JP2000320273A - 連装式建物用シャッター - Google Patents

連装式建物用シャッター

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JP2000320273A
JP2000320273A JP11134225A JP13422599A JP2000320273A JP 2000320273 A JP2000320273 A JP 2000320273A JP 11134225 A JP11134225 A JP 11134225A JP 13422599 A JP13422599 A JP 13422599A JP 2000320273 A JP2000320273 A JP 2000320273A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに隣接する巻取部から繰り出されるシャ
ッターカーテンの対向端部同士を、この繰り出しがなさ
れるとそのまま重ね合わせることができ、構造の簡単化
を図れる連装式建物シャッターを提供すること。 【解決手段】 防災用シャッターを構成し、軸方向に並
設された巻取部4と5は一部同士が重ね部分となって上
下方向に位置ずれして配置されている。このため、巻取
部4,5に巻かれたシャッターカーテンを形成する耐火
性シート32,33は、巻取部4と5の耐火性シート厚
さ方向の位置関係を正確に設定することにより、巻取部
4,5から繰り出されるとそのまま対向端部同士が重ね
合わせられて繰り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の巻取部を軸
方向に並設した連装式の建物用シャッターに係り、例え
ば、防火、防煙のための防災用シャッターに利用できる
ものである。
【0002】
【背景技術】建物用シャッターである防火、防煙のため
の防災用シャッターは、建物の防火区画のために建物内
に設置され、天井裏空間に配置された巻取部から繰り出
され、巻き取られるシャッターカーテンにより防災区画
が形成される。この防火区画は、建物内に大きな室内空
間を確保できるようにするため、大スパンとすることが
求められ、このため、防災用シャッターにより開閉され
るスパンも大きくしなければならない。
【0003】このような大スパン化を実現できる防災用
シャッターの一例は、正逆回転することによりシャッタ
ーカーテンを繰り出し、巻き取る複数個の巻取部を軸方
向に並設するとともに、互いに隣接する2個の巻取部
を、これらの巻取部の一部同士が重ね部分となるように
位置ずれ配置して連装式とすることである。
【0004】このような連装式防災用シャッターとして
考えられる具体的な構造は、互いに隣接する2個の巻取
部の位置ずれ方向を水平方向とし、これらの巻取部の間
に2個のガイドローラを配置し、それぞれの巻取部から
繰り出されてシャッターカーテンを形成する耐火性シー
トをこれらのガイドローラで下向きに案内し、それぞれ
の耐火性シートを、上記2個の巻取部の重ね部分から繰
り出された対向端部同士を重ね合わせながら巻取部から
繰り出す構成とすることである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造となる連装式防災用シャッターでは、互いに隣接する
巻取部から繰り出される耐火性シートの対向端部同士を
重ね合わせるために、これらの巻取部の間にガイドロー
ラを配置することになるため、建物の天井裏空間には、
それぞれ複数個の巻取部とガイドローラを配置しなけれ
ばならない。これによると、防災用シャッターの組み立
てのために多くの部材が必要になり、また、防災用シャ
ッター全体の構造が複雑になるという問題が生ずること
になる。
【0006】本発明の目的は、互いに隣接する巻取部か
ら繰り出されるシャッターカーテンの対向端部同士を、
この繰り出しがなされるとそのまま重ね合わせることが
でき、構造の簡単化を図ることができるようになる連装
式建物用シャッターを提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る連装式建物
用シャッターは、正逆回転することによりシャッターカ
ーテンを繰り出し、巻き取る複数個の巻取部が軸方向に
並設されているとともに、互いに隣接する2個の巻取部
が、これらの巻取部の一部同士が重ね部分となって位置
