JP2000329158A - フライホイールスペーサ組立体及びツインクラッチ - Google Patents
フライホイールスペーサ組立体及びツインクラッチInfo
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- JP2000329158A JP2000329158A JP11137012A JP13701299A JP2000329158A JP 2000329158 A JP2000329158 A JP 2000329158A JP 11137012 A JP11137012 A JP 11137012A JP 13701299 A JP13701299 A JP 13701299A JP 2000329158 A JP2000329158 A JP 2000329158A
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ツインクラッチにおけるレバー機構において
摩耗調整を行うための機構の摩擦係数を安定させる。 【解決手段】 フライホイールスペーサ組立体7は、ツ
インクラッチに用いられる。フライホイールスペーサ組
立体7は、フライホイール2とクラッチカバー8との軸
方向間に固定的に連結されたフライホイールスペーサ本
体7fと、レバー機構26とを備えている。レバー機構
26は、プレッシャープレート10の軸方向移動量に対
して中間プレート11の軸方向移動量を規制するための
機構であって、R2側端27bを軸方向移動可能とする
ようにR1側端27aがフライホイールスペーサ本体7
fに軸支されたレバー部材27と、レバー部材27のR
2側端27bとR1側端27aとの間に配置されレバー
部材27に軸方向移動可能に摩擦係止された摩耗補償機
構29とを備えている。
摩耗調整を行うための機構の摩擦係数を安定させる。 【解決手段】 フライホイールスペーサ組立体7は、ツ
インクラッチに用いられる。フライホイールスペーサ組
立体7は、フライホイール2とクラッチカバー8との軸
方向間に固定的に連結されたフライホイールスペーサ本
体7fと、レバー機構26とを備えている。レバー機構
26は、プレッシャープレート10の軸方向移動量に対
して中間プレート11の軸方向移動量を規制するための
機構であって、R2側端27bを軸方向移動可能とする
ようにR1側端27aがフライホイールスペーサ本体7
fに軸支されたレバー部材27と、レバー部材27のR
2側端27bとR1側端27aとの間に配置されレバー
部材27に軸方向移動可能に摩擦係止された摩耗補償機
構29とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フライホイールか
らトランスミッションのシャフトにトルクを伝達及び遮
断するためのクラッチ、特に、中間部材を挟んで2つの
摩擦連結部が配置されているツインクラッチと、ツイン
クラッチに用いられるフライホイールスペーサ組立体と
に関する。
らトランスミッションのシャフトにトルクを伝達及び遮
断するためのクラッチ、特に、中間部材を挟んで2つの
摩擦連結部が配置されているツインクラッチと、ツイン
クラッチに用いられるフライホイールスペーサ組立体と
に関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチは、エンジン側のフライホイー
ルとトランスミッションのシャフトとの間でトルクを伝
達及び遮断するための装置である。クラッチは、主にク
ラッチディスク組立体とクラッチカバー組立体とから構
成されている。クラッチディスク組立体は、外周部に摩
擦ディスクが設けられ、内周部にはトランスミッション
の入力シャフトに係合するハブを備えている。摩擦ディ
スクとハブとは、複数のプレートや弾性部材により連結
されている。クラッチカバー組立体は、クラッチディス
ク組立体の摩擦ディスクをフライホイールに対して押圧
し又は押圧力を解除することで、クラッチの連結解除を
行うものである。クラッチカバー組立体は、主に、フラ
イホイールに固定されクラッチディスク組立体を外周側
から覆うクラッチカバーと、摩擦ディスクのトランスミ
ッション側に配置されクラッチカバーと一体回転可能で
あるプレッシャープレートと、クラッチカバーに支持さ
れプレッシャープレートに対して押圧力を与えるための
押圧機構とから構成されている。
ルとトランスミッションのシャフトとの間でトルクを伝
達及び遮断するための装置である。クラッチは、主にク
ラッチディスク組立体とクラッチカバー組立体とから構
成されている。クラッチディスク組立体は、外周部に摩
擦ディスクが設けられ、内周部にはトランスミッション
の入力シャフトに係合するハブを備えている。摩擦ディ
スクとハブとは、複数のプレートや弾性部材により連結
されている。クラッチカバー組立体は、クラッチディス
ク組立体の摩擦ディスクをフライホイールに対して押圧
し又は押圧力を解除することで、クラッチの連結解除を
行うものである。クラッチカバー組立体は、主に、フラ
イホイールに固定されクラッチディスク組立体を外周側
から覆うクラッチカバーと、摩擦ディスクのトランスミ
ッション側に配置されクラッチカバーと一体回転可能で
あるプレッシャープレートと、クラッチカバーに支持さ
れプレッシャープレートに対して押圧力を与えるための
押圧機構とから構成されている。
【0003】限られたスペースで大きなトルク伝達容量
を確保しなければならない場合、2つの摩擦ディスクを
備えたツインクラッチが用いられる。ツインクラッチ
は、第1摩擦ディスクを有する第1クラッチディスク組
立体と、第1摩擦ディスクのトランスミッション側に配
置された第2摩擦ディスクを有する第2クラッチディス
ク組立体と、第1及び第2摩擦ディスクの軸方向間に配
置され、フライホイールと一体回転可能である中間プレ
ートと、中間プレートをフライホイールから離れる方向
に付勢するためのストラッププレートとをさらに有して
いる。中間プレートは、フライホイールに対して相対回
転不能かつ軸方向移動可能に装着されており、両側面に
第1及び第2摩擦ディスクに対する摩擦面が形成されて
いる。
を確保しなければならない場合、2つの摩擦ディスクを
備えたツインクラッチが用いられる。ツインクラッチ
は、第1摩擦ディスクを有する第1クラッチディスク組
立体と、第1摩擦ディスクのトランスミッション側に配
置された第2摩擦ディスクを有する第2クラッチディス
ク組立体と、第1及び第2摩擦ディスクの軸方向間に配
置され、フライホイールと一体回転可能である中間プレ
ートと、中間プレートをフライホイールから離れる方向
に付勢するためのストラッププレートとをさらに有して
いる。中間プレートは、フライホイールに対して相対回
転不能かつ軸方向移動可能に装着されており、両側面に
第1及び第2摩擦ディスクに対する摩擦面が形成されて
いる。
【0004】クラッチ接続時には、クラッチカバー組立
体のプレッシャープレートがダイヤフラムスプリング等
を含む押圧機構によってフライホイール側に押圧され、
第1摩擦ディスクがフライホイールと中間プレートとの
間に挟まれ、第2摩擦ディスクが中間プレートとプレッ
シャープレートとの間に挟まれる。またクラッチレリー
ズ時には、プレッシャープレートの押圧が解除され、プ
レッシャープレート及び中間プレートがストラッププレ
ートによってフライホイールから引き離され、その結
果、各摩擦ディスクの連結が解除される。
体のプレッシャープレートがダイヤフラムスプリング等
を含む押圧機構によってフライホイール側に押圧され、
第1摩擦ディスクがフライホイールと中間プレートとの
間に挟まれ、第2摩擦ディスクが中間プレートとプレッ
シャープレートとの間に挟まれる。またクラッチレリー
ズ時には、プレッシャープレートの押圧が解除され、プ
レッシャープレート及び中間プレートがストラッププレ
ートによってフライホイールから引き離され、その結
果、各摩擦ディスクの連結が解除される。
【0005】以上に述べたツインクラッチにおいては、
クラッチ動作(クラッチ連結、クラッチレリーズ)時に
第1摩擦ディスクと第2摩擦ディスクとが同時に連結さ
れることが好ましい。さらに、クラッチ切れ特性におい
て中間プレートのレバーストロークに対するリフト量
は、プレッシャープレートのそれに対し全領域において
常に1/2であることが好ましい。中間プレートがプレ
ッシャープレートに対して近接しすぎ又は離れすぎてい
る場合には、中間プレートが第1又は第2摩擦ディスク
と接触しクラッチの切れ性能を悪化させていることを意
味する。
クラッチ動作(クラッチ連結、クラッチレリーズ)時に
第1摩擦ディスクと第2摩擦ディスクとが同時に連結さ
れることが好ましい。さらに、クラッチ切れ特性におい
て中間プレートのレバーストロークに対するリフト量
は、プレッシャープレートのそれに対し全領域において
常に1/2であることが好ましい。中間プレートがプレ
ッシャープレートに対して近接しすぎ又は離れすぎてい
る場合には、中間プレートが第1又は第2摩擦ディスク
と接触しクラッチの切れ性能を悪化させていることを意
味する。
【0006】特開昭63−235724号に開示された
ツインクラッチでは、上述の2つの目的を達成するため
