JP2000323877A - 熱転移装置とその製造方法、電子回路装置、および基板に実装された電子部品の冷却方法 - Google Patents

熱転移装置とその製造方法、電子回路装置、および基板に実装された電子部品の冷却方法

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JP2000323877A
JP2000323877A JP2000123008A JP2000123008A JP2000323877A JP 2000323877 A JP2000323877 A JP 2000323877A JP 2000123008 A JP2000123008 A JP 2000123008A JP 2000123008 A JP2000123008 A JP 2000123008A JP 2000323877 A JP2000323877 A JP 2000323877A
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10W40/00Arrangements for thermal protection or thermal control
    • H10W40/60Securing means for detachable heating or cooling arrangements, e.g. clamps
    • H10W40/641Snap-on arrangements, e.g. clips

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部材のみが要求される単純な取付方法
を用いて、回路やその回路上の発熱性部品と結合可能な
熱転移装置を提供する。 【解決手段】 一つの形態の熱転移装置(100)は、
対向する第一と第二の主表面(120、130)、対向
する第一と第二の小表面(140、150)、および第
二の小表面の長さに沿って伸びる取付用凹部を持つ伸長
ボディ(110)と、第一の主表面から伸びて第一の横
寸法を持つ第一の部品取付領域(121)を画定する第
一のレッジ(125)と、第二の主表面から伸びて、第
一の横寸法とは異なる第二の横寸法を持つ第二の部品取
付領域(131)を画定する第二のレッジ(135)と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には熱転移
装置に関し、特に、単独またはモジュラー熱制御システ
ムのユニットとして使用可能な熱転移装置に関するもの
である。
【0002】電子回路設計において根本的に重要なこと
は、回路の動作中に発生する熱を制御することである。
熱の蓄積によって引き起こされる部品あるいは回路の破
損を回避するために極めて重大である。制御回路および
部品の熱を制御するために一般的に好ましい方法は、温
度が損傷レベルまで上がる前に回路周囲の雰囲気中に熱
を放散させることである。このために、設計者は通常の
場合、ヒートシンクなどの熱転移装置を発熱性部品と結
合している。ヒートシンクは、部品からの熱を吸収して
その熱を周囲の雰囲気中に放射するように設計される。
【0003】熱転移装置は、一般的に、好ましい熱転移
特性あるいは熱伝導特性を有する材料から構成される。
すなわち、その材料は、効率よく熱を吸収して周囲雰囲
気中にその熱を効率よく放射できる必要がある。銅、ア
ルミニウム、鉄、およびそれらの合金を含む幾つかの金
属は、好ましい熱伝導特性を持つ。これらの材料のいず
れも、ヒートシンクとして使用可能であるが、銅は高価
であり、鉄はあまり展性がないため、一般的にはアルミ
ニウムが好ましい。アルミニウムが好ましい他の理由
は、熱転移装置の製造には押し出し成型プロセスが好ま
しく、そのようなプロセスは、アルミニウムに有利だか
らである。
【0004】商業的に入手可能な熱転移装置は、多様な
形状と寸法になっている。設計者は、これらの商業的に
入手可能な装置を発熱性の回路や部品と結合する多様な
方法を開発してきた。これらの方法は、低プロファイル
電子システムの場合を除いて、一般的には満足できるも
のである。そのような商業的に入手可能な熱転移装置の
うち、極めて限られたスペース内の多数の部品によって
発生する熱を制御するのに適したものは極めて少ないこ
とが判っている。
【0005】大半の商業的に入手可能な熱転移装置は、
単に1個か2個の電子部品の熱を制御できるにすぎな
い。これは、単一の回路に対して幾つかの熱転移装置が
要求されることを意味する。このことは、電子システム
の大型化につながるため、その電子システムが、スペー
スの限定されるコンパクトあるいは低プロファイルシス
テムである場合には、明らかに不利である。