ずれして配置され、これらの巻取部から繰り出されるシ
ャッターカーテンの対向端部同士が重ね合わせられてい
る連装式建物用シャッターにおいて、前記位置ずれの方
向が上下方向になっていることを特徴とするものであ
る。
【0008】この連装式建物用シャッターによると、一
部同士が重ね部分となって位置ずれ配置される2個の巻
取部の位置ずれ方向は上下方向であるため、これらの巻
取部を鉛直方向に配置し、一方の巻取部からシャッター
カーテンを繰り出す位置を他方の巻取部からシャッター
カーテンを繰り出す位置よりもシャッターカーテンの厚
さ分だけ又はこれより小さい分だけシャッターカーテン
の厚さ方向にずらしておくことにより、それぞれのシャ
ッターカーテンを、これらの対向端部同士を重ね合わせ
ながら巻取部から繰り出すことができるようになる。
【0009】そして、この繰り出しは、互いに隣接する
2個の巻取部の間に、それぞれのシャッターカーテンを
下向きに案内する2個のガイドローラを設けなくても実
現でき、このため、全体の構造を簡単化できる。
【0010】以上において、前記互いに隣接する2個の
巻取部を位置変更不能に配置してもよいが、これらの巻
取部のうちの少なくとも一方をシャッターカーテンの厚
さ方向に位置調整自在とすることがより好ましい。
【0011】このようにすると、これらの巻取部から繰
り出しされるシャッターカーテンの対向端部同士を確実
に重ね合わせる作業を行えることになり、シャッターカ
ーテン同士を隙間のない連装状態で繰り出すことが可能
になる。
【0012】少なくとも一方の巻取部をシャッターカー
テンの厚さ方向に位置調整自在とするためには任意な構
成を採用でき、例えば、ボルトとロックナットを使用し
たものでもよく、送りねじを使用したものでもよい。
【0013】また、それぞれの巻取部の端部を支持する
ためには、シャッターカーテンの繰り出しを所定どおり
行える構成である限り、巻取部と建物躯体との関係に応
じて任意な構造を採用できる。
【0014】その一例は、建物躯体が巻取部のシャッタ
ーカーテン繰り出し側とは反対側に存在する場合には、
互いに隣接する2個の巻取部の前記重ね部分側のそれぞ
れの端部を支持する支持部材の両方を、このように巻取
部のシャッターカーテン繰り出し側とは反対側に存在し
ている建物躯体に取り付けることである。
【0015】また、建物躯体が巻取部のシャッターカー
テン繰り出し側と同じ側に存在する場合には、互いに隣
接する2個の巻取部の前記重ね部分側のそれぞれの端部
を支持する支持部材のうち、上側の巻取部の端部を支持
する支持部材をこの巻取部のシャッターカーテン繰り出
し側と同じ側に存在する建物躯体に取り付け、下側の巻
取部の端部を支持する支持部材を上側の巻取部の支持部
材にシャッターカーテン繰り出し側とは反対側において
結合してもよい。
【0016】このようにすると、下側の巻取部の端部を
支持する支持部材は、上側の巻取部から繰り出されるシ
ャッターカーテンの邪魔にならず、このシャッターカー
テンの繰り出し、巻き取りを支障なく行える。
【0017】また、建物躯体が巻取部のシャッターカー
テン繰り出し側と同じ側及び上側の巻取部の上方に存在
する場合には、互いに隣接する2個の巻取部の重ね部分
側のそれぞれの端部を支持する支持部材のうち、上側の
巻取部の端部を支持する支持部材をこの巻取部のシャッ
ターカーテン繰り出し側と同じ側に存在する建物躯体に
取り付け、下側の巻取部の端部を支持する支持部材を上
側の巻取部の上方に存在する建物躯体に取り付けてもよ
い。
【0018】これによっても、下側の巻取部の端部を支
持する支持部材は、上側の巻取部から繰り出されるシャ
ッターカーテンの邪魔にならず、シャッターカーテンの
繰り出し、巻き取りを支障なく行えることになる。
【0019】以上の本発明は、建物の防災区画に防火、
防煙のために配置される防災用シャッターや、建物の出
入口、窓等の開口部にこの開口部を開閉するために配置
される一般的な建物用シャッターに適用できる。後者の
建物用シャッターのシャッターカーテンは、スラットで
形成されたものでもよく、パネルで形成されたものでも
よく、シートで形成されたものでもよく、互いにリンク
を介して連結されているパイプで形成されたものでもよ
く、これらを組み合わせて形成されたものでもよい。
【0020】また、本発明を防災用シャッターに適用し
た場合には、そのシャッターカーテンは、耐火性シート
で形成されたものでもよく、スラット等のように布以外
