JP2000328155A - エネルギー吸収特性に優れた発泡金属 - Google Patents
エネルギー吸収特性に優れた発泡金属Info
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Abstract
がら、飛躍的にエネルギー吸収特性を向上させることが
可能な改良された発泡金属材料の提供。 【解決手段】 発泡金属の密度と同成分金属の密度の比
で表される相対密度が0.20以下の発泡金属体であっ
て、平均気泡粒径が3.7mm以下である衝撃吸収特性
に優れた発泡金属である。また、アルミニウムまたはア
ルミニウム合金からなり、その溶融金属に対して増粘剤
として0.2〜5重量%のカルシウムが、発泡剤として
重量1〜3%の水素化チタンがそれぞれ用いられてな
る、相対密度が0.20以下の発泡金属体であって、平
均気泡粒径が3.7mm以下であるエネルギー吸収特性
に優れた発泡金属である。
Description
を主材料としたエネルギー吸収性に優れた発泡金属に関
し、自動車、鉄道車両、船舶等の輸送機械、即ち人を移
動させる乗り物、あるいは人が存在する所を移動する無
人輸送機、その他道路の衝撃吸収材等あらゆる衝撃エネ
ルギー吸収関係の部材に適用される発泡金属に関する。
は、移動中に他の輸送機械、側壁、動物、人などと衝突
する可能性がある。従って、高速移動する輸送機械に
は、衝突による衝撃力から輸送機械内部の乗員、構造体
を保護するため、先端部等に衝撃を吸収する部材が配備
されている。例えば、自動車のバンパーやサイドメンバ
ー等が挙げられる。
動車のバンパーやサイドメンバーの場合は、高強度鋼板
や発泡ウレタン等が用いられている。しかし、高強度鋼
板では、衝撃吸収エネルギーは大きいが衝突時の初期加
速度が高いことから、乗員に肉体的損傷を与える可能性
が高い。また、衝突される側が人や動物の場合は、致命
傷につながる危険性が非常に高い。一方、発泡ウレタン
は衝撃吸収特性に優れているがリサイクル性が悪く、環
境問題に対する関心が高まってきている現今では、製品
寿命が約10年程度の自動車の部材としては適している
とはいえない。
の良好な発泡金属が採用される傾向にある。この衝撃吸
収材料は角柱等の形状の材料でその軸芯方向を衝突方向
に一致させるように配置し、衝突時に圧縮応力を受けて
圧壊することにより衝突エネルギーを吸収し、乗員や構
造体への衝撃を減少させるようにしたものである。
泡金属では圧縮変形量を大きくして衝突エネルギーを十
分吸収するようにしたのでは軸芯方向の部材長が大きく
なるために、圧縮応力を受けると座屈が生じ易い。一
旦、座屈を生じると当然であるが衝撃吸収性が悪くな
る。この問題を解決するべく、本出願人によって提案さ
れてなる特公平 1− 51528号公報、特願平10−109497
号、特願平10−161883号等に基づく先行技術がある。こ
れらの先行技術はいずれも衝撃吸収特性がより優れてい
て、しかも低コストが図れるという特徴を有する発泡金
属の構成に関するものである。
明に対して類似する成分、質量及び体積を有しながら、
飛躍的に衝撃吸収特性を向上させることが可能な改良さ
れた発泡金属材料を提供することをその目的とするもの
である。
達成するため以下に述べる手段を採用したものである。
ここに本発明者等は、発泡金属体の気泡サイズに着目
し、相対密度(発泡金属の密度/同成分金属の密度)が
同一であっても、気泡粒径を微細化することで圧縮応力
を向上させることができて優れた衝撃吸収特性を備えさ
せ得ることを見出したのである。即ち、初期の圧縮応力
及びエネルギー吸収量などの衝撃吸収特性は、相対密度
の範囲、気泡粒径の大小によって調製することができ、
特に平均気泡粒径を3.7mm以下にすることで大きく
向上し得ることを知見するに至ったものである。
は、以下に述べるような構成を有する。即ち、本発明に
係る請求項1の発明は、発泡金属の密度と同成分金属の
密度の比で表される相対密度が0.20以下の発泡金属
体であって、平均気泡粒径が3.7mm以下であること
をことを特徴とするエネルギー吸収特性に優れた発泡金
属である。
ルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、その溶融
金属に対して増粘剤として0.2〜5重量%のカルシウ
ムが、発泡剤として重量1〜3%の水素化チタンがそれ
ぞれ用いられてなる、相対密度が0.20以下の発泡金
属体であって、平均気泡粒径が3.7mm以下であるこ
とをことを特徴とするエネルギー吸収特性に優れた発泡
金属である。
量%で、Cu:0.1〜7%、Ca:0.2〜5%、Z
n:0.1〜10%、Mg:0.1〜20%、Ti:
