JP2000325330A - 生体信号検出装置及び発光レベル制御装置 - Google Patents

生体信号検出装置及び発光レベル制御装置

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JP2000325330A
JP2000325330A JP11135773A JP13577399A JP2000325330A JP 2000325330 A JP2000325330 A JP 2000325330A JP 11135773 A JP11135773 A JP 11135773A JP 13577399 A JP13577399 A JP 13577399A JP 2000325330 A JP2000325330 A JP 2000325330A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被検体(被照射体)に光を照射しその透過光や
反射光に基づき生体の状態を測定するための生体信号検
出装置及び発光レベル制御装置にあって、外来光の影響
を受けることなく、常に安定した測定結果を得ること。 【解決手段】プローブ部1 の発光装置11における赤色LE
D11aと赤外LED11bを交互に発光させて被検体10に照射す
ると共に、その透過光を受光装置12のフォトダイオード
12a で受光し、その受光電流IFに応じて電流/電圧変換
回路22から A/D変換回路24を介しCPU25 に読み込まれる
各発光波長での受光レベル信号Va(R),Va(IR)の比率に基
づき酸素飽和度を測定するものにあって、前記発光装置
11が未発光状態での前記受光レベル信号Vaを読み込み、
これが予め設定された受光動作の基準電圧VREFと等しく
なるように、その差分Vb(=VREF-Va)に応じて、電圧制御
回路26により前記電流/電圧変換回路22における動作点
基準電圧が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体もしくは被
照射体に光を照射しその透過光や反射光に基づき被検体
又は被照射体の状態を検出測定するための生体信号検出
装置及び発光レベル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な生体信号検出装置として
は、パルスオキシメータがある。
【0003】このパルスオキしメータは、血液中のヘモ
グロビンのうち、酸素と結合した酸化ヘモグロビンと、
酸素と結合していない還元ヘモグロビンとの比率を検出
し、酸素飽和度%として演算表示するもので、酸化ヘモ
グロビンに対する吸光度が高い赤外発光LEDと還元ヘ
モグロビンに対する吸光度が高い赤色発光LEDとの2
のつ発光素子と、この発光波長の異なる2つの発光素子
を交互に発光させて生体(指や耳たぶ)に照射すること
で該生体を透過した透過光を受光する受光素子とを備
え、この受光素子による赤外発光時と赤色発光時との各
生体透過光の受光量の比、すなわち吸光度の比率を酸素
飽和度%として演算算出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のパルスオキシメータでは、受光素子により受光され
る透過光の受光レベルは、外来光が共にどの程度受光さ
れるかによって影響を受けるため、例えばメータの設置
環境が異なったり、あるいは発光素子及び受光素子とそ
の間に被検体として挟まれる指や耳たぶとの位置関係が
異なったり、あるいは被検体その物の形が異なる等して
受光素子に受光される外来光の光量が変化した場合に
は、実際に被検体の透過光を受光する以前の基準となる
受光レベルもその時々によって変化し、結局、透過光の
受光レベルをも変化させるので、正確な測定を常に安定
して行なうことができない問題がある。
【0005】例えば同一の被検体であっても、外来光の
受光量が変化することで透過光の受光量も変化し、測定
結果にばらつきが生じてしまう。
【0006】また、前記従来のパルスオキシメータで
は、被検体の個体差、例えば指の太さや体組織の違いに
応じてその光の透過率が異なり、受光素子により得られ
る受光レベルが大きく変化するため、極端に指が太く光
の透過率が非常に低いことで透過光の受光レベルが非常
に低かったり、極端に指が細く光の透過率が非常に高い
ことで透過光の受光レベルが非常に高かったりすると、
適正な測定を行なうことができない問題がある。
【0007】つまり、被検体の個体差によって測定精度
にばらつきが生じてしまう。
【0008】本発明は前記のような問題に鑑みなされた
もので、その第1の目的は、外来光の影響を受けること
なく、常に安定した測定結果を得ることが可能になる生
体信号検出装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、被検体の個
体差に影響されることなく、常に適正な透過光の受光レ
ベルを得て測定を行なうことが可能になる生体信号検出
装置を提供することにある。
【0010】さらに、本発明の第3の目的は、被照射体
(被検体)へ照射される光の発光レベルを適正なものに
補正する発光レベル制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1に係る生体信号検出装置は、発光手段とこの発光手
段により発光される光を被検体に照射することにより得
られる被検体からの光を受光する受光手段とを有するプ
ローブと、このプローブの受光手段から出力される受光
信号の信号レベルに基づき前記被検体の状態を測定する
測定手段とを有する生体信号検出装置であって、前記発
光手段が未発光の状態で前記受光手段から出力される受
光信号の信号レベルに基づき、信号レベル測定の基準点
