JP2000324972A - 消臭機能と防虫機能を併有するペット用繊維敷物及びその製造方法 - Google Patents
消臭機能と防虫機能を併有するペット用繊維敷物及びその製造方法Info
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Abstract
なく、優れた消臭性能および優れた防虫性能を兼備する
と共に、その効果の持続性に優れたペット用繊維敷物及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ジエチルトルアミドを殻体内に内包した
マイクロカプセル体と、平均粒径が10μm以下である
アミン化合物からなる消臭剤とを、ガラス転移点が−3
0℃以下であるバインダー樹脂により、繊維敷物1を構
成する糸に固着せしめる。消臭剤として更に無機物質を
併用するのが好ましい。製造方法としては、上記特定の
マイクロカプセル体、特定の消臭剤及び特定のバインダ
ー樹脂を含有する処理剤で繊維敷物1の処理を行い、繊
維敷物1を構成する糸に固着させる。
Description
して好適に用いられる犬、猫等のペット用繊維敷物、更
に詳しくは、優れた消臭機能および優れた防虫機能を兼
備すると共に、その効果の持続性に優れたペット用繊維
敷物及びその製造方法に関する。
合、ペットの排泄物等により悪臭が生じること、更には
ペットにノミ、ダニ類、蚊、アブ等の害虫が寄生するた
めに非衛生的であり人の生活住環境が悪化することが問
題となっている。
問題を解決するものとして、特開平8−70724号公
報には動物用シーツにおいて消臭剤として焙煎コーヒー
抽出残査を含有せしめた構成を採用することが提案さ
れ、また特開昭62−74230号公報には金属ポルフ
ィリン又は金属ポルフィリンの置換誘導体を担持した消
臭繊維からなるペット用消臭シーツが記載されている。
寄生の問題を解決するものとして、例えば特開平8−2
98889号公報に記載されている、エンペンスリン等
の蒸散性のピレスロイド系防虫剤を含有した造粒物から
なる防虫機能を有する動物用排泄物処理材等が公知であ
る。また、このような目的で使用される蒸散性防虫剤と
しては、その他にイソボニルチオシアノ酢酸等が知られ
ている。
例示は、ペット飼育により生じる悪臭の問題を解決する
ものであり、基本的に防虫機能を有するものではない。
一方、上記後者の例示は、ノミ、ダニ類、蚊、アブ等の
害虫の寄生の問題を解決するものであり、基本的に消臭
機能を有するものではない。即ち、消臭機能と防虫機能
を十分に兼ね備えたペット用繊維敷物はこれまでになか
った。このように両機能を十分に具備したものがなかっ
たのは、コーヒー液抽出残さ、金属ポルフィリン、金属
ポルフィリン誘導体等の消臭剤と、前記蒸散性ピレスロ
イド系防虫剤、イソボニルチオシアノ酢酸等の蒸散性防
虫剤とを、例えばペット用繊維敷物に同時含有せしめた
場合、蒸散した防虫剤が消臭剤に吸着されやすく、従っ
て繊維敷物から外に蒸散される防虫剤量は極めて少なく
なってしまい防虫剤としての防虫効果は殆ど発揮されな
くなる上に、一方消臭剤は蒸散した防虫剤を吸着してし
まうためにその消臭性能が低下してしまうこととなり、
このように消臭剤と防虫剤とが互いに干渉し合ってその
機能を阻害し合うためである。このため、両機能を十分
に具備したペット用繊維敷物は、殆ど実用化に至ってい
ないというのが現状である。
されたものであって、消臭剤と防虫剤とが互いに干渉し
合うことがなく、優れた消臭性能および優れた防虫性能
を兼備すると共に、その効果の持続性に優れたペット用
繊維敷物及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
に、本発明者は鋭意研究の結果、ペット用繊維敷物に付
与せしめる防虫剤としてジエチルトルアミドを選択する
一方、消臭剤としてアミン化合物を選択することによ
り、消臭剤と防虫剤とが互いに干渉し合うことがなく、
優れた消臭性能および優れた防虫性能を確保できること
を見出すに至り、この発明を完成したものである。
を併有するペット用繊維敷物は、ジエチルトルアミドを
殻体内に内包したマイクロカプセル体と、平均粒径が1
0μm以下であるアミン化合物からなる消臭剤とが、ガ
ラス転移点が−30℃以下であるバインダー樹脂によ
り、繊維敷物を構成する糸に固着されてなることを特徴
とするものである。
消臭剤としてアミン化合物を用いているから、両剤が互
いに干渉し合うことがなく、それ本来の優れた消臭性能
および優れた防虫性能が発揮されるものとなる。また、
アミン化合物の平均粒径が10μm以下であるから、繊
維敷物に触れた際にざらつき感を受けることもなく、か
つその風合いを良好なものとなし得る。更に、バインダ
ー樹脂のガラス転移点が−30℃以下であるので、バイ
ンダー樹脂の固着による繊維敷物の硬化が防止され、優
れた風合いが確保されるのみならず、繊維敷物の構成糸
との固着性にも優れて消臭剤、防虫剤の繊維敷物からの
離脱が防止され、消臭性能および防虫性能の持続耐久性
に優れたものとなし得る。また、防虫剤であるジエチル
トルアミドがマイクロカプセル体内に内包されているか
ら、良好な徐放性能が発揮される。
を併有するペット用繊維敷物は、ジエチルトルアミドを
殻体内に内包したマイクロカプセル体と、平均粒径が1
0μm以下であるアミン化合物および無機物質よりなる
消臭剤とが、ガラス転移点が−30℃以下であるバイン
ダー樹脂により、繊維敷物を構成する糸に固着されてな
ることを特徴とするものである。
消臭剤としてアミン化合物および無機物質を用いている
から、両剤が互いに干渉し合うことがなく、それ本来の
優れた消臭性能および優れた防虫性能が発揮されるもの
