水や泥土に流動性を与えて切羽の安定を確保する
ために、ベントナイト(粘土)を添加している。そのた
め、脱水ケーキ015はこのベントナイトを含有してスラ
リー状となっており、埋め戻し材などとして再利用する
ことができない。この場合、脱水ケーキ015を産業廃棄
物処理場まで輸送する運送費や、処分そのものの費用が
多大なものとなり、施工コスト全体が上昇してしまうと
いう問題が生じると共に、最終処分場の不足や不法投棄
などの社会問題となっている。
【0005】そこで、本出願人は、特願平10−310
15号の「建設汚泥処理装置」にて、脱水ケーキ015を
産業廃棄物とはせずに粒状化処理することで、埋め戻し
材などとして再利用することを提案している。この「建
設汚泥処理装置」は、二次処理系011で処理された脱水
ケーキ015にセメントを添加すると共に水ガラスを添加
して攪拌混合機で攪拌混合し、その後、セメントと水ガ
ラスが混合された脱水ケーキ015を解砕造粒機で内部物
質を分断しながら粒子化させることで粒状体を生成する
ものである。
【0006】ところが、この「建設汚泥処理装置」で
は、セメントと水ガラスを添加した脱水ケーキ015を攪
拌混合機で搬送しながら攪拌混合しているものの、その
後の解砕造粒機では、所定量の脱水ケーキ015を内部に
投入して所定時間処理することで粒子化して生成した粒
状体を排出している。即ち、攪拌混合機では連続した攪
拌混合が可能であるが、解砕造粒機では、脱水ケーキ01
5の投入、粒子化処理、粒状体の排出を順次行うバッチ
処理であるため、処理効率が良くないという問題があ
る。
【0007】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、発生土を処理して再利用可能とすることで処理
コストの低減を図ると共に、処理効率の向上を図った解
砕造粒装置及び発生土処理装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の解砕造粒装置は、発生土の投入口
及び生成された粒状体の排出口を有してほぼ水平な軸心
をもって回転自在に支持された中空の回転ドラムと、前
記投入口から該回転ドラム内に投入された発生土を前記
排出口側に搬送する発生土搬送手段と、前記回転ドラム
内に回転自在に支持されて吸水剤及び固化剤が添加混合
された発生土の内部物質を分断して粒子化させる複数の
回転翼と、前記投入口側に位置する回転翼の回転力に対
して、前記排出口側に位置する回転翼の回転力を低下さ
せる回転力調節手段とを具えたことを特徴ものである。
【0009】また、請求項2の発明の解砕造粒装置で
は、前記回転力調節手段を、前記投入口側に位置する回
転翼の長さに対して、前記排出口側に位置する回転翼の
長さを短くして構成したことを特徴としている。
【0010】また、請求項3の発明の解砕造粒装置で
は、前記各回転翼の長さを前記投入口側から前記排出口
側に向けて順次短くなるように設定し、前記回転ドラム
の内周面を該各回転翼に対応して先細形状としたことを
特徴としている。
【0011】また、請求項4の発明の解砕造粒装置で
は、前記回転ドラムの内側下面が水平となるように構成
したことを特徴としている。
【0012】また、請求項5の発明の解砕造粒装置で
は、前記回転ドラムの内側下面が水平となるように設定
する一方、前記各回転翼の長さを前記投入口側から前記
排出口側に向けて順次短くなるように設定すると共に、
前記回転ドラムの内側下面と前記各回転翼の先端との距
離がほぼ同じになるように前記回転翼を支持する旋回軸
を傾斜して配設したことを特徴としている。
【0013】また、請求項6の発明の解砕造粒装置で
は、前記回転ドラムを前記投入口側から前記排出口側に
向けて先細形状とすると共に、外周部に外周面が水平と
なるガイドリングを固定し、回転自在な支持ローラ上に
該ガイドリングが転動自在に載置することで、前記回転
ドラムを回転自在に支持したことを特徴としている。
【0014】また、請求項7の発明の解砕造粒装置で
は、前記回転力調節手段を、前記投入口側に位置する回
転翼と、前記排出口側に位置する回転翼との回転速度を
異ならせて構成したことを特徴としている。
【0015】また、請求項8の発明の解砕造粒装置で
は、前記回転ドラム内の上方部に、前記投入口から該回
転ドラム内に投入された発生土に吸水剤を添加する吸水
剤添加ノズルと、該発生土に固化剤を添加する固化剤添
加ノズルを設け、前記回転翼が回転することで、該吸水
剤及び該固化剤が添加された発生土を攪拌混合してから
内部物質を分断して粒子化させることを特徴としてい
る。
【0016】また、請求項9の発明の発生土処理装置
は、発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加装置と、前記
発生土に固化剤を添加する固化剤添加装置と、前記吸水
剤及び前記固化剤が添加された発生土を攪拌混合する攪
拌混合機と、前記吸水剤及び固化剤が混合された発生土
を回転自在な回転ドラム内で回転翼により内部物質を分
断して粒子化させて粒状体を生成する解砕造粒機とを具
え、前記回転ドラム内の投入口側に位置する回転翼の回
転力に対して、出口側に位置する回転翼の回転力を低下
させるようにしたことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項10の発明の発生土処理装置
は、掘削工事によって発生した発生土から砂礫成分を除
去する一次処理手段と、該一次処理手段で処理された発
生土に凝集剤を添加して脱水処理する二次処理手段と、
該二次処理手段で処理された発生土を粒状体とする三次
処理手段とを具え、該三次処理手段は、前記発生土に吸
水剤を添加する吸水剤添加装置と、前記発生土に固化剤
を添加する固化剤添加装置と、前記吸水剤及び前記固化
剤が添加された発生土を攪拌混合する攪拌混合機と、前
記吸水剤及び固化剤が混合された発生土を回転自在な回
転ドラム内で回転翼により内部物質を分断して粒子化さ
せて粒状体を生成する解砕造粒機とを有し、前記回転ド
ラム内の投入口側に位置する回転翼の回転力に対して、
出口側に位置する回転翼の回転力を低下させるようにし
たことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0019】なお、以下に複数の実施形態を説明する
が、各実施形態で取扱う発生土は、建設発生土と建設汚
泥からなるものである。この建設発生土は、建設工事に
伴って発生する土砂であって、港湾、河川の浚渫に伴っ
て生ずる土砂、その他に類する浚渫土と、この浚渫土以
