JP2000321035A - 検出装置 - Google Patents

検出装置

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JP2000321035A
JP2000321035A JP11134249A JP13424999A JP2000321035A JP 2000321035 A JP2000321035 A JP 2000321035A JP 11134249 A JP11134249 A JP 11134249A JP 13424999 A JP13424999 A JP 13424999A JP 2000321035 A JP2000321035 A JP 2000321035A
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晴久 奥田
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Kazuhiko Washimi
和彦 鷲見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パターン成分の抽出にあたって特別な閾値調
整を行なう必要がなく、安定した検出性能を実現可能な
検出装置を提供する。 【解決手段】 計測対象物に計測光を複数段階強度で照
射する事が可能な計測光照射手段10と、計測光を照射
された対象物像を光電変換処理する撮像手段11と、光
電変換された対象物像112をA/D変換してデジタル
画像化するA/D変換手段113と、前記A/D変換さ
れたデジタル画像114を複数蓄積することが可能なデ
ータ蓄積手段115と、パターンを有しない計測光を複
数段階強度で計測対象物に照射した複数強度全面照射画
像と計測用パターンを有する計測光を計測対象物に照射
したパターン照射画像を基に前記計測用パターンを検出
する多値化手段116と、前記各手段を統括的にコント
ロールする事が可能な計測コントロール手段109を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パターン成分の抽
出にあたって特別な閾値調整を行なう必要のない検出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、対象物あるいは作業環境に関
する距離分布情報や立体形状に関する情報を得る場合
に、対象物に計測用パターン光を照射して対象物の画像
(以下、「対象物画像」と呼ぶ)を処理することで、対
象物の形状特徴を抽出したり、ステレオ視の際の画像間
対応を容易にする手法がある。
【0003】これらの手法では、いずれも計測用パター
ン光の照射された対象物画像から、計測用パターン光の
みに基づく成分(以下、「パターン成分」と呼ぶ)を精
度良く抽出することが重要である。しかし、対象物画像
を直接2値化処理した場合には、対象物自身の信号成分
(以下、「背景成分」と呼ぶ)の影響を受けて、計測用
パターン光を精度良く抽出することが困難である。ま
た、計測用パターン光が密に照射される場合には、迷光
の影響、すなわち本来計測用パターン光が照射されてい
ない部分が隣接する計測法パターン光の照射された部分
の干渉を受けるため、2値化処理により精度良くパター
ン成分を抽出することが困難であった。
【0004】このような問題点に対して、従来から、計
測用パターン光を照射した対象物画像(以下、「パター
ン照射画像」と呼ぶ)から、計測用パターン光を照射し
ない状態での対象物画像(以下、「パターン非照射画
像」と呼ぶ)を差分処理することで、背景成分を除去し
て2値化処理する方法が広く用いられてきた。しかし、
この手法では迷光の影響の除去を行うことはできない。
また、差分後の2値化の際の閾値を合理的に決定するこ
とができないため、精度良くパターン成分の抽出を行う
ことが依然として困難であった。
【0005】上記のような迷光の影響を低減する従来技
術を記載した文献として、特開平9−152316号公
報(以下、「文献1」と呼ぶ。)がある。この文献1に
は、パターンを有しない光束を対象物の全面に照射した
場合の対象物画像(以下、「全面照射画像」と呼ぶ)を
用いて、背景成分の除去、迷光の影響を低減できる形状
検査装置が記載されている。
【0006】この形状検査装置は、図12に示すよう
に、検査対象の立体物1に光切断線を照射する光源部2
2と、この光源部によって計測用パターン光が照射され
た立体物の表面を撮像する撮像部18と、この撮像部1
8から出力された光切断線照射画像データの明度を補正
するとともに、当該明度補正した光切断線照射画像デー
タ(図示せず)と予め定められた標準モデル画像データ
(図示せず)との不一致部分を抽出する画像処理部1
2、およびその結果を表示する表示部13を備えてい
る。
【0007】以下、文献1に記載の形状検査装置におけ
る、パターン成分の抽出方法に関して説明する。この装
置では、まず、上記光学系によってムラのある被写体に
計測用パターン光を照射した画像(即ち、パターン照射
画像)を得る。このパターン照射物画像の1例を図13
に示す。
【0008】次いで、同じ光学系で計測用パターン光を
発生させるためのスリットを退避させ、全面照射画像を
得る。この全面照射画像の1例を図14に示す。
【0009】さらに、パターン照射画像と全面照射画像
との両画像の明るさの差の絶対値を取り、それを反転
(NOT)させ、ある適当な閾値で二値化を行うことに
より、パターン成分を抽出することができる。それぞれ
異なる閾値を用いてパターン成分を抽出した画像(以
下、単に「パターン抽出画像」と呼ぶ。)の例を図15
及び16に示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の方法では、合理的な2値化閾値を決定することが困
難なため、閾値設定によってはパターン成分の抽出が不
完全となる。特に隣接部分からの干渉光(即ち、迷光)
の影響がある場合には閾値設定が困難となる。又、背景
画像が暗色である場合など計測用パターン光の反射成分
が弱い部分では、抽出ミスが生じる。図15に示した例
