JP2000326078A - 溶接方法 - Google Patents
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Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】表面処理が施された板材をレーザ溶接をすると
きには、表面処理材が蒸発ガスになって排出されるよう
にするために、両板材の間に隙間が設置してある。この
隙間は、ディスタンス材やエンボスの形で設置すること
が一般的であるが、ディスタンス材は原価面で不利であ
り、また、エンボスの高さを常に一定に求めることは、
非常に困難である。 【解決手段】上述の課題を解決するために、重ね合わさ
れた板材5、6の端縁部15、16を強制的に押し広げ
て、蒸発ガス排出用の隙間を形成し、端縁部15、16
の近くを溶接する方法である。そして、この溶接は、一
方の板材の方から溶融させて相手方の板材に溶着させる
方式のものが適用される。
きには、表面処理材が蒸発ガスになって排出されるよう
にするために、両板材の間に隙間が設置してある。この
隙間は、ディスタンス材やエンボスの形で設置すること
が一般的であるが、ディスタンス材は原価面で不利であ
り、また、エンボスの高さを常に一定に求めることは、
非常に困難である。 【解決手段】上述の課題を解決するために、重ね合わさ
れた板材5、6の端縁部15、16を強制的に押し広げ
て、蒸発ガス排出用の隙間を形成し、端縁部15、16
の近くを溶接する方法である。そして、この溶接は、一
方の板材の方から溶融させて相手方の板材に溶着させる
方式のものが適用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】亜鉛メッキ、合成樹脂材料の
塗装等の表面処理が施された金属製板材をレーザビーム
等で溶着させることが行われている。この場合、表面処
理材の蒸発ガスを排出するために両板材の間に隙間が設
定されている。この発明は、このような隙間を設定する
分野に属している。
塗装等の表面処理が施された金属製板材をレーザビーム
等で溶着させることが行われている。この場合、表面処
理材の蒸発ガスを排出するために両板材の間に隙間が設
定されている。この発明は、このような隙間を設定する
分野に属している。
【0002】
【従来の技術】図4から図7にしたがって従来技術を説
明する。図7は、鋼板製の自動車車体の一部を示す横断
平面図であり、ドア1がはまり込むドアフレーム2の部
分を示している。ドアフレーム2は同図の箇所では、ピ
ラー部に相当しており、外板3と内板4とがその各々の
フランジ5、6においてレーザ溶接で結合されている。
内外板3、4に使用している鋼板には、図示していない
が亜鉛・ニッケル合金のメッキがなされている。
明する。図7は、鋼板製の自動車車体の一部を示す横断
平面図であり、ドア1がはまり込むドアフレーム2の部
分を示している。ドアフレーム2は同図の箇所では、ピ
ラー部に相当しており、外板3と内板4とがその各々の
フランジ5、6においてレーザ溶接で結合されている。
内外板3、4に使用している鋼板には、図示していない
が亜鉛・ニッケル合金のメッキがなされている。
【0003】図4から図6は、フランジ5、6の部分を
拡大したもので、理解しやすくするために両フランジ
5、6の間の隙間7は誇張して図示してある。レーザビ
ーム9が照射されると、最初の内は、フランジ6が加熱
されその熱によってメッキ材料が蒸発ガスとなり、それ
とほぼ同時またはその直後には、今度はフランジ6が溶
融する。この溶融金属はメッキ材料の蒸発ガスの膨張に
よって飛散させられて、ブローホールが発生する。この
ような現象に対処するために、隙間7を設置してそこか
ら蒸発ガスの排出を行っているのである。ここでの板材
は上述のようなメッキ鋼板であり、一般的には、板厚は
0.8mm〜1.0mm、隙間7は0.10mm〜0.40mm
であり、このような隙間を確保するために、図示のよう
な種々な方策が採用されている。
拡大したもので、理解しやすくするために両フランジ
5、6の間の隙間7は誇張して図示してある。レーザビ
ーム9が照射されると、最初の内は、フランジ6が加熱
されその熱によってメッキ材料が蒸発ガスとなり、それ
とほぼ同時またはその直後には、今度はフランジ6が溶
融する。この溶融金属はメッキ材料の蒸発ガスの膨張に
よって飛散させられて、ブローホールが発生する。この
ような現象に対処するために、隙間7を設置してそこか
ら蒸発ガスの排出を行っているのである。ここでの板材
は上述のようなメッキ鋼板であり、一般的には、板厚は
0.8mm〜1.0mm、隙間7は0.10mm〜0.40mm