となる。また、消臭剤として無機物質が併用されている
から、アミン化合物では除去効率が十分でない例えばア
ンモニア、酢酸等の臭気の除去も十分になし得る。即
ち、アミン化合物と無機物質が相補う形となって、ペッ
トに起因した多種類の臭気の殆どを効率良く除去するこ
とが可能となる。また、アミン化合物の平均粒径が10
μm以下であるから、繊維敷物に触れた際にざらつき感
を受けることもなく、かつその風合いを良好なものとな
し得る。更に、バインダー樹脂のガラス転移点が−30
℃以下であるので、バインダー樹脂の固着による繊維敷
物の硬化が防止され、優れた風合いが確保されるのみな
らず、繊維敷物の構成糸との固着性にも優れて消臭剤、
防虫剤の繊維敷物からの離脱が防止され、消臭性能およ
び防虫性能の持続耐久性に優れたものとなし得る。ま
た、防虫剤であるジエチルトルアミドがマイクロカプセ
ル体内に内包されているから、良好な徐放性能が発揮さ
れる。
プセル体は、その殻体内に前記ジエチルトルアミドに加
えて、可塑剤、テルペノイド類及びテルペノイド類誘導
体からなる群より選ばれる1種または2種以上のキャリ
ア剤を内包しているのが、好ましい。このようなキャリ
ア剤の併存により、防虫剤であるジエチルトルアミドの
蒸散移行が促進され、ひいては繊維敷物において高い防
虫効果が発揮されるものとなる。かつ、キャリア剤の併
存によってマイクロカプセル体内における残存ジエチル
トルアミド濃度が相当に低い値になるまでジエチルトル
アミドを誘導蒸散移行せしめることができるから、その
優れた防虫効果が長期間にわたって持続されて、長期に
わたって安定した徐放性が確保される。
アミド/キャリア剤の混合比率は重量比で5/1〜5/
5の範囲であるのが好ましい。このような範囲内に設定
すれば、低コストで一層優れた防虫効果を得ることがで
きる。
解度が25℃において5g/L以下であるヒドラジン誘
導体からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合
物であるのが、好ましい。アミン化合物としてヒドラジ
ン誘導体を用いることで消臭性能が一層向上される。更
に、水に対する溶解度が25℃において5g/L以下で
あるから、洗濯等の洗浄により水と接触することがあっ
ても、ヒドラジン誘導体がこの水に溶解して流出してし
まうことが効果的に防止される。
エチルトルアミドの含有量は5〜50重量部であり、消
臭剤の含有量は20〜500重量部であるのが、好まし
い。このような範囲内に設定すれば、バインダー樹脂と
しての機能を低下させることなく、かつ低コストでより
優れた消臭性能及びより優れた防虫性能を得ることがで
きる。
2 の割合で含有され、かつ消臭剤は5〜30g/m2 の
割合で付与されているのが好ましく、この場合にはコス
トを増大させることなく十分な消臭性能及び十分な防虫
性能が確保される。
構成成分として更に共力剤が含有されているのが好まし
く、これによりジエチルトルアミドの蒸散移行が一段と
促進される。
の蒸散移行の促進効果に特に優れている点で、ピペロニ
ルブトキサイドを用いるのが好ましい。
を併有するペット用繊維敷物の製造方法は、ジエチルト
ルアミドを殻体内に内包したマイクロカプセル体と、平
均粒径が10μm以下であるアミン化合物からなる消臭
剤と、ガラス転移点が−30℃以下であるバインダー樹
脂とからなる機能性組成物を含有してなる処理剤で繊維
敷物の処理を行い、該機能性組成物を繊維敷物を構成す
る糸に固着させることを特徴とするものである。
定の防虫剤および特定のバインダー樹脂を含有せしめて
いるから、優れた消臭性能および優れた防虫性能を有す
ると共に、その効果の持続性に優れ、かつ風合いにも優
れた繊維敷物が提供される。そして、この製造方法は、
既に繊維敷物形態に構成された敷物に後工程として消臭
加工および防虫加工を施すものであり、従っていかなる
形態の繊維敷物にも適用し得て、極めて汎用性に優れ
る。また、消臭加工と防虫加工を別工程で行うものでは
なく、同時に実施する(1液で処理する)ものであるか
ら、生産性に優れている。このような同時加工が可能と
なるのは、上述したように消臭剤と防虫剤とが互いに干
渉し合うことがなく、この両剤を1液に同時含有せしめ
ることが可能となったことによる。更に、このような加
工を施すに際しては、繊維敷物原反に対し、スプレー
法、浸漬法などにより、基本的に1回の処理を施すのみ
で行い得るから、一層生産性を向上できると共に、低コ
ストで消臭、防虫加工を行える利点もある。
により行うのが好ましく、これによれば生産性を一段と
向上させ得る。
虫機能を併有するペット用繊維敷物(1)の一実施形態
に係る概略断面図を示す。この実施形態に係る繊維敷物
はカーペットであり、表面にパイル層(2)を有するカ
ーペット基材(3)の裏面に裏打ち層(4)が積層一体
化されたものであり、パイル層(2)に消臭剤および防
虫剤が付与されたものである。
を構成する糸に固着される消臭剤について説明する。こ
の消臭剤としてはアミン化合物を使用する。該アミン化
合物としては、特に限定されないが、ヒドラジン誘導体
が好適に用いられる。このようなアミン化合物は、ペッ
トから発せられる臭気に対して優れた消臭性能を発揮す
る。なお、このようなアミン化合物の水に対する溶解度
は25℃において5g/L以下であるのが望ましい。水
に対する溶解度がこの範囲内である水難溶性のものであ
れば、洗濯等の洗浄により水と接触することがあって
も、アミン化合物がこの水に溶解して流出してしまうこ
とが防止される。従って、消臭性能を長期に亘って持続
させることができる。
ヒドラジン系化合物と長鎖の脂肪族系化合物とを反応さ