でも、この閾値設定では暗色部について誤抽出が生じて
いる。逆に、図16に示したように、この部分を誤抽出
しない閾値にした場合、迷光の影響を受けてしまう。
【0011】以下に、これらパターン成分の抽出ミスの
発生理由について詳細に説明する。着目領域における、
計測用パターン光を対象物に照射した際のパターン照射
画像内で、着目領域に計測光が照射されている場合(非
マスク状態)および計測光が照射されていない場合(マ
スク状態)についての当該着目領域における画像信号I
on、Ioff、および全面照射画像の上記着目領域におけ
る画像信号Ifullを、それぞれ定式化すると以下のよう
になる。
【0012】
【数1】
【0013】ここで、 Ia:対象物自身の画像信号強度(背景成分) Ib:計測光の画像信号強度(パターン成分) Ic0:迷光成分画像信号強度(全面照射時の迷光成分) Ic1:迷光成分画像信号強度(非マスク状態での迷光成
分) Ic2:迷光成分画像信号強度(マスク状態での迷光成
分) とする。
【0014】次に、全面照射画像の画像信号Ifull
ら、パターン照射画像の画像信号Ion、Ioffを差分処
理すると、計測用パターン光の照射/非照射それぞれの
場合(即ち、非マスク/マスク状態それぞれ)における
演算結果Son、Soffは以下のようになる。
【0015】
【数2】
【0016】なお、文献1では、この後さらに反転(N
OT)の処理を行なっている。ただし、この処理はパタ
ーン成分の抽出性能を議論する際において、原理上の違
いを与えないので、説明を簡略化するために、以下の説
明では、この処理を省略した場合について述べる。
【0017】ここで、迷光成分の生成仮定について考察
すると、着目領域以外の領域に照射された計測用パター
ン光が対象物上で乱反射することなどにより、着目領域
内の明度成分として観測されるのが主な原因である。こ
のことから、全面照射画像中の迷光成分の方が、部分的
に計測光の非照射部分が存在するパターン照射画像中の
迷光成分よりも強いと考えられる。従って、Ic0
c1、Ic0≧Ic2となり、SonとSoffを2値化して判
別する場合には、その2値化閾値Tsは少なくとも以下
の条件を満たさなければならない。
【0018】
【数3】
【0019】しかし、迷光成分を事前に知ることは困難
であるために、上記閾値Tsは試行錯誤的に決めざるを
得ない。さらに、事前に決定された閾値Tsを迷光成分
の差|Ic0−Ic1|が上回る場合には、計測用パターン
光の照射/非照射状態(即ち、非マスク/マスク状態)
の判別を誤ることとなる。
【0020】図15に示した例は、閾値Tsが|Ic0
c1|を上回っているものの、Ibが弱いためにSon
offの大小関係自体が逆転してしまい、暗色部につい
て誤抽出が生じた事例である。また、図16に示した例
は、閾値Tsが|Ic0−Ic1|を下回ったために迷光の
影響が除去できていない事例である。
【0021】さらに、上記で述べたように、合理的な閾
値設定ができないことから、計測用パターン光の多階調
強度差を判別することは現実的に極めて困難であり、こ
の従来の手法を、多階調強度表現された計測用パターン
光のパターン成分の抽出に適用することは困難である。
【0022】この発明は、以上のような問題点を鑑みて
なされたものであり、パターン成分の抽出にあたって特
別な閾値調整を行なう必要がなく、安定した検出性能を
実現可能な検出装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に係る検出装置
は、計測用パターンを有する計測光を計測対象物に照射
することで得られる第1の画像、及び上記計測対象物の
上記第1の画像が得られる条件とは異なる条件下におい
て得られる第2の画像それぞれの画像信号を画素毎に差
分処理し、その差分結果の正負に基づいてパターン成分
を抽出する多値化手段を備えたものである。
【0024】又、計測用パターンを有する計測光を計測
対象物に照射することで得られる第1の画像、及び上記
計測対象物の上記第1の画像が得られる条件とは異なる
条件下において得られる第2の画像それぞれの画素値を
画素毎に大小比較して、その比較結果に基づいてパター
ン成分を抽出する多値化手段を備えたものである。
【0025】又、第2の画像が、計測用パターンを有し
ない計測光を複数段階強度で計測対象物に照射すること
で得られる該計測対象物の画像である、ことを特徴とす
るものである。
【0026】又、第2の画像が、計測用パターンを有し
ない計測光を任意強度で計測対象物に照射することで得
られる任意強度全面照射画像と、計測光を上記計測対象
物に照射しない状態で得られる非照射画像とを任意の割
合で加重平均することで生成される画像である、ことを
特徴とするものである。
【0027】又、第2の画像が、計測用パターンを有し
ない計測光を任意強度で計測対象物に照射し任意の露光
時間撮像することで得られる可変露光全面照射画像と、
計測光を上記計測対象物に照射しない状態で任意の露光
時間撮像することで得られる可変露光非照射画像とを任
意の割合で加算することで生成される画像である、こと
を特徴とするものである。
【0028】又、任意強度全面照射画像中で強度飽和し
ている領域においては、上記任意強度全面照射画像に代
えて、該任意強度全面照射画像を得るための任意強度よ
りも弱い強度でパターンを有しない計測光を計測対象物
に照射することで得られる弱強度全面照射画像を用い
る、ことを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本実施の
形態における計測光の照射手段および撮像手段の構成を
模式的に示した図である。図1において、計測光照射手
段10は、光源10aとその出力調整を行う出力調整手
段10bと光マスク10cによって構成され、光源10
aで発生した光は、部分的に多段階強度での透過が可能
な光マスク10cを経由して計測対象物40上に、計測
用パターン光50を照射する。この計測用パターン光5
0は、1次元的に広がったスリット上の離散的なパター
ンであってもよいし、2次元的な広がりを持つ面パター
ン、あるいはランダムドット光のような離散的なパター
