JP2000320455A - 斜板式圧縮機及びラジアル転がり軸受け - Google Patents

斜板式圧縮機及びラジアル転がり軸受け

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JP2000320455A
JP2000320455A JP11129796A JP12979699A JP2000320455A JP 2000320455 A JP2000320455 A JP 2000320455A JP 11129796 A JP11129796 A JP 11129796A JP 12979699 A JP12979699 A JP 12979699A JP 2000320455 A JP2000320455 A JP 2000320455A
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rolling bearing
thrust
bearing
drive shaft
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JP11129796A
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English (en)
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Masaki Ota
太田  雅樹
Hiroshi Ataya
拓 安谷屋
Hirotaka Kurakake
浩隆 倉掛
Kenji Ineji
賢志 稲次
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1054Actuating elements
    • F04B27/1063Actuating-element bearing means or driving-axis bearing means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアル転がり軸受けの外輪と揺動斜板とを
一体形成することで部品点数が低減された斜板式圧縮機
を提供すること。 【解決手段】 斜板ガイド21は、駆動軸16に一体回
転可能に連結されている。ボス部29は、斜板ガイド2
1の中央部において駆動軸16の周りに突設されてい
る。アンギュラボール軸受け32は、ボス部29の外周
側に外嵌固定されている。揺動斜板部33は、アンギュ
ラボール軸受け32において外輪32bの外周側に、フ
ランジ状に一体形成されている。ピストン35は、シュ
ー37を介して揺動斜板部33に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両空調
装置に用いられて冷媒ガスの圧縮を行なう斜板式圧縮機
及びラジアル転がり軸受けに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の斜板式圧縮機(以下、単
に圧縮機と呼ぶ)においては、例えば、特開平10−1
96525号公報等に開示されたものが存在する。
【0003】すなわち、図5に示すように、ハウジング
101にはクランク室102及びシリンダボア103が
形成されるとともに、駆動軸104が回転可能に支持さ
れている。斜板ガイド105は、駆動軸104に一体回
転可能に連結されている。揺動斜板106は、斜板ガイ
ド105において中央部に突設されたボス部107の外
周側に、アンギュラボール軸受け108を介して相対回
転可能に支持されている。ピストン109は、前記シリ
ンダボア103に往復動可能に収容されるとともに、揺
動斜板106にシュー110を介して連結されている。
【0004】そして、前記駆動軸104の回転にともな
う斜板ガイド105の回転運動が、アンギュラボール軸
受け108、揺動斜板106及びシュー110を介して
ピストン109の往復運動に変換されて、シリンダボア
103での冷媒ガスの圧縮が行われる。
【0005】上記構成の圧縮機においては、揺動斜板1
06とピストン109とがシュー110を介して連結さ
れている。従って、例えば、揺動斜板106とピストン