0.1〜5%からなる群の1種又は2種以上を含みその
合計が3%以上で残部がアルミニウム及び不可避的不純
物からなるアルミニウム合金で、相対密度が0.20以
下の発泡金属体であって、平均気泡粒径が3.7mm以
下であることを特徴とするエネルギー吸収特性に優れた
発泡金属である。
量%で、Cu:0.1〜7%、Ca:0.2〜5%、Z
n:0.1〜10%、Mg:0.1〜20%、Ti:
0.1〜5%からなる群の1種又は2種以上を含みその
合計が3%以上で残部がアルミニウム及び不可避的不純
物からなるアルミニウム合金に、平均粒径100μm以
下のセラミック粒子が重量%で1〜30%均一に分散し
てなる、相対密度が0.20以下の発泡金属体であっ
て、平均気泡粒径が3.7mm以下であることを特徴と
するエネルギー吸収特性に優れた発泡金属である。
に説明する。本発明に係る発泡金属とは、構造材料とし
て用いられる金属及び合金並びにこれらにセラミック、
金属間化合物などの粒子やウィスカーなどを含んだ複合
材料の発泡体である。これら発泡体の気泡粒径を制御
し、平均気泡粒径を3.7mm以下にすることにより優
れた衝撃吸収特性を得ることができる。
の点で平均気泡粒径を3.8mmよりも小さくすること
が実質的に難しい点があった。このような点に鑑みて、
製造条件を変更することにより、微細な気泡粒径で0.
4m3 の容積の気泡を持つ発泡金属を製造することが可
能で、かつ、ミクロ組織のアスペクト比(気泡膜厚/エ
ッジ長さ)を大きくすることができるに至ったのであ
る。これまでは、発泡成型の際、通常の液体であれば表
面張力によって気泡におけるセルエッジに液体金属が引
き寄せられ、セル膜厚が非常に薄くなり、強度には大き
く寄与しないと考えられていた。
固液2相域で非常に粘性が高いので表面張力による液体
金属の流れが非常に遅いことから、気泡粒径が小さい本
発明の材料では膜厚が薄くなる過程で凝固するため、気
泡粒径が大きい材料に対し、膜厚とエッジ長さのアスペ
クト比を大きくすることを可能とし、セル膜を強度面で
大きく寄与し得るようにした。その結果、同成分で同相
対密度であるにもかかわらず、気泡を微細化することに
よりエネルギー吸収特性を向上できることを知見するに
至った。
粒径が小さい方がエネルギー吸収量は大きくなるが、
3.7mm以下に対し、その効果は小さい。気泡粒径が
3.7mm以下になるとエネルギー吸収量は飛躍的に向
上し、例えば、後述する実施例に示されるアルミニウム
合金では4.0mmを3.0mmに細粒化することでエ
ネルギー吸収量は37%向上することが分かった。従っ
て、平均気泡粒径の上限を3.7mmとした。一方、相
対密度に関しては、0.2を超えると圧縮変形量が50
%以下でも材料の緻密化により、変形応力が高くなり、
変形能が低下するので、これを上限とした。
明する。Caは、発泡金属の製造時における溶湯の粘性
を増加させ、かつ気泡を安定化させて、発泡体を均質に
する作用を有する。その効果を得るためには、少なくと
も0.2%以上必要であるが、過度に添加すると、溶湯
の粘性を過度に高め、溶湯の流動性を著しく低下させ、
発泡剤の分散が困難となり、均質下で相対密度が0.2
以下の発泡体を得るのが困難となる。従って、その上限
を5%とする。
度に延性を低下させる。その効果を得るためには少なく
とも0.1%以上必要であるが、過度に添加すると脆弱
になり、自動車等に搭載した場合、長期の振動による劣
化や破壊の可能性がある。また、均一に発泡率を高くす
るのが困難となり、また、気泡粒径を大きくさせる特性
があるので、その上限を7%とする。
た、発泡金属の製造時に溶湯の粘性を増加させ、かつ気
泡を安定化させて、発泡体を均質にする作用を有する。
その効果を得るためには、少なくとも0.1%以上必要
であるが、過度に添加すると、溶湯の粘性を過度に高
め、溶湯の流動性を著しく低下させ、発泡剤の分散が困
難となり、また、気泡が粗くなり易くなるので、均質下
で0.2以下の相対密度を得るのが困難となる。従っ
て、その上限を20%とする。
効な元素でもあるが、凝固収縮する作用があり、セル壁
の一部に膜厚の薄い部分を形成させ、圧縮変形能を高め
る作用がある。しかし、過度に添加すると発泡金属の気
泡粒径の安定化を阻害し、気泡が粗くなって0.2以下
の相対密度を得るのが困難となる。従って、その上限を
10%とする。
元素である。その効果を引き出すためには、少なくとも
0.1%以上必要であるが、過度に添加すると、溶湯の
流動性を低下させ、晶出することにより発泡金属を脆く
するのでその上限を5%とする。
すが、複合添加することの相乗効果により、強度と延性
を制御し、変形能の高い発泡金属が得られる。しかし
