JP2000321373A - 時 計 - Google Patents

時 計

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時計のガラス蓋を文字盤に関して角方向に正
確に位置決めすることを可能にする。 【構成】 ガラス蓋(5)を文字盤(4)に関して角方
向に位置決めし、センタリングするために、文字盤にガ
ラス蓋(5)のカラー(10)に形成された凹部(1
1)に正確に導き入れることができる少なくとも1つの
ラグ(8)を設ける。これによって、例えばガラス蓋が
レンズ(41)を有し、文字盤(4)が窓(40)を有
する場合、レンズを該窓の上方には正確に重ね合わせら
れる。本発明によれば、時計のガラス蓋、文字盤及びケ
ーシング・リングを手作業によらない安価で簡単な方法
により互いに正確に方向合わせし、センタリングして相
互に取り付け、固定することができるので、流れ作業に
よる時計の生産効率が少なからず改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシング・リン
グに取り付けられたムーブメント、ケーシング・リング
の上方に取り付けられた文字盤、文字盤の上方に取り付
けられたガラス蓋、及びガラス蓋をケースに固定するた
めの手段を具備した時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】上記の
ような要素を相互に取り付ける方法についてはいくつか
の文献に記載がある。
【0003】スイス国特許CH 499 813号は、
腕時計のムーブメントをそのケースに固定するための装
置に関するものである。同特許公報には、文字盤を固定
するためにその外周をケーシング・リングの切欠部に取
り付けることにより保持すればよいということが記載さ
れている。この場合の周知の装置は近代的な流れ作業生
産に不向きであるという短所があるため、同特許公報で
は、文字盤にラグを設け、これによって文字盤をケーシ
ング・リングの上部に設けた切欠部に導き入れてセンタ
リングできるようにした構成が提案されている。また、
センタリングを可能にするために、リングにはその上部
に文字盤のラグに対応した陥凹部が設けられる。このよ
うに、上記特許の実施態様では、リングに関して文字盤
の角方向位置決め、あるいは方向合わせと正確なセンタ
リングが達成される。しかしながら、ガラス蓋は、単に
中間部ベゼルの切欠部に載せているだけなので、文字盤
に対して角方向に位置決めし、センタリングする手段は
記載されていない。
【0004】欧州特許EP 0 549 978号に
は、ケースに対してガラス蓋を角方向に位置決めするた
めの手段を具備した時計が開示されている。これらの角
方向位置決め手段は、一方ではガラス蓋の縁部に直接設
けられた切欠部よりなり、また他方ではケースの中間部
に直接設けられて該切欠部と係合する突起部よりなるも
のである。ガラス蓋を中間部に載置し、切欠部と突起部
を互いに一致するまで総体的に回転させることによっ
て、両者は角方向に互いに係合し、結果的にガラス蓋は
ケースに固定されることになる。この場合も、後で説明
するものに近い手段が使用されるものの、ガラス蓋を文
字盤に対して角方向に位置決めするという課題に関して
は何ら記載されていない。
【0005】これに関しては、さらに、ケーシング・リ
ングから延びる3本のスタッドないしは突起部によって
文字盤を溶接する技術も一部のスウォッチ(Swatc
h;登録商標)の腕時計から知られている。この場合
も、ガラス蓋を文字盤に対して方向合わせし、センタリ
ングするという課題については全く認識されていない。
【0006】ドイツ国特許DE 7004 514 U
には、時計の文字盤とケースとの相互取り付け技術が開
示されている。その一実施例では、ガラス蓋に肩部が設
けられ、その肩部の下側に円筒状の突起部が一体に形成
され、これらの突起部は、ケースに形成された第1の穴
を貫通してから文字盤に形成された第2の穴を貫通し
て、最終的にスリーブチューブに押し込まれる。この構
造により、文字盤に対して、またケースに対してガラス