109とをロッドで連結する構成と比較して、このロッ
ドのこじれを避けるために揺動斜板106を回り止めす
る機構を必要としないし、特に揺動斜板106にはロッ
ドの球状部と係合する立体的な形状の球面受け部を形成
する必要がなく、揺動斜板106の形状を簡単なもの
(平板円環状)とすることができる。これらは、圧縮機
の構造の簡素化につながる。
【0006】また、前記揺動斜板106は斜板ガイド1
05に対して相対回転可能であり、しかも、シュー11
0との間で生じる摩擦抵抗により、斜板ガイド105の
回転によってもほとんど回転することはない。従って、
シュー110と揺動斜板106とが高速で摺動すること
がなく、斜板ガイド105(この場合揺動斜板106を
一体化したような構成)に直接シュー110を介してピ
ストン109を連結する構成の圧縮機と比較して、両者
105,110間における高速摺動による耐久性低下の
問題や、動力損失の増大の問題を解消することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
圧縮機においては、揺動斜板106とピストン109と
がシュー110を介して連結される構成による、揺動斜
板106の形状の単純化を有効に利用していない。つま
り、平板円環状のような単純な形状であるなら、アンギ
ュラボール軸受け108(の外輪108a)を製造する
過程において若干の工程変更で、揺動斜板106を外輪
108aに一体化させることは容易なのである。このよ
うな点に着目していない上記構成の圧縮機においては、
アンギュラボール軸受け108とは別個の揺動斜板10
6によって部品点数が増加され、その製造コストが上昇
されていた。
【0008】本発明は、揺動斜板とピストンとをシュー
を介して連結させることで、揺動斜板の形状を単純化で
きる点について着目してなされたものであって、その目
的は、ラジアル転がり軸受けの外輪と揺動斜板とを一体
形成することで部品点数が低減された斜板式圧縮機及び
ラジアル転がり軸受けを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明では、ハウジングにはシリンダ
ボアが形成されるとともに駆動軸が回転可能に支持さ
れ、前記駆動軸には斜板ガイドが一体回転可能に連結さ
れ、前記斜板ガイドの中央部において、駆動軸の周りに
突設されたボス部の外周側には、ラジアル転がり軸受け
が配設され、前記ラジアル転がり軸受けにおいて外輪の
外周側には、揺動斜板部がフランジ状に一体形成され、
前記ラジアル転がり軸受けの揺動斜板部には、シリンダ
ボアに往復動可能に収容されたピストンがシューを介し
て連結されていることを特徴とした斜板式圧縮機を提案
している。
【0010】この構成においては、ラジアル転がり軸受
けの外輪に揺動斜板部が一体形成されている。従って、
揺動斜板を、ラジアル転がり軸受けとは別個に備えた図
5の圧縮機と比較して、部品点数が低減されている。
【0011】請求項2の発明では、前記ラジアル転がり
軸受けの外輪と斜板ガイドとの間にはスラスト軸受けが
介在されていることを特徴としている。この構成におい
ては、前記ピストンのガス圧縮に基づき揺動斜板部に作
用される圧縮荷重は、主としてスラスト軸受けによって
好適に受承される。
【0012】請求項3の発明では、前記スラスト軸受け
はスラスト転がり軸受けであり、前記ラジアル転がり軸
受けの外輪は、スラスト転がり軸受けの転動素子が転動
される外輪側の転動面を備えていることを特徴としてい
る。
【0013】この構成においては、前記スラスト転がり
軸受けにおいて、ラジアル転がり軸受けの外輪側の転動
面をこの外輪に直接形成することで、外輪側のレースを
省略して部品点数の低減を図り得る。
【0014】請求項4の発明では、前記スラスト軸受け
はスラスト転がり軸受けであり、前記斜板ガイドには、
ラジアル転がり軸受けの内輪のボス部に対する挿入位置
を当接規制する位置決め部が形成され、前記スラスト転
がり軸受けにおいて転動素子の直径をXとし、前記スラ
スト転がり軸受けに転動素子が存在しないと仮定すると
ともに、ラジアル転がり軸受けにスラスト方向へのガタ
が存在しないと仮定して、ラジアル転がり軸受けの内輪
が位置決め部に当接した状態で形成される、スラスト転
