JP2000330821A - 組み込みシステム用ソフトウェアの製作方法 - Google Patents

組み込みシステム用ソフトウェアの製作方法

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JP2000330821A
JP2000330821A JP11142484A JP14248499A JP2000330821A JP 2000330821 A JP2000330821 A JP 2000330821A JP 11142484 A JP11142484 A JP 11142484A JP 14248499 A JP14248499 A JP 14248499A JP 2000330821 A JP2000330821 A JP 2000330821A
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Japan
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software
embedded system
software component
component
execution
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Yoshihiro Saito
芳弘 齋藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階層化されたプログラム構成を鑑みたデバッ
グ方法をとっていないため、組み込みシステム用ソフト
ウェアのデバッグ、およびテストに多大な労力を費やし
てしまっていた。 【解決手段】 組み込みシステム用ソフトウェア2aの
各ソフトウェアコンポーネント5〜8に対応して、階層
を示す識別子、および関数仕様からなるソフトウェア階
層情報3を保持させ、デバッガ4により、ソフトウェア
階層情報3を用いて各ソフトウェアコンポーネント5〜
8の階層間のデータの移動、および関数呼び出しを監視
させ、その監視結果を表示させる。ソフトウェア階層情
報3を用いて表示できるので、デバッグ、およびテスト
を容易にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワードプロセッ
サ、情報携帯端末(PDA)、インターネット家電、ま
たはコピー機などの組み込みシステム用ソフトウェアを
製作して、デバッグ、およびテストする組み込みシステ
ム用ソフトウェアの製作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサ、情報携帯端末
(PDA)、インターネット家電、またはコピー機など
の小型機器に組み込まれる、組み込みシステム用ソフト
ウェアでは、ソフトウェアの生産性向上を主目的とし
て、リアルタイムOS、デバイスドライバ、ミドルウェ
ア、およびアプリケーションソフトウェアなどからなる
ソフトウェアコンポーネント、およびユニットで開発さ
れることが多くなった。図15は従来の組み込みシステ
ム用ソフトウェアの製作方法を示す説明図であり、図に
示すように、ソフトウェアの製作は、次に示す手順で行
われることが多い。 (1)ソフトウェア設計 組み込みシステムでの機能を分析し、その機能を実現す
るためのソフトウェア設計を行う。 (2)機能分割 (1)で設計した機能をどのようなモジュールで行えば
良いかを設計し、機能を実現するソフトウェアコンポー
ネントを分割して設計する。 (3)各ソフトウェアコンポーネントのプログラミン
グ、およびデバッグ 機能毎に分割されたソフトウェアコンポーネント単位で
のプログラミング、およびテストとデバッグを行う。こ
れらのソフトウェアは複数のソフトウェア開発者で開発
されることが多く、各々分担するソフトウェアを平行に
開発することが多い。 (4)コンポーネントの統合、およびシステムテストと
デバッグ 各々のソフトウェアコンポーネントを一つのシステムに
統合する。一般的にはそれぞれの開発者が自分のパート
を開発し、デバッグし、テストを実行した後、全てのユ
ニットが統合され、1システムが構築される。
【0003】このようなソフトウェア開発で直面する問
題の一つとして、テストの実行中には、どのソフトウェ
アコンポーネントを実行しているかわかりにくく、この
ことがテストにおいてどのソフトウェアコンポーネント
に不具合があるのかをわかりにくくしてきた。また、テ
スト環境も各パートでのテスト環境と実システムでの動
作環境では異なることが多く、テスト環境での動作安定
性が実システムでは保証されないこともあった。さら
に、各ソフトウェアコンポーネントのプログラミング中
には、他のソフトウェアコンポーネントの情報は、関数
仕様、およびその操作概要程度しかわからず、呼び出す
関数と呼び出される関数とで、重複した処理を行うこと
も多々あり、このこともシステムの性能向上を妨げる要
因となっていた。
【0004】また、図16は従来のプログラムのデバッ
グ方法を示す説明図であり、図に示すように、ソフトウ
ェア開発ツールとして高級言語を機械語に翻訳するツー
ルであるコンパイラでは、任意のオプションを選択する
ことによりプログラムのデバッグを高級言語レベルで行
うことが可能なデバッグ情報を出力することができる。
図17は従来のデバッガによるデバッグ情報の表示方法
を示す説明図であり、図に示すように、デバッグ情報
は、基本的にソースコード単位で出力されることが多
く、極めて微小な単位でしかデバッグ情報を表示するこ
とができないため、規模の大きな組み込みシステムで
は、実システムレベルのデバッグにはまだまだソフトウ
ェア開発者の努力と経験を必要としていた。このような
ことが、システムのコストを引き上げ、また、ソフトウ
ェアの生産性向上の阻害要因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の組み込みシステ
ム用ソフトウェアの製作方法は以上のように構成されて
いるので、階層化されたプログラム構成を鑑みたデバッ
グ方法をとっていないため、組み込みシステム用ソフト
ウェアのデバッグ、およびテストに多大な労力を費やし
てしまい、システムのコストを引き上げ、また、全体の
システムの性能向上を阻害してしまうなどの課題があっ
た。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、各ソフトウェアコンポーネントの
階層間のデータの移動、および関数呼び出しを監視さ
せ、その監視結果を表示させることにより、ソフトウェ
アコンポーネントの階層をまたがるデバッグ、およびテ
ストを容易化する組み込みシステム用ソフトウェアの製
作方法を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る組み込み
システム用ソフトウェアの製作方法は、組み込みシステ
ム用ソフトウェアの各ソフトウェアコンポーネントに対
応して、階層を示す識別子、および関数仕様からなるソ
フトウェア階層情報を保持させ、デバッガにより、ソフ