の金属材料等で形成されたものでもよく、また、これら
を組み合わせて形成されたものでもよい。また、少なく
とも一部に耐火性シートが使用されているシャッターカ
ーテンについては、その耐火性シートの部分に中桟等の
補強部材を設けてもよく、さらに、例えば、めくり自在
なシートをその耐火性シートの部分に設けることによ
り、火災発生時等の非常時にシャッターカーテンを通過
できる脱出口を設けてもよい。
【0021】また、巻取部から繰り出されるシャッター
カーテンの最大繰り出し長さは、天井から床まで達する
長さでもよく、また、防煙垂れ幕のように、天井に沿っ
て移動する煙の進行を止めるのに必要なだけの短い長さ
でもよい。
【0022】さらに、本発明に係る建物用シャッター
は、シャッターカーテンを開閉方向の複数箇所で停止さ
せることができる多段停止式の建物用シャッターでもよ
い。また、本発明に係る建物用シャッターは、巻取部か
らのシャッターカーテンの繰り出しがシャッターカーテ
ンの自重で行われるタイプのものでもよく、モータや手
動ハンドル等の駆動手段で巻取部を回転させることによ
りシャッターカーテンが繰り出されるタイプのものでも
よく、シャッターカーテンの一部を握ることによりある
いはフック棒等の用具を用いることによりシャッターカ
ーテンを引き出して直接的に巻取部から繰り出させるタ
イプのものでもよい。
【0023】また、巻取部から繰り出され、巻き取られ
るシャッターカーテンの移動方向は上下方向でもよく、
水平方向でもよく、鉛直方向に対して角度をなす斜めの
方向でもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。図1は、本実施形態に係る連装式建物
シャッターの全体を示す建物の縦断面図である。この建
物用シャッターは、建物の防火区画のために設置された
防災用シャッター1である。天井2の上の天井裏空間3
には、巻取シャフトによって形成されている3個の巻取
部4〜6が軸方向に並設され、互いに隣接する2個の巻
取部同士の間では、これらの巻取部の一部同士が重ね部
分となっているとともに、両側の巻取部4と6は上側
に、中央の巻取部5に下側にそれぞれ配置されており、
このため、これらの巻取部4〜6は上下方向に位置ずれ
配置されている。
【0025】図2は図1のII−II線断面図であり、図3
は巻取部4と5の重ね部分を背後から示した斜視図、図
4は巻取部5と6の重ね部分を背後から示した斜視図で
ある。図3で示されている互いに隣接する巻取部4と5
の重ね部分側のそれぞれの端部は、ブラケット7,8で
回転自在に支持され、また、図4で示されている互いに
隣接する巻取部5と6の重ね部分側のそれぞれの端部
は、ブラケット9,10で回転自在に支持されている。
そして、図1で示されている巻取部4と6のそれぞれ残
りの端部は、ブラケット11,12で回転自在に支持さ
れている。巻取部4〜6の端部を支持する支持部材にな
っているこれらのブラケット7〜12は、図2で示す天
井裏空間3内の建物躯体である下がり壁13に取り付け
られている。
【0026】図3に示すように、ブラケット8には開閉
機14が取り付けられ、この開閉機14はモータとブレ
ーキの組み合わせからなる。このモータの駆動軸には2
個のスプロケット15,16が取り付けられ、一方のス
プロケット15は、巻取部5のブラケット8側の端部に
結合されたスプロケット17にチェーン18を介して連
結され、他方のスプロケット16は、ブラケット7と8
の間に架設された伝動軸19のブラケット8側の端部に
結合されたスプロケット20にチェーン21を介して連
結されている。この伝動軸19のブラケット7側の端部
にはスプロケット22が取り付けられ、このスプロケッ
ト22は巻取部4のブラケット7側の端部に結合された
スプロケット23にチェーン24を介して連結されてい
る。
【0027】また、図4に示すように、巻取部5のブラ
ケット9側の端部にはスプロケット25が取り付けら
れ、このスプロケット25はブラケット9と10の間に
架設された伝動軸26のブラケット9側の端部に結合さ
れたスプロケット27にチェーン28を介して連結され
ている。伝動軸26のブラケット10側の端部にはスプ
ロケット29が取り付けられ、このスプロケット29は
巻取部6のブラケット10側の端部に結合されたスプロ
ケット30にチェーン31を介して連結されている。
