JP2000324738A - 電動機用希土類磁石の固定方法 - Google Patents
電動機用希土類磁石の固定方法Info
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- JP2000324738A JP2000324738A JP11130586A JP13058699A JP2000324738A JP 2000324738 A JP2000324738 A JP 2000324738A JP 11130586 A JP11130586 A JP 11130586A JP 13058699 A JP13058699 A JP 13058699A JP 2000324738 A JP2000324738 A JP 2000324738A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安価で長期間磁力の劣化のない信頼性の高い電
動機用希土類磁石の固定方法を得る。 【解決手段】鉄心に希土類磁石を接着剤を塗布して固定
する電動機用希土類磁石の固定方法において、接着剤を
非アミン系硬化剤フェノール系硬化剤またはブロックイ
ソシアネート系硬化剤を含むエポキシ系樹脂とした構成
にしている。また、希土類磁石をNd−Fe−B焼結磁
石としてもよい。
動機用希土類磁石の固定方法を得る。 【解決手段】鉄心に希土類磁石を接着剤を塗布して固定
する電動機用希土類磁石の固定方法において、接着剤を
非アミン系硬化剤フェノール系硬化剤またはブロックイ
ソシアネート系硬化剤を含むエポキシ系樹脂とした構成
にしている。また、希土類磁石をNd−Fe−B焼結磁
石としてもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希土類の永久磁石
を、電動機の回転子または固定子などに接着し固定する
希土類磁石の固定方法に関する。
を、電動機の回転子または固定子などに接着し固定する
希土類磁石の固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同期電動機や Interior Parmanen
t Magnet(以下IPMと略す) モータ等の回転子または
固定子などの鉄心に希土類磁石を固定する場合、希土類
磁石の表面を樹脂等でコーティングした磁石を用い、こ
れをアミン系の硬化剤を含むエポキシ系接着剤により接
着・固定していた。しかし、表面をコーティングした磁
石を用いるとコストがかかる。このため、表面にコーテ
ィングしていない希土類磁石を用い、これにアミン系の
硬化剤を含むエポキシ系接着剤を直接塗布して接着・固
定していた。
t Magnet(以下IPMと略す) モータ等の回転子または
固定子などの鉄心に希土類磁石を固定する場合、希土類
磁石の表面を樹脂等でコーティングした磁石を用い、こ
れをアミン系の硬化剤を含むエポキシ系接着剤により接
着・固定していた。しかし、表面をコーティングした磁
石を用いるとコストがかかる。このため、表面にコーテ
ィングしていない希土類磁石を用い、これにアミン系の
硬化剤を含むエポキシ系接着剤を直接塗布して接着・固
定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、同期電動機
の運転中は、フレーム内が80°C、90%相対湿度の
環境に達することがある。このため、アミン系の硬化剤
を含むエポキシ系接着剤を使用して磁石を同期電動機等
のロータに接着した場合、接着剤中に水分が侵入してア
ミン系硬化剤に含まれているNH4 + イオンが溶けだ
し、さらにNH4 +イオンのH原子が乖離し、希土類磁
石の粒界相に侵入して、水素脆性を誘発して希士類磁石
を粉末状にすることがある。その結果、モータ特性のー
つである誘導起電力(Electro Motive Force、以下EM
Fと略す) が、同期電動機の使用と共に減少するという
問題があった。そこで、本発明は安価で長期間磁力の劣
化のない信頼性の高い電動機用希土類磁石の固定方法を
提供することを目的とする。
の運転中は、フレーム内が80°C、90%相対湿度の
環境に達することがある。このため、アミン系の硬化剤
を含むエポキシ系接着剤を使用して磁石を同期電動機等
のロータに接着した場合、接着剤中に水分が侵入してア
ミン系硬化剤に含まれているNH4 + イオンが溶けだ
し、さらにNH4 +イオンのH原子が乖離し、希土類磁
石の粒界相に侵入して、水素脆性を誘発して希士類磁石
を粉末状にすることがある。その結果、モータ特性のー
つである誘導起電力(Electro Motive Force、以下EM
Fと略す) が、同期電動機の使用と共に減少するという
問題があった。そこで、本発明は安価で長期間磁力の劣
化のない信頼性の高い電動機用希土類磁石の固定方法を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は鉄心に希土類磁石を接着剤を塗布して固定
する電動機用希土類磁石の固定方法において、前記接着
剤を非アミン系のフェノール系硬化剤またはブロックイ
ソシアネート系硬化剤を含むエポキシ系樹脂とした構成
にしている。また、前記希土類磁石をNd−Fe−B焼
結磁石としてもよい。
め、本発明は鉄心に希土類磁石を接着剤を塗布して固定
する電動機用希土類磁石の固定方法において、前記接着
剤を非アミン系のフェノール系硬化剤またはブロックイ
ソシアネート系硬化剤を含むエポキシ系樹脂とした構成
にしている。また、前記希土類磁石をNd−Fe−B焼
結磁石としてもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明のIPMモータのロータの
断面図である。図において、2はケイ素鋼板を積層した
鉄心、3は回転軸、4はNd−Fe−Bを焼結した希土
類磁石、5はフェノール系硬化剤を使用したエポキシ系
接着剤である。最初に、図2に示すように希土類磁石4
に、エポキシ系接着剤5を塗布する。つぎに、希土類磁
石4を図3に示す鉄心2の打ち抜き部21に挿入する。
その後、120°C×1時間でエポキシ系接着剤5を硬
化させ、このロータ1に回転軸3を焼きばめし、図1の
ようなIPMモータ用のロータ1を作製した。さらに、
ロータ1をIPMモータフレームに装着し、IPMモー
タを作製した。なお、比較例としてアミン系硬化剤を含
むエポキシ系接着剤を使用したIPMモータも作製し
た。つぎに、効果確認のため、本実施例のIPMモータ
と比較例のIPMモータとを用いて高温高湿試験(80
°C×90%相対湿度) を行い、磁石の劣化度合いを評価
できるEMFを測定した。図4にEMF低下量の時間依
