JP2000326401A - 芳香族ポリアミドフィルムおよびそれを用いた磁気記録媒体 - Google Patents
芳香族ポリアミドフィルムおよびそれを用いた磁気記録媒体Info
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- JP2000326401A JP2000326401A JP14144799A JP14144799A JP2000326401A JP 2000326401 A JP2000326401 A JP 2000326401A JP 14144799 A JP14144799 A JP 14144799A JP 14144799 A JP14144799 A JP 14144799A JP 2000326401 A JP2000326401 A JP 2000326401A
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】電磁変換特性および高張力下での寸法安定性に
優れ、磁気記録媒体としたときに再生時の読み取りエラ
ーなどが起こりにくく、高容量に適した磁気記録媒体を
提供する。 【解決手段】少なくとも一方向における引張弾性率が7
GPa以上、面配向係数が0.2以下0.8以上であっ
て、フィルムを長手方向に1%延伸したときの幅方向へ
の収縮率γ1、および10%延伸した時の幅方向への収
縮率γ10がγ1/γ 10≦0.9であることを特徴とする
芳香族ポリアミドフィルム。
優れ、磁気記録媒体としたときに再生時の読み取りエラ
ーなどが起こりにくく、高容量に適した磁気記録媒体を
提供する。 【解決手段】少なくとも一方向における引張弾性率が7
GPa以上、面配向係数が0.2以下0.8以上であっ
て、フィルムを長手方向に1%延伸したときの幅方向へ
の収縮率γ1、および10%延伸した時の幅方向への収
縮率γ10がγ1/γ 10≦0.9であることを特徴とする
芳香族ポリアミドフィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法安定性の良好
な芳香族ポリアミドフィルムに関する。さらには、該フ
ィルムを用いた磁気記録媒体に関するものである。
な芳香族ポリアミドフィルムに関する。さらには、該フ
ィルムを用いた磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録媒体用ベースフィルムと
しては、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPE
N(ポリエチレンナフタレート)が用いられている。ま
た、より耐熱性の優れた高剛性の芳香族ポリアミドフィ
ルムを磁気記録媒体用ベースフィルムとして用いること
が提案されている。近年、ビデオテープやデータ記録用
の磁気記録媒体は高容量化のため、またMRヘッドなど
の実用化により、記録波長の短波長化、トラック幅の狭
小化が急速に進み、高記録密度化と記録面積が飛躍的に
増大し、高出力の電磁変換特性が必要とされている。こ
のため、磁気テープ走行時の記録、再生中における張力
変動や、スタート、ストップ時にかかる張力によって引
き起こされる磁気記録媒体の微少領域における寸法変化
が重大な問題となってくる。これは長手方向にわずかな
寸法変化が起きたとき、幅方向の変化量が大きければ、
記録再生の際にエラーを生じ易くなるためである。ま
た、磁気記録媒体の薄膜化、記録再生速度の増大化によ
り、ベースフィルムにはこれまでにはない高い寸法安定
性が要求されている。
しては、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPE
N(ポリエチレンナフタレート)が用いられている。ま
た、より耐熱性の優れた高剛性の芳香族ポリアミドフィ
ルムを磁気記録媒体用ベースフィルムとして用いること
が提案されている。近年、ビデオテープやデータ記録用
の磁気記録媒体は高容量化のため、またMRヘッドなど
の実用化により、記録波長の短波長化、トラック幅の狭
小化が急速に進み、高記録密度化と記録面積が飛躍的に
増大し、高出力の電磁変換特性が必要とされている。こ
のため、磁気テープ走行時の記録、再生中における張力
変動や、スタート、ストップ時にかかる張力によって引
き起こされる磁気記録媒体の微少領域における寸法変化
が重大な問題となってくる。これは長手方向にわずかな
寸法変化が起きたとき、幅方向の変化量が大きければ、
記録再生の際にエラーを生じ易くなるためである。ま
た、磁気記録媒体の薄膜化、記録再生速度の増大化によ
り、ベースフィルムにはこれまでにはない高い寸法安定
性が要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決し、微少領域における寸法安定性が高く、磁気
記録媒体としたときに記録再生時のエラーなどが起こり
にくく、電磁変換特性の良好な芳香族ポリアミドフィル
ムおよびそれを用いた磁気記録媒体を提供することを目
的とする。
点を解決し、微少領域における寸法安定性が高く、磁気
記録媒体としたときに記録再生時のエラーなどが起こり
にくく、電磁変換特性の良好な芳香族ポリアミドフィル
ムおよびそれを用いた磁気記録媒体を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、フィルムの面配向係数がある範囲内であり、かつ
フィルムを長手方向に延伸したときの幅方向への収縮率
の値を限定することにより、これらの課題を解決できる
ことを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、
少なくとも一方向における引張弾性率が7GPa以上、
面配向係数が0.2以上0.8以下であって、フィルム
を長手方向に1%延伸したときの幅方向への収縮率
γ1、および10%延伸した時の幅方向への収縮率γ10
がγ1/γ10≦0.9を満たす芳香族ポリアミドフィル
ムである。
結果、フィルムの面配向係数がある範囲内であり、かつ
フィルムを長手方向に延伸したときの幅方向への収縮率
の値を限定することにより、これらの課題を解決できる
ことを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、
少なくとも一方向における引張弾性率が7GPa以上、
面配向係数が0.2以上0.8以下であって、フィルム
を長手方向に1%延伸したときの幅方向への収縮率
γ1、および10%延伸した時の幅方向への収縮率γ10
がγ1/γ10≦0.9を満たす芳香族ポリアミドフィル
ムである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明における芳香族ポリアミド
とは、次の一般式(I)および/または一般式(II)で
表される繰り返し単位を50モル%以上含むものが好ま
しく、70モル%以上含むものがより好ましい。 一般式(I)
とは、次の一般式(I)および/または一般式(II)で
表される繰り返し単位を50モル%以上含むものが好ま
しく、70モル%以上含むものがより好ましい。 一般式(I)
【0006】
【化1】
【0007】一般式(II)
【0008】
【化2】
【0009】ここで、Ar1、Ar2、Ar3は例えば、
【0010】
【化3】
【0011】などが挙げられ、X、Yは−O−、−CH
2−、−CO−、−SO2−、−S−、−C(CH3)2−
等から選ばれるが、これらに限定されるものではない。
更にこれらの芳香環上の水素原子の一部が、塩素、フッ
素、臭素などのハロゲン(特に塩素)、ニトロ基、メチ
ル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基(特にメ
チル基)、エトキシ基、メトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基などのアルコキシ基等で置換されている
ものも含み、また、重合体を構成するアミド結合中の水
