JP2000321808A - 電子写真用転写紙 - Google Patents

電子写真用転写紙

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JP2000321808A JP2000066639A JP2000066639A JP2000321808A JP 2000321808 A JP2000321808 A JP 2000321808A JP 2000066639 A JP2000066639 A JP 2000066639A JP 2000066639 A JP2000066639 A JP 2000066639A JP 2000321808 A JP2000321808 A JP 2000321808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 間接乾式電子写真方式のフルカラー又はモノ
クロームの複写機やプリンターに用いる時に、オフセッ
トが発生せず、低エネルギー・高生産性で鮮明な画像の
得られる電子写真用転写紙を提供しようとするものであ
る。 【解決手段】 基紙の少なくとも片面に塗被層を有する
電子写真用転写紙において、受像層の塗被層厚が10μm
以上であり、かつ用紙の坪量X(g/m2)(JISP-8124)と密度
Y(g/m3)(JISP-8118)の関係が下記式を満たし、必要に応
じて、用紙の定常熱伝導率法における熱伝導率が0.05(W
/m・k)以下であることを特徴とする電子写真用転写紙。 0.5≦Y≦−0.0008X+1.0

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間接乾式電子写真
方式のフルカラーもしくはモノクロームの複写機やプリ
ンターに用いる電子写真用転写紙及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンターのカラー化、
高速化及び高画質化が進んでいる。特に、電子写真方式
のフルカラー複写機やプリンターにおいては、高画質画
像を得るために、画像の入出力のデジタル化が進み、画
像の入力方法、入力した画像の処理方法、現像法、転写
法、定着法などが大きく改善された。また、現像剤や感
光体の画像形成材料もデジタル高精細、高発色カラー記
録に対応して改善されてきた。
【0003】使用されるメディアも多岐にわたってきて
いるが、その中でも、より鮮やかさな画像を得るため
に、従来商業印刷の分野で用いられてきた塗被紙を用い
るケースが増えている。このような塗被紙は、各種コー
タにより、平均粒子径が2μm以下の顔料を基紙の片面
あたり約2〜50g/m2 塗布して得たものである。ま
た、塗被後、カレンダー掛けして表面を平滑化した塗被
紙も製品化されている。
【0004】さらに、近年の特徴として高級感のある複
写画像を得るために、塗被紙の中でも厚手のもの、特に
坪量128〜157g/m2 程度のものを使用したいと
いう要求が出てきた。しかし、このような厚紙の塗被紙
を電子写真方式の複写機やプリンターで使用すると、定
着器でコピー画像を汚す、いわゆるオフセットが発生す
る。オフセットは、トナーが完全に溶融せずに粒状のま
ま転写紙表面に残存するため、トナーが熱定着ロールに
取られたり、定着後に剥がれ落ちる現象をいう。特に、
カラー画像ではモノクロ画像に比べ、トナーの種類も定
着トナーの量も多く、オフセットが生じやすい。
【0005】このようなオフセットを防ぐ方法として
は、熱定着システムの温調温度の上昇、定着速度の低
下、熱定着ロールのニップ量の増大、熱定着ロールへの
離型剤オイルの塗布量の増加、上ローラ表層の離型性の
向上などが挙げられる。しかし、それぞれについて以下
のような弊害や問題がある。
【0006】熱定着ロールのニップ量の増大は、上下の
ローラの強度を高める必要があり、ロールの製造コスト
を上昇させたり、ウェイトアップタイムを長くしたりす
る。また、ロールへのオイル塗布量の増加は、オイルス
タンバイ時にオイルの垂れが生じてオイル滲みを発生し
たりする。
【0007】また、上ローラ表層の離型性を向上させる
ために、従来はトナーのバインダーに離型剤、例えばポ
リエチレン等を添加してきたが、離型性を向上させよう
とするとトナーの流動性が落ち、トナーが凝集して画像
濃度を低下させたり、現像器内のスリーブに付着して画
像濃度を低下させる。そのため、厚手の塗被紙に対する
定着を良好にするためには、用紙に加える熱量を大きく
する必要がある。即ち、普通紙の定着システムに比べ
て、定着システムの温度を上げたり、定着時の速度を低
下することにより熱量の増加を図る必要がある。しか
し、この方法は、最近の低エネルギー化及び高速化とい
った社会の要請に逆行するため、高級感をもつ厚紙の複
写画像を提供できる新たな手法が求められている。
【0008】また、一般の塗被紙は、加熱定着により用
紙内部の水分が蒸発して水蒸気となり用紙の外に排出さ
れるが、塗被層によりこの排出が妨げられ、用紙内部の
水蒸気圧が高くなると、用紙内部が破裂する現象即ちブ
