JP2000323962A - 適応識別の方法と装置および、そのような方法を用いた適応反響消去器 - Google Patents

適応識別の方法と装置および、そのような方法を用いた適応反響消去器

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JP2000323962A
JP2000323962A JP2000087340A JP2000087340A JP2000323962A JP 2000323962 A JP2000323962 A JP 2000323962A JP 2000087340 A JP2000087340 A JP 2000087340A JP 2000087340 A JP2000087340 A JP 2000087340A JP 2000323962 A JP2000323962 A JP 2000323962A
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signal
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パスカル・スカラー
Franck Bouteille
フランク・ブティユ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号xtと観測信号ytとを受信し、その
成分の一つは、入力信号に対するシステムの応答である
ような装置を提供する。 【解決方法】 式et=yt−Xt THt-1に従って時間t
において誤り信号etを決定し、ここでHt-1は、システ
ムのインパルス応答の代表的有限インパルス応答とXt T
=(xt,xt-1,・・・,xt-L+1)とを持つ識別フィ
ルタ(18)のL個の係数から成るベクトルである。入
力信号の予測分析は、入力信号のフレームに与えられる
計算によって実行される。識別フィルタのL個の係数
は、ベクトルHt-1へ{et/(Xt TUt+λ)}Utに比
例するベクトルを加算することによって適応され、ここ
で、Utは、時間tと前のL−1個の時間とにおいて入
力信号の予測残余物のL個の値から成るベクトルであ
り、λは正もしくはゼロの係数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、適応識別の技術に
関する。特に、それに限るわけでは無いが、遠隔通信に
使用される反響消去器を用いたものに適当である。
【0002】
【従来の技術】インパルス応答によって特色付けられる
線形の適応識別は、広く研究され、多くのアルゴリズム
による解決が専門家の執筆で提案されている。
【0003】横断適応フィルタリングによって直接に識
別を行うときの、実際に適用する際の多くの場合に当て
はまる一般的な問題は、考察されている。
【0004】図1は、識別しようとするシステム10を
図示しており、ここに、時間を過ぎて変化する信号xt
が与えられる。入力信号xtに対するシステム10の応
答は、ztと書かれる。応答ztの測定は、必然的に、観
測雑音と呼ばれる干渉成分btを追加することによって
実行される。この観測雑音btは、厳密に言うと(例え
ば、白色雑音か交通雑音の)雑音を含んでいようが、有
用な信号も含んでいる。成分btは、応答ztの観測に干
渉するので、観測雑音と呼ばれる。図中の加算器12
は、付加物と考えられる成分btと、成分ztとを重ねる
ことを表している。測定済みの観測信号ytは、従っ
て、識別しようとするシステム10と加算器12を備え
た実システム14の応答である。
【0005】適応識別装置16は、入力信号xtを第1
の入力部E1で受信し、観測信号ytを第2の入力部E
2で受信する。信号xtとytは、図示されていない従来
からある要素によって、装置16の入力部において、増
幅され、フィルタにかけられ、ディジタル化される。適
応識別装置16には、Ht-1 T=(ht-1 0,ht-1 1,・・
・,ht-1 L-1)と表現される有限インパルス応答(FI
R)を持つプログラム可能なフィルタから成る識別フィ
ルタ18があり、ここで(.)Tは、転置行列を表して
いる。(本明細書中において上記の式は、
【数3】 を表現したものであり、以下同様の表現とする。)識別
フィルタ18の係数は、このインパルス応答Ht-1 Tが、
識別しようとするシステム10のインパルス応答の代表
となるように、適応させられる。フィルタ18は、デジ
タル化された入力信号xtを受信し、システム10の応
答ztの推定値*zt(本明細書中において上記の式は、
【数4】 を表現したものであり、以下同様の表現とする)を与え
る。
【0006】減算器20は、推定値*ztをデジタル化
された観測信号ytから除き、誤り信号etを与えるこの
誤り信号etは、干渉成分btの推定値と見ることができ
る。
【0007】識別フィルタの更新ユニット22は、入力
信号xtと誤り信号etとに基づいて、フィルタ18の係
数を適応させ、一般的に適応段階μを考慮する。