トウェア階層情報を用いて各ソフトウェアコンポーネン
トの階層間のデータの移動、および関数呼び出しを監視
させ、その監視結果を表示させるようにしたものであ
る。
【0008】この発明に係る組み込みシステム用ソフト
ウェアの製作方法は、任意のソフトウェアコンポーネン
トをデバッグ対象として選択し、その選択したソフトウ
ェアコンポーネントの階層単位でデバッグ、およびテス
トを行わせるようにしたものである。
【0009】この発明に係る組み込みシステム用ソフト
ウェアの製作方法は、ソフトウェア階層情報を階層単位
で任意に拡張するようにしたものである。
【0010】この発明に係る組み込みシステム用ソフト
ウェアの製作方法は、変更したい階層のソフトウェアコ
ンポーネントを指定し、その指定したソフトウェアコン
ポーネントが呼び出された場合に新しいソフトウェアコ
ンポーネントに実行を移動させるようにしたものであ
る。
【0011】この発明に係る組み込みシステム用ソフト
ウェアの製作方法は、実行記録を指定し、組み込みシス
テム用ソフトウェアの実システム上での動作時間を含む
実行記録を表示および記録させるようにしたものであ
る。
【0012】この発明に係る組み込みシステム用ソフト
ウェアの製作方法は、組み込みシステム用ソフトウェア
の各ソフトウェアコンポーネントに対応して、階層を示
す識別子、および関数仕様からなるソフトウェア階層情
報を保持させると共に、ツールを保持させ、そのツール
により、ソフトウェア階層情報を用いて各ソフトウェア
コンポーネントの階層間、各ソフトウェアコンポーネン
ト内のデータの移動、および関数呼び出しを制御させる
と共に監視させ、その監視結果を記録させるようにした
ものである。
【0013】この発明に係る組み込みシステム用ソフト
ウェアの製作方法は、実システム上での各ソフトウェア
コンポーネントの負荷割合を計測させ、表示または記録
させるようにしたものである。
【0014】この発明に係る組み込みシステム用ソフト
ウェアの製作方法は、ソフトウェアコンポーネントの変
更要求を指定し、所望のソフトウェア階層情報を変更し
て、デバッガにより、その変更したソフトウェア階層情
報に応じてソフトウェアコンポーネントの実行を変更さ
せるようにしたものである。
【0015】この発明に係る組み込みシステム用ソフト
ウェアの製作方法は、ソフトウェア階層情報を任意に記
述し、変換ツールにより、そのソフトウェア階層情報を
高級言語、またはアセンブリ言語に変換させ、さらに、
コンパイルリンクすることによりソフトウェアコンポー
ネントを製作するようにしたものである。
【0016】この発明に係る組み込みシステム用ソフト
ウェアの製作方法は、組み込みシステム用ソフトウェア
のプロトタイプの各ソフトウェアコンポーネントに対応
して、階層を示す識別子、および関数仕様からなるソフ
トウェア階層情報を保持させ、デバッガ上で動作するシ
ミュレーション環境により、ソフトウェア階層情報を用
いてプロトタイプの各ソフトウェアコンポーネントの階
層間、プロトタイプの各ソフトウェアコンポーネント内
のデータの移動、および関数呼び出しを制御させると共
に監視させ、その監視結果を表示させるようにしたもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による組
み込みシステム用ソフトウェアの製作方法を示す概念図
であり、1はワードプロセッサ、情報携帯端末(PD
A)、インターネット家電、またはコピー機などの小型
機器に組み込まれる、組み込みシステム、2aは複数の
ソフトウェアコンポーネントを階層化した組み込みシス
テム用ソフトウェア、2bは組み込みシステム用ハード
ウエア、3は組み込みシステム用ソフトウェア2aの各
ソフトウェアコンポーネントに対応して、その対応する
ソフトウェアコンポーネントの階層を示す識別子、およ
び関数仕様からなるソフトウェア階層情報、4はホスト
コンピュータ(図示せず)に設けられ、組み込みシステ
ム1にネットワーク、またはシリアル回線により接続さ
れ、ソフトウェア階層情報3を用いて各ソフトウェアコ
ンポーネントの実行、制御、データの監視、およびデー
タの変更を行い、その結果をホストコンピュータのディ
スプレイ(図示せず)、またはプリンタ(図示せず)に
表示させるデバッガである。
【0018】また、組み込みシステム用ソフトウェア2
aにおける階層化されたソフトウェアコンポーネントと
して、5はアプリケーションソフトウェア、6は各種機
能ライブラリからなるミドルウェア、7は組み込みシス
テム用ハードウェア2bの制御を実行するデバイスドラ
イバ、8は各種ソフトウェアの実行を管理するリアルタ
イムOSである。さらに、組み込みシステム用ハードウ
ェア2bは、情報携帯端末を例にして示したものであ
り、9はCPU、10は組み込みシステム用ソフトウェ
ア2a、およびソフトウェア階層情報3を保持するRO
M10は実行時に組み込みシステム用ソフトウェア2
a、およびソフトウェア階層情報3をROM10から移
動して保持するRAM、12はリアルタイムクロック、
13はディスプレイ、14はマウス、15はキーボード
である。さらに、ソフトウェア階層情報3において、1
6はアプリケーションソフトウェア5に対応して保持さ
れたソフトウェア階層情報、17はミドルウェア6に対
応して保持されたソフトウェア階層情報、18はデバイ
スドライバ7に対応して保持されたソフトウェア階層情
報、19はリアルタイムOS8に対応して保持されたソ
フトウェア階層情報である。
【0019】図2はソフトウェア階層情報を示す概念図
であり、デバイスドライバ7に対応したソフトウェア階
層情報を示すものである。図において、階層番号、階層
種別、および関数番号により、ソフトウェアコンポーネ
ント5〜8で、どの階層であるかを示す識別子を構成
し、また、関数名、仕様、および処理により、その識別
子に応じたソフトウェアコンポーネントを構成する関数
の関数名、引数、関数の戻り値、関数内での処理概要
(特に他の関数の呼び出し、メモリの使用等を記述)を
示す関数仕様を構成する。なお、各ソフトウェアコンポ
ーネントに対応したソフトウェア階層情報は、図2に示
したような、1つのテーブルによって示したものであっ
ても、複数のテーブルに分割して示したものであっても
良い。
【0020】図3はこの発明の実施の形態1による組み
込みシステム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方
法を示す説明図であり、図において、31〜33はソフ
トウェアコンポーネント、34〜36はそれらソフトウ
ェアコンポーネント31〜33に対応した階層情報、3
7は現在実行中のソフトウェアコンポーネントの階層に
属している処理関数のソースコード、38はデータの流
れがある処理関数間の呼び出しを示したシンボルであ
り、これら図3に示した内容のうち、階層情報34〜3
6、およびソースコード37は、ホストコンピュータの
ディスプレイ、またはプリンタによって表示されるもの
である。
【0021】次に動作について説明する。図1におい
