JP2000320314A - 直接筒内噴射式2サイクルエンジン - Google Patents

直接筒内噴射式2サイクルエンジン

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JP2000320314A
JP2000320314A JP11133245A JP13324599A JP2000320314A JP 2000320314 A JP2000320314 A JP 2000320314A JP 11133245 A JP11133245 A JP 11133245A JP 13324599 A JP13324599 A JP 13324599A JP 2000320314 A JP2000320314 A JP 2000320314A
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lubricating oil
cylinder
amount
crank chamber
discharge port
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JP11133245A
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English (en)
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Kazutoshi Takashima
和俊 高島
Takao Nagai
隆雄 永井
Noriyoshi Hiraoka
徳由 平岡
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 極力最適な潤滑油の量を供給することが
できる直接筒内噴射式2サイクルエンジンを提供する。 【解決手段】 直接筒内噴射式2サイクルエンジン
(9)は、燃料が各気筒内に直接噴射されているととも
に、サイレンサー(34)、スロットルボディ(33)
およびリードバルブ(40)を介して空気がクランク室
(36)内に導入され、かつ、潤滑油吐出口(54)か
ら前記クランク室内に潤滑油が供給されている。そし
て、低速回転時に潤滑油吐出口から供給される潤滑油の
量は、略炭化の発生しない量以上で、かつ、この炭化の
発生しない量に略製造誤差を加算した量以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑油吐出口から
クランク室内に潤滑油が供給されている直接筒内噴射式
2サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】2サイクルエンジンでは、サイレンサ
ー、スロットルボディおよびリードバルブなどを介して
空気がクランク室内に導入され、このクランク室内の空
気が気筒すなわちシリンダ内に供給されている。そし
て、従来の2サイクルエンジンでは、ガソリンなどの燃
料および潤滑油は、混合された状態で、リードバルブの
上流側において供給されている。この燃料が混合されて
いる潤滑油は、潤滑油単独の場合よりも、粘性が低下し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、未燃
焼燃料すなわち炭化水素(HC)の排出量を逓減するた
めに、燃料を直接シリンダ内に噴射することが考えられ
ている。この様に、燃料を直接シリンダ内に噴射する
と、潤滑油は単独で、クランク室内に供給されることに
なり、粘性が大きくなる。この様に、潤滑油の特性が、
従来の燃料混合のものと、大きく異なっているので、潤
滑油の供給量の最適値が従来のものと異なることにな
る。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、極力最適な潤滑油の量を供給することがで
きる直接筒内噴射式2サイクルエンジンを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の直接筒内噴射式
2サイクルエンジン(9)は、燃料が各気筒内に直接噴
射されているとともに、サイレンサー(34)、スロッ
トルボディ(33)およびリードバルブ(40)を介し
て空気がクランク室(36)内に導入され、かつ、潤滑
油吐出口(54)から前記クランク室内に潤滑油が供給
されている。そして、低速回転時に潤滑油吐出口から供
