JP2000320664A - ロックアップ手段を含むトルクコンバータが搭載された車両 - Google Patents

ロックアップ手段を含むトルクコンバータが搭載された車両

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JP2000320664A
JP2000320664A JP11133189A JP13318999A JP2000320664A JP 2000320664 A JP2000320664 A JP 2000320664A JP 11133189 A JP11133189 A JP 11133189A JP 13318999 A JP13318999 A JP 13318999A JP 2000320664 A JP2000320664 A JP 2000320664A
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lock
state
engine
vehicle
torque converter
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JP11133189A
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English (en)
Inventor
Shinichi Isogawa
晋一 五十川
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックアップ手段(52)を含むトルクコン
バータ(10)を備えた車両において、高容量の流体ポ
ンプを必要とし或いは製造コストを大幅に増大せしめる
等の別個の問題を発生せしめることなく、コースト状態
にある場合でも充分迅速にロックアップ状態に設定する
ことができるように改良する。 【解決手段】 コースト状態であり且つロックアップ要
求状態であるにもかかわらずロックアップ状態が設定さ
れていない場合に、エンジン(2)に供給される燃料を
増量してエンジン(2)の回転数を増大せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートマチックト
ランスミッションに付設されたトルクコンバータにロッ
クアップ手段が配設されている形態の車両に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、オートマチックトランスミッショ
ンを装備した車両においては、その入力側にトルクコン
バータを付設し、エンジンの出力軸とオートマチックト
ランスミッションの入力軸とをトルクコンバータを介し
て接続している。トルクコンバータはエンジンの出力軸
に接続された入力手段とオートマチックトランスミッシ
ョンの入力軸に接続された出力手段とを含んでいる。入
力手段と出力手段との間には、流体ポンプを含む流体シ
ステムの圧力流体が介在せしめられ、入力手段と出力手
段とは通常は流体を介して接続される。流体を介した動
力伝達は、機械的な接続による動力伝達に比べて、滑り
による伝達損失に起因して伝達効率が幾分か低い。それ
故に、トルクコンバータにはロックアップ手段も配設さ
れており、例えば車速とアクセル開度とを基準として予
め定めた走行領域即ちロックアップ走行領域において
は、ロックアップ手段の作用によって入力手段と出力手
段とを機械的に締結するように構成している。
【0003】ロックアップ手段は入力手段と出力手段と
の間に配設されたロックアップ部材を含んでおり、ロッ
クアップ部材と入力手段との間には解放側アップ制御室
が規定され、ロックアップ部材と出力手段との間には締
結側室が規定されている。ロックアップ手段によって入
力手段と出力手段とを機械的に締結する、即ちロックア
ップ部材をロックアップ状態に設定するためには、解放
側室をドレンに連通せしめて解放側室内の流体圧を締結
側室内の流体圧よりも低減せしめ、基端部が出力手段に
連結されているロックアップ部材の自由端部を流体圧差
によって入力部材に係合せしめる。
【0004】特開平7−310815号公報或いは特開
平8−105537号公報に詳述されている如く、車両
がドライブ状態にある時には、入力手段の回転数が出力
手段の回転数よりも若干大きく、それ故に締結側室側か
らロックアップ部材に作用する流体圧が解放側室側から
ロックアップ部材に作用する流体圧よりも若干大きい。
かような状態においては、解放側室をドレンに連通せし
めて解放側室内の流体圧を低減せしめると、充分迅速に
ロックアップ部材がロックアップ状態に設定され、入力
手段と出力手段とがロックアップ部材を介して機械的に
締結される。しかしながら、ロックアップ状態はドライ
ブ状態において要求されるのみならず、例えば下り坂を
慣性走行しているコースト状態においても、エンジンブ
レーキ効果の向上、トルクコンバータの発熱防止及びコ