がり軸受けにおける両転動面間の間隔をYとし、前記ラ
ジアル転がり軸受けにおいて、その外輪の内輪に対する
スラスト方向へのガタの最大量をZとすると、(式)…
Z>|X−Y|を満たすように構成されていることを特
徴としている。
【0015】この構成においては、例えば、X>Yの場
合、スラスト転がり軸受けにおいて転動素子は、両転動
面間の間隔YをXにまで広げようとする。従って、ラジ
アル転がり軸受けの外輪(スラスト転がり軸受けの外輪
側の転動面)が、X−Yだけ押し戻されようとする。こ
こで、本発明においてはZ>X−Yであるから、スラス
ト転がり軸受けにおいて両転動面間の間隔YのX−Y分
の拡大は、ラジアル転がり軸受けのガタにより許容され
る。従って、スラスト転がり軸受けにおいて、転動素子
が両転動面間できつく狭持された状態で組み付けられる
ことを回避でき、過大な組み付け荷重がスラスト転がり
軸受けに常時作用されるような状況を回避することがで
きる。
【0016】一方、X<Yの場合、スラスト転がり軸受
けにおいて転動素子は、両転動面間で浮いた状態とな
る。この状態から揺動斜板部に圧縮荷重が作用される
と、ラジアル転がり軸受けの外輪(スラスト転がり軸受
けの外輪側の転動面)が、斜板ガイド側の転動面との間
でスラスト転がり軸受けの転動素子を狭持しようと、転
動素子側にY−Xだけ近づこうとする。ここで、本発明
においてはZ>Y−Xであるから、ラジアル転がり軸受
けのガタが、外輪のY−X分の転動素子側への移動を許
容する。従って、スラスト転がり軸受けにおける両転動
面間での転動素子の狭持は達成され、揺動斜板部に作用
する圧縮荷重はスラスト転がり軸受けによって好適に受
承される。
【0017】請求項5の発明では、ハウジングにはシリ
ンダボアが形成されるとともに駆動軸が回転可能に支持
され、前記駆動軸には斜板ガイドが一体回転可能に連結
され、前記斜板ガイドにはシリンダボアに収容されたピ
ストンが連結され、前記駆動軸の回転運動が斜板ガイド
を介してピストンの往復運動に変換される構成の斜板式
圧縮機において、前記斜板ガイドとピストンとの間の連
結経路上に介在されたラジアル転がり軸受けであって、
前記斜板ガイドの中央部において、駆動軸の周りに突設
されたボス部に外嵌固定される内輪と、前記内輪に転動
素子を介して支持された外輪と、前記外輪の外周側にお
いてフランジ状に一体形成され、シューを介して前記ピ
ストンに連結される揺動斜板部とからなることを特徴と
したラジアル転がり軸受けを提案している。
【0018】この構成においては、斜板式圧縮機の構造
を簡素化するのに好適なラジアル転がり軸受けとなって
いる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、車両空調装置に
用いられて冷媒ガスの圧縮を行なう可変容量型斜板式圧
縮機(以下単に圧縮機と呼ぶ)に具体化した一実施形態
について説明する。
【0020】図1に示すように、フロントハウジング1
2は、シリンダブロック11の前端(図面左方)に接合
固定されている。リヤハウジング14は、シリンダブロ
ック11の後端(図面右方)に接合固定されている。前
記フロントハウジング12、シリンダブロック11及び
リヤハウジング14が、圧縮機のハウジングを構成して
いる。クランク室15は、フロントハウジング12とシ
リンダブロック11とにより囲まれて区画形成されてい
る。
【0021】駆動軸16は、前記クランク室15を挿通
して配設され、フロントハウジング12及びシリンダブ
ロック11によって回転可能に支持されている。駆動軸
16は、外部駆動源としての図示しない車両エンジンに
作動連結されている。ラグプレート18は、前記クラン
ク室15において駆動軸16上に固定されている。斜板
ガイド21はクランク室15に収容され、その中央部に
貫設された貫通孔22には前記駆動軸16が挿通されて
いる。
【0022】支持アーム27は、前記ラグプレート18
の後面外周部において、斜板ガイド21に向かって突設
されている。ガイド孔27aは、支持アーム27の先端
部に貫設されている。ガイドピン28は、斜板ガイド2
1の前面側に植設され、先端に球状部28aを有してい
る。ガイドピン28は、球状部28aを以って支持アー
