JP2000328112A - はんだボールの製造方法とその製造装置 - Google Patents

はんだボールの製造方法とその製造装置

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JP2000328112A
JP2000328112A JP11144106A JP14410699A JP2000328112A JP 2000328112 A JP2000328112 A JP 2000328112A JP 11144106 A JP11144106 A JP 11144106A JP 14410699 A JP14410699 A JP 14410699A JP 2000328112 A JP2000328112 A JP 2000328112A
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solder
oil
nozzle
solder ball
manufacturing
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JP11144106A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Okabe
良宏 岡部
Makoto Kajiwara
信 梶原
Yasukuni Imabayashi
安国 今林
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の直径を有するはんだボールが歩留まり
よく製造できるはんだボールの製造方法とその製造装置
を提供すること。 【解決手段】 先端側が油2面内に浸漬されたノズル6
先端からはんだの融点以上に加熱された油中に向けて熔
融はんだ5を吐出させ、かつこの吐出された熔融はんだ
の液柱10をはんだの融点以上に加熱された油内高温領域
中で分断させながら油内下方へ降下させると共に、分断
されたはんだの液球を油内高温領域下方に隣接する油内
低温領域で固化させてはんだボール8を得るはんだボー
ルの製造方法(製造装置)であって、上記ノズル先端から
吐出された熔融はんだに周波数400Hz以上1000
Hz以下の振動を加えながら熔融はんだの液柱を分断さ
せることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体パッケージ
における実装の際等に利用されるはんだボールの製造方
法に係り、特に、所望の直径を有するはんだボールが歩
留まりよく得られるはんだボールの製造方法とその製造
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体パッケージの実装形態は、
図8に示すようにパッケージaの周囲にリード端子bを
配列させたいわゆるQFP(クワッドフラットパッケー
ジ)が主流であった。しかし、近年における電子機器の
小型軽量化に伴い半導体パッケージの高密度実装の要求
が高まってきた。
【0003】このため、最近では高密度実装が可能な外
部端子として図9に示すようにはんだバンプcを格子状
に配列させたBGA(ボールグリッドアレイ)や、より
高密度実装が可能なCSP(チップサイズパッケージ)
等が使用され、更に、半導体チップの電極パッドに突起
電極を形成しパッケージ内基板と直接電気的接続を行う
フリップチップ実装等も使用されてきている。尚、図
8、図9中のdは半導体チップを示し、また、図9中の
eはセラミックキャリア(パッケージ内基板)、fは半
導体チップdの電極パッド、gはセラミックキャリアe
に設けられ電極パッドfとはんだバンプcとを接続させ
る配線パターンをそれぞれ示している。
【0004】そして、はんだボールは上記BGA等半導
体パッケージの外部端子用材料として利用されており、
また、CSPやフリップチップ実装の突起電極用として
は小径のはんだボールが要求される。
【0005】ところで、半導体パッケージにおける実装
等に用いられるはんだボールは真球に近いものが望まれ
る。
【0006】このため、上記はんだボールは、従来、油
中アトマイズ法と呼ばれる以下に述べるような方法によ
り製造されている。図10は、油中アトマイズ法に用い
られる製造装置の一例を示している。
【0007】すなわち、この製造装置iは、内部に大豆
油等の油jが収容されその上方部に加熱手段kが設けら
れたカラム(管体)mと、このカラムmの上方側に配置
されその先端側がカラムmの油面内に浸漬されかつ内部