存性を調べた結果を示す。本実施例は、約2500h 経過後
においてEMFは1%程度しか低下せず、優れた特性を
示すことが分かった。これに対して、比較例は13%も
低下しており、本実施例は著しい効果のあることが分か
った。さらに、高温高湿試験後にロータ1を取り出し、
磁石内挿部を切り出して、Nd−Fe−B磁石の劣化の
程度を観察した。その結果、本実施例はほとんど腐食お
よび割れが発生していないのに対し、比較例は腐食およ
び割れがかなり進行していた。比較例のアミン系硬化剤
を含むエポキシ系接着剤を使用したIPMモータの場
合、接着剤中に水分が侵入してアミン系硬化剤に含まれ
ているNH4 + イオンが溶けだし、さらにNH4 + イオ
ンのH 原子が乖離し、Nd−Fe−B焼結磁石のNdが
リッチな粒界相に侵入して水素脆性を誘発して、希土類
磁石を粉末状にしたと推定できる。一方、本実施例のフ
ェノール系の硬化剤を含むエポキシ系接着剤を使用して
作製したIPMモータにおいては、H原子が発生しない
ためこのような水素脆性の現象は発生していなかった。
つぎに、非アミン系硬化剤であるブロックイソシアネー
ト系を含むエポキシ系接着剤を用いて作製したIPMモ
ータを、上記と同様の高温高湿試験を行いEMFを測定
した。その結果、フェノール系硬化剤を用いて作製した
IPMモータと同様にEMF低下率は小さく良好な結果
が得られた。なお、本実施例ではIPMモータの回転子
について述べたが、これに限らず他のモータの回転子や
固定子など希土類磁石を用いるところには全て適用でき
る。また、希土類磁石にNd−Fe−Bを用いたが、S
m−Co系など他の希土類磁石を用いても良好な効果が
得られる。
に説明する。図1は、本発明のIPMモータのロータの
断面図である。図において、2はケイ素鋼板を積層した
鉄心、3は回転軸、4はNd−Fe−Bを焼結した希土
類磁石、5はフェノール系硬化剤を使用したエポキシ系
接着剤である。最初に、図2に示すように希土類磁石4
に、エポキシ系接着剤5を塗布する。つぎに、希土類磁
石4を図3に示す鉄心2の打ち抜き部21に挿入する。
その後、120°C×1時間でエポキシ系接着剤5を硬
化させ、このロータ1に回転軸3を焼きばめし、図1の
ようなIPMモータ用のロータ1を作製した。さらに、
ロータ1をIPMモータフレームに装着し、IPMモー
タを作製した。なお、比較例としてアミン系硬化剤を含
むエポキシ系接着剤を使用したIPMモータも作製し
た。つぎに、効果確認のため、本実施例のIPMモータ
と比較例のIPMモータとを用いて高温高湿試験(80
°C×90%相対湿度) を行い、磁石の劣化度合いを評価
できるEMFを測定した。図4にEMF低下量の時間依
存性を調べた結果を示す。本実施例は、約2500h 経過後
においてEMFは1%程度しか低下せず、優れた特性を
示すことが分かった。これに対して、比較例は13%も
低下しており、本実施例は著しい効果のあることが分か
った。さらに、高温高湿試験後にロータ1を取り出し、
磁石内挿部を切り出して、Nd−Fe−B磁石の劣化の
程度を観察した。その結果、本実施例はほとんど腐食お
よび割れが発生していないのに対し、比較例は腐食およ
び割れがかなり進行していた。比較例のアミン系硬化剤
を含むエポキシ系接着剤を使用したIPMモータの場
合、接着剤中に水分が侵入してアミン系硬化剤に含まれ
ているNH4 + イオンが溶けだし、さらにNH4 + イオ
ンのH 原子が乖離し、Nd−Fe−B焼結磁石のNdが
リッチな粒界相に侵入して水素脆性を誘発して、希土類
磁石を粉末状にしたと推定できる。一方、本実施例のフ
ェノール系の硬化剤を含むエポキシ系接着剤を使用して
作製したIPMモータにおいては、H原子が発生しない
ためこのような水素脆性の現象は発生していなかった。
つぎに、非アミン系硬化剤であるブロックイソシアネー
ト系を含むエポキシ系接着剤を用いて作製したIPMモ
ータを、上記と同様の高温高湿試験を行いEMFを測定
した。その結果、フェノール系硬化剤を用いて作製した
IPMモータと同様にEMF低下率は小さく良好な結果
が得られた。なお、本実施例ではIPMモータの回転子
について述べたが、これに限らず他のモータの回転子や
固定子など希土類磁石を用いるところには全て適用でき
る。また、希土類磁石にNd−Fe−Bを用いたが、S
m−Co系など他の希土類磁石を用いても良好な効果が
得られる。
【0006】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば非ア
ミン系硬化剤であるフェノール系またはブロックイソシ
アネート系の硬化剤を含むエポキシ系接着剤を使用して
希土類磁石を接着するので、高温高湿環境においても、
希土類磁石の腐食および割れは発生せず、かつモータの
EMFも低下しない安価で高信頼性の電動機を得る効果
がある。
ミン系硬化剤であるフェノール系またはブロックイソシ
アネート系の硬化剤を含むエポキシ系接着剤を使用して
希土類磁石を接着するので、高温高湿環境においても、
希土類磁石の腐食および割れは発生せず、かつモータの
EMFも低下しない安価で高信頼性の電動機を得る効果
がある。
【図1】本発明のIPMモータのロータを示す断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明のエポキシ系接着剤を希土類磁石に塗布
する状況を示す斜視図である。
する状況を示す斜視図である。
【図3】本発明のIPMモータの鉄心の形状を示す平面
図である。
図である。
【図4】EMF低下量の時間依存性を示すグラフであ
る。
る。
1:ロータ 2:鉄心 21:打ち抜き部 3:回転軸 4:希土類磁石 5:エポキシ系接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加来 久幸 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 Fターム(参考) 5H622 AA04 CA02 CA07 CA10 CB01 DD02 PP03 PP19
Claims (4)
- 【請求項1】鉄心に希土類磁石を接着剤を塗布して固定
する電動機用希土類磁石の固定方法において、前記接着
剤を非アミン系硬化剤を含むエポキシ系樹脂としたこと
を特徴とする電動機用希土類磁石の固定方法。 - 【請求項2】前記非アミン系硬化剤がフェノール系であ
る請求項1記載の電動機用希土類磁石の固定方法。 - 【請求項3】前記非アミン系硬化剤がブロックイソシア
ネート系である請求項1記載の電動機用希土類磁石の固
定方法。 - 【請求項4】前記希土類磁石をNd−Fe−B焼結磁石