て、まず、デバッガ4により、コーディングされた組み
込みシステム用ソフトウェア2aとソフトウェア階層情
報3を、ホストコンピュータから組み込みシステム用ハ
ードウェア2bのROM10にダウンロードして、RO
M10に保持させる。次に、デバッガ4により、組み込
みシステム用ソフトウェア2aを組み込みシステム用ハ
ードウェア2b上で起動させる。デバッガ4により、C
PU9に対して起動指示があれば、CPU9により、R
OM10に保持された組み込みシステム用ソフトウェア
2aとソフトウェア階層情報3をRAM11に転送し
て、以後、CPU9は、RAM11に保持された組み込
みシステム用ソフトウェア2aに基づいて実行を開始す
る。この時、組み込みシステム用ソフトウェア2aの各
ソフトウェアコンポーネントは、機能的に独立して動作
し、相互に関数の呼び出しやデータの参照を行うことに
より、組み込みシステム1の全体の機能を実現する。
【0022】このCPU9の動作中に、デバッガ4は、
ソフトウェア階層情報3を用いて、組み込みシステム用
ソフトウェア2aの各ソフトウェアコンポーネントの階
層間のデータの移動、および関数呼び出しを制御すると
共に監視し、その監視結果をホストコンピュータのディ
スプレイ、またはプリンタに表示する。また、デバッガ
4は、コンパイラの出力したデバッグ情報を元に、高級
言語によって記述された組み込みシステム用ソフトウェ
ア2aのソースコード情報をディスプレイ、またはプリ
ンタによって表示する。
【0023】図3はその時のホストコンピュータのディ
スプレイの表示内容を示したものであり、組み込みシス
テム用ソフトウェア2aが実行され、各ソフトウェアコ
ンポーネント31〜33の階層間の処理関数の呼び出し
があれば、ソフトウェア階層情報3を用いて、その処理
関数の呼び出しがあった階層情報、その呼び出しがあっ
た処理関数(関数名)、および処理関数の呼び出し方向
を示す矢印を表示する。また、図3では、現在実行中の
処理関数を反転表示すると共に、その現在実行中の高級
言語のソースコード37を表示している。さらに、図3
では、矢印で示した処理関数の呼び出し方向のうちデー
タの流れがある処理関数間の呼び出しには、シンボル3
8を表示しており、その使用状況を把握するのが難しい
動的に獲得、または開放されるRAM11のメモリデー
タの使用状況を表示している。これらの情報は、リアル
タイムで更新され、常に最新の情報が表示されるように
なっている。さらに、レジスタ情報の表示などの機能を
使用することにより、階層化した組み込みシステム用ソ
フトウェア2aのデバッグ、およびテストを容易にする
ことができる。
【0024】なお、上記実施の形態1では、ソフトウェ
ア階層情報3を組み込みシステム用ハードウェア2bの
ROM10にダウンロードしたが、ROM10にダウン
ロードすることなく、ホストコンピュータがソフトウェ
ア階層情報3を保持して、デバッガ4がそのホストコン
ピュータに保持されたソフトウェア階層情報3を用いて
も良い。また、上記実施の形態1では、デバッガ4によ
り、監視結果をホストコンピュータのディスプレイにリ
アルタイムに表示させたが、監視結果をホストコンピュ
ータのメモリに記憶させ、実行終了後にディスプレイ、
またはプリンタにより表示させるようにしても良い。さ
らに、上記実施の形態1では、デバッガ4により、各ソ
フトウェアコンポーネント31〜33の階層間の処理関
数の呼び出しがあった場合に、ソフトウェア階層情報3
を用いて監視結果を表示したが、各ソフトウェアコンポ
ーネント31〜33の階層内の処理関数の呼び出しであ
っても、その呼び出しがあった処理関数(関数名)、お
よび処理関数の呼び出し方向を示す矢印を表示するよう
にしても良い。さらに、上記実施の形態1では、監視結
果を図3に示したように表示したが、ソフトウェア階層
情報3を用いて、その他の記号、またはテキストデータ
によって、様々な表示をしても良い。
【0025】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、組み込みシステム用ソフトウェア2aの実行中に、
図3に示したように、各ソフトウェアコンポーネント3
1〜33の階層間の処理関数の呼び出しがあった場合で
も、ソフトウェア階層情報3を用いてプログラムの流れ
を表示できるので、組み込みシステム用ソフトウェア2
aのデバッグ、およびテストを容易にすることができる
効果が得られる。
【0026】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2による組み込みシステム用ソフトウェアのデバッグ
およびテスト方法を示す説明図であり、図において、4
1,42は階層情報、43〜45は処理関数、46,4
7はデータの流れがある処理関数間の呼び出しを示した
シンボル、48はエラーが発生した処理関数を示したシ
ンボルであり、これら図4に示した内容は、ホストコン
ピュータのディスプレイ、またはプリンタによって表示
されるものである。
【0027】次に動作について説明する。この実施の形
態2は、組み込みシステム用ソフトウェア2aの実行時
に不具合が発生した場合を示すものである。図4は、組
み込みシステム用ソフトウェア2aの実行の流れを示し
ており、次のようなステップでプログラムが実行された
ことを示している。 (1)処理関数44により、シンボル46で示したデー
タを動的に獲得し、内部処理で使用。 (2)処理関数44から処理関数43にシンボル46で
示したデータが引き渡され、内部処理で使用。 (3)処理関数43により、その使用を終了したシンボ
ル46で示したデータを開放。 (4)処理関数43から処理関数45が呼び出され、そ
の際に開放されたはずのシンボル46で示したデータ
(シンボル47で示したデータ)が引き渡される。シン
ボル47で示したデータは、シンボル46で示したデー
タと同一データであるが、不具合が発生しているデータ
のため記号を変えて表示している。 (5)処理関数45において、シンボル47で示したデ
ータを使用しようとしたが、既に、シンボル47で示し
たデータは、開放されておりエラーが発生し、この時点
で組み込みシステム用ソフトウェア2aの実行がデバッ
ガ4により停止される。デバッガ4は、エラーが発生し
た処理関数45に、シンボル48を付けることにより、
ソフトウェア開発者に組み込みシステム用ソフトウェア
2aの実行にエラーがあることを明示する。この場合、
処理関数43を修正することにより、正しくシンボル4
6で示したデータを処理関数45に渡すように変更する
ことにより、プログラムは正しく動作するようになる。
【0028】上記実施の形態2では、デバッガ4によ
り、階層間の処理関数の呼び出しがあった場合に、ソフ
トウェア階層情報3を用いて監視結果を表示したが、階
層内の処理関数の呼び出しであっても表示するようにし
ても良い。
【0029】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、組み込みシステム用ソフトウェア2aの実行中に、
図4に示したように、階層間の処理関数の呼び出しがあ