【0006】多くの場合、回路基板上には熱スプレッダ
が取り付けられ、この熱スプレッダ上に発熱性部品が取
り付けられる。コンパクトシステムの場合には、そのよ
うなスプレッダは、特別に設計しなければならないこと
が多く、システムのコストを増大させる上、製造工程に
おける補助的な収納や取り扱いに関する問題を生じさせ
る。これらのスプレッダは、熱制御システムの設計にお
いて、カスタム熱転移装置と組み合わされることが多
い。
【0007】カスタム熱転移装置が使用される場合、そ
の装置とそれに関連する電子部品とは、一般的に、クラ
ンプ、ナット、およびネジと共に組み立てられ、それら
の固定方法のいずれも、取り扱いが面倒な多数の小型部
材を含む。この種の従来の組立プロセスは、カスタム化
されたジグ、取付具、および他のハンドツールの助けを
借りて手動操作される幾つかの小型部材を必要とする。
この種の操作は、製造プロセスを複雑化し、低速化し、
高コスト化し、本質的に信頼性を低下させる。さらに、
多くの完成回路は、振動や手作業による曲げや配列不良
により、品質保持の理由から廃棄される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、組立プロセスにおいて、従来方法よりかなり少
ない部材のみが要求される単純な取付方法を用いて、回
路やその回路上の発熱性部品と結合可能な熱転移装置を
提供することである。そのような装置は、多くの発熱性
部品の取り扱いを有利にし、低プロファイルシステムの
製造に有用である。そのような装置が、熱制御システム
における他の装置と組み合わせて一つの部品として機能
するだけでなく、独立の熱制御装置として機能する場合
には、この装置は非常に有利に使用可能である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、基板に実装された電子部品を冷却する
ための熱転移装置を提供する。本発明はまた、その熱転
移装置を用いて電子部品を冷却する方法、およびその熱
転移装置を製造する方法を提供する。熱転移装置の一つ
の形態は、対向する第一と第二の主表面、対向する第一
と第二の小表面、前記第二の小表面の長さに沿って伸び
る取付用凹部を持つ伸長ボディと、前記第一の主表面か
ら伸びて第一の横寸法を持つ第一の部品取付領域を画定
する第一のレッジと、前記第二の主表面から伸びて、前
記第一の横寸法とは異なる第二の横寸法を持つ第二の部
品取付領域を画定する第二のレッジと、を有する。
【0010】広い視野において、本発明は、独立ベース
のあるいはより大きな熱転移システムの部品として機能
可能な熱転移装置を提供する。特に、この装置は、幾つ
かの好ましい特徴を持ち、これらの特徴は、低プロファ
イルシステムに使用された場合に従来よりも明らかな利
点を提供する。この装置は、発熱性部品が取り付けられ
た熱転移装置として単独で使用可能であるが、他の商業
的に入手可能なヒートシンクと組み合わせて多数の装置
用の熱制御を提供することも可能である。この装置は、
スプレッダの代わりに回路上で使用可能であるため、少
ない部材を用いて回路の設計や製造を行うことができ、
コスト面でも明らかに有利である。
【0011】本発明の多様な形態において、装置の取付
用凹部は、冷却チャネルとして機能するように構成され
る。他の形態は、第一の小表面の長さに沿って伸びるチ
ャネルを提供し、このチャネルは、熱を放散させ、か
つ、装置に部品を固定するためのスプリングクリップ用
の受け部を提供するように構成される。本発明の他の形
態は、装置に部品を固定するために使用される複数のス
プリングクリップ用の複数の受け部を提供する。そのよ
うな一つの形態においては、第一の補助レッジが第一の
主表面から第一のレッジと平行に伸びており、装置に部
品を固定するためのスプリングクリップ用のスプリング
クリップ受け部を画定する。他の形態において、装置
は、第二の主表面から第二のレッジと平行に伸びる第二
の補助レッジを有しており、この第二の補助レッジは、
装置に部品を固定するためのスプリングクリップ用のス
プリングクリップ受け部を画定する。
【0012】本発明の特に有利な反復は、取付用凹部を
押し込まれるピンを提供する。このピンは、このピンを
基板の孔に押し込むことによってこの基板上に装置を実
装するために使用される。この装置の他の有利な反復に
おいては、第一または第二のレッジに対してヒートシン
クが着脱可能に取り付けられる。
【0013】本発明はまた、基板に実装された電子部品
を冷却するための方法を提供する。熱転移装置が基板に
取り付けられた場合に、他の熱転移装置をモジュラーシ
ステムの形で組み合わせることもできる。この方法は、
低プロファイルまたはコンパクトな電子システムに有用