素が他の置換基によって置換されているものも含む。
2−、−CO−、−SO2−、−S−、−C(CH3)2−
等から選ばれるが、これらに限定されるものではない。
更にこれらの芳香環上の水素原子の一部が、塩素、フッ
素、臭素などのハロゲン(特に塩素)、ニトロ基、メチ
ル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基(特にメ
チル基)、エトキシ基、メトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基などのアルコキシ基等で置換されている
ものも含み、また、重合体を構成するアミド結合中の水
素が他の置換基によって置換されているものも含む。
【0012】特性面からは上記の芳香環がパラ位で結合
されたものが、全芳香環の50%以上、好ましくは75
%以上を占める重合体が、寸法安定性がよく高弾性率の
フィルムが得られるため好ましい。また芳香環上の水素
原子の一部がハロゲン(特に塩素)で置換された芳香環
が全体の30%以上、好ましくは50%以上、更に好ま
しくは70%以上であると、湿度膨張係数が小さくなる
ため好ましい。
されたものが、全芳香環の50%以上、好ましくは75
%以上を占める重合体が、寸法安定性がよく高弾性率の
フィルムが得られるため好ましい。また芳香環上の水素
原子の一部がハロゲン(特に塩素)で置換された芳香環
が全体の30%以上、好ましくは50%以上、更に好ま
しくは70%以上であると、湿度膨張係数が小さくなる
ため好ましい。
【0013】該芳香族ポリアミドは、一般式(I)およ
び/または一般式(II)で表される繰り返し単位を50
モル%以上含むものであって、50モル%未満は他の繰
り返し単位が共重合、またはブレンドされていても差し
支えない。
び/または一般式(II)で表される繰り返し単位を50
モル%以上含むものであって、50モル%未満は他の繰
り返し単位が共重合、またはブレンドされていても差し
支えない。
【0014】本発明のフィルムは少なくとも一方向での
引張弾性率が7GPa以上であることが必要である。一
方向での引張弾性率が7GPa以上であると薄膜化して
も取り扱いやすく、磁気記録媒体とした場合にヘッドタ
ッチが良好であり、電磁変換特性が良好となる。また、
一方向での引張弾性率が7GPa未満であると磁気テー
プとしての走行性が危うくなる。さらに好ましくはフィ
ルムのすべての方向で8GPa以上、さらに好ましくは
10GPa以上である。
引張弾性率が7GPa以上であることが必要である。一
方向での引張弾性率が7GPa以上であると薄膜化して
も取り扱いやすく、磁気記録媒体とした場合にヘッドタ
ッチが良好であり、電磁変換特性が良好となる。また、
一方向での引張弾性率が7GPa未満であると磁気テー
プとしての走行性が危うくなる。さらに好ましくはフィ
ルムのすべての方向で8GPa以上、さらに好ましくは
10GPa以上である。
【0015】また、本発明のフィルムは長手方向と幅方
向の引張弾性率の比ETD/EMDが0.8≦ETD/EMD≦
3であると、さらに良好な記録再生特性が得られるので
好ましく、ETD/EMDが1<ETD/EMD<2であるとさ
らに好ましい。
向の引張弾性率の比ETD/EMDが0.8≦ETD/EMD≦
3であると、さらに良好な記録再生特性が得られるので
好ましく、ETD/EMDが1<ETD/EMD<2であるとさ
らに好ましい。
【0016】本発明の面配向係数は、0.2以上0.8
以下であることが必要である。ここで言う面配向係数と
は、フィルムの長手方向の屈折率をnx、巾方向の屈折
率をny、厚み方向の屈折率をnzとしたとき、(面配向
係数)=(nx+ny)/2−nzで表されるものであ
る。
以下であることが必要である。ここで言う面配向係数と
は、フィルムの長手方向の屈折率をnx、巾方向の屈折
率をny、厚み方向の屈折率をnzとしたとき、(面配向
係数)=(nx+ny)/2−nzで表されるものであ
る。
【0017】面配向系数がこの範囲であると、長手方向
延伸時の幅方向収縮率が小さく、寸法安定性の良いフィ
ルムとなる。また、磁気テープとしたときの電磁変換特
性も良好となる。さらに、フィルムのスリット性も良好
であるという効果もある。
延伸時の幅方向収縮率が小さく、寸法安定性の良いフィ
ルムとなる。また、磁気テープとしたときの電磁変換特
性も良好となる。さらに、フィルムのスリット性も良好
であるという効果もある。
【0018】面配向係数が0.2未満の場合には、収縮
率が大きくなるため電磁変換特性が低下して好ましくな
いだけでなく、切断部分にヒゲが生じやすく、磁気テー
プとした場合にドロップアウトが多くなったり、切断部
分に盛り上がりが生じて巻き姿の悪化を招くこともあ
る。
率が大きくなるため電磁変換特性が低下して好ましくな
いだけでなく、切断部分にヒゲが生じやすく、磁気テー
プとした場合にドロップアウトが多くなったり、切断部
分に盛り上がりが生じて巻き姿の悪化を招くこともあ
る。
【0019】面配向係数が0.8を超えるとフィルムが
裂けたり、2層に剥離しやすくなるため実用上好ましく
ない。また、スリット時に切り粉が発生し磁気テープと
したときにデータ欠損などを起こすこともある。
裂けたり、2層に剥離しやすくなるため実用上好ましく
ない。また、スリット時に切り粉が発生し磁気テープと
したときにデータ欠損などを起こすこともある。
【0020】面配向係数は、好ましくは0.21以上
0.60以下、さらに好ましくは0.22以上0.45
以下であると上記効果がより一層発揮される。
0.60以下、さらに好ましくは0.22以上0.45
以下であると上記効果がより一層発揮される。
【0021】また、本発明においては、更に、フィルム
を長手方向に1%延伸したときの幅方向への収縮率γ1
および10%延伸した時の幅方向への収縮率γ10の比γ
1/γ 10は0.9以下である必要がある。
を長手方向に1%延伸したときの幅方向への収縮率γ1
および10%延伸した時の幅方向への収縮率γ10の比γ
1/γ 10は0.9以下である必要がある。
【0022】幅方向の収縮率γは長手方向の伸びが大き
くなるほど大きくなる傾向がある。そして、γ1のよう
な長手方向歪みが小さな領域では、幅方向の収縮は小さ
ければ小さいほどフィルムの寸法変化が小さくデータの
記録・再生時の小さな張力変動による記録・再生ミスが
発生しにくいので好ましい。γ1の値としては好ましく
は0.008以下、更に好ましくは0.007以下、更
に好ましくは0.006以下である。
くなるほど大きくなる傾向がある。そして、γ1のよう
な長手方向歪みが小さな領域では、幅方向の収縮は小さ
ければ小さいほどフィルムの寸法変化が小さくデータの
記録・再生時の小さな張力変動による記録・再生ミスが
発生しにくいので好ましい。γ1の値としては好ましく
は0.008以下、更に好ましくは0.007以下、更
に好ましくは0.006以下である。
【0023】一方、収縮率γ10のような長手方向の歪み
が比較的大きな領域では、ある程度幅方向に収縮するこ
とがデータの正確な記録再生およびテープの柔軟性を保
つ上で好ましい。γ10の値としては、好ましくは0.0
05以上0.09以下、さらに好ましくは0.01以上
0.08以下である。
が比較的大きな領域では、ある程度幅方向に収縮するこ
とがデータの正確な記録再生およびテープの柔軟性を保
つ上で好ましい。γ10の値としては、好ましくは0.0
05以上0.09以下、さらに好ましくは0.01以上
0.08以下である。
【0024】以上のようなγ1とγ10のバランスから、
γ1/γ10が0.9以下であるときに磁気テープの正確
な記録再生に良好な状態となる。
γ1/γ10が0.9以下であるときに磁気テープの正確
な記録再生に良好な状態となる。
【0025】γ1/γ10が0.9より大きいとフィルム
走行時のわずかな張力変動での寸法変化が大きく、磁気
テープとした時の記録・再生エラーが生じ易い。またγ
1/γ10は小さいほど良いが工業的に生産しうる範囲と