リスターが発生し、画像欠陥の大きな要因となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の問題点を解消し、間接乾式電子写真方式のフルカラ
ー又はモノクロームの複写機やプリンターに用いる時
に、オフセットが発生せず、低エネルギー・高生産性
で、かつ定着器の条件が変化しても一定の鮮明な画像を
得ることのできる電子写真用転写紙を提供しようとする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
採用することにより、上記の課題の解決に成功した。 (1) 基紙の少なくとも片面に塗被層を有する電子写真用
転写紙において、受像層の塗被層厚が10μm以上であ
り、かつ用紙の坪量X(g/m2)(JISP−812
4)と密度Y(g/cm3)(JISP−8118)の関
係が下記式を満たすことを特徴とする電子写真用転写
紙。 0.5≦Y≦−0.0008X+1.0 (2) 定常熱伝導率法における熱伝導率が0.05(W/
m・K)以下であることを特徴とする前記(1) 記載の電
子写真用転写紙。
【0011】(3) シアン色、マゼンタ色及びイエロー色
の網点面積率100%の3色重ね刷り部分を160mm
/秒の速度で定着する際に、定着ロール温度が165℃
で定着したときの、重ね刷り部分の光沢度(JISP−
8124,75度白紙光沢度)と、定着ロール温度が1
80℃で定着したときの前記部分の光沢度の差が20%
以下であることを特徴とする前記(1) 又は(2) 記載の電
子写真用転写紙。 (4) Japan Tappi No.5に基づく透気度
が150〜1500秒の範囲にあることを特徴とする前
記(1) 〜(3) のいずれか1つに記載の電子写真用転写
紙。
【0012】
【発明の実施の形態】一般に、印刷では0.1μm以下
の微小粒径の顔料を含む印刷用インキをブラケットロー
ルなどのロールで用紙に押し付けて印刷する。平滑度の
低い用紙に印刷すると、用紙の凹凸面に沿って微小粒径
の顔料が固定されるため、優れた画質を得ることはでき
ない。そのため、印刷で高画質の画像を得るには、平滑
度が高いほどよく、塗被紙が広く使用されている。
【0013】他方、電子写真では、7〜10μmと比較
的大きな粒径のトナーが用いられ、用紙に転写されたト
ナーは熱定着で一旦溶融されて用紙に固定されるため、
印刷に比べると、画質への平滑度の影響は小さいといわ
れている。逆に、平滑度の高い塗被紙は加熱定着の際、
オフセットを発生させる原因となる。
【0014】塗被紙とオフセットの関係を整理すると次
のようになる。塗被タイプの転写紙は、非塗被タイプの
転写紙に比べて同一坪量の用紙でも、オフセットが発生
しやすい。塗被紙の場合、塗被層が顔料などの主成分と
これを接合する副成分とからなり、非塗被紙の繊維層に
比べて空隙量の小さい、言い換えれば、高密度な構造を
有している。そのため、塗被層は、熱伝導速度の低い空
気層がないため、繊維層に比べて熱伝導速度が高くな
り、用紙内部に熱が早期に拡散する。その結果、用紙表
面に存在するトナーが受ける熱量が小さくなり、完全に
溶融せず粒状のまま用紙表面に残存することがある。こ
のようなトナーは剥がれ落ちたり、熱定着ロールに取ら
れてオフセットを発生する。
【0015】これに対し、非塗被紙の場合、熱伝導速度
が低いため、同一の熱量で定着しても、トナーを確実に
溶融するのでオフセット現象は起こりにくい。例えば、
一定の粒径のトナーあるいは現像剤を用い、用紙の表面
粗さの最大値を規定した非塗被紙を用いてオフセットを
防止することが提案されている(特開平3−16176
0号公報、特開平6−11880号公報等)。
【0016】しかし、塗被紙タイプの転写紙の場合、通
常用いられるような、例えば、カレンダー等の表面処理
を施して用紙表面の粗さを小さくすればするほど、表面
の塗被層の空隙が小さくなり、用紙表面における熱伝導
速度が高くなり、定着時の熱が用紙内部に早期に拡散
し、トナーを溶融するのに不足してオフセットを起こし
やすくなる。このように、塗被紙タイプの転写紙の場
合、前記公報のように転写紙の表面粗さを小さくする方
法でオフセットを改善することはできなかった。
【0017】そこで、本発明者らは、用紙の坪量X(g
/m2)(JISP−8124)と用紙の密度(g/cm
3)(JISP−8118)の異なる塗被紙を作製し、定
着システムを普通紙(限界坪量105g/m2 以下)対
応に設定した富士ゼロックス(株)製の評価機A−Co
lor935及び評価機Docucolor4040に
前記塗被紙をセットしてオフセットの発生状況を調べた
ところ、図1及び図2に示すように、下記式を満たす塗
被紙が定着器の限界坪量を超えた坪量の用紙でも、オフ
セットが発生しないことを確認した。即ち下記式を満た
すことにより、塗被層に十分な断熱効果を持たせること
ができ、塗被紙の問題点であるオフセットを改善でき
た。 0.5≦Y≦−0.0008X+1.0
【0018】用紙の密度Yが〔−0.0008X+1.
