JP2000321731A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JP2000321731A
JP2000321731A JP11127402A JP12740299A JP2000321731A JP 2000321731 A JP2000321731 A JP 2000321731A JP 11127402 A JP11127402 A JP 11127402A JP 12740299 A JP12740299 A JP 12740299A JP 2000321731 A JP2000321731 A JP 2000321731A
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Akira Ikeda
顕 池田
Takayuki Ito
孝之 伊藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒状、色再現性や脱銀性などの諸性能が改良
され、かつ暗保存時と光照射下での色像堅牢性に優れた
カラー写真感光材料を提供すること。 【解決手段】 支持体上に青、緑及び赤感性ハロゲン化
銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー感写真感光材料に
おいて、イエローもしくはマゼンタ色素を生成するカプ
ラーを主として含む層のうちの少なくとも一層に一般式
(I):COUP1− B1または(II)COUP2−A−E−B2で表さ
れる特定の写真性有用基放出化合物を少なくとも1種含
み、かつ同一層内に一般式(C-I)から(C-III)で表される
化合物の少なくとも一つを含むカラー写真感光材料。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料に関するものであり、更に詳しくは暗保存
時及び光照射下での画像堅牢性を著しく向上させたカラ
ー写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て粒状改良、色再現性向上、脱銀性改良やその他の多く
の目的のために例えば写真性有用基放出カプラーが一般
的に用いられている。色素生成型の写真性有用基放出カ
プラーではそれ自身の発色と放出される写真性有用基の
効果が分離できず、分光感度の異なるそれぞれの層に対
応した色素を生成するカプラー母核が必要となり、カプ
ラー開発や感材設計に多大な負荷がかかっていた。また
時として生成する色素の安定性が悪いために処理後の暗
保存時の画像堅牢性が悪化する場合もあるばかりか、発
色色素が対応する層の発色と異なる場合には自ずと使用
量が制限されてしまう。これらの問題を克服するために
芳香族アミン系現像主薬酸化体とカップリングしても実
質的に色画像に寄与しない化合物が例えば特公平1−527
42等に記載されている。しかしながら色素を生成しない
カプラーによって上記問題点を克服する代わりに、US5,
258,271、特公平9−2676284等の記載で知られている生
成色素による光照射下での画像保存性の安定化効果が犠
牲になる場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は実質的
に色像に寄与することなく感光材料中で機能するカプラ
ーにより粒状、色再現性や脱銀性などの諸性能が改良さ
れ、かつ暗保存時と光照射下での色像堅牢性に優れたカ
ラー写真感光材料を提供することが目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料によって達成された。
【0005】(1) 支持体上に青感性ハロゲン化銀乳
剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀カラー感写真感光材料にお
いて、イエローもしくはマゼンタ色素を生成するカプラ
ーを主として含む層のうちの少なくとも一層に一般式
(I)または(II)で表される現像主薬酸化体とのカッ
プリング後に実質的に色像に寄与しない化合物を生成す
る写真性有用基放出化合物を少なくとも1種含み、かつ
同一層内に一般式(C-I)から(C-III)で表される化合物の
少なくとも一つを含むカラー写真感光材料。
【0006】一般式(I) COUP1−B1 式中、COUP1は現像主薬酸化体とのカップリング反
応によりB1を放出するとともに水溶性もしくはアルカ
リ可溶性の化合物を生成するカプラー残基を表す。B1
はCOUP1のカップリング位で連結する写真性有用基
もしくはその前駆体を表す。
【0007】 一般式(II) COUP2−A−E−B2 式中、COUP2は現像主薬酸化体とカップリング可能
なカプラー残基を表し、Eは求電子部位を表し、Aは、
COUP2と現像主薬酸化体とのカップリング生成物に
おける現像主薬由来でカップリング位に直接結合した窒
素原子と求電子部位Eとの分子内求核置換反応により4
乃至8員の環形成をともなってB2を放出させることが
可能な2価の連結基または単結合を表し、COUP2の
カップリング位でCOUP2と結合していてもよいし、
COUP2のカップリング位以外でCOUP2と結合し
ていてもよい。B2は写真性有用基またはその前駆体を
表す。
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R1 は−CONR4 5 、−
SO2NR4 5 、−NHCOR4 、−NHCOOR
6 、−NHSO26 、−NHCONR4 5 又は
−NHSO2NR4 5 を、R2 はナフタレン環に置
換可能な基を、mは0または1の整数を、kは0ないし
3の整数を、R3 は置換基を、X1 は水素原子又は現
像主薬酸化体とのカップリング反応により離脱可能な
基、写真性有用基又はその前駆体をそれぞれ表わす。た
だし、R4 及びR5 は同じでも異なっていてもよく、
独立に水素原子、アルキル基、アリール基又は複素環基
を、R6 はアルキル基、アリール基又は複素環基を表
わす。kが複数のときはR2 は同じでも異なっていて
もよく、また互いに結合して環を形成してもよい。R2
とR3 、又はR3 とX1 とが互いに結合して環を
形成してもよい。また、R1 、R2 、R3 又はX1
において2価もしくは2価以上の基を介して互いに結合
する2量体又はそれ以上の多量体を形成してもよい。)
【化5】
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R21 はアルキル基、アリール基
又は複素環基を、R22 はアルキル基を、R23 は水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、カルボンアミド基又はウレ
イド基を、R24 はアルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、複素環基、アリールオキシ基、又はアミノ基を、
2 は水素原子又はカップリング離脱基を、nは0又
は1をそれぞれ表わす。) (2) 現像主薬酸化体とのカップリング後に実質的に
色像に寄与しない写真性有用基放出化合物が一般式(I
I)である(1)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光
材料。
【0012】(3) 前記の写真性有用基放出化合物を
含む感色性層が青感性層もしくは赤感性層に重層効果を
与えるドナー層のいずれか一方又は両方である(1)に
記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0013】(4) 前記の写真性有用基放出化合物を
含む感色性層が緑感性層もしくは赤感性層に重層効果を
与えるドナー層のいずれか一方又は両方である(2)に
記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0014】以下に一般式(I)で表される写真性有用
基放出化合物についてさらに詳しく説明する。
【0015】一般式(I) COUP1−B1 (式中、COUP1は現像主薬酸化体と反応してB1を
放出するとともに、水溶性もしくはアルカリ可溶性の化
合物を生成するカプラー残基を表す。B1はCOUP1
のカップリング位で連結する写真性有用基又はその前駆
体を表す。)。
【0016】一般式(I)で表される写真性有用基放出
化合物について説明する。
【0017】詳しくは、一般式(I)で表される写真性
有用基放出化合物は下記一般式(Ia)または(Ib)で表
される。
【0018】 式(Ia) COUP1−(TIME)m−PUG 式(Ib) COUP1−(TIME)i−RED−PUG 式中、COUP1は現像主薬の酸化体とのカップリング
反応により、(TIME)m−PUGまたは(TIME)i
−RED−PUGを離脱するとともに、水溶性もしくは
アルカリ可溶性の化合物を生成するカプラー残基を表
し、TIMEはカップリング反応によりCOUP1より
離脱した後にPUG又はRED−PUGを開裂するタイ
ミング基を表し、REDはCOUP1またはTIMEよ
り離脱した後に現像主薬酸化体と反応してPUGを開裂
する基を表し、PUGは写真性有用基を表し、mは0乃
至2の整数を表し、iは0または1を表す。mが2であ
るとき2個のTIMEは同じものまたは異なるものを表
す。
【0019】COUP1がイエローカプラー残基を表す
とき、例えば、ピバロイルアセトアニリド型、ベンゾイ
ルアセトアニリド型、マロンジエステル型、マロンジア
ミド型、ジベンゾイルメタン型、ベンゾチアゾリルアセ
トアミド型、マロンエステルモノアミド型、ベンゾオキ
サゾリルアセトアミド型、ベンゾイミダゾリルアセトア
ミド型、キナゾリン−4−オン−2−イルアセトアニリ
ド型またはシクロアルカノイルアセトアミド型のカプラ
ー残基が挙げられる。
【0020】COUP1がマゼンタカプラー残基を表す
とき、例えば5−ピラゾロン型、ピラゾロ〔1,5−
a〕ベンズイミダゾール型、ピラゾロ〔1,5−b〕
〔1,2,4〕トリアゾール型、ピラゾロ〔5,1−
c〕〔1,2,4〕トリアゾール型、イミダゾ〔1,2
−b〕ピラゾール型、ピロロ〔1,2−b〕〔1,2,
4〕トリアゾール型、ピラゾロ〔1,5−b〕ピラゾー
ル型またはシアノアセトフェノン型のカプラー残基が挙
げられる。
【0021】COUP1がシアンカプラー残基を表すと
き、例えばフェノール型、ナフトール型、ピロロ〔1,
2−b〕〔1,2,4〕トリアゾール型、ピロロ〔2,
1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール型または2,4−
ジフェニルイミダゾール型が挙げられる。
【0022】さらにCOUP1は実質的に色画像を残さ
ないカプラー残基であってもよい。この型のカプラー残
基としては、例えばインダノン型、アセトフェノン型な
どのカプラー残基が挙げられる。
【0023】COUP1の好ましい例は下記式(Cp−
1)、(Cp−2)、(Cp−3)、(Cp−4)、
(Cp−5)、(Cp−6)、(Cp−7)、(Cp−
8)、(Cp−9)、(Cp−10)、(Cp−11)
または(Cp−12)で表わされるカプラー残基であ
る。これらのカプラーはカップリング速度が大きく好ま
しい。
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】上式においてカップリング位より派生して
いる自由結合手は、カップリング離脱基の結合位置を表
わす。
【0028】上式においてはR51、R52、R53、R54
55、R56、R57、R58、R59、R 60、R61、R62、R
63、R64、R65およびR66のそれぞれの炭素数は10以
下が好ましい。
【0029】COUP1で表されるカプラー残基はR71
OCO−基、HOSO2−基、HO−基、R72NHCO
−基またはR72NHSO2−基の少なくとも1個を置換
基に有することが好ましい。すなわち、式(Cp−1)
においてはR51またはR52の少なくとも1個が、式(C
p−2)においてはR51、R52またはR53の少なくとも
1個が、式(Cp−3)においてはR54またはR55の少
なくとも1個が、式(Cp−4)および(Cp−5)に
おいてはR56またはR57の少なくとも1個が、式(Cp
−6)においてはR58またはR59の少なくとも1個が、
式(Cp−7)においてはR59またはR60の少なくとも
1個が、式(Cp−8)においてはR61またはR62の少
なくとも1個が、式(Cp−9)および(Cp−10)
においては少なくとも1個のR63が、式(Cp−11)
および(Cp−12)においてはR64、R65またはR66
の少なくとも1個がR71OCO−基、HOSO2−基、
HO−基、R72NHCO−基またはR72NHSO2−基
の少なくとも1個を置換基に有することが好ましい。R
71は水素原子、炭素数6以下のアルキル基(例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−
ブチル)またはフェニル基を表し、R72はR71で表され
る基、R74CO−基、R74N(R75)CO−基、R73
2−基またはR74N(R75)SO2−基を表し、R73
炭素数6以下のアルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル)または
フェニル基を表し、R74およびR75はR71で表される基
を表し、これらはさらに置換基を有していてもよい。
【0030】以下にR51〜R66、a、b、d、eおよび
fについて詳しく説明する。以下でR41はアルキル基、
アリール基または複素環基を表わし、R42はアリール基
または複素環基を表し、R43、R44およびR45は水素原
子、アルキル基、アリール基または複素環基を表す。
【0031】R51はR41と同じ意味を表わす。aは0ま
たは1を表す。R52およびR53は各々R43と同じ意味を
表す。式(Cp−2)においてR52が水素原子でないと
き、R52とR51が結合して5〜7員の環を形成してもよ
い。bは0または1を表す。R54はR41と同じ意味の
基、R41CON(R43)−基、R41SO2N(R43)−
基、R41N(R43)−基、R41S−基、R43O−基また
はR45N(R43)CON(R44)−基を表す。R55はR
41と同じ意味の基を表す。
【0032】R56およびR57は各々独立してR43基と同
じ意味の基、R41S−基、R43O−基、R41CON(R
43)−基、R41OCON(R43)−基またはR41SO2
N(R43)−基を表す。
【0033】R58はR43と同じ意味の基を表す。R59
41と同じ意味の基、R41CON(R43)−基、R41
CON(R43)−基、R41SO2N(R43)−基、R43
N(R44)CON(R45)−基、R41O−基、R41S−
基、ハロゲン原子またはR41N(R43)−基を表わす。
dは0ないし3を表す。dが複数のとき複数個のR59
同じ置換基または異なる置換基を表す。R60はR43と同
じ意味の基を表す。R61はR43と同じ意味の基、R43
SO2−基、R43N(R44)SO2−基、R 43OCO−
基、R43N(R44)CO−基、シアノ基、R41SO2
(R43)CO−基、R43CON(R44)CO−基、R43
N(R44)SO2N(R45)CO−基、R43N(R44
CON(R45)CO−基、R43N(R44)SO2N(R
45)SO2−基、R43N(R44)CON(R45)SO2
基を表す。
【0034】R62はR41と同じ意味の基、R41CONH
−基、R41OCONH−基、R41SO2NH−基、R43
N(R44)CONH−基、R43N(R44)SO2NH−
基、R 43O−基、R41S−基、ハロゲン原子またはR41
N(R43)−基を表す。式(Cp−8)においてeは0
ないし4の整数を表し、eが2以上のとき、複数個のR
62は各々同じものまたは異なるものを表わす。
【0035】R63はR41と同じ意味の基、R43CON
(R44)−基、R43N(R44)CO−基、R41SO2
(R43)−基、R41N(R43)SO2−基、R41SO2
基、R4 3OCO−基、R43OSO2−基、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基またはR43CO−基を表わす。
式(Cp−9)においてeは0ないし4の整数を表し、
eが2以上のとき、複数個のR63は各々同じものまたは
異なるものを表わす。式(Cp−10)においてfは0
ないし3の整数を表し、fが2以上のとき、複数個のR
63は各々同じものまたは異なるものを表わす。
【0036】R64、R65およびR66は各々独立してR43
基と同じ意味の基、R41S−基、R 43O−基、R41CO
N(R43)−基、R41SO2N(R43)−基、R41OC
O−基、R41OSO2−基、R41SO2−基、R41N(R
43)CO−基、R41N(R43)SO2−基、ニトロ基ま
たはシアノ基を表す。
【0037】上記においてR41、R43、R44またはR45
で表されるアルキル基は炭素数1〜10、好ましくは1
〜6の飽和または不飽和、鎖状または環状、直鎖または
分岐、置換または無置換のアルキル基である。代表的な
例としては、メチル、シクロプロピル、イソプロピル、
n−ブチル、t−ブチル、i−ブチル、t−アミル、n
−ヘキシル、シクロヘキシル、2−エチルヘキシル、n
−オクチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n
−デシルが挙げられる。
【0038】R41、R42、R43、R44またはR45で表さ
れるアリール基とは炭素数6〜10のアリール基で、好
ましくは置換もしくは無置換のフェニル、または置換も
しくは無置換のナフチルである。
【0039】R41、R42、R43、R44またはR45で表さ
れる複素環基とは炭素数1〜10、好ましくは1〜6の
複素原子として窒素原子、酸素原子もしくはイオウ原子
から選ばれる、好ましくは3員ないし8員環の置換もし
くは無置換の複素環基である。複素環基の代表的な例と
しては2−ピリジル、2−ベンズオキサゾリル、2?−
イミダゾリル、2−ベンズイミダゾリル、1−インドリ
ル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,2,
4−トリアゾール−2−イル基または1−インドリニル
が挙げられる。
【0040】前記アルキル基、アリール基および複素環
基が置換基を有するとき代表的な置換基としては、ハロ
ゲン原子、R43O−基、R41S−基、R43CON
(R44)−基、R43N(R44)CO−基、R41OCON
(R43)−基、R41SO2N(R43)−基、R43N(R
44)SO2−基、R41SO2−基、R43OCO−基、R41
SO 2O−基、R41と同じ意味の基、R43N(R44)−
基、R41CO2−基、R41OSO2−基、シアノ基または
ニトロ基が挙げられる。
【0041】次にR51〜R66、a、b、d、eおよびf
の好ましい範囲について説明する。R51はアルキル基ま
たはアリール基が好ましい。aは1が特に好ましい。R
52およびR55はアリール基が好ましい。R53はbが1の
ときアリール基、bが0のとき複素環基が好ましい。R
54はR41CON(R43)−基またはR41N(R43)−基
が好ましい。R56およびR57はアルキル基、アリール
基、R41O−基またはR41S−基が好ましい。R58はア
ルキル基またはアリール基が好ましい。
【0042】式(Cp−6)においてR59はクロール原
子、アルキル基またはR41CON(R43)−基が好まし
く、dは1または2が好ましい。R60はアリール基が好
ましい。式(Cp−7)においてR59はR41CON(R
43)−基が好ましく、dは1が好ましい。
【0043】R61はR43OSO2−基、R43N(R44
SO2−基、R43OCO−基、R43N(R44)CO−
基、シアノ基、R41SO2N(R43)CO−基、R43
ON(R4 4)CO−基、R43N(R44)SO2
(R45)CO−基、R43N(R44)CON(R45)CO
−基が好ましい。式(Cp−8)においてeは0または
1が好ましく、R62としてはR41OCON(R43)−
基、R41CON(R43)−基またはR 41SO2
(R43)−基が好ましく、これらの置換位置はナフトー
ル環の5位が好ましい。
【0044】式(Cp−9)においてR63としてはR41
CON(R43)−基、R41SO2N(R43)−基、R41
N(R43)SO2−基、R41SO2−基、R41N(R43
CO−基、ニトロ基またはシアノ基が好ましい。eは1
または2が好ましい。
【0045】式(Cp−10)においてR63はR43
(R44)CO−基、R43OCO−基またはR43CO−基
が好ましい。fは1または2が好ましい。
【0046】式(Cp−11)および(Cp−12)に
おいて、R64およびR65はR41OCO−基、R41OSO
2−基、R41SO2−基、R44N(R43)CO−基、R44
N(R43)SO2−基またはシアノ基が好ましく、R41
OCO−基、R44N(R43)CO−基またはシアノ基が
特に好ましい。R66はR41と同じ意味の基が好ましい。
51〜R66はそれぞれ置換基も含めた総炭素数が18以
下であることが好ましく、さらに好ましくは10以下で
ある。
【0047】次にPUGで表される写真性有用基につい
て説明する。
【0048】PUGで表される写真性有用基は、当該技
術分野で公知のいずれのPUGであってもよい。
【0049】それらの例には、現像抑制剤、漂白促進
剤、現像促進剤、色素、漂白抑制剤、カプラー、現像主
薬、現像補助薬、還元剤、ハロゲン化銀溶剤、銀錯形成
剤、定着剤、画像トナー、安定化剤、硬膜剤、タンニン
グ剤、カブリ剤、紫外線吸収剤、カブリ防止剤、造核
剤、化学増感剤もしくは分光増感剤、減感剤、および蛍
光増白剤が含まれるが、これらに限定されるものではな
い。
【0050】好ましくは、PUGは現像抑制剤(例え
ば、米国特許第3227554号、同第 338465
7号、同第3615506号、同第3617291号、
同第3733201号、同第5200306号および英
国特許第1450479号に記載の現像抑制剤)、漂白
促進剤(例えば、Research Disclosure 1973年Item No.
