JP2000321852A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000321852A
JP2000321852A JP12777599A JP12777599A JP2000321852A JP 2000321852 A JP2000321852 A JP 2000321852A JP 12777599 A JP12777599 A JP 12777599A JP 12777599 A JP12777599 A JP 12777599A JP 2000321852 A JP2000321852 A JP 2000321852A
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developing
photosensitive drum
voltage
charging
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Kenichiro Waki
健一郎 脇
Masahiro Inoue
雅博 井上
Katsuaki Kobayashi
克彰 小林
Masaru Hibino
勝 日比野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体積抵抗率が109〜1014Ωcm程度に調
整された注入帯電用の表面層を有する像担持体に対し、
交流電界下で2成分接触現像を行なっても、画像のかぶ
りや濃度低下のない良好な画像を得ることである。 【解決手段】 体積抵抗率109〜1014Ωcmの表面
層を有する感光ドラム1の表面を、スリーブ31上に担
持した磁性粒子35を接触させて電荷注入方式により帯
電し、その後、像露光により形成された潜像を、現像器
4により2成分現像剤を用いて、直流電圧と交流電圧を
重畳した現像バイアスを印加下に接触現像する。現像時
に、現像剤の磁性キャリアから感光ドラム1の表面に電
荷が注入されるのを防止するために、現像バイアスの交
流分の周波数を4kHz以上とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に形成
された静電潜像を2成分現像剤により現像して画像を得
る、たとえば複写機あるいはプリンター等とされる電子
写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示す電子写真方式の従来の画像形
成装置の一例について説明する。
【0003】図3において、まず、原稿台10上に原稿
Gを複写すべき面を下側にしてセットする。つぎにコピ
ーボタンを押すことにより複写が開始される。原稿照明
用ランプ、短焦点レンズアレイ、CCDセンサーが一体
に構成されたユニット9が原稿を照射しながら走査する
ことにより、その照明走査光の原稿面反射光が、短焦点
レンズアレイによって結像されてCCDセンサーに入射
される。
【0004】CCDセンサーは受光部、転送部、出力部
より構成されており、CCD受光部において光信号が電
荷信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期して
順次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を電圧
信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力す
る。このようにして得られたアナログ信号を周知の画像
処理を行って、デジタル信号に変換してプリンター部に
送る。
【0005】プリンター部においては、上記の画像信号
を受けて以下のようにして静電潜像を形成する。像担持
体としての感光ドラム11は、中心支軸を中心に所定の
周速度で矢印方向に回転駆動され、その回転過程で表面
が帯電器3により約−650Vになるように一様な帯電
処理を受け、その一様帯電処理された表面上を画像信号
に対応してON/OFF発光される固体レーザー素子か
らのレーザー光を高速で回転する回転多面鏡によって走
査することにより、感光ドラム1の表面に原稿画像に対
応した静電潜像が順次形成されていく。
【0006】図6は、前記の装置においてレーザー光を
走査するレーザー走査部100の概略構成を示すもので
ある。このレーザー走査部100によりレーザー光を走
査する場合には、まず入力された画像信号に基づき発光
信号発生器101により、固体レーザー素子102を所
定タイミングで明滅させる。そして固体レーザー素子1
02から放射されたレーザー光は、コリメーターレンズ
系103により略平行な光束に変換され、さらに矢印B