のレバー機構が設けられている。レバー機構は、主にレ
バー部材から構成されている。レバー部材は、一端がク
ラッチカバーに揺動可能に支持されており、他端が軸方
向に移動可能になっている。他端はプレッシャープレー
トに対してフライホイール側から作用可能に当接してい
る。中間プレートには、レバー部材の中間部分にフライ
ホイール側から当接する当接部が設けられている。この
ような構造により、クラッチ動作時には、中間プレート
の軸方向移動量が常にプレッシャープレートの軸方向移
動量の1/2となり、クラッチの連結及びレリーズが同
時に行われる。
ツインクラッチでは、上述の2つの目的を達成するため
のレバー機構が設けられている。レバー機構は、主にレ
バー部材から構成されている。レバー部材は、一端がク
ラッチカバーに揺動可能に支持されており、他端が軸方
向に移動可能になっている。他端はプレッシャープレー
トに対してフライホイール側から作用可能に当接してい
る。中間プレートには、レバー部材の中間部分にフライ
ホイール側から当接する当接部が設けられている。この
ような構造により、クラッチ動作時には、中間プレート
の軸方向移動量が常にプレッシャープレートの軸方向移
動量の1/2となり、クラッチの連結及びレリーズが同
時に行われる。
【0007】また、このレバー機構では、当接部は中間
プレートに対して軸方向に移動可能に摩擦係止されてい
る。これにより、第2摩擦ディスクの摩耗量が第1摩擦
ディスクより多くなった場合には、レバー部材が当接部
を中間プレートに対して軸方向フライホイール側に移動
させる。これにより、プレッシャープレートの軸方向フ
ライホイール側への移動がレバー機構に制限されず、そ
の結果、第2摩擦ディスクに対する十分な押圧荷重を確
保できる。
プレートに対して軸方向に移動可能に摩擦係止されてい
る。これにより、第2摩擦ディスクの摩耗量が第1摩擦
ディスクより多くなった場合には、レバー部材が当接部
を中間プレートに対して軸方向フライホイール側に移動
させる。これにより、プレッシャープレートの軸方向フ
ライホイール側への移動がレバー機構に制限されず、そ
の結果、第2摩擦ディスクに対する十分な押圧荷重を確
保できる。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】前述のレバー機構で
は、当接部が中間プレートに摩擦係止されているため、
中間プレートから伝達される熱によって摩擦摺動面(当
接部と中間プレートとの間の当接面)の摩擦係数が変化
しやすい。特に中間プレートは、第1摩擦ディスクと第
2摩擦ディスクとの両方に当接しているため熱を発生し
やすく、摩擦摺動面への熱による負荷が大きい。
は、当接部が中間プレートに摩擦係止されているため、
中間プレートから伝達される熱によって摩擦摺動面(当
接部と中間プレートとの間の当接面)の摩擦係数が変化
しやすい。特に中間プレートは、第1摩擦ディスクと第
2摩擦ディスクとの両方に当接しているため熱を発生し
やすく、摩擦摺動面への熱による負荷が大きい。
【0009】本発明の課題は、ツインクラッチにおける
レバー機構において摩耗調整を行うための機構の摩擦係
数を安定させることにある。
レバー機構において摩耗調整を行うための機構の摩擦係
数を安定させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のフライ
ホイールスペーサ組立体は、摩擦面を有するフライホイ
ールからトランスミッションのシャフトにトルクを伝達
及び遮断するためのツインクラッチに用いられる。ツイ
ンクラッチは、第1及び第2クラッチディスク組立体
と、中間部材と、プレッシャープレートと、押圧機構
と、付勢部材と、クラッチカバーとを備えている。第1
及び第2クラッチディスク組立体は、それぞれ第1及び
第2摩擦連結部を備えている。中間部材は、前記第1摩
擦連結部及び前記第2摩擦連結部の軸方向間に配置され
得る。プレッシャープレートは、第2摩擦連結部のトラ
ンスミッション側に配置され得る。押圧機構は、プレッ
シャープレートに対して押圧力を与えるための部材であ
る。付勢部材は、中間部材を前記摩擦面から離れる方向
に付勢するための部材である。クラッチカバーは、第1
及び第2クラッチディスク組立体を覆う。フライホイー
ルスペーサ組立体は、フライホイールスペーサ本体とレ
バー機構とを有している。フライホイールスペーサ本体
は、フライホイールとクラッチカバーとの軸方向間に固
定的に連結される。レバー機構は、プレッシャープレー
トの軸方向移動量に対して中間部材の軸方向移動量を規
制するための機構である。レバー機構は、先端を軸方向
移動可能とするように基端が前記クラッチカバーに軸支
され得るレバー部材と、レバー部材の先端と基端との間
に配置されレバー部材に軸方向移動可能に摩擦係止され
た係止部材とを有している。レバー部材の先端には、プ
レッシャープレートがトランスミッション側から当接す
るようになっている。係止部材には、中間部材がフライ
ホイール側から当接するようになっている。
ホイールスペーサ組立体は、摩擦面を有するフライホイ
ールからトランスミッションのシャフトにトルクを伝達
及び遮断するためのツインクラッチに用いられる。ツイ
ンクラッチは、第1及び第2クラッチディスク組立体
と、中間部材と、プレッシャープレートと、押圧機構
と、付勢部材と、クラッチカバーとを備えている。第1
及び第2クラッチディスク組立体は、それぞれ第1及び
第2摩擦連結部を備えている。中間部材は、前記第1摩
擦連結部及び前記第2摩擦連結部の軸方向間に配置され
得る。プレッシャープレートは、第2摩擦連結部のトラ
ンスミッション側に配置され得る。押圧機構は、プレッ
シャープレートに対して押圧力を与えるための部材であ
る。付勢部材は、中間部材を前記摩擦面から離れる方向
に付勢するための部材である。クラッチカバーは、第1
及び第2クラッチディスク組立体を覆う。フライホイー
ルスペーサ組立体は、フライホイールスペーサ本体とレ
バー機構とを有している。フライホイールスペーサ本体
は、フライホイールとクラッチカバーとの軸方向間に固
定的に連結される。レバー機構は、プレッシャープレー
トの軸方向移動量に対して中間部材の軸方向移動量を規
制するための機構である。レバー機構は、先端を軸方向
移動可能とするように基端が前記クラッチカバーに軸支
され得るレバー部材と、レバー部材の先端と基端との間
に配置されレバー部材に軸方向移動可能に摩擦係止され
た係止部材とを有している。レバー部材の先端には、プ
レッシャープレートがトランスミッション側から当接す
るようになっている。係止部材には、中間部材がフライ
ホイール側から当接するようになっている。
【0011】請求項1に記載のフライホイールスペーサ
組立体では、レバー機構がレバー部材の先端と中間部と
にそれぞれプレッシャープレートと中間部材とを当接さ
せ、レバー部材の基端を支点としてレバー部材を回転さ
せることにより、中間部材の軸方向移動量を規制するよ
うになっている。この場合には、摩擦連結部による熱の
影響が少ないレバー部材の中間部に、軸方向移動可能に
係止部材を摩擦係止させておくことにより、係止部材と
レバー部材との間の摩擦摺動面の摩擦係数を安定させる
ことができる。
組立体では、レバー機構がレバー部材の先端と中間部と
にそれぞれプレッシャープレートと中間部材とを当接さ
せ、レバー部材の基端を支点としてレバー部材を回転さ
せることにより、中間部材の軸方向移動量を規制するよ
うになっている。この場合には、摩擦連結部による熱の
影響が少ないレバー部材の中間部に、軸方向移動可能に
係止部材を摩擦係止させておくことにより、係止部材と
レバー部材との間の摩擦摺動面の摩擦係数を安定させる
ことができる。
【0012】請求項2に記載のフライホイールスペーサ
組立体は、請求項1に記載のフライホイールスペーサ組
立体であって、レバー部材は先端と基端との間に孔を有
し、係止部材は、孔に摩擦係止されたブッシュと、ブッ
シュのフライホイール側端面と中間部材との間に挟まれ
た支持部材とを有している。請求項2に記載のフライホ
イールスペーサ組立体では、支持部材は付勢部材の付勢
力をレバー部材に伝達し、押圧機構の押圧力を中間部材
に伝達している。
組立体は、請求項1に記載のフライホイールスペーサ組
立体であって、レバー部材は先端と基端との間に孔を有
し、係止部材は、孔に摩擦係止されたブッシュと、ブッ
シュのフライホイール側端面と中間部材との間に挟まれ
た支持部材とを有している。請求項2に記載のフライホ
イールスペーサ組立体では、支持部材は付勢部材の付勢
力をレバー部材に伝達し、押圧機構の押圧力を中間部材
に伝達している。
【0013】請求項3に記載のフライホイールスペーサ
組立体は、請求項1または2に記載のフライホイールス
ペーサ組立体であって、支持部材は中間部材に当接する
当接面を有し、当接面は中間部材に向かって凸である。
請求項3に記載のフライホイールスペーサ組立体では、
支持部材の当接面を中心に、レバー部材が軸方向に回転
できるようになっている。
組立体は、請求項1または2に記載のフライホイールス
ペーサ組立体であって、支持部材は中間部材に当接する