であり、このような隙間を確保するために、図示のよう
な種々な方策が採用されている。
【0004】すなわち、図6の場合は、低融点材料8を
両フランジ5、6の間に挟み込んで所定の隙間を確保し
ている。この材料8は、メッキ材料の沸点よりも低い温
度で溶融するものから選ばれているもので、例えば、セ
ルロース系のインサート部材が採用される。蒸発ガスが
発生する前にすでに低融点材料8が溶融しているので、
蒸発ガスが発生したときには低融点材料8を押し出しな
がら外部に排出され、フランジ6や5の溶融金属にガス
圧が作用することはない。図5の場合は、フランジ6を
湾曲させて隙間7を設置したものである。蒸発ガスは、
隙間7を通って図5の紙面に対して垂直方向に排出され
る。図4の場合は、フランジ6にエンボス10を設けて
その突起によって隙間7を形成している。蒸発ガスは、
この隙間7から排出される。
両フランジ5、6の間に挟み込んで所定の隙間を確保し
ている。この材料8は、メッキ材料の沸点よりも低い温
度で溶融するものから選ばれているもので、例えば、セ
ルロース系のインサート部材が採用される。蒸発ガスが
発生する前にすでに低融点材料8が溶融しているので、
蒸発ガスが発生したときには低融点材料8を押し出しな
がら外部に排出され、フランジ6や5の溶融金属にガス
圧が作用することはない。図5の場合は、フランジ6を
湾曲させて隙間7を設置したものである。蒸発ガスは、
隙間7を通って図5の紙面に対して垂直方向に排出され
る。図4の場合は、フランジ6にエンボス10を設けて
その突起によって隙間7を形成している。蒸発ガスは、
この隙間7から排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6のような場合であ
ると、隙間を設置するためにわざわざ低融点材料を使用
するものであり、コスト面において不利である。さら
に、低融点材料は比較的硬度が低いので、微妙な隙間を
均一に求める手法としては、好ましい方法とはいえな
い。つぎに、図5の場合であると、プレス精度のバラツ
キによって、隙間が過小であるとガス排出が不十分にな
ったり、溶融領域も均一にならないという問題がある。
また、隙間が過大であると、ガス排出はなされても溶融
性の点で不足が発生する恐れがある。さらに、図4の場
合であると、エンボスの高さを均一に設定することが困
難であり、図5の場合と同様な問題がある。
ると、隙間を設置するためにわざわざ低融点材料を使用
するものであり、コスト面において不利である。さら
に、低融点材料は比較的硬度が低いので、微妙な隙間を
均一に求める手法としては、好ましい方法とはいえな
い。つぎに、図5の場合であると、プレス精度のバラツ
キによって、隙間が過小であるとガス排出が不十分にな
ったり、溶融領域も均一にならないという問題がある。
また、隙間が過大であると、ガス排出はなされても溶融
性の点で不足が発生する恐れがある。さらに、図4の場
合であると、エンボスの高さを均一に設定することが困
難であり、図5の場合と同様な問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段とその作用】上述の問題点
は、一方の板材の方から溶融させて相手方の板材に溶着
させる方法において発生しているもので、本発明はこれ
らの問題を解決するために発案されたものである。な
お、このような溶融過程であるから、本発明において採
用される溶接の種類は、レーザ溶接、アーク溶接、プラ
ズマ溶接等を包含している。
は、一方の板材の方から溶融させて相手方の板材に溶着
させる方法において発生しているもので、本発明はこれ
らの問題を解決するために発案されたものである。な
お、このような溶融過程であるから、本発明において採
用される溶接の種類は、レーザ溶接、アーク溶接、プラ
ズマ溶接等を包含している。
【0007】請求項1の発明は、表面処理が施された少
なくとも2枚の板材を重ね合わせ、一方の板材の方から
溶融させて両板材を溶着する形式のものにおいて、溶着
箇所は板材の端縁の近くとされ、両板材の端縁部を強制
的に拡開させてガス排出用の隙間を形成することを特徴
とする溶接方法である。したがって、表面処理材の蒸発
ガスは、強制的に形成された隙間から外部へ排出され
る。
なくとも2枚の板材を重ね合わせ、一方の板材の方から
溶融させて両板材を溶着する形式のものにおいて、溶着
箇所は板材の端縁の近くとされ、両板材の端縁部を強制
的に拡開させてガス排出用の隙間を形成することを特徴
とする溶接方法である。したがって、表面処理材の蒸発
ガスは、強制的に形成された隙間から外部へ排出され