ースト状態における燃費向上等のために、ロックアップ
状態を確立することが要求される。然るに、コースト状
態においては、ドライブ状態とは逆に入力手段の回転数
が出力手段の回転数よりも小さく、それ故に締結室側か
らロックアップ部材に作用する流体圧が解放側室側から
ロックアップ部材に作用する流体圧よりも小さい。それ
故に、解放側室をドレンに連通せしめて解放側室内の流
体圧を低減せしめても、ロックアップ部材が充分迅速に
ロックアップ状態に設定されず、ロックアップ状態の確
立に幾分かの遅れが発生する傾向がある。
【0005】而して、コースト状態においてロックアッ
プ状態の確立に遅れが発生するのを防止するために、上
記特開平7−310815号公報に開示されている車両
においては、コースト状態においてはトルクコンバータ
の入力手段と出力手段との間に供給される流体の圧力を
増大せしめている。また、上記特開平8−105537
号公報に開示されている車両においては、トルクコンバ
ータの出力手段を構成するタービンシェルに貫通穴を形
成すると共に、かかる貫通穴に締結側室内の圧力が解放
側室内の圧力よりも所定値以上小さい値に低下すると開
動される弁手段を配設し、コースト状態においては上記
弁手段が開動されて締結側室内の流体圧が増大せしめら
れるように構成し、これによってコースト状態において
ロックアップ状態の確立に遅れが発生するのを防止せん
としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−310815号公報に開示されている車両にお
いては、特に排気量が大きく、エキゾーストブレーキを
採用したモータリングトルクが大きいディーゼルエンジ
ンの場合、車速に対してエンジン回転数が大幅に低くな
り、ロックアップ状態を確立する時に、流体の圧力を増
大せしめんとしても、低回転においても高容量を維持で
きるような流体ポンプを採用しない限り、流体圧を所要
とおりに増大せしめることができない虞が少なくない。
【0007】また、上記特開平8−105537号公報
に開示されている車両においては、タービンシェルに弁
部材を配設することが必要であり、そしてまたかかる弁
部材はエンジンとトルクコンバータとの組合せに応じて
開動特性を調整することが必要であり、大幅な製造コス
ト上昇を伴う。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、低回転でも高容量を維
持する流体ポンプを必要とする、或いは製造コストを大
幅に増大せしめる等の別個の問題を発生せしめることな
く、エンジンが排気量の大きなディーゼルエンジンであ
る場合にも、コースト状態においてもロックアップ部材
を充分迅速にロックアップ状態に設定することができ
る、新規且つ改良された車両を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究の
結果、車両がコースト状態であるか否かを判別すると共
に、ロックアップ部材をロックアップ状態に設定すべき
ロックアップ要求状態であるか否かを判別し、コースト
状態であり且つロックアップ要求状態であるにもかかわ
らず、ロックアップ部材がロックアップ状態に設定され
ていない場合には、エンジンの回転数を増大せしめ、入
力手段と出力手段との相対回転数を減ずるようになすこ
とによって、上記主たる技術的課題を達成することがで
きることを見出した。
【0010】即ち、本発明によれば、上記主たる技術的
課題を達成する車両として、エンジンと、トルクコンバ
ータが付設されたオートマチックトランスミッション
と、該エンジンによって駆動される流体ポンプを含む流
体システムと、制御手段とを具備し、該トルクコンバー
タは該エンジンに接続された入力手段と、該オートマチ
ックトランスミッションの入力軸に接続された出力手段
と、差圧型ロックアップ手段とを含み、該入力手段と該
出力手段との間には該流体システムの圧力流体が介在せ
しめられ、該ロックアップ手段は該入力手段と該出力手
段との間に配設されたロックアップ部材を含み、該ロッ
クアップ部材と該入力手段との間に規定される解放側室
内の流体圧を該ロックアップ部材と該出力手段との間に
規定される締結側室内の流体圧よりも低減せしめること
によって該ロックアップ部材がロックアップ状態に設定
され、該入力手段と該出力手段とが該ロックアップ部材
を介して締結される、車両において、該制御手段は、車
両がコースト状態であるか否かを判別すると共に、該ロ
ックアップ部材をロックアップ状態に設定すべきロック
アップ要求状態であるか否かを判別し、コースト状態で
あり且つロックアップ要求状態であるにもかかわらず、
該ロックアップ部材が該ロックアップ状態に設定されて
いない場合には、該エンジンの回転数を増大せしめ、該
入力手段と該出力手段との相対回転数を減ずる、ことを
特徴とする車両が提供される。
【0011】該制御手段は、該エンジンに供給される燃