蓋を角方向に位置決めし、センタリングすることが可能
であることは言うまでもない。しかしながら、この取り
付け方式は、縦方向に必要なスペースの故に嵩張ったも
のになるということは理解されよう。また、この取り付
け方式の目的はガラス蓋をまず文字盤に固定してから、
ケースに固定することであり、これらの文字盤やケース
等の要素に対してガラス蓋を方向合わせすることではな
いということは指摘されるべきであろう。以下の説明か
ら明らかなように、本発明によるガラス蓋は、ガラス蓋
を文字盤に対して方向合わせする手段以外の手段によっ
てケースに固定される。
【0007】ガラス蓋を文字盤に対してセンタリング
し、方向合わせする、ないしは角方向位置決めする必要
は多種多様な情況で存在するが、ここではその中の2つ
の情況例ついて説明する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ムーブメントに数字が
文字盤に設けられた窓の裏側で順番に現れる日付リング
があり、またガラス蓋にそれらの数字を拡大するための
レンズがある場合は、レンズを正確に窓の真向かいに配
置することが肝要であることは明らかである。これに
は、文字盤に対してのガラス蓋の非常に正確な位置決め
が要求される。
【0009】時標あるいは時の台を示す数字がガラス蓋
の内壁に転写される場合は、針がその上で回転する文字
盤をガラス蓋に関して細心の注意をもって位置決めしな
ければならないということも明らかである。ガラス蓋に
転写されるものには種々の符号や商標が含まれることも
あり、そのためにもガラス蓋を文字盤に関して非常に正
確に位置決めすることが必要になる。
【0010】上に引用したスイス国特許CH 499
813号の場合は、文字盤に対してガラス蓋を正しく方
向合わせするのに手作業の介在が必要である。また、上
記欧州特許EP 0 549 978号の場合、ガラス
蓋がケースに対して方向合わせされるので、文字盤自体
ケースに対して方向合わせができなければならないこと
になるはずである。このような手作業での方向合わせが
時計の自動組立に不向きなことは十分に想像することが
できる。最後に、ドイツ国特許DE 70 04 51
4の場合、上記のようなガラス蓋のケースに対する方向
合わせが単にガラス蓋を文字盤に固定する必要からのみ
行われるのであれば、それだけでは同特許で提案されて
いる構造は複雑で、高価であり、また嵩張ったものにな
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために、本発明の時計は、文字盤がその周側面から
突出する少なくとも1つのラグを具備し、一方、ガラス
蓋は文字盤に載せられる環状肩部と文字盤の周側面を取
り囲むカラーを具備し、カラーが文字盤に対してガラス
蓋を角方向に位置決めすると共にセンタリングするため
にラグに上から被せられるように設けられた少なくとも
1つの凹部を具備することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のこれらの特徴及び長所に
ついては、添付図画を参照して行う以下の実施形態の詳
細な説明よりいっそう明らかとなろう。
【0013】本発明の時計の構造を図1の断面図に示
す。図示実施形態の時計は、ケーシング・リング3の内
部に取り付けられたムーブメント2が、ケーシング・リ
ング3に取り付けられた文字盤4、及び文字盤4の上方
に取り付けられたガラス蓋5を有する。ガラス蓋5は、
以下に説明するような手段36によってケース6に固定
されている。より詳しく説明すると、ムーブメント2は
文字盤4とガラス蓋5との間で回転する時針30、分針
31及び秒針32を有する。また、ムーブメント2は竜
頭34が嵌着された時間合わせ軸33を有する。ケース
6に対する軸33のシーリングはO−リング・シーリン
グ・ガスケット37によって確保される。ケース6は一
体構造型のもので、その上周面に、ガラス蓋5をケース
6に対して固定するベゼル36が係合される切欠部35
を有する。ガラス蓋5は、これとケース6との間に押し
込まれたシーリング・ガスケット38によってケース6