である。
【0014】本発明はまた、熱転移装置を製造するため
の方法を提供する。この方法は、装置の押し出し成型を
要求する。この押し出し成型品は、多様な形態を含む。
押し出し成型品が必要とされるあらゆる長さに切断可能
であるという事実は本発明の特に望ましい特徴である。
これにより、装置を実装する基板の寸法および装置に組
み合わせる部品の数に合わせて装置を調整することがで
きる。
【0015】より広い視野において、本発明の好ましい
別の特徴は、当業者であれば、以下の詳細な説明から容
易に理解可能である。本発明の別の特徴については、以
下に説明するが、それらはいずれも特許請求の範囲に記
載の主題を形成する。当業者であれば、以下の説明で開
示された特定の形態に基づいて、他の構造を容易に設計
することが可能であり、それによって、本発明と同じ目
的を容易に達成可能である。当業者であれば、広義の意
味で本発明の技術思想から離れることなしに、それと等
価な構造を実現可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】最初に、図1においては、本発明
の原理にしたがって構成された熱転移装置100の斜視
図が示されている。この熱転移装置100は、本発明の
特に好ましい形態を表現している。この熱転移装置10
0は、伸長ボディ110を有しており、この伸長ボディ
110は、対向する第一と第二の主表面120、13
0、対向する第一と第二の小表面140、150を持
つ。この熱転移装置100を基板に実装するために、取
付用凹部155が、第二の小表面150の長さに沿って
伸びている。
【0017】第一の横寸法(A−B)を持つ第一の部品
取付領域121を画定するように、第一のレッジ125
が、熱転移装置100の第一の主表面120から伸びて
いる。第二のレッジ135は、第二の横寸法(C−D)
を持つ第二の部品取付領域131を画定するように、第
二の主表面130から伸びている。第一の横寸法(A−
B)は第二の横寸法(C−D)と異なる寸法であり、そ
れによって、2個の異なるサイズの発熱性部品を熱転移
装置100に取り付けることができる。例えば、片側に
は、比較的寸法の小さい「TO−220」電子部品のみ
を取り付け、反対側には、「TO−220」電子部品と
それより大きい「TO−247」電子部品の両方を取り
付けることができる。
【0018】図示された形態における熱転移装置100
の利点は、この熱転移装置100の構造中に組み込まれ
た冷却形状部分の数が多い点である。そのような一つの
冷却形状部分は、第一の小表面140の長さに沿って伸
びる冷却チャネル141である。取付用凹部155もま
た、第二の小表面150の長さに沿って伸びる冷却チャ
ネルとして作用するように構成される。他の冷却形状部
分は、第一の主表面120から第一のレッジ125と平
行に伸びる第一の補助レッジ126と、第二の主表面1
30から第二のレッジ135と平行に伸びる第二の補助
レッジ136を含む。当業者であれば、第一の主表面1
20、第二の主表面130、第一のレッジ125、第二
のレッジ135、第一の補助レッジ126、第二の補助
レッジ136、冷却チャネル141、および取付用凹部
155を組み合わせた表面領域が、熱転移装置100が
独立したヒートシンクとして作用するのに十分な表面領
域を提供することは容易に理解できる。後述するような
本発明の他の特徴を組み合わせた場合には、この独立し
たヒートシンクとしての特徴は、表面領域を増大できる
ため、従来技術に比べて大きな利点を示す。
【0019】次に、図2の(A)においては、図1の熱
転移装置100の端部立面図が示されている。熱転移装
置100のプリント配線基板あるいは回路基板である基
板170に対する関係を明示するために、熱転移装置1
00はそれが実装される基板170上に浮遊した状態で
示されている。
【0020】第一のレッジ125と第一の補助レッジ1
26は、その両方が第一の主表面120から伸びている
が、それらのレッジ125、126間の関係は、図2の
(A)において明瞭である。第二の主表面130から伸
びる第二のレッジ135と第二の補助レッジ136につ
いても同様に明瞭である。第一のレッジ125と第一の
補助レッジ126は、熱転移装置100に部品を固定す
るためのスプリングクリップを受けるための受け部12
7を画定するように形成されている。同様の受け部13
7が、第二の主表面130上の第二のレッジ135と第
二の補助レッジ136によって画定されている。同様の
受け部141が、第一の小表面140の長さに沿って伸
びる冷却チャネル141によって形成されている。3個
の受け部127、137、141の全てが、類似の形状