せたもの、或いはヒドラジン系化合物と芳香族系化合物
とを反応させたもの等が挙げられる。
からなる群より選ばれる1種または2種の化合物と、炭
素数8〜16のモノカルボン酸、ジカルボン酸、芳香族
モノカルボン酸および芳香族ジカルボン酸からなる群よ
り選ばれる1種または2種以上の化合物との反応生成物
や、ヒドラジンおよびセミカルバジドからなる群より選
ばれる1種または2種の化合物と、炭素数8〜16のモ
ノグリシジル誘導体およびジグリシジル誘導体からなる
群より選ばれる1種または2種以上の化合物との反応生
成物が好適である。このようなヒドラジン誘導体を用い
れば、一層優れた消臭性能を確保することができる。前
記反応生成物としては、具体的には、セバシン酸ジヒド
ラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒ
ドラジドなどが挙げられるが、特にこれら例示の化合物
に限定されるものではない。
機物質を併用するのが好ましい。この無機物質を併用す
ることにより、前記アミン化合物の作用と相俟ってペッ
トに起因した多岐にわたる複数種の臭気に対して消臭性
能を発揮させることができる。前記無機物質としては、
例えば活性アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄な
どの表面活性を有する金属酸化物等が挙げられるが、特
にこれら例示のものに限定されるものではない。中で
も、前記無機物質としては活性アルミナと酸化亜鉛を併
用して用いるのが好ましく、この場合において両者の併
用比率は、活性アルミナ/酸化亜鉛=1/4〜4/1の
範囲とするのが好ましく、特に好ましくは活性アルミナ
/酸化亜鉛=1/3〜3/1の範囲である。
るアミン化合物、無機物質の平均粒径は10μm以下と
する必要がある。10μmを超えると、繊維敷物(1)
に触れた時の触感においてざらつき感を生じるのみなら
ず、敷物の風合いも低下する。中でも、平均粒径は5μ
m以下とするのが好ましく、特に好ましくは3μm以下
である。
を構成する糸に固着される防虫剤について説明する。こ
の防虫剤としてはジエチルトルアミドを使用する。この
ジエチルトルアミドは、前記特定の消臭剤との組み合わ
せ使用において、両剤が互いに干渉し合うことがないか
ら、それ本来の優れた消臭性能および優れた防虫性能を
確保することができるものである。
内に、上記ジエチルトルアミドを内包せしめる。このよ
うに防虫剤がマイクロカプセル体内に内包されているか
ら、良好な徐放性能を発揮させることができる。このジ
エチルトルアミドの作用は、基本的に虫忌避作用であ
り、ダニ類、蚊、ノミ、アブ等の虫を寄せ付けないとい
う効果を発揮するものであり、従っていわゆる殺虫剤の
作用とは異なり、基本的に虫を殺してしまうものではな
いので、ダニ類等の虫の死骸が繊維敷物に残留するとい
うことが防止されるものである。従って、近年大きな問
題としてとり挙げられているダニ類等の死骸による人の
アレルギー症状の発生も効果的に防止することができる
利点もある。もちろん、ペットに対しても良好な生活住
環境を提供できるものであることはいうまでもない。
に、上記ジエチルトルアミドに加えて、可塑剤、テルペ
ノイド類及びテルペノイド類誘導体からなる群より選ば
れる1種または2種以上のキャリア剤を内包せしめるの
が、好ましい。このようなキャリア剤の併存により、防
虫剤であるジエチルトルアミドの蒸散移行を促進させる
ことができ、ひいては繊維敷物において高い防虫効果を
発揮させることができる。従って、内包されるジエチル
トルアミド量を少量にしても十分な防虫効果を得ること
ができるので、低コスト化を図ることも可能となる。
てジエチルトルアミドの蒸散移行を促進させることがで
きるその作用機構については定かではないが、これらキ
ャリア剤が蒸気となってマイクロカプセル体から外に移
動する際に、同じくマイクロカプセル体内にあるジエチ
ルトルアミドを積極的に伴って外側に誘導蒸散移行せし
めているためと推定される。
ア剤を共存せしめた構成を採用する場合、その優れた防
虫効果が長期間にわたって持続されて、長期間安定した
徐放性を確保できる利点がある。そもそも、ジエチルト
ルアミドがマイクロカプセル体内に内包されることで、
良好な徐放性が発揮されるわけであるが、ジエチルトル
アミドに加えてキャリア剤を共存せしめた系では、キャ
リア剤を共存させない系と比較して、マイクロカプセル
体内における残存ジエチルトルアミド濃度が相当に低く
なるところまで、ジエチルトルアミドを誘導蒸散移行せ
しめることが可能となることに因ると考えられる。即
ち、キャリア剤を共存させない系では、マイクロカプセ
ル体内における残存ジエチルトルアミド濃度が比較的高
い状態で蒸散移行が緩慢となってその効果が発揮され難
くなるのに対し、キャリア剤を共存せしめた系ではマイ
クロカプセル体内における残存ジエチルトルアミド濃度
が相当に低い値になるまでジエチルトルアミドを誘導蒸
散移行せしめることができるためと推定される。従っ
て、従来よりも少ない防虫剤含量で、繊維敷物において
高い防虫効果が発揮されると共に、その優れた防虫効果
が長期にわたって持続されるものとなる。このように、
薬効効率(添加した防虫剤の全量のうち、蒸散して薬効
に関与することができたものの比率)の高いものとなす
ことができるものであり、従って低コストで上記優れた
諸効果を発揮できるペット用繊維敷物を提供することが
できる。
して用いられる公知のものを用いることができ、例えば
ジ−n−ブチルアジペート、ジ−n−ドデシルアジペー
ト、クエン酸アセトブチル、ドデカン−2−酸ジメチ
ル、マレイン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ
ブチルなどが挙げられる。中でも、ジエチルトルアミド
の蒸散移行を一層促進できることから、ジ−n−ブチル
アジペート、ジ−n−ドデシルアジペート、クエン酸ア
セトブチル、ドデカン−2−酸ジメチルを用いるのが好
ましい。
体としては、特に限定されないが、例えばリモネン、安
息香酸ベンジル、ベンジルアルコール、ケイ皮酸アルコ
ール、サリチル酸ベンジルなどが挙げられる。中でも、
ジエチルトルアミドの蒸散移行を一層促進できることか
ら、リモネン、安息香酸ベンジル、ベンジルアルコー
ル、サリチル酸ベンジルを用いるのが好ましい。
トルアミドに加えて、上記キャリア剤を内包せしめる構
成を採用する場合において、マイクロカプセル体内にお
けるこれらの混合比率は、ジエチルトルアミド/キャリ
ア剤=5/1〜5/5(重量比)の範囲とするのが好ま
しい。キャリア剤の混合比率が上記範囲の下限より小さ
くなると、ジエチルトルアミドの蒸散移行の促進の効果
があまり得られなくなるので、好ましくない。一方、ジ
エチルトルアミドの混合比率が上記範囲の下限より小さ
くなると、必要以上に薬効成分以外の量が多くなって徒
にコストを増大させるので、好ましくない。中でも、ジ
エチルトルアミド/キャリア剤=5/2〜5/3(重量
比)の範囲とするのがより好ましい。
に、ジエチルトルアミド、キャリア剤に加えて、共力剤
が含有されているのが好ましい。ここで、共力剤とは、
そのも自体は効力を持たないが防虫剤と共存させること
でその防虫性能を増大させることが知られている化学物
質のことであり、このような共力剤を前記キャリア剤と
共に共存せしめることによってジエチルトルアミドの蒸
散移行をより一段と促進させることができる利点があ
る。この共力剤としては、特に限定されないが、例えば
ピペロニルブトキサイド、イソボニルチオシアノアセテ
ート等が挙げられる。中でも、ピペロニルブトキサイド
が特に好適である。この共力剤の混合比率は、キャリア
剤100重量部に対して100〜300重量部の範囲と
するのが好ましい。
に応じてキャリア剤、共力剤等)を水に溶解または分散
させた組成物をマイクロカプセル体の内包物とする。な
お、この組成物中には、非イオン系界面活性剤などの界
面活性剤、増粘剤等の各種添加剤を含有せしめても良
い。
殻体内に内包してなるものであり、該殻体の素材は特に
限定されないが、通常、合成樹脂等の高分子材料が用い
られる。この殻体を構成する合成樹脂としては、例えば
ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹
脂等が挙げられる。中でも、ウレタン樹脂が好適であ
る。
うにして製造することができる。即ち、例えば、上記組
成物(耐アルカリ性虫忌避剤、キャリア剤、必要に応じ
て共力剤、界面活性剤等)と、2価以上の脂肪族系イソ
シアネートとを十分に混合せしめたものを、増粘剤液に
添加し、ホモジナイザーを用いて乳化させ、この乳化液
を冷却した後、該乳化液に、水酸基を2個以上有する化
合物の水溶液を滴下していき、その後加熱攪拌すること
によって製造することができる。具体例としては、耐ア
ルカリ性虫忌避剤25重量部、キャリア剤5重量部、共
力剤8重量部、非イオン系界面活性剤3重量部と、ヘキ
サメチレンジイソシアネート7重量部とを十分に混合せ
しめたものを、4%増粘剤(カルボキシメチルセルロー
ス)液30重量部に添加し、ホモジナイザーを用いて乳
化させた後、該乳化液を25〜30℃に冷却し、この乳
化液に、エチレングリコールの2%水溶液22重量部を
滴下して1時間攪拌し、次いで60℃で3時間攪拌する
ことによって、耐アルカリ性虫忌避剤、キャリア剤、共
力剤をウレタン樹脂の殻体内に内包したマイクロカプセ
ル体の分散液を製造することができる。
00μmの範囲とするのが好ましい。1μm未満では虫
忌避剤量が少なくなって十分な虫忌避効果が得られ難く
なるので好ましくないし、一方100μmを超えると虫
忌避剤組成物中における虫忌避剤の分散が不均一になり
やすいので好ましくない。中でも、マイクロカプセル体
の粒径は、2〜10μmの範囲とするのがより好まし
い。また、殻体の膜厚は、当該マイクロカプセル体の粒
径の0.05〜0.5倍とするのが好ましい。
ス転移点(Tg)が−30℃以下である樹脂を用いる必
要がある。−30℃より高い場合には、得られる繊維敷
物の風合いが著しく低下する。中でも、ガラス転移点
(Tg)が−35℃以下である樹脂を用いるのが好まし
い。
(Tg)が−30℃以下であればどのような樹脂でも使
用することができ、例えば自己架橋型アクリル樹脂、メ
タアクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、グリオ
キザール樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、
ブタジエン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル−シリコン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂、イソブチレン無水マレイン酸共重合体樹脂、
エチレン−スチレン−アクリレート−メタアクリレート
共重合体樹脂などが挙げられる。これら樹脂を2種類以
上混合してバインダー樹脂としても良い。
成する糸に固着されるジエチルトルアミド、消臭剤、バ
インダー樹脂相互の重量比率は、バインダー樹脂100
重量部に対してジエチルトルアミドの含有量を5〜50
重量部とし、かつバインダー樹脂100重量部に対して
消臭剤の含有量を20〜500重量部とするのが、好ま