【0028】このため、開閉機14のモータの駆動力
は、図3のスプロケット15、チェーン18、スプロケ
ット17により巻取部5に伝達されるとともに、スプロ
ケット16、チェーン21、スプロケット20、伝動軸
19、スプロケット22、チェーン24、スプロケット
23により巻取部4にも伝達され、また、図4の巻取部
5、スプロケット25、チェーン28、スプロケット2
7、伝動軸26、スプロケット29、チェーン31、ス
プロケット30により巻取部6にも伝達され、これらの
巻取部4〜6は常に同じ方向に同時に回転する。
【0029】また、小径のスプロケット15,16,2
0,22,27,29を同径とし、大径のスプロケット
17,23,25,30も同径とすることにより、全部
の巻取部4〜6を常に同じ速度で回転させることができ
る。
【0030】図1に示すとおり、巻取部4〜6にはシャ
ッターカーテンを形成する耐火性シート32〜34が巻
かれており、また、図2で示す天井2に設けられたまぐ
さ35を通るそれぞれの耐火性シート32〜34の下端
には、図1で示した座板36〜38が取り付けられてお
り、通常時の耐火性シート32〜34は、これらの座板
36〜38がまぐさ35の高さ位置に達するまで巻取部
4〜6に巻かれた状態になっている。
【0031】火災発生により炎や煙が図示しないセンサ
で検出され、このセンサからの信号が開閉機14の制御
装置に入力すると、制御装置からの信号で開閉機14の
ブレーキが解除され、これにより耐火性シート32〜3
4は座板36〜38を含む自重により巻取部4〜6を正
回転させながら繰り出し下降する。また、開閉機14の
モータを図示しないスイッチ操作で駆動させると、巻取
部4〜6の逆回転により耐火性シート32〜34は巻取
部4〜6に巻き取られて上昇する。このような耐火性シ
ート32〜34の繰り出し、巻き取りは、両側の耐火性
シート32,34の外側端部が図1の左右の壁39に設
けられたガイドレール40に案内されながら行われる。
【0032】以上の本実施形態において、巻取部4と5
については、図3に示すブラケット7と8側の一部同士
が重なった重ね部分41となっており、巻取部5と6に
ついては、図4に示すブラケット9と10側の一部同士
が重なった重ね部分42となっている。これらの重ね部
分41,42は、軸方向に並設された巻取部4〜6を上
下方向に位置ずれさせて配置することにより形成され、
巻取部4,6と巻取部5との耐火性シート32〜34の
厚さ方向の位置関係を正確に設定することにより、重ね
部分41により、巻取部4と5から繰り出される耐火性
シート32と33の対向端部32A,33Bは重ね合わ
せられ、重ね部分42により、巻取部5と6から繰り出
される耐火性シート33と34の対向端部33A,34
Bは重ね合わせられている。
【0033】このため、巻取部4〜6の繰り出し、巻き
取りは、対向端部32A,33Bの重ね合わせ及び対向
端部33A,34Bの重ね合わせがなされながら行わ
れ、座板36〜38が図1で示す建物の床面43に達す
るまで耐火性シート32〜34が繰り出しされたとき、
耐火性シート32と33、33と34は密に重なった状
態となっており、これにより炎や煙を遮断する。
【0034】また、前述のように同時に同速回転する巻
取部4〜6における耐火性シート32〜34の巻き径が
常に同じになるようにその巻き量及びシート厚さを設定
しておくことにより、それぞれの巻取部4〜6からの耐
火性シート32〜34の繰り出し速度、巻き取り速度は
同じになり、これにより、耐火性シート32〜34は、
それぞれの重ね合わせられた部分でシート同士が擦れる
ことなく、繰り出し、巻き取りが行われる。
【0035】以上説明したように、本実施形態では、耐
火性シート32〜34の対向端部32Aと33B、対向
端部33Aと34Bを重ね合わせることは、互いに隣接
する巻取部4と5,5と6を上下方向に位置ずれ配置す
ることによりなされており、互いに隣接する2個の巻取
部を水平方向に位置ずれさせて、これらの巻取部の間に
それぞれの巻取部から繰り出される耐火性シートを下向
きに案内する2個のガイドローラを設ける構造になって
いないため、本実施形態によると、2個のガイドローラ
を省略でき、それだけ使用する部品点数の削減、構造の
簡単化を達成でき、また、天井裏空間3に必要部品を運
び込んで行う防災用シャッター1の組み立て作業を簡単
化できる。
【0036】また、図2でブラケット7と8について示
