JP2000320022A - 可撓継手 - Google Patents

可撓継手

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JP2000320022A JP11130544A JP13054499A JP2000320022A JP 2000320022 A JP2000320022 A JP 2000320022A JP 11130544 A JP11130544 A JP 11130544A JP 13054499 A JP13054499 A JP 13054499A JP 2000320022 A JP2000320022 A JP 2000320022A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート等の充填材を注入しても、可撓継
手の凹部への侵入を阻止し、本来の機能を確実に維持・
発揮できるようにした可撓継手を提供する。 【解決手段】 裏側に充填材を注入して形成される連続
壁の目地部に使用する可撓継手であって、目地部を挟ん
で凹部を有する帯状弾性部材からなり、凹部に充填材の
侵入を防ぐ蓋様体を設けてなる可撓継手。 1‥可撓継手、2‥帯状弾性部材、5‥連続壁、8‥目
地部、10‥蓋様体

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地中や水中に埋設さ
れるボックスカルバートやシールドトンネル等の管体、
建築物の壁面等に使用される可撓継手であって、可撓継
手の凹部への充填材の侵入を防ぎ、可撓性を確実に確保
することのできる可撓継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ボックスカルバート等の目地
部において、地殻変動等による管体間の相対変位の発生
を許容し、また、地下水等を止水する可撓継手が使用さ
れている。この種の可撓継手としては、図4に示すよう
に、帯状弾性部材2の両端に管体5との水密取付部3を
設け、両水密取付部3,3間を半円状としたものが知ら
れている。ここで、可撓継手1が取り付けられるコンク
リート製の管体5には、一般的にその端部に断面形状が
L字状の鋼製枠体6が埋め込まれる。そして、可撓継手
1の両端部の水密取付部3,3をそれぞれ隣接するL字
状鋼製枠体6,6にナット7,7で水密に連結すること
により、相対変位を許容しつつ目地部8を覆うようにな
っている。
【0003】すなわち、ここにおける可撓継手1は、帯
状弾性部材2によってコンクリート管体5の各方向への
相対変位を許容しているのであり、また、地下水等の漏
出も防止しているのである。そして、このような可撓継
手1の機能は、帯状弾性部材2によって形成された凹部
4の存在があってはじめて発揮されるものである。
【0004】しかしながら、L字状鋼製枠体6の裏側に
コンクリートを打設して管体5を形成する際に、コンク
リートが可撓継手1の凹部4に侵入して硬化すると、帯
状弾性部材2は自由な変形ができなくなり、可撓性の発
揮が不可能となってしまう。そのため、通常は凹部4へ
のコンクリートの侵入を防ぐべく、目地部8に発泡ゴム
や瀝青材料からなる目地材9を充填しているが、実際に
は目地部8に隙間が残ったり、コンクリートの打設圧等
で目地材9が移動することがあり、コンクリートが侵入
して可撓性が損なわれる場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の可撓継手を改良したものであって、コンクリート等
の充填材の注入に際し、可撓継手の凹部への侵入を防
ぎ、本来の機能を確実に維持・発揮できるようにした可
撓継手を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は、目地
部を挟んで凹部を有する帯状弾性部材からなり、凹部に
充填材の侵入を防ぐ蓋様体を設けてなる可撓継手に係る
ものである。そして、帯状弾性部材が、半円状のもので
あるか、蛇腹状のものであって、繊維補強されたゴムか
らなり、蓋様体が、凹部内に隙間なく密着する空気袋で
あるか、凹部内に隙間なく密着する独立気泡の発泡体で
あるか、または凹部の表面を覆う弾性薄板である可撓継
手に係るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の可撓継手は、凹部を有す
る帯状弾性部材からなるものであり、充填材の注入時に
おける凹部への充填材の侵入を防ぎ、ボックスカルバー
ト等の目地部において、地殻変動等による管体間の相対
変位の発生を確実に許容することができるようにしたも
のである。また、本発明の可撓継手は、管体に限らず、
建築物の耐圧盤の目地部等、相対変位が発生する部位で
あれば広く使用することができるものである。
【0008】ここで、凹部とは、可撓性を発揮できる形