0〕を超えると、塗被層の密度が高すぎて、所定の断熱
効果が得られず、定着システムの限界坪量を超えるとオ
フセットが発生する。従来の印刷用塗被紙は全てこの領
域のものであり、これより低い密度の用紙は印刷用イン
クが染み込み過ぎて画像トラブルを発生する。また、用
紙の密度Yが0.5g/cm3 より小さくなると、塗被
層の密度が小さくなりすぎて塗被層自体の強度が確保で
きず、塗被層が欠落したり、塗被層の表面空隙の均一性
が欠けるため、塗被層表層部のトナー分布が不均一とな
り、画像も不均一となる。
【0019】また、本発明の転写紙は、受像層の塗被層
の厚みが10μm以上である必要がある。塗被層の厚み
が10μmより薄くなると、基紙の表面が露出すること
があり、用紙表面が不均一となって高級感のある複写物
を得ることはできない。さらに、本発明の転写紙は定常
熱伝導率法における熱伝導率は0.05(W/m・K)
以下であることを特徴とする。熱伝導率が0.05(W
/m・K)を超えると、熱伝導速度が高くなり、トナー
を溶融する熱量が不足し、オフセットを起こしやすくな
る。
【0020】上記の特徴を有する本発明の転写紙は、定
着条件を変更しても、得られる画像に大きな影響を与え
ないことを確認した。一般に、より高い熱量でトナー定
着を行うと、トナーの溶融が進み、トナーの発色が高く
なり、画像の光沢度が上昇する。これに対し、本発明の
転写紙は、用紙密度が低く、空隙が多い構造を有してい
るため、トナーの受像層内部への落ち込み現象が生じ、
その結果、定着条件が変更しても、トナーの溶融状態及
び発色に大きな差が生じない。
【0021】さらに、本発明の転写紙は、透気度が15
0〜1500秒であることが必要である。150秒を下
回ると、塗被層の構成成分同士の結合が十分ではなく、
塗被層の欠落が起こる。1500秒を上回ると、定着時
の熱で用紙内部の水分が水蒸気となり、その圧力で用紙
内部が破裂し、画像のふくれ(ブリスター)が発生す
る。
【0022】本発明の塗被紙を調製する方法は、例え
ば、比重の低い鉱物系顔料を使用する方法、粒径が大き
く塗被層中に空隙を作りやすい鉱物系顔料を使用する方
法、低密度な中空の有機顔料を使用する方法、鎖状に結
合した顔料により塗被層中に空隙を形成する方法、ある
いは樹脂成分を発泡させて多孔性塗被層を形成させる方
法等が挙げられる。また、必要に応じて用紙の製造工程
を選択・制御して、例えば、エアナイフコータ、ロール
コータ等の塗工時に塗被層にかかる圧力の小さい塗工方
法の選択、又は、ブレードコータ等で塗工する際には、
塗被層にかかる圧力の制御を行うことにより、前記の用
紙の坪量と密度の関係、透気度の条件を満たすように調
整することができる。
【0023】本発明の塗被紙の基紙として用いるパルプ
は、特に限定されるものではないが、通常の一般塗被紙
の基紙に用いるパルプ、例えば、サルファイトパルプ、
クラフトパルプ、セミケミカルパルプ、ケミグラウンド
パルプ、砕木パルプ、リファイナーグラウンドパルプ、
サーモメカニカルパルプ等を単独あるいは複数組み合わ
せて使用することができる。また、塩素を用いずに漂白
したパルプ、いわゆるECFパルプは好ましく用いるこ
とができる。
【0024】また、本発明に係わる基紙には、塗被適性
を良くするため、また塗被後の不透明度及び白色度を向
上させるために填料を使用することができる。ここで使
用できる填料としては、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸
カルシウム、カオリン、焼成クレー、パイオロフェライ
ト、セリサイト、タルク等の珪酸塩類や二酸化チタン等
の無機填料、及び尿素樹脂、スチレン等の有機顔料を挙
げることができるが、これらに限定されるものではな
い。これらの填料の配合量は特に限定されないが、3〜
20重量%、好ましくは5〜15重量%の範囲が適当で
ある。
【0025】また、本発明の基紙に使用するサイズ剤等
の各種薬品は、内添または外添により使用することがで
きる。サイズ剤の種類は、ロジン系サイズ剤、合成サイ
ズ剤、石油樹脂系サイズ剤、中性サイズ剤等のサイズ剤
を挙げることができ、硫酸バンド、カチオン化澱粉等、
適当なサイズ剤と繊維を組み合わせても使用できる。電
子写真方式の複写機やプリンター等におけるコピー後の
用紙保存性を確保する観点から、中性サイズ剤、例え
ば、アルケニル無水コハク酸系サイズ剤、アルキルケテ
ンダイマー、アルケニルケテンダイマー、中性ロジン、
石油サイズ、オレフィン系樹脂、スチレン・アクリル系
樹脂等を配合することが好ましい。
【0026】さらに、用紙の表面電気抵抗値を調整する
目的で塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウ
ム、硫酸ナトリウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化
錫、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等の無機系材
料や、アルキルリン酸エステル酸、アルキル硫酸エステ
ル酸、スルホン酸ナトリウム塩、第4級アンモニウム塩
等の有機系材料を単独あるいは混合して使用することが
できる。この他に、紙力増強剤、染料、pH調整剤等、
通常の塗被紙用基紙に配合される各種助剤が適宜使用さ
れる。
【0027】本発明の転写紙の塗被層は顔料と結着樹脂
を含有する。ここで用いる顔料は、前記の顔料の他に、
通常の塗被紙に一般的に用いられる顔料、例えば、重質
炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、二酸化チタン、
水酸化アルミニウム、サチンホワイト、タルク、マイ
カ、リトポン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、非晶質シリ
カ、コロイダルシリカ、ホワイトカーボン、カオリン、
焼成カオリン、デラミネーテッドクレー、珪酸、アルミ
ノ珪酸塩、セリサイト、ベントナイト、スメクタイト等
の鉱物質系顔料や、ポリスチレン樹脂微粒子、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エポキシ樹脂、スチレン−アク
リル共重合体、尿素ホルムアルデヒド樹脂微粒子、微少
中空粒子、その他の有機系顔料等を目的・用途に応じて
適宜使用することができる。
【0028】また、本発明の転写紙の塗被層に用いる結
着樹脂は、例えば水溶性樹脂や水分散性樹脂が用いら
れ、例えば、種々の分子量およびケン化度のポリビニル
アルコールおよびその誘導体、デンプンおよびその誘導
体、例えば酸化デンプン、エステル化デンプン、酵素変
性デンプンやそれらをフラッシュドライして得られる冷
水可溶性デンプン、酢酸化デンプンのような各種加工デ
ンプン、メトキシセルロース、カルボキシルメチルセル
ロース、メチルセルロース、及びエチルセルロース等の
セルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニル
ピロリドン、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル共
重合体、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル−メタ
クリル酸エステル共重合体、スチレン・無水マレイン酸
共重合体のアルカリ塩、ポリアクリルアミド及びその誘
導体、ポリエチレングリコール等の水溶性樹脂、並び
に、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン・アクリル共重合体、ブタジエ
ン・メチルメタクリレート共重合体、酢酸ビニル・ブチ
ルアクリレート共重合体、ニトリル・ブタジエン共重合
体、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリル酸
・メチルメタクリレート系共重合体、スチレン・ブタジ
エン−アクリル系共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のラ
ッテクス等の水分散性樹脂さらには、ニカワ、カゼイ
ン、大豆タンパク、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム等
を用いることができるがこれに限定されるものではな
い。これら顔料および結着樹脂は必要に応じて、単独ま
たは2種類以上混合して使用することができる。
【0029】また必要に応じて、上記の顔料と結着樹脂
の混合物あるいは樹脂中に、整泡剤、発泡剤等の界面活
性剤、分散剤、増粘剤、保水剤、耐水化剤、潤滑剤、架
橋剤、可塑剤等の各種助剤を目的に応じて適宜使用する
ことができる。
【0030】このように調製された塗被組成物は、一般
の塗被紙製造に使用される塗被装置、例えばブレードコ
ータ、エアナイフコータ、ロールコータ、リバースロー
ルコータ、バーコータ、カーテンコータ、ダイスロット
コータ、グラビアコータ、キャストコータ等を用いオン
マシンあるいはオフマシンによって基紙上に一層あるい
は多層に分けて乾燥重量で片面当たり2〜50g/m2
程度塗被される。また、多層に分けて塗被する場合、必
ずしも同一の塗被組成物を同一の方法で塗被する必要は
なく、各層の塗被組成物は目的に応じて調製され、各種
塗被装置により積層塗被することができる。また、基紙
に多孔性塗被層を形成するには、樹脂含有液に気泡を含