すとおり、互いに隣接する巻取部4と5の重ね部分41
側のそれぞれの端部を支持するブラケット7と8、及び
巻取部5と6の重ね部分42側のそれぞれの端部を支持
するブラケット9と10は、これらの巻取部4〜6にお
ける耐火性シート32〜34を繰り出す側Aとは反対側
Bに存在する建物躯体の下がり壁13に取り付けられて
いる(図1で示すブラケット11と12も同じ)ため、
下側の巻取部5の両端部を支持するブラケット8,9
は、上側の巻取部4,6から繰り出される耐火性シート
32,34の邪魔にならず、これらの耐火性シート3
2,34の繰り出し、巻き取りを所定どおり行える。
【0037】また、3個の巻取部4〜6を回転させるた
めの開閉機14は1個であるため、使用する駆動源を最
小限に抑えることができ、それだけ構造の簡単化を図る
ことができる。
【0038】特に、開閉機14によって直接駆動される
巻取部は、軸方向に並設された3個の巻取部4〜6のう
ちの中央の巻取部5であるため、軸方向の一方の端部側
の巻取部を開閉機14で直接駆動し、他方の端部側の巻
取部を中央の巻取部を介して回転させるようにした場合
と比べ、巻取部及び巻取部間に配置される伝動軸のねじ
れ及びチェーンとスプロケットの遊びによるバックラッ
シュ等による影響を少なくしながら3個の巻取部4〜6
を回転させることができる。
【0039】図5と図6は、巻取部を支持するブラケッ
トの建物躯体への取り付け方についての別実施形態を示
す。以下の説明では、前記実施形態と同じ又は対応する
部材には同じ符号を付する。
【0040】図5の実施形態は、建物躯体である下がり
壁53が巻取部4〜6における耐火性シート32〜34
の繰り出し側Aと同じ側に存在する場合である。上側の
巻取部である軸方向両側の巻取部4と6を支持するブラ
ケットは、巻取部5との重ね部分側の巻取部4の端部を
支持するブラケット47と同じく、この下がり壁53に
取り付けられている。また、下側の巻取部である軸方向
中央の巻取部5を支持するブラケットは、巻取部4との
重ね部分側の巻取部5の端部を支持するブラケット48
と同じく、巻取部4,6の巻取部5側の端部を支持する
ブラケットに、巻取部4〜6における耐火性シート32
〜34の繰り出し側Aとは反対側Bにおいて結合されて
いる。
【0041】これを図5で示されたブラケット47と4
8について説明すると、ブラケット48における繰り出
し側Aとは反対側Bには垂直上方へ立ち上がった立上部
48Aが形成されており、この立上部48Aと、ブラケ
ット47における繰り出し側Aとは反対側Bの端部との
いずれか一方又は両方には、前記重ね部分41の長さ分
だけ相手側に延びる延出部が形成されており、この延出
部により、ブラケット48はブラケット47に上記反対
側Bにおいて結合されている。
【0042】このため、上側の巻取部4,6から繰り出
しされる耐火性シート32,34は、下側の巻取部5を
支持するブラケットで邪魔されることはない。
【0043】図6の実施形態は、建物躯体である下がり
壁73が巻取部4〜6における耐火性シート32〜34
の繰り出し側Aと同じ側に存在し、かつ建物躯体である
上階の床スラブ74が上側の巻取部4,6の上方に存在
する場合である。これらの巻取部4と6を支持するブラ
ケットは、巻取部5との重ね部分側の巻取部4の端部を
支持するブラケット67と同じく、下がり壁73に取り
付けられ、また、下側の巻取部である軸方向中央の巻取
部5を支持するブラケットは、巻取部4との重ね部分側
の巻取部5の端部を支持するブラケット68と同じく、
巻取部4〜6における耐火性シート32〜34の繰り出
し側Aとは反対側Bにおいて、床スラブ74に結合され
ている。
【0044】これを図6のブラケット67と68につい
て説明すると、ブラケット68における繰り出し側Aと
は反対側Bには垂直上方へ立ち上がった立上部68Aが
形成され、この立上部68Aは、控え部材75で支持さ
れて床スラブ74から垂下固定された垂下部材76に取
り付けられている。このため、ブラケット68は上記反
対側Bにおいて床スラブ74に垂下部材76を介して結
合されている。
【0045】この実施形態でも、上側の巻取部4,6か
ら繰り出しされる耐火性シート32,34は、下側の巻
取部5を支持するブラケットで邪魔されることはない。
【0046】また、図6の実施形態によると、先ずブラ
ケット67を下がり壁73に取り付け、次いでブラケッ