に熔融はんだhが収容されたノズルnとでその主要部が
構成されている。そして、熔融はんだhは上記ノズルn
先端からはんだの融点以上に加熱された油j中に向け吐
出され、この吐出された熔融はんだhの液柱pは、熔融
はんだ自身の表面張力や重力等の作用を受けて油内高温
領域中で分断され、熔融はんだ自身の表面張力で球形と
なり、かつ、このはんだの液球が油内下方へ降下し油内
低温領域で固化されて球形のはんだボールが得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
製造装置を用いた油中アトマイズ法では大量のはんだボ
ールが簡便に得られる利点を有する反面、油j中に向け
吐出された熔融はんだhにおける液柱pの分断が熔融は
んだ自身の表面張力や重力等自然の揺らぎの中で行われ
るため、上記液柱pの分断の際に横方向の飛沫が多発し
て所望しない小径のはんだボールが副生されたり、分断
が不規則に起こってはんだボールの直径がばらつき易
く、所望の直径を有するはんだボールが歩留まりよく製
造できない問題点を有していた。
【0009】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、所望の直径を有
するはんだボールが歩留まりよく製造できるはんだボー
ルの製造方法とその製造装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者が鋭意
検討を行った結果、油中アトマイズ法においては、ノズ
ル先端から油中に吐出された熔融はんだの液柱が分断さ
れてはんだの液球になる過程において上記熔融はんだの
液柱に対し規則的分断を強制することが課題解決に有効
であることを見出すに至った。本発明はこのような検討
を経て完成されたものである。
【0011】すなわち、請求項1に係る発明は、先端側
が油面内に浸漬されたノズル先端からはんだの融点以上
に加熱された油中に向けて熔融はんだを吐出させ、か
つ、この吐出された熔融はんだの液柱をはんだの融点以
上に加熱された油内高温領域中で分断させながら油内下
方へ降下させると共に、分断されたはんだの液球を油内
高温領域下方に隣接する油内低温領域で固化させてはん
だボールを得るはんだボールの製造方法を前提とし、上
記ノズル先端から吐出された熔融はんだに周波数400
Hz以上1000Hz以下の振動を加えながら熔融はん
だの液柱を分断させることを特徴とするものである。
【0012】そして、請求項1記載の発明に係るはんだ
ボールの製造方法によれば、ノズル先端から吐出された
熔融はんだに周波数400Hz以上1000Hz以下の
振動を加えていることから、上記熔融はんだの液柱が付
加した振動周波数で規則的に分断されるため得られるは
んだボールの直径がばらつき難く、かつ、上記液柱の分
断の際における飛沫の発生も抑制され、この結果、所望
の直径を有するはんだボールを歩留まりよく製造するこ
とが可能となる。
【0013】ここで、ノズル先端から吐出された熔融は
んだに周波数400Hz以上1000Hz以下の振動を
加える手段としては、上記ノズルに振動体を直接若しく
は間接的に固定してノズルに振動を加える手段(請求項
2)を採用してもよいし、あるいは、上記ノズル内に収
容された熔融はんだ中に振動体を配置(請求項3)若し
くは上記油中に振動体を配置(請求項4)して熔融はん
だ若しくは油に振動を加える手段を採用してもよい。
【0014】次に、請求項5〜請求項8に係る発明は、
上記請求項1〜請求項4に係るはんだボールの製造方法
に使用される製造装置を特定した発明に関する。
【0015】すなわち、請求項5に係る発明は、内部に
油が収容されその上方部に加熱手段が設けられた管体
と、この管体の上方側に配置されその先端側が管体の油
面内に浸漬されかつ内部に熔融はんだが収容されたノズ
ルを備え、上記ノズル先端からはんだの融点以上に加熱
された油中に向け熔融はんだを吐出させると共に、この
吐出された熔融はんだの液柱を油中で分断させながら油
内下方へ降下させてはんだボールを得るはんだボールの
製造装置を前提とし、上記ノズル先端から吐出された熔
融はんだに周波数400Hz以上1000Hz以下の振
動を加える振動体が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0016】そして、請求項5記載の発明に係るはんだ
ボールの製造装置においても、ノズル先端から吐出され
た熔融はんだに周波数400Hz以上1000Hz以下
の振動を加える振動体が設けられていることから、上記