有分散させる方法(発泡方法)が採用されるが、発泡方
法には例えば遊星運動をしつつ回転する攪拌翼を有する
いわゆる製菓用の発泡機、一般に乳化分散等に利用され
ているホモミキサー、カウレスディゾルバー等の攪拌機
あるいは密閉系内に空気と樹脂含有液の混合物を連続的
に送入しながら機械的に攪拌を施し、空気を微細な気泡
に分散混合させる装置、例えば米国ガストンカウンティ
ー社、オランダのストーク社等の連続発泡機を用いるこ
とができるが、特に厳格な制限はない。また、樹脂含有
液を塗被する方法としては、上述の塗被紙製造に用いら
れる塗被装置および方法を用いることができる。
【0031】本発明の塗被紙は、塗被組成物を塗被、乾
燥したままの状態でも使用されるが、通常はスーパーカ
レンダー、マシンカレンダー、ソフトニップカレンダー
等の平滑化装置で塗被層表面の平滑性をさらに向上させ
る。また、塗被後、半乾燥状態もしくは乾燥状態にある
用紙に対して、鏡面仕上げを施した加温あるいは非加温
状態のキャストドラム等を接触させて、多孔性塗被層表
面の平滑性を向上させても良い。しかし、加圧下あるい
は加温下で過度に平滑仕上げ処理を施すと、塗被層が緻
密化し、破壊が生じて、断熱性効果が低下し、該塗被紙
の有する優れた定着性能が得られなくなることもある。
したがって、前記の平滑仕上げ処理に際しては処理条件
を十分に考慮する必要がある。
【0032】また、多孔性塗被層の表面電気抵抗値は、
通常1×108 〜1×1012Ω、好ましくは1×108
〜1×1011Ω、より好ましくは1×109 〜1×10
11Ωの範囲に調整するのが適当である。1×108 Ω未
満の場合には、高湿環境下において転写紙へのトナーの
転写が不十分となり、濃度の低下や濃度むらを生じ易く
なる。一方、1×1012Ωを超える場合は、低湿環境下
においてトナー転写後、感光体から転写紙を剥離する際
にトナーが飛び散り易くなり、画像の乱れが発生して画
質を低下する傾向がある。
【0033】開封直後の製品水分量(JISP812
7)は、4〜6.5%、好ましくは4.5〜6.0%の
範囲になるように抄紙機、コータのドライヤーおよびカ
レンダー工程等で調整する。また、保管時に吸脱湿が進
行しないように、ポリエチレンラミネート紙等の防湿包
装紙やポリプロピレン等で用紙を包装することが好まし
い。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれにより限定されるものではない。な
お、実施例中で「固形分重量部」を「部」と記載する。 〔実施例1〕LBKP(フリーネス(CSF)=450
ml)90部、及びNBKP(フリーネス(CSF)=
450ml)10部のパルプスラリーに、軽質炭酸カル
シウム(PC:白石カルシウム(株))を5部となるよう
に添加し、対パルプ当たり、澱粉1.5部、アルケニル
無水コハク酸0.1部、及び硫酸バンド0.6部を添加
し、長網抄紙機を用いて抄紙して澱粉の塗被量が1.0
g/m2 となるようにサイズプレスで塗布し、坪量が1
08g/m2 、密度0.70g/cm3 の基紙を得た。
【0035】顔料成分として、カオリン(ウルトラホワ
イト90:エンゲルハード(株))を50部、重質炭酸カ
ルシウム(カーピタル60:富士カオリン(株))を40
部、有機顔料(OP−84J:日本ゼオン(株))を10
部とし、前記顔料成分100部に対し、接着剤として酸
化澱粉(エースA:王子コーンスターチ)を2部、SB
R(JSR0668:日本合成ゴム(株))を10部添加
して塗被層塗料を作成し、上記の基紙に、ブレード塗工
で片面当たり10g/m2 で両面塗工を施して、片面塗
被層の厚みが16μmで、用紙の坪量が128g/
2 、密度が0.88g/cm3 、透気度が600秒の
実施例1の電子写真用転写紙を得た。
【0036】〔実施例2〕顔料成分として、カオリン
(ウルトラホワイト90:エンゲルハード(株))を30
部、重質炭酸カルシウム(カーピタル60:富士カオリ
ン(株))を40部、シリカ(スノーテックス−PS:日
産化学工業(株))を30部とし、前記顔料成分100部
に対し接着剤として酸化澱粉(エースA:王子コーンス
ターチ(株))を3部、SBR(JSR0668:日本合
成ゴム(株))を12部添加して塗被層塗料を作成し、実
施例1と同様に調製して抄紙した坪量98g/m2 、密
度0.72g/cm3 の基紙に、ブレード塗工で片面当
たり15g/m2 で両面塗工を施し、片面塗被層の厚み
が20μmで、用紙の坪量が128g/m2 、密度が
0.86g/cm3 、透気度が900秒の実施例2の電
子写真用転写紙を得た。
【0037】〔実施例3〕樹脂成分として、水溶性ポリ
ウレタン樹脂(NeoRezR−966:ゼネカ(株))