給される潤滑油の量は、略炭化の発生しない量以上であ
る。
【0006】また、低速回転時に潤滑油吐出口から供給
される潤滑油の量は、略炭化の発生しない量以上で、か
つ、この炭化の発生しない量に略製造誤差を加算した量
以下である場合がある。
【0007】さらに、低速回転時に潤滑油吐出口から供
給される1気筒当たりの潤滑油の量が、略1時間当たり
20ccから55ccの間の値である場合がある。
【0008】そして、低速回転時に潤滑油吐出口から供
給される1気筒当たりの潤滑油の量が、略1時間当たり
20ccから40ccの間の値である場合がある。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明における直接筒内噴
射式2サイクルエンジンの実施の一形態を図1ないし図
5を用いて説明する。図1は本発明における直接筒内噴
射式2サイクルエンジンを搭載している船外機の側面図
である。図2は直接筒内噴射式2サイクルエンジンの平
断面図である。図3はシリンダヘッドを外した状態での
2サイクルエンジンの要部左側面図である。図4はシリ
ンダヘッドを外した状態での2サイクルエンジンの要部
右側面図である。図5はスロットル開度と潤滑油の吐出
量との関係を示すグラフである。なお、この明細書にお
いては、クランクシャフトに対してシリンダ配置側を後
側とし、また、右舷側を右側(図2においては左側)と
している。さらに、図2において、左右のシリンダ11
は連通している如く図示されているが、上下に位置がズ
レているとともに、その間には略水平な隔壁が設けら
れ、遮断されている。そして、図3において、リンク1
01は後端部のみが図示されている。
【0010】図1において、船外機は、上側から順番に
アッパーカウリング1、ロワーカウリング2、アッパー
ケーシング3およびロワーケーシング4からなるハウジ
ングで覆われている。そして、船外機を小型船舶に装着
するための取り付けブラケット6は、小型船舶のトラン
サム7などに取り付けられて固定されている。この取り
付けブラケット6の後部に、ピボット軸などを介して船
外機本体が回動自在に取り付けられている。
【0011】アッパーカウリング1およびロワーカウリ
ング2からなるカウリング1,2の内部には、直接筒内
噴射式V型6気筒の2サイクルエンジン9が配置されて
いる。このエンジン9のクランクシャフト10の回転
は、ドライブシャフト、傘歯車やプロペラシャフトなど
を介して、ロワーケーシング4の後端部に回転自在に設
けられているプロペラ12に伝達されている。
【0012】図2において、エンジン9のクランクシャ
フト10はその軸が略垂直に設けられており、クランク
シャフト10の後方には、左右一対のシリンダ11が左
右方向にV字状になるように振り分けて配置されてい
る。この左右一対のシリンダ11が上下方向に3段設け
られて、シリンダ11は計6気筒配置されている。ま
た、クランクシャフト10には、6個のピストン13が
各々コンロッド14を介して連結されており、このピス
トン13が各シリンダ11の内部に摺動可能に配置され
ている。また、エンジン9のケース17は、前述の6個
のシリンダ11を形成するシリンダブロック20と、シ
リンダブロック20のクランクシャフト10側を覆うク
ランクケース21と、シリンダブロック20の燃焼室1
1a側を覆って閉塞する左右一対のシリンダヘッド22
とからなっている。
【0013】このシリンダヘッド22には、ソレノイド
開閉式のインジェクタ23および点火プラグ24が設け
られている。そして、燃料ポンプが、燃料タンクからガ
ソリンなどの燃料を吸引して加圧し、燃料レール25な
どを介してインジェクタ23に供給している。また、各
シリンダ11には、3個の掃気口26および1個の排気
口27が設けられ、ピストン13が下死点位置(すなわ
ちクランクシャフト10に近い側の死点)から上死点位
置に移動した際には、掃気口26、次いで排気口27の
順番で閉じるように構成されている。逆に、ピストン1
3が上死点位置から下死点位置に移動した際には、排気
口27、次いで掃気口26の順番で開く。
【0014】クランクケース21の前部には、空気導入
部31が前方に膨出して形成され、この空気導入部31
の前側に、スロットルボディ33が接続され、さらにス
ロットルボディ33の前側にサイレンサー34が接続さ
れている。スロットルボディ33には、スロットル弁3