熔融はんだの液柱が付加した振動周波数で規則的に分断
されるため得られるはんだボールの直径がばらつき難
く、かつ上記液柱の分断の際における飛沫の発生も抑制
され、この結果、所望の直径を有するはんだボールを歩
留まりよく製造することが可能となる。
【0017】尚、ノズル先端から吐出された熔融はんだ
に周波数400Hz以上1000Hz以下の振動を加え
る振動体の配置部位に関しては、ノズル(請求項6)に
直接若しくは間接的に固定してもよいし、あるいは、ノ
ズル内に収容された熔融はんだ中(請求項7)若しくは
上記管体内の油中(請求項8)に配置してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】[第一実施の形態]この実施の形態に係る
はんだボールの製造装置1は、図1に示すように内部に
油2が収容されその上方部に加熱手段3が設けられたカ
ラム(管体)4と、このカラム4の上方側に配置されそ
の先端側がカラム4の油面内に浸漬されると共に内部に
熔融はんだ5が収容されたノズル6と、このノズル6の
上方部に固定して取り付けられノズル6に振動を付加し
てノズル6先端から吐出された熔融はんだに周波数40
0Hz以上1000Hz以下の振動を加える振動体7と
でその主要部が構成され、上記カラム4の下方側には製
造されたはんだボール8を堰止めるバルブ9が設けられ
ている。
【0020】尚、上記カラム4やノズル6は一般にガラ
スを用いて作製され、カラム4内に収容される油2とし
てはヤシ油、大豆油等の植物油やシリコーン油等の合成
油が用いられる。
【0021】また、油2を加熱して油内高温領域を形成
させる加熱手段3としては、上記カラム4の外周に取り
付けられたマントルヒーター状のもの、あるいは、油中
に配設されたステンレス製パイプヒーター等が例示され
る。そして、いずれのヒーターを用いた場合でも、上記
ノズル6先端付近の油温は、原則としてはんだの融点よ
り10℃以上高く設定される。
【0022】また、ノズル6から熔融はんだ5を吐出さ
せる駆動力は、熔融はんだの自重であったり、自重と熔
融はんだ上面に作用するガス圧であったりする。尚、ノ
ズル口径、熔融はんだの液面高さH(すなわち、ノズル
6内に収容された熔融はんだ5のノズル先端から熔融は
んだ5液面までの距離)、ガス圧は、所望のはんだボー
ルを得るために必要とされる熔融はんだの吐出流量に影
響し、目的とするはんだボール径により適宜選択され
る。
【0023】そして、この実施の形態に係るはんだボー
ルの製造装置1においては、ノズル6先端から吐出され
た熔融はんだに周波数400Hz以上1000Hz以下
の振動を加える振動体7が設けられていることから、上
記熔融はんだの液柱10が付加した振動周波数で規則的
に分断されるため得られるはんだボール8の直径がばら
つき難く、かつ、上記液柱10の分断の際における飛沫
の発生も抑制され、この結果、所望の直径を有するはん
だボール8を歩留まりよく製造できる利点を有してい
る。
【0024】ここで、このはんだボールの製造装置1に
より得られるはんだボールの大きさは、以下の関係式
(1)を満たす。
【0025】 はんだボール重量(g) = ノズル吐出流量(g/sec)÷周波数(1/sec) (1) すなわち、得られるはんだボールの直径は、上記関係式
(1)からノズル吐出流量と周波数により決定される。
そして、ノズル吐出流量を決めるノズル内の上記熔融は
んだの液面高さH、ノズル口径、ガス圧を一定にし、か
つ、ノズル6先端から吐出された熔融はんだに一定周波
数の振動を付加することにより一定の直径を有するはん
だボールを安定して製造することが可能となる。
【0026】尚、上記ノズル6に振動を付加してノズル
6先端から吐出された熔融はんだに周波数400Hz以
上1000Hz以下の振動を加える振動体7としては、
音響用スピーカでも、部品整列機に使用されるような振
動機でもよいが、一定の周波数を長時間安定に発生しか
つ周波数可変のものが好ましい。
【0027】[第二実施の形態]この実施の形態に係る
はんだボールの製造装置20は、上記ノズル6に固定し
て取り付けられた振動体7に代えて、図3に示すように
ノズル6内に収容された熔融はんだ5中に棒状の振動体
21が配置されている点を除き第一実施の形態に係るは
んだボールの製造装置1と略同一である。
【0028】尚、上記熔融はんだ5中に配置され熔融は
んだ5に振動を付加する振動体21としては、上記ノズ
ル6とは別の部材22に固定された振動源23から振動