70部、顔料成分としてカオリナイトクレー(HTクレ
ー:エンゲルハード(株))30部を用い、前記樹脂と顔
料の混合液100部に対し、高級脂肪酸系整泡剤(SN
フォーム200:サンノプコ(株))を5部、粘度調製用
(増粘用)カルボキシメチルセルロース(AGガム:第
一工業製薬(株))3部を添加し、この塗被層塗料を連続
発泡機(ターボホィップTW−70:株式会社愛工舎製
作所)を使用し、攪拌速度1500rpmで発泡倍率
2.0倍に発泡処理を行った。上記の気泡含有樹脂混合
液を発泡後直ちに実施例1と同様に調製して抄紙した坪
量116g/m2 、密度0.69g/cm3 の基紙にア
プリケーターバーを用いて乾燥後の塗被量が10g/m
2 となるように塗被し、乾燥して、多孔性樹脂層を形成
した。多孔性樹脂層の厚みは20μmであった。この多
孔性樹脂層を形成した上質紙の裏面上に、酸化変性デン
プン(王子エースC:王子コーンスターチ(株))100
部および架橋剤(パピロールJ−001:昭和電工
(株))25部からなる樹脂混合液をメイヤーバーを用い
て乾燥後の塗被量が2g/m2 となるように塗被し乾燥
して、カール防止層を形成し、用紙の坪量が128g/
2 、密度が0.78g/cm3 、透気度が300秒の
実施例3の電子写真用転写紙を得た。
【0038】〔実施例4〕樹脂成分として、水溶性ポリ
ウレタン樹脂(NeoRezR−966:ゼネカ(株))
を単独で用い、この樹脂液100部に対し、高級脂肪酸
系整泡剤(SNフォーム200:サンノプコ(株))を5
部、粘度調製用(増粘用)カルボキシメチルセルロース
(AGガム:第一工業製薬(株))3部を添加し、この塗
被層塗料を連続発泡機(ターボホィップTW−70:株
式会社愛工舎製作所)を使用し、攪拌速度1500rp
mで、発泡倍率2.0倍に発泡処理を行った。上記の気
泡含有樹脂混合液を発泡後直ちに実施例1と同様に調製
して抄紙した坪量116g/m2 、密度0.69g/c
3 の基紙にアプリケーターバーを用いて乾燥後の塗被
量が10g/m2 となるように塗被し、乾燥して、多孔
性樹脂層を形成した。多孔性樹脂層の厚みは28μmで
あった。この多孔性樹脂層を形成した上質紙の裏面上
に、実施例3と全く同様にして、カール防止層を形成
し、用紙の坪量が128g/m2 、密度が0.74g/
cm3 、透気度が200秒の実施例3の電子写真用転写
紙を得た。
【0039】〔実施例5〕実施例4と同様の気泡含有樹
脂混合液を発泡処理後直ちに、実施例1と同様に調製し
て抄紙した坪量150g/m2 、密度0.68g/cm
3 の基紙にアプリケーターバーを用いて乾燥後の塗被量
が10g/m2 となるように塗被し、乾燥して、多孔性
樹脂層を形成した。多孔性樹脂層の厚みは28μmであ
った。この多孔性樹脂層を形成した上質紙の裏面上に、
実施例3と全く同様にして、カール防止層を形成し、用
紙の坪量が157g/m2 、密度が0.78g/c
3 、透気度が330秒の実施例5の電子写真用転写紙
を得た。
【0040】〔比較例1〕顔料成分としてカオリン(ウ
ルトラホワイト90:エンゲルハード(株))を70部、
重質炭酸カルシウム(カーピタル90:富士カオリン
(株))を30部とし、前記顔料成分100重量部に対
し、接着剤として酸化澱粉(エースA:王子コーンスタ
ーチ(株))を3部、SBR(JSR0668:日本合成
ゴム(株))を13部とし、塗被層塗料を作成、実施例1
と同様に調製して抄紙した坪量108g/m2 、密度
0.70g/cm3 の基紙に、ブレード塗工にて片面1
0g/m2で両面塗工し、片面塗被層の厚みが14μm
で、用紙の坪量が128g/m2 、密度が0.96g/
cm3 、透気度が2500秒の比較例1の電子写真用転
写紙を得た。
【0041】〔比較例2〕LBKP(フリーネス(CS
F)=450ml)70部、及びNBKP(フリーネス
(CSF)=450ml)30部のパルプスラリーに、
軽質炭酸カルシウム(PC:白石カルシウム(株))を5
部となるように添加し、対パルプ当たり、澱粉1.5
部、アルケニル無水コハク酸0.1部、及び硫酸バンド
0.6部を添加し、長網抄紙機を用いて抄紙し、澱粉を
1.0g/m2 となるようにサイズプレスで塗布し、坪
量が78g/m2 、密度0.60g/cm3 の基紙を得
た。この基紙に、比較例1と全く同一の塗被層塗料をブ
レード塗工にて片面25g/m2 で両面塗工し、片面塗
被層の厚みが13μmで、用紙の坪量が128g/
2 、密度が1.00g/cm3 、透気度が2800秒
の比較例2の電子写真用転写紙を得た。
【0042】〔比較例3〕実施例1の電子写真用転写紙
をスーパーカレンダーにて処理し、片面塗被層の厚みが
11μmで、用紙の坪量が128g/m2 、密度が1.