る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、両
板材は板金部品のフランジであり、その端縁を強制的に
拡開することを特徴とする溶接方法である。したがっ
て、蒸発ガスはフランジの端縁の方に移動して、外部に
排出される。
板材は板金部品のフランジであり、その端縁を強制的に
拡開することを特徴とする溶接方法である。したがっ
て、蒸発ガスはフランジの端縁の方に移動して、外部に
排出される。
【0009】請求項3の発明は、請求項2において、フ
ランジ端縁の一方が他方よりも突き出ており、この突き
出た箇所を強制的に拡開することを特徴とする溶接方法
である。したがって、突き出し箇所を押し広げて形成さ
れた隙間から蒸発ガスが排出される。
ランジ端縁の一方が他方よりも突き出ており、この突き
出た箇所を強制的に拡開することを特徴とする溶接方法
である。したがって、突き出し箇所を押し広げて形成さ
れた隙間から蒸発ガスが排出される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図3の実施形態は、図7の
車体構造部に本発明を適用した場合であり、以下、これ
にしたがって、本発明をくわしく説明する。図1は、本
願発明を原理的に示した縦断側面図であり、レーザ溶接
の場合である。ここでの板材は前述のフランジ5、6で
あり、両者は加圧部材11、12によって強く挟み付け
られている。両フランジ5、6は、その端縁部において
拡開部材13によって強制的に押し広げられており、こ
うすることによって、両フランジ間に隙間14が形成さ
れている。拡開部材13の押しつけによって、フランジ
6は図示のように弾性変形を呈するが、他方のフランジ
5は真っ直ぐなままである。隙間14は、加圧部材1
1、12の箇所から右方に向かって次第に大きくなって
いる。符号15、16は各フランジの端縁部であり、端
縁部16は拡開部材13を押し当てるために、端縁部1
5よりも突き出た状態になっている。レーザビーム9
は、端縁部15、16の近くに照射され、その箇所はメ
ッキ材の蒸発ガスの排出にとって適正な隙間になってい
る所である。
車体構造部に本発明を適用した場合であり、以下、これ
にしたがって、本発明をくわしく説明する。図1は、本
願発明を原理的に示した縦断側面図であり、レーザ溶接
の場合である。ここでの板材は前述のフランジ5、6で
あり、両者は加圧部材11、12によって強く挟み付け
られている。両フランジ5、6は、その端縁部において
拡開部材13によって強制的に押し広げられており、こ
うすることによって、両フランジ間に隙間14が形成さ
れている。拡開部材13の押しつけによって、フランジ
6は図示のように弾性変形を呈するが、他方のフランジ
5は真っ直ぐなままである。隙間14は、加圧部材1
1、12の箇所から右方に向かって次第に大きくなって
いる。符号15、16は各フランジの端縁部であり、端
縁部16は拡開部材13を押し当てるために、端縁部1
5よりも突き出た状態になっている。レーザビーム9
は、端縁部15、16の近くに照射され、その箇所はメ
ッキ材の蒸発ガスの排出にとって適正な隙間になってい
る所である。
【0011】隙間14の形態を決定する因子は、加圧部
材11、12から端縁部16までの距離LWと、拡開部
材13の進出長さLHと、フランジ6の撓み形状等であ
る。
材11、12から端縁部16までの距離LWと、拡開部
材13の進出長さLHと、フランジ6の撓み形状等であ
る。
【0012】図1のような原理のものを実用化するため
の一例として、図2のような溶接装置21がある。内板
3と外板4は、両フランジ5、6が重ね合わされた状態
で治具17、18によって固定されている。この溶接装
置21はロボット機構で動作されるものであり、溶接装
置21の基礎部材であるコ字型のフレーム19に支持ア
ーム20が結合されている。支持アーム20は、通常の
6軸ロボットの先端部のアームであり、フレーム19全
体をフランジ5、6の長手方向(図2の紙面に対して垂
直方向)に移動させ、さらにフランジの形状に応じて屈
曲した移動軌跡をフレーム19に付与するものである。
の一例として、図2のような溶接装置21がある。内板
3と外板4は、両フランジ5、6が重ね合わされた状態
で治具17、18によって固定されている。この溶接装
置21はロボット機構で動作されるものであり、溶接装
置21の基礎部材であるコ字型のフレーム19に支持ア
ーム20が結合されている。支持アーム20は、通常の
6軸ロボットの先端部のアームであり、フレーム19全
体をフランジ5、6の長手方向(図2の紙面に対して垂
直方向)に移動させ、さらにフランジの形状に応じて屈
曲した移動軌跡をフレーム19に付与するものである。