11449号や欧州特許第193389号に記載の漂白
促進剤、特開昭61−201247、特開平4−350
848、同4−350849、同4−350853に記
載のもの)、現像補助薬(例えば米国特許第48595
78号や特開平10−48787に記載の現像補助
薬)、現像促進剤(例えば米国特許第4390618や
特開平2−56543に記載の現像促進剤)、還元剤
(例えば特開昭63−109439や同63−1283
42に記載の還元剤)、蛍光増色剤(例えば米国特許4
774181や同5236804に記載の蛍光増色剤)
であり、PUGの共役酸のpKaは13以下、より好ま
しくは11以下であることが好ましい。
【0051】PUGはより好ましくは現像抑制剤または
漂白促進剤である。
【0052】好ましい現像抑制剤としてはメルカプトテ
トラゾール誘導体、メルカプトトリアゾール誘導体、メ
ルカプトチアジアゾール誘導体、メルカプトオキサジア
ゾール誘導体、メルカプトイミダゾール誘導体、メルカ
プトベンズイミダゾール誘導体、メルカプトベンズチア
ゾール誘導体、メルカプトベンズオキサゾール誘導体、
テトラゾール誘導体、1,2,3-トリアゾール誘導体、1,2,
4-トリアゾール誘導体もしくはベンゾトリアゾール誘導
体等を挙げることができる。
【0053】より好ましい現像抑制剤は下記一般式DI-1
〜DI-6で示される。
【0054】
【化10】
【0055】式中、R31はハロゲン原子、R46O−基、
46S−基、R47CON(R48)−基、R47N(R48
CO−基、R46OCON(R47)−基、R46
2(R47)−基、R47N(R48)SO2基、R46SO2
基、R47OCO−基、R47N(R48)CON(R49)−
基、R47CON(R48)SO2−基、R47N(R48)C
ON(R49)SO2−基、R46と同じ意味の基、R47
(R48)−基、R46CO2−基、R47OSO2−基、シア
ノ基またはニトロ基が挙げられる。
【0056】R46はアルキル基、アリール基、または複
素環基を表わし、R47、R48およびR49は各々アルキル
基、アリール基、複素環基または水素原子を表わす。R
46、R47、R48またはR49で表されるアルキル基は炭素
数1〜32、好ましくは1〜20の飽和または不飽和、
鎖状または環状、直鎖または分岐、置換または無置換の
アルキル基である。代表的な例としては、メチル、シク
ロプロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、
i−ブチル、t−アミル、n−ヘキシル、シクロヘキシ
ル、2−エチルヘキシル、n−オクチル、1,1,3,
3−テトラメチルブチル、n−デシルが挙げられる。
【0057】R46、R47、R48またはR49で表されるア
リール基とは炭素数6〜32のアリール基で、好ましく
は置換もしくは無置換のフェニル、または置換もしくは
無置換のナフチルである。
【0058】R46、R47、R48またはR49で表される複
素環基とは炭素数1〜32、好ましくは1〜20の複素
原子として窒素原子、酸素原子もしくはイオウ原子から
選ばれる、好ましくは3員ないし8員環の置換もしくは
無置換の複素環基である。複素環基の代表的な例として
は2−ピリジル、2−ベンズオキサゾリル、2−イミダ
ゾリル、2−ベンズイミダゾリル、1−インドリル、
1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,2,4−
トリアゾール−2−イル基または1−インドリニルが挙
げられる。
【0059】R32はR46と同じ意味の基を表す。kは1
ないし4の整数、gは0または1、hは1または2を表
す。Vは酸素原子、イオウ原子または−N(R46)−を
表す。R31およびR32はさらに置換基を有していてもよ
い。
【0060】また、好ましい漂白促進剤を以下に示す。
【0061】
【化11】
【0062】次にTIMEで表される基について説明す
る。
【0063】TIMEで表される基は、現像処理時CO
UP1より開裂した後、PUG又はRED−PUGを開
裂することが可能な連結基であればいずれでもよい。例
えば、米国特許第4,146,396号、同4,652,516号または同
4,698,297号に記載のあるヘミアセタールの開裂反応を
利用する基、米国特許第4,248,962号、同4,847,185号ま
たは同4,857,440号に記載のある分子内求核置換反応を
利用して開裂反応を起こさせるタイミング基、米国特許
第4,409,323号もしくは同4,421,845号等に記載のある電
子移動反応を利用して開裂反応を起こさせるタイミング
基、米国特許第4,546,073に記載のあるイミノケタール
の加水分解反応を利用して開裂反応を起こさせる基、ま
たは西独公開特許第2626317 号に記載のエステルの加水
分解反応を利用して開裂反応を起こさせる基が挙げられ
る。TIMEはそれに含まれるヘテロ原子、好ましくは
酸素原子、イオウ原子または窒素原子において、一般式
(Ia)または(Ib)におけるCOUP1と結合する。好
ましいTIMEとしては下記一般式(T−1)、(T−
2)または(T−3)が挙げられる。
【0064】 一般式(T−1) *−W−(X=Y)j−C(R21
22−** 一般式(T−2) *−W−CO−** 一般式(T−3) *−W−LINK−E1−**。
【0065】式中、*は一般式(Ia)または(Ib)にお
いてCOUP1と結合する位置を表し、**はPUG、
TIME(mが複数の時)又はRED(一般式(Ia)の
場合)と結合する位置を表し、Wは酸素原子、イオウ原
子または>N−R23を表し、XおよびYは各々メチンま
たは窒素原子を表し、jは0、1または2を表し、
21、R22およびR23は各々水素原子または置換基を表
す。ここで、XおよびYが置換メチンを表すときその置
換基、R21、R22およびR23の各々の任意の2つの置換
基が連結し環状構造(例えばベンゼン環、ピラゾール
環)を形成する場合、もしくは形成しない場合の何れで
あっても良い。一般式(T−3)においてE1は求電子
基を表し、LINKはWとE1とが分子内求核置換反応
することができるように立体的に関係づける連結基を表
す。
【0066】一般式(T−1)で示されるTIMEの具
体例として例えば以下のものを挙げることができる。
【0067】
【化12】
【0068】一般式(T−2)で示されるTIMEの具
体例として例えば以下のものを挙げることができる。
【0069】
【化13】
【0070】一般式(T−3)で示されるTIMEの具
体例として例えば以下のものを挙げることができる。
【0071】
【化14】
【0072】一般式(Ia)においてmが2の時の(TI
ME)mの具体例として例えば以下のものを挙げること
ができる。
【0073】
【化15】
【0074】式(Ib)においてREDで示される基につ
いて以下に説明する。REDはCOUP1またはTIM
Eより開裂してRED−PUGとなり、現像時存在する
酸化性物質、例えば現像主薬酸化体、によりクロス酸化
されうる基である。RED−PUGは酸化されるとPU
Gを開裂する物であればいずれでもよい。REDとして
は例えばハイドロキノン類、カテコール類、ピロガロー
ル類、1,4−ナフトハイドロキノン類、1,2−ナフ
トハイドロキノン類、スルホンアミドフェノール類、ヒ
ドラジド類またはスルホンアミドナフトール類が挙げら
れる。これらの基は具体的には例えば特開昭61−23
0135号、同62−251746号、同61−278
852号、米国特許第3,364,022号、同3,3
79,529号、同4,618,571号、同3,63
9,417号、同4,684,604号または J.Org.C
hem., 29巻、588頁(1964)に記載されている
ものがあげられる。
【0075】上記の中で好ましいREDとしては、ハイ
ドロキノン類、1,4−ナフトハイドロキノン類、2
(または4)−スルホンアミドフェノール類、ピロガロ
ール類またはヒドラジド類である。これらの中でフェノ
ール性水酸基を有する酸化還元基では、そのフェノール
基の酸素原子においてCOUP1またはTIMEと結合
する。
【0076】一般式(Ia)または(Ib)で表される化合
物を含むハロゲン化銀写真感光材料を現像処理するまで
の間、一般式(Ia)または(Ib)で表される化合物を添
加した感光性層もしくは非感光性層に固定する目的のた
めに、一般式(Ia)または(Ib)で表される化合物は耐
拡散基を有していることが好ましく、耐拡散基がTIM
EまたはREDに含まれる場合が特に好ましい。この場
合の好ましい耐拡散基としては炭素数8〜40、好まし
くは12〜32のアルキル基またはアルキル基(炭素数
3〜20)、アルコキシ基(炭素数3〜20)もしくは
アリール基(炭素数6〜20)を少なくとも1個以上有
する炭素数8〜40の、好ましくは12〜32のアリー
ル基が挙げられる。
【0077】一般式(Ia)または(Ib)で表される化合
物の合成法についてはTIME、REDおよびPUGに
ついて説明のために引用した公知の特許もしくは文献、
特開昭61−156127号、同58−160954
号、同58−162949号、同61−249052
号、同63−37350号、米国特許第5,026,6
28号、ヨーロッパ公開特許第443530A2号およ
び同第444501A2号明細書等に示されている。
【0078】次に一般式(II)で表される写真性有用基
放出化合物について説明する。
【0079】 一般式(II) COUP2−A−E−B2 式中COUP2は現像主薬酸化体とカップリング可能な
カプラー残基を表し、Eは求電子部位を表し、Aは、C
OUP2と現像主薬酸化体とのカップリング生成物にお
ける現像主薬由来でカップリング位に直接結合した窒素
原子と求電子部位Eとの分子内求核置換反応により4乃
至8員の環形成をともなってB2を放出させることが可
能な2価の連結基または単結合を表し、COUP2のカ
ップリング位でCOUP2と結合していてもよいし、C
OUP2のカップリング位以外でCOUP2と結合して
いてもよい。B2は写真性有用基またはその前駆体を表
す。
【0080】COUP2で表されるカプラー残基は、写
真用カプラーとして一般的に知られているイエローカプ
ラー残基(例えばアシルアセトアニリド、マロンジアニ
リドなどの開鎖ケトメチン型カプラー残基)、マゼンタ
カプラー残基(例えば、5-ピラゾロン型またはピラゾロ
トリアゾール型などのカプラー残基)、シアンカプラー
残基(例えばフェノール型、ナフトール型またはピロロ
トリアゾール型などのカプラー残基)や米国特許第5681
689号、特開平7-128824号、同7-128823号、同6-222526
号、同9-258400号、同9-258401号、同9-269573号、同6-
27612号等に記載されている新規な骨格を有するイエロ
ー、マゼンタあるいはシアン色素形成用カプラー残基で
あってもよいし、その他のカプラー残基(例えば、米国
特許第3632345号 、同 3928041号等に記載の芳香族アミ
ン系現像主薬酸化体と反応して無色の物質を形成するカ
プラー残基や、米国特許第1939231号、同2181944号等に
記載の芳香族アミン系現像主薬酸化体と反応して黒色も
しくは中間色の物質を形成するカプラー残基)であって
もよい。
【0081】COUP2で表されるカプラー残基は、モ
ノマーであっても、ダイマーカプラー、オリゴマー又は
ポリマーカプラーの一部であってもよく、この場合には
カプラー内に1個より多くのPUGが含有されていても
よい。
【0082】以下に本発明のCOUP2の好ましい例を
示すがこれらに限定されるものではない。
【0083】
【化16】
【0084】
【化17】
【0085】式中*はAとの結合位置を表す。X’は水
素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ 素原子、クロロ
原子、臭素原子、ヨウ素原子)、R131-、R131O-、R131S
-、R1 31OCOO-、R132COO-、R132(R133)NCOO-、R132CON(R
133)-を表し、Y’は酸素原子、硫黄原子、R132N=また
はR132ON=を表す。ここで、R131は脂肪族基(脂肪族基
とは飽和または不飽和、鎖状または環状、直鎖または分
岐、置換または無置換の脂肪族炭化水素基を表し、以後
同義で脂肪族基を用いる)、アリール基または複素環基
を表す。
【0086】R131で表される脂肪族基は好ましくは炭素
数1〜32、さらに好ましくは1〜22の脂肪族基であり、具
体例としては、メチル、エチル、ビニル、エチニル、プ
ロピル、イソプロピル、2-プロペニル、2-プロピニル、
ブチル、イソブチル、t-ブチル、t-アミル、ヘキシ
ル、シクロヘキシル、2-エチルヘキシル、オクチル、1,
1,3,3-テトラメチルブチル、デシル、ドデシル、ヘキサ
デシルおよびオクタデシルが挙げられる。ここで、「炭
素数」とは、脂肪族基が置換された脂肪族基である場
合、当該置換基の炭素数も含む全炭素数をいう。脂肪族
基以外の基についても同様に、置換基の炭素数も含む全
炭素数をいう。
【0087】R131で表されるアリール基は好ましくは炭
素数6〜32、さらに好ましくは6〜22の置換または無置換
のアリール基であり、具体例としては、フェニル、トリ
ルおよびナフチルが挙げられる。
【0088】R131で表される複素環基は好ましくは炭素
数1〜32、さらに好ましくは1〜22の置換または無置換の
複素環基であり、具体例としては、2-フリル、2-ピロリ
ル、2-チエニル、3-テトラヒドロフラニル、4-ピリジ
ル、2-ピリミジニル、2-(1,3,4-チアジアゾリル)、2-ベ
ンゾチアゾリル、2-ベンゾオキサゾリル、2-ベンゾイミ
ダゾリル、2-ベンゾセレナゾリル、2-キノリル、2-オキ
サゾリル、2-チアゾリル、2-セレナゾリル、5-テトラゾ
リルおよび2-(1,3,4オキサジアゾリル)、2-イミダゾリ
ル等が挙げられる。
【0089】R132およびR133はそれぞれ独立に水素原
子、脂肪族基、アリール基または複素環基を表す。R132
およびR133で表される脂肪族基、アリール基および複素
環基はR131と同義である。
【0090】好ましくは、X’は水素原子、脂肪族基、
脂肪族オキシ基、脂肪族チオ基また はR132CON(R133)-
を表し、Y’は酸素原子を表す。
【0091】上記および以下に説明する基に適した置換
基および以下で述べる「置換基」としては例えば、ハロ
ゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子)、ヒドロキシル基、カルボキシル基、スル
ホ基、シアノ基、ニトロ基、アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、ヘキシル)、フルオロアルキル基(例え
ば、トリフルオロメチル)、アリール基(例えば、フェ
ニル、トリル、ナフチル)、複素環基(例えば、R131
述べた複素環基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、
エトキシ、オクチルオキシ)、アリールオキシ基(例え
ば、フェノキシ、ナフチルオキシ)、アルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、ブチルチオ)、アリールチオ基
(例えば、フェニルチオ)、アミノ基(例えば、アミ
ノ、N-メチルアミノ、N,N-ジメチルアミノ、N-フェニル
アミノ)、アシル基(例えば、アセチル、プロピオニ
ル、ベンゾイル)、アルキルまたはアリールスルホニル
基(例えば、メチルスルホニル、フェニルスルホニ
ル)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、ベン
ゾイルアミノ)、アルキルまたはアリールスルホニルア
ミノ基(例えば、メタンスルホニルアミノ、ベンゼンス
ルホニルアミノ)、カルバモイル基(例えば、カルバモ
イル、N-メチルアミノカルボニル、N,N-ジメチルアミノ
カルボニル、N-フェニルアミノカルボニル)、スルファ
モイル基(例えば、スルファモイル、 N-メチルアミノ
スルホニル、N,N-ジメチルアミノスルホニル、N-フェニ
ルアミノスルホニル)、アルコキシカルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、オクチ
ルオキシカルボニル)、アリールオキシカルボニル基
(例えば、フェノキシカルボニル、ナフチルオキシカル
ボニル)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、
ベンゾイルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基
(例えば、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボ
ニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例
えば、フェノキシカルボニルオキシ)、アルコキシカル
ボニルアミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミノ、
ブトキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニ
ルアミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、
アミノカルボニルオキシ基(例えば、N-メチルアミノカ
ルボニルオキシ、N-フェニルアミノカルボニルオキ
シ)、アミノカルボニルアミノ基(例えば、N-メチルア
ミノカルボニルアミノ、N-フェニルアミノカルボニルア
ミノ)が挙げられる。
【0092】R111、R112はそれぞれ独立に、R132CO-、R
131OCO-、R132(R133)NCO-、R131SOn-、R132(R133)NSO2-
またはシアノ基を表す。ここで、R131、R132およびR133
は上記と同義であり、nは1また2を表す。
【0093】R113は上述のR131と同義の基を表す。R114
はR132-、R132CON(R133)-、R132(R133)N-、R131SO2N(R
132)-、R131S-、R1 31O-、R131OCON(R132)-、R132(R133)
NCON(R134)-、R131OCO-、R132(R133)NCO-またはシアノ
基を表す。ここで、R131、R132およびR133は上記と同義