しては、0.1以上である。γ1/γ10は好ましくは
0.9以下、更に好ましくは0.85以下であると上記
効果が一層発揮されるので好ましい。
走行時のわずかな張力変動での寸法変化が大きく、磁気
テープとした時の記録・再生エラーが生じ易い。またγ
1/γ10は小さいほど良いが工業的に生産しうる範囲と
しては、0.1以上である。γ1/γ10は好ましくは
0.9以下、更に好ましくは0.85以下であると上記
効果が一層発揮されるので好ましい。
【0026】本発明のフィルムの熱膨張係数は、0〜4
0×10-6(cm/cm)/℃であると、温度変化によ
る寸法変化が小さく、磁気記録媒体としたときに良好な
記録再生特性を得やすいので好ましい。
0×10-6(cm/cm)/℃であると、温度変化によ
る寸法変化が小さく、磁気記録媒体としたときに良好な
記録再生特性を得やすいので好ましい。
【0027】本発明におけるフィルムの200℃(5分
間)における熱収縮率は少なくとも一方向、好ましくは
すべての方向で3%以下であることが好ましい。熱寸法
安定性がこの範囲外であると、製品の加工工程でカール
などの平面性悪化を招き易くなり、さらに、高温下で保
管したり使用したりした場合に、寸法変化が大きく記録
再生特性の点で好ましくない。
間)における熱収縮率は少なくとも一方向、好ましくは
すべての方向で3%以下であることが好ましい。熱寸法
安定性がこの範囲外であると、製品の加工工程でカール
などの平面性悪化を招き易くなり、さらに、高温下で保
管したり使用したりした場合に、寸法変化が大きく記録
再生特性の点で好ましくない。
【0028】本発明のフィルムの湿度膨張係数は0〜3
0×10-6(cm/cm)/%RH以下であると、湿度
変化や吸湿による寸法変化が小さく、磁気記録媒体とし
たときに良好な記録再生特性を得やすいので好ましく、
この範囲外であると高湿下での使用の際に製品の平面性
悪化が起こって出力特性が低下する場合がある。
0×10-6(cm/cm)/%RH以下であると、湿度
変化や吸湿による寸法変化が小さく、磁気記録媒体とし
たときに良好な記録再生特性を得やすいので好ましく、
この範囲外であると高湿下での使用の際に製品の平面性
悪化が起こって出力特性が低下する場合がある。
【0029】これらの引張弾性率、面配向係数、収縮
率、熱膨張係数、湿度膨張係数は、複合的にフィルムに
作用しフィルムの寸法安定性に寄与するので、同時にす
べてにおいて上記範囲を満たすことが好ましい。
率、熱膨張係数、湿度膨張係数は、複合的にフィルムに
作用しフィルムの寸法安定性に寄与するので、同時にす
べてにおいて上記範囲を満たすことが好ましい。
【0030】本発明のフィルムには、フィルムに滑り性
を付与するために粒子を含有させても良い。含有される
粒子の粒径および含有量は用途により適宜選択されるべ
きであるが、その平均一次粒径は0.001〜2μmで
あることが好ましい。また、フィルムに含有される粒子
の含有量は0.001〜5wt%であることが好まし
く、さらに好ましくは0.05〜3wt%である。粒子
の粒径、含有量が上記の範囲より大きい、または多いと
磁気テープとしたときにはテープと磁気ヘッドとの密着
性が悪く、電磁変換特性が悪化するため好ましくない。
粒子の粒径、含有量が上記範囲より小さい、または少な
いとフィルムの走行性が悪化し、耐久性の点から好まし
くない。粒子の種類としては、SiO2、TiO2、Al
2O3、CaSO4、BaSO4、CaCO3、カーボンブ
ラック、ゼオライト、その他の金属微粉末などの無機粒
子や、シリコン粒子、ポリイミド粒子、架橋共重合体粒
子、架橋ポリスチレン粒子、テフロン粒子などの有機高
分子などが挙げられる。フィルムに滑り性を付与する手
法としては、粒子を添加する方法の他に、基材ポリマー
に異種ポリマーをブレンドし、この異種ポリマーを製膜
工程中で突起形成させる方法も用いることができる。
を付与するために粒子を含有させても良い。含有される
粒子の粒径および含有量は用途により適宜選択されるべ
きであるが、その平均一次粒径は0.001〜2μmで
あることが好ましい。また、フィルムに含有される粒子
の含有量は0.001〜5wt%であることが好まし
く、さらに好ましくは0.05〜3wt%である。粒子
の粒径、含有量が上記の範囲より大きい、または多いと
磁気テープとしたときにはテープと磁気ヘッドとの密着
性が悪く、電磁変換特性が悪化するため好ましくない。
粒子の粒径、含有量が上記範囲より小さい、または少な
いとフィルムの走行性が悪化し、耐久性の点から好まし
くない。粒子の種類としては、SiO2、TiO2、Al
2O3、CaSO4、BaSO4、CaCO3、カーボンブ
ラック、ゼオライト、その他の金属微粉末などの無機粒
子や、シリコン粒子、ポリイミド粒子、架橋共重合体粒
子、架橋ポリスチレン粒子、テフロン粒子などの有機高
分子などが挙げられる。フィルムに滑り性を付与する手
法としては、粒子を添加する方法の他に、基材ポリマー
に異種ポリマーをブレンドし、この異種ポリマーを製膜
工程中で突起形成させる方法も用いることができる。
【0031】フィルムの表面粗さは、用途により適切な
設計がなされるべきであるが、磁気記録用途としてはR
pで2〜500nm、より好ましくは3〜300nm、
Raで0.1〜100nm、より好ましくは0.2〜5
0nm、Rzで2〜500nm、より好ましくは3〜4
00nmである。
設計がなされるべきであるが、磁気記録用途としてはR
pで2〜500nm、より好ましくは3〜300nm、
Raで0.1〜100nm、より好ましくは0.2〜5
0nm、Rzで2〜500nm、より好ましくは3〜4
00nmである。
【0032】本発明におけるフィルムの吸湿率は3.5
%以下であることが好ましく、2.5%以下であること
がより好ましい。吸湿率が3.5%を超えると湿度変化
に対する寸法安定性が悪化し易く、カールやしわなどの
平面性悪化を招いたり、磁気テープの電磁変換特性が悪
化することがある。
%以下であることが好ましく、2.5%以下であること
がより好ましい。吸湿率が3.5%を超えると湿度変化
に対する寸法安定性が悪化し易く、カールやしわなどの
平面性悪化を招いたり、磁気テープの電磁変換特性が悪
化することがある。
【0033】本発明におけるフィルムの伸度は10%以
上であることが好ましく、より好ましくは20%以上で
あるとテープが適度な柔軟性を持ち加工性に優れるので
望ましい。
上であることが好ましく、より好ましくは20%以上で
あるとテープが適度な柔軟性を持ち加工性に優れるので
望ましい。
【0034】本発明のフィルムはもちろん単層フィルム
でも良いが、積層フィルムであっても良い。
でも良いが、積層フィルムであっても良い。
【0035】本発明のフィルムは、磁気記録媒体用ベー
スフィルムとしてのみならず、フレキシブルプリント基
板、感熱転写リボン、コンデンサーなどの用途にも用い
ることができる。
スフィルムとしてのみならず、フレキシブルプリント基
板、感熱転写リボン、コンデンサーなどの用途にも用い
ることができる。
【0036】磁気記録媒体用ベースフィルムとして用い
る場合には、片面または両面に磁性層を設けて磁気記録
媒体とする。
る場合には、片面または両面に磁性層を設けて磁気記録
媒体とする。
【0037】磁気テープの磁性層を形成する方法は、酸
化鉄、酸化クロム、Fe、Co、Fe−Co、Fe−C
o−Ni、Co−Ni等の強磁性粉末を各種バインダー
を用いて磁性塗料とし支持体フィルム上に塗布する湿式
法、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法などの乾式法がある。
化鉄、酸化クロム、Fe、Co、Fe−Co、Fe−C
o−Ni、Co−Ni等の強磁性粉末を各種バインダー
を用いて磁性塗料とし支持体フィルム上に塗布する湿式
法、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法などの乾式法がある。