【0013】前述の加圧部材11、12に相当する加圧
ローラ22、23によって両フランジ5、6が挟み付け
られる構造であり、両ローラ22、23の加圧力は油圧
や空気圧など種々なものが考えられるが、ここでは圧縮
コイルスプリングを利用している。支持枠24、25に
軸26、27が取り付けられ、これにローラ22、23
が支持されている。支持枠24、25にはガイドロッド
28、29が結合され、これは、フレーム19に固定し
た案内筒30、31内に進退自在にはめ込んである。前
述の圧縮コイルスプリング32、33が支持枠24、2
5とフレーム19の間に設置され、これによる弾力によ
ってフランジ5、6を加圧している。
ローラ22、23によって両フランジ5、6が挟み付け
られる構造であり、両ローラ22、23の加圧力は油圧
や空気圧など種々なものが考えられるが、ここでは圧縮
コイルスプリングを利用している。支持枠24、25に
軸26、27が取り付けられ、これにローラ22、23
が支持されている。支持枠24、25にはガイドロッド
28、29が結合され、これは、フレーム19に固定し
た案内筒30、31内に進退自在にはめ込んである。前
述の圧縮コイルスプリング32、33が支持枠24、2
5とフレーム19の間に設置され、これによる弾力によ
ってフランジ5、6を加圧している。
【0014】前述の拡開部材13に相当する拡開ローラ
34によって、端縁部16を押し広げるように構成され
ている。拡開ローラ34の軸35は支持枠36に架設さ
れ、フレーム19にしっかりと固定された支柱37に支
持枠36が固定されている。支柱37、支持枠36、拡
開ローラ34の直径等は、前述の進出長さLHが所定値
に設定されるように、各部の寸法が選定されている。レ
ーザ集光部38がフレーム19に固定され、それから照
射されるレーザビーム9がフランジの適正箇所へ到達す
るように、レーザ集光部38の取付け位置が定められて
いる。なお、符号39は光ファイバーである。また、図
2のものの平面状態は図示していないが、軸26、2
7、35およびレーザビーム9等は、垂直方向の一仮想
平面上またはその近傍に位置させてある。
34によって、端縁部16を押し広げるように構成され
ている。拡開ローラ34の軸35は支持枠36に架設さ
れ、フレーム19にしっかりと固定された支柱37に支
持枠36が固定されている。支柱37、支持枠36、拡
開ローラ34の直径等は、前述の進出長さLHが所定値
に設定されるように、各部の寸法が選定されている。レ
ーザ集光部38がフレーム19に固定され、それから照
射されるレーザビーム9がフランジの適正箇所へ到達す
るように、レーザ集光部38の取付け位置が定められて
いる。なお、符号39は光ファイバーである。また、図
2のものの平面状態は図示していないが、軸26、2
7、35およびレーザビーム9等は、垂直方向の一仮想
平面上またはその近傍に位置させてある。
【0015】図2の状態で、ロボット機構によって溶接
装置21を移動させながらレーザビーム9を照射する
と、両フランジ5、6は加圧ローラ22、23によって
密着させられ、それと同時に拡開ローラ34によって隙
間14が形成されて、メッキ材料の蒸発ガスはこの隙間
から排出される。このような作動は、溶接装置21の移
動にともなって連続的になされている。
装置21を移動させながらレーザビーム9を照射する
と、両フランジ5、6は加圧ローラ22、23によって
密着させられ、それと同時に拡開ローラ34によって隙
間14が形成されて、メッキ材料の蒸発ガスはこの隙間
から排出される。このような作動は、溶接装置21の移
動にともなって連続的になされている。
【0016】図3の実施形態は、図2のものの変形例で
あり、フランジの端縁部15、16の長さを同じにして
おき、真横から拡開ローラ40を作用させている。円筒
状のローラ40の中央部に円周方向に拡開リブ41を設
けたもので、そろばん珠のように尖った所を両フランジ
5、6の間に押し込むと、隙間14が形成される。この
変形例も、前述のものと同様な支持枠42、軸43およ
びガイドロッド44が装備されている。
あり、フランジの端縁部15、16の長さを同じにして
おき、真横から拡開ローラ40を作用させている。円筒
状のローラ40の中央部に円周方向に拡開リブ41を設
けたもので、そろばん珠のように尖った所を両フランジ
5、6の間に押し込むと、隙間14が形成される。この
変形例も、前述のものと同様な支持枠42、軸43およ
びガイドロッド44が装備されている。
【0017】実験の一例は次の通りである。使用板材
は、厚さ1.0mmの亜鉛・ニッケル合金メッキをした鋼
板であり、溶接箇所における両フランジ間の隙間は0.