であり、R134はR132と同義の基を表す。
【0094】R115とR116はそれぞれ独立に置換基を表
し、好ましくはR132-、R132CON(R133)-、R131SO2N
(R132)-、R131S-、R131O-、R131OCON(R132)-、R132(R
133)NCON(R134)-、R131OCO-、R132(R133)NCO-、ハロゲ
ン原子またはシアノ基を表し、さらに好ましくはR131
表される基である。ここで、R131、R132、R133およびR
134は上記と同義である。
【0095】R117は置換基を表し、pは0乃至4の整数
を表し、qは0乃至3の整数を表す。R117の好ましい置
換基としては、R131-、R132CON(R133)-、R131OCON
(R132)-、R1 31SO2N(R132)-、R132(R133)NCON(R134)-、R
131S-、R131O-、ハロゲン原子が挙げられる。ここで、R
131、R132、R133およびR134は上記と同義である。ま
た、pおよびqが2以上の場合、そ れぞれのR117は同じ
であっても異なっていてもよいし、隣接するR117同士で
結合して環を形成してもよい。一般式(II-1E)、(II-
2E)の好ましい態様は、水酸基のオルト位の少なくとも
一方がR132CONH-、R131OCONH-またはR132(R133)NCONH-
で置換されたものである。
【0096】R118は置換基を表し、rは0乃至6の整数
を表し、sは0乃至5の整数を表す。R118の好ましい置
換基としては、R132CON(R133)-、R131OCON(R132)-、R
131SO2N(R132)-、R132(R133)NCON(R134)-、R131S-、R
131O-、R132(R133)NCO-、R132(R133)NSO2-、R131OCO-、
シ アノ基またはハロゲン原子が挙げられる。ここで、R
131、R132、R133およびR134は上記と同義である。rおよ
びsが2以上の場合、それぞれのR118は同じであっても
異なっていてもよいし、隣接するR118同士で結合して環
を形成してもよい。一般式 (II-1F)、(II-2F)、(I
I-3F)の好ましい態様は、水酸基のオルト位がR132CONH
-、R132HNCONH-、R132(R133)NSO2-またはR132NHCO-で置
換されたものである。
【0097】R119は置換基を表し、好ましくは、R
132-、R132CON(R133)-、R131SO2N(R132)-、R131S-、R
131O-、R131OCON(R132)-、R132(R133)NCON(R134)-、R
131OCO-、R132(R133)NSO2-、R132(R133)NCO-、ハロゲン
原子またはシアノ基を表し、さらに好ましくはR131で表
される基である。ここで、R131、R132、R133およびR134
は上記と同義である。
【0098】R120とR121はそれぞれ独立に置換基を表
し、好ましくはR132-、R132CON(R133)-、R131SO2N
(R132)-、R131S-、R131O-、R131OCON(R132)-、R132(R
133)NCON(R134)-、R132(R133)NCO-、R132(R133)NSO2-、
R131OCO-、ハロゲン原子およびシアノ基を表し、さらに
好 ましくは、R132(R33)NCO-、R132(R133)NSO2-、トリ
フルオロメチル基、R131OCO-およびシアノ基を表す。こ
こで、R131、R132、R133およびR134は上記と同義であ
る。
【0099】Eは-CO-、-CS-、-COCO-、-SO-、-SO2-、-P
(=O)(R151)-、-P(=S)(R151)- {R1 51は脂肪族基、アリ
ール基、脂肪族オキシ基、アリールオキシ基、脂肪族チ
オ基、アリールチオ基を表す。}等の求電子基又は-C(R
152)(R153)-{R152、R153はそれぞれ水素原子、脂肪族
基、アリール基、ヘテロ環基を表す。それぞれの脂肪族
基、アリール基、ヘテロ環基は、R131で説明したものと
同義である。}を表し、好ましくは-CO-である。
【0100】AはCOUP2と現像主薬酸化体とのカッ
プリング生成物における現像主薬由来でカップリング位
に直接結合した窒素原子と求電子部位Eとの分子内求核
置換反応により、(好ましくは4乃至8員の、より好ま
しくは5乃至7員の、さらに好ましくは6員の)環形成
をともなってB2を放出させることが可能な2価の連結
基又は単結合を表す。
【0101】Aで表される連結基としては例えば以下の
ものが挙げられる。
【0102】×−(CO)n1−(Y′)n2−{C(R
141)(R142)}n4−×× ×−(CO)n1−{N(R143)}n3−{C(R141)(R
142)}n4−×× ×−(Y′)n2−(CO)n1−{C(R141)(R142)}
n4−×× ×−{N(R143)}n3−(CO)n1−{C(R141)(R
142)}n4−×× ×−(CO)n1−{C(R141)(R142)}n4−(Y′)
n2−×× ×−(CO)n1−{C(R141)(R142)}n4−{N(R
143)}n3−×× ×−(Y′)n2−××、×−{N(R143)}n3−××。
【0103】式中、×はCOUP2と結合する部位を表
し、××はEと結合する部位を表し、Y′は酸素原子ま
たは硫黄原子を表し、R141,R142およびR143はそれ
ぞれ、水素原子、脂肪族基、アリール基、複素環基(そ
れぞれの脂肪族基、アリール基、複素環基はR131で説
明したものと同義である。)を表し、それぞれの
141,R142およびR143はお互いにあるいはCOUP
2と結合して環を形成してもよい。
【0104】R141及びR142は好ましく水素原子または
脂肪族基であり、より好ましくは水素原子である。R
143は好ましくは水素原子または脂肪族基である。
【0105】n1およびn3は0乃至2の整数を表し、
n2は0または1を表し、n4は1から5の整数を表し
(n3およびn4が2以上の整数を表すとき、それぞれ
のN(R143)およびC(R141)(R142)は同じであ
っても異なっていてもよい。)、かつ、COUP2と現
像主薬酸化体とのカップリング生成物における現像主薬
由来でカップリング位に直接結合した窒素原子と求電子
部位Eとの分子内求核置換反応により4乃至8員の環を
形成するようにn1+n2+n4、n1+n3+n4、
n2およびn3が選ばれる。ただし、−N(R143)−
がEと直接結合するときR143は水素原子でないことが
好ましい。また、連結基AがCOUP2のカップリング
位で連結するとき、COUP2と直接連結する部分が−
Y′−であることはない。
【0106】COUP2と連結基Aとの結合位置は、カ
プラーと現像主薬酸化体とがカップリング反応した後、
カップリング生成物における現像主薬由来の窒素原子と
求電子部位Eとの分子内求核置換反応により(好ましく
は4乃至8員の、より好ましくは5乃至7員の、さらに
好ましくは6員の)環形成をともなってB2を放出させ
ることが可能であればいずれでもよいが、好ましくはC
OUP2のカップリング位またはその近傍位(カップリ
ング位の隣の原子またはその隣の原子)である。
【0107】連結基AがCOUP2で表されるカプラー
残基の1)カップリング位、2)カップリング位の隣の
原子および3)カップリング位の隣の隣の原子に結合し
た場合の本発明のカプラーおよび本発明のカプラーとA
rNH2 で表される芳香族アミン系現像主薬の酸化体
(Ar′=NH)との反応は下式で表すことができる。
【0108】
【化18】
【0109】一般式(II−1){ここで、好ましくは
COUP2は、(II−1A)、(II−1B)、(II
−1C)、(II−1D)、(II−1E)、(II−1
F)又は(II−1G)で表される。}に対して好まし
いAとして例えば以下のものを挙げることができ、 ×−CO−C(R141)(R142)−C(R141)(R142)−
××、 ×−C(R141)(R142)−C(R141)(R142)−××、 ×−C(R141)(R142)−C(R141)(R142)−C(R
141)(R142)−××、 ×−C(R141)(R142)−N(R143)−××、 ×−C(R141)(R142)−C(R141)(R142)−O−×
×、 ×−C(R141)(R142)−C(R141)(R142)−S−×
×、 ×−C(R141)(R142)−C(R141)(R142)−N(R
143)−××、 より好ましくは、 ×−C(R141)(R142)−N(R143)−××、 ×−C(R141)(R142)−C(R141)(R142)−O−×
×、 ×−C(R141)(R142)−C(R141)(R142)−N(R
143)−×× である。
【0110】式中、×、××,R141,R142,R143
上記と同義である(一つの連結基中に二つ以上の−C
(R141)(R142)−が存在するときそれぞれのR141
よびR1 42は同じであっても異なっていてもよい。)。
【0111】一般式(II−2){ここで、好ましく
は、COUP2は、(II−2A)、(II−2B)、
(II−2C)、(II−2D)、(II−2E)、(II
−2F)又は(II−2G)で表される。}に対して好
ましいAとしては例えば以下のものを挙げることがで
き、 ×−C(R141)(R142)−××、 ×−C(R141)(R142)−C(R141)(R142)−××、 ×−O−××、×−S−××、×−N(R143)−×
×、 ×−C(R141)(R142)−O−××、 ×−C(R141)(R142)−S−××、 ×−C(R141)(R142)−N(R143)−×× より好ましくは、 ×−O−××、×−N(R143)−××、 ×−C(R141)(R142)−O−××、 ×−C(R141)(R142)−N(R143)−×× である。
【0112】式中、×、××,R141,R142,R143
上記と同義である(一つの連結基中に二つ以上の−C
(R141)(R142)−が存在するときそれぞれのR141
よびR1 42は同じであっても異なっていてもよい。)。
【0113】一般式(II−3){ここで、好ましくは
COUP2は、(II−3F)で表される。}に対し
て、好ましいAは、 ×−C(R141)(R142)−××、×−O−××、×−S
−××、 ×−N(R143)−××であり、より好ましくは×−O
−××、×−N(R143)−××であり、×−N
(R143)−××が特に好ましい。
【0114】式中、×、××,R141,R142,R143
上記と同義である。
【0115】B2は写真性有用基またはその前駆体を表
す。B2の好ましい態様は下記一般式(III)で表され
る。
【0116】# -(T)k-PUG (III) 式中、#はEと連結する部位を表し、TはEから放出さ
れた後PUGを放出することができるタイミング基を表
し、kは0乃至2の整数を、好ましくは0又は1を表
し、PUGは写真性有用基を表す。
【0117】Tで表されるタイミング基として例えば米
国特許第4146396号、同4652516号または同4698297号に
記載のあるヘミアセタールの開裂反応を利用してPUGを
放出する基、特開平9-114058号、米国特許第4248962
号、同5719017号または同5709987号等に記載の分子内閉
環反応を利用してPUGを放出する基、特公昭54-39727
号、特開昭57-136640号、同57-154234号、特開平4-2615
30号、同4-211246号、同6-324439号、同9-114058号、米
国特許第4409323号または同4421845号等に記載のπ電子
を介した電子移動によってPUGを放出する基、特開昭
57-179842号、特開平4-261530号、同5-313322号等に記
載の二酸化炭素を生成してPUGを放出する基、米国
特許第4546073に記載のイミノケタールの加水分解反応
によってPUGを放出する基、西独公開特許第2626317
号に記載のエステルの加水分解反応によってPUGを放
出する基、あるいは、欧州特許第572084号に記載の亜硫
酸イオンとの反応を利用してPUGを放出する基等を挙
げることができる。
【0118】本発明のTで表されるタイミング基の好ま
しい例として例えば、以下のタイミング基が挙げられる
がこれらに限定されるものではない。
【0119】
【化19】
【0120】式中、#は求電子部位Eまたは##と結合
する部位を表し、##はPUGまたは#と結合する位置
を表す。Zは酸素原子または硫黄原子を表し、好ましく
は酸素原子を表す。R161は置換基を表し、好ましくはR
131-、R132CON(R133)-、R131SO2N(R132)-、R131S-、R
131O-、R131OCON(R132)-、R132(R133)NCON(R134)-、R
132(R133)NCO-、R132(R133)NSO2-、R131OCO-、ハロゲン
原子、ニトロ基およびシアノ基を表す。ここで、R131
R132、R133およびR134は上記と同義である。R161
R162、R163、R164のいずれかと結合して環を形成しても
よい。n1は0〜4の整数を表す。n1が2以上の整数を表
す ときそれぞれのR161は同じであっても異なっていて
もよく、R161同士で結合して環を形成してもよい。
【0121】R162、R163およびR164はR132と同義の基を
表し、n2は0または1を表す。R162とR163 とが結合して
スピロ環を形成してもよい。R162およびR163は好ましく
は水素原子または(炭素数1〜20、好ましくは1〜10の)
脂肪族基であり、さらに好ましくは水素原子である。R
164は好ましくは(炭素数1〜20、好ましくは1〜10の)
脂肪族基 または(炭素数6〜20、好ましくは6〜10の)
アリール基である。R16 5はR132-、R132(R133)NCO-、R
132(R133)NSO2-、R131OCO-、R132CO-を表す。ここで、R
131、R132およびR133は上記と同義である。R165は好ま
しくはR132を表し、さらに好ましくは炭素数6 〜20のア
リール基を表す。
【0122】PUGで表される写真性有用基は、上記と
同義である。
【0123】本発明のカプラーの好ましい態様は上記一
般式(II-2)または(II-3)で表されるものであり、
(II-3)がより好ましい(一般式(II-2)、(II-3)におい
て、A、E、B2及びそれらの好ましい範囲は、上記で
説明したものと同義である。)。
【0124】一般式(II-3)の更に好ましい態様は下記
一般式(II-3a)で表され、より好ましくは下記一般式
(II-3b)で表され、特に好ましくは一般式(II-3c)
で表される。また、一般式(II-3c)とArNH2で表される
現像主薬の酸化体(Ar’=NH)との反応で得られる環化
体の構造は一般式(IV)で表すことができる。
【0125】
【化20】
【0126】式中Q1、Q2はそれぞれ5または6員の環
を形成し、かつ、X’のつけ根の原子で現像主薬酸化体
とカップリング反応を引き起こすのに必要な非金属原子
群であり、X’、T、k、PUG、R118、s、R132はそれ
ぞれ上記と同義である。R144は水素原子、脂肪族基、ア
リール基又は複素環基を表し、好ましくは脂肪族基、ア
リール基又は複素環基を表し、より好ましくは脂肪族基
を表す(それぞれの脂肪族基、アリール基、複素環基
は、R131で説明したものと同義である。)。
【0127】なお、本発明いおいては、少なくとも以下
の基はB1、B2ではない。
【0128】
【化21】
【0129】式中、***は、前記Eで表される求電子
部位又はTで表されるタイミング基と連結する部位を表
し、R71は、置換又は無置換の脂肪族基を表し、R72
無置換の脂肪族基を表す。
【0130】以下に本発明の感光材料において用いるカ
プラーの具体例を挙げるがこれらに限定されるものでは
ない。
【0131】
【化22】
【0132】
【化23】
【0133】
【化24】
【0134】
【化25】
【0135】
【化26】
【0136】
【化27】
【0137】
【化28】
【0138】
【化29】
【0139】
【化30】
【0140】
【化31】
【0141】
【化32】
【0142】
【化33】
【0143】
【化34】
【0144】
【化35】
【0145】
【化36】
【0146】
【化37】
【0147】
【化38】
【0148】
【化39】
【0149】
【化40】
【0150】
【化41】
【0151】
【化42】
【0152】
【化43】
【0153】
【化44】
【0154】
【化45】
【0155】
【化46】
【0156】
【化47】
【0157】
【化48】
【0158】
【化49】
【0159】
【化50】
【0160】
【化51】
【0161】
【化52】
【0162】
【化53】
【0163】
【化54】
【0164】
【化55】
【0165】
【化56】
【0166】
【化57】
【0167】
【化58】
【0168】
【化59】
【0169】
【化60】
【0170】
【化61】
【0171】一般式(I)で表される化合物の合成法は例
えば特開昭58-162949、特開昭63-37350、特開平4-35604
2、特開平5-61160、特開平6-130594、US5234800に記載
されている。
【0172】一般式(II)で表される化合物の合成例を以
下に示す。
【0173】
【化62】
【0174】化合物62a(50g)とo-テトラデシルオキシア
ニリン(51.1g)のN,N-ジメチルアセトアミド(250ミリリ
ットル(以下、「mL」と表記する)溶液に30℃にてジシ
クロヘキシルカルボジイミド(41.3g)のN,N-ジメチルア
セトアミド(60mL)溶液を滴下した。反応液を50℃にて
1時間撹拌した後、酢酸エチル(250mL)を加えて20℃ま
で 冷却した。反応液を吸引ろ過後、ろ液に1N塩酸水(25
0mL)を加え分液した。有機 層にヘキサン(100mL)を加
え、析出した結晶をろ過、アセトニトリルで洗浄後、乾
燥することにより化合物62b(71g)を得た。
【0175】化合物62cの合成 化合物62b(71g)のメタノール(350mL)/テトラヒドロフラ
ン(70mL)溶液に水酸化ナトリウム(30g)水溶液(150mL)を
滴下し、窒素雰囲気下、60℃にて1時間撹拌した。反応
液を20℃まで冷却後、濃塩酸を系が酸性になるまで滴下
した。析出した結晶をろ過、水洗、アセトニトリルで洗