料を増量して該エンジンの回転数を増大せしめるのが好
適である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施形態を図
示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0013】図1には、本発明に従って構成された車両
の主要構成要素が図式的に示されている。車両にはエン
ジン2及びオートマチックトランスミッション4が配設
されている。ディーゼルエンジン又はガソリンエンジン
でよいエンジン2には燃料供給制御手段6が付設されて
いる。この燃料供給制御手段6は、ディーゼルエンジン
の場合は燃料噴射ポンプから、ガソリンエンジンの場合
にはスロットルバルブから構成することができる。エン
ジン2にはその出力軸(図示していない)の回転数を検
出するエンジン回転数検出器8が配設されている。オー
トマチックトランスミッション4にはトルクコンバータ
10が付設されており、エンジン2の出力軸はトルクコ
ンバータ10を介してオートマチックトランスミッショ
ン4の入力軸(図示していない)に接続されている。ト
ルクコンバータ10自体の構成については後に更に言及
する。トルクコンバータ10にはその出力手段即ちター
ビンの回転数を検出するタービン回転数検出器12が配
設されている。
【0014】図1を参照して説明を続けると、車両には
流体システム14も配設されている。この流体システム
14は流体ポンプ16、流体圧調整手段18、ドレン2
0、及びドレン弁22を含んでいる。流体ポンプ16は
エンジン2によって回転駆動せしめられる。流体システ
ム14における流体の圧力は流体圧調整手段18によっ
て適宜に調整され、トルクコンバータ10に供給され
る。ドレン弁22にはロックアップソレノイド24が付
設されており、ロックアップソレノイド24が付勢され
るとドレン弁22が開かれる(後に更に言及する如く、
ドレン弁22が開かれると、トルクコンバータ10の解
放側室がドレン20に連通せしめられる)。図示の車両
にはアクセルペダル25と共に、アクセルペダル25の
状態、即ちアクセル開度を検出するアクセル開度検出器
26も配設されている。車両にはその走行速度を検出す
る車速検出器28も配設されている。
【0015】図示の車両においては、更に、全体を番号
30で示す制御手段が配設されており、この制御手段3
0はエンジン制御ユニット32とオートマチックトラン
スミッション制御ユニット34とを含んでいる。上述し
たエンジン回転数検出器8、タービン回転数検出器1
2、アクセル開度検出器26及び車速検出器28の出力
信号は、制御手段30に送信される。更に詳述すると、
アクセル開度検出器26の出力信号はエンジン制御ユニ
ット32に供給され、そしてエンジン制御ユニット32
はアクセル開度検出器26の出力信号に応じた制御信号
を燃料供給制御手段6に送信する。エンジン制御ユニッ
ト32は、更に、アクセル開度検出器26の出力信号に
応じたアクセル開度信号をオートマチックトランスミッ
ション制御ユニット34に送信する。エンジン回転数検
出器8、タービン回転数検出器12及び車速検出器28
の出力信号はオートマチックトランスミッション制御ユ
ニット34に送信される。オートマチックトランスミッ
ション制御ユニット34は、受信した信号と後述するデ
ータテーブルに基いてオートマチックトランスミッショ
ン4に制御信号を送信し、オートマチックトランスミッ
ション4の作動を適宜に制御する。また、必要に応じて
ロックアップソレノイド24に作動信号を送信し、ロッ
クアップソレノイド24を作動せしめる。更に、本発明
に従って構成された図示の車両においては、後に更に詳
述する如く、オートマチックトランスミッション制御ユ
ニット34は必要に応じてエンジン制御ユニット32に
燃料増量信号を送信する。オートマチックトランスミッ
ション制御ユニット34からエンジン制御ユニット32
に燃料増量信号が送信されると、エンジン制御ユニット
32はアクセル開度とは別個独立に燃料供給制御手段6
に増量信号を送信してエンジン2に供給される燃料を増
量し、エンジン2の回転数を増大せしめて入力手段と出
力手段との相対回転数を減ずる。
【0016】図2には、本発明に従って構成された車両
に好適に使用することができるトルクコンバータ10の
典型例を図示している。図示のトルクコンバータ10は
入力手段を構成するポンプインペラ36、出力手段を構
成するタービンランナ38、及びステータ40を具備し
ている。ポンプインペラ36は相互に連結されたコンバ
ータカバー部42とインペラ部44とを含んでいる。コ
ンバータカバー部42には入力軸部46が形成されてお
り、かかる入力軸部46にはエンジン2の出力軸(図示
していない)が駆動連結されている。タンビンランナ3
8は相互に連結されたタービンシェル部48及びタービ