【0038】さらに、磁性層を設けた後、磁性層と反対
側の面に更に走行性を向上させるために、公知の方法に
よりバックコート層を設けてもよい。
側の面に更に走行性を向上させるために、公知の方法に
よりバックコート層を設けてもよい。
【0039】こうして、磁性層を設けたフィルムは所定
の幅にスリットして磁気記録媒体となる。
の幅にスリットして磁気記録媒体となる。
【0040】また、本発明に用いるフィルムの厚みは好
ましくは、0.5〜50μm、より好ましくは1〜20
μm、更に好ましくは2〜10μmであるが、特に磁気
記録媒体用には、厚みが6.5μm以下、好ましくは
4.5μm以下、更に好ましくは3.5μm以下である
と良い。また、幅が2.2〜15mmであって、磁気記
録媒体としたときの記録密度(非圧縮時)が15キロバ
イト/mm2以上である磁気テープとしたときに、より
一層効果的に本発明の効果を利用した態様とできる。記
録密度は好ましくは25キロバイト/mm2以上、更に
好ましくは34キロバイト/mm2以上である。
ましくは、0.5〜50μm、より好ましくは1〜20
μm、更に好ましくは2〜10μmであるが、特に磁気
記録媒体用には、厚みが6.5μm以下、好ましくは
4.5μm以下、更に好ましくは3.5μm以下である
と良い。また、幅が2.2〜15mmであって、磁気記
録媒体としたときの記録密度(非圧縮時)が15キロバ
イト/mm2以上である磁気テープとしたときに、より
一層効果的に本発明の効果を利用した態様とできる。記
録密度は好ましくは25キロバイト/mm2以上、更に
好ましくは34キロバイト/mm2以上である。
【0041】このようにして得られた磁気記録媒体の好
ましい用途としては、例えば8mm、デジタルビデオカ
セット等の民生用、プロ用、D−1、2、3等の放送局
用、DDS−2、3、4、QIC、データ8mm、DL
Tなどのデータストレージ用が挙げられ、これらに限定
されるものではないが、特に、データ欠落等の信頼性が
重視されるデータストレージ用途に好適に用いることが
できる。
ましい用途としては、例えば8mm、デジタルビデオカ
セット等の民生用、プロ用、D−1、2、3等の放送局
用、DDS−2、3、4、QIC、データ8mm、DL
Tなどのデータストレージ用が挙げられ、これらに限定
されるものではないが、特に、データ欠落等の信頼性が
重視されるデータストレージ用途に好適に用いることが
できる。
【0042】次に本発明のフィルムの製造方法につい
て、説明するがこれに限定されるものではない。
て、説明するがこれに限定されるものではない。
【0043】芳香族ポリアミドを得る方法は例えば、酸
クロリドとジアミンから得る場合には、N−メチルピロ
リドン(NMP)、ジメチルアセトアミド(DMA
c)、ジメチルホルムアミド(DMF)などの非プロト
ン性有機極性溶媒中で、溶液重合したり、水系媒体を使
用する界面重合などで合成される。ポリマ溶液は、単量
体として酸クロリドとジアミンを使用すると塩化水素が
副生するが、これを中和する場合には水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸リチウムなどの無機の中和
剤、またエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミンなどの有機の中和剤が使用され
る。また、イソシアネートとカルボン酸との反応から芳
香族ポリアミドを得る場合には、非プロトン性有機極性
溶媒中、触媒の存在下で行われる。
クロリドとジアミンから得る場合には、N−メチルピロ
リドン(NMP)、ジメチルアセトアミド(DMA
c)、ジメチルホルムアミド(DMF)などの非プロト
ン性有機極性溶媒中で、溶液重合したり、水系媒体を使
用する界面重合などで合成される。ポリマ溶液は、単量
体として酸クロリドとジアミンを使用すると塩化水素が
副生するが、これを中和する場合には水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸リチウムなどの無機の中和
剤、またエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミンなどの有機の中和剤が使用され
る。また、イソシアネートとカルボン酸との反応から芳
香族ポリアミドを得る場合には、非プロトン性有機極性
溶媒中、触媒の存在下で行われる。
【0044】これらのポリマ溶液はそのまま製膜原液と
して使用してもよく、あるいはポリマを一度単離してか
ら上記の有機溶媒や、硫酸等の無機溶剤に再溶解して製
膜原液を調製してもよい。
して使用してもよく、あるいはポリマを一度単離してか
ら上記の有機溶媒や、硫酸等の無機溶剤に再溶解して製
膜原液を調製してもよい。
【0045】本発明の芳香族ポリアミドフィルムを得る
ためにはポリマの固有粘度ηinh(ポリマ0.5gを9
8%硫酸中で100mlの溶液として30℃で測定した
値)は、0.5(dl/g)以上であることが好まし
い。
ためにはポリマの固有粘度ηinh(ポリマ0.5gを9
8%硫酸中で100mlの溶液として30℃で測定した
値)は、0.5(dl/g)以上であることが好まし
い。
【0046】粒子の添加方法は、粒子を予め溶媒中に十
分スラリー化した後、重合用溶媒または希釈用溶媒とし
て使用する方法や、製膜原液を調製した後に直接添加す
る方法などがある。
分スラリー化した後、重合用溶媒または希釈用溶媒とし
て使用する方法や、製膜原液を調製した後に直接添加す
る方法などがある。
【0047】製膜原液には溶解助剤として無機塩例えば
塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化リチウム、硝
酸リチウムなどを添加する場合もある。製膜原液中のポ
リマ濃度は2〜40wt%程度が好ましい。
塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化リチウム、硝
酸リチウムなどを添加する場合もある。製膜原液中のポ
リマ濃度は2〜40wt%程度が好ましい。
【0048】上記のように調製された製膜原液は、いわ
ゆる溶液製膜法によりフィルム化が行われる。溶液製膜
法には乾湿式法、乾式法、湿式法などがあり、いずれの
方法で製膜しても差し支えないが、ポリマー溶液中に無
機塩が含まれる場合には、これを抽出するために湿式工
程が必要であり乾湿式法および湿式法を用いる。
ゆる溶液製膜法によりフィルム化が行われる。溶液製膜
法には乾湿式法、乾式法、湿式法などがあり、いずれの
方法で製膜しても差し支えないが、ポリマー溶液中に無
機塩が含まれる場合には、これを抽出するために湿式工
程が必要であり乾湿式法および湿式法を用いる。
【0049】乾湿式法で製膜する場合は該原液を口金か
らドラムやエンドレスベルト等の支持体上に押し出して
薄膜とし、次いでかかる薄膜層から溶媒を飛散させ薄膜
が自己支持性をもつポリマー濃度(PC)35〜60w
t%まで乾燥する。
らドラムやエンドレスベルト等の支持体上に押し出して
薄膜とし、次いでかかる薄膜層から溶媒を飛散させ薄膜
が自己支持性をもつポリマー濃度(PC)35〜60w
t%まで乾燥する。
【0050】この乾式工程において目的とする範囲の面
配向係数のフィルムを得るために、まず1段目の乾燥に
おいて、急激な面内配向を抑えるため50〜100℃の
低温で5秒〜15分間乾燥させた後、2段目の乾燥を1
50℃以上の高温で5秒〜15分間行うことが好まし
い。この乾式工程における乾燥は、1段目、2段目に相
当する乾燥をそれぞれ2段以上の多段階で行ってもよい
し、また、乾燥温度を連続的に低温から高温に変化させ
てもよい。
配向係数のフィルムを得るために、まず1段目の乾燥に
おいて、急激な面内配向を抑えるため50〜100℃の
低温で5秒〜15分間乾燥させた後、2段目の乾燥を1
50℃以上の高温で5秒〜15分間行うことが好まし
い。この乾式工程における乾燥は、1段目、2段目に相