を補正する基準点補正手段を更に備えたことを特徴とす
る。
【0012】このような生体信号検出装置では、発光手
段が未発光の状態で、受光手段から出力される受光信号
の信号レベルに基づき、信号レベル測定の基準点が補正
されるので、前記発光手段からの発光に伴なう被検体か
らの光でない外来光が受光される環境にあっても、その
受光動作の基準点を基準のレベルに補正することがで
き、実際に発光手段からの発光に伴なう被検体からの光
を受光する際に外来光の影響なく、該被検体からの光に
応じた正確な受光信号レベルを得ることができる。
【0013】また、本発明の請求項2に係る生体信号検
出装置は、前記請求項1に係る生体信号検出装置にあっ
て、さらに、前記発光手段が発光の状態で前記受光手段
から出力される信号レベルに基づき、測定時の信号レベ
ルが予め設定された範囲に収まるように前記発光手段の
発光量を増減制御する発光制御手段を備えたことを特徴
とする。
【0014】このような生体信号検出装置では、さら
に、発光手段が発光の状態での受光手段から出力される
信号レベルに基づき、測定時の信号レベルが該発光手段
の発光量を増減制御して予め設定された範囲に収まるよ
うに補正されるので、被検体の状態測定を適正に行なう
ために必要なレンジ範囲の測定信号レベルを得ることが
でき、被検体を経た光が著しく低い又は高い等、その個
体差に影響されず適正な状態測定が行なえることにな
る。
【0015】また、本発明の請求項7に係る発光レベル
制御装置は、被照射体に光を照射する発光手段と、この
発光手段による前記被照射体に対する光の照射に応じて
該被照射体から入射する光を受光する受光手段と、この
受光手段から出力される受光信号のレベルに基づいて、
この受光信号のレベルが予め設定された範囲に収まるよ
うに前記発光手段の発光レベルを増減制御する制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0016】このような発光レベル制御装置では、受光
手段から出力される受光信号のレベルに基づき、この受
光信号レベルが該発光手段の発光レベルを増減制御して
予め設定された範囲に収まるように補正されるので、例
えば被照射体の状態検出を適正に行なうために必要なレ
ンジ範囲の信号レベルを得ることができ、被照射体の個
体差に影響されず適正な状態検出が行なえることにな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面により本発明の実施の形
態について説明する。
【0018】図1は本発明の実施形態に係る生体信号検
出装置の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0019】この生体信号検出装置は、被検体(例えば
指先)10に対し2つの波長の光を交互に照射してその
それぞれの透過光を受光するためのプローブ部1、及び
このプローブ部1における発光動作の制御を行なうと共
に、該プローブ部1にて得られる受光信号を取り込んで
動脈血の酸素飽和度%を演算算出し出力するためのシス
テム部2から構成される。
【0020】プローブ部1には、発光装置11と受光装
置12が設けられる。
【0021】発光装置11には、660nmの発光波長
で発光する赤色LED11aと890nmの発光波長で
発光する赤外LED11bが備えられ、この発光装置1
1により交互に発光される赤色発光と赤外発光とが受光
装置12との間に挟まれた被検体10に対して照射され
る。
【0022】受光装置12には、前記発光装置11によ
る被検体10に対する光の照射によって該被検体10を
透過してくる透過光を受光するためのフォトダイオード
12aが備えられ、このフォトダイオード12aの受光
動作に応じて出力される受光電流IF は、システム部2
内の増幅回路(電流アンプ)21を介して増幅され、電
流/電圧変換回路22に供給されて電圧変換される。
【0023】この電流/電圧変換回路22により電圧変
換された生体(被検体10)透過光の受光信号は、一方
で増幅回路23を介してN倍(N=2,4,8,…)に
増幅されてA/D変換回路24の第1端子CH1に供給
され、デジタル変換された受光レベル信号Va1としてC
PU25に読み込まれる。また、他方で直接A/D変換
回路24の第2端子CH2に供給され、デジタル変換さ
れた受光レベル信号Va2としてCPU25に読み込まれ
る。
【0024】一方、前記電流/電圧変換回路22におけ
る、前記プローブ部1の発光装置11が未発光状態にあ
る時の動作基準電圧、つまり、受光装置12のフォトダ
イオード12aに対し被検体10を介した透過光が受光
されない状態での受光動作の基準となる動作点電圧は、
電圧制御回路26から与えられる基準電圧によって制御
設定されるもので、この電圧制御回路26から前記電流
/電圧変換回路22に与えるべく基準電圧を調整するた
めの信号は、前記プローブ部1における発光装置11の
未発光時において前記A/D変換回路24から読み込ま
れる各受光レベル信号Va1,Va2に基づきCPU25に
より生成されて電圧制御回路26内のD/A変換回路2
6aに出力される。
【0025】すなわち、前記電流/電圧制御回路22で
は、プローブ部1における発光装置11が未発光状態に
ある受光装置12からの受光電流IF に応じた動作点基
準電圧をVREF として設定したいところ、プローブ部1
の設置環境における外来光が受光装置12のフォトダイ
オード12aに受光されると、発光装置11の未発光状
態にあっても、前記外来光の受光に応じた受光電流IF
が出力されて電流/電圧変換回路22における動作点基
準電圧VREF がシフトしてしまうもので、このため、本
発明の実施形態における生体信号検出装置では、この外