当接面を有し、当接面は中間部材に向かって凸である。
請求項3に記載のフライホイールスペーサ組立体では、
支持部材の当接面を中心に、レバー部材が軸方向に回転
できるようになっている。
【0014】請求項4に記載のツインクラッチは、摩擦
面を有するフライホイールからトランスミッションのシ
ャフトにトルクを伝達及び遮断するためのツインクラッ
チであって、第1クラッチディスク組立体と、第2クラ
ッチディスク組立体と、クラッチカバーと、中間部材
と、プレッシャープレートと、押圧機構と、付勢部材
と、請求項1から3のいずれかに記載のフライホイール
スペーサ組立体とを備えている。第1クラッチディスク
組立体は、摩擦面に近接して配置された第1摩擦連結部
を有し、シャフトにトルクを伝達可能である。第2クラ
ッチディスク組立体は、第1摩擦連結部のトランスミッ
ション側に配置された第2摩擦連結部を有し、シャフト
にトルクを伝達可能である。クラッチカバーは、フライ
ホイールに固定され、前記第1及び第2クラッチディス
ク組立体を覆う。中間部材は、第1摩擦連結部と第2摩
擦連結部との軸方向間に配置され、フライホイールと一
体回転可能である。プレッシャープレートは、第2摩擦
連結部のトランスミッション側に配置され、クラッチカ
バーと一体回転可能である。押圧機構は、クラッチカバ
ーに支持され、プレッシャープレートに対して押圧力を
与えるための部材である。付勢部材は、中間部材を前記
摩擦面から離れる方向に付勢するための部材である。
面を有するフライホイールからトランスミッションのシ
ャフトにトルクを伝達及び遮断するためのツインクラッ
チであって、第1クラッチディスク組立体と、第2クラ
ッチディスク組立体と、クラッチカバーと、中間部材
と、プレッシャープレートと、押圧機構と、付勢部材
と、請求項1から3のいずれかに記載のフライホイール
スペーサ組立体とを備えている。第1クラッチディスク
組立体は、摩擦面に近接して配置された第1摩擦連結部
を有し、シャフトにトルクを伝達可能である。第2クラ
ッチディスク組立体は、第1摩擦連結部のトランスミッ
ション側に配置された第2摩擦連結部を有し、シャフト
にトルクを伝達可能である。クラッチカバーは、フライ
ホイールに固定され、前記第1及び第2クラッチディス
ク組立体を覆う。中間部材は、第1摩擦連結部と第2摩
擦連結部との軸方向間に配置され、フライホイールと一
体回転可能である。プレッシャープレートは、第2摩擦
連結部のトランスミッション側に配置され、クラッチカ
バーと一体回転可能である。押圧機構は、クラッチカバ
ーに支持され、プレッシャープレートに対して押圧力を
与えるための部材である。付勢部材は、中間部材を前記
摩擦面から離れる方向に付勢するための部材である。
【0015】請求項4に記載のツインクラッチでは、押
圧機構によるプレッシャープレートのフライホイール側
への押圧が解除されると、プレッシャープレートが第2
摩擦連結部から離れ、中間部材は付勢部材によってフラ
イホイールの摩擦面から離れる。この結果、フライホイ
ールから第1及び第2クラッチディスク組立体を介し
た、トランスミッションのシャフトへの動力の伝達が遮
断される。このクラッチレリーズ時においては、中間部
材の軸方向移動量はフライホイールスペーサ組立体のレ
バー機構によって所定量に制限される。具体的には、中
間部材がレバー部材の係止部材に当接することで、中間
部材が必要以上にプレッシャープレートに対して接近し
ないようになっている。この結果、クラッチの切れ性能
が良好になる。さらにクラッチの連結時においても、2
つのクラッチディスク組立体の連結の同時性が維持で
き、安定した捩り特性が維持される。
圧機構によるプレッシャープレートのフライホイール側
への押圧が解除されると、プレッシャープレートが第2
摩擦連結部から離れ、中間部材は付勢部材によってフラ
イホイールの摩擦面から離れる。この結果、フライホイ
ールから第1及び第2クラッチディスク組立体を介し
た、トランスミッションのシャフトへの動力の伝達が遮
断される。このクラッチレリーズ時においては、中間部
材の軸方向移動量はフライホイールスペーサ組立体のレ
バー機構によって所定量に制限される。具体的には、中
間部材がレバー部材の係止部材に当接することで、中間
部材が必要以上にプレッシャープレートに対して接近し
ないようになっている。この結果、クラッチの切れ性能
が良好になる。さらにクラッチの連結時においても、2
つのクラッチディスク組立体の連結の同時性が維持で
き、安定した捩り特性が維持される。
【0016】さらに、クラッチ連結時に第2摩擦連結部
に第1摩擦連結部よりも大きな摩耗が発生すると、プレ
ッシャープレートからの力がレバー部材に作用し、レバ
ー部材と係止部材との間で軸方向に滑りが発生する。こ
の結果、レバー部材は、両摩擦連結部の摩耗程度の偏り
に拘らず、良好にプレッシャープレートと中間部材とに
当接しつづける。さらに、第2摩擦連結部の摩耗を補償
するための機構が中間部材でなくレバー部材に設けられ
ているため、レバー部材と係止部材との摩擦摺動部分の
熱負荷が少なく、摩擦摺動部分の摩擦係数が安定する。
に第1摩擦連結部よりも大きな摩耗が発生すると、プレ
ッシャープレートからの力がレバー部材に作用し、レバ
ー部材と係止部材との間で軸方向に滑りが発生する。こ
の結果、レバー部材は、両摩擦連結部の摩耗程度の偏り
に拘らず、良好にプレッシャープレートと中間部材とに
当接しつづける。さらに、第2摩擦連結部の摩耗を補償
するための機構が中間部材でなくレバー部材に設けられ
ているため、レバー部材と係止部材との摩擦摺動部分の
熱負荷が少なく、摩擦摺動部分の摩擦係数が安定する。
【0017】請求項5に記載のツインクラッチは、請求
項4に記載のツインクラッチであって、クラッチカバー
とフライホイールスペーサ組立体とが別個の部材として
形成され互いに固定的に連結されている。
項4に記載のツインクラッチであって、クラッチカバー
とフライホイールスペーサ組立体とが別個の部材として
形成され互いに固定的に連結されている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るツインクラッ
チ1を備えた車輌M(例えば大型車輛やトラクター)を
示している。車輌Mには、エンジンE側のフライホイー
ル2とトランスミッションTとの間に、両者を連結する
ためのツインクラッチ1が設けられている。ツインクラ
ッチ1とトランスミッションTとは、シャフトT1によ
って連結されている。
チ1を備えた車輌M(例えば大型車輛やトラクター)を
示している。車輌Mには、エンジンE側のフライホイー
ル2とトランスミッションTとの間に、両者を連結する
ためのツインクラッチ1が設けられている。ツインクラ
ッチ1とトランスミッションTとは、シャフトT1によ
って連結されている。
【0019】図2におけるO−Oは、回転軸線である。
また、図3の矢印R1側がフライホイール2及びツイン
クラッチ1の回転方向であり、矢印R2がその反対回転
方向である。なお、図2の左側を第1軸方向側(エンジ
ン側)とし、図2の右側を第2軸方向側(トランスミッ
ション側)とする。図2において、ツインクラッチ1
は、摩擦面2aを有するフライホイール2からトランス
ミッションTのシャフトT1(図1)にトルクを伝達及
び遮断するための部材である。ツインクラッチ1は、主
に、第1クラッチディスク組立体3と、第2クラッチデ
ィスク組立体4と、フライホイール2に固定されたクラ
ッチカバー組立体5とから構成されている。
また、図3の矢印R1側がフライホイール2及びツイン
クラッチ1の回転方向であり、矢印R2がその反対回転
方向である。なお、図2の左側を第1軸方向側(エンジ
ン側)とし、図2の右側を第2軸方向側(トランスミッ
ション側)とする。図2において、ツインクラッチ1
は、摩擦面2aを有するフライホイール2からトランス
ミッションTのシャフトT1(図1)にトルクを伝達及
び遮断するための部材である。ツインクラッチ1は、主
に、第1クラッチディスク組立体3と、第2クラッチデ
ィスク組立体4と、フライホイール2に固定されたクラ
ッチカバー組立体5とから構成されている。
【0020】第1クラッチディスク組立体3と第2クラ
ッチディスク組立体4とは、捩り振動を減衰するための
スプリング及び摺動部材からなるダンパーを共に有して
おり、トランスミッションのシャフトT1(図2では省
略)が中心部にスプライン係合している。また両クラッ
チディスク組立体3,4は、摩擦フェーシングからなり
シャフトT1にトルクを伝達可能である第1及び第2摩
擦ディスク3a,4aをそれぞれ外周部に有している。
第1クラッチディスク組立体3の第1摩擦ディスク3a
は、フライホイール2の摩擦面2aに近接して配置され
ている。第2クラッチディスク組立体4の第2摩擦ディ
スク4aは、第1摩擦ディスク3aのトランスミッショ
ンT側に配置されている。
ッチディスク組立体4とは、捩り振動を減衰するための
スプリング及び摺動部材からなるダンパーを共に有して
おり、トランスミッションのシャフトT1(図2では省
略)が中心部にスプライン係合している。また両クラッ
チディスク組立体3,4は、摩擦フェーシングからなり