当する乾燥をそれぞれ2段以上の多段階で行ってもよい
し、また、乾燥温度を連続的に低温から高温に変化させ
てもよい。
【0051】乾式工程を終えたフィルムは冷却し、支持
体から剥離された後、フィルムに十分な面内配向と共に
自己支持性を持たせるために、室温までフィルムを冷却
することが好ましい。その後、次の湿式工程の湿式浴に
導入され、脱塩、脱溶媒が行われる。湿式浴組成は、ポ
リマーに対する貧溶媒であれば特に限定されないが、
水、あるいは有機溶媒/水の混合系を用いることができ
る。有機溶媒/水混合系の組成比は有機溶媒/水=70
/30〜0/100であるが、好ましくは60/40〜
30/70であると目的のフィルムを得やすい。湿式浴
中には無機塩が含まれていてもよいが最終的には多量の
水でフィルム中に含まれる溶媒や無機塩を抽出すること
が好ましい。湿式工程を通ったフィルムは、続いて、テ
ンター内で乾燥と熱処理が行われてフィルムとなる。
体から剥離された後、フィルムに十分な面内配向と共に
自己支持性を持たせるために、室温までフィルムを冷却
することが好ましい。その後、次の湿式工程の湿式浴に
導入され、脱塩、脱溶媒が行われる。湿式浴組成は、ポ
リマーに対する貧溶媒であれば特に限定されないが、
水、あるいは有機溶媒/水の混合系を用いることができ
る。有機溶媒/水混合系の組成比は有機溶媒/水=70
/30〜0/100であるが、好ましくは60/40〜
30/70であると目的のフィルムを得やすい。湿式浴
中には無機塩が含まれていてもよいが最終的には多量の
水でフィルム中に含まれる溶媒や無機塩を抽出すること
が好ましい。湿式工程を通ったフィルムは、続いて、テ
ンター内で乾燥と熱処理が行われてフィルムとなる。
【0052】以上のようにして形成されるフィルムは、
その製膜工程中、目的とする面配向係数、収縮率、熱膨
張係数、湿度膨張係数とするため、機械的性質および寸
法安定性向上のため延伸が行われる。延伸は、最初にフ
ィルム長手方向、次いで幅方向に延伸、あるいは最初に
幅方向、次いで長手方向に延伸する逐次二軸延伸法や長
手方向、幅方向を同時に延伸する同時二軸延伸法などを
用いることができる。これらの延伸方法は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステルなどのフィルム化で
行われている溶融製膜における延伸法として良く知られ
ているが、本発明のような溶液製膜で得るフィルムの場
合には、フィルム中に溶媒や湿式浴成分が含有されてお
り、またそれらはフィルム外への移動を含んだプロセス
であるため目的とするフィルムを得るためには特別な手
法が必要となる。延伸方法としては、逐次二軸延伸法が
装置上および操作性の点から好ましい。延伸条件として
は、ポリマー組成等により適正な条件を選択することが
必要であるが、フィルムの長手方向の延伸倍率は1.0
〜2.0倍、幅方向の延伸倍率は1.1〜3.0倍であ
ることが、目的の熱膨張係数、湿度膨張係数を得るうえ
で好ましい。また、延伸温度は200〜350℃である
ことが好ましい。延伸温度が200℃よりも低いと延伸
時にフィルム破れが生じ易い。また、延伸温度が350
℃より高いと結晶化度が上がりすぎるため、目的の収縮
率を得る上で好ましくない。
その製膜工程中、目的とする面配向係数、収縮率、熱膨
張係数、湿度膨張係数とするため、機械的性質および寸
法安定性向上のため延伸が行われる。延伸は、最初にフ
ィルム長手方向、次いで幅方向に延伸、あるいは最初に
幅方向、次いで長手方向に延伸する逐次二軸延伸法や長
手方向、幅方向を同時に延伸する同時二軸延伸法などを
用いることができる。これらの延伸方法は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステルなどのフィルム化で
行われている溶融製膜における延伸法として良く知られ
ているが、本発明のような溶液製膜で得るフィルムの場
合には、フィルム中に溶媒や湿式浴成分が含有されてお
り、またそれらはフィルム外への移動を含んだプロセス
であるため目的とするフィルムを得るためには特別な手
法が必要となる。延伸方法としては、逐次二軸延伸法が
装置上および操作性の点から好ましい。延伸条件として
は、ポリマー組成等により適正な条件を選択することが
必要であるが、フィルムの長手方向の延伸倍率は1.0
〜2.0倍、幅方向の延伸倍率は1.1〜3.0倍であ
ることが、目的の熱膨張係数、湿度膨張係数を得るうえ
で好ましい。また、延伸温度は200〜350℃である
ことが好ましい。延伸温度が200℃よりも低いと延伸
時にフィルム破れが生じ易い。また、延伸温度が350
℃より高いと結晶化度が上がりすぎるため、目的の収縮
率を得る上で好ましくない。
【0053】延伸後フィルムには熱処理が施されるが、
目的の収縮率を得るためには、延伸後の熱処理の前にフ
ィルムをリラックスさせた後、延伸後と同じ幅に戻して
から熱処理を行うことが重要である。ここで、リラック
スさせる割合は、フィルムの全幅の10%以下が好まし
く、より好ましくは5%以下である。また、熱処理の温
度については、今まで様々な研究がなされてきたが、熱
処理は200〜450℃で1秒〜5分間行われるのが好
ましい。熱処理がこの温度以下であると結晶化不足とな
り、十分な機械特性が得られない。また、この範囲以上
であるとフィルムが脆くなり実用に耐えない。更に、目
的の熱膨張係数、湿度膨張係数を得るためには、250
℃〜350℃であることが好ましい。
目的の収縮率を得るためには、延伸後の熱処理の前にフ
ィルムをリラックスさせた後、延伸後と同じ幅に戻して
から熱処理を行うことが重要である。ここで、リラック
スさせる割合は、フィルムの全幅の10%以下が好まし
く、より好ましくは5%以下である。また、熱処理の温
度については、今まで様々な研究がなされてきたが、熱
処理は200〜450℃で1秒〜5分間行われるのが好
ましい。熱処理がこの温度以下であると結晶化不足とな
り、十分な機械特性が得られない。また、この範囲以上
であるとフィルムが脆くなり実用に耐えない。更に、目
的の熱膨張係数、湿度膨張係数を得るためには、250
℃〜350℃であることが好ましい。
【0054】なお本発明のフィルムは、積層フィルムで
あってもよい。例えば2層の場合には、重合した芳香族
ポリアミド溶液を二分し、それぞれ異なる粒子を添加し
た後、積層する方法が一つの例として挙げられる。さら
に3層以上の場合も同様である。これら積層の方法とし
ては、たとえば、口金内での積層、複合管での積層や、
一旦1層を形成しておいて、その上に他の層を形成する
方法などがある。
あってもよい。例えば2層の場合には、重合した芳香族
ポリアミド溶液を二分し、それぞれ異なる粒子を添加し
た後、積層する方法が一つの例として挙げられる。さら
に3層以上の場合も同様である。これら積層の方法とし
ては、たとえば、口金内での積層、複合管での積層や、
一旦1層を形成しておいて、その上に他の層を形成する
方法などがある。
【0055】以上のようにして本発明のフィルムが得ら
れるがこれらに限定されるものではない。また、芳香族
ポリアミド以外のポリマーからなる本発明のフィルムの
製造方法には、それぞれのポリマーに適した方法が用い
られる。 [物性の測定方法ならびに効果の評価方法]本発明の物
性の測定方法、効果の評価方法は次の方法による。 (1)弾性率 オリエンテック社製テンシロンを用い、試料幅10m
m、試料長50mm、引張速度300mm/分で測定し
た。 (2)面配向係数 長手方向および巾方向の屈折率(nx、ny)の測定には
ニコン社製位相差測定装置NPDM−1000を用い
た。キセノンランプを光源として測定波長590nmに
て、光線を入射角70°で試料にあてたときの反射光か
ら屈折率を測定した。また、厚み方向の屈折率(nz)
はアタゴ社製アッベの屈折計4形を用い、ナトリウムD
線(589nm)を光源として中間液に屈折率1.79
の硫黄ヨウ化メチレン溶液を用いて測定し、下式より面
配向係数を求めた。また、測定はいづれも室温25℃の