浄後、乾燥することにより化合物62c(63g)を得た。
【0176】化合物62dの合成 化合物62c(20g)、コハク酸イミド(5.25g)および37%ホル
マリン水溶液4.3mLのエタノール溶液(150mL)を5時間撹
拌、還流した。20℃まで冷却後、析出した結晶をろ過、
乾燥することにより化合物62d(16g)を得た。
【0177】化合物62eの合成 化合物62d(7g)のジメチルスルホキシド(70mL)溶液に60
℃にて水素化ホウ素ナトリウム(1.32g)を70℃を越えな
い程度にゆっくり加えた後、その温度で15分撹拌 し
た。反応液を1N塩酸水(100mL)にゆっくり加えた後、酢
酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水洗、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧にて濃縮した。ショートパスカ
ラム(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=2/1)で原点成
分を除去後、酢酸エチル/ヘキサン系から再結晶するこ
とにより化合物62e(3.3g)を得た。
【0178】化合物(62)の合成 炭酸ビス(トリクロロメチル)(1.98g)のジクロロメタ
ン(80mL)溶液にフェノキシカルボニルベンゾトリアゾー
ル(4.78g)およびN,N-ジメチルアニリン(2.42g)のジクロ
ロメタン(100mL)/酢酸エチル(200mL)溶液を滴下し、20
℃で2時間撹拌した(溶液S)。
【0179】化合物62e(2.0g)およびジメチルアニリン
(0.60g)のテトラヒドロフラン(20mL)/酢酸エチル(20mL)
溶液に10℃にて上記溶液Sを120mL滴下後、20℃にて2時
間撹拌した。反応液を1N塩酸水(200mL)にゆっくり加え
た後、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を水洗、
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧にて濃縮した。カラム
(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5)精製後、酢酸
エチル/ヘキサン系から再 結晶することにより1.3g(m.
p.=138-140℃)の例示化合物(62)を得た(化合物の同
定は元素分析、NMRおよびMassスペクトルより行っ
た。)。
【0180】以下に一般式(C−I)により表わされる
化合物について詳しく述べる。
【0181】R は−CONR 、−SO2
NR 、−NHCOR 、−NHCOOR
、−NHSO2 、−NHCONR
たは−NHSO2NR を表わし、R 、R
及びR はそれぞれ独立に総炭素原子数(以下C
数という)1〜30のアルキル基、C数6〜30のアリ
ール基またはC数2〜30の複素環基を表わす。R
及びR はまた水素原子であってもよい。
【0182】R はナフタレン環に置換可能な基(原
子を含む。以下同じ)を表わし、代表例としてハロゲン
原子(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシル基、カルボ
ニル基、アミノ基、スルホ基、シアノ基、アルキル基、
アリール基、複素環基、カルボンアミド基、スルホンア
ミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、ウレイド
基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイ
ルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、ニトロ
基、イミド基を挙げることができる。k=2のときの例
としてジオキシメチレン基、トリメチレン基等がある。
(R )kのC数は0〜30である。
【0183】R は置換基を表わし、好ましくは下記
式(II’−1)で表わされる。
【0184】 式(II’−1) R (Ym’− 式(II’−1)においてYは>NH、>COまたは>
SO2を、m’は0または1の整数を、R は水素原
子、C数1〜30のアルキル基、C数6〜30のアリー
ル基、C数2〜30の複素環基、−COR
【0185】
【化63】
【0186】または−SO210 をそれぞれ表わす。
ここでR 、R 及びR10 は前記R 、R
及びR にそれぞれ同じ意味である。
【0187】R またはR において、−NR
のR とR 及び−NR のR
とR はそれぞれ互いに結合して含窒素複素環(例え
ばピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環)形成し
てもよい。
【0188】X は水素原子または芳香族第一級アミ
ン現像薬酸化体とのカップリング反応により離脱可能な
基(離脱基という。離脱原子を含む。以下同じ。)を表
わし、離脱基の代表例としてハロゲン原子、
【0189】
【化64】
【0190】チオシアナート基、C数1〜30で窒素原
子でカップリング活性位に結合する複素環基(例えばコ
ハク酸イミド基、フタルイミド基、ピラゾリル基、ヒダ
ントイニル基、2−ベンゾトリアゾリル基)を挙げるこ
とができる。ここでR11 は前記R に同じ意味であ
る。
【0191】以上においてアルキル基は直鎖状、分岐鎖
状または環状のいずれであってもよく、また不飽和結合
を含んでいても置換基(例えばハロゲン原子、ヒドロキ
シル基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニ
ル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシ
ル基)を有していてもよく、代表例として、メチル、イ
ソプロピル、イソブチル、t−ブチル、2−エチルヘキ
シル、シクロヘキシル、n−ドデシル、n−ヘキサデシ
ル、2−メトキシエチル、ベンジル、トリフルオロメチ
ル、3−ドデシルオキシプロピル、3−(2,4−ジ−
t−ペンチルフェノキシ)プロピルがある。
【0192】またアリール基は縮合環(例えばナフチル
基)であっても、置換基(例えばハロゲン原子、アルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
シアノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルボ
ンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基)を有していてもよく、代表例としてフェニル、
トリル、ペンタフルオロフェニル、2−クロロフェニ
ル、4−ヒドロキシフェニル、4−シアノフェニル、2
−テトラデシルオキシフェニル、2−クロロ−5−ドデ
シルオキシフェニル、4−t−ブチルフェニルがある。
【0193】また複素環基はO、N、S、P、Se、T
eの少なくとも1個のヘテロ原子を環内に含む3〜8員
の単環もしくは縮合環の複素環基であって、置換基(例
えばハロゲン原子、カルボキシル基、ヒドロキシル基、
ニトロ基、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
キシカルボニル基、アミノ基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニ
ル基)を有していてもよく、代表例として、2−ピリジ
ル、4−ピリジル、2−フリル、4−チエニル、ベンゾ
トリアゾール−1−イル、5−フェニルテトラゾール−
1−イル、5−メチルチオ−1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾ
ール−2−イルがある。
【0194】以下に本発明における好ましい置換基例を
説明する。
【0195】R としては−CONR また
は−SO2NR が好ましく、具体例としてカ
ルバモイル、N−n−ブチルカルバモイル、N−n−ド
デシルカルバモイル、N−(3−n−ドデシルオキシプ
ロピル)カルバモイル、N−シクロヘキシルカルバモイ
ル、N−〔3−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)プロピル〕カルバモイル、N−ヘキサデシルカルバ
モイル、N−〔4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノ
キシ)ブチル〕カルバモイル、N−(3−ドデシルオキ
シ−2−メチルプロピル)カルバモイル、N−〔3−
(4−t−オクチルフェノキシ)プロピル〕カルバモイ
ル、N−ヘキサデシル−N−メチルカルバモイル、N−
(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル、N−
〔4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチ
ル〕スルファモイルがある。R は特に好ましくは−
CONR である。
【0196】R 、kとしてはk=0すなわち無置換
のものが最も好ましく、次いでk=1が好ましい。R
は好ましくはハロゲン原子、アルキル基(例えばメチ
ル、イソプロピル、t−ブチル、シクロペンチル)、カ
ルボンアミド基(例えばアセトアミド、ピバリンアミ
ド、トリフルオロアセトアミド、ベンズアミド)、スル
ホンアミド(例えばメタンスルホンアミド、トルエンス
ルホンアミド)またはシアノ基である。
【0197】R は好ましくは式(II’−1)におい
てm’=0であり、さらに好ましくはR が−COR
〔例えばフォルミル、アセチル、トリフルオロアセ
チル、2−エチルヘキサノイル、ピバロイル、ベンゾイ
ル、ペンタフルオロベンゾイル、4−(2,4−ジ−t
−ペンチルフェノキシ)ブタノイル〕、−COOR10
〔例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
イソブトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカ
ルボニル、n−ドデシルオキシカルボニル、2−メトキ
シエトキシカルボニル〕または−SO210 〔例えば
メチルスルホニル、n−ブチルスルホニル、n−ヘキサ
デシルスルホニル、フェニルスルホニル、p−トリルス
ルホニル、p−クロロフェニルスルホニル、トリフルオ
ロメチルスルホニル〕であり、特に好ましくはR
−COOR10 である。また、m=1が好ましい。
【0198】X は、前述のB1もしくはB2で表わ
される写真性有用基もしくはその前駆体または水素原
子、ハロゲン原子、−OR11 〔例えばエトキシ、2−
ヒドロキシエトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2
−ヒドロキシエトキシ)エトキシ、2−メチルスルホニ
ルエトキシ、エトキシカルボニルメトキシ、カルボキシ
メトキシ、3−カルボキシプロポキシ、N−(2−メト
キシエチル)カルバモイルメトキシ、1−カルボキシト
リデシルオキシ、2−メタンスルホンアミドエトキシ、
2−(カルボキシメチルチオ)エトキシ、2−(1−カ
ルボキシトリデシルチオ〕エトキシのようなアルコキシ
基、例えば4−シアノフェノキシ、4−カルボキシフェ
ノキシ、4−メトキシフェノキシ、4−t−オクチルフ
ェノキシ、4−ニトロフェノキシ、4−(3−カルボキ
シプロパンアミド)フェノキシ、4−アセトアミドフェ
ノキシ基のようなアリールオキシ基〕または−SR11
〔例えばカルボキシメチルチオ、2−カルボキシメチル
チオ、2−メトキシエチルチオ、エトキシカルボニルメ
チルチオ、2,3−ジヒドロキシプロピルチオ、2−
(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオのようなアルキ
ルチオ基、例えば4−カルボキシフェニルチオ、4−メ
トキシフェニルチオ、4−(3−カルボキシプロパンア
ミド)フェニルチオのようなアリールチオ基〕であり、
特に好ましくは写真性有用基、水素原子、塩素原子、ア
ルコキシ基またはアルキルチオ基である。
【0199】一般式(C−I)で表わされるカプラーは
置換基R 、R 、R またはX においてそ
れぞれ2価もしくは2価以上の基を介して互いに結合す
る2量体またはそれ以上の多量体を形成してもよい。こ
の場合、前記の各置換基において示した炭素数範囲の規
定外となってもよい。
【0200】一般式(C−I)で示されるカプラーが多
量体を形成する場合、シアン色素形成カプラー残基を有
する付加重合性エチレン様不飽和化合物(シアン発色モ
ノマーの単独もしくは共重合体が典型例であり、好まし
くは式(II’−2)で表わされる。
【0201】式(II’−2) −(Gi)gi−(Hj)hj− 式(II’−2)においてGiは発色性モノマーから誘導
されるくり返し単位であり式(II’−3)により表わさ
れる基であり、Hjは非発色性モノマーから誘導される
くり返し単位であり式(II’−3)により表わされる基
であり、iは正の整数、jは0または正の整数をそれぞ
れ表わし、gi及びhiはそれぞれGiまたはHjの重
量分率を表わす。ここでiまたはjが複数のとい、Gi
またはHjは複数の種類くり返し単位を含むことを表わ
す。
【0202】式(II’−3)
【0203】
【化65】
【0204】式(II’−3)においてRは水素原子、炭
素原子数1〜4のアルキル基または塩素原子を表わし、
Aは−CONH−、−COO−または置換もしくは無置
換のフェニレン基を示し、Bは置換もしくは無置換のア
ルキレン基、フェニレン基、オキシジアルキレン基のよ
うに両末端に炭素原子を有する2価の基を表わし、Lは
−CONH−、−NHCONH−、−NHCOO−、−
NHCO−、−OCONH−、−NH−、−COO−、
−OCO−、−CO−、−O−、−SO2−、NHSO2
−、または−SO2NH−を表わす。a,b,cは0ま
たは1の整数を表わす。Qは一般式(C−I)で表わさ
れる化合物のR 、R 、R またはX より
水素原子1個を除去したシアンカプラー残基を表わす。
【0205】くり返し単位Hjを与える芳香族第一級ア
ミン現像薬の酸化生成物とカップリングしない非発色性
エチレン型単量体としては、アクリル酸、α−クロロア
クリル酸、α−アルキルアクリル酸(例えばメタクリル
酸など)これらのアクリル酸類から誘導されるアミドも
しくはエステル(例えば、アクリルアミド、メタクリル
アミド、n−ブチルアクリルアミド、t−ブチルアクリ
ルアミド、ジアセトンアクリルアミド、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレー
ト、iso−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、n−オクチルアクリレート、ラウリルア
クリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、n−ブチルメタクリレート及びβ−ヒドロキシエ
チルメタクリレート)、ビニルエステル(例えばビニル
アセテート、ビニルプロピオネート及びビニルラウレー
ト)、アクリロニトリル、メタクリニトリル、芳香族ビ
ニル化合物(例えばスチレン及びその誘導体、例えばビ
ニルトルエン、ジビニルベンゼン、ビニルアセトフェノ
ン及びスルホスチレン)、イタコン酸、シトラコン酸、
クロトン酸、ビニリデンクロライド、ビニルアルキルエ
ーテル(例えばビニルエチルエーテル)、マレイン酸エ
ステル、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルピリ
ジン及び2−及び4−ビニルピリジン等がある。
【0206】特にアクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、マレイ酸エステル類が好ましい。ここで使用す
る非発色性エチレン型モノマーは2種以上を一緒に使用
することもできる。例えばメチルアクリレートとブチル
アクリレート、ブチルアクリレートとスチレン、ブチル
メタクリレートとメタクリル酸、メチルアクリレートと
ジアセトンアクリルアミドなどが使用できる。
【0207】ポリマーカプラー分野で周知の如く前記式
(II’−3)に相当するビニル系単量体と共重合させる
ためのエチレン系不飽和単量体は形成される共重合体の
形態、例えば固体状、液体状、ミセル状や物理的性質及
び/または化学的物質、例えば溶解性(水あるいは有機
溶媒への溶解性)、写真コロイド組成物の結合剤例えば
ゼラチンとの相溶性、その可撓性、熱安定性、現像薬酸
化体とのカップリング反応性、写真コロイド中で耐拡散
性等が好影響を受けるように選択することができる。こ
れらの共重合体はランダムな共重合体でも、特定のシー
ケンス(例えばブロック共重合体、交互共重合体)を持
った共重合体であってもよい。
【0208】本発明に用いられるシアンポリマーカプラ
ーの数平均分子量は通常数千から数百万のオーダーであ
るが、5000以下のオリゴマー状のポリマーカプラー
も利用することができる。
【0209】本発明に用いられるシアンポリマーカプラ
ーは有機溶媒(例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、エタノ
ール、塩化メチレン、シクロヘキサノン、ジブチルフタ
レート、トリクレジルホスフェート)に可溶の親油性ポ
リマーであってもゼラチン水溶液等親水コロイドに混和
可能な親水性ポリマーであっても、また親水コロイド中
でミセル形成可能な構造と性状を有するポリマーであっ
てもよい。
【0210】有機溶媒に可溶の親油性ポリマーカプラー
を得るためには共重合成分として主として親油性非発色
性エチレン様モノマー(例えばアクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル、マレイン酸エステル、ビニルベン
ゼン類等)を選ぶことが好ましい。
【0211】前記一般式(II’−3)で表わされるカプ
ラーユニットを与えるビニル系単量体の重合で得られる
親油性ポリマーカプラーを有機溶媒に溶かしたものをゼ
ラチン水溶液中にラテックスの形で乳化分散して作って
もよく、あるいは直接乳化重合法で作ってもよい。
【0212】親油性ポリマーカプラーをゼラチン水溶液
中にラテックスの形で乳化分散する方法については米国
特許第3,451,820号に、乳化重合については米
国特許第4,080,211号、同3,370,952
号に記載されている方法を用いることができる。
【0213】または中性またはアルカリ性の水に可溶の
