JP2000329152A - 等速ジョイント用外輪部材 - Google Patents

等速ジョイント用外輪部材

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JP2000329152A
JP2000329152A JP11136351A JP13635199A JP2000329152A JP 2000329152 A JP2000329152 A JP 2000329152A JP 11136351 A JP11136351 A JP 11136351A JP 13635199 A JP13635199 A JP 13635199A JP 2000329152 A JP2000329152 A JP 2000329152A
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鴻 松本
Yutaka Terauchi
裕 寺内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カップ部の肉厚を薄肉に形成して軽量化を図
り、しかも製造コストを低減することにある。 【解決手段】カップ部12の開口部16の外周面には、
ブーツバンドを装着するための断面略円形状のフランジ
部20が形成され、前記カップ部12の外壁面には、周
方向に沿って等角度離間し且つ前記フランジ部20から
軸部14側に向かって延在する3つの膨出部22a〜2
2cが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、等速ジョイントを
構成する等速ジョイント用外輪部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、自動車の動力伝達装
置には、駆動されるシャフトの角度に影響されることな
く円滑な回転力を得るために、等速ジョイントが採用さ
れている。この種の等速ジョイントとして、ボールベア
リングにより回転力を与えるバーフィールドタイプと、
少なくとも3個のローラを介して回転力を与えるトリポ
ードタイプとが知られている。
【0003】この場合、バーフィールドタイプおよびト
リポードタイプの等速ジョイントは、それぞれ、軸部
と、この軸部の端部から拡径して一体的に設けられると
ともに、その内周面に複数本のトラック溝が形成された
カップ部とにより構成される外輪部材を備えている。
【0004】例えば、バーフィールドタイプの等速ジョ
イントを構成する外輪部材を製造する際には、所定長に
切断された棒状部材に対し、前方押し出し成形を施すこ
とにより軸部を形成し、一方、据え込み成形、後方押し
出し成形およびしごき成形等の種々の鍛造成形を施すこ
とにより、前記軸部と一体的にカップ部を形成してい
る。
【0005】ところで、このような鍛造成形方法を用い
て外輪部材を製造した場合、各種の鍛造成形工程の間
に、例えば、焼鈍し、ボンデ等の中間処理が必要とな
り、複数の鍛造成形工程では、複数の中間処理が必要と
なる。
【0006】また、前記鍛造成形では、得られる成形体
の成形面の面圧が極めて高いため、外輪部材の肉厚を薄
くすることが難しいという問題がある。
【0007】そこで、例えば、特開平9−29380号
公報には、図8および図9に示されるように、所定寸法
に切断された高炭素鋼管材に対して冷間プレスによりそ
の一端部を絞り込んでカップ部1を成形し、前記カップ
部1の中心に対して、丸材からロール転造等により成形
された軸部2の基端を溶着して前記カップ部1と軸部2
とを一体化した後、表面硬化処理を行う技術的思想が開
示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平9−29380号公報に開示された技術的思想で
は、カップ部1のフランジ3に凹凸が形成されているた
め、蛇腹状の図示しないブーツを締め付けて係止するブ
ーツバンド(図示せず)が前記凹凸形状に対応して特殊
な形状となり、従来から使用している一般的なブーツバ
ンドに代替して特殊な形状を有するブーツバンドを製造
しなければならないため、製造コストが高騰するという
不具合がある。
【0009】また、ブーツバンドの締付強度が不足した
り、あるいは、カップ部1のフランジ3とブーツとの間
の間隙からオイル漏れが発生するおそれがある。
【0010】本発明は、前記の不具合を考慮してなされ
たものであり、従来から一般的に使用されているブーツ
バンドをそのまま使用することができるとともに、カッ
プ部の肉厚を薄肉に形成して軽量化を図り、しかも製造
コストを低減することが可能な等速ジョイント用外輪部
材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、開口部を有するカップ部と、前記カッ