を伝える棒状のものの他、板状のもの、パイプ状のもの
等任意である。また、振動源23は、音響用スピーカで
も、部品整列機に使用されるような振動機でもよいが、
一定の周波数を長時間安定に発生しかつ周波数可変のも
のが好ましい。
【0029】そして、この実施の形態に係るはんだボー
ルの製造装置20においても、上記熔融はんだ5中に配
置された棒状振動体21の作用によりノズル6内の熔融
はんだ5に振動が加えられ、この振動がノズル6先端か
ら吐出された熔融はんだに伝わってこの熔融はんだに周
波数400Hz以上1000Hz以下の振動を加えるよ
うになっている。従って、上記熔融はんだの液柱10が
付加した振動周波数で規則的に分断されるため得られる
はんだボール8の直径がばらつき難く、かつ、上記液柱
10の分断の際における飛沫の発生も抑制され、この結
果、所望の直径を有するはんだボール8を歩留まりよく
製造できる利点を有している。
【0030】また、得られるはんだボールの直径は、第
一実施の形態に係るはんだボールの製造装置1と同様、
上記関係式(1)からノズル吐出流量と周波数により決
定される。そして、ノズル吐出流量を決めるノズル内の
上記熔融はんだの液面高さH、ノズル口径、ガス圧を一
定にし、かつ、ノズル6先端から吐出された熔融はんだ
に一定周波数の振動を付加することにより一定の直径を
有するはんだボールを安定して製造することが可能とな
る。
【0031】[第三実施の形態]この実施の形態に係る
はんだボールの製造装置30は、上記ノズル6に固定し
て取り付けられた振動体7に代えて、図5に示すように
カラム4内に収容された油2中に振動体31が配置され
ている点を除き第一実施の形態に係るはんだボールの製
造装置1と略同一である。
【0032】すなわち、このはんだボールの製造装置3
0は上記カラム4の一部にこのカラム4と連通する振動
体ケース32が付設されており、この振動体ケース32
内に密封処理された振動体(音響用スピーカ)31が配
置され、この振動体(音響用スピーカ)31が発する振
動が油2を介し伝達されて、上記ノズル6先端から吐出
された熔融はんだに周波数400Hz以上1000Hz
以下の振動を加えるようになっている。従って、この実
施の形態に係るはんだボールの製造装置30において
も、上記熔融はんだの液柱10が付加した振動周波数で
規則的に分断されるため得られるはんだボール8の直径
がばらつき難く、かつ、上記液柱10の分断の際におけ
る飛沫の発生も抑制されることから、所望の直径を有す
るはんだボール8を歩留まりよく製造できる利点を有し
ている。
【0033】また、得られるはんだボールの直径は、第
一実施の形態に係るはんだボールの製造装置1と同様、
上記関係式(1)からノズル吐出流量と周波数により決
定される。そして、ノズル吐出流量を決めるノズル内の
上記熔融はんだの液面高さH、ノズル口径、ガス圧を一
定にし、かつ、ノズル6先端から吐出された熔融はんだ
に一定周波数の振動を付加することにより一定の直径を
有するはんだボールを安定して製造することが可能とな
る。
【0034】尚、図6に示すように上記カラム4に対し
分岐管33を介して振動体ケース34を連接し、この振
動体ケース34内に振動体(音響用スピーカ)31を配
置する構成に変更してもよい。このような構成にするこ
とによりカラム4から上記振動体ケース34を分離で
き、振動体(音響用スピーカ)31がカラム4から離れ
ることで振動体(音響用スピーカ)31が高温にさらさ
れ難くなり、また、スピーカーの上面が油2面より上方
へ浮き上がる構成にすることによりスピーカー上面を開
放することができ、振動体(音響用スピーカ)31のメ
ンテナンスをする上で有利となる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。
【0036】[実施例1〜6]図1に示した構成の製造装
置1を使用して以下の表1に示す条件(すなわち、振動
体が発する振動の周波数Hz、ノズル口径μm、およ
び、熔融はんだの液面高さHmm)ではんだボールを製
造した。尚、はんだの組成は錫63%(重量)と鉛37%
(重量)とし、使用した油は大豆油、ノズル先端近傍の油
の温度は230℃とし、また、振動体7には音響用スピ
ーカを使用しノズル上部に両面テープにより固定して配
置した。
【0037】そして、この製造装置を用いて得られたは
んだボールの直径をそれぞれ200個測定した。この平
均値と標準偏差を表1に示す。また、上記条件から設定
されるノズル吐出流量(g/min)も表1に示す。
