JP2000323061A - 陰極線管用電子銃 - Google Patents

陰極線管用電子銃

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JP2000323061A
JP2000323061A JP11131469A JP13146999A JP2000323061A JP 2000323061 A JP2000323061 A JP 2000323061A JP 11131469 A JP11131469 A JP 11131469A JP 13146999 A JP13146999 A JP 13146999A JP 2000323061 A JP2000323061 A JP 2000323061A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効果的に主レンズ部の電界レンズの球面収
差を低減して、良好な解像度を得ることができる陰極線
管用電子銃を提供するにある。 【解決手段】 電子ビームを加速集束させる主レンズ
部を有する電子銃において、前記主レンズ部は、少なく
とも中位の電圧が供給される第1のグリッド35と陽極
電圧が供給される第3のグリッド37とを含む複数個の
グリッドからなり、前記第1のグリッド35と第3のグ
リッド35の間に、前記第1のグリッド35に供給され
る中位の電圧よりも高く、陽極電圧よりも低い電圧が供
給される少なくとも1つの第2のグリッド36が電子ビ
ームの進行方向に配置され、第2のグリッド36は、第
1のグリッド側の対向面及び第3のグリッド側の対向面
が複数の電子ビームに共通の筒状開孔部に形成され、第
1のグリッド35から第3のグリッド37の間で形成さ
れるレンズ電界が第2のグリッド36により分離される
ことがないように、第2のグリッド36の筒状開孔部の
短径と電子ビーム進行方向に沿った第2のグリッド36
の長さとが所定の関係に定められてる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管用電子
銃に係り、特に、カラーブラウン管等に使用される陰極
線管用電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】ー般に、陰極線管として代表的なカラー
受像管は、第1図に示すように、パネル1及びこのパネ
ル1に一体に接合されたファンネル2からなる外囲器を
有し、そのパネル1の内面に、赤、緑、青に発光するス
トライプ状あるいはドット状の3色蛍光体層からなる蛍
光体スクリーン3が形成されている。また、この蛍光体
スクリーン3に対向して、その内側に多数のビーム通過
孔の形成されたシャドウマスク4がパネル1の内面に装
着されている。一方、ファンネル2のネック5内には、
3電子ビーム6B、6G、6Rを放出する電子銃7が配
設されている。そして、この電子銃7から放出される3
電子ビーム6B、6G、6Rがファンネル2の外側に装
着された偏向ヨーク8の発生する水平並びに垂直偏向磁
界により偏向され、シャドウマスク4を介して蛍光体ス
クリーン3上に向けられ、この蛍光体スクリーン3が3
電子ビーム6B、6G、6Rによって水平並びに垂直に
走査されることにより、カラー画像が蛍光体スクリーン
3に表示される。
【0003】このような構造のカラーブラウン管では、
その画像の解像度は、電子銃から発生され、蛍光体スク
リーン3上に集束される電子ビームの蛍光体スクリーン
3上におけるスポットの大きさ及び形状に依存してい
る。この画像の解像度を高くする手段の一つとして、電
子銃の主レンズ部口径をできるだけ大きくすることによ
り、電界レンズの球面収差を減少させる方法が一般に採
用されている。
【0004】一般に、カラーブラウン管の電子銃の主レ
ンズ部は、図2(a)及び2(b)に示すように3電子
ビーム6B、6G、6Rの各々に対応した電子ビーム通
過孔が集束電極及び最終加速電極に形成され、前記電子
ビーム通過孔部が対向するように構成されている。前記