外のものからなる。また、建設汚泥は、浚渫以外の建設
工事等に係る掘削工事に伴って排出されるもののうち、
標準ダンプトラックに山積みができず、また、その上を
人が歩けない状態のものである。
【0020】[第1実施形態]図1に本発明の第1実施
形態に係る発生土処理装置の処理工程を表す概略、図2
に三次処理系の処理工程を表す概略、図3に本実施形態
の解砕造粒機の断面、図4に図3のIV−IV断面を示す。
【0021】本実施形態の発生土処理装置は、泥水式シ
ールド掘削機によって排出された発生土(建設汚泥)を
処理するものであって、図1に示すように、この発生土
Aから砂礫成分Bを除去する一次処理系11と、この一
次処理系11で処理された発生土Cに凝集剤Dを添加し
て脱水処理することで脱水ケーキEを生成する二次処理
系21と、この脱水ケーキEを粒状体Fとする三次処理
系31とから構成されている。
【0022】一次処理系11には、建設現場で発生した
発生土Aから砂礫成分(粒径>74μm)Bを分別する
分級機12と、この砂礫成分Bを分離除去した発生土C
を二次処理系21に搬送するポンプ13とが設けられて
いる。また、二次処理系21は、一次処理系11から搬
送された発生土Cにポンプ22によって凝集剤Dを添加
する凝集剤添加装置23と、凝集剤Dが添加された発生
土Cを脱水処理することで、粘土シルト成分(粒径≦7
4μm)の脱水ケーキEを生成する脱水機24とが設け
られている。
【0023】そして、三次処理系31には、図1及び図
2に示すように、二次処理系21で処理された脱水ケー
キEを搬送するスクリューコンベヤ32と、この脱水ケ
ーキEに吸水剤としての水ガラス(珪酸ソーダの粉末で
もよい)Gを添加(数μm以下の粘土の微粒子成分の5
〜15%)する吸水剤添加装置33と、固化剤としての
セメントHを添加(珪酸ソーダの4〜10倍)する固化
剤添加装置34と、水ガラスGとセメントHとが添加さ
れた脱水ケーキEを攪拌混合すると共に、攪拌混合され
た脱水ケーキEの内部物質を分断しながら粒子化させる
ことで粒状体Fを生成する攪拌混合解砕造粒機35と、
この生成した粒状体Fを搬送する搬送コンベヤ36とが
設けられている。
【0024】この解砕造粒機35において、図3及び図
4に示すように、基台41上には前後の壁部42a,4
2bが立設されており、この壁部42a,42bの下部
には軸受43a,43bによって互いに平行をなす左右
一対の回転軸44が回転自在に支持され、各回転軸44
にはそれぞれ2つの支持ローラ45が固結されている。
この前後の壁部42a,42bの間には円筒形状をなす
中空の回転ドラム46が位置し、支持ローラ45上に載
置されることで回転自在に支持されている。そして、各
回転軸44の一端部には従動ギヤ47が固結され、それ
ぞれ減速ギヤ48と噛み合っており、この減速ギヤ48
と同軸上に設けられた従動プーリ49と駆動モータ50
の駆動プーリ51との間には駆動伝達ベルト52が掛け
回されている。従って、駆動モータ50を駆動すると、
駆動力が駆動プーリ51、駆動伝達ベルト52、従動プ
ーリ49、減速ギヤ48、従動ギヤ47を介して各回転
軸44に伝達され、支持ローラ45を回転駆動すること
で回転ドラム46をX方向に回転することができる。
【0025】そして、壁部42aの上部には脱水ケーキ
Eを回転ドラム46内に投入する投入口53が形成され
ており、この投入口53にホッパ54が取付けられ、ホ
ッパ54の内部には脱水ケーキEを所定量回転ドラム4
6内に投入できるようにスクリューフィーダ55が取付
けられている。一方、壁部42bの下部には粒子化した
粒状体Fを排出する排出口56が形成され、この排出口
56にはシュータ57が取付けられている。
【0026】また、壁部42a,42bの下部には軸受
58a,58bによって旋回軸59が回転自在に支持さ
れ、この旋回軸59は回転ドラム46内の下部であって
内部に投入された脱水ケーキEの搬送方向右方に近傍を
貫通している。この旋回軸59には複数の回転翼60が
取付けられ、この各回転翼60は脱水ケーキEの搬送方
向前方に傾いており、この傾斜によって回転ドラム46
内の脱水ケーキEを排出口56側に搬送する搬送手段の
機能を有する。そして、旋回軸59は外部に配設された
駆動モータ61によって回転駆動できるようになってい
る。従って、駆動モータ61を駆動すると、旋回軸59
と共に各回転翼60が回転ドラム46の回転方向Xと同
じX方向に回転することができる。
【0027】本実施形態では、回転力調節手段によっ
て、回転ドラム46の投入口53側に位置する回転翼6
0の回転力に対して、排出口56側に位置する回転翼6
0の回転力が低下するようになっている。即ち、各回転
翼60の長さが、投入口53側から排出口56側に向け
て順次短くなるように設定されると共に、回転ドラム4
6の内側に円錐筒62が固定されることで、回転ドラム
46(円錐筒62)の内周面が長さの異なる各回転翼6
0に対応して、つまり、回転ドラム46内の下部で回転
翼60の先端と円錐筒62の内面との距離が同じになる
ように設定されている。そのため、回転ドラム46の投
入口53側に位置する回転翼60の先端部での周速に対
して、排出口56側に位置する回転翼60の周速が遅く
なる。
【0028】また、壁部42bには、先端部が回転ドラ
ム46内の上部に延出して各回転翼60と対向するよう
に、スクレーパ63の基端部が固定されており、このス
クレーパ63は回転ドラム46の回転によって掻き上げ
られた脱水ケーキEをスクレーパ63に衝突させること
で、各回転翼60に導くことができる。
【0029】更に、壁部42bの上部には、先端部が回
転ドラム46内の上部に延出する吸水剤供給管64と固
化剤供給管65の基端部が固定されており、投入口53
付近まで延設された吸水剤供給管64には水ガラスGを
噴出する複数の吸水剤添加ノズル66が形成され、中央
付近まで延設された固化剤供給管65にはセメントHを
噴出する複数の固化剤添加ノズル67が形成されてい
る。そして、吸水剤供給管64及び固化剤供給管65の
各基端部には、流量調整弁68,69を有する連結管7
0,71を介して吸水剤添加装置33及び固化剤添加装
置34が連結され、固化剤供給管65の連結管71には
コンプレッサ72が連結されている。
【0030】ここで、このように構成された本実施形態
の発生土処理装置による発生土の処理方法について説明
する。
【0031】図1に示すように、泥水式シールド掘削機
によるトンネル掘削現場で発生した発生土Aにはベント
ナイトなどの粘土質が含まれており、この発生土Aは一
次処理系11に送られ、分級機12によって砂礫成分