て、目的の変形能を得るには、Ca、Cu、Mg、Zn
及びTiの1種又は2種以上の合計が少なくとも3%以
上必要である。
ラミック粒子を分散させていると圧縮変形の際に金属と
セラミックの界面で亀裂を生じ、発泡金属の圧縮変形能
を高める作用がある。この効果を有効に利用するには少
なくとも1%以上必要であるが、過度に添加すると、均
一な分散が困難となり、溶湯の粘性を増加させ、発泡剤
の分散を阻害し、0.2以下の相対密度の均質な発泡金
属を得るのが困難となるのでその上限を30%とする。
また、セラミック粒子は粗い方が分散させやすいが、発
泡金属の気泡を粗くする。従って、平均粒径の上限を1
00μmとする。
より、本発明の発泡金属は衝撃吸収材料として用いられ
た際、これまでの発泡金属と比較して、同重量、同成
分、同体積でありながら、優れたエネルギー吸収量を示
す。
び表を参照しながら説明する。本発明に係るエネルギー
吸収材料は自動車、列車、中小型船舶(漁船、モーター
ボート、水上バイクなど)等の輸送機の前部、側面部や
後部などに配設され、上記輸送機などが衝突時に衝突エ
ネルギーを吸収し得るようになっている。後記の「表
1」に実施例と比較例の化学成分を示す。なお、エネル
ギー吸収試験は圧縮試験で行った。この場合の圧縮試験
に用いたサンプルは50mm×50mm×50mmである。本
実施例のサンプルの作製は、「表1」の化学成分を持つ
合金の160〜200kgを大気溶解し、4〜7分間攪
拌することで粘性を増加させた後、700℃の大気溶解
炉内に配置される460mm×2050mm×650mmの鋳
型に注湯した。
合、工業用純アルミ(99.7%以上)160kgを大
気中にて680℃で溶解し、2.9kgのカルシウムを
添加し、大気中で5分間溶湯を攪拌し、増粘した。この
増粘後の溶湯を700℃の大気溶解炉中の前記鋳型に注
湯した後、2.5kgの水素化チタンを添加し、2分間
攪拌した後、攪拌機を取り除き、鋳型を700℃の大気
溶解炉内で4分間保持した後、炉から鋳型を出し、強制
空冷にて1時間空冷した後、鋳型から発泡体を取り出し
た。圧縮試験用サンプルは、発泡体の各位置から採取し
た。このときの圧縮試験の結果を「図1」と「表2」と
に示す。
ンプル番号が1,4,6,8,12および14の6種で
あって、見掛け密度が同じ9種の比較材2,3,5,
7,9,10,11,13および15に対して、21〜
33%の平均粒径の細粒化てエネルギー吸収量が20%
向上している。また、図1に見掛け密度が同じ実施例1
(太線曲線1)と比較例3(細線曲線3)とにおける圧
縮変形率と圧縮応力との関係が比較示されるように、6
0%までの範囲の圧縮変形に対し本実施例の方が衝撃吸
収特性の点で優れていることが分かる。
部品、例えば自動車のバンパーに適用したとすれば、衝
突などで発生する衝撃を吸収する際に、20%を超える
細粒化で20%以上多く衝突エネルギーを吸収し、衝撃
を緩和させることが可能である。また、本発明材1は比
較材5に対して、平均粒径が4.50mm→3.21m
mと29%小さくすることで、ほぼ同じエネルギー吸収
量を示し、重量を約7%低減することができる。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。即ち、
本発明によれば、相対密度が0.20以下で、かつ、平
均気泡粒径が3.7mm以下の発泡金属体としてなるこ
とによって、衝撃エネルギー吸収材料として用いた場
合、これまでの発泡金属に対し、同重量、同成分及び同
体積でありながら優れたエネルギー吸収能を発揮させる
ことが可能であって、エネルギー吸収特性に優れた発泡
金属材料を低コスト下に提供することができる。
試料についての圧縮変形率−圧縮応力線図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 発泡金属の密度と同成分金属の密度の比
で表される相対密度が0.20以下の発泡金属体であっ
て、平均気泡粒径が3.7mm以下であることをことを
特徴とするエネルギー吸収特性に優れた発泡金属。 - 【請求項2】 アルミニウムまたはアルミニウム合金か
らなり、その溶融金属に対して増粘剤として0.2〜5
重量%のカルシウムが、発泡剤として重量1〜3%の水
素化チタンがそれぞれ用いられてなる、相対密度が0.
20以下の発泡金属体であって、平均気泡粒径が3.7
mm以下であることをことを特徴とするエネルギー吸収
特性に優れた発泡金属。 - 【請求項3】 重量%で、Cu:0.1〜7%、Ca:
0.2〜5%、Zn:0.1〜10%、Mg:0.1〜
20%、Ti:0.1〜5%からなる群の1種又は2種
以上を含みその合計が3%以上で残部がアルミニウム及