った場合でも、ソフトウェア階層情報3を用いてプログ
ラムの流れ、データの流れ、メモリの使用、開放、およ
びエラーを表示できるので、組み込みシステム用ソフト
ウェア2aのデバッグ、およびテストを容易にすること
ができる効果が得られる。
【0030】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3による組み込みシステム用ソフトウェアのデバッグ
およびテスト方法を示す説明図であり、図において、5
1はソフトウェア開発者が、デバッガ4により選択した
ソフトウェアコンポーネントに対応した階層情報、52
はその選択したソフトウェアコンポーネントの実行フロ
ー、53は処理関数のソースコードであり、これら図5
に示した内容は、ホストコンピュータのディスプレイ、
またはプリンタによって表示されるものである。
【0031】次に動作について説明する。まず、デバッ
ガ4により、図1に示したように、複数あるソフトウェ
アコンポーネントのうちから所望のソフトウェアコンポ
ーネントを選択し、組み込みシステム用ソフトウェア2
aを実行すれば、デバッガ4は、プログラムの流れを監
視し、ソフトウェア階層情報を参照して、選択されたソ
フトウェアコンポーネントに対応した階層情報51の処
理関数の呼び出しが行われた場合、その処理関数のソー
スコード53を表示する。また、処理関数の引数などを
チェックすると共に、高級言語、およびアセンブリ言語
でのデバッグ機能を使用することで、所望のソフトウェ
アコンポーネントのデバッグを行い、さらに、戻り値を
検証し、どの階層のソフトウェアコンポーネントから呼
び出されたかも必要であればチェックを行う。また、デ
バッグ対象のソフトウェアコンポーネントの階層内の処
理関数から他のソフトウェアコンポーネントの階層の処
理関数が呼び出された場合には戻り値や引数などを監視
し、これらを実行フロー52により表示する。
【0032】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、デバッガ4により、複数あるソフトウェアコンポー
ネントのうちから所望のソフトウェアコンポーネントを
選択すれば、組み込みシステム用ソフトウェア2aの実
行中に、図5に示したように、その選択したソフトウェ
アコンポーネントに応じた実行フロー52、および関数
のソースコード53が表示されるので、特定のソフトウ
ェアコンポーネントのデバッグを効率良く行うことがで
きる効果が得られる。
【0033】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4による組み込みシステム用ソフトウェアのデバッグ
およびテスト方法を示す説明図であり、図において、6
1はデバッガ4により選択したソフトウェアコンポーネ
ント、62はその選択したソフトウェアコンポーネント
61の階層情報、64は処理関数のパラメータ入力、6
5はテストパターン用のデータファイル、66は選択し
たソフトウェアコンポーネントの実行フロー、67は処
理関数のソースコードであり、これら図6に示した内容
は、ホストコンピュータのディスプレイ、またはプリン
タによって表示されるものである。
【0034】次に動作について説明する。デバッガ4に
より、所望のソフトウェアコンポーネントを選択し、組
み込みシステム用ソフトウェア2aを実行すれば、デバ
ッガ4は、プログラムの流れを監視し、選択されたソフ
トウェアコンポーネント61に対応した階層情報62内
の処理関数の呼び出しが行われた場合に、プログラムの
実行を停止し、ソフトウェア開発者からの処理関数のパ
ラメータの入力を、実行フロー66に示した処理関数の
パラメータ入力64のように表示して待つ。ソフトウェ
ア開発者は、テストを行う処理関数のパラメータをホス
トコンピュータから入力し、入力後にデバッガ4は、停
止中のプログラムの実行を再開し、ソースコードのどの
部分が実行されたかを実行フロー66に示すように表示
する。さらに、パラメータの入力を様々に変更し、動作
チェックを何回か繰り返すことにより、対象の処理関数
の動作テストを行うことができる。ソフトウェア開発者
が入力するパラメータは、必要に応じて、単にキーボー
ドから入力することも可能ではあるが、テストパターン
用のデータファイル65を用意し、テスト時にデバッガ
4が読み込ませることによりテストを自動的に行うこと
も可能である。テストが終了すると、デバッガ4は、対
象のソフトウェアコンポーネント61のテスト実行結果
および上記テストでのソースコードのカバレージを、そ
のソースコード67に示すように、実行された部分を色
違いで表示する。全てのテストが終了すると、プログラ
ムの実行モードをデバッグモードから通常実行モードに
変更し、実システムを通常の動作モードで実行できるよ
うにする。
【0035】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、デバッガ4により、複数あるソフトウェアコンポー
ネントのうちから所望のソフトウェアコンポーネントを
選択すれば、組み込みシステム用ソフトウェア2aの実
行中に、図6に示したように、その選択したソフトウェ
アコンポーネント61に応じた実行フロー66、および
処理関数のソースコード67が表示されるので、特定の
ソフトウェアコンポーネント61のデバッグを効率良く
行うことができる。また、処理関数のパラメータの入力
を、実行フロー66の処理関数のパラメータ入力64の
ように表示して待つので、ソフトウェア開発者は、パラ
メータの入力を様々に変更したい場合の動作チェックを
容易に行うことができる。また、パラメータの入力にテ
ストパターン用のデータファイル65を用いれば、さら
に、パラメータの入力を様々に変更した場合の動作チェ
ックを容易に行うことができる効果が得られる。
【0036】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5による組み込みシステム用ソフトウェアのデバッグ
およびテスト方法を示す説明図であり、図において、7
1はデバッガ4により選択したソフトウェアコンポーネ
ント、73はその選択したソフトウェアコンポーネント
のソフトウェア階層情報、74はその選択したソフトウ
ェア階層情報73を拡張するための拡張階層情報、75
はソフトウェア開発者がデバッガ4に指示する階層情報
拡張要求であり、これら図7に示した内容は、ホストコ
ンピュータのディスプレイ、またはプリンタによって表
示されるものである。
【0037】次に動作について説明する。ソフトウェア
階層情報は、ソフトウェアコンポーネントを開発する際
に、コンポーネント作成時に一意に作成されるものであ
るが、この実施の形態5では、ソフトウェア開発者によ
り、任意に拡張する例を説明するものである。ソフトウ
ェア開発者が、デバッガ4を使用して対象のソフトウェ
アコンポーネント71をデバッグ中に、対象のソフトウ
ェアコンポーネント71のソフトウェア階層情報73を
拡張したい場合に、ソフトウェア開発者は、デバッガ4
に階層情報拡張要求75の指示を送る。指示を受けたデ
