JP2000329226A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2000329226A
JP2000329226A JP14157799A JP14157799A JP2000329226A JP 2000329226 A JP2000329226 A JP 2000329226A JP 14157799 A JP14157799 A JP 14157799A JP 14157799 A JP14157799 A JP 14157799A JP 2000329226 A JP2000329226 A JP 2000329226A
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shift
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map
characteristic
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JP14157799A
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Inventor
Yoshikazu Ishikawa
義和 石川
Takamichi Shimada
貴通 嶋田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でありながら、運転者のアクセル
ワークに応じて迅速にキックダウンして要求される駆動
力を適正に出力し、ドライバビリティを向上させる。 【解決手段】 車速とスロットル開度に応じて予め設定
された第1の自動変速特性(Dnマップ)とマニュアル
モードの特性(Mnマップ)を運転者の指令に応じて切
り換え可能とすると共に、マニュアルモードの特性(M
nマップ)が所定車速V0以上、かつ全開付近の所定高
スロットル開度θTH2でキックダウンを生じるように
設定する。また、最大変速比(1速)を除くと共に、切
り換え手段をシフトレバーに設けて容易に切り換え自在
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動変速機の制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の制御装置においては、従
来、車速とスロットル開度に応じて予め設定された自動
変速特性に従って複数の変速比のいずれかとなるように
油圧機構を駆動して変速制御している。
【0003】そのような制御装置において、走行状況に
よっては頻繁に変速が繰り返されることから、例えば、
特開平10−238624号あるいは特開平10−10
3496号公報で提案されるように、自動変速特性に加
えてマニュアル(手動)変速特性を備え、両者の間での
切り換え可能とした自動変速機の制御装置が提案されて
いる。
【0004】また、特公平6−58150号公報などに
おいて、運転席のシフトレバーにホールドスイッチ(変
速段保持スイッチ)を設け、走行中にホードスイッチを
押すと、自動変速モードの直前の変速段(変速比)をホ
ールドするようにした自動変速機の制御装置も提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】車両の走行状況、例え
ば登坂路あるいは高速路走行などにおいて運転者がキッ
クダウンして加速を要求する場合があり、そのような際
には運転者のアクセルワークに応じた駆動力を走行状況
に応じて適正に出力するように変速制御するのがドライ
バビリティ向上の点で望ましい。一般的な自動変速特性
は市街地走行も含むあらゆる走行状況に対応するように
設定されるため、万人向けの平均的な特性となってお
り、そのような要求に十分に応えることができない。
【0006】そのために上記した従来技術が提案されて
いる訳であるが、例えば特公平6−58150号公報提
案技術においてもマニュアルモードにあって変速段のホ
ールド中に車速が所定車速以下になるとシフトダウンさ
れるものの、運転者のキックダウン要求などに十分に応
えることができなかった。
【0007】さらに、低速走行から加速したときなどの
場合、変速段を高速段に保持しているために機関回転数
が過度に低く、発進性能が低下する恐れがあり、そのよ
うな不都合を回避するためには一旦自動変速モードに戻
す必要があった。この場合、保持モードから自動変速モ
ードに切り替わることにより、予期しない変速ショック
が起こる可能性があった。
【0008】また、特開平10−238624号あるい
は特開平10−103496号公報で提案される自動変
速特性に加えてマニュアル(手動)変速特性を備えて切
り換え可能とした技術にあっては、切り換え時のショッ
ク低減などから構成が複雑となる憾みがあった。特に、
後者にあっては、マニュアルレバーと変速パターン切り
換えスイッチの双方を操作して変速マップを選択するよ
うに構成されているため、運転者に複雑な操作を要求す
る嫌いがあった。
【0009】従って、この発明の目的は上記した課題を
解決し、簡易な構成でありながら、運転者のアクセルワ
ークに応じて迅速にキックダウンして要求される駆動力
を適正に出力し、よってドライバビリティを向上させる
ようにした自動変速機の制御装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、この発明は請求項1項において、車速とスロット
ル開度に応じて予め設定された自動変速特性に従って変
速制御する自動変速機の制御装置において、前記自動変
速特性に従って変速制御されるとき、運転者の操作に応
じてマニュアルモードヘの切換を指令する切換指令手
段、および前記マニュアルモードへの切換が指令された
とき、前記自動変速特性から予め設定された所定のマニ
ュアルモードに切り換え、前記マニュアルモードに従っ
て変速制御する変速制御手段を備えると共に、前記マニ
ュアルモードの特性が、所定車速以上で、かつ全開付近
の所定高スロットル開度でキックダウンを生じるように
設定される如く構成した。
【0011】マニュアルモードの特性が、所定車速以上
で、かつ全開付近の所定高スロットル開度でキックダウ
ンを生じるように設定される如く構成したので、簡易な
構成でありながら、運転者のアクセルワークに応じて迅
速にキックダウンして要求される駆動力を適正に出力
し、よってドライバビリティを向上させることができ
る。また、前記スロットル開度未満においてホールド機
能も得られることから、不意のキックダウンなどによる
変速ショックも発生することがないので、その点でも一
層好ましい。
【0012】請求項2項にあっては、前記自動変速特性
がシフトレバーを介して選択可能な複数のレンジを備え
ると共に、前記切換手段が前記シフトレバー上に設けら
れ、よって前記マニュアルモードの特性が前記複数のレ
ンジに対応して切り換え可能に構成される如く構成し
た。
【0013】切換手段がシフトレバー上に設けられ、よ
って前記マニュアルモードの特性が複数のレンジに対応
して切り換え可能に構成される如く構成したので、一層
簡易な構成でありながら、運転者のアクセルワークに応
じて迅速にキックダウンして要求される駆動力を適正に
出力し、よってドライバビリティを向上させることがで
きる。また、自動変速特性の各レンジに対応したマニュ
アルモードの特性により、降坂走行などで勾配に応じて
運転者が選択した特性によって安定した車速で走行する
ことも可能となる。
【0014】請求項3項にあっては、前記マニュアルモ
ードの特性が、前記自動変速特性の最大変速比未満の変
速比となるように設定される如く構成した。
【0015】前記マニュアルモードの特性が前記自動変
速特性の最大変速比未満の変速比となるように設定され
る如く構成したので、前記した作用、効果に加え、予期
しない変速を確実に防止することができると共に、雪道
走行時などのドライバビリティを一層向上させることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明
の一つの実施の形態に係る自動変速機の制御装置を説明
する。
【0017】図1はその装置を全体的に示す概略図であ
る。
【0018】以下説明すると、符号Tは自動変速機(以
下「トランスミッション」という)を示す。トランスミ
ッションTは、内燃機関(以下「エンジン」という)E
のクランクシャフト1にロックアップ機構Lを有するト
ルクコンバータ2を介して接続されたメインシャフトM
Sと、このメインシャフトMSに複数のギヤ列を介して
接続されたカウンタシャフトCSとを備える。
【0019】メインシャフトMSには、メイン1速ギヤ
3、メイン2速ギヤ4、メイン3速ギヤ5、メイン4速
ギヤ6、およびメインリバースギヤ7が支持される。ま
た、カウンタシャフトCSには、メイン1速ギヤ3に噛
合するカウンタ1速ギヤ8、メイン2速ギヤ4と噛合す
るカウンタ2速ギヤ9、メイン3速ギヤ5に噛合するカ
ウンタ3速ギヤ10、メイン4速ギヤ6に噛合するカウ
ンタ4速ギヤ11、およびメインリバースギヤ7にリバ
ースアイドルギヤ13を介して接続されるカウンタリバ
ースギヤ12が支持される。
【0020】上記において、メインシャフトMSに相対
回転自在に支持されたメイン1速ギヤ3を1速用油圧ク
ラッチC1でメインシャフトMSに結合すると、1速
(変速段)が確立する。1速用油圧クラッチC1は、2
速〜4速(変速段)の確立時にも連結状態に保持される
ため、カウンタ1速ギヤ8は、ワンウェイクラッチCO
Wを介して支持される。
【0021】メインシャフトMSに相対回転自在に支持
されたメイン2速ギヤ4を2速用油圧クラッチC2でメ
インシャフトMSに結合すると、2速(変速段)が確立
する。カウンタシャフトCSに相対回転自在に支持され
たカウンタ3速ギヤ10を3速用油圧クラッチC3でカ
ウンタシャフトCSに結合すると、3速(変速段)が確
立する。
【0022】カウンタシャフトCSに相対回転自在に支
持されたカウンタ4速ギヤ11をセレクタギヤSGでカ
ウンタシャフトCSに結合した状態で、メインシャフト
MSに相対回転自在に支持されたメイン4速ギヤ6を4
速−リバース用油圧クラッチC4RでメインシャフトM
Sに結合すると、4速(変速段)が確立する。
【0023】カウンタシャフトCSに相対回転自在に支
持されたカウンタリバースギヤ12をセレクタギヤSG
でカウンタシャフトCSに結合した状態で、メインシャ
フトMSに相対回転自在に支持されたメインリバースギ
ヤ7を前記4速−リバース用油圧クラッチC4Rでメイ
ンシャフトMSに結合すると、後進変速段が確立する。
【0024】そして、カウンタシャフトCSの回転は、
ファイナルドライブギヤ14およびファイナルドリブン
ギヤ15を介してディファレンシャルDに伝達され、そ
れから左右のドライブシャフト16,16を介し、内燃
機関EおよびトランスミッションTが搭載される車両
(図示せず)の駆動輪W,Wに伝達される。
【0025】車両運転席(図示せず)のフロア付近に
は、シフトレバー18が設けられる。シフトレバー18
は、具体的には図2に示す如く、コンソールボックス2
0のスロット20a内に移動自在に収容される。シフト
レバー18はその頂部にノブボタンからなるマニュアル
モードスイッチ(前記した切換指令手段)18aを備え
る。
【0026】図2においてシフトレバー18がスロット
中央の" D4" に位置されると、一般的な自動変速モー
ドとなり、図3に示す自動変速特性(前記した自動変速
特性。以下「D4マップ」という)に従って車速Vとス
ロットル開度θTHから変速段(変速比)が検索され
る。図示は省略するが、" D3" 位置にあるときも、類
似する特性(「D3マップ」という)に従って変速段が
検索される(これらDnマップに従って行われる変速制
御を「自動変速モード」という。
【0027】Dnマップ、特にD4マップは、油温低温
時の油圧作動遅れなどに対しても余裕を持った(全開)
シフトマップ点を備えており、また万人向けの設定とな
っているため、速やかに1速、2速、3速、4速とシフ
トアップする特性に設定される。具体的には、1/8開
度までは、10km/hで1速から2速に、25km/
hで2速から3速に、44km/hで3速から4速にシ
フトアップするような特性に設定される。
【0028】シフトレバー18がD4,D3,2,1位
置のいずれかにあるとき、マニュアルモードスイッチ1
8aが運転者によって押されると、それに対応する前記
したマニュアルモードに移行し、対応する4,3,2,
1が選択される。ここで、"4" はマニュアル4速モー
ドを、" 3" はマニュアル3速モードを、" 2" はマニ
ュアル2速モードを、" 1" はマニュアル1速モード"
を意味する。
【0029】マニュアル4速モードにおいては図4に示
すマニュアル変速特性(前記したマニュアルモードの特
性。「M4マップ」という)に従って車速とスロットル
開度から変速段(変速比)が検索される。
【0030】図4に示す如く、M4マップにあっては、
図3に示すD4マップと比較すると、4速域がホールド
域として拡大されると共に、3速域および2速域も拡大
される。また、1速(最大変速比)域が削除される。
【0031】マニュアル3速モードにおいては図5に示
すマニュアル変速特性(「M3マップ」という)に従っ
て車速とスロットル開度から変速段(変速比)が検索さ
れる。図5に示す如く、M3マップにあっては3速域が
ホールド域として拡大されると共に、M4マップと同様
に1速(最大変速比)域が削除される。
【0032】マニュアル2速モードにおいては図6に示
すマニュアル変速特性(「M2マップ」という)に従っ
て車速とスロットル開度から変速段(変速比)が検索さ
れる。また、マニュアル1速モードにおいては図7に示
すマニュアル変速特性(「M1マップ」という)に従っ
て車速とスロットル開度から変速段(変速比)が検索さ
れる。
【0033】MnマップについてM4マップを例にとっ
てさらに詳細に説明すると、M4マップにあっては3速
域および2速域も規定されていることから、例えば、図
4のP1点からアクセルが踏み込まれてスロットル開度
θTHが増加してθTH1を超えると、3速にシフトダ
ウンされる。
【0034】次いで全開付近の値θTH2を超えると、
2速にシフトダウンされ、よって所望のキックダウンを
得ることができる。即ち、キックダウンのために自動変
速モードに復帰する必要がないので、これによってドラ
イバビリティを向上させることができる。
【0035】ここで、θTH1は6/8から7/8開
度、θTH2は7.5/8開度付近に設定するのが望ま
しい。それは、運転者は、通常の運転時には、ほとんど
5/8開度以下の領域を使用しているからである。即
ち、日常の運転では、6/8開度以上の領域はほとんど
使用することがない。
【0036】末尾に示す図11ないし図13は、100
人を対象として一般路、高速道路および所定の登坂路を
走行したときのθTH開度ごとの使用頻度を測定した実
測図である。図において横軸はスロットル開度θTH
(8/8を80度に換算して標記)、縦軸は使用頻度
(%)を示す。図11は一般路を平均約40km/h、
図12は高速道路を平均約80km/h、図13は所定
の登坂路を平均約30km/hで走行したときのデータ
である。
【0037】図11ないし図13から明らかなように、
スロットル開度は40/80(=4/8)開度が上限で
あって、6/8開度以上の使用頻度は登坂路を含む3種
の走行路の全てにおいて見られない。
【0038】図4の説明に戻ると、さらに、P1点から
車両が停止されるとき、車速Vの低下につれて3速、2
速とシフトダウンされることから、エンジン回転数が過
度に低下して振動を生じることがないと共に、エンジン
ストールなどを発生することがなく、これによってもド
ライバビリティを向上させることができる。M3マップ
あるいはM2マップも同様である。
【0039】このように、MnマップはDnマップに比
して所定車速V0以上、および全開付近の所定高スロッ
トル開度θTH2でキックダウンが生じるように設定さ
れると共に、M1マップを除き、Dnマップの最大変速
比未満の変速比となるように設定される。最大変速比未
満の変速比となるように設定されることで、予期しない
変速を確実に防止できると共に、雪道走行時などのドラ
イバビリティを向上させることができる。
【0040】また、自動変速モードはシフトレバー18
を介して選択可能な7種のレンジ、より詳しくはD4,
D3,2,1の4種のレンジを備え、シフトレバー18
がD4,D3,2,1位置のいずれかにあるとき、マニ
ュアルモードスイッチ18aが運転者によって押される
と、それに対応してマニュアルモードの4,3,2,1
に切り換え可能に構成される。よって、キックダウンス
イッチなどを設ける必要がなく、構成として簡易であ
る。
【0041】尚、マニュアル変速特性(Mnマップ)は
車速とスロットル開度から変速段が検索される点におい
て、自動変速特性(Dnマップ)と同様に、本質的には
一般的な自動変速特性のそれと異ならないが、この明細
書においては「マニュアルモードの特性」あるいは「M
nマップ」といい、それに従って変速制御されるモード
を「マニュアルモード」という。
【0042】図1の説明に戻ると、エンジンEの吸気路
(図示せず)に配置されたスロットル弁(図示せず)の
付近には、スロットル開度センサS1が設けられ、スロ
ットル開度θTHを示す信号を出力する。またファイナ
ルドリブンギヤ15の付近には車速センサS2が設けら
れ、ファイナルドリブンギヤ15が1回転するごとに車
速Vを示す信号を出力する。
【0043】更に、カムシャフト(図示せず)の付近に
はクランク角センサS3が設けられ、特定気筒の所定ク
ランク角度でCYL信号を、各気筒の所定クランク角度
でTDC信号を、所定クランク角度を細分したクランク
角度(例えば15度)ごとにCRK信号を出力する。
【0044】また、メインシャフトMSの付近には入力
軸回転数センサS4が設けられ、メインシャフトMSが
1回転する度に信号を出力すると共に、カウンタシャフ
トCSの付近には出力軸回転数センサS5が設けられ、
カウンタシャフトCSが1回転する度に信号を出力す
る。
【0045】さらに、車両運転席床面に装着されたシフ
トレバー18の付近にはシフトレバーポジションセンサ
S6が設けられ、P,R,N,D4,D3,2,1の7
種のポジション(レンジ)の中、運転者が選択したポジ
ションを示す信号を出力する。
【0046】さらに、トランスミッションTの適宜位置
には温度センサ22が設けられ、油温(ATF温度)T
ATCに比例した信号を出力する。
【0047】これらセンサS1などの出力は、ECU
(電子制御ユニット)に送られる。
【0048】ECUはCPU30,ROM32,RAM
34、入力回路36、および出力回路38からなるマイ
クロコンピュータから構成される。マイクロコンピュー
タはA/D変換器40を備える。
【0049】前記したセンサS1などの出力は、入力回
路36を介してマイクロコンピュータ内に入力され、ア
ナログ出力はA/D変換器40を介してデジタル値に変
換されると共に、デジタル出力は波形整形回路などの処
理回路(図示せず)を経て処理され、前記RAM34に
格納される。
【0050】前記した車速センサS2の出力およびクラ
ンク角センサS3のCRK信号出力はカウンタ(図示せ
ず)でカウントされ、車速Vおよび機関回転数Neが検
出される。入力軸回転数センサS4および出力軸回転数
センサS5の出力もカウントされ、変速機の入力軸回転
数NM および出力軸回転数NC が検出される。
【0051】マイクロコンピュータにおいてCPU30
は変速段(変速比)を決定し、出力回路38および電圧
供給回路(図示せず)を介してソレノイドSL1からS
L6を励磁・非励磁して所望の変速段を確立すると共
に、トルクコンバータ2のロックアップ機構Lの動作を
制御する。
【0052】次いで、この発明に係る自動変速機の制御
装置の動作を説明する。
【0053】図8はその動作を示すフロー・チャートで
ある。図示のプログラムは、例えば40msecごとに
実行される。
【0054】図8に示す処理は、より具体的には、シフ
トレバー18のマニュアルモードスイッチ18aが実際
に運転者によってオンされてマニュアルモードが選択さ
れたか否か、換言すればチャタリングによるものではな
いことを確定する作業である。
【0055】以下説明すると、S10において自動変速
モードのD4レンジが選択されているか否か判断し、否
定されるときはS12に進み、マニュアルモードフラグ
F.SUREMのビットを0にリセットし、S14に進
み、マニュアルモード一次フラグF.SUREMOのビ
ットを0にリセットする。
【0056】他方、S10で肯定されるときはS16に
進み、マニュアルモード制御油温フラグF.TMiPの
ビット(初期値0)が1にセットされているか否か判断
する。このフラグのビットは初期値0であることから、
最初のプログラムループでは否定されてS18に進み、
検出した油温(ATF温度)TATFを所定値YTAT
MiP(例えば40℃)と比較する。
【0057】S18で検出した油温TATFが所定値Y
TATMiP以上と判断されるときはS20に進んで前
記フラグF.TMiPのビットを1にセットすると共
に、それ未満と判断されるときはS20をスキップす
る。
【0058】次いでS22に進み、前記したマニュアル
モード一次フラグF.SUREMOのビットがマニュア
ルモードスイッチ一次入力フラグF.MMODSWのビ
ットと一致しているか否か判断する。
【0059】S22で肯定されるときはS24に進み、
チャタリング防止タイマ(ダウンカウンタ)TMTON
に所定値YTMTON(例えば20msec)をセット
してスタートさせ、S26に進み、前記したマニュアル
モードフラグF.SUREMのビットを決定、即ち、マ
ニュアルモードの選択を確定する。
【0060】図9はその作業を示すサブルーチン・フロ
ー・チャートである。
【0061】S100において前記したマニュアルモー
ド一次フラグF.SUREMOのビットを判断し、0の
ときはS102に進んでマニュアルモードフラグF.S
UREMのビットを0にリセットする。このフラグのビ
ットを0にリセットすることは、マニュアルモードの選
択が確定せず、従ってマニュアルモード制御を行わない
ことを意味する。
【0062】一方、1と判断されるときはS104に進
んで前記したマニュアルモード油温制御フラグF.TM
iPのビットを判断し、0のときはS102に進んでマ
ニュアルモード制御を行わないと共に、1のときはS1
06に進み、マニュアルモードフラグF.SUREMの
ビットを1にセットする。このフラグのビットを0にリ
セットすることは、マニュアルモードの選択が確定し、
マニュアルモード制御を行うことを意味する。
【0063】図8フロー・チャートの説明に戻ると、S
22で否定されて前記したマニュアルモード一次フラグ
F.SUREMOのビットとマニュアルモードスイッチ
一次入力フラグF.MMODSWのビットが一致しない
と判断されるときはS28に進み、前記したタイマTM
TONを所定量デクリメントする。
【0064】次いでS30に進み、タイマTMTONの
値が零に達したか否か判断し、否定されるときは以降の
処理をスキップすると共に、肯定されるときはS32に
進み、前記したフラグF.SUREMOのビットを1に
セットする。
【0065】即ち、マニュアルモードは、自動変速モー
ドにおいてD4(あるいはD3)が選択されており、油
温が所定値YTATMiP以上にあるときに、所定時間
YTMTONの経過を待ってマニュアルモードの選択を
確定させることでマニュアルモードスイッチのチャタリ
ングを防止するようにした。
【0066】次いで、上記の如くして確定したマニュア
ルモードで使用すべきマップ(特性)を選択する。
【0067】図10はその作業を示すサブルーチン・フ
ロー・チャートである。
【0068】図示のプログラムは10msecごとに実
行される。尚、簡略化のため、図示の処理でマニュアル
モードのM2,M1マップの選択は、省略した。
【0069】以下説明すると、S200において現在選
択されているレンジが自動変速モードのD4か否か判断
し、肯定されるときはS202に進み、前記したフラグ
F.SUREMのビットが1にセットされているか、換
言すればマニュアルモードの選択が確定しているか否か
判断し、否定されるときはS204に進み、使用マップ
(特性)SMAPは自動変速モードのD4レンジ用のD
4マップ(図3に示す)とする。
【0070】従って、この場合には検出した車速Vとス
ロットル開度θTHからD4マップに従って変速段(変
速比)が検索され、検索された変速段となるようにCP
U30は油圧制御回路Oを介して対応するクラッチを係
合・解放し、変速制御を行う。
【0071】他方、S202で肯定されるときはS20
6に進み、第2のタイマTMHOLDの値が所定値YT
MHOLD4(例えば60ms)以上になったか否か、
即ち、所定時間YTMHOLD4が経過したか否か判断
する。これもチャタリング防止のためである。このタイ
マは図示しない別ルーチンにおいて、M.SWの作動を
検出したときスタートさせられて時間計測が開始され
る。
【0072】S206で否定されるときは以降の処理を
スキップすると共に、肯定されるときはS208に進
み、使用マップ(特性)SMAPはマニュアル4速モー
ド用のM4マップとする。
【0073】前記した如く、図4に示すM4マップにあ
っても車速Vとスロットル開度θTHから変速段が検索
され、その変速段となるように変速制御がなされること
はD4マップの場合と同様であるが、M4マップは4速
がホールド域として拡大されている。従って、運転者
は、頻繁に変速が繰り返される、いわゆるシフトビジー
から解放される。
【0074】他方、3速域も2速域も規定されているこ
とから、例えば図4のP1点からアクセルが踏み込まれ
てスロットル開度θTHが増加するに伴い、スロットル
開度θTHがθTH1を超えると、3速にシフトダウン
される。さらにスロットル開度θTHがθTH2まで増
加すると、2速にシフトダウンされ、所望のキックダウ
ンを得ることができる。
【0075】具体的には、前記したように、スロットル
開度θTH1を6/8から7/8開度付近に設定し、θ
TH2は7.5/8付近の開度、即ち、全開付近の開度
に設定する。これによって、θTH1未満の通常のスロ
ットル開度でホールド機能を生じるように設定すること
ができ、これによって運転者は全開方向にアクセルペダ
ルを踏み込むことで3速、さらにそれ以上に踏み込むこ
とで2速を選択することができる。
【0076】車速に関しては、V0を20km/h程
度、V1を30km/h程度とし、図3に示すD4マッ
プよりも4速走行範囲を拡大するのが望ましい。
【0077】従って、運転者は、車速V0以上では、ア
クセルを踏込むのみで所望の変速段、即ち、4速から3
速、あるいは4速から2速へのシフトダウンを得ること
ができ、運転者の加速要求時のドライバビリティを向上
させることができる。
【0078】また、追い越しなどでさらに駆動力が要求
される場合には、2速を選択することができ、運転者の
駆動力要求に適正に応じることができてドライバビリテ
ィを向上させることができる。
【0079】さらに、P1点から車両が停止されると
き、車速Vの低下につれて3速、2速へとシフトダウン
されることから、エンジン回転数の過度の低下による振
動やエンジンストールなどが発生することがなく、この
点でもドライバビリティを向上させることができる。
【0080】図10の説明に戻ると、S200で否定さ
れるときはS210に進み、現在選択されているレンジ
が自動変速モードのD3か否か判断し、肯定されるとき
はS212に進み、前記したフラグF.SUREMのビ
ットが1にセットされてマニュアルモードの選択が確定
しているか否か判断し、否定されるときはS214に進
み、使用マップ(特性)SMAPは自動変速モードのD
3マップとする。
【0081】他方、S212で肯定されるときはS21
6に進み、第3のタイマTMHOLD3の値が所定値Y
TMHOLD3以上になったか否か、即ち、所定時間Y
TMHOLD3が経過したか否か判断し、否定されると
きは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるとき
はS218に進み、検出した車速Vを所定車速YVNO
T4(例えば120km/h)と比較する。
【0082】そしてS218で検出した車速Vが所定車
速YVNOT4以下と判断されるときはS220に進
み、使用マップ(特性)SMAPはマニュアル3速モー
ド用のM3マップ(図5に示す)とする。
【0083】一方、S218で検出した車速Vが所定車
速YVNOT4を超えると判断されるときはS208に
進み、使用マップ(特性)SMAPはマニュアル4速モ
ード用のM4マップとする。
【0084】即ち、マニュアルモードモードへの切り換
えが指令されたとき、車速が所定値以下であれば、自動
変速モードの4速(最小変速比)未満の変速比(3速)
がホールド域であるマップ(特性)を使用して変速制御
を行う。
【0085】M3マップはM4マップに類似する特性を
備えることから、M4マップに関して述べたのと同様の
効果を得ることができると共に、停止時あるいは低速走
行時に2速を多用することで雪道などでの発進および走
行が容易となり、ドライバビリティを向上させることが
できる。
【0086】この実施の形態は上記したように、簡易な
構成でありながら、運転者のアクセルワークに応じて迅
速にキックダウンして要求される駆動力を適正に出力す
ることができ、ドライバビリティを向上させることがで
きる。
【0087】この実施の形態においては上記の如く、車
速Vとスロットル開度θTHに応じて予め設定された自
動変速特性(Dnマップ)に従って変速制御する自動変
速機の制御装置において、前記自動変速特性に従って変
速制御されるとき、運転者の操作に応じてマニュアルモ
ードヘの切換を指令する切換指令手段(マニュアルモー
ドスイッチ18a,CPU30,S10からS32,S
100からS106)、および前記マニュアルモードへ
の切換が指令されたとき、前記自動変速特性から予め設
定された所定のマニュアルモードに切り換え、前記マニ
ュアルモードに従って変速制御する変速制御手段(CP
U30,S200からS220)を備えると共に、前記
マニュアルモードの特性(Mnマップ)が、所定車速V
0以上で、かつ全開付近の所定高スロットル開度θTH
2でキックダウンを生じるように設定される如く構成し
た。
【0088】また、前記自動変速特性がシフトレバー1
8を介して選択可能な複数のレンジ(D4,D3,2,
1)を備えると共に、前記切換手段(マニュアルモード
スイッチ18a)が前記シフトレバー上に設けられ、よ
って前記マニュアルモードの特性(Mnマップ)が前記
複数のレンジに対応して切り換え可能に構成される如く
構成した。
【0089】また、前記マニュアルモードの特性(Mn
マップ)が、前記自動変速特性(Dnマップ)の最大変
速比未満の変速比(1速)となるように設定される如く
構成した。
【0090】尚、上記において、図4に示す特性におい
て、破線aで示すように、4─3変速線の形を変えても
良い。それによって登坂降坂路走行など所定車速V2以
下のときにはスロットル操作による3速域が拡大され、
登降坂路を可能な限り安定した車速で走行させることが
可能となる。また、車速V0以上の領域では、θTH開
度に応じて登坂路でも安定した走行を実現することがで
きる。
【0091】また、上記において、M4マップ(あるい
はM3マップ)が選択された後に車両が停止されたとき
は、一旦選択されたM4マップ(あるいはM3マップ)
をキャンセルしても良い。
【0092】また、マニュアルモードのM4,M3モー
ド(マップ)で走行しているとき、その旨を運転者に報
知する表示装置を備えることが望ましい。
【0093】
【発明の効果】請求項1項にあっては、マニュアルモー
ドの特性が所定車速以上で、かつ全開付近の所定高スロ
ットル開度でキックダウンを生じるように設定される如
く構成したので、簡易な構成でありながら、運転者のア
クセルワークに応じて迅速にキックダウンして要求され
る駆動力を適正に出力し、よってドライバビリティを向
上させることができる。
【0094】また、これによって所定開度以下ではホー
ルド機能を与えることも可能となり、その結果、不意の
キックダウンによって変速ショックが生じることがな
い。従って、運転者が4速で走行するときも、アクセル
ペダル操作のみで追い越しなどを意図として急加速可能
な車速域を大幅に拡大させることができ、クルーズ時の
静粛性と加速性を最適に両立させることができる。さら
に、キックダウンスイッチも不要とすることができる。
【0095】請求項2項にあっては、切換手段がシフト
レバー上に設けられ、よってマニュアルモードの特性が
複数のレンジに対応して切り換え可能に構成される如く
構成したので、一層簡易な構成でありながら、運転者の
アクセルワークに応じて迅速にキックダウンして要求さ
れる駆動力を適正に出力し、よってドライバビリティを
向上させることができる。
【0096】さらに、降坂走行時などエンジンブレーキ
が必要な場合でも、前記複数のレンジからなる自動変速
特性に対応した変速段のマニュアルモードを運転者が選
択して安定した車速で走行させることができ、その意味
でもドライバビリティを向上させることができる。
【0097】請求項3項にあっては、前記マニュアルモ
ードの特性が前記自動変速特性の最大変速比未満の変速
比となるように設定される如く構成したので、前記した
作用、効果に加え、予期しない変速を確実に防止するこ
とができると共に、雪道走行時などのドライバビリティ
を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る自動変速機
の制御装置を全体的に示す説明図である。
【図2】図1装置のシフトレバーの詳細を示す説明斜視
図である。
【図3】図1装置で使用する自動変速モードのD4レン
ジのマップ(特性)を示す説明図である。
【図4】図1装置で使用するマニュアル4速モード用の
マップ(特性)を示す説明図である。
【図5】図1装置で使用するマニュアル3速モード用の
マップ(特性)を示す説明図である。
【図6】図1装置で使用するマニュアル2速モード用の
マップ(特性)を示す説明図である。
【図7】図1装置で使用するマニュアル1速モード用の
マップ(特性)を示す説明図である。
【図8】図1装置の動作のうちのマニュアルモードの確
定作業を示すフロー・チャートである。
【図9】図8フロー・チャートの中のマニュアルモード
フラグのビット決定作業を示すサブルーチン・フロー・
チャートである。
【図10】図1装置の動作のうちのマップ(特性)選択
作業を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【図11】一般路を走行するときのスロットル開度ごと
の使用頻度を測定した実測データ図である。
【図12】高速道路を走行するときのスロットル開度ご
との使用頻度を測定した実測データ図である。
【図13】登坂路を走行するときのスロットル開度ごと
の使用頻度を測定した実測データ図である。
【符号の説明】
T 自動変速機(トランスミッション) O 油圧制御回路 E 内燃機関(エンジン) ECU 電子制御ユニット 18 シフトレバー 18a マニュアルモードスイッチ(切換指令手段) 30 CPU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速とスロットル開度に応じて予め設定
    された自動変速特性に従って変速制御する自動変速機の
    制御装置において、 a.前記自動変速特性に従って変速制御されるとき、運
    転者の操作に応じてマニュアルモードヘの切換を指令す
    る切換指令手段、および b.前記マニュアルモードへの切換が指令されたとき、
    前記自動変速特性から予め設定された所定のマニュアル
    モードに切り換え、前記マニュアルモードに従って変速
    制御する変速制御手段、を備えると共に、前記マニュア
    ルモードの特性が、所定車速以上で、かつ全開付近の所
    定高スロットル開度でキックダウンを生じるように設定
    されることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記自動変速特性がシフトレバーを介し
    て選択可能な複数のレンジを備えると共に、前記切換手
    段が前記シフトレバー上に設けられ、よって前記マニュ
    アルモードの特性が前記複数のレンジに対応して切り換
    え可能に構成されることを特徴とする請求項1項記載の
    自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記マニュアルモードの特性が、前記自
    動変速特性の最大変速比未満の変速比となるように設定
    されることを特徴とする請求項1項または2項記載の自
    動変速機の制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004270833A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Jatco Ltd 自動変速機の変速制御装置
US9815404B2 (en) 2009-10-23 2017-11-14 Harman Becker Automotive Systems Manufacturing Kft System for simulated multi-gear vehicle sound generation

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