(粒径>74μm)Bが分離除去され、発生土Cとして
二次処理系21に送られる。この二次処理系21では、
発生土Cに凝集剤添加装置23から凝集剤Dが添加され
た後、脱水機24によって機械的に脱水され、粘土シル
ト成分(粒径≦74μm)よりなる脱水ケーキEが生成
され、三次処理系31に送られる。なお、この脱水ケー
キEは比重が1.4〜1.6となっており、74μm以
下の微粒子成分100%、含水率40〜55%程度のも
のである。
【0032】三次処理系31では、図2に示すように、
脱水ケーキEをスクリューコンベヤ32によって攪拌混
合攪拌混合機35内に搬送し、ここで、脱水ケーキEに
対して、まず、吸水剤添加装置33によって水ガラスG
を添加し、次に、固化剤添加装置34によってセメント
Hを添加する。そして、水ガラスGとセメントHが添加
された脱水ケーキEを各添加物G,Hが均等に分布する
まで攪拌混合するが、このとき、水ガラスGとセメント
Hとの反応により、脱水ケーキE中のベントナイトの微
粒子同志が拘束し合うと共に水分を吸収してゲル化す
る。そして、ゲル化した脱水ケーキEは内部の物質を分
断、粒子化させることで粒状体Fを生成し、搬送コンベ
ヤ36上に排出して装置の外に搬出する。
【0033】即ち、脱水ケーキEにセメントHが添加さ
れることで脱水ケーキE中水分のpHが変動し、これに
よって水ガラスGは脱水ケーキE中の微粒子間に珪酸ポ
リマーを形成し、微粒子を拘束すると共に、脱水ケーキ
E中の自由水を取り込みゲル化させる。これにより、脱
水ケーキEの粘性が増加し、分散粒状化が可能となる。
また、セメントHは水硬性を保有しており、粒状体Fの
内部に混合されており、内部に取り込まれた水分などと
反応し、数時間から数日で水和物を生成して安定固化す
る。脱水ケーキE中の微粒子は、水ガラスGによって拘
束された状態で硬化するために大粒化しており、粒状体
Fは微粒子成分が低減している。
【0034】ここで攪拌混合解砕造粒機35内での脱水
ケーキEの処理を具体的に説明すると、図3及び図4に
示すように、二次処理された脱水ケーキEは、ホッパ5
4からスクリューフィーダ55により定量づつ投入口5
3を通して回転ドラム46内に連続して投入される。一
方、吸水剤添加装置33から連結管70を通して流量調
整弁68によって調量された水ガラスGが吸水剤供給管
64に送給され、各吸水剤添加ノズル66から回転ドラ
ム46内の脱水ケーキEに噴出される。続いて、固化剤
添加装置34から連結管71を通して流量調整弁69に
よって調量されたセメントHが固化剤供給管65に送給
され、コンプレッサ72によって各固化剤添加ノズル6
7から回転ドラム46内の脱水ケーキEに噴出される。
【0035】そして、水ガラスGとセメントHが添加さ
れた脱水ケーキEは、回転する回転ドラム46及び各回
転翼60によって攪拌混合されてゲル化する。そして、
ゲル化した脱水ケーキEは更に回転ドラム46内で掻き
上げられてスクレーパ63に衝突し、このスクレーパ6
3によって回転する各回転翼60に導かれ、この回転翼
60にて解砕されて分散され、排出口56側へ搬送され
る。このように脱水ケーキEが各回転翼60にて解砕分
散されながら移動することで次第に粒状体Fとなり、且
つ、小径化していく。そして、ほぼ粒子化された粒状体
Fは、排出口56から搬送コンベヤ36上に排出され
る。
【0036】ところで、回転ドラム46内での回転翼6
0による作用としては、前半部で水ガラスGとセメント
Hと脱水ケーキEの攪拌混合によるゲル化であり、後半
部でゲル化した脱水ケーキEの解砕分散による粒子化で
あるが、攪拌混合のための回転翼60の回転力が大きい
方が望ましく、解砕分散のための回転翼60の回転速度
はそれよりも小さい方が望ましい。これは、攪拌混合段
階では、回転力を大きくして水ガラスGとセメントHと
脱水ケーキEの混合度を上げる方が微粒子の拘束や水和
物の固化のための有益である一方、解砕分散段階では、
回転力が大きすぎるとその衝撃力によって微粒子を拘束
して生成された水和物が固化する前に水がしみ出てしま
い、粒状体同志が再付着してしまうからである。
【0037】そこで、本実施形態では、回転ドラム46
の投入口53側に位置する回転翼60の回転力に対し
て、排出口56側に位置する回転翼60の回転力が低下
するように、各回転翼60の長さを投入口53側から排
出口56側に向けて順次短くなるように設定している。
そのため、回転ドラム46の投入口53側に位置する回
転翼60の先端部での周速は大きく、つまり、回転翼6
0の回転力が大きくなり、水ガラスGとセメントHと脱
水ケーキEの混合度が上がり、微粒子の拘束や水和物の
固化が早期に行われる。一方、回転ドラム46の排出口
56側に位置する回転翼60の先端部での周速は小さ
く、つまり、回転翼60の回転力が小さくなり、粒状体
からの水のしみ出しによる再付着が抑制されて適正に解
砕分散され、確実に粒状体Fを生成できる。
【0038】なお、ここで粒状体Fとは、土の品質区分
で第1種の発生土に相当するもので、埋戻しや盛り土な
どに適用できるものである。具体的には、以下を満たす
ものである。 粒度:74μm以下の微粒子分が10%以下、最大粒
径:13mm以下 締め固め地盤支持力:CBR12%以上(砕石路盤と
の相対比較基準) 排水中に指定有害物質を基準濃度以上含まない。 pH:5.8〜8.6(生活排水基準) などであるが、いずれも適用箇所や自治体によって多少
の相違がある。
【0039】このように本実施形態の発生土処理装置に
あっては、無機系の材料を用いて生成された粒状体Fが
強度と安全性を保有しているため、建設資材として埋戻
し材や盛り土材など、良質土相当として再利用が可能と
なり、廃却処分などの費用を低減することが可能とな
る。この場合、粒状体Fからなる建設資材は、軽量で透
水性が良好であるため、運動場や植木の土壌や造成地の
盛土として最適であり、また、埋立地の排水ドレーン材
として使用することもできる。また、水ガラスGとセメ
ントHを粒子化剤とすることで処理費用が低減すると共
に、処理作業が容易となる。
【0040】つまり、安全な無機材料である水ガラスG
(珪酸ソーダ)と、セメントHなど無機系の水硬性材料
とを併用する装置とすることで、安全性を確保できる。
また、水ガラスGで吸水することにより、比較的高含水
比の泥土に対しても、分散造粒に必要な粘性の増加を可
能とすると共に、微粒子を拘束して大粒化することで粒
状体中の微粒成分を低減できる。更に、従来、処理でコ
ストや時間が必要であった乾燥や脱水などの処理が不要
となり、低コストで高効率に粒状化することができる。