ム27のガイド孔27aに挿入係合されている。
【0023】そして、前記斜板ガイド21は、ガイドピ
ン28及び支持アーム27を介した連結により、ラグプ
レート18(駆動軸16)と一体回転可能であるととも
に、ガイドピン28の球状部28aと支持アーム27の
ガイド孔27aとの間のスライドガイド関係、駆動軸1
6による貫通孔22を介したスライド支持作用により、
駆動軸16に対してその軸線L方向前後へ傾動しつつス
ライド移動可能となっている。
【0024】ボス部29は、前記斜板ガイドの21の後
面中央部において、斜板ガイド21の軸線Sを中心とし
て駆動軸16の周りに突設されている。位置決め部23
は、ボス部29の基端を拡径する段状に形成されてい
る。
【0025】図1〜図3に示すように、ラジアル転がり
軸受けとしてのアンギュラボール軸受け32は、ボス部
29に外嵌配置されている。アンギュラボール軸受け3
2は、ボス部29に圧入固定される内輪32aと、内輪
32aの外周側に配置された外輪32bと、内輪32a
と外輪32bとの間に介在された転動素子としての複数
のボール32cとからなっている。内輪32aのボス部
29に対する挿入位置は、位置決め部23の後端面との
当接により規定されている。揺動斜板部33は、外輪3
2bの外周側にフランジ状に設けられている。
【0026】図1及び図2に示すように、スラスト軸受
けとしてのスラストコロ軸受け31は、前記アンギュラ
ボール軸受け32の外輪32bと斜板ガイド21との間
に介在されている。スラストコロ軸受け31は、斜板ガ
イド21側の転動面31aと、アンギュラボール軸受け
32の外輪32b側の転動面31bと、両転動面31
a,31b間で狭持された転動素子としての複数のコロ
31cとからなっている。
【0027】前記斜板ガイド21側の転動面31aは、
斜板ガイド21の後面において位置決め部23の外周側
の円環帯状領域に直接形成されている。外輪32b側の
転動面31bは、アンギュラボール軸受け32の外輪3
2bの前端面において、前記斜板ガイド21側の転動面
31aと対向する円環帯状領域に直接形成されている。
つまり、スラストコロ軸受け31はレースを備えずに、
従って、そのコロ31cは斜板ガイド21及びアンギュ
ラボール軸受け32の外輪32b上を直接転動すること
となる。
【0028】シリンダボア11aは、前記シリンダブロ
ック11に貫設されている。吸入室38及び吐出室39
は、前記リヤハウジング14内にぞれぞれ区画形成され
ている。ピストン35は、頭部35aと首部35bとが
軸線方向前後に連接されてなる片頭型が用いられてい
る。ピストン35は、頭部35aを以ってシリンダボア
11aに往復動可能に挿入配置されている。凹部36
は、首部35bの内側に形成されており、凹部36内の
対向面にはそれぞれ凹球面状のシュー座36aが形成さ
れている。
【0029】半球状をなすシュー37は、一対が凹部3
6内に収容され、それぞれ対応するシュー座36aに球
面を以って摺動可能に受けられている。前記揺動斜板部
33は、外周部がピストン35の凹部36に挿入され、
その前後面が前後のシュー37の平面間で狭持されてい
る。揺動斜板部33においてシュー37との接触面に
は、スズメッキ等のメッキ処理や、二硫化モリブデン等
のコーティング処理等の耐摩耗処理が施されている。
【0030】そして、外部駆動源により駆動軸16が回
転駆動されると、ラグプレート18を介して斜板ガイド
21が回転運動される。斜板ガイド21は、その軸線S
が駆動軸16の軸線Lに対して傾斜されており、その回
転運動にともなって軸線L方向前後への揺動が生じ、こ
の揺動が揺動斜板部33及びシュー37を介してピスト
ンの往復運動に変換される。このピストンの往復運動に
よって、吸入室38からシリンダボア11aへの冷媒ガ
スの吸入、吸入冷媒ガスの圧縮、及び圧縮済み冷媒ガス
の吐出室39への吐出という一連の圧縮サイクルが繰り
返される。
【0031】なお、前記揺動斜板部33(外輪32b)
は、斜板ガイド21に対して相対回転可能であり、しか
も、シュー37との間で作用する摩擦抵抗により、斜板
ガイド21の回転によってもほとんど回転することはな
い。
【0032】また、前記クランク室15の圧力が、詳述