ンハブ部50を含んでいる。タービンハブ部50にはオ
ートマチックトランスミッション4の入力軸(図示して
いない)が駆動連結されている。トルクコンバータ10
にはロックアップ手段52も配設されている。このロッ
クアップ手段52は、ポンプインペラ36とタービンラ
ンナ38との間に介在せしめられたロックアップ部材5
4を含んでいる。かかるロックアップ部材54は全体と
して略環状板形状であり、その内周縁部はタービンハブ
部50に滑動自在に装着されている。ロックアップ部材
54の、図2において左側面の外周縁部にはクラッチフ
ェーシング56が配設されている。更に、ロックアップ
部材54の内周部はトーショナルダンパ57を介してタ
ービンシェル部48に連結されている。ポンプインペラ
36のコンバータカバー部42とロックアップ部材54
との間には解放側室58が規定されており、タービンラ
ンナ38のターンビンシェル部48との間には締結側室
60が規定されている。かようなトルクコンバータ10
においては、トルクコンバータ空間(かかる空間は解放
側室58及び締結側室60を含む)に、上記流体システ
ム14から所要圧力の流体が供給される。そして、ドラ
イブ状態においては、通常は、エンジン2の出力軸の回
転がポンプインペラ36とタービンランナ38との間に
介在せしめられている流体を介してオートマチックトラ
ンスミッション4の入力軸に伝動される。コースト状態
においては、通常は、オートマチックトランスミッショ
ン4の入力軸の回転がポンプインペラ36とタービンラ
ンナ38との間に介在せしめられている流体を介してエ
ンジン2の出力軸に伝動される。
【0017】オートマチックトランスミッション制御ユ
ニット34からロックアップソレノイド24に作動信号
が送信されてロックアップソレノイド24が付勢される
と、ドレン弁22が開かれてトルクコンバータ10の解
放側室58がドレン20に連通せしめられる。かくする
と、解放側室58内の流体圧が低減せしめられ、これに
起因してロックアップ部材54が、図2に二点鎖線で示
す状態に移動せしめられてロックアップ状態が設定され
る。このロックアップ状態においては、ロックアップ部
材54のクラッチフェーシング56がポンプインペラ3
6のコンバータカバー部42に係合せしめられ、ポンプ
インペラ36とタービンランナ38とがロックアップ部
材54を介して機械的に締結される。従って、エンジン
2の出力軸とオートマチックトランスミッション4の入
力軸とが、流体を介することなく機械的に接続される。
図示のトルクコンバータ10の上述したとおりの形態自
体は公知であり、本発明に従って構成された車両の新規
な特徴を構成するのではないので、その詳細な説明は本
明細書においては省略する。
【0018】上記オートマチックトランスミッション制
御ユニット34はデータテーブル62を内蔵しており、
かかるデータテーブル62に基いてオートマチックトラ
ンスミッション4を適宜に制御すると共に、ロックアッ
プ状態の設定即ちロックアップソレノイド24の作動を
制御する。データテーブル62はアクセル開度と車速と
に基いて作成されており、図3はデータテーブルに収容
されている制御データの典型例を図式化して示す線図で
ある。図示の実施形態におけるオートマチックトランス
ミッション4は4速型であり、図3において、線Aを越
えて右側の領域に移ると1速から2速に切り換えられ、
線Bを越えて右側の領域に移ると2速から3速に切り換
えられ、線Cを越えて右側の領域に移ると3速から4速
に切り換えられる。また、線Dを越えて左側の領域に移
ると4速から3速に切り換えられ、線Eを越えて左側の
領域に移ると3速から2速に切り換えられ、線Fを越え
て左側の領域に移ると2速から1速に切り換えられる。
そしてまた、線Gを越えて右側の領域に移ると、ロック
アップ状態設定のためにロックアップソレノイド24が
付勢される。また、線Hを越えて左側の領域に移ると、
ロックアップ状態解除のためにロックアップソレノイド
24が除勢される。
【0019】既に言及した如く、車両がドライブ状態に
ある時には、ポンプインペラ36の回転数がタービンラ
ンナ38の回転数よりも若干大きく、解放側室58内の
流体に作用する遠心力と締結側室60内の流体に作用す
る遠心力とに若干の差が存在し、これに起因して締結側
室60からロックアップ部材54に作用する流体圧が解
放側室58からロックアップ部材54に作用する流体圧
よりも若干大きい。かような状態においては、ドレン弁
22を開いて解放側室58をドレン20に連通せしめる
と、ロックアップ部材54は充分迅速に図2に二点鎖線
で示す状態に移動せしめられ、ロックアップ状態が設定
される。他方、車両がコースト状態にある時には、ポン
プインペラ36の回転数がタービンランナ38の回転数
よりも小さく、これに起因してドライブ状態の場合とが
逆に締結側室60からロックアップ部材54に作用する
流体圧が解放側室58からロックアップ部材54に作用