雰囲気下で行った。
れるがこれらに限定されるものではない。また、芳香族
ポリアミド以外のポリマーからなる本発明のフィルムの
製造方法には、それぞれのポリマーに適した方法が用い
られる。 [物性の測定方法ならびに効果の評価方法]本発明の物
性の測定方法、効果の評価方法は次の方法による。 (1)弾性率 オリエンテック社製テンシロンを用い、試料幅10m
m、試料長50mm、引張速度300mm/分で測定し
た。 (2)面配向係数 長手方向および巾方向の屈折率(nx、ny)の測定には
ニコン社製位相差測定装置NPDM−1000を用い
た。キセノンランプを光源として測定波長590nmに
て、光線を入射角70°で試料にあてたときの反射光か
ら屈折率を測定した。また、厚み方向の屈折率(nz)
はアタゴ社製アッベの屈折計4形を用い、ナトリウムD
線(589nm)を光源として中間液に屈折率1.79
の硫黄ヨウ化メチレン溶液を用いて測定し、下式より面
配向係数を求めた。また、測定はいづれも室温25℃の
雰囲気下で行った。
【0056】面配向係数=(nx+ny)/2−nz (3)収縮率の測定 次の測定方法で行った。
【0057】(i) フィルムをダンベル型に切り取りサン
プルを作成する。フィルムの長手方向をサンプルの長手
方向(引張方向)とした。サンプルには2mm四方の格
子をプリントゴッコで印刷(あるいはペンで描画)す
る。
プルを作成する。フィルムの長手方向をサンプルの長手
方向(引張方向)とした。サンプルには2mm四方の格
子をプリントゴッコで印刷(あるいはペンで描画)す
る。
【0058】(ii)サンプルを手動延伸機にセットし、長
手方向(MD)に破断するまで延伸する。
手方向(MD)に破断するまで延伸する。
【0059】(iii) 延伸時の格子の歪む様子をデジタル
マイクロスコープ(キーエンス−6200)を用いて5
0倍で撮影し、Hi−8ビデオデッキに録画する。
マイクロスコープ(キーエンス−6200)を用いて5
0倍で撮影し、Hi−8ビデオデッキに録画する。
【0060】(iv)得られた映像を画像解析ソフト(TO
YOBO−V10)で画像解析し、格子間の長さを計測
し、長手方向と直角方向(幅方向(TD))の収縮率γ
を測定する。
YOBO−V10)で画像解析し、格子間の長さを計測
し、長手方向と直角方向(幅方向(TD))の収縮率γ
を測定する。
【0061】(iv)長手方向に1%延伸したときの収縮率
γをγ1、10%延伸したときの収縮率γをγ10とす
る。 (4)熱膨張係数 熱収縮や吸脱湿の影響を除くため、フィルムを一旦15
0℃まで加熱し徐々に冷却していった時の80〜150
℃における寸法変化から計算した。寸法変化量は熱機械
分析計(TMA)により測定した。 (5)湿度膨張係数 高温高湿槽に巾1cm、試長15cmになるようにセッ
トし、一定湿度(約30%RH)まで脱湿し、フィルム
長が一定になった後、加湿(約80%RH)すると吸湿
により伸び始める。約24時間後吸湿は平衡に達してフ
ィルムの伸びも平衡に達する。この時の伸び量から下式
により計算する。
γをγ1、10%延伸したときの収縮率γをγ10とす
る。 (4)熱膨張係数 熱収縮や吸脱湿の影響を除くため、フィルムを一旦15
0℃まで加熱し徐々に冷却していった時の80〜150
℃における寸法変化から計算した。寸法変化量は熱機械
分析計(TMA)により測定した。 (5)湿度膨張係数 高温高湿槽に巾1cm、試長15cmになるようにセッ
トし、一定湿度(約30%RH)まで脱湿し、フィルム
長が一定になった後、加湿(約80%RH)すると吸湿
により伸び始める。約24時間後吸湿は平衡に達してフ
ィルムの伸びも平衡に達する。この時の伸び量から下式
により計算する。
【0062】湿度膨張係数((cm/cm)/%RH)
=伸び量/(試長×湿度差) (6)出力特性 フィルムに下記組成の磁性塗料をグラビヤロールにより
塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テス
トカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロール、
5段)でカレンダー処理をして、温度:70℃、48時
間キュアリングする。上記テープ原反を1/2インチに
スリットし、パンケーキを作製した。
=伸び量/(試長×湿度差) (6)出力特性 フィルムに下記組成の磁性塗料をグラビヤロールにより
塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テス
トカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロール、
5段)でカレンダー処理をして、温度:70℃、48時
間キュアリングする。上記テープ原反を1/2インチに
スリットし、パンケーキを作製した。
【0063】(磁性塗料の組成) ・Co含有酸化鉄 :100重量部 ・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体: 10重量部 ・ポリウレタンエラストマ : 10重量部 ・ポリイソシアネート : 5重量部 ・レシチン : 1重量部 ・メチルエチルケトン : 75重量部 ・メチルイソブチルケトン : 75重量部 ・トルエン : 75重量部 ・カーボンブラック : 2重量部 ・ラウリン酸 :1.5重量部 磁気テープをテープカセットに充填し、試験用のテープ
カセットを得た。得られた試験用テープカセットと、ヘ
リカルスキャン型回転ヘッドを用いて、上記磁気テープ
に記録波長0.45μmの信号を記録し、これを再生し
た際の出力(再生出力)を測定した。なおリファレンス
テープとして、比較例1の磁気テープを用い、これの出
力を100%とした相対値で表し、99%以上を良好と
した。 (7)テープのエラーレート 磁気テープをテープカセットに充填して、エラーカウン
ターを用いて30℃65%RHの条件下で連続走行させ
る間のテープのエラーレートを磁気ヘッドとしてヘリカ
ルスキャン型回転ヘッドを用いてテープの走行速度を1
00inch/秒、200inch/秒として測定し、
200inch/秒と100inch/秒のエラーレー
トの差を求め、エラーレート差が0.10(1/MB)
以下を良好とした。
カセットを得た。得られた試験用テープカセットと、ヘ
リカルスキャン型回転ヘッドを用いて、上記磁気テープ
に記録波長0.45μmの信号を記録し、これを再生し
た際の出力(再生出力)を測定した。なおリファレンス
テープとして、比較例1の磁気テープを用い、これの出
力を100%とした相対値で表し、99%以上を良好と
した。 (7)テープのエラーレート 磁気テープをテープカセットに充填して、エラーカウン
ターを用いて30℃65%RHの条件下で連続走行させ
る間のテープのエラーレートを磁気ヘッドとしてヘリカ
ルスキャン型回転ヘッドを用いてテープの走行速度を1
00inch/秒、200inch/秒として測定し、
200inch/秒と100inch/秒のエラーレー
トの差を求め、エラーレート差が0.10(1/MB)
以下を良好とした。
【0064】
【実施例】次に実施例に基づき、本発明の実施態様を説
明する。
明する。
【0065】実施例1 N−メチル−2−ピロリドン(NMP)に芳香族ジアミ
ン成分として85モル%に相当する2−クロルパラフェ
ニレンジアミンと、15モル%に相当する4,4’−ジ
アミノジフェニルエーテルとを溶解させ、これに98.
5モル%に相当する2−クロルテレフタル酸クロリドを
添加し、2時間撹拌して重合を完了させた。これを水酸
化リチウムで中和して、ポリマ濃度10.5重量%、粘
度3500ポイズの芳香族ポリアミド溶液を得た。この
溶液に、一次粒径16nmの乾式シリカをポリマ当たり
2.0wt%添加した。
ン成分として85モル%に相当する2−クロルパラフェ
ニレンジアミンと、15モル%に相当する4,4’−ジ
アミノジフェニルエーテルとを溶解させ、これに98.