来光受光の影響による動作点基準電圧VREF の変動(シ
フト)を解消するための補正処理を行なう。
【0026】つまり、プローブ部1の発光装置11が未
発光状態での電流/電圧変換回路22の動作点基準電圧
VREF となるべき増幅回路23を介した受光レベル信号
Va1をCPU25において読み込み、前記増幅回路23
の増幅率Nを基準電圧VREFに掛けた値(N・VREF )
と前記受光レベル信号Va1が一致しない場合には、その
差(シフト量)であるVb(=N・VREF −Va1)を算
出して電圧制御回路26へ出力し、この電圧制御回路2
6から前記Vbを前記増幅率Nで割った電流/電圧変換
回路22における実シフト値Vb/NをVREF に加算し
た電圧を、基準電圧(VREF +Vb/N)として電流/
電圧変換回路22に与える。
【0027】さらに同様に、プローブ部1の発光装置1
1が未発光状態での電流/電圧変換回路22の動作点基
準電圧VREF となるべきそのままの受光レベル信号Va2
をCPU25において読み込み、この受光レベル信号V
a2と基準電圧VREF とが一致しない場合には、その差
(シフト量)であるVb(=VREF −Va2)を算出して
電圧制御回路26へ出力し、この電圧制御回路26から
前記電流/電圧変換回路22における実シフト値Vbを
VREF に加算した電圧を、基準電圧(VREF +Vb)と
して電流/電圧変換回路22に与える。
【0028】このように、増幅回路23を介した受光レ
ベル信号Va1とそのままの受光レベル信号Va2とに基づ
く2段階の電流/電圧変換回路22に対する動作点基準
電圧VREF の補正制御を行なうことにより、前記受光装
置12に対し外来光が受光されても、電流/電圧変換回
路22における動作点基準電圧VREF を一定に設定でき
るようになる。
【0029】一方、CPU25には、さらに、発光電流
制御回路25a及びタイミング発生回路25bが備えら
れ、この発光電流制御回路25aからの発光電流制御信
号及びタイミング発生回路25bからの発光タイミング
制御信号は、LED駆動装置27へ出力される。
【0030】このLED駆動装置17には、前記プロー
ブ部1の発光装置11における赤色LED11aと赤外
LED11bとをそれぞれ点灯させるための赤色発光駆
動回路27aと赤外発光駆動回路27bとが備えられる
と共に、この各駆動回路27a,27bによるそれぞれ
の発光駆動電流を設定するための定電流回路27cが備
えられる。
【0031】そして、前記定電流回路27cにおける発
光駆動電流の設定値は前記CPU25内の発光電流制御
回路25aからの発光電流制御信号により調整され、ま
た、その発光駆動電流による各LED11a,11bそ
れぞれの駆動のタイミング(図4参照)は、前記CPU
25内のタイミング発生回路25bからの発光タイミン
グ制御信号により制御される。
【0032】ここで、前記LED駆動装置27の定電流
回路27cによる赤色LED11a用の発光駆動電流の
設定値と、赤外LED11b用の発光駆動電流の設定値
とは、そのそれぞれの発光により被検体10からの透過
光が受光装置12に受光された状態での、前記A/D変
換回路24からCPU25に読み込まれる受光レベル信
号Va1が、所定のレベルに設定されるよう発光電流制御
回路25aにより調整するもので、この場合、被検体1
0に対する動脈血の流れ込みが最小のタイミング、つま
り、被検体10の組織及び静脈血による固定的な吸光が
主で該動脈血による吸光が最小になりフォトダイオード
12aにおける受光量が最大となってCPU25に読み
込まれる受光レベル信号Va1が最大となるタイミング
(図2及び図5参照)において、当該受光レベル信号V
a1が、所定のレベルに設定されるよう前記各LED11
a,11bの発光量は調整される。
【0033】このように、発光装置11の発光時におけ
る被検体10からの透過光の受光装置12による受光に
伴ない、赤色及び赤外発光時それぞれの受光レベル信号
Va1が所定のレベルとして得られるようにLED発光量
の補正を行なうことで、被検体10の光の透過率が非常
に低かったり高かったりする等の個体差があっても、安
定した受光レベル信号Va1を読み込んで動脈血酸素飽和
度%の適正な測定ができるようになる。
【0034】さらに、前記CPU25には、入力装置2
8、外部記憶装置29、表示部30、該表示部30のバ
ックライト31を点灯制御するためのバックライト制御
装置32、そして出力装置33が接続される。
【0035】入力装置28には、本装置による生体信号
検出処理の開始を指示するための測定開始スイッチ及び
バックライト30の点灯スイッチが備えられる。
【0036】外部記憶装置29には、CPU25を中心
とする生体信号検出処理に応じて測定された種々のデー
タが記憶される。
【0037】バックライト制御装置32は、表示部30
のバックライト31に対する点灯,消灯の制御、及びそ
の点灯時における点灯レベル制御を行なうもので、前記
電流/電圧変換回路22における受光動作の基準電圧補
正処理に伴ない、前記発光装置11が未発光状態での受
光装置12による外来光の受光量に応じた受光レベル信
号Va1がCPU25に読み込まれた際に、当該受光レベ
ル信号Va1により外部環境の明るさが判定され、これに
応じてバックライト31に対する点灯レベルが最適なレ
ベルに制御される。
【0038】ここで、前記生体信号検出装置により被検
体10の動脈血酸素飽和度を測定するための原理につい
て説明する。
【0039】本装置は、脈拍による動脈の血液量変動を
利用することによって、動脈血酸素飽和度を測定する装
置であり、採血の必要がなく、被検体10(例えば指)
に光を当てるだけで測定できるため、麻酔や集中治療の
