JP2000328026A - 表面ヒートシール性を有する再湿接着性用紙およびその製造方法 - Google Patents

表面ヒートシール性を有する再湿接着性用紙およびその製造方法

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JP2000328026A
JP2000328026A JP11138388A JP13838899A JP2000328026A JP 2000328026 A JP2000328026 A JP 2000328026A JP 11138388 A JP11138388 A JP 11138388A JP 13838899 A JP13838899 A JP 13838899A JP 2000328026 A JP2000328026 A JP 2000328026A
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Takashi Fukushima
孝 福島
Mikio Tadokoro
幹雄 田所
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Eiwa Chemical Industries Co Ltd
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Eiwa Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テトラポット等のコンクリート構造物の表面を
海藻類が活着しやすいように基質変換するための硫酸第
一鉄粒剤を内包したシートを製造するに際して、このシ
ートの基紙として好ましく使用できる表面ヒートシール
性を有する再湿接着性用紙を提供する。 【解決手段】紙の表裏面に熱可塑性樹脂のコーティング
層を形成し、紙表裏面の熱可塑性樹脂コーティング層の
上にカチオン性物質塗布層を形成し、紙裏面のカチオン
性物質塗布層の上に再湿接着性樹脂層を形成した用紙。
ヒートシール性を有する用紙表面に配列した粒剤の上か
ら水溶性フィルムをヒートシールし、用紙裏面の再湿接
着性樹脂層をコンクリート構造物打設用型枠内面に接着
させて使用する。表面にヒートシール性を、裏面に再湿
接着性を有する本発明の用紙は、壁紙、襖紙、ポスター
等の基紙としても使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙の表面にヒート
シール性を持たせ、裏面に再湿接着性を持たせた用紙に
関し、特に、テトラポット等のコンクリート構造物の表
面を海藻類が活着しやすいように基質変換するための硫
酸第一鉄粒剤を内包したシート(本明細書中ではこれを
“粒剤内包シート”と称する)を製造するに際して、こ
のシートの基紙として好ましく使用できる表面ヒートシ
ール性を有する再湿接着性用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テトラポット等のコンクリート構造物の
表面を海藻類が活着しやすくするために、コンクリート
構造物打設時に、型枠内面全体に硫酸第一鉄粒剤を貼り
付けてコンクリート構造物表面の基質変換を行うことが
従来から行われている。硫酸第一鉄粒剤は、コンクリー
ト構造物表面を中和してコンクリートからの強アルカリ
成分の溶出を抑制すると共に、海藻類の生育に必要とさ
れる鉄イオンを供給するため、コンクリート構造物表面
が海藻類で覆われるようになり、水棲動植物の生育に好
ましい自然環境をもたらすことができる。
【0003】硫酸第一鉄粒剤をコンクリート型枠内面に
貼り付けるために、従来から図3に例示したような粒剤
内包シートが用いられていた。この粒剤内包シートは、
両面粘着シートの裏面に剥離紙を粘着貼合し、両面粘着
シートの表面には所定間隔で配列した硫酸第一鉄粒剤を
挟み込んでPVA(ポリビニルアルコール)フィルムの