3aが設けられ、このスロットル弁33aの弁軸33b
は、図示しないスロットルワイヤーなどを介してスロッ
トルレバー(図示しない)に連結されて連動している。
そして、スロットルレバーを操作して、スロットル弁3
3aの開度を変更することにより、スロットルボディ3
3を流れる空気の流量が調整されている。
【0015】シリンダブロック20とクランクケース2
1とで覆われているクランク室36は、隔壁で上下に気
筒数の個数すなわち6個に仕切られて、6個のクランク
小室37が形成されている。同様に、空気導入部31も
隔壁で上下に気筒数の個数に仕切られて、6個の空気流
路32が形成され、この空気流路32は、同じ気筒に対
応するクランク小室37とは互いに連通し、他の気筒に
対応するクランク小室37とは遮断されている。そし
て、空気流路32には、各々逆流防止用のリードバルブ
40が設けられている。また、各クランク小室37は、
対応するシリンダ11の掃気口26に、掃気通路38に
より連通している。そして、左側のシリンダ11の各排
気口27は左集合排気通路41に合流し、一方、右側の
シリンダ11の各排気口27は右集合排気通路42に合
流している。シリンダ11内の燃焼ガスは、排気口27
から、左集合排気通路41および右集合排気通路42を
通って、マフラーなどを介してプロペラ12のボス等か
ら船外機外に排出されている。
【0016】また、潤滑油タンク51には、クランクシ
ャフト10の回転により連動して駆動されるメカポンプ
などのオイルポンプ52が吸込用配管50で接続されて
おり、このポンプ52には、気筒の個数である6個の出
口53が形成されている。そして、右側に配置されてい
るシリンダ11に連通している空気流路32においては
左側壁31aの上部に、一方、左側に配置されているシ
リンダ11に連通している空気流路32においては右側
壁31bの上部に、潤滑油吐出口としての吐出パイプ5
4が外側から内側に約10mm突出して設けられてい
る。この吐出パイプ54の先端はリードバルブ40の真
後ろまで延びている。また、吐出パイプ54の外側の端
部は、ポンプ52の出口53に供給用配管としての供給
用ホース56で接続されている。そして、ポンプ52が
稼働すると、潤滑油タンク51の潤滑油は、供給用ホー
ス56を介して、吐出パイプ54から空気流路32内に
吐出されている。なお、図2において、空気導入部31
(空気流路32)の左側壁31aおよび右側壁31bの
両側壁に、吐出パイプ54が分かり易いように図示され
ているが、実際は、各空気流路32においては、左側壁
31aまたは右側壁31bの何れか一方に、設けられて
いる。
【0017】このオイルポンプ52には、吐出流量を変
更するポンプレバー96が設けられている。このポンプ
レバー96の一端部は、連動機構であるリンク101を
介して、スロットルボディ33の弁軸33bの出力レバ
ー33cに連結されており、ポンプレバー96はスロッ
トルボディ33の弁軸33bの回動に連動して回動して
いる。そして、図示しないスロットルレバーを操作する
と、スロットルボディ33の弁軸33bが回動して、ス
ロットル弁33aの開度(すなわち、スロットル開度)
が変更されるとともに、スロットルボディ33の出力レ
バー33cおよびリンク101などを介して、ポンプレ
バー96が回動する。そして、ポンプレバー96の回動
が大きくなるにつれて(すなわち、スロットル開度が大
きくなるにつれて)、図5に図示するように、オイルポ
ンプ52のオイル吐出量が増大する。すなわち、図5に
おいて、スロットル開度が小さいアイドリング時などの
低速回転時には、1個の吐出パイプ54が吐出する潤滑
油の量である1口当たりの吐出量(すなわち1気筒当た
りの吐出量)は約35 cc/Hrと小さく、そして、スロッ
トル開度が大きくなり、エンジン9の回転数が増大する
と、1口当たりの吐出量は大きくなっている。
【0018】ところで、低速回転時における1気筒当た
りの吐出量は、この実施の形態では、約35 cc/Hrとな
っているが、この吐出量が少なすぎると、炭化が発生
し、カーボンつまりが生じる。また、低温始動時には、
潤滑油の粘性が高くなるので、低速回転時における1気
筒当たりの吐出量が多すぎると、クランキング回転数が
所定の値まで上がらなくなる。したがって、低速回転時
における1気筒当たりの吐出量の最適値は、最小値が、
略炭化が発生しない量である約20 cc/Hr以上で、最大