に対して水密性を有する。文字盤4とガラス蓋5は、ガ
ラス蓋5を文字盤4に関して角方向に位置決めし、セン
タリングするよう両者を互いに嵌合する手段を相互に有
する。
【0014】以下、このような角方向位置決め及びセン
タリングを確保するための望ましい手段について説明す
る。
【0015】図2及び3は、リング3、文字盤4及びガ
ラス蓋5をそれぞれ上側及び下側から見た分解斜視図を
示す。これらの図にはムーブメント2が収容されるケー
シング・リング3が示されている。リング3上には文字
盤4が取り付けられる。一方、文字盤4上にはガラス蓋
5が取り付けられる。図示のように、文字盤4は、その
周側面7から突出する少なくとも1つのラグ8を有す
る。図1及び3から明らかなように、ガラス蓋5は文字
盤4上に載せられる環状肩部9及び文字盤の周側面7を
取り囲むカラー10を具備する。このカラー10には、
ラグ8に上から被さるように形成された少なくとも1つ
凹部11が設けられている。このように、ガラス蓋5を
文字盤4に対して角方向に位置決めし、センタリングす
るよう両者を互いに嵌合する手段は、本発明のこの実施
形態においては、ガラス蓋5の凹部11を文字盤4のラ
グ8の上から被せることにある。
【0016】図2及び3に示すように、文字盤4には、
ムーブメント2の日付リング(図示省略)の数字がそこ
を通して順番に見られる窓40が設けられている。ま
た、同じ図に示すように、ガラス蓋5には、窓40を通
して見える数字を拡大するためのレンズ41が設けられ
ている。上の段落で説明した構造の結果として、レンズ
41は正確に窓40の上方に来ることは明白である。ま
た、この構造の結果として、ガラス蓋5の内面に標示4
2すなわち裏側にした時刻数字がある場合、それらの位
置が文字盤4の上方を回転する針30、31及び32
(図1)と正確に対応するということも明白である。
【0017】実際の構造及び取り付け上の理由からは、
文字盤4には1つではなく3つのラグを設けることが望
ましい。このために、文字盤4には、上に述べた第1の
ラグ8のほかに、第2のラグ12及び第3のラグ13が
設けられ、これらの3つのラグは文字盤の周に沿って等
間隔で配置される。ガラス蓋5には、当然それらの追加
された2つのラグ12及び13に対応する2つの凹部1
4と15が設けられ(図2及び3参照)、追加されたラ
グの上に被さるようになっている。ガラス蓋と文字盤の
間の遊びをなくすため、そしてガラス蓋の文字盤への取
り付けを容易にするために、少なくとも1つの凹部の幅
をそれが被さるラグの幅と実質的に等しくしなければな
らない。そのための構成が図4乃至7に図解されてい
る。図4は文字盤4がその内部に取り付けられるガラス
蓋5の下面図である。この図のゾーン部分Vは図5に拡
大されており、この部分の場合は、文字盤4のラグ8の
幅Bとガラス蓋5の凹部11を形成するカラー10の中
段部にまたがる距離Aとの間に遊びがなく、この中段部
分の幅がガラス蓋に形成された凹部11の幅と等しいこ
とが示されている。次に、図4の部分VI及びVIIの拡大
図である図6及び7には、ラグ12及び13の幅とこれ
らのラグ12及び13がそれぞれ入るカラー10の中段
部分にまたがる距離との間の遊びが部分Vの場合より大
きいということが示されている。これによって、文字盤
に関する完全なセンタリングに不利な影響ををもたらす
ことなくより容易にガラス蓋を取り付けることが可能に
なる。
【0018】上記説明から明らかなように、ラグ8、1
2及び13の本来の目的は文字盤4に対するガラス蓋5
の角方向位置決め及びセンタリングを正確に行えるよう
にすることである。しかしながら、これらのラグの存在
をケーシング・リング3に対して文字盤4を固定し、角
方向に位置決めするために利用することができる。
【0019】この目的のために、図2乃至8に示すよう
に、各ラグ8,12及び13にはそれぞれ50、51及
び52で示す切欠部が設けられている。これらの切欠部
は、各々、ケーシング・リング3の上面22に突設され
た対応するスタッドまたは突起部を受けるように設けら
れている。すなわち、突起部53は切欠部50に対応