親水性ポリマーカプラーを得るためには、N−(1,1
−ジメチル−2−スルホナ−トエチル)アクリルアミ
ド、3−スルホナ−トプロピルアクリレート、スチレン
スルホン酸ナトリウム、スチレンスルフィン酸カリウ
ム、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸、
メタクリル酸、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピリ
ジン等の親水性の非発色性エチレン様モノマーを共重合
体成分として用いるのが好まいしい。
【0214】親水性ポリマーカプラーは水溶液として塗
布液に添加することが可能であり、また低級アルコー
ル、テトラヒドロフラン、アセトン、酢酸エチル、シク
ロヘキサノン、乳酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド等の水と混和する有機溶媒と水との
混合溶媒に溶解し添加することもできる。さらに、アル
カリ水溶液、アルカリ水含有有機溶媒に溶解させて添加
してもよい。また、界面活性剤を少量添加してもよい。
【0215】以下に式(C−I)における各置換基及び
式(C−I)で表わされるシアンカプラーの具体例を示
す。
【0216】R の例
【0217】
【化66】
【0218】
【化67】
【0219】
【化68】
【0220】
【化69】
【0221】R の例
【0222】
【化70】
【0223】R NH−の例
【0224】
【化71】
【0225】
【化72】
【0226】
【化73】
【0227】
【化74】
【0228】
【化75】
【0229】X の例
【0230】
【化76】
【0231】
【化77】
【0232】
【化78】
【0233】
【化79】
【0234】一般式(C−I)で表わされるシアンカプ
ラーの具体例
【0235】
【化80】
【0236】
【化81】
【0237】
【化82】
【0238】
【化83】
【0239】
【化84】
【0240】
【化85】
【0241】
【化86】
【0242】
【化87】
【0243】
【化88】
【0244】
【化89】
【0245】
【化90】
【0246】
【化91】
【0247】
【化92】
【0248】
【化93】
【0249】
【化94】
【0250】
【化95】
【0251】式(C−I)で表わされるシアンカプラー
の前記以外の具体例及び/またはこれらの化合物の合成
方法は例えば米国特許第4,690,889号、特開昭
60−237448号、同61−153640号、同6
1−145557号、同63−208042号、同64
−31159号、及び西独特許第3823049A号に
記載されている。
【0252】以下に、本発明のハロゲン化銀カラー写真
感光材料に含有される前記一般式(C−II)または(C
−III)のシアンカプラー、すなわち、フェノール系シ
アンカプラーについて詳しく説明する。
【0253】前記一般式(C−II)または(C−III)
において、R21 Cは総炭素原子数(以下C数という)1
〜36(好ましくは1〜24)の直鎖状、分岐鎖状もし
くは環状の不飽和結合を含んでも置換されていてもよい
アルキル基、C数6〜36(好ましくは6〜24)の置
換されてもよいアリール基、またはC数2〜36(好ま
しくは2〜24)の置換されてもよい複素環基である。
ここで複素環基とは環内に少なくとも1個のN、O、
S、P、Se、Teから選ばれたヘテロ原子を有する5
〜7員の縮環してもよい複素環基であり、例えば2−フ
リル、2−チエニル、4−ピリジン、2−イミダゾリ
ル、4−キノリルが挙げられる。R21 Cの置換基の例と
して、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ
ル基、スルホ基、アルキル基、アリール基、複素環基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、アシル基、カルボンアミド基、スルホンアミ
ド基、カルバモイル基、スルファモイル基、ウレイド
基、アルコキシカルボニルアミノ基、またはスルファモ
イルアミノ基(以上置換基群Aという)が挙げられる。
該置換基としては、好ましくは、ハロゲン原子(F、C
l、Br、I)、シアノ基、アルキル基、アリールオキ
シ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
カルボンアミド基またはスルホンアミド基が挙げられ
る。
【0254】前記一般式(C−II)においてR21 Cは好
ましくはアルキル基であり、一般式(C−III)におい
てR21 Cは好ましくはアルキル基またはアリール基であ
る。
【0255】前記一般式(C−II)においてR22 Cは、
C数1〜36(好ましくは1〜24)の直鎖状、分岐鎖
状もしくは環状のアルキル基である。R22 Cは好ましく
はC数1〜8のアルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、t−ブチル、シクロペンチ
ル)である。
【0256】前記一般式(C−II)または(C−III)
において、R23 Cは水素原子、ハロゲン原子(F、C
l、Br、I)、C数1〜16(好ましくは1〜8)の
直鎖状、分岐鎖状もしくは環状のアルキル基、C数6〜
24(好ましくは6〜12)のアリール基、C数1〜2
4(好ましくは1〜8)のアルコキシ基、C数6〜24
(好ましくは6〜12)のアリールオキシ基、C数1〜
24(好ましくは2〜12)のカルボンアミド基、また
はC数1〜24(好ましくは1〜12)のウレイド基で
ある。ここで、R23 Cがアルキル基、アリール基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、カルボンアミド基または
ウレイド基のとき、前記置換基群Aから選ばれた置換基
で置換されていてもよい。
【0257】前記一般式(C−II)においてR23 Cは、
好ましくはハロゲン原子であり、前記一般式(C−II
I)において、R23 Cは好ましくは水素、ハロゲン原子、
アルコキシ基またはカルボンアミド基であり、特に好ま
しくは水素である。
【0258】前記一般式(C−II)においてR22 CとR
23 Cとが互いに結合して環を形成してもよい。また、一
般式(C−III)においてR23 CとR24 Cとが互いに結合
して環を形成してもよい。このときR23 Cは単結合また
はイミノ基として環の構成要素となってもよい。
【0259】前記一般式(C−III)において、R24 C
前記R21 Cと同義であり、C数1〜36(好ましくは1
〜24)のアルコキシ基、C数6〜36(好ましくは6
〜24)のアリールオキシ基、またはC数1〜36(好
ましくは1〜24)のアルキルもしくはアリール置換ア
ミノ基である。該R24 Cは好ましくはR21 Cと同義であ
り、さらに好ましくはアルキル基である。
【0260】前記一般式(C−II)または(C−III)
において、X2 は前述のB1もしくはB2で表される
写真性有用基またはその前駆体、水素原子または現像主
薬の酸化体とのカップリング反応により離脱可能なカッ
プリング離脱基を表わす。このカップリング離脱基の例
としてはハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、スルホ
基、C数1〜36(好ましくは1〜24)のアルコキシ
基、C数6〜36(好ましくは6〜24)のアリールオ
キシ基、C数2〜36(好ましくは2〜24)のアシル
オキシ基、C数1〜36(好ましくは1〜24)のアル
キルもしくはアリールスルホニルオキシ基、C数1〜3
6(好ましくは1〜24)のアルキルチオ基、C数6〜
36(好ましくは6〜24)のアリールチオ基、C数4
〜36(好ましくは4〜24)のイミド基、C数1〜3
6(好ましくは1〜24)のカルバモイルオキシ基また
はC数1〜36(好ましくは2〜24)の窒素原子でカ
ップリング活性位に結合する複素環基(例えばテトラゾ
ール−5−イル)、ピラゾリル、イミダゾリル、1,
2,4−トリアゾール−1−イル)が挙げられる。ここ
で、アルコキシ基以下の基は前記置換基群Aから選ばれ
る基で置換されていてもよい。前記X2 は好ましくは
写真性有用基、水素原子、フッ素原子、塩素原子、スル
ホ基、アルコキシ基またはアリールオキシ基であり、特
に好ましくは水素原子または塩素原子である。
【0261】前記一般式(C−II)または(C−III)
において、nは0または1の整数を表わし、好ましくは
0である。
【0262】以下に一般式(C−II)または(C−II
I)におけるR21 の例、R22 の例、R23 の例、R
24 の例(前記R21 の例に加えて)、X の例を各
々後掲する。
【0263】また、一般式(C−II)で表わされるカプ
ラーの具体例(IIC-1〜IIC-10)、及び一般式(C−II
I)で表わされるカプラーの具体例(IIIC-11〜IIIC-2
6)を後掲する。
【0264】前記一般式(C−II)または(C−III)
における置換基の上記以外の具体例、並びにこれらを含
むシアンカプラーの合成方法は、例えば米国特許第2,
369,929号、同第2,772,162号、同第
2,895,826号、同第3,772,002号、同
第4,327,173号、同第4,333,999号、
同第4,334,011号、同第4,430,423
号、同第4,500,635号、同第4,518,68
7号、同第4,564,586号、同第4,609,6
19号、同第4,686,177号、同第4,746,
602号、特開昭59−164555号の各明細書に記
載されている。
【0265】
【化96】
【0266】
【化97】
【0267】
【化98】
【0268】
【化99】
【0269】
【化100】
【0270】
【化101】
【0271】
【化102】
【0272】
【化103】
【0273】
【化104】
【0274】
【化105】
【0275】
【化106】
【0276】
【化107】
【0277】
【化108】
【0278】
【化109】
【0279】
【化110】
【0280】
【化111】
【0281】
【化112】
【0282】
【化113】
【0283】
【化114】
【0284】
【化115】
【0285】
【化116】
【0286】一般式(I)及び(II)で表わされる写真
性有用基放出化合物の感光材料への使用量は、5×10-4
〜2g/m2の範囲の塗布量である。好ましくは、1×10-3
1g/m2の範囲であり、より好ましくは5×10-3〜5×10-1g
/m2の範囲である。
【0287】一般式(I)及び(II)で表わされる写真
性有用基放出化合物の感光材料への使用については、化
合物に応じて公知のいかなる分散方法も採りうる。例え
ば、アルカリ可溶性である場合には、アルカリ水溶液と
して、あるいは水と混和する有機溶媒に溶解した溶液と
して添加する方法や、高沸点有機溶媒を用いた水中油滴
分散法、固体分散法などを用いて添加することができ
る。
【0288】一般式(I)及び(II)で表わされる写真
性有用基放出化合物は、単独で使用してもよく、2種以
上を併用することもできる。また、同一化合物を2層以
上に使用することもできる。
【0289】一般式(C−I)から(C−III)で表される(消
光)カプラーの添加量は、一般式(I)で表される化合
物及び一般式(II)で表される化合物からなる群から選
択される少なくとも1種の化合物を含有する層内の主と
して含まれるカプラーに対して0.05〜50mol%であること
が好ましい。より好ましくは0.1〜30mol%であり、特に
好ましくは0.5〜15mol%である。
【0290】また一般式(C−I)から(C−III)で表される
(消光)カプラーを添加する代わりにこれらと現像主薬
酸化体とのカップリングによって生成するシアン色素を
添加しても良い。
【0291】本発明の感光材料は、支持体上に少なくと
も1層の感光性層が設けられていればよい。典型的な例
としては、支持体上に、実質的に感色性は同じであるが
感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層から成る感光
性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感光材料
である。該感光性層は青色光、緑色光、および赤色光の
何れかに感色性を有する単位感光性層であり、多層ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に単位感
光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、緑感色
性層、青感色性の順に設置される。しかし、目的に応じ
て上記設置順が逆であっても、また同一感色性層中に異
なる感光性層が挟まれたような設置順をもとり得る。上
記のハロゲン化銀感光性層の間および最上層、最下層に
は非感光性層を設けてもよい。これらには、後述のカプ
ラー、DIR化合物、混色防止剤等が含まれていてもよ
い。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳剤
層は、DE 1,121,470あるいはGB 923,045に記載されてい
るように高感度乳剤層、低感度乳剤層の2層を、支持体
に向かって順次感光度が低くなる様に配列するのが好ま
しい。また、特開昭57-112751、同62-200350、同62-206
541、62-206543に記載されているように支持体より離れ
た側に低感度乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を
設置してもよい。
【0292】具体例として支持体から最も遠い側から、
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)/高
感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL)/高感
度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)の順、ま
たはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、またはBH/BL/GH/
GL/RL/RHの順等に設置することができる。
【0293】また特公昭 55-34932 公報に記載されてい
るように、支持体から最も遠い側から青感光性層/GH/
RH/GL/RLの順に配列することもできる。また特開昭56
-25738、同62-63936に記載されているように、支持体か
ら最も遠い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配
列することもできる。
【0294】また特公昭49-15495に記載されているよう
に上層を最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中層を
それよりも低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層を中
層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配置
し、支持体に向かって感光度が順次低められた感光度の
異なる3層から構成される配列が挙げられる。このよう
な感光度の異なる3層から構成される場合でも、特開昭
59-202464 に記載されているように、同一感色性層中に
おいて支持体より離れた側から中感度乳剤層/高感度乳
剤層/低感度乳剤層の順に配置されてもよい。
【0295】その他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中
感度乳剤層、あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高
感度乳剤層の順に配置されていてもよい。
【0296】また、4層以上の場合にも、上記の如く配
列を変えてよい。
【0297】色再現性を改良するために、US 4,663,27
1、同 4,705,744、同 4,707,436、特開昭62-160448 、
同63- 89850 の明細書に記載の、BL,GL,RLなどの主感光
層と分光感度分布が異なる重層効果のドナー層(CL) を
主感光層に隣接もしくは近接して配置することが好まし
い。
【0298】本発明に用いられる好ましいハロゲン化銀
は約30モル%以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ
塩化銀、もしくはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいの
は約2モル%から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ
臭化銀もしくはヨウ塩臭化銀である。
【0299】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方
体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するも
の、球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、
双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの
複合形でもよい。
【0300】ハロゲン化銀の粒径は、約0.2μm以下の
微粒子でも投影面積直径が約10μmに至るまでの大サイ
ズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよい。
【0301】本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(以下、RD
と略す)No.17643 (1978年12月), 22〜23頁,“I. 乳剤
製造(Emulsion preparation and types)”、および同
No.18716(1979年11月),648頁、同No.307105(1989年11
月),863 〜865 頁、およびグラフキデ著「写真の物理と
化学」,ポールモンテル社刊(P.Glafkides, Chimie et
Phisique Photographiques, Paul Montel, 1967) 、ダ
フィン著「写真乳剤化学」,フォーカルプレス社刊(G.