値が、クランキング回転数の所定の上昇が略不能となる
量である約55 cc/Hr以下である。また、潤滑油の吐出
量を増大すると、当然、潤滑油の消費量が増大するの
で、潤滑油の吐出量は極力少ない方が、ランニングコス
トなどを小さくすることができる。そのため、低速回転
時における1気筒当たりの吐出量は、略炭化が発生しな
い量にすることが好ましいが、±7 cc/Hrの製造誤差す
なわちプラス側とマイナス側の合計14 cc/Hrの製造誤
差などがあるので、これらを考慮して決定する必要があ
る。したがって、低速回転時における1気筒当たりの吐
出量は、製造誤差を考慮すると、約20 cc/Hrから34
cc/Hrの間の値となるが、安全率を考慮して、最大値を
最小値の約20 cc/Hrに略製造誤差を加算した量である
約40 cc/Hrの値以下にすることが好ましい。
【0019】さらに、各シリンダ11の下側の掃気通路
38には、図3および図4に図示する様に、ドレン流入
口61が形成されている。一方、6個のドレン戻り口6
3は、上側から奇数番目の空気流路32においては、空
気導入部31の右側壁31bに形成され、また、上側か
ら偶数番目の空気流路32においては、空気導入部31
の左側壁31aに形成されている。そして、各ドレン戻
り口63は、他のシリンダ11に対応するドレン流入口
61に、図示しない逆流防止弁を介して戻り用ホース6
4で接続されている。
【0020】そして、オイルポンプ52を取り付ける際
には、まず初めに、オイルポンプ52を吸込用配管50
で潤滑油タンク51と、また、供給用ホース56で吐出
パイプ54と接続し、ついで、オイルポンプ52を手で
駆動して、吸込用配管50および供給用ホース56に潤
滑油を充填し、その後、オイルポンプ52をクランクシ
ャフト10と連動する様に取り付けている。したがっ
て、エンジン9の慣らし運転初期から、潤滑油は吐出パ
イプ54から吐出され、クランク室36やシリンダ11
を速やかに潤滑することができる。
【0021】この様に構成されているエンジン9が稼働
すると、サイレンサー34からカウリング1,2内の空
気が吸い込まれ、スロットルボディ33で空気の流量が
調整された後に、リードバルブ40を通って、空気導入
部31の空気流路32に流入する。この空気流路32に
おいて、吐出パイプ54から潤滑油が吐出され、空気の
流れにのってクランク室36のクランク小室37に流入
している。そして、クランク室36内すなわちクランク
小室37内の空気は、掃気通路38を通って、シリンダ
11の燃焼室11aに流入している。この燃焼室11a
には、インジェクタ23から適宜燃料が吐出され、点火
プラグ24により点火されて燃焼している。この燃焼ガ
スすなわち排気ガスは、左集合排気通路41および右集
合排気通路42を通って、前述のように、船外機の外に
排気されている。
【0022】図2に図示するように、クランクシャフト
10は平面図示で時計方向に回転しており、クランク室
36内の空気は、このクランクシャフト10の回転によ
り、クランクシャフト10の回転と同じ方向すなわち時
計方向に回転している。そして、吐出パイプ54から吐
出された潤滑油は、この空気の流れにのって遠くまで飛
散することができる。この飛散した潤滑油は、コンロッ
ド14の連結部分である小端ベアリングや大端ベアリン
グ、また、シリンダ11におけるピストン13の摺動面
などの潤滑対象部品を潤滑することができるとともに、
ピストン13の裏面(すなわち、クランクシャフト10
側の面)などを冷却することができる。
【0023】また、吐出パイプ54の先端は、リードバ
ルブ40に近接しているとともに、リードバルブ40の
真後ろに位置しており、吐出パイプ54から吐出された
潤滑油は、パタパタと作動するリードバルブ40の開閉
動作により分散されている。
【0024】また、各気筒の下側の掃気通路38には、
潤滑油などのドレンが溜まることがある。この掃気通路
38には、ドレン流入口61が設けられており、このド
レン流入口61は戻り用ホース64を介して他の気筒の
ドレン戻り口63に接続されている。したがって、ドレ
ン流入口61の気圧が、他の気筒の空気流路32の気圧
よりも高くなった際に、ドレン流入口61付近に溜まっ
たドレンは、戻り用ホース64を通って、他の気筒のド
レン戻り口63に流入している。この様にして、ドレン
がシリンダ11の燃焼室11aに流入して燃焼すること