集束電極及び最終加速電極により形成される電界レンズ
の口径は、前記電子ビーム通過孔の孔径により制限を受
けるため、この電子ビーム通過孔の機械的な制限以上に
大きくすることができない。
【0005】上記問題点を解決するために特公平2−1
8540等に開示されているカラーブラウン管では、図
3(a)及び3(b)に示すように3電子ビームの共通
の通過開孔部となる筒状電極1la、13aと3電子ビ
ーム各々の通過孔部12a、12b、12c、14a、
14b、14cを有する板状電極12、14とで構成さ
れる集束電極9及び最終加速電極10により主レンズ部
が構成される。この様に主レンズ部を形成することによ
り、3電子ビームが主レンズ部を通過する軌道に発生し
た電界レンズが隣り合うもの同士で一部重なり合うの
で、大口径の主レンズ部電界を形成することができる。
従って、球面差によるスポットへの悪影響を低減するこ
とができる。また、主レンズ部のレンズ倍率を小さくす
ることができるので、従来より小径のスポットをスクリ
ーン上に生成することができる。しかし、電子銃は、ブ
ラウン管のネック内にあり、筒状電極の開孔径は、ネッ
クの内径によって制限されることから、筒状電極の開孔
径の拡大によるスポットの改善には、限界がある。
【0006】また、筒状電極の開孔径を大きくするため
に、ネック径を拡大してしまうと、偏向ヨークにより電
子ビームを水平並びに垂直走査する際、偏向感度が低く
なってしまい、消費電力の増大等の悪影響が出る。
【0007】また、この様な問題点を解決する手段が特
開平8−22780等に開示されている。この公報に開
示されているカラーブラウン管には、第4図に示すよう
に、3電子ビームの共通の通過開孔部となる筒状電極1
9a、21aと3電子ビーム各々の通過開孔部18a、
18b、18c、20a、20b、20cを有する板状
電極18、20とで構成された集束電極15及び最終加
速電極16及び前記集束電極15と最終加速電極16と
の間に、前記集束電極15及び最終加速電極16と同軸
の3電子ビームに共通な通過孔となる補助電極17が配
置されて主レンズ部が形成されている。この様な構造で
は、ネック径を拡大することなくビーム進行方向に電界
レンズの電位分布をより緩やかな勾配とすることができ
る。従って、このような構造の主レンズ部では、その電
界の球面収差を上述の特公平2−18540等に開示さ
れているものよりも少なくすることができるとされてい
る。しかしながら、前記主レンズ部の構造では、補助電
極の電子ビーム進行方向に沿った長さを長くとると、主
レンズ部で形成される電界レンズが補助電極の前後で分
離されてしまい、実質的に2つの電界レンズが形成され
てしまう。この様な構造を有する電子銃の主レンズ部の
一例として、集束電極及び最終加速電極と、前記集束電
極及び最終加速電極と同軸にその間に挿入される補助電
極とを有する構造においては、それぞれ隣り合う面の開
孔部が3電子ビーム共通の開孔部を有し、その共通開孔
部の短径となっている垂直径が7mm、補助電極の電子
ビーム進行方向に沿った長さが6mmである時、補助電
極が有る場合と無い場合の軸上電位分布を計算した結果
が図5のグラフ1に、その2次微分を計算した結果が図
6のグラフ2に示されている。確かに、グラフ1より、
補助電極が無い場合より有る場合の方が、軸上電位分布
の変化は、緩やかになっている。しかしながら、軸上電
位分布の2次微分は、補助電極が有ると正の領域と負の
領域が交互に2つずつ現れている。即ち、集束電極と最
終加速電極の間で形成される主レンズ部の電界レンズ
は、補助電極によって分割されてしまい。実質的に二つ
の小さなレンズとして電子ビームにレンズ作用が与えら
れるようになる。従って、主レンズ部の大口径化の効果
が損なわれてしまい、良好な電子ビームスポットを得る
ことはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】蛍光体スクリーン3上
における画像の解像度を高くする為に、電子銃の主レン
ズ部口径をできるだけ大きくすることにより、電界レン