【0008】自動的に適応フィルタ18の係数を決定す
るのに、多くのアルゴリズムが提案されてきた。実際に
使用するには、これらの装置の創作者は、多く、制御と
実行の容易さであるアルゴリズムの速度と、数学的複雑
さと数値的安定さの間での妥協を求めるよう強いられて
きた。
【0009】LMS(最小自乗法)のアルゴリズムは、
連続的に時間を渡って、FIR識別フィルタのインパル
ス応答を適応させるのに最も広く使われるアルゴリズム
である。そのようなアルゴリズムによって、確率的近似
におけるフィルタ誤りのべきの平均値を最小化するよう
な、L係数を用いたウィーナーフィルタが効率的に実行
される。それは、次の式で定義される。 et=yt−Xt THt-1 (1) Ht=Ht-1+μetXt (2) ここで、Xt=(xt,xt-1,・・・,xt-L+1)Tは、
入力信号の最後のL個の標本のベクトルを表し、μは、
アルゴリズムの適応段階を表している。このアルゴリズ
ムの主な利点は、数値的にあまり複雑でないことと、実
行の容易さと、誤りに対して強いことである。残念なこ
とに、未知のシステムを励起するのに、非常に相互に関
連する信号(音声信号のような)が、使用されると、こ
のアルゴリズムは、収束速度が急速に劣化する。
【0010】これらの問題を避けるには、パラメータを
修正可能な適応段階を組み入れた、LMSアルゴリズム
の特別なものが、しばしば使用される。このアルゴリズ
ムは、LMSの正規化されたもの、あるいはNLMS
(《正規化済み最小自乗法》)に対応し、ここで、適応
フィルタの係数は次の式によって更新される。
【数5】
【0011】未知のシステム10の最適フィルタHopt
は、Lより低いが等しい次数のFIRフィルタであり、
式(3)は、次の式となる。 ΔHt=[I−μXt(Xt TXt)-1Xt T]ΔHt-1 T−μXt(Xt TXt)-1bt (4) ここで、Ht=Hopt−Htは、繰り返しのtにおけるフ
ィルタの係数の推定値の中の誤りを表している。この式
は、NLMSアルゴリズムの幾何学的解釈に対応してい
る。μ≠の場合には、式(4)は、ブラケット間の行列
と、式(4)の最後の項によって与えられる最初のシフ
トを知ることとによって、全体的に決定されるアフィン
部分空間に渡って、ベクトルΔHt-1のリラックス投影
に対応する。
【0012】NLMSアルゴリズムよりも収束速度の速
い新しいアルゴリズムを引き出すために、いくつかの試
みが、表に出ない資料(周波数領域や副帯フィルタの実
行)で提示されている。以下に、蛍光フィルタを用いる
ものに基づいた場合と同様に、NLMSの投影の方向を
変更するものに基づいた場合を見ていく。
【0013】NLMSの収束は、上述したように、投影
の方向を変更することで、改良することができる。この
分析は、Pに等しい多くの次数の投影に基づいた、アフ
ィン投影アルゴリズム(APA)を基礎にしている。結
果として、アルゴリズムは、NLMSアルゴリズム(P
=1の特殊な場合に対応する)に比べて、相互に関連す
る信号に対して、より良好な収束特性を得る。P次のA
PAアルゴリズム(K.Oseki他の、日本での電気
通信誌、1984年、第67−A号n。19−27頁
「アフィン部分空間とその特性への直交投影を用いた適
応アルゴリズム」を参照)は、次の式に従った識別フィ
ルタ18の係数を更新することで特性が決まる。 et,P=Yt,P−&Xt,PHt-1 (5) Ht=Ht-1+μ&Xt,P #et,P (6) ここで、&Xt,P=(Xt,Xt-1,・・・,Xt-P+1)T (7) Yt,P=(yt,yt-1,・・・,yt-P+1)T (8) (本明細書中において上記の&Xは、
【数6】 を表現したものであり、以下同様の表現とする。) この中で、et,Pは、先行誤りベクトルを示し、&Xt,P
#=&Xt,P T(&Xt,P&Xt,P T)-1は、L×P次のMo
ore−Penrose行列を一般的に逆のを表してい
る。識別フィルタの係数を更新するためのこれらの式に
よって、後続誤りベクトルet,P postの推定値は、次に
等しい。 et,P post=Yt,P−&Xt,PHt=(1−μ)et,P (9)
【0014】アルゴリズムの適応段階が単一であると仮
定すると、P次のアフィン投影アルゴリズムは、式
(9)で定義されるPの後続誤りを帳消しにする。この
後者の特性によって、アルゴリズムの収束動作が非常に
良好であるかが説明される。残念なことに、式(5)、
(6)に記述される基本的なものにおいて、その種のア
ルゴリズムの理論的な複雑さは、2LP+KinvP2の次
数にあり、ここでKinvは、式(6)と組み合わせる逆
行列の計算と結合される定数を表していて、パラメータ
LとPは、それぞれ識別フィルタの係数の数と、投影の
次数とを表している。
【0015】この最初の複雑さを減らすために、これら
のアルゴリズムのいくつかの高速版が提示されており、
これらは、高速再帰的最小自乗アルゴリズムに似た方法