ンであってもよい。また、光源自体が計測用パターンを
発生可能な点光源列を用いた場合には光マスク10cは
なくてもよい。
【0030】この計測用パターン光50と計測対象物自
身の光像は撮像手段11において、レンズ系11aを介
して、複数個の光電変換素子11bにて撮像される。こ
の光電変換素子11bは、計測用パターン光50に応じ
て、TVカメラのような二次元走査の可能な撮像装置で
もよいし、CCDやフォトダイオードを用いて一次元走
査するものであってもよい。
【0031】このように構成したとき、出力調整手段1
0bで出力調整され、光マスク10cで部分的にマスク
された計測用パターン光50が照射された対象物像が光
電変換素子11bに撮像される。この光マスク10cは
機械的なものでも実現できるが、多段階強度でマスク可
能な液晶シャッターを用いて構成する方がより適してい
る。
【0032】図2は、本実施の形態における検出処理系
108、計測光照射手段10及び計測コントロール手段
109の関係を示したブロック図である。以下では、説
明の簡単化のために計測用パターン光が照射/非照射の
二段階照射であって、後述する多値化手段116におい
て2値化処理を行う場合について述べるが、多値化への
拡張は容易である。
【0033】まず、計測光照射手段10から出力調整手
段10bによって出力調整された計測光は対象物に照射
される。その対象物像は、撮像手段11によって撮像さ
れ、その映像信号112は、A/D変換手段113によ
って、アナログ−デジタル変換され、この変換された対
象物画像の画像信号114は、例えばメモリによって構
成されるデータ蓄積手段115においてデジタルデータ
として蓄積される。
【0034】次に、データ蓄積手段115に蓄積された
パターン照射画像(第1の画像)と、パターンを有しな
い計測光を前記パターン照射時の1/2強度で照射した
対象物画像(以降、「1/2強度全面照射画像(第2の
画像)」と呼ぶ)とを、多値化手段116において演算
処理する。
【0035】多値化手段116での演算処理は例えば、
図12に示したようなパターン照射画像から、図3に示
すような1/2強度全面照射画像を各画素について差分
処理し、処理後の値が正符号の場合は計測用パターン光
照射部分、0以下の場合は計測用パターン光非照射部分
と判定して、2値化処理を行うことで高精度な判定が可
能である。このようにして求められたパターン抽出画像
を図4に示す。あるいはパターン照射画像と1/2強度
全面照射画像の画素値を大小比較し、パターン照射画像
の画素値が大きい場合には計測用パターン光照射部分、
それ以外の場合は計測用パターン光非照射部分と判定し
ても良い。
【0036】この多値化手段116での演算処理により
求められたパターン成分の抽出結果に基づき、対象物の
検出を行う。又、以上の一連の処理は、計測コントロー
ル手段109によって統括的にコントロールされる。こ
の計測コントロール手段109はパーソナルコンピュー
ターあるいは組込み型マイコンを用いて実現が可能であ
る。
【0037】以下に、図5を用いて、本実施の形態にお
けるパターン成分の抽出方法について説明する。ここ
で、図5は本実施の形態におけるパターン成分の抽出方
法を示すフローチャートである。まず、計測光照射手段
10から計測用パターン光を対象物に照射して、撮像手
段11により撮像することで、パターン照射画像を得
る。次に、出力調整手段10にて計測用パターン光を1
/2強度に調整する。この1/2強度のパターンを有し
ない計測光を対象物に照射し、撮像することで、1/2
強度全面照射画像を得る。そして、多値化手段116で
の1/2強度全面照射画像を用いた演算処理により、パ
ターン照射画像からパターン成分を抽出する。
【0038】なお、以上では計測用パターン光が二段階
照射である場合について述べたが、パターン光が多段階
強度照射されたものである場合には、対応する複数強度
全面照射画像を予め取得しておくことで本手法を適用可
能である。
【0039】次に、本実施の形態の効果を原理的に説明
するために、信号処理方式について説明する。まず、計
測用パターン光を対象物に照射した際のパターン照射画
像内で、着目領域に計測光が照射されている場合(非マ
スク状態)および計測光が照射されていない場合(マス
ク状態)についての当該着目領域における画像信号
on、Ioff、および1/2強度全面照射画像の上記着
目領域における画像信号Ih alfを、それぞれ定式化する
と以下のようになる。
【0040】
【数4】
【0041】ここで、 Ia:対象物自身の画像信号強度(背景成分) Ib:計測光の画像信号強度(パターン成分) Icm:迷光成分画像信号強度(1/2強度全面照射時の
迷光成分) Ic1:迷光成分画像信号強度(非マスク状態での迷光成
分) Ic2:迷光成分画像信号強度(マスク状態での迷光成
分) とする。
【0042】ここで、パターン照射画像から1/2強度
全面照射画像を差分処理すると、計測光の照射、非照射
状態(即ち、非マスク状態、マスク状態)それぞれにお
ける演算結果Son、Soffは以下のようになる。
【0043】
【数5】
【0044】ここで、迷光成分の生成仮定について考察
すると、着目領域以外に照射された計測光が対象物上で
乱反射することなどにより、着目領域内の明度成分とし
て観測されるのが主な原因である。従って、迷光成分の
画像信号強度も計測光の照射出力にほぼ比例すると考え
られる。
【0045】ただし、計測光を全面照射した場合の方
が、部分的に計測光の非照射部分が存在する計測用パタ
ーン照射画像中の迷光成分よりも多くの迷光成分の影響
を受けていることを考えると、比例成分の他に補正値d
cm1、dIcm2(≧0)が必要となる。以上の議論より
以下の関係が導かれる。
【0046】
【数6】
【0047】したがって、上記演算結果Son、S
offは、
【0048】
【数7】
【0049】となり、迷光が存在しても演算結果Son
offの符号判定のみで、合理的にパターンの照射/非
照射状態(即ち、非マスク/マスク状態)を判別でき、
そのため、計測用パターン光照射部分と計測用パターン
光照射部分とを精度良く検出でき、特別な判定閾値を設