しない制御弁40によって変更されることで、シリンダ
ボア11aの圧力とのピストン35を介した差が変更さ
れ、駆動軸16の軸線Lに対する斜板ガイド21の中心
軸線Sの傾斜角が変更される。従って、ピストン35の
ストロークが変更されて吐出容量が調節される。
【0033】つまり、クランク室15の圧力が高くされ
て、斜板ガイド21の半径中心部がシリンダブロック1
1側にスライド移動することで、斜板ガイド21の傾斜
角が減少されて、吐出容量が減少される。また、クラン
ク室15の圧力が低くされて、斜板ガイド21の半径中
心部がラグプレート18側にスライド移動することで、
斜板ガイド21の傾斜角が増大されて、吐出容量が増大
される。
【0034】以上構成の圧縮機においては、揺動斜板部
33とピストン35とがシュー37を介して連結されて
いる。従って、例えば、揺動斜板部33とピストン35
とをロッドで連結する構成と比較して、このロッドのこ
じれを避けるために揺動斜板部33を回り止めする機構
を必要としないし、特に揺動斜板部33にはロッドの球
状部と係合する立体的な形状の球面受け部を形成する必
要がなく、揺動斜板部33の形状を簡単なもの(平板円
環状)とすることができる。これらは、圧縮機の構造の
簡素化、ひいては製造コストの低減につながる。
【0035】また、前記揺動斜板部33は、斜板ガイド
21の回転によってもほとんど回転することはない。従
って、シュー37と揺動斜板部33とが高速で摺動する
ことがなく、例えば、斜板ガイド21に直接シュー37
を介してピストン35を連結する構成の圧縮機と比較し
て、両者33,37間における高速摺動による耐久性低
下の問題や、動力損失の増大の問題を解消することがで
きる。
【0036】次に、本実施形態の特徴点について説明す
る。図1〜図3に示すように、前記アンギュラボール軸
受け32において、揺動斜板部33は外輪32bに一体
形成されている。つまり、上述したように、ピストン3
5と揺動斜板部33とがシュー37を介して連結される
構成を採用したため、揺動斜板部33を平板円環状の単
純な形状とすることができた。
【0037】本実施形態においてはこの点に着目して、
揺動斜板部33をアンギュラボール軸受け32の外輪3
2bに一体形成したのである。平板円環状のような単純
な形状であるのなら、アンギュラボール軸受け32(の
外輪32b)を製造する過程において、従来からの若干
の工程変更で、外輪32bに揺動斜板部33を一体形成
することは容易なのである。つまり、例えば、金属材料
より成る外輪32bを削り出しにより製作するのであれ
ば、その削り出し母材として揺動斜板部33を考慮に入
れた大きめのものを準備し、従来と同様な外輪32bの
削り出しの過程において、平板円環状(揺動斜板部3
3)を削り出す工程を途中に割り込ませればよいのであ
る。
【0038】また、図4に分解して示すように、前記斜
板ガイド21とピストン35との連結構成においては、
各寸法が次式を満たすように設定されている。 (式)…Z>|X−Y| X…スラストコロ軸受け31においてコロ31cの直
径。
【0039】Y…スラストコロ軸受け31にコロ31c
が存在しないと仮定するとともに、アンギュラボール軸
受け32においてスラスト方向へのガタが存在しないと
仮定して(実線の状態)、アンギュラボール軸受け32
の内輪32aが位置決め部23に当接した状態で形成さ
れるスラストコロ軸受け31における両転動面31a,
31b間の間隔。
【0040】Z…アンギュラボール軸受け32におい
て、その外輪32bの内輪32aに対するスラスト方向
へのガタの最大量(二点鎖線にて誇張して示す)。特
に、本実施形態では、X>Yの関係において前記(式)
が満たされるようになっている。つまり、X>Yの場
合、図4の状態からスラストコロ軸受け31の両転動面
31a,31b間にコロ31cを介装しようとすると、
コロ31cが両転動面31a,31b間の間隔YをXま
で広げようとする。このため、アンギュラボール軸受け
32においては、転動面31bを有する外輪32bが内
輪32aに対して、軸線Sに沿ってX−Y分だけ後方側
へ押し戻されようとする。
【0041】Z、X,Yの各値が前記(式)の関係にあ
れば、スラストコロ軸受け31において両転動面31