で、類似の自動相関行列を分割する処理を備えている。
そのような技術によって、2L+20P次の中のもっと
妥当な値へと最初の複雑さを減らることができる(以
下、参照のこと。Steven L.Gay著《高速収束かつ低複雑
度の適応フィルタアルゴリズム》Proceedings of the 3
rd International Workshop on Acoustic and Noise Co
ntrol, Plestin-Les-Greves,フランス 1993年22
3−226頁、Steven L.Gay著《音声の反響消去へと応
用される高速投影アルゴリズム》Ph.D.Dissertion of t
he State University of New Jersy米国1994年、St
even L.Gay他著《高速アフィン投影アルゴリズム》ICAS
SP'95会報、3023−3026頁1995年、M.Monta
zeri著《Une Famille d'algorithmes adaptatifs compr
enant les algorithmes NLMS et RLS:application a l'
annulation d'echo acoustique》,These de Doctorat d
e l'Universite de Paris Sud,1994年、M.Tanaka
他《Reduction of computation for high-order projec
tion algorithm》電子情報通信学会秋期セミナー、東京
1993年)
【0016】予測構成を用いた適応識別システムの性能
を向上させる方法について、数多くの研究論文が、寄せ
られている。(以下、参照のことM.Mboup他著《LMS
結合適応予測とシステム識別:統計モデルと遷移分析》
IEEE Transactions on signal processing,42号n。
10,1994年10月2607−2615頁、S.Benje
bara著《Caracteristiques des signaux et capacite d
e poursuite des non-stationnarites aleatoires:appo
rt des schemas predictifs et multiresolutions》The
se de l'Ubiversite des Sciences, des Techniques et
de Medecine deTunis II, Tunis,1997年)。ケー
ススタディによって、適応フィルタ技術を用いて、フィ
ルタの励起信号を前白色化するための(対称あるいは非
対称の)2個の主要な構成を説明することができた。非
対称な構成が処理されるかについての一般的な原則は、
図2に図示される。
【0017】この種の構成は、本質的に、適応フィルタ
の係数を更新するのに使用される信号を変更すること
と、自動相関行列の調整(この信号の自動相関行列の固
有値の最大値と最小値の比)を減らすように変換するこ
とを目的とした経験的手法に基づいている。結果とし
て、係数は、線形予測回路24の出力において使用可能
な信号を用いて、適応モジュール22によって更新さ
れ、ここで、M係数から予測が実行される。識別フィル
タ18のL係数を更新するべくモジュール22によって
与えられるアルゴリズムは、LMS(式2)あるいはN
LMS(式3)に対応する。同様にして、予測回路24
が、LMSアルゴリズムを得て更新されるM係数を持っ
た適応フィルタとして実行される。
【0018】この種の構成から得られる性能を分析する
ための研究は、システムの予測モジュールと適応モジュ
ールとの間に非常に強い相関作用があるという点を特に
強調している。特に、これによって、適応予測器24の
係数適応式と、識別フィルタ18のそれとの連動へと導
かれる。この強い連動性は、また、全体の構成の安定度
が非常に低い領域を作る、二つの適応段階μPとμHのど
ちらを選ぶかというところに現れている。
【0019】結果として、著者は、予測構成識別システ
ム全体の不安定性について述べているが、それは、相対
的な安定性を確かにするために、常に4未満の値を用い
る場合に使われる予測次数に制限を加え、従って、識別
性能に制限が出る。収束速度を改良する目的とは両立で
きない低適応段階μPとμを選ぶことが必要である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】適応識別アルゴリズム
の収束速度を改善するのに、文献に提示されている解決
方法を見ると、以下の結論が導かれる。一つは、投影次
数Pが高いときにフィルタ係数を更新するのに多くの数
学的処理が必要であるという点から、投影方向を更新す
ることに基づいたアルゴリズムは、依然として複雑であ
りということで、もう一つは、全体の構成が確実に比較
的安定したままであるために、実際に使用される予測次
数Mが低いことから収束における減少させられた利得を