【0038】[比較例1〜3]表1に示した条件(すな
わち周波数Hz、ノズル口径μm、液面高さHmm)を
除き実施例1〜6と同様の条件によりはんだボールを製
造した。すなわち、比較例1は振動を付与せず、比較例
2はその周波数が本発明の条件外である350Hz、比
較例3もその周波数が本発明の条件外である1050H
zである。
【0039】そして、得られたはんだボールの直径をそ
れぞれ200個測定した。この平均値と標準偏差も表1
に示す。
【0040】
【表1】 『確 認』表1の結果から、実施例1〜6では標準偏
差がいずれも15μm以下であるのに対し比較例1〜3
ではいずれも78μm以上であり実施例の優位性が確認
される。特に、振動を付与しない比較例1ではその標準
偏差が128μmで、実施例1〜6や比較例2〜3に較
べて際立って悪い結果を示している。
【0041】また、実施例1〜6に係るはんだボールの
直径については、上述した関係式(1)を満たすものであ
った。
【0042】[実施例7]図2に示す構成の量産型製造装
置を使用した製造例を以下に述べる。
【0043】尚、図2の量産型製造装置は、図1に示し
た製造装置1のノズル6に対し原料である熔融はんだを
供給する熔融はんだ供給槽100を付加した点と、上記
カラム4の下方側に油内低温領域を形成する冷却手段1
20を付加した点と、カラム4の底部側にはんだボール
回収槽110を付加している点を除き図1に示した製造
装置1と原理的には同一である。
【0044】また、上記熔融はんだ供給槽100は、制
御バルブ103が取り付けられた原料融解槽101とこ
の原料融解槽101に連接され液面センサー104を備
える制御槽102とでその主要部が構成されている。
尚、図2中、111は第二バルブ、112はカバーオイ
ル、113は廃油管をそれぞれ示している。
【0045】また、この実施例において、はんだ組成や
使用油種およびその温度は実施例1〜6と同一にし、ま
た、製造条件としてのノズル口径400μm、熔融はん
だの液面高さ100mm、振動体が発する振動の周波数
550Hzとした。更に、熔融はんだ供給槽100の温
度は250℃とし、振動体7は実施例1〜6と同じ音響
用スピーカを使用し、上記ノズル6の上方側にネジ止め
により固定した。
【0046】そして、図2の装置を用いかつ上述した条
件でアトマイズ時間(すなわち、連続製造時間)を5時
間にしてはんだボールを連続製造すると共に、開始から
終了まで1時間毎にサンプリングを行い、サンプリング
されたはんだボールの直径を200個づつ測定した。こ
の平均値と標準偏差を以下の表2に示すと共に、全体の
平均値と標準偏差も表2に示す。
【0047】
【表2】 『確 認』表2の結果から確認されるように、全体の
平均値は761μm、標準偏差は9μmであり、ノズル
吐出流量(g/min)は、図1の装置においてノズル口径
と熔融はんだの液面高さが同じである実施例1、2、6
と同等であった。
【0048】また、時間経過に伴うはんだボール直径の
変動は小さく、5時間を通して略一定直径のはんだボー
ルが得られた。
【0049】そして、製造されたはんだボールに対し
て、直径が760±20μmの製品(はんだボール)が約
70%の歩留まりで得られた。
【0050】[実施例8〜13]図3に示した構成の製造
装置20を使用して以下の表3に示す条件(振動体が発
する振動の周波数Hz、ノズル口径μm、および、熔融
はんだの液面高さHmm)ではんだボールを製造した。
尚、実施例1〜6と同様に、はんだの組成は錫63%
(重量)と鉛37%(重量)とし、使用した油は大豆油、ノ
ズル先端近傍の油の温度は230℃とした。
【0051】また、振動源23には音響用スピーカを使
用し、スピーカのコーン部に外径2mmの棒を固定して
振動伝達棒(すなわち、棒状の振動体)21とし、この棒
の先端がノズル6内の熔融はんだ5吐出口の3mm上に
位置するように上記振動源23をノズル6とは別の部材
22に固定している。
【0052】そして、この製造装置を用いて得られたは
んだボールの直径をそれぞれ200個測定した。この平
均値と標準偏差を表3に示す。また、上記条件から設定
されるノズル吐出流量(g/min)も表3に示す。
【0053】[比較例4〜6]表3に示した条件(すな
わち周波数Hz、ノズル口径μm、液面高さHmm)を
除き実施例8〜13と同様の条件によりはんだボールを
製造した。すなわち、比較例4は振動を付与せず、比較
例5はその周波数が本発明の条件外である350Hz、