方向に回転する回転多面鏡104により矢印C方向に走
査されるとともに、fθレンズ群105a、105b、
105cにより感光ドラム1の被走査面106にスポッ
ト状に結像される。このようなレーザー光の走査により
被走査面106上に画像一走査分の露光分布が形成さ
れ、さらに各走査ごとに被走査面106を前記走査方向
とは垂直に所定量だけスクロールさせれば、被走査面1
06上に画像信号に応じた露光分布が得られる。
【0007】このようにして感光ドラム1の表面に形成
された静電潜像は、現像装置4によって現像してトナー
像として可視化される。
【0008】現像工程について説明すると、一般的に現
像方法は、非磁性トナーについては、ブレード等で現像
スリーブ上にコーティングし、磁性トナーについては磁
気力によってコーティングして、現像スリーブの回転に
よりトナーを感光ドラムに搬送し、トナーを感光ドラム
に対して非接触状態で現像する1成分非接触現像法と、
接触状態で現像する1成分接触現像法と、非磁性トナー
と磁性キャリアを混合したものを現像剤として用い、こ
の現像剤を現像スリーブ上に磁気力によって担持して感
光ドラムに搬送し、現像剤を感光ドラムに対して非接触
状態で現像する2成分非接触現像法と、接触状態で現像
する2成分接触現像法の4種類に大別される。
【0009】上記の4つの現像方法のなかで、トナーと
磁性キャリアを混合した現像剤、すなわち2成分現像剤
を使用し、感光ドラムに対して接触状態で現像する2成
分接触現像法が、高解像度でかつ中間調が得やすいこと
から、フルカラー複写機等の高画質を要求されるような
画像形成装置に多用されている。
【0010】本例の現像装置4は上記の2成分接触現像
方法を採る。現像装置4は、図7に示すように、2成分
現像剤19を収容した現像容器16を備え、この現像容
器16内の下半部は、隔壁17によって現像室(第1
室)R1と攪拌室(第2室)R2とに区画され、攪拌室
R2の上方には、補給用トナー(非磁性トナー)18を
収容したトナー貯蔵室R3が設けられている。このトナ
ー貯蔵室R3の底部には補給口20が設けられ、現像で
消費されたトナーに見合った量の補給用トナー18が補
給口20を経て、攪拌室R2内に落下補給される。
【0011】現像室R1および攪拌室R2内には、上記
の2成分現像剤19が収容されている。現像剤19は、
非磁性トナーと磁性キャリア(磁性粒子)とを混合して
なっており、現像剤の混合比は、重量比で非磁性トナー
が約4〜10%とされている。非磁性トナーは約5〜1
5μm体積平均粒径を有する。磁性キャリアは樹脂コー
ティングされたフェライト粒子(最大磁化60emu/
g)からなり、その重量平均粒径は25〜60μmであ
り、抵抗値は106〜1010Ωcmを示す。磁性キャリ
アの透滋率は約5.0である。
【0012】現像容器16の感光ドラム1に近接する部
位には開口部が設けられ、現像剤担持体としての現像ス
リーブ11が、この開口部から外部に半周分突出した態
様で、現像容器16内に回転可能に組み込まれている。
現像スリーブ11は32mmの外径寸法を有し、感光ド
ラム1との間隔が500μmとなるように配置され、2
80mm/秒の周速で図中矢印の方向に回転される。現
像スリーブ11の内部には、磁界発生手段であるローラ
状の磁石12が非回転に配置されている。
【0013】磁石12は、現像スリーブ11の回転方向
に磁極S1、N3、N2、S2およびN1を有し、感光
ドラム1と対向する位置の磁極S1は現像磁極で、現像
スリーブ11と感光ドラム1との間の現像部の近傍に磁
界を発生し、現像スリーブ11上に担持した現像剤を磁
気ブラシに形成する。
【0014】現像スリーブ11の上方にはブレード15
が、現像スリーブ11と800μmの間隔をおいて現像
容器16に固定されており、このブレード15は、磁石
12によって現像スリーブ11上に担持された現像剤1
9の層厚を規制する。ブレード15はアルミニウム、S
US316などの非磁性材料からなる。
【0015】現像室R1内には搬送スクリュー13が設
置されており、搬送スクリュー13は図中の矢印が示す
方向に回転され、この搬送スクリュー13の回転駆動に
よって、現像室R1内の現像剤19が撹拌されながら現
像スリーブ11の長手方向に向けて搬送され、隔壁17
の一端の図示しない開口部から撹拌室R2内に受け渡さ
れる。
【0016】同様に、撹拌室R2内に搬送スクリュー1
4が設置され、搬送スクリュー14の回転によって、撹
拌室R2内の現像剤19と貯蔵室R3から撹拌室R2内
に補給されたトナー18とが撹拌混合されながら上記と
反対方向に搬送され、隔壁17の他端の図示しない開口
部から現像室R1に受け渡される。かくして、現像容器