そして、固化剤を、水ガラスGのゲル化反応剤と水和反
応による長期強度発現との2つの効果を1度に達成し、
装置の簡素化と低コスト化が図れる。
【0041】また、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機3
6では、回転ドラム46内にて、吸水剤(水ガラスG)
及び固化剤(セメントH)の添加処理と、水ガラスGと
セメントHと脱水ケーキEとの攪拌混合処理と、粒状体
F生成のための解砕造粒処理を連続して実施可能として
いる。そのため、脱水ケーキEの粒子化処理を自動的に
連続して効率的に行うことができる。また、添加、攪拌
混合、解砕造粒処理を回転ドラム46内で行うため、装
置がコンパクトとなって小型化が図れると共に、メンテ
ナンスが容易となる。更に、水ガラスGやセメントHの
添加タイミングや添加量を調整することで最適な粒子化
処理が可能となる。
【0042】更に、本実施形態では、各回転翼60の長
さを回転ドラム46の投入口53側から排出口56側に
向けて順次短くなるように設定することで、投入口53
側に位置する回転翼60の回転力に対して、排出口56
側に位置する回転翼60の回転力が低下するようにして
ある。従って、回転ドラム46の投入口53側での回転
翼60の先端部での周速が大きいために回転力が大き
く、水ガラスGとセメントHと脱水ケーキEの混合度が
上がり、微粒子の拘束や水和物の固化を早期に実行でき
る一方、回転ドラム46の排出口56側での回転翼60
の先端部での周速が小さいために回転力が小さく、粒状
体からの水のしみ出しによる再付着を抑制して適正に解
砕分散できる。
【0043】[第2実施形態]図5に本発明の第2実施
形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用す
る攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0044】なお、この第2実施形態以降で説明する各
実施形態の発生土処理装置は、前述の第1実施形態とほ
ぼ同様に、泥水式シールド掘削機によって排出された発
生土(建設汚泥)を処理するものであって、脱水ケーキ
を処理する三次処理系にて使用する攪拌混合解砕造粒機
の変形例である。従って、以下に説明する各実施形態で
は、第2実施形態で説明したものと同様の機能を有する
部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0045】図5に示すように、本実施形態の発生土処
理装置の三次処理系にて使用する攪拌混合解砕造粒機7
1において、基台41上には前後の壁部42a,42b
が傾いて立設されており、この壁部42a,42bの下
部には左右一対の回転軸44が水平面に対して所定角度
傾斜して回転自在に支持され、各回転軸44にはそれぞ
れ2つの支持ローラ45が固結されている。この前後の
壁部42a,42bの間には円筒形状をなす中空の回転
ドラム46が位置し、支持ローラ45上に載置されるこ
とで、この回転ドラム46は傾斜状態で回転自在に支持
されている。そして、壁部42aに形成された投入口5
3にホッパ54が取付けられ、壁部42bに形成された
排出口56にシュータ57が取付けられている。
【0046】また、壁部42a,42bの下部には旋回
軸59が水平面に対して所定角度傾斜して、回転軸44
とほぼ平行をなすように回転自在に支持されている。こ
の旋回軸59は回転ドラム46内の下部を貫通して複数
の板形状をなす回転翼72が取付けられ、外部に配設さ
れた駆動モータ61によって回転駆動できるようになっ
ている。
【0047】本実施形態では、各回転翼72の長さを、
回転ドラム46の投入口53側から排出口56側に向け
て順次短くなるように設定することで、投入口53側に
位置する回転翼72の先端部での周速に対して、排出口
56側に位置する回転翼72の周速が遅くなるようにし
ている。また、回転ドラム46の内側に円錐筒62を固
定することで、回転ドラム46(円錐筒62)の内周面
が長さの異なる各回転翼72に対応して、つまり、回転
ドラム46内の下部で回転翼72の先端と円錐筒62の
内面との距離が同じになるように設定している。この場
合、円錐筒62の下面は回転ドラム46の投入口53側
に対して排出口56側が低くなるように傾斜しており、
この傾斜によって脱水ケーキEを搬送するための発生土
搬送手段を構成している。
【0048】また、回転ドラム46内の上部には、スク
レーパ63が配設されると共に、複数の吸水剤添加ノズ
ル66を有する吸水剤供給管64と、複数の固化剤添加
ノズル67を有する固化剤供給管65が配設されてい
る。
【0049】本実施形態の発生土処理装置によって発生
土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒
機71のホッパ54から回転ドラム46(円錐筒62)
内に連続して投入され、吸水剤添加ノズル66から水ガ
ラスGが添加されると共に、固化剤添加ノズル67から
セメントHが添加される。そして、水ガラスGとセメン
トHが添加された脱水ケーキEは、回転する回転ドラム
46及び各回転翼72によって攪拌混合されてゲル化し
ながら、円錐筒62の下面の傾斜によって排出口56側
に搬送されていく。そして、ゲル化した脱水ケーキEは
更に回転ドラム46内で掻き上げられてスクレーパ63
に衝突し、このスクレーパ63によって回転する各回転
翼72に導かれ、この回転翼72にて解砕されて分散さ
れ、次第に粒状体Fとなって小径化し、ほぼ粒子化され
た粒状体Fが排出口56から搬送コンベヤ36上に排出
される。
【0050】このとき、本実施形態では、回転ドラム4
6の投入口53側に位置する回転翼72の回転力に対し
て、排出口56側に位置する回転翼72の回転力が低下
するように、各回転翼72の長さを投入口53側から排
出口56側に向けて順次短くなるように設定している。
そのため、回転ドラム46の投入口53側に位置する回
転翼72の先端部での周速は大きく、水ガラスGとセメ
ントHと脱水ケーキEの混合度が上がって微粒子の拘束
や水和物の固化が早期に行われる一方、回転ドラム46
の排出口56側に位置する回転翼72の先端部での周速
は小さく、粒状体からの水のしみ出しによる再付着が抑
制されて適正に解砕分散されて確実に粒状体Fを生成で
きる。
【0051】このように本実施形態では、各回転翼72
の長さを回転ドラム46の投入口53側から排出口56
側に向けて順次短くなるように設定することで、投入口
53側に位置する回転翼72の回転力に対して、排出口