状であることを意味し、具体的には半円状や蛇腹状のも
のである。すなわち、半円状は1個の凹部を有するもの
であり、蛇腹状は複数の凹部を有するものである。ただ
し、目地部の相対変位を許容するためには、可撓継手側
の取付部間の距離(道のり)を、壁面側の取付部間の直
線距離よりも長くしておけばよいのであって、半円状や
蛇腹状に限られず、折り返し部を設けることによって断
面が略つ字状となるものや、不規則なシワを有するもの
等とすることもできる。なお、蛇腹状のものは、地下水
圧の作用によって蛇腹状から半円状に変形することがあ
るが、この場合であっても、可撓継手の機能の発揮にお
いて何ら変わるところのないことは、言うまでもない。
【0009】また、帯状弾性部材としては、軟質樹脂、
ゴム等を使用することができるが、特に、ナイロン又は
ポリエステル繊維で補強されたゴムとすることが好まし
い。このようなものとすれば、帯状弾性部材は、形状変
形は可能であるが、それ自体が伸縮することはなく、容
易に変形するとともに、地下水圧等に耐えるものとなる
からである。
【0010】次に、凹部に設けられる蓋様体は、凹部へ
の充填材の侵入を防ぐものである。すなわち、コンクリ
ートの打設時の圧力等が作用した場合であっても、凹部
の空間を確保して可撓性を維持するものである。具体的
には、凹部内に隙間なく密着する空気袋や独立気泡の発
泡体、凹部の表面を覆う弾性薄板等が適用できる。ここ
で、空気袋はその気室によって可撓変形に必要な空間を
確保するものであり、独立気泡の発泡体は充填材の侵入
を防止しつつ気泡によって可撓性を確保するものであ
り、弾性薄板は凹部への充填材の侵入を全く阻止するも
のである。
【0011】また、蓋様体は、充填材の注入側の凹部内
に予め挿入しておくだけでなく、接着や加硫等によって
帯状弾性部材と一体に成型しておくこともできる。ただ
し、これらの蓋様体は、充填材の注入時において凹部内
に隙間なく密着し、また、凹部の表面を覆っている程度
の強度を有していればよく、充填材の硬化後において
は、凹部内から剥離したり、凹部の表面から外れたり、
破断等しても何ら問題ない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に
より説明する。図1は本発明の可撓継手1を示す断面図
である。ここで、可撓継手1は、鋼製枠体6の裏側にコ
ンクリート(充填材)を打設して形成した管体(連続
壁)5の目地部8を覆って取り付けられている。すなわ
ち、帯状弾性部材2の両端には鋼製枠体6との水密取付
部3が設けられ、アンカーボルトにナット7で固定され
ている。ただし、ボルト・ナットによらず、接着等で取
り付けることもできる。
【0013】そして、帯状弾性部材2の内部には、点線
で示す繊維補強材が挿入されて強度部材とされている。
また、帯状弾性部材2の両水密取付部3,3間の距離
(道のり)が、隣接する鋼製枠体6,6の取付部間の直
線距離Lよりも長くなるように半円状され、凹部が形成
されている。したがって、地盤沈下や地震といった地殻
変動等により管体5に相対変位が生じても、帯状弾性部
材2が形状変形して追従し、その変位を十分許容するこ
とができるのである。
【0014】また、帯状弾性部材の凹部内には隙間なく
密着する空気袋(蓋様体)10が予め挿入され、コンク
リート打設時における凹部へのコンクリートの侵入を防
いでいる。すなわち、管体5は、目地部8に目地材9を
充填した後、鋼製枠体6の裏側にコンクリートを打設し
て形成するが、たとえ目地部8に隙間があったり、コン
クリートの打設圧で目地材9が移動してしまっても、空
気袋10が障壁となってコンクリートが凹部に侵入する
ことはなく、可撓継手1には可撓変形に必要な空間が確
実に確保され、可撓性能を発揮することができるのであ
る。
【0015】したがって本発明においては、凹部へのコ
ンクリートの侵入防止を目的として目地材9を使用する
必要がないので、目地部8における目地材9の取付精度
を確保する必要もなくなり、施工性が向上する。また、
目地材9は、隣接する管体5同士がコンクリートで一体
化してしまうことを防止する役割も持っているが、本発
明においては、管体5同士の一体化さえ防止できれば、
目地材9自体を省略することも可能となるのである。
【0016】なお、打設されたコンクリートは、空気袋
10によって図1の状態で硬化するが、硬化後であれ
ば、凹部と空気袋との間に隙間が生じたり、空気袋10
がパンク等しても、可撓性能において何ら問題はない。
【0017】また、図2は、本発明における可撓継手を
建築物の耐圧盤の基礎に適用した実施例を示す断面図で
ある。すなわち、図2において下部壁板11と上部壁板
12とは可撓継手1で接続されている。また、下部壁板
11と地山13との間は、先打ちコンクリート14が打