02g/cm3 、透気度が1200秒の比較例3の電子
写真用転写紙を得た。
【0043】〔比較例4〕実施例1で得た基紙に実施例
1と同様の塗被層塗料を片面6g/m2 で両面塗工し、
片面の塗被層の厚みが8μmで、用紙の坪量が120g
/m2 、密度が0.82g/cm3 、透気度が500秒
の比較例4の電子写真用転写紙を得た。
【0044】〔比較例5〕市販の印刷用塗被紙ニューエ
イジ(王子製紙(株))を比較例5の電子写真用転写紙と
した。この転写紙の片面塗被層の厚みは17μmで、用
紙の坪量は130g/m2 、密度が 0.93g/cm
3 、透気度が5200秒であった。
【0045】〔比較例6〕市販の印刷用塗被紙ロストン
カラーホワイト(王子製紙(株))を比較例6の電子写真
用転写紙とした。この転写紙の片面塗被層厚みは22μ
mで、用紙の坪量は129g/m2 、密度が1.10g
/cm3 、透気度が6000秒であった。
【0046】〔比較例7〕市販の印刷用塗被紙スイング
マット(三菱製紙(株))を比較例7の電子写真用転写紙
とした。この転写紙の片面塗被層の厚みは6μmで、用
紙の坪量は128g/m2 、密度が0.83g/c
3 、透気度が4200秒であった。
【0047】〔比較例8〕市販の印刷用塗被紙OKトッ
プコート(王子製紙(株))を比較例8の電子写真用転写
紙とした。この転写紙の片面塗被層の厚みは14μm
で、用紙の坪量は107g/m2 、密度が1.23g/
cm3 、透気度が17000秒であった。
【0048】〔比較例9〕樹脂成分として、水溶性ポリ
ウレタン樹脂(NeoRezR−966:ゼネカ(株))
を単独で用い、この樹脂液100部に対し、高級脂肪酸
系整泡剤(SNフォーム200:サンノプコ(株))を2
0部、粘度調製用(増粘用)カルボキシメチルセルロー
ス(AGガム:第一工業製薬(株))5部を添加し、この
塗被層塗料を連続発泡機(ターボホィップTW−70:
株式会社愛工舎製作所)を使用し、攪拌速度2000r
pmで、発泡倍率10.0倍に発泡処理を行った。上記
の気泡含有樹脂混合液を発泡後直ちに、実施例1と同様
に調製して抄紙した坪量116g/m2 、密度0.69
g/cm3 の基紙にアプリケーターバーを用いて乾燥後
の塗被量が10g/m2 となるように塗被し、乾燥し
て、多孔性樹脂層を形成した。多孔性樹脂層の厚みは1
50μmであった。この多孔性樹脂層を形成した上質紙
の裏面上に、実施例3と全く同様にして、カール防止層
を形成し、用紙の坪量が128g/m2 、密度が0.3
7g/cm3 、透気度が26秒の比較例9の電子写真用
転写紙を得た。
【0049】(品質評価方法) (1)坪量:JISP−8124の方法により測定し
た。 (2)密度:JISP−8118の方法により測定し
た。 (3)塗被層の厚み:塗被層の厚みは、電界放出型走査
電子顕微鏡(型式S−4200、日立製作所製)を用い
て測定した。試料数を3点とし、倍率を500倍で塗被
層断面を写真撮影し、試料一点につき、最初に任意の点
を1箇所選択し、それを含め、そこから40μm毎の箇
所の塗被層厚みを計5箇所について測定し、計15箇所
の平均を塗被層厚みとした。 (4)透気度:Japan Tappi No.5の方
法により測定した。
【0050】(5)オフセット評価:転写紙のオフセッ
ト評価は、富士ゼロックス社製の乾式間接電子写真方式
のデジタルカラー複写機A−Color935、及び複
写機DocuColor4040を用い、22℃、55
%RH環境下で実施した。定着モードは普通紙モード
(限界用紙坪量105g/m2 以下)でコピー原稿は、
シアン色、マゼンタ色、イエロー色の3色の網点面積率
100%のものを用い、3色の重ね刷り部で、下記の基
準でオフセットを目視及びルーペ(倍率25倍)で評価
した。 ◎:目視及びルーペで全く発生の認められないもの ○:ルーペで見ると発生が確認されたが、目視では確認
できないもの △:目視ではっきりと確認されたもの ×:定着されている部分がほとんどないもの
【0051】(6)ブリスター評価:転写紙のブリスタ
ー評価は、富士ゼロックス製の乾式間接電子写真方式の
デジタルカラー複写機A−Color935を用い、2
8℃、85%RH環境下で実施した。定着モードは普通
紙モード(限界用紙坪量105g/m2 以下)でコピー
原稿は、シアン色、マゼンタ色、イエロー色の3色の網
点面積率100%のものを用い、3色の重ね刷り部で、
ブリスター未発生のものは○、発生のものは×とした。
【0052】(7)画質評価:画質評価は、富士ゼロッ
クス製の乾式間接電子写真方式のデジタルカラー複写機
A−Color935を用い、日本規格協会発行の高精
細カラーディジタル標準画像データ(ISO/JIS−
SCID)N1からN4を出力した。この記録試料の画
質を下記の基準で目視により評価した。 ◎:モトルや網点の乱れがなく、均一な面状を有してい
るもの ○:モトルや網点の乱れが僅かにあるが、ほぼ均一な面
状を有しており、実用上問題のないもの △:モトルや網点の乱れがかなりあり、不均一な面状を
面状を有しており、実用上問題のあるもの ×:モトルや網点の乱れが目立ち、面状も著しく悪く実
用上問題のあるもの
【0053】(8)熱伝導率評価法:10cm×10c
mの大きさに裁断した電子写真用転写紙を精密迅速熱物
性測定装置(KES−F7サーモラボII型、カトーテ
ック(株))の熱流検出器(銅板)と熱板とで荷重圧6
g/cm2 ではさみ込み、定常法による熱伝導率を測定
した。その際、熱流検出器は20℃に、熱板を30℃に
保った。なお、熱伝導率の値が小さいほど断熱性は高く
なる。
【0054】(9)画像光沢度測定方法:転写紙の画像
光沢度の測定は富士ゼロックス(株)製の乾式間接電子
写真方式のデジタルカラー複写機DocuColor4