ズの球面収差を減少させる方法がある。しかしながら、
集束電極及び最終加速電極により形成される電界レンズ
の口径は、前記電子ビーム通過孔の孔径により制限を受
けるため、この電子ビーム通過孔の機械的な制限以上に
大きくすることができない問題がある。
【0009】この問題点を解決するために、3電子ビー
ムの共通の通過開孔部となる筒状電極と3電子ビーム各
々の通過孔部を有する板状電極とで構成される集束電極
9及び最終加速電極10により主レンズ部を形成して、
大口径の主レンズ部電界を形成する技術がある。しか
し、この構造では、電子銃は、ブラウン管のネック内に
あり、筒状電極の開孔径は、ネックの内径によって制限
されることから、筒状電極の開孔径の拡大によるスポッ
トの改善には、限界があるとされている。
【0010】また、筒状電極の開孔径を大きくするため
に、ネック径を拡大してしまうと、偏向ヨークにより電
子ビームを水平並びに垂直走査する際、偏向感度が低く
なってしまい、消費電力の増大する等の問題がある。
【0011】また、この様な問題点を解決する為に、集
束電極15及び最終加速電極16との間に同軸の3電子
ビームに共通な通過孔となる補助電極17が配置されて
主レンズ部が形成されている構造がある。しかしなが
ら、このような主レンズ部の構造では、補助電極の電子
ビーム進行方向に沿った長さを長くとると、主レンズ部
で形成される電界レンズが補助電極の前後で分離されて
しまい、実質的に2つの電界レンズが形成されてしま
う。即ち、集束電極と最終加速電極の間で形成される主
レンズ部の電界レンズは、補助電極によって分割されて
しまい。実質的に二つの小さなレンズとして電子ビーム
にレンズ作用が与えられるようになる。従って、主レン
ズ部の大口径化の効果が損なわれてしまい、良好な電子
ビームスポットを得ることはできない問題がある。
【0012】本発明は、上述したような事情に鑑みなさ
れたものであって、その発明の目的は、ネック径を拡大
することなく、かつ主レンズ部で形成されるレンズ電界
を分離することなく、効果的に主レンズ部の電界レンズ
の球面収差を低減する主レンズ部構造を提供することに
より、良好な解像度を得るためのスポットを生成する陰
極線管用電子銃を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】複数の電子ビームを形
成、射出する電子ビーム形成部と、前記電子ビームを加
速集束させる主レンズ部を有し、前記主レンズ部は、少
なくとも中位の電圧が供給される第1のグリッドと陽極
電圧が供給される第3のグリッドとを含む複数個のグリ
ッドからなる陰極線管用電子銃において、前記第1のグ
リッドと第3のグリッドの間に、前記第1のグリッドに
供給される中位の電圧よりも高く、前記第3のグリッド
に供給される陽極電圧よりも低い電圧が供給される少な
くとも1つの第2のグリッドが電子ビームの進行方向に
沿って配置され、第2のグリッドは、第1のグリッド側
の対向面及び第3のグリッド側の対向面が複数の電子ビ
ームに共通の筒状の開孔部に形成され、第1のグリッド
から第3のグリッドの間で形成されるレンズ電界が第2
のグリッドにより分離されることがないように、第2の
グリッドの筒状開孔部の第1のグリッド側の短径をR
1、第3のグリッド側の筒状開孔部の短径をR2とした
とき、第2のグリッドの電子ビーム進行方向に沿った長
さLとの間で 0.3≦L/{(R1+R2)/2}≦0.6 の関係を保つている。
【0014】本発明において、上記構成とすることで第
1のグリッドから第3のグリッドまでの間で形成される
主レンズ部のビーム進行方向に沿った電界の電位分布
は、緩やかな勾配となり、かつ、第1のグリッドから第
3のグリッドまでの間で形成される電界レンズは、第2
のグリッドにより分離されることなく全体として一枚の
大口径レンズとして電子ビームに作用する。従って、主
レンズ部電界の球面収差を効果的に減少させることがで
き、良好なスポットを得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図7(a)及び(b)は、本発明