しい。ジエチルトルアミドの含有量が上記範囲より大き
くなると、敷物構成糸との固着性が低下して、ジエチル
トルアミド、消臭剤が繊維敷物から離脱しやすくなって
防虫性能および消臭性能の持続耐久性が低下する上に、
高コストとなるので、好ましくない。消臭剤の含有量が
上記範囲より大きい場合も、同様である。一方、ジエチ
ルトルアミドの含有量が上記範囲より小さくなると、防
虫性能が低下傾向となるので、好ましくない。また、消
臭剤の含有量が上記範囲より小さくなると、消臭性能が
低下傾向となるので、好ましくない。中でも、バインダ
ー樹脂100重量部に対してジエチルトルアミドの含有
量を10〜25重量部とし、かつバインダー樹脂100
重量部に対して消臭剤の含有量を150〜350重量部
とするのが、より好ましい。
臭剤の付与量は、5〜30g/m2(乾燥重量)とする
のが好ましい。5g/m2 未満では十分な消臭性能が得
られなくなるので好ましくないし、一方30g/m2 を
超えてもこれ以上の消臭性能の向上は望めず、徒にコス
トを増大させるので好ましくない。
0.1〜15g/m2 (乾燥重量)とするのが好まし
い。0.1g/m2 未満では十分な防虫性能が得られな
くなるので好ましくないし、一方15g/m2 を超えて
もこれ以上の防虫性能の向上は望めず、徒にコストを増
大させるので好ましくない。
いて、カーペット基材(3)としては、特に限定される
ものではなくどのようなものでも使用できる。例えば、
ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊
維、アクリル繊維等の合成繊維、あるいは麻、綿、羊毛
等の天然繊維等の繊維からなる糸を製編織した布地の
他、各種の繊維や糸を、ニードリング等により機械的に
接結したり、あるいは接着剤等により化学的に接結した
不織布等を使用できる。
に限定されるものではなく、ポリエステル繊維、ナイロ
ン繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、レーヨン
繊維等の繊維からなるもの等を好適に使用でき、その
他、麻、綿、羊毛等の天然繊維からなるもの等を使用で
きる。更にパイル層の形成手段も特に限定されるもので
はなく、例えばモケット等のように経パイル織、緯パイ
ル織等の製織によりパイル層を形成する手段、タフティ
ングマシン等によりパイル糸を植毛してパイル層を形成
する手段、編機によりパイル層を形成する手段、接着剤
を用いてパイル糸を接着してパイル層を形成する手段等
を例示することができる。パイル形態も特に限定され
ず、カットパイル、ループパイル等いずれの形態であっ
ても良い。
に限定されず、例えば樹脂組成物、ゴム組成物、ジュー
ト、ポリプロピレン織布、ニードルパンチ基布などが挙
げられるが、通常は樹脂組成物やゴム組成物が使用され
る。この樹脂組成物の樹脂成分としては、アクリル系、
ウレタン系、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の
樹脂を挙げることができる。また、ゴム組成物のゴム成
分としては、SBR(スチレン−ブタジエンゴム)、M
BR(メチルメタクリレート−ブタジエンゴム)、NB
R(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、あるいは天
然ゴム等が挙げられる。
としては特に限定されるものではなく、上記通常のカー
ペット等の他、例えばマットあるいはタイルカーペット
等として構成することができるし、またその他の敷物等
として、更には椅子張り用等のモケット等として構成す
ることもできる。また、これらのペット用繊維敷物
(1)を構成する糸の素材としては前記同様に特に限定
されるものではなく、例えばポリエステル繊維、ナイロ
ン繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、レーヨン
繊維等の他、麻、綿、羊毛等の天然繊維等が挙げられ
る。
は、例えば次のようにして製造することができる。
体と前記バインダー樹脂とからなる機能性組成物を水に
分散させた水分散液からなる処理剤を調合する。この
時、消臭剤、マイクロカプセル体を可能な限り均一に分
散させるのが好ましいことはもちろん、バインダー樹脂
については水との間でエマルジョン状態を形成させるの
がより好ましい。なお、分散媒としては、水以外にアル
コールなども使用し得るが、水が好適である。
を水に分散させておいてから、これに更にマイクロカプ
セル体、バインダー樹脂を分散せしめるのが、消臭剤、
マイクロカプセル体、バインダー樹脂の3成分を相互に
より均一に分散させる観点から、好ましい。
どの処理剤の特性向上のための各種添加剤を配合しても
良い。更に、繊維敷物の諸性質の向上を目的として、抗
菌剤、親水化剤、難燃剤等の添加剤を、この発明の効果
を妨げない範囲で適宜配合することができる。
維敷物の処理を行い、前記機能性組成物を繊維敷物を構
成する糸に付与し、固着させる。この付与手段として
は、特に限定されるものではないが、例えばスプレー
法、泡加工法、浸漬法、コーティンング法、パディング
法等が挙げられる。中でも、付与時の作業性、生産効
率、加工コスト等の観点から、スプレー法が好適であ
る。
た後に繊維敷物を乾燥させるが、乾燥手段は特に限定さ
れず、風乾により行っても良いし、あるいは加熱処理に
より行っても良いが、乾燥処理の効率を考慮すると、加
熱処理により乾燥させるのが望ましい。
80℃とするのが好ましい。この温度での加熱処理によ
り、前記機能性組成物の繊維敷物への固着性をより高め
て、消臭性能および防虫性能の持続耐久性を一段と向上
させることができる。