領域モニタをはじめ、各種検査,臨床研究機器として使
用される。
【0040】血液中のヘモグロビンのうち、酸素と結合
したヘモグロビンを酸化ヘモグロビン(HbO2 )、酸
素と結合していないヘモグロビンを還元ヘモグロビン
(Hb)と呼び、この比率を%で表わしたものが酸素飽
和度(SpO2 )である。
【0041】血液は酸素を含めば赤くなり、酸素を失え
ば黒くなる。よって、血液の色を見れば酸素量の評価が
行なえる。体外から測定する場合、動脈流と静脈流が混
ざった状態で得られてしまうが、実際に測定したいのは
動脈流単独の飽和度であるので、動脈流の脈動を利用す
る。
【0042】図2は人体に光を透過させた場合の吸光度
全体に対する各吸光成分の割合とその脈動に伴なう吸光
度の変化状態を示す図である。
【0043】被検体10に対し光を透過させた場合の光
の吸収の度合いは、当然脈動成分を持っている。この脈
動成分は動脈の拍動によって起こる。
【0044】心臓の拍動に一致して変化するのは動脈成
分であり、従ってこの拍動部分の血液の色を取り出すこ
とで、動脈血の色だけを分離して測定することが可能で
ある。
【0045】すなわち、図2に示すように、血管以外の
組織と静脈血による光の吸収は心拍の影響を受けないの
で一定なのに対し、動脈血は脈動するのでその成分によ
る光の吸収は心拍に同期して変動する。
【0046】このように、動脈血による吸光が心拍に伴
ない変動しているので、吸光全体から変動の不変な成分
を数値的に差し引けば、人体組織や静脈血による吸光の
成分は除去され、動脈血による吸光成分のみが残り、こ
れが動脈血酸素飽和度を示すものとなる。
【0047】酸素を光により測定する原理は、Lamb
ert−Beerの法則と吸光による測定の原理に基づ
く。
【0048】(Lambert−Beer)の法則 基本:“吸光量は、入る光と溶質濃度の積に比例する” 液体に物質が溶けている溶液で、入射光Iinと透過光I
out の比が物質の濃度と光路長に比例した分だけ減衰す
る。
【0049】A=log(Iin/Iout )=E・C・D A:吸光度 C:濃度 E:吸光係数 D:厚み 吸光係数Eとは、試料固有の光吸収の強さを表わす定数
であり、入射光の波長に依存する。
【0050】ここで、厚みがΔDだけ増加して透過光が
減少し(Iin−ΔI)になったとする。これは、あたか
も厚みΔDに入射光Iout が入射し(Iout −ΔI)な
る透過光が得られたことに等しい。従って次式が成立す
る。
【0051】ΔA=log{Iout /(Iout −Δ
I)}=E・C・ΔD 本装置では、動脈血の脈動によって厚みの変化ΔDが生
じ、その結果吸光度がΔAだけ変化したと考える。
【0052】ここで、2つの波長でΔAを測定すると、 ΔA1 =E1 ・C・ΔD ΔA2 =E2 ・C・ΔD E1 :波長1の動脈血の吸光係数 E2 :波長2の動脈血の吸光係数 吸光度の比ΔA1 /ΔA2 をφとして求めると、濃度C
と厚みの変化ΔDは波長によらず一定であるので、 φ=ΔA1 /ΔA2 =E1 /E2 と表現される。
【0053】酸素飽和度Sとφは、1対1の関係にある
ことから、φが決まればSも決定する。
【0054】よって、異なる2波長の光源を用い、酸化
ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの比率により動脈血酸
素飽和度を求めることが可能となる。
【0055】図3は赤色発光波長と赤外発光波長におけ
る酸化ヘモグロビン及び還元ヘモグロビンに対する吸光
度の変化とその吸光度比に応じた酸素飽和度の変化を示
す図であり、同図(A)は酸化ヘモグロビンと還元ヘモ
グロビンに対する発光波長と吸光度の関係を示す図、同
図(B)は赤色光と赤外光の吸光度比と酸素飽和度との
関係を示す図である。
【0056】図4は前記生体信号検出装置の赤色LED
11aと赤外LED11bにおける発光駆動間隔を示す
タイミングチャートである。
【0057】図5は前記生体信号検出装置の赤色LED
11aと赤外LED11bの発光に伴なう脈動に応じた
各受光信号波形を示す図である。
【0058】すなわち、プローブ部1の発光装置11に
おける赤色LED11aと赤外LED11bとは、図4
に示すように、CPU25内のタイミング発生回路25
bからLED駆動装置27へ出力される発光タイミング
制御信号に応じて時分割駆動され、図5に示すように、
A/D変換回路24からCPU25に読込まれる脈動に
応じた受光合成信号から分離される各発光波長毎の受光
レベル信号Vaの比率(A/B)により、動脈血酸素飽
和度(SpO2 )が演算算出される。
【0059】この場合、被検体10に対する動脈血の流
れ込みが最大のタイミング、つまり、被検体10の組織
及び静脈血による固定的な吸光と共に該動脈血による吸
光が最大になりフォトダイオード12aにおける受光量
が最小となってCPU25に読み込まれる受光レベル信
号Vaが最小(図5では暗レベル最大)となるタイミン
グにおいて、赤色発光に伴なう受光レベル信号VaR と
赤外発光に伴なう受光レベル信号VaIRとが分離され、
その比率(A/B)に対応した動脈血酸素飽和度(Sp
2 )が測定される。
【0060】なお、赤色光Rと赤外光IRの受光レベル
の比率に対応する酸素飽和度(SpO2 )は、予めRO
Mテーブルとして格納し測定時に対応するデータを読み
出す構成としてもよいし、その都度、前記脈動に伴なう
吸光度比(ΔA1 /ΔA2 )に基づき演算算出する構成
としてもよい。
【0061】次に、前記構成による生体信号検出装置の
一連の動作について説明する。
【0062】図6は前記生体信号検出装置による生体信
号検出処理を示すフローチャートである。
【0063】プローブ部1における発光装置11と受光