の一実施例に係る陰極線管の電子銃部分を示す概略断面
図である。図7(a)において、ヒータ(図示せず)を
内装した、電子ビームを発生する3個の陰極KB、K
G、KR、第1グリッド31、第2グリッド32、第3
グリッド33、第4グリッド34、第5グリッド35、
第6グリッド36及び第7グリッド37、コンバージェ
ンスカップCPがこの順に配置され、これら電極は、絶
縁支持体(図示せず)により支持、固定されている。第
1グリッド31は、薄い板状電極であり、孔径小の3個
の電子ビーム通過孔が穿設されている。第2グリッド3
2も薄い板状電極であり、孔径小の3個の電子ビーム通
過孔が穿設されている。第3グリッド33は、一個のカ
ップ状の電極と厚板電極が組み合わされ、第2グリッド
32側には、第2グリッド32の電子ビーム通過孔より
もやや孔径が大きい3個の電子ビーム通過孔が穿設さ
れ、第4グリッド34側には、孔径が大きい3個の電子
ビーム通過孔が穿設されている。第4グリッド34は、
2個のカップ状電極の解放端をつきあわせてあり、それ
ぞれ孔径大の3個の電子ビーム通過孔が穿設されてい
る。第5グリッド35は、電子ビーム通過方向に長い2
個のカップ状電極、板状電極52、3電子ビームに共通
の開孔部を有する図8(a)に示すような筒状電極51
から構成され、第6グリッド側から第5グリッドをみる
と図8(b)の様な形状に形成されている。次に、第6
グリッドは、3電子ビームに共通の開孔部を有する図8
(a)に示す様な2つの筒状電極61、62で構成され
ている。そして、第7グリッドは、3電子ビームに共通
の開孔部を有する図8(b)に示すような筒状電極7
1、3個の電子ビーム通過孔が穿設されている板状電極
72の順で配置され、第7グリッドを第6グリッド側か
らみると、図2(b)の様な形状となっている。
【0016】そして、3個の陰極KB、KG、KRに
は、約100〜150v程度の電圧Ek、第1グリッド
31は、接地され、第2グリッド32と第4グリッド3
4には、約600〜800v程度の電圧V2が印可さ
れ、第3グリッド33と第5グリッド35には、中位の
電圧である約6〜10kv程度の集束電圧V3が印可さ
れ、第7グリッド37には、約25〜34kv程度の陽
極電圧Vaが印可され、第6グリッド36には、電子銃
近傍に具備した抵抗器100により第5グリッド35と
第7グリッド37のほぼ中間の電圧V6が供給されてい
る。
【0017】ここで、第6グリッド36の第5グリッド
側の開口部の短径及び第7グリッド側の開孔部短径を同
径の7mmとして、第6グリッド36が無い状態及び第
6グリッド36の電子ビーム進行方向に沿った電極長を
2mm、4mm、6mmと伸ばしていった場合の軸上電位の変
化を計算した結果が図9のグラフ3に示されている。こ
のグラフ3に示されるように、第6グリッド36の電極
長Lを伸ばしていくと、軸上電位の変化は緩やかになっ
ていく。さらに、第6グリッド36の電子ビーム進行方
向に沿った電極長Lを2mm、4mm、6mmと伸ばしていっ
た場合の、前記第6グリッド36の電子ビーム進行方向
に沿った電極長Lと電極開孔部短径Rとの比L/Rと、
実行口径(垂直方向及び水平方向)との関係を計算した
結果が図10のグラフ4及び図11のグラフ5に示され
ている。これらのグラフからわかるように、実行口径
は、比L/Rを適正な値にとった場合もっとも大きくな
ることがわかる。さらに比L/Rを大きくしていくと、
即ち、第6グリッド36の電子ビーム進行方向に沿った
電極長Lを長くしすぎると実行口径は減少してしまう。
【0018】そこで、実質的に第6グリッド36を設け
て電子ビームスポットの改善を行う意味のある範囲とし
ては、良好な電子ビームスポットを得られる主レンズ部
の大口径化を最大限行える実行口径の最大値、特に第6
グリッド36の開孔部短径方向、即ち、垂直方向の実行
口径の最大値から第6グリッド36の機械的開孔径の最
小径である短径と実行口径とが同じ値になるまでの中間