バッガ4は、どのようにソフトウェア階層情報73を拡
張するか、ソフトウェア開発者の入力する拡張階層情報
74を待ち、入力された拡張階層情報74を元にソフト
ウェア階層情報73を拡張する。この実施の形態5で
は、基本的な階層情報(階層番号、および関数仕様)に
次のような階層情報を付加している。 ・関数の実行回数 ・プログラム配置場所(ROM10かRAM11か) ・ソフトウェア実行開始アドレス 拡張階層情報74は、基本階層情報へのリンクを有する
ことで相互にデータを参照することができる。なお、拡
張した階層情報はデータとして保持可能であり、このデ
バッグを終了した後、必要ないデータは読み捨てること
も、保持することも可能である。
【0038】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、デバッガ4に階層情報拡張要求75の指示を送り、
さらに、拡張階層情報74を入力すれば、その入力され
た拡張階層情報74を元にソフトウェア階層情報73を
拡張することができ、容易にデバッグ、およびテストを
行うことができる効果が得られる。
【0039】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6による組み込みシステム用ソフトウェアのデバッグ
およびテスト方法を示す説明図であり、図において、8
1〜83はソフトウェアコンポーネント、84はソフト
ウェアコンポーネント82の階層情報、85はソフトウ
ェアコンポーネント82に代える新しいソフトウェアコ
ンポーネント、86はソフトウェア開発者がデバッガ4
に指示するソフトウェアコンポーネント変更要求であ
る。
【0040】次に動作について説明する。組み込みシス
テム用ソフトウェア2aでのデバッグにおいて、ソフト
ウェアコンポーネントに不具合があったり、性能が不十
分であり、特定のソフトコンポーネントを変更する必要
がある場合、一旦、システムを停止し、対象のソフトウ
ェアコンポーネントを変更する必要があったが、この実
施の形態6では、システムを停止させずにソフトウェア
コンポーネントを変更する方法について説明するもので
ある。組み込みシステム用ソフトウェア2aを実行中
に、ソフトウェア開発者がソフトウェアコンポーネント
82を変更したい場合に、デバッガ4に対してソフトウ
ェアコンポーネント変更要求86の指示を送る。デバッ
ガ4は、プログラムの実行を制御し、ソフトウェアコン
ポーネント82内の処理関数が呼び出された場合に、ソ
フトウェア階層情報を参照して、ソフトウェアコンポー
ネント82を削除し、新しいソフトウェアコンポーネン
ト85にアップデートする。
【0041】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、新しいソフトウェアコンポーネント85を用意し
て、デバッガ4にソフトウェアコンポーネント変更要求
86を指示すれば、自動的に新しいソフトウェアコンポ
ーネント85にアップデートするので、ソフトウェア開
発者に余計なストレスを与えずにダイナミックにソフト
ウェアコンポーネントを変更することができるという効
果が得られる。
【0042】実施の形態7.図9はこの発明の実施の形
態7による組み込みシステム用ソフトウェアのデバッグ
およびテスト方法を示す説明図であり、図において、9
1は階層情報、93は実行フロー、94はソフトウェア
実行フロー記録要求、95は実行テーブルであり、これ
ら図9に示した内容は、ホストコンピュータのディスプ
レイ、またはプリンタによって表示されるものである。
【0043】次に動作について説明する。組み込みシス
テム1を実際に動作させてのデバッグでは、組み込みシ
ステム用ハードウェア2bのタイミングなどが実動作に
関わってくるが、この実施の形態7では、ソフトウェア
階層情報を参照して組み込みシステム用ソフトウェア2
aの実行を監視した結果をログに保持することにより、
実システムでの動作を損ねることなく、組み込みシステ
ム用ソフトウェア2aの実行状況をチェックする方法に
ついて説明するものである。デバッガ4が階層情報91
に対応するソフトウェアコンポーネントを対象にデバッ
グしている際に、ソフトウエア開発者は、デバッガ4に
ソフトウェア実行フロー記録要求94を指示する。ソフ
トウェア実行フロー記録要求94の指示時には、実行記
録を開始する時間、または最初に呼び出される処理関数
名を指定する。これによりデバッガ4は、選択されたデ
バッグ対象のソフトウェアコンポーネントの実行を監視
し、実行フロー93を表示すると共に、その結果をホス
トコンピュータ内に実行テーブル95として記録を行
う。記録する内容としては、 ・ソフトウェアの実行フロー ・各処理関数での処理の詳細 ・処理関数実行時の不具合の有無 である。
【0044】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、デバッガ4にソフトウェア実行フロー記録要求94
を指示すれば、自動的に対象とするソフトウェアコンポ
ーネントの実行テーブル95を記録するので、実行後に
実行テーブル95を解析することにより、実システムで
どのように組み込みシステム用ソフトウェア2aが実行
されたかを詳細に調査することができるという効果が得
られる。
【0045】実施の形態8.図10はこの発明の実施の
形態8による組み込みシステム用ソフトウェアのデバッ
グおよびテスト方法を示す説明図であり、図において、
101は階層間実行記録ツール(ツール)であり、ソフ
トウェア階層情報3を用いて、組み込みシステム1の動
作状態を監視し、例えば、実行テーブル102をROM
10に記録する機能を有するものである。なお、ソフト
ウェアコンポーネント5〜8、ソフトウェア階層情報
3、および階層間実行記録ツール101を含む組み込み
システム用ソフトウェア2aは、組み込みシステム用ハ
ードウェア2bのROM10に保持されるものである。
【0046】次に動作について説明する。この実施の形
態8は、組み込みシステム1を実際の動作環境にて動作
させる場合に、デバッガ4なしでも組み込みシステム用
ソフトウェア2aの実行状況を解析することができるこ
とを説明したものである。図において、ROM10に
は、組み込みシステム用ソフトウェア2aが保持され、
その組み込みシステム用ソフトウェア2aの実行中に
は、階層間実行記録ツール101が、ソフトウェア階層
情報3を用いて、組み込みシステム1の動作状態を監視
し、実行テーブル102などをROM10に記録する。
【0047】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、階層間実行記録ツール101をROM10に保持さ
せたことにより、デバッガ4がなくてもデバッグ、およ
びテストを行うことができる。また、階層間実行記録ツ
ール101により、その監視結果をROM10に記録す
るようにしたので、組み込みシステム1の電源が切れて
もその監視結果が消滅されることなく、実行後にその監
視結果をディスプレイ13にて表示させて解析すること