シャフトT1にトルクを伝達可能である第1及び第2摩
擦ディスク3a,4aをそれぞれ外周部に有している。
第1クラッチディスク組立体3の第1摩擦ディスク3a
は、フライホイール2の摩擦面2aに近接して配置され
ている。第2クラッチディスク組立体4の第2摩擦ディ
スク4aは、第1摩擦ディスク3aのトランスミッショ
ンT側に配置されている。
【0021】クラッチカバー組立体5は、摩擦ディスク
3a,4aをフライホイール2と一体回転するように連
結、又は連結を解除するための機構である。クラッチカ
バー組立体5は、クラッチカバー8と、プレッシャープ
レート10と、中間プレート11と、第1ストラッププ
レート22と、押圧機構12と、フライホイールスペー
サ組立体7とから主に構成されている。クラッチカバー
8は、フライホイール2に固定された円板状かつ環状の
部材であり、第1及び第2クラッチディスク組立体3,
4を外周側から覆うように配置されている。
3a,4aをフライホイール2と一体回転するように連
結、又は連結を解除するための機構である。クラッチカ
バー組立体5は、クラッチカバー8と、プレッシャープ
レート10と、中間プレート11と、第1ストラッププ
レート22と、押圧機構12と、フライホイールスペー
サ組立体7とから主に構成されている。クラッチカバー
8は、フライホイール2に固定された円板状かつ環状の
部材であり、第1及び第2クラッチディスク組立体3,
4を外周側から覆うように配置されている。
【0022】クラッチカバー8のフライホイール2側に
は、フライホイールスペーサ組立体7が配置されてい
る。フライホイールスペーサ組立体7は、クラッチカバ
ー8の外周部8bとフライホイール2の外周部との軸方
向間に固定的に連結されたフライホイールスペーサ本体
7fと、後述するレバー機構26とを有している。フラ
イホイールスペーサ本体7fは、中間プレート11や第
2摩擦ディスク4aの外周側を覆う筒状の部材である。
フライホイールスペーサ本体7fには、軸方向に貫通す
る孔7dが複数設けられている。この孔7dを貫通する
第1ボルト9aが、クラッチカバー8の外周部8bをフ
ライホイール2の外周部に固定している。クラッチカバ
ー8はフライホイールスペーサ本体7fにより、フライ
ホイール2に対して軸方向の位置が決められている。す
なわち本実施形態においては、クラッチカバー8とフラ
イホイールスペーサ組立体7とは別個の部材として形成
され、第2ボルト9bにより互いに固定的に連結されて
いる。第2ボルト9bは、第1ボルト9aより軸方向寸
法が短く、フライホイールスペーサ本体7fに設けられ
たボルト孔7e(図4)に螺合している。フライホイー
ルスペーサ本体7fは、クラッチカバー8とともにフラ
イホイール2に固定された部材であり、広義のクラッチ
カバーである。フライホイールスペーサ本体7fの第1
軸方向側端面7aは、フライホイール2の外周側に弧状
に設けられた突出部2b(図2)に当接している。図4
に示すように、フライホイールスペーサ本体7fには、
後述するレバー機構26等を配置するための切欠き7b
が設けられている。切欠き7bは第1軸方向側(図4の
下側)が開いている。切欠き7bは円周方向に等間隔で
複数形成されている。
は、フライホイールスペーサ組立体7が配置されてい
る。フライホイールスペーサ組立体7は、クラッチカバ
ー8の外周部8bとフライホイール2の外周部との軸方
向間に固定的に連結されたフライホイールスペーサ本体
7fと、後述するレバー機構26とを有している。フラ
イホイールスペーサ本体7fは、中間プレート11や第
2摩擦ディスク4aの外周側を覆う筒状の部材である。
フライホイールスペーサ本体7fには、軸方向に貫通す
る孔7dが複数設けられている。この孔7dを貫通する
第1ボルト9aが、クラッチカバー8の外周部8bをフ
ライホイール2の外周部に固定している。クラッチカバ
ー8はフライホイールスペーサ本体7fにより、フライ
ホイール2に対して軸方向の位置が決められている。す
なわち本実施形態においては、クラッチカバー8とフラ
イホイールスペーサ組立体7とは別個の部材として形成
され、第2ボルト9bにより互いに固定的に連結されて
いる。第2ボルト9bは、第1ボルト9aより軸方向寸
法が短く、フライホイールスペーサ本体7fに設けられ
たボルト孔7e(図4)に螺合している。フライホイー
ルスペーサ本体7fは、クラッチカバー8とともにフラ
イホイール2に固定された部材であり、広義のクラッチ
カバーである。フライホイールスペーサ本体7fの第1
軸方向側端面7aは、フライホイール2の外周側に弧状
に設けられた突出部2b(図2)に当接している。図4
に示すように、フライホイールスペーサ本体7fには、
後述するレバー機構26等を配置するための切欠き7b
が設けられている。切欠き7bは第1軸方向側(図4の
下側)が開いている。切欠き7bは円周方向に等間隔で
複数形成されている。
【0023】図2に示す押圧機構12は、主に複数のコ
イルスプリング13とレリーズレバー43とから構成さ
れている。コイルスプリング13は軸方向に延びて配置
され、一端がクラッチカバー8に支持され他端がプレッ
シャープレート10に支持されている。これにより、コ
イルスプリング13はプレッシャープレート10に対し
て第1軸方向側に押圧力を与えている。コイルスプリン
グ13の軸方向両側には、コイルスプリング13の外周
を覆うカバー14が設けられている。
イルスプリング13とレリーズレバー43とから構成さ
れている。コイルスプリング13は軸方向に延びて配置
され、一端がクラッチカバー8に支持され他端がプレッ
シャープレート10に支持されている。これにより、コ
イルスプリング13はプレッシャープレート10に対し
て第1軸方向側に押圧力を与えている。コイルスプリン
グ13の軸方向両側には、コイルスプリング13の外周
を覆うカバー14が設けられている。
【0024】レリーズレバー43は、図示しないクラッ
チ操作機構によりプレッシャープレート10に対する押
圧力を解除するための部材である。レリーズレバー43
は、円周方向に等間隔で並んで配置された複数の部材か
らなる。各レリーズレバー43は放射状に延び、クラッ
チカバー8から延びる支持部46に揺動自在に支持され
た支点44と、プレッシャープレート10に揺動可能に
係合する作用部45とを有している。このレリーズレバ
ー43の半径方向内側端43aに、図示しないレリーズ
装置が第2軸方向側から力を与えると、レリーズレバー
43は支点44を中心に揺動し、作用部45が第2軸方
向側に移動する。すなわち、プレッシャープレート10
にコイルスプリング13からの力以上の力が作用するこ
とで、プレッシャープレート10は第2摩擦ディスク4
aから離れる方向に移動する。
チ操作機構によりプレッシャープレート10に対する押
圧力を解除するための部材である。レリーズレバー43
は、円周方向に等間隔で並んで配置された複数の部材か
らなる。各レリーズレバー43は放射状に延び、クラッ
チカバー8から延びる支持部46に揺動自在に支持され
た支点44と、プレッシャープレート10に揺動可能に
係合する作用部45とを有している。このレリーズレバ
ー43の半径方向内側端43aに、図示しないレリーズ
装置が第2軸方向側から力を与えると、レリーズレバー
43は支点44を中心に揺動し、作用部45が第2軸方
向側に移動する。すなわち、プレッシャープレート10
にコイルスプリング13からの力以上の力が作用するこ
とで、プレッシャープレート10は第2摩擦ディスク4
aから離れる方向に移動する。
【0025】プレッシャープレート10は、第2摩擦デ
ィスク4aのトランスミッション側に配置された環状の
部材である。プレッシャープレート10は、クラッチカ
バー8に一体回転可能かつ軸方向移動可能である。具体
的には、円周方向に並んだ複数の第2ストラッププレー
ト18により、プレッシャープレート10はクラッチカ
バー8に固定されている。各第2ストラッププレート1
8は、クラッチカバー8内でコイルスプリング13より
も半径方向外側に配置されている。第2ストラッププレ
ート18のR1側端は、リベット19によりクラッチカ
バー8に固定されている。第2ストラッププレート18
のR2側端は、プレッシャープレート10の外周部に設
けられた突出部10aに、ボルト20によって固定され
ている。なお、クラッチカバー8には、ボルト20の頭
部に対応する部分に孔8aが形成されている。
ィスク4aのトランスミッション側に配置された環状の
部材である。プレッシャープレート10は、クラッチカ
バー8に一体回転可能かつ軸方向移動可能である。具体
的には、円周方向に並んだ複数の第2ストラッププレー
ト18により、プレッシャープレート10はクラッチカ
バー8に固定されている。各第2ストラッププレート1
8は、クラッチカバー8内でコイルスプリング13より
も半径方向外側に配置されている。第2ストラッププレ
ート18のR1側端は、リベット19によりクラッチカ
バー8に固定されている。第2ストラッププレート18
のR2側端は、プレッシャープレート10の外周部に設
けられた突出部10aに、ボルト20によって固定され
ている。なお、クラッチカバー8には、ボルト20の頭