ごとき水溶性フィルムを粘着貼合し、さらにこの水溶性
フィルム表面に片面に粘着剤を塗布したOPP(延伸ポ
リプロピレン)フィルムのごとき保護フィルムを粘着貼
合して構成されている。
【0004】かような構成の粒剤内包シートを使用する
に際しては、コンクリート打設現場で先ず粒剤内包シー
ト裏面の剥離紙を剥がして両面粘着シート裏面の粘着剤
面を露出させた後、図4に示したように、粘着剤面を鉄
板のごとき型枠の内面に貼り付ける。次いで、表面の保
護フィルムを剥がした後、型枠を所定形状に組み立て
て、コンクリートの打設を行う。コンクリートの養生、
硬化後、型枠を取り外すことにより、表面が基質変換さ
れたコンクリート構造物を得ることができる。すなわ
ち、硫酸第一鉄粒剤を覆っていた水溶性フィルムはコン
クリート中の水分で溶解し、粒剤からの鉄イオンがコン
クリート内に浸透して構造物表面は鉄錆色となり、海藻
類の増殖効果をもたらす表面基質に変換される。コンク
リート構造物から取り外された型枠には、粒剤内包シー
トの両面粘着シートが貼り付いて残っているため、これ
を剥がす作業がなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の粒剤内包シートにおいては、作業性に関
して以下のような問題点が生じていた。(1) コンクリー
ト打設現場において型枠内面に粒剤内包シートを貼付す
る際、シート裏面の剥離紙を剥がす作業が必要となる。
(2) 剥がした剥離紙はコンクリート打設現場に棄てられ
て散乱するため、風により飛散するだけでなく、作業者
が剥離紙に足を取られて滑る危険性があるため、作業性
を極度に悪くしていた。(3) コンクリート硬化後に取り
外した型枠に粘着して残っている両面粘着シートを除去
する際に、剥がし難く、型枠の損傷等のトラブルも生じ
ていた。(4) 離型剤処理を施した剥離紙や、両面粘着加
工を施した両面粘着シートを使用しているため、コスト
高になっていた。
【0006】そこで本発明は、剥離紙や両面粘着シート
を使用しないことによって、コンクリート打設現場での
剥離紙の剥離作業が不要となり、散乱する剥離紙により
足元が滑る危険もなく、使用後の型枠から両面粘着シー
トを除去する面倒な作業も不要となり、しかもコストダ
ウンにも寄与できる、新規かつ改良された粒剤内包シー
トを作製するために好適に使用することができる基紙を
提供することを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、紙の
表裏面に熱可塑性樹脂のコーティング層を形成し、紙表
裏面の熱可塑性樹脂コーティング層の上にカチオン性物
質塗布層を形成し、紙裏面側のカチオン性物質塗布層の
上に再湿接着性樹脂層を形成したことを特徴とする表面
ヒートシール性を有する再湿接着性用紙である。
【0008】紙の表裏面に熱可塑性樹脂コーティング層
を形成するための熱可塑性樹脂としては、PE(ポリエ
チレン)のごときポリオレフィン系樹脂が通常使用され
る。一方、紙の裏面側に再湿接着性樹脂層を形成する再
湿接着性樹脂としては、PVA、メチルセルロース、可
溶性デンプン、ゼラチンなどの極性を有する樹脂が使用
される。ポリオレフィン系樹脂は無極性であるため、無
極性の樹脂コーティング層には極性のある再湿接着性樹
脂層を形成しにくい。そのため、無極性樹脂コーティン
グ層の上にカチオン性物質を塗布して極性化することに
より、極性のある再湿性接着剤樹脂層を形成し易くする
ことができる。
【0009】また、紙の表面側にも熱可塑性樹脂コーテ
ィング層が形成されているために、表面ヒートシール性
がもたらされるのであるが、ポリオレフィン系樹脂のよ
うな無極性樹脂コーティング層の場合には、PVAフィ
ルムのごとき極性のある水溶性フィルムを無極性樹脂コ
ーティング層の上にヒートシールしようとしても十分な
シール性が得られ難い。そのため、紙の表面側において