ト68を垂下部材76と控え部材75で床スラブ74に
結合する作業を行うことにより、耐火性シート32,3
4と33とを所定の位置関係としながら、それぞれのブ
ラケットによってそれぞれの巻取部を簡単かつ有効に取
り付けることができ、天井裏空間3に防災用シャッター
1を組付配置する作業を合理的に行える。
【0047】図7は、3個の巻取部4〜6の駆動手段に
ついての別実施形態を示す。この実施形態では、巻取部
4と5をそれぞれ個別に設けた開閉機14で駆動させる
ようしている。残りの巻取部6はこれらの開閉機14と
個別に設けた開閉機で駆動させるようにしてもよく、あ
るいは巻取部6を、図4と同じく巻取部5の回転をスプ
ロケット、チェーン等による伝動機構で伝達することに
より、回転させるようにしてよい。
【0048】全部の巻取部4〜6をそれぞれ個別の開閉
機で駆動させるようにすると、伝動機構を形成するため
に使用する伝動軸のねじれの影響を全く受けずに巻取部
4〜6を駆動させることができるようになる。
【0049】図8、図9は、巻取部5を耐火性シート3
3の厚さ方向に位置調整自在とした実施形態を示す。
【0050】この実施形態では、図8に示すとおり、巻
取部5の両端を支持するブラケット(図1の実施形態と
同じ場合には、ブラケット8と9)には耐火性シート3
3の厚さ方向に長い長孔80が形成され、巻取部5の回
転中心軸5Aはこの中心軸5Aを回転自在に保持する軸
受け部材81に挿入されており、軸受け部材81の上下
部には長孔80の上下辺がスライド自在に嵌入された溝
81A,81Bが形成されている。また、巻取部5を支
持する上記ブラケットには、長孔80の前後において雌
ねじ部材82,83が固設され、これらの雌ねじ部材8
2,83に、ロックナット84,85が螺合されたボル
ト86,87が軸受け部材81に向けて螺入されてい
る。
【0051】ボルト86,87の先端が軸受け部材81
に当接し、ロックナット84,85でボルト86,87
がその位置にロックされることにより、巻取部5は耐火
性シート33の厚さ方向に不動状態となる。
【0052】また、ロックナット84,85を緩めた
後、ボルト86,87のうちの一方を回転後退させて他
方を回転前進させることにより、巻取部5及び軸受け部
材81を長孔81に沿って移動させることができ、この
移動後、ボルト86,87の先端を軸受け部材81に当
接させ、ロックナット84,85でボルト86,87を
ロックすることにより、巻取部5及び軸受け部材81を
耐火性シート33の厚さ方向に移動調整した位置で不動
状態にすることができる。
【0053】この実施形態によると、巻取部5の両端に
設けた以上の機構により、巻取部5を耐火性シート33
の厚さ方向に位置調整できるため、この位置調整を行う
ことにより、巻取部5の耐火性シート33の両端部を巻
取部4,6の耐火性シート32,34の端部に確実に接
触させることができる。これにより、耐火性シート32
〜34の対向端部同士を重ね合わせた部分を必ず形成で
きることになる。
【0054】なお、以上のような機構により巻取部5を
耐火性シート33の厚さ方向に位置調整自在とし、この
調整可能距離が長い場合には、巻取部5を回転させるた
めのチェーン(図9で示すように、巻取部5を回転させ
るために図2と同じ駆動機構が採用されている場合に
は、チェーン18)に噛合させるテンションスプロケッ
ト88と、このテンションスプロケット88にチェーン
を常時緊張させる方向へ移動させようとするばね等によ
る弾性部材89とで構成されたチェーンテンション機構
を設ければよい。
【0055】
【発明の効果】本発明によると、互いに隣接する巻取部
の位置ずれ方向を上下方向としたため、これらの巻取部
から繰り出されるシャッターカーテンの対向端部同士を
繰り出しがなされるとそのまま重ね合わせることがで
き、このため、連装式建物用シャッターの構造の簡単化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が防災用シャッターに適用された場合の
実施形態を示す建物の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1で示されている左側の巻取部と中央の巻取
部との重ね部分を背後から示した斜視図である。
【図4】図1で示されている中央の巻取部と右側の巻取
部との重ね部分を背後から示した斜視図である。
【図5】巻取部を支持する支持部材であるブラケットの