定しなくてもパターン成分の抽出が可能となることがわ
かる。
【0050】なお、ここで迷光および補正値の生成仮定
から考えて以下の関係が成立するとした。
【0051】
【数8】
【0052】以上のように、本実施の形態においては、
背景成分の除去と計測用パターン光の迷光の影響をなく
すため、パターンを有しない計測光を複数段階強度で計
測対象物に照射した複数強度全面照射画像を基に、多段
階強度照射された計測用パターンを検出する。
【0053】例えば、計測光照射/非照射の2段階強度
でパターン光照射されている場合、パターン照射画像か
ら1/2強度で照射した1/2強度全面照射画像を差分
処理した後、正の部分を計測光照射部分、負の部分を計
測光非照射部分と判定することで、背景成分の除去と計
測用パターン光の迷光の影響をなくした高精度なパター
ン成分の抽出が可能である。このようにして抽出された
パターン成分を用ることで、高精度な対象物の検出が可
能となる。
【0054】また、計測光の多段階強度の中間値を判定
基準値とするという合理的な理由により閾値設定の困難
さを伴わず、常に安定した性能を実現できる。さらに、
複数強度全面照射画像を同時に用いることで、多段階強
度の計測用パターン光を用いた場合においても、パター
ン成分抽出が極めて容易かつ合理的に行える。
【0055】また、N段階の強度判別に必要な複数強度
全面照射画像数も(N−1)枚で済み、特に強度段階が
少ない複数の計測用パターン光を連続して検出する場合
には高精度な検出処理を高速に行なえる。なお、以上の
各手順は計測コントロール手段109により統括的にコ
ントロールされて機能する。なお、ここで、対象物は立
体形状をなすものでなくても、平面形状であって反射率
が該平面上の位置により異なる物であってもかまわな
い。
【0056】実施の形態2.図6は、本実施の形態にお
ける検出処理系208、計測光照射手段10及び計測コ
ントロール手段209の関係を示したブロック図であ
る。以下では、実施の形態1と同様に計測用パターン光
が二段階照射であり、後述の多値化手段216において
2値化処理を行う場合について述べる。
【0057】まず、実施の形態1と同様の手順で撮像さ
れた対象物像は、撮像手段11で対象物画像212とし
て入力され、データ蓄積手段215にデジタルデータと
して蓄積される。ここで、データ蓄積手段215には、
パターンを有しない計測光を任意強度で計測対象物に照
射した任意強度全面照射画像と、計測用パターン光を計
測対象物に照射しないパターン非照射画像と、計測用パ
ターン光を計測対象物に照射したパターン照射画像(第
1の画像)とを蓄積しておく。なお、この任意強度は本
実施の形態では処理の簡便さから、通常は、計測用パタ
ーン光の計測光照射部分の強度と同じ強度にしている
が、必ずしも限定されない。
【0058】次に、任意強度全面照射画像とパターン非
照射画像を加重平均化手段217にて加重平均すること
により、前記任意強度と異なる複数強度で全面照射され
た対象物画像(以下、「参照画像(第2の画像)」と呼
ぶ)218を内部生成する。本実施の形態では2値化処
理する場合について述べているので、この加重平均処理
は均等な平均化処理となり、1/2強度全面照射画像に
相当する画像(以下、「1/2強度参照画像」と呼
ぶ。)218が得られることとなる。
【0059】この1/2強度参照画像218は参照画像
蓄積手段219に蓄積される。そして、多値化手段21
6にて、計測用パターンが照射されたパターン照射画像
と1/2強度参照画像218とを演算処理することによ
り二値表現されたパターン成分の抽出を高精度に行うこ
とができる。
【0060】多値化手段216での演算処理は例えば、
パターン照射画像から1/2強度参照画像を各画素につ
いて差分処理し、処理後の値が正符号の場合はパターン
光照射部分、0以下の場合はパターン光非照射部分と判
定して2値化処理を行う。あるいはパターン照射画像と
1/2強度参照画像の画素値を大小比較し、パターン照
射画像の画素値が大きい場合にはパターン光照射部分、
それ以外の場合はパターン光非照射部分と判定する。
【0061】この多値化手段216での演算処理により
求められたパターン成分の抽出結果に基づき、対象物の
検出を行う。以上の処理は、計測コントロール手段20
9によって統括的にコントロールされる。この計測コン
トロール手段209はパーソナルコンピューターあるい
は組込み型マイコンを用いて実現が可能である。
【0062】以下に、図7を用いて、本実施の形態にお
けるパターン成分の抽出方法について説明する。ここ
で、図7は本実施の形態におけるパターン成分の抽出方
法を示すフローチャートである。まず、計測光照射手段
10から計測用パターン光を対象物に照射して、撮像手
段11により撮像することで、パターン照射画像を得
る。次に、計測光を照射しない状態で撮像し、パターン
非照射画像を得る。次に、パターンを有しない計測光を
任意強度で対象物に照射し、撮像することで、任意強度
全面照射画像を得る。そして、これら任意強度全面照射
画像とパターン非照射画像を、加重平均化手段217に
おいて加重平均処理することで、1/2強度参照画像を
生成する。そして、多値化手段216での1/2強度参
照画像を用いた演算処理により、パターン照射画像から
パターン成分を抽出する。
【0063】なお、以上では計測用パターン光が二段階
照射である場合について述べたが、加重平均化手段にお
いて内挿で加重平均を取った場合には、前記任意強度よ
りも弱い強度に相当する参照画像が生成され、外挿で加
重平均を取った場合には、前記任意強度よりも強い強度
に相当する参照画像が生成されることとなる。パターン
光が多段階強度照射されたものである場合には、これら
の複数強度参照画像を用いることで本手法を適用可能で
ある。
【0064】次に、本実施の形態の効果を原理的に説明
するために、信号処理方式について説明する。まず、計
測用パターン光を対象物に照射した際のパターン照射画
像内で、着目領域に計測光が照射されている場合(非マ
スク状態)および計測光が照射されていない場合(マス
ク状態)についての当該着目領域における画像信号