比較例6もその周波数が本発明の条件外である1050
Hzである。
【0054】そして、得られたはんだボールの直径をそ
れぞれ200個測定した。この平均値と標準偏差も表3
に示す。
【0055】
【表3】 『確 認』表3の結果から、実施例8〜13では標準
偏差がいずれも15μm以下であるのに対し比較例4〜
6ではいずれも45μm以上であり実施例の優位性が確
認される。特に、振動を付与しない比較例4ではその標
準偏差が128μmで、実施例8〜13や比較例5〜6
に較べて際立って悪い結果を示している。
【0056】また、実施例8〜13に係るはんだボール
の直径については、上述した関係式(1)を満たすもので
あった。
【0057】[実施例14]図4に示す構成の量産型製造
装置を使用した製造例を以下に述べる。
【0058】尚、図4の量産型製造装置は、図3に示し
た製造装置1のノズル6に対し原料である熔融はんだを
供給する熔融はんだ供給槽100を付加した点と、上記
カラム4の下方側に油内低温領域を形成する冷却手段1
20を付加した点と、カラム4の底部側にはんだボール
回収槽110を付加している点を除き図3に示した製造
装置1と原理的には同一である。
【0059】また、上記熔融はんだ供給槽100は、制
御バルブ103が取り付けられた原料融解槽101とこ
の原料融解槽101に連接され液面センサー104を備
える制御槽102とでその主要部が構成されている。
尚、図4中、111は第二バルブ、112はカバーオイ
ル、113は廃油管をそれぞれ示している。
【0060】また、この実施例において、はんだ組成や
使用油種およびその温度は実施例8〜13と同一にし、
また、製造条件としてのノズル口径400μm、熔融は
んだの液面高さ100mm、振動体が発する振動の周波
数550Hzとした。更に、熔融はんだ供給槽100の
温度は250℃とし、振動源23と棒状の振動体21は
実施例8〜13と同一にしている。
【0061】そして、図4の装置を用いかつ上述した条
件でアトマイズ時間(すなわち、連続製造時間)を5時
間にしてはんだボールを連続製造すると共に、開始から
終了まで1時間毎にサンプリングを行い、サンプリング
されたはんだボールの直径を200個づつ測定した。こ
の平均値と標準偏差を以下の表4に示すと共に、全体の
平均値と標準偏差も表4に示す。
【0062】
【表4】 『確 認』表4の結果から確認されるように、全体の
平均値は762μm、標準偏差は10μmであり、ノズ
ル吐出流量(g/min)は、図3の装置においてノズル口
径と熔融はんだの液面高さが同じである実施例8、9、
13と同等であった。
【0063】また、時間経過に伴うはんだボール直径の
変動は小さく、5時間を通して略一定直径のはんだボー
ルが得られた。
【0064】そして、製造されたはんだボールに対し
て、直径が760±20μmの製品(はんだボール)が約
70%の歩留まりで得られた。
【0065】[実施例15]図5に示した構成の製造装置
30を使用して以下の条件(すなわち、振動体31が発
する振動の周波数450Hz〜950Hz、ノズル口径
0.4mm、熔融はんだの液面高さ100mm)ではん
だボールを製造した。尚、実施例1〜6と同様に、はん
だの組成は錫63%(重量)と鉛37%(重量)とし、使用
した油は大豆油、ノズル先端近傍の油の温度は230℃
とした。
【0066】そして、図7に示すように周波数450H
z〜950Hzの範囲でその直径が互いに相違するはん
だボールを安定して製造できることが確認された。
【0067】尚、要求するはんだボールの直径精度が7
60±20μmの場合、この実施例においては90%の
ボールがこの範囲に入っていた。
【0068】これに対し、上記ノズル先端近傍に振動を
付与しなかった場合、その直径分布は760±20μm
の範囲に対し30%以下であった。
【0069】
【発明の効果】請求項1〜4記載の発明に係るはんだボ
ールの製造方法によれば、ノズル先端から吐出された熔
融はんだに周波数400Hz以上1000Hz以下の振
動を加えていることから、上記熔融はんだの液柱が付加
した振動周波数で規則的に分断されるため得られるはん
だボールの直径がばらつき難く、かつ、上記液柱の分断
の際における飛沫の発生も抑制される。
【0070】従って、所望の直径を有するはんだボール
を歩留まりよく製造することが可能となる効果を有す
る。
【0071】また、請求項5〜8記載の発明に係るはん
だボールの製造装置においても、ノズル先端から吐出さ
れた熔融はんだに周波数400Hz以上1000Hz以