部に対応する部分に孔8aが形成されている。
【0026】プレッシャープレート10は、図4に示す
ように、外周面に固定された当接プレート36を備えて
いる。当接プレート36は、プレッシャープレート10
の外周面に2つのボルト37により固定されている固定
部36aと、固定部36aの第1軸方向側端部から半径
方向外側に延び、フライホイールスペーサ本体7fの切
欠き7b内に延びる延長部36bとから構成されてい
る。当接プレート36は、ボルト37によってプレッシ
ャープレート10に取り付けられ、プレッシャープレー
ト10の一部として動作する。ボルト37は、半径方向
外側からフライホイールスペーサ本体7fの切欠き7b
を通ってプレッシャープレート10に脱着可能である。
ように、外周面に固定された当接プレート36を備えて
いる。当接プレート36は、プレッシャープレート10
の外周面に2つのボルト37により固定されている固定
部36aと、固定部36aの第1軸方向側端部から半径
方向外側に延び、フライホイールスペーサ本体7fの切
欠き7b内に延びる延長部36bとから構成されてい
る。当接プレート36は、ボルト37によってプレッシ
ャープレート10に取り付けられ、プレッシャープレー
ト10の一部として動作する。ボルト37は、半径方向
外側からフライホイールスペーサ本体7fの切欠き7b
を通ってプレッシャープレート10に脱着可能である。
【0027】中間プレート11は、第1摩擦ディスク3
aと第2摩擦ディスク4aとの軸方向間に配置された環
状のプレートである。中間プレート11は、第1及び第
2摩擦ディスク3a,4aに対向する摩擦面を軸方向両
側面に有しており、フライホイール2と一体回転可能で
ある。当接部材30は、ボルト33により中間プレート
11に取り付けられ、中間プレート11の一部として動
作する。なお、ボルト33は、フライホイールスペーサ
本体7fの切欠き7bを通って中間プレート11に半径
方向外側から脱着可能である。
aと第2摩擦ディスク4aとの軸方向間に配置された環
状のプレートである。中間プレート11は、第1及び第
2摩擦ディスク3a,4aに対向する摩擦面を軸方向両
側面に有しており、フライホイール2と一体回転可能で
ある。当接部材30は、ボルト33により中間プレート
11に取り付けられ、中間プレート11の一部として動
作する。なお、ボルト33は、フライホイールスペーサ
本体7fの切欠き7bを通って中間プレート11に半径
方向外側から脱着可能である。
【0028】中間プレート11は、フライホイールスペ
ーサ本体7fに対して一体回転可能かつ軸方向移動可能
である。具体的には、円周方向に並んで設けられた複数
の第1ストラッププレート22によって、中間プレート
11はフライホイールスペーサ本体7fに固定されてい
る。第1ストラッププレート22は、中間プレート11
の外周部分において、フライホイール2に近接して配置
されている。各第1ストラッププレート22は板ばねで
あり、フライホイールスペーサ本体7fの切欠き7b内
に配置されている。第1ストラッププレート22は、R
1側端がボルト23によりフライホイールスペーサ本体
7fの第1軸方向側端面7aに固定され、R2側端が中
間プレート11に設けられた突出部11aの第1軸方向
側端面にボルト24により固定されている。図4に示す
クラッチ連結状態で、第1ストラッププレート22は、
軸方向にたわんでおり、中間プレート11に対してフラ
イホイール2から離れる方向に付勢力を与えている。な
お突出部11aは、中間プレート11の外周部から半径
方向外側に延び、フライホイールスペーサ本体7fの切
欠き7b内に延びている。
ーサ本体7fに対して一体回転可能かつ軸方向移動可能
である。具体的には、円周方向に並んで設けられた複数
の第1ストラッププレート22によって、中間プレート
11はフライホイールスペーサ本体7fに固定されてい
る。第1ストラッププレート22は、中間プレート11
の外周部分において、フライホイール2に近接して配置
されている。各第1ストラッププレート22は板ばねで
あり、フライホイールスペーサ本体7fの切欠き7b内
に配置されている。第1ストラッププレート22は、R
1側端がボルト23によりフライホイールスペーサ本体
7fの第1軸方向側端面7aに固定され、R2側端が中
間プレート11に設けられた突出部11aの第1軸方向
側端面にボルト24により固定されている。図4に示す
クラッチ連結状態で、第1ストラッププレート22は、
軸方向にたわんでおり、中間プレート11に対してフラ
イホイール2から離れる方向に付勢力を与えている。な
お突出部11aは、中間プレート11の外周部から半径
方向外側に延び、フライホイールスペーサ本体7fの切
欠き7b内に延びている。
【0029】フライホイールスペーサ組立体7のレバー
機構26は、クラッチ動作中に中間プレート11の軸方
向移動量をプレッシャープレート10の軸方向移動量に
対して所定の比に規制するための機構である。各レバー
機構26はフライホイールスペーサ本体7fの切欠き7
b内に配置されている。レバー機構26は主に、レバー
部材27と摩耗補償機構29とから構成されている。レ
バー部材27はツインクラッチ1の外周接線方向に延び
る部材である。レバー部材27は板金製である。
機構26は、クラッチ動作中に中間プレート11の軸方
向移動量をプレッシャープレート10の軸方向移動量に
対して所定の比に規制するための機構である。各レバー
機構26はフライホイールスペーサ本体7fの切欠き7
b内に配置されている。レバー機構26は主に、レバー
部材27と摩耗補償機構29とから構成されている。レ
バー部材27はツインクラッチ1の外周接線方向に延び
る部材である。レバー部材27は板金製である。
【0030】レバー部材27のR1側端27aは、R2
側端27bを軸方向移動可能とするようにフライホイー
ルスペーサ本体7fに軸支されている。具体的にはレバ
ー部材27のR1側端27aは、フライホイールスペー
サ本体7fを半径方向に貫通している揺動ピン47によ
ってフライホイールスペーサ本体7fに支持されてい
る。これによりレバー部材27は、R2側端27bが軸
方向に移動可能となっている。レバー部材27のR2側
端27bには、プレッシャープレート10の当接プレー
ト36が第2軸方向側から当接している。レバー部材2
7のR1側端27aとR2側端27bとの間に配置され
た中間部27cには、後述する摩耗補償機構29を介し
て中間プレート11の当接部材30が第1軸方向側から
当接している。R1側端27aとR2側端27bとの間
の長さと、R1側端27aと中間部27cとの間の長さ
との比は、1:0.5である。すなわち当接部材30
は、レバー部材27のちょうど中間位置に配置されてい
る中間部27cに当接している。
側端27bを軸方向移動可能とするようにフライホイー
ルスペーサ本体7fに軸支されている。具体的にはレバ
ー部材27のR1側端27aは、フライホイールスペー
サ本体7fを半径方向に貫通している揺動ピン47によ
ってフライホイールスペーサ本体7fに支持されてい
る。これによりレバー部材27は、R2側端27bが軸
方向に移動可能となっている。レバー部材27のR2側
端27bには、プレッシャープレート10の当接プレー
ト36が第2軸方向側から当接している。レバー部材2
7のR1側端27aとR2側端27bとの間に配置され
た中間部27cには、後述する摩耗補償機構29を介し
て中間プレート11の当接部材30が第1軸方向側から
当接している。R1側端27aとR2側端27bとの間
の長さと、R1側端27aと中間部27cとの間の長さ
との比は、1:0.5である。すなわち当接部材30
は、レバー部材27のちょうど中間位置に配置されてい
る中間部27cに当接している。
【0031】次に摩耗補償機構29について説明する。
摩耗補償機構29は、レバー部材27の中間部27cに
配置されている。摩耗補償機構29は図4及び図5に示
すように、中間部27cに摩擦係止された概ね円筒状の
ロールピン40と、ロールピン40に第1軸方向側から
嵌入するスタッドピン39とから構成されている。中間
部27cには、第2軸方向側に突出する円筒状の筒部2
7dが形成されている。筒部27dの孔にはロールピン
40がレバー部材27に対して軸方向移動可能に摩擦係
止されている。摩耗補償機構29のスタッドピン39に
は、当接部材30が第1軸方向側から当接している。
摩耗補償機構29は、レバー部材27の中間部27cに
配置されている。摩耗補償機構29は図4及び図5に示
すように、中間部27cに摩擦係止された概ね円筒状の
ロールピン40と、ロールピン40に第1軸方向側から
嵌入するスタッドピン39とから構成されている。中間
部27cには、第2軸方向側に突出する円筒状の筒部2
7dが形成されている。筒部27dの孔にはロールピン
40がレバー部材27に対して軸方向移動可能に摩擦係
止されている。摩耗補償機構29のスタッドピン39に
は、当接部材30が第1軸方向側から当接している。
【0032】ロールピン40は、軸方向に長く延びてお
り、軸方向に延びるスリットをさらに含む部材であり、
筒部27dの内側面に自らを押しつけることによって、
筒部27dの孔に摩擦係止されている。すなわちロール