とされており、同じ種類のスプリングクリップを受け入
れて、その熱転移装置100に部品あるいは他の装置を
固定するようになっている。
【0021】次に、図2の(B)においては、熱転移装
置100の一つの形態における取付用凹部155の端部
立面図が示されている。この取付用凹部155は、その
内部に第一と第二のスナップ溝153、154を有す
る。これにより、熱転移装置100を基板上に2段階で
実装することができる。第一段階においては、第一のス
ナップ溝153によって熱転移装置100を部分的な取
付位置に固定して、組立プロセス中に熱転移装置100
の周囲に作業用のスペースを形成する。熱転移装置10
0を完全に設置する用意ができた場合には、第二のスナ
ップ溝154と外部のスナップ部160によって熱転移
装置100を完全な取付位置に保持する。取付用凹部1
55の上部は、ピンストッパ157であり、熱転移装置
100が取り付けられる基板中のピンの上端部を受け
る。外部にはまた、熱転移装置を適切に配列するための
絶縁配列溝161が設けられている。
【0022】次に、図3の(A)は、熱転移装置100
を基板に取り付けるために使用される取付ピン200と
共に、図1の熱転移装置を示す斜視図である。取付ピン
200の一端は、熱転移装置100上の取付用凹部15
5内に押し込められる。取付ピン200の他端は、次
に、基板の孔内に配置され、はんだ付けされる。
【0023】次に、図3の(B)は、図1または図3の
(A)の熱転移装置100の取付用凹部155内に係合
された、図3の(A)の取付ピン200を示す端面図で
ある。この形態において、熱転移装置100の取付用凹
部155は、取付ピン200の周囲にチャネル156を
有する。このチャネル156は、取付ピン200が挿入
された取付用凹部155内を通して空気を循環させるエ
アバイパスルートを提供する。この特徴部分は、熱転移
装置100が基板に実装された場合に、熱伝導と熱対流
によって、付加的な冷却を提供する。取付ピン200が
基板にはんだ付けされた場合に、この取付ピン200
は、基板の銅平面への伝導ルートを与えるため、付加的
な冷却メカニズムを提供する。取付用凹部155は、図
2の(B)に示すように取付ピン200が挿入された場
合に取付ピン200の長さを正確に制御して、ピンスト
ッパ157で停止させるように設計されている。取付用
凹部155内のチャネル156は、取付ピン200と協
同して、層流エアフローを乱流エアフローに変化させる
ことによって熱転移特性を向上する。
【0024】図4の(A)においては、組立電子回路
(図示せず)のヒートシンク上部プレートのカバー30
0の斜視図が示されている。ヒートシンク上部プレート
のカバー300は、図4の(B)に示すようなタイプ
の、多くのネジ361、ナット363、およびクランプ
362を有する一つ以上のスプレッダ350の上部に固
定されることによって回路上に配置される。
【0025】図4の(B)は、図4の(A)のカバー3
00とともに使用される従来のスプレッダアセンブリの
展開斜視図を示している。この図4の(B)は、スプレ
ッダ350を、多様な部材および発熱性部品360とと
もに示している。それらは組み立てられて電子アセンブ
リを完成する。図4の(C)は、クランプ362によっ
て発熱性部品360とともに組み立てられたスプレッダ
350を示している。発熱性部品360は、小型のネジ
361をまず、その発熱性部品360を定位置に保持す
るためのクランプ362に挿入し、続いてスプレッダ3
50に挿入することによってスプレッダ350に固定さ
れる。ネジ361は、小型のナット363によってスプ
レッダ350に固定される。スプレッダ350は、取り
付けられた発熱性部品360とともに、基板に固定さ
れ、この基板上には、多数のネジ(図示せず)により、
一つ以上のスプレッダ350の上部にカバー300を取
り付けることによって、このカバー300が配置され
る。
【0026】電子システム、特に、コンパクトなシステ
ムを組み立てる場合に、スプレッダ350とカバー30
0を使用することには、多くの不都合がある。まず、組
み立てられた電子システムの全体の高さは、基板上の最
も高い電子部品、多くの場合、それはコンデンサや電磁
要素であるが、その高さと少なくとも等しいことが有利
である。所望のシステム高さが、最も高い部品の高さよ
り低い場合には、カバー300に孔を設けてその部品を
挿入することになる。図示されるタイプのカバー300
のさらに不利な点は、大半の電子システムが、他の製品
に使用不可能なカスタムメードのヒートシンク上部プレ
ートのカバー300を要求することである。このこと
は、カバー300を要求するのは、生産ラインにおける
限定数の部品であり、そのようなカバー300の作製に