23mmである。そのために図1のLWは8.0mm、LH
は0.3mmに設定した。レーザ溶接機は出力2.8Kw
の連続発振で、レーザの種類はYAGレーザ、移動速度
は1.3m/min.である。なお、図示はしていない
が、シールドガスとしてアルゴンガスを使用した。この
結果、溶接部にはブローホールの発生あるいは蒸発ガス
の挙動による異常は全く認められなかった。
は、厚さ1.0mmの亜鉛・ニッケル合金メッキをした鋼
板であり、溶接箇所における両フランジ間の隙間は0.
23mmである。そのために図1のLWは8.0mm、LH
は0.3mmに設定した。レーザ溶接機は出力2.8Kw
の連続発振で、レーザの種類はYAGレーザ、移動速度
は1.3m/min.である。なお、図示はしていない
が、シールドガスとしてアルゴンガスを使用した。この
結果、溶接部にはブローホールの発生あるいは蒸発ガス
の挙動による異常は全く認められなかった。
【0018】以上の説明では、亜鉛・ニッケル合金のメ
ッキを施した鋼板を例示しているが、他の表面処理鋼板
としては、メラミン樹脂やアクリル樹脂を焼き付け塗装
をしたカラード鋼板にも本発明を適用することができ
る。この場合は、塗膜がガス状になって発散するのを、
前述のようにして排出するのである。さらに、メッキさ
れた板材が、亜鉛メッキ鋼板、ターンメッキ鋼板、溶融
アルミニウムメッキクロム合金鋼板など各種鋼板であっ
ても、本発明を適用することができる。また、鋼板以外
の板材として、亜鉛メッキをしたアルミニウム板材や表
面処理をしたチタン板材に本発明を適当することができ
る。
ッキを施した鋼板を例示しているが、他の表面処理鋼板
としては、メラミン樹脂やアクリル樹脂を焼き付け塗装
をしたカラード鋼板にも本発明を適用することができ
る。この場合は、塗膜がガス状になって発散するのを、
前述のようにして排出するのである。さらに、メッキさ
れた板材が、亜鉛メッキ鋼板、ターンメッキ鋼板、溶融
アルミニウムメッキクロム合金鋼板など各種鋼板であっ
ても、本発明を適用することができる。また、鋼板以外
の板材として、亜鉛メッキをしたアルミニウム板材や表
面処理をしたチタン板材に本発明を適当することができ
る。
【0019】特許請求の範囲には記載していないが、次
の事項は請求項として記載することができる。すなわ
ち、図1のLWとLHとの関係を設定することによっ
て、均一な隙間が正確に確保できることである。また、
加圧部材や拡開部材をローラ構造にすることによって、
連続的な溶接が可能となる。これら以外にも請求項とし
て記載できる事項が実施形態の中から見いだすことがで
きる。
の事項は請求項として記載することができる。すなわ
ち、図1のLWとLHとの関係を設定することによっ
て、均一な隙間が正確に確保できることである。また、
加圧部材や拡開部材をローラ構造にすることによって、
連続的な溶接が可能となる。これら以外にも請求項とし
て記載できる事項が実施形態の中から見いだすことがで
きる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、板材の端縁近くが溶着
箇所とされ、端縁部を強制的に拡開させて両板材間に隙
間を設置して溶接を行うものであるから、拡開の度合い
によって隙間が期待通りの寸法になり、常に均一な隙間
管理が簡単に実現し、よって、表面処理材の蒸発ガスを
的確に排出することができる。そして、従来技術のよう
に低融点材料を特別に準備するようなことを回避できる
から、原価的にも作業的にも有利なものとなる。
箇所とされ、端縁部を強制的に拡開させて両板材間に隙
間を設置して溶接を行うものであるから、拡開の度合い
によって隙間が期待通りの寸法になり、常に均一な隙間
管理が簡単に実現し、よって、表面処理材の蒸発ガスを
的確に排出することができる。そして、従来技術のよう
に低融点材料を特別に準備するようなことを回避できる
から、原価的にも作業的にも有利なものとなる。
【0021】両板材の隙間は、板材の端縁部側を拡開し
て形成されるものであるから、隙間は次第に大きくなる
ように変化している。したがって、そのときどきの溶接
条件に適した大きさの隙間部分を選択すれば、最適の溶
接品質が得られる。隙間は、このように楔状になってい
るから、蒸発ガスは隙間の広いほうに向かって排出され
てゆくので、ガス排出が円滑でかつ確実になされる。
て形成されるものであるから、隙間は次第に大きくなる
ように変化している。したがって、そのときどきの溶接
条件に適した大きさの隙間部分を選択すれば、最適の溶
接品質が得られる。隙間は、このように楔状になってい
るから、蒸発ガスは隙間の広いほうに向かって排出され
てゆくので、ガス排出が円滑でかつ確実になされる。
【0022】本発明の方法を板金部品のフランジ部分に
適用すると、細長いフランジに沿って均一な隙間が確保
できるので、溶接線を真っ直ぐあるいは所定のカーブに
そって美しく形成することができ、溶接強度の面におい
ても有利である。
適用すると、細長いフランジに沿って均一な隙間が確保
できるので、溶接線を真っ直ぐあるいは所定のカーブに
そって美しく形成することができ、溶接強度の面におい
ても有利である。
【図1】本願発明を原理的に示した簡略的な縦断側面図
である。
である。
【図2】図1の原理を実用化した溶接装置の側面図であ
る。
る。
【図3】他の溶接装置を部分的に示す側面図である。
【図4】従来技術のフランジ部分の縦断側面図である。
【図5】他の従来技術のフランジ部分の縦断側面図であ
る。
る。
【図6】さらに他の従来技術のフランジ部分の縦断側面
図である。
図である。
【図7】ドアフレームの部分の横断平面図である。
5、6 板材、フランジ 15、16 端縁、端縁部 14 隙間
Claims (3)
- 【請求項1】 表面処理が施された少なくとも2枚の板