する流体圧よりも小さい。かような状態において、ドレ
ン弁22を開いて解放側室58をドレン20に連通せし
めた時に、ロックアップ部材54を図2に二点鎖線で示
す位置に充分迅速に移動せしめるためには、ドライブ状
態と同じように、締結側室60からロックアップ部材5
4に作用する流体圧が、解放側室58からロックアップ
部材54に作用する流体圧よりも大きいことが必要であ
る。特にエンジン2が排気量が大きいディーゼルエンジ
ンの場合、ポンプインペラ36の回転数がタービンラン
ナ38の回転数より大幅に低くなり、解放側室58と締
結側室60の流体差圧を維持することが難しくロックア
ップ部材54が図2に二点鎖線で示す位置に充分迅速に
移動されない事態が発生する。かような事実に鑑み、本
発明に従って構成された車両においては、車両がコース
ト状態である時に、ロックアップ状態を設定せんとして
ドレン弁22を開いてもロックアップ状態が設定されな
い場合には、エンジン2の回転数を増大せしめ、ポンプ
インペラ36とタービンランナ38の相対回転数を減ず
る。
【0020】ロックアップ状態設定を促進するためにエ
ンジン2の回転数を増大せしめる際の制御フローチャー
トである図4を参照して詳細に説明すると、ステップn
−1においては、オートマチックトランスミッション制
御ユニット34は、エンジン制御ユニット32から送信
されるアクセル開度信号及び車速検出器28から送信さ
れる車速信号を読み込む。そして、ステップn−2にお
いて、アクセル開度信号及び車速信号をデータテーブル
62に基いて分析し、ロックアップ状態を設定すべきで
あるか否か、即ちロックアップ要求状態であるか否かを
判別する。ロックアップ要求状態である場合には、ステ
ップn−3に進行して、ロックアップソレノイド作動信
号を生成し、ロックアップソレノイド24を付勢する。
かくして、ドレン弁22が開かれてトルクコンバータ1
0の解放側室58がドレン20に連通せしめられる。次
いで、ステップn−4に進行して、ロックアップ状態が
設定されたか否かが判別される。かかる判別において
は、例えばエンジ回転数検出器8が検出するエンジン回
転数Neとタービン回転数検出器12が検出するタービ
ン回転数Ntとを比較し、Ne=Ntであるならば既に
ロックアップ状態が設定されたと判別し、Ne≠Ntで
あるならば未だロックアップ状態が設定されていないと
判別する。所望ならば、タービン回転数Ntに代えて、
車速検出器28が検出する車速Noにギヤ比に基いた所
定計数Rgを乗した値No×Rgをエンジン回転数Ne
と比較して、Ne=No×Rgであるならば既にロック
アック状態が設定されたと判別し、Ne≠No×Rgで
あるならば未だロックアップ状態が設定されていないと
判別することもできる。ロックアップ状態が未だ設定さ
れていない場合には、ステップn−5に進行し、コース
ト状態か否かを判別する。かかる判別においては、例え
ばエンジン回転数Neがタービン回転数Ntよりも小さ
い場合、即ちNe/Nt<1である場合にはコースト状
態であると判別する。タービン回転数ntに代えて車速
Noにギヤ比に基いた所定計数Rgを乗した値No×R
gを使用して、Ne/No×Rg<1で有る場合にコー
スト状態であると判別することもできる。更にまた、種
々の検出誤差を考慮して、Ne/Nt又はNe/No×
Rgが1より小さい所定値Y以下である場合、即ちNe
/Nt≦Y<1或いはNe/No×Rg≦Y<1である
場合にコースト状態であると判別することもできる。
【0021】コースト状態でない場合には上記ステップ
n−4に戻るが、コースト状態である場合には、ステッ
プn−6に進行する。そして、このステップn−6にお
いては、オートマチックトランスミッション制御ユニッ
ト34は燃料増量信号を生成してエンジン制御ユニット
32に送信する。エンジン制御ユニット32に燃料増量
信号が送信されると、エンジン制御ユニット32は増量
信号を燃料供給制御手段6に送信し、かくしてエンジン
2に供給される燃料が所定量増量され、エンジン2の回
転数が増大せしめられ、ポンプインペラ36とタービン
ランナ38との相対回転数が減じられる。次いで、ステ
ップn−7に進行し、再びロックアップ状態が設定され
たか否かが判別される。そして、ロックアップ状態が未
だ設定されていない場合には、上記ステップn−6に戻
り、エンジン2に供給される燃料が再び所定量増量さ
れ、エンジン2の回転数が増大せしめられる。所望なら
ば、上記ステップn−6においては、エンジン2に供給
される燃料を増量せしめることに加えて、流体システム
における流体圧調整手段18によって選定される流体圧
を上昇せしめ、かくしてトルクコンバータ10の締結側
室60の流体圧を充分に増大せしめロックアップ状態の
設定を一層促進せしめることもできる。
【0022】
【発明の効果】本発明に従って改良された車両において
は、低回転で高容量を維持する流体ポンプを必要とす