敷物形態に構成された敷物に後工程として消臭加工およ
び防虫加工を施すものであるから、いかなる形態の繊維
敷物にも適用することができ、極めて汎用性に優れる。
また、消臭加工と防虫加工を別工程で行うものではな
く、同時に実施する(1液で処理する)ものであるか
ら、生産性に優れている。このような同時加工が可能と
なるのは、上述したように、本発明で用いる消臭剤と防
虫剤とが互いに干渉し合うことがなく、従ってこの両剤
を1液に同時含有せしめることが可能となったことによ
る。更に、このような加工を施すに際し、繊維敷物原反
に対し、スプレー法、浸漬法などにより、基本的に1回
の処理を施すのみで行い得るから、一層生産性を向上で
きると共に、低コストで消臭、防虫加工を行える利点も
ある。
樹脂とを水に分散させた処理剤で繊維敷物の処理を行
い、次いで前記マイクロカプセル体とバインダー樹脂と
を水に分散させた処理剤で該繊維敷物の処理を行うとい
う2段工程製造法でも構わないが、生産性が顕著に低下
するので好ましいものではない。
(1)は、上記製造方法で製造されるものに特に限定さ
れるものではなく、例えば、原糸段階で消臭剤および上
記マイクロカプセル体をガラス転移点が−30℃以下で
あるバインダー樹脂により表面に固着させた原糸を繊維
敷物の構成糸として用いて繊維敷物を構成するものとし
ても良い。
物に付与する部位は、特に限定されるものではなく、繊
維敷物の全部位に付与する構成を採用しても良いし、繊
維敷物の一部に付与する構成を採用することもできる。
また、繊維敷物の表面側に付与する構成を採用しても良
いし、繊維敷物の裏面側に付与する構成を採用しても良
い。ただ、消臭及び防虫効果をより大きく発揮させる観
点から、繊維敷物の表面側(例えばパイル層等)に付与
する構成を採用するのが望ましい。
する。
タフティングしたもの (パイル目付700g/m2 ) 裏打ち層…SBRラテックス (繊維敷物B)カーペット カーペット基材…ポリプロピレン繊維の織布 パイル層…アクリル繊維からなるパイル糸を基材にタフ
ティングしたもの(パイル目付600g/m2 ) 裏打ち層…SBRラテックス (繊維敷物C)カーペット カーペット基材…ポリエステル繊維の不織布 パイル層…エステルフィラメント繊維からなるパイル糸
を基材にタフティングしたもの(パイル目付700g/
m2 ) 裏打ち層…エチレン−酢酸ビニル共重合体 (繊維敷物D)モケット 地組織…ポリエステル繊維の織布 パイル層…ポリエステル繊維からなるパイル糸を地組織
に織り上げたもの 裏打ち層…アクリル系ラテックス <実施例1>ジエチルトルアミド25重量部、ジ−n−
ドデシルアジペート5重量部、水63重量部からなる水
性液を、ウレタン樹脂(7重量部)で被覆してマイクロ
カプセル体Aを得た。該マイクロカプセル体Aの平均粒
径は、5μmであった。
ラジド15重量部を75重量部の水に加えた後、攪拌機
により攪拌を行い、分散液を得た。この分散液にさらに
10重量部のアクリル樹脂(バインダー樹脂:Tgが−
37℃)を加え、良く攪拌して均一な分散液を得た。こ
の分散液100重量部に、更に上記マイクロカプセル体
を5重量部添加分散させて、処理剤を得た。この処理液
を、繊維敷物Aに対してスプレー法により処理(1m2
当たり50gをスプレー塗布)行った後、130℃で1
0分間乾燥を行い、ペット用繊維敷物を得た。この繊維
敷物において、消臭剤の付与量(乾燥重量)は7g/m
2 であり、ジエチルトルアミドの付与量(乾燥重量)は
0.6g/m2 であった。
ジヒドラジドに代えて、平均粒径2μmのドデカン二酸
ジヒドラジドを用いた以外は、実施例1と同様にしてペ
ット用繊維敷物を得た。
て、表に示す組成からなるマイクロカプセル体Bを用い
た以外は、実施例1と同様にしてペット用繊維敷物を得
た。
部、ジ−n−ドデシルアジペート5重量部、ピペロニル
ブトキサイド8重量部、非イオン系界面活性剤(ソルビ
タン・モノ・ラウレート:HLBが8.6)5重量部、
水50重量部からなる水性液を、ウレタン樹脂(7重量
部)で被覆してマイクロカプセル体Cを得た。このマイ
クロカプセル体Cの平均粒径は、8μmであった。
ラジド15重量部と、平均粒径4μmの活性アルミナ1
0重量部と、平均粒径1μmの酸化亜鉛10重量部と、
界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル:H
LBが13)5重量部とを、50重量部の水に加えた
後、攪拌機により攪拌を行い、分散液を得た。この分散
液にさらに10重量部のアクリル樹脂(バインダー樹
脂:Tgが−37℃)を加え、良く攪拌して均一な分散
液を得た。この分散液100重量部に、更に上記マイク
ロカプセル体Cを5重量部添加分散させて、処理剤を得
た。この処理液を、繊維敷物Aに対してスプレー法によ
り処理(1m2 当たり50gをスプレー塗布)を行った
後、130℃で10分間乾燥を行い、ペット用繊維敷物
を得た。
理剤を用いて表に示す条件で行った以外は、実施例4と
同様にして、ペット用繊維敷物を得た。なお、実施例9
のみスプレー法に代えて泡加工法により処理を行った。
部に代えて、ジエチルトルアミド1.25重量部、ジ−
n−ドデシルアジペート0.25重量部、ピペロニルブ
トキサイド0.4重量部からなる組成物(マイクロカプ
セル体による被覆なし)を防虫剤として用いた以外は、
実施例4と同様にして繊維敷物を得た。
重量部、活性アルミナ10重量部および酸化亜鉛10重
量部に代えて、消臭剤としてコーヒー液抽出残さ35重
量部を用いた以外は、実施例4と同様にして繊維敷物を
得た。
を行わなかった繊維敷物A(即ち未加工繊維敷物)。
して、下記試験法に基づき評価を行った。
工製品自主基準作成委員会で規定された試験方法で19