5モル%に相当する2−クロルテレフタル酸クロリドを
添加し、2時間撹拌して重合を完了させた。これを水酸
化リチウムで中和して、ポリマ濃度10.5重量%、粘
度3500ポイズの芳香族ポリアミド溶液を得た。この
溶液に、一次粒径16nmの乾式シリカをポリマ当たり
2.0wt%添加した。
【0066】このポリマ溶液を乾式工程に導入し、エン
ドレスベルト上にTダイから流延し、まず90℃の熱風
で2分間加熱を行った後、次に180℃の熱風で2分間
加熱し溶媒を蒸発させ、自己保持性のあるポリマー濃度
40wt%のフィルムをベルトから連続的に剥離した。
室温まで冷却した後、湿式浴としてNMP/水=30/
70、温度50℃の湿式浴にフィルムを導入して、5分
間残存溶媒と中和で生じた無機塩や不純物の抽出を行
い、その間にニップロール間で1.20倍、長手方向に
延伸を行った。次に50℃の水浴に5分間フィルムを導
入して溶媒抽出を行った。次にテンターでフィルムを巾
方向に1.40倍延伸し、2%リラックスさせた後、フ
ィルムをリラックス前と同じ幅まで戻し、乾燥と熱処理
を280℃で行い徐冷して厚み4.4μmのフィルムを
得た。
ドレスベルト上にTダイから流延し、まず90℃の熱風
で2分間加熱を行った後、次に180℃の熱風で2分間
加熱し溶媒を蒸発させ、自己保持性のあるポリマー濃度
40wt%のフィルムをベルトから連続的に剥離した。
室温まで冷却した後、湿式浴としてNMP/水=30/
70、温度50℃の湿式浴にフィルムを導入して、5分
間残存溶媒と中和で生じた無機塩や不純物の抽出を行
い、その間にニップロール間で1.20倍、長手方向に
延伸を行った。次に50℃の水浴に5分間フィルムを導
入して溶媒抽出を行った。次にテンターでフィルムを巾
方向に1.40倍延伸し、2%リラックスさせた後、フ
ィルムをリラックス前と同じ幅まで戻し、乾燥と熱処理
を280℃で行い徐冷して厚み4.4μmのフィルムを
得た。
【0067】このフィルムの引張弾性率は長手方向(M
D)、幅方向(TD)各々12.6、13.8GPa、
面配向係数は0.254、収縮率γ1/γ10は0.47
であった。長手方向、巾方向、各々の熱膨張係数は18
×10-6、16×10-6(cm/cm)/℃、湿度膨張
係数は22×10-6、18×10-6(cm/cm)/%
RHあった。このフィルムを用いて作成した磁気テープ
の出力特性は108%であり良好であった。また、エラ
ーレートは100inch/秒、200inch/秒で0.20(/M
B)、0.22(/MB)であり高速での走行下でも読
み取りエラーの少ない良好な磁気テープであった。
D)、幅方向(TD)各々12.6、13.8GPa、
面配向係数は0.254、収縮率γ1/γ10は0.47
であった。長手方向、巾方向、各々の熱膨張係数は18
×10-6、16×10-6(cm/cm)/℃、湿度膨張
係数は22×10-6、18×10-6(cm/cm)/%
RHあった。このフィルムを用いて作成した磁気テープ
の出力特性は108%であり良好であった。また、エラ
ーレートは100inch/秒、200inch/秒で0.20(/M
B)、0.22(/MB)であり高速での走行下でも読
み取りエラーの少ない良好な磁気テープであった。
【0068】実施例2、3 実施例1と同じポリマー溶液を用いて、延伸倍率を表1
の条件とし、幅方向の延伸後のリラックスについてそれ
ぞれ5%と8%リラックスさせ、熱処理温度をそれぞれ
280℃と300℃にしたほかは、実施例1と同様の工
程で製膜しフィルムを得た。このフィルムの評価結果は
表1のようになり、磁気テープの出力特性、エラーレー
トともに良好であった。
の条件とし、幅方向の延伸後のリラックスについてそれ
ぞれ5%と8%リラックスさせ、熱処理温度をそれぞれ
280℃と300℃にしたほかは、実施例1と同様の工
程で製膜しフィルムを得た。このフィルムの評価結果は
表1のようになり、磁気テープの出力特性、エラーレー
トともに良好であった。
【0069】比較例1 実施例1と同じポリマーをフィルターで濾過した後、乾
式工程に導入しエンドレスベルト上にTダイから流延
し、160℃の熱風で溶媒を蒸発させ、自己支持性のあ
るポリマー濃度50wt%のフィルムをベルトから連続
的に剥離した。次に湿式浴としてNMP/水=10/9
0、温度40℃の湿式浴にフィルムを導入して、5分間
残存溶媒と中和で生じた無機塩や不純物の抽出を行い、
その間にニップロール間で1.20倍長手方向に延伸を
行った。次に50℃の水浴に5分間フィルムを導入して
溶媒抽出を行った。次にテンターで巾方向に1.10倍
延伸した後、3%リラックスさせた後、フィルムをリラ
ックス前と同じ幅まで戻し、乾燥と熱処理を250℃で
行い徐冷して厚み4.4μmのフィルムを得た。
式工程に導入しエンドレスベルト上にTダイから流延
し、160℃の熱風で溶媒を蒸発させ、自己支持性のあ
るポリマー濃度50wt%のフィルムをベルトから連続
的に剥離した。次に湿式浴としてNMP/水=10/9
0、温度40℃の湿式浴にフィルムを導入して、5分間
残存溶媒と中和で生じた無機塩や不純物の抽出を行い、
その間にニップロール間で1.20倍長手方向に延伸を
行った。次に50℃の水浴に5分間フィルムを導入して
溶媒抽出を行った。次にテンターで巾方向に1.10倍
延伸した後、3%リラックスさせた後、フィルムをリラ
ックス前と同じ幅まで戻し、乾燥と熱処理を250℃で
行い徐冷して厚み4.4μmのフィルムを得た。
【0070】このフィルムの引張弾性率は長手方向(M
D)、幅方向(TD)各々11.0、8.5GPaで、
面配向係数は0.181、収縮率γ1/γ10は0.44
であった。長手方向、巾方向、各々の熱膨張係数は33
×10-6、28×10-6(cm/cm)/℃、湿度膨張
係数は29×10-6、38×10-6(cm/cm)/%
RHあった。このフィルムを用いて作成した磁気テープ
の出力特性を100%とした。また、エラーレートは10
0inch/秒では0.3(/MB)であったが、200inch/秒
では0.47(/MB)であり、高速での読み取りエラ
ーが多い不良な磁気テープであった。
D)、幅方向(TD)各々11.0、8.5GPaで、
面配向係数は0.181、収縮率γ1/γ10は0.44
であった。長手方向、巾方向、各々の熱膨張係数は33
×10-6、28×10-6(cm/cm)/℃、湿度膨張
係数は29×10-6、38×10-6(cm/cm)/%
RHあった。このフィルムを用いて作成した磁気テープ
の出力特性を100%とした。また、エラーレートは10
0inch/秒では0.3(/MB)であったが、200inch/秒
では0.47(/MB)であり、高速での読み取りエラ
ーが多い不良な磁気テープであった。
【0071】比較例2 N−メチル−2−ピロリドン(NMP)に芳香族ジアミ
ン成分として50モル%に相当する2−クロルパラフェ
ニレンジアミンと、50モル%に相当する4、4’−ジ
アミノジフェニルメタンとを溶解させ、これに98.5
モル%に相当するイソフタル酸クロリドを添加し、2時
間撹拌して重合を完了した。これを水酸化リチウムで中
和して、ポリマ濃度13重量%、粘度3800ポイズの
芳香族ポリアミド溶液を得た。この溶液に、一次粒径1
6nmの乾式シリカをポリマ当たり2.0wt%添加し
た。
ン成分として50モル%に相当する2−クロルパラフェ
ニレンジアミンと、50モル%に相当する4、4’−ジ
アミノジフェニルメタンとを溶解させ、これに98.5
モル%に相当するイソフタル酸クロリドを添加し、2時
間撹拌して重合を完了した。これを水酸化リチウムで中
和して、ポリマ濃度13重量%、粘度3800ポイズの
芳香族ポリアミド溶液を得た。この溶液に、一次粒径1
6nmの乾式シリカをポリマ当たり2.0wt%添加し
た。
【0072】このポリマ溶液をフィルターで濾過した
後、乾式工程に導入しエンドレスベルト上にTダイから
流延し、まず90℃の熱風で2分間加熱を行った後、次
に180℃の熱風で2分間加熱し溶媒を蒸発させ、自己
支持性のあるポリマー濃度45wt%のフィルムをベル
トから連続的に剥離した。室温まで冷却した後、湿式浴
としてNMP/水=30/70、温度50℃の湿式浴に
フィルムを導入して、5分間残存溶媒と中和で生じた無
機塩や不純物の抽出を行い、その間にニップロール間で
1.03倍長手方向に延伸を行った。次に50℃の水浴
に5分間フィルムを導入して溶媒抽出を行った。次にテ
ンターで巾方向に1.05倍延伸した後、3%リラック
スさせ、フィルムをリラックス前と同じ幅まで戻し、乾
燥と熱処理を380℃で行い徐冷して厚み4.4μmの
フィルムを得た。
後、乾式工程に導入しエンドレスベルト上にTダイから
流延し、まず90℃の熱風で2分間加熱を行った後、次
に180℃の熱風で2分間加熱し溶媒を蒸発させ、自己
支持性のあるポリマー濃度45wt%のフィルムをベル
トから連続的に剥離した。室温まで冷却した後、湿式浴
としてNMP/水=30/70、温度50℃の湿式浴に
フィルムを導入して、5分間残存溶媒と中和で生じた無
機塩や不純物の抽出を行い、その間にニップロール間で
1.03倍長手方向に延伸を行った。次に50℃の水浴
に5分間フィルムを導入して溶媒抽出を行った。次にテ
ンターで巾方向に1.05倍延伸した後、3%リラック
スさせ、フィルムをリラックス前と同じ幅まで戻し、乾
燥と熱処理を380℃で行い徐冷して厚み4.4μmの
フィルムを得た。
【0073】このフィルムの引張弾性率は長手方向(M
D)、幅方向(TD)各々5.8、6.2GPaで、面
配向係数は0.375、収縮率γ1/γ10は0.79で
あった。長手方向、巾方向、各々の熱膨張係数は52×
10-6、45×10-6(cm/cm)/℃、湿度膨張係
数は126×10-6、103×10-6(cm/cm)/
%RHあった。このフィルムを用いて作成した磁気テー
プの出力特性は91%であり不良であった。また、エラ
ーレートは100inch/秒で0.23(/MB)であった
が、200inch/秒で0.51(/MB)であり、高速での