プ部の一端部に突設して接合される軸部とからなる等速
ジョイント用外輪部材において、前記カップ部の開口部
の外周面には、ブーツバンドを装着するための断面略円
形状のフランジ部が形成され、前記カップ部の外壁面に
は、周方向に沿って等角度離間し且つ前記フランジ部か
ら軸部側に向かって延在する3つの膨出部が形成されて
いることを特徴とする。
【0012】この場合、前記フランジ部と膨出部の頂面
を、それぞれ、略同一の曲率半径を有する周面に形成す
ることにより、カップ部の形状を簡素化して小型化する
ことができる。
【0013】本発明によれば、開口部を有するカップ部
と、前記カップ部の一端部に突設して接合される軸部と
からなる等速ジョイント用外輪部材において、フランジ
部を断面略円形状に形成することにより、従来から一般
的に使用されているブーツバンドを前記フランジ部に装
着することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る等速ジョイント用外
輪部材について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を
参照しながら以下詳細に説明する。
【0015】図1において、参照数字10は、本実施の
形態に係る等速ジョイント用外輪部材を示す。
【0016】この等速ジョイント用外輪部材10は、カ
ップ部12と軸部14とから構成され、前記カップ部1
2と軸部14とは溶接等により一体的に結合して形成さ
れる。前記カップ部12の一端部には略円形状の開口部
16が形成され、前記開口部16の外周面には、ブーツ
バンド18(図2参照)を装着するための断面略円形状
のフランジ部20が形成されている。
【0017】また、前記カップ部12には、図3に示さ
れるように、周方向に沿って約120度の角度だけ離間
し、軸線方向に沿って延在する3つの膨出部22a〜2
2cが形成され、前記膨出部22a〜22cの内壁面に
はトラック溝24a〜24cが形成されている。隣接す
る膨出部22a〜22cの間には、同心円状からなる円
弧部25a〜25cが形成されている。
【0018】この場合、フランジ部20と膨出部22a
〜22cの頂面26は、それぞれ、略同一の曲率半径を
有する周面に形成されている。従って、カップ部12の
形状を簡素化して小型化することができる。
【0019】前記カップ部12の他端部は、後述するプ
レス成形によって絞り込まれることにより、前記膨出部
22a〜22cから軸部14側に向かって徐々に縮径す
るショルダ部28が形成されている(図2参照)。
【0020】軸部14は、図6に示されるように、略円
柱状からなり、その軸線方向に沿った両端面にそれぞれ
センタ穴30、32が同軸状に形成され、カップ部12
との接合部位には環状段部34が形成されている。
【0021】本発明の実施の形態に係る等速ジョイント
用外輪部材10は、基本的には以上のように構成される
ものであり、次にその製造工程について以下説明する。
【0022】先ず、カップ部12の製造工程について説
明する。
【0023】例えば、パイプ等の管状体36を所定寸法
に切断し(図4A参照)、切断された前記管状体36に
対して中間処理を施す。すなわち、前記管状体36に対
し、焼鈍し処理、ショットブラスト処理およびボンデ処
理等の潤滑処理を行う(図4Bおよび図4C参照)。前
記中間処理が行われた管状体36に対してトラック溝お
よびショルダ部をプレス成形装置38、40によってプ
レス成形した後(図4Dおよび図4E参照)、前記管状
体36の両端面にそれぞれレース加工を行うことにより
カップ部12が形成される(図4F参照)。
【0024】本実施の形態では、薄肉状に形成された管
状体36を用いることにより、等速ジョイント用外輪部
材10の肉厚をより一層薄肉に形成することができる。
【0025】次に、前記カップ部12とは別個に且つ並
列的に遂行される軸部14の製造工程について説明す
る。
【0026】棒状部材42が所定寸法に切断された円柱
体44に対して(図5A参照)、焼鈍し処理、ショット
ブラスト処理およびボンデ処理等の中間処理を行った後
(図5Bおよび図5C参照)、前記円柱体44に対して
2つの工程からなる鍛造成形が施されることにより成形
体46、48が得られ(図5Dおよび図5E参照)、さ
らに、前記成形体48において、カップ部12との接合
部位に対してレース加工が行われることにより、軸部1
4が形成される(図5F参照)。なお、図6において、
二点鎖線は、レース加工を施す前の状態における軸部1
4の形状を示している。
【0027】このようにしてそれぞれ別個に且つ並列的
に製造されたカップ部12の縮径した一端部に軸部14
を圧入し(図7A)、前記カップ部12と軸部14との