on、Ioff、および任意強度全面照射画像と非照射画
像から生成された1/2強度参照画像の上記着目領域に
おける画像信号Irefを、それぞれ定式化すると以下の
ようになる。
【0065】
【数9】
【0066】ここで、 Ia:対象物自身の画像信号強度(背景成分) Ib:計測光の画像信号強度(パターン成分) Ic0:迷光成分画像信号強度(全面照射時) Ic1:迷光成分画像信号強度(非マスク状態での迷光成
分) Ic2:迷光成分画像信号強度(マスク状態での迷光成
分) とする。
【0067】ここで、パターン照射画像から1/2強度
参照画像を差分処理すると、計測光の照射、非照射状態
(即ち、非マスク状態、マスク状態)それぞれにおける
演算結果Son、Soffは以下のようになる。
【0068】
【数10】
【0069】となり、迷光が存在しても演算結果の符号
判定のみで、合理的にパターンの照射/非照射状態(即
ち、非マスク/マスク状態)を判別でき、そのため、計
測用パターン光照射部分と計測用パターン光照射部分と
を精度良く検出でき、特別な判定閾値を設定しなくても
パターン成分の抽出が可能となることがわかる。
【0070】なお、ここで、Ic2、Ic0は同一部分への
迷光成分であるが、計測光を全面照射した場合の迷光成
分Ic0の方が、部分的に計測光の非照射部分が存在する
パターン照射画面中の迷光成分Ic2よりも多く迷光の影
響を受けていることを考え、Ic2≦Ic0が成立するとし
た。又、さらに、迷光の生成過程から考えて、Ib>I
c0、Ib>Ic2も成立するとした。
【0071】以上のように、本実施の形態においては、
任意強度全面照射画像と非照射画像とを任意の割合で加
重平均することにより、複数強度全面照射画像に相当す
る複数強度参照画像を内部生成する。多段階強度のパタ
ーンの検出を行う際には、これらの複数強度参照画像と
の明度差の正負符号を判定することで極めて容易かつ合
理的に検出を行える。また、背景成分の除去と計測用パ
ターン光の迷光の影響をなくした高精度な計測用パター
ンの検出が可能である。
【0072】また、2枚の画像取得のみで複数強度参照
画像を内部生成することができるため、高精度な検出処
理を計測用パターン光の強度段階数に依存せずに高速に
行なえる。さらに、複数の閾値を調整することなく合理
的な検出が可能であり、常に安定した性能を実現でき
る。
【0073】又、このようにして抽出されたパターン成
分を用ることで、高精度な対象物の検出が可能となる。
なお、以上の各手順は計測コントロール手段により統括
的にコントロールされて機能する。なお、ここで、対象
物は立体形状をなすものでなくても、平面形状であって
反射率が該平面上の位置により異なる物であってもかま
わない。
【0074】実施の形態3.図8は、本実施の形態にお
ける検出処理系308、計測光照射手段10及び計測コ
ントロール手段309の関係を示したブロック図であ
る。以下では、実施の形態1と同様に計測用パターン光
が二段階照射であり、後述の多値化手段316において
2値化処理を行う場合について述べる。尚、本実施の形
態においては、実施の形態1と異なり、撮像手段11に
露光時間を任意に調整可能な露光時間可変調整手段11
cを備えている。
【0075】まず、実施の形態1と同様の手順で計測光
が照射された対象物像は、露光時間可変調整手段11c
により任意の露光時間をもって撮像手段11から入力さ
れる。ここで、任意の露光時間は、本実施の形態では、
処理の簡便さから計測用パターン光照射時に用いる標準
露光時間の1/2の露光時間にしているが、必ずしも限
定しない。以下、この映像信号312は、実施の形態1
と同様の手順でA/D変換手段313を経由して、デー
タ蓄積手段315にデジタルデータとして蓄積される。
ここで、データ蓄積手段315にはパターンを有しない
計測光を照射した計測対象物像を標準露光時間の1/2
の露光時間をもって撮像した画像(以下、「1/2露光
全面照射画像」と呼ぶ。)と、計測光を照射しない計測
対象物像を通常の1/2の露光時間をもって撮像した画
像(以下、「1/2露光非照射画像」と呼ぶ。)と、計
測用パターン光を照射した計測対象物画像を標準露光時
間で撮像したパターン照射画像(第1の画像)と、を蓄
積しておく。
【0076】次に、加算手段317にて1/2露光全面
照射画像と1/2露光非照射画像とを1:1の割合で加
算処理することにより、パターンを有しない計測光を1
/2強度で計測対象物に照射した画像に相当する1/2
強度参照画像(第2の画像)318を内部生成する。こ
の1/2強度参照画像318は参照画像蓄積手段319
に蓄積される。そして、多値化手段316にて、計測用
パターン光が照射されたパターン照射画像と1/2強度
参照画像318とを演算処理することにより二値表現さ
れたパターン成分の検出を高精度に行うことができる。
【0077】多値化手段316での演算処理は、例え
ば、パターン照射画像から1/2強度参照画像を各画素
について差分処理し、処理後の値が正符号の場合はパタ
ーン光照射部分、0以下の場合はパターン光非照射部分
と判定して2値化処理を行う。あるいはパターン照射画
像と1/2強度参照画像の画素値を大小比較し、パター
ン照射画像の画素値が大きい場合にはパターン光照射部
分、それ以外の場合はパターン光非照射部分と判定す
る。
【0078】この多値化手段316での演算処理により
求められたパターン成分の抽出結果に基づき、対象物の
検出を行う。以上の処理は、計測コントロール手段30
9によって統括的にコントロールされる。この計測コン
トロール手段309はパーソナルコンピューターあるい
は組込み型マイコンを用いて実現が可能である。
【0079】以下に、図9を用いて、本実施の形態にお
けるパターン成分の抽出方法について説明する。ここ
で、図9は本実施の形態におけるパターン成分の抽出方
法を示すフローチャートである。まず、計測光照射手段
10から計測用パターン光を対象物に照射して、撮像手
段11により標準露光時間で撮像することで、パターン
照射画像を得る。次に、計測光を照射しない状態で1/
2露光時間で撮像し、1/2露光非照射画像を得る。次
に、パターンを有しない計測光を対象物に照射し、1/