下の振動を加える振動体が設けられていることから、上
記熔融はんだの液柱が付加した振動周波数で規則的に分
断されるため得られるはんだボールの直径がばらつき難
く、かつ、上記液柱の分断の際における飛沫の発生も抑
制される。
【0072】従って、所望の直径を有するはんだボール
を歩留まりよく製造することが可能となる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施の形態(実施例1〜6)に係る製造装置
の概略構成説明図。
【図2】実施例7に係る製造装置の概略構成説明図。
【図3】第二実施の形態(実施例8〜13)に係る製造
装置の概略構成説明図。
【図4】実施例14に係る製造装置の概略構成説明図。
【図5】第三実施の形態(実施例15)に係る製造装置
の概略構成説明図。
【図6】第三実施の形態における変形例に係る製造装置
の概略構成説明図。
【図7】実施例15において求められた周波数とボール
直径との関係を示すグラフ図。
【図8】QFP(クワッドフラットパッケージ)の一部切
り欠き概略斜視図。
【図9】BGA(ボールグリッドアレイ) の一部切り欠
き概略斜視図。
【図10】従来例に係るはんだボール製造装置の概略構
成説明図。
【符号の説明】
1 はんだボール製造装置 2 油 3 加熱手段 4 カラム(管体) 5 熔融はんだ 6 ノズル 7 振動体 8 はんだボール 10 熔融はんだの液柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今林 安国 東京都青梅市末広町1丁目6番1号 住友 金属鉱山株式会社電子事業本部内 Fターム(参考) 4K017 AA04 BA01 BB01 CA01 DA01 EC04 FA25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端側が油面内に浸漬されたノズル先端か
    らはんだの融点以上に加熱された油中に向けて熔融はん
    だを吐出させ、かつ、この吐出された熔融はんだの液柱
    をはんだの融点以上に加熱された油内高温領域中で分断
    させながら油内下方へ降下させると共に、分断されたは
    んだの液球を油内高温領域下方に隣接する油内低温領域
    で固化させてはんだボールを得るはんだボールの製造方
    法において、 上記ノズル先端から吐出された熔融はんだに周波数40
    0Hz以上1000Hz以下の振動を加えながら熔融は
    んだの液柱を分断させることを特徴とするはんだボール
    の製造方法。
  2. 【請求項2】上記ノズルに振動体を固定してノズルに振
    動を加えることを特徴とする請求項1記載のはんだボー
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】上記ノズル内に収容された熔融はんだ中に
    振動体を配置して熔融はんだに振動を加えることを特徴
    とする請求項1記載のはんだボールの製造方法。
  4. 【請求項4】上記油中に振動体を配置して油に振動を加
    えることを特徴とする請求項1記載のはんだボールの製
    造方法。
  5. 【請求項5】内部に油が収容されその上方部に加熱手段
    が設けられた管体と、この管体の上方側に配置されその
    先端側が管体の油面内に浸漬されかつ内部に熔融はんだ
    が収容されたノズルを備え、上記ノズル先端からはんだ
    の融点以上に加熱された油中に向け熔融はんだを吐出さ
    せると共に、この吐出された熔融はんだの液柱を油中で
    分断させながら油内下方へ降下させてはんだボールを得
    るはんだボールの製造装置において、 上記ノズル先端から吐出された熔融はんだに周波数40
    0Hz以上1000Hz以下の振動を加える振動体が設
    けられていることを特徴とするはんだボールの製造装
    置。
  6. 【請求項6】上記振動体がノズルに配置されていること
    を特徴とする請求項5記載のはんだボールの製造装置。
  7. 【請求項7】上記振動体がノズル内に収容された熔融は
    んだ中に配置されていることを特徴とする請求項5記載
    のはんだボールの製造装置。
  8. 【請求項8】上記振動体が管体内に収容された油中に配
    置されていることを特徴とする請求項5記載のはんだボ
    ールの製造装置。
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