56側に位置する回転翼72の回転力が低下するように
してある。従って、回転ドラム46の投入口53側での
回転翼72の先端部での周速が大きいために回転力が大
きく、水ガラスGとセメントHと脱水ケーキEの混合度
が上がり、微粒子の拘束や水和物の固化を早期に実行で
きる一方、回転ドラム46の排出口56側での回転翼7
2の先端部での周速が小さいために回転力が小さく、粒
状体からの水のしみ出しによる再付着を抑制して適正に
解砕分散できる。また、回転ドラム46(円錐筒62)
を傾斜させて配設しているため、脱水ケーキEは円錐筒
62の下面の傾斜によって排出口56側に連続的に搬送
されることとなり、脱水ケーキEの搬送のために回転翼
72を傾斜させる必要はなく、構造が簡素化できる。
【0052】[第3実施形態]図6に本発明の第3実施
形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用す
る攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0053】図6に示すように、本実施形態の発生土処
理装置の三次処理系にて使用する攪拌混合解砕造粒機8
1において、駆動回転可能な回転軸44に固結された2
つの支持ローラ45上に回転ドラム46が載置されて回
転自在に支持され、一方の投入口53にホッパ54が取
付けられ、他方の排出口56にシュータ57が取付けら
れている。壁部42a,42bには旋回軸59が水平面
に対して所定角度傾斜して回転自在に支持され、外部に
配設された駆動モータ61によって回転駆動可能となっ
ている。この旋回軸59は回転ドラム46内の下部を貫
通し、脱水ケーキEの搬送方向前方に傾いた複数の回転
翼60が取付けられている。そして、各回転翼60の長
さを、回転ドラム46の投入口53側から排出口56側
に向けて順次短くなるように設定することで、投入口5
3側に位置する回転翼60の先端部での周速に対して、
排出口56側に位置する回転翼60の周速が遅くなるよ
うにしている。この場合、各回転翼60の先端と回転ド
ラム46の下面との距離が同じになるようにしている。
【0054】本実施形態の発生土処理装置によって発生
土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒
機81の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラ
スG及びセメントHが添加され、回転ドラム46及び各
回転翼60によって攪拌混合されてゲル化しながら、更
に回転ドラム46内で掻き上げられてスクレーパ63に
衝突し、このスクレーパ63によって回転する各回転翼
60に導かれ、この回転翼60にて解砕されて分散さ
れ、次第に粒状体Fとなって排出口56から搬送コンベ
ヤ36上に排出される。
【0055】このとき、回転ドラム46の投入口53側
の各回転翼60の周速が大きいため、水ガラスGとセメ
ントHと脱水ケーキEの混合度が上がって微粒子の拘束
や水和物の固化が早期に行われる一方、排出口56側の
各回転翼60の周速は小さいため、粒状体からの水のし
み出しによる再付着が抑制されて適正に解砕分散されて
確実に粒状体Fを生成できる。
【0056】このように本実施形態では、旋回軸59を
傾斜し、各回転翼60の長さを回転ドラム46の投入口
53側から排出口56側に向けて順次短くなるように旋
回軸59に固定している。従って、回転ドラム46の投
入口53側では水ガラスGとセメントHと脱水ケーキE
の混合度が上がり、排出口56側では粒状体からの水の
しみ出しによる再付着を抑制できる。また、前述した実
施形態のように、円錐筒が不要となり、装置の軽量化、
低コスト化が可能となると共に、加工が容易となる。
【0057】[第4実施形態]図7に本発明の第4実施
形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用す
る攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0058】図7に示すように、本実施形態の発生土処
理装置の三次処理系にて使用する攪拌混合解砕造粒機9
1において、駆動回転可能な回転軸44に固結された2
つの支持ローラ45上に回転ドラム92が載置されて回
転自在に支持され、一方の投入口53にホッパ54が取
付けられ、他方の排出口56にシュータ57が取付けら
れている。この回転ドラム92は円錐筒形状をなし、外
周部に外周面が水平をなすと共に同径となる一対のガイ
ドリング93が固定され、支持ローラ45上にこのガイ
ドリング93が転動自在に載置することで、回転ドラム
46が回転自在となっている。
【0059】そして、回転ドラム92内を貫通して回転
自在に支持された旋回軸59に、脱水ケーキEの搬送方
向前方に傾いた複数の回転翼60が取付けられている。
そして、各回転翼60の長さを、回転ドラム46の投入
口53側から排出口56側に向けて順次短くなるように
設定することで、投入口53側に位置する回転翼60の
先端部での周速に対して、排出口56側に位置する回転
翼60の周速が遅くなるようにしている。この場合、各
回転翼60の先端と回転ドラム92の下面との距離が同
じになるようにしている。
【0060】本実施形態の発生土処理装置によって発生
土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒
機91の回転ドラム92内に連続して投入され、水ガラ
スG及びセメントHが添加され、回転ドラム92及び各
回転翼60によって攪拌混合されてゲル化しながら、更
に回転ドラム92内で掻き上げられてスクレーパ63に
衝突し、このスクレーパ63によって回転する各回転翼
60に導かれ、この回転翼60にて解砕されて分散さ
れ、次第に粒状体Fとなって排出口56から搬送コンベ
ヤ36上に排出される。
【0061】このとき、回転ドラム92の投入口53側
の各回転翼60の周速が大きいため、水ガラスGとセメ
ントHと脱水ケーキEの混合度が上がって微粒子の拘束
や水和物の固化が早期に行われる一方、排出口56側の
各回転翼60の周速は小さいため、粒状体からの水のし
み出しによる再付着が抑制されて適正に解砕分散されて
確実に粒状体Fを生成できる。
【0062】このように本実施形態では、回転ドラム9
2を円錐筒形状とし、各回転翼60の長さを回転ドラム
46の投入口53側から排出口56側に向けて順次短く
なるように旋回軸59に固定している。従って、回転ド
ラム46の投入口53側では水ガラスGとセメントHと
脱水ケーキEの混合度が上がり、排出口56側では粒状