設されている。そして、この後、上部壁板12と地山1
3との間に、図示しない後打ちコンクリートが打設され
る。
【0018】しかしながら、図3における可撓継手1の
凹部には、隙間なく密着する独立気泡の発泡体10’が
予め挿入されているため、後打ちコンクリートの打設時
における凹部へのコンクリートの侵入が阻止される。し
たがって、後打ちコンクリートの打設後は、独立気泡の
発泡体10’の変形により、可撓継手1の可撓性が発揮
されるのである。
【0019】さらに、図3は、本発明における可撓継手
を可撓セグメントの一次止水部分に適用した実施例を示
す断面図である。すなわち、図3においてセグメント1
5,15は可撓継手1で接続されており、その凹部はゴ
ムからなる弾性薄板10”で覆われている。したがっ
て、セグメント15と地山13との間に図示しないコン
クリートを裏込め注入しても、コンクリートが凹部に侵
入することはなく、可撓性が発揮される。
【0020】なお、弾性薄板10”は、図3に示すよう
に接着によって凹部の表面に取り付けてもよいが、帯状
弾性部材2とセグメント15との間に挟んで凹部を覆う
ようにしてもよい。ただし、弾性薄板10”はコンクリ
ートの打設圧には耐えるが、セグメント15,15間に
相対変位が生じた場合には容易に伸縮可能であるか、破
断するものとして、可撓継手1の可撓性を確保しておく
必要がある。
【0021】
【発明の効果】本発明は、裏側に充填材を注入して形成
される連続壁の目地部に使用する可撓継手であって、目
地部を挟んで凹部を有する帯状弾性部材からなり、凹部
に充填材の侵入を防ぐ蓋様体を設けてなる可撓継手であ
るので、コンクリート等の充填材の注入に際し、可撓継
手の凹部への侵入を防ぎ、可撓変形に必要な空間が確実
に確保され、本来の機能を確実に維持発揮できるもので
ある。また、目地材の取付精度を確保する必要がないた
め、施工性を向上させることができ、さらには、目地材
自体を省略することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明における可撓継手を示す断面図
である。
【図2】図2は、本発明における可撓継手の他の実施例
を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明における可撓継手のさらに他の
実施例を示す断面図である。
【図4】図4は、従来例における可撓継手を示す断面図
である。
【符号の説明】 1‥可撓継手 2‥帯状弾性部材 3‥取付部 4‥凹部 5‥連続壁(管体) 6‥鋼製枠体 7‥ナット 8‥目地部 9‥目地材 10,10’,10”‥蓋様体(空気袋,独立気泡の発
泡体,弾性薄板) 11‥連続壁(下部壁板) 12‥連続壁(上部壁板) 13‥地山 14‥先打ちコンクリート 15‥セグメント L‥隣接する鋼製枠体の取付部間の直線距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D055 BA01 GD02 2D063 BA26 2E001 DA01 EA02 FA29 FA30 FA67 FA71 GA14 GA42 HD11 HE01 HF01 JD04 KA01 LA01 LA04 MA02 PA01 2E125 AA68 AA75 AF01 AF03 AF07 AG16 AG25 AG60 BA22 BB03 BB32 BC06 BD03 BD06 BE02 BF04 BF08 CA04 CA19 EA21 EA31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏側に充填材を注入して形成される連続
    壁の目地部に使用する可撓継手であって、目地部を挟ん
    で凹部を有する帯状弾性部材からなり、前記凹部に充填
    材の侵入を防ぐ蓋様体を設けてなることを特徴とする可
    撓継手。
  2. 【請求項2】 前記帯状弾性部材が、半円状のものであ
    り、繊維補強されたゴムからなることを特徴とする請求
    項1に記載の可撓継手。
  3. 【請求項3】 前記帯状弾性部材が、蛇腹状のものであ
    り、繊維補強されたゴムからなることを特徴とする請求
    項1に記載の可撓継手。
  4. 【請求項4】 前記蓋様体が、凹部内に隙間なく密着す
    る空気袋であることを特徴とする請求項1ないし3に記
    載の可撓継手。
  5. 【請求項5】 前記蓋様体が、凹部内に隙間なく密着す
    る独立気泡の発泡体であることを特徴とする請求項1な
    いし3に記載の可撓継手。
  6. 【請求項6】 前記蓋様体が、凹部の表面を覆う弾性薄
    板であることを特徴とする請求項1ないし3に記載の可
    撓継手。
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