16内を現像剤19が循環される。
【0017】現像容器16内の現像剤19は、現像室R
1の搬送スクリュー13により搬送される過程で、磁石
12の磁極(汲み上げ極)N2の磁力により現像スリー
ブ11上に汲み上げて担持され、現像スリーブ11の回
転にともない現像部へ向けて搬送され、ブレード15に
よる層厚の規制を受けた後現像部へ至る。
【0018】現像スリーブ11上の現像剤19は、現像
部の近傍に到達すると、その中の磁性キャリアが磁石1
2の現像極S1の磁力により連なりながら現像スリーブ
11の表面から立ち上がることにより、現像剤19が磁
気ブラシに形成され、感光ドラム1の表面に接触して表
面上の静電潜像を現像する。
【0019】現像方式としては反転現像が用いられてお
り、現像スリーブ11に図示しない電源から直流電圧と
交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。本例で
は、−500Vの直流電圧と、ピークツウピーク電圧V
pp=200V、周波数Vf=2000Hzの方形波の
交流電圧が印加されている。
【0020】一般に交流電圧を印加すると現像効率が増
し、画像は高品位となるが、逆にかぶりが発生しやすく
なるという危険も生じる。このため、通常、現像スリー
ブ11に印加する直流電圧と感光ドラム1の表面電位
(一次帯電電位)との間に電位差を設けることにより、
かぶり防止を実現している。本例では、感光ドラム1を
最初に一様帯電した電位−650Vと、現像スリーブ1
1に印加した現像バイアスの直流分−500Vとの差の
150Vが、かぶり取り電位になる。
【0021】一方、画像露光により減衰した電位−20
0Vと現像スリーブ11に印加した現像バイアスの直流
分−500Vの電位差300Vが、現像スリーブ11か
ら感光ドラム1の潜像にトナーを付着させるコントラス
ト電位となる。
【0022】このようにして感光ドラム1上に形成され
たトナー像は、図5の転写帯電器7によって、感光ドラ
ム1に供給された転写材P上に静電転写される。その
後、転写材Pは分離帯電器8によって感光ドラム1から
静電分離されて定着器6へと搬送され、そこでトナー像
が熱定着された後、画像形成装置の機外に排出される。
【0023】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
クリーナー5によって表面の転写残りトナー等の付着汚
染物を除去した後、つぎの画像形成に供される。
【0024】ところで、近年の環境意識の高まりととも
に、コロナ放電を用いない直接帯電方式が使用されるよ
うになってきている。その中でも特に注入帯電方式が、
感光体を帯電する際に放電量が極めて少なく、非常に優
れている。
【0025】この注入帯電方式とは、接触帯電部材によ
り感光ドラム表面の材料がもつトラップ電位に電荷を注
入して帯電するもの、あるいは感光ドラム表面に導電性
粒子を分散させた電荷注入層を設け、接触帯電部材によ
りこの導電性粒子に電荷を充電して帯電を行うものをさ
す。
【0026】その際、感光ドラムの表面層の体積抵抗率
を109〜1014Ωcm程度にするとともに、接触帯電
部材に印加する帯電バイアスに交流電圧を重畳すると、
帯電効率が良好になり、また接触帯電部材の長寿命化を
達成し得ることが確認されている。重畳する交流電圧
は、ピークツウピーク電圧Vppが500V以上、好ま
しくは700V以上、周波数Vfが300〜5000H
z、好ましくは500〜2000Hzのものがよいこと
も確認されている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような表面層の体積抵抗率が109〜1014Ωcm程
度に調整された感光ドラムを用いた場合、接触帯電部材
による注入帯電方式で帯電し、これに潜像を形成して2
成分現像方式で現像して画像形成を行ったところ、出力
画像にかぶりが発生し、また画像濃度も低いものしか得
られない問題が生じた。
【0028】そこで、本発明者らは、上記のかぶりおよ
び画像濃度の低下が発生する現象について種々検討を重
ねたところ、表面層の体積抵抗率109〜1014Ωcm
の感光ドラムに対して、現像時に2成分現像剤の磁性キ
ャリアから電荷が注入されることが原因であることが判
明した。
【0029】たとえば注入帯電方式の接触帯電法の一つ
として、帯電に磁性粒子を用いる方法がある。すなわ
ち、詳しくいえば、マグネットを内包した帯電用スリー
ブ上に、体積抵抗率が1010Ωcm以下、体積平均半径
が略100μm以下、好ましくは15〜50μmのフェ
ライト等の磁性粒子を、その表面の単位面積1cm2
たり100mg以上(ただし、磁性粒子の比重が5.0