F. Duffin, Photographic Emulsion Chemistry, Focal
Press, 1966)、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗
布」、フォーカルプレス社刊(V. L. Zelikman, et a
l., Making and Coating Photographic Emulsion, Foca
l Press, 1964)などに記載された方法を用いて調製する
ことができる。
【0302】US 3,574,628、同 3,655,394およびGB 1,4
13,748に記載された単分散乳剤も好ましい。
【0303】また、アスペクト比が約3以上であるよう
な平板状粒子も本発明に使用できる。
【0304】平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィ
ック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutof
f, Photographic Science and Engineering)、第14巻
248〜257頁(1970年);US 4,434,226、同 4,414,310、
同 4,433,048、同 4,439,520およびGB 2,112,157に記載
の方法により簡単に調製することができる。
【0305】結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい。エピタキシャル接合によって組成
の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、例えば
ロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接
合されていてもよい。また種々の結晶形の粒子の混合物
を用いてもよい。
【0306】上記の乳剤は潜像を主として表面に形成す
る表面潜像型でも、粒子内部に形成する内部潜像型でも
表面と内部のいずれにも潜像を有する型のいずれでもよ
いが、ネガ型の乳剤であることが必要である。内部潜像
型のうち、特開昭63-264740に記載のコア/シェル型内
部潜像型乳剤であってもよく、この調製方法は特開昭59
-133542に記載されている。この乳剤のシェルの厚みは
現像処理等によって異なるが、3〜40nmが好ましく、5〜
20nmが特に好ましい。
【0307】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はRDNo.17643、同No.187
16および同No.307105 に記載されており、その該当箇所
を後掲の表にまとめた。
【0308】本発明の感光材料には、感光性ハロゲン化
銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロゲン組成、
粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性の異なる2種
類以上の乳剤を、同一層中に混合して使用することがで
きる。
【0309】US 4,082,553に記載の粒子表面をかぶらせ
たハロゲン化銀粒子、US 4,626,498、特開昭 59-214852
に記載の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、コロ
イド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤層および/または実質
的に非感光性の親水性コロイド層に適用することが好ま
しい。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒
子とは、感光材料の未露光部および露光部を問わず、一
様に(非像様に)現像が可能となるハロゲン化銀粒子の
ことをいい、その調製法は、US 4,626,498、特開昭 59-
214852に記載されている。粒子内部がかぶらされたコア
/シェル型ハロゲン化銀粒子の内部核を形成するハロゲ
ン化銀は、ハロゲン組成が異なっていてもよい。粒子内
部または表面をかぶらせたハロゲン化銀としては、塩化
銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいずれをも用い
ることができる。これらのかぶらされたハロゲン化銀粒
子の平均粒子サイズとしては0.01〜0.75μm、特に0.05
〜0.6μmが好ましい。また、粒子形状は規則的な粒子で
もよく、多分散乳剤でもよいが、単分散性(ハロゲン化
銀粒子の重量または粒子数の少なくとも95%が平均粒子
径の±40%以内の粒子径を有するもの)であることが好
ましい。
【0310】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が 0〜 100モル%であり、必要に応じて塩化銀お
よび/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化
銀を 0.5〜10モル%含有するものである。微粒子ハロゲ
ン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の平均値)
が0.01〜0.5μmが好ましく、0.02〜0.2μmがより好まし
い。
【0311】微粒子ハロゲン化銀は、通常の感光性ハロ
ゲン化銀と同様の方法で調製できる。
【0312】ハロゲン化銀粒子の表面は、光学的に増感
される必要はなく、また分光増感も不要である。ただ
し、これを塗布液に添加するのに先立ち、あらかじめト
リアゾール系、アザインデン系、ベンゾチアゾリウム
系、もしくはメルカプト系化合物または亜鉛化合物など
の公知の安定剤を添加しておくことが好ましい。この微
粒子ハロゲン化銀粒子含有層に、コロイド銀を含有させ
ることができる。
【0313】本発明の感光材料の塗布銀量は、6.0g/m2
以下が好ましく、4.5g/m2以下が最も好ましい。
【0314】本発明に使用できる写真用添加剤もRDに
記載されており、下記の表に関連する記載箇所を示し
た。
【0315】 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1.化学増感剤 23頁 648 頁右欄 866頁 2.感度上昇剤 648頁右欄 3. 分光増感剤、 23〜24頁 648 頁右欄 866 〜868 頁 強色増感剤 〜649 頁右欄 4. 増 白 剤 24頁 647 頁右欄 868頁 5. 光吸収剤、 25 〜26頁 649 頁右欄 873頁 フィルター 〜650 頁左欄 染料、紫外 線吸収剤 6. バインダー 26頁 651 頁左欄 873 〜874 頁 7. 可塑剤、 27頁 650 頁右欄 876頁 潤滑剤 8. 塗布助剤、 26 〜27頁 650 頁右欄 875 〜876 頁 表面活性剤 9. スタチツク 27頁 650 頁右欄 876 〜877 頁 防止剤 10. マツト剤 878 〜879 頁。
【0316】本発明の感光材料には種々の色素形成カプ
ラーを使用することができるが、以下のカプラーが特に
好ましい。
【0317】イエローカプラー: EP 502,424A の式(I),
(II)で表わされるカプラー; EP 513,496A の式(1),(2)
で表わされるカプラー (特に18頁のY-28); EP 568,037A
のクレーム1の式(I) で表わされるカプラー; US 5,06
6,576のカラム1の45〜55行の一般式(I) で表わされる
カプラー; 特開平4-274425の段落0008の一般式(I) で表
わされるカプラー; EP 498,381A1の40頁のクレーム1に
記載のカプラー(特に18頁のD-35); EP 447,969A1 の4
頁の式(Y) で表わされるカプラー(特にY-1(17頁),Y-54
(41 頁)); US 4,476,219のカラム7の36〜58行の式(II)
〜(IV)で表わされるカプラー(特にII-17,19( カラム1
7),II-24(カラム19))。
【0318】マゼンタカプラー; 特開平3-39737(L-57(1
1 頁右下),L-68(12 頁右下),L-77(13 頁右下); EP 456,
257 の[A-4]-63(134頁),[A-4]-73,-75(139頁); EP 486,
965のM-4,-6(26 頁),M-7(27頁); EP 571,959AのM-45(19
頁);特開平5-204106の(M-1)(6 頁);特開平4-362631の
段落0237のM-22。
【0319】シアンカプラー: 特開平4-204843のCX-1,
3,4,5,11,12,14,15(14 〜16頁); 特開平4-43345 のC-
7,10(35 頁),34,35(37頁),(I-1),(I-17)(42 〜43頁);
特開平6-67385 の請求項1の一般式(Ia)または(Ib)で表
わされるカプラー。
【0320】ポリマーカプラー: 特開平2-44345 のP-1,
P-5(11頁) 。
【0321】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、US 4,366,237、GB 2,125,570、EP 96,873B、
DE 3,234,533に記載のものが好ましい。
【0322】発色色素の不要吸収を補正するためのカプ
ラーは、EP 456,257A1の5 頁に記載の式(CI),(CII),(CI
II),(CIV) で表わされるイエローカラードシアンカプラ
ー(特に84頁のYC-86)、該EPに記載のイエローカラード
マゼンタカプラーExM-7(202頁)、EX-1(249 頁)、EX-7(2
51 頁)、US 4,833,069に記載のマゼンタカラードシアン
カプラーCC-9 (カラム8)、CC-13(カラム10) 、US 4,83
7,136の(2)(カラム8)、WO92/11575のクレーム1の式(A)
で表わされる無色のマスキングカプラー(特に36〜45
頁の例示化合物)が好ましい。
【0323】現像主薬酸化体と反応して写真的に有用な
化合物残基を放出する化合物(カプラーを含む)として
は、以下のものが挙げられる。現像抑制剤放出化合物:
EP 378,236A1の11頁に記載の式(I),(II),(III),(IV) で
表わされる化合物(特にT-101(30頁),T-104(31頁),T-11
3(36頁),T-131(45頁),T-144(51頁),T-158(58頁)), EP43
6,938A2の 7頁に記載の式(I) で表わされる化合物(特
にD-49(51 頁))、EP 568,037A の式(1) で表わされる化
合物(特に(23)(11 頁))、EP 440,195A2の5 〜6 頁に記
載の式(I),(II),(III)で表わされる化合物(特に29頁の
I-(1) );漂白促進剤放出化合物:EP 310,125A2の5 頁
の式(I),(I’)で表わされる化合物(特に61頁の(60),
(61)) 及び特開平6-59411 の請求項1の式(I) で表わさ
れる化合物(特に(7)(7 頁); リガンド放出化合物:US
4,555,478のクレーム1に記載のLIG-X で表わされる化
合物(特にカラム12の21〜41行目の化合物) ;ロイコ色
素放出化合物:US 4,749,641のカラム3〜8の化合物1
〜6;蛍光色素放出化合物:US 4,774,181のクレーム1の
COUP-DYEで表わされる化合物(特にカラム7〜10の化合
物1〜11);現像促進剤又はカブラセ剤放出化合物:US
4,656,123のカラム3の式(1) 、(2) 、(3) で表わされ
る化合物(特にカラム25の(I-22)) 及びEP 450,637A2の
75頁36〜38行目のExZK-2; 離脱して初めて色素となる基
を放出する化合物: US 4,857,447のクレーム1の式(I)
で表わされる化合物(特にカラム25〜36のY-1 〜Y-19)
【0324】カプラー以外の添加剤としては、以下のも
のが好ましい。
【0325】油溶性有機化合物の分散媒: 特開昭62-215
272 のP-3,5,16,19,25,30,42,49,54,55,66,81,85,86,93
(140〜144 頁); 油溶性有機化合物の含浸用ラテック
ス: US4,199,363に記載のラテックス; 現像主薬酸化体
スカベンジャー: US 4,978,606のカラム2の54〜62行の
式(I) で表わされる化合物(特にI-,(1),(2),(6),(12)
(カラム4〜5)、US 4,923,787のカラム2の5〜10行
の式(特に化合物1(カラム3); ステイン防止剤: EP
298321Aの4頁30〜33行の式(I) 〜(III),特にI-47,72,
III-1,27(24 〜48頁); 褪色防止剤: EP 298321AのA-6,
7,20,21,23,24,25,26,30,37,40,42,48,63,90,92,94,164
(69 〜118 頁), US5,122,444のカラム25〜38のII-1〜II
I-23, 特にIII-10, EP 471347Aの8 〜12頁のI-1 〜III-
4,特にII-2, US 5,139,931のカラム32〜40のA-1 〜48,
特にA-39,42; 発色増強剤または混色防止剤の使用量を
低減させる素材: EP 411324Aの5 〜24頁のI-1 〜II-15,
特にI-46; ホルマリンスカベンジャー: EP 477932Aの24
〜29頁のSCV-1 〜28, 特にSCV-8; 硬膜剤: 特開平1-21
4845の17頁のH-1,4,6,8,14, US 4,618,573のカラム13〜
23の式(VII) 〜(XII) で表わされる化合物(H-1〜54),特
開平2-214852の8頁右下の式(6) で表わされる化合物(H
-1〜76),特にH-14, US 3,325,287のクレーム1に記載の
化合物; 現像抑制剤プレカーサー: 特開昭62-168139 の
P-24,37,39(6〜7 頁); US 5,019,492 のクレーム1に記
載の化合物,特にカラム7の28,29; 防腐剤、防黴剤:
US 4,923,790のカラム3 〜15のI-1 〜III-43, 特にII-
1,9,10,18,III-25; 安定剤、かぶり防止剤: US 4,923,
793のカラム6 〜16のI-1 〜(14),特にI-1,60,(2),(13),
US 4,952,483 のカラム25〜32の化合物1〜65, 特に3
6:化学増感剤: トリフェニルホスフィン セレニド, 特
開平5-40324 の化合物50;染料: 特開平3-156450の15〜1
8頁のa-1 〜b-20, 特にa-1,12,18,27,35,36,b-5,27 〜2
9頁のV-1 〜23, 特にV-1, EP 445627A の33〜55頁のF-I
-1 〜F-II-43,特にF-I-11,F-II-8, EP 457153A の17〜2
8頁のIII-1 〜36, 特にIII-1,3, WO 88/04794の8〜26
のDye-1 〜124 の微結晶分散体, EP 319999Aの6〜11頁
の化合物1〜22, 特に化合物1, EP 519306A の式(1) な
いし(3) で表わされる化合物D-1 〜87(3〜28頁),US 4,2
68,622の式(I) で表わされる化合物1〜22 (カラム3〜
10), US 4,923,788 の式(I) で表わされる化合物(1) 〜
(31) (カラム2〜9); UV吸収剤: 特開昭46-3335 の式
(1) で表わされる化合物(18b) 〜(18r),101 〜427(6〜
9頁),EP 520938Aの式(I) で表わされる化合物(3) 〜(6
6)(10 〜44頁) 及び式(III) で表わされる化合物HBT-1
〜10(14 頁), EP 521823A の式(1) で表わされる化合物
(1) 〜(31) (カラム2〜9)。
【0326】本発明は、一般用もしくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーペーパー、カラーポジフィルムおよ
びカラー反転ペーパーのような種々のカラー感光材料に
適用することができる。また、特公平2-32615、実公平3
-39784に記載されているレンズ付きフイルムユニット用
に好適である。
【0327】本発明に使用できる適当な支持体は、例え
ば、前述のRD.No.17643 の28頁、同No.18716の 647頁
右欄から 648頁左欄、および同No.307105 の 879頁に記
載されている。
【0328】本発明の感光材料は、乳剤層を有する側の
全親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm以下であるこ
とが好ましく、23μm 以下がより好ましく、18μm以下
が更に好ましく、16μm以下が特に好ましい。また膜膨
潤速度T1/2は30秒以下が好ましく、20秒以下がより好
ましい。T1/2は、発色現像液で30℃、3 分15秒処理し
た時に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚としたと
き、膜厚そのが1/2に到達するまでの時間と定義する。
膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した
膜厚を意味し、T1/2は、エー・グリーン(A.Green)ら
のフォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニ
アリング (Photogr.Sci.Eng.),19卷、2,124 〜129 頁
に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用すること
により測定できる。T1/2は、バインダーとしてのゼラ
チンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時条件
を変えることによって調整することができる。また、膨
潤率は150〜400 %が好ましい。膨潤率とは、さきに述
べた条件下での最大膨潤膜厚から、式: (最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚 により計算できる。
【0329】本発明の感光材料は、乳剤層を有する側の
反対側に、乾燥膜厚の総和が2μm〜20μmの親水性コロ
イド層(バック層と称す)を設けることが好ましい。こ
のバック層には、前述の光吸収剤、フィルター染料、紫
外線吸収剤、スタチック防止剤、硬膜剤、バインダー、
可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性剤を含有させるこ
とが好ましい。このバック層の膨潤率は150〜500%が好
ましい。
【0330】本発明の感光材料は、前述のRD.No.1764
3の28〜29頁、同No.18716の651左欄〜右欄、および同N
o.307105の880〜881頁に記載された通常の方法によって
現像処理することができる。
【0331】次に、本発明に使用されるカラーネガフイ
ルム用の処理液について説明する。本発明に使用される
発色現像液には、特開平4-121739の第9頁右上欄1行〜
第11頁左下欄4行に記載の化合物を使用することができ
る。特に迅速な処理を行う場合の発色現像主薬として
は、2−メチル−4−〔N−エチル−N−(2−ヒドロ
キシエチル)アミノ〕アニリン、2−メチル−4−〔N
−エチル−N−(3−ヒドロキシプロピル)アミノ〕ア
ニリン、2−メチル−4−〔N−エチル−N−(4−ヒ
ドロキシブチル)アミノ〕アニリンが好ましい。
【0332】これらの発色現像主薬は発色現像液1リッ
トル(以下「L」とも表記する。)あたり0.01〜0.08モ
ルの範囲で使用することが好ましく、特には 0.015〜0.