a,31b間の間隔YのX−Y分の拡大は、アンギュラ
ボール軸受け32のガタによって許容される。その結
果、コロ31cが、両転動面31a,31b間できつく
狭持された状態で組み付けられることを回避でき、過大
な組み付け荷重がスラストコロ軸受け31に常時作用さ
れるような状況を回避することができる。
【0042】ちなみに、X<Yの関係で前記(式)が満
たされるような構成も、本実施形態の別例として挙げる
ことができる。つまり、X<Yの場合、図4の状態から
スラストコロ軸受け31の両転動面31a,31b間に
コロ31cを介装すると、両転動面31a,31b間で
コロ31cが浮いた状態となる。そして、この状態か
ら、冷媒ガスの圧縮に基づく圧縮荷重がアンギュラボー
ル軸受け32の揺動斜板部33に作用されることで、外
輪32b(転動面31b)が斜板ガイド21側の転動面
31aとの間でスラストコロ軸受け31のコロ31cを
狭持しようと、軸線Sに沿ってY−X分だけ斜板ガイド
21側に押し込まれようとする。
【0043】Z、X,Yの各値が前記(式)の関係にあ
れば、アンギュラボール軸受け32のガタによって、外
輪32bがY−X分だけ斜板ガイド21側に押し込まれ
ることが許容され、スラストコロ軸受け31における両
転動面31a,31b間でのコロ31cの狭持は達成さ
れて、揺動斜板部33に作用する圧縮荷重は、主として
スラストコロ軸受け31によって好適に受承されるので
ある。
【0044】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)揺動斜板部33は、アンギュラボール軸受け32
の外輪32bに一体形成されている。また、スラストコ
ロ軸受け31において斜板ガイド21側の転動面31a
は、斜板ガイド21に直接形成されている。さらに、ス
ラストコロ軸受け31において外輪32b側の転動面3
1bは、この外輪32bに直接形成されている。以上の
ことは、それぞれ圧縮機の部品点数低減、ひいてはさら
なる製造コストの低減に貢献される。
【0045】(2)前記斜板ガイド21とピストン35
との連結構成においては、各寸法が、X>Yの関係にお
いて(式)…Z>X−Yを満たすように構成されてい
る。従って、スラストコロ軸受け31に過大な組み付け
荷重が作用されるような状況を回避することができる。
これは、スラストコロ軸受け31の長期耐用に貢献され
る。
【0046】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲
で、例えば、以下の様態でも実施できる。 ○上記実施形態においてアンギュラボール軸受け32を
変更し、ラジアルコロ軸受けとすること。
【0047】○斜板式圧縮機としては、可変容量型以外
にも固定容量型や、両頭型のピストンを採用したもの等
が挙げられ、これら圧縮機において本発明を具体化する
こと。
【0048】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1)前記スラスト軸受けはスラスト転がり軸受け31
であり、斜板ガイド21は、スラスト転がり軸受け31
の転動素子31cが転動される斜板ガイド21側の転動
面31aを備えている請求項2又は3に記載の斜板式圧
縮機。
【0049】このようにすれば、構成部品点数を低減で
きる。 (2)前記外輪32bは、スラスト転がり軸受け31の
転動素子31cが転動される転動面31bを備えている
請求項5に記載のラジアル転がり軸受け。
【0050】このようにすれば、斜板式圧縮機の部品点
数低減に貢献される。
【0051】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、ラジアル転
がり軸受けの外輪と揺動斜板とを一体形成することで、
斜板式圧縮機の部品点数を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 斜板式圧縮機の縦断面図。
【図2】 図1の要部拡大図。
【図3】 アンギュラボール軸受けの斜視図。
【図4】 各寸法設定を説明する図。
【図5】 従来の斜板式圧縮機を示す縦断面図。
【符号の説明】
11…ハウジングを構成するシリンダブロック、11a
…シリンダボア、12…ハウジングを構成するフロント