のとき)で担持し、このスリーブを表面層の体積抵抗率
109 〜1014Ωcm程度の感光ドラムと略500μm
の間隔を保って回転して、磁性粒子を感光ドラムの表面
に摺擦させながら、帯電させたい目標電位にほぼ等しい
直流電圧にVpp=500V以上、好ましくは700V
以上、周波数Vf=300〜5000Hz、好ましくは
500〜2000Hzの交流電圧を重畳したバイアスを
印加するもので、これによって、感光ドラムに電荷を注
入して目標電位に良好に帯電することができる。
【0030】一方、2成分接触現像法は、通常、磁性キ
ャリアとして体積抵抗率104〜108Ωcmの磁性粒子
用い、これにトナーを混合した現像剤を現像スリーブの
表面に担持して感光ドラムの表面に直接接触させ、現像
スリーブにたとえば上記したような−500Vの直流電
圧と、Vpp=2000V、周波数Vf=2000Hz
の方形波の交流電圧を重畳した電圧を印加して、現像
(本例では反転現像)を行うものである。
【0031】これから分かるように、磁性粒子による接
触帯電は2成分接触現像法と、使用する磁性粒子の体積
抵抗率や印加するバイアスの条件が重なっており、従っ
て、これを逆に考えれば、2成分接触現像法において
も、現像時に接触帯電と同様な磁性粒子からの感光ドラ
ムへの電荷注入現象が発生している場合があるものと思
われる。
【0032】このように、現像時に、現像剤の磁性キャ
リアから感光ドラムに電荷注入が行なわれると、白地部
(画像未露光部)および黒字部(画像露光部)とも、そ
の電位が現像スリーブに印加している現像バイアスのD
C成分に収束するようになる。このため、白地部と現像
スリーブの電位差が減少してかぶりが発生し、また黒字
部と現像スリーブの電位差が減少して、画像濃度が低下
してしまうことを見出した。
【0033】上記では、現像時の磁性キャリアからの電
荷注入を反転現像方式で説明したが、本発明者らの研究
によれば、以上の問題は、反転現像方式による2成分接
触現像法に特有のものではなく、正規現像方式による2
成分現像法を用いた場合にも同様に発生する。
【0034】したがって、本発明の目的は、体積抵抗率
109〜1014Ωcm程度の注入電荷用の表面層を有す
る像担持体に対し、磁性キャリアの体積抵抗率106
101 0Ωcm程度の2成分現像剤を用いて、交流電圧を
重畳した現像バイアスの印加下で現像を行っても、かぶ
りや画像濃度の低下を発生することなく、良好な画像を
得ることを可能とした画像形成装置を提供することであ
る。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
体積抵抗率109 〜1014Ωcmの表面層を有する像担
持体と、前記像担持体の表面に接触した接触帯電部材に
電圧を印加して像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
前記帯電された像担持体に対する像露光により形成され
た潜像を、現像剤担持体上に担持したトナーおよび磁性
キャリアを含む現像剤により、前記現像剤担持体に直流
電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスを印加した下で
接触現像する現像手段とを備えた画像形成装置におい
て、前記現像バイアスの交流電圧の周波数を4kHz以
上としたことを特徴とする画像形成装置である。
【0036】本発明によれば、前記現像バイアスの交流
電圧の周波数の上限は10kHzである。前記磁性キャ
リアの体積抵抗率が106〜1010Ωcmである。前記
帯電手段は前記接触帯電部材として、非回転に内蔵した
磁石により磁性粒子が表面に付着した回転するスリーブ
を有し、前記付着した磁性粒子を前記像担持体の表面に
接触して、前記スリーブの回転によって摺擦することに
より、前記像担持体を帯電する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
について詳述する。
【0038】本発明では、像担持体の帯電を磁性粒子等
による電荷注入方式の接触帯電で行い、潜像形成後の現
像を2成分接触現像法で行う。
【0039】まず、本発明の特徴部分について説明する
と、本発明者らは、体積抵抗率10 9〜1014Ωcm程
度の注入電荷用の表面層を有する像担持体に対し、磁性
キャリアの体積抵抗率106〜1010Ωcm程度の2成
分現像剤を用いて、交流電圧を重畳した現像バイアスの
印加下で現像するに際し、白地部や現像スリーブの電位
差が減少してかぶりが発生し、また黒字部と現像スリー
ブの電位差が減少して画像濃度の低下が発生するといっ
た問題を解消するべく、現像バイアスについて鋭意研究