を減少させている。なお、ドレン戻り口63からドレン
流入口61に逆流することは、図示しない逆流防止弁で
阻止されている。
【0025】さらに、右側のシリンダ11に連通してい
る空気流路32においては、空気流路32の左側壁31
aに、一方、左側のシリンダ11に連通している空気流
路32においては、空気流路32の右側壁31bに、吐
出パイプ54が設けられており、吐出パイプ54からシ
リンダ11までの潤滑油が流れる経路は、矢印Aや矢印
Bで図示する様に、略同じ距離となる。したがって、各
シリンダ11に供給される潤滑油の量が略同量となっ
て、バランス良く供給される。
【0026】そして、低速回転時における1気筒当たり
の吐出量は、略炭化が発生しない量である約20 cc/Hr
以上で、かつ、クランキング回転数の所定の上昇が略不
能となる量である約55 cc/Hr以下であるので、炭化の
発生を防止することができるとともに、クランキング回
転数を円滑に始動することができる回転数まで上昇させ
ることができる。また、略炭化が発生しない量である約
20 cc/Hr以上で、かつ、炭化が発生しない量である約
20 cc/Hrに略製造誤差を加算した量である約40 cc/
Hr以下にすると、極力潤滑油の消費量を少なくすること
ができる。そして、潤滑油は燃料で希釈されていないの
で、油膜の形成が良好であり、焼き付きを防止すること
ができるとともに、潤滑効率が向上している。したがっ
て、従来の潤滑油を燃料に混合した場合に比して、潤滑
油の供給量を減少させることができる。たとえば、この
実施の形態の35 cc/Hrは、従来の様に潤滑油を燃料に
混合した場合に比して、25%程度減少している。
【0027】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)実施の形態においては、エンジン9はV型6気筒
であるが、その気筒数や形式などは適宜変更可能であ
る。
【0028】(2)部材の左右の配置関係は、反転させ
ることも可能である。 (3)実施の形態においては、潤滑油吐出口は、吐出パ
イプ54で構成されているが、必ずしもパイプ状である
必要はなく、空気導入部31の側壁31a,31bに直
接形成することも可能である。ただし、潤滑油吐出口を
パイプ状として、空気導入部31の側壁31a,31b
から空気流路32の内部に突出させると、吐出された潤
滑油が側壁31a,31bに沿って流れることを極力防
止することができる。その結果、潤滑油は効率よく飛散
することができる。また、潤滑油の吐出は、霧状や直線
状の噴射また滴下など適宜選択可能である。さらに、潤
滑油を間欠的または、連続的に吐出することができる。
【0029】(4)実施の形態においては、オイルポン
プ52の取付時に、オイルポンプ52は手で駆動されて
いるが、クランクシャフト10以外の駆動源で駆動する
ことも可能である。 (5)実施の形態においては、空気導入部31はクラン
クケース21と一体に鋳造されているが、空気導入部3
1をクランクケース21とは別体に成形し、その後で溶
接やボルト締めなどで一体に構成することも可能であ
る。 (6)実施の形態においては、潤滑油吐出口としての吐
出パイプ54は、側壁31a,31bの上部に設けられ
ているが、側壁31a,31bにおける配置位置は適宜
変更可能である。たとえば、側壁31a,31bの下部
であることも可能である。ただし、潤滑油は重力で落下
するので、側壁31a,31bの上部であることが好ま
しい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、燃料が各気筒内に直接
噴射されているので、未燃焼燃料すなわち炭化水素(H
C)の排出量を極力減少させることができる。そして、
潤滑油は燃料と混合されないで、潤滑油吐出口からクラ
ンク室内に供給されている。この潤滑油吐出口から供給
される潤滑油の量は、低速回転時においては、略炭化の
発生しない量以上であり、炭化の発生を防止することが
できる。その結果、カーボンつまりを防止することがで
きる。この様にして、直接筒内噴射式2サイクルエンジ
ンの低速回転時において、最適な量の潤滑油を供給する
ことができる。
【0031】また、低速回転時に潤滑油吐出口から供給
される潤滑油の量が、略炭化の発生しない量以上で、か
つ、この炭化の発生しない量に略製造誤差を加算した量
以下である場合には、極力少ない潤滑油量で、直接筒内