装置12との間に被検体10を挟み込み、入力装置28
に備えられる測定開始キーを操作すると、CPU25の
内部ROMあるいは外部記憶装置29に記憶されている
システムプログラムに従って図6における生体信号検出
処理が起動される。
【0064】この生体信号検出処理が起動されると、ま
ず、発光装置11の未発光時における増幅回路23を介
した側の受光レベル信号Va1、つまり、被検体10を通
した透過光の受光以前でもプローブ部1の設置環境に応
じた受光装置12での外来光の受光動作に伴ない増幅回
路23によりN倍されてA/D変換回路24から出力さ
れる受光レベル信号Va1がCPU25に読み込まれる
(ステップS1)。
【0065】すると、このCPU25に読み込まれた発
光装置11の未発光時における増幅側受光レベル信号V
a1がN倍にした受光動作の基準電圧(N・VREF )と等
しいか否か、つまり、電圧/電流変換回路22から出力
される受光装置12での受光動作に応じた出力電圧が、
予め設定された基準電圧VREF となっているか否か判断
される(ステップS2)。
【0066】ここで、前記プローブ部1の設置環境に応
じた外来光が受光装置12のフォトダイオード12aに
受光されていることで、その受光電流IF の上昇に応じ
電流/電圧変換回路22からの出力電圧が前記基準電圧
VREF からシフトし、これにより前記CPU25に読み
込まれた増幅側の受光レベル信号Va1が基準電圧(N・
VREF )に等しくないと判断されると、その差(シフト
量)であるVb(=N・VREF −Va1)が算出されて電
圧制御回路26へ出力される(ステップS2→S3)。
【0067】すると、この電圧制御回路26から前記V
bを前記増幅率Nで割った電流/電圧変換回路22にお
ける実シフト値Vb/NをVREF に加算した電圧が、基
準電圧(VREF +Vb/N)として電流/電圧変換回路
22に与えられる(ステップS4)。
【0068】こうして、増幅回路23を介した受光レベ
ル信号Va1に基づく第1段階の電流/電圧変換回路22
に対する動作点基準電圧VREF の補正制御により、前記
受光装置12に対し外来光が受光されていても、発光装
置11の未発光時における増幅側受光レベル信号Va1が
N倍にした受光動作の基準電圧(N・VREF )と等しく
設定されたと判断されると、さらに同様に、プローブ部
1の発光装置11が未発光状態での電流/電圧変換回路
22の動作点基準電圧VREF となるべきそのままの受光
レベル信号Va2が、CPU25において読み込まれる
(ステップS1,S2→S5)。
【0069】そして、前記CPU25に読み込まれた受
光レベル信号Va2と基準電圧VREFとが一致しないと判
断された場合には、その差(シフト量)であるVb(=
VREF −Va2)が算出されて電圧制御回路26へ出力さ
れる(ステップS6→S7)。
【0070】すると、この電圧制御回路26から前記電
流/電圧変換回路22における実シフト値VbをVREF
に加算した電圧が、基準電圧(VREF +Vb)として電
流/電圧変換回路22に与えられる(ステップS8)。
【0071】こうして、電流/電圧変換回路22からの
そのままの受光レベル信号Va2に基づく第2段階の電流
/電圧変換回路22に対する動作点基準電圧VREF の補
正制御により、前記受光装置12に対し外来光が受光さ
れていても、発光装置11の未発光時における受光レベ
ル信号Va2が受光動作の基準電圧(VREF )と等しく設
定されたと判断されると、ステップS9〜S16におけ
る発光レベルの制御処理に移行される(ステップS5,
S6→S9)。
【0072】このように、増幅回路23を介した受光レ
ベル信号Va1とそのままの受光レベル信号Va2とに基づ
く2段階の電流/電圧変換回路22に対する動作点基準
電圧VREF の補正制御を行なうことにより、前記受光装
置12に対し外来光が受光されても、電流/電圧変換回
路22における動作点基準電圧VREF を高精度に一定に
設定することができる。
【0073】前記ステップS1〜S8における動作点基
準電圧VREF の補正制御が行なわれると、ステップS9
〜S16における発光レベルの制御処理に移行され、ま
ず、CPU25の発光電流制御回路25aから所定初期
レベルの赤色発光駆動用の発光電流制御信号がLED駆
動装置27の定電流回路27cへ出力され、赤色発光駆
動回路27aによりプローブ部1の発光装置11におけ
る赤色LED11aが所定初期レベルの発光量で点灯さ
れる(ステップS9)。
【0074】すると、被検体10を通した赤色発光の透
過光が受光装置12のフォトダイオード12aに受光さ
れ、このフォトダイオード12aから出力される受光電
流IF に応じて、電流/電圧変換回路22からは前記基
準電圧VREF から受光量分シフトした受光電圧信号が出
力されるもので、これに対応してA/D変換回路24か
ら出力される受光レベル信号Va1がCPU25に読み込
まれ、当該赤色発光の透過光に応じた受光レベル信号V
a1が適正な測定処理を行なうために必要なレンジ範囲の
所定の受光レベルに等しいか否か判断される(ステップ
S10,S11)。
【0075】ここで、例えば前記プローブ部1に挟み込
んだ被検体10である指が非常に太いことでその光の透
過率が極めて低く、赤色透過光の受光動作により得られ
る前記基準電圧VREF からのシフト量が非常に小さいこ
とで、これに対応する受光レベル信号Va1は所定の受光
レベルより大幅に小さいと判断されると、CPU25の
発光電流制御回路25aからLED駆動装置27の定電
流回路27cへ出力されている赤色発光駆動用の発光電
流制御信号により、赤色発光駆動回路27aからの赤色
LED11aに対する発光駆動電流が増加制御される
