JP2000329174A - 車両用ブレーキディスク - Google Patents
車両用ブレーキディスクInfo
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- JP2000329174A JP2000329174A JP11139818A JP13981899A JP2000329174A JP 2000329174 A JP2000329174 A JP 2000329174A JP 11139818 A JP11139818 A JP 11139818A JP 13981899 A JP13981899 A JP 13981899A JP 2000329174 A JP2000329174 A JP 2000329174A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振れや反りが発生しない車両用ブレーキディ
スクを提供する。 【解決手段】 ブレーキディスク1の内周部に第1の連
結用バー12と第2の連結用バー13とを設ける。第1
の連結用バー12を、径方向の外側へ向かうにしたがっ
て次第に周方向の一方に延びる細帯状に形成して周方向
に多数並設する。第2の連結用バー13を、山と谷とが
周方向に交互に並ぶように形成した。
スクを提供する。 【解決手段】 ブレーキディスク1の内周部に第1の連
結用バー12と第2の連結用バー13とを設ける。第1
の連結用バー12を、径方向の外側へ向かうにしたがっ
て次第に周方向の一方に延びる細帯状に形成して周方向
に多数並設する。第2の連結用バー13を、山と谷とが
周方向に交互に並ぶように形成した。
Description
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、制動力が作用する
外周部に放熱用空気通路を形成した強制空冷式の車両用
ブレーキディスクに関するものである。
外周部に放熱用空気通路を形成した強制空冷式の車両用
ブレーキディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、強制空冷式の車両用ブレーキディ
スク、いわゆるベンチレイテッドブレーキディスクは、
ブレーキパッドが摺接する外周部に放熱用空気通路を多
数形成している。この種のブレーキディスクとしては、
例えば特許第2835727号公報に開示されたものが
ある。
スク、いわゆるベンチレイテッドブレーキディスクは、
ブレーキパッドが摺接する外周部に放熱用空気通路を多
数形成している。この種のブレーキディスクとしては、
例えば特許第2835727号公報に開示されたものが
ある。
【0003】この公報に示されたブレーキディスクは、
車輪側に固定する内周部と、ブレーキパッドが摺接して
制動力が作用する外周部とを鋳造によって一体に成形
し、鋳造工程で放熱用空気通路を外周部に形成してい
る。このように鋳造によっ形成したブレーキディスク
は、必要最小限度の剛性を確保すると厚みが厚くなって
しまい、重量が重くなってしまう。
車輪側に固定する内周部と、ブレーキパッドが摺接して
制動力が作用する外周部とを鋳造によって一体に成形
し、鋳造工程で放熱用空気通路を外周部に形成してい
る。このように鋳造によっ形成したブレーキディスク
は、必要最小限度の剛性を確保すると厚みが厚くなって
しまい、重量が重くなってしまう。
【0004】放熱用空気通路を外周部に形成する構造を
採りながら、軽量化を図ることができる従来のブレーキ
ディスクとしては、外周部に放射状の多数のフィンを形
成し、これらのフィンの表裏両面にリング状の摩擦板を
固着したものがある。前記摩擦板は、耐摩耗性の高い材
料によって円環状に形成して前記フィンにろう付けして
いる。
採りながら、軽量化を図ることができる従来のブレーキ
ディスクとしては、外周部に放射状の多数のフィンを形
成し、これらのフィンの表裏両面にリング状の摩擦板を
固着したものがある。前記摩擦板は、耐摩耗性の高い材
料によって円環状に形成して前記フィンにろう付けして
いる。
【0005】また、前記フィンは、径方向の外側へ向か
うにしたがって回転方向の後方に延びるように傾斜さ
せ、遠心ファンの機能を有するように形成している。す
なわち、フィンどうしの間であって、摩擦板どうしの間
に放熱用空気通路が形成される構造を採っている。
うにしたがって回転方向の後方に延びるように傾斜さ
せ、遠心ファンの機能を有するように形成している。す
なわち、フィンどうしの間であって、摩擦板どうしの間