材を重ね合わせ、一方の板材の方から溶融させて両板材
を溶着する形式のものにおいて、溶着箇所は板材の端縁
の近くとされ、両板材の端縁部を強制的に拡開させてガ
ス排出用の隙間を形成することを特徴とする溶接方法。 - 【請求項2】 請求項1において、両板材は板金部品の
フランジであり、その端縁を強制的に拡開することを特
徴とする溶接方法。 - 【請求項3】 請求項2において、フランジ端縁の一方
が他方よりも突き出ており、この突き出た箇所を強制的
に拡開することを特徴とする溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11138095A JP2000326078A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11138095A JP2000326078A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 溶接方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000326078A true JP2000326078A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15213841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11138095A Pending JP2000326078A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000326078A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1669156A1 (de) * | 2004-12-11 | 2006-06-14 | ThyssenKrupp Drauz Nothelfer GmbH | Vorrichtung zur Spalterzeugung für das Fügen von mehr als zwei in einer Spanneinrichtung aufeinander gespannten, einen Beschichtungswerkstoff aufweisenden Blechen, mit zwei federnden Schenkeln und jedem dieser Schenkel zugeordnetes Spaltelement und Tastelement |
| JP2008043972A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | Nissan Motor Co Ltd | レーザ溶接方法および装置 |
| JP2010253545A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Honda Motor Co Ltd | 車両フレーム部材の溶接方法および車両フレーム部材 |
| WO2013114910A1 (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-08 | 株式会社豊田自動織機 | リッドボックスの接合構造および接合方法 |
-
1999
- 1999-05-19 JP JP11138095A patent/JP2000326078A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1669156A1 (de) * | 2004-12-11 | 2006-06-14 | ThyssenKrupp Drauz Nothelfer GmbH | Vorrichtung zur Spalterzeugung für das Fügen von mehr als zwei in einer Spanneinrichtung aufeinander gespannten, einen Beschichtungswerkstoff aufweisenden Blechen, mit zwei federnden Schenkeln und jedem dieser Schenkel zugeordnetes Spaltelement und Tastelement |
| JP2008043972A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | Nissan Motor Co Ltd | レーザ溶接方法および装置 |
| JP2010253545A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Honda Motor Co Ltd | 車両フレーム部材の溶接方法および車両フレーム部材 |
| WO2013114910A1 (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-08 | 株式会社豊田自動織機 | リッドボックスの接合構造および接合方法 |
| JP2013159147A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Toyota Industries Corp | リッドボックスの接合構造および接合方法 |
| US9186983B2 (en) | 2012-02-01 | 2015-11-17 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Lid box joining structure and joining method |
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