により、実システムでどのように組み込みシステム用ソ
フトウェア2aが実行されたかを詳細に調査することが
できるという効果が得られる。
【0048】実施の形態9.図11はこの発明の実施の
形態9による組み込みシステム用ソフトウェアのデバッ
グおよびテスト方法を示す説明図であり、図において、
111〜113はソフトウェアコンポーネント、115
〜117はそれらの階層情報であり、これら図11に示
した階層情報115〜117は、ホストコンピュータの
ディスプレイ、またはプリンタによって表示されるもの
である。なお、階層情報115〜117での、処理関数
の円の大きさは、その関数の実行時間を示し、矢印の太
さは、関数の呼び出し回数を示す。
【0049】次に動作について説明する。デバッガ4
は、ソフトウェア階層情報3を元にソフトウェアの実行
フロー、および実行テーブルを逐次記録する。そして、
デバッガ4は、それら逐次記録される実行フロー、およ
び実行テーブルから、各階層情報115〜117内での
処理関数の実行時間を逐次円の大きさで示し、また、各
階層情報115〜117内、あるいは各階層情報115
〜117間にまたがる処理関数の呼び出し回数を逐次矢
印の太さで示す。なお、円の大きさ、および矢印の太さ
の他、数値によって表示しても良い。
【0050】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、逐次、円の大きさ、および矢印の太さでソフトウェ
ア実行における負荷割合を表示することができ、処理関
数の負荷割合、および処理関数間の通信のオーバーヘッ
ドの変更が容易に行える効果が得られる。
【0051】実施の形態10.図12はこの発明の実施
の形態10による組み込みシステム用ソフトウェアのデ
バッグおよびテスト方法を示す説明図であり、図におい
て、121〜123はソフトウェアコンポーネント、1
24〜126はそれらの階層情報、128はデバッガ4
に指示されるソフトウェアコンポーネント構成変更要求
であり、これら図12に示した階層情報124〜126
は、ホストコンピュータのディスプレイ、またはプリン
タによって表示されるものである。
【0052】次に動作について説明する。この実施の形
態10では、システム統合中にソフトウェアコンポーネ
ント構成の変更を容易に行う方法について説明するもの
である。ソフトウェアコンポーネント121内の処理関
数1からソフトウェアコンポーネント122内の処理関
数2の呼び出しが行われようとした際、ソフトウェア開
発者からデバッガ4にソフトウェアコンポーネント構成
変更要求128を指示し、ソフトウェア開発者は、ソフ
トウェアコンポーネント121に対応したソフトウェア
階層情報3の処理関数1を、処理関数2の呼び出しから
処理関数6の呼び出しに変更する。デバッガ4は、その
変更されたソフトウェア階層情報3に応じて、ソフトウ
ェアコンポーネント121内の処理関数1からソフトウ
ェアコンポーネント123内の処理関数6の呼び出しが
行われるように変更する。
【0053】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、デバッガ4にソフトウェアコンポーネント構成変更
要求128を指示し、ソフトウェア階層情報3の内容を
変更すれば、デバッガ4がその変更されたソフトウェア
階層情報3に基づいて、ソフトウェアコンポーネントの
実行を変更することができ、所定のソフトウェアコンポ
ーネントの実行をスキップさせたり、所定のソフトウェ
アコンポーネントに実行を移したり、ソフトウェアコン
ポーネント構成の変更を容易に行える効果が得られる。
【0054】実施の形態11.図13はこの発明の実施
の形態11による組み込みシステム用ソフトウェアの製
作方法を示す説明図であり、図において、131はソフ
トウェア階層情報、132はソフトウェア階層情報13
1を高級言語、またはアセンブリ言語などのプログラミ
ング言語ファイル133〜135に変換する変換ツール
である。
【0055】次に動作について説明する。一般に、組み
込みシステム1を構成するソフトウェアコンポーネント
の開発は (1)機能設計 (2)モジュール設計 (3)関数仕様設計 (4)コーディング(プログラミング) (5)テスト、およびデバッグ の手順にて行うが、(1)〜(3)の内容を、ソフトウ
ェア階層情報131として記述し、変換ツール132を
使用することにより、高級言語、またはアセンブリ言語
などのプログラミング言語ファイル133〜135に変
換し、コンパイルリンクすることにより、容易にソフト
ウェアコンポーネントを製作することができる。
【0056】以上のように、この実施の形態11によれ
ば、変換ツール132を使用することにより、ソフトウ
ェアコンポーネントの製作時間が短縮でき、製作効率を
向上できる効果が得られる。
【0057】実施の形態12.図14はこの発明の実施
の形態12による組み込みシステム用ソフトウェアの製
作方法を示す説明図であり、図において、141〜14
3はプロトタイプのソフトウェアコンポーネント、14
4はデバッガ4上のシミュレーション環境、146〜1
48は階層情報であり、これら階層情報146〜148
からなるシミュレーション実行状態は、ホストコンピュ
ータのディスプレイ、またはプリンタによって表示され
るものである。
【0058】次に動作について説明する。組み込みシス
テム1のソフトウェア構成を検討する場合、簡単なプロ
トタイプを作成したり、また、ソフトウェア設計者の過
去の経験を元にソフトウェア構成を検討することがあっ
たが、この実施の形態12では、ソフトウェア階層情報
を記述することにより、その検討を容易化することを示
したものである。検討中のソフトウェア階層は3つの階
層から構成されており、まず、プロトタイプのソフトウ
ェアコンポーネント141〜143と、それらに応じた
ソフトウェア階層情報を記述して、ホストコンピュター
に保持しておく。組み込みシステム1の実行環境を模擬
的に実行するシミュレーション環境144は、ソフトウ
ェア階層情報を読み込んで実行するユーティリティであ
り、ソフトウェアをデバッグするデバッガ4上で動作す
るようになっており、シミュレーション実行状態は、ホ
ストコンピュターのディスプレイにビジュアルに表示す
るようになっている。
【0059】以上のように、この実施の形態12によれ
ば、プロトタイプのソフトウェアコンポーネント141
〜143と、それらに応じたソフトウェア階層情報を記
述して、ホストコンピュターに保持し、ホストコンピュ
ータ上で動作するシミュレーション環境144、および
デバッガ4により、プロトタイプのソフトウェアコンポ
ーネント141〜143のデバッグ、およびテストを行
うことにより、組み込みシステム1を必要とせず、ソフ
トウェアのシミュレーションを実行できる。これによ
り、組み込みシステム用ソフトウェアを擬似的に実行す
ることが可能となり、ソフトウェア構成の検討を容易に
行うことができ、しいては、ソフトウェア製作時間の短
縮、および製作効率の向上を図ることができる効果が得