に放熱用空気通路が形成される構造を採っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに放熱用空気通路を鋳造で形成したブレーキディスク
や、摩擦板を固着して前記空気通路を形成したブレーキ
ディスクの何れにおいても、ブレーキパッドとの摩擦に
より外周部の温度が著しく上昇すると、ディスク全体が
反ったり、外周部に振れが発生するという問題があっ
た。
うに放熱用空気通路を鋳造で形成したブレーキディスク
や、摩擦板を固着して前記空気通路を形成したブレーキ
ディスクの何れにおいても、ブレーキパッドとの摩擦に
より外周部の温度が著しく上昇すると、ディスク全体が
反ったり、外周部に振れが発生するという問題があっ
た。
【0007】これは、外周部が熱膨張するときに内周部
によって熱膨張の方向が規制されることに起因すると考
えられる。すなわち、外周部は、ディスク外径が拡大す
るように熱膨張するが、内周部の剛性によって前記熱膨
張が妨げられるために外周部に熱応力が生じ、この熱応
力によって相対的に剛性が低い部分が変形するからであ
る。
によって熱膨張の方向が規制されることに起因すると考
えられる。すなわち、外周部は、ディスク外径が拡大す
るように熱膨張するが、内周部の剛性によって前記熱膨
張が妨げられるために外周部に熱応力が生じ、この熱応
力によって相対的に剛性が低い部分が変形するからであ
る。
【0008】また、フィンと摩擦板とによって放熱用空
気通路を形成したブレーキディスクにおいては、高温で
の使用頻度が多いと、上述した熱応力によってろう付け
部分が破損されるおそれがあった。これは、フィンの熱
変形量と摩擦板の熱変形量とに違いがあることに起因し
て生じる熱応力が、鋭利な角が形成される部分に接合し
たろう材に集中するからである。鋭利な角が形成される
部分とは、ブレーキディスクを軸線方向から見た状態で
外周部のフィンの側縁と摩擦板の内周側の端縁とが斜め
に交差する部分である。
気通路を形成したブレーキディスクにおいては、高温で
の使用頻度が多いと、上述した熱応力によってろう付け
部分が破損されるおそれがあった。これは、フィンの熱
変形量と摩擦板の熱変形量とに違いがあることに起因し
て生じる熱応力が、鋭利な角が形成される部分に接合し
たろう材に集中するからである。鋭利な角が形成される
部分とは、ブレーキディスクを軸線方向から見た状態で
外周部のフィンの側縁と摩擦板の内周側の端縁とが斜め
に交差する部分である。
【0009】このため、フィンと摩擦板とによって放熱
用空気通路を形成するブレーキディスクにおいては、ろ
う付け部分が熱応力で破損されないようにして信頼性を
向上させることが要請されている。
用空気通路を形成するブレーキディスクにおいては、ろ
う付け部分が熱応力で破損されないようにして信頼性を
向上させることが要請されている。
【0010】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、振れや反りが発生しない車両用ブレ
ーキディスクを提供することを第1の目的とし、また、
冷却用空気通路をフィンと摩擦板とによって形成して軽
量化を図りながら、ろう付け部分が破損されることがな
くて信頼性が高い車両用ブレーキディスクを提供するこ
とを第2の目的とする。
になされたもので、振れや反りが発生しない車両用ブレ
ーキディスクを提供することを第1の目的とし、また、
冷却用空気通路をフィンと摩擦板とによって形成して軽
量化を図りながら、ろう付け部分が破損されることがな
くて信頼性が高い車両用ブレーキディスクを提供するこ
とを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明に係る車両用ブレーキディスクは、内周部にお
ける車輪連結部分より外周側を、径方向の外側へ向かう
にしたがって次第に周方向の一方に延びる細帯状の第1
の連結用バーと、この第1の連結用バーの一端部に接続
した細帯状の第2の連結用バーとから形成し、前記第1
の連結用バーを周方向に間隔をおいて多数並設するとと
もに、前記第2の連結用バーを、山と谷とが周方向に交
互に並ぶように形成したものである。
に本発明に係る車両用ブレーキディスクは、内周部にお
ける車輪連結部分より外周側を、径方向の外側へ向かう
にしたがって次第に周方向の一方に延びる細帯状の第1
の連結用バーと、この第1の連結用バーの一端部に接続
した細帯状の第2の連結用バーとから形成し、前記第1
の連結用バーを周方向に間隔をおいて多数並設するとと
もに、前記第2の連結用バーを、山と谷とが周方向に交
互に並ぶように形成したものである。
【0012】本発明によれば、外周部の径方向への膨張
によって、主に第1の連結用バーが面方向に弾性変形
し、外周部の周方向への膨張によって、主に第2の連結
用バーが弾性変形する。
によって、主に第1の連結用バーが面方向に弾性変形
し、外周部の周方向への膨張によって、主に第2の連結
用バーが弾性変形する。
【0013】請求項2に記載した発明に係る車両用ブレ
ーキディスクは、請求項1に記載した発明に係る車両用
ブレーキディスクにおいて、第1の連結用バーを内周側
に配設するとともに第2の連結用バーを外周側に配設
し、外周部を、前記第2の連結用バーの山および谷の頂
部から径方向の外方へ放射状に延出させた多数の細帯状
フィンと、このフィンの表裏両面に接合した耐摩耗性の
高い材料からなる円環状の摩擦板とから形成したもので
ある。
ーキディスクは、請求項1に記載した発明に係る車両用
ブレーキディスクにおいて、第1の連結用バーを内周側
に配設するとともに第2の連結用バーを外周側に配設
し、外周部を、前記第2の連結用バーの山および谷の頂
部から径方向の外方へ放射状に延出させた多数の細帯状
フィンと、このフィンの表裏両面に接合した耐摩耗性の
高い材料からなる円環状の摩擦板とから形成したもので
ある。
【0014】この発明によれば、ブレーキディスクの軸
線方向から見た状態でフィンの側縁と摩擦板の内周縁と
が交差する部分に鋭利な角が形成されることはないか
ら、フィンと摩擦板の熱変形量の違いにより生じる熱応
力が前記接続部分の接合材に集中するのを阻止すること
ができる。
線方向から見た状態でフィンの側縁と摩擦板の内周縁と
が交差する部分に鋭利な角が形成されることはないか
ら、フィンと摩擦板の熱変形量の違いにより生じる熱応
力が前記接続部分の接合材に集中するのを阻止すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用ブレー
キディスクの一実施の形態を図1ないし図3によって詳
細に説明する。図1は本発明に係る車両用ブレーキディ
スクの正面図、図2は図1におけるII−II線断面図、図
3は第1および第2の連結用バーを説明するための正面
図である。
キディスクの一実施の形態を図1ないし図3によって詳
細に説明する。図1は本発明に係る車両用ブレーキディ
スクの正面図、図2は図1におけるII−II線断面図、図
3は第1および第2の連結用バーを説明するための正面
図である。
【0016】これらの図において符号1で示すものは、
この実施の形態によるブレーキディスクである。このブ
レーキディスク1は、図示していない雪上車の動力ユニ
ットに装備するもので、走行時には高速(8000rpm
〜8500rpm)で回転する回転軸(図示せず)に固定
する。
この実施の形態によるブレーキディスクである。このブ
レーキディスク1は、図示していない雪上車の動力ユニ
ットに装備するもので、走行時には高速(8000rpm
〜8500rpm)で回転する回転軸(図示せず)に固定
する。
【0017】このブレーキディスク1は、前記回転軸に
固定するボス2と、このボス2にリベット3によって固
定したディスク本体4と、このディスク本体4にろう付
けした摩擦板5とから構成している。この摩擦板5に図
示していないブレーキパッドが摺接する。
固定するボス2と、このボス2にリベット3によって固
定したディスク本体4と、このディスク本体4にろう付
けした摩擦板5とから構成している。この摩擦板5に図
示していないブレーキパッドが摺接する。
【0018】前記ボス2は、図2に示すように、鍛造に
よって軸貫通用の筒体6とディスク本体取付用のフラン
ジ7とを一体に形成している。前記筒体6は、図示して
いないキーによって前記回転軸に回転しないように固定
する構造を採っている。キー溝を符号6aで示す。前記
フランジ7は、図1に示すように正面視円形に形成して
おり、図2に示すように、リベット3を挿通させる貫通
孔7a(図2参照)を6箇所に穿設している。
よって軸貫通用の筒体6とディスク本体取付用のフラン
ジ7とを一体に形成している。前記筒体6は、図示して
いないキーによって前記回転軸に回転しないように固定
する構造を採っている。キー溝を符号6aで示す。前記
フランジ7は、図1に示すように正面視円形に形成して
おり、図2に示すように、リベット3を挿通させる貫通
孔7a(図2参照)を6箇所に穿設している。
【0019】前記ディスク本体4は、高張力鋼によって
円環板状に形成し、前記ボス2に固定する内周側円環部
11と、この内周側円環部11から径方向の外側に延び
る細帯状の第1の連結用バー12と、この第1の連結用
バー12の延設端に接続した細帯状の第2の連結用バー
13と、この第2の連結用バー13に連結され放射状に
延在するフィン14とを一体に形成している。
円環板状に形成し、前記ボス2に固定する内周側円環部
11と、この内周側円環部11から径方向の外側に延び
る細帯状の第1の連結用バー12と、この第1の連結用
バー12の延設端に接続した細帯状の第2の連結用バー
13と、この第2の連結用バー13に連結され放射状に
延在するフィン14とを一体に形成している。
【0020】前記内周側円環部11と、第1の連結用バ
ー12および第2の連結用バー13とが本願発明に係る
ブレーキディスク1の内周部を構成し、前記フィン14
および摩擦板5が本願発明に係るブレーキディスク1の
外周部を構成している。
ー12および第2の連結用バー13とが本願発明に係る
ブレーキディスク1の内周部を構成し、前記フィン14
および摩擦板5が本願発明に係るブレーキディスク1の
外周部を構成している。
【0021】前記内周側円環部11は、図2に示すよう
に、リベット3を挿通させる貫通孔11aを6箇所に穿
設し、前記フランジ7に重ねた状態でリベット3によっ
て固定している。この内周側円環部11が本発明に係る
車輪連結部分を構成している。
に、リベット3を挿通させる貫通孔11aを6箇所に穿
設し、前記フランジ7に重ねた状態でリベット3によっ
て固定している。この内周側円環部11が本発明に係る
車輪連結部分を構成している。
【0022】前記リベット3は、プレスかしめ式のもの
を使用し、フランジ7の貫通孔7aと内周側円環部11
の貫通孔11aの孔壁面に隙間なく密着するようにして
いる。この構造を採ることにより、ディスク本体4から
ボス2に制動力が伝達されるときに、制動力を全てのリ
ベット3に略均等に分配させることができる。
を使用し、フランジ7の貫通孔7aと内周側円環部11
の貫通孔11aの孔壁面に隙間なく密着するようにして
いる。この構造を採ることにより、ディスク本体4から
ボス2に制動力が伝達されるときに、制動力を全てのリ
ベット3に略均等に分配させることができる。
【0023】前記第1の連結用バー12は、図3におい
て右下がりのハッチングを付して示すように、前記内周
側円環部11から径方向の外側へ向かうにしたがって次
第に周方向の一方に延びるように形成し、周方向に間隔
をおいて複数並設している。
て右下がりのハッチングを付して示すように、前記内周
側円環部11から径方向の外側へ向かうにしたがって次
第に周方向の一方に延びるように形成し、周方向に間隔
をおいて複数並設している。
【0024】前記第2の連結用バー12は、図3におい
て左下がりのハッチングを付して示すように、山と谷と
が周方向に交互に並ぶように形成している。この実施の
形態では、谷の頂部に前記第1の連結用バー12の一端
を接続している。
て左下がりのハッチングを付して示すように、山と谷と
が周方向に交互に並ぶように形成している。この実施の
形態では、谷の頂部に前記第1の連結用バー12の一端
を接続している。
【0025】前記フィン14は、ディスク本体4の外周
縁に溝を放射状に設けることによって細帯状に形成し、
前記第2の連結用バー13の山および谷の頂部から径方
向の外方へ径方向に沿って直線状に延在させている。
縁に溝を放射状に設けることによって細帯状に形成し、
前記第2の連結用バー13の山および谷の頂部から径方
向の外方へ径方向に沿って直線状に延在させている。
【0026】前記摩擦板5は、耐摩耗性の高い材料によ
って円環状に形成し、前記フィン14の表裏両面にろう
付けによって接合している。このように摩擦板5をフィ
ン14に接合することによって、フィン14どうしの間
であって、表裏両側の摩擦板5どうしの間に放熱用空気
通路15が形成される。
って円環状に形成し、前記フィン14の表裏両面にろう
付けによって接合している。このように摩擦板5をフィ
ン14に接合することによって、フィン14どうしの間
であって、表裏両側の摩擦板5どうしの間に放熱用空気
通路15が形成される。
【0027】すなわち、このブレーキディスク1が回転
すると、フィン14の基端部どうしの間であって摩擦板
5の内周縁より径方向の内側に形成された空間Sから空
気が前記空気通路15内に流入し、この空気が空気通路
15内を径方向の外側に流れてブレーキディスク1の外
周縁から外方に排出される。前記空気通路15内を空気
が流れることによって、このブレーキディスク1の最も
温度が上昇する外周部が冷却される。
すると、フィン14の基端部どうしの間であって摩擦板
5の内周縁より径方向の内側に形成された空間Sから空
気が前記空気通路15内に流入し、この空気が空気通路
15内を径方向の外側に流れてブレーキディスク1の外
周縁から外方に排出される。前記空気通路15内を空気
が流れることによって、このブレーキディスク1の最も
温度が上昇する外周部が冷却される。
【0028】上述したように構成した車両用ブレーキデ
ィスク1によれば、摩擦板5にブレーキパッドが摺接す
ることによって摩擦熱で外周部の温度が上昇する。外周
部は、放熱用空気通路15中を空気が流れることによっ
て冷却される。しかし、制動状態が長く継続されたり、
制動を頻繁に行ったりした場合には、外周部の温度は放
熱により冷却されるにもかかわらず更に上昇する。
ィスク1によれば、摩擦板5にブレーキパッドが摺接す
ることによって摩擦熱で外周部の温度が上昇する。外周
部は、放熱用空気通路15中を空気が流れることによっ
て冷却される。しかし、制動状態が長く継続されたり、
制動を頻繁に行ったりした場合には、外周部の温度は放
熱により冷却されるにもかかわらず更に上昇する。
【0029】ブレーキディスク1の外周部は温度が上昇
すると、径が大きくなるように熱膨張する。すなわち、
外周部は径方向と周方向の両方に伸びるようになる。こ
のように外周部が膨張するときには、外周部の一部を構
成するフィン14がこのブレーキディスク1の内周部と
一体に形成されているから、外周部が内周部を径方向と
周方向に引っ張るような熱応力が発生する。
すると、径が大きくなるように熱膨張する。すなわち、
外周部は径方向と周方向の両方に伸びるようになる。こ
のように外周部が膨張するときには、外周部の一部を構
成するフィン14がこのブレーキディスク1の内周部と
一体に形成されているから、外周部が内周部を径方向と
周方向に引っ張るような熱応力が発生する。
【0030】内周部が径方向に引っ張られると、主に第
1の連結用バー12が内周側端部を基端として延在方向
が径方向に近づくように弾性変形する。すなわち、第1
の連結用バー12は、図1中に二点鎖線Aで示すように
弾性変形する。また、内周部が周方向に引っ張られる
と、主に第2の連結用バー13が山と谷の起伏が緩やか
になるように弾性変形する。
1の連結用バー12が内周側端部を基端として延在方向
が径方向に近づくように弾性変形する。すなわち、第1
の連結用バー12は、図1中に二点鎖線Aで示すように
弾性変形する。また、内周部が周方向に引っ張られる
と、主に第2の連結用バー13が山と谷の起伏が緩やか
になるように弾性変形する。
【0031】したがって、このブレーキディスク1は、
第1の連結用バー12が弾性変形することによって主に
外周部の径方向への伸びが許容され、第2の連結用バー
13が弾性変形することによって主に外周部の周方向へ
の伸びが許容されるから、ブレーキディスク1の主面に
沿う方向(径方向)に外周部が変形し易くなり、振れや
反りは発生し難くなる。
第1の連結用バー12が弾性変形することによって主に
外周部の径方向への伸びが許容され、第2の連結用バー
13が弾性変形することによって主に外周部の周方向へ
の伸びが許容されるから、ブレーキディスク1の主面に
沿う方向(径方向)に外周部が変形し易くなり、振れや
反りは発生し難くなる。
【0032】また、フィン14を径方向に沿って一直線
状に延びるように形成しているから、ブレーキディスク
1を図1に示すように軸線方向から見た状態でフィン1
4の側縁と摩擦板5の内周縁とが交差する接続部分に鋭
利な角が形成されることはなくなる。この結果、フィン
14と摩擦板5の熱変形量の違いにより生じる熱応力が
前記接続部分のろう材に集中するのを阻止することがで
きる。
状に延びるように形成しているから、ブレーキディスク
1を図1に示すように軸線方向から見た状態でフィン1
4の側縁と摩擦板5の内周縁とが交差する接続部分に鋭
利な角が形成されることはなくなる。この結果、フィン
14と摩擦板5の熱変形量の違いにより生じる熱応力が
前記接続部分のろう材に集中するのを阻止することがで
きる。
【0033】したがって、前記接続部分のろう材が熱応
力によって損傷されるのを阻止することができる。
力によって損傷されるのを阻止することができる。
【0034】なお、この実施の形態では第1の連結用バ
ー12を内周側に配設するとともに第2の連結用バー1
3を外周側に配設した例を示したが、これら両連結用バ
ー12,13の径方向の位置は適宜変更することができ
る。すなわち、第2の連結用バー13を内周側に配設し
て第1の連結用バー12を外周側に配設することができ
る。
ー12を内周側に配設するとともに第2の連結用バー1
3を外周側に配設した例を示したが、これら両連結用バ
ー12,13の径方向の位置は適宜変更することができ
る。すなわち、第2の連結用バー13を内周側に配設し
て第1の連結用バー12を外周側に配設することができ
る。
【0035】また、ブレーキディスク1の内周部に第1
の連結用バー12と第2の連結用バー13を設けてあれ
ば、外周部は摩擦板5を用いない構造を採ることもでき
る。すなわち、前記両連結用バー12,13を有する内
周部と、放熱用空気通路を有する外周部を鋳造で一体に
形成してもよい。
の連結用バー12と第2の連結用バー13を設けてあれ
ば、外周部は摩擦板5を用いない構造を採ることもでき
る。すなわち、前記両連結用バー12,13を有する内
周部と、放熱用空気通路を有する外周部を鋳造で一体に
形成してもよい。
【0036】さらに、この実施の形態では雪上車用のブ
レーキディスクに本発明を適用する場合に採る形態を示
したが、雪上車の他に自動二輪車、自動三輪車、四輪車
などの車両にも適用することができる。
レーキディスクに本発明を適用する場合に採る形態を示
したが、雪上車の他に自動二輪車、自動三輪車、四輪車
などの車両にも適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
周部の径方向への膨張によって、主に第1の連結用バー
が面方向に弾性変形し、外周部の周方向への膨張によっ
て、主に第2の連結用バーが弾性変形する。したがっ
て、ブレーキディスクの主面に沿う方向に外周部が変形
し易くなるなるから、振れや反りが発生しないブレーキ
ディスクを提供することができる。
周部の径方向への膨張によって、主に第1の連結用バー
が面方向に弾性変形し、外周部の周方向への膨張によっ
て、主に第2の連結用バーが弾性変形する。したがっ
て、ブレーキディスクの主面に沿う方向に外周部が変形
し易くなるなるから、振れや反りが発生しないブレーキ
ディスクを提供することができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、フィンどう
しの間に形成された空気通路に回転時に空気が流れるか
ら、複数の部材を組合わせることによって放熱用空気通
路が形成された強制空冷式のブレーキディスクを製造す
ることができる。このブレーキディスクは、前記空気通
路を鋳造で形成する場合に較べて薄く形成することがで
き、軽量化を図ることができる。コストも著しく高くな
ることはない。
しの間に形成された空気通路に回転時に空気が流れるか
ら、複数の部材を組合わせることによって放熱用空気通
路が形成された強制空冷式のブレーキディスクを製造す
ることができる。このブレーキディスクは、前記空気通
路を鋳造で形成する場合に較べて薄く形成することがで
き、軽量化を図ることができる。コストも著しく高くな
ることはない。
【0039】また、ブレーキディスクの軸線方向から見
た状態でフィンの側縁と摩擦板の内周縁とが交差する接
続部分に鋭利な角が形成されることはないから、フィン
と摩擦板の熱変形量の違いにより生じる熱応力が前記接
続部分の接合材に集中するのを阻止することができる。
た状態でフィンの側縁と摩擦板の内周縁とが交差する接
続部分に鋭利な角が形成されることはないから、フィン
と摩擦板の熱変形量の違いにより生じる熱応力が前記接
続部分の接合材に集中するのを阻止することができる。
【0040】したがって、前記接続部分の接合材が熱応
力によって損傷されるのを阻止することができるから、
薄く形成して軽量化を図ることができる構造を採りなが
ら、信頼性が高い車両用ブレーキディスクを提供するこ
とができる。
力によって損傷されるのを阻止することができるから、
薄く形成して軽量化を図ることができる構造を採りなが
ら、信頼性が高い車両用ブレーキディスクを提供するこ
とができる。
【図1】 本発明に係る車両用ブレーキディスクの正面
図である。
図である。
【図2】 図1におけるII−II線断面図である。
【図3】 第1および第2の連結用バーを説明するため
の正面図である。
の正面図である。
1…ブレーキディスク、2…ボス、4…ディスク本体、
5…摩擦板、11…内周側円環部、12…第1の連結用
バー、13…第2の連結用バー、14…フィン、15…
放熱用空気通路。
5…摩擦板、11…内周側円環部、12…第1の連結用
バー、13…第2の連結用バー、14…フィン、15…
放熱用空気通路。
Claims (2)
- 【請求項1】 車輪側に固定する内周部と、制動力が作
用する外周部とを一体に形成したブレーキディスクにお
いて、前記内周部における車輪連結部分より外周側を、
径方向の外側へ向かうにしたがって次第に周方向の一方
に延びる細帯状の第1の連結用バーと、この第1の連結
用バーの延設端に接続した細帯状の第2の連結用バーと
から形成し、前記第1の連結用バーを周方向に間隔をお
いて多数並設するとともに、前記第2の連結用バーを、
山と谷とが周方向に交互に並ぶように形成したことを特
徴とする車両用ブレーキディスク。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用ブレーキディスク
において、第1の連結用バーを内周側に配設するととも
に第2の連結用バーを外周側に配設し、外周部を、前記
第2の連結用バーの山および谷の頂部から径方向の外方
へ放射状に延出させた多数の細帯状フィンと、このフィ
ンの表裏両面に接合した耐摩耗性の高い材料からなる円
環状の摩擦板とから形成したことを特徴とする車両用ブ
レーキディスク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11139818A JP2000329174A (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 車両用ブレーキディスク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11139818A JP2000329174A (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 車両用ブレーキディスク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000329174A true JP2000329174A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15254185
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11139818A Pending JP2000329174A (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 車両用ブレーキディスク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000329174A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008291997A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Dr Ing H C F Porsche Ag | ブレーキディスク本体部の製造方法及び摩擦部 |
| JP2012511129A (ja) * | 2008-12-08 | 2012-05-17 | シート キャスト テクノロジーズ ゲーエムベーハー | ブレーキディスクおよびブレーキディスクを製造するための方法 |
-
1999
- 1999-05-20 JP JP11139818A patent/JP2000329174A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008291997A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Dr Ing H C F Porsche Ag | ブレーキディスク本体部の製造方法及び摩擦部 |
| JP2012511129A (ja) * | 2008-12-08 | 2012-05-17 | シート キャスト テクノロジーズ ゲーエムベーハー | ブレーキディスクおよびブレーキディスクを製造するための方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060417 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080307 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080617 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081021 |