制御し提供するという点から、予測構成識別法は依然と
して非常に扱いにくいということである。
【0021】本発明の目的は、良好な収束特性を持ち、
かつ制限された数学的複雑さがあるが実現が比較的容易
である適応識別の方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、入力
信号に対するシステムの応答を推測するための適応識別
法を提供し、以下の段階を備えている。一方で入力信号
を、他方で一部が上記入力信号への応答である観測信号
を受信する段階と、式et=yt−Xt THt-1に従って、
時間tの時に誤り信号etを決定する段階と、入力信号
と誤り信号とを考慮して識別フィルタのL係数を適応さ
せる段階とを備えるが、但し、ytは、時間tのときの
観測信号の値を表しており、Ht-1は、システムのイン
パルス応答の典型的な有限インパルス応答を持つ識別フ
ィルタ(18)のL係数からなる列ベクトルであり、X
t T=(xt,xt-1,・・・,xt-L+1)は、時間tと先
立つ時間L−1において入力信号の値xt,xt-1,・・
・,xt-L+1からなる行ベクトルである。本発明によっ
て、入力信号の予測パラメータが観測され、ここで入力
信号の連続的なフレーム上の予測残余物のエネルギー
は、最小化され、識別フィルタのL係数は、{et/
(Xt TUt+λ)}Utに比例する列ベクトルHt-1に加
えられることで適応させられるが、ここでUtは、時間
tと先立つ時間L−1とにおいて入力信号の予測残余物
のL値からなる列ベクトルであり、λは、正またゼロの
係数である。
【0023】この方法を与える好ましい態様において、 −入力信号のフレームには、少なくとも5msの期間が
ある。 −入力信号のフレームには、相互の重なりがある。 −入力信号は、好ましくは5次に等しいかあるいはそれ
以上のP−1次の線形予測によって分析され、列ベクト
ルUtは、
【数7】 の式で与えられ、ここで、用語aqは、上記の分析の線
形予測係数を表している。線形予測の次数P−1は、ま
た、入力信号の推測による定常性の関数でもある。 −入力信号は、入力される2進の列から復号器によって
再構成される音声信号であり、入力信号の予測パラメー
タは、入力される2進の列から復号器によって抽出さ
れ、また、識別フィルタのL係数を適応させるために予
測残余物を与えることもできる。
【0024】本発明の他の特徴は、システムのための適
応識別装置に関し、この装置に対して入力信号が与えら
れ、入力信号を受信する第1の入力部と、その中の要素
の一つは入力信号に対するシステムの応答であるよう
な、観測信号を受信する第2の入力部と、システムの有
限インパルス応答を持つ識別フィルタと、上記の式
(1)で表される誤り信号etを作り出す減算器と、そ
こで入力信号の連続的フレーム上の予測残余物のエネル
ギーが最小化される、入力信号から予測パラメータを得
る手段と、{et/(Xt TUt+λ)}Utに比例する列
ベクトルを列ベクトルHt-1に加えることによって、識
別フィルタのL係数を更新する適応手段とを備えてい
る。
【0025】本発明の他の特徴は、戻り信号からの直接
信号の反響成分を除去する適応反響消去器に関し、直接
信号を入力信号として受信する、第1の入力部と、観測
信号を戻り信号として受信する、第2の入力部とを備
え、誤り信号は反響消去器の出力信号を構成することを
特徴とすることである。
【0026】本発明の他の特徴と利点とは、下記の実施
形態の例から明らかになるであろう。その特徴は、例を
通して与えられ、あらゆる観点から制約を与えるもので
はなく、かつ下記の添付図面を参照する。 −上述の図1と図2は、従来技術から知られている適応
識別装置のブロック図である。 −図3は、本発明によって提示される適応識別装置を組
み合わせられる反響消去器のブロック図である。 −図4は、本発明によって提示される反響消去器の他の
実施形態のブロック図である。
【0027】定常信号の場合、入力信号xtのP−1次
の線形予測係数a1,・・・,aP-1と、信号の自動相
関行列Rt,P=&Xt,P&Xt,P Tの逆数Rt,P -1との間で
以下の式を定めることができる(行列&Xt,Pは、式
(7)で定義される)。
【数8】
【0028】上で定義された次数PのAPAアルゴリズ
ムが、適応段階μ=1を持つと仮定すると、後続誤り
(式(9))の打ち消しによって先行ベクトル(5):
et,P=(et,0,・・・,0)Tを単純化し、識別フ
ィルタの適応公式(6)が、式(10)を考慮して次の
ようになる。 Ht=Ht-1+(et/Xt TUt)Ut (12)
【0029】これを基にして、次数PのAPAアルゴリ
ズムの変形を定義することができ、以降、《次数Pの仮
APAアルゴリズム》と呼ばれ、ここで適応段階μが、
選択的に正の正規化定数λが、再導入される。仮APA
アルゴリズムの中の誤り信号は、式(1)によって定義
され、識別フィルタは、次に従って更新される。 Ht=Ht-1+{μet/(Xt TUt+λ)}Ut (13)