値をとるところまでである。このような有効な実行口径
をとるために、第6グリッド36の電子ビーム進行方向
に沿った電極長Lと電極開孔部短径Rとの比L/Rは、
グラフ4より0.3から0.8の間となる。即ち、比L
/Rを0.3から0.6の間となるようにすれば有効に
実行口径を拡大できる。
【0019】本発明による実施例では、この様な構造を
とることにより、良好な電子ビームスポットを得ること
ができる。特に、前述の本発明の実施例において、比L
/R=0.45の付近において実行口径は、最大値をと
っている。このときの本発明における実施例の第6グリ
ッド36が有る場合と、比較として本発明における実施
例の第6グリッド36が無い場合である従来例のときの
軸上電位分布の2次微分の計算結果が図12のグラフ6
に示されている。本発明における実施例のように、第6
グリッドが有る場合には、本発明における実施例で第6
グリッドが無い場合より長い区間でレンズ電界を形成す
ることができ、実行口径の減少の原因となる主レンズ部
で形成されるレンズ電界の分離を防ぐことができる。即
ち、第5グリッド35と第7グリッド37の間に設ける
第6グリッド36の電子ビーム進行方向に沿った電極長
Lと電極開孔部短径Rとの比L/Rを 0.3≦L/R≦0.6 ……(1) とすることにより、実行口径の拡大を効率的に行え、良
好な電子ビームスポットを得ることができる。
【0020】尚、第6グリッド36の第5グリッド側の
電極開孔部短径をR1、第7のグリッド側の電極開孔部
の短径をR2としたとき、上記実施例では、R1=R2
=Rとしていたが、第6グリッド36への電界の浸透は
前述したように短径によって制限を受ける。よって、R
1≠R2としたとき、短径の大きい側は、電界の浸透が
大きく入り込み、短径の小さい側は、電界の浸透が小さ
く入り込む。従って、第6グリッドへの電界の浸透は、
短径R1とR2の平均に制約され、上記実施例における
第6グリッドの制約条件(1)は、 0.3≦L/{(R1+R2)/2}≦0.6 と書き改められ、この様に第6グリッド36を構成する
ことにより、行口径の拡大を効率的に行うえ、良好な電
子ビームスポットを得ることができる。
【0021】以上、発明の1実施例を説明したが、前記
実施例では、約6〜10kv程度の集束電圧が印可され
る第5グリッド35と約25〜34kv程度の陽極電圧
が印可される第7グリッド37の間には、第6グリッド
36だけが配置されていたが、第5グリッド35と第7
グリッド37の間に挿入されるグリッドが複数個(第6
グリッド36を含む。)であったとしても、挿入される
グリッドには、前記第5グリッド側から前記第7グリッ
ド側に向かって順次高くなっていくように電圧を供給し
て、前記挿入される各々のグリッドの筒状開孔部におい
て、第5グリッド側の筒状開孔部短径をR1、第7グリ
ッド側の筒状開孔部の短径をR2としたとき、第2のグ
リッドの電子ビーム進行方向に沿った長さLが 0.3≦L/{(R1+R2)/2}≦0.6 の関係となるように構成され、配置されていれば、隣り
合うグリッド同士で前述の実施例と同様な効果を得るこ
とができるので、主レンズ部全体としても前述の実施例
と同様な効果を確保できる。さらに、第5グリッド35
と第7グリッド37との間に挿入されるグリッドが3電
子ビーム各々に対応した電子ビーム通過孔が配置され、
前記電子ビーム通過孔において、第5グリッド側の通過
孔部の短径をR1、第7グリッド側の通過孔部の短径を
R2としたとき、前記挿入されるグリッドの電子ビーム
進行方向に沿った長さLが 0.3≦L/{(R1+R2)/2}≦0.6 の関係となるように構成され、配置されていれば、各開
孔部において、前述の実施例と同様な効果を得ることが
できるので、主レンズ部全体としても前述の実施例と同
様な効果を確保できることはいうまでもない。
【0022】そして、前記挿入されるグリッドにおい
て、第5グリッド側対向面及び第7グリッド側対向面が
3電子ビーム共通の筒状開孔部となっており、かつ前記
筒状電極となっている挿入されるグリットの内部には、