2露光時間で撮像することで、1/2露光全面照射画像
を得る。そして、これら1/2露光全面照射画像と1/
2露光非照射画像を、加算手段317において加算処理
することで、1/2強度参照画像を生成する。そして、
多値化手段316での1/2強度参照画像を用いた演算
処理により、パターン照射画像からパターン成分を抽出
する。
【0080】なお、以上では計測用パターン光が二段階
照射である場合について述べたが、ここで任意の係数を
掛けて加算処理することにより、内挿、外挿処理による
任意強度全面照射画像に相当する複数強度参照画像を生
成することが可能である。パターン光が多段階強度照射
されたものである場合には、これらの複数強度参照画像
を用いることで本手法を適用可能である。
【0081】次に、本実施の形態の効果を原理的に説明
するために、信号処理方式について説明する。まず、計
測用パターン光を対象物に照射した際のパターン照射画
像内で、着目領域に計測光が照射されている場合(非マ
スク状態)および計測光が照射されていない場合(マス
ク状態)についての当該着目領域における画像信号
on、Ioff、および1/2露光全面照射画像と1/2
露光非照射画像を加算して生成された1/2強度参照画
像の上記着目領域における画像信号Iexpを、それぞれ
定式化すると以下のようになる。
【0082】
【数11】
【0083】ここで、 Ia:対象物自身の画像信号強度(背景成分) Ib:計測光の画像信号強度(パターン成分) Ic0:迷光成分画像信号強度(全面照射時) Ic1:迷光成分画像信号強度(非マスク状態での迷光成
分) Ic2:迷光成分画像信号強度(マスク状態での迷光成
分) とする。
【0084】ここで、パターン照射画像から1/2露光
参照画像を差分処理すると、計測光の照射/非照射状態
(即ち、非マスク状態、マスク状態)それぞれにおける
演算結果Son、Soffは以下のようになる。
【0085】
【数12】
【0086】となり、迷光が存在しても演算結果の符号
判定のみで、合理的にパターンの照射/非照射状態(即
ち、非マスク/マスク状態)を判別でき、そのため、計
測用パターン光照射部分と計測用パターン光照射部分と
を精度良く検出でき、特別な判定閾値を設定しなくても
パターン成分の抽出が可能となることがわかる。
【0087】なお、ここで、Ic2、Ic0は同一部分への
迷光成分であるが、計測光を全面照射した場合の迷光成
分Ic0の方が、部分的に計測光の非照射部分が存在する
パターン照射画面中の迷光成分Ic2よりも多く迷光の影
響を受けていることを考え、Ic2≦Ic0が成立するとし
た。又、さらに、迷光の生成過程から考えて、Ib>I
c0、Ib>Ic2も成立するとした。
【0088】以上のように、本実施の形態においては、
可変露光全面照射画像と可変露光非照射画像を任意の割
合で加算することにより、複数強度全面照射画像に相当
する複数強度参照画像を内部生成する。多段階強度のパ
ターン検出を行う際には、これらの複数強度参照画像と
の明度差の正負符号を判定することで極めて容易かつ合
理的にパターン成分の抽出を行える。
【0089】また、背景成分の除去と計測用パターン光
の迷光の影響をなくした高精度な計測用パターン検出が
可能である。また、2枚の画像取得のみで複数強度参照
画像を内部生成することができるため、高精度な検出処
理を計測用パターン光の強度段階数に依存せずに高速に
行なえる。さらに、複数の閾値を調整することなく合理
的な検出が可能であり、常に安定した性能を実現でき
る。
【0090】又、このようにして抽出されたパターン成
分を用ることで、高精度な対象物の検出が可能となる。
尚、以上の各手順は計測コントロール手段により統括的
にコントロールされて機能する。なお、ここで、対象物
は立体形状をなすものでなくても、平面形状であって反
射率が該平面上の位置により異なる物であってもかまわ
ない。
【0091】実施の形態4.図10は、本実施の形態に
おける検出処理系408、計測光照射手段10及び計測
コントロール手段409の関係を示したブロック図であ
る。以下では、実施の形態1と同様に計測用パターン光
が二段階照射であり、後述の多値化手段416において
2値化処理を行う場合について述べる。
【0092】本実施の形態は実施の形態2のパターン成
分の抽出方法において、任意強度全面照射画像中に強度
飽和領域が存在する場合に実施の形態1の手法を一部適
用するものである。そのため、データ蓄積手段415に
パターン照射画像、任意強度全面照射画像、非照射画像
をデジタルデータとして蓄積するまでの処理は実施の形
態2に準じる。
【0093】また、加重平均化手段417を介して1/
2強度参照画像418を参照画像蓄積手段419に蓄積
するまでの処理も実施の形態2に準じるが、その処理に
おいて飽和領域検出手段420が任意強度全面照射画像
中で強度飽和している領域を検出した場合は、その領域
について1/2強度全面照射画像データ使用命令を発生
し、任意強度全面照射画像の代わりに1/2強度全面照
射画像データを用いて1/2強度参照画像とする。
【0094】なお、ここでは1/2強度全面照射画像を
加重平均化手段417で処理を加えずにそのまま飽和領
域として用いる構成としたが、飽和領域が発生しない強
度の任意強度全面照射画像を基に加重平均化手段417
を用いて、1/2強度参照画像を生成する構成としても
よい。あるいは、飽和領域が存在する場合には、全領域
について飽和領域が発生しない強度の任意全面照射画像
を基に加重平均化手段417を用いて、1/2強度参照
画像を生成する構成としてもよい。
【0095】次に、多値化手段416では、実施の形態
2と同様に、1/2強度参照画像418を用いた演算処
理により2値表現された計測用パターンの検出を高精度
に行うことができる。
【0096】この多値化手段416での演算処理により
求められたパターン成分の抽出結果に基づき、対象物の
検出を行う。以上の処理は、計測コントロール手段40
9によって統括的にコントロールされる。この計測コン
トロール手段409はパーソナルコンピューターあるい
は組込み型マイコンを用いて実現が可能である。