【0030】適応段階μは通常、0.1と1との間にあ
り、λ≧0である。上述の線形基準の識別構成と比較し
て、次数Pの仮APAアルゴリズムには二つの相違点が
ある。 −予測係数aqは、標本の速度では評価されず、ブロッ
クの速度で評価される。それらは、N個の標本の大きさ
を持つフレーム上の線形予測エネルギーを最小化するこ
とに対応する。予測器フィルタの係数の組{aq;q=
1,...,P−1}を推定するのに、有効実現技術を
使用することができる。 −識別フィルタHt-1の係数を更新するのに使用される
式(13)は、既に実行された研究において使用された
ものには、対応しない。実際に、モードの収束速度を改
善するために励起信号を白色化する目的の経験的手法に
依存しており、これは、励起信号の自動相関行列の調整
に対応している。結果として、著者によって識別フィル
タの係数(また予測器のも)を更新する手段として提示
されたLMSあるいはNLMSアルゴリズムは、式(1
3)のそれとは対応しない。これらのアルゴリズムは、
フィルタ係数を更新するのに使用される式の中に含まれ
る正規化期間によって異なり、LMSの中で(U
t TUt)-1と表現されている項は、式(13)において
復号項(Xt TUt)-1あるいは(Xt TUt+λ)-1によっ
て置き換えられる。
【0031】本発明によって提示される方法は、処理し
ようとする信号の強い相関関係によってしばしば引き起
こされる問題を解決する。実際に、後者の場合、従来の
アルゴリズムは、良好な収束特性を失い勝ちである。本
発明により提示される方法によって、これらの良好な収
束特性を、固有に保存することができ、非常に高い相関
関係のある信号があっても、実際に頻繁に起こる。保存
しようとする限定的な算術的複雑さも可能となり、これ
らの識別アルゴリズムをディジタル信号処理器によって
リアルタイム実行するのは、大きな利点である。
【0032】仮のAPAアルゴリズムによって、様々な
分野(反響消去器、伝搬チャネル等化器自動処理制御、
他)で使用することができるような適応識別装置の新し
い一連の基礎を形成する。自動反響消去の場合は、制限
のない例を使って以下に議論されるであろう。
【0033】
【発明の実施の形態】図3は、本発明によって提案され
る適応識別装置16と組み合わせられる適応反響消去器
を図示したものである。反響消去器は、ハンドフリーの
電話システムと組み合わせられる。装置の入力部E1で
受信される入力信号xtは、ハンドフリーのシステムの
スピーカ11を目指した直接信号である。装置の入力部
E2で受信される観測信号ytは、ハンドフリーのシス
テムのマイク13で拾われた戻り信号である。観測信号
ytは、直接信号からの反響成分と、スピーカにより発
せられた雑音と音声を含むであろう妨害成分btとを含
んでいる。これは、識別しようとするシステムが、反響
の通り道あるいはスピーカ11とマイク13との間の通
り道から成る場合である。
【0034】反響消去器からの出力信号は、観測信号y
tと、識別フィルタ18によって作られる反響推定値*
ztから、減算器20によって与えられる誤り信号etで
ある。
【0035】入力信号xtの時間ウィンドウは、少なく
とも最後のL個の標本xt,xt-1,...,xt-L+1を
記憶するモジュール30によって管理される。ベクトル
Xtを形成する、これらのL個の標本は、(i)式
(1)の最後の項に従ってフィルタを掛ける識別フィル
タ18と、(ii)式(13)に従ってフィルタ18の係
数を更新する適応モジュール22と、(iii)予測残余
物の最後のL個の値からなり、式(11)によって定義
されるベクトルUtを適応モジュール22に与える予測
フィルタ32とに与えられる。
【0036】各時間tにおいて、フィルタ32は、単に
ベクトルUtの最初の成分を作り出さなければならない
だけであるが、すなわち、残余物の現在の値は、
【数9】 であり、他の成分は、先行する標本を受信した時に、計
算されかつ記憶された。
【0037】図3で図示される例において、予測フィル
タ32は、従来からのトレリス(trellis)構成であ
り、予測係数aq(1≦q≦P)は、反射係数
r1,...,rP -1に関連するP−1によって表現され
る。反射係数riは、例えばモジュール34によって得
られ、モジュール36によって計算される入力信号の自
動相関φ(i)に基づいた、良く知られるレビンソン−
ダービン(Levinson-Durbin)のアルゴリズムに従う。
モジュール34によって実行されるレビンソン−ダービ
ンのアルゴリズムは、次のように表現することができ
る。
【数10】
【0038】フィルタ32に与えられる反射係数r
iは、式(11)の係数aq(aq=aq P-)と同様に、繰
り返しP−1の後に得られるものである。量であるE
(P−1)は、残りの予測誤りのエネルギーである。
【0039】相関係数φ(i)は、モジュール36によ
って次のように計算される。
【数11】 ここで、