は、比較的高いコストがかかる。多くの製品を作製する
場合に、各製品が異なるカバーを要求する場合には、在
庫品の制御が複雑化する。本発明の熱転移装置100に
よれば、個別に設計されたカバー300が不要となるた
め、電子システムの製造コストを低減できる。
【0027】図4の(B)には、スプレッダアセンブリ
を組み立てるのに必要な多くの小型部材が示されてい
る。図示されているようなスプレッダアセンブリは、多
くの小型部品を要求するため、アセンブリ全体のコスト
は、要求される付加的な労力に応じて増大する。後述す
るように、本発明は、そのような複雑性を低減する機会
を提供するものであり、電子システムを完成するため
の、付加的な取付具、空気ツール、複雑なアセンブリ処
理が不要となる。取付具を収納する必要がないため、コ
ストをさらに低減できる。
【0028】次に、図5〜図7においては、上述したよ
うな従来技術の問題点を解消するための本発明による有
利な形態が示されている。図中においては、基板上に実
装される2個の熱転移装置100と、付加的な冷却を提
供するための商業的に入手可能なヒートシンク400が
示されている。ヒートシンク400はまた、熱転移装置
として作用するとともに、回路の全体または一部の保護
カバーとして作用する。図5は、図1および図3の
(A)に示された種類の2個の熱転移装置100と、商
業的に入手可能なヒートシンク400を示す分解斜視図
である。各熱転移装置100上の第一の主表面120
は、他方の熱転移装置100上の第一の主表面120に
対向するように示されている。この配置において、各熱
転移装置100の第一の補助レッジ126は、同じ高さ
であり、互いに対向している。ヒートシンク400は、
支持用の第一の補助レッジ126を用いて、熱転移装置
100上に取り付けられる。
【0029】次に、図6は、図5のアセンブリの組立斜
視図を示している。図から明らかなように、ヒートシン
ク400は上部プレートカバーとして使用されている。
本発明の熱転移装置100は、押し出し成型プロセスを
用いて作製可能であるため、熱転移装置100は、異な
る長さに容易に切断可能である。これらの異なる長さの
熱転移装置100は、異なる設計および寸法を有する商
業的に入手可能な量産されたヒートシンク400と組み
合わせ可能であり、これにより、回路設計者は、カスタ
ムメードのカバー300の代わりに本発明のこの形態を
使用することができる。
【0030】次に、図7は、図6のアセンブリと、スプ
リングクリップ455、456、457によって所定の
位置に保持された2つのサイズの発熱性部品460、4
70を示す端面図である。スプリングクリップ455、
456、457は、発熱性部品460、470を固定す
るために使用され、スプリングクリップ458は、ヒー
トシンク400を熱転移装置100に固定する。3つの
スプリング用の受け部127、137、141がほぼ同
一である場合には、スプリングクリップ455、45
6、458を、ほぼ同一にすることができる。
【0031】図7においては、本発明によるこの形態の
2つの有利な特徴が示されている。第一の特徴は、熱転
移装置100が、2つの異なるサイズの発熱性部品46
0、470をその主表面120、130に固定できる点
である。この特徴は、2つの異なるサイズの部品取付領
域121、131を設けることによって得られる。第一
の主表面120上の第一の部品取付領域121に、ある
サイズの発熱性部品460が取り付けられていると共
に、第二の主表面130上の第二の部品取付領域131
には、より大きな発熱性部品470が取り付けられてい
る。
【0032】図7に示される第二の有利な特徴は、発熱
性部品460、470とヒートシンク400の熱転移装
置100に対する取り付け方法である。多様な部品40
0、460、470をスプリングクリップによって熱転
移装置100に取り付ける方法は、電子アセンブリの作
製に必要な部材の数を削減でき、また、スプリングクリ
ップを容易に操作できるため、組立プロセスの効率を向
上できる。
【0033】この場合、図示されているような本発明の
最適な形態は、ヒートシンク取付装置と組み合わされ
る。このようなヒートシンク取付装置としては、米国出
願(代理人番号: WERNER 2−1)の「Hea
t Sink Alignment and Meth
od」において開示されているヒートシンク取付装置が
使用可能である。
【0034】各発熱性部品460、470から伸びる電
気リード465、475は、発熱性部品460、470
と、熱転移装置100を取り付けた基板上の回路との間
の電気接続を提供する。上記の米国出願において記載さ
れているヒートシンク取付装置の一つの形態は、電気リ