【0097】以下に、図11を用いて、本実施の形態に
おけるパターン成分の抽出方法について説明する。ここ
で、図11は本実施の形態におけるパターン成分の抽出
方法を示すフローチャートである。まず、計測光照射手
段10から計測用パターン光を対象物に照射して、撮像
手段11により撮像することでパターン照射画像を得
る。次に、計測光を照射しない状態で撮像し、パターン
非照射画像を得る。次に、パターンを有しない計測光を
任意強度で対象物に照射し、撮像することで任意強度全
面照射画像を得る。次に、この任意強度全面照射画像中
の強度飽和領域を飽和領域検出手段420において検出
する。この検出結果に基づいて、強度飽和していない領
域(非検出領域)では、上記任意強度全面照射画像とパ
ターン非照射画像を、加重平均化手段417において加
重平均処理することで、1/2強度参照画像を生成す
る。一方、強度飽和している領域(検出領域)では、パ
ターンを有しない計測光を1/2強度で対象物に照射
し、撮像することで1/2強度参照画像を得る。そし
て、多値化手段416での1/2強度参照画像を用いた
演算処理により、パターン照射画像からパターン成分を
抽出する。
【0098】なお、本実施の形態では2段階表現された
計測用パターン光を2値化処理して検出する事例につい
て述べたが、実施の形態2と同様に少ない画像枚数で任
意強度全面照射画像に相当する複数強度参照画像を生成
することが可能である。また、強度飽和領域においても
正しい参照画像生成が可能となる。パターン光が多段階
強度照射されたものである場合には、これらの複数強度
参照画像を用いることで本手法を適用可能である。
【0099】本実施の形態の効果は原理的に実施の形態
1と実施の形態2で述べた数式によって証明され、迷光
が存在しても演算結果の符号判定のみで、合理的にパタ
ーンの照射/非照射状態(即ち、非マスク/マスク状
態)を判別でき、そのため、計測用パターン光照射部分
と計測用パターン光照射部分とを精度良く検出でき、特
別な判定閾値を設定しなくてもパターン成分の抽出が可
能となることがわかる。
【0100】以上のように、本実施の形態においては、
任意強度全面照射画像中において強度飽和している領域
を検出し、弱強度全面照射画像を任意強度面照射画像の
代替画像として用いることにより、複数強度参照画像を
生成する。このことにより、任意強度全面照射画像中に
飽和領域が存在してもその影響を受けない複数強度参照
画像を生成することが可能となる。多段階強度のパター
ン検出を行う際には、これらの複数強度参照画像との明
度差の正負符号を判定することで極めて容易かつ合理的
に検出を行える。
【0101】また、背景成分の除去と計測用パターン光
の迷光の影響をなくした高精度な計測用パターン検出が
可能である。さらに、3枚の画像取得のみで複数強度参
照画像を内部生成することができるため、高精度な検出
処理を計測用パターン光の強度段階数に依存せずに高速
に行なえる。さらに、複数の閾値を調整することなく合
理的な検出が可能であり、常に安定した性能を実現でき
る。
【0102】又、このようにして抽出されたパターン成
分を用ることで、高精度な対象物の検出が可能となる。
なお、以上の各手順は計測コントロール手段により統括
的にコントロールされて機能する。なお、ここで、対象
物は立体形状をなすものでなくても、平面形状であって
反射率が該平面上の位置により異なる物であってもかま
わない。
【0103】
【発明の効果】この発明に係る検出装置は、計測用パタ
ーンを有する計測光を計測対象物に照射することで得ら
れる第1の画像、及び上記計測対象物の上記第1の画像
が得られる条件とは異なる条件下において得られる第2
の画像それぞれの画像信号を画素毎に差分処理し、その
差分結果の正負に基づいてパターン成分を抽出する多値
化手段を備えたので、パターン成分の抽出にあたって特
別な閾値調整を行なう必要がないため、安定した検出性
能を実現できる。
【0104】又、計測用パターンを有する計測光を計測
対象物に照射することで得られる第1の画像、及び上記
計測対象物の上記第1の画像が得られる条件とは異なる
条件下において得られる第2の画像それぞれの画素値を
画素毎に大小比較して、その比較結果に基づいてパター
ン成分を抽出する多値化手段を備えたので、パターン成
分の抽出にあたって特別な閾値調整を行なう必要がない
ため、安定した検出性能を実現できる。
【0105】又、第2の画像が、計測用パターンを有し
ない計測光を複数段階強度で計測対象物に照射すること
で得られる該計測対象物の画像である、ことを特徴とす
るので、背景成分の除去と計測用パターン光の迷光の影
響をなくした高精度なパターン成分の抽出が可能であ
る。
【0106】又、第2の画像が、計測用パターンを有し
ない計測光を任意強度で計測対象物に照射することで得
られる任意強度全面照射画像と、計測光を上記計測対象
物に照射しない状態で得られる非照射画像とを任意の割
合で加重平均することで生成される画像である、ことを
特徴とするので、任意強度全面照射画像と非照射画像の
2枚の画像取得のみで、第1の画像を内部生成すること
ができるため、高精度な検出処理を計測用パターン光の
強度段階数に依存せずに高速に行なえる。
【0107】又、第2の画像が、計測用パターンを有し
ない計測光を任意強度で計測対象物に照射し任意の露光
時間撮像することで得られる可変露光全面照射画像と、
計測光を上記計測対象物に照射しない状態で任意の露光
時間撮像することで得られる可変露光非照射画像とを任
意の割合で加算することで生成される画像である、こと
を特徴とするので、可変露光全面照射画像と可変露光非
照射画像の2枚の画像取得のみで、第1の画像を内部生
成することができるため、高精度な検出処理を計測用パ
ターン光の強度段階数に依存せずに高速に行なえる。
【0108】又、任意強度全面照射画像中で強度飽和し
ている領域においては、上記任意強度全面照射画像に代
えて、該任意強度全面照射画像を得るための任意強度よ
りも弱い強度でパターンを有しない計測光を計測対象物
に照射することで得られる弱強度全面照射画像を用い
る、ことを特徴とするので、任意強度全面照射画像中に