【数12】 は、矩形やハミング(Hamming)や他の関数のような、
従来からあるウィンドウ関数によって乗算された入力信
号を表している。
【0040】予測エネルギーE(P−1)を最小化する
ことに等しい、係数φ(i)とレビンソン−ダービンの
アルゴリズムの計算は、入力信号のN個の標本のフレー
ム上で実行され、ここでNは、識別フィルタ18のイン
パルス応答の長さLと同じ次数の数である。
【0041】例として、もし、信号が周波数Fe=8k
Hzで標本化されると、フィルタ18は、L=256個
の係数を持ち、フレームの大きさは、N=160であろ
う、すなわちフレームは、20msの長さである。電話
の分野において、そのような期間に渡って、音声信号
は、殆ど固定であって、APAアルゴリズムから仮AP
Aアルゴリズムを引き出す際の仮定の一つの正当性を実
証する。概して、このフレーム期間は5msより長いで
あろう。
【0042】予測分析モジュール34,36によって処
理される入力信号のフレームは、重なるのが好ましく、
信号の非定常な特徴が考慮されることを可能にする。予
測分析は、その後、K<Nの間、入力信号のK個の標本
毎に実行される。例として、2個の連続するフレーム間
の重なる期間は、15msのオーダーにあろう。上記の
数値的な例の場合、これは、K=40に対応し、各フレ
ームは、4個の連続するブロックを構成する。
【0043】もし、NがKの倍数であれば、これは、相
関係数の計算を、モジュール36によってさらに単純化
するであろう。入力信号xtのK値の各ブロックを受信
した後に、式(14)の最近のK個の項に対応して、各
iの部分的相関を計算することと、計算がされたばかり
で、そこから、N/K個のブロック前に計算された部分
的相関を取り除かれるような部分的相関を加えることで
相関φ(i)を更新することで十分である。
【0044】予測フィルタを実行するのに、他の技術を
使用することができることは指摘しておきたい。例え
ば、レビンソン−ダービンのアルゴリズム以外の方法
は、反射係数riもしくは反射係数riに基づいた予測フ
ィルタ用の異なる構成の計算に使用することができる。
予測係数aqあるいはLAR係数(《Log-Area-Rati
o》,LARi=log10[(1−ri)/(1+
ri)])あるいは代わりにLSP係数(《Line Spectr
um Pair》)、・・・に直接基づいて、予測フィルタの
既知の他の構成を使用することも可能である。
【0045】本発明により提示される装置は、予測のP
−1次を、入力信号の同時特性の関数として変更するこ
とができる可能性を示している。特に、信号xtの定常
性は、もし、入力信号が定常的であるときには比較的高
い予測次数P−1を、非定常性があるときにはより低い
予測次数を取るために、モジュール36によって計算さ
れた相関あるいは部分的相関の係数を分析によって評価
することができる。
【0046】仮APAアルゴリズムの計算上の複雑さを
評価することは可能である。関係する特徴が表1に図示
され、ここで次数PのNLMSあるいはAPAの正確な
アルゴリズムと特徴が比較され、その構成は反響消去器
の典型的なものである。この表において、Pは、回路1
6が実行することができる仮APAアルゴリズムの最大
次数と、比較例の中で効果的に使用されるPの次数を示
している。
【表1】
【0047】仮APAアルゴリズムの計算上の複雑さ
は、本質的に、識別フィルタがL=256個の係数を持
っている場合と、20msのフレームの各5msごとに
(K=40,N=160)評価される係数の予測フィル
タとの場合の複雑さに等しくなる。従って、本発明は、
次数2の正確なアフィン投影アルゴリズムのよりも低い
複雑さのときに、高次のアフィン統制アルゴリズム(一
般的に5以上)の性能を求めるアルゴリズムを提示す
る。
【0048】ハードウェアに関して、識別装置16は、
市販の回路から設定され、特に一般に使用される浮動小
数点演算を持った、リアルタイム・ディジタル信号処理
器(DSP)から設定される(例えばテキサスインスト
ゥルメント社で売られるTMS320C3XやTMS3
20C4X、もしくはアナログデバイス社で売られるA
D21061...)。固定小数点演算処理器も使用す
ることができ、そのとき処理中のデータの適切なフレー
ミングに関して取られる注意がされる。
【0049】図4に図示される他の実施形態において、
入力信号xtは、復号器40によって、入力される2進
のストリームΦから再構成される音声信号である。この
2進のストリームΦは、符号化器によって復号器40に
向けて二つに作られ、通信ネットワークもしくは離れた
ところのスピーカによって使用される端末に置かれる。
【0050】例として、符号化器/復号器は、GSMセ
ルラ無線電話システムで使用されるRPE−LTP符号
化器に対応する(欧州遠隔通信標準協会=<European Te
lecommunications Standard Institute>発行の仕様書G
SM06.01を参照)。殆どのディジタル音声符号化