も、無極性樹脂コーティング層の上にカチオン性物質を
塗布して極性化することで、極性のある水溶性フィルム
でもヒートシールし易くすることができる。
【0010】上記した本発明の表面ヒートシール性を有
する再湿接着性用紙の製造方法は、ラミネーションによ
り紙の表裏面に熱可塑性樹脂のコーティング層を形成す
る工程;紙表裏面の熱可塑性樹脂コーティング層にコロ
ナ放電処理を施した後、カチオン性物質水溶液を塗布し
て乾燥する工程;および紙裏面側のカチオン性物質塗布
層の上に再湿接着性樹脂水溶液を塗布して乾燥する工程
からなる。
【0011】再湿接着性樹脂として水溶液でなくフィル
ムを使用する場合には、以下の製造方法を採用する。す
なわち、ラミネーションにより紙の表裏面に熱可塑性樹
脂のコーティング層を形成する工程;紙表裏面の熱可塑
性樹脂コーティング層にコロナ放電処理を施した後、カ
チオン性物質水溶液を塗布する工程;紙裏面側のカチオ
ン性物質塗布層が乾燥する前に、このカチオン性物質塗
布層の上に再湿接着性樹脂フィルムを貼合する工程;お
よび紙表裏面におけるカチオン性物質塗布層を乾燥する
工程からなる。
【0012】表面にヒートシール性を、裏面に再湿接着
性を有する本発明の用紙は、粒剤内包シートの基紙とし
て好適に使用し得るものであるが、これ以外にも、壁
紙、襖紙、ポスター等の基紙としても広く利用できるも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いる紙は、木材パルプ
を主体として抄紙された紙で、ロール巻きができる坪量
30〜80g/m2 程度のものが広く使用できる。特
に、粒剤内包シートの基紙として本発明の用紙を利用す
る場合には、基紙は最終的に廃棄処分されるものである
ため、クラフト紙などの安価な紙を使用することが望ま
しい。
【0014】紙の表裏面にコーティングされる熱可塑性
樹脂としては、ラミネーションなどによりコーティング
できる樹脂であれば特にその種類に制限はないが、PE
のごときポリオレフィン系合成樹脂が好ましく使用でき
る。PEを押出ラミネーターを用いてラミネーションす
る場合には、Tダイよりの流下量を、冷却後のPEコー
ティング層の厚さが5〜50μmとなるように調節する
ことが好ましい。
【0015】紙の表裏両面に熱可塑性樹脂コーティング
層を設ける理由は、紙の片面のみにコーティング層を形
成すると、コーティング層のある側に紙がカールする傾
向があるため、かようなカール現象を防止するためであ
り、さらには、再湿接着性樹脂層を水で湿らせて接着性
を持たせる際に、紙自体の湿潤強度を維持できるように
紙に耐水性を付与させるためである。
【0016】紙表裏面に形成したポリオレフィン系合成
樹脂コーティング層は無極性の樹脂層であるから、紙裏
面側に極性のある再湿接着性樹脂層を形成する場合に
は、この無極性樹脂層を極性化して、極性のある再湿接
着性樹脂層を形成し易くする必要がある。さらに、紙表
面側の無極性ポリオレフィン系合成樹脂コーティング層
の上に極性のある樹脂フィルムをヒートシールする場合
にも、無極性のポリオレフィン系合成樹脂コーティング
層を極性化する必要がある。
【0017】ポリオレフィン系合成樹脂コーティング層
を極性化は、このコーティング層の上にカチオン性物質
を塗布することによりなされる。カチオン性物質として
は、ポリエチレンイミンのごときカチオン性樹脂の水溶
液が好ましく使用できる。また、ポリオレフィン系合成
樹脂コーティング層の上にカチオン性樹脂水溶液を塗布
するに際しては、コーティング層の濡れ性を向上させる
ために、予めコーティング層の面にコロナ放電処理を施
して表面張力が40〜42dyneとなるようにしておくこ
とが望ましい。
【0018】再湿接着性樹脂層が形成される紙裏面側に
おいて、コロナ放電処理後のコーティング層の上にカチ
オン性樹脂の水溶液を塗布するに際しては、0.25〜
10重量%の濃度のカチオン性樹脂水溶液を絶乾重量が