る、或いは製造コストを大幅に増大せしめる等の別個の
問題を発生せしめることなく、エンジンが排気量の大き
なディーゼルエンジンである場合にも、コースト状態に
おいてもロックアップ部材を充分迅速にロックアップ状
態に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された車両の主要構成要素
を図式的に示す線図。
【図2】図1の車両に使用されるトルクコンバータのの
典型例を示す部分断面図。
【図3】図1の車両におけるデータテーブルに収容され
ている制御データの典型例を図式化して示す線図。
【図4】図1の車両において、コースト状態の場合のロ
ックアップ状態の設定を促進するための制御フローを示
すフローチャート。
【符号の説明】
2:エンジン 4:オートマチックトランスミッション 6:燃料供給制御手段 8:エンジン回転数検出器 10:トルクコンバータ 12:タービン回転数検出器 14:流体システム 16:流体ポンプ 18:流体圧調整手段 20:ドレン 22:ドレン弁 24:ロックアップソレノイド 25:アクセルペダル 26:アクセル開度検出器 28:車速検出器 30:制御手段 32:エンジン制御ユニット 34:オートマチックトランスミッション制御ユニット 36:ポンプインペラ(入力手段) 38:タービンランナ(出力手段) 52:ロックアップ手段 54:ロックアップ部材 58:解放側室 60:締結側室 62:データテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D041 AA11 AA25 AA34 AA66 AB01 AC09 AC15 AD00 AD02 AD10 AD51 AE03 AE07 AE37 AF01 3G093 AA05 AB01 BA07 BA15 BA19 CA06 CA10 CB01 CB07 DA01 DA06 DB01 DB05 EA05 EB00 EC01 EC04 FA10 FB01 3J053 CA02 CB08 CB12 DA02 DA06 EA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、トルクコンバータが付設さ
    れたオートマチックトランスミッションと、該エンジン
    によって駆動される流体ポンプを含む流体システムと、
    制御手段とを具備し、 該トルクコンバータは該エンジンに接続された入力手段
    と、該オートマチックトランスミッションの入力軸に接
    続された出力手段と、差圧型ロックアップ手段とを含
    み、 該入力手段と該出力手段との間には該流体システムの圧
    力流体が介在せしめられ、 該ロックアップ手段は該入力手段と該出力手段との間に
    配設されたロックアップ部材を含み、該ロックアップ部
    材と該入力手段との間に規定される解放側室内の流体圧
    を該ロックアップ部材と該出力手段との間に規定される
    締結側室内の流体圧よりも低減せしめることによって該
    ロックアップ部材がロックアップ状態に設定され、該入
    力手段と該出力手段とが該ロックアップ部材を介して締
    結される、車両において、 該制御手段は、車両がコースト状態であるか否かを判別
    すると共に、該ロックアップ部材をロックアップ状態に
    設定すべきロックアップ要求状態であるか否かを判別
    し、コースト状態であり且つロックアップ要求状態であ
    るにもかかわらず、該ロックアップ部材が該ロックアッ
    プ状態に設定されていない場合には、該エンジンの回転
    数を増大せしめ、該入力手段と該出力手段との相対回転
    数を減ずる、ことを特徴とする車両。
  2. 【請求項2】 該制御手段は、該エンジンに供給される
    燃料を増量して該エンジンの回転数を増大せしめる、請
    求項1記載の車両。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004033243A1 (ja) * 2002-08-19 2004-04-22 Shoichi Terui 自動慣性走行装置を用いた走行体
CN102588573A (zh) * 2011-01-05 2012-07-18 王宣胜 一种自动提高引擎或马达转速的控制方法
US20120215390A1 (en) * 2011-02-17 2012-08-23 Shiuan-Sheng Wang Control method for automatically raising operational speed of engine or motor for energy saving and extension of automobile lifespan

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