3電子ビーム各々に対応した電子ビーム通過孔がある板
状電極があり、その板の面が電子ビーム進行方向に対し
て略垂直に配置されており、前記挿入されるグリッドの
筒状開孔部において、第5グリッド側の短径をR1、第
7グリッド側の短径をR2としたとき、前記挿入される
グリッドの第5グリッド側開孔部から板状電極までの電
子ビーム進行方向に沿った長さL1と、前記挿入される
グリッドの第7グリッド側開孔部から板状電極までの電
子ビーム進行方向に沿った長さL2とが 0.15≦L1/{(R1+R2)/2}≦0.3 0.15≦L2/{(R1+R2)/2}≦0.3 の関係となっており、かつ、前記挿入される電極の内部
に配置された前記板状電極の電子ビーム通過孔の前記筒
状開孔径の短径方向と同一方向の最小径をrとしたと
き、板状電極の板厚TがT/r≦0.6の関係となるよ
うに構成され、配置されていれば、第6グリッド36の
筒状開孔部内及び板状電極のビーム通過孔の各部におい
て、前述の実施例と同様な効果を得ることができるの
で、主レンズ部全体としても前述の実施例と同様な効果
を確保できる。また、前述の実施例は、QPF構造の電
子銃について説明したが、同様な主レンズ部構造を有す
る電子銃であれば、QPF構造に限らず、同様の効果を
得ることができることは、いうまでもない。
【0023】
【発明の効果】複数の電子ビームを形成、射出する電子
ビーム形成部と、前記電子ビームを加速集束させる主レ
ンズ部を有し、前記主レンズ部は、少なくとも中位の電
圧が供給される第1のグリッドと陽極電圧が供給される
第3のグリッドとを含む複数個のグリッドからなる陰極
線管用電子銃において、前記第1のグリッドと第3のグ
リッドの間に、前記第1のグリッドに供給される中位の
電圧よりも高く、前記第3のグリッドに供給される陽極
電圧よりも低い電圧が供給される少なくとも1つの第2
のグリッドが電子ビームの進行方向に配置されており、
第2のグリッドは第1のグリッド側の対向面及び第3の
グリッド側の対向面が複数の電子ビーム共通の筒状開孔
部となっており、第1のグリッドから第3のグリッドの
間で形成されるレンズ電界が第2のグリッドにより分離
されることがないように、第2のグリッドの筒状開孔部
の短径と電子ビーム進行方向に沿った第2のグリッドの
長さとの間で適正な関係を保つようにした。前記の様に
構成したことにより、主レンズ部に形成する電界レンズ
を第2のグリッドの前後で分離させることなく、つまり
ビーム進行方向に沿った軸上電位の変化を滑らかに持た
せることができ、かつ球面収差を大幅に低減させること
ができる。即ち、主レンズ部で形成する電界は全体とし
て一枚のレンズとして電子ビームを集束する作用を有す
ることができ、良好なスポットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な陰極線管の構造を概略的に示す断面図
である。
【図2】(a)及び(b)は、従来の陰極線管に搭載さ
れる陰極線管用電子銃を概略的に示す断面図及び平面図
である。
【図3】(a)及び(b)は、従来の陰極線管に搭載さ
れる他の例の陰極線管電子銃の主レンズ部の電極の構造
を概略的に示す断面図及び平面図である。
【図4】従来の陰極線管に搭載される第3の陰極線管用
電子銃の主レンズ部電極の構造を示す図である。
【図5】従来例である主レンズ部に補助電極がある場合
とない場合のレンズ電界の軸上電位分布を示すグラフで
ある。
【図6】従来例である主レンズ部に補助電極がある場合
とない場合のレンズ電界の軸上電位分布の2次微分を示
すグラフである。
【図7】本発明による陰極線管用電子銃の一実施例を示
す概略断面図である。
【図8】(a)及び(b)は、本発明による陰極線管用
電子銃に使用される電極形状を示す平面図である。
【図9】本発明の実施例である第6グリッドの電子ビー
ム方向に沿った長さを変えていった際の軸上電位分布の
変化を示すグラフである。
【図10】第6グリッドの電子ビーム進行方向に沿った
電極長Lと電極開孔部短径Rとの比L/Rと、実行口径