体からの水のしみ出しによる再付着を抑制できる。ま
た、前述した実施形態のように、円錐筒が不要となり、
装置の軽量化、低コスト化が可能となると共に、加工が
容易となる。
【0063】[第5実施形態]図8に本発明の第5実施
形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用す
る攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0064】図8に示すように、本実施形態の発生土処
理装置の三次処理系にて使用する攪拌混合解砕造粒機10
1において、駆動回転可能な回転軸44に固結された2
つの支持ローラ45上に回転ドラム46が載置されて回
転自在に支持され、一方の投入口53にホッパ54が取
付けられ、他方の排出口56にシュータ57が取付けら
れている。また、一方の壁部42aの下部には第1旋回
軸102の基端部が軸受58aによって回転自在に支持さ
れ、他方の壁部42bの下部には第2旋回軸103の基端
部が軸受58bによって回転自在に支持され、各旋回軸
102,103の中間部は連結部材104によって相対回転自在
に連結されている。そして、この各旋回軸102,103には
脱水ケーキEの搬送方向前方に傾いた複数の回転翼60
a,60bが取付けられている。また、各旋回軸102,1
03の基端部は回転ドラム46の外部に配設された第1、
第2駆動モータ105,106が連結されており、各駆動モー
タ105,106によって旋回軸102,103を異なる速度で回転
駆動できるようになっている。
【0065】本実施形態の発生土処理装置によって発生
土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒
機101の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラ
スG及びセメントHが添加され、回転ドラム46及び各
回転翼60a,60bによって攪拌混合されてゲル化し
ながら、更に回転ドラム46内で掻き上げられてスクレ
ーパ63に衝突し、このスクレーパ63によって回転す
る各回転翼60a,60bに導かれ、この回転翼60
a,60bにて解砕されて分散され、次第に粒状体Fと
なって排出口56から搬送コンベヤ36上に排出され
る。
【0066】このとき、第1、第2駆動モータ105,106
を制御し、第1旋回軸102を高速で、第2旋回軸103を低
速で回転駆動する。従って、回転ドラム46の投入口5
3側の各回転翼60aが高速回転となって、水ガラスG
とセメントHと脱水ケーキEの混合度が上がって微粒子
の拘束や水和物の固化が早期に行われる。一方、排出口
56側の各回転翼60bが低速回転となって、粒状体か
らの水のしみ出しによる再付着が抑制されて適正に解砕
分散されて確実に粒状体Fを生成できる。
【0067】このように本実施形態では、回転ドラム4
6内の投入口53側の各回転翼60aと排出口56側の
各回転翼60bとを異なる速度で回転駆動できるよう
し、回転翼60aを高速で、回転翼60bを低速で回転
している。従って、回転ドラム46の投入口53側では
水ガラスGとセメントHと脱水ケーキEの混合度が上が
り、排出口56側では粒状体からの水のしみ出しによる
再付着を抑制できる。また、前述した実施形態のよう
に、回転ドラムの形状を変更したり、円錐筒を設けたり
する必要もなくなり、構造が簡素化すると共に加工が容
易となり、脱水ケーキEに応じて回転翼60a,60b
の速度を自由に設定できる。
【0068】なお、上述した各実施形態では、回転ドラ
ム46,92を円筒形状としたが、多角形状であっても
よい。更に、この回転ドラム46,92と回転翼60
a,60b,72(旋回軸59)の回転方向を同じとし
たが、スクレーパ63などとの取付位置に応じて逆方向
としてもよい。そして、回転翼60a,60b,72の
形状も回転ドラム46,92内に投入口53から投入さ
れた脱水ケーキEを排出口56側に搬送する搬送手段と
して傾斜させたが、回転ドラム46自体を傾斜させれ
ば、回転翼は単なるロッドでもよく、その形状に限定さ
れるものではない。
【0069】そして、回転ドラム46,92内の上部で
あってスクレーパ63の下方に吸水剤供給管64(吸水
剤添加ノズル66)と固化剤供給管65(固化剤添加ノ
ズル67)を設けたが、各ノズル66,67の詰まりの
防止を考慮するとスクレーパ63の上方であってもよ
く、更に、スクレーパ63内に埋設してもよい。そし
て、この吸水剤としては水ガラスGの他に、例えば、珪
酸塩としての珪酸ソーダ、ポリマーやモノマーなどの有
機系吸水剤でもよく、固化剤としてはセメントHの他
に、石灰系、石膏系の固化剤でもよい。
【0070】更に、スクレーパ63の形状も、回転ドラ
ム46,92内に掻き上げられた脱水ケーキEを回転翼
60a,60b,72に導くことができれば、実施形態
に限定されるものではなく、取付位置も必要に応じて決
定すればよい。なお、脱水ケーキEによってはスクレー
パ63がなくてもよい。
【0071】また、上述の各実施形態では、泥水式シー
ルド掘削機によって排出された発生土Aを処理するもの
としたが、土圧式シールド掘削機によって排出された発
生土を処理することもでき、この場合、一次処理系及び
二次処理系を省いて、発生土を直接三次処理系に搬入す
ればよい。これは、土圧式シールド掘削機によって排出
された発生土の比重が、脱水ケーキEの比重1.4〜
1.6とほぼ同様となっており、数cmの石や砂を含む
泥土で含水率20〜50%程度であるからである。更
に、この発生土は前述した建設発生土や建設汚泥であっ
てもよい。
【0072】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の解砕造粒装置によれば、投入口
及び排出口を有する中空の回転ドラムをほぼ水平な軸心
をもって回転自在に支持し、発生土搬送手段によって回
転ドラム内に投入された発生土を排出口側に搬送可能と
し、この回転ドラム内に吸水剤及び固化剤が添加混合さ
れた発生土の内部物質を分断して粒子化させる回転翼を
回転自在に支持すると共に、投入口側に位置する回転翼
の回転力に対して排出口側に位置する回転翼の回転力を
低下させる回転力調節手段を設けたので、回転ドラムの
投入口側では回転翼の回転力が大きく、吸水剤及び固化
剤と発生土との混合度が上がり、微粒子の拘束や水和物
の固化を早期に実行することができる一方、回転ドラム
の排出口側では回転翼の回転力が小さく、粒状体からの
水のしみ出しによる再付着を抑制して適正に解砕分散す