ピン40は、第1軸方向に所定以上の力が作用するまで
は、筒部27dに対して移動不能となっている。スタッ
ドピン39は、頭部39aと、そこから第2軸方向側に
延びる円柱部39bとから構成されている。頭部39a
は円柱部39bより大径である。頭部39aはロールピ
ン40の第1軸方向側端面と当接部材30とに挟まれて
いる。また、頭部39aの第1軸方向側端面は、当接部
材30に当接する当接面となっており、この当接面は当
接部材30に向かって凸な球面である。円柱部39bは
ロールピン40の内部を延び、ロールピン40及び筒部
27dを貫通している。このようにスタッドピン39
は、クラッチレリーズ作動中にレバー部材27からの力
を受けロールピン40の第1軸方向側端面に対して力を
伝達する、またはクラッチ連結動作中にレバー部材27
からの力を中間プレート11に伝達するための部材であ
る。
り、軸方向に延びるスリットをさらに含む部材であり、
筒部27dの内側面に自らを押しつけることによって、
筒部27dの孔に摩擦係止されている。すなわちロール
ピン40は、第1軸方向に所定以上の力が作用するまで
は、筒部27dに対して移動不能となっている。スタッ
ドピン39は、頭部39aと、そこから第2軸方向側に
延びる円柱部39bとから構成されている。頭部39a
は円柱部39bより大径である。頭部39aはロールピ
ン40の第1軸方向側端面と当接部材30とに挟まれて
いる。また、頭部39aの第1軸方向側端面は、当接部
材30に当接する当接面となっており、この当接面は当
接部材30に向かって凸な球面である。円柱部39bは
ロールピン40の内部を延び、ロールピン40及び筒部
27dを貫通している。このようにスタッドピン39
は、クラッチレリーズ作動中にレバー部材27からの力
を受けロールピン40の第1軸方向側端面に対して力を
伝達する、またはクラッチ連結動作中にレバー部材27
からの力を中間プレート11に伝達するための部材であ
る。
【0033】次に、図6〜図9を用いて通常のクラッチ
連結動作及びクラッチレリーズ動作時の各部材の動きに
ついて説明する。なお、図6〜図9は動作を説明するた
めの模式図である。図6及び図8に示すクラッチ連結状
態において、図示しないレリーズ装置からレリーズレバ
ー43に押圧荷重が作用すると、図7に示す状態に移行
する。具体的には、レリーズレバー43の半径方向内側
端43aが第1軸方向側に押され、作用部45が第2軸
方向側に移動する。すなわちプレッシャープレート10
が第2摩擦ディスク4aから離れる方向に移動する。こ
れに従って、中間プレート11は第1ストラッププレー
ト22からの付勢力によって、第1摩擦ディスク3aか
ら離れる方向すなわちプレッシャープレート10側に移
動する。このとき、レバー機構26の働きにより、中間
プレート11の軸方向移動量は、レバーストローク全領
域にわたってプレッシャープレート10の軸方向移動量
の半分である。すなわち、プレッシャープレート10と
中間プレート11との隙間と、中間プレート11とフラ
イホイール2との隙間とは、全ストローク域において等
しく保たれる。
連結動作及びクラッチレリーズ動作時の各部材の動きに
ついて説明する。なお、図6〜図9は動作を説明するた
めの模式図である。図6及び図8に示すクラッチ連結状
態において、図示しないレリーズ装置からレリーズレバ
ー43に押圧荷重が作用すると、図7に示す状態に移行
する。具体的には、レリーズレバー43の半径方向内側
端43aが第1軸方向側に押され、作用部45が第2軸
方向側に移動する。すなわちプレッシャープレート10
が第2摩擦ディスク4aから離れる方向に移動する。こ
れに従って、中間プレート11は第1ストラッププレー
ト22からの付勢力によって、第1摩擦ディスク3aか
ら離れる方向すなわちプレッシャープレート10側に移
動する。このとき、レバー機構26の働きにより、中間
プレート11の軸方向移動量は、レバーストローク全領
域にわたってプレッシャープレート10の軸方向移動量
の半分である。すなわち、プレッシャープレート10と
中間プレート11との隙間と、中間プレート11とフラ
イホイール2との隙間とは、全ストローク域において等
しく保たれる。
【0034】以上の動作を実現するための機構につい
て、さらに詳細に説明する。中間プレート11は、当接
部材30によりレバー部材27の中間部27cを第2軸
方向側に押していく。このとき中間部27cの軸方向移
動量は、R2側端27bの移動量により制限されてい
る。すなわち中間部27cの軸方向移動量は、R2側端
27bの軸方向移動量(プレッシャープレート10の軸
方向移動量に等しい)の半分となっており、その結果、
中間プレート11の軸方向移動量がプレッシャープレー
ト10の軸方向移動量の半分を超えることはない。な
お、このとき摩耗補償機構29における筒部27dとロ
ールピン40との間には滑りが生じないように、摩擦係
数が設定されている。
て、さらに詳細に説明する。中間プレート11は、当接
部材30によりレバー部材27の中間部27cを第2軸
方向側に押していく。このとき中間部27cの軸方向移
動量は、R2側端27bの移動量により制限されてい
る。すなわち中間部27cの軸方向移動量は、R2側端
27bの軸方向移動量(プレッシャープレート10の軸
方向移動量に等しい)の半分となっており、その結果、
中間プレート11の軸方向移動量がプレッシャープレー
ト10の軸方向移動量の半分を超えることはない。な
お、このとき摩耗補償機構29における筒部27dとロ
ールピン40との間には滑りが生じないように、摩擦係
数が設定されている。
【0035】前述のように中間プレート11は、レリー
ズ全領域にわたってプレッシャープレート10の2分の
1の切れ代が得られるため、クラッチの切れ特性が良好
に維持される。図7及び図9に示すクラッチレリーズ状
態から、図示しないレリーズ装置がレリーズレバー43
への押圧を解除すると、図6及び図8に示すクラッチ連
結状態に移行する。具体的には、レリーズレバー43の
半径方向内側端43aへの第1軸方向への押圧が解除さ
れ、プレッシャープレート10がコイルスプリング13
に付勢されて第1軸方向側に移動する。このとき中間プ
レート11は、レバー機構26のはたらきによりプレッ
シャープレート10と同時に移動を開始する。中間プレ
ート11の移動量は、全ストローク領域にわたってプレ
ッシャープレート10の移動量の半分である。すなわ
ち、プレッシャープレート10と中間プレート11との
隙間と、中間プレート11とフライホイール2との隙間
とは均等に減少していき、最後に同時に接続が完了す
る。プレッシャープレート10は、レバー機構26を介
することによって、常に自らの軸方向移動量の1/2だ
け中間プレート11を第1軸方向側に移動させている。
ズ全領域にわたってプレッシャープレート10の2分の
1の切れ代が得られるため、クラッチの切れ特性が良好
に維持される。図7及び図9に示すクラッチレリーズ状
態から、図示しないレリーズ装置がレリーズレバー43
への押圧を解除すると、図6及び図8に示すクラッチ連
結状態に移行する。具体的には、レリーズレバー43の
半径方向内側端43aへの第1軸方向への押圧が解除さ
れ、プレッシャープレート10がコイルスプリング13
に付勢されて第1軸方向側に移動する。このとき中間プ
レート11は、レバー機構26のはたらきによりプレッ
シャープレート10と同時に移動を開始する。中間プレ
ート11の移動量は、全ストローク領域にわたってプレ
ッシャープレート10の移動量の半分である。すなわ
ち、プレッシャープレート10と中間プレート11との
隙間と、中間プレート11とフライホイール2との隙間
とは均等に減少していき、最後に同時に接続が完了す
る。プレッシャープレート10は、レバー機構26を介
することによって、常に自らの軸方向移動量の1/2だ
け中間プレート11を第1軸方向側に移動させている。
【0036】以上の動作を実現するための機構につい
て、さらに詳細に説明する。プレッシャープレート10
は、レバー部材27の中間部27cを介して当接部材3
0(すなわち中間プレート11)を第1軸方向側に押し
ていく。このときレバー機構26のレバー部材27で
は、中間部27cの軸方向移動量はR2側端27bの軸
方向移動量(プレッシャープレート10の軸方向移動量
に等しい)の半分となっている。その結果、中間部27
cに当接する中間プレート11の軸方向移動量が、R2
側端27bに当接するプレッシャープレート10の軸方
向移動量の半分となっている。これにより、特に、中間
プレート11の軸方向移動量がプレッシャープレート1
0の軸方向移動両の半分未満となることがないため、ク
ラッチの良好な連結が確保される。なお、このとき摩耗
補償機構29における筒部27dとロールピン40との
間には、滑りが生じないように摩擦係数が設定されてい
る。
て、さらに詳細に説明する。プレッシャープレート10
は、レバー部材27の中間部27cを介して当接部材3
0(すなわち中間プレート11)を第1軸方向側に押し
ていく。このときレバー機構26のレバー部材27で
は、中間部27cの軸方向移動量はR2側端27bの軸