飽和領域が存在しても、その影響を受けずに第1の画像
を生成することが可能となる。加えて、弱強度全面照射
画像、任意強度全面照射画像及び非照射画像の3枚の画
像取得のみで、第1の画像を内部生成することができる
ため、高精度な検出処理を計測用パターン光の強度段階
数に依存せずに高速に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における照射撮像系の構成図で
ある。
【図2】 実施の形態1における検出処理系、計測光照
射手段及び計測コントロール手段の関係を示すブロック
図である。
【図3】 1/2強度全面照射画像の例である。
【図4】 実施の形態1によるパターン抽出画像の例で
ある。
【図5】 実施の形態1によるパターン成分の抽出方法
を示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態2における検出処理系、計測光照
射手段及び計測コントロール手段の関係を示すブロック
である。
【図7】 実施の形態2によるパターン成分の抽出方法
を示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態3における検出処理系、計測光照
射手段及び計測コントロール手段の関係を示すブロック
である。
【図9】 実施の形態3によるパターン成分の抽出方法
を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態4における検出処理系、計測光
照射手段及び計測コントロール手段の関係を示すブロッ
クである。
【図11】 実施の形態4によるパターン成分の抽出方
法を示すフローチャートである。
【図12】 従来の形状検出装置の構成図である。
【図13】 パターン照射画像の例である。
【図14】 全面照射画像の例である。
【図15】 従来技術によるパターン抽出画像の例であ
る。
【図16】 従来技術によるパターン抽出画像の例であ
る。
【符号の説明】
1 立体物、 10 計測光照射手段、 10a 光
源、10b 出力調整手段、 10c 光マスク、 1
1 撮像手段、11a レンズ系、 11b 光電変換
素子、11c 露光時間可変調整手段、 12 画像処
理部、 13 表示部、18 撮像部、 22 光源
部、 40 計測対象物、50 計測パターン光、10
8、208、308、408 検出処理系、109、2
09、309、409 計測コントロール手段、11
3、213、313、413 A/D変換手段、11
5、215、315、415 データ蓄積手段、11
6、216、316、416 多値化手段、217、4
17 加重平均化手段、219、319、419 参照
画像蓄積手段、317 加算手段、 420 飽和領域
検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷲見 和彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA51 BB01 BB05 DD06 DD12 EE04 FF04 FF42 HH06 HH07 LL41 NN02 NN12 QQ00 QQ03 QQ04 QQ13 QQ23 QQ24 QQ25 QQ27 QQ42 5B047 AA07 DB01 DC07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測用パターンを有する計測光を計測対
    象物に照射することで得られる第1の画像、及び上記計
    測対象物の上記第1の画像が得られる条件とは異なる条
    件下において得られる第2の画像それぞれの画像信号を
    画素毎に差分処理し、その差分結果の正負に基づいてパ
    ターン成分を抽出する多値化手段を備えた検出装置。
  2. 【請求項2】 計測用パターンを有する計測光を計測対
    象物に照射することで得られる第1の画像、及び上記計
    測対象物の上記第1の画像が得られる条件とは異なる条
    件下において得られる第2の画像それぞれの画素値を画
    素毎に大小比較して、その比較結果に基づいてパターン
    成分を抽出する多値化手段を備えた検出装置。
  3. 【請求項3】 第2の画像は、計測用パターンを有しな
    い計測光を複数段階強度で計測対象物に照射することで
    得られる該計測対象物の画像である、ことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 【請求項4】 第2の画像は、計測用パターンを有しな
    い計測光を任意強度で計測対象物に照射することで得ら
    れる任意強度全面照射画像と、計測光を上記計測対象物
    に照射しない状態で得られる非照射画像とを任意の割合
    で加重平均することで生成される画像である、ことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の検出装置。
  5. 【請求項5】 第2の画像は、計測用パターンを有しな
    い計測光を任意強度で計測対象物に照射し任意の露光時
    間撮像することで得られる可変露光全面照射画像と、計
    測光を上記計測対象物に照射しない状態で任意の露光時
    間撮像することで得られる可変露光非照射画像とを任意
    の割合で加算することで生成される画像である、ことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の検出装置。
  6. 【請求項6】 任意強度全面照射画像中で強度飽和して
    いる領域においては、上記任意強度全面照射画像に代え
    て、該任意強度全面照射画像を得るための任意強度より
    も弱い強度でパターンを有しない計測光を計測対象物に
    照射することで得られる弱強度全面照射画像を用いる、
    ことを特徴とする請求項4記載の検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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