とした請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機用
希土類磁石の固定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11130586A JP2000324738A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 電動機用希土類磁石の固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11130586A JP2000324738A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 電動機用希土類磁石の固定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000324738A true JP2000324738A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=15037761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11130586A Pending JP2000324738A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 電動機用希土類磁石の固定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000324738A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007074899A (ja) * | 2006-12-15 | 2007-03-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電動送風機のロータ |
| JP2008272871A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Hitachi Koki Co Ltd | 電動工具 |
| JP2009530449A (ja) * | 2006-03-21 | 2009-08-27 | バクームシュメルツェ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニ コマンディートゲゼルシャフト | 希土類永久磁石用のラッカー組成物、特に防食ラッカー |
| JP4771011B1 (ja) * | 2011-01-20 | 2011-09-14 | 株式会社安川電機 | 回転電機および風力発電システム |
| EP2479873A2 (en) | 2011-01-20 | 2012-07-25 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Rotating electric machine |
| JP2012231596A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Yaskawa Electric Corp | 回転電機およびロータ |
| US20240076760A1 (en) * | 2022-09-07 | 2024-03-07 | Ford Global Technologies, Llc | Method of recycling a component with rare earth element recovery |
-
1999
- 1999-05-11 JP JP11130586A patent/JP2000324738A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009530449A (ja) * | 2006-03-21 | 2009-08-27 | バクームシュメルツェ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニ コマンディートゲゼルシャフト | 希土類永久磁石用のラッカー組成物、特に防食ラッカー |
| JP2007074899A (ja) * | 2006-12-15 | 2007-03-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電動送風機のロータ |
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| EP2479873A2 (en) | 2011-01-20 | 2012-07-25 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Rotating electric machine |
| US8937417B2 (en) | 2011-01-20 | 2015-01-20 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Rotating electric machine and wind power generation system |
| JP2012231596A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Yaskawa Electric Corp | 回転電機およびロータ |
| US20240076760A1 (en) * | 2022-09-07 | 2024-03-07 | Ford Global Technologies, Llc | Method of recycling a component with rare earth element recovery |
| US12522891B2 (en) * | 2022-09-07 | 2026-01-13 | Ford Global Technologies, Llc | Method of recycling a component with rare earth element recovery |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060418 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090827 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090902 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091224 |