99年度中の導入が予定されているものであり、カーペ
ット等がその対象とされている侵入阻止法に準拠したも
のである。
シャーレA(21)に生存ダニ数10000匹(ヤケヒ
ョウヒダニ)を含む量のダニ培地(22)を均一に広
げ、該ガラスシャーレA(21)を直径100mm以上
の昆虫用粘着トラップ上に置く。前記ガラスシャーレA
(21)の中央部に外径約45mm、高さ約15mmの
ガラスシャーレB(23)を置く。このガラスシャーレ
B(23)にその内径と同サイズに切り取った各繊維敷
物試料(24)を敷き込み、その中心に直径約10mm
の範囲内に誘引用のダニ未接種培地(25)0.05g
を置く。これを粘着トラップごと飽和食塩水の入った食
品保存用プラスチック製容器(300mm×240mm
×100mm、内容量約5L、本体がポリプロピレン、
蓋がポリエチレン製)に入れ密閉する。
を全暗状態の恒温器中に静置し、容器内が25±1℃、
75±5%R.H.を維持している状態で24±1時間
放置の後、誘引ダニ(試験試料、ダニ未接種培地、ガラ
スシャーレBの内壁部分にいるダニを対象とする)の全
生存ダニ数を計数する。
とし、即ち各試料につき5回試験を行い、その平均値を
忌避率(%)とした。
81℃で48時間加熱処理を行った後、同様に前記防ダ
ニ性試験法に基づいてその忌避率(%)を求めた。
ターによる係留忌避効力試験法に準拠して行った。即
ち、立方体形状のナイロンハーフ製ケージ(30×30
×30cm)内の相互に向き合う2つの側面のうちの一
方の内面に25×25cm角に裁断した繊維敷物試料を
固定する一方、もう一方の側面の内面に前記参照例に係
る未加工繊維敷物(25×25cm角)を固定する。こ
のケージの中に羽化後7日程度で交尾を終えた蚊の雌成
虫30匹を放ち、前記繊維敷物試料上に静止する蚊を計
数し、下記算出式より蚊の忌避率(%)を求めた。な
お、この試験は温度25±2℃、湿度70〜80%R.
H.の条件下で行うものとし、また餌として2%の砂糖
水を与えた。
止蚊数 Y…加工試料区(繊維敷物試料)の静止蚊数
片(10×10cm角)を、内容量3Lの袋内に入れた
後、袋内において濃度が200ppmとなるようにアン
モニアガスを注入した。注入してから40分経過後にア
ンモニアガスの残存濃度を測定し、この測定値より、各
繊維敷物試験片がアンモニアガスを吸着除去した総量を
算出し、これよりアンモニアガスの消臭率(%)を計算
した。
から切り出した試験片(10×10cm角)を、内容量
3Lの袋内に入れた後、袋内において濃度が60ppm
となるようにトリメチルアミンガスを注入した。注入し
てから240分経過後にトリメチルアミンガスの残存濃
度を測定し、この測定値より各繊維敷物試験片がトリメ
チルアミンガスを吸着除去した総量を算出し、これより
トリメチルアミンガスの消臭率(%)を計算した。
出した試験片(10×10cm角)を、内容量3Lの袋
内に入れた後、袋内において濃度が20ppmとなるよ
うに硫化水素ガスを注入した。注入してから40分経過
後に硫化水素ガスの残存濃度を測定し、この測定値よ
り、各繊維敷物試験片が硫化水素ガスを吸着除去した総
量を算出し、これより硫化水素ガスの消臭率(%)を計
算した。
物から切り出した試験片(10×10cm角)を、内容
量3Lの袋内に入れた後、袋内において濃度が60pp
mとなるようにメチルメルカプタンガスを注入した。注
入してから40分経過後にメチルメルカプタンガスの残
存濃度を測定し、この測定値より、各繊維敷物試験片が
メチルメルカプタンガスを吸着除去した総量を算出し、
これよりメチルメルカプタンガスの消臭率(%)を計算
した。
物に洗濯を3回施し、自然乾燥後に前記と同様にして消
臭性能試験を行い、消臭性能の持続率(%)を下記計算
式より算出した。前記4種のガスごとに持続率を算出
し、これらの値の平均値を求めた。
(洗濯前の総吸着量)×100 <風合い評価法>得られた繊維敷物(加工処理後)と、
加工処理前の繊維敷物のそれぞれに手で触れ、その時の
両者における繊維敷物の風合い(硬さ)の相違度合いを
下記判定基準に基づき評価した。
1〜9のペット用繊維敷物は、高い虫忌避率が得られる
上に、その虫忌避効果の持続耐久性にも優れると共に、
消臭性能にも優れ、かつ消臭性能は十分な持続耐久性を
有していた。加えて、これらのペット用繊維敷物は優れ
た風合いを具備していた。
が低い上にその持続耐久性に劣っており、また消臭性能
及びその持続耐久性についても十分ではなかった。
虫機能を併有するペット用繊維敷物は、防虫剤としてジ
エチルトルアミドを用い、消臭剤としてアミン化合物ま
たはアミン化合物と無機物質の両方を用いているから、
消臭剤と防虫剤とが互いに干渉し合うことがなく、それ
本来の優れた消臭性能および防虫性能を発揮させること
ができる。また、アミン化合物の粒径が10μm以下で
あるから、ざらつき感を受けることもなく、風合いも良
好である。更に、バインダー樹脂のガラス転移点が−3
0℃以下であるので、優れた風合いを確保することがで
きる。かつ樹脂のガラス転移点が−30℃以下であるか
ら、繊維敷物構成糸との固着性に優れて消臭剤、防虫剤
の繊維敷物からの離脱を効果的に防止できるので、消臭
性能および防虫性能の持続耐久性にも優れている。
合には、アミン化合物では除去効率が十分でない例えば
アンモニア等の臭気の消臭も十分に行うことができる。
即ち、アミン化合物と無機物質が相補う形となってペッ
トに起因した多種類の臭気の殆どを効率良く消臭するこ
とができる。
チルトルアミドに加えて、可塑剤、テルペノイド類及び
テルペノイド類誘導体からなる群より選ばれる1種また
は2種以上のキャリア剤を内包してなる場合には、キャ