(ステップS11→S12)。
【0076】こうして、赤色LED11aによる発光量
が増加されるのに伴ない、被検体10を通した赤色透過
光の受光装置12における受光量も増大され、前記A/
D変換回路24からCPU25に読み込まれる受光レベ
ル信号Va1が適正な測定処理を行なうために必要なレン
ジ範囲の所定の受光レベルに等しくなったと判断される
と、続いて同様に、CPU25の発光電流制御回路25
aから所定初期レベルの赤外発光駆動用の発光電流制御
信号がLED駆動装置27の定電流回路27cへ出力さ
れ、赤外発光駆動回路27bによりプローブ部1の発光
装置11における赤外LED11bが所定初期レベルの
発光量で点灯される(ステップS10,S11→S1
3)。
【0077】すると、被検体10を通した赤外発光の透
過光が受光装置12のフォトダイオード12aに受光さ
れ、このフォトダイオード12aから出力される受光電
流IF に応じて、電流/電圧変換回路22からは前記基
準電圧VREF から受光量分シフトした受光電圧信号が出
力されるもので、これに対応してA/D変換回路24か
ら出力される受光レベル信号Va1がCPU25に読み込
まれ、当該赤外発光の透過光に応じた受光レベル信号V
a1が適正な測定処理を行なうために必要なレンジ範囲の
所定の受光レベルに等しいか否か判断される(ステップ
S14,S15)。
【0078】ここで、例えば前記同様にプローブ部1に
挟み込んだ被検体10である指が非常に太いことでその
光の透過率が極めて低く、赤外透過光の受光動作により
得られる前記基準電圧VREF からのシフト量も非常に小
さいことで、これに対応する受光レベル信号Va1は所定
の受光レベルより大幅に小さいと判断されると、CPU
25の発光電流制御回路25aからLED駆動装置27
の定電流回路27cへ出力されている赤外発光駆動用の
発光電流制御信号により、赤外発光駆動回路27bから
の赤外LED11bに対する発光駆動電流が増加制御さ
れる(ステップS15→S16)。
【0079】こうして、赤外LED11aによる発光量
が増加されるのに伴ない、被検体10を通した赤外透過
光の受光装置12における受光量も増大され、前記A/
D変換回路24からCPU25に読み込まれる受光レベ
ル信号Va1が適正な測定処理を行なうために必要なレン
ジ範囲の所定の受光レベルに等しくなったと判断される
と、前述の動脈血酸素飽和度(SpO2 )の測定原理に
従った測定処理に移行される(ステップS14,S15
→S17)。
【0080】この場合、被検体10に対する動脈血の流
れ込みが最小のタイミング、つまり、被検体10の組織
及び静脈血による固定的な吸光が主で該動脈血による吸
光が最小になりフォトダイオード12aにおける受光量
が最大となってCPU25に読み込まれる各受光レベル
信号Va1(R) ,Va1(IR)が最大となるタイミング(図5
中では光量大)において、当該受光レベル信号Va1(R)
,Va1(IR)が、それぞれ所定の受光レベルに設定され
るよう前記各LED11a,11bの発光量が制御され
る。
【0081】このように、赤色及び赤外発光時それぞれ
の受光レベル信号Va1(R) ,Va1(IR)が所定のレベルと
して得られるようにLED発光量の補正を行なうこと
で、被検体10の光の透過率が非常に低かったり高かっ
たりする等の個体差があっても、安定した受光レベル信
号Va1を読み込んで動脈血酸素飽和度の適正な測定をお
こなうことができる。
【0082】すなわち、これ以降継続的に交互発光駆動
される赤色LED11aからの赤色光と赤外LED11
bからの赤外光とに対応する各透過光の受光レベル信号
Va1(R) とVa1(IR)が順次読み込まれ、被検体10に対
する動脈血の流れ込みが最大となるタイミング、つま
り、該動脈血による吸光が最大となり、フォトダイオー
ド12aにおける受光量が最小となってCPU25に読
み込まれる受光レベル信号Vaが最小(図5では暗レベ
ル最大)となるタイミングにおいて、この赤色光と赤外
光による受光レベル信号Va1(R) ,Va1(IR)の比として
得られる被検体10における吸光度の比率(A/B)に
基づき動脈血酸素飽和度(SpO2 )が演算算出されて
外部記憶装置29に記憶され、表示部30に表示される
(ステップS17)。
【0083】一方、前記ステップS1〜S8におけるL
ED未発光時の電流/電圧変換回路22における受光動
作の基準電圧補正処理に伴ない、A/D変換回路24か
らCPU25に読み込まれる受光レベル信号Vaに応じ
て外部環境の明るさが判定され、これに応じてバックラ
イト制御装置32によりバックライト31に対する点灯
レベルが最適なレベルに制御される。
【0084】すなわち、例えば前記LED未発光時にお
ける受光装置12での外来光の受光量に対応した受光レ
ベル信号Va1が、予め設定される第1レベル以下に低下
し、周囲の明るさが若干暗くなったと判定されると、バ
ックライト制御装置32により表示部30のバックライ
ト31が第1レベルの発光量で点灯駆動される。
【0085】また、前記LED未発光時における受光装
置12での外来光の受光量に対応した受光レベル信号V
a1が、さらに低下して予め設定される第2レベル以下と
なり、周囲の明るさが非常に暗くなったと判定される
と、バックライト制御装置32により表示部30のバッ
クライト31が第2レベルの発光量で点灯駆動される。
【0086】これにより、外部環境の明るさの変化に関
係なく、何時でも見易い明るさの表示画面を提供でき、
前記測定された動脈血酸素飽和度(SpO2 )のデータ
を常時明瞭に表示できるようになる。
【0087】したがって、前記構成の生体信号検出装置
によれば、プローブ部1の発光装置11における赤色L