06モル、更には0.02〜0.05モルの範囲で使用することが
好ましい。また発色現像液の補充液には、この濃度の
1.1〜3倍の発色現像主薬を含有させておくことが好ま
しく、特に 1.3〜 2.5倍を含有させておくことが好まし
い。
【0333】発色現像液の保恒剤としては、ヒドロキシ
ルアミンが広範に使用できるが、より高い保恒性が必要
な場合は、アルキル基やヒドロキシアルキル基、スルホ
アルキル基、カルボキシアルキル基などの置換基を有す
るヒドロキシルアミン誘導体が好ましく、具体的には
N,N−ジ(スルホエチル)ヒドロキルアミン、モノメ
チルヒドロキシルアミン、ジメチルヒドロキシルアミ
ン、モノエチルヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキ
ルアミン、N,N−ジ(カルボキシエチル)ヒドロキル
アミンが好ましい。上記の中でも、特にN,N−ジ(ス
ルホエチル)ヒドロキルアミンが好ましい。これらはヒ
ドロキシルアミンと併用してもよいが、好ましくはヒド
ロキシルアミンの代わりに、1種または2種以上使用す
ることが好ましい。
【0334】保恒剤は1Lあたり0.02〜0.2モルの範囲で
使用することが好ましく、特に0.03〜0.15モル、更には
0.04〜0.1モルの範囲で使用することが好ましい。また
補充液においては、発色現像主薬の場合と同様に、母液
(処理タンク液)の1.1〜3倍の濃度で保恒剤を含有さ
せておくことが好ましい。
【0335】発色現像液には、発色現像主薬の酸化物の
タ−ル化防止剤として亜硫酸塩が使用される。亜硫酸塩
は1Lあたり0.01〜0.05モルの範囲で使用するのが好ま
しく、特には0.02〜0.04モルの範囲が好ましい。補充液
においては、これらの1.1〜3倍の濃度で使用すること
が好ましい。
【0336】また、発色現像液のpHは9.8〜11.0の範囲
が好ましいが、特には10.0〜10.5が好ましく、また補充
液においては、これらの値から0.1〜1.0の範囲で高い値
に設定しておくことが好ましい。このようなpHを安定し
て維持するには、炭酸塩、リン酸塩、スルホサリチル酸
塩、ホウ酸塩などの公知の緩衝剤が使用される。
【0337】発色現像液の補充量は、感光材料1m2あた
り80〜1300ミリリットル(以下「mL」とも表記する。)
が好ましいが、環境汚濁負荷の低減の観点から、より少
ない方が好ましく、具体的には80〜600mL、更には80〜4
00mLが好ましい。
【0338】発色現像液中の臭化物イオン濃度は、通
常、1Lあたり0.01〜0.06モルであるが、感度を保持し
つつカブリを抑制してディスクリミネーションを向上さ
せ、かつ、粒状性を良化させる目的からは、1Lあたり
0.015〜0.03モルに設定することが好ましい。臭化物イ
オン濃度をこのような範囲に設定する場合に、補充液に
は下記の式で算出した臭化物イオンを含有させればよ
い。ただし、Cが負になる時は、補充液には臭化物イオ
ンを含有させないことが好ましい。
【0339】C=A−W/V C:発色現像補充液中の臭化物イオン濃度(モル/L) A:目標とする発色現像液中の臭化物イオン濃度(モル
/L) W:1m2の感光材料を発色現像した場合に、感光材料か
ら発色現像液に溶出する臭化物イオンの量(モル) V:1m2の感光材料に対する発色現像補充液の補充量
(L) また、補充量を低減した場合や、高い臭化物イオン濃度
に設定した場合、感度を高める方法として、1−フェニ
ル−3−ピラゾリドンや1−フェニル−2−メチル−2
−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドンに代表されるピ
ラゾリドン類や3,6−ジチア−1,8−オクタンジオ
ールに代表されるチオエーテル化合物などの現像促進剤
を使用することも好ましい。
【0340】本発明における漂白能を有する処理液に
は、特開平4-125558の第4頁左下欄16行〜第7頁左下欄
6行に記載された化合物や処理条件を適用することがで
きる。漂白剤は酸化還元電位が 150mV以上のものが好ま
しいが、その具体例としては特開平5-72694 、同5-1733
12に記載のものが好ましく、特に1,3−ジアミノプロ
パン四酢酸、特開平5-173312号第7頁の具体例1の化合
物の第二鉄錯塩が好ましい。
【0341】また、漂白剤の生分解性を向上させるに
は、特開平4-251845、同4-268552、EP588,289、同 591,
934、特開平6-208213に記載の化合物第二鉄錯塩を漂白
剤として使用することが好ましい。これらの漂白剤の濃
度は、漂白能を有する液1Lあたり0.05〜0.3モルが好ま
しく、特に環境への排出量を低減する目的から、0.1モ
ル〜0.15モルで設計することが好ましい。また、漂白能
を有する液が漂白液の場合は、1Lあたり0.2モル〜1モ
ルの臭化物を含有させることが好ましく、特に0.3〜0.8
モルを含有させることが好ましい。
【0342】漂白能を有する液の補充液には、基本的に
以下の式で算出される各成分の濃度を含有させる。これ
により、母液中の濃度を一定に維持することができる。
【0343】 CR =CT ×(V1 +V2 )/V1 +CPR :補充液中の成分の濃度 CT :母液(処理タンク液)中の成分の濃度 CP :処理中に消費された成分の濃度 V1 :1m2の感光材料に対する漂白能を有する補充液の
補充量(mL) V2 :1m2の感光材料による前浴からの持ち込み量(m
L)。
【0344】その他、漂白液にはpH緩衝剤を含有させる
ことが好ましく、特にコハク酸、マレイン酸、マロン
酸、グルタル酸、アジピン酸など、臭気の少ないジカル
ボン酸を含有させることが好ましい。また、特開昭53-9
5630、RDNo.17129、US 3,893,858に記載の公知の漂白
促進剤を使用することも好ましい。
【0345】漂白液には、感光材料1m2あたり50〜1000
mLの漂白補充液を補充することが好ましく、特には80〜
500mL、さらには 100〜 300mLの補充をすることが好ま
しい。さらに漂白液にはエアレーションを行なうことが
好ましい。
【0346】定着能を有する処理液については、特開平
4-125558の第7頁左下欄10行〜第8頁右下欄19行に記載
の化合物や処理条件を適用することができる。
【0347】特に、定着速度と保恒性を向上させるため
に、特開平6-301169の一般式(I)と(II)で表される
化合物を、単独あるいは併用して定着能を有する処理液
に含有させることが好ましい。またp−トルエンスルフ
ィン酸塩をはじめ、特開平1-224762に記載のスルフィン
酸を使用することも、保恒性の向上の上で好ましい。漂
白能を有する液や定着能を有する液には、脱銀性の向上
の観点からカチオンとしてアンモニウムを用いることが
好ましいが、環境汚染低減の目的からは、アンモニウム
を減少或いはゼロにする方が好ましい。
【0348】漂白、漂白定着、定着工程においては、特
開平1-309059に記載のジェット攪拌を行なうことが特に
好ましい。漂白定着また定着工程における補充液の補充
量は、感光材料1m2あたり100〜1000mLであり、好まし
くは150〜700mL、特に好ましくは200〜600mLである。
【0349】漂白定着や定着工程には、各種の銀回収装
置をインラインやオフラインで設置して銀を回収するこ
とが好ましい。インラインで設置することにより、液中
の銀濃度を低減して処理できる結果、補充量を減少させ
ることができる。また、オフラインで銀回収して残液を
補充液として再利用することも好ましい。
【0350】漂白定着工程や定着工程は複数の処理タン
クで構成することができ、各タンクはカスケード配管し
て多段向流方式にすることが好ましい。現像機の大きさ
とのバランスから、一般には2タンクカスケード構成が
効率的であり、前段のタンクと後段のタンクにおける処
理時間の比は、0.5:1〜1:0.5の範囲にすることが好
ましく、特には0.8:1〜1:0.8の範囲が好ましい。
【0351】漂白定着液や定着液には、保恒性の向上の
観点から金属錯体になっていない遊離のキレート剤を存
在させることが好ましいが、これらのキレート剤として
は、漂白液に関して記載した生分解性キレート剤を使用
することが好ましい。
【0352】水洗および安定化工程に関しては、上記の
特開平4-125558、第12頁右下欄6行〜第13頁右下欄第16
行に記載の内容を好ましく適用することができる。特
に、安定液にはホルムアルデヒドに代わってEP 504,60
9、同 519,190に記載のアゾリルメチルアミン類や特開
平4-362943に記載のN−メチロールアゾール類を使用す
ることや、マゼンタカプラーを二当量化してホルムアル
デヒドなどの画像安定化剤を含まない界面活性剤の液に
することが、作業環境の保全の観点から好ましい。ま
た、感光材料に塗布された磁気記録層へのゴミの付着を
軽減するには、特開平6-289559に記載の安定液が好まし
く使用できる。
【0353】水洗および安定液の補充量は、感光材料1
m2あたり80〜1000mLが好ましく、特には 100〜 500mL、
さらには 150〜 300mLが、水洗または安定化機能の確保
と環境保全のための廃液減少の両面から好ましい範囲で
ある。このような補充量で行なう処理においては、バク
テリアや黴の繁殖防止のために、チアベンダゾール、
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3オン、5−クロロ−
2−メチルイソチアゾリン−3−オンのような公知の防
黴剤やゲンタマイシンのような抗生物質、イオン交換樹
脂等によって脱イオン処理した水を用いることが好まし
い。脱イオン水と防菌剤や抗生物質は、併用することが
より効果的である。
【0354】また、水洗または安定液タンク内の液は、
特開平3-46652 、同3-53246 、同-355542、同3-12144
8、同3-126030に記載の逆浸透膜処理を行なって補充量
を減少させることも好ましく、この場合の逆浸透膜は、
低圧逆浸透膜であることが好ましい。
【0355】本発明における処理においては、発明協会
公開技報、公技番号94-4992 に開示された処理液の蒸発
補正を実施することが特に好ましい。特に第2頁の(式
−1)に基づいて、現像機設置環境の温度及び湿度情報
を用いて補正する方法が好ましい。蒸発補正に使用する
水は、水洗の補充タンクから採取することが好ましく、
その場合は水洗補充水として脱イオン水を用いることが
好ましい。
【0356】本発明に用いられる処理剤としては、上記
公開技報の第3頁右欄15行から第4頁左欄32行に記載の
ものが好ましい。また、これに用いる現像機としては、
第3頁右欄の第22行から28行に記載のフイルムプロセサ
ーが好ましい。
【0357】本発明を実施するに好ましい処理剤、自動
現像機、蒸発補正方式の具体例については、上記の公開
技報の第5頁右欄11行から第7頁右欄最終行までに記載
されている。
【0358】本発明に使用される処理剤の供給形態は、
使用液状態の濃度または濃縮された形の液剤、あるいは
顆粒、粉末、錠剤、ペースト状、乳液など、いかなる形
態でもよい。このような処理剤の例として、特開昭63-1
7453には低酸素透過性の容器に収納した液剤、特開平4-
19655 、同4-230748には真空包装した粉末あるいは顆
粒、同4-221951には水溶性ポリマーを含有させた顆粒、
特開昭51-61837、特開平6-102628には錠剤、特表昭57-5
00485 にはペースト状の処理剤が開示されており、いず
れも好ましく使用できるが、使用時の簡便性の面から、
予め使用状態の濃度で調製してある液体を使用すること
が好ましい。
【0359】これらの処理剤を収納する容器には、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール、ポリエ
チレンテレフタレート、ナイロンなどが、単独あるいは
複合材料として使用される。これらは要求される酸素透
過性のレベルに合わせて選択される。発色現像液などの
酸化されやすい液に対しては、低酸素透過性の素材が好
ましく、具体的にはポリエチレンテレフタレートやポリ
エチレンとナイロンの複合材料が好ましい。これらの材
料は 500〜1500μmの厚さで、容器に使用され、酸素透
過性を20mL/m2・24hrs・atm以下にすることが好まし
い。
【0360】次に本発明に使用されるカラー反転フイル
ム用の処理液について説明する。カラー反転フイルム用
の処理については、アズテック有限会社発行の公知技術
第6号(1991年4月1日)第1頁5行〜第10頁5行、及
び第15頁8行〜第24頁2行に詳細に記載されており、そ
の内容はいずれも好ましく適用することができる。
【0361】カラー反転フイルムの処理においては、画
像安定化剤は調整浴か最終浴に含有される。このような
画像安定化剤としては、ホルマリンのほかにホルムアル
デヒド重亜硫酸ナトリウム、N−メチロールアゾール類
があげられるが、作業環境の観点からホルムアルデヒド
重亜硫酸ナトリウムかN−メチロールアゾール類が好ま
しく、N−メチロールアゾール類としては、特にN−メ
チロールトリアゾールが好ましい。また、カラーネガフ
イルムの処理において記載した発色現像液、漂白液、定
着液、水洗水などに関する内容は、カラー反転フイルム
の処理にも好ましく適用できる。
【0362】上記の内容を含む好ましいカラー反転フイ
ルムの処理剤として、イーストマンコダック社のE−6
処理剤及び富士写真フイルム(株)のCR−56処理剤
をあげることができる。
【0363】本発明のカラー写真感光材料は、アドバン
スト・フォト・システム(以下、APSという)用カラ
ーネガフイルムとしても好適であり、富士写真フイルム
(株)(以下、富士フイルムという)製NEXIA A、NEXIA
F、NEXIA H(順にISO 200/100/400)のようにフイルム
をAPSフォーマットに加工し、専用カートリッジに収
納したものを挙げることができる。これらのAPS用カ
ートリッジフイルムは、富士フイルム製エピオン300Zに
代表されるエピオンシリーズ等のAPS用カメラに装填
して用いられる。また、本発明のカラー写真感光材料
は、富士フイルム製フジカラー写ルンですスーパースリ
ムのようなレンズ付きフイルムにも好適である。
【0364】これらにより撮影されたフイルムは、ミニ
ラボシステムでは次のような工程を経てプリントされ
る。
【0365】(1) 受付(露光済みカートリッジフイルム
をお客様からお預かり) (2) デタッチ工程(カートリッジから、フイルムを現像
工程用の中間カートリッジに移す) (3) フイルム現像 (4) リアッタッチ工程(現像済みのネガフイルムを、も
とのカートリッジに戻す) (5)プリント(C, H, P 3タイプのプリントとインデッ
クスプリントをカラーペ ーパー〔好ましくは富士フ
イルム製 SUPER FA8〕に連続自動プリント) (6) 照合・出荷(カートリッジとインデックスプリント
をIDナンバーで照合し、プリントとともに出荷)。
【0366】これらのシステムとしては、富士フイルム
のミニラボチャンピオンスーパーFA-298/FA-278/FA-258
/FA-238 が好ましい。フイルムプロセサーとしてはFP92
2AL/FP562B/FP562BL/FP362B/FP3622BLが挙げられ、推奨
処理薬品はフジカラージャストイットCN-16Lである。プ
リンタープロセサーとしては、PP3008AR/PP3008A/PP182
8AR/PP1828A/PP1258AR/PP1258A/PP728AR/PP728Aが挙げ
られ、推奨処理薬品はフジカラージャストイットCP-47L
である。 デタッチ工程で用いるデタッチャー、リアタ
ッチ工程で用いるリアタッチャーは、それぞれ富士フイ
ルムのDT200/DT100及びAT200/AT100が好ましい。
【0367】APSシステムは、富士フイルムのデジタ
ルイメージワークステーションAladdin 1000を中心とす
るフォトジョイシステムにより楽しむこともできる。例
えば、Aladdin 1000に現像済みAPSカートリッジフイ
ルムを直接装填したり、ネガフイルム、ポジフイルム、
プリントの画像情報を、35mmフイルムスキャナーFE-550
やフラットヘッドスキャナーPE-550を用いて入力し、得
られたデジタル画像データを容易に加工・編集すること
ができる。そのデータは、光定着型感熱カラープリント
方式によるデジタルカラープリンターNC-550ALやレーザ
ー露光熱現像転写方式のピクトログラフィー3000によっ
て、又はフイルムレコーダーを通して既存のラボ機器に
よりプリントとして出力することができる。また、Alad
din 1000は、デジタル情報を直接フロッピー(登録商
標)ディスクやZipディスクに、もしくはCDライターを
介してCD-Rに出力することもできる。
【0368】一方、家庭では、現像済みAPSカートリ
ッジフイルムを富士フイルム製フォトプレイヤーAP-1に
装填するだけでTVで写真を楽しむことができるし、富士
フイルム製フォトスキャナーAS-1に装填すれば、パソコ
ンに画像情報を高速で連続的に取り込むこともできる。
また、フイルム、プリント又は立体物をパソコンに入力
するには、富士フイルム製フォトビジョンFV-10/FV-5が
利用できる。更に、フロッピーディスク、Zipディス
ク、CD-Rもしくはハードディスクに記録された画像情報
は、富士フイルムのアプリケーションソフト フォトフ
ァクトリーを用いてパソコン上で様々に加工して楽しむ
ことができる。パソコンから高画質なプリントを出力す
るには、光定着型感熱カラープリント方式の富士フイル
ム製デジタルカラープリンターNC-2/NC-2Dが好適であ
る。
【0369】現像済みのAPSカートリッジフイルムを
収納するには、フジカラーポケットアルバムAP-5ポップ
L、AP-1ポップL、 AP-1ポップKG又はカートリッジファ
イル16が好ましい。
【0370】
【実施例】実施例1 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層を重層塗布し、多層カラー
感光材料である試料101を作製した。
【0371】(感光層組成)各層に使用する素材の主な
ものは下記のように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2 単位で表した塗布量
を示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0372】 (試料101) 第1層(第1ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.170 沃臭化銀乳剤P 銀 0.01 ゼラチン 0.87 ExC−1 0.002 ExC−3 0.002 Cpd−2 0.001 HBS−1 0.004 HBS−2 0.002。
【0373】 第2層(第2ハレーション防止層) ゼラチン 0.407 ExM−1 0.050 ExF−1 2.0×10-3 HBS−1 0.074 固体分散染料 ExF−2 0.015 固体分散染料 ExF−3 0.020。
【0374】 第3層(中間層) 沃臭化銀乳剤O 0.025 ExC−2 0.022 ポリエチルアクリレートラテックス 0.085 ゼラチン 0.294。