方向移動量(プレッシャープレート10の軸方向移動量
に等しい)の半分となっている。その結果、中間部27
cに当接する中間プレート11の軸方向移動量が、R2
側端27bに当接するプレッシャープレート10の軸方
向移動量の半分となっている。これにより、特に、中間
プレート11の軸方向移動量がプレッシャープレート1
0の軸方向移動両の半分未満となることがないため、ク
ラッチの良好な連結が確保される。なお、このとき摩耗
補償機構29における筒部27dとロールピン40との
間には、滑りが生じないように摩擦係数が設定されてい
る。
【0037】以上に述べたように、第1摩擦ディスク3
aと第2摩擦ディスク4aとは、同時に連結するように
なっている。このため、クラッチ連結の時間差のために
先に連結されたクラッチディスク組立体が捩じれた状態
で他方のクラッチディスク組立体が連結されて、各クラ
ッチディスク組立体3,4において捩り特性の角度がず
れるという不具合を防ぐことができる。
aと第2摩擦ディスク4aとは、同時に連結するように
なっている。このため、クラッチ連結の時間差のために
先に連結されたクラッチディスク組立体が捩じれた状態
で他方のクラッチディスク組立体が連結されて、各クラ
ッチディスク組立体3,4において捩り特性の角度がず
れるという不具合を防ぐことができる。
【0038】次に、図10〜図14を用いて第1摩擦デ
ィスク3a及び第2摩擦ディスク4aに摩耗が生じた場
合の摩耗補償機構29の動作について説明する。なお、
図10〜図12は動作を説明するための模式図であり、
図13〜図14はそれらの部分拡大図である。図10に
示すクラッチ連結状態は、図6及び図8に対応してい
る。この状態から、第1摩擦ディスク3aと第2摩擦デ
ィスク4aとがともに摩耗しその摩耗量が同じである場
合には、図11の状態になる。すなわち、中間プレート
11は第1摩擦ディスク3aの摩耗量だけフライホイー
ル2側に移動し、プレッシャープレート10は第1摩擦
ディスク3aの摩耗量と第2摩擦ディスク4aの摩耗量
とを併せた量だけフライホイール2側に移動する。第1
摩擦ディスク3aの摩耗量と第2摩擦ディスク4aの摩
耗量とは等しいため、プレッシャープレート10の軸方
向移動量は、中間プレート11の軸方向移動量の2倍と
なっている。この結果、中間プレート11に設けられた
当接部材30の軸方向移動量に対して、プレッシャープ
レート10に設けられた当接プレート36の軸方向移動
量は2倍となっている。R1側端27a及びR2側端2
7bと、R1側端27a及び中間部27cとのスパン比
が1:0.5であるため、レバー部材27のR2側端2
7bは中間プレート11に当接する中間部27cの軸方
向移動量の2倍移動するようになっている。レバー部材
27は、プレッシャープレート10と中間プレート11
との軸方向の動きに従って、スタッドピン39の頭部3
9aを中心に軸方向に回転する。この結果、スタッドピ
ン39と当接部材30の第2軸方向側端面と、さらにR
2側端27bと当接プレート36の第1軸方向側端面と
は、共に接触状態を保ち続けており、第1及び第2摩擦
ディスク3a,4aが摩耗しても初期の切れ特性と連結
特性とが保持される。このとき、ロールピン40と筒部
27dとの間には滑りは生じず、図13に示す状態が保
たれる。
ィスク3a及び第2摩擦ディスク4aに摩耗が生じた場
合の摩耗補償機構29の動作について説明する。なお、
図10〜図12は動作を説明するための模式図であり、
図13〜図14はそれらの部分拡大図である。図10に
示すクラッチ連結状態は、図6及び図8に対応してい
る。この状態から、第1摩擦ディスク3aと第2摩擦デ
ィスク4aとがともに摩耗しその摩耗量が同じである場
合には、図11の状態になる。すなわち、中間プレート
11は第1摩擦ディスク3aの摩耗量だけフライホイー
ル2側に移動し、プレッシャープレート10は第1摩擦
ディスク3aの摩耗量と第2摩擦ディスク4aの摩耗量
とを併せた量だけフライホイール2側に移動する。第1
摩擦ディスク3aの摩耗量と第2摩擦ディスク4aの摩
耗量とは等しいため、プレッシャープレート10の軸方
向移動量は、中間プレート11の軸方向移動量の2倍と
なっている。この結果、中間プレート11に設けられた
当接部材30の軸方向移動量に対して、プレッシャープ
レート10に設けられた当接プレート36の軸方向移動
量は2倍となっている。R1側端27a及びR2側端2
7bと、R1側端27a及び中間部27cとのスパン比
が1:0.5であるため、レバー部材27のR2側端2
7bは中間プレート11に当接する中間部27cの軸方
向移動量の2倍移動するようになっている。レバー部材
27は、プレッシャープレート10と中間プレート11
との軸方向の動きに従って、スタッドピン39の頭部3
9aを中心に軸方向に回転する。この結果、スタッドピ
ン39と当接部材30の第2軸方向側端面と、さらにR
2側端27bと当接プレート36の第1軸方向側端面と
は、共に接触状態を保ち続けており、第1及び第2摩擦
ディスク3a,4aが摩耗しても初期の切れ特性と連結
特性とが保持される。このとき、ロールピン40と筒部
27dとの間には滑りは生じず、図13に示す状態が保
たれる。
【0039】次に、第2摩擦ディスク4aの摩耗量が第
1摩擦ディスク3aの摩耗量より大きい場合の摩耗補償
機構29の動作について説明する。この場合は、図10
及び図13の状態から図12に示す状態に移行する。こ
のとき、プレッシャープレート10の軸方向移動量は、
中間プレート11の軸方向移動量の2倍よりも大きくな
る。すなわち、レバー部材27のR2側端27bは、中
間部27cの軸方向移動量の2倍以上の距離を軸方向に
移動しなければならない。そのため、コイルスプリング
13の第1軸方向への押圧力により、筒部27dとロー
ルピン40との間に滑りが生じる。図14に示すよう
に、スタッドピン39は当接部材30に対して頭部39
aを中心に回転し、さらに筒部27dはロールピン40
に対して軸方向に滑りながら移動する。筒部27dとロ
ールピン40との間で発生する最大摩擦抵抗力は、コイ
ルスプリング13からプレッシャープレート10に作用
する押圧力より小さく設定されており、第2摩擦ディス
ク4aの摩耗によりプレッシャープレート10が中間プ
レート11の軸方向移動量の2倍以上の距離を軸方向に
移動しなければならない場合は、筒部27dがロールピ
ン40に対して滑る。筒部27dは、R2側端27bと
R1側端27aとの間と、中間部27cとR1側端27
aとの間との比が1:0.5となるまで、ロールピン4
0に対して滑り、スタッドピン39と当接部材30の第
2軸方向側端面と、R2側端27bと当接プレート36
の第1軸方向側端面とは当接状態を維持し、プレッシャ
ープレート10から第2摩擦ディスク4aへの十分な押
圧力が確保される。この結果、第2摩擦ディスク4aが
第1摩擦ディスク3a以上に摩耗した場合でも、初期の
切れ特性と連結特性とが保持される。
1摩擦ディスク3aの摩耗量より大きい場合の摩耗補償
機構29の動作について説明する。この場合は、図10
及び図13の状態から図12に示す状態に移行する。こ
のとき、プレッシャープレート10の軸方向移動量は、
中間プレート11の軸方向移動量の2倍よりも大きくな
る。すなわち、レバー部材27のR2側端27bは、中
間部27cの軸方向移動量の2倍以上の距離を軸方向に
移動しなければならない。そのため、コイルスプリング
13の第1軸方向への押圧力により、筒部27dとロー
ルピン40との間に滑りが生じる。図14に示すよう
に、スタッドピン39は当接部材30に対して頭部39
aを中心に回転し、さらに筒部27dはロールピン40
に対して軸方向に滑りながら移動する。筒部27dとロ
ールピン40との間で発生する最大摩擦抵抗力は、コイ
ルスプリング13からプレッシャープレート10に作用
する押圧力より小さく設定されており、第2摩擦ディス
ク4aの摩耗によりプレッシャープレート10が中間プ
レート11の軸方向移動量の2倍以上の距離を軸方向に
移動しなければならない場合は、筒部27dがロールピ
ン40に対して滑る。筒部27dは、R2側端27bと
R1側端27aとの間と、中間部27cとR1側端27
aとの間との比が1:0.5となるまで、ロールピン4
0に対して滑り、スタッドピン39と当接部材30の第
2軸方向側端面と、R2側端27bと当接プレート36
の第1軸方向側端面とは当接状態を維持し、プレッシャ
ープレート10から第2摩擦ディスク4aへの十分な押
圧力が確保される。この結果、第2摩擦ディスク4aが
第1摩擦ディスク3a以上に摩耗した場合でも、初期の
切れ特性と連結特性とが保持される。
【0040】この摩耗補償機構29では、第2摩擦ディ
スク4aの摩耗量が第1摩擦ディスク3aの摩耗量より
大きい場合に動作する摩耗補償機構29を、レバー部材
27の中間部27cに設けている。レバー部材27は熱
の発生しやすい摩擦連結部に当接しておらず、摩擦連結
部で発生する熱の伝達量が非常に少ないため、摩耗補償
機構29の各部材に熱膨張変形が生じにくい。この結
果、摩耗補償機構29の摩耗摺動部分、具体的には筒部
27dとロールピン40とが構成する摩擦摺動面の摩擦