0.01〜10g/m2 となるように塗布することが好
ましい。カチオン性樹脂水溶液を塗布した後、乾燥する
ことによって、ポリオレフィン系合成樹脂コーティング
層の上にカチオン性物質塗布層が形成され、コーティン
グ層の面を極性化することができる。
【0019】かくして極性化した紙裏面側のポリオレフ
ィン系合成樹脂コーティング層の面に再湿接着性を付与
するために、再湿接着性樹脂の水溶液を塗布、乾燥する
ことによって、再湿接着性樹脂層が形成される。再湿接
着性樹脂としては、例えばPVA(重合度500〜17
50、鹸化度70〜98%)やアラビアゴム等が使用で
きる。PVAの場合には、濃度5〜30重量%の水溶液
を絶乾重量で5〜40g/m2 となるように塗布するこ
とが望ましく、アラビアゴムの場合には、濃度20〜3
0重量%の水溶液を絶乾重量で10〜40g/m2 とな
るように塗布することが望ましい。
【0020】再湿接着性樹脂水溶液を塗布するのに代え
て、再湿接着性樹脂フィルムを貼合することもできる。
再湿接着性樹脂フィルムを使用する場合には、紙裏面側
に塗布したカチオン性樹脂水溶液が乾燥する前にこのフ
ィルムを貼り合わせた後、加圧、乾燥させることによっ
て、再湿接着性樹脂層を簡便に形成させることができ
る。再湿接着性樹脂フィルムとしては、フィルム厚さ1
0〜50μm程度のものが好ましく使用できる。
【0021】紙裏面側の再湿接着性樹脂層の乾燥工程に
おいては、この用紙をロール巻き製品とした場合に大気
中の湿度によるブロッキングトラブルの発生を防止する
ために、再湿接着性樹脂層の水分含量が5.5重量%以
下となるように、乾燥条件(風量、湿度、加工速度な
ど)を調整することが望ましい。
【0022】再湿接着性樹脂としては、例えば、PV
A、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリル酸ソーダ等の合成樹脂系のもの;メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメ
チルセルロース、可溶性澱粉等の半合成樹脂系のもの;
ゼラチン、ニカワ、アラビヤゴム、カゼイン、ペクチ
ン、アルギン酸塩、トラガントゴム等の天然樹脂系のも
のを適宜選択して使用できる。
【0023】一方、紙表面側のポリオレフィン系合成樹
脂コーティング層の上に極性のある合成樹脂フィルムを
ヒートシールできるようにするために、紙裏面側と同様
にして、無極性のコーティング層の面をコロナ放電処理
した後、カチオン性物質塗布層を形成することにより、
無極性のポリオレフィン系合成樹脂コーティング層を極
性化することができる。紙表面側にカチオン性物質塗布
層を形成する場合にも、0.25〜10重量%の濃度の
カチオン性樹脂水溶液を塗布すればよいが、紙表面側に
極性のある合成樹脂フィルムをヒートシールし易くする
ためには、紙表面側には絶乾重量が0.02〜5g/m
2 となるようにカチオン性樹脂水溶液を塗布することが
望ましい。
【0024】かくして得られた本発明の表面ヒートシー
ル性を有する再湿接着性用紙を、硫酸第一鉄粒剤を内包
したシートを製造する際の基紙として用いる場合には、
以下のようにして使用する。図1に示したように、先
ず、本発明の用紙の表面側のカチオン性物質塗布層を有
する熱可塑性樹脂コーティング層の上に、硫酸第一鉄粒
剤を所定間隔で配列する。次いで、片面に粘着剤を塗布
したOPPフィルムのごとき保護フィルムとPVAフィ
ルムのごとき水溶性フィルムとを粘着貼合したフィルム
を、配列した粒剤の上から被せ、保護フィルムの上から
加熱加圧することにより、水溶性フィルムと用紙表面の
熱可塑性樹脂コーティング層とがヒートシールされ、熱
可塑性樹脂コーティング層と水溶性フィルムとの間に粒
剤が挟み込まれた粒剤内包シートが得られる。この粒剤
内包シートの裏面は、本発明の用紙の裏面の再湿接着性