ることができ、処理効率の向上を図ることができる。
【0073】また、請求項2の発明の解砕造粒装置によ
れば、回転力調節手段を投入口側に位置する回転翼の長
さに対して排出口側に位置する回転翼の長さを短くして
構成したので、簡単な構成で回転ドラムの投入口側と排
出口側での回転翼の回転力を相違させることができる。
【0074】また、請求項3の発明の解砕造粒装置によ
れば、各回転翼の長さを投入口側から排出口側に向けて
順次短くなるように設定し、回転ドラムの内周面を各回
転翼に対応して先細形状としたので、回転翼の先端部と
回転ドラムの内周面との距離が均等となり、回転ドラム
に投入された発生土の粒子化処理を均一に行うことがで
きる。
【0075】また、請求項4の発明の解砕造粒装置によ
れば、回転ドラムの内側下面が水平となるように構成し
たので、回転ドラムに投入された発生土の粒子化処理を
均一に行うことができる。
【0076】また、請求項5の発明の解砕造粒装置によ
れば、回転ドラムの内側下面が水平となるように設定す
る一方、各回転翼の長さを投入口側から排出口側に向け
て順次短くなるように設定すると共に、回転ドラムの内
側下面と各回転翼の先端との距離がほぼ同じになるよう
に回転翼を支持する旋回軸を傾斜して配設したので、旋
回軸を傾斜して配設するだけで回転翼の先端部と回転ド
ラムの内周面との距離が均等となり、回転ドラムに投入
された発生土の粒子化処理を均一に行うことができる。
【0077】また、請求項6の発明の解砕造粒装置によ
れば、回転ドラムを投入口側から排出口側に向けて先細
形状とすると共に、外周部に外周面が水平となるガイド
リングを固定し、回転自在な支持ローラ上にガイドリン
グが転動自在に載置することで回転ドラムを回転自在に
支持したので、簡単な構造で回転翼の先端部と回転ドラ
ムの内周面との距離が均等となり、回転ドラムに投入さ
れた発生土の粒子化処理を均一に行うことができる。
【0078】また、請求項7の発明の解砕造粒装置によ
れば、回転力調節手段を投入口側に位置する回転翼と排
出口側に位置する回転翼との回転速度を異ならせて構成
したので、構造を簡素化すると共に加工を容易とするこ
とができ、発生土の種類に応じて回転翼の速度を自由に
設定することができる。
【0079】また、請求項8の発明の解砕造粒装置によ
れば、回転ドラム内の上方部に投入口から回転ドラム内
に投入された発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加ノズ
ルと、発生土に固化剤を添加する固化剤添加ノズルを設
け、回転翼が回転することで吸水剤及び固化剤が添加さ
れた発生土を攪拌混合してから内部物質を分断して粒子
化させるようにしたので、回転ドラム内で吸水剤及び固
化剤の添加処理と、発生土の攪拌混合処理と、粒子化処
理を行うこととなり、処理の効率化を図ることができる
と共に、装置の小型化を図ることができる。
【0080】また、請求項9の発明の発生土処理装置に
よれば、吸水剤添加装置と固化剤添加装置とを設けると
共に、吸水剤及び固化剤が添加された発生土を攪拌混合
する攪拌混合機と、混合された発生土を回転自在な回転
ドラム内で回転翼により内部物質を分断して粒子化させ
て粒状体を生成する解砕造粒機とを設け、回転ドラム内
の投入口側に位置する回転翼の回転力に対して出口側に
位置する回転翼の回転力を低下させるようにしたので、
発生土に吸水剤及び固化剤を添加することで、微粒子間
にポリマーが形成されて微粒子を拘束すると共に、自由
水を取り込みゲル化させることで発生土の粘性が増加し
て分散粒状化が容易となり、また、回転ドラムの投入口
側では吸水剤及び固化剤と発生土との混合度が上がり、
微粒子の拘束や水和物の固化を早期に実行することがで
きる一方、回転ドラムの排出口側では粒状体からの水の
しみ出しによる再付着を抑制して適正に解砕分散するこ
とができ、処理効率の向上を図ることができ、その結
果、発生土を再利用することで処理コストの低減を図る
ことができる。
【0081】また、請求項10の発明の発生土処理装置
によれば、掘削工事によって発生した発生土から砂礫成
分を除去する一次処理手段と、一次処理手段で処理され
た発生土に凝集剤を添加して脱水処理する二次処理手段
と、二次処理手段で処理された発生土を粒状体とする三
次処理手段とを具え、この三次処理手段を、吸水剤添加
装置と、固化剤添加装置と、吸水剤及び固化剤が添加さ
れた発生土を攪拌混合する攪拌混合機と、混合された発
生土を回転自在な回転ドラム内で回転翼により内部物質
を分断して粒子化させて粒状体を生成する解砕造粒機と
で構成し、回転ドラム内の投入口側に位置する回転翼の
回転力に対して出口側に位置する回転翼の回転力を低下
させるようにしたので、発生土に吸水剤及び固化剤を添
加することで、微粒子間にポリマーが形成されて微粒子
を拘束すると共に、自由水を取り込みゲル化させること
で発生土の粘性が増加して分散粒状化が容易となり、ま
た、回転ドラムの投入口側では吸水剤及び固化剤と発生
土との混合度が上がり、微粒子の拘束や水和物の固化を
早期に実行することができる一方、回転ドラムの排出口
側では粒状体からの水のしみ出しによる再付着を抑制し
て適正に解砕分散することができ、処理効率の向上を図
ることができ、その結果、発生土を再利用することで処
理コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る発生土処理装置の
処理工程を表す概略図である。
【図2】三次処理系の処理工程を表す概略図である。
【図3】本実施形態の解砕造粒機の断面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る発生土処理装置に
おける三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面
図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る発生土処理装置に
おける三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機図であ
る。
【図7】本発明の第4実施形態に係る発生土処理装置に
おける三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面
図である。
【図8】本発明の第5実施形態に係る発生土処理装置に
おける三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面
図である。
【図9】従来の発生土処理の工程の概略図である。