器が使用するものと同様に、この符号化器は、信号の殆
ど定常的な領域に対応する音声信号のフレーム上の線形
予測を基礎にして動作し、本発明の要求を満たすであろ
う。GSMの場合、フレームは20msである。この中
の2進のストリームΦにおいて、符号化器は、一方で
は、音声信号の10次の線形予測フィルタを特徴付け
る、上述のLAR係数のための量子化パラメータを組み
入れ、他方では、線形予測残余物に対応する励起信号の
量子化パラメータを組み入れる。
【0051】復号器40は、ストリームΦから読まれた
量子化パラメータからの励起信号を復元する回路と、量
子化されたLARによって引き出された係数が与えられ
る10次の予測フィルタの逆数である合成フィルタとを
持っている。合成フィルタは、励起信号を受信し、複合
した音声信号xtを発する。従って、復号器40は、図
3に図示される装置のモジュール34,36の代わり
に、ストリームΦから線形予測パラメータを得ることが
できる。適応モジュール22に必要なベクトルUtの成
分を作る予測残余物(合成フィルタの励起信号に対応す
る)を与えることもできる。
【0052】音声復号器および適応反響消去器と組み合
わせられる装置において、図4に図示されるような仮A
PAアルゴリズムを用いることは、次数Pに係わらずN
LMSと比較される複雑さを加えないことは分かるであ
ろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術から知られている適応識別装置のブ
ロック図である。
【図2】 従来技術から知られている適応識別装置のブ
ロック図である。
【図3】 本発明によって提示される適応識別装置を組
み合わせられる反響消去器のブロック図である。
【図4】 本発明によって提示される反響消去器の他の
実施形態のブロック図である。
【符号の説明】
10…識別しようとするシステム 11…スピーカ 12…加算器 13…マイク 14…実システム 16…識別装置 18…識別フィルタ 20…減算器 22…適応モジュール 24…適応予測器 30…モジュール 32…トレリス予測フィルタ 34…レビンソン−ダービン・モジュール 36…相関計算モジュール 40…音声復号器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 9/14 F

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方で入力信号を、他方で一部が上記入
    力信号への応答である観測信号を受信する段階と、式e
    t=yt−Xt THt-1に従って、時間tの時に誤り信号et
    を決定する段階と、入力信号と誤り信号とを考慮して識
    別フィルタのL係数を適応させる段階とを備え、 ytは、時間tのときの観測信号の値を表しており、H
    t-1は、システムのインパルス応答の典型的な有限イン
    パルス応答を持つ識別フィルタ(18)のL係数からな
    る列ベクトルであり、Xt T=(xt,xt-1,・・・,x
    t-L+1)は、時間tと先立つ時間L−1において入力信
    号の値xt,xt-1,・・・,xt-L+1からなる行ベクト
    ルである、 入力信号に対するシステム(10)の応答を推測するた
    めの適応識別方法において、 上記入力信号の予測パラメータが獲得され、その際に入
    力信号の連続的なフレーム上の予測残余物のエネルギー
    は、最小化され、識別フィルタのL係数は、{et/
    (Xt TUt+λ)}Utに比例する列ベクトルHt-1に加
    えられることで適応させられ、ここでUtは、時間tと
    先立つ時間L−1とにおいて入力信号の予測残余物のL
    値からなる列ベクトルであり、λは、正またゼロの係数
    であることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 入力信号の上記のフレームは、少なくと
    も5ミリ秒の期間があることを特徴とする請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 入力信号の上記のフレームは、相互に重
    なりがあることを特徴とする請求項1もしくは2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 入力信号をP−1次の線形予測で分析す
    る段階を備え、 列ベクトルUtは、 【数1】 の式で与えられ、ここで、項aqは、上記の分析の線形
    予測係数を表していることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 線形予測の次数P−1は、少なくとも5
    であることを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 線形予測の次数P−1は、入力信号の推