係数が安定する。これにより、摩耗が発生していない状
態での滑りや、摩耗が発生したときの固着などの不具合
が生じにくい。
スク4aの摩耗量が第1摩擦ディスク3aの摩耗量より
大きい場合に動作する摩耗補償機構29を、レバー部材
27の中間部27cに設けている。レバー部材27は熱
の発生しやすい摩擦連結部に当接しておらず、摩擦連結
部で発生する熱の伝達量が非常に少ないため、摩耗補償
機構29の各部材に熱膨張変形が生じにくい。この結
果、摩耗補償機構29の摩耗摺動部分、具体的には筒部
27dとロールピン40とが構成する摩擦摺動面の摩擦
係数が安定する。これにより、摩耗が発生していない状
態での滑りや、摩耗が発生したときの固着などの不具合
が生じにくい。
【0041】(他の実施例)上記実施例では、フライホ
イールスペーサ組立体7とクラッチカバー8とは別個の
部材として形成され、互いに固定的に連結されている
が、両部材は、1つの部材として一体に形成されてもよ
い。
イールスペーサ組立体7とクラッチカバー8とは別個の
部材として形成され、互いに固定的に連結されている
が、両部材は、1つの部材として一体に形成されてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】本発明に係るツインクラッチにおけるレ
バー機構では、摩耗調整を行うための機構がレバー部材
に設けられているため、摩擦摺動部分の摩擦係数が安定
する。
バー機構では、摩耗調整を行うための機構がレバー部材
に設けられているため、摩擦摺動部分の摩擦係数が安定
する。
【図1】本発明に係るツインクラッチを備えた車の略
図。
図。
【図2】本発明の一実施形態としてのツインクラッチの
縦断面概略図。
縦断面概略図。
【図3】図2のツインクラッチの一部切欠き正面図。
【図4】図2のIII矢視部分図。
【図5】ロールピンの分解斜視図。
【図6】クラッチ連結状態を説明するためのレリーズレ
バーの模式図。
バーの模式図。
【図7】クラッチレリーズ状態を説明するためのレリー
ズレバーの模式図。
ズレバーの模式図。
【図8】クラッチレリーズ状態を説明するためのレバー
機構の模式図。
機構の模式図。
【図9】クラッチ連結状態を説明するためのレリーズレ
バーの模式図。
バーの模式図。
【図10】クラッチ連結状態のレバー機構の動作を説明
するためのレバー機構の模式図。
するためのレバー機構の模式図。
【図11】第1摩擦ディスクと第2摩擦ディスクの摩耗
量が同等である場合の図10に対応する図。
量が同等である場合の図10に対応する図。
【図12】第2摩擦ディスクの摩耗量が第1摩擦ディス
クの摩耗量より大きい場合の図10に対応する図。
クの摩耗量より大きい場合の図10に対応する図。
【図13】第1摩擦ディスクと第2摩擦ディスクとが摩
耗していない場合、または第1摩擦ディスクと第2摩擦
ディスクとの摩耗量が同等である場合の、摩耗補償機構
の部分拡大図。
耗していない場合、または第1摩擦ディスクと第2摩擦
ディスクとの摩耗量が同等である場合の、摩耗補償機構
の部分拡大図。
【図14】第2摩擦ディスクの摩耗量が第1摩擦ディス
クの摩耗量より大きい場合の、摩耗補償機構の部分拡大
図。
クの摩耗量より大きい場合の、摩耗補償機構の部分拡大
図。
1 ツインクラッチ 2 フライホイール 3 第1クラッチディスク組立体 4 第2クラッチディスク組立体 5 クラッチカバー組立体 7 フライホイールスペーサ組立体 26 レバー機構 27 レバー部材 27d 筒部 29 摩耗補償機構 39 スタッドピン(支持部材) 40 ロールピン(ブッシュ)
Claims (5)
- 【請求項1】摩擦面を有するフライホイールからトラン
スミッションのシャフトにトルクを伝達及び遮断するた
めのツインクラッチであり、第1摩擦連結部を有する第
1クラッチディスク組立体と、第2摩擦連結部を有する
第2クラッチディスク組立体と、前記第1摩擦連結部及
び前記第2摩擦連結部の軸方向間に配置され得る中間部
材と、前記第2摩擦連結部の前記トランスミッション側
に配置され得るプレッシャープレートと、前記プレッシ
ャープレートに対して押圧力を与えるための押圧機構
と、前記中間部材を前記摩擦面から離れる方向に付勢す
るための付勢部材と、前記第1及び第2クラッチディス
ク組立体を覆うクラッチカバーとを含むツインクラッチ
に用いられるフライホイールスペーサ組立体であって、 前記フライホイールと前記クラッチカバーとの軸方向間
に固定的に連結されるフライホイールスペーサ本体と、 前記プレッシャープレートの軸方向移動量に対して前記
中間部材の軸方向移動量を規制するための機構であっ
て、先端を軸方向移動可能とするように基端が前記フラ
イホイールスペーサ本体に軸支され前記プレッシャープ
レートが前記先端に前記トランスミッション側から当接
するレバー部材と、前記レバー部材の前記先端と前記基
端との間に配置され前記レバー部材に軸方向移動可能に
摩擦係止され前記中間部材が前記フライホイール側から
当接する係止部材とを有するレバー機構と、を備えた、
フライホイールスペーサ組立体。 - 【請求項2】前記レバー部材は、前記先端と前記基端と
の間に孔を有し、 前記係止部材は、前記孔に摩擦係止されたブッシュと、
前記ブッシュのフライホイール側端面と前記中間部材と
の間に挟まれた支持部材とを有している、請求項1に記
載のフライホイールスペーサ組立体。 - 【請求項3】前記支持部材は、前記中間部材に当接する
当接面を有し、 前記当接面は、前記中間部材に向かって凸である、 請求項1または2に記載のフライホイールスペーサ組立
体。 - 【請求項4】摩擦面を有するフライホイールからトラン
スミッションのシャフトにトルクを伝達及び遮断するた
めのツインクラッチであって、 前記摩擦面に近接して配置された第1摩擦連結部を有
し、前記シャフトにトルクを伝達可能な第1クラッチデ
ィスク組立体と、 前記第1摩擦連結部の前記トランスミッション側に配置
された第2摩擦連結部を有し、前記シャフトにトルクを
伝達可能な第2クラッチディスク組立体と、 前記フライホイールに固定され、前記第1及び第2クラ
ッチディスク組立体を覆うクラッチカバーと、 前記第1摩擦連結部と前記第2摩擦連結部との軸方向間
に配置され、前記フライホイールと一体回転可能である
中間部材と、 前記第2摩擦連結部の前記トランスミッション側に配置
され、前記クラッチカバーと一体回転可能であるプレッ
シャープレートと、 前記クラッチカバーに支持され、前記プレッシャープレ
ートに対して押圧力を与えるための押圧機構と、 前記中間部材を前記摩擦面から離れる方向に付勢するた
めの付勢部材と、 請求項1から3のいずれかに記載のフライホイールスペ
ーサ組立体と、を備えた、ツインクラッチ。 - 【請求項5】前記クラッチカバーと前記フライホイール
スペーサ組立体とは、別個の部材として形成され、互い
に固定的に連結されている、請求項4に記載のツインク
ラッチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11137012A JP2000329158A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | フライホイールスペーサ組立体及びツインクラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11137012A JP2000329158A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | フライホイールスペーサ組立体及びツインクラッチ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000329158A true JP2000329158A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15188763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11137012A Pending JP2000329158A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | フライホイールスペーサ組立体及びツインクラッチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000329158A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113513545A (zh) * | 2021-05-27 | 2021-10-19 | 郭佳 | 一种自调整离合器 |
-
1999
- 1999-05-18 JP JP11137012A patent/JP2000329158A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113513545A (zh) * | 2021-05-27 | 2021-10-19 | 郭佳 | 一种自调整离合器 |
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