樹脂層となっているため、コンクリート構造物の型枠内
面に水を均一に散布した後、図2に示したようにこの用
紙裏面を型枠内面に貼り合わせることにより、再湿接着
性樹脂層が水により接着性を発現し、粒剤内包シートを
簡便かつ確実に型枠内面に接着することができる。保護
フィルムを剥がし取った後、型枠を組み立てる作業は従
来と同様に行う。
【0025】なお、本発明の用紙を粒剤内包シートの基
紙として使用する場合には、用紙裏面側の再湿接着性樹
脂層は鉄板などからなるコンクリート型枠に接着させて
使用されるが、本発明者が検討したところでは、再湿接
着性樹脂層として、特に、鹸化度70〜75%、重合度
500〜600のPVAを用いることによって、鉄板製
型枠と優れた接着性が得られることが判明した。
【0026】本発明の表面ヒートシール性のある再湿接
着性用紙を基紙として使用した粒剤内包シートにより奏
せられる作用効果を、図3、図4に示したような従来の
粒剤内包シートと比較して述べると以下のようになる。
【0027】(1) 従来の粒剤内包シートにおいては、コ
ンクリート打設現場で剥離紙を剥がして両面粘着シート
の粘着剤面を露出し、型枠内面に粘着貼付していたのに
対して、本発明の用紙を用いた粒剤内包シートでは、剥
離紙を剥がす作業は不要となり、水を均一に噴霧した型
枠内面にシート裏面側の再湿接着性樹脂層を形成したシ
ート裏面側を貼り合わせて押圧するだけで均一な接着貼
付ができる。
【0028】(2) 従来の粒剤内包シートでは、剥がした
剥離紙がコンクリート打設現場に廃棄されて散乱するた
め、作業者が滑る危険があったが、本発明の用紙を用い
た場合には、剥離紙を使用しないため、かような危険が
ない。
【0029】(3) コンクリート硬化後に取り外した型枠
内面に接着して残っている本発明の再湿接着性用紙は、
高圧水スプレーによって簡単に剥がすことができ、ある
いはガスバーナーを用いて焼却処理しても有害物質の発
生がないため、型枠に粘着残留する従来の粒剤内包シー
トにおける両面粘着シートの剥離除去作業と比べて、作
業性も向上する。
【0030】(4) 本発明の用紙の表面は、PVAフィル
ムのごとき極性のある水溶性フィルムでも確実にヒート
シールできるように加工してあるため、用紙表面と水溶
性フィルムとの間に粒剤を挟み込んで確実に固定するこ
とができ、従来の粒剤内包シートにおけるような両面粘
着シートが不要となる。
【0031】(5) 上述したように本発明の用紙を基紙と
して用いた粒剤内包シートは、従来のような剥離紙や両
面粘着シートを使用していないため、製造コストの低減
化にも寄与できる。
【0032】なお、以上の説明は、本発明の用紙を主と
して粒剤内包シートの基紙として使用する場合について
述べているが、粒剤内包シートの基紙以外にも、本発明
の用紙は種々の用途に利用することができる。例えば、
壁紙や襖紙の基紙として利用する場合には、本発明の用
紙のヒートシール性を有する表面側に壁紙や襖紙の模様
シートをヒートシールし、裏面側の再湿接着性樹脂層を
壁面や襖面に再湿接着させるようにして使用することも
できる。さらには、ポスターの基紙として利用する場合
には、本発明の用紙のヒートシール性を有する表面側に
図柄を印刷した紙をヒートシールし、裏面側の再湿接着
性樹脂層をポスターを掲示すべき掲示板や壁面などに再
湿接着させて使用することもできる。その他、再湿粘着
テープ紙、ブリスターパック紙、再湿性タッグ紙等の基
紙としても本発明の用紙を活用することが可能である。
【0033】
【実施例】本発明のヒートシール性を有する再湿接着性
用紙の製造方法の実施例、およびこの用紙の粒剤内包シ
ートの基紙としての使用例を挙げて説明する。
【0034】[製造例]坪量50g/m2 の両更クラフ
ト紙の表裏両面に押出ラミネーターを用いてPEをラミ
ネートし、厚さ20μmのPEコーティング層を形成し
た。次いで、このPEコーティング層の表面濡れ性を良