ード465、475を基板に対して位置合わせ・接続す
るためのガイドを提供する。
【0035】本発明の熱転移装置を製造する方法は、押
し出し成型プロセスを使用する。熱転移装置100を押
し出し成型によって形成する場合に、熱転移装置100
は、それが取り付けられる基板のサイズに基づいて所望
の長さに切断可能であり、異なるサイズの発熱性部品4
60、470を冷却することができる。押し出し成型に
よって、本発明に包含される多様な熱転移装置が形成で
きる。熱転移装置100を製造するための実際の方法
は、上記の説明から明らかである。
【0036】上述したように、本発明は、独立ベースの
あるいはより大きな熱転移システムの部品として機能可
能な熱転移装置を提供する。熱転移装置100は、十分
な冷却表面を有するため、発熱性部品を取り付けた熱転
移装置として単独で使用可能であるが、商業的に入手可
能なヒートシンクと組み合わせてより多数の電子部品用
の熱制御を提供することも可能である。この設計は、独
立したヒートシンクとして機能しない熱スプレッダの代
わりに熱転移装置100を回路上で使用可能にすると共
に、より少ない部材と労力を用いて回路の設計・製造を
可能にし、この両方が、コスト面で貢献する。さらに、
熱転移装置100は、特に、低プロファイル電子システ
ムに使用された場合に、従来装置に比べて明らかに有利
である。
【0037】また、図8〜図10においては、本発明に
よる熱転移装置、商業的に入手可能なヒートシンク、お
よび発熱性部品、からなる異なる構成が示されている。
これらの構成は、本発明の有用性、汎用性、および柔軟
性を明瞭に示している。
【0038】なお、本発明は、上記の形態に限定される
ものではなく、当業者であれば、他にも本発明の範囲内
で多種多様な変形例が実施可能であり、それらはいずれ
も本発明に包含されるものである。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来方法よりかなり少ない部材のみが要求される単純な
取付方法を用いて、回路やその回路上の発熱性部品と結
合可能な熱転移装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理にしたがって構成された熱転移装
置を示す斜視図である。
【図2】(A)は、図1の熱転移装置の端部立面図であ
り、(B)は、(A)中に示す取付用凹部の端部立面図
である。
【図3】(A)は、図1の熱転移装置を基板に取り付け
るために使用される取付ピンと共に熱転移装置を示す斜
視図であり、(B)は、図1の熱転移装置の取付用凹部
内に係合された、図3の(A)の取付ピンを示す端面図
である。
【図4】(A)は、組立電子回路のヒートシンク上部プ
レートカバーを示す斜視図であり、(B)は、(A)の
カバーとともに使用される従来のスプレッダアセンブリ
を示す展開斜視図である。
【図5】図1に示した種類の2個の熱転移装置と、商業
的に入手可能なヒートシンクを示す分解斜視図である。
【図6】図5のアセンブリの組立斜視図である。
【図7】図6のアセンブリと、スプリングクリップによ
って所定の位置に保持された2つのサイズの発熱性部品
を示す端面図である。
【図8】図1に示した熱転移装置、商業的に入手可能な
ヒートシンク、および発熱性部品、からなる一つの構成
を示す分解斜視図である。
【図9】図1に示した熱転移装置、商業的に入手可能な
ヒートシンク、および発熱性部品、からなる別の構成を
示す分解斜視図である。
【図10】図1に示した熱転移装置、商業的に入手可能
なヒートシンク、および発熱性部品、からなるさらに別
の構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
100…熱転移装置 110…伸長ボディ 120…第一の主表面 121…第一の部品取付領域 125…第一のレッジ 126…第一の補助レッジ 127、137…スプリング受け部 130…第二の主表面 131…第二の部品取付領域 135…第二のレッジ 136…第二の補助レッジ 140…第一の小表面 141…冷却チャネル 150…第二の小表面 153…第一のスナップ溝 154…第二のスナップ溝 155…取付用凹部 156…チャネル 157…ピンストッパ 160…スナップ部 161…絶縁配列溝 170…基板 200…取付ピン 300…カバー 350…スプレッダ 360…発熱性部品 361…ネジ 362…クランプ 363…ナット 400…ヒートシンク 455、456、457、458…スプリングクリップ 460、470…発熱性部品 465、475…電気リード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A.