【0375】 第4層(低感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤A 銀 0.300 ExS−1 5.5×10-4 ExS−2 1.0×10-5 ExS−3 2.4×10-4 ExC−1 0.109 ExC−3 0.044 ExC−4 0.072 ExC−5 0.011 ExC−6 0.003 Cpd−2 0.025 Cpd−4 0.025 ゼラチン 0.80。
【0376】 第5層(中感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤B 銀 0.300 沃臭化銀乳剤C 銀 0.54 ExS−1 5.0×10-4 ExS−2 1.0×10-5 ExS−3 2.0×10-4 ExC−1 0.14 ExC−2 0.026 ExC−3 0.020 ExC−4 0.12 ExC−5 0.016 ExC−6 0.007 Cpd−2 0.036 Cpd−4 0.028 HBS−1 0.16 ゼラチン 1.18。
【0377】 第6層(高感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤D 銀 1.47 ExS−1 3.7×10-4 ExS−2 1×10-5 ExS−3 1.8×10-4 ExC−1 0.18 ExC−3 0.07 ExC−6 0.029 ExC−7 0.010 ExY−5 0.008 Cpd−2 0.046 Cpd−4 0.077 HBS−1 0.25 HBS−2 0.12 ゼラチン 2.12。
【0378】 第7層(中間層) Cpd−1 0.089 固体分散染料ExF−4 0.030 HBS−1 0.050 ポリエチルアクリレートラテックス 0.83 ゼラチン 0.84。
【0379】 第8層(赤感層へ重層効果を与える層) 沃臭化銀乳剤E 銀 0.610 ExS−6 1.7×10-4 ExS−10 4.6×10-4 Cpd−4 0.030 ExM−2 0.096 ExM−3 0.028 ExY−1 0.031 HBS−1 0.085 HBS−3 0.003 ゼラチン 0.58。
【0380】 第9層(低感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤F 銀 0.39 沃臭化銀乳剤G 銀 0.31 沃臭化銀乳剤H 銀 0.35 ExS−4 2.4×10-5 ExS−5 1.0×10-4 ExS−6 3.9×10-4 ExS−7 7.7×10-5 ExS−8 3.3×10-4 ExM−2 0.36 ExM−3 0.045 HBS−1 0.28 HBS−3 0.01 HSB−4 0.27 ゼラチン 1.39。
【0381】 第10層(中感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤I 銀 0.42 ExS−4 5.3×10-5 ExS−7 1.5×10-4 ExS−8 6.3×10-4 ExC−6 0.009 ExM−2 0.031 ExM−3 0.029 ExY−1 0.006 ExM−4 0.028 HBS−1 0.064 HBS−3 2.1×10-3 ゼラチン 0.44。
【0382】 第11層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤I 銀 0.21 沃臭化銀乳剤J 銀 0.78 ExS−4 4.1×10-5 ExS−7 1.1×10-4 ExS−8 4.9×10-4 ExC−6 0.004 ExM−1 0.016 ExM−3 0.036 ExM−4 0.020 ExM−5 0.004 ExY−5 0.003 ExM−2 0.013 Cpd−3 0.004 Cpd−4 0.007 HBS−1 0.18 ポリエチルアクリレートラテックス 0.099 ゼラチン 1.11。
【0383】 第12層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.047 Cpd−1 0.16 固体分散染料ExF−5 0.020 固体分散染料ExF−6 0.020 油溶性染料ExF−7 0.010 HBS−1 0.082 ゼラチン 1.057。
【0384】 第13層(低感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤K 銀 0.16 沃臭化銀乳剤L 銀 0.20 沃臭化銀乳剤M 銀 0.09 ExS−9 4.4×10-4 ExS−10 4.0×10-4 ExC−1 0.041 ExC−8 0.012 ExY−1 0.035 ExY−2 0.71 ExY−3 0.10 ExY−4 0.005 Cpd−2 0.10 Cpd−3 4.0×10-3 HBS−1 0.24 ゼラチン 1.41。
【0385】 第14層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤N 銀 0.75 ExS−9 3.6×10-4 ExC−1 0.013 ExY−2 0.31 ExY−3 0.05 ExY−6 0.062 Cpd−2 0.075 Cpd−3 1.0×10-3 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.91。
【0386】 第15層(第1保護層) 沃臭化銀乳剤O 銀 0.30 UV−1 0.21 UV−2 0.13 UV−3 0.20 UV−4 0.025 F−18 0.009 HBS−1 0.12 HBS−4 5.0×10-2 ゼラチン 2.3。
【0387】 第16層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径1.7μm) 0.15 B−3 0.05 S−1 0.20 ゼラチン 0.75。
【0388】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために、W−1ないしW−5、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−18及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
パラジウム塩、イリジウム塩、ルテニウム塩、ロジウム
塩が含有されている。また、第8層の塗布液にハロゲン
化銀1モル当たり8.5×10-3グラム、第11層に
7.9×10-3グラムのカルシウムを硝酸カルシウム水
溶液で添加し、試料を作製した。
【0389】上記に略号で示した乳剤の AgI含量及び粒
子サイズ、表面ヨード含有率等を下記表1に示す。表面
ヨード含有率はXPSにより下記の如く調べることがで
きる。試料を1×10torr移管の真空中で−115
℃まで冷却し、プローブX線としてMgKαをX線源電
圧8kV、X線電流20mAで照射し、Ag3d5/
2、Br3d、I3d5/2電子について測定し、測定
されたピークの積分強度を感度因子で補正し、これらの
強度比から表面のヨード含有率を求めた。
【0390】
【表1】
【0391】表1において、 (1)乳剤L〜Oは特開平2−191938号の実施例
に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒
子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Oは特開平3−237450号の実施例
に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸
ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が
施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子には特開平3−237450号に記載
されているような転位線が高圧電子顕微鏡を用いて観察
されている。 有機固体分散染料の分散物の調製 下記、ExF−2を次の方法で分散した。即ち、水2
1.7mL及び5%水溶液のp−オクチルフェノキシエ
トキシエトキシエタンスルホン酸ソーダ3mL並びに5
%水溶液のp−オクチルフェノキシポリオキシエチレン
エーテル(重合度10)0.5gとを700mLのポッ
トミルに入れ、染料ExF−2を5.0gと酸化ジルコ
ニウムビーズ(直径1mm)500mLを添加して内容
物を2時間分散した。この分散には中央工機製のBO型
振動ボールミルを用いた。分散後、内容物を取り出し、
12.5%ゼラチン水溶液8gに添加し、ビーズを濾過
して除き、染料のゼラチン分散物を得た。染料微粒子の
平均粒径は0.44μmであった。
【0392】同様にして、ExF−3、ExF−4及び
ExF−6の固体分散物を得た。染料微粒子の平均粒径
はそれぞれ、0.24μm、0.45μm、0.52μ
mであった。ExF−5は欧州特許出願公開(EP)第
549,489A号明細書の実施例1に記載の微小析出
(Microprecipitation)分散方法に
より分散した。平均粒径は0.06μmであった。
【0393】ExF−8の固体分散物を以下の方法で分
散した。
【0394】水を30%含むExF−8のウェットケー
キ1400gに水及びW−2を70g加えて攪拌し、E
xF−8を70g加えて攪拌し、ExF−8濃度30%
のスラリーとした。次にアイメックス(株)製ウルトラ
ビスコミル(UVM−2)に平均粒径0.5mmのジル
コニアビーズを1700mL充填し、スラリーを通して
周速約10m/sec、吐出量0.5L/minで8時
間粉砕した。
【0395】上記各層の形成に用いた化合物は、以下に
示すとおりである。
【0396】
【化117】
【0397】
【化118】
【0398】
【化119】
【0399】
【化120】
【0400】
【化121】
【0401】
【化122】
【0402】
【化123】
【0403】
【化124】
【0404】
【化125】
【0405】
【化126】
【0406】
【化127】
【0407】
【化128】
【0408】
【化129】
【0409】
【化130】
【0410】
【化131】
【0411】
【化132】
【0412】(試料102から試料107の作製)試料101の
第8層に表2に示すようなカプラーの置き換えと追加カ
プラーを添加した以外は試料101と同様にして試料102か
ら107を作製した。
【0413】(試料108から試料114の作製)試料101の
第10層、第11層に表3に示すようなカプラーの置き換え
と追加カプラーを添加した以外は試料101と同様にして
試料108から114を作製した。
【0414】(試料115から試料121の作製)試料101の
第13層に表4に示すようなにカプラーを置き換えた以外
は試料101と同様にして試料115から121を作製した。
【0415】試料101〜121を標準白色光源、黒体放射48
00゜Kのエネルギー分布を有する光源でウエッジ露光
し、以下に示す現像処理を行ない、処理後に各試料につ
いてシアン、マゼンタ、イエローの吸収濃度を測定し、
特性曲線を求めた。得られた特性曲線からそれぞれシア
ン、マゼンタ、イエローの階調度γC、γM、γYを求
め、さらに後述する方法で光堅牢性と湿熱堅牢性の評価
を行った。
【0416】次に、各試料の現像処理方法を示す。
【0417】
【0418】次に、処理液の組成を記す。 (発色現像液) (単位g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 炭酸カリウム 30.0 臭化カリウム 1.4 ヨウ化カリウム 1.5 mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) 4.5 アミノ〕−2−メチルアニリン硫酸塩 水を加えて 1.0 L pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05。
【0419】 (漂白定着液) (単位g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄 100.0 ナトリウム三水塩 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.03 臭化アンモニウム 140.0 硝酸アンモニウム 30.0 アンモニア水(27%) 6.5 mL 水を加えて 1.0 L pH(アンモニア水と硝酸にて調整) 6.0。
【0420】 (定着液) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.5 亜硫酸アンモニウム 20.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/L) 295.0 mL 酢酸(90%) 3.3 水を加えて 1.0 L pH(アンモニア水と酢酸にて調整) 6.7。
【0421】 (安定液) (単位g) p−ノニルフェノキシポリグリシドール (グリシドール平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル) ピペラジン 0.75 ヒドロキシ酢酸 0.02 ヒドロキシエチルセルロース 0.1 (ダイセル化学 HEC SP-2000) 1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オン 0.05 水を加えて 1.0 L pH 8.5。
【0422】光堅牢性は蛍光灯(20000Lux)にて1週間光
照射を行い、青色光もしくは緑色光にて測定したときの
初濃度(D0)=最低濃度+0.2および1.0に対する光照射後
の濃度(D)の百分率(%)で表した。
【0423】湿熱堅牢性は60℃、70%の条件下で二ヶ月
保存し、青色光で測定したときの初濃度(D0)=最低濃度
+1.0に対する保存後の濃度(D)の百分率(%)で表した。
【0424】
【表2】
【0425】
【表3】
【0426】
【表4】
【0427】表2から明らかなようにそれぞれのExY-1
を化合物106に置き換えた試料は湿熱堅牢性(Y)の向上と
隣接層への現像抑制効果の増加を共に実現できるが、添
加層の発色色素(マゼンタ)の低濃度部の光堅牢性を悪
化させてしまう。しかしながらシアン色素生成カプラー
を共存させた場合には光堅牢性が大幅に改良され、トー
タルで層間効果と色像堅牢性を十分向上することができ
る。化合物12を用いた場合にも結果として化合物106と
ほぼ同等の性能を実現することが出来る。
【0428】表3からExC-6を単に化合物12や106に置き
換えただけでは隣接層への層間効果を得る代わりに光堅
牢性が犠牲になる。この場合にもシアン色素生成カプラ
ーと共存させることで層間効果と光堅牢性が両立できる
ことが分かる。
【0429】表4からもシアン色素生成カプラーが共存
している層においては表2や表3に見られたのと同様に
層間効果と色像堅牢性を共に改善できることが確認され
た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、
    緑感性ハロゲン化銀乳剤層、赤感性ハロゲン化銀乳剤層
    を有するハロゲン化銀カラー感写真感光材料において、
    イエローもしくはマゼンタ色素を生成するカプラーを主
    として含む層のうちの少なくとも一層に一般式(I)ま
    たは(II)で表される現像主薬酸化体とのカップリング
    後に実質的に色像に寄与しない化合物を生成する写真性
    有用基放出化合物を少なくとも1種含み、かつ同一層内
    に一般式(C-I)から(C-III)で表される化合物の少なくと
    も一つを含むことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真
    感光材料。 一般式(I) COUP1−B1 式中、COUP1は現像主薬酸化体とのカップリング反
    応によりB1を放出するとともに水溶性もしくはアルカ
    リ可溶性の化合物を生成するカプラー残基を表す。B1
    はCOUP1のカップリング位で連結する写真性有用基
    もしくはその前駆体を表す。 一般式(II) COUP2−A−E−B2 式中、COUP2は現像主薬酸化体とカップリング可能
    なカプラー残基を表し、Eは求電子部位を表し、Aは、
    COUP2と現像主薬酸化体とのカップリング生成物に
    おける現像主薬由来でカップリング位に直接結合した窒
    素原子と求電子部位Eとの分子内求核置換反応により4
    乃至8員の環形成をともなってB2を放出させることが
    可能な2価の連結基または単結合を表し、COUP2の
    カップリング位でCOUP2と結合していてもよいし、
    COUP2のカップリング位以外でCOUP2と結合し
    ていてもよい。B2は写真性有用基またはその前駆体を
    表す。 【化1】 (式中、R1 は−CONR4 5 、−SO2NR4
    5 、−NHCOR4 、−NHCOOR6 、−NH
    SO26 、−NHCONR4 5 又は−NHSO2
    NR4 5 を、R2 はナフタレン環に置換可能な基
    を、mは0または1の整数を、kは0ないし3の整数
    を、R3 は置換基を、X1 は水素原子又は現像主薬酸
    化体とのカップリング反応により離脱可能な基、写真性
    有用基又はその前駆体をそれぞれ表わす。ただし、R4
    及びR5 は同じでも異なっていてもよく、独立に水
    素原子、アルキル基、アリール基又は複素環基を、R6
    はアルキル基、アリール基又は複素環基を表わす。k
    が複数のときはR2 は同じでも異なっていてもよく、
    また互いに結合して環を形成してもよい。R2
    3 、又はR3 とX1 とが互いに結合して環を形成
    してもよい。また、R1 、R2 、R3 又はX1 にお
    いて2価もしくは2価以上の基を介して互いに結合する
    2量体又はそれ以上の多量体を形成してもよい。) 【化2】 【化3】 (式中、R21 はアルキル基、アリール基又は複素環基
    を、R22 はアルキル基を、R23 は水素原子、ハロゲ
    ン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリ
    ールオキシ基、カルボンアミド基又はウレイド基を、R
    24 はアルキル基、アリール基、アルコキシ基、複素環
    基、アリールオキシ基、又はアミノ基を、X2 は水素
    原子又はカップリング離脱基を、nは0又は1をそれぞ
    れ表わす。)
  2. 【請求項2】 現像主薬酸化体とのカップリング後に実
    質的に色像に寄与しない写真性有用基放出化合物が一般
    式(II)である請求項1のハロゲン化銀カラー写真感光
    材料。
  3. 【請求項3】 前記の写真性有用基放出化合物を含む感
    色性層が青感性層、もしくは赤感性層に重層効果を与え
    るドナー層のいずれか一方又は両方である請求項1のハ
    ロゲン化銀カラー写真感光材料。
  4. 【請求項4】 前記の写真性有用基放出化合物を含む感
    色性層が緑感性層、もしくは赤感性層に重層効果を与え
    るドナー層のいずれか一方又は両方である請求項2のハ
    ロゲン化銀カラー写真感光材料。
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