走行下で読み取りエラーの多い不良な磁気テープであっ
た。
D)、幅方向(TD)各々5.8、6.2GPaで、面
配向係数は0.375、収縮率γ1/γ10は0.79で
あった。長手方向、巾方向、各々の熱膨張係数は52×
10-6、45×10-6(cm/cm)/℃、湿度膨張係
数は126×10-6、103×10-6(cm/cm)/
%RHあった。このフィルムを用いて作成した磁気テー
プの出力特性は91%であり不良であった。また、エラ
ーレートは100inch/秒で0.23(/MB)であった
が、200inch/秒で0.51(/MB)であり、高速での
走行下で読み取りエラーの多い不良な磁気テープであっ
た。
【0074】比較例3 比較例2と同様のポリマ溶液をフィルターで濾過した
後、乾式工程に導入しエンドレスベルト上にTダイから
流延し、90℃の熱風で2分間加熱を行った後、次に1
80℃の熱風で2分間加熱し溶媒を蒸発させ、自己支持
性のあるポリマー濃度45wt%のフィルムをベルトか
ら連続的に剥離した。室温までフィルムを冷却した後、
湿式浴としてNMP/水=30/70、温度50℃の湿
式浴にフィルムを導入して、5分間残存溶媒と中和で生
じた無機塩や不純物の抽出を行い、その間にニップロー
ル間で1.20倍、長手方向に延伸を行った。次に50
℃の水浴に5分間フィルムを導入して溶媒抽出を行っ
た。次にテンターで巾方向に1.55倍延伸した後、1
2%リラックスさせてから再びフィルムをリラックス前
と同じ幅まで戻し、熱処理を200℃で行い、徐冷して
厚み4.4μmのフィルムを得た。
後、乾式工程に導入しエンドレスベルト上にTダイから
流延し、90℃の熱風で2分間加熱を行った後、次に1
80℃の熱風で2分間加熱し溶媒を蒸発させ、自己支持
性のあるポリマー濃度45wt%のフィルムをベルトか
ら連続的に剥離した。室温までフィルムを冷却した後、
湿式浴としてNMP/水=30/70、温度50℃の湿
式浴にフィルムを導入して、5分間残存溶媒と中和で生
じた無機塩や不純物の抽出を行い、その間にニップロー
ル間で1.20倍、長手方向に延伸を行った。次に50
℃の水浴に5分間フィルムを導入して溶媒抽出を行っ
た。次にテンターで巾方向に1.55倍延伸した後、1
2%リラックスさせてから再びフィルムをリラックス前
と同じ幅まで戻し、熱処理を200℃で行い、徐冷して
厚み4.4μmのフィルムを得た。
【0075】このフィルムの引張弾性率は長手方向(M
D)、幅方向(TD)各々6.8、9.1GPaで、面
配向係数は0.391、収縮率γ1/γ10は0.98で
あった。長手方向、巾方向、各々の熱膨張係数は19×
10-6、12×10-6(cm/cm)/℃、湿度膨張係
数は18×10-6、15×10-6(cm/cm)/%R
Hあった。このフィルムを用いて作成した磁気テープの
出力特性は94%であり不良であった。また、エラーレ
ートは100inch/秒では0.26(/MB)であったが、
200inch/秒では0.55(/MB)であり、高速での読
み取りエラーが多い不良な磁気テープであった。
D)、幅方向(TD)各々6.8、9.1GPaで、面
配向係数は0.391、収縮率γ1/γ10は0.98で
あった。長手方向、巾方向、各々の熱膨張係数は19×
10-6、12×10-6(cm/cm)/℃、湿度膨張係
数は18×10-6、15×10-6(cm/cm)/%R
Hあった。このフィルムを用いて作成した磁気テープの
出力特性は94%であり不良であった。また、エラーレ
ートは100inch/秒では0.26(/MB)であったが、
200inch/秒では0.55(/MB)であり、高速での読
み取りエラーが多い不良な磁気テープであった。
【0076】
【表1】
【0077】
【発明の効果】本発明の面配向係数及び幅方向の収縮率
がある一定の範囲内にある寸法安定性の高い芳香族ポリ
アミドフィルムを用いることにより、磁気記録媒体とし
たときに、高速で記録再生しても読みとりエラーが起き
にくく、電磁変換特性の優れた磁気テープを得ることが
できる。さらに、寸法安定性に優れるために、記録波長
を短く、トラックピッチを狭くするなど、高容量化が可
能となる。また、本発明によるフィルムは、磁気記録用
途に限らず、フレキシブルプリント基板、コンデンサ
ー、感熱転写リボン等の寸法安定性を要する用途にも用
いることもできる。
がある一定の範囲内にある寸法安定性の高い芳香族ポリ
アミドフィルムを用いることにより、磁気記録媒体とし
たときに、高速で記録再生しても読みとりエラーが起き
にくく、電磁変換特性の優れた磁気テープを得ることが
できる。さらに、寸法安定性に優れるために、記録波長
を短く、トラックピッチを狭くするなど、高容量化が可
能となる。また、本発明によるフィルムは、磁気記録用
途に限らず、フレキシブルプリント基板、コンデンサ
ー、感熱転写リボン等の寸法安定性を要する用途にも用
いることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 Fターム(参考) 4F071 AA56 AF15Y AF20Y AF53Y AF54 AH14 BA01 BB06 BB08 BC01 4F100 AA20H AK47A AR00B BA02 BA03 BA06 BA10B BA13 CA23 GB41 GB43 JA02A JA20A JG06B JG10 JK07A JK08A JL04 YY00A 4F210 AA30 AE01 AG01 AG03 AH38 QA02 QA03 QC06 QG01 QG18 QW12 QW17 5D006 CB03 CB07 FA00
Claims (3)
- 【請求項1】少なくとも一方向における引張弾性率が7
GPa以上、面配向係数が0.2以上0.8以下であっ
て、フィルムを長手方向に1%延伸したときの幅方向へ
の収縮率γ1、および10%延伸した時の幅方向への収
縮率γ10が(1)式を満たす芳香族ポリアミドフィル
ム。 γ1/γ10≦0.9 (1) - 【請求項2】少なくとも一方向における熱膨張係数が0
〜40×10-6(cm/cm)/℃、湿度膨張係数が0
〜30×10-6(cm/cm)/%RHであることを特
徴とする請求項1に記載のフィルム。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のフィルムの少な
くとも片面に磁性層を設けてなることを特徴とする磁気
記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14144799A JP2000326401A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 芳香族ポリアミドフィルムおよびそれを用いた磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14144799A JP2000326401A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 芳香族ポリアミドフィルムおよびそれを用いた磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000326401A true JP2000326401A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15292147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14144799A Pending JP2000326401A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 芳香族ポリアミドフィルムおよびそれを用いた磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000326401A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1688236A4 (en) * | 2003-11-14 | 2007-03-14 | Toray Industries | FILM AND FILM USING MAGNETIC RECORDING MEDIUM |
| EP1580751A3 (en) * | 2004-03-26 | 2007-03-28 | FUJIFILM Corporation | Leader tape and magnetic tape cartridge using the same |
| JP2007177117A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Toyobo Co Ltd | ポリアミドベンゾオキサゾールフィルムおよび磁気記録媒体 |
-
1999
- 1999-05-21 JP JP14144799A patent/JP2000326401A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1688236A4 (en) * | 2003-11-14 | 2007-03-14 | Toray Industries | FILM AND FILM USING MAGNETIC RECORDING MEDIUM |
| EP1580751A3 (en) * | 2004-03-26 | 2007-03-28 | FUJIFILM Corporation | Leader tape and magnetic tape cartridge using the same |
| JP2007177117A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Toyobo Co Ltd | ポリアミドベンゾオキサゾールフィルムおよび磁気記録媒体 |
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