られる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、組み
込みシステム用ソフトウェアの各ソフトウェアコンポー
ネントに対応して、階層を示す識別子、および関数仕様
からなるソフトウェア階層情報を保持させ、デバッガに
より、ソフトウェア階層情報を用いて各ソフトウェアコ
ンポーネントの階層間のデータの移動、および関数呼び
出しを監視させ、その監視結果を表示させるように構成
したので、組み込みシステム用ソフトウェアの実行中
に、各ソフトウェアコンポーネントの階層間の関数の呼
び出し、およびデータの流れがあった場合でも、ソフト
ウェア階層情報を用いて表示できるので、組み込みシス
テム用ソフトウェアのデバッグ、およびテストを容易に
することができる効果が得られる。
【0061】この発明によれば、任意のソフトウェアコ
ンポーネントをデバッグ対象として選択し、その選択し
たソフトウェアコンポーネントの階層単位でデバッグ、
およびテストを行わせるように構成したので、特定のソ
フトウェアコンポーネントのデバッグを効率良く行うこ
とができる効果が得られる。
【0062】この発明によれば、ソフトウェア階層情報
を階層単位で任意に拡張するように構成したので、容易
にデバッグ、およびテストを行うことができる効果が得
られる。
【0063】この発明によれば、変更したい階層のソフ
トウェアコンポーネントを指定し、その指定したソフト
ウェアコンポーネントが呼び出された場合に新しいソフ
トウェアコンポーネントに実行を移動させるように構成
したので、ソフトウェア開発者に余計なストレスを与え
ずにダイナミックにソフトウェアコンポーネントを変更
することができるという効果が得られる。
【0064】この発明によれば、実行記録を指定し、組
み込みシステム用ソフトウェアの実システム上での動作
時間を含む実行記録を表示および記録させるように構成
したので、実行後に実行記録を解析することにより、実
システムでどのように組み込みシステム用ソフトウェア
が実行されたかを詳細に調査することができるという効
果が得られる。
【0065】この発明によれば、組み込みシステム用ソ
フトウェアの各ソフトウェアコンポーネントに対応し
て、階層を示す識別子、および関数仕様からなるソフト
ウェア階層情報を保持させると共に、ツールを保持さ
せ、そのツールにより、ソフトウェア階層情報を用いて
各ソフトウェアコンポーネントの階層間、各ソフトウェ
アコンポーネント内のデータの移動、および関数呼び出
しを制御させると共に監視させ、その監視結果を記録さ
せるように構成したので、ツールによりデバッガがなく
てもデバッグ、およびテストを行うことができる。
【0066】この発明によれば、実システム上での各ソ
フトウェアコンポーネントの負荷割合を計測させ、表示
または記録させるように構成したので、各ソフトウェア
コンポーネントの負荷割合の変更が容易に行える効果が
得られる。
【0067】この発明によれば、ソフトウェアコンポー
ネントの変更要求を指定し、所望のソフトウェア階層情
報を変更して、デバッガにより、その変更したソフトウ
ェア階層情報に応じてソフトウェアコンポーネントの実
行を変更させるように構成したので、所定のソフトウェ
アコンポーネントの実行をスキップさせたり、所定のソ
フトウェアコンポーネントに実行を移したり、ソフトウ
ェアコンポーネント構成の変更を容易に行える効果が得
られる。
【0068】この発明によれば、ソフトウェア階層情報
を任意に記述し、変換ツールにより、そのソフトウェア
階層情報を高級言語、またはアセンブリ言語に変換さ
せ、さらに、コンパイルリンクすることによりソフトウ
ェアコンポーネントを製作するように構成したので、変
換ツールを使用することにより、ソフトウェアコンポー
ネントの製作時間が短縮でき、製作効率を向上できる効
果が得られる。
【0069】この発明によれば、組み込みシステム用ソ
フトウェアのプロトタイプの各ソフトウェアコンポーネ
ントに対応して、階層を示す識別子、および関数仕様か
らなるソフトウェア階層情報を保持させ、デバッガ上で
動作するシミュレーション環境により、ソフトウェア階
層情報を用いてプロトタイプの各ソフトウェアコンポー
ネントの階層間、プロトタイプの各ソフトウェアコンポ
ーネント内のデータの移動、および関数呼び出しを制御
させると共に監視させ、その監視結果を表示させるよう
に構成したので、組み込みシステムを必要とせず、ソフ
トウェアのシミュレーションを実行でき、また、組み込
みシステム用ソフトウェアを擬似的に実行することが可
能となり、ソフトウェア構成の検討を容易に行うことが
でき、ソフトウェア製作時間の短縮、および製作効率の
向上を図ることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による組み込みシス
テム用ソフトウェアの製作方法を示す概念図である。
【図2】 ソフトウェア階層情報を示す概念図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による組み込みシス
テム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方法を示す
説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による組み込みシス
テム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方法を示す
説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による組み込みシス
テム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方法を示す
説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による組み込みシス
テム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方法を示す
説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による組み込みシス
テム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方法を示す
説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による組み込みシス
テム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方法を示す
説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態7による組み込みシス
テム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方法を示す
説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による組み込みシ