リア剤の併存により防虫剤であるジエチルトルアミドの
蒸散移行を促進させることができ、ひいては繊維敷物に
おいてより高い防虫効果を発揮させることができる。か
つ、その優れた防虫効果をより長期間にわたって発揮さ
せることができる。
アミド/キャリア剤の混合比率が重量比で5/1〜5/
5の範囲である場合には、低コストで一層優れた防虫効
果を得ることができる。
℃において5g/L以下であるヒドラジン誘導体からな
る群より選ばれる1種または2種以上の化合物である場
合には、一層優れた消臭性能を確保できるのみならず、
洗浄等の水に対する十分な耐水性を付与させることがで
きて一層長期に亘って優れた消臭性能を確保することが
できる。
エチルトルアミドの含有量が5〜50重量部であり、消
臭剤の含有量が20〜500重量部である場合には、バ
インダー樹脂としての機能(固着性等)を十分に確保し
つつ、より一層優れた消臭性能及びより一層優れた防虫
性能を得ることができる。
2 の割合で付与され、かつ前記消臭剤が5〜30g/m
2 の割合で付与されてなる場合には、コストを増大させ
ることなく、優れた消臭性能及び優れた防虫性能を確保
できる。
構成成分として共力剤が含有されている場合には、ジエ
チルトルアミドの蒸散移行を一段と促進できるので、一
段と優れた防虫効果を得ることができる。
る場合には、ジエチルトルアミドの蒸散移行をより一段
と促進できる。
方法によれば、処理剤中に、特定粒径の特定の消臭剤、
特定の防虫剤および特定のバインダー樹脂を含有せしめ
ているから、風合いに優れると共に、消臭性能及び防虫
性能に優れ、かつその効果の持続耐久性に優れた繊維敷
物を提供することができる。また、既に敷物形態に構成
されたものに後工程として消臭、防虫加工を施すもので
あるから、極めて汎用性に優れている。更に、消臭加工
と防虫加工を1液で同時に行うことができる方法である
から、生産性に優れると共に、低コストで行える利点が
ある。
質を併用する場合には、ペットに起因した多種類の臭気
の殆どを効率良く消臭できる繊維敷物を提供できる。
により行う場合には、生産性を一層向上させることがで
きる。
物を示す断面図である。
る。
Claims (12)
- 【請求項1】 ジエチルトルアミドを殻体内に内包した
マイクロカプセル体と、平均粒径が10μm以下である
アミン化合物からなる消臭剤とが、ガラス転移点が−3
0℃以下であるバインダー樹脂により、繊維敷物を構成
する糸に固着されてなることを特徴とする消臭機能と防
虫機能を併有するペット用繊維敷物。 - 【請求項2】 ジエチルトルアミドを殻体内に内包した
マイクロカプセル体と、平均粒径が10μm以下である
アミン化合物および無機物質よりなる消臭剤とが、ガラ
ス転移点が−30℃以下であるバインダー樹脂により、
繊維敷物を構成する糸に固着されてなることを特徴とす
る消臭機能と防虫機能を併有するペット用繊維敷物。 - 【請求項3】 前記マイクロカプセル体が、その殻体内
に前記ジエチルトルアミドに加えて、可塑剤、テルペノ
イド類及びテルペノイド類誘導体からなる群より選ばれ
る1種または2種以上のキャリア剤を内包してなる請求
項1または2に記載の消臭機能と防虫機能を併有するペ
ット用繊維敷物。 - 【請求項4】 前記マイクロカプセル体におけるジエチ
ルトルアミド/キャリア剤の混合比率が重量比で5/1
〜5/5の範囲である請求項3に記載の消臭機能と防虫
機能を併有するペット用繊維敷物。 - 【請求項5】 前記アミン化合物が、水に対する溶解度
が25℃において5g/L以下であるヒドラジン誘導体
からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物で
ある請求項1〜4のいずれか1項に記載の消臭機能と防
虫機能を併有するペット用繊維敷物。 - 【請求項6】 前記バインダー樹脂100重量部に対し
て、ジエチルトルアミドの含有量が5〜50重量部であ
り、消臭剤の含有量が20〜500重量部である請求項
1〜5のいずれか1項に記載の消臭機能と防虫機能を併
有するペット用繊維敷物。 - 【請求項7】 前記ジエチルトルアミドが0.1〜15
g/m2 の割合で付与され、かつ前記消臭剤が5〜30
g/m2 の割合で付与されてなる請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の消臭機能と防虫機能を併有するペット用
繊維敷物。 - 【請求項8】 前記マイクロカプセル体に内包される組
成物の構成成分として共力剤が含有されている請求項3
〜7のいずれか1項に記載の消臭機能と防虫機能を併有
するペット用繊維敷物。 - 【請求項9】 前記共力剤がピペロニルブトキサイドで
ある請求項8に記載の消臭機能と防虫機能を併有するペ
ット用繊維敷物。 - 【請求項10】 ジエチルトルアミドを殻体内に内包し
たマイクロカプセル体と、 平均粒径が10μm以下であるアミン化合物からなる消
臭剤と、 ガラス転移点が−30℃以下であるバインダー樹脂とか
らなる機能性組成物を含有してなる処理剤で繊維敷物の
処理を行い、該機能性組成物を繊維敷物を構成する糸に
固着させることを特徴とする消臭機能と防虫機能を併有
するペット用繊維敷物の製造方法。 - 【請求項11】 前記消臭剤として、アミン化合物と共
に無機物質を併用する請求項10に記載の消臭機能と防
虫機能を併有するペット用繊維敷物の製造方法。 - 【請求項12】 前記処理剤による繊維敷物の処理をス
プレー法により行う請求項10または11に記載の消臭
機能と防虫機能を併有するペット用繊維敷物の製造方
法。
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