好にしてカチオン性樹脂水溶液を均一に塗布しやすくす
るために紙表裏面のPEコーティング層にコロナ放電処
理を施した。このときのコロナ放電処理は、PEコーテ
ィング層の表面張力が40〜42dyne程度になるよう調
節した。
【0035】次いで、再湿接着性樹脂層を形成すべき紙
裏面側のコロナ放電処理済みのPEコーティング層の上
に、2重量%濃度のポリエチレンイミン水溶液からなる
カチオン性樹脂水溶液を0.1g/m2 (絶乾重量)と
なるように均等に塗布した後、この水溶液が乾燥しない
うちに、厚さ30μmのPVAフィルム(鹸化度70〜
75%、重合度500〜600)からなる再湿接着性フ
ィルムを貼合し、水溶液塗布層を乾燥させた。
【0036】再湿接着性フィルムを貼合、乾燥させた後
の用紙表面側のコロナ放電処理済みのPEコーティング
層の上に、1重量%濃度のポリエチレンイミン水溶液か
らなるカチオン性樹脂水溶液を0.1g/m2 (絶乾重
量)となるように均等に塗布した後、乾燥することによ
り、坪量126g/m2 、厚さ0.155mmの本発明
の表面ヒートシール性を有する再湿接着性用紙が得られ
た。
【0037】なお、用紙裏面側の再湿接着性樹脂層とし
て使用したPVAフィルムは、大気中の湿気によりブロ
ッキングを起こし易いため、これを防ぐために、10重
量%の填料(タルク)を含有させたPVAフィルムを使
用した。さらに、得られた用紙をロール巻きした状態の
製品とする場合、大気中の湿気により再湿接着性樹脂層
のブロッキングトラブルの発生をできるだけ防止するた
めに、最終乾燥工程でPVAフィルム面の水分含量が
5.5重量%以下となるように乾燥条件を調節した。
【0038】[使用例]上記で得られた本発明の用紙を
基紙として使用し、ヒートシール性を有する用紙の表面
側に所定間隔で配列した硫酸第一鉄粒剤の上から、片面
粘着性のある保護フィルム(OPPフィルム)と水溶性
フィルム(PVAフィルム)とを貼り合わせたフィルム
をヒートシールして、図1に示したような粒剤内包シー
トを製造した。
【0039】この粒剤内包シートをコンクリート打設現
場で使用するに際しては、先ず、鉄板製の型枠内面に清
水を5〜15g/m2 均一に散布した後、図2に示した
ように粒剤内包シート裏面の再湿接着性樹脂層を押圧
し、粒剤内包シートを型枠内面に接着した。次いで粒剤
内包シートの表面の保護フィルムを剥がした後、型枠を
所定形状に組み立て、コンクリートを打設した。
【0040】コンクリートが養生、硬化した後、型枠を
外してコンクリート構造物の状況を観察したところ、水
溶性フィルムが溶解して硫酸第一鉄がコンクリート構造
物表面の基質を変換させ、鉄イオンがコンクリートの中
に浸透して表面が鉄錆色に変色しており、従来の粒剤内
包シートと同様な機能を発揮しているのが確認された。
さらに、型枠の鉄板に接着して残っていた基紙(本発明
の用紙)の剥離も容易に行うことができ、剥離作業に手
間取ることはなかった。
【0041】なお、本発明の用紙のヒートシール性を有
する表面と水溶性フィルム(PVAフィルム)とのヒー
トシール強度(JIS Z−1707に規定の方法に準
じて測定。ヒートシール条件:200℃、2kg/cm
2 、2秒)は0.5kg/15mm以上を示した。さら
に、用紙裏面の再湿接着性樹脂層と型枠鉄板との接着強
度も、ユーザーの指示基準値(鉄板15cm幅との接着
強度が1.5kg以上)を保持していて、粒剤内包シー
トの基紙として良好な品質が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用紙を粒剤内包シートの基紙として使
用した実施例を示す断面図である。
【図2】図1の粒剤内包シートの使用例を示す断面図で
ある。
【図3】従来の粒剤内包シートの例を示す断面図であ
る。
【図4】図3の従来の粒剤内包シートの使用例を示す断