び不可避的不純物からなるアルミニウム合金で、相対密
度が0.20以下の発泡金属体であって、平均気泡粒径
が3.7mm以下であることを特徴とするエネルギー吸
収特性に優れた発泡金属。 - 【請求項4】 重量%で、Cu:0.1〜7%、Ca:
0.2〜5%、Zn:0.1〜10%、Mg:0.1〜
20%、Ti:0.1〜5%からなる群の1種又は2種
以上を含みその合計が3%以上で残部がアルミニウム及
び不可避的不純物からなるアルミニウム合金に、平均粒
径100μm以下のセラミック粒子が重量%で1〜30
%均一に分散してなる、相対密度が0.20以下の発泡
金属体であって、平均気泡粒径が3.7mm以下である
ことを特徴とするエネルギー吸収特性に優れた発泡金
属。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11138487A JP2000328155A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | エネルギー吸収特性に優れた発泡金属 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11138487A JP2000328155A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | エネルギー吸収特性に優れた発泡金属 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000328155A true JP2000328155A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15223255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11138487A Pending JP2000328155A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | エネルギー吸収特性に優れた発泡金属 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000328155A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007077487A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Kobe Steel Ltd | アルミニウム合金発泡体およびその製造方法 |
| JP2007224352A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Kobe Steel Ltd | アルミニウム合金発泡体およびその製造方法 |
| JP2008106341A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Kobe Steel Ltd | エネルギ吸収部材用アルミニウム合金発泡体 |
| CN111434788A (zh) * | 2019-01-15 | 2020-07-21 | 杨怡虹 | 一种复合型泡沫铝材的生产制备方法 |
-
1999
- 1999-05-19 JP JP11138487A patent/JP2000328155A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007077487A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Kobe Steel Ltd | アルミニウム合金発泡体およびその製造方法 |
| JP2007224352A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Kobe Steel Ltd | アルミニウム合金発泡体およびその製造方法 |
| JP2008106341A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Kobe Steel Ltd | エネルギ吸収部材用アルミニウム合金発泡体 |
| CN111434788A (zh) * | 2019-01-15 | 2020-07-21 | 杨怡虹 | 一种复合型泡沫铝材的生产制备方法 |
| CN111434788B (zh) * | 2019-01-15 | 2021-10-19 | 杨怡虹 | 一种复合型泡沫铝材的生产制备方法 |
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