を重ねた結果、現像スリーブに印加する現像バイアス
を、4kHz以上の周波数とすることにより、上述の問
題を解消できることがわかった。
【0040】つぎに、注入電荷方式の帯電特性について
説明する。前述したように、マグネットを内包した帯電
用スリーブ上に、体積抵抗率が1010Ωcm以下、体積
平均半径が略100μm以下(好ましくは15〜50μ
m)のフェライト等の磁性粒子を、帯電用スリーブの表
面単位面積1cm2あたり100mg以上(ただし、磁
性粒子の比重が5.0のとき)のコート状態で担持し、
表面層体積抵抗率が109〜1014Ωcm程度の感光ド
ラムに対して、帯電用スリーブを約500μmの間隔を
保って回転して、磁性粒子を感光ドラムの表面に摺擦さ
せながら、帯電させたい目標電位600Vの直流電圧
に、適当な周波数のVpp=700Vの交流電圧を重畳
した帯電バイアスを印加することによって、感光ドラム
に電荷を注入して目標電位に良好に帯電することができ
る。
【0041】図3に、帯電用スリーブに印加した帯電バ
イアスの周波数とそのときの感光ドラムの帯電電位の関
係を示す。図3に示されるように、感光ドラムの帯電電
位は、帯電バイアス(交流分)の周波数が低い方から4
kHzあたりになるまでは、帯電バイアスのDC値より
多少低い590V近辺の値を示すが、4kHzあたりか
ら高くなるにつれて徐々に帯電能が低下している。
【0042】この結果からわかるように、本発明で使用
する注入帯電方式では帯電バイアスの周波数が高くなる
と、帯電能が低下することがわかる。この理由は詳しく
は不明であるが、帯電バイアス印加時間に帯電が追いつ
かないような現象が起きているのではないかと考えられ
る。
【0043】つぎに、注入電荷方式により感光ドラムを
−600V近辺に帯電させた後、画像を露光して、画像
部を−250V、非画像部を−590Vとして静電潜像
を形成し、図7に示したような2成分現像装置により反
転現像し、そのときの現像部通過後の感光ドラムの表面
電位を測定した。現像バイアスはDC−450Vで、A
C電圧は周波数とVppを種々変更して測定した。
【0044】注入帯電用感光ドラムは電荷の注入が行わ
れやすいために、体積抵抗率が10 6〜1010Ωcm程
度の2成分現像剤が接触して電界がかかっていると、2
成分現像剤から感光ドラムへの電荷の注入が発生してし
まうことがある。
【0045】図4に、現像スリーブに印加した現像バイ
アスの周波数とそのときの感光ドラムの帯電電位の関係
を示す。図4に示されるように、感光ドラムの帯電電位
は、現像バイアス(交流分)のピークツウピーク電圧V
pp値によって異なるが、現像バイアスの周波数が低い
ところでは、非画像部も画像部も電位が、その現像バイ
アスのDC値に向かって変化してしまっていることがわ
かる。
【0046】これは、現像器による、つまり現像剤の磁
性キャリアからの感光ドラムへの電荷注入が発生してい
るためである。ところが見てわかるように、現像バイア
スのVpp値の2kV以下では、4kHz以上の高い周
波数のところで電荷注入は発生していない。現像バイア
スのVpp値を2kV以上とすることは、リーク等の発
生防止を考慮したら現実的でなく、したがって、現像バ
イアスのVpp値は2kV以下とし、これに対し、本発
明のように、現像バイアスの周波数を4kHz以上にす
ることにより、現像器による感光ドラムへの電荷注入を
抑えることができる。
【0047】これは、図3で帯電に関して説明したが、
現像部でも帯電部と同様な現象が起きているからである
と考えられる。つまり、4kHz以上の現像バイアスで
あると、現像器による感光ドラムへの電荷注入がバイア
ス印加時間が短すぎて起こりにくい状態になっているた
め、電荷注入が抑制された可能性が大きい。
【0048】ただし、現像バイアスの周波数を10kH
z以上にすると現像効率が低下するので、上限は10k
Hz以内にすることが好ましい。
【0049】現像器による感光ドラムへの電荷注入性
は、現像スリーブと感光ドラムとの距離にも依存する。
図4の場合は現像スリーブと感光ドラムとの距離が50
0μmであるが、本発明者らの知見によれば、たとえこ
の距離を変化させても、リーク防止等を考えた最大のV
ppに対して現像バイアスの周波数を4kHz以上にす
れば、感光ドラムへの電荷注入を抑えることができるこ
とが判明した。
【0050】本発明によれば、以上により、かぶりや画
像濃度低下の発生を防止することが可能となった。
【0051】実施例1 本発明の画像形成装置の一実施例について図1および図
2により説明する。
【0052】本実施例の画像形成装置は、図1に示すよ
うに、帯電器30が異なる他は、前出の図5に示した従