面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B003 AA01 AA04 BB01 CC02 DD01 EE04 4J004 AA04 AA07 AA08 AB02 AB03 CA02 CB02 CC03 CC04 CC05 CD01 CD08 FA01 FA06 GA01 4L055 AG46 AG47 AG53 AG59 AG64 AG77 AH37 AH48 AH50 AJ02 AJ03 BE09 BE13 BE14 BE20 EA13 EA29 EA33 FA30 GA05 GA42

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙の表裏面に熱可塑性樹脂のコーティン
    グ層を形成し、紙表裏面の熱可塑性樹脂コーティング層
    の上にカチオン性物質塗布層を形成し、紙裏面のカチオ
    ン性物質塗布層の上に再湿接着性樹脂層を形成したこと
    を特徴とする表面ヒートシール性を有する再湿接着性用
    紙。
  2. 【請求項2】 紙の表裏面に熱可塑性樹脂のコーティン
    グ層を形成し、紙表裏面の熱可塑性樹脂コーティング層
    の上にカチオン性物質塗布層を形成し、紙裏面のカチオ
    ン性物質塗布層の上に再湿接着性樹脂層を形成したこと
    を特徴とする、粒剤内包シートの基紙として使用するた
    めの表面ヒートシール性を有する再湿接着性用紙。
  3. 【請求項3】 前記再湿接着性樹脂が合成樹脂系のもの
    である請求項1または2記載の再湿接着性用紙。
  4. 【請求項4】 前記再湿接着性樹脂が半合成樹脂系のも
    のである請求項1または2記載の再湿接着性用紙。
  5. 【請求項5】 前記再湿接着性樹脂が天然樹脂系のもの
    である請求項1または2記載の再湿接着性用紙。
  6. 【請求項6】 前記再湿接着性樹脂層の水分含量が5.
    5重量%以下である請求項1または2記載の再湿接着性
    用紙。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性樹脂がポリオレフィン系合
    成樹脂である請求項1または2記載の再湿接着性用紙。
  8. 【請求項8】 前記カチオン性物質がポリエチレンイミ
    ンである請求項1または2記載の再湿接着性用紙。
  9. 【請求項9】 前記再湿接着性樹脂が、鹸化度70〜7
    5%、重合度500〜600のPVAである請求項2記
    載の粒剤内包シートの基紙として使用するための表面ヒ
    ートシール性を有する再湿接着性用紙。
  10. 【請求項10】ラミネーションにより紙の表裏面に熱可
    塑性樹脂のコーティング層を形成する工程;紙表裏面の
    熱可塑性樹脂コーティング層にコロナ放電処理を施した
    後、カチオン性物質水溶液を塗布して乾燥する工程;お
    よび紙裏面側のカチオン性物質塗布層の上に再湿接着性
    樹脂水溶液を塗布して乾燥する工程からなることを特徴
    とする表面ヒートシール性を有する再湿接着性用紙の製
    造方法。
  11. 【請求項11】ラミネーションにより紙の表裏面に熱可
    塑性樹脂のコーティング層を形成する工程;紙表裏面の
    熱可塑性樹脂コーティング層にコロナ放電処理を施した
    後、カチオン性物質水溶液を塗布する工程;紙裏面側の
    カチオン性物質塗布層が乾燥する前に、このカチオン性
    物質塗布層の上に再湿接着性樹脂フィルムを貼合する工
    程;および紙表裏面におけるカチオン性物質塗布層を乾
    燥する工程からなることを特徴とする表面ヒートシール
    性を有する再湿接着性用紙の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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