ED11aと赤外LED11bを交互に発光させて被検
体10に照射すると共に、その透過光を受光装置12の
フォトダイオード12aで受光し、その受光電流IF に
応じて電流/電圧変換回路22からA/D変換回路24
を介しCPU25に読み込まれる各発光波長での受光レ
ベル信号Va(R),Va(IR) の比率に基づき酸素飽和度
(SpO2 )を測定するものにあって、前記発光装置1
1が未発光状態での前記受光レベル信号Va を読み込
み、これが予め設定された受光動作の基準電圧VREF と
等しくなるように、その差分Vb(=VREF−Va )に
応じて、電圧制御回路26により前記電流/電圧変換回
路22における動作点基準電圧が補正されるので、前記
被検体10を透過した透過光とは別に環境外来光のフォ
トダイオード12aでの受光による受光電流IF の余分
なシフトが生じても、その受光動作の基準電圧を常に予
め設定された基準電圧VREF に設定することができ、前
記各LED11a,11bの発光による受光レベル信号
Va(R),Va(IR) の比率に基づく酸素飽和度(Sp
2 )の測定を常に正確に安定して行なうことができ
る。
【0088】また、前記構成の生体信号検出装置によれ
ば、発光装置11の赤色LED11aと赤外LED11
bの交互発光に伴なう被検体透過光の受光装置12での
受光に応じて、CPU25に読み込まれる各発光波長で
の受光レベル信号Va(R),Va(IR) が、適正な測定処理
を行なうために必要なレンジ範囲の所定の受光レベルに
等しくなるように、発光電流制御回路25aからLED
駆動装置27の定電流回路27cに出力される発光電流
制御信号により、各LED11a,11bにおける発光
量が増減調整されて補正されるので、例えば被検体10
としての指が太く光の透過率が非常に低かったり、逆に
指が細く該透過率が非常に高かったりしても、このよう
な被検体10の個体差に影響されず、測定精度にばらつ
きの生じない適正な酸素飽和度(SpO2 )の測定を行
なうことができる。またそればかりでなく、各LED1
1a,11b自体の個体差の影響による発光量のばらつ
きに伴なう、透過光受光レベル変動の問題も解消するこ
とができる。
【0089】さらに、前記構成の生体信号検出装置によ
れば、発光装置11が未発光状態での電流/電圧変換回
路22における受光動作の基準電圧を、A/D変換回路
24を介して得られる受光レベル信号Va に基づき予め
設定された基準電圧VREF に補正する処理は、まず、電
流/電圧変換回路22からN倍の増幅回路を介した受光
レベル信号Va1をN倍の基準電圧(N・VREF )に等し
くする補正処理と、次に、電流/電圧変換回路22から
のそのままの受光レベル信号Va2を基準電圧VREF に等
しくする補正処理との2段階の補正処理によって成され
るので、受光装置12に対し外来光が受光されても、電
流/電圧変換回路22における動作点基準電圧VREF を
高精度に一定に設定することができ、その後の各LED
11a,11bの発光による受光レベル信号Va(R),V
a(IR) の比率に基づく酸素飽和度(SpO2 )の測定処
理をより正確に行なうことができる。
【0090】なお、前記実施形態における生体信号検出
装置では、プローブ部1を、発光装置11により発光さ
れる光を被検体10に透過させ、その透過光を受光装置
12で受光するものとして構成したが、同発光装置11
により発光される光を被検体10に反射させ、その反射
光を受光装置12で受光するものとして構成してもよ
い。このような被検体反射光受光型のプローブ部とした
生体信号検出装置であっても、前記実施形態と全く同様
の未発光時における受光動作基準電圧の補正処理及び発
光時の発光電流制御による受光レベル信号Va の所定値
補正処理を行なうことにより、外来光や被検体10の個
体差等に影響を受けない安定した測定処理を行なうこと
ができる。
【0091】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
生体信号検出装置によれば、発光手段が未発光の状態
で、受光手段から出力される受光信号の信号レベルに基
づき、信号レベル測定の基準点が補正されるので、前記
発光手段からの発光に伴なう被検体からの光でない外来
光が受光される環境にあっても、その受光動作の基準点
を基準のレベルに補正することができ、実際に発光手段
からの発光に伴なう被検体からの光を受光する際に外来
光の影響なく、該被検体からの光に応じた正確な受光信
号レベルを得ることができる。
【0092】よって、外来光の影響を受けることなく、
常に安定した測定結果を得ることが可能になる。
【0093】また、本発明の請求項2に係る生体信号検
出装置によれば、前記請求項1に係る生体信号検出装置
にあって、さらに、発光手段が発光の状態での受光手段
から出力される信号レベルに基づき、測定時の信号レベ
ルが該発光手段の発光量を増減制御して予め設定された
範囲に収まるように補正されるので、被検体の状態測定
を適正に行なうために必要なレンジ範囲の測定信号レベ
ルを得ることができ、被検体を経た光が著しく低い又は
高い等、その個体差に影響されず適正な状態測定が行な
えるようになる。
【0094】よって、被検体の個体差に影響されること
なく、常に適正な透過光の受光レベルを得て測定を行な
うことが可能になる。
【0095】さらに、本発明の請求項7に係る発光レベ
ル制御装置によれば、受光手段から出力される受光信号
のレベルに基づき、この受光信号レベルが該発光手段の
発光レベルを増減制御して予め設定された範囲に収まる
ように補正されるので、例えば被照射体の状態検出を適
正に行なうために必要なレンジ範囲の信号レベルを得る
ことができ、被照射体の個体差に影響されず適正な状態