接合部位を図示しないレーザビーム発生手段から照射さ
れるレーザビーム50によって溶着することにより、カ
ップ部12と軸部14とが一体的に結合される(図7B
参照)。続いて、ブーツバンド18を装着するためのバ
ンド溝52のサイジング加工が施された後(図7C参
照)、最後に浸炭処理および研磨処理等が行われること
により(図7D)、製品としての等速ジョイント用外輪
部材10が完成する。
【0028】本実施の形態では、ブーツバンド18が装
着されるカップ部12のフランジ部20が断面略円形状
に形成されているため、従来から一般的に使用されてい
るブーツバンド18をそのまま使用することができる。
従って、従来技術のように特殊形状のブーツバンドを用
いる必要がないため、製造コストを低減することができ
る。
【0029】また、管状体36を塑性変形させてカップ
部12を形成しているため、前記カップ部12の肉厚を
より一層薄肉にすることにより、軽量化を図ることがで
きる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0031】すなわち、フランジ部を断面略円形状に形
成することにより、従来から一般的に使用されているブ
ーツバンドを前記フランジ部に装着することができる。
この結果、特殊形状のブーツバンドを製造する必要がな
いため、製造コストを低減することができる。
【0032】また、管状体を塑性変形させてカップ部を
形成しているため、前記カップ部の肉厚をより一層薄肉
にすることにより、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る等速ジョイント用外
輪部材の斜視図である。
【図2】前記等速ジョイント用外輪部材の軸線方向に沿
った部分断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った横断面図であ
る。
【図4】図4A乃至図4Fは、それぞれ、カップ部の製
造工程を示す説明図である。
【図5】図5A乃至図5Fは、それぞれ、軸部の製造工
程を示す説明図である。
【図6】前記製造工程によって形成された軸部の一部断
面図である。
【図7】図7A乃至図7Dは、それぞれ、前記カップ部
と前記軸部とを接合して等速ジョイント用外輪部材の製
造工程を示す説明図である。
【図8】従来技術に係る等速ジョイント用外輪部材の一
部断面図である。
【図9】図8に示す等速ジョイント用外輪部材の側面図
である。
【符号の説明】
10…等速ジョイント用外輪部材 12…カップ部 14…軸部 16…開口部 18…ブーツバンド 20…フランジ
部 22a〜22c…膨出部 24a〜24c
…トラック溝 25a〜25c…円弧部 26…頂面 28…ショルダ部 36…管状体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部を有するカップ部と、前記カップ部
    の一端部に突設して接合される軸部とからなる等速ジョ
    イント用外輪部材において、 前記カップ部の開口部の外周面には、ブーツバンドを装
    着するための断面略円形状のフランジ部が形成され、前
    記カップ部の外壁面には、周方向に沿って等角度離間し
    且つ前記フランジ部から軸部側に向かって延在する3つ
    の膨出部が形成されていることを特徴とする等速ジョイ
    ント用外輪部材。
  2. 【請求項2】請求項1記載の等速ジョイント用外輪部材
    において、 前記フランジ部と膨出部の頂面は、それぞれ、略同一の
    曲率半径を有する周面からなることを特徴とする等速ジ
    ョイント用外輪部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020088800A (ko) * 2001-05-21 2002-11-29 고명진 자동차용 등속조인트 재생방법
KR101775504B1 (ko) * 2016-06-20 2017-09-06 서한산업(주) 등속 조인트 어셈블리 및 등속 조인트용 하우징
KR101825058B1 (ko) 2017-02-17 2018-02-02 서한산업(주) 등속 조인트 어셈블리 및 등속 조인트용 하우징

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KR20020088800A (ko) * 2001-05-21 2002-11-29 고명진 자동차용 등속조인트 재생방법
KR101775504B1 (ko) * 2016-06-20 2017-09-06 서한산업(주) 등속 조인트 어셈블리 및 등속 조인트용 하우징
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