し、突起部54は切欠部51に、突起部55は切欠部5
2にそれぞれ対応する。文字盤をケーシング・リングに
載せる際に、ケーシング・リングの突起部は文字盤のラ
グのそれぞれの切欠部に差し込まれる。文字盤を最終的
にケーシング・リングに固定するために、突起部は熱で
溶着され、その端部は切欠部に形成された面取り部上に
膨出する。図8は、ガラス蓋5の側面図を示す。図8の
部分IXの拡大図である図9から明らかなように、ラグ8
の切欠部50は面取り部56を有し、この面取り部56
に突起部53の溶着した材料が入り込んで文字盤をケー
シング・リングに対して堅く固定する。ここで、文字盤
のラグは2つの機能、すなわち文字盤に関してガラス蓋
を方向合わせする機能、及びリングに関して文字盤を固
定し、方向合わせする機能の2つの機能を有することは
理解されるところである。
【0020】互いに等距離を隔てた3つの点で文字盤4
を固定することの効果については、1箇所だけで固定す
ると、文字盤が持ち上がって、ケーシング・リング3に
完全に貼り付けることができない場合が起こり得ること
に鑑みて明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による時計をの全体的構造を示す断面で
ある。
【図2】本発明によって組み立てられたアセンブルムー
ブメント、ケーシング・リング、文字盤及びガラス蓋よ
りなるアセンブリの上面から見た分解斜視図である。
【図3】図2に示すものと同じアセンブリの下面から見
た分解斜視図である。
【図4】文字盤を取り付けられたケーシング・リングの
平面図である。
【図5】図4の部分Vの拡大図である。
【図6】図4の部分VIの拡大図である;
【図7】図4の部分VIIの拡大図である;
【図8】図4の矢印VIIIで示す方向に見たガラス蓋の断
面図である。
【図9】図8の部分IXの拡大図である。
【符号の説明】
2 ムーブメント 3 ケーシング・リング 4 文字盤 5 ガラス蓋 6 ケース 7 周側面 8、12、13 ラグ 9 環状肩部 10 カラー 11、14、15 凹部 50、51、52 切欠部 53、54、55 突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング・リング(3)の内部に取り
    付けられたムーブメント(2)、ケーシング・リングの
    上方に取り付けられた文字盤(4)、文字盤(4)の上
    方に取り付けられたガラス蓋(5)、及びガラス蓋をケ
    ース(6)に固定する手段(36)を具備した時計にお
    いて、文字盤(4)がその周側面(7)から突出する少
    なくとも1つのラグ(8)を具備し、かつガラス蓋
    (5)が文字盤に載せられる環状肩部(9)と文字盤の
    周側面を取り囲むカラー(10)を具備し、カラーが文
    字盤に対してガラス蓋を角方向に位置決めすると共にセ
    ンタリングできるようにラグに上から被せるように設け
    られた少なくとも1つの凹部(11)を具備することを
    特徴とする時計。
  2. 【請求項2】 上記文字盤(4)が上記文字盤の周に沿
    って互いに等距離を隔てて配置された3つのラグ(8、
    12,13)を具備し、かつ上記カラー(10)が文字
    盤の対応するラグに上から被せられるように設けられた
    3つの凹部(11、14、15)を具備し、その少なく
    とも1つの凹部(11)の幅がほぼがラグ(8)の幅と
    等しいことによってガラス蓋と文字盤との間の角方向遊
    びを妨ぐことを特徴とする請求項1記載の時計。
  3. 【請求項3】 上記ラグ(8、12、13)が、上記ケ
    ーシング・リング(3)の上面(22)に突設された対
    応する突起部(53、54、55)を受けてケーシング
    ・リングに対して上記文字盤(4)を固定すると共に角
    方向に位置決めするよう設けられた切欠部(50、5
    1、52)を具備することを特徴とする請求項2記載の
    時計。
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