検出が行なえることになる。
【0096】よって、被照射体(被検体)へ照射される
光の発光レベルを適正なものに補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る生体信号検出装置の電
子回路の構成を示すブロック図。
【図2】人体に光を透過させた場合の吸光度全体に対す
る各吸光成分の割合とその脈動に伴なう吸光度の変化状
態を示す図。
【図3】赤色発光波長と赤外発光波長における酸化ヘモ
グロビン及び還元ヘモグロビンに対する吸光度の変化と
その吸光度比に応じた酸素飽和度の変化を示す図であ
り、同図(A)は酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビン
に対する発光波長と吸光度の関係を示す図、同図(B)
は赤色光と赤外光の吸光度比と酸素飽和度との関係を示
す図。
【図4】前記生体信号検出装置の赤色LEDと赤外LE
Dにおける発光駆動間隔を示すタイミングチャート。
【図5】前記生体信号検出装置の赤色LEDと赤外LE
Dの発光に伴なう脈動に応じた各受光信号波形を示す
図。
【図6】前記生体信号検出装置による生体信号検出処理
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 …プローブ部、 10 …被検体、 11 …発光装置、 11a…赤色LED、 11b…赤外LED、 12 …受光装置、 12a…フォトダイオード、 2 …システム部、 21 …増幅回路(電流アンプ)、 22 …電流/電圧変換回路、 23 …増幅回路(電圧アンプ)、 24 …A/D変換回路、 25 …CPU、 25a…発光電流制御回路、 25b…タイミング発生回路、 26 …電圧制御回路、 26a…D/A変換回路、 27 …LED駆動装置、 27a…赤色LED駆動回路、 27b…赤外LED駆動回路、 28 …入力装置、 29 …外部記憶装置、 30 …表示部 31 …バックライト、 32 …バックライト制御装置、 33 …出力装置(コネクタ)、 Va(R)…赤色透過光受光信号、 Va(IR) …赤外透過光受光信号。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光手段とこの発光手段により発光され
    る光を被検体に照射することにより得られる被検体から
    の光を受光する受光手段とを有するプローブと、このプ
    ローブの受光手段から出力される受光信号の信号レベル
    に基づき前記被検体の状態を測定する測定手段とを有す
    る生体信号検出装置であって、 前記発光手段が未発光の状態で前記受光手段から出力さ
    れる受光信号の信号レベルに基づき、信号レベル測定の
    基準点を補正する基準点補正手段を更に備えたことを特
    徴とする生体信号検出装置。
  2. 【請求項2】 さらに、 前記発光手段が発光の状態で前記受光手段から出力され
    る信号レベルに基づき、測定時の信号レベルが予め設定
    された範囲に収まるように前記発光手段の発光量を増減
    制御する発光制御手段を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の生体信号検出装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記基準点補正手段は、 前記受光手段から出力される受光信号を増幅する増幅手
    段と、 この増幅手段によって増幅された受光信号の信号レベル
    を入力する第1の入力手段と、 前記受光手段から出力される受光信号のそのままの信号
    レベルを入力する第2の入力手段とを備え、 前記第1の入力手段から出力される信号レベルと、前記
    第2の入力手段から出力される信号レベルとに基づき、
    信号レベル測定の基準点を補正することを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の生体信号検出装置。
  4. 【請求項4】 さらに、 前記測定手段により測定した被検体の状態を表示する表
    示手段と、 この表示手段の表示画面を照明する照明手段と、 前記発光手段が未発光の状態で前記受光手段から出力さ
    れる受光信号の信号レベルに応じて前記照明手段による
    照明の明るさを制御する照明制御手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の
    生体信号検出装置。
  5. 【請求項5】 前記受光手段は、前記発光手段により発
    光される光を被検体に透過させ、その透過光を被検体か
    らの光として受光することを特徴とする請求項1乃至請
    求項4の何れか1項に記載の生体信号検出装置。
  6. 【請求項6】 前記受光手段は、前記発光手段により発
    光される光を被検体に反射させ、その反射光を被検体か
    らの光として受光することを特徴とする請求項1乃至請
    求項4の何れか1項に記載の生体信号検出装置。
  7. 【請求項7】 被照射体に光を照射する発光手段と、 この発光手段による前記被照射体に対する光の照射に応
    じて該被照射体から入射する光を受光する受光手段と、 この受光手段から出力される受光信号のレベルに基づい
    て、この受光信号のレベルが予め設定された範囲に収ま
    るように前記発光手段の発光レベルを増減制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする発光レベル制御装置。
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