来の画像形成装置と概略同様の構成を有している。従っ
て、図1において図5の部材と同一の部材については同
一の符号を付し、画像形成装置の全体的構成および機能
の説明については省略する。
【0053】先ず、本実施例における帯電器30につい
て、図2により説明する。帯電器30は、注入帯電用の
磁性粒子35を収容した容器34の下部に、容器34の
下端の開口部から露出した帯電用スリーブ31を備え、
このスリーブ31内にマグネット32を非回転に内包し
て、マグネット32の磁力により帯電用磁性粒子35を
スリーブ31の表面に担持し、スリーブ31の矢印方向
の回転により容器34の開口部へ向けて搬送し、容器3
4の開口部の部分に設けた規制部材33により、スリー
ブ31上の磁性粒子35の層厚を規制してコーティング
した後、矢印方向に回転する感光ドラム1の表面を磁性
粒子35で逆方向に移動しながら摺擦して、感光ドラム
1の表面を帯電させる。スリーブ31と感光ドラム1と
の距離は約500μmに設定してある。
【0054】帯電用の磁性粒子35としては、(1)樹
脂とマグネタイト等の磁性粉体を混合し、もしくはこれ
に抵抗値調節のために導電カーボン等を混合し、混練し
て粒子に成型したもの、(2)焼結したマグネタイト、
フェライト、もしくはこれらを還元または酸化処理して
抵抗値を調節したもの、(3)上記の粒子を抵抗調整し
たコート材(フェノール樹脂にカーボンを分散したもの
等)でコートまたはNi等の金属でメッキ処理して、抵
抗値を適当な値にしたもの、等が使用できる。
【0055】帯電用の磁性粒子35の抵抗値が高すぎる
と、感光ドラム1に電荷を均一に注入できず、感光ドラ
ム1の微小な帯電不良によりかぶり画像を招く。一方、
抵抗値が低すぎると、感光ドラム1の表面にピンホール
があったときに、ピンホールに電流が集中して帯電電圧
が降下するので、感光ドラム表面を帯電することができ
ず、帯電ニップ状の帯電不良となる。従って、磁性粒子
35の抵抗値は102〜1010Ω程度がよく、感光ドラ
ムにピンホールのようなものが存在することを考慮する
と、好ましくは106 Ω以上である。
【0056】本発明では、帯電用の磁性粒子35の抵抗
値は、電圧が印加できる金属セル(底面積228m
2)に帯電磁性粒子を2g入れた後加重し、100V
の電圧を印加して測定した。
【0057】磁性粒子35の磁気特性としては、感光ド
ラム1への付着を防止するために磁気拘束力を高くする
方がよく、飽和磁化が100(emu/cm3)以上が
望ましい。本実施例で用いた磁性粒子35は、平均粒径
が30μm、抵抗値が106Ω、飽和磁化が200(e
mu/cm3)である。
【0058】本実施例では、帯電器30のスリーブ31
にバイアス−650VにVpp=700V、Vf=10
00Hzのサイン波からなる交流電圧を重畳した電圧を
印加して、感光ドラム1の表面を−650Vに一様に帯
電した。その後は、従来例で説明したのと同様な工程を
経て画像を形成する。
【0059】なお、感光ドラム1の帯電にはコロナ帯電
器を用いることもできるが、本実施例で用いた注入帯電
方式の帯電器30は、コロナ帯電器と違って、感光ドラ
ムを帯電する際の放電量が極めて少ないので、放電生成
物等による感光ドラム表面の汚染を抑えることができ、
非常に優れている。
【0060】つぎに、本実施例で用いた感光ドラムにつ
いて説明する(以下、必要に応じてこの感光ドラムを感
光ドラムAという)。
【0061】本実施例において、感光ドラムAはOPC
感光体で、外径30mmのアルミニウム製のドラム基体
上に、下引き層から表面層までの5層でOPC感光層を
形成してなっている。
【0062】第1層は下引き層で、この下引き層は露光
の反射によるモアレの発生を防止するための層で、厚さ
20μmの導電層からなっている。第2層は正電荷注入
防止層であり、ドラム基体から注入された正電荷が感光
ドラム表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する
役割を果たす。正電荷注入防止層は、アミラン樹脂とメ
トキシメチル化ナイロンを主体として形成され、体積抵
抗率106 Ωcm程度に抵抗調整した厚さ約0.1μm
の中抵抗層からなっている。第3層は電荷発生層であ
り、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μ
mの層で、露光によって正負の電荷対を発生する。
【0063】第4層は電荷輸送層であり、ポリカーボネ
イト樹脂にヒドラゾンを分散して形成されたp型の半導
体層である。この第4層は、画像形成時に感光ドラムに
与えられるマイナスの電荷に対しては、体積抵抗率に換