噴射式2サイクルエンジンを最適な状態で潤滑すること
ができる。
【0032】さらに、低速回転時に潤滑油吐出口から供
給される1気筒当たりの潤滑油の量が、略1時間当たり
20ccから55ccの間の値である場合には、炭化の発生
を防止することができるとともに、クランキング回転数
を所定の値まで上げてエンジンを円滑に始動させること
ができる。
【0033】そして、低速回転時に潤滑油吐出口から供
給される1気筒当たりの潤滑油の量が、略1時間当たり
20ccから40ccの間の値である場合には、炭化の発生
を防止することができるとともに、低速回転時における
潤滑油の消費量を極力少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明における直接筒内噴射式2サイク
ルエンジンを搭載している船外機の側面図である。
【図2】図2は直接筒内噴射式2サイクルエンジンの平
断面図である。
【図3】図3はシリンダヘッドを外した状態での2サイ
クルエンジンの要部左側面図である。
【図4】図4はシリンダヘッドを外した状態での2サイ
クルエンジンの要部右側面図である。
【図5】図5はスロットル開度と潤滑油の吐出量との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
9 エンジン 33 スロットルボディ 34 サイレンサー 36 クランク室 40 リードバルブ 54 吐出パイプ(潤滑油吐出口)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 徳由 静岡県浜松市新橋町1400番地 三信工業株 式会社内 Fターム(参考) 3G013 AA03 AA09 AA12 AB01 BA02 BA04 BB04 BB08 BB16 BB32 BC02 BC03 BC04 BD02 BD12 BD47 CA01 CA06 EA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料が各気筒内に直接噴射されていると
    ともに、サイレンサー、スロットルボディおよびリード
    バルブを介して空気がクランク室内に導入され、かつ、
    潤滑油吐出口から前記クランク室内に潤滑油が供給され
    ている直接筒内噴射式2サイクルエンジンにおいて、 低速回転時に潤滑油吐出口から供給される潤滑油の量
    は、略炭化の発生しない量以上であることを特徴とする
    直接筒内噴射式2サイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 燃料が各気筒内に直接噴射されていると
    ともに、サイレンサー、スロットルボディおよびリード
    バルブを介して空気がクランク室内に導入され、かつ、
    潤滑油吐出口からこのクランク室内に潤滑油が供給され
    ている直接筒内噴射式2サイクルエンジンにおいて、 低速回転時に潤滑油吐出口から供給される潤滑油の量
    は、略炭化の発生しない量以上で、かつ、この炭化の発
    生しない量に略製造誤差を加算した量以下であることを
    特徴とする直接筒内噴射式2サイクルエンジン。
  3. 【請求項3】 燃料が各気筒内に直接噴射されていると
    ともに、サイレンサー、スロットルボディおよびリード
    バルブを介して空気がクランク室内に導入され、かつ、
    潤滑油吐出口からこのクランク室内に潤滑油が供給され
    ている直接筒内噴射式2サイクルエンジンにおいて、 低速回転時に潤滑油吐出口から供給される1気筒当たり
    の潤滑油の量が、略1時間当たり20ccから55ccの間
    の値であることを特徴とする直接筒内噴射式2サイクル
    エンジン。
  4. 【請求項4】 燃料が各気筒内に直接噴射されていると
    ともに、サイレンサー、スロットルボディおよびリード
    バルブを介して空気がクランク室内に導入され、かつ、
    潤滑油吐出口からこのクランク室内に潤滑油が供給され
    ている直接筒内噴射式2サイクルエンジンにおいて、 低速回転時に潤滑油吐出口から供給される1気筒当たり
    の潤滑油の量が、略1時間当たり20ccから40ccの間
    の値であることを特徴とする直接筒内噴射式2サイクル
    エンジン。
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