ハウジング、14…同じくリヤハウジング、16…駆動
軸、21…斜板ガイド、29…ボス部、32…ラジアル
転がり軸受けとしてのアンギュラボール軸受け、32b
…外輪、33…揺動斜板部、35…ピストン、37…シ
ュー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉掛 浩隆 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 稲次 賢志 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AB07 AC03 AD00 BD00 CA01 CA02 CE01 3H076 AA06 BB21 BB26 BB40 BB41 BB43 CC36 CC37 CC61 3J101 AA02 AA13 AA24 AA42 AA52 AA53 AA54 BA54 BA56 EA78 FA44 GA29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングにはシリンダボアが形成され
    るとともに駆動軸が回転可能に支持され、 前記駆動軸には斜板ガイドが一体回転可能に連結され、 前記斜板ガイドの中央部において、駆動軸の周りに突設
    されたボス部の外周側には、ラジアル転がり軸受けが配
    設され、 前記ラジアル転がり軸受けにおいて外輪の外周側には、
    揺動斜板部がフランジ状に一体形成され、 前記ラジアル転がり軸受けの揺動斜板部には、シリンダ
    ボアに往復動可能に収容されたピストンがシューを介し
    て連結された斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記ラジアル転がり軸受けの外輪と斜板
    ガイドとの間にはスラスト軸受けが介在された請求項1
    に記載の斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記スラスト軸受けはスラスト転がり軸
    受けであり、前記ラジアル転がり軸受けの外輪は、スラ
    スト転がり軸受けの転動素子が転動される外輪側の転動
    面を備えている請求項2に記載の斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記スラスト軸受けはスラスト転がり軸
    受けであり、 前記斜板ガイドには、ラジアル転がり軸受けの内輪のボ
    ス部に対する挿入位置を当接規制する位置決め部が形成
    され、 前記スラスト転がり軸受けにおいて転動素子の直径をX
    とし、 前記スラスト転がり軸受けに転動素子が存在しないと仮
    定するとともに、ラジアル転がり軸受けにスラスト方向
    へのガタが存在しないと仮定して、ラジアル転がり軸受
    けの内輪が位置決め部に当接した状態で形成される、ス
    ラスト転がり軸受けにおける両転動面間の間隔をYと
    し、 前記ラジアル転がり軸受けにおいて、その外輪の内輪に
    対するスラスト方向へのガタの最大量をZとすると、 (式)…Z>|X−Y|を満たすように構成された請求
    項2又は3に記載の斜板式圧縮機。
  5. 【請求項5】 ハウジングにはシリンダボアが形成され
    るとともに駆動軸が回転可能に支持され、 前記駆動軸には斜板ガイドが一体回転可能に連結され、 前記斜板ガイドにはシリンダボアに収容されたピストン
    が連結され、 前記駆動軸の回転運動が斜板ガイドを介してピストンの
    往復運動に変換される構成の斜板式圧縮機において、前
    記斜板ガイドとピストンとの間の連結経路上に介在され
    たラジアル転がり軸受けであって、 前記斜板ガイドの中央部において、駆動軸の周りに突設
    されたボス部に外嵌固定される内輪と、 前記内輪に転動素子を介して支持された外輪と、 前記外輪の外周側においてフランジ状に一体形成され、
    シューを介して前記ピストンに連結される揺動斜板部と
    からなるラジアル転がり軸受け。
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