建物躯体への取り付け方に関する別実施形態を示す図2
と同様の図である。
【図6】同ブラケットの建物躯体への取り付け方に関す
るさらなる別実施形態を示す図2と同様の図である。
【図7】複数の巻取部を個別の駆動手段で駆動させる実
施形態を示す図3と同様の図である。
【図8】巻取部をシャッターカーテンの厚さ方向に位置
調整自在とする実施形態におけるその位置調整機構を示
す図である。
【図9】図8の位置調整機構が設けられた場合に、巻取
部を回転させるチェーンにテンション機構を設けること
を示す図2と同様の図である。
【符号の説明】
1 建物用シャッターである防災用シャッター 4〜6 巻取部 5A 巻取部の回転中心軸 7〜12,47,48,67,68 支持部材であるブ
ラケット 13,53,73 建物躯体である下がり壁 32〜34 シャッターカーテンを形成する耐火性シー
ト 74 建物躯体である上階の床スラブ 80 長孔 81 軸受け部材 84,85 位置調整機構を構成するロックナット 86,87 位置調整機構を構成するボルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆回転することによりシャッターカー
    テンを繰り出し、巻き取る複数個の巻取部が軸方向に並
    設されているとともに、互いに隣接する2個の巻取部
    が、これらの巻取部の一部同士が重ね部分となって位置
    ずれして配置され、これらの巻取部から繰り出される前
    記シャッターカーテンの対向端部同士が重ね合わせられ
    ている連装式建物用シャッターにおいて、前記位置ずれ
    の方向が上下方向になっていることを特徴とする連装式
    建物用シャッター
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の連装式建物用シャッタ
    ーにおいて、前記互いに隣接する2個の巻取部のうちの
    少なくとも一方が前記シャッターカーテンの厚さ方向に
    位置調整自在となっていることを特徴とする連装式建物
    用シャッター。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の連装式建物用シ
    ャッターにおいて、前記互いに隣接する2個の巻取部の
    前記重ね部分側のそれぞれの端部を支持する支持部材の
    両方が、前記巻取部のシャッターカーテン繰り出し側と
    は反対側に存在する建物躯体に取り付けられていること
    を特徴とする連装式建物用シャッター。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の連装式建物用シ
    ャッターにおいて、前記互いに隣接する2個の巻取部の
    前記重ね部分側のそれぞれの端部を支持する支持部材の
    うち、上側の巻取部の端部を支持する支持部材はこの巻
    取部のシャッターカーテン繰り出し側と同じ側に存在す
    る建物躯体に取り付けられ、下側の巻取部の端部を支持
    する支持部材は、前記上側の巻取部の支持部材に前記シ
    ャッターカーテン繰り出し側とは反対側において結合さ
    れていることを特徴とする連装式建物用シャッター。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の連装式建物用シ
    ャッターにおいて、前記互いに隣接する2個の巻取部の
    前記重ね部分側のそれぞれの端部を支持する支持部材の
    うち、上側の巻取部の端部を支持する支持部材はこの巻
    取部のシャッターカーテン繰り出し側と同じ側に存在す
    る建物躯体に取り付けられ、下側の巻取部の端部を支持
    する支持部材は前記上側の巻取部の上方に存在する建物
    躯体に取り付けられていることを特徴とする連装式建物
    用シャッター。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の連装式
    建物用シャッターにおいて、前記互いに隣接する2個の
    巻取部から繰り出され、巻き取られるそれぞれのシャッ
    ターカーテンは少なくとも一部がシートで形成されてい
    ることを特徴とする連装式建物用シャッター。
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