(垂直方向)との関係を示すグラフである。
【図11】第6グリッドの電子ビーム進行方向に沿った
電極長Lと電極開孔部短径Rとの比L/Rと、実行口径
(水平方向)との関係を示すグラフである。
【図12】本発明における実施例の第6グリッドが有る
場合と、比較として本発明における実施例の第6グリッ
ドが無い場合である従来例のときの軸上電位分布の2次
微分の計算結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1…パネル 2…ファンネル 3…蛍光体スクリーン 4…マスク 5…ネック 6B、6G、6R…電子ビーム 7…電子銃 8…偏向ヨーク 1la、13a…筒状電極 12、14…板状電極 12a、12b、12c…電子ビーム通過孔部 14a、14b、14c…電子ビーム通過孔部 15…集束電極 18、20…板状電極 16…最終加速電極 17…補助電極 18a〜18C、20a〜20C…電子ビーム通過孔部 19a、21a…筒状電極 KR、KG、KB…陰極 31〜37…グリッド 100…抵抗器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電子ビームを形成、射出する電子ビ
    ーム形成部と、 前記電子ビームを加速集束させる主レンズ部を有し、前
    記主レンズ部は、少なくとも中位の電圧が供給される第
    1のグリッドと陽極電圧が供給される第3のグリッドと
    を含む複数個のグリッドからなる陰極線管用電子銃にお
    いて、 前記第1のグリッドと第3のグリッドの間に、前記第1
    のグリッドに供給される中位の電圧よりも高く、前記第
    3のグリッドに供給される陽極電圧よりも低い電圧が供
    給される少なくとも1つの第2のグリッドが電子ビーム
    の進行方向に沿って配置され、第2のグリッドは、第1
    のグリッド側の対向面及び第3のグリッド側の対向面が
    複数の電子ビームに共通の筒状開孔部に形成され、第2
    のグリッドの筒状開孔部において、第1のグリッド側の
    筒状開孔部の短径をR1、第3のグリッド側の筒状開孔
    部の短径をR2としたとき、第2のグリッドの電子ビー
    ム進行方向に沿った長さLが 0.3≦L/{(R1+R2)/2}≦0.6 の関係に定められていることを特徴とする陰極線管用電
    子銃。
  2. 【請求項2】前記第2のグリッドの条件を満たすグリッ
    ドが、第1のグリッドと第3のグリッドの間に電子ビー
    ム進行方向に沿って複数個配置され、前記複数個の第2
    のグリッドの構成条件を満たすグリッドには、前記第1
    のグリッド側から前記第3のグリッド側に向かって順次
    電圧が高くなる電圧が供給されていることを特徴とする
    請求項1の陰極線管用電子銃。
  3. 【請求項3】前記第1のグリッドの第3のグリッド側開
    孔部及び前記第3のグリッドの第1のグリッド側開孔部
    が、複数の電子ビーム共通の筒状開孔部に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1の陰極線管用電子銃。
  4. 【請求項4】前記第2のグリッドの構成条件を満たすグ
    リッドが、第1のグリッドと第3のグリッドの間に電子
    ビーム進行方向に沿って複数個配置され、前記複数個の
    第2のグリッドの構成条件を満たすグリッドには、前記
    第1のグリッド側から前記第3のグリッド側に向かって
    順次電圧が高くなる電圧が供給されていることを特徴と
    する請求項3の陰極線管用電子銃。
  5. 【請求項5】複数の電子ビームを形成、射出する電子ビ
    ーム形成部と、 前記電子ビームを加速集束させる主レンズ部を有し、前
    記主レンズ部は、少なくとも中位の電圧が供給される第
    1のグリッドと陽極電圧が供給される第3のグリッドと
    を含む複数個のグリッドからなる陰極線管電子銃におい
    て、 前記第1のグリッドの第3のグリッド側の対向面及び前
    記第の3グリッドの第1グリッド側の対向面が複数の電
    子ビーム共通の筒状開孔部に形成され、かつ、前記第1
    のグリッドと第3のグリッドの間に、前記第1のグリッ
    ドに供給される中位の電圧よりも高く、前記第3のグリ
    ッドに供給される陽極電圧よりも低い電圧が供給される
    少なくとも1つの第2のグリッドが電子ビームの進行方
    向に沿って配置され、第2のグリッドには、複数の電子
    ビームのそれぞれに対応した電子ビーム通過孔が設けら
    れ、第2のグリッドの電子ビーム通過孔は、第1のグリ
    ッド側の電子ビーム通過孔部の短径をR1、第3のグリ
    ッド側の電子ビーム通過孔部の短径をR2としたとき、
    第2のグリッドの電子ビーム進行方向に沿った長さLが 0.3≦L/{(R1+R2)/2}≦0.6 の関係に定められていることを特徴とする陰極線管用電
    子銃。
  6. 【請求項6】前記第2のグリッドの構成条件を満たすグ
    リッドが、第1のグリッドと第3のグリッドの間に電子
    ビーム進行方向に沿って複数個配置され、前記複数個の
    第2のグリッドの構成条件を満たすグリッドには、前記
    第1のグリッド側から前記第3のグリッド側に向かって
    順次電圧が高くなる電圧が供給されていることを特徴と
    する前記請求項5の陰極線管用電子銃。
  7. 【請求項7】複数の電子ビームを形成、射出する電子ビ
    ーム形成部と、 前記電子ビームを加速集束させる主レンズ部を有し、前
    記主レンズ部は、少なくとも中位の電圧が供給される第
    1のグリッドと陽極電圧が供給される第3のグリッドと
    を含む複数個のグリッドからなる陰極線管用電子銃にお
    いて、 前記第1のグリッドの第3のグリッド側の対向面及び前
    記第3のグリッドの第1のグリッド側の対向面が複数の
    電子ビーム共通の筒状開孔部に形成され、かつ、前記第
    1のグリッドと第3のグリッドの間に、前記第1のグリ
    ッドに供給される中位の電圧よりも高く、前記第3のグ
    リッドに供給される陽極電圧よりも低い電圧が供給され
    る少なくとも1つの第2のグリッドが配置され、第2の
    グリッドは、第1のグリッド側の対向面及び第3のグリ
    ッド側の対向面が複数の電子ビームに共通の筒状開孔部
    に形成され、かつ、前記筒状電極となっている第2のグ
    リットの内部には、複数の電子ビームの各々に対応した
    電子ビーム通過孔が形成されている板状電極が設けら
    れ、その板状電極の面が電子ビーム進行方向に対して略
    垂直に配置され、第2のグリッドの筒状開孔部は、第1
    のグリッド側の短径をR1、第3のグリッド側の短径を
    R2としたとき、第2のグリッドの第1のグリッド側の
    開孔部先端から板状電極までの電子ビーム進行方向に沿
    つた長さL1と、第2のグリッドの第3のグリッド側の
    開孔部先端から板状電極までの電子ビーム進行方向に沿
    った長さL2とが 0.15≦L1/R1≦0.3 0.15≦L2/R2≦0.3 の関係に定められ、かつ、第2の電極の内部に配置され
    た前記板状電極の電子ビーム通過孔の筒状開孔部の短径
    方向の板状電極の孔径をrとして、板状電極の板厚をT
    とすると T/r≦0.6 の関係に定められることを特徴とする陰極線管用電子
    銃。
  8. 【請求項8】前記第2のグリッドの構成条件を満たすグ
    リッドが第1のグリッドと第3のグリッドの間に電子ビ
    ーム進行方向に沿って複数個配置され、前記複数個の第
    2のグリッドの構成条件を満たすグリッドには、前記第
    1のグリッド側から前記第3のグリッド側に向かって順
    次電圧が高くなる電圧が供給されることを特徴とする請
    求項7の陰極線管用電子銃。
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