【符号の説明】
11 一次処理系 12 分級機 21 二次処理系 23 凝集剤添加装置 24 脱水機 31 三次処理系 32 スクリューコンベヤ 33 吸水剤添加装置 34 固化剤添加装置 35 攪拌混合解砕造粒機 36 搬送コンベヤ 45 支持ローラ 46 回転ドラム 50 駆動モータ 53 投入口 54 ホッパ 56 排出口 57 シュータ 59 旋回軸 60 回転翼(発生土搬送手段) 61 駆動モータ 62 円錐筒 63 スクレーパ 71 攪拌混合解砕造粒機 72 回転翼 81 攪拌混合解砕造粒機 91 攪拌混合解砕造粒機 92 回転ドラム 93 ガイドリング 101 攪拌混合解砕造粒機 102 第1旋回軸 103 第2旋回軸 105 第1駆動モータ 106 第2駆動モータ A,C 発生土 B 砂礫成分 D 凝集剤 E 脱水ケーキ F 粒状体 G 水ガラス(吸水剤) H セメント(固化剤)
フロントページの続き (72)発明者 若林 明 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 4D004 AA31 AA32 BA02 CA04 CA10 CA13 CA14 CA15 CA45 CB08 CB13 CB28 CB45 CB50 CC13 CC20 DA02 DA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発生土の投入口及び生成された粒状体の
    排出口を有してほぼ水平な軸心をもって回転自在に支持
    された中空の回転ドラムと、前記投入口から該回転ドラ
    ム内に投入された発生土を前記排出口側に搬送する発生
    土搬送手段と、前記回転ドラム内に回転自在に支持され
    て吸水剤及び固化剤が添加混合された発生土の内部物質
    を分断して粒子化させる複数の回転翼と、前記投入口側
    に位置する回転翼の回転力に対して、前記排出口側に位
    置する回転翼の回転力を低下させる回転力調節手段とを
    具えたことを特徴とする解砕造粒装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転力調節手段を、前記投入口側に位置する回転翼
    の長さに対して、前記排出口側に位置する回転翼の長さ
    を短くして構成したことを特徴とする解砕造粒装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の解砕造粒装置において、
    前記各回転翼の長さを前記投入口側から前記排出口側に
    向けて順次短くなるように設定し、前記回転ドラムの内
    周面を該各回転翼に対応して先細形状としたことを特徴
    とする解砕造粒装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラムの内側下面が水平となるように構成した
    ことを特徴とする解砕造粒装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラムの内側下面が水平となるように設定する
    一方、前記各回転翼の長さを前記投入口側から前記排出
    口側に向けて順次短くなるように設定すると共に、前記
    回転ドラムの内側下面と前記各回転翼の先端との距離が
    ほぼ同じになるように前記回転翼を支持する旋回軸を傾
    斜して配設したことを特徴とする解砕造粒装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラムを前記投入口側から前記排出口側に向け
    て先細形状とすると共に、外周部に外周面が水平となる
    ガイドリングを固定し、回転自在な支持ローラ上に該ガ
    イドリングが転動自在に載置することで、前記回転ドラ
    ムを回転自在に支持したことを特徴とする解砕造粒装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転力調節手段を、前記投入口側に位置する回転翼
    と、前記排出口側に位置する回転翼との回転速度を異な
    らせて構成したことを特徴とする解砕造粒装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラム内の上方部に、前記投入口から該回転ド
    ラム内に投入された発生土に吸水剤を添加する吸水剤添
    加ノズルと、該発生土に固化剤を添加する固化剤添加ノ
    ズルを設け、前記回転翼が回転することで、該吸水剤及
    び該固化剤が添加された発生土を攪拌混合してから内部
    物質を分断して粒子化させることを特徴とする解砕造粒
    装置。
  9. 【請求項9】 発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加装
    置と、前記発生土に固化剤を添加する固化剤添加装置
    と、前記吸水剤及び前記固化剤が添加された発生土を攪
    拌混合する攪拌混合機と、前記吸水剤及び固化剤が混合
    された発生土を回転自在な回転ドラム内で回転翼により
    内部物質を分断して粒子化させて粒状体を生成する解砕
    造粒機とを具え、前記回転ドラム内の投入口側に位置す
    る回転翼の回転力に対して、出口側に位置する回転翼の
    回転力を低下させるようにしたことを特徴とする発生土
    処理装置。
  10. 【請求項10】 掘削工事によって発生した発生土から
    砂礫成分を除去する一次処理手段と、該一次処理手段で
    処理された発生土に凝集剤を添加して脱水処理する二次
    処理手段と、該二次処理手段で処理された発生土を粒状
    体とする三次処理手段とを具え、該三次処理手段は、前
    記発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加装置と、前記発
    生土に固化剤を添加する固化剤添加装置と、前記吸水剤
    及び前記固化剤が添加された発生土を攪拌混合する攪拌
    混合機と、前記吸水剤及び固化剤が混合された発生土を
    回転自在な回転ドラム内で回転翼により内部物質を分断
    して粒子化させて粒状体を生成する解砕造粒機とを有
    し、前記回転ドラム内の投入口側に位置する回転翼の回
    転力に対して、出口側に位置する回転翼の回転力を低下
    させるようにしたことを特徴とする発生土処理装置。
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