    定定常値の関数であることを特徴とする請求項4あるい
    は5記載の方法。
  7. 【請求項7】 入力信号(xt)は、復号器(40)
    が、入力2進ストリーム(Φ)から再構成した音声信号
    であり、入力信号の予測パラメータは、復号器によって
    入力される2進ストリームからから抽出されることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 復号器(40)は、識別フィルタ(1
    8)のL係数を適応させるのに使用される予測残余物
    (Ut)を与えることを特徴とする請求項7記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 入力信号が与えられる、システム(1
    0)のための適応識別装置であって、 −入力信号を受信する第1入力部(E1)と、 −その中の要素の一つは、入力信号に対するシステムの
    応答である、観測信号を受信する第2入力部(E2)
    と、 −システムのインパルス応答の典型である、有限インパ
    ルス応答を持つ識別フィルタ(18)と、 −識別フィルタによってフィルタが掛けられる入力信号
    を観測信号から減算して誤り信号を作り出す減算器(2
    0)と、 −識別フィルタの係数を、入力信号と誤り信号の関数と
    して適応させる手段(22)とを備え、 時間tにおいて、減算器によって作られる誤り信号et
    は、et=yt−Xt THt -1で表され、ここで、ytは、時
    間tの観測信号の値を表し、Ht-1は、識別フィルタの
    L係数から成る列ベクトルであり、Xt T=(xt,
    xt-1,・・・,xt-L+ 1)は、時間tと前の時間L−1
    個の時間における入力信号の値xt,xt-1,・・・,x
    t-L+1から成る行ベクトルであり、 そこで、さらに、入力信号の連続的フレーム上の予測残
    余物のエネルギーが最小化され、入力信号から予測パラ
    メータを得る手段(32,34,46)と、ここに、
    {et/(Xt TUt+λ)}Utに比例する列ベクトルを
    列ベクトルHt-1に加えることによって、識別フィルタ
    (18)のL係数を更新する適応手段(22)が配され
    ており、 ここでUtは、時間tと先立つ時間L−1とにおいて入
    力信号の予測残余物のL個の値からなる列ベクトルであ
    り、λは、正またゼロの係数であることを特徴とする装
    置。
  10. 【請求項10】 入力信号の上記フレームは、少なくと
    も5ミリ秒の期間があることを特徴とする請求項9記載
    の装置。
  11. 【請求項11】 入力信号の上記フレームは、相互に重
    なりがあることを特徴とする請求項9もしくは10記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 入力信号の予測パラメータを得る手段
    は、 次数P−1の線形予測によって入力信号を分析する手段
    (32,34)を備え、 列ベクトルUtは、 【数2】 の式で与えられ、ここで、項aqは、分析手段により作
    られる線形予測係数であることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 線形予測の次数P−1は、少なくとも
    5であることを特徴とする請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 線形予測の次数P−1は、入力信号の
    推定定常値の関数であることを特徴とする請求項12あ
    るいは13記載の方法。
  15. 【請求項15】 入力信号(xt)は、復号器(40)
    が、入力2進ストリーム(Φ)から再構成した音声信号
    であり、入力信号の予測パラメータは、入力される2進
    ストリームからから復号器によって抽出されることを特
    徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の装置。
  16. 【請求項16】 復号器(40)は、識別フィルタ(1
    8)の係数を適応させるのに、予測残余物(Ut)を手
    段(20)に与えることを特徴とする請求項15記載の
    装置。
  17. 【請求項17】 戻り信号(yt)から、直接信号
    (xt)の反響成分を除去するための適応反響消去器で
    あって、 請求項9から16のいずれか一つ記載の識別装置と、入
    力信号として直接信号(xt)を受信する第1の入力部
    (E1)と、観測信号として戻り信号(yt)を受信す
    る第2の入力部(E2)とを備え、誤り信号(et)は
    反響消去器の出力信号を構成することを特徴とする適応
    反響消去器。
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