040(定着速度160mm/秒)を用い、22℃、5
5%RH環境下で実施した。定着モードは、普通紙モー
ド(用紙坪量105g/m2 以下の用紙に対応、定着ロ
ール温度165℃)及び厚紙モード(用紙坪量105g
/m2 より高い用紙に対応、定着ロール温度180℃)
で、複写原稿はシアン色、マゼンタ色、イエロー色の3
色の網点面積率100%のものを用い、3色の重ね刷り
部分の画像光沢を、JISP−8142の75度光沢度
測定方法に準じて測定した。両方の定着条件で得られた
画像光沢度の差が小さいほど、定着条件の影響を受けて
いないことになる。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】(評価)表1及び表2から明らかなよう
に、実施例1〜4は坪量が128g/m2 であり、実施
例5は坪量が157g/m2 であるにも関わらず、用紙
の密度と熱伝導率を所定の範囲に調整することができ、
オフセットが発生せず、ブリスターについても問題がな
かった。また、普通紙モードと厚紙モードによる定着条
件の違いに対しても画像光沢度の変化が少なく、画質も
良好であった。これに対し、比較例1〜3、5〜6、及
び8は用紙密度が高すぎて(−0.0008X+1.
0)の値を上回り、熱伝導率も0.05(W/m・K)
を上回ったためオフセットが発生した。また、普通紙モ
ードと厚紙モードによる定着条件を変化させたところ、
画像光沢度が大きく変化した。さらに、比較例1〜2、
5〜8は、透気度が1500秒を上回ってブリスターが
発生した。比較例9は密度Yが0.5g/cm 3 より低
く、比較例4及び7は用紙の密度が(−0.0008X
+1.0)の値を下回ったため、オフセットは発生しな
かったが、塗布層の厚みが10μmを下回ったため、基
紙表面を塗被層が完全に覆うことができず、モトルや網
点の乱れが多く、画質が著しく低下した。
【0058】
【発明の効果】本発明は、前記の構成を採用することに
より、従来の転写紙が有していたオフセットの問題を解
消し、塗被層を有する転写紙を低エネルギーで高い生産
性の下で提供でき、かつ定着器の条件が変化しても一定
の鮮明な画像の形成が可能になり、高級感を有する電子
写真複写画像を提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗被層の厚みが10μm以上で、用紙密度及び
用紙坪量を変化させた転写紙を多数用意し、富士ゼロッ
クス(株)製の評価機A−Color935でオフセッ
トの発生状況を調べ、その結果を図に示した。
【図2】塗被層の厚みが10μm以上で、用紙密度及び
用紙坪量を変化させた転写紙を多数用意し、富士ゼロッ
クス(株)製の評価機DocuColor4040でオ
フセットの発生状況を調べ、その結果を図に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細井 清 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 前田 秀一 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社内 (72)発明者 中村 陽 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社内 (72)発明者 加藤 勝 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙の少なくとも片面に塗被層を有する
    電子写真用転写紙において、受像層の塗被層厚が10μ
    m以上であり、かつ用紙の坪量X(g/m2)(JISP
    −8124)と密度Y(g/cm3)(JISP−811
    8)の関係が下記式を満たすことを特徴とする電子写真
    用転写紙。 0.5≦Y≦−0.0008X+1.0
  2. 【請求項2】 定常熱伝導率法における熱伝導率が0.
    05(W/m・K)以下であることを特徴とする請求項
    1記載の電子写真用転写紙。
  3. 【請求項3】 シアン色、マゼンタ色及びイエロー色の
    網点面積率100%の3色重ね刷り部分を160mm/
    秒の速度で定着する際に、定着ロール温度が165℃で
    定着したときの、重ね刷り部分の光沢度(JISP−8
    124,75度白紙光沢度)と、定着ロール温度が18
    0℃で定着したときの前記部分の光沢度の差が20%以
    下であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子写
    真用転写紙。
  4. 【請求項4】 Japan Tappi No.5に基
    づく透気度が150〜1500秒の範囲にあることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真
    用転写紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005195677A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用塗工紙及び画像形成方法
JP2007171593A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用転写用紙及び画像形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005195677A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用塗工紙及び画像形成方法
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