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に実装された電子部品を冷却するた
    めに使用される熱転移装置において、 対向する第一と第二の主表面、対向する第一と第二の小
    表面、前記第二の小表面の長さに沿って伸びる取付用凹
    部を持つ伸長ボディと、 前記第一の主表面から伸びて第一の横寸法を持つ第一の
    部品取付領域を画定する第一のレッジと、 前記第二の主表面から伸びて、前記第一の横寸法とは異
    なる第二の横寸法を持つ第二の部品取付領域を画定する
    第二のレッジと、を有することを特徴とする熱転移装
    置。
  2. 【請求項2】 前記取付用凹部は、前記第二の小表面の
    長さに沿って伸びる冷却チャネルとなるように構成され
    ることを特徴とする請求項1に記載の熱転移装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の小表面の長さに沿って伸びる
    チャネルが設けられ、このチャネルは、熱を放散させ、
    かつ、前記装置に部品を固定するためのスプリングクリ
    ップ用の受け部を提供するように構成されることを特徴
    とする請求項1に記載の熱転移装置。
  4. 【請求項4】 前記第一の主表面から伸びる第一の補助
    レッジが設けられ、この第一の補助レッジは、前記第一
    のレッジと平行しており、かつ、前記装置に部品を固定
    するためのスプリングクリップ用の受け部を画定するよ
    うに構成されることを特徴とする請求項1に記載の熱転
    移装置。
  5. 【請求項5】 前記第二の主表面から伸びる第二の補助
    レッジが設けられ、この第二の補助レッジは、前記第二
    のレッジと平行しており、かつ、前記装置に部品を固定
    するためのスプリングクリップ用の受け部を画定するよ
    うに構成されることを特徴とする請求項1に記載の熱転
    移装置。
  6. 【請求項6】 前記取付用凹部にピンが押し込まれ、こ
    のピンを前記基板の孔に押し込むことによってこの基板
    上に前記装置を実装するように構成されたことを特徴と
    する請求項1に記載の熱転移装置。
  7. 【請求項7】 前記第一のレッジに対してヒートシンク
    が着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1
    に記載の熱転移装置。
  8. 【請求項8】 前記第二のレッジに対してヒートシンク
    が着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1
    に記載の熱転移装置。
  9. 【請求項9】 2個以上の発熱性電子部品と、基板と、
    この基板に実装された電子部品を冷却するために使用さ
    れる熱転移装置を備えた電子回路装置において、 前記熱転移装置は、 対向する第一と第二の主表面、対向する第一と第二の小
    表面、前記第二の小表面の長さに沿って伸びる取付用凹
    部を持つ伸長ボディと、 前記第一の主表面から伸びて第一の横寸法を持つ第一の
    部品取付領域を画定する第一のレッジと、 前記第二の主表面から伸びて、前記第一の横寸法とは異
    なる第二の横寸法を持つ第二の部品取付領域を画定する
    第二のレッジと、を有することを特徴とする電子回路装
    置。
  10. 【請求項10】 前記取付用凹部は、前記第二の小表面
    の長さに沿って伸びる冷却チャネルとなるように構成さ
    れることを特徴とする請求項9に記載の電子回路装置。
  11. 【請求項11】 前記第一の小表面の長さに沿って伸び
    るチャネルが設けられ、このチャネルは、熱を放散さ
    せ、かつ、前記装置に部品を固定するためのスプリング
    クリップ用の受け部を提供するように構成されることを
    特徴とする請求項9に記載の電子回路装置。
  12. 【請求項12】 前記第一の主表面から伸びる第一の補
    助レッジが設けられ、この第一の補助レッジは、前記第
    一のレッジと平行しており、かつ、前記装置に部品を固
    定するためのスプリングクリップ用の受け部を画定する
    ように構成されることを特徴とする請求項9に記載の電
    子回路装置。
  13. 【請求項13】 前記第二の主表面から伸びる第二の補
    助レッジが設けられ、この第二の補助レッジは、前記第
    二のレッジと平行しており、かつ、前記装置に部品を固
    定するためのスプリングクリップ用の受け部を画定する
    ように構成されることを特徴とする請求項9に記載の電
    子回路装置。
  14. 【請求項14】 前記取付用凹部にピンが押し込まれ、
    このピンを前記基板の孔に押し込むことによってこの基
    板上に前記装置を実装するように構成されたことを特徴
    とする請求項9に記載の電子回路装置。
  15. 【請求項15】 前記第一のレッジに対してヒートシン
    クが着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項
    9に記載の電子回路装置。
  16. 【請求項16】 前記第二のレッジに対してヒートシン
    クが着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項