算して1016Ωcm以上の絶縁性を示す。従って、第5
層とは電気物性的に違いがあり、体積抵抗率の関係で見
ると、体積抵抗率は第4層>第5層になる。第5層は厚
さ2μmの表面層で、ポリカーボネイト樹脂に表面抵抗
率を落とすために、SnO2 等の低抵抗粒子を樹脂3重
量部に対し5重量部分散して形成しており、その体積抵
抗率を1013Ωcmに調整している。表面の体積抵抗率
をこのようにコントロールすることにより、直接帯電性
が向上し、高品位な画像を得ることができる。
【0064】本発明において、上記の表面層の体積抵抗
率は、1対の金属電極を200μmの間隔で配置し、そ
の電極間に表面層の調合液を流入して成膜させ、電極間
に100Vの電圧を印加して測定した値である。測定条
件は温度23℃、湿度50%RHである。
【0065】電荷注入帯電に用いる感光ドラムの表面層
の体積抵抗率は、一般に109〜1014Ωcmであるこ
とが好適である。
【0066】なお、感光ドラム1の感光層は、OPCに
限らずa−Siでも実現でき、さらに高耐久化を実現で
きる。
【0067】つぎに、本実施例における画像かぶりおよ
び画像濃度に対する効果を示す実験例について述べる。
【0068】本実施例において、図1に示す画像形成装
置に上述の感光ドラムAを用い、これを図2の帯電器3
0により帯電し、像露光後、図7の現像器4と同様な現
像器で現像して画像形成を行い、出力した転写紙上の画
像のかぶりおよび画像濃度の評価を行なった。画像形成
条件はつぎの通りである。
【0069】 非画像部表面電位Vd :−590V 高濃度画像部表面電位Vl :−250V 現像バイアスのVpp :2kV 現像バイアスの周波数Vf :6kHz 現像バイアスの直流電圧Vdc :−450V 現像スリーブと感光ドラムの距離:500μm かぶり濃度は、TOKYO DENSHOKU C
O.,LTD製の濃度計TC−DSにより、転写紙上の
かぶり部と画像形成前の転写紙のそれぞれの反射濃度
(%)を求め、下記の式、 かぶり濃度(%)=転写紙上のかぶり部の反射濃度−転
写紙の反射濃度 で求めた。かぶり濃度の評価基準は下記表1の通りであ
る。
【0070】
【表1】 また画像濃度については、X−lite社製の濃度計9
41型を用いて転写紙上画像の反射濃度を測定した。
【0071】その結果、表1の評価基準レベルAで、か
ぶりがなく、濃度も1.4以上の非常に良好な画像を得
ることができた。
【0072】実施例2 本実施例は、下記の条件で画像形成を行い、実施例1と
同様にして、転写紙上に得られた画像のかぶりおよび画
像濃度を評価した。
【0073】 非画像部表面電位Vd :−590V 高濃度画像部表面電位Vl :−250V 現像バイアスのVpp :2kV 現像バイアスの周波数Vf :4kHz 現像バイアスの直流電圧Vdc :−450V 現像スリーブと感光ドラムの距離:500μm その結果、表1の評価基準のレベルCで、かぶりが若干
あるが、許容できる程度であり、濃度も1.2以上の良
好な画像を得ることができた。
【0074】実施例3 本実施例は、以下の条件で画像形成を行った。実施例1
と同様にして、転写紙上に得られた画像のかぶりおよび
画像濃度を評価した。
【0075】 非画像部表面電位Vd :−590V 高濃度画像部表面電位Vl :−250V 現像バイアスのVpp :1kV 現像バイアスの周波数Vf :6kHz 現像バイアスの直流電圧Vdc :−450V 現像スリーブと感光ドラムの距離:300μm その結果、表1の評価基準のレベルBで、かぶりがほと
んどなく、濃度も1.5以上の良好な画像を得ることが
できた。
【0076】比較例1 本比較例は、以下の条件で画像形成を行った。その他は
実施例1と同様にして、転写紙上に得られた画像のかぶ
りおよび画像濃度を評価した。
【0077】 非画像部表面電位Vd :−590V 高濃度画像部表面電位Vl :−250V 現像バイアスのVpp :2kV 現像バイアスの周波数Vf :2kHz 現像バイアスの直流電圧Vdc :−450V 現像スリーブと感光ドラムの距離:500μm その結果、表1の評価基準のレベルDで、かぶりがあ
り、濃度も1.0しか得られず、低品位な画像であっ
た。
【0078】比較例2 本比較例は、以下の条件で画像形成を行った。その他は
実施例1と同様にして、転写紙上に得られた画像のかぶ
りおよび画像濃度を評価した。
【0079】 非画像部表面電位Vd :−590V 高濃度画像部表面電位Vl :−250V 現像バイアスのVpp :1kV 現像バイアスの周波数Vf :1kHz 現像バイアスの直流電圧Vdc :−450V 現像スリーブと感光ドラムの距離:300μm その結果、表1の評価基準のレベルDで、かぶりがあ
り、濃度も1.0しかなく、低品位な画像が得られた。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
体積抵抗率109〜1014Ωcm程度の表面層を有する
像担持体の表面に接触帯電部材を接触して、接触帯電部
材に交番電圧を重畳した帯電バイアスを印加することに
より、像担持体の表面を電荷注入方式により帯電し、像
担持体の表面に静電潜像を形成後、磁性キャリアの体積
抵抗率106〜1010Ωcm程度の2成分現像剤を用い
て、現像手段の現像剤担持体に交流電圧を重畳した現像
バイアスの印加下で現像を行って、画像形成するに際
し、現像バイアスの交流電圧の周波数を4kHz以上と
したので、交流電圧印加下においてもかぶりや画像濃度
の低下を発生することなく、良好な画像を得ることがで
き、また像担持体の帯電時の放電量を極めて少なくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】図1の画像形成装置に設置された帯電器を示す
断面図である。
【図3】本発明で行う電荷注入方式の帯電での帯電用ス
リーブに印加した帯電バイアスの周波数とそのときの感
光ドラムの帯電電位の関係を示す図である。
【図4】本発明で行う2成分現像剤による現像での現像
スリーブに印加した現像バイアスの周波数とそのときの
感光ドラムの帯電電位の関係を示す図である。
【図5】従来の画像形成装置を示す概略図である。
【図6】図5の画像形成装置における露光装置のレーザ
ー走査部を示す図である。
【図7】図5の画像形成装置で使用する2成分接触現像
器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 4 現像器 11 現像スリーブ 30 帯電器 31 スリーブ 32 マグネット 34 容器 35 磁性粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 克彰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 日比野 勝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 BA00 EA01 FA01 2H068 AA08 FC01 FC08 2H073 AA03 AA05 BA04 BA13 BA45 CA03 2H077 AC02 AD02 AD06 AD13 AD36 DB08 EA03 GA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体積抵抗率109 〜1014Ωcmの表面
    層を有する像担持体と、前記像担持体の表面に接触した
    接触帯電部材に電圧を印加して像担持体の表面を帯電す
    る帯電手段と、前記帯電された像担持体に対する像露光
    により形成された潜像を、現像剤担持体上に担持したト
    ナーおよび磁性キャリアを含む現像剤により、前記現像
    剤担持体に直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアス
    を印加した下で接触現像する現像手段とを備えた画像形
    成装置において、 前記現像バイアスの交流電圧の周波数を4kHz以上と
    したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記現像バイアスの交流電圧の周波数の
    上限は10kHzである請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記磁性キャリアの体積抵抗率が106
    〜1010Ωcmである請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記帯電手段は前記接触帯電部材とし
    て、非回転に内蔵した磁石により磁性粒子が表面に付着
    した回転するスリーブを有し、前記付着した磁性粒子を
    前記像担持体の表面に接触して、前記スリーブの回転に
    よって摺擦することにより、前記像担持体を帯電する請
    求項1の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6925269B2 (en) 2001-10-04 2005-08-02 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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