ステム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方法を示
す説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態9による組み込みシ
ステム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方法を示
す説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態10による組み込み
システム用ソフトウェアのデバッグおよびテスト方法を
示す説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態11による組み込み
システム用ソフトウェアの製作方法を示す説明図であ
る。
【図14】 この発明の実施の形態12による組み込み
システム用ソフトウェアの製作方法を示す説明図であ
る。
【図15】 従来の組み込みシステム用ソフトウェアの
製作方法を示す説明図である。
【図16】 従来のプログラムのデバッグ方法を示す説
明図である。
【図17】 従来のデバッガによるデバッグ情報の表示
方法を示す説明図である。
【符号の説明】 2a 組み込みシステム用ソフトウェア、3,16〜1
9,73,131 ソフトウェア階層情報、4 デバッ
ガ、5 アプリケーションソフトウェア(ソフトウェア
コンポーネント)、6 ミドルウェア(ソフトウェアコ
ンポーネント)、7 デバイスドライバ(ソフトウェア
コンポーネント)、8 リアルタイムOS(ソフトウェ
アコンポーネント)、61,81〜83,85,111
〜113、121〜123、141〜143 ソフトウ
ェアコンポーネント、95 実行テーブル(実行記
録)、101 階層間実行記録ツール(ツール)、13
2 変換ツール、144 シミュレーション環境。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のソフトウェアコンポーネントを階
    層化した組み込みシステム用ソフトウェアの製作方法に
    おいて、上記組み込みシステム用ソフトウェアの上記各
    ソフトウェアコンポーネントに対応して、その対応する
    ソフトウェアコンポーネントの階層を示す識別子、およ
    び関数仕様からなるソフトウェア階層情報を保持させ、
    デバッガにより、上記ソフトウェア階層情報を用いて上
    記各ソフトウェアコンポーネントの階層間のデータの移
    動、および関数呼び出しを監視させ、その監視結果を表
    示させることを特徴とする組み込みシステム用ソフトウ
    ェアの製作方法。
  2. 【請求項2】 任意のソフトウェアコンポーネントをデ
    バッグ対象として選択し、その選択したソフトウェアコ
    ンポーネントの階層単位でデバッグ、およびテストを行
    わせることを特徴とする請求項1記載の組み込みシステ
    ム用ソフトウェアの製作方法。
  3. 【請求項3】 ソフトウェア階層情報を階層単位で任意
    に拡張することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の組み込みシステム用ソフトウェアの製作方法。
  4. 【請求項4】 変更したい階層のソフトウェアコンポー
    ネントを指定し、その指定したソフトウェアコンポーネ
    ントが呼び出された場合に新しいソフトウェアコンポー
    ネントに実行を移動させることを特徴とする請求項1か
    ら請求項3のうちのいずれか1項記載の組み込みシステ
    ム用ソフトウェアの製作方法。
  5. 【請求項5】 実行記録を指定し、組み込みシステム用
    ソフトウェアの実システム上での動作時間を含む実行記
    録を表示および記録させることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のうちのいずれか1項記載の組み込みシステ
    ム用ソフトウェアの製作方法。
  6. 【請求項6】 複数のソフトウェアコンポーネントを階
    層化した組み込みシステム用ソフトウェアの製作方法に
    おいて、上記組み込みシステム用ソフトウェアの上記各
    ソフトウェアコンポーネントに対応して、その対応する
    ソフトウェアコンポーネントの階層を示す識別子、およ
    び関数仕様からなるソフトウェア階層情報を保持させる
    と共に、ツールを保持させ、そのツールにより、上記ソ
    フトウェア階層情報を用いて上記各ソフトウェアコンポ
    ーネントの階層間、上記各ソフトウェアコンポーネント
    内のデータの移動、および関数呼び出しを制御させると
    共に監視させ、その監視結果を記録させることを特徴と
    する組み込みシステム用ソフトウェアの製作方法。
  7. 【請求項7】 実システム上での各ソフトウェアコンポ
    ーネントの負荷割合を計測させ、表示または記録させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれ
    か1項記載の組み込みシステム用ソフトウェアの製作方
    法。
  8. 【請求項8】 ソフトウェアコンポーネントの変更要求
    を指定し、所望のソフトウェア階層情報を変更して、デ
    バッガにより、その変更したソフトウェア階層情報に応
    じてソフトウェアコンポーネントの実行を変更させるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか
    1項記載の組み込みシステム用ソフトウェアの製作方
    法。
  9. 【請求項9】 ソフトウェア階層情報を任意に記述し、
    変換ツールにより、そのソフトウェア階層情報を高級言
    語、またはアセンブリ言語に変換させ、さらに、コンパ
    イルリンクすることによりソフトウェアコンポーネント
    を製作することを特徴とする請求項1から請求項8のう
    ちのいずれか1項記載の組み込みシステム用ソフトウェ
    アの製作方法。
  10. 【請求項10】 組み込みシステム用ソフトウェアのプ
    ロトタイプの各ソフトウェアコンポーネントに対応し
    て、その対応するソフトウェアコンポーネントの階層を
    示す識別子、および関数仕様からなるソフトウェア階層
    情報を保持させ、デバッガ上で動作するシミュレーショ
    ン環境により、上記ソフトウェア階層情報を用いて上記
    プロトタイプの各ソフトウェアコンポーネントの階層
    間、上記プロトタイプの各ソフトウェアコンポーネント
    内のデータの移動、および関数呼び出しを制御させると
    共に監視させ、その監視結果を表示させることを特徴と
    する請求項1から請求項5、および請求項7から請求項
    9のうちのいずれか1項記載の組み込みシステム用ソフ
    トウェアの製作方法。
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