    9に記載の電子回路装置。
  17. 【請求項17】 基板に実装された電子部品を冷却する
    ための方法において、 前記基板に熱転移装置を固定するステップを有し、 前記熱転移装置は、 対向する第一と第二の主表面、対向する第一と第二の小
    表面、前記第二の小表面の長さに沿って伸びる取付用凹
    部を持つ伸長ボディと、 前記第一の主表面から伸びて第一の横寸法を持つ第一の
    部品取付領域を画定する第一のレッジと、 前記第二の主表面から伸びて、前記第一の横寸法とは異
    なる第二の横寸法を持つ第二の部品取付領域を画定する
    第二のレッジと、を有することを特徴とする、基板に実
    装された電子部品の冷却方法。
  18. 【請求項18】 前記取付用凹部は、前記第二の小表面
    の長さに沿って伸びる冷却チャネルとなるように構成さ
    れることを特徴とする、請求項17に記載の基板に実装
    された電子部品の冷却方法。
  19. 【請求項19】 前記第一の小表面の長さに沿って伸び
    るチャネルが設けられ、このチャネルは、熱を放散さ
    せ、かつ、前記装置に部品を固定するためのスプリング
    クリップ用の受け部を提供するように構成されることを
    特徴とする、請求項17に記載の基板に実装された電子
    部品の冷却方法。
  20. 【請求項20】 前記第一の主表面から伸びる第一の補
    助レッジが設けられ、この第一の補助レッジは、前記第
    一のレッジと平行しており、かつ、前記装置に部品を固
    定するためのスプリングクリップ用の受け部を画定する
    ように構成されることを特徴とする、請求項17に記載
    の基板に実装された電子部品の冷却方法。
  21. 【請求項21】 前記第二の主表面から伸びる第二の補
    助レッジが設けられ、この第二の補助レッジは、前記第
    二のレッジと平行しており、かつ、前記装置に部品を固
    定するためのスプリングクリップ用の受け部を画定する
    ように構成されることを特徴とする、請求項17に記載
    の基板に実装された電子部品の冷却方法。
  22. 【請求項22】 前記取付用凹部にピンが押し込まれ、
    このピンを前記基板の孔に押し込むことによってこの基
    板上に前記装置を実装するように構成されたことを特徴
    とする、請求項17に記載の基板に実装された電子部品
    の冷却方法。
  23. 【請求項23】 前記第一のレッジに対してヒートシン
    クが着脱可能に取り付けられることを特徴とする、請求
    項17に記載の基板に実装された電子部品の冷却方法。
  24. 【請求項24】 前記第二のレッジに対してヒートシン
    クが着脱可能に取り付けられることを特徴とする、請求
    項17に記載の基板に実装された電子部品の冷却方法。
  25. 【請求項25】 基板に実装された電子部品を冷却する
    ための熱転移装置を製造するための方法において、 押し出し成型品を形成するステップを有し、 前記押し出し成型品は、 対向する第一と第二の主表面、対向する第一と第二の小
    表面、前記第二の小表面の長さに沿って伸びる取付用凹
    部を持つ伸長ボディと、 前記第一の主表面から伸びて第一の横寸法を持つ第一の
    部品取付領域を画定する第一のレッジと、 前記第二の主表面から伸びて、前記第一の横寸法とは異
    なる第二の横寸法を持つ第二の部品取付領域を画定する
    第二のレッジと、を有することを特徴とする、熱転移装
    置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記取付用凹部は、前記第二の小表面
    の長さに沿って伸びる冷却チャネルとなるように構成さ
    れることを特徴とする、請求項25に記載の熱転移装置
    の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記第一の小表面の長さに沿って伸び
    るチャネルが設けられ、このチャネルは、熱を放散さ
    せ、かつ、前記装置に部品を固定するためのスプリング
    クリップ用の受け部を提供するように構成されることを
    特徴とする、請求項25に記載の熱転移装置の製造方
    法。
  28. 【請求項28】 前記第一の主表面から伸びる第一の補
    助レッジが設けられ、この第一の補助レッジは、前記第
    一のレッジと平行しており、かつ、前記装置に部品を固
    定するためのスプリングクリップ用の受け部を画定する
    ように構成されることを特徴とする、請求項25に記載
    の熱転移装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記第二の主表面から伸びる第二の補
    助レッジが設けられ、この第二の補助レッジは、前記第
    二のレッジと平行しており、かつ、前記装置に部品を固
    定するためのスプリングクリップ用の受け部を画定する
    ように構成されることを特徴とする、請求項25に記載
    の熱転移装置の製造方法。
JP2000123008A 1999-04-23 2000-04-24 熱転移装置とその製造方法、電子回路装置、および基板に実装された電